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次の日の朝、自警団長 ヘクター が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、浮田 大介、臣楼 匡侍、鮫島 翔、冴生 流香、朝比奈 みるく、進藤ユーリ、麻宮 マキ、泉 和海、梶原雪花、陰森映子、火田 幸、鈴畑 花音 の 12 名。
−図書室−
[頭が痛い、なんかちょっと腫れている気もする……がまぁ、死にはしないだろう。
とりあえず、俺を狙っている刺客には何らかの制裁をしなければならないが。
その時、丁度四時間目終了のチャイムが鳴る。]
お、飯の時間だ。
[今日は五時間目で終わりなので、メシくってもう一時間学校にいれば今日は放課後だ。]
最後は授業どうすっかなー。
-体育館-
[高く上がったボールに照準を合わせて、右手を振り上げた瞬間に授業終了のチャイム。同時にスカッと腕がボールを掠った。]
…っと。終わりか。
[床にバウンドしたボールを拾い上げると、お腹がくぅと軽い悲鳴を上げた。]
四時間目の体育って、腹減ってしゃーないなぁ…。
[へんにょりした顔で、ボールを籠の中に投げ入れると校舎の方に戻る]
[体操着の胸元を、暑さのあまりぱたぱたと扇ぐ]
…そういえば、幸ねーさんのとこにジャージかけたままだったっけ。
まぁ、もう暑いから支障は無いけど。
(後で様子でも見に行こうかな。…まさか今まで寝てるとか……いや、ありうるかもしれんあの人なら)
[陰森映子はいつも食堂で昼食をとる。
個人的な理由で人より早く学校に来るため、親に弁当を頼みづらいからだ。
自分で作るという選択肢もあるのだろうが、お弁当を作るためにさらに早く起きるのはさすがに無理だった。]
−食堂−
今日のA定食はチーズササミカツで……。
B定食はササミカツトマトソースで……・
C定食はササミカツデミグラス……。
いや、どんだけササミカツ好きなんだよ。
[ここの学食は味がいいが、時々定食のチョイスがおかしい。]
お、D定食はササミじゃないな。
[>D定食:ビーフ・カタストロフ
[暫しの無言。]
破滅させてどうする。
[普段なら食事を終えた後スクープを求めて校内の散策を始めるところだが、今日は違っていた。]
全然わからないよぅ・・・
もう無理・・・間に合わない・・・
[サンドウィッチ片手に数学の宿題と格闘するも、一方的に追い込まれているのは一目でわかるだろう。]
[D定食が気になって仕方ないが、好奇心は猫を殺すともいう。
別に命を懸けてまで挑戦する所じゃないというか、勝負する所が間違っていると思うのでスルー。
無難にA定食を注文して。空いている席に座った。
一人でテーブル席を使うあたり遠慮がまったくない。]
ユーリさんはもともと期待していないというか、まだ依頼をどういう方向に持っていくか考えてないので会いづらい・・・
臣楼さんは頭はいいんだろうけど・・・
ダメだ、助けてくれそうな人がいないよ。(爆死)
[食事をしていると、すぐ近くのテーブルからか細い声で弱音らしきものが聞こえてくる。
どうやら見た感じ、期限が差し迫っている提出物か宿題かなにかをやっているようだ。]
うあー、食事中まで勉強かよ。
そんなんじゃ食った気しなくね?
[なんとなく声をかける。]
-2年C組 教室前-
いっちばんのり〜♪
[がらっと扉を開けると、バニラエッセンスのような甘い香りがする。]
…おー、花音! 来たかー。
[席に座っている花音に近寄り、背中をぱしんと叩く。彼女は、いつも所属している家庭部で作ったお菓子を持って来てくれるので、彼女の甘い女の子らしい香りは、イコール、バニラエッセンスの香りだと、ユーリの脳内には叩き込まれていた。]
[近くの机の上にどかりと座ると、タオルで汗を拭きながら]
具合はだいじょぶか?
もし食えるようならメシでも食いに行く?
[笑顔で尋ねる]
臣楼 匡侍は、火田 幸 を投票先に選びました。
-校庭-
[授業終了のチャイムが鳴った。ボールを追いかけ走っていた足が止まる]
……お腹空きましたね。
[男子更衣室で体操着から制服に着替え、財布を取りに教室へ戻る]
ユーリちゃんおはよう〜。
もう元気だよ〜!
うん、ご飯一緒にたべようね。
今日はお菓子はないんだけど〜
[鞄の中から弁当箱を出して笑った]
今日は教室で食べるの? 食堂かな?
おー、そうか。良かった、心配してたよ。
[花音の頭をなでなでしてみる。]
アタシ、弁当だけじゃ足りないから、食堂付き合ってもらってもいいかな。
[声をかけられて振り向くと、最近顔見知りになった仮面の先輩がいた。
恥ずかしさなのか、それともほっとしたのか、急に涙が出てくる。]
せ、先輩・・・(グスン) わ、わたし・・・
-2年C組 教室-
[教室の扉を開けると、空席だった斜めに姿が見える。横に居るのは進藤のようだ。そのまま近寄り、鈴畑に声をかけた]]
はじめまして。俺、最近転校してきた鮫島翔といいます。同じクラスなので、どうぞよろしく。
ちょ…なんで泣いてんだよオイ!?
[予想外の反応にびびりまくる。
いやいや、女の涙ってのは最終兵器なんですよ?
だって泣かしたが最後どんな理由があっても男が悪くなるんだから。
因果律すら狂わすジョーカーそのものと言える。]
あーもう。ちょい見せてみろよ。
[宿題のプリントを覗き込む、問題横の空白に努力のあとが見られるが……うん、まちがってる。見事なまでに。]
いやいや、コレ説き方根本的に間違ってね?
頂が2.3で点が3.4なんだから、y=a(x−2)2+3から4=a(3−2)2+3になって、y=(x−2)2+3にすりゃおわんじゃん。
んで、次の問題は軸がx=2って書いてあんだから、そのまんま頂点のx座標は2って事だろ?
だからそこからy=a(x−2)2+qになって……。
[そのまま、映子の手に握られていたペンを取り、どんどんと問題を解いていく。]
ほれ、これで全部終わりだぞ。
[ユーリに笑いかける。]
うん、じゃあ食堂に行こうね。久しぶりかも〜。
[登校したばかりの花音は、身体を動かしていないのであまり空腹ではなかった。
体育の授業から参加する予定で持たされた弁当を残してしまうのは、少々都合が悪かったりする…]
…ユーリちゃん。おべんと足りないんだったら、わたしのも少し食べる?
[えへ。]
[心なしかユーリの傍に寄りながら、]
え、えーと、こんにちは。
鈴畑です。よろしくお願いしますー…。
[翔に向かって曖昧に笑いかけた。]
(び、びっくりしたあ〜。
誰かが言ってた転校生さんかな…)
[魔法のように問題が解かれていくのを見ているうちに涙が止まった。]
せ、先輩って頭良いいんですね・・・なんで、そんな格好してるんですか?
[しかし、口にした感想は結構辛辣だった。]
[進藤の言葉に目が細まる]
わかりました。但し、世の中は等価交換の法則で成り立っていることを、ご存知ですか? 鈴畑さんにはお近づきの印にご馳走します……進藤さんとは既に面識がありますから、ご馳走する理由が思い当たらないのですが。
[笑顔でそう言うと、鞄から財布を取り出しポケットにしまう]
さ、食堂に行きましょうか。
それにしても、この村の男性陣の萌えなさときたら…(酷)
べったべたなおにゃのこRPを目指しているものの、肝心の落とされたいと思う相手がいないにゃー。
この際女子でもいいかしら…(←待)
しかし百合っぷるだらけっていうのもなーw
他の萌えぽいんつを探すしかないかしら…。
[花音の持っている弁当箱の大きさをチラ見しつつ]
いやー…その量じゃ、全部もらっても足りそうもないなぁ。
ははーん、さては食べきれないんだろ。残したら手伝ってやるから、なるべく食べるようにしろよ。
[心なしか萎縮気味な花音に]
大丈夫だ。こいつは花音を取って食ったりしない。……たぶん。
[そういえば、そこまで鮫島の事を知ってるわけじゃなかったなぁ、と思い直す]
頭良いっていうか、勉強なんて所詮要領じゃね?
それに、勉強に無駄に時間使ってたらつまらないだろ?
[自由な時間が欲しいから成績は落とさない。
出席ボロボロな上に成績まで底辺だと、サボった代価以上に面倒で楽しくない事になるのはわかりきっている。
んで、授業をサボるのは譲れないため、自然と成績を良くする方向になる。]
ん、そういう気分だから。
[食堂に向かいながら、進藤の反応を見て楽しそうに笑う]
いちごみるくですね、いいですよ。で、進藤さんは、俺に何かしてくれるんですか?
……食堂、まだ混んでいないみたいで良かった。では、先に席をとっておいてもらっていいですか?
-食堂-
[レジに向かう途中、嫌でも食堂内の変態仮面が目に入る]
Hm… うわ、なんですかこのメニューは。
C定食ひとつと、いちごみるく3つ。アイスティ1つ。
ごめんなさい、てっきり落ちこぼれだけど自分に注目を集めたくて、そんなことしてると思ってました・・・
気分と誤魔化していますけど、本当は何か深い考えとか事情があるんじゃないですか?
[素直に間違いを認めるのはいいのだが、少し妄想モードに入ってきたようだ。]
じゃあ、窓際にするかーっ……てアレ?
[向かおうと思った席の近くに、映子と仮面が何やら話している。何やら深刻っぽいので、話しかけるかどうかちょっと迷った]
ところで回収終わったと思ってたログを微妙に飛ばしてたことが発覚。
みるくたんが着替えてた(?)くだりが良く分からん。
いつの話だ……。
別に目立ちたいわけじゃないぞ。
俺のカリスマ性溢れる行動に周囲が羨望の目で見て止まないだけだ!
[ふっ、人気者はつらい…とわざとらしく溜息をつく。]
って、なに!?俺そんな目でみられてたの!?
馬鹿な、この俺が!?
[この世の終わりのような絶叫と共に頭を抱えるが、突如動きが止まる。]
……良く考えたら、別にどうでもよかったな。
[とりあえず反応してみただけらしい。]
うむ、実は眉間にみっつめの目がある上に、頬に酷い火傷があるんだ。嘘だけど。
あ、でも右目に傷があるのは嘘。
邪鬼眼なのだけはガチで嘘。
顔が悪いのだけは悲しいぐらいに本当。
[トレーを手に進藤の姿を探す。そして逡巡している視線の先に苦笑した]
進藤さんは、匡ちゃん苦手ですか?
ああ、鈴畑さんにはちょっと騒々しすぎるかもしれませんね。
[そのまま、陰森の傍まで行き、彼女の空になっていたコップの横にいちごみるくをひとつ置いた]
こないだの、お詫びです。お口に合えばどうぞ。
苦手ってわけじゃないけど、映子が脅されて拉致られてんのかなって、ちょっち心配になっただけさー。
[ついでに、軽く花音に陰森映子の事を紹介する]
一年の子で、すごい良い子なんだ。
ユーリちゃんがいい子っていう人は、本当にすごくいい子だよね〜。
[映子に向かって、]
はじめまして。
鈴畑花音っていいます。
よろしくお願いします♪
[ぺこりと頭を下げて、にっこりと笑いかけた。]
食堂で拉致監禁もないでしょうに。
[進藤の発想に苦笑しながら臣楼の傍に座る。陰森の傍に更にアイスミルクを二つ置くと、自分の前にアイスティを置いた]
おふたりともどうぞ。匡ちゃんはその仮面ですから、飲めないだろうと気遣いました。
[立ち上がって仮面をとろうとした時、いちごみるくを勧められてタイミングを失った。]
えーと・・・ 鮫島先輩でしたよね。
あの話は記事にも口外もしませんから、心配しなくていいですよ。
[男性にふられた一件の口止めと勘違いしたようだ。]
貴様が敵かぁぁぁぁ!
[肩を掴んだのがイケメンだと判断すると、ハリセンで叩いた。]
あれだな!俺に対して優越感に浸ろうという魂胆だな!
だがそうはいかんぞ!
いくら貴様が俺の心をえぐろうとも、この俺の膝を折るのは不可能としれ!
あ、でも心は折れるから結末は立ち往生で結局死ぬぞ!
なんてこったいジーザス!!
[突然の暴走モード突入。]
仮面を取れというか!
俺の心を折るだけでは無く粉砕玉砕大喝采しようってのか!いいさ見せてやるコンチクショー!
俺の最後は勇敢だったと国の母に伝えてくれ!
あ、ありがとうございますー。
[翔に頭を下げていちごみるくをひとつ受け取り、臣楼から一番遠い席を選んで座った。]
ユーリちゃん、ご飯食べよう?
え?!?
[脳内に ”スクープ 転校生男子、下級生女子の顔面を強打!!” という、物凄い誤解を受けそうな記事の見出しが浮かんだ]
え、いや……。お気遣い、有難う。
[陰森へ、物凄く複雑な表情を浮かべた]
[次はどんな手で息の根を止めてやろうかと考えていたが、花音に話しかけられて我に帰る]
あー、そうだな。食べるか。鮫島ありがとーっ♪
[花音と仮面の間の席に座り、いちごみるくをちゅーっとすする。思わずにっこり。]
仮面を外した素顔は、結局のところどんな感じなんでしょー。どきどき。
イメージ掴みたいから別のキャラグラとかで指定してくれんかなw
[さらに鈴畑から挨拶されてびっくりする。そしてようやく進藤がいるのに気づく。]
進藤先輩の知り合いだったんですね。
見覚えのない人だったので、何事かと思っちゃいました。
わたしの方こそよろしくお願いします。
……大げさな。
ちゃんと、匡ちゃん男らしい顔してるじゃないですか。
優越感とかえぐるとか、まったく意味がわかりませんよ?
男は顔で価値、決まりませんから。
[憮然と言いながら、C定食を食べ始めた]
…言うほどたいした顔じゃないぞ。つまらん。
[ある意味褒めた]
後で、首から下を薔薇族の兄貴にすげ替えたコラ作って、掲示板にでも貼っといてやるよ。
[仮面をとった臣楼の顔をまじまじと見つめる。]
火傷とか一生残りそうな傷痕はないようですね。
安心しました。
でも、あせもが出来てますよ。
やっぱりむれますよね。
いい薬しってますから、後で教えます。
[そして、最後につけたしのように。]
あと、嫌いじゃないですよ。 そういう顔・・・
[突然増えてきた人に、さらに暴走は加速する。
彼の者は最高速の暴風
故に走り続ける限り、彼の生は止まる事はない。
――周りは迷惑千万だが。]
なにこれ、ものすごい俺が避けられてたりひどいこと思われてたりする雰囲気がサムシング!
ああわかったこれが日本の虐めなんですね、だが俺はそんなものには屈しはしない!
この痛みを俺は強さに変えてみせる!
[仮面を再び着けなおす。
そして、周りの評価を聞いて再び叫び始めた。]
同情や慰めなんていらねぇんだよぉぉぉ!
顔がよければ何かしらイベントがあるはずだろうが!
こう、まさに青春って名づけるしかない甘酸っぱいイベントが!
いいさいいさ、涙や心の痛みは全てこの仮面の下へと隠し、俺は戦い続ける!
生まれながらに背負ったこの業から俺は逃げない、ああビバ自分、涙くんさようなら!
[そこまで叫び、イスに座った後……ふつうにいじけはじめた。]
[しばらく前までひとりで宿題に負けそうになっていたのに、いつの間にか楽しい輪の仲間入りをしていた。
渡されたいちごみるくを一口飲むと、今まで飲んだことがないほど美味しく感じた。]
ありがとうございます。
[小さな声でみんなにお礼を言った。]
[臣楼が仮面を着け直す直前に素顔を見てしまい、思わず呟いた。]
わー。
ふつーの顔だあ〜。
[決して他意はないのだが。むしろ褒めているくらいで。]
[4時限の終わりを告げるチャイムで起き上がる]
昼か。だが寝ていたい。だが腹も減った。
[さっき食べたばかりです]
食べながら寝るのがよさそうだな。よっし食堂行こう。
陰森映子は、臣楼 匡侍 を投票先に選びました。
投票を委任します。
鈴畑 花音は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
投票を委任します。
陰森映子は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
甘酸っぱいイベントねぇ……。
[花音の弁当から、からあげをつまんでもごもご。]
(優しさが痛いと言いつつ、痛いのがいいのっ!もっと苛めてほしいのっ!アアンッって言ってるように聞こえるのは気のせいだろうか…)
嫌いじゃない……ふつう……ああ、どうでもいいってことか。
そうさ所詮俺は女性にとっちゃその程度の存在さ。
イケメン死ねばいいのに……。
[テンション:最低に突入しました。]
[図書室に別れを告げて、食堂へと向かう。どうやら起きてから暫くまどろんでいたらしい。昼休みに入って15分ほどが過ぎていた]
ふんふんふん。
[よく分からない鼻歌を歌いながら、食堂へ。目立つ一団に仮面を見つけて後退り]
知らない可愛い子がいるじゃん。しかも二人。
しょうがないですね……。
[肩を落としている臣楼の前にある。食べかけのチーズササミカツを箸で持ち上げる]
はい、匡ちゃん口あけて♪ ってちょっと言ってみてください。
[進藤にウインクした]
投票を委任します。
進藤ユーリは、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
いてぇ!甘くもないしすっぱくもない!
てか味とかしねぇから!
ああ、くそこの怒りはどこへ向ければ!
とりあえず、イケメン死ねよ!
[ハリセンで無関係の鮫島をたたいた。]
気にするな、八つ当たりだ!
投票を委任します。
鮫島 翔は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
いや、アレはこの前匡ちゃんと大介と共にいた転校生……。何だ男か、詰まらねぇ。
ちょりーっス。
[一団の方へ歩いていくと、手を挙げた]
鈴畑……は知ってっけど、こっちの二人は誰よ。確か隣のクラスの転校生、だよな。
男にはあんまり興味はないんだが、一応名前聞いとくか。俺となりのクラスの冴生な。
で、こっちの女の子は?
[翔へ見下ろしながら名を名乗ると、すぐに映子へと笑みを見せた]
[どんどこ自分の弁当箱に入れられるおかずに]
ちょい待てっ! 花音、自分でも食べろっての…
[言いながら、傍に来ていた流香に気付く]
ちょりーッス♪
具合悪かったって聞いたけどだいじょーぶなん?
気分悪くなったら進藤にでも運んでもらえよ。
旨そうな弁当見てたら余計腹減ってきたなぁ。
[財布を開けて、すぐに閉める]
だめだ、茶しか飲めねぇや。
投票を委任します。
冴生 流香は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
[頭をなでられてほんわかしていると、きりっとした女性が現れた。
みんな知り合い(同学年)のようだ。
どうして1年違いでこんなに違う(大人っぽい)のかと愚痴をいいたくなる。]
1年D組の陰森映子です。
臣楼先輩に勉強教えてもらって助かりました。
んじゃ遠慮なく貰う。
[ユーリの弁当箱からおにぎりを一つ拾い上げて頬張った]
うん、うめぇ。茶貰ってくるわ。
[飲み放題のお茶をやかんごと持ってきた]
ついでにこっちも貰うな。
卵やきぃ
[片手におにぎりを持ったまま、もう片手で玉子焼きを摘む]
ん? 鮫島ってのか。んじゃ俺のために食後のコーヒー一つ頼むな!
[冴生の姿を、上から下まで眺めた]
は?
……隣のクラス?
あなた、学生なんですか?
[様子から、進藤や鈴畑とは面識があるようだ。鈴畑と冴生を何度も見比べる。]
確かに俺は、鮫島といいますが。
……悪いのですが、あなたに珈琲を奢る理由がありません。
[口の中を空にしてから、映子の声にそちらをむいて]
1年ねぇ。って匡ちゃんてば勉強教えてたとか。アレか。女の子にいいとこ見せようって腹だな。ちぃっ。匡ちゃんの癖に何優しいとこ見せてんだよ。
つか、1年の女の子相手だとアレだな。本性ばれてないから評判だけ上りそうじゃん。みるきーとか。
ひょっとしたらひょっとするかも知れねーぜ?
臣楼 匡侍、一年の女子を中心に大人気、とかさぁ。
がんばれ。
[周りが和気藹々としている中、どんよりとした怪人が一人。
それでも多少は立ち直ったようで、やっと普通に座りなおした。]
……てか、俺のカツは?
学生なんですかって言われても、学生なんだからしょうがねェな。俺も不思議なんだけどよ。
しかし、奢る理由がないと着たか……。いやまさに正論だ。
それでも奢ってくれる大介は偉いな。ちょっと見直した。
[大介の株が1ランク上ったらしい]
[冴生の言葉を聴いて、仕方なく残った白米と味噌汁を口に運ぶ。
仮面は鼻から下の部分だけが外れる仕組みになっているようだ。]
お前は教えたくても教えられそうにねーなぁ……。
てか、なんで彼女できないんだろうな俺。
顔か、顔だな。くっ……!
あー、今回の勉強の件で俺に惚れたりしない?
んー、鈴畑はちゃんと栄養取らないとなー? 病み上がりなんだし。それに、弁当食わせてもらったからこれ以上は貰いすぎだしやめとく。
食生活を優雅にするにはやっぱりバイトするしかねェか……。さすがに毎日の昼飯代だけじゃ、成長期には足りねェや。
[茶を飲みつつまったり。立ち直ったらしい匡侍を不思議そうに見た]
今更そんなショック受けるようなことでもあったのかよ。
そうですか。学生なら……
[少し言いよどんだあと]
冴生さん。ちゃんと制服は、着た方がいいですよ。
学生が制服を着ることには、ちゃんとした意味があるんです。単に押し着せられた物ではなくて、これは社会的に俺たちを護ってくれるものでもあるんですから。
……まあ。大介君が女性に奢る理由なら、それなりにあると思いますけど。
だいじょぶだよ、朝ごはん遅めに食べてきたんだもん〜。
[残りの弁当を食べ終えると、デザートのうさたんリンゴに手を伸ばした。]
さえちゃんリンゴ好き?
たくさんあるよ?
[冴生の言葉を聴いて、そちらの方へ向く。]
いや、改めて己の生まれの不幸を自覚しただけだ。
そうだよなー、勉強できる奴に彼女ができるなら、俺が大介よりモテてるはずだもんなぁ。
[世知辛い…とお茶を飲む。]
制服? ならほら。
[首のスカーフを指した]
まあ聞いてくれよ鮫島君。
俺も制服欲しかったんだけどさ。家の事情で1セット買えなくてな。こうやってスカーフだけ巻いてるってわけだ。
[わざとらしく目尻を拭った]
ん、りんご貰うー。
[何事もなかったように、りんごを一つ摘まんで食べる]
投票を委任します。
梶原雪花は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
いいや?ただ単に泣いてるのを見たくなかっただけだけどさー。
やっぱ女の子は泣くもんじゃないんだよー、笑ってるもんなんだよ。
それにほら、俺って女の子の味方だから女の子には優しい、かわいい女の子にはすごく優しい。
だから、陰森さんにも超優しいのは当然じゃね?
[臣楼の問いかけに素直に頷く。]
そうですね。
みるくちゃんが困っていた時も、先輩が助けてくれたんですよね。
あの時は変な誤解をしてすみませんでした。
そして、改めて、ありがとうございました。
[深々と頭を下げた。]
[進藤と鈴畑の気まずそうな様子がひしひし伝わってきた]
(またやってしまったか。
前の学校でも、すぐ説教はじめては女子に引かれていた気が……)
[しかし、当の冴生の反応に溜息をついた。この学園の授業料を支払える家庭が、制服ひとつ買えないわけはない]
判りました。それでは特待生になるといいですよ。授業料が免除になるので、それで制服が買えますから。
学年で成績一番になることが条件です。俺も勉強手伝いましょうか。
[冴生の目をまっすぐ見つめた]
うわ、匡ちゃんきっざー。
同感だけど、男が笑ってなきゃダメ。
まずはね。
で、男がかっこいいとおんなのこもかわいくなるかもね。
[鮫島の言葉に、うんうんと頷きながら]
うむうむ。鮫島の発言はいちいちもっともだな、うん。
だけど…
(もうちょっと、柔らかくならないもんかなぁ…)
[なんとなく、傍らに居た鮫島の片方の頬を、むにっと引っ張ってみる]
(自分用メモ)
【1-A】朝比奈みるく:みるくちゃん? 優等生。委員長。
気弱。2年に姉。
【1-D】陰森映子:陰森さん。新聞部。ユーリの紹介で会う。
【2-A】浮田大介:浮田くん。噂は聞くけど話したことない。
【2-B】臣楼匡侍:臣楼くん。問題児。受身系攻略対象。
梶原雪花:雪花ちゃん。飴。女子スキー。胃袋系。
冴生流香:さえちゃん。胃袋系。
【2-C】進藤ユーリ:ユーリちゃん。仲良し。餌付け。
鮫島翔:鮫島くん。転校生。まだちょっと苦手。
【3-*】火田幸:火田センパイ。伝説の先輩。母がバー経営。
【3-A】泉和海:泉先輩? 多分まだ知らない人。関西弁。
【3-B】麻宮マキ:麻宮先輩? たぶんまだ知らない人。
[頭を下げる陰森に手をひらひらと振る。]
あー、いいいい。
別に気にしてないし。
困っている女の子は助ける、死にそうなイケメンには止めを刺すのが俺のポリシーだからね。
うーむ。野郎どもと話してみても、どうにも好意を持てそうな取っ掛かりがなくて困るぜ。
ユーリたんとらぶらぶしてよーかなあー。
でもユーリたんは恋をした方が楽しくなりそうだから、百合ってほしくないんだよなーw
うむ、一度顔がいいのを良い事に好き勝手しやがった先輩を口で言うことが憚られる縛り方で天井から吊るし、周りで槍を持った原住民に扮する戦闘員が踊り狂うという映像を学園全体ならびにネットに流したことがある。
次の日からそいつは姿を消したが、同時にイケメンが大介以外俺の視界から逃げるために未だにそいつだけだ。
[まったく、残念だ……と懐かしげに語りながら頷く。]
あははー。
[鮫島の顔を見て、くすくす笑う]
変な顔だな。でも、たまにはそういう顔も……いいよ…。
[昼ごはんを食べたら急激に眠気が襲って来た。テーブルの上にぱたりと倒れながら]
……ごめん、教室帰る時に……起こして…。
[それだけ言うと、すぐに軽い寝息を*立て始めた*]
(…やっぱり怖そうな人って苦手…。男の子だからなのかなぁ。
ユーリちゃんも他の友達も、あまーいお菓子を食べてる時とか
みんなニコニコしてるのになー…)
[ふと思いついて、]
あ、あのー…。
[おずおずと、翔にリンゴを差し出してみた。]
BGMはLIVE A LIVE原始編の「生贄の宴」あたりで。
陽気に心情も表して「Kiss of Jealousy」でもいいけど。
特待生なんて俺に務まるわきゃないじゃん。成績底辺とは言わないが、割と下のほうだぜ。頑張るつもりも特にないしなぁ。
[翔の視線をかわしつつ、りんごもぐもぐ]
つーか、そんな堅苦しいこと言ってて肩凝らね?
(……俺は説教じじいか……)
[判っていても、相手を放置できない己の性格に、なんどげんなりしたことだろう。ただ、今は横で進藤が笑ってくれたのが救いだった]
進藤さんおやすみ。
多分鈴畑さんが優しくおこしてくれますよ。
ところで、私は「〜だな。まるで青春のようだ。」とこの村ですでに2回言っているけど、多分他の村でも言ったことがある。まぁ同村したことあるような人はすでに私の中の人は分かっていると思うので許してください。
大介は俺の好敵手だからな。
奴とは必ず死ぬまで争う仲だろう!
故に俺は大介と決着をつけない。
長い学園生活を退屈せずに楽しく過ごす為には、対等なる敵が必要不可欠だからな。
[ま、それに……と。]
アイツはそこらの顔がいいだけでクズなイケメンとはどっかちがうからな。
だからこそ一緒に馬鹿もするし、楽しく騒げるんだ。
おや、有難う。
[鈴畑のか細い声を聞き、落ち着いた声で礼を言いひとつ取る]
ご好意に甘えていただきます。これは、鈴畑さんが切ってきたのですか?
とても可愛らしいうさぎになっていますね。
出来れば、これを匡ちゃんにも勧めていただけますか?
また、イケメンばっかりと文句を言われては困るので。
[横を向いてしまった冴生の言葉を聞き、目を伏せるとトレーを持って立ち上がる]
まあ、やる気になったらいつでも来てください。その時は協力しますから。
それでは、おさき。
俺がやる気になるなんて卒業までないと思うけどな。気が向いたら教わるかも知れんけど。
そん時ゃよろしく。
[翔へと手を振って見送った]
-屋上-
[階段を駆け上がり、屋上へでる。心地よいそよ風を受けながら、ぼんやり校庭を眺めた]
俺は、どうしていつも、ああなんだろう。
俺の思う“ただしいこと”は、相手が思う“ただしいこと”とは、必ずしも違うのに。
でも、”学園生活という今”を送れるのは人生でほんの短い時間だけじゃないか。
俺は、放っておくことが本当の思いやりとは、到底思えないんだよ……。
[突然の翔の言葉に、花音は困ってしまった。が、
返事をする前に彼が食堂を出てしまったので勇気を出してみる]
あの…、臣楼くんも、リンゴいかがです…か…?
[匡侍に、フォークに刺さったうさぎリンゴを差し出してみた。
ちなみにリンゴを切ったのは花音の母であったが。]
[突然、大人しめの声とともに林檎が差し出される。
わかった、わかってしまった。
理解できていなければ、気づかなければ平穏に時は過ぎていったのかもしれない。
だが、それはもう手遅れ。
一度分かってしまえば後戻りなどできないのだ。
もはや匡侍は先が無い道へ踏み出し落ちてしまった。翼が無い自分が空を舞い元へと戻ることなど叶わない。
だから…落ちていく先を受け入れよう、今ある状況を認めよう、そうこれは……。]
………伝説のあーんだというのか!?
いいのか!ここで食べてしまってもいいのか!
[匡侍の言葉に驚く花音。
あーんって! あーんって!!]
ち、ちが……っ!
あの、リンゴどうぞっっ!!
[リンゴ付きのフォークを匡侍の手に握らせた。]
じゃあ、わたし、授業の用意しなきゃっ!
[気持ちよさそうにむにゃむにゃ寝ぼけているユーリを無理やり抱え起こして、食堂を後にした。]
っと、そろそろ昼休みもおわりか。
それじゃ俺も行くなー?
[陰森にそうつげると、林檎を食べて食堂を出た]
あー…だめだ、なんか妙にねむいな…。
よし!帰ろう!
[午後の講義?しったこっちゃない。
匡侍は早退することに決めて、さっさと*帰っていった*]
匡ちゃんのやろう俺のこと無視していったな。つーか帰るとか。なんて裏切り者。
ゆっきも午後サボりなら教室戻っても楽しみが……いや、3年に上るためにでねぇと。
[ため息をついて午後の授業を受けに*教室へと向かった*]
[宿題は無事完了し、午後の数学を何事もなく迎えることが出来た。
しかし、心は上の空だった。]
そういえば、臣楼先輩に手を握られちゃったんだ・・・
[教えるために手を添えただけです。]
伝説のあーんがしたいみたいだったから、お礼にしてみようかな?
[現場に居合わせていたのに、勇気がなくて出来なかったのを忘れている。]
そういえば、進藤先輩に調査を頼まれていたっけ!
[やっと思い出して、メールをチェックした。(*注 授業中です)
そして、少しうかない表情になる。]
う〜ん、このまま進藤先輩に見せるとあらぬ誤解を招きそうです。
明日までに要点をまとめて伝えることにしましょう・・・
そういえば、進藤先輩の言っていた仮面の人って、多分臣楼先輩ですよね・・・
亀島先輩のことも調べておいた方がいいかな?
でも、そんな先輩いたっけ・・・
[ちょうど終業のチャイムが鳴る。
亀島の手がかりを探しに図書室に行くことにした。]
[図書館で在学生の名簿を調べている。
亀島という生徒は上級生はおろか1年生にもいなかった。]
先生ってことはないよね?
わたしの聞き間違いだったのかな・・・
[進藤のいい間違いの可能性は思いつきもしなかった。]
[がちゃっ、という音で目が覚めた。]
「なんだ、梶原か。久しぶりだな、オイ」
[入ってきた先輩に声をかけられる。]
あぁ…。
久しぶりに音楽でもと思って…。
ぐう。
[寝。]
「…寝んな。もう放課後だ。今日は多分人多いぞ、文化祭の打ち合わせだから。お前には言ってもねぇけど」
いじめですか?
ってか、ちょい待って、文化祭秋だよ、早すぎでしょ。
「仕事回されたいならいてもいいけどな。今年は外の人呼ぶから進行早いんだよ」
[と言ってるそばからスペースを広げるべく掃除を始める先輩。]
[亀島のことは改めて進藤に確認を取ることにして、帰宅することにした。]
今日は宿題を忘れないようにしなくちゃ・・・
[いろいろ思い出して溜息をひとつ。]
ー校門前ー
[帰宅した筈の匡侍だったが、なぜか校門前にいたりする。]
……上履きのまま帰ってしまうとは一生の不覚!
[つまりはそういうことらしい。
家に着いた後に気付き、タクシーでとんぼ返りしてきたのだ。]
[靴を履き替えて、さぁ再び帰ろうか……と立ち上がった時に、丁度こちらを見ていた陰森と目が合った。]
うっす、数時間ぶり!
宿題大丈夫だった?
くぁ、あ、ああああああ。
[伸び、欠伸、目覚め。]
じゃ、帰るしかないか…。
あ、お疲れさんです。
文化祭楽しみにしてますよー。
[レコードをしまい、部室を後にする。
先輩の溜息が送ってくれた。]
うーん、半端に寝ちゃったな。
[変な夢まで見た気がする。]
ふむ。
[匡ちゃんに嫌がらせのメールを送ってみる。
件名:Re: 本文:眠い]
[突然メールが来て、笑点の気の抜けたテーマが流れ出す。
ケータイを取り出し内容を確認するが、正直どうでもいい内容でため息をつく。]
件名:HAHAHA
本文:二度と起きてくんな!
これでよしっ……と。
ん、なら良かった。
[陰森の返答を聞き、笑顔で答える。
もっとも仮面で表情は見えないのだが。]
いいよいいよ、お礼って言ってもそんな大層な事したわけじゃないし。
[軽く手を振りそう返答するが、その時手の中にあるケータイが視界に入った。]
あー、ならアドレス教えてよ。
[アドレスを聞かれて、臣楼がみるくちゃんに教室にいないことが多いと話したことを思い出す。]
いいですよ。
わたしにも先輩のアドレス教えてください。
授業中でも教室にいるとは限らないんですよね?
[余計な一言をいれつつ、自分のアドレスを教える。]
…ほうれん草を、ゆでてから炒めるか、そのまま炒めるかの二種類があるのは知らなかった…(がーん
アクが気になるか気にならないかの話?うーん。
[帰り道。]
うわう。
[携帯が震える。]
…あれ、匡ちゃんだ。
律義に返してこなくてもいいのに。
[件名:Re:HAHAHA 本文:AHAHAH!
送信。]
ハハハのリバースはアハハァ!
だな。うむ。
[…あれ、こんなメール送るつもりではなかったんだけど。すまん匡ちゃん。反射で送ってしまった。]
うむ、生きたい様に楽しく生きるのが俺だからな!
んじゃワンコと空メールしとくから登録しといてくれなー。
……まてよ、可愛い後輩のアドゲットとか、勉強教えただけでこれは話がうますぎる!
何かの罠か!?
[臣楼の大げさな反応にくすりと笑う。]
臣楼先輩って面白いですね。
そういえば、あの後みるくちゃんと会いましたか?
みるくちゃんがお礼をしたときは、そんなこと言わないで下さいね。
きっと真に受けちゃうから。
[がちゃがちゃ。
鍵を回す。]
ただいまーっと。
はぁーあ。
[…かーさんが帰ってきたような痕跡はない。
だったらすぐ帰ってくりゃよかったな。
と、携帯が震える。]
ひゃあう。
[未だ携帯のバイブレーションに慣れない。
ゲームのコントローラーの振動も常にオフだ。
学校終わったんだから音オンにしとこ。]
おー、会った会った。
今までのどん底から救われたが、それは偶像と知り、また一つ強くなった俺は希望を胸にがんばる事を決意したぞ!
[空を見上げてあの時のことを思い出す。]
いや、真に受けるって言うか本当の事だからいいんじゃね?
可愛いものは可愛いだろ。うん。
っと、今から帰るんだろ?
結構引き止めちまったし、タクシー待たせてるから途中まで送ろうか?
[携帯を取り出して見てみる。]
あれ、かーさんからか。
[件名:帰れない。晩は好きなもん作って食べれば
本文:]
…相変わらずあの人のメールはひどいな。
[自分のことを棚に上げてみた。]
しょーがない。チャーハンでいいな。
[冷蔵庫を開ける。
一人分の料理とかめんどいから全部放りこんで炒めればいいじゃんスタイルでいってしまおう。]
わたしが言ったのは何かの罠かの方だったんですけど・・・
そうですよね、みるくちゃんは可愛いですよね。
[なぜか少しむっとする。]
ちょっと寄るところがあるので、一人で帰ります。
[用事もないのに断ってしまう。]
[食べ終わり、皿を洗う。
我ながらまぁまぁ美味かった。
しかし、一人ではなー。]
寂しいのう。
[こんなの、よくあることなんだけど。
変な夢見たからかね。]
…あれ、ちょっと待てよ。
明日の昼飯はどうすればよいのか。
[慌てる。
その後、かーさんとメールで交渉して後ほどこづかいを上積みしてもらう方向で決着がついた。手持ちの現金は心もとないが、明日の昼食代くらいはなんとかなるだろう。]
うむ、朝比奈さん"も"可愛いな。
ってあれ?なんか怒ってる?
[なんか言ったっけ?と考えるが答えは思い浮かばない。]
むぅ、やっぱダメかー。
やっぱ俺ってモテないよなー。チクショー。
みるくちゃんはかわいい。
しかしえーこちゃんも私にとってまだ見ぬおひめさまであることは疑いの余地がない。
ムッとした顔もいいですよ!
[かーさんは今日帰ってこないわけで、すると明日の弁当の段取りもついていないことになるのだ。何も考えずにチャーハン作って食ってる場合ではなかった。]
ふぅ…あぶねーあぶねー。
[汗を拭った。
明日も学校…
なのだが、シムシティしてたらド深夜になった。]
投票を委任します。
泉 和海は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
─ 美術室 ─
「浮田。何度言ったらわかる?」
何の話ですか?
「静物を描けと言っただろうが! 女ばっかり描くんじゃない!」
生物ですよね。生物描いていますよ。
「字が違うんだよ、この野郎」
[浮田はスケッチブックのページを変えると、今度は美術室にあった女性の裸像を描き始めた。教師をからかうのは浮田の趣味である]
[前は、なかなか帰ってこなかったもんなー。
全然眠くならない。
直らないもんだなぁ。
…いや、ゲームとか始めなきゃいいんだけど。
窓が少し白んできた頃、ようやく眠りについた。
と、どうなるか。
朝眠いのは当然と言ってよい。]
…もう授業が始まっておるのう。
[てくてくと歩く、通学路。
太陽の光が眼に痛い。]
−朝・校門前−
というわけで、朝です!
……誰に言ってんだ?俺。
[周りの生徒が怪訝な眼で見るが、匡侍だとわかると目を逸らす。]
なんか空気が痛い。
まぁいいか、さっさと教室いこう。
[匡侍は教室へと向かっていった。]
[朝。昨日遅刻をしたのがばれたらしく、2度起こしに母親がやってきた]
わーったわーった。起きるってば。
あー、学校めんどくせぇな。
おかん、昼食代。
[母親へ手を出すと、500円玉を一枚渡される]
又500円か……。やっぱりバイト探すしかねぇな。
[お金を財布に入れて、家を出る]
―校庭―
[少し早めに登校した泉は、途中で買ってきたジュースを飲みながら本を読んでいる。]
うん。こういうゆっくりできる時間ってやっぱえぇなぁ。
―校庭―
[少し早めに登校した泉は、途中で買ってきたジュースを飲みながら本を読んでいる。]
うん。こういうゆっくりできる時間ってやっぱえぇなぁ。
[だが、その時間ももうすぐ終わり。
授業が始まる時間は刻一刻と近づいている。]
んー……キリのええとこまで読んでまいたいんやけど…。
授業中に読もか。
[泉は本をなおすと、教室へと歩いていった。]
[学校に到着するとそのまま教室へ。われながら珍しい行動だと思いつつ、教室のドアを開けた]
はよーっす。
今日は遅刻しないですんだな。眠いけど。
[しつこく怒られたので、諦めて浮田は机を描き始めた。お世辞にも巧くない]
……八つ当たりするか。
宛先:匡ちゃん
件名:お前の恋愛運を預かった
本文:返してほしくば、今すぐこの授業を終わらせろ。
-自宅-
[いつものようにお店のソファで目覚めて、学園へ行く準備をする。]
[結局放課後まで訊いてまわったジャージの持ち主は見つからなかった。昨日のうちに洗濯をしておいたが、今日も探すのならば仕方がない。
ちょっと暑いかもしれないが、幸は制服の上にジャージを着て出かけた。]
いってきゃーっす
[チャリンコのペダルを踏むことおよそ10分、学園に到着。]
っはよー
はよー
[周囲の生徒たちに元気に挨拶して教室に向かう。]
― 通学路・朝 ―
ふえ〜!
しばらくお弁当作ってなかったから、時間かかっちゃった〜!
[花音はトートバッグを抱えて校門に駆け込んだ。]
よし! 授業終わった!
「なんだこの明らかにやる気のない絵は」
生き物以外には身が入りません。
「女以外の間違いだろ」
乙女以外の間違いです。
[浮田は軽口を叩いたあと、美術室を出た]
[学校にたどり着く。
すでに疲労困憊。]
…暑くなってきたなー。
勘弁してほしい。
とりあいず、遅刻入室許可証取りに行くか。
[うだうだと、職員室へ歩く。]
−校門−
[麻宮マキは校門を風になって通り抜けた。
相棒を駐輪場に停め、校舎へ向かう。]
任務明けの学び舎の匂い。
あたしがあたしだと実感できる時。
……コーホー、今日は暑いな。
[鉄仮面は被ったままである。]
投票を委任します。
火田 幸は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
[麻宮マキは、その行動を見逃さなかった。
つかつかと鈴畑花音へと近付く。]
おい、お前。ちょっと待て。
なぜ目を逸らす?やましいことでもあるのか?
学年とクラスと名前、それから目を逸らした理由を言え。
[言いながら鉄仮面を外し、前髪を整えた。]
[忍び足。
担任は離席中。
今しか…ない。
しゃっ。]
…ふっ。
[遅刻入室許可証に担任の判を押す。
これがあると出席率を増やしてくれる教諭がいる。]
よっしゃよっしゃ。
[教室へ。
ここでしおらしく!]
遅刻してすいませんでしたー。
[からからと静かに扉を開け、遅刻入室許可証を提示。そして席に着く。ミッションコンプリート。]
ん?
[教室に響く声に頭を上げた]
ゆっきーおはよー。何遅刻?
ってその許可証ずりぃな。いつもの手ぇ使ったろ。
しかももう寝てるし。
えっ、あの…!
[マキに詰め寄られ、思わず後ずさる。
…が、仮面を外した素顔を見て思わず呟いた。]
わあー。
美人さんだあー。
[あくまでマイペースなのである。]
―教室―
[授業を受けている、もとい、本を読んでいる。
幸い席は窓際の後ろの方というベストポジションなので中々ばれない。
そして、1時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。]
読み終わったー!
[丁度読破したようだ。普通の人の数倍は早い。]
んー、授業もおわったみたいやし。どっか行こうかなぁ。
[言うだけ言って、我に返った。]
あ、えと、じゃなくて!
わたし、2-Cの鈴畑花音って言います!
目を逸らしたのは…その…、
違う方ですけど、昨日も仮面の人と会ったものですから…。
[理由になっていないかもしれないが。率直に答えてみる。]
ありがとう。
お前もなかなかの美人だと思うぞ。
[そう言いつつ花音の前髪を整えた。
麻宮マキも負けず劣らずマイペースである。]
しかしまずは質問に答えてくれないか?
所属と名前と目を逸らした理由、それからお前の戦闘力を聞いている。
むっ…冴ちん。
裏技は…危険が伴う。
あまりおすすめはできない…。
いや、ちょっと深夜にシムシティの人口が面白いようにアップアンドダウンしてね…。
ぐう。
[やはり寝。]
[校舎にちょうど入ろうとしたところで、見慣れた姿の女子を見つけて声をかける。]
マキちゃん今日もかっこいいねぇ
その調子だと
お仕事順調かな?
あれ?
[マキの隣にいる女子に気付いて首をひねる。どこかで見た顔だがすぐに思い出せない。]
ありがとう。
お前もなかなかの美人だと思うぞ。
[そう言いつつ花音の前髪を整えた。
麻宮マキも負けず劣らずマイペースである。]
花音か、良い名前だな。
あたしは3年B組、麻宮マキだ。
よろしくな、花音。
仮面の人とは匡のことか。
奴とはいつか手合わせしたいものだが、花音は匡が嫌いなのか?
[と、チャイムが聴こえる。]
おや。
もう終わりか。
くぁ、あ、あああああ。
[伸び。
それを見た教諭が、溜息をつき、授業の終了を告げる。あら、まだやってたの。これは失礼。]
さぁーて、あとは午前はいいな。
サボタージュするか。
今日は図書室でも行くかなー。
昨日は匡ちゃんに先を越されたけど。
あ、冴ちん、私今日弁当ないから、昼食堂行くならメールしてくれたらいるかも。
でも先に食べちゃったらいないかも。
[幸の声に振り返る。]
おはようございます。
幸姐さん、今日も見事な女っぷりですね。
ええ、仕事ではなくて任務ですが、なんとかこなせてますよ。
―図書室―
[泉は適当な席につくと登校途中で買ったペットボトルのお茶を出し一口のむ。]
あー、やっぱ図書室っておちつくわー。
[机に上半身をあずけてごろごろ。]
─ 三階 ─
匡ちゃんからメールが返ってこねぇな。きっとまた図書室で寝てやがるんだろう。
[浮田は八つ当たりをする気満々のようだ]
[マキの行動と言葉に、ちょっとあわあわした。]
いえ、美人はセンパイだと思いますっ!!
あの…っ!
(キョウって、臣楼くんのこと…だよね?)
別に臣楼くんのことが特別嫌いなわけではなくて…
男の子全般が苦手とゆーか…。
[もごもご。]
シムシティか……あれは魔物だな。俺なんてニートが増えまくってたぜ。昨日の分はセーブ前に消えちまったけどな。
[しばらくすると授業終了のチャイム]
んー、りょーかーい。大介にでもおごらそうぜ。いるかわからんけど。
[教室を出て行く雪花へと手をひらひら振り、自分は2時間目に備えて移動の準備]
次は理科室か。移動教室とかめんどくせぇな。
[化学の教科書を取り出す。どこまで進んでいるのかすら覚えてなかったのでもちろん新品同様だ]
[ふらふらとフェードアウト。]
ぬぅ。
[夏と冬が近付くと、寝る場所が限定されてくる。真夏や真冬ともなると、多少の不自由は我慢して教室で寝ていた方が楽なこともある。]
だから今のうちにサボっておくのだね。
[呟く。言い訳。]
[むむと唸っていたが、花音の顔を思い出したらしくぱっと嬉しそうな顔になる。]
おーおー
家庭科室のコだ!
あ、
名前きいたことなかったかも
[少し前から家庭科室で何度か見た顔だ。
言葉は交わしたことは・・・たぶんなかった気がするが、纏ったやわらかな雰囲気がいいなあと思った記憶があった。]
それにしても、
なんか不思議な組み合わせかも。
[からからから…。
図書室の扉を静かに開く。
図書室は静かに。
…たまに先生とか司書の人もいるしね。
だが、今はまだ休み時間。平和だ。]
[幸の言葉に納得。]
あ、はい。
放課後とかよく家庭科室にいますー。
麻宮センパイとは今はじめてお話したので、不思議な組み合わせかも? です??
ああ、おねーさまズけっこういいかもしれん(何w
まだ話してない野郎は浮田氏だけか。
交流しても何も引っかからなかったら、やっぱり百合る選択肢もありかしらー。
ふむ、花音は男が苦手なのか。
だがな花音、世の中の半分は男なのだぞ。
今は避けてもいいが、お前の女っぷりと、男を見る目はしっかりと磨いておけよ。
わからないことがあれば、幸姐さんに尋ねるといい。
こう見えて頼りになるんだぞ、ふふ。
[最後の一言は小声で伝えた。
そして幸の言葉に首を傾げる。]
不思議な組み合わせ、ですか?
確かに、花音と話したのは今日が初めてですが。
あ、家庭科室といえば。
[幸の言葉でふと思い出し、トートバッグの中を探る。
中からピンクのリボンがかかった焼き菓子の包みをふたつ、
取り出した。]
マーマレードのクッキーなんです。
お見舞いのお礼にと思ってお友達用に作ったんですけど、たくさんありますのでよかったら…。
[手のひらサイズの包みを、二人にそれぞれ差し出した。]
火田みゆきです。改めてだけどよろしくー
[花音にぺこりとお辞儀をする。]
そっかマキちゃんとははじめてなんだねー
マキちゃんは正義の人だから
こわがらなくってだいじょぶ
というかミッションコンプリートしたので俺を求める声は少ないと思うんだ。翔だけ絡みに行きたいかなとも思うけどいないしなぁ
好感度スケール
ゆっきー>みゆき先輩>進藤>匡ちゃん=大介=鈴畑>みるきー=麻宮先輩>翔ん=映子=泉先輩
こんな感じか。
ぐu…
どわっ!
[眠りにつかんとするその瞬間、急にうっきーに顔をのぞきこまれた。]
何をしとるんじゃい!
人が静寂にけぶる図書室独特のひやりとした心地よい空気をいっぱいに吸い込みながら安らぎのひと時を楽しもうかという時に!
[飛び起きる。]
[クッキーに意識を取られて名乗っていなかったことに気づき、花音は赤面した。]
あ!
それで、わたしは、鈴畑花音って言います。
火田センパイもよろしくお願いします〜。
[ぺこり。]
決まってるだろ。眠りの美女を起こしに来たんだよ。
まぁ、図書室の空気っていいよな。おれも此処の空気が好きだよ。雑念が飛んで何かを悟れそうだ。
[花音の差し出した包みを受け取る。]
ありがとう、花音も見事な女っぷりじゃないか。
あたしはこういう細かいことができないから、素直に尊敬するぞ。
(ぽりぽり)
……うん、美味しい。
花音はきっと素敵なお嫁さんになれるな。
[さっそく食べている。]
[花音が取り出したクッキーの包みを受け取る。瞳がきらきらに変化]
ありがとー
花音ちゃんっていうんだ。
”ミス家庭科”花音ちゃん・・・
うんぴったりー
[無邪気に笑う]
ん?
お見舞いって?
世の中の半分は男…ですかぁ〜。
[反射的に、残り半分の人だけと暮らしていけたらいいのに〜と思ったが、口には出さなかった。]
何か困ったことがあったら、先輩方に相談しますね!
ありがとうございます〜
じゃあ毎日図書室へ来てさっさと悟りを開いて隠居したらどうだい、おんなのこのいない山にでも。
ってか真面目に何しに来たの。寝る気なら別の場所探してね、私がスペース確保してるんだから…
って、うおっ。
[周囲の人に変な目で見つめられる。]
ご、ご迷惑をおかけして…。
[ぺこりと頭を下げる。]
あの、えと、何日か風邪で学校をお休みしてて。
その間にお友達からお見舞いのメールとかもらってたので…。
家庭科室に来ても、ここ数日はいなかったと思いますけど…。
風邪を引いていたのか。
それは大変だったな。
元気になってなによりだ。
[うんうん、と頷いた。
麻宮マキは風邪なんて引いたことがないのである。]
[マキの方を見て、]
初めてにしては人生相談?
ってか
早。
[既にクッキーを食べているマキに驚く。あたしもーと言いつつ包みを開ける。]
甘い香りー
いたっきますー
ぽりぽり
うん
美味しい
愛しの雪花ちゃんに会いに来たんだよ♡
ホントは匡ちゃんが寝てたら踏みつぶそうと思って来たのさ。
おや、これは失礼。
[浮田も周りに謝罪の意を示した]
……おや、和海さん。お久しぶりですね。いつもお綺麗で。
んー……あー、その声は浮田くんやー。
[顔が声のする方へと向くが、目は殆ど開いていない。]
またそういう事言うてからにー。
誰にでもそういう事ばっかしとったらあかんねんよー?
あたしもお近づきの印に・・・
[と言って懐から取り出したのは酒の缶。まだ朝だが幸には関係ない。]
あ、
でも病み上がりはさすがに駄目だね。
またこんど、あたしと飲もー
マキちゃんもまた飲もー
( Σ お酒!? )
[幸の行動に驚いたが、見なかったことにした方がいい気がしたのでそこは流してみる。]
はいー。治ってよかったです。
また放課後にいろいろ作ろうと思いますので、センパイにも会えたらおすそ分けしますね♪
あぁ…。
昨日は匡ちゃんここで寝るっつってたからね。
って。
知り合いか!
相変わらずだなてめー。
先輩でしょ?
なんつうカバー範囲の広さ…。
やっぱ悟りを開くといいんじゃないか、一刻も早く。
[みりょくてきなおんなのこの把握力。
認めざるを得ない。
…眠そうだ。
普通に机にいたから、寝ているとは思わなかった。悪いことをしてしまった…。]
も、申し訳ない…。
あ、飴どうですか、飴。お詫びに!
飴バイキングしませんか。
和海さん、他人を褒める時は大きな声で、他人をけなす時はより大きな声で、って偉い人も言っていました。だからおれは自分の思った事に素直になろうといつも思っているんですよ。ふふ。
……雪花ちゃん、彼女はやらないぞ?
[時計を見ると、そろそろHRの時間が迫っている。]
じゃあ、わたしはそろそろ行きますね〜。
いろいろありがとうございましたっ!
[二人に深くお辞儀をして、校舎へと*走っていった*]
あめ……飴ちゃんくれるん?
[雪花の方へと顔を心なしか向ける。]
あーん。
[そして、机の上に頭を乗せたまま口をあけた。
明らかにまだ寝ぼけている。]
んー、浮田くんは素直になる前に真面目にならなあかんとおもうねん。
-2年C組教室-
[休み時間に、自席で次の授業の準備をしている]
そういや、昨日からまったく携帯の存在を忘れていましたね。
[カパッと開くと着信二件
一件目 (差出人:太郎)件名:久し振り!
本文:翔、メールサンキュ。元気そうで良かったぜ。お前がメールくれるなんざ珍しいから、何かあったのかと心配したじゃねえか。
早く遊びに来いよ。待ってるぜ。
太郎
二件目 (差出人:浮田大介)件名:両手に花っていいよな!
本文:空白]
……なんだって。
ごちそうさまー
[花音の『おすそ分け』の言葉に感動。]
花音ちゃん女神さまだよ!
わーい
家庭科室にしばらく居候しよっと♪
[本気でそんなことを考えていると、今食べたばかりだというのについ涎が]
この癒し系の先輩が…
てめーのものだとでも?
馬鹿なッ…!
[と、目の前に無防備な先輩の顔。
きゅんきゅん。]
ど、ど、ど、ど、どんな飴がいいっすか!
[教科書は開いただけで、前半の理論については半分寝た状態。後半、実験段階になると俄然元気になった]
なあ、それこっちに入れてみようぜ。
[提案はしてみるものの、薬品は一切触らせてもらえない。初回の実験の時に水素を燃やしたのが原因と思われる]
実験てのは見てるだけでおもしれえからいいけどさ。その内ぐれるぞ。
[結局後片付けだけをやらされるのだが、それはそれで好きらしい。試験管をぴかぴかに磨き上げて、元の場所へと戻したころ、2時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った]
(大介君はいったい誰と何をしているんだ、まったく!!)
[憤慨しているところで運悪く、クラスメイトの噂話が耳に入る]
「ねえねえ、昨日浮田君てば、また女の子と並んで歩いてたよ〜。」
「きゃー、誰と?」
「遠目に後姿だったから、判んないけど……」
なっ。あいつ……
ええ、もちろんあたしはご一緒させてもらいますけど……。
花音は無理に飲まなくていいからな……。
おすそわけは楽しみにしておこう。
それでは、またな。
[花音に手を振った。]
おれはいつも真面目ですよ? 時々誤解されますけど。
[浮田は和海の眠そうな顔をのぞき込む仕草をした]
和海さんはおれの物だ。悔しかったら奪ってみやがれ。
[雪花には挑発モードに入ったようだ]
終りだな。次の実験授業までさよならだ。
[化学の教科書は御役御免と机の中へ仕舞われた]
さてと。まじめに授業受けたら疲れたし、遊びにいくか。
[財布だけ持って教室を出る。どこへ行こうと廊下を見回した]
先輩。
この男の…うっきーの厄介なところは、真面目にやってこうだというところであって…。
[ごそごそと飴を探る。]
うっきーはマナーって言葉を一回ググって出直してこい。って、こら待て!その和み顔は私んだ!
[飴の袋を剥く。あわあわ。]
ってか、おんなのこを「おれのもの」とか!
許せん!
先輩騙されてます!
[甘酸っぱくてちょっとすっきりする飴をそっと先輩の口の中へ。な、なんだ。どきどきする。]
(そういや大介君、本当にコマしバトルやっているんだろうか……まだ、まともに阻止出来ていない気がする)
[ぼんやり横の窓から廊下を眺める]
(ほんと、判ってないんだよ冴生さんは。制服が可愛いのは女子高校生のうちだけなのに……)
-正門前-
…うわちゃー。
[昨日早めに起きた影響か、今日は気持ち良く寝過ごしてしまった。いつものごとく、がっつり閉まっている正門の扉の高さを確かめて助走をつける]
…よっと!
[幾分余裕を残しながら、門に手をついて飛び越えた]
[口の中に飴が放り込まれる。
それを暫く口の中で転がした後、ゆっくりと上体を起こしてあくびをする。]
んー、あもーておいしいわ。ありがとなー?
あふぅ……んー、ねむいわー。
[目をこすって伸びをひとつ。]
ん、目ぇさめた。
また浮田くんアホな事いうとるなー。
[まったくーと困ったように微笑む。]
(ハッ! 俺は何を考えているんだ。これじゃあ、大介君と同じ嗜好カイロもとい思考回路じゃないですか。)
[コツンコツンと拳で頭を叩くと閃く]
(そうか。きっと冴生さんは放任主義の家庭で育ったのかもしれないぞ。もし厳しい両親なら、制服を着ないで学校に来ることを許すわけがない。冴生さんが仮面ライダーマニアではないと言うのなら。きっと、両親の気を引きたくて、わざとああいうことをしてるんじゃないか?!?!)
和海さん、おはようございます。でもアホはよしてくださいよ。和海さんが魅力的なのはガチなんですから。
[浮田は和海の横に陣取ると、囁くように話した]
今日の放課後、デートしません? パスタが美味しい店見つけたんですよ。
投票を委任します。
浮田 大介は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
[廊下の窓の向こうに、翔の姿]
鮫島か。そういやC組だったっけ。
なんか、今変なこと考えただろう?
そんな顔してたぞ、おい。
あ、鈴畑おはよー。
[窓に肘をついて中を眺める。花音の姿を認めて手を振った]
あれ? 進藤の姿が見えねーな。遅刻か。
あ。
[そうこう考えていると、当の本人と目があった。やはり今日も私服を着ている]
おはよう、冴生さん。
昨日は少し、俺の言い方きつかったですよね。よく女子に見た目の割りに堅いとか、ウザいとか言われるんですよ。
[言いながら、服をじっと見る]
― 2-C・教室 ―
[花音が教室に着いたときには、まだユーリは登校していないようだった。]
『カノおはよー。今日もちゃんと来たね?』
[からかうような友人の口調に拗ねつつも、クッキーの包みをひとつずつ渡していく。]
[配布中に、手を振る流香に気づき、]
あー!
おはようさえちゃーん!
さえちゃんにもーこれあげるー!
[廊下に向かってお菓子の包みをぶんぶん振った。]
えー、だって浮田くん見かけるたびに誰かしらにそういう事言うとるもんー。
[お姉さん、ちゃんとみとるんやからーとクスクス笑う。]
んー……だめー。
私のとこ門限厳しいって前に断ったやろー?
-2階 廊下-
[勢い良く自分の教室に向かって走る。どうやら周りの雰囲気から、今は授業中ではなかったようだ。ほっと胸を撫で下ろす。]
ありゃ?
[廊下に流香の姿を見つけて、急ブレーキ]
おっはよーーっ!今何時間目だっ!?
言い方? ああ。説教くせぇなとは思ったけど、気にすんなよ。俺も気にしてねぇし。
って、服に何かついてるか?
[じっと見られて、自分の服装を確かめた。もちろん私服である]
んー、オー、さんきゅう鈴畑! 今日も可愛いな!
[花音のほうに向かって手を出した。そういえば少し腹が減ったと思い出す]
進藤、はよう。俺は今2時間目が終わったとこだ。C組は知らない。
[どこかで時間が捻じれてるかもしれない]
遅刻はやめといた方がいいぜ。ゆっきーみたいに裏技使うなら別だけど。
ん?
[はぁはぁ息を切らしながら周りを見ると、見知った顔が数人]
おー、花音、鮫島も、おは、よー。
[息切れで、途切れ途切れに挨拶をする]
相変わらず箱入り娘なんすか〜? 和海さんが可愛いのは全く同意見ですけど、少しは外で羽ばたかせた方がいいですよ、お父さんお母さん!!
じゃ、日曜日空いてますか?
[浮田の辞書にはめげるという文字はないのだろうか]
[せ、先輩…なごむー。]
ほら、違うんじゃねーか。
私の純情を弄びやがって。
先輩、私は梶原雪花っていーます。
この男と同学年です。
この男には騙されないでください。
こないだも私の友達と下級生のかーいらしいおんなのこに甘言を弄そうとしておりました。
はは、乾杯です。
[幸の差し出す酒を苦笑いしながら受け取り、飲み干す。]
……ふう、確かに美味しいんですけどね。
このまま教室に行って神聖な学び舎で酒の匂いを漂わせるわけにもいきませんし、あたしは保健室で適当に休んでから授業に参加することにします。
姐さんもほどほどにしておいてくださいよ。
それでは、また。
[幸に別れを告げて、保健室へと向かった。]
冴生さんさ、制服着なくて親御さんに叱られませんか?
[と、また始まりそうになったタイミングで進藤の登場]
おはよう、進藤さん。取り敢えず落ち着いてくださいね。
今日のクッキーはマーマレードだよ〜。
さっきセンパイに美味しいって言ってもらっちゃった。えへ。
[にっこり笑って二人にクッキーを渡す。
そして声をかけられたのは…]
(ええとー、確か、さえじまくん?)
あの、おはよーございますー。
――廊下――
[いつも通り授業終了のチャイムと同時に廊下へ転がり出た。周りに人が多くないのを確認して、学校指定のバッグから携帯電話を取り出す]
(き、緊張してきたな、どうしよう……。ただ、返すだけなのに)
[学校指定とは手にしたバッグにちらりと視線を落とした。そこには畳まれた、みるくが今着ているものと同じ制服がある]
[自分の席にカバンを放りながら]
そっかー。丁度休み時間で良かったよ。
……何!? 裏技なんてあるのかっ! 今度会った時にでも教えてもらうか…。
[そろそろヤバげな教科を、思わず指折り数えた]
[マキにばいばーいと手を振る。]
マキちゃん真面目だなぁ
神聖な学び舎で酒の匂い・・・
うーん
気にしたこともなかったよ!
[幸に”ほどほど”という言葉はない]
あたしもどっか行ってみるかあ。
制服? ああ。いや怒られねぇな。学校行ってるだけましだと思ってるみてぇだから。
制服の下にジャージ着たら怒られたけどな。
だってさ、冬とか寒いんだぜ。
俺だってたまには制服着るんだけどさー、たまに着るとスカートのひらひら加減がやるせなくなってきて、一日眠っちまうんだ。
[たかが数文字のメールを打つだけなのに指が震えて、いつもなら一分と掛からず送信する所を五分くらい掛けてメールを打ち終えた]
「――匡侍先輩
制服お返ししたいんですけど、今日は学校に来てますか?」
ちょい、おま、ひ、ひ、人聞きの悪い!
私はねぇ、ただ友達がたくさんほしいのだよ!
…ってか、おかしくね。
私の場合口説くのは男…いや、私の方から口説くってのもおかしいから誘惑とか…そういうのなんじゃなかろうか。基本的に。
[指をこめかみに当てる。
素晴らしい反論だ。根本的な。]
でも、お父さんお母さんも私の事心配してくれてるからそういう風にしてるんやろうしなぁ。
そこらへんは嬉しいと思うから仕方ないかなーって思うんよ。
日曜日かぁ…ちょっとわからへんなぁ。
てか、他にもいっぱいお誘い待ってる子おるんちゃうのー?
そっちの子達にやさしーしたりーな。
[雪花の方に向き直り]
ん、雪花ちゃんやな。可愛い名前やねー。
それになんや髪の色も雪みたいに白いんやねー。
ちょっと私とにてて嬉しいわー。
[雪花の頭を撫でる]
あ、私は3年の泉和海いうんよ、よろしくなー。
あのメモには反応すべきではなかったな。
みるくちゃんのキャラ的に。
でもまぁ独り言読むのはエピローグなんだからエピローグでによによすればいいじゃん。
む。アタシはいつも落ち着いてるぞぅ。
[鮫島に向かって、ちょっぴり頬を膨らましてみた。しかし、次の瞬間には、花音が持っているクッキーに釘付けになる]
わーーーいっ!!花音のクッキーだいすきーーっ!
[思わず小躍り]
[花音からクッキーを貰ってにっこりと笑う]
さんきゅー。マーマレードってこた果肉入りだな。んじゃ昼寝中にいただこっと。
進藤ってばそんなやべぇ教科あるんだ? 方法はゆっきーに聞いてくれ。でも手を出すなよな。
俺はその手を使いたくともマークされてっからな……。
まじめに授業に出ることにしたんだ。
その論には間違いは無いね。でも全く行動に現れてないよ? 雪花ちゃんが男に言い寄ってる所なんて見た事も聞いた事もないぜ。ほれ、おれで一度誘惑の練習してみ?
和海さんにはとても誤解されてるなぁ。おれのスケジュールなんてがら空きですよ。巷で女遊びが激しいとか複数の女性と関係してるとか言われたい放題ですけど、実態は潔白で寂しい独り身です。だから和海さんの愛で慰めて下さい♪
[どきゅーん。]
にひー。
[なでられるのは、弱い。]
なごみ先輩ですね。
先輩も名の通りなんか、和む感じで!
なんか、なごみんって呼ばれてそうな…。
−教室−
[授業が終わり、机に座りぼーっとする。
ああ、そういやケータイをサイレントマナーにしたままだったなと思い取り出すと、何通かメールが来ていた。]
……大介は後で覚えてろ。
[そんなメールの中、一通だけ初めて来た送信元があった。]
お、朝比奈ちゃんからだ。
[女の子からのメールというだけで若干ときめいてしまうあたり、俺って本当にお手軽だなぁ。
でも、人類にとっては小さな一歩でも俺にとっては大きな一歩!と心の中で叫びながらメールを返信する。]
件名:はい、あなたの匡侍です。
内容:おー、来てるよ。
てか早いなー。朝比奈ちゃん真面目な子だなぁ。
よし、送信っと。
鈴畑さん、そんなに怖がらないでくださいね。
(やっぱ俺、おっかなかったのだろうか)
[こちらの様子を伺うような警戒した視線に苦笑した]
なんだ、冴生さん制服持ってるじゃないですか!
早速明日、着てきてもらえませんか?
そろそろ気温も上昇してきますし、蒸してきますからヒラヒラのスカートの方が快適になってきますよ。
楽しみにしていますね。
ね、進藤さんも鈴畑さんも、冴生さんの可愛い制服姿、見たいですよね?
[鮫島と流香が、何やら話中だったのに気付いて、とりあえず自分の席に座ってみる。]
…手を出すって発想をやめろー。
はいはい、ゆっきーは流香のもんね。把握把握。
マークは……アタシもされてるだろーな…(遠い目
[そういえば、流香の制服姿は見たことないかも…と思っている。]
うーん…。
嫌なカッコを無理やりして欲しいとは言えないけど。
わたしもちょっと見てみたいかもー。
えー、浮田くんと白って色がまったくむすびつかへんねんけどー。
てかよく「また別の女と一緒に居た」とか言ってる臣楼くんに追いかけ回されとるしなー…?
[信じられへんーと浮田を見る。]
むー、雪花ちゃんなんでわかるんー?
なんでか皆そう呼ぶんよねー…。
[ユーリが自分の席に着いたので、そのすぐ後ろにある自分の席から彼女の肩をつついた。]
ユーリちゃん、もいっこあげる。
秘密ね〜
[人差し指を唇に当てて、クッキーをもう一袋手渡した。]
待て。鮫島君、何で俺が制服着てこないといけないんだよ。それが校則だから、とか今更なこと言うなよ?
もっと俺の納得できる理由を言ってもらおうか。
つか、俺が制服着てきたらせんせとか授業やめちまうんじゃねぇ?
[花音とユーリの同意を聞いて後ろへ下がった]
いやいやいやいや。鈴畑も進藤もなに言ってんだよ。俺が制服だと?
……。目に毒だからやめといた方がいいって。悪いこたいわねぇからさ。考え直すなら今の内。
[風が髪を揺らすままに少し開いた窓から外を見ていると、手の中で携帯が震えた。おそるおそる、と言った様子でメールを開き、目に飛び込んできた件名に口許が綻んだ]
(私の匡侍先輩なんて、そんな……)
「先輩って、なんだかホストみたいですね。
今少しだけ、教室まで行っても良いですか?」
真面目だなんて、そんな……。
私は、そんな、……真面目なんかじゃないですよ、先輩。
[昨晩のことを思い返し、顔が赤くなるのを感じた]
うわーっ!
[…と、大声を出しそうになって、慌てて口元を押さえる]
…さんきゅー花音。ないしょ、な。
[そっとクッキーの袋を受け取ると、満面の笑みを浮かべた]
雪花ちゃん笑ってないで、ほら、練習してみろって。なんならまずこっちから誘惑してやろうか?
匡ちゃんは足が長くて顔立ちが整っていて頭脳が明晰で起点も利く男の事になると、無い事無い事を更に百倍にして吹聴する妙な癖があるんです。あれは持って生まれた特性なので本気に取っちゃ駄目ですよ。
和海さんはおれも携帯の登録名に和みの女神って付けていますよ。なんか一緒にいるだけでほわ〜んとして暖かくなります。雰囲気のせいかな? 好きですよ、そういうの。
-部室棟-
[久しぶりに文化部系の部活に顔を出そうと思ったが、あいにく授業をさぼっている学生数人しか見当たらない。
幸はいくつかの部を覗き見て、書道部の部室に入る。]
[タケダなんとかいう電車の吊り広告でも有名な先生の作品が壁に飾られ、他にも部員の書いた作品が貼られている。]
誰もいないなー
んー
集中するんなら絶好だね。
[硯を引っ張り出して、ずりずり墨を作りはじめる。当然酒を飲みながらではあるのだが。]
ってか、大丈夫。
無駄に言い寄られたことなら何度もある。
まぁ、結果的には色々とアレだけど…。
[目逸らし。
結構痛い目にあわせた覚えが。
まぁ、自分も痛い目にあってるから、許してほしい。
暴れちゃって小遣い減らされるとか。
…あれ、自業自得だな。]
うっきーは白って言うよりピンクだよネ。
いや、だって…なごみん〜って感じが。
[意味不明な説明をしてしまった。]
お、返ってきた。
って、ホスト……俺がなれるかよ。
[うん、無理!と悲しい自己評価を下す。泣いてなんかないやい!]
「ホストになれるぐらいモテたら苦労しないよ…。
いや、俺がそっちまでいくよ。教室行けば良い?それとも廊下?」
[花音の攻撃に慄いた]
くっ。鮫島め、強敵を用意しやがったぜ。
[翔からの理由を聞くとむう、と考え込む]
珈琲か、それは確かに納得行く理由だな。
わかった、明日だけだからな! つか、入るのかわからんけど。去年から身長は伸びてたから、後は横か。
[自分の体型を見直した。よく言えばスレンダー]
入るか、入るよな。多分。
それにしても、他のおにゃのこたちはともかくあの浮気メガネとは早いとこ交流持ってないとダメだよねぇー。
どうもキャラ的にアクティブに動きにくいんだがどうしようかのう。
[墨が徐々に濃くなる。延々と墨を作る時間は、延々と酒を飲む時間に似ている。]
よーし
気分が乗ってきたあ
[半紙を広げ筆をつけ今の想いをストレートにぶつけて作品が完成する。]
『酒は友達』
[独特の味わいのある筆さばきで書かれたそれをみて、満足げに頷く。]
あと、仮面の中グラを暫定でケヴィンにしておくことにした。
(ふつーて言ってしまったのでふつーぽいのを選んでみた)
まあ実際はどこまでも仮面なんですけどね。
でも、今目の前で雪花ちゃん口説いてるやんー。
あはは、臣楼くんおもろいもんなー。
[見てて飽きないという点で、あれ以上の人物はちょっと思い付かない。]
なんよそれー。理由になってへんやんー。
[雪花の発言を聞いて膨れる。おそらく右頬にまだ飴玉があるのか、そこだけぷっくりと出っ張っている。]
あ、そろそろ休み時間おわりやねー。
教室もどらなー。
冴生さんの制服姿、楽しみにしています。
今あなたが着ている服は10年後でも着られますが、制服はあと一年しか着られないものですから。
もし、10年後に制服を着て歩いたりしたら、キ░▓▒▓█▓░░▓▒扱いされますから。それを考えれば、随分貴重な"限定品"という気がするでしょう?
[相変わらず言いたいことは止まらない]
ああ、そうだ。珈琲頼むとき、良ければお二人もご一緒にどうぞ。お2人にはいちごみるくで良いですか?
[鈴畑と進藤にも声をかけた]
[くすくすと笑いが漏れて、辺りをはっと見渡した。生徒たちは自分達のお喋りに忙しそうで、幸いにもみるくを普段苛める同級生は傍にいないようだった]
「そんなことないですよ。でも先輩はホストにしては優しすぎるかもしれませんね。
廊下でお会いできると嬉しいです、ありがとうございます」
うっきーの普段のあれは誘惑じゃないのか。
あれよりレベルの高いことをしようってのか。
…だとすればやめてくれ。
色んな意味で。
[私だと凍え死ぬか笑い死ぬかの2択だ。
他のおんなのこだとさらなる危険がある。
この男が、悲しいかな、足が長くて、顔が整っていて、割と頭もいいのだ。なんということだ。]
なごみんせんぱいって呼んでいいですか!
なごみんせんぱいって!
「OK、すぐいくから待ってて」
っと、よしさっさといくかー。
……女の子と待ち合わせ!これはときめく!
[匡侍は早歩きで目的地へと進んでいった]
[流香の決意に拍手をした]
…うむ。明日はデジカメを持ってこなくてはなぁ…。
[鮫島の言葉に、(見えない)尻尾をぱたぱたさせる]
鮫島って、良い奴だなぁ……。
[目がうるうる]
[去り際の先輩に叫ぶ。
あまりに名残惜しい。
一緒にサボタージュしませんか、と叫びそうになったがさすがにそれは我慢しておいた。
人の目もあるし。]
…ん、あ、匡ちゃんも知ってるのか。
[あの和み度で匡ちゃんに順応できるのか。
すげえぜ。]
もう授業かぁ。楽しいひとときは過ぎるのが早いですね。名残惜しいです。
[浮田は和海に向かって心底残念そうな顔をした]
あんなの誘惑には入らない。おやつは五百円まで。
でも誘惑が嫌だと言うなら、今度屋上でお昼寝でも誘おうか? なんてね♪
いやー鮫島、10年後に今と同じ服は無理だろ。
流行とか年齢的な意味で。
制服だってお店とかなら着てても大丈夫だろうし、そういう趣味の男引っ掛けるとか、ってそうじゃなくて、着なくていいから着ないんだけど、珈琲のためだ、仕方ねぇ。
[一階廊下で立っている朝比奈を見つけると同時に、声をかけて近寄っていく。]
まったー?……なんてな。
うん、一度でいいから恋人同士の待ち合わせの定番台詞を言ってみたかった。後悔も反省もしていない。
[あれ、まったー?っていうのは女性側だったっけ?]
なに、進藤さんと鈴畑さんには、加勢していただいたお礼ですよ。
[嬉しそうにはしゃぐ進藤の姿に、自然笑顔になる]
何を言ってるんですか。冴生さんはイメクラにでも勤めるつもりなんですか? 女子高生を満喫するのも悪くないと思いますよ?
[そこまで言うと、始業のチャイムが鳴る。慌てて*教科書を準備した*]
[ちょっと恥ずかしそうななごみんせんぱい…。
なごむ。]
了解しました!授業頑張って!
[ぶんぶんと手を振る。]
はぁー…。なごむひとだなぁ。
[溜息。]
[ああいう人になりたいなぁ。
希望としてはさぁ。]
…ま、今なら屋上もいいけど。
でも、もうちょっとしたら屋上はねーよ。
暑くなるし。
私はいーけど、おんなのこ一緒の時は気つけろよ。
日焼けするし。
ってか、あんま見境なく誘うなよ。
てめーの毒牙にかかるおんなのこが存在しているかもしれないってことを思うと夜も眠れねーわ。
…そうか、待てよ。
日焼け止めを塗ってあげるよという作戦か。
作戦なのか!
おっと、チャイムだな。俺もそろそろずらかろう。
[んじゃ、と手を振ってC組の前から歩いていく]
どこに行くかね。保健室とか行くか。
俺の癒しの場。
匡侍先輩。
[臣楼匡侍の声に嬉しそうに顔を上げた。"恋人同士の待ち合わせ"と言うフレーズに心臓がどくんと一つ大きく波打った。動揺を隠すように笑い掛ける]
ふふ、いつもそうやって女の子とデートしてるんですね。
制服、お返ししたくて。
[流香の言葉に舌打ちしつつ]
そりゃー、未来永劫形として残しておくためさー。
人の記憶はうつろいやすいものらしいからなー
[言い馴れないセリフだったので、後半全部ひらがな発音だったが]
日焼け止めまでは考えつかなかったよ。今度参考にしてみる。
その腕は何だ? 握手して欲しいのか? まぁサインぐらいならしてあげるよ。
いやいや、俺は年齢と彼女イナイ歴が同年数の可哀相な男なんだぞ?
……あー自分で言ってて泣きそう。その胸で慰めてくれね?
ん、あんがと。
そんなに急ぐ必要なかったのに。
[鮫島の笑顔に、おっと思う]
うん。その笑顔は好きだな。
[良いものを見せてもらった気がして、にこりと笑う。途端に、チャイムが鳴った]
……うわっと、次の時間なんだっけ!
[慌しくカバンを*探った*]
[匡侍の言葉に目を丸くして驚いた]
えっ! 冗談とかではなくて、ですか?
……先輩、付き合わなくても女の人がいつも回りにいるから彼女がいらない、とか、も、もしかして、女の人に興味がない、とか、ですか?
制服は、本当に助かりました。
これがなかったら、あの日一日中体操服で過ごさないといけなかったし……、私、先輩には救われたような気がします。
ありがとうございます。
なんでも良いので、何か私に出来る事、ありませんか?
先輩にお礼がしたいんです。
冗談でこんな泣ける事を言うかぁぁぁ!
なに、常に周りに居るとかどんな桃源郷だよ、そんなの現実にあるわけねえぇ!!
[そして、最後の可能性が口にされた時、テンションはMAXに。]
男はイヤァァァァ!!!
………うん、落ち着こう俺。
まぁそういうわけだ朝比奈ちゃん!
[階段を下りて保健室へと向かう。ノックを2回。誰もいないのを確かめてからドアを開けた]
よっしゃ、先生はいないな。
ベッドが俺を呼んでるぜ。
[閉められたカーテンに気づいた]
誰かいるのか。
[ちら、と開けてみて、閉じた]
どこかで見た顔だったな。
投票を委任します。
朝比奈 みるくは、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
未来の雪花ちゃんねぇ……。
[浮田は雪花の顔をまじまじと見つめて、しばし考え込んだ]
性格が普通だったら清楚な美人になるんだろうね。まぁ、今の性格でも美人にはなると思うけど。てかさ、前から気になってたんだけど、雪花ちゃんって自分の可愛さをちゃんと自覚出来てるかい? 素材良いんだし勿体ないぜ。
いやいや、お礼とかいいよ。
こうやって今可愛い子と喋ってるだけでもお釣りがくるし。
そういや、なんであの時びしょ濡れだったの?プールに落ちたとかそんなわけないだろうし。
いや、確か鉄仮面の下があの顔じゃなかったか。
[もう一度あけた]
やっぱり、麻宮先輩。任務の疲れでも溜まってたんだろうか。
まあいいや。隣のベッドで休もう。
[空いている方のベッドへ入り込む。カーテンは閉めて顔は見えないように]
極楽極楽……。
私はフツーだよ!
[説得力なし。]
はっ。自分の見てくれがいいらしいってのは、いちおう知ってはいると思うけどね。
あんまそれで得したことはないよ。
大体、清楚な美人は、目指すよりは愛でたい。
うっきーだって、清楚な美人になりたいとは思うまいよ。
きっと、先輩は理想が高いんですね。
先輩のこと好きな女の子は多いと思うんです。この間も、ちょっと言いましたけど。
[少し断定的な表現を使った珍しさに自分でも少し驚いた]
じゃあ、えっと、先輩、甘いものとか、好きですか?
私お菓子作りが好きなので、作ってくるので良かったら貰ってください。
……とか、先輩と会う口実を作ってるだけだったり、して
あ、えっと。
ちょっと、私……、転んじゃって。
[ぎこちなく笑い、匡侍の顔を見る事が出来ずに視線をそらした]
掃除でバケツにお水汲んで持っていこうとしたんですけど、転んじゃって。
ドジですよね、私。
…愛でるだけにしたって、清楚で美人ってだけじゃ面白くなくね。かわいさとかかっこよさとか一緒にいる楽しさとかって、そういうのじゃないじゃん。
― 授業中 ―
[前から小テストのプリントが回ってきて、花音は我に返った。]
なんかぼーっとしてた…。
だめだめ、テストに集中しなきゃ!
[小声で呟くと、目の前の問題に*取り掛かった*]
おれは男だから清楚な美人になれないのは当たり前だよ。
[浮田は大笑いした]
とりま、自分でも思っていないような事を言うのはよそうぜ。誰がフツーだよ。まぁその変な所が可愛いんだけどさ。なんか面白いよ、雪花ちゃんは。、
そんな子がいたらいいのになぁ……うん、いないな。
[今までの非モテ時代の惨めな人生を思い出して断定する。根はやはり深いようだ。]
もちろん食う食う!
てか女の子の手作りお菓子だと!l
しかも可愛い後輩が俺のために…『俺のために!』
これで勝てる!
[何にだよ。]
[一瞬表情が硬くなり、目を逸らす。
その様子を見た後じゃ何を言われてもちょっと勘繰ってしまうのは当然で。]
転んだ……?
[それで全身びしょ濡れは……ないよなぁ。
何かがおかしいとおもい、朝比奈の顔を覗き込む。]
――本当に?
[ベッドの中で先ほど貰ったクッキーをぱくつく。かけらが落ちないように注意をしつつ、携帯を取り出した]
おっと、大介にメール送っとこう。
「件名:俺俺
本文:今日の昼も宜しく。といいたいとこだけど、今日の昼はゆっきーにご馳走してやってくれ。弁当ないらしいんだ。あ、でも手はだすなよ。」
送信、と。
あっそ。そらありがと。
いいよ別に、改めて言わなくても。
いや…私は少なくともフツーになりたいとは思ってるよ。努力が足らないみたいだけどね。
ってか、何を改まった聞き方してんだ気色悪い。
そうだな、てめーがおんなのこにもうちょい誠実になればもっと楽しくなるんじゃねーか。
[つまんねー野郎としゃべる趣味はねーよ。]
-部室棟-
[幸は沢山書いた作品を壁に画鋲で貼り付けると、書道部の部室から出る]
ふう、みんな見てくれるかな?
さてー
ほんとに授業にでよう
[雲ひとつないすかっとした青空に、日差しが肌をじりじり焼く。
グランドでは体操服の生徒が球技で走っているが、見るからに動きが鈍っている。]
[校舎の方に歩いていく。]
みるくちゃんをいじめてる子たち相手に過去のRP村で培った戦闘描写を披露したかったけど匡ちゃんがなんとかしちゃいそうだな。
フツーになるのは諦め……。
[浮田は思わず本音を漏らしかけて咳をした]
そうか、ありがとう。雪花ももう少しガラが良くなったら、もっと女の子に好かれるようになるよ。
いいだろ、たまには真面目な顔をさせろ。いやいつも真面目だけどさ。
[顔を覗き込まれ、近くでみる匡侍にドキドキしてしまい、目を見ることが出来ない]
は、はい……っ。
そ、それより。
そろそろ、授業始まっちゃいますよっ。
あきらめめたらそこで試合終了だろーが!
私はフツーになってもっとおんなのこを…
じゃなくてな。
てめーが真面目だと気持ち悪い。
普段の態度の方をもっと真面目にしろ。
[溜息。]
――……そっか。
[喋りたくない、それでなーんとなく予想がつくが、今は無理強いして聞き出しても仕方が無い。
諦めよう……今は。]
ん?あーそうだなぁ。
[暫く考える。]
どう、一緒に二人でさぼらない?
-野外-
あれ?
あの建物なに?
[ふと見上げた先に豪華な建物が見える。
その入口は警備員で厳重に警戒されている。]
学園の敷地になんの建物かな?
美術館とか?
入れてくれないかなー
ためしに
[手を振りながら入口に近づいていく。]
普段の態度? これ以上に無いってぐらい真面目じゃないか!!
[浮田はまじめくさった顔で力説したあと、舌を出した]
まぁ、努力はするよ。さて、とっくに遅刻だけど授業に出てくるか。今日は楽しかったよ。ありがとう。
[そう言うと、浮田は手を振りつつ扉の方へ歩いていった]
さ、さぼる……。
[これまでのみるくだったら即断っていた言葉に少し思案し、小さく一つ頷いた]
(一度くらい、なら、良いよね。先輩が、折角誘ってくれたから)
はい!
からを破らなきゃいけないんだ。
このままじゃ駄目なんだろうな。
憧れてても、手を伸ばしても、自分が動かなきゃ先輩みたいにはなれない。
先輩の隣は、歩けない。
――きっと頑張っても、それは、無理かもしれないけど。
でも少しだけ、少しの間だけ、夢が見たい。
えー
駄目なの?
ちょびっと
見せてくれればっ、えっ、なんでよう
けちー
[ぷぅと頬を膨らませて不満顔をする。]
誰の許可もらったら入れるの?
え
それも教えられないって
おー、いい返事できるじゃん。
んじゃ図書室にジュースでも持っていって喋ろっか。
あそこの端っこの席って死角の上に他の席から離れてて便利なんだよな。
[寝るにはちょい狭いんだけどなーと笑う。]
うっきーにメール無視されてるぜ。
まあいいか。後でその件含めて振ろう。
というか俺って誰に行きたいんだろうな。
ゆっきーがメインなんだけど。
匡ちゃんとか大介とか。微妙なジェラシーは湧くんだけど。ゆっきーほどじゃない。
これは百合に池と。
まいっか
暑いし校舎に戻ろう。
[その建物のことは諦めて校舎に入ると、3年生の教室に向う。しかし音楽室をちょうど使ってないのを見て、ついふらふらと侵入。]
[周囲に誰もいないのを確認するとピアノの蓋をあけて、演奏を始めた。]
中の人予想は村の特性上しないようにしていたりする。ただまぁ分かっちゃう人もいるよね。
自分に関しては隠そうともしてない。
[陰森映子の朝は早い・・・いつもは・・・
今日は遅刻ギリギリに校門に滑り込んだ。
寝坊したわけではない。
むしろ少し早起きしたぐらいだ。
遅くなった理由は、かばんとは別にもった包みにあった。
これを作るのに思いのほか手間どって、遅刻しそうになったというわけだ。]
やっぱりお礼はしなくちゃね・・・
[お礼をする光景を想像してちょっと顔を赤らめる。
そして、大事なことに気づく。]
先輩は今日来てるかな?
せっかくメアド教えてもらってるんだし、お昼に会えるか聞いておこうっと。
臣楼先輩へ
昨日はありがとうございました。
今日のお昼休みに会えませんか?
都合が悪ければ別の時間でも構いません。
お返事お待ちしています。
[臣楼へのメールを打ち終え、やっと授業に身をいれ始めた。
−保健室−
[麻宮マキは目を覚ました。
いつもの朝、いつもの風景と違う。
そう、ここは学校の保健室である。]
……寝てしまったのか。
幸姐さんのようにはいかないな。
いかんいかん、せっかく学び舎に来れたのだから、授業を受けなければ。
[前髪を整えて保健室を去り、3-Bの教室に向かった。]
-2年C組-
[小テストの答案用紙を、シャープペンでつんつん突付いてみる]
……わかるか、こんなもん。
[名前だけ記入してある用紙が、むなしい。
仕方なく、隅の白い部分にドラえもんを描き始める]
−3-B教室−
[教室内では授業が行われていた。
麻宮マキは授業の邪魔にならように鉄仮面を被り、静かに着席する。
ざわめく教室。
不真面目な生徒たちに睨みを利かせ、黙らせる麻宮マキ。
見て見ぬ振りをする教師。
そして、厳かな空気の中、授業は再開された。]
─ 二年A組 ─
「えー。そういうわけで、サラディンとリチャード一世は休戦をしたわけだ。わかるかね?」
[教師の間の延びた声が教室に響く。浮田はいかにもつまらなさそうに、机に頬杖を付いていた。世界史は浮田の得意科目の一つである。十字軍の話は大好きだったが、だらだらとその時代を話されると退屈なだけだった]
あ、愛しの冴ちゃんからメールが来てるな。
件名:(^_^)v
本文:浮田銀行のご利用ありがとうございます。冴ちゃん優しいな。わかった、雪花ちゃんに奢っとくよ。大丈夫大丈夫、おれは冴ちゃんにしか手を出さないって。(^_^)b
-2年C組教室-
[小テストの答案が回されると、丁寧に問題を埋め始めた。割と早くに回答を終え見直しを済ませ、教師の様子を見ようと顔をあげる。時折考える仕草をしている鈴畑の姿と、進藤が真面目になにやら書き込んでいる姿が視界に入った]
(鈴畑さんは、この教科苦手なのかな? 進藤さんは得意なようですね。)
(鈴畑さんは家庭科とか得意そうですね。お菓子作っていましたし。やっぱり、男には手作りお菓子はくれないのかな……)
(いかんいかん、俺は何を考えているんだ)
(手作りお菓子といえば……進藤さんは甘いものによほど目がないみたいだな。)
[ふと、いちごみるくと鈴畑のお菓子に相好を崩す進藤の笑顔が思い浮かぶ]
(最初に姿を見かけたときは、大介君を成敗しかねない勢いだったけど……可愛い笑顔をするな。あんな笑顔を見せられたら、大介君が彼女を追い回すのもわかるような気がする。奴が女子にご馳走するのもきっと、あの笑顔が見たい下心だろう。あいつめ財力にものを言わせてなんてことですか。)
(いかんいかん、何を考えているんだ俺は)
[三時限目終りのチャイムが鳴った]
−合宿所−
[ 貴林はモニタールームに設置された100インチはあろうかという大型モニターの動作をチェックしていた。モニターには校内の各所に設置された高精度防犯カメラの映像が映っている。防犯カメラの映像は校内地下電算室のメインフレームコンピューターによって制御され、大画面でも鮮明な画質を維持していた。そして一つの画面内にいくつもの小窓が表示され、同時に複数の地点の映像を鑑賞できるようになっている。 ]
やれ、ようやくモニターの準備が整ったようですね。これなら坊ちゃんの要望に完全に応える事ができるでしょう。
-二階廊下-
[翔は、たまには大介の行動をチェックしておこうと廊下に出た]
真面目に授業を受けていればこの中ですね。
まあ、手始めにメールを打っておきますか。
[件名:バナナはおやつに入りますか
本分:奢りは一日300円まで]
ところで、翔ちんがあずさんかね?
口説き、参考にさせてもらいます(/ω\*)
つか、同村した事ない人ばっか(おそらく)だから間違えてるかもしれないけど。
[授業を受け終えて廊下に出た。
無論、鉄仮面は装着したままである。]
たまに受けても全然わからないのが辛いところだな。
次は美術か、これならわかりやすい。
[麻宮マキは二階に下りた。]
ベッドメイクは済みましたか?よろしい。厨房の消毒は終わっていますか?食中毒など起こしては臣楼家の恥です。できていますか、よろしい。
それでは各員にこのスケジュール表を渡しておいてください。ごらんの通りローテーション体制を組みます。我々は坊ちゃんのため、しばらくの間24時間態勢で合宿所の安寧を維持するのです。わかりましたか?
坊ちゃんがお連れする女性の方々は高校生とはいえ坊ちゃんの大切なご友人たちです。彼女たちに一切の不便を与えないよう、貴人を遇する態度で臨んで下さい。
[授業終了のチャイムが鳴る]
ふぁぁ……やっと終わった…。
[後ろから答案を集めに来たので、笑顔で用紙を渡す。周りの余白だけは、落書きでびっちり埋まっていた]
あ、そういえば…。
(映子に鮫島の名前間違えて教えたままだったなぁ…)
[麻宮マキは2-B教室前を通って美術室に向かった。
すると何やら不審な視線を感じる。
見ると一人の男がこちらを凝視しているではないか。
麻宮マキは誰からの挑戦でも受けて立つのである。]
おいお前、どこの誰かは知らないが、あたしに挑戦するとはいい度胸だ。
さあ、どこからでもかかってこいッ!
[鋼鉄製の水風船を構えた。]
[ぱちんと携帯電話を開け、映子のアドレスを探す。]
これか。………よしっと。
件名:訂正
本文:ごめん、亀島じゃなくて鮫島だったわジーク・ジオン!
[送信ボタンをピッと押す]
[ふいに前を通り過ぎた女子に絡まれる。妙な仮面をつけていた彼女が、更に手にした鉄の塊をみてうんざりした表情を浮かべる]
そんな物騒なものはしまってください。
ここは学校ですよ。そんなもので武装しなくてもここは安全です。他の生徒が怖がるでしょう?
あなたも匡ちゃんの仲間ですか。
[大きく溜息をついた]
匡の仲間?……違うと思うが。
いや、同じ学び舎で学ぶ仲間とは言えなくもないか。
その理屈だと、お前とあたしも仲間だぞ?
まあ、勝負を挑んだわけではなさそうだな。
あたしは3年B組、麻宮マキだ。
なぜこちらを睨んでいた?
[水風船を懐に仕舞い込んで尋ねる。]
ああ、匡ちゃんの影響で仮面をつけている訳ではないんですね。
[なら、なんで好き好んで……と思うが、鉄の塊をしまったのを見て仮面についてはスルーする]
確かにそちらを睨んでいました。でも、通りがかる人にガンつけしていたわけではありませんよ。
俺は2年C組の鮫島翔です。そして、俺の視線の延長線上には監視が必要な仲間がいるはずなんですよ。
[大介が教室から出てくる様子はない。サボりならしょうがない]
翔というのか、よろしくな。
ああ……。
[言われて思い出した。
ぱか、と鉄仮面をはずす。]
そういえば、被ったままだった。
監視とは穏やかじゃないな。
そいつはそんなに危険な人物なのか?
[前髪を整えながら翔に尋ねた。]
[仮面が外れると普通に整った顔がある。隠したい身体的都合ではなかったことに少し安堵した]
先輩はご存知ないですか? 2年B組の浮田大介のことです。三年生の間でも有名らしいのですが、あいつ本当に三年生にも、もてているのでしょうか。
[真剣な顔でリサーチを始める]
ああ、大介か。
問題児だとは聞いているが、そういう話は聞いたことが無いな。
まあ、あたしはあまり学び舎にいないから、噂の類には疎いのだが。
奴がもてると翔は困るのか?
困りますよ。
高校生の本分は学ぶことにあると、俺は思うんですよ。不純異性交遊なんてもってのほかです!!
あいつはO脚女子が大好物なんです。放っておいたら学園中のO脚女子がひと夏の経験をしてしまいます!!
……それと、麻宮先輩、差し出がましいですが。学校には真面目に通ったほうがいいですよ。貴重な学生時代なんですから。
ふふ、忠告は受け取っておこう。
それで、お前は学園中のO脚女子を守るためにこうして大介を見張っているわけか。
お前は優しいのだな。
O脚女子にも、大介にも。
[その時、チャイムが鳴った。]
おっと、真面目に授業を受けなければ、貴重な学生時代を不意にしてしまうのだったな。
ではまたな、翔。
[翔に別れを告げて、美術室に入った。]
え? 俺が大介にも優しいんですか……。
あっ……と。
[チャイムが鳴る。麻宮の背中を見送ると、慌てて自分の教室に駆け込んだ]
(……あんな仮面つけてるけど、どうも不真面目な感じには思えないんですよね。
不思議な先輩だな。)
[臣楼からの返事が来ないかとメールを確認しているところに、進藤からのメールが届く。]
亀島さんは鮫島さん?
もしかして、あの時一緒にいた人?
十分仲がいいように見えたんだけど、物足りないのかな?
やっぱり、変態さんじゃないとだめってこと???
[疑問符が山ほどわいてきたが、浮田の調査の報告をしていないのを思い出す。]
あのアンケートからわかる浮田先輩の性格はとにかくマメってこと。
あの量を真面目に回答しきるのは大変だからね。
[どうやらアンケートが大量だったのは、性格判断の意図もあったらしい。]
女の子の好みは信用してもよさそうです。
嘘を書くならもっと簡単な答えにするでしょう。
いただけないのは、つき合いたい人の名前が私なこと。
わたしは浮田先輩の好みにそんなに合ってないから。
結構ナンパな人と思われます。
そうなると、つき合っている人がいないとか複数の人との恋愛の話も怪しくなりますね。
SとMからの連想を素直に言えるのは、それを恥ずかしいとか秘密にしたいと思っていないから。
そういう趣味はないようです。
進藤先輩は積極的な人だと思うから、浮田先輩の好みからは外れてませんね。
髪型をみつあみかショートにすればいいのかな。
でも、浮田先輩はナンパさんだけど変態ではないみたいだし・・・
進藤先輩の求めている人じゃない気がします。
とりあえず、簡単に報告しておきましょう。
進藤先輩
浮田先輩について調べました。
髪型をみつあみかショートにして積極的にアタックするといい結果が出そうです。
でも、先輩が必要としている人じゃないかもしれません。
期待はずれになる予感がします。
[メールを打ち、一仕事終わったと肩をほぐす。
自分が進藤の希望を一番把握していないということには全然気づいていなかった。]
アンケートをどう解釈するか迷っていたんですが、臣楼さんの株が上昇したので、浮田さんはナンパな人という評価になっちゃいました。
ごめんなさい。
ところで、もうRP村10回近くやってるのに、ちゃんとした恋愛RPはまったくやったことありません。
大丈夫なんだろうか、私。
延長は、落としたと判断できるところまで仲が進んだ人がいないせいでしょうね・・・
長いと思ったけど、意外に短かった。
女の子同士で交流しすぎてるせいもあるけど。(苦笑)
[飴を舐める。
飴を舐めながら寝るとたまに飲みこんで起きる羽目になるので、ちゃんと舐めきってから眠るよう心がけており]
ぐう。
[寝。]
ぶはっ!?
[げっほ、げっほと咳込む。
あれ、なんで寝てしまったのだろう。
それは眠くて図書室の空気が心地よいからである。
当然の帰結と言ってよいだろう。
しかしなぜ律義に飲み込んでしまうのだろう。
口で息してるわけじゃなし。]
ー図書室→廊下ー
[あれから、のんびりと二人で1時間ほど雑談をしていた。
終始、匡侍の過去の暴れっぷりなどを面白おかしく話していただけだった気もするが、楽しんでくれていただろうか?
しかしその間、匡侍が一回も暴走しなかったのは奇跡ともいえるだろう。]
んー次の授業はどうっすかな?
[その時、丁度メールが届く。]
あれ、陰森ちゃんからだ。
昼休み、うん当然あいてるな。
「おーもちろん全然OK!」
[昼休みに食堂で待つという旨をメールで伝える]
よし、それじゃ午前中の残りも全部サボりに決定。
昼休みまで食堂で寝てるか。
[匡侍は食堂へと向かった]
[待ちに待ったお昼休み。
お弁当が入っている袋をもって、臣楼にいわれた場所に向かう。]
待ち時間は長く感じるっていうのは本当だったのね。
[机の上の携帯から、バラライカいさじVer.の着メロが鳴り渡る]
…映子か。……ん?
みつあみかショートにして……あたっく…?
[目一杯はてなマークが頭に飛んだ]
[食堂につくとお目当ての人物はすぐ見つけられた。
込み合う食堂でそこだけ人がいない。
仮面のまま眠っている臣楼以外は。]
お待たせしました。
[声をかけてもおきないので、ちょっと揺らしてみた。]
期待してる人じゃない……か。
あいつ、なんか身体的損傷でもあるのかな…。
[首を傾げた]
しかし、ショート…ショートねぇ。
[何となく、髪の毛を指先にくるくる絡める。
防具をかぶる時に、長い髪の毛は正直邪魔になった。何度か切ってしまおうかと考えた事もあったが、踏ん切りがつかず、伸ばし続けたのである]
…乙女心……てやつですかねぇ…。
[自分のセリフに苦笑しながら、机の上に*ごろんと寝転がった*]
――ん……?
[体が揺すられ、段々と頭が覚醒して来る。]
あれ、可愛い後輩におこされるとか夢イベントが発生している…?
ふむ、つまりこれは夢。
夢ということは俺の世界なわけで、そこにあるものは全て俺のもの。
つまり、この夢の中の陰森ちゃんも俺のもの!
[寝ぼけているようだ、タチが悪く。]
[臣楼が陰森ちゃんは俺のものというのを聞いてすこしぼうっとなる。]
まだ違いますからね・・・
[小さな声でそっという。
もう起きたと判断して、隣の席に座り、お弁当をだした。]
昨日のお礼にお弁当を作ってきました。
ん、あれ……、なにこれ現実?リアルワールド?
[やっと完全覚醒したようだ、現状を何とか把握する。]
げっ、もしかしてもう昼休み?
あーごめん陰森ちゃん。
あまりの夢イベントに俺の生み出した妄想世界だと思ってた。
って、まて……弁当だと!?
作ったってまさかそれは……手作りとかそういう……!
[己の思考回路はショート寸前、けむりがプスプス。]
[お弁当のおかずは、タコさんウィンナー、ミニハンバーグ、兎リンゴなどあまり難しくない無難なものが中心だった。
しかし、玉子焼きは少し焦げ焦げでべちゃっとしており形も歪だった。]
あんまり上手じゃないんですけど・・・
[そして、お箸でタコさんウィンナーを挟んで、臣楼の口の前にもっていく。]
あ〜ん♪
何だっけ、思考回路はショート寸前って…。
ショート寸前って少女漫画があったのは知ってる。
あー分かった。セーラームーンだ!
あれ、え、え…ちょ!?
[なんだこの状況は。
俺って俺だよな?
まさか起きた時に大介と体がいれかわってたりしてんの?
あいつが俺で、俺があいつで、アイがユーでユーがアイ?
思考が完全に迷走を始めるが、悲しいかな体は正直に仮面を外し口を開けてしまう。]
……うまい。
っじゃなくて!?なんだこれ罠か!lドッキリか!?
ああ、わかったこれがツツモタセってやつだな!?くそっ!なんて恐ろしい罠を仕掛けやがる!
犯人出てこいぃぃぃぃぃ!
[うまいという感想がでて少し安心した。]
良かった。
なんでも罠にしちゃうんですね。
みるくちゃんにもそういうんですか?
[また罠の話をされてちょっと拗ねる。
しかし、気を取り直し。]
次は何を食べてみますか?
わたしが取ってあげますから。
[うまいという感想がでて少し安心した。]
良かった。
でも、なんでも罠にしちゃうんですね。
みるくちゃんにもそういうんですか?
[また罠の話をされてちょっと拗ねる。
しかし、気を取り直し。]
次は何を食べてみますか?
わたしが取ってあげますから。
くっ、ツツモタセ…噂には聞いていたがこれほどの破壊力だとは。
可愛い系後輩が手作り弁当であーんなど、世界が滅びかねない最終兵器!
これでは世の中の男は全員陥落せざるをえない!
いやまて、ツツモタセではないかもしれん!
イタリア系マフィアは殺す標的に贈り物をするという!
ああ、そういえばこの間から妙に刺客に狙われているが、これがトドメというのか!l
ならば俺は敵を侮っていたと言わざるをえないだろう!
しかしああ、ある意味この冥土っつーかメイドの土産ならば俺は甘んじてこの死を受け入れ…って陰森ちゃんのメイド姿!?まてそれは生きる活力で不死身になる勢いの御所存でございます!?
[落ち着け。]
いやまって、拗ねないで!
だってあれだよ?俺だよ!?
この状況ほどしんじられないものなど!
[そこまで叫ぶが、少し怒っている感じの陰森の視線で黙る。]
えーっと、じゃあ卵焼きで…。
[いつもの調子と聞き流していたが、メイドという言葉が耳に残った。]
メイドさんの服装が好きなんですか?
臣楼先輩の家ならそういう人がいっぱいいそうですけど。
わたしはメイド服持ってませんけど、あるなら着てみてもいいですよ・・・
[最後は小さな声で付け足した。]
[卵焼きを指定されて少しためらう。
それなら最初から入れなければいいのだが、乙女心は少々複雑なのである。]
これはちょっと出来が悪いから、他のものにしたほうが・・・
メイド服は好きというか、あれはもはや聖闘衣!この日本において民族衣装とまで上り詰めた究極の一!
いやー、ウチにいるのはお手伝いさんだし。
それに若いメイドさんなんて現実にはほぼいないよ?
学生バイトじゃ無理だしね。
[弁当を食べながらお喋りをつづける。
なんとか会話ができるまで回復したようだ。]
え……着るって…え?
[いまなんていった?]
[不安げに差し出される卵焼きを口に入れる。
いや、恥ずかしいんだけどね。うん。
暫く口を動かし飲み込んだ。]
なんだ、うまいじゃん。
[つい、頭を撫でた。]
[うまいと言われてパッと顔が明るくなる。
頭を撫でられて、ちょっと気恥ずかしい。]
褒めてくれて、ありがとうございます。
次は見た目もちゃんとした卵焼きを作ってきますね。
臣楼先輩がメイド服を持ってるなら、それを着てあ〜ん♪してあげてもいいですよ。
……俺死ぬよ?ってか明日死ぬんじゃね?
[己の幸福ほど信じられない物はない。]
というかですね?今のこの状況が今だに理解できていないわけですよ僕は!
[なぜか敬語になる。]
てか流石に個人所有で俺がメイド服もってたらまずくね!?
[確実に変態一直線なのは間違いない。]
明日死なれたら、わたしのお弁当が原因にされちゃいます。
臣楼先輩、明後日までは生きていてくださいね。
メイド服はもってないんですか、残念です。
メイド服であ〜んはお預けです。
[そして、悪戯っぽく笑う。
臣楼はジョークが好きなんだろうと判断して、冗談で返してみた。]
うむ、この弁当で生きる活力が与えられこそすれ死ぬ事はない!
[雑談しながらあーんをされているうちに、弁当はいつの間にか完食していた。
……うん、うまかった。]
くっ、死ぬとわかっていてもお預けは辛い…!
って、もう昼休みこんだけしかのこってねぇの?
[どうやらかなり時間がたっていたらしい。]
[また食べてもらえると聞いて、にっこりする。]
はい必ず。
今日はこれで失礼します。
[もう少し話していたかったが、母から食べ終わったお弁当箱を洗っておくよう言われたのを思い出した。]
-食堂-
[そろそろ昼休みが終わろうとしている。食事が終わった後も、ぼんやりその場に座っていた。
遠く視線の先には、目立つ仮面男子と陰森の姿。
そう、遠目でも判る。手作り弁当はい、あーんしてが展開されている]
……ファックイケメンとか良く言えたもんですよ。思わずシャメ撮りそうになったじゃないですか。理性で止めましたけどね。
[言葉は文句だが、表情は笑っていた]
[ふと、目の前の空になった定食の器が目に入る]
俺だって弁当食いたいさ……。
[知らぬ間に呟いていたことに気づき、遠い目をする]
ならば、料理でも勉強しますか……。
しかし、さっきのは恥ずかしい光景でしたね。みんな、ものすごい勢いでガン見してましたよ主に匡ちゃんが食べさせて貰う光景。本人気づいていなかったかもしれませんけど、あれは目撃され率100%といったところでしょう。
俺なら人の少ない場所に女の子誘いますけどね。あえて一番人が集まる食堂であれをやるなんて、匡ちゃんどんだけアピール必死なんですか。
[照れながら陰森に手を振る仮面、食堂の端と端おまけに喧騒に遮られて、まず本人に聞こえないのを良いことに言いたい放題]
……しかし、陰森さんはああいうタイプが好きなのか。あの子はとてもいいこですからね。やはり、人にはそれぞれ良いところも悪いところもあるのです。どこを好きかは人それぞれですからね。
[うんうん、と頷く]
匡ちゃんが今度イケメンファックと言うなら、ただじゃおきませんから。
あ、でも陰森さんはちょっとおっちょこちょいなところがあるからな。匡ちゃんの何かをいい方に誤解してうっかり好きになっていたりはしないだろうか。
[保健室でのことを思い出す]
そういえば、携番交換したけれど結局一度も使ってないな。あの様子なら、俺が陰森さんにメールした瞬間、匡ちゃんが飛んできて俺を殺しそうですけどね。
−食堂−
[既に昼休みは終わり、人影はまばらな食堂に麻宮マキはいた。
昼休み中に任務が入ったため、遅めのランチタイムである。
カレーライスを食べながら、おばちゃんと話す。]
そうか、匡と映が。
映はまだ子供だと思っていたが、なかなかやるじゃないか。
ふふ、幸姐さんあたりにからかわれなければいいが。
[おばちゃんに二杯目のカレーライスを注文した。]
――屋上――
[昼を告げるチャイムの音と共に逃げるように屋上へやって来た。風が強く、人気の少ない。人がいない方へと歩き、へたるように座り込んだ]
分不相応、かぁ。
[同級生に張られた頬を無意識に触った。時間が経過し、もう痛みは消えていても、その時投げかけられた言葉が胸に残る]
でも、楽しかったな……。
[匡侍と共に抜けた授業一コマの時間は楽しく、そして、短く感じられた。その事を一番知られたくないクラスの女の子達が今日既に知っているのは、匡侍が有名な事を考えれば自然と言えた]
釣り合わない、のは、わかってる、けど。
(それでも、夢、見ちゃうよね。あんな風に、優しくされたら)
[じわりと浮かんできそうになる涙を堪えるように、かばんからお弁当箱を取り出し、空を見上げた]
更新時間が24時間延長されました。
あんな幸せな時間は初めてだった、って、そういったら、笑われちゃうかな。
でも、自由なんだって思えた。
先輩といると、何でも出来るような、そんな気持ちになる。
私が、他の誰でもない私が、何かを決めていいんだ、って。
[シャッと音を立ててカーテンが引かれる。もちろん起きる筈もなく。ぺちぺちと頬を軽く叩かれて目を覚ました]
んん。寝させてくれ。
「阿呆、お昼だぞ」
[保健医の声に、ぱちりと目を開けた]
マジ? あちゃ、寝すぎた。
昼飯に行こう。
[利用簿を示されて名前を書き込む。理由として少し考えてから貧血、と書く]
[食堂へ向かいながら、携帯メールの着信に気づいた]
大介からか。俺一筋とか、誰にでも言ってるくせに何言ってんだ。
[携帯を閉じようとして、雪花にメールを送る]
「件名:おっひるー
本文:食堂で大介がゆっきーに奢ってくれるってよ。つーことで俺は食堂に向かうな!」
――屋上――
[お弁当を片付けると、バッグを枕に横になった。いつも利用している慣れからか油断があった]
何が一番、喜んでくれるかなぁ。
[以前購入したお菓子作りの本を広げ、考える]
[二杯目のカレーを食べ終え満足した麻宮マキは、おばちゃんに礼を言って食堂をあとにした。]
ううむ、また翔に叱られそうだが、少し休みたいな。
屋上ならば風も気持ちいいし、授業の邪魔にはならないだろう。
[屋上への階段を上る麻宮マキ。
その顔には、自然と鉄仮面が装着されていた。]
(日差しが、気持ち良いな。こうしていると、とても平和で、不思議なくらい気持ちが穏やか……。まだお昼休みの時間はあるし、少しだけなら、良いよね)
(日差しが、気持ち良いな。こうしていると、とても平和で、不思議なくらい気持ちが穏やか……。まだお昼休みの時間はあるし、少しだけなら、良いよね)
―食堂―
[食堂にやってくると誰かいたかもしれないが、気持ちは完全にメニューに向かっていた]
予算内で食べられるもん、と。やっぱ量あるのがいいよなぁ。Aランチにすっか。ご飯大盛りで。
てことでおばちゃん宜しく。
[トレイに乗せて空いたテーブルを探す。入り口から見やすい位置に陣取り、雪花が来るのを待つことにした。無論食べながら]
-階段-
[五時限目開始までには、まだ少し間がある。教室に向かう途中、階段の窓から外を眺める]
いい天気ですね。
今日は放課後何するかな。自分で弁当作れるように、本屋にレシピの本でも買いに行きますか……。
宛先:冴ちゃん♪
件名:(._.;)o
本文:いま雪花ちゃんと一緒に居る?(^-^;)見あたらないんだけど。
[浮田はメールを打つと、食堂へ向かって歩いていった]
−2-C・昼休み−
[4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴り、教室内には開放的な空気が溢れる。花音はトートバッグから大きめの包みを取り出し、前の席で30分ほど前から居眠りをしていたらしき友人の肩をかるくたたいた。]
ユーリちゃん、わたし今日は保健当番だから、お昼一緒に食べられないの。
だから、これ。
[蓋に有名な子猫のイラストがプリントされた、二段重ねのミニ重箱を彼女の机に置いた。]
昨日お弁当足りないって言ってたから……って、ユーリちゃん聞いてない〜!
[未だ眠りの世界にとどまっている友人をゆさゆさ揺する。]
上におかずと、下におにぎりが入ってるからねっ。
お重は放課後までに返してね〜。
[幸せそうな寝顔に苦笑いをしつつ、教室を後にした。]
−屋上−
風が気持ちいいな。
[鉄仮面の隙間を通り抜ける風が、麻宮マキの熱を心地よく奪っていく。
まぶたを閉じてしばらく堪能したあと、ゆっくりと目を開けると、一人の少女が鉄仮面の狭い視界に入ってきた。]
……?
[近付いても気付かない。
麻宮マキは、その少女のほっぺたを引っ張ってみた。]
−保健室−
[少し遅れて保健室に入る時、廊下の先に流香の後姿が見えた。]
失礼しまーすっ!
[入口の利用簿には「流香の名前」と「貧血」の記録。
中で待ち受けていたのは、困り顔で笑う保健医。]
『鈴畑〜。お前からもアイツに何とか言ってやってくれよ…』
[花音は保健医に、そっくりそのままの困り顔で微笑み返した。]
[から揚げを一つつまみながら、メールの着信音がなる]
ん? 今から揚げ襲撃してっとこなのに誰だよ。って大介か。
[口を動かしながら、返信を打って送信ぽち]
「件名:ゆっきーの居場所
本文:俺が教えて欲しいくらいだ。メールは打っといたからくんじゃねぇかな」
おし。
[教室にいる間はずっと緊張しているからだろうか、頬を軽く引っ張られても目を開けることはなく、寧ろくすぐったそうに夢の中にいたままふにゃりと笑った]
んぅ……、せんぱぁい……。
─ 食堂 ─
宛先:冴ちゃん♪
件名:やあ、いつも可愛いね。
本文:という本音はほどほどにしておいて、雪花ちゃんいないなぁ。
[浮田は携帯にそこまで打ち込むと、流香の目の前に来てからメールを送信した]
-再び、部室棟-
[学内をふらふら遊びまわっていたがお昼のチャイムが鳴ると同時に、放送部の部室に乱入する。
丁度昼休みの学内放送が始まるタイミングである。]
はいよっ
どいてどいて
借りるねー
[準備万端で待ち構えていた放送部員を押しのけて、マイクの前に陣取る。周囲の部員たちが怒鳴るのを一喝した。]
しゃーらーーっぷ!
『しゃーらーーっぷ!』
[どでかい音で学園内のスピーカーから幸の声が発せられる。]
[半分ほどランチを食べたところで、大介の姿が見えた]
オッス。
[手だけ挙げて挨拶したところで、テーブルに開いたまま放置していた携帯にメール着信の表示。送信者と件名が表示された画面を見て、怪訝な表情を浮かべた]
大介、口で言えばいいじゃん。つか今目の前に来て送信したろ。
ゆっきーなぁ。2時間目からサボってたから、その後どこに行ったのかまで把握してねーんだ。
俺も保健室で寝てたし。
-放送部-
[気を取り直して挨拶。放送部の部員たちは、幸の迫力の前に沈黙。]
[お昼の放送ジャック開始]
『みんなこんちはーっ
お昼の安らぎのひととき、いかが過ごしてるかなー?
今日は、いつものお昼の番組をちょちょーっと借りて、
おしらせにやってたよーっ!
ちなみにパーソナリティは3年生の火田みゆきです。』
[お昼の放送ジャック中、幸の声がスピーカーから流れる。]
『はい、
それでお知らせってのは、
明日のこの時間は特別プログラムをやっちゃうよてことなの。
みんな、素敵な恋してるかーっ!
そう
片想いでもらぶらぶでも、恋しちゃってるそうそこのあなたの
悩みにあたしがぜーんぶ答えちゃう。
そんな企画。
題して、「まいっちんぐ恋愛相談」
男子も女子も先生方も用務員さんも薄毛の教頭も意地悪な警備員も変態仮面も
ぜーんぶまとめて悩み解決すっきりー
ってしちゃう。』
[お昼の放送ジャック中、幸の声がスピーカーから流れる。]
『わくわくするー。
そんなわけだから、あたしに悩みを解決してほしいって人は、投稿よろしくね。
ぶっちゃけ恋の悩みじゃなくっても、ぜんぜんおっけーよ。
投稿箱を設置しておくので、よろしくねー。
もしも1通も悩みが来なかったら・・・・
泣きながらみんなの授業に乱入してマイケルジャクソン踊っちゃうからねー。
では午後も
頑張ろうー
火田みゆきでした。ご静聴ありがとうー』
こ、これは……、なかなか……。
[麻宮マキは楽しくなってきた。
今度は何をしようかと考えていると、少女が目を覚ました。
とても残念である。
名残惜しそうに少女の鼻から手を離した。]
起きたか。
こんなところでお前のような可愛らしい女が一人で寝ていると、不埒な輩に何をされるかわからんぞ。
[自分のことは棚に上げて忠告する。]
-放送部-
[唖然とする放送部員の面々に両手でピースサインを送る。]
じゃっ
明日もよろしくー
[手を振って放送部を脱出。見事にミッション成功。]
−屋上へ続く階段−
お昼休みはNeverNeverEnding♪
[5時間目もサボることにしたようだ。
ご機嫌な気分のまま、屋上へと昼寝のために向かう。
あれ?さっきまで寝てなかったっけ?]
マイケルジャクソン……。
[浮田はぽかんとした顔をした後、バックスライド(ムーンウォーク)をしてからくるくると回転して、そして流香の方向にピタッと止まった後、両手を大げさに動かして「やれやれ」といった顔をした]
みゆき先輩……何やってんだ。
[一瞬呆気に取られていたが、気を取り直して食事を再開する]
口で言えないっていつも言ってるじゃん。大介の行動パターンなんて、容易に想像がつくぞ。
一に女の子二に女の子三も四も五も女の子。
それでも憧れる女の子がいるんだからよくわからん。
そりゃあ、顔はいいとは思うし、女の子には優しいかも知れんけど。
『…ていうか今日の当番は鈴畑か。じゃあ安心だな。
私はこれから職員室に行かんとならんからな。
いつも悪いが後は任せるー。』
はーい。いってらっしゃーい。
[そういうと、保健医は白衣を長い髪を颯爽と翻して保健室を出て行った。]
…さてと。お片づけでもしようかな〜。
−屋上−
[扉を開けると、そこには……なんかいた。]
なんだあれ、鉄仮面?
空気読めよ……。
[いや、自分の格好を見て言えよ。]
てかなにあれ?見たことねーんだけど。不法侵入者?
マジ悪役っぽいな、ああ、ついに学園に現れた悪の大総統とか?
[そして、その傍で寝ているのは朝比奈みるく。
しばしの思考、そして出た回答は……。]
改造手術か!?
(そういや……昼休みの火田先輩の放送には驚いたな。先輩、放送部だったのか。知らなかった。)
論語にあるとおり。俺はまだまだ知らないことが多すぎる。
ちなみに俺も、弁当くれるこ募集……。
すみません。自分で作ります。
(しょんぼり)
-校舎内-
[あらかじめこしらえておいた投稿箱を設置する。
ダンボールで作った箱に綺麗に色紙が貼られている。]
[「恋愛相談 投稿箱」の文字が筆で書かれている。]
[屋外に1か所、校舎内の各階に設置して、ここ3年の教室前が最後である。]
ふうっ
明日が楽しみだなー
いつもの倍は
お酒もってこないと
顔が良いって褒めてくれてありがとう。冴ちゃんに褒められるとなんか嬉しいね。ついでにおれは足も長くて頭も良くて頼りがいもあるんだぜ。
って褒めた先からうっきーに格下げですか。がっくし。
宛先:みゆきさん
件名:冴ちゃんが冷たいんです
本文:これって倦怠期でしょうか?
送信。
[浮田はいちいち宛先と件名と本文を口に出して読み上げてからメールを送信した]
足が長いのはあんま関係ねーな。
まー褒めるとこは褒めるのが俺の信条だからな。
いまさらうっきー呼びはしねぇけどさ。
そのメールはなんなんだよ。倦怠期以前の部分とかねぇし。
[メールを読み上げる大介を睨んだ]
――ッ!?
[異様な気配を背後に感じた麻宮マキが後ろを振り返る。
しかし、この鉄仮面は振り向き動作に弱いのである。
遠心力によって鉄仮面は回転しすぎ、麻宮マキの視界は遮られた。]
――ッ!?
[突然のブラックアウト。
しかし慣れた手つきで鉄仮面の方向を修正する。
視界に飛び込んできたのは仮面の男だった。]
お前は……、匡か。
ふふ、会いたかったぞ匡。
あたしは3年B組、麻宮マキ。
さあ、お前の力を見せてくれッ!
[言うや否や、鋼の水風船が匡侍の足元を狙って飛び出した。]
頭が回転しやがった!?
なるほど、既に奴も改造済みか!
[突然の相手の動きにビビりまくる。]
って、なんで俺の名前知ってんだよこの鉄仮面!
ハッ!そうか!こいつがこの間からの俺の暗殺を企む刺客!
最強のトラップ「美人局」を乗り越えた俺を実力行使で消しに……ってうぉぉぉぉ!?
[突然足元に何かを投げられる、が何とか飛んでよける。]
[携帯電話が着信音を鳴らす]
ん?
誰のメールかな?
・・・・
登録されてないアドレスだ。
うん
いっか
返信返信
件名:Re:冴ちゃんが冷たいんです
本文:ですです♪おだいじにー
じゃ、倦怠期以前の部分から始めようか。明日放課後に飯喰いに行かない? 雪花ちゃんも誘っていいよ。行きつけの喫茶店で期間限定メニューを出してるってさ。
食欲が出ないや。今日はお昼抜いて教室で昼寝しよう。あぁそうだ。雪花ちゃんが来たらこれで飯食えって言っておいて♪
[浮田は流香に千円札を差し出すと、くるりと出口の方を向いた]
俺が思うに、大介ってば遠くで眺めてる分にはいいけど、付き合うかどうかとかなるとランク下がんだよなー。
付き合うと苦労するタイプっつーか。
たとえばさ、大介しか見えてなくって、一途に思い続ける相手の場合、どっかで大介が女の子と話してたらそれだけでジェラシー感じるわけ。
大介のばーい、そういうの多そうだし。
それこそ倦怠規則突入とかじゃねぇ?
俺だってゆっきーがどっかで女の子と仲良かったり男の子と仲良かったりしたらさびしーし。
あー。ゆっきーどこにいんだろ。
[最後のプチトマトを口に運んだ]
明日放課後? 明日か……。明日はあれだな。着替えてきていいんなら行ってもいいけど。ゆっきー誘うなら着替えなくてもいいか。
[大介から千円札を受け取った]
−保健室・昼休み−
[保健当番と言っても、通常はこれといった仕事もない、単なる留守番のようなものである。
あるとしても、室内の清掃や、昼休みにグラウンドで遊んでケガをした人に絆創膏を貼るくらいだ。]
今日の部活は何つくろっかな〜♪
[鼻歌交じりで使用されていたベッドを整え、なくなりそうな消毒薬の予備を準備し、床を掃いてゆく。]
[匡侍が寸前まで立っていた場所が鋼の力で抉られる。
一旦水風船を手元に戻し、再び構えた。]
さすがにこの程度では準備運動にもならないか。
ならばこれでどうだッ!
跳弾ッ!!
[手首のスナップを利かせて水風船を飛ばす。
屋上のフェンスや壁にぶつかるたびに軌道を変え、匡侍の仮面に迫る水風船。
壁も何もかもぼろぼろである。]
ジェラシーか……。おれもこれで色々考えてるんだけど、何か難しいなぁ。
[浮田はぼそっと呟いてから、首だけ流香の方へ向けると口元をゆるめた]
もちろん着替えてきていいよ。普段見ないような服装で来てくれると嬉しいな。
[浮田は最後にウィンクして、食堂を後にした]
ふっ……臣楼家には代々伝わる戦いの発想法があってな!
それは……!
蝶の様に舞い……!
[その場であちこち飛び回る水風船っつうか鉄球を目で追いながら左右にシャカシャカ動き]
ゴキブリのよーに逃げる!!!!!
[背中を向け全力疾走。]
そうか。
[閃く]
知ることが大事なら、まず、論語を知ることからはじめよう。
知らないことを自覚したら、ようやくスタートということですよね。
[そのまま階段を駆け上がり、図書室へ]
[反射的にウインクを避けた]
普段見ない服装か……明日はある意味普段絶対見ない服装なんだが、だからこそ着替えてぇ。
つーか制服どこやったっけな。
箪笥の中だっけか。
[食後のお茶を飲みながら、考え中]
待てッ!
避けてばかりいないで、お前の力も見せろッ!!
[遠心力で水風船を振り回し、匡侍の行く手を阻もうとする。
その拍子に階下へと続く扉がひしゃげてしまった。]
あ。
……。
[苦笑しながら火田に近寄る]
さっきの放送は聞きましたよ。
もしかして、エジソンに感化されました?
[話しかけながら、火田の目の前にしゃがみこむ]
[浮田はメモに何かを記して二つ折りにすると、表に「投稿」と書いた]
胃がもたれてるのかな……胃薬をお裾分けしてもらってこよう。
[浮田はメモを投稿箱に入れた後、保健室の扉を静かに開いた]
……はい?
[なんか扉がひしゃげましたよ?あ、器物破損?
いやそんな問題じゃなくて、明らかに人の頭つぶれますよねこれ。
もうクチャっと。トマトみたくクチャっと。……クチャ。
大事な事だから3回言いました。]
いやぁぁぁ!人殺しぃぃぃ!
最近の凶悪犯罪は身近にあるというが、正に今俺に降りかかっている!?
ああ、どうした治安大国日本!]
聞いてくれたのね、ありがとーっ
ん?えじそん?
えじそんは時計をみちゃだめらしいよ?大ちゃんが言ってた。
[問いかけに答えない翔に対してちょっと不満げな顔をする。]
ぼくわてんこうせいのさめじまかけるです。
まわりはびじんのじょせいとばかりでめうつりしてこまっています。
じゅぎょーちゅーもじょせいのことばかりかんがえてこまっています。
どうしたらいいかおしえてみゆきさん。
って投稿しようか?
[水風船を手元に戻し、懐に仕舞う。
運動によって内部の蒸れた鉄仮面も外して、前髪を整る。
そして、何事もなかったかのように匡侍の元へと歩み寄った。]
身のこなしはなかなかだが、今のところはそれだけか。
大介の前情報どおりだな。
どうだ、もっと鍛えてみないか?
大ちゃんって……まさか
(まさかあの大介君のことか。まさかね。きっと火田先輩んちのバーの常連大工の大樹さんのことだろうそうだろう。)
って、先輩何言ってるんですか。
俺は授業を愛する真面目な高校生ですよ、そ、そんな女性のことにうつつを抜かすなんてありません!!
(な、なんで最近授業に身が入らないこと見抜いてるんですか。しかも8割がたあなたのせいですよ!!)
[大介の言葉を聞きながら、慣れた手つきで薬棚を開ける。]
良く効くっていうか、保健室の薬って一種類ずつしかないんですよね〜。
[そして、一回分の胃薬と水の入ったコップを手渡した。]
はい、どうぞ。
オブラートが必要だったら言ってくださいね。
ちゃんと用意できますから〜
なに慌ててるのかなー?
[くすくす笑う]
ごめん
からかいすぎた。
んーでも
健全な高校生なら悩みのひとつくらいあるのが普通だと思うんだけど。
あ、ありがとう。……。
(これだけスーパースルーされたの初めてだ……)
手際いいね。当直慣れしてるんだ。将来は看護師さんかな? ナース姿が似合いそうだね。
[悪の大総統かとおもいきや、悪の女幹部だったようだ。]
いやいや、あんた今とんでもない事しでかしたのに何ナチュラルにフレンドトーク仕掛けてきてるの!?
おかしくね、俺が言うのもなんだがおかしくね!?
ってか大介か、そうかあいつの仕業か!全てはあいつの差し金なんだな!?
俺が奴を殺る気マンマンなのを知り、先手必勝で仕掛けてきやがったか!
あのやろう、月の無い夜に覚えてやがれ!
[頭を抱えて叫びだす。]
ありがとう。手際いいね。当直慣れしてるんだ。将来は看護師さんかな? ナース姿が似合いそうだね。
(一瞬スーパースルーされたのかと思ってビビッちまったぜ……)
悩みですか。
ありますよ。ちょっと待っててくださいね。
[ポケットを探るとレシートが出てきた。裏にボールペンでなにやら書き記し、目の前に置かれた投票箱へ入れる]
明日読んでくださいね。
いや、てか鍛えるとかないから。
そもそも俺は鍛えるような趣味も目標もないし。
喧嘩とかそういう面倒で楽しくない事はどうでもいい故に係わりたくないんだよ!
……いえ、わたし文系ですけど……。
[花音は大介を見上げたまま、そう答えた。
あくまで思ったままを言っただけで、他意はないのだが。]
(えーとえーと。
この人はなんだか普通の人と違うことを言ってるような…?)
……先輩。
教えてください。どうして恋愛相談に乗ろうと思ったんですか?
先輩は恋愛経験豊富だから、誰かの役に立ちたくて?
それとも、身近に困った人がいるのを見て?
まあ落ち着け、匡。
今のはほんの挨拶代わりだ。
殺る気ならもう殺っている。
[匡侍を宥める。
手元が狂ったとは言わない。]
言っておくが、大介はあたしの質問に答えてくれただけだぞ?
あたしが個人的にお前に興味があっただけだ。
まあ、それも今ので片付いたがな。
喧嘩ではなくて正義のためなのだが、興味がないなら無理には巻き込まないよ。
[浮田の瞳が光り、アナライズモードに入る。説明しよう! アナライズモードとは、浮田が初対面の女の子に対した時に自動的に発動する、多要素混交型女性分析システムの調査モードの事である! 浮田はこのモードによって女の子の様々な要素を多面的に捉えて分類し、分析システムにかける事で女性を評価し、口説く際のデータとして生かすのである! 実際はほとんど生かされてはいないんじゃないかって話は良い子のみんなは言っちゃ駄目だよ!]
へぇ、文系なんだ。奇遇だね、おれも文系だよ。おれは世界史が得意でね。君は? ……君って言いづらいなぁ。名前なんて言うの?
[飴を舐め終わって寝ようとしていたら、匡ちゃんがみるくちゃんと一緒に図書室へ入ってきた。
もう授業は始まっていたから、これは逢い引きの現場かと思ったら、先に声を掛けられて笑われた。
どうやら「端の方の席は死角になるけど寝るには狭い」という話をしていたところだったらしい。
匡ちゃんならそうか知らんけど、私は大丈夫だ馬鹿め。
…でも、みるくちゃんと初めて会った時のちょっとおどおどした感じがなくって、楽しそうだったから、まぁいいかと思った。ちょっとふわふわしてたけどね。]
にひ。
[思い出し笑い。
かーいらしかった。]
「〜よ」と「〜ぞ」は共存しないな。
過去の発言との整合性を考えると無理がありすぎる。
教訓。
発言前にキャラは確立しましょう。
[翔の言葉の意味を一瞬捉え損ねる。]
え?
なんでって?
あまり意味ないというか、さっき思いついた。
それだけだけど。
楽しそうじゃない?
誰かの役に立ちたいとゆーか、
みんながちょっとでも元気になってくれたらいいなって
そゆ気持ちはあるかな。
てか
あたし恋愛経験豊富とかじゃ全然ないよ。
ほら
今だって別に特定の相手いないもん
いやまて、殺る気ならってなにさ。
そんな物騒な仮定なんぞ学校でするなよ!
[ああ、なんかもう色々とおかしい。
やっぱ昼飯の事から全て夢だったんじゃないのかと思えてくる。]
あー……残念ながらそういうのはお断りします。
俺は自分から見える部分にしか興味ないし。
そもそも、俺は対外的評価より己の評価を信ずる人間なんでー。
えっと、2年の鈴畑です、よろしくお願いしますー。
わたしは国語が好きで、っていうか、理科がニガテで文系になったから、歴史もあまり得意ではないんですけどー…
(…そういえば、この人だれだろう…)
[花音は密かに小首をかしげた。]
え?
[意外な言葉を聞いた]
(その溢れ出るフェロモンで、男居ないとか本当に?)
(いや、実は同性愛者で女性が好きとか。いや、それでも特定の相手には変わりないですね。)
そうなんですか。
フフ。いや、意外でした。
[何故だか表情が緩んだ]
…んが。
[きょろきょろ。]
お二人がおらぬ。
きゅーん。切ない刹那。
…。
[しぱしぱ。まばたき。]
…おおう。
[寝ていた。]
そーか、途中でシムシティのツケが回って来て寝ちゃったのか…。あとは若いお二人で状態にしてしまったわけだな。くっくっ。
[かくん、と肘が落ちて目を覚ました]
と、寝てたか。札握ったまま寝るとやべえってば。
メール、来てないよな。
[携帯をチェックする。最後は大介からのメールで変わりない]
これでアイスでも食うか…いやいや。デザート一つくらいなら食べられるよな。
[千円札を前に苦悩中]
鈴畑ちゃんか。リンちゃんって呼んでいい?
[浮田は自然ににこっと笑うと、薬とコップを受け取って胃薬を飲んだ]
歴史苦手なら今度勉強教えてあげようか? その代わりに国語を教えてくれると助かるなぁ。
ふむ……。
[しばし考え込む。
そして言葉を紡いだ。]
己の信念があるのはいいことだな。
匡、お前のそういうところ、あたしは嫌いではないぞ。
信じるところを進んで、己の世界を徐々に広げていくといい。
大切なのは、自分で自分を完結させないことなのだからな。
え?
俺、何か変な顔してました?
[自分の頬を、両手で叩くように包んだ]
いや、火田先輩って、相変わらず情緒のある人なんですね。みんなが元気になればいい、なんてナチュラルに思える人って、中々いないと思うんですよ。
俺なんか、自分の正義の押し付けばかりで……。
[苦笑した]
あれちょっと待てよ、この声せんぱいな気がする。
[放送が続いていた。
顔がにやー、となる。
自由でかわいくて、周りも幸せになる。
せんぱい、すごい。]
[大介の提案に対するうまい返答が浮かばない。
花音は男子生徒と勉強などしたこともなかったが、かといって何故か断るのも憚られるような空気が、そこに存在したのであった。]
えっとー
えっとーー
…ふむ。
[かこかこ。匡ちゃんにメールを打つ。
「さっきはいきなり寝て悪かった。眠かったんだシムシティのやりすぎで。かーいらしいおんなのこと疑似密室ふたりきり状態になったことをもって許してくれっ」
…送信。]
ふぅ。
[一息つく。]
花音は女子にはフルネーム名乗るのに、男子には意識的に苗字しか言わないっ子なので、それを軽く乗り越えられる(普通はその時点で花音の拒否感が伝わって相手の方が身構える)と予定外でちょっと動揺してしまうとか。
なんかそんな風味。
[なかなかいないという言葉に対し、]
普通、でしょ
?
ん?正義?
正義はいいことだよ!
かけるちゃんどうかしたの?悩みあったら・・・
[投稿箱を指さす]
堅苦しいなぁ……。
ま、深く考えるのも嫌いなんで。
俺にとっては楽しいか楽しくないかが全てで、そのどちらとして俺に係わってくるかにしか興味ないんすよね。
[そういって相手の顔を見る]
まぁ、仮面外してれば大介なら付き合ってくれるんじゃないすか?
アイツそこそこ喧嘩も強いし、付き合ってくれるでしょ。
愛し合ってるかーい。
[恋の悩みか。どうだろうなぁ。
悩み…おんなのこになれません。
出席が足りません。
とか考えながら、立ち上がる。]
くぁ、あああ。
[伸び。
て、改めて携帯で時間を確認。
…あれ。メール来てる。
ってか昼休みじゃんもう。]
…えっと。あの。
(この人大きいから、先輩かな…?)
[花音よりは、大抵の人間が大きいのだが。]
せんぱい、それ、もらいますねっ
[大介の手から役目を終えたコップと薬の空袋を奪い、壁際の流し場へと持っていった。]
あ、冴ちんだ。
[確認。]
…。
はっ!
なんてこった!
[冴ちんと昼ごはんを一緒に食べるチャンスが!
うっきーは別にいいけど!
ってか大丈夫だよ今日は昼飯代あるよ!]
おや。
[浮田は花音の行動に気が付いて、真面目な顔になった]
リンちゃん、ちょっと人見知りするタイプ? それとも男の子が苦手なのかな? 実はおれが苦手? 一番最後だったらおれが凹むなぁ。
それが普通だってさらりと言えることが、先輩の……
み、みりょ、く、なんでしょうね。
[ガラにもない。大介君じゃあるまいし。でも、どうしても言いたくなってしまう
投票箱を指されると、苦笑してやんわり片手をあげた]
あ、いや。これは悩んでも仕方が無いことなのでいいですよ。相手に迷惑がられたら引きますが、一度は言うことにしているんです。
なんか大介から学年とか名前とか聞いたような気もする。
でも中の人は記憶力が悪すぎるので分かりません(投げるなw
かのんたんは今めっさ動揺してるので、きっとそのせい☆(きゅるるん
…って、やっぱり最初に名前名乗ってたwwww
うん、聞いてない聞いてない☆
[一瞬で心の中を見透かされたような気がして、花音の動揺が増す。]
や、あの、人見知りはしてないと思うんですけど…。
[振り向かないまま、そこで言葉も途切れた。]
[背後から楽しそうに発せられた言葉に、記憶が反応した。]
うきた…うきたって、あ、ナナちゃんがすっごい女ったらしって言ってた人かも!
[と、本人は頭の中思っただけ、のはずだったのだが。]
ありがとう
[にっこり笑う]
そうな・・・の?
ほんとに悩んでるっぽく見えるけど
かけるちゃんがそう言うならいっか
言いたくなったら、あたしでよければいつでもきくよ
[背後から楽しそうに発せられた言葉に、記憶が反応した。]
うきた…うきたって、あ、ナナちゃんがすっごい女ったらしって言ってた人かも!
[と、本人は頭の中で思っただけ、のはずだったのだが。]
なるほど。
さっきも言ったが、無理強いするつもりはないぞ。
――全く興味がなければ、あたしも長続きしていなかっただろうな。
[ふと遠くを見る。
屋上からの景色はどこまでも広がっていた。]
ああ、大介は協力を申し出てくれたぞ。
奴も現段階では巻き込みたくは無いがな。
……さてと。
[先ほど起きたばかりの少女は眼前の戦闘風景に当てられて我を失っているようだ。]
この子はあたしとは何の関係もない。
かと言って男子一人の前に置き去りにしておくわけにもいかないが。
少々気になるところもあるし、あたしが保健室まで連れて行こう。
[気づくとメニューを見ていてはっとする]
やべぇ。気づかないうちにデザート頼むところだったぜ。
ゆっきー、早く来ないとこの千円の命はあとわずかだ。
俺にも自分の行動がわからねぇ……。
[メニューから目をそらし、伸びをしてあくびを一つ]
って、きゃーーー!
[すぐに自分の発した言葉に気づき、花音はパニックになった。
振り返り、精一杯の否定の為に大介の前で両手をぶんぶん振る。]
ち、ちがうんですっ、そうじゃなくてっ!
あっ、でも、そうじゃなくないからダメなんですっ!
そうゆう人はちょっと…!
[何がだ。]
[慌てて図書室を出る。
ええいなぜここは3階で食堂は1階なのだ。
歩きながら冴ちんにメールを打つ。
「ごめ、寝てた。まだいる?」
送信。]
(柔らかい笑顔を見つめ、なんとなく安心する)
悩んでいるように見えますか。
もしかして、人は本気で悩んでいることだけは、簡単に人には話せないものなのかもしれませんね。
[まるで他人事のように呟く]
先輩は、バーでお客の悩みとかよく聞くんでしょうね。そういうの、慣れていそうな感じがしますよ。
(俺、何が言いたいんだろう……どうしてこんなこと喋っているのかな)
女ったらし……。
[浮田は置いてあった椅子の人に座ると、がっくりと下を向いた]
健全安全好青年のはずなのに、なんでこんなに悪い噂が広まってるんだろ……。
[浮田は椅子に座ったまま花音を見上げた]
おれは女ったらしじゃないよ♪ そう見られる事も多いけどさ。
あら、朝比奈ちゃんつれてっちゃうのか。残念。
[しかしまぁ、今から一緒に並んで寝ようと誘うのも色々とあぶないのは事実。
無茶苦茶だが女の子に酷いことはしないだろうと見送る。]
それじゃ俺は寝かせてもらいます。
[そう言って給水槽の上に上り詰め寝転んだ]
[口の中に突然飴を投げ込まれて驚いたが、その甘みで少しずつ気持ちが落ち着いていくのが分かった。]
はい、ごめんなさい…。
[花音は、大介に向かってしゅんとした。いろんな意味で。]
匡はこの子と知り合いだったのか。
まあ、今日のところはあたしが保護者になるから安心しておけ。
……翔に見つからないように、な。
[匡侍に別れを告げて、みるくを抱きかかえて保健室へと向かった。]
苦しいけど本気で悩めるうちが華なのかなーて
思うよ。
若者の特権。うん。
お客さんの悩みはうん聞くけどね、
みんな大人だから悩みをなんとかしちゃう方法知ってるんだよ。
ふふふー
酒はいいぞぉかけるちゃん!
ナナちゃんから何か聞いたのかな。誰とでもさくさく話すのが誤解されてるんじゃないかなって気がするよ。一応努力の結果なんだけどねぇ。
おれはこう見えて昔は超、人見知りでね。あの頃は人間と会うのが嫌だったよ。会話を交わすのが本当に面倒くさくてさ。一人で走り回ったり神社の境内で昼寝したりが楽しくて、人付き合いをほとんどしようとしなかったなぁ。
さて……と。
[寝転んだままケータイを取り出しメールを打つ。
思い浮かべるのは朝の会話で、宛先は朝比奈。]
「あーまぁ色々あるけどさ。
辛かったらいつでも頼っていいんだぞ?
一応こんなんでも先輩なんだから。」
[続いて別の人物をケータイで呼び出す。
暫くすると、屋上に一人の戦闘員があらわれ、マスクを取る。]
悩むのも特権ですか。
なんだか、悩むことすら楽しんでしまいそうですね、火田先輩は。
大人になれば、悩みを何とかする方法が判るんですか。それは、経験なのですか?
それとも、飲酒がもたらす作用なんでしょうか。
[真剣な表情になる]
[食堂入り口に雪花の姿を見つけて手を振った]
ゆっきー、こっちー。
ずいぶん息切れてんな。まあゆっくり飯を選んでくれ。大介から受け取った千円もここにあるし。
[ぴら、と千円札を見せる]
今まで寝てた?
−保健室−
[朝比奈と呼ばれた少女をベッドに寝かしつける。
先ほどの反応を再び試してみたい衝動に駆られるが、首を振ってその欲望を払拭した。]
……いかんいかん。
[うなされたような表情にぞくぞくする。]
……いかんいかん。
[麻宮マキは理性と*戦っている*]
[真剣に聞く翔に思わず吹き出す。]
ぷっ
さあ?
あたしもまだよくわかんない。
じゃあさ、それを知るために、
今から飲む?
[翔は固辞するだろうことを見通しつつ、言ってみる。]
寝てたね。
バッチ寝てた。
[冴ちんの向かいに座る。
昼休みは半ばで、人波は少し減り始めていた。]
待たせちゃってごめ。
…うーむ。
[唸る。ここはいいにおいがする。
飴食って寝て寝起きだが腹が減った。]
…ふむ。
もうすでにここにあるなら、仕方ないな。
仕方ない。
うっきーに奢られるのはなんか、アレだけどね。
なんかね。
そうしたら従姉がおれを心配してさ。よく遊びに来てくれるようになったんだ。
従姉は雰囲気がよかったんだよね。なんていうのかな。無理に喋らなくてもいいような空気を作る人でね。従姉相手には自分のペースでゆっくりと喋る事ができたんだ。それからかな、だんだんと人見知りしないようになり始めたのは。
今だと初対面のリンちゃんにでも、こんなにベラベラと喋るけど、ね。まぁ、おれもそんな超人見知りだったのが今はこうなれたんだから、リンちゃん人見知りだったら直せると思うよ。
[浮田はにっこりと花音に笑いかけた]
「どうしたんすか、匡侍さん。」
[中から現れたのは親しい後輩の顔であった。]
おーワイ。ちょっと悪いんだけどさ、朝比奈みるくって後輩の事調べてみてくんね?
得に授業中よりも休み時間とかの様子を重点的になー?
[それだけ言うと再び横になった]
……。
今からは。
[ゆっくりと首を左右に振る。そして1分間の沈黙]
保護者監督下でなら飲まないこともありません。
[物凄い譲歩をした様子]
たまには好意に乗ってみるのもいいと思うぜ。
大介だし。女の子の役に立てたら嬉しいって奴だから。
今日はAランチ食べたけど微妙に腹が減ってるんだよなー。デザートとか欲しい。でも我慢。
あ、で、その大介が明日の放課後食事にどうかっていってきたな。ゆっきーも誘っていいらしーけど。
俺としては二人で出かける理由があんまりねぇし、ゆっきーがいてくれるなら、明日制服のまま食事に行ったっていい。と思うんだが。
うん……。
(…人見知りでは、ないんだけど…)
[花音は考える。彼の話を自分にも当てはめられるとするならば、普段友人たちと接しているように男子生徒とも話せるようになる、ということなのだろうか、と。]
…うーん…。
…ああ、じゃあ、さえじまくんとももっと普通に話せるようになるってことなのかな…?
[花音にとっては、これも脳内だけで発せられた言葉のつもりだったのだが。]
ま、今日はね。
でも、あんま奢られるの好きくない。
冴ちんに奢らせちゃった時は切なかったよ…。
[あの時は腹を減らした私を見かねて冴ちんがここでなんか食べさしてくれた。涙で前が見えなかった。
しかし、今日はすでにここに物があるのだから仕方ない。においがいいにおいでうひひゃうなのも。]
よし、ソースカツ丼にしよう。
[千円札を受け取る。]
え、デザートいんないの?
お釣りで二人で食べよーよ。あまいもの。
うん、さえじまくん。
少し前に、わたしのクラスに転入してきたんです。
何故か毎日挨拶してきてくれるんですけど、いつも微妙な空気になるから…
[花音は名前を間違えていることに全く気づいていなかった。]
ダメ。
[苦笑しつつキッパリ]
保護者と言うのは、例えば未成年飲酒現場を押さえられた時に、社会的責任を取れる存在のことを言うんですよ。
例えば両親とか。
先輩は先輩。高校生は高校生。
それに、俺は先輩に責任を取らせるのはイヤですから。
[そこまで言うと、図書室に本を探しにきた目的を遂行することなく、五時限目開始のチャイムが鳴る]
あ。そうだ。先輩、イヤでなければ俺に連絡先、教えて貰えませんか?
俺の携帯番号と交換してください。
[携帯を取り出すとじっと火田を見る]
金銭のやり取りはトラブルの元だしな。
でも俺が奢るなんてめったにないからさ。奢りたい時は本当に奢りたいんだよ。
だからゆっきーは気にしなくっていい。
でもその千円はがっつり使おう。
お釣りが出るならデザート食べてぇな。えーとプリンとか。
[少し目をきらきらさせた]
うーむ。
(村的時間で)今日中に一応決めるかなあ…。
つうか眠いッス。
あんまり眠いと理性が飛ぶ(→芸人モードがはみ出したりする)からそろそろ区切らねばなー。
駄目かあ・・・
むむむむむつかしこと言うねえかけるちゃん。
じゃあ校長室行こう。校長。
[言ってて自分でダメそうなのに気づいてしょんぼり。]
あたしの携帯はメモリーいっぱいなの。
番号はコレ。
いつでもかけてくれていいよん。
[携帯を翔に見せる。]
少し前に転入してきたっていうと、翔ちゃんだろうなぁ。
翔ちゃんも意外と口下手な所がある感じだし、それで微妙になっちゃうのかな。あ、でも、翔ちゃん意外と手が早いから気を付けてね♪
リンちゃんは男の子と喋るのが苦手なのかな? なんならおれでしばらく練習してみるかい? 面と向かって駄目なら電話やメールから始めてもいいよ。おれの電話番号とアドレス渡しておくよ。
[例によって例のごとく取り出したメモを、浮田は花音に差し出した]
[自然な流れで渡されたので、思わずメモを受け取ってしまう。]
あ、ありがとうございます…。
…あの真面目そーなさえじまくんでさえ手が早いんだったら――あっ。
[今回は、全てが漏れる前に口を噤むことに成功した。
花音は何かを学習したようだ。]
校長って……しょっぱなから難易度MAXなんですね。
[苦笑しながら、見せられた番号に即ワン切りした]
はい、俺の番号は今、先輩の携帯の着信履歴に入りました。
先輩も、授業中以外ならかけてくれていいですよ。
[続いてメールアドレスを登録してそのままメールを打つ
件名:鮫島翔のメールアドレス
本文:これに返信すれば俺に送れます]
では、俺授業に出ますんで!
……何を今度は言おうとしたんだろ。まぁ深くは追求しないよ♪
[浮田はからからと笑った]
そうだ。リンちゃんのメアドも聞いておいた方がいいかな。問題ない?
出る出る。
こじゃれた店のランチじゃあるまいし。
プリンいいじゃん。プリン。食べよーよ。
甘くてやーらかいのは正義だよ。
[涎。]
おっと。
[ひっこめる。]
…放課後にふたりで食事だあ?
[懲りない野郎だな。]
もちろん行くよお。
行くに決まってんじゃーん。
[びきびき。
まだ冴ちんを狙ってんのか許せん。
普段の態度をもっと真面目にしてから出直せと言うたであろうに。
…ま、制服で入れる店で私がいりゃ大丈夫だろう。
かーさんがお金を出してくれるかは未知数だけど、今日の昼代が浮いたおかげでなんとかなる。
…あれ、これうっきーのお金だっけ。
本末転倒。]
問題ないっていうか、問題あるわけじゃないけど…。
(そういえば、男の子に連絡先なんて教えたことない…)
でも…。
(一方的にもらっておいて自分の方を教えないのって、何だか失礼な気もする…?)
知り合いのお店らしいから、きっと安くしてもらえるんじゃねぇかなー。うん、きっと。
じゃプリン一つ宜しく。
って、ゆっきー涎でてる。
[涎を引っ込めたところまで目で追った]
う〜んはっきりしないなぁ。渡すか渡さないか、意志と文字は大きくはっきりと! なんてね。
ほらほら、ここも練習だよ。アドレス交換に尻込みしてちゃ駄目駄目。ほんの少しの勇気を振り絞って、頑張って♪
[大介の言葉に背中を押されるようにして、花音は保健医のデスクにあるメモ用紙を一枚拝借した。
ボールペンを手に取ると、小さくて少しクセのある字をさらさらと綴ってゆく。]
-----
2-C 鈴畑
090-****-****
kano_kano@hardbank.ne.jp
-----
うーん…。
[少し思案して、]
-----
2-C 鈴畑(りん)
090-****-****
kano_kano@hardbank.ne.jp
-----
あの、大きい字はやっぱり無理でした…。
[ペンを元の場所に戻すと、書き上がったメモを大介に差し出した。]
ありがとう。ちょっと癖がある字だけど、小さくてリンちゃんみたいに可愛い字だね。早速登録しておくよ。
[浮田はさくさくとメアドと番号を登録すると、ワンコールしてすぐ切り、メールに「浮田です(^_^)v」と書いて送った]
じゃ、そろそろお暇して、教室に戻るかな。またメールか電話するね。色々とありがとう。
ちなみに花音の少しクセのある字というのは、いわゆるjkな文字をちょっとソフトにした上で更に少しの丸みを加えたようなイメージです。
でもばっさり「丸文字」とか書くとイメージ(というか時代がw)違っちゃうから説明しきれなかったyp!
ていうか、読んでる人はそんな細かいことどうでもいいですよねスミマセンスミマセンw
[言われて時計を見ると、昼休みは終わりに近づいている。]
本当、そろそろ教室に戻らなきゃ!
飴とか、いろいろ、ありがとうございました!
[ぺこりと頭を下げた。]
…あ、飴!
知り合いの店か…。
[危険度上昇。
油断も隙もねーな。]
買ってきたよ。
[トレイの上に、ソースカツ丼と、お茶と、からしと、プリンが2つ。
からしはソースカツにつけて食べるのである。
これがうまい。]
うまそうだのう。
[いかん涎が危ない。抑えろ私。]
[大介から飴をもらってしまっていたことを思い出したのだった。]
あの、返せる飴を持ってないんですけど、代わりに…!
[ポケットに入っていた最後のクッキーの包みを取り出す。
が、持ち歩いたせいか、中の何枚かが欠けてしまっていた。]
…いえ…なんでもないです…。
おや? クッキーかな? 隠さなくてもいいじゃない♪
[浮田は包みから欠けた一枚をひょいとつかみ上げると、口に入れた]
うん、美味しい。クッキー作るの上手いね。料理が巧いのかな。良いお嫁さんになれるなぁ。ありがとう、また今度食べさせてね。じゃあ。
おや? クッキーかな? 美味しそうだったし、隠さなくてもいいじゃない♪
ちぇっ、残念。じゃあ、今度機会があったらクッキーちょうだいね。リンちゃんのクッキーが食べたいから。
[浮田は笑って手を振ると、保健室を*出た*]
さんきゅ、ゆっきー。
[プリンを受け取って食べ始める]
やっぱプリンうめぇ……カラメルもいーけどカスタード部分がたまんねぇな。
ソースカツ丼も旨そうだけど。さっきもう食べちまったからな。
[何よりお金がない]
ああそーだ。
明日、俺を見ても何も言うな。俺もどうなるかわからんけど。
[明日が来なければいいと思いながら、プリンを口に運ぶ。 午後の授業はなんだっけ、とプリンの合間に*思い出した*]
[保健室を出て行く大介を見送って、自分も教室に行こうと思ったとき、保健医が戻ってきた。]
『ん? 鈴畑、顔が赤いぞ? 熱測るか?』
え? いえ、大丈夫ですよ〜
『うん、そうか?
健康なヤツが寝に来て具合が悪いヤツが我慢する保健室とか本格的にダメだからな〜。
具合が悪いときは、正直に言うんだぞ?』
[けらけらと笑う保健医に頭を下げて、保健室を出た。
しかし、どこか頭は上の空だった。]
(クッキー、あげた方がよかったのかな?
でも、初対面の人に割れてるものは…)
相変わらずみゆきさんはフリーダムです・・・
わたしは、臣楼さんにあ〜んするのに夢中で放送を聴いてなかったということにしておきます。
-2年C組 教室-
ん…。
[どこからか良い匂いがする気がして、まどろみから目覚める。半分ぼーっとしたまま目をこすると、目の前に可愛らしい小さな重箱が置いてあった。どこかで見た柄のような気がする。]
花音か…。
[お礼を言おうと後ろの席を振り返ったが、まだ教室に帰ってきていないようだ。時計を見ると、もう昼休みも終わりに近い。]
うー……。せっかくのおべんとを、慌しく食べるのは悲しい…。
よしっ!次の時間は勝手におべんとタイムに決定!
[重箱を持って、立ち上がる]
-体育館脇 剣道場-
[スカートのポケットから、道場の鍵を取り出して扉を開ける。体育館で…という選択肢もあったが、もう昼休みも終わりなので誰かが居ると余計な詮索をされそうなのがめんどうだった。]
……。
[しんとした道場に、そっと左足から踏み入る。
床の上にきちんと正座し、神棚に向かってゆっくりと一礼。
それから、目の前の重箱に向かっても深々と一礼。]
…ありがたく、いただきます。
-2年C組-
[五時限目、保健体育の教師が入ってくる]
「よーし、着席。今日は特定の運動による筋肉の働きの確認と、筋肉の種類について学ぼう。
筋持久力をつけるためには、持続された一定の運動を反復することが必要だ。
そこで今日はダンベルを使用したトレーニングの実技をしようと思うのだが。」
[そこまで言うと、クラスで一番真面目で授業をバックレなさそうな男子生徒に視線を定める]
「鮫島君、悪いけど体育倉庫からダンベルをふたつ、持ってきてくれないか?」
[体育倉庫は、体育館と剣道場などの各種道場がある建物の丁度中間にある。薄く扉が開いている剣道場の前を通りかかる。]
(あれ?)
[転校してきたばかりで、道場の中はまだ見たことが無い。好奇心で中を覗いた]
……進藤さん、もう五時限目始まってますよ。
[ちょうど玉子焼きを口に入れようとした瞬間に、声をかけられて落としそうになる。慌てて箸で持ち直した。]
……って、鮫島?
とうとう授業サボる事覚えたん?
[どうも自分基準で考えてしまうようだ]
ヒマならおべんと食べてく?
とうとうって……その様子だとサボりなんですね。俺は先生に言われて教材を倉庫に取りに来ただけですよ。さ、運ぶの手伝ってもらったことにしますから、一緒に教室に帰りましょう。
[剣道場の扉を開けて首をつっこむ。進藤の前には重箱]
今頃お昼なんですか?
早弁は聞いた事がありますけど遅弁見たのは初めてですよ。
それ。進藤さんの手作り?
[玉子焼きをもぐもぐしつつ]
昼休みについ寝ちゃって、お昼食べ損ねたんだ。
今から授業……って、ぇー。
[思いっきり不満げな顔。]
んーー。んーーーーー。
…見なかった事にするってのは、…どう?
[そう言って、笑う]
あ、これは花音の手作りだよ。うらやましかろ。
本来なら抱えてでも教室に連れ帰るところなんですけどね。
流石に、飯を食うな、と俺は言えませんよ。
[渋い表情を浮かべるが、視線は重箱へ]
鈴畑さんの手作りお弁当を進藤さんが食べているんですか。
どうして?
抱え……って…。意外と力づくだなぁ…。
[笑いながら、鮫島の視線が手元に来ているのを見た]
んー…。
年中アタシが飢えてるのを知ってるから、色んなもの作ってくれるんだよね。あの子優しいから。
あれは良い嫁になるぞ。
[言いながら、うんうんと頷く]
ー屋上ー
[突然震えるポケットに目が覚めた
画面を見ると、メールの着信をしらせていた。
差出人は梶原。送信時間をみると、どうも丁度電波が悪いところにいたらしくセンターから若干遅れて届けられたようだ。]
「あー、まぁ気にすんな。起こすのも悪いとおもったしな。
しかしお前、黙ってると可愛い顔してんだな。」
っと、まだ寝たりねぇー…。
意外でしたか。でも、学生の本分である勉強は、衣食住の次に最優先ですからね。
ですから、ちゃんと昼休みに昼食を食べて、午後の授業も受けないと。今度から進藤さんが昼休みに寝ていたら、叩き起こして昼に誘いますよ。
つまり、進藤さんと鈴畑さんは仲良しこよしなんですね。
俺も、弁当作ってくれる友達つくろうかな。
…う…、うん。
まるでお母さんのようだな、鮫島…。
叱られるのはキライじゃないけどね。ありがと。
…友達にって、男友達に作ってもらうん?
女の子が男に弁当作るのは、意味合いが違うだろうし。
明日拉致されるのは誰でしょうか?
本命 わたし&みるくさん
臣楼さんに落ちてます。
対抗 雪花さん&流香さん
百合カップルです。
やっぱり、雪花さんには今日のうちに会いたいです。
このままだと俺は大介に行ってしまう。
大介が好きかと問われると俺的には便利なやつで終わってしまう気がするんだ。
とりあえず現状整理。
みるきー→匡ちゃん
ユーリ→翔ん
映子→匡ちゃん
みゆき先輩←翔ん
麻宮先輩→?
泉先輩→?
ゆっきー→?
花音→翔んなのかなわからん
俺→ゆっきー(あれ
当初目標の二番目がどうにも。
お母さんって。
(真奈美ちゃんのお父さんとか進藤さんのお母さんとか……俺そんなに老けてるのかな。)
あ、いや。俺前の学校でも、堅いとかウザいとか言われていたんですよ。
女子のウケあんまり良くないから、男友達に期待するしかないでしょうね。ほら、男でも趣味が料理って奴たまにいるじゃないですか。
って大介に行くやつが今のところ表で見あたらねーな。
他の面子から見たら俺になるのかな。
まあ待て。割とゆっきー一筋だよ。
先輩二人は先輩だけに絡みにくそうだなぁとは。みゆき先輩も絡みはしててもそう言う点は見あたらないし。
つか麻宮先輩は恋したいならもっと恋しやすいPCにすればいいのに。
ちなみに男に当選していた場合、攻略対象は最近の傾向から行くと(匡ちゃん>)麻宮先輩=ゆっきー>みゆき先輩>みるきーな感じになってたと思うんだ。
この変態スキーはどうしたらいい。
…もしかして、鮫島って、結構天ねn…
[言いかけて、慌てて口を塞ぐ]
それは、ウケが良くないんじゃなくて、別の理由だと思うぞ…。
[なんとなく、くすくす笑う。立ち上がって扉の所に行き、鮫島の頭をなでなでしてみた。]
あんまり男同士の弁当交換とかって、想像したくないなぁ。
[その図を思い浮かべてみて、げんなりする]
たいして男友達と変わらないかもしれないけど、アタシでよければ、今度作ってきてやるよ。
ただし、………料理の勉強をしてからだ。
−保健室−
[養護教諭が外出しているのか、部屋には麻宮マキと朝比奈と呼ばれた少女しかいない。
心の疼きをじっと押し殺し、水風船の手入れをしていた。]
派手にやりすぎたか。
翔にも言われたが、学び舎ではあまりこいつを使わないほうがいいかもしれないな。
別の理由ですか?
[きょとんとした。ふいに立ち上がった進藤がやってきて今度は頭を撫でる。驚いたが反射的に少し身をかがめる]
進藤さん……それ、その行動の方がおふくろみたいですよ。
[ちょっとからかってみた。続いた言葉に今度は本当に驚いた]
え?
進藤さん、それ本当ですか?
俺、そういう冗談通じませんからね!!
[頬をぽりぽりかきながら]
…うーん。
かわいいなと思うと、反射的に撫でてしまう。クセみたいなもんだから気にしないで。
[苦笑しつつ、もう一度軽く撫でる]
てか、てっきり断られると思ったよ。
まぁ、すぐにってわけにはいかないけど…。鮫島に死んでもらったら困るし。
気長に待っててくれれば…。
可愛いなっ……て。
やっぱり俺、真奈美ちゃんに似てると思いますか?
気にしないでと言われても、結構俺、それ気にしてるんですよね。
て。
断るわけないですよ。毎日学食かと思って憂鬱だったんです。
死ぬほどうまい弁当食わせてくれるなら、俺気長に待ってみますよ。
その時はまた、いちごみるく奢りますから。
[思いがけない手作り弁当がチラつき、顔が緩む]
─ 理科室 ─
「おい、浮田、ちょっと頼まれてくれ」
[実験の授業が終わったあと、浮田は化学に呼ばれた]
内容によっては受理できない場合がございます。
「馬鹿言ってんな。この書類を保健室に届けてくれ」
おれがそんなの運んでいいんですか。てかさ、自分でやればいいのに。
「俺は片づけで忙しいんだ。今度また野球のペアチケット回してやるから」
喜んで引き受けます!!
まなみちゃん?
[聞き慣れない名前を聞いて、首を傾げる]
知らない名だなぁ。別に誰かに似てるからとかじゃなくて、単に鮫島がかわい……
[言っててなんだか恥ずかしくなってきたので、咳払いして口をつぐむ。]
死ぬほどうまい弁当か…いきなり高いハードルつきつけられたな。
花音に特訓してもらう事にするか…。
というか、…あー…。
そろそろ授業戻らなくていいのか?
[微妙に照れくさくなって、目をそらしながら尋ねる]
ふんふ、ふんふ〜♪
[昼休みのことを思い出しながら歩いている。
上機嫌で、鼻歌まで歌っている。
ふと気づくと見知らぬ場所に。]
あれ?迷っちゃったかな?
この学校は広すぎるよ・・・
[上の空で歩き回っていた自分の過失は棚に上げている。]
ハッ!!
しまった。俺教材頼まれてたんだ。こうしちゃいられません。進藤さん、食べ終わったら教室に戻ってくださいね。俺は先に戻ります。
[時計を見ると、剣道場を覗いてから既に5分ほど経過している。大慌てで剣道場の扉に手をかける]
……ちなみに、五時限目は保健体育です。ダンベル使った実技だそうですよ。
では。
─ 保健室前 ─
宛先:映子ちゃん♪
件名:やっほぉ(^-^)b
本文:今なにしてる〜?おれは真面目に先生から頼まれたお使いちゅ。ところでさ、おれに生で直撃独占インタビューとかしてみない?メールだけじゃわからないこともあるでしょ♪どう?
送信。……あの先生、なんでヤクルトなんてマイナーな球団を応援してるんだろ。前から不思議だったけど。
失礼しませんけど失礼します。
[浮田はそう言って扉を開いた]
ふぅ…。
[5時限目の授業は受けた。
受けたが、満腹だ、きもちいいなー…
と冒頭で思って以来記憶がない。]
プリンはうまかったのう。
[実は飴以外の甘いものは久しぶりだった。
まだ昼食の記憶が残っている。
ふわふわの心地よさ。]
んー。
今日も結構寝たな。
[がらー、と教室を出る。
6限どうしようかな。]
[了解ー、と言いながら、鮫島の背中にひらひらと手を振って見送った]
……んー?
[どことなく、自分がいつもと違う気がした。額に手を当ててみると、若干熱いような気がする。]
あれ、風邪でもひいたかな…。保健室行って、薬もらってくるか。
[授業に戻る気は、さらさら無いようだ]
[困っているところにメールが着信。]
浮田先輩からです。
何してるというと迷っているのですが・・・
直撃インタビューが必要かは進藤先輩の希望次第ですね。
どうしようかな・・・
[道に迷って困っているのをすっかり忘れている。]
[だいすけはとびらをあけた]
[てつかめん が あらわれた!]
[どうする?]
たたかう
くどく
[>にげる
どうぐ
[だいすけはとびらをしめた]
[廊下に出た。
ちょっと風が通ってきもちいい。]
…6限はサボろかな。
[そんな簡単に決めていいのか、私。]
…あれ。
[なんかうろうろしているおんなのこを発見。
あのこたまに見るな。人来ないだろうと思うとこで寝てる時とか。変なとこをこそこそとしてたり。下級生だと思うんだけど、こんなとこで何してるんだろう。]
そこなお嬢さん、私と飴バイキングしない。
[と声をかけてから気付いた。
…あれ、声に出てた。
あまりに唐突。怪しい人確定。
だってサボるか決めてなかったから鞄持ってない。]
-1階 廊下-
[保健室に向かって歩いていると、見た顔の男子が扉を開け、一瞬後にすぐ閉めるのを見た]
……?
[怪訝な顔で凝視する]
……。
よし、落ち着こう。何も取って喰われる事はない。なぁに、せいぜい少し男の勲章が増えるだけさ。
[と、呟きつつもためらっている]
…ああ、浮田か。
こんな所で何やってんだ?
[声をかけつつ、映子のメールにどっか悪いみたいな事が書いてあった事を思い出す]
…ああ、薬でももらいに来たのか。中に入ったらいいのに。
[言いながら、保健室の扉をがらりと開ける]
[突然後ろから声をかけられる。]
わたしと あめ バイキング しない?
バイキングは北欧の海賊ですよね。
あめって雨?
海で雨にあうのは大変ですよね。
雨バイキングというのは、晴れを祈る儀式の名前なんでしょうか?
[妙な勘違いをしながら振り返ると、つややかな長髪の女性がいた。]
わたし道に迷ってるんですけど、儀式を手伝ったら道を教えてもらえますか?
[思いのほかいいキャラのこだった。
初対面で失礼かと思ったけど、吹いちゃった。]
あはは。
ち、ちが、ちが、違うよ。
舐める飴、食べるかなと思って。
[…あれ、私もいいキャラだな、ずいぶん。]
何もしなくても、道案内くらいしてあげるよ。
色んなとこうろうろしてるよね?
カメラ持って。
名前、なんていうの?
私は2年の梶原雪花っていうんだけど。
そっちも同じ事やってるじゃないか。
[浮田はまた物騒な女性が増えたと心の中でつぶやいた]
……あれ? そういえば名前を聞いてないなぁ。名前なんて言うの?
[こめかみを指で押さえながら、今見た物を考え込む]
…いかん、熱が上がって幻覚でも見たかな…。
[唸っている所に声をかけられて顔を上げる。]
ん?そういえば名前言ってなかったけ。進藤ユーリ。いつぞやはすまなかったな。
浮田の噂は色々と聞いてる。がんばれよ。
[色々と勘違いしてるらしい]
飴ですか?
迷いたてなので、そこまで餓えてはいないんですけど、もらえるなら食べてもいいかな。
1年の陰森映子です。
こう見えても新聞部のホープなんですよ。
[いつもの自己紹介も道に迷った現場を目撃されているので、信憑性が乏しいことこの上ない。]
鉄仮面のことなら幻覚でもなんでもないよ。この学園の七不思議の一つさ。
じゃあ、ゆうちゃんって呼ぼう。いつぞやは一体なんだったんだと未だに思ってるけど詮索しない方がいい?
噂……噂……また噂か! おれってなんだか有名人だなぁ。きっと匡ちゃんのせいに違いない。一度決着を付けないといけないな、うん。
で、何をがんばれって?
[浮田はきょとんとした]
ゆうちゃん……。
[言われ慣れない言葉に、なんとなく苦笑する]
あー……いつぞやの事ね…アレは…。ちょっとお前に興味があったからさぁ…。
[まさかしょっ引いて拉致る気だったとは、とても言えない]
んー。浮田って女の子に人気あるらしいじゃん。
でも変態は控えた方がいいと思うぞ。
[聞いた話をそのままぽんぽんと喋る]
やっぱ1年なんだ。
新聞部なんだ。なるほどねぇ。
すごいじゃん。キャリアウーマンじゃん。
…でも迷わずにすむようにするところからだね。
[まず、私が寝ているようなところをうろうろしても意味はないと思う。]
ちょっと!ちょっと待っててね!
[慌てて鞄を取りに戻る。
最近飴が効力を発揮している。
うむ。おんなのこはやはりあまいものの魅力にはなかなか勝たれないものであるのだ。
戻って、鞄を開ける。
飴のワンダーランド。
鞄を取って来てしまったので、やっぱ6限はサボりだな。まぁいいさ。悔いはない。おんなのこに飴をごちそうする方が大事だ。]
しかし困ったな。
薬もらいに来たんだけど、何やら怪しげな怪人が居るとは…。
[マキの仮面姿を見た事が無かったので、完全に誤解している]
…どうだね、浮田君。
ここは、男子たるもの、かよわい女子を守って保健室に特攻をかます…というのは。
[言いながら、浮田の背中を扉の方にぐいぐいと押した]
[飴を貰ってもいいというと、梶原先輩はすぐ側の教室に入って鞄を持ってきた。
その鞄の中には色とりどりの飴がぎっしりと入っていた。]
[ダンベルを持ちダッシュした効果があり、教師の許容時間内に教室に着く。廊下で息を整えてから涼しい表情でダンベルを教壇に置く]
「有難う鮫島。そのままレバレッジバーエクササイズのモデルも頼む。はい、袖をまくって腕出したらダンベルの端っこ持って。はい、みんな注目〜」
[教師は鮫島の肘から下の筋肉の動きを見るよう生徒に言う。ダンベルを床と平行にするように言われ手首を動かす。筋肉が動くとどよめきがあがった]
(……これ、なんかのイジメですか。)
[何やら扉の向こうが騒がしい。
少女の眠りを妨げるのも気の毒なので、麻宮マキは注意をしに行った。]
おい、騒がしいな。
病人が寝ているのだ、少し静かにしてく……なんだ、ユーリと大介じゃないか。
そんなところで何をしている?
誰が変態だよ!! 誰だ、そんな事を言った奴は!! って、か弱い……?
あっ。
[マキに見つかって、浮田は礼儀をただした]
保健室で鉄仮面かぶるのはやめましょうよ、麻宮さん。おれは化学の先生に頼まれて書類を届けに来たんです。保健の先生はいますか?
うわっと!
[急に扉が開いて、仮面がにゅっと顔を出した。]
……って、あれ?その声は。
マキねーさん…じゃないですか。仮面被ってたから、全然わからなかったー。
病人?
[なんとなく保健室の奥を覗き込む]
[ハッカ系の飴を貰って舐めながら考える。]
鞄を取りにいったってことは自分の教室ってことですよね?
ということは2年の教室・・・2年!
[ようやくばら色トリップから帰還して、現状を把握できたようだ。]
2年ということは先輩です。
タメ口きいちゃったよ・・・
[正気に戻ったと思ったが、結局パニック状態に陥った。]
ありゃ。悪い事しちゃったなぁ…。すべて浮田のせいです。
[きっぱり言い放つ]
ちょっと薬だけもらいますね…。体温測った方がいいかな。
[保健室にそっと入ると、奥のベットで誰かが寝ている気配がする。足音を立てないように慎重に、サイドテーブルの上に置いてある体温計を借りて、脇に挟んだ]
ああ、そうか。
[言われて思い出し、仮面を外した。
慣れた手つきで前髪を整える。]
先生はいないみたいだな。
あたしもそれで困っているのだ。
病人をほうっておくわけにもいかないしな。
[ユーリに道を譲り、大介にも静かに入るように促す。]
中に入るなら、コーヒーくらいは出すぞ?
[結局ダンベルを持ったまま色んなことをやらされる。授業が終わるとようやく開放された]
今度こそ本を借りに行こう。
[よれよれになって教室をで、3階へ]
いつも鉄仮面付けてたら大変でしょう。校内でぐらいずっと外してた方がいいんじゃないですか? 前髪をいちいち整え直すのも面倒でしょ。それに、鉄仮面じゃせっかく美人が台無しです♪
あ、いいですね。コーヒー頂きます。
[浮田は保健室へ入って、机の上に書類を置いた]
[体温計から、ピピッと電子音がして、計測の終わりを告げる。取り出して数値を確認すると、36.4℃]
…あれ?熱無いな。
[首を傾げた]
コーヒー…。
[お茶に誘われたのはとても嬉しかったのだが、コーヒーは砂糖とミルクをみっつずつ投入しないと、ユーリには飲めない嗜好品だった。しかし、それを言うのはあまりにもかっちょ悪い。]
-3階図書室-
[静まり返った室内に入る。鮫島の姿を見て、休み時間に交替で入っている図書委員の女子が浮き足立つ]
「あの。何か探してるの?」
あ、いえ。大丈夫ですよありがとう。
[古典図書の棚を探す。論語はすぐに見つけることができた]
なるほど、噂どおりの軽い台詞だな、ふふ。
これ以上空気を甘くされても困るから、ブラックでいいな?
[笑いながら大介たちにコーヒーを差し出す。]
ユーリはどうした、風邪でも引いたのか?
コーヒーは飲めるか?
砂糖とミルクもあるぞ。
あー…。
ちょっと行く所あるんで、また今度って事で。すみません。
[浮田の軽口に、頭をコツンと叩いてから、席を立ち上がる]
それじゃ、また。
[手を振ってから、保健室を後にした]
先輩は普通後輩に敬語使いませんから・・・
[そういいつつも、梶原のフランクな接し方で落ち着きを取り戻す。]
別に行き先があって歩いていたわけじゃないんですけど、次の授業までには教室に戻らないといけないと思います。
おや、甘い空気はお嫌いですか? たまにはいいと思いますよ。いつかみたいな喧嘩まがいの事ばかりだと気も休まらないでしょう。
[浮田はコーヒーを受け取ると一口飲んだ]
麻宮さんが美人なのは本当の事じゃないですか。
真面目だねぇ。
[なんかこころがいたい。
やましいところがあるからだが。]
1年の教室は階段降りて…一緒に行く?
暇だし。
[暇ではいかんのだが。]
それは残念だが仕方が無い。
またな、ユーリ。
[ユーリを見送って、椅子に腰掛ける。]
ふふ、一応礼は言っておこうか。
同じようなことを皆に言ってまわっているのだろう?
翔も心配していたぞ。
ちょっとぼーっとしてて、何処だか判らなくなっただけなので、そこまでしてもらわなくても・・・
[つまらない手間をかけさせてはと、恐縮している。]
翔ちゃんはおれを妬んでるだけですよ。
[浮田は冗談っぽく笑って言った]
鉄風船ヨーヨーさえ飛んでこなければ、麻宮さんはおれのタイプですよ。いや、ホントホント。格好良い美人は大好きなんです。それに気配りのできる姉御肌は憧れますよ。
なんだかいつも忙しそうにしてますね。他校と抗争したりしてるんですか?
ふふ、あたしはどちらかと言うと避けられることが多いから、そう言われて悪い気はしないな。
任務のためにあまり学び舎に来れないというのもあるが、相手から声をかけてくれたのは幸姐さんくらいのものだ。
[コーヒーを一口飲む。]
抗争ではなくて退治だ。
世の中の悪と戦う、それがあたしの任務。
どうだ、お前もやってみるか?
梶原に[歩き出されて、反射的についていく。]
え〜と・・・お弁当作りに挑戦しまして、褒めてもらえたから嬉しいとか、でも卵焼きが上手に作れないので特訓しなくちゃなあとか考えてました。
避けられるのが多いっていうのは単に鉄仮面かぶってるからじゃ……?
素顔に私服でバシッと決めたら道で五月蠅いぐらいに声を掛けられると思いますよ。麻宮さんなら。
悪と戦う……?
[新手の新興宗教にでもハマッてるんだろうか?]
警察官のアルバイトでもしてるんですか?
[本に手を伸ばす。手に取るそれはずしりと重い]
う。
[本を元に戻す]
やめ。放課後借りにきます。
[そそくさ図書室を後にする。図書委員の女子は残念そうに鮫島を見送る]
へー。おべんとかぁ。
卵焼き最初は難しいよね。
おべんとに入れて冷めてもふわふわってのは難しいからちょいしっかり目に作った方がいいかも。
って、ちょい待ち。
褒めてもらえてってことは、誰かに食べさせる用?
男子かい?男子かい?
[いいキャラの下級生を口説いたら、彼氏持ちだったとは。残念だ。無念だ。]
なるほどねー。
[一人納得。
自分のためにおべんと作るのは面倒くさいが、食べてくれて、ほめてくれる人がいるなら気持ちは分からないでもない。]
←食い意地が張っているので料理はできる。
親父に教わったのであんま繊細なのはできない。
ただ、簡単なお菓子とかはかーさんに教わった。
警察官のアルバイト、か。
なるほど、ふふ、うまい喩えだ。
[くすくすと笑いながら、さらにコーヒーを一口。]
ああ、以前素顔で歩いていたら、道で声を掛けてきた男がいてな。
うるさいから喋れなくなるまで遊んでやったぞ。
あたしは別に男嫌いじゃないが、男児たるもの、せめて秘儀のひとつくらい食らっても立ち上がってくる強さがなければ。
その点は、大介も合格なんだがな、ふふ。
[先輩に囃されて、恥ずかしそうに下を向く。]
そ、そんなんじゃないんですよ・・・
勉強を教えてもらったお礼なんです。
失敗作の卵焼きも美味しいってたべてくれたし。
[誤魔化そうとしているつもりが、のろけになっている。]
[浮田はぐびっと半分ほどを飲んだあと、そのままの状態で一瞬固まって、コップをゆっくりと下ろした]
あの殺人ヨーヨーは余りやらない方が……。おれが合格できたのは嬉しいような気もしますが。
アルバイトしてるんだと忙しいですかね。空いてる日があるなら一度飯にでも喰いに行きませんか? 今日のコーヒーのお礼と言っちゃ何ですけど。
いいですなぁ。
いいですなぁあ。
[しかし、そうなると。]
うーん。
私は料理教わったのが親父からで、適当にやればなんとかなるじゃんスタイルだからかわいいおべんととかは作れないんだよなー。
卵焼きも自分で研究して頑張ってくれ!
[一回自分で作った時は焼きそばメインだった。
いろどり?青のりに決まってんじゃん。]
しかし、そりゃ、いい人っぽいね。もしくはえーこちゃんにべた惚れか、そういうシチュエーションに慣れてなくて舞い上がってたか。
同級生?いや、勉強教えてもらったってことは先輩?
いや、同じ学校の人とも限んないか?
…って、あんま詮索されたくないか?
ごめんごめん。
ちょっとテンション上がっちゃった。
新聞部の人相手に何を芸能記者みたいなインタビューしとるかって話だよね。
[階段を降りる。
照れるえーこちゃんがかわいかったです。]
[1年生の教室の前に着いてしまった。
楽しいひと時の終わりか…。]
もしその男に泣かされたらB組の梶原雪花を呼んでくれれば、いつでもその男蹴り倒しに行くぜー。
ま、そんなことにならないよう祈っとくけどね。
あんまぼーっとしてると、2年には浮田っていうかわいいおんなのことなれば見境なく口説きはじめる野郎とかがいるから危ないよ。
そうだな、美味しいカレーライスを食べさせてくれるなら、ご馳走してもらおうか。
[鋼鉄製水風船を取り出して、ひとつの窪みに人差し指を当てると、鉄球がぱかっと二つに割れた。
中のボタンを操作して、スケジュールを確認する。]
ひとまず授業の無い日ならいつでもいいが、急な任務が入ったら許してくれ。
[言いながら、二つの半球を合わせると、再び鉄球がひとつの球体に戻った。
継ぎ目すら見えないほどである。]
[別れ際に勇ましい話をされるが、その光景は想像できなかった。]
お手間をかけました。
どうもありがとうございました。
[ぺこりと一礼して梶原を見送る。]
oO(浮田先輩のこと知ってるみたいですね。
もう少し情報が必要になったら、梶原先輩に聞いてみるのもいいかも・・・)
中に精密機械が入ってたんですか、それ。ゴンゴンぶつけてよく壊れませんね。
カレーライスですか。美味しい店を知っていますよ! 店長さんが気さくな人で、出てくるカレーは本場風のお店です。じゃ次の日曜日辺りでどうですか? おれもその日は空いてるんで。
……麻宮さんって携帯持ってなかったんでしたっけ。うーん、困ったな。自宅の電話番号教えておいてもらえますか? おれの番号はこれです。
[浮田はポケットをまさぐった後、一枚のメモを取り出してマキに渡した]
通信機能もついた最新型なのだそうだ。
組織からの連絡しかこないがな。
[大介からメモを受け取る。]
ケイタイとは電話のことだったのか。
それならこれの番号を教えておこう。
通話は組織に監視されているから、裏切りや陰謀には敏感だが、学友との会話程度なら咎められることもなかろう。
[そう言って再び鉄球を二つに割る。
中身は普通の携帯電話と同じである。]
ええと、どうするんだったかな……。
プロローグの時は特に設定決めてなかったから、こういう風になるとは思ってなかった。
何か第三者視点の小説みたいな書き方しといてしゃべり方だるだるな感じだったらギャップが面白いんじゃね?くらいの発想だった。
……ああ、これか。
090-****-****だな。
じゃあ、次の日曜日だな。
楽しみにしておくぞ。
[麻宮マキの頭の中では、数十種類のスパイスが織り成すハーモニーが奏でられている。]
ありがとう。早速登録しておきますね。
[浮田は手早く携帯に番号を打ち込むと、ワンコールして切った]
麻宮さんといるのが楽しくてついつい長居しちゃったなぁ。じゃ、おれ授業に戻ります。コーヒーごちそうさまでした。またっ!
[浮田は深々と礼をすると、保健室を出て*行った*]
浮田 大介は、臣楼 匡侍 を投票先に選びました。
投票を委任します。
浮田 大介は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
─ 体育館 ─
[浮田は体育館でバスケットボールをしていた。体育の時間なのだ]
ダーンク!
「届いてねええええ」
ダンクシュート決めるには背とジャンプ力が少し足りなかった。
「格好悪ぃ〜」
うっせ!
[午後は少なくともクラスにはいた。とはいえ眠さはMAXだったのだが。HRが終わって帰途に着く。今日はお金もないのでまっすぐ家に……帰るつもりだったのだが、バイトを探して歩く]
あれだよな。夜にできるバイトっつーと限られてくんだよなぁ。みゆき先輩にお願いして雇ってもらうとか。
[ぶつぶつ言いながら、街角に置いてあった求人情報誌を手に取ると、丸めて手に持つ]
[オープンカフェの空いた椅子へ陣取ると、情報誌を開いた。もちろん財布の中身は何か頼めるほど入っていない]
なになに、ウエイトレス募集……18歳以上と。
平日昼間か。無理だな。
フロアレディ……コンパニオン……時給はいいけど怪しすぎらぁ。
歯科衛生士…資格ねぇし。
皿洗いでもいいから、まかないついて時給のいい店とかねぇもんか。
ん、無理だな。
[情報誌を半分くらい見たところで、天を仰いだ]
−屋上−
[鳴り響く携帯電話の着信音。
屋上で寝ていた匡侍だったが、ポケットから流れる電子音の旋律で目を覚ました。]
あー……今何時よ?
[携帯電話の通話ボタンを押しながら、時計を見る。
どうやら既に放課後となっているようである。]
今日授業ほっとんど出てねぇなぁ。
ん、貴林か。もしもし?
[電話に出ると執事の声、内容は簡潔かつ丁寧なもので、既に向こうの準備は整えたらしい。
軽い労いの言葉と感謝を述べ、通話を切った。]
そんじゃ、動くとしますかねー。
[貯水槽から飛び降り、屋上の出入り口の前に着地すると、そのまま夕日で赤く染まった屋上を後にした。]
[2杯目のお冷を飲み終えたところで立ち上がる]
だめだ。条件に合うバイトがみつからねぇ。
しゃーねぇなぁ。小遣いあげてもらえる様に頼むか。
前も頼んだけど弁当作るならとか言われたんだよな。
自分でとか無理じゃん。
[家に戻ろうとポケットを探る]
あ、携帯忘れた。どこにだっけ。
「浮田! ヘイッスリー!」
オッケィ! まかせな!
「入れられるもんなら入れてみろげらげら」
スリーッ! どっかーん!
「そこで入れるとか空気読めてねええええ」
イケメンは決める時は決めるんだよ。
「さっきダンク外してたじゃん」
-理科室-
[チャイムが鳴って今日の授業が終わる。遅い昼食を採った後、授業に混じっていた。]
[たぶん1年生の理科実験の授業で、教師の話を全然聞いていなかった幸は、薬品の配分具合も調合順序も熱し加減も独自流で、危うく大惨事になるところだった。
後輩の適切なツッコミに感謝である。]
[とにかく過程はどうでもいい。授業に出席したという事実さえあればいい。]
んー
今日もいっぱい勉強しちゃった。
よーし、時間だ。おれの勝ちだな♪ ほれ、後でジュース代おごれよ。約束だからな。
「ちっくしょうううううう」
「こらっ! お前ら賭け事やってるのか!」
いいえ、おれは潔白ですよ。こいつが持ちかけて来ましたけど断固として断りました。
「大介てめえええええ」
臣楼 匡侍は、梶原雪花 を投票先に選びました。
浮田 大介は、梶原雪花 を能力(襲う)の対象に選びました。
鮫島 翔は、梶原雪花 を能力(襲う)の対象に選びました。
[一つ一つ記憶を追っていく]
……6時間目の時は持ってた気がする。
じゃーHRか? 学校で寄ったとこってないからな。
とりあえず学校戻るか。
[ため息をついて、学校へと戻り始めた]
男になびく描写が皆無 という点で雪に。
次点でみるく・映子・泉だったんですが。
みるく:恋愛はしている、中の人の時間が厳しそうなのが問題。
とりあえず保留で次回更新までに動きが無かったら強制イベント発生で拉致監禁になります。
映子:ほぼ落ちているんですよねー…。俺にだけど。
初回落ちがサブキャラに対してってのはどうよという理由で。
ただ、次回では拉致監禁の線が農耕です。
泉:ぶっちゃけ俺です。
いや、俺はもう今日はコイツでどっちかに特攻してさっさと落ちるつもりだったんですが、そういうのは良くないんじゃないかな?との意見があり今回は無しになりました。
はてさて、今からあずさんが表で雪を落とすために暴走するんですがどうなりますことやら。
─ 廊下 ─
うわぁ汗だくだ。汗もしたたるイイ男も本人はあんまり嬉しくないな。早く汗を拭きたい。
「何を言ってるんだ。この汗の匂いこそ男の生き様であろうが!」
お前おれに近づくな。
[浮田はクラスメイトと語りながら自分の教室を目指した]
ん?
あれ
[気がつくと指先に血が滲んでいる。]
あちゃー
あのときかな?
[実験のときに試験管割ったときにおそらく切ってしまったらしい。
幸は指先をぺろっと舐めるとバンドエイドを探した・・・が持っていない。]
しょっぱい。
しょうがないね、保健室でもらってこよう。
[理科室から出ていく。]
[学校が見えてくると、やや早足になる]
どこ置いたっけなぁ。まずは教室行ってみっか。
つーか教室なかったらどこ探せばいーんだよ。
[2階への階段を上る。部室棟のほうから色々な声が聞こえてきた]
みんな元気だな……。俺にゃもうそんな元気はねーぜ。
あー?
[名前を呼ばれると、顔をそちらへ向けた]
大介か。いや、帰ったはずだったんだけどさ、携帯忘れちまって取りに戻ったとこ。
どこに置いたんだっけなぁ。
「おーい、起きてよーなごみん。」
んー……?ねむいねんー。
「いやもう、学校終わったから!
ご飯食べてから終わりのHRまで寝続けてるってどういうことよ……。」
へっ!?ちょ、今何時!?
「四時半。
………なごみん、よだれ。」
あー、それならなんとかなるなぁ……って、へぁ!?
[年頃の娘として、それはどうだろうかという現状を自覚し、慌てて色々と身だしなみを整える。]
ややわーもう、はずかし……。
重症ッ!?
[声に反応して扉に駆け寄った。]
って、幸姐さんじゃないですか。
ちょうど、姐さんが来てくれないかなって考えてたところでしたよ。
怪我でもしたんですか?
スタバな……いやまて。俺は珈琲一杯も飲めない可哀相な財布の中身だぞ?
今だって茶店のお冷だけ飲んできたのに。
さすがに二杯目を飲むときは視線が痛かった。
幽霊部員なくらいなら入らなきゃいいのに。
俺は入りたくないから入らないけど。
って天文部なんてうちのがっこにあったんだ。
やっぱ星座見んの?
[教室へ向かって歩き出す]
−屋上→階段−
[屋上から階下の廊下へと続く階段を下りていると、途中で後輩であるワイが上ってきた。
今は戦闘員の姿ではなく本来の学生の姿である。]
「お、匡侍さん。丁度よかった。」
あれ、もう調べ終わったのか?
「いやーなんつーか。
調べるまでもなかったっつーか……。」
[ああ、つまりはそういうことか。
調べるまでもないほどに、"隠されていない"。
ちょっとした会話で情報が手に入るほどそれが"当たり前"になってしまっている。]
ちょっと待ってくれな、詳しく聞く前に電話だけさせてくれ。
浮田銀行は低利ローンサービスも受け付けております。なんとびっくりの、五百円ごとの利率=おれの頬にキス一回という低金利! ぜひお気軽にご利用下さい。
絆創膏だけじゃダメですよ。
ちゃんと消毒してからじゃないと。
ちょっと沁みるかもしれませんが、我慢してくださいね。
[消毒薬を染み込ませたガーゼで傷口を拭いて、絆創膏を丁寧に貼りながら質問に答える。]
実は、屋上で女の子を拾ってしまいまして……。
[携帯電話を取り出し、すぐに電話をかける。]
あー、貴林か?
すまん、ちょっと今日そっちにいけそうにないわ。
うん、うん。そそ。
だからさ、ちょっと明日までそっちの全権預けるからお前が一番望ましいと思うように動いてくれ。
招待する時の戦闘員への指示も独断でしていいから。
いやいや、お前のする事なら間違いないだろ。
じゃあ頼むなー。
[電話を切る。]
天文部には女の子が多いんだよ。でも部員としては少ないから、名前だけでも貸してって言われて入ったんだ。星は時々見るくらいかな。アルビレオって星を指さして、これがおれ達の結婚指輪だよって言うのが定番らしいよ。
大介、低利ローンじゃなくって融資希望。
俺に頬へのキス求めるとか何かが間違ってんぞ。
つーかチャラになるわけじゃなくって利息がつかないだけってことだよな。
……水でいーや。
[マキの丁寧な処置ににっこり。]
ありがとう。
[ふにゃふにゃの満足げな顔で絆創膏を眺める。]
え?
女の子が?
空から落ちてきたの?
[TVの何かとごっちゃになってちょっと勘違いをしているようだ。]
定番って……。そういうのが好きな女は多そうだけど、俺はもっと現実的なものを要求するね。
星なんざ北斗七星と金星くらいしかわかんねーや。後月な。見てると首も痛くなっちまうし。
冗談冗談。ちゃんとおれが奢るよ。もちろん頬へのキスはしてくれるのなら拒まないけど♪
じゃ、即行で着替えてくる。覗かないでね、ウフーン。
[そう言い残すと、浮田は自分の教室へと駆け出した]
[全ての授業が終わると、だるそうに立ち上がり教室をでた]
これ間違いなく筋肉痛ですよ。クラスメイト全員の視線を浴びながら30分もダンベル体操させるなんて、これやっぱりなにかのイジメでしょう。
[ぶつくさ言いながら、階段を上る]
結局進藤さん授業来なかったし。明日は絶対昼飯食堂に連行しなければ。
(本当に……弁当、いつか作ってきてくれるのかな。)
[ふいに、食堂で見た匡ちゃんと陰森の羞恥プレイを思い出す]
(……いや。そのときは剣道場だな。
俺はなにほのかに期待してるんだ。でも、あの子嘘だけはつかないように思うし)
よし、これOKと。
「いいんすかー?また貴林さんに無茶振りして。」
うむ、俺は信じている。
俺が信じる俺でもなく。貴林が信じる貴林でもなく!
俺が信じる貴林を俺は信じている!
「いや、わけわかんねーっすよ。」
ノリでしゃべってるからな。
まぁ、それは置いといてだなー……。
――詳しく聞かせてもらえるか?
[匡侍はそのまま、色々と後輩から報告を聞き始めた。]
いや、落ちてきたわけじゃないんですけど……。
屋上に行ったら、女の子が寝てたんですよ。
これが何とも弄り甲斐のある少女で……ってそれはどうでもいいです。
そのあと匡が屋上に来たのでちょっと遊んでやってたんですが、気付いたらその子が気を失ってしまいまして。
仕方が無いのでここまで運んできたんです。
た、ただいま。ぜぇぜぇ、ぜぇはぁ。
[浮田は肩で息をしたあと、急に息を整えた]
やぁ、ただいま。さぁ帰ろうか。って、定番駄目? 現実的かぁ。出世とかかな。じゃあ出世するように頑張るよ。まあおれは元々勉強には真面目だけどさ。
着替えてら。覗いて俺に得があるのかよ。あったら覗くかもしれねぇ……いやないな。
つか俺行くとか言ってねーんだけど……。ま、いーか。ただで飲めるんなら。
と、携帯携帯。
[大介と別れてから自分の教室へと戻る。机の中を確かめるが、携帯は入ってなかった]
どこ行ったんだ?
[教室を一通り見て回る。後ろのロッカーのところに置いてあって手に取ると、ポケットに仕舞いこんだ]
誰かが拾ってくれたんかな。
[匡侍が降りて来た少し後、3階から屋上へ向かう階段に生徒の人だかりができていた]
なんだろう?
[そのまま階段を上り、人垣の間から見えたのはひしゃげた扉。拳程度の丸い窪みがくっきりとついている]
……………………………。
[頭の中でパズルが完成する]
……………………………麻 宮 先 輩 !!
[教室から出ると、ちょうど大介が戻ってきたところだった]
んな息切らしてどうしたんだよ。
いや、大介が出世しても俺にはあんまり関係ねぇっつーか、なんかおまえめげないよな。
それはいいとこだと思うぜ。
ほどほどがいいけどな。
そうなんだー。
[興味が湧いたらしく、ベッドのカーテンを少し引き開けて寝ている少女の顔を覗き込む。]
うあ
美少女
てか
カワイイよ。このコほんとカワイイねえ
[見覚えのない女の子だがその寝顔に食らいついて見つめる。]
「なごみん、そんなんじゃ千年の恋もさめるよー?」
えー、これ位でさめるぐらいなら、最初から駄目な気がすんねんけど。
一緒にいたらいくらでもこんなんあるんちゃう?
四六時中演技するなんて無理やしー。
「んー……いわれてみればそうかも。」
せやろー?
[あははーと笑う……が、そのままベチャンと机にひれ伏す。]
……相手がおらんと言ってもむなしいだけやけどなー。
「……言わないでよ。」
[マキの言葉を短絡思考して、]
要するに
怪人匡ちゃんがさらった美少女をマキちゃんが取り戻してきたんだねー
[若干ずれているようなあっているような]
とりあえずメール返して放課後へ行って投稿かね。
投稿って何投稿すればいいんだろう。
特に悩みとかない。
いやあるけどもう言っちゃったかもう伏線張ってあるか言ったら終わっちゃうかっていう。
めげたらそこで試合終了だからな。いつも物事は前向きに。ポジティブシンキング。
ていうかいちいちめげてる暇がないよ。落ち込む暇はおれにはない!! って、ほどほどがいいのか。難しいぜ。
まったく、校内で物騒なもの出さないでくださいって言ったのに、先輩全然俺の言うこと聞いてくれてないじゃないですか。
なんか俺、今日はぼやいてばかりだな。全部保健体育の先生のせいだと思うわけ。なにこの腕のだるさ。
[指先を動かしながら図書室へ向かった]
本借りにきました。
本当に。
だから放っておけなくて……。
[幸の隣で覗きながら頷いた。
触れそうなほど近付く幸の肩を後ろから引く。]
気持ちはわかりますけど、今はそっとしておいてやりましょうよ。
そう言えば……。
匡の話では、朝比奈というそうです。
見た感じ、1年生ですかね。
ああ、匡が悪さをしていたわけではないですよ。
しようとしていたかどうかはわかりませんが。
もしそうなら、今頃匡はいません。
いやいや大介君、多少は落ち込んだほうがいーよ。人間挫折を知って大きくなるってもんだ。
俺も5回くらい挫折を味わったし。
2回くらい挫折しとくといい。
-図書室-
[休み時間に確認した場所に、目当ての『論語』を見つける]
よいせ。本一冊がこんなに重たく感じるなんて。
[そのままくるっと棚を回ると趣味本のコーナーに]
お。『男の手料理』『定番お弁当のおかず』『ピクニック弁当レシピ集』か。
ま、自分で練習しなくても、弁当のアテできましたから。
[本に向かってキッパリと言い切った]
挫折はおれも味わった事があるよ。まぁ過ぎた事だけどね。
五回はちょっと多いんじゃないか? 冴ちゃんって一体どんな人生を歩んできてるんだ。
[浮田は腕組んでもいいよとばかりにひじを出した]
[静かに眠る少女の顔を見て、またカーテンを閉じる。]
そうだねマキちゃん。
そっか
あさひなちゃんって言うのか。
あさひなって苗字?だよねえ?
見たことない顔だよ。
(中の人が)科学さっぱり分からん。
勉強したことない。授業も起きてたことない。
←は理系なんじゃないかな。
決めてないけど。
まあね
匡ちゃん、見た目と性格があんなだけど
根は悪いコじゃないもんね。
え?
[格好のことを指摘されて、]
ジャージのこと?
なんかね、昨日寝ているとき誰かがかけてくれたらしいんだけど
持ち主が分かんないんだ。
それで探してるの。
5回はな……最初は幼稚園の時だったっけか。
って俺の挫折の話はいいんだ。
で、この出された肘は何の真似だね大介君とやら。
[出された肘をぺちぺちと叩いた]
――保健室――
[夢を見ていた。自分が一番幸せに思う風景が、ぐにゃぐにゃと歪んで全てを失う夢。]
っ!
[目を開ける。ぼんやりと思い出せるのは、屋上に仮面をつけた人が自分の目の前に居て、それから、匡侍がやってきて――爆音]
[本を貸し出し受付に置き、貸し出し簿に記入する。丁度直前に本を借りた人物の名前が目に止まる]
(3年A組 泉 和海)
……泉先輩か
[年上の癖にやけに可愛らしい女性の顔がふいに思い出された]
「あれ? きみ……鮫島君、泉さんのこと知ってるの?」
え? まあ、知っていると言えばなんとか。
「じゃあ、ちょっとお願いなんだけど、なごみんてば返却があったら借りたいって言ってた本ね。戻ってきたんだけど中々図書室に来ないから、ちょっと持っていってあげて欲しいんだけど。いい?」
あ、いいですよ。俺でよければお預かりします。
さすが姐さんですね。
[天衣無縫なようできちんと気遣いのできる幸に感心する。]
恐らく苗字だとは思うんですが、あたしも詳しいことはわからなくて……。
姐さんも知らないということは、それほど目立つ生徒ではないのかもしれません。
[ジャージの話を聞いて、麻宮マキはまた感銘を受ける。]
意外に紳士的な男子がいるのですね。
この学園も捨てたものじゃない。
(話し声、が、する……? 私をここまで運んできてくれた人、とか、かな?)
[カーテンに手を掛け、暫しの逡巡の後カーテンを引く。話し声の正体二人にどう声を掛けて良いのかわからず、唇を開きかけ、そしてまた閉じた]
[寝ている相手にうるさくないように、少しボリュームを落として話す。]
そっかー、
やっぱり下級生はなかなか話をしないし、覚えられないよね
あっ
マキちゃんあまり知らないかもしれないけど、
これ女の子用ジャージだよ。
パッと見た目が女の子用っぽくないけど時代の流れみたい?
つれないっつーか、ゆっきーとかなら喜んで腕組むけどさー。大介と腕組んでも、ファンの女の子の怒りを買うだけじゃん。
俺が大介に憧れてるとか、惚れてるとかなら、怒りを買ってもいいと思えるんだろうけど。
あれだ。可愛さが足りないよな。
男だから仕方ないといわれたらそこまでだが、でも匡ちゃんとか鮫島とか可愛い部分があると思うんだよな。
大介にはないとまでは言わないけどさ。
その女の子を口説きまくるの何とかならんかな。
[腰に回ってきた手をぺちっと叩いた]
まぁええわー…沈んでてもしゃあないし帰ろ。
[友達に手を振り教室を出ようとすると、丁度教室を覗いていた鮫島と目が合う]
あれー?鮫島くんやん。
こんな所でどないしたん?
[誰かに用事でもあるんー?と笑顔で話しかける]
[カーテンの向こうから、何かが動く気配を感じた。]
(ん、起きたかな……?)
[その時、カーテンが動いた。
戸惑いを見せる少女に、優しく声をかける。]
起きたか。
気分はどうだ?気持ち悪くはないか?
あっ、泉先輩!!
(いきなりその笑顔ですかそうですか……)
あの。お届けものをお持ちしました。
[思わず片膝をついた。預かった本を捧げ持つ]
あ、え、えっと、はい。
も、もしかして、ここまで運んでくれた方ですか?
[見知らぬ綺麗な女の先輩二人に少しうろたえた]
(たまたま通りかかったとかなのかな? そうしたら凄く迷惑かけたよね……、どうしよう……)
あたしは、3年の火田みゆきです。
いきなりこんなとこで挨拶なんてごめんね。
仲良くしてね!
[お辞儀をする。]
えとー、
あさひな、ちゃん?
って呼んでいいのかな。
匡ちゃんがそう呼んでたとか。
運んだのはあたしだが、お前を気絶させたのもあたしが原因だろう。
すまないことをしたな。
あたしは3年B組、麻宮マキ。
こちらは幸姐さんだ。
お前は、朝比奈、で合ってるか?
お届け物?なんかたのんどったかなぁ?
[んー?と小首を傾げるが、鮫島が膝をついて差し出した本を見てその行動にうろたえるが、本のタイトルを把握すると若干驚いた顔をする。]
え、え?どないしたん鮫島くん!?
って、あー!これ私がキープ頼んどった本やー。
わざわざ持ってきてくれたん?ありがとなー?
[嬉しそうに本を受け取り、ぺこりとおじぎをする。]
あ、はい。初めまして。
朝比奈みるくと言います。
丁寧にありがとうございます!
[指の絆創膏を見せて自己紹介をする火田にお辞儀をし、笑顔を見せた]
[解せない、と言うように麻宮に首を傾げる]
え、えっと、運んでくれてありがとうございます。
私の気絶は、そんな、麻宮先輩のせいなんかじゃないです!
私、ちょっと、驚いてしまっただけなんです。
……その、校内で仮面をつけた二人の人が、戦っている姿に。
幻覚だとは、思うんですけど……。
[顔を上げると喜ぶ泉の姿。照れながら立ち上がる]
さっき図書室で本を借りた時、図書委員の人に頼まれたんです。多分先輩の友人じゃないでしょうか。
先輩のこと、なごみん、て呼んでましたから。
[みるくの表情が和らいだのを見てほっとする。]
みるくちゃん・・・みるちゃん
可愛らしい名前だね。
あ、
[そういえばと思いだす。]
もしかしてみるきーって呼ばれてるの、みるちゃんのことかな?
匡ちゃんに憧れてるって、ホント?
セリカが頼んでくれたんかぁ。
って、またなごみん言うとったん?
[ちょっと膨れる。]
もー、知らん人の前でまで呼ぶのはあかんのにー。
しかしさっきの鮫島くんのポーズおもろかったなー。
なんやお伽話の兵士とか騎士みたいやったでー?
[あ、それやったら私はお姫様やねー?と冗談を言う。]
え! そんな!
印象通りなんて、そんなことないです。名前負けしてるって、よく言われますし。
[ぶんぶん、と首を横に振った後、視界に飛び込んできた仮面に目を丸くする]
あ! それです。
え、でも、どうして先輩がそれを……?
え……?
[幸の言葉を聞いて、屋上でのみるくの反応がフラッシュバック。]
寝言で言っていた“せんぱい”というのは、匡のことだったのか?
なるほど、そうか、なるほどな!
ふふ。
みるきー、は、私のことだと、思いますけど、
あ、憧れてる、って、あ、そ、その、ヘンな意味じゃないですっ。
ただ、匡侍先輩って、その、自由だな、って。
そういうのが憧れるなって、だけですっ……!
(膨れっ面も可愛いな……)
[ついボーっと顔を眺めてしまい、気を取り直す]
なごみん、いいじゃないですか。なんだかアイドルみたいな呼ばれ方で。
さっきのは……
お伽噺の兵士、ですか。俺に兵士が務まるかは別にしても、泉先輩はお姫様がなんだか似合いそうですね。
自分でも、咄嗟の行動でしたから。今のは忘れてくれませんか……。
[自分がつい気障なことをしてしまったようで。それが恥ずかしかった]
あたしの愛用しているマスクだ。
これではっきりしただろう。
みるくの記憶の中の仮面は、あたしと、恐らくもう一人は匡だ。
お前は、あたしと匡の準備運動のようなじゃれ合いに当てられて気を失っていたのだ。
まあ、無理も無い。
あたしもあの時は我を忘れて楽しんでしまっていたからな。
[赤面するみるくの表情を見て、頷く。興味しんしんに思わず前のめりになる。]
自由ねぇ。
確かにあたしから見てもそんな風だなー
でも
それだけで、そんな顔する?
あたしだったら
可愛い後輩にそんな風な顔されたら我慢できないかもー
でも、それなら余計に先輩のせいじゃないですよ。
私が勝手にびっくりしちゃっただけです。
なのにここまで運んでくれてありがとうございます!
私重くありませんでした?
アイドルなー、そんなんやったらええけど、なんや小動物みたいなイメージあるんよー。
[むーと考え込むが、その後に続く言葉にびっくりし、手をパタパタと振る。]
ややわー、またそんなんゆーて。
私みたいな何時もぼーっとしてるのがお姫様やなんて本物に失礼やわー。
それに鮫島くんやったら大丈夫やと思うよー?
しっかりお姫様護れる真面目な騎士さんになれるわ。
[火田の指摘に返す言葉を失い、目が泳ぐのが自分でもわかった]
か、顔、ですか?
それは、たぶん、や、病み上がり、だから、だと、思います!
本当に、ただの、憧れ、です!
つりあわないってわかってますし!
-体育館前-
[水道の蛇口をひねって、重箱を洗う。放課後までに、花音に重箱を返却する気でいたが、すっかり忘れてしまっていた。気付いたのは部活に来て、袴に着替えてからだった。]
…まだ花音、教室にいるかな。
小動物ですか。
hm......確かに先輩は白うさぎみたいなイメージがあります。白うさぎのお姫様。なんだか可愛い童話になりますね。
白うさぎのお姫様を護る騎士なら、どんな動物が似合うでしょう。
[そこまで考えてから、決まり悪そうに顔に片手をあてる]
いや、今のも忘れてください。
[最近お気に入りの木陰でまったり。
飴の袋を破り、口の中へ放りこむ。
もごもご。]
うーん。
かぜがきもちー。
もう放課後かな?
[ほとんどの時間をうとうとしていたので、チャイムが鳴ったかどうか、記憶が曖昧だった。
携帯を取り出す。]
あれ、めーるだ。
[全然気付けないなー。
…そういや、昨日振動切って、今日学校で音切って、そのままだったかもしれない。]
そっか。
からかうつもりはないのよー
ごめんね。
あたしには、みるちゃんの気持ちわかんないけど
ほんとに熱いものがあったら、
つりあわないとかカンケーない!
みるちゃん、可愛いよ。自信もっていい
匡ちゃんか。なんだっけ。
[開いて、読み。]
…。
起きてる時にかわいいって言われたいんだよなー。
態度とかさぁ。雰囲気とかさぁ。
おんなのこ的なさぁ。
[溜息。フツーのおんなのこへの道は遠い。]
さ、かえろかな。
[もう時間的には放課後だった。立ち上がり、スカートの裾をぱたぱたと払う。と。]
…上履きだな。
[私が履いてるの。いかんいかん。]
あー、またそういう事言うー。
もう、そんなことばっか言っとったら浮田くんみたいになるでー?
[ほんの少し赤くなりながら、冗談混じりでからかう。
その時、丁度教室の時計が目に入り……。]
あー!やばい!
はよせな門限に遅れてまう!
じ、じゃあ先帰るなー?
[言いかけた言葉を理解できず、前半の部分のみを受け取って恥ずかしそうに笑った]
わ、良かった、ありがとうございます。
最近ちょっと体重増えたかなって悩んでたので。
謝らないで下さい!
火田先輩にからかわれたとか、思ってませんから。
[その後に紡がれた言葉に少し驚いて、火田を見つめた]
私は、可愛くなんてないですけど、でも、ありがとうございます。
先輩には……、そういう人、いるんですか? いたことはあるんですか?
熱いものを持っていて、色々なことを関係ないって、思える、人。
し、らぶずゆーいぇー、いぇー、いぇー!
し、らぶずゆーいぇー、いぇー、いぇー!
し、らぶずゆーいぇー、いぇー、いぇー、いぇー!
いや、大介化は勘弁してくださいよ。
[トホホと泉の言葉に眉根を下げる]
(でも、赤くなってる。可愛いな先輩)
って、あ。はい、お引止めしてすみませんでした。
[姿勢を正し、そのまま頭を下げた]
そーやってすぐ手ぇ出すから、相手にされない女の子には相手にされないんだよ。
腰に手を回していいのは恋人同士の特権なんだぜ。
そうだな、せめて俺が名前で呼んでもいいつったら、腰ぐれぇならいいけどさ。
[半分説教をたれながら、学校をでてスタバへと向かった。珈琲よりも食べ物の方に目が行ったらしい。
それを断腸の思いであきらめて、エスプレッソを一つ頼んだ]
[少し寂しそうに、みるくから視線を外して窓の外を見る。]
今は、少なくとも毎日楽しいことばかりでそんなことは考えない。
誰かひとりを必要とすることもない。
そうだなー
ここだけのひみつね。
いた、よ。
ずっと昔のことだけどね。
[みるくの目を再び見て、急に表情を崩して笑う。]
やー
さすがにこの先は、飲まないと話せないなー
そーやってすぐ手ぇ出すから、相手にされない女の子には相手にされないんだよ。
腰に手を回していいのは恋人同士の特権なんだぜ。
そうだな、せめて俺が名前で呼んでもいいつったら、腰ぐれぇならいいけどさ。
[半分説教をたれながら、学校をでてスタバへと向かった。珈琲よりも食べ物の方に目が行ったらしい。
それを断腸の思いであきらめて、エスプレッソを一つ頼んだ]
[泉にむかって頭を下げたと同時に、脇に抱えた『論語』が落ちてページがめくれた]
[子日わく、苗にして秀でざる者有り。秀でて実らざる者有り。
意訳 孔子がおっしゃった「やっと芽が出たのに、穂にならぬものがある。せっかく穂が出たのに、実らぬものがある」と]
……………………。
私には、ずっと、居なかった。
大事な物があったから、それを失えない、って、思ってたとか、そういうわけじゃない。
何もかもが大事で、大事じゃなかった。
本当に大事な物なんて何も持ってなくて、それでも、何かを失うのがただひたすら怖かった。
[火田の淋しそうな表情を見て、慌てて何度も頭を下げた]
ごめんなさい! 変な事聞いて。
先輩とは、さっき会ったばかりなのに!
でも……、先輩みたいなことを、言ってくれる人に出会った事が無かったから。
火田先輩の話が聞きたい、って思っちゃったんです。
[重箱を洗い終えて、水を切る。]
じゃ、ちょっと教室行って来るから、打ち込みやっててー。
[剣道場の中に居る部員に、軽く声をかけ、袴の裾を少し持ち上げながら校舎の方に急いだ]
うーん…なんか今日はぼーっとしてるな…。
家に帰ったらさっさと布団被って寝よう。
ぷはぁ
[カラン音をさせて軽くなった缶を置くと、みるくに笑って言う。]
おひとついかが?
気持ちに素直になれるよー
[新しい缶を取り出して、手渡そうとする。隣のマキはすでに飲みだしている。]
―下駄箱―
[ぱん、ぱん、と上履きをはたく。
土が落ちる。]
くぁ、あああ。
[欠伸。
そりゃ、かーいーおんなのこなんてのは遠いわな。]
…あ。
[昼休みにせんぱいが言ってた箱が置いてある。
揺すってみる。]
…音するな。
マイケル・ジャクソンのダンスをするせんぱいも見たかった気がするんだけどなー。
え、え、え!?
[目の前の光景が良く理解できずに、瞬きを数回繰り返して火田を見つめ返した]
わ、私、その、お酒とか、飲んだ事ないですし、ここ、学校、ですし、えっと、えーっと……。
…教室に戻るよりも先に、下駄箱をチェックして、花音が帰っちゃったかどうか確認した方が早いか。
[ばさばさと袴の音をさせながら下駄箱の方に向かうと、一人の女生徒が何やら奇怪な動きをしている。それが隣のクラスの梶原雪花だと気付くと、思いっきり自分のこめかみを抑えたくなった]
……まてまてまてーーーーいっ!
[思わず本人に向かって声を張り上げる]
ま、私がやってもあれだけど…。
[せんぱいがやるから、いいのであって。
きっとさまになる。
そう、例えできてなくたって。
自由で、きれいで、かわいいんだもんなー。
んーむ。
マイケル風に手を叩いて、くるりと振り返る。
こんなんだったよな。マイケル。]
無理しなくていいよ。
もう何年かしたらきっとみるちゃんも飲むようになるし、
まあ
ガッコだもんねー。
ばれたらお説教。
[この間の説教を思い出し、いやそうにしかめっ面をする。]
みるちゃん優等生っぽいからなあ
優等生って言えば、転校生のかけるちゃんも保護者がいないと飲まないっていうんだよ。
[と。
そこに同学年のおんなのこが立っていたのである。
この衝撃が、お分かりいただけるであろうか。
もう一度スローで見てみよう。
ちょうど彼女は、ムーンウォークを試みながら、マイケルの動きを思い出し、停止。手を叩き、くるりと体を半回転させたところであった。
その瞬間だ。
彼女の視界に、同学年のおんなのこの姿が!
まさに筆舌に尽くしがたい衝撃。
衝撃映像度、星5つである!]
そうありたいと、ずっと願ってきたのは私だけど。
それが褒め言葉に感じられていたけれど。
今は、どうしてだろう。
嬉しくない。
お姉ちゃんや火田さんみたいな人の方が、ずっと、素敵に見える。
や、やぁ!
[ぴょん、と手を挙げる。
確か進藤ユーリちゃん。
同じクラスになったことはないけど、隣のクラスだ。]
ぼ、僕と飴バイキングしてみないかい!
[誤魔化しにかかる。]
お・ま・え・はーーっ!
[つかつかと歩み寄ると、雪花の頬を左右にむにーっと引っ張る]
こんな可愛い顔して、公衆の面前で妙な踊りをしてるんじゃないっ!!ああっ!もったいないオバケが出るっ!!
[一気にまくし立てる]
興味はあるんですけど、学校で口にするのは、流石に怖いです。
ありがとうございます。
[しかめっ面をした火田に思わず笑顔になる]
お説教されたことあるんですか?
でも、この時期の転校生でそこまで真面目な方なんて、珍しいですね。
あたしが飲んでいるところに、先生が偶然通りかかるのがいけない。
この間だって、
うちのお店・・・小さなバーなんだけど、に先生がたまたま来ちゃって、接客してるとこに鉢合わせ。
そんで自宅謹慎になっちゃった。
はうー
[情けない顔をする。]
[情けない顔をする火田に"可愛らしい人だな"と言う印象を抱きながら微笑んだ]
先輩、お店やってるんですね。凄い。
でもちょっとそこに先生が来るのは、なんていうか、タイミング悪いですね……。
自宅謹慎はもう解けたんですか?
チャイムが鳴って猛ダッシュの気持ちは凄く解ります。
体育のタイム測定のときより速く走れてる感じですよね。
私は走るのが嫌いなので、極力避けますけど、"かけるちゃん"先輩がどんな人か、何となくわかりました。
…おっと、つい力が入りすぎてしまった、すまん。
[ふぅ、と息を一つついて呼吸を整える。…冷静に考えてみれば、目の前の彼女とはさほど面識が無かった事に気付く]
……えーと、ゆっきー……違う、雪花っていったっけ?
頼むから、自分の外見をもっと自覚してくれ…。
例えるなら、リボン付けたテディベアが○ンコ座りしてるみたいなもんだぞ…。
[ゆっきーと呼ぶと、流香に怒られそうな気がしたので、雪花と呼んでみた]
あはは
あたしというかママがやってるお店なの
手伝いしてるけど
[タイミング悪いの言葉に、]
でしょ?
うんおかげさまでようやくガッコで遊べるー。
[勉強できるーとは言わない幸である。]
かけるちゃんそんな風に真面目なのに、女の子には結構手が早いから、気をつけてねー。
[みるちゃん可愛いし、と言おうとして、匡侍のことを思い出す。]
みるちゃんならだいじょぶか。うんうん
[ひとりで納得。]
じゃあ将来はやっぱり自分でもバーを持ったりするんですか?
あ、カクテル、とかも、作れるんですか? 私、ドラマとか映画の中でしか見たことがなくて、お酒も未知の世界ですけど、しゃかしゃか振るの格好良いなって思ってたんです!
[目を輝かせながら、火田にたずねた後、学校で"遊ぶ"の言に一瞬悲しそうな顔になり、取り繕うように笑った]
先輩はお友達がいっぱいいるんですね。
ちょ、ちょっと、出し物の練習をネ!
[何のだ。]
大丈夫、ゆーりちゃんのが魅力的だから。
周りが元気になるよ。
ってか、ゆっきーでもいいよ。タメだし。
あ、ほら、飴食べる?
飴。
[とにかく話を逸らすことである。
肩にかけた鞄を開ける。
飴のワンダーランド。]
え!
そんな真面目な方なのに手が早いのですか……。
私は、はい、大丈夫だと思いますけど、火田先輩も、それじゃあ、気をつけてくださいね。
[火田とは違う方向に大丈夫だと納得し、心配そうにそう返した]
…む。
[雪花の開けた鞄の中を見て、(見えない)尻尾がぱたぱたと揺れる]
……い、いちごみるくはあるか?三角形のやつ。
[こほんと咳払いをしつつ、銘柄指定]
ゆっきー……ね。ゆっきー…。後で流香に殴られないかな?
あたしもバー?
えと
先のことは考えたことなかったなぁ
いろんな人と会うの好きだけど
カクテルはあたし配分とか上手くできないからなー。
チャレンジしてもいいけど・・・やっぱりお客さんが倒れるの嫌だし
[遊ぶの言葉にみるくの表情が曇ったのを見逃さずに。]
ん、なんか悪いことしたかな?
みるちゃんだってお友達いるでしょ?
あるよもちろん。
いちごみるく。
定番だかんね!
[鞄の中を探る。
がさがさ。]
うん、元気になるよ。
ゆーりちゃんが元気だからね。
[ゆーりちゃんのリアクションのおかげで、私のハズかしさもやわらいだしね。周りに惜しみなく元気さを分け与えられる人ってのが、いるもんなんだよなー。おんなのこには。すごい。]
ん、冴ちん?
なんで?
冴ちんも私のことゆっきーって呼ぶよ。
[雪花の差し出した飴に、思わず手をあげて万歳のポーズ。]
やっぱ飴はこれだよな…。
[さっそく口に入れてころころと転がす。至福の笑顔。]
あー、んと。
流香に、ゆっきーには手を出すなって釘刺されてたからさー。
[雪花の言葉に首を捻りながら]
まぁ、周りを不快な気分にさせてるよりは良い…かな?
好き勝手に生きてるだけなんだけどね。
[きゅーん。
なんていい笑顔。
きゅんきゅん。
冴ちん、なんて私殺しな発言。
でれー。]
にひー。
[だらしない笑顔。]
いーよ、ゆっきーで。
冴ちんが妬いてくれるんなら嬉しーしね。
冴ちんと仲いんだ?
…妬いてくれるのが嬉しいのか…。
意外と小悪魔だな、ゆっきー。
[苦笑しつつ、雪花の額を軽く指ではじく]
仲良いっていうか、なんだろ。馬が合うんだろーなぁ。
ああいうサバサバしてる系は好きだ。
そうか私は小悪魔なのか!
それはいーな!
[しかしもうちょっとおんなのこっぽい人が小悪魔ならともかく、私でいいのか。私で。
気持ち悪くないか。]
へー。いいね。
じゃ、私とゆーりちゃんも仲よくなろーよ。
言動と行動に気をつければ、一気に魔性の女までレベルアップできると思うぞ?
…まぁ、そのままのゆっきーが良いって奴も居るんだろうけどなぁ。
ん?
仲良く?
[頬をぽりぽりかきながら]
…そういうセリフって、改めて言われると恥ずいな…。
うん、じゃあよろしく。
[少し照れながら答える]
…そんなに私おかしいかね。
[きょうはかわいいおんなのこへのみちはけわしいとあらためてかんじたいちにちでした。まる。
ずっと寝てるといちばん早いらしいが。]
じゃ、今度から見かけたら声かけてね。
あ、アドレス交換しようぜ。アドレス交換。携帯の。
携帯……部室に置いてきちゃったなぁ。
[ポケットの中にあったメモ帳に、自分の番号とアドレスをさらさら書いて渡す]
後で空メールでも入れてくれれば、登録しとくよ。
おかしい…というか…。なんだろなー。
アタシは好きだけどね…。最初はちょっとびっくりするかもしれんなぁ。
[くすくすと笑う]
…おっと、部員ほったらかしたままだった。
ごめん、また今度どっかで話しよう。流香も一緒に。
飴、ありがとー。
[笑いながら*手を振った*]
じゃね。
[…。
おんなのこを口説くレベルは上がった気がするぜ!]
…。
これ出しとこ。
[紙にかしかしと書き込み、箱に入れる。]
さ、かーえろ。
そか
1年生だったらまだまだクラスの子くらいかー
じゃあさ
マキちゃんもあたしももうみるちゃんのお友達ー
だから
見かけたら声掛けてよ。
ね?
[みるくに自然な感じで微笑む。]
それじゃまたねー
マキちゃんもー
[手を振って保健室を出ていっ*た*]
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