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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
ここはとある会社のオフィス。業務時間のようです。
支社長 亜久 印乃助は、支社社員 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
ここは日本の男性下着業界最大手の「メロンウォーター社」(通称・メロ水:めろすい)のオフィス。
…ただしそのいち営業支社。
エリート集団の一角ではあるものの、本社と違い風通しのいい社内では上下の垣根も低く、自由な空気に包まれています。
女性が極端に少なく、事務(鳳さん)、掃除のおばちゃん(出法螺さん)、食堂のおばちゃん(伊佐平良さん)くらいしかいません。
所在地は「福岡県福岡市博多区」。
那珂川と博多川にはさまれた「中洲」には歓楽街が、その周辺には屋台がたくさんあります。
早良区にはドーム、中央区には大濠公園が。
そして地下鉄、私鉄、JRなども走っています。
そんな、どこにでもあるオフィスを舞台にした物語です。
本社会長 瓜水 戸久太 が出社した。
本社会長 瓜水 戸久太は、適当 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[顔だけは妙にいかつい年配の男が、目の前の秘書に話しをしている]
ふむ、ワシちょっと考えたんじゃが。
支社の生きのいいのを本社に入れてみんか?
本社はなぁ、トウがたったもんが多いような気がしてな。
若いのを引っ張ったら空気も変わって、業績も上がるだろ。
よし決まりじゃ。
後は頼んだぞ?
[相手の意見も聞かず一息でそう言い切ると、自分は趣味のゴルフに出かけてしまった]
本社会長 瓜水 戸久太 が退職した。(また来てね!)
[言われた秘書は困り果てたものの、仕方なしに人事課に通達しました。そして人事課はそれなりに成績の良い「博多支社」を選択し、秘密裏に責任転嫁する人間に辞令を出したのでした]
「適当な人間を見繕って、本社に送れ」
[しかしそんな話が公になるのは、もうしばらく後のこと。まだまだ博多支社はいつもどおりの営業を行っています…]
営業員は毎日の開始時に営業成績を提出のこと。
[[ fortune ]]を使ってパーセンテージを出し、その結果によって働き評価としする。
達成率が低い場合は、仕事をきっちりと頑張るように。
[出社時間になりました]
[社員、アルバイトの皆さんは遅刻せずに時間を守って出社しましょう]
[タイムカードは、三階ワーキングルーム中央入り口付近にあります。忘れずにチェックしましょう]
システム管理者 牧原 錬 が出社した。
システム管理者 牧原 錬は、支社社員 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[入ってすぐに在るタイムカードをチェック。
茶色の上着を羽織った男は、溜息と共に軽く肩を叩いた]
…連日これじゃあ疲れも抜けないな。
[呟きを誰かが捉えたかもしれない。捉えなかったかもしれない。
男はそれを気にもせず、一応置かれているデスクに荷物を置いて]
[何か必要なものを置いたままにしていたのか、
既に自身が部屋の主と化しているマシン室に慌てて*向かった*]
/中/
プロもリアルタイムなんですか、違うんですか。
わからないのでどっちとも取れるようなRPにしてみたつもり。
とりあえず眠いから寝るさ…orz
・メモに出さない覚書。
煙草は吸う。ヘビースモーカーではない。
KENT superlights。軽いのしか吸わない。
…どれが重いのかなんて知らないよ(中は吸わない)
平社員 近藤 桂斗 が出社した。
平社員 近藤 桂斗は、秘匿恋愛者 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[出勤ラッシュの時間帯。オフィスビルに入る男の影。
僅かに体に馴染んだスーツ姿にDバックを背負い、口にはパンを咥えいる。]
さぁ今日も乗り込むエレベーター……っあ、IDカードって何処にしまってたかなぁ…。
[エレベータホール前で立ち止まった姿は、突然上着のポケットを漁り始める。
その時間、約三十秒]
……。
…。
あ、あった。今日も上着の内ポケットの中。でもいつもしまった場所を忘れちゃうんだよねぇ…。
[独り言を漏らす唇から、へらりと自嘲の笑みが零れる。口に咥えていたパンは、カードを探す間にもうとっくに胃袋の中。]
さて、今日も仕事に勤しむとしますか。
[カードを翳し、ホール内へと足を踏み入れると、男は三階のボタンを慣れた手つきで押した。]
――三階 ワーキングルーム入り口――
[ゆっくりとした動きで開くドア。踏み出す足音はまだざわめきを覚えていない室内にコツリと響き渡る。]
おはようさんです〜……って誰も居ないみたい?
まぁ良いや、とりあえず出勤しましたよ…って、これチェックして置かないとね。
[タイムカードをチェックした。]
[割り当てられているデスクに荷物と上着を置き、ネクタイを緩める。
そして背筋を伸ばすように腕を頭上へと乗せながら周りを見渡し、既に牧原の荷物が有る事に気づく。]
…牧原さんってもう出勤してたんだ。早いね。
男やもめって朝は弱そうな感じがするんだけどなぁ。
[さらりと失礼な事をくちにしては、鞄から『ランチパック・たまご』を取り出しては口に咥え]
……オレ、仕事前にはコーヒーを飲まないと、頭が回らないんだよね。
[独り言が床に落ちる前に、給湯室へと*足を向けた*]
副主任 神部 慶志朗 が出社した。
副主任 神部 慶志朗は、適当 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[オフィスビルの前で一度立ち止まると清清しい凛とした空気を吸い込み一度空を見上げ]
――日和、だな…。
[眼鏡の銀フレームに反射する太陽の光に目を眇めるとカードケースに入れられたIDカードをスーツの内ポケットから取り出しビルの中へ。
カツンと靴音を響かせながらエレベーターへ乗り込むと社までの道程の最中に僅かに乱れたネクタイと眼鏡を整え、三階に着く頃には何時も通りの硬質な面持ちを創りあげると機械的にタイムカードをチェックした。]
[整頓されたデスクに鞄を置き、室内を見渡しデスクに置かれている荷物で牧原と近藤が出社していることを確認すると僅かに眉を上げ、デスクに一枚置かれた白いプリントを手に取り]
――新入社員とアルバイト…か…。
[簡潔な説明と共に羅列されている名簿を目で追うも徐々に眉間には深い皺が刻み込まれていき]
…最近の若者の名前は難しいな…。
[せめてフリガナを振れ、と小言を吐くとプリントを裏返して元在った位置に戻し時刻の猶予確認してから*ワーキングルームを後にした*]
係長 紅練 遊馬 が出社した。
係長 紅練 遊馬は、本社人事 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
―オフィス街近くのスポーツジム―
[細かい水の粒が、長い髪に散る。
適度な運動で火照った身体に、冷たいシャワーが心地よい。
三日に一度は出社前にココで汗を流すのが習慣。
三十路過ぎたとはいえ、体型は維持したいという男のプライドでもある。
長い髪を乾かし、スポーツタオルで全身を拭うと、
シャツに袖を通し、ネクタイを締めた。
身支度を整え、オフィスへと車を走らせながら、
紙パックのグレープフルーツジュースと、裂けるタイプのチーズスティックを口にする。]
─メロンウォーター社・九州営業支社オフィス─
[エレベーター待ちの僅かな時間に、携帯のスケジューラーに目を通し、本日の予定を確認。
舶来モノのストレート形のスマートフォンは、日本ではマイナーなメーカーのものだが、気に入って使っていた。
エレベーターに乗り、本革のパスケースからIDカードを取り出す。
タイムカードを押して、自分のデスクへ。
パソコンを起動して、早速新聞社のサイトへアクセス。
始業時間までは、最新ニュースなどをチェックしながらすごすのが日課だった。]
アルバイト 羅瀬 瑠兎 が出社した。
アルバイト 羅瀬 瑠兎は、適当 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[...は手に持った簡単な案内図とビルとを交互に見比べた]
ええと…ここだよね。
[きょろきょろとみまわしつつロビーへと入っていった]
[が、すぐにドアに突き当たり]
あれ、ココのドア開かない…あ、これかな?
[慣れない手つきで鞄からIDカードを出した]
亜久さんって人と挨拶にいかなきゃいけないんだっけ。
まずは亜久さんをさがさなきゃ…
[...は亜久を*探しに行った。*方向音痴な...のことだからきっと探しつつも迷うことだろう]
平社員 羽生 栄太郎 が出社した。
平社員 羽生 栄太郎は、適当 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[何時ものように通勤ラッシュを潜り抜けエレベーターに乗り込むと3階へのボタンを押す。乱れた髪を手櫛で整え鞄の内ポケットからIDカードを取り出すと丁度開いた扉からオフィスへと入りタイムカードを押しデスクへと。辺りをぐるりと見回し]
他に来てるのは係長と副主任と…牧原さんと近藤さんだけですね。
さてと、いよいよ始まりましたね。
鳳さんが気になるノーマル(と自分では思っている)人間の裏(背後的)ターゲットは瑠兎くんと遊馬係長、次点で神部副主任だそうです(何)
ちなみに適当です(何)
「光の加減で金色に見える眼」とか「常に赤いネクタイをしている」とか少し違うけど「アンティークな懐中時計を使っている」とか色々書きたかった…。〈設定
部長 那須 雷太 が出社した。
部長 那須 雷太は、秘匿恋愛者 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
『パパ、今日もお仕事頑張ってね!』
[元気よくぶんぶんと手を振りながら笑顔で幼稚園の門の中に消えていく娘に手を振り返すと、慌てて車内に取って返しアクセルを踏み込む]
今日も結構ギリギリですね。
[毎日の送り迎えは苦ではないが、運悪く渋滞にひっかかると遅刻寸前になってしまう微妙な時間配分に毎日ヒヤヒヤしていた。
しかし今日は幾分スムーズに走らせることができたようだ。車をオフィスの駐車場に停めると、アタッシェケースと小さな布袋を掴み表玄関へと向かう。左手首の腕時計をちらりと見て]
どうやら間に合いそうですね。
部長の私が遅刻するわけには行きません。
[表情を崩すとわずかに歩調を緩め、自動ドアをくぐった]
[正面ドアをIDカードを使って開けると、エレベータホールへと進む。上向きの矢印ボタンを押すと、既に待機状態だったのかすぐに扉が開いた。籠の中へと乗り込む。
そして折り畳みの携帯を片手で開くと、素早く「遅刻せずに会社到着」のメールを娘に送った。妻を亡くすまでは猛烈な仕事人間だったこともあり、今では親として送り迎えをきちんとしたいと思っているものの、しっかり者の娘はそれによって自分が会社に遅れるのではないかということをしきりに気にしていた]
おはようございます。
ご苦労様です。
[三階に到着し扉が開くと、その先にいつもの掃除婦の姿を見つけ、年齢に似合わぬ人懐こい微笑みで挨拶をする。タイムカードを押し、奥にある自分の机に移動しながら他の社員にも自ら挨拶をしていく。机に辿り着くと、椅子に座りきる前にパソコンの電源を入れた。――と同時に]
♪♪♪
[携帯から似つかわしくない可愛らしいメロディが流れ、メールの到着を知らせてきた。中腰のまま開けて見ると、いつものように娘の写真添付ファイルつきの「良かった」メール。仲の良い友達とくっ付いて争うようにピースサインをしている姿に、思わず優しい眼差しを落とす]
今日も一日、頑張りますか。
[携帯を閉じて椅子に座ると、そこには優しくも厳しい目をした百戦錬磨の営業マンの*姿があった*]
うむ、秘匿恋愛者希望です。
他にコレわざわざ希望して入る人いるのかな?とか思いつつ、期待が集まる役職は自分で引くべきかと思って。
弾かれたら弾かれたで、気合入っている人が他にもいるということで(笑)。
そして最初はクリスで予約していたのだけど、役職的に偏ってるかもと思ってキャラ換えしました。これでも受けキャラのつもりだったり…(笑)。
ふと、受けばかりが秘匿恋愛者になったらどうしよう?とか思っちゃいました。
……リバでいいじゃんおおげs(ryという天啓が下りました(何
それにしても、act欄が無い発言欄って、微妙に違和感!
自分で改造しておきながら。
actが無いということは、促しも無いということ。
与えられたptだけで乗り切っていく必要があるわけです。
ちょっとした挨拶なども、pt消費です。
気合入れて配分を考えないとね。
2007/04/11(Wed) 08:20:27の続きです。
「伊達眼鏡」とかも考えてましたね。
理由は…昨日金○一(と言うより明○&高○)サイトに行ったからです(死
秘書 秋芳 誄歌 が出社した。
秘書 秋芳 誄歌は、適当 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
…っああー!もう!
姉ちゃんが朝飯に文句つけるからまた遅刻しかけたじゃんかーっ!!
[力一杯ロビーを駆け抜ける人影、一人]
[社内は走らないようにしましょう]
おはようございますっ!
[まさに駆け抜けるようにしてワーキングルームでタイムカードをチェック。
流れるようにエレベータに飛び込み4階へ]
…たまには朝ご飯くらいゆっくり食べたいです。
[ぼやきつつ何とか持ってこられたサンドイッチをぱくり]
はへ
[朝に飲み損ねたコーヒーでも淹れようと給湯室へ。
そこで見かけた人影が、見慣れたものでないことに気付き]
ほひらは…
[もぐもぐごくん]
どちらさま?
[迷子の話を聞き]
亜久支社長?
またお得意回りから帰ってきてないのかな。
応接室開けておくから、ちょっと待っててください。
[応接室の扉を自分のカードで開き]
さて、俺は書類片付けないと。
新入社員とかアルバイトとか来るんだっけ…
[目の前にいる人がそれだとは気付かないのか。
コーヒーを淹れるのを忘れたまま*秘書室へ*]
[全員の会社メールアドレスに配信があった]
+++++++++++++++++++++++
From: 鳳 麗子(事務)
To: 社内メーリングリスト
Title: 新入社員(アルバイト)の配属に関して
-----
わが社も新しい年度を向かえ、ますます元気に発展していくことを願うとともに、本日待望の新入社員(アルバイト)が配属になります。
机の配置図は電子社内報(wiki)に載せてありますので、ご覧ください。
自己紹介欄もありますので、あわせてご利用ください。
新入社員歓迎会などを考えてらっしゃる方が多いと思われますが、近々ある発表会の準備など怠りませんように。
適度に羽目を外しつつ、懇談なさってください。
鳳麗子(reiko_ohtori@melowater.co.jp)
+++++++++++++++++++++++
[転送設定をしていれば、個人の携帯などに着信があるかもしれない]
パン齧りながら走るというお約束を見せてくれる秘書が出てきた!(笑)
秘書って何となくクールビューティーと思っていた自分は、もう古い人間なのか!?
――三階 給湯室――
[『ランチパック たまご』を咥えながら給湯室へと足を踏み入れると、そこには事務の鳳の姿があった。
取り扱っている製品の為か、ここの支社には女性の姿は殆ど無く、鳳の存在は当に紅一点といった所だろう。
歳はそこそこ重ねているだろうが、きちんとした身なりの美しさは、若さだけが売りの新人OLとはまた違った魅力を醸し出しており、まるで男だらけの空気を一人で浄化しているようだった。]
おはようございます、鳳さん。今日もキレイだね〜。
[ひらりと手を振り、いつもと変わらない軽口で挨拶をかわす。向こうも慣れた様子で小さく笑いながら『おはよう、たまご君』と言葉を紡ぐ。]
…鳳さん、たまご君は余計ですよ〜。いくらオレがランチパっクはたまごしか選ばないからって…。
[自分のマグカップを取り出し、僅かに拗ねたように唇を尖らせる。子供染みた仕草。苦笑が給湯室に漏れる。と、同時に鳳の白く美しい手がそっと伸び、マグカップに何かを載せた。]
『お詫び。拗ねると可愛い顔が台無しよ?たまごの王子様…?』
[載せられたのはカートリッジ式のコーヒー。鳳が趣味で取り寄せているものらしい。既に彼女のマグカップからは芳しい匂いが立ち昇っている。香ばしい香りが鼻腔を擽る。]
……コーヒー一杯ですぐ機嫌を取ろうとするし…。でもありがたく頂きます。これ、美味しいしね。
[軽く尖らせていた唇は瞬く間にきゅっと弧を描く。まだ子供らしさを残した笑顔に、鳳は目を細めて頷く。まるで幼子を見守るようかのに。]
[パッケージを開き、カートリッジをカップにセットをしてお湯を注いでいると、穏やかな空気に携帯のメロディが重なる。どうやら近藤の携帯らしい。
慣れた手つきで画面を開き、確認する。]
『あらあら、朝から彼女からメッセージ?』
[顔が綻ぶ姿を見て、鳳が揶揄する。その言葉に近藤は視線を上げ、笑顔のまま首を横に振る。]
友達から飲みの誘いメール。オレ、彼女とは最近別れちゃったんですよ。仕事が忙しくて…。
[眉尻を僅かに下げて、携帯を閉じる。同時に飛んで来た鳳の謝る言葉に、気にしないで、と手をひらりと振る。]
仕事と恋愛、天秤にかけられちゃったらオレ、やっぱり仕事選んじゃいますしね。
と、言う訳で今日も張り切って仕事しなきゃ…。鳳さん、これ、ありがとうね。
[携帯をしまい、抽出されたコーヒーを片手に持ち、目線の高さまで上げて礼に変えて。僅かに困惑顔の鳳を残し、近藤は一足先にデスクへと*戻った*]
[取引先からのメールや、社内MLの着信メールにざっと目を通す。]
…ふぅん、新人さんねぇ。
[今年はずいぶんと沢山採用したらしい。
一昨年・昨年と、入ってきた新人のうちで研修期間を経て残ったのはほんの一握り。
それだけこの世界は厳しいというか…
新人の通過儀礼としての、度胸試し的営業廻りの風習がいろいろとアレだからなのかもしれない。
この会社が扱っているのは男性下着。
勘の良い方ならお気づきだと思うが、
新入社員の初仕事は、ごく世間一般的に言われる花見の場所取りなどという甘っちょろいものではなく、
自らが試着例として、クライアントに見ていただく。
コレが創業以来の慣習となっているわけで。
一説によると、創始者である会長と、お得意さまだった百貨店社長との趣味だったという話もあったりなかったり…
ともかく、それで逃げ出す新人が毎年かなりの数に上り、それを耐え切った少数精鋭が飛ぶ鳥を落とす勢いの業界最大手のこの会社を支えている訳だったりとかするのだ。]
たまごの王子様って、アレか?
でこぼこフレンズ?
それよりも「ハンプティダンプティ」よりも先に「さようなら、さようなら、た〜まご〜さ〜ん〜♪」というメロディが頭に流れた…。
懐かしすぎて、きっと誰も知らない(涙)。
主任 伊香保 仁 が出社した。
主任 伊香保 仁は、支社社員 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
――3階 ワーキングルーム――
…はい。販促媒体の差替えがてら、先日のフォローを。
〔出社打刻のないタイムカードと勤務時間変更届を
事務の鳳さんに提出する。外回りからの出社だったらしい〕
〔不在時の連絡事項を手短に言い添えてくれる鳳さんに会釈して、
彼女の机に小さな紙袋を置く〕
…干菓子を戴いたので。来客用にでも…
余ったら皆さんで召し上がって下さい。
〔いつもどうも、と言い添える口調は朴訥な其れ〕
――ワーキングルーム――
[増え始めた人影に挨拶をし、マグカップを傍らに置き、パソコンの電源を入れメールをチェックする。起動時間に携帯のメールを再び開き、先程のメールに返事を書く。液晶画面に並ぶ『参加出来るか未定』の文字が寂しい。
自分で打ち込んだとはいえ予定の立たない返答に、近藤は僅かに大きく溜息を吐き出すと、画面に並んだ新着メールをぼんやりとチェックする。]
新入社員(アルバイト)の配属に関して。今年ももうそんな時期か…。
[先程別れたばかりの鳳からの社内メールを開き、頬杖をつく。タッチパットが苦手な故、マウスをころころと動かしながら内容を把握していくと、そう遠くない過去が鮮やかに頭を過ぎっていく。]
仕事と私か…。選べる訳無いじゃん…どっちも大事な存在だし…。
[浮かぶ姿は泣きじゃくる別れた恋人と、ただ困惑する過去の自分。両極端とも思える問い掛けに、何と答えたらその手は離れなかったのだろうか…]
過ぎた事を悔んでも…仕方が無いよね。今のオレには仕事を捨てる事なんて無理だし…。
[溜息と共に漏らした独り言は誰の耳にも届かず、ブラックコーヒーの苦味と共に口の中へと流し込まれていった。]
[無意識の内にスクロールする画面と並ぶ文字を目で追いながら、気持ちを切り替えるように別の件名を次々とクリックしていく。開かれるメール。並ぶ文字。その羅列を目で追っていたが突然]
…なっ!ばっ!っー……
[思わず上げてしまった大声に、急いで自らの口許を掌で覆うが、その頬は見る見るうちに赤く染まっていく。]
朝からこんなメール送ってくるなんて…信じられねー…。
[画面に表示されたのは、他支店にいる同僚からのメールと…画像。どうやら新着下着のフィッティングの様子を撮影して添付して寄越したらしいのだが、その画像は朝一で見るのには耐え難いほどだったようで、近藤は眩暈を覚えながら両手で頭を抱えた。]
送信時間が7時45分って…どう考えてもアホ過ぎるぞ…。
[添えられたメッセージを見れば、未だ傷心癒えないであろう近藤を気遣っての事だということは一目見れば解る事で。
友人達の気遣いに、呆れながらもくすぐったさを覚える。]
――でもま、お陰で気分は晴れたな…。ありがとな。
[友人達の温かさが身に染みる、その指で画面を軽く弾き苦笑を漏らすと、冷めたコーヒーを一気に飲み干し、今日のスケジュールをチェックし始めた。]
[お得意先周りから戻ってきた...は、応接室に客人が来ていることを秘書から聞き]
今日この時間にアポがあったかな?
どなたかな?
[訊ねるも、そのまだ年若い秘書は口ごもる]
……客人の名前と社名はきちんと聞くように。
そしてすぐに携帯に連絡を入れるように。
[これを言うのは何度目だろうと思いながら、応接室に向かい、その扉を軽くノックした]
[パソコン画面に集中していたところで突然奇声が耳に飛び込んできて、少し驚いたように顔を上げる]
おや?近藤さん。
いかがいたしましたか?
[年下の部下にも律儀にさんづけで名前を呼ぶ]
あぁ、伊香保クンおはよ。朝からご苦労様。
[一仕事終えて来た彼にねぎらいの言葉をかけつつ、先週分の販売実績表を作成中。
突然あがった素っ頓狂な声に、クスクスと笑う。
何があったのかは知らないが割りと容易に想像できた。
相変わらず素直なリアクションが微笑ましい。]
――秘書室――
[...は机の上に散らばった書類の上にぐでーんと伸びていた]
…またやっちゃった。
[はて、これで失敗は何度目だろう。解雇されないのが不思議なくらいだ]
どうでもいいけれど、ラッセルとコンラッドが並ぶと…。
似てるけど全然違うよね。
コンラッドはとっても軽薄そうだ!!!(笑)
…おはようございます。
〔自らの席に向かいながら、方々に
落ち着いたやや大きな声で一度挨拶。〕
〔片手で椅子を引きながらPCの電源を入れるのは、
身についた一連の動作。内線電話に貼りつけられた
メモやら、前日の日報やらに目を通す――〕
『…なっ!ばっ!っー……』
〔突然上がる声に瞳だけ動かして声の主を確かめる。
…那須と同様、どうやら近藤とはわかるようで。
穏やかな部長の声に彼が振り返るなら、
僅かな目配せを送るだろう――
「つまらんことでなければフォローはするぞ」との意で〕
[返事の代わりの何かの落下音。そして慌てた空気に、亜久は少しばかり首を傾げ]
…失礼します。
[IDカードをスキャンすると、ノブを回して扉を開けた]
おや…どちらさまでしたか?
[予想外に若く、見たことの無い姿]
[スケジュールをチェックしていると、マナーモードにしていた携帯がメールの着信を知らせる。
開くと故郷に居る母親からのメッセージ]
――――
桂ちゃんへ
元気だがぁ?体壊してねぇがぁ?母は毎日元気さ仕事さ行ってだ。父ちゃんもだぁ。
今年のGWには帰って来る予定があるが?ばっちゃんも爺ちゃんも、おめぇの顔ばぁ見たくてうずうずしてんがぁ、どっただべ?
仕事忙しい事ばぁ良いごどだっけーども、身体だけは壊さねぇようにしねぇば。
また連絡ばぁするすけぇ。おめぇもたまには連絡位寄越してけろなぁ?へばなぁ。
――――
…ある意味、方言でメールを打てる母親が凄いんだけど…。
[苦笑を漏らしつつ、夜にでも久々に電話でもしてみようかと思いながら。近藤は静かに携帯を閉じた。]
ちゃんと仕事出来るようにならなきゃな…
3年も勤めてるんだからいい加減覚えないと。
[がばぁ、と身を起こし、手元の書類を揃え直す。
一番上に来たのはアルバイトの名簿、写真付き]
…って、おや?
[何だかついさっき見たような顔が]
おはようございます、紅練係長。
昨日の件、電話を入れて戴いていたそうで。
お陰様で楽に済みました…有難うございました。
〔椅子から腰を浮かせて、上司へきちりと一礼を送る。
やがてメールの受信が終わっているのへ気づいて、
*目を通し始めるだろう*――〕
[しばし近藤の姿を斜め後ろから眺めていたものの、特に仕事上で困ったことが起こったわけではないらしいことに気づき、紅練や伊香保に微笑みかける]
ああ・・・そうでした。
紅練さんは新人のプロフィールをご覧になりましたか?
私ではもう若い子に合う下着をあわせられないのではないかと思うので、紅練さんに頼ることになるかと思います。
よろしくお願いします。
[子供ができてから特に、壮年用の担当に回ってしまったこと苦笑いをする。そちらでの成績の伸びは特筆すべきものではあるのだが、いかんせんその分若年向けの商品の扱いが目減りしてしまった]
――給湯室――
[ワーキングルームを出て辿り着いたのは給湯室。備え付けの紙コップを一つ手に取りコーヒーを注ぐと小さなカップから立ち込める湯気に眼鏡のレンズが曇り、意図しなかった事態に気難しそうに眉根を寄せながら眼鏡を外して曇りを拭うと入り口からクスクスと女性の笑い声が零れてきた。]
………覗きは、良い趣味だとは思えませんよ…?
[『ご挨拶ね』と肩を竦めて返す鳳の姿に同じく肩を竦めて返すと眉間の力を緩めて微苦笑を見せ、簡単な挨拶を交し合うと紙コップ片手にワーキングルームへと戻っていった。]
[先程思わず上げた奇声に、視線が集中していることに気付き、パソコンから顔を上げた近藤は気恥ずかしさを覚える。部長に至っては傍で声を掛けられる始末。耳が熱く火照る。]
あ…部長?おはようございます…。
いえ、なんでもないです…。スミマセンお騒がせしました。
[人当たりのいい笑顔は何となく近藤に威圧を与えるようで。視線を伏せたまま立ち上がると深々と頭を下げた。]
そういえば鳳さんって、普段はどこにいるの…?(汗)
あーうー、きっと同じスペースだ。
ひとつ空くじゃないか机が。秘書の分。
書き足しておこう…。
主任、おはようございます。
[パソコンに向けていた顔を上司に向けやや低く涼やかな声で挨拶をする。再び仕事に戻ろうと視線を戻した瞬間耳に飛び込む同僚の奇声]
…何やってるんですか?
[そう呆れ混じりに呟くと上司に任せたと言わんばかりに作業を再開した]
[...は耳のかけたくまを気にしつつ]
あ、あの、今日からお世話になりますっ、羅瀬瑠兎ですっ!
[勢い良く頭を下げてお辞儀]
[秘書室を出、てってけと軽い足取りで応接室へ]
支社長すみません。
さっきのお客様、外の方ではなくて今年度から来たアルバイトの――
わー。
[耳の欠けたくまにぼそり。]
[わざわざ立ち上がって頭を下げる近藤の姿に苦笑いをして]
いえ、元気なのは良いことです。
これでは私が近藤さんを苛めているようですね。
気にしないでください。
[もはや癖になっているのか、丁寧な言葉で近藤にねぎらいの言葉をかけて自分の席へと戻る]
主任と(中途採用とは言え)同期…同じ年の後輩…。
自分で決めておいて何ですが微妙な立場の気がするのは気のせいですか?
[部長に声をかけられて、軽く頭を下げる。]
えぇ、なかなか元気のよさそうな子たちみたいで。
そうですね…この春の流行は、ローライズ系ボトムにあわせるのに適した、ヒップハング系のボクサーが好評ですね。
そちらの系統を少し強化してみようかと。
[元気良く名乗りを上げる羅瀬と、追いかけてきた秋芳の姿を交互に見て]
…まあなんだ、とりあえずみなに紹介をするか。
ここは出法螺さんに任せよう。
[内線で掃除のおばちゃんを呼び出すと、羅瀬に向き直り]
私がここの支社長の亜久です。ようそこわが社へ。
アルバイトとはいえ、お客様から見ればメロンウォーター社の社員には違いありません。
粗相の無いように頼みますよ。
[引き連れて、三階へと向かう]
――ワーキングルーム――
[先程出て行った時よりも人の気が増え、何時もの活気を感じる室内に気を引き締めるように背筋を更に伸ばし緩まっていた顔の筋肉へと力を加え。]
おはようございます。
[完璧な角度で会釈をし挨拶の言葉を述べると自分のデスクに湯気の立った紙コップを置き、隣の席の近藤が部長に頭を下げている姿に僅かに眉間に力が入り]
…何かトラブルか…?
[その後の那須との言葉の遣り取りに大事ではないと判断すると眉間の力を緩め、席に着いてパソコンの電源を入れメールのチェックを始めた]
[紅練の見立てに、大きくひとつ頷くと]
好評な商品に合う若者だと、助かるのですけれどね。
その前にここの社風に耐えられるかどうかが問題ではありますが。
少数精鋭といえば聞こえが良いですけれど、もう少し定着率の向上を目指したいものです。
/*
改めましてこんにちは、幹部です|ω・`)
前職が悪の幹部という小者臭すら感じられる(おまえ)職なので
こちらでもエセっぽく引き継いでいけたらいいと思っております。
主任ではなく副主任、180cmには届かず179cmという所で
微妙に小者っぷりを演出してみています。
ちなみに会社勤めの経験がないのでオフィス系統も全部エセでs。
オフィスラブできるのかどうか…|ω・`)
*/
[ちらりと視線の端に捉えた主任の姿に、大丈夫ですと、目配せを送り、自らの足元を見つめては、頭上に降る上司の柔らかく労う言葉に、ホッと胸を撫で下ろす。]
[和やかに自分の席へと戻る上司の後姿を見つめながらもやはり、自身の浮き足立っている現状に漏れるのは溜息ばかりで]
もう少し落ち着かないとなぁ…、オレ。
[呆れたような同僚の声を耳にしながら椅子に腰掛け、画面に映し出されたスケジュールを再び確認し始めた。]
アルバイトの方はもう一人来る予定ですね…
[ぱらぱらと書類をめくり]
お見えになり次第連絡します。
…今度はちゃんと。
[ぽそ、と最後は小さく呟き]
そうですねぇ…。
[もう一度先ほどの資料を弄びつつ。]
5人の使えない子よりは、ひとりの有能な子の方が、ずっと役には立つと思いますよ。
ま、…使える子に育てるのが、上司の務めではありますけどね。
[にこ、と笑みを返しつつ、資料をまとめてファイルへ。]
[叱られた子犬のように俯きがちに呟く秋芳のつむじを見詰めながら、こちらも呟く]
能力が高いものばかり集まっているとは思うのだが、いまひとつ落ち着きが無い者が多い気がするな…。
いや、両極端なのか?
[落ち着きすぎている筆頭ともいえる部長の姿、四角四面な主任などを思い浮かべる]
痛いところを突かれましたね。
[いまひとつ本心が読みづらいといつも思う紅練の微笑みなのに、こちらも思わず表情が緩む]
どんな若者でしょうか。
楽しみですね。
[パソコンの売り上げ推移のグラフに目を戻し、考えをまとめ始めた]
[画面と睨めっこをしていると、手持ちの携帯から着信音が流れる。どうやら得意先からの電話ならしい。]
はい、近藤です。…お疲れ様です。今からですか?別に予定はありませんが…。では、すぐにそちらに窺います。――え?枕営業?…一体何の話しているんですか!秦野さん!寝言は寝て言ってくださいよ!
…ウチはそういった営業はしていませんので。――え?昔からですよ!えぇ、では後ほど…。
[短い通話の後、携帯は閉じられる。と同時にパソコンの電源を落としビジネスバックに収め、上着を着込みネクタイをきちんと締め直すと]
外回りに出てきます。
戻りは夕方から夜になると思います。
[誰に告げる訳でもなく行き先を口にすると、携帯を胸ポケットに仕舞い、ワーキングルームを*後にした*]
[詰まっている秋芳を少し意地悪げに見ると]
もしかして多少度胸を付けたほうがいいのかね?次の発表会、モデルに推薦しておこうか。
秘書だと営業的な仕事とは無縁だから、そういうのもいいのではないか。早速似合いそうなのを手配させるか。
[冗談ともつかない口ぶりで笑いながらエレベーターから出ると、ワーキングルームへと入っていく]
ああみんな、そのままで。
新人の一人が来たようだから紹介しておく。アルバイトの子だ。
…後は自分で自己紹介するように。
[最後の一言は後ろをついてきた羅瀬にかけて、自分はまた支社長室へと戻っていった]
[ごーん]
わ、わー!わー!!
し、支社長何言ってんですかー!!
もう、冗談も程々にしてくださいよー…
[4階に戻るのをすぐに追いかける気にもならず、
近くの壁にゴッと額を押し当てて熱くなった顔を冷ました]
[支社長に挨拶をして、連れて来られた新人には軽く会釈を。そして紅練に声をかける]
気持ちは分かりますけれど、それでは萎縮してしまいますよ?
[壁に頭をぶつけている秋芳には、気遣わしげに]
どうかしましたか?
[また、と言いかける言葉を飲み込んで]
[入ってきた新着メールに目を通し終え、ノートパソコンの上蓋をパチリと音を立てて閉じるとビッシリと予定の書き込まれたスケジュール帳を開いて睨みつけ]
…この怒涛のスケジュールで一体何時新入社員の歓迎会ができるんだ…。
[一つ増えた悩みを和らげようとブラックコーヒーを口に含んだところで隣から聞こえてきた枕営業という言葉に思わず咽こみそうになり慌てて喉の奥にコーヒーを流し込むと何事もなかったかのように咳払いを一つ。出て行く部下を目で見送りながらほぼ入れ違いでワーキングルームに入ってきた支社長に一礼すると、支社長の後ろに佇む人影にフレームの奥の目は細められ]
…アルバイト…の、子ですか。
[想像していたよりも幼い容貌に思わず口に出た「子」という表現を訂正するのも忘れ]
[アルバイトとしての採用であっても、見所のある人材であれば、三ヶ月の研修期間後に社員登用というケースもある。
とても有能か、もしくは…幹部に気に入られるか。
誰かさんは後者のケースだったりするんだろうな、と視線をちらり。]
[顔が冷める頃になってようやく声をかけられたことに気付き]
あ、那須さん…
いえ、あー…まあ、その
なんでもないです。
[冗談か真実か分からない話を相談すれば、真実にされてしまいそうで]
[ところでぶつけた額が赤い]
アルバイト 瀬戸 里久 が出社した。
アルバイト 瀬戸 里久は、支社社員 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[唐突に扉が開き、元気の良い声が響く]
ちーっす!
今日からこのメロ水福岡支社で働く事になりました、瀬戸里久です!
こんなバカでかくて立派な会社の、しかも営業だとかいう仕事は初めてだけど…
もうびっくりするくらい頑張るんで、みなみな様、すみからすみまでずずずぃ〜っと!
よろしくお願いつかまつりまつるぅ〜!
はっ、はじめまして…今日からお世話になりますっ!
羅瀬瑠兎ですっよろしくおねがいしますっ!!
[...は勢い良くぺこり]
うわぁ!?
[唐突に廊下に響いてきた元気な声に肩を跳ね上げた]
え、あ、あれ?
二人目のバイトさん?
………あ、連絡。
[ひとまず落ち着いて支社長に連絡を入れる]
[なんでもありそうな秋芳の姿にひとつ小さく苦笑いをして、鳳さんに湿布でも…と思ったところで、パソコンに新着メールが届いた]
おや、たった今いらしたというのに支社長からのメールが。
[急いで開けて無いように目を通すと、なんとも言えない表情で秋芳を見た]
モデルをなさるようで。
[連絡を受けて三階に下りてくるも、会議室前に佇む姿を見つけ]
おやおやおや?
アルバイトと言わなかったかな?
会議室を開けるとは…IDカードの発行ミスではないのか?
[鳳のデスクに近づき、IDカード申請書の控えを見せてもらい]
……秋芳君……。
きみ、モデル決定な。
[社員扱いになっている申請書の欄を指差す]
[そうかと思えば凹み始めた]
だよな…
俺は騙されたんだよな…
でなきゃ普通、守衛の面接に行って営業に受かるか…?
[それは瀬戸が色々と間違っていたからだが、勿論自覚は無い]
くそう…せっかく家賃滞納してスーツとか買ったのに…
小一時間かかってネクタイ結んできたのに…
[だからやけにヨレている。そして固結びになっている]
俺は一体…これからどうすれば…
[しゃがみ込んでうじうじ中]
し、ししゃちょおおおおおおおう!?
そそそそれは罰なんですか!どんな処罰ですか!!
[3階に降りてきた支社長に力一杯食いつく。
しかし業務命令とあらばこなさないわけにはいかないのだろう]
[視界の隅っこにいじけている瀬戸の姿が映るがそれどころではない]
[いきなり目の前でしゃがみ込んでしまった相手を、どう対処すべきかコンマ一ミリ秒だけ考えて]
とりあえず立ちなさい。
[起立を促した]
[羅瀬の挨拶によろしくと返しているところで、廊下からの大声に気づく]
元気なのは良いことですけれど。
[支社長と秋芳のやり取りを横目に見つつも、どうにも苦笑いが止まらない]
うおっ…
[突如背後からかけられた声に振り向くと、いかにも支社長然とした男の姿。
見る見るうちに復活していく]
おお…
おおお…
俺は騙されていなかった!
[瀬戸は立ち上がった]
はい!アルバイトとして、今日からメロ水福岡支社で働かせてもらいまっす!
…って、あれ?俺勘違いしてます?
スーツやらネクタイやら着用のことって言われたんで、てっきり営業の仕事手伝うことになんのかと…
…どっちでもいっか。
どっちでも頑張ります俺!
[直立不動で、支社長的オーラを発する男にIDカードを見せている]
それはそれは…。
[那須の言葉に瞠目すると秋芳へ営業用の笑みを向け]
今春のデザインは渾身の一作と開発部からも太鼓判を押していますし。
秋芳秘書がモデルをなさるのでしたら売り上げは例年の比ではないでしょう。
[あえてプレッシャーを込めた言葉をさらりと投げかけると羅瀬へと目を移し、名簿で読めなかった名前その1が判明すると僅かに息を吐き]
…副主任の神部だ。
忙しい時期だが頑張ってくれ。
[賑やかな社内の空気に未だ慣れないのか作られていた笑みは徐々に気難しいものへと戻り]
処罰?何を言ってるかね秋芳君。
これは私の愛だ。愛の鞭だ。受け取りたまえ。
[飄々とした表情で言ってのける。そして秋芳の耳元に口を寄せると、他には聞こえないように囁いた]
…正直、新規アルバイトの顔ぶれを見て少々不安になった。
君が営業もこなせるようになるとありがたい。
[廊下から聞こえて来る喧騒に溜息を一つ吐き]
それじゃ僕は外回りに行ってきますね…。
[そう言って席を立つ。立ち尽くしている瑠兎に]
羽生栄太郎と言います、宜しくお願いしますね。
[と簡単な自己紹介だけをして*ワーキングルームを出た*]
[瀬戸の姿を見て少し頭痛がしてくる気がしたが、気のせいだと振り切り、採用本決定を出した人間を少し恨めしく思った。採用は本社の人間が来て、全部決めて行ったのだ]
この会社では、全員がスーツにネクタイ着用だ。
間違いなく営業アルバイトでの採用のはずなのだが…IDカードは預かろう。
[瀬戸が見せるカードを手に取ると、秋芳に渡す]
すぐに申請しなおして瀬戸君に渡すように。
あああああ神部さんまでそんなあああああ
[横からの冷静な声にぐったりとし]
愛ってししゃちょ…!
[反射的に反論しかけたが、その後に続く耳打ちに口を噤み]
……分かりました…
[正当な理由があれば一応納得するらしい]
予約があった人は全部来てくれたのですね。
ありがとうございます。ぺこぺこ。
後は飛び込みの人がいるかどうか…。
こんなに早く埋まると、五日間も待つのって辛いかな?もしかして。
は、あなた様が支社長様でいらっしゃる!
[姿勢を正した支社長を見上げる。
先ほどの自分の暴言も忘れて、ニコニコと人懐こい笑み。
だが支社長は威厳を発揮したそばから、年若い男の耳元に口を寄せていた]
…服装検査かな?
[きっとあのヘンな耳飾を注意されているのだろうと、ニコニコ顔を変えないまま、支社長にカードを渡すのだった]
はぁ、そちらのヘンな耳飾さんはカード係の方でいらっしゃる?
何か手違いがあったみたいで…
よろしくお願いしまーすっ
[瀬戸のIDカードを受け取り]
はい、再申請してきます。
瀬戸さんすみません、少々お待ちください。
[ぺこ、と頭を下げると、仕事に取り掛かった]
…彼は私の秘書の秋芳君だ…。
[とりあえず紹介をするために、瀬戸についてくるようにとジェスチャーをしてワーキングルームへと足を運ぶ]
先ほどに引き続いて、もう一名の新規アルバイトだ。
IDカードに不備があったので、しばらく出入りが不便になるだろう。
考慮してやってくれ。
[申請して新しいカードができるのに、丸一日必要らしい]
後は自分で自己紹介するように。
[本人にそういうと、なにやら気難しい顔をしている神部の姿を見つけ近づく]
どうした?何かあったかね?
本当は「これからはもう少し気をつけてください」と言おうとしたんですが下手すると喧嘩になりそうですし(←丁寧語キャラだと「偉そう」「人を見下してる」とか言われる人)励ます方向で。
……このまま秋芳君をいぢり倒しちゃダメですかッ!?
ぅぉ〜どうしてコイツはアーヴァインなんだ?
どうしてダミーなんだぁぁぁぁッ!!!
[ゴロゴロゴロゴロ]
[支社長と秘書のやり取りを、他人ごとのように眺めてクスクス。
まぁ、実際他人ごとなわけだが。
携帯のスケジュールアラームが硬質なメロディで時を告げた。
手早く、パソコンと資料、実品サンプルを鞄にまとめて席を立つ。]
では、ル・シェルへ商談に行ってきます。
[ファッションビルの中の、人気のセレクトショップへ、夏物新作の売り込みに。
部屋を出る際に、新人二人に声をかける。]
係長の紅練です。よろしく。
[さらりと長い髪が揺れて、通り過ぎたあとには、グリーンライムの香水の*残り香*]
[瀬戸と亜久の遣り取りや立ち尽くしたままの羅瀬の姿を見て心底不安になったのか眉間に寄せられる皺は今日一番の深いものとなり、思わず出そうになる溜息を必死に口の中で収めるも支社長に声をかけられると向く目は少々恨みがましいものになってしまい]
…支社長…
[それ以上は言わず、されども非難を含めた声で呟くと首を横に振り]
いえ、何もありません。
アルバイトの二名は今日は私が預かります。
…羅瀬君…と、そこにもう一人いる君。
君の方はまずネクタイを締めるところからはじめよう。
[瀬戸へと一度厳しい目を向け]
それが終わったら仕事を手伝ってもらう。
今日は新作のサンプルのリサーチ結果を整理してもらう。
そんなに難しい仕事ではないからさっさと済ませてしまおう。
はっ、お待ちしております!
…え、秘書!
秘書って言うとアレですか、美人・ミニスカ・眼鏡で、日々重役のセクハラと戦っているというあの…!
[色々と間違っているが、瀬戸の秋芳を見る目は変わった。
深々と、彼の脳内でカード係から秘書に格上げされた男性に頭を下げ返してから、支社長の後をついていく。
支社長の紹介を受けて、先ほど不発だった自己紹介をくり返す]
では早速自己紹介させて頂きますですっ
今日からこのメロ水福岡支社で、アルバイトとして働く事になりました。
守衛になるつもりだったんすけど、なぜかそのまま受かりました瀬戸里久です!
こんなバカでかくて立派な会社の、しかも営業だとかいう仕事は初めてだけど…
この会社に住むくらいの勢いで頑張るんで、みなみな様、すみからすみまでずずずぃ〜っと!
よろしくお願いつかまつりまつるぅ〜!
[瀬戸は笑顔全開で顔を上げた。
今度は人がたくさん居るから、挨拶のし甲斐があったらしい。
嬉しそうだ]
[さすがにこの支社で働いて長いせいか、支社長の性格も知り尽くしているようで]
秋芳さんがモデルになるのは決定事項のようですね。
それでは今から色々と手配をして置いたほうが良いでしょう。
紅練さんにお任せすると、さすがに手一杯でしょうか。
[自らのスケジュールをチェックしつつ]
まずは慣れることからですね。
当然我が社の下着を使用しているとは思いますが、ショウ用のものも普段から身に着けていないと、馴染みませんから。
[本社から送られてきた新作下着の見本をいくつか見繕うと、秋芳に手渡した。中にはかなりきわどいものもある]
どうぞ、すぐに着替えてくると良いですよ。
[人懐こい微笑みを秋芳に投げかけた]
[神部の申し出に心底嬉しそうに頷くと、非難めいた口調や表情はあっさりと無視して肩を気安く叩いた]
そうかそうか、君が請け負ってくれるのであれば安心だ。
任せたよ、大船に乗った気分で任せたよ。
[責任は丸投げしたとでも言わんばかりに笑い]
それではみな、仕事を頑張ってくれたまえ。
私もこれからまた得意先回りだ。
[逃げ出すようにワーキングルームから出て行ってしまった]
[顔を上げると、一陣の風と共にグリーンライムの香り。
長い髪は自分と比べるべくもなくきれいに流れて通り過ぎ、思わず目を丸くしてから我に返る]
あ、は、係長の紅練さん!
アルバイトの瀬戸です、どうもっ
もう一人いる君…あ、俺っすね。
[それからクルリと銀フレームの眼鏡の男に向き直る]
…え?これ以上締めたら息できないっすよ。
[抗議してみるものの、向けられた厳しい目にたじたじとなる]
新作のサンプルのリサーチ…
[…結果の整理だ]
おおお…何かカッコイイ響きっすね!
やりますやります。
[元気の良すぎる瀬戸の挨拶にも気圧されることなくゆったりとした微笑みで]
はじめまして、部長の那須雷太です。
社会人というものは、ビジネスとプライベートをきっちりと分けてこそですよ。
会社に住むなんてことは言わず、ご自信の私生活も謳歌なさるように。
[瀬戸の思惑など知らず、そうたしなめる]
ああ、もしかして身に着け方が良く分かりませんか?
[固まったように見える秋芳に目を向けると、自分が着替えるかのような勢いでその場ではき方の実演をしてみせた。既にそういった羞恥心がどこかへ行ってしまっているのかもしれない]
う、え…あ、はい
[目の前で実演してくれる那須にかえって固まった]
[現場の人は凄いなあ、と意味もなく感心]
…着替えてきます…
[那須が秋芳に渡すサンプルのデザインを脳裏に思い起こし若干秋芳に同情の気が沸き起こるが顔には出さず、自分の業務に使えそうだと申し出てみたものの嬉々と去っていく支社長の姿に何か面倒事を押し付けられた気がして溜息を内心吐き出すとアルバイトの二人に向き直り]
瀬戸君…だったか。
副主任の神部だ。
…窒息する程きつくは締められていないようだが?
始めは苦しいかもしれないがすぐに慣れる。
そして慣れてもらわないと困る。
[淡々と口にしながら鏡のあるトイレまで案内するのは面倒なのか瀬戸の首元へと手を伸ばしてネクタイを一度緩めるとしっかりと締め直し。二人の返事に満足そうに一度頷き]
それでは、二人ともこちらへ。
年代別と予定価格別、サンプル別、仕分けるのはこの三種類。
備考欄に記入のあるアンケートは更に仕分けてくれ。
何かわからないことがあったら質問するように。
[二人の返事を待たないままワーキングルームの奥へと歩みを進め、大量に置かれた書類の前で足を止め]
[更に固まってしまってワーキングルームを後にする秋芳の後姿を見て、少し、しまったという表情になる]
娘からも言われていたのでした。
下着に関しての感覚がおかしくなっているのは、あまりプラスではないかもしれませんね。
[家の中では極力下着姿で歩き回ったりしないようにしている分、かえって社内でオープンすぎるというのは本末転倒のような気がして、この業界に居るの長さにしばし思いを馳せる]
[やりとりの横で何かを手渡す男性と、それを手に情けない声を出す秋芳。
あ、やっぱり服装検査だった。
無駄に納得しながら、逃げ出すようにワーキングルームから出て行く支社長にハーイと答える。
頼りにはなりそうなものの、眉間の皴と目付きがちょっぴり怖い社員から羅瀬君と呼ばれた若い男性に顔を向けて、ニコニコ]
あ、あんたもアルバイトっすか?
俺も今日からです。瀬戸里久です、よろしくー!
[部長の那須雷太と名乗った男にも、衒いなく己の恥ずかしい事情を暴露]
那須部長ですか、はい、初めまして!
ははははどうぞお気になさらずー。
俺割と住む所に困ってますからね今。
でももちろん、ビヂネスとプライベイトとをきっちり分けつつ私生活を謳歌しますです。ハイ。
[ゆったりとした微笑みで激励を下さった那須部長は、そのままの勢いで秋芳に下着の付け方講座中]
そうかこれが…大人の男のビヂネスか!
[特に違和感を感じるでもなく、普通にしっかり目撃したのだった]
よ・・・よろしく。
[那須部長の行動に少々驚きつつ瀬戸に挨拶をしかえし…
神部副主任が足を止めた大量の書類にぽかん]
………
副主任の神部さん…っすね。
ハイ!お世話になりますですっ
[早く名前を覚えてしまわないとと、口の中で神部神部と呟く。
首に手が伸びてくると、眉間皴効果と相まって恐ろしいイメージ的に、絞められる!?と一瞬身構えるが、ネクタイが緩まった感覚の後、しゅっと締め直される音。
首を曲げて見てみれば、短い時間で自分でやったのとは比べ物にならないきれいさ]
おおーっ…ありがとうございます!
見た目と違って意外と親切だ…
[いくらかほっとして本音を零しつつ後に続き、説明を聞く]
えーと年代別と…予定価格別と…サンプル別。
ふんふん。備考欄にアンケートがあったらそれも分けると…
はい、了解しましたっす!
[良かった本当に難しいこと無さそうだと、ビシッと頷く。
顔をずらして書類を見てみれば、けっこうな量で表情は少し引き攣ったが]
なんつーかね、今、桃色リミットをチェックしてみたんだけど…。
結構みんな、
ヤ る 気 だ ね !
いい傾向です(何
[聞こえてきた秋芳の悲鳴にぎょっとする]
毎日皆悲鳴あげるような仕事したりしてるのかな?
…もしかしたらすごいところにきちゃったのかもしれない…
[ぽつりとつぶやいた]
…文句なんか言えない。
これが俺の初仕事だっ
[困難に対しても燃える気持ちが生まれてきたらしく、ぽかんとする羅瀬に握り拳を掲げてメラメラスマイル]
よーし、頑張ろうぜ。
どっちが早く仕分けられるか競争!
[競争よりはむしろ協力するべきだろうが。
目を皿のようにして書類と向き直る]
やーるぞ〜!
[――トイレから悲鳴が聞こえてきた]
んもー、仕事中はお静かにッ
[間違いなく瀬戸が一番うるさい]
[一通りのデスクワークを終えて外回りに出ようとして、トイレ方面から妙な声を聞きつけ]
秋芳さんの声でしょうか?
[首を傾げながらトイレに入り、声をかける]
いかがしましたか?
……?
どうかしたか。
[ぽかんとする羅瀬の姿に不思議そうに眉を顰め、見慣れた量の何時もよりは少ない位の書類の束の一部を手に取り]
それじゃあ、此方の端からここまでを羅瀬君。
ここから向こうの端までを瀬戸君で分担してくれ。
私は君達が仕分けした結果をデータ入力していく。
では、はじめよう。
[トイレから聞こえる悲鳴に眉をあげて一度其方を見るが、あまり気にした様子もなく淡々と仕事へ。競争という言葉には僅かに口角をあげるが表情はすぐに無機質なものへと戻り、聞かれた質問には答えるのだろうがそれ以外に口を開くことは業務中は*ないだろう*]
[わざわざ様子を見に来てくれた那須にいろんな意味で涙しつつ]
…慣れるまで時間かかりそうです…!
[ぱっと見は先程までと変わらない姿のまま言う。
何処か悟りきったオーラを発していた]
えー?
[ぽつりとした羅瀬の呟きに書類から顔を上げ、まんまる目で首を傾げる]
そうかな?
マンホールに落ちちゃったり、機械に挟まれて指が落っこちちゃったり…あ、病院でくっつけられたみたいだけどね。
あと警察と顔に傷がある怖い人に追いかけられちゃうような仕事より、ずっと良くない?
全部もっと凄い悲鳴あげてたよ。
…ま、一番最後のやつの悲鳴は俺があげたんだけどね。
[からからと軽い調子で笑っている。
今までの仕事も何か色々、凄かったらしい。
フライング発言にはニッと笑って]
はっはっは、勝負の世界は無常なのだ!
[皿のような目再開]
[複雑な表情の秋芳を見て、思わず噴き出してしまい口を押さえる]
いや、申し訳ありません。
自分が入社したての頃を思い出してしまいました。
私もきっと、今の秋芳さんのような表情だったのでしょうね。
[何やら感慨深げに、その姿を見ている]
しかしトイレで着替えなくとも、フィッティングルームがありますのに。
あそこでしたら全身鏡がありますから、きちんと身につけられているかどうか自分で確かめられますよ?
[柔らかい微笑みとともに、アドバイスをした]
ああそういえば2階に…
普段使わないので忘れてました。
次回から、…っ次回から、使わせていただきます…
[『次回』という単語がとても精神的に響いたらしい。
再起までは時間がかかりそうだ。
その頃までにはきわどい下着にも慣れるだろう]
ここから向こうの端までっすね。
よーし任せて下さい!
[親指を立てて神部にニッと口の端を上げて見せると、一瞬だけ副主任の顔にも笑顔が浮かんでいたのが見えた気がしたが、瞬きをしているうちに例の無機質な表情へ。
そう言えば親指立ては無かったかなさすがにと、ほんの少しは反省して、注意される前に仕分けに戻る]
どれどれ…
えーと…
[にっこりと微笑むと]
モデルというのは見られる職業ですからね。
人の目にどのように映っているか、客観的に見るのが大切です。
私などは数名の顧客にお見せするだけですが、秋芳さんの場合は数百名規模ですから。
普段から痕のつかないような下着を身に着けておくなど、気をつけてください。
細かいことは紅練さんのほうが詳しいと思いますが。
[自分のきわどい下着姿を自分で直視しろということを、柔らかく言っているつもりらしい]
ああそうです、私も利用しているメンズエステの良いところがありますので、紹介しましょうか。
…え、えぅ…
[遠慮したい。
遠慮したいがこれは仕事である。
会社のためならちっさいプライドくらいかなぐり捨てて
どんなことでも精一杯やるべきである。
と、姉ちゃんが言ってた]
………お願いします。
大丈夫ですか?
どうしてもお嫌でしたら、私が支社長に掛け合ってもよろしいですよ。
[多少目が虚ろになってきている秋芳に、落ち着くようにと軽く肩を叩いて]
い、嫌とか言ってられないですから。
出来ることなら何でもやってみないと。
秘書の仕事もちゃんと出来てないし…
[ほとんど自分に言い聞かせるような状態だ]
あははは、羅瀬くんこそここに来る前何してたの?
今言ったのはただの、工事現場の仕事と、製本工場の仕事と、新開発のミラクル小麦を運ぶ仕事だよー。
[新開発のミラクル小麦を運んで何故警察と危ない人に追いかけられるかはともかく、からからと笑う瀬戸の声はあくまで明るい]
………。
[しかし一枚の書類を手に、眉を寄せて動きが止まった]
うーん…わからない…
副主任!神部さん!
[声をかけようとするが、パソコンを前にした彼の表情は真剣そのもの。
何かわからないことがあったら質問するようにとは言われたものの、何だか忙しそうだ。聞きにくい]
なあなあ、羅瀬くん…
[そこでアルバイト仲間に聞いてみることにした。
書類を手にしたまま、ちょんちょん肩を叩く]
[秋芳の姿を、わずかに痛々しげな目で見るが]
――ひと月もすれば感覚が麻痺して慣れますので。
[慰めにも何にもならない言葉だと思いつつも一声かけて、スーツの内ポケットから名刺入れを取り出し簡単にメモをして渡す]
メンズエステの店名と電話番号です。
予約制です。
うちの社名を言えば領収も切れて、経費で落とせます。
――頑張ってください。
[この後に控えるウォーキングなどの練習を思い、最後にぽんと肩を叩いた]
いいえ、構わないのですよ。
あまり一人で抱え込まないようにして、色々な人にアドバイスを受けると良いでしょう。
普段はなかなか三階に下りる機会も無いでしょうから、これを機に現場の空気を感じてみるのも良いと思いますよ。
では、行って参ります。
[軽く会釈をすると、先にトイレから出てそのまま外回りに*向かった*]
[手渡されたメモを見、軽く溜息をついて]
…現場の人って大変なんだなあ…
あ、俺もこれから兼業になるから大変か…
うん、頑張ろう。
[ほてほてとどこかおぼつかない足取りで秘書室へ]
[あまり慣れたくない感触なのは否めない]
秘書とシステム管理者は、居場所的な問題で入り込みづらくなるんじゃないかと思っていたのよねぇ。
システム管理者はまだ席が三階にあるけど、秘書は四階だし。
そしてアーヴァイン居なくなったらポツーンだし。
瀬戸君のミスはちょっと助かったかも。
弄りやすくなった(真顔
……え?秋芳くん自身の立場?
…あーっと、えーっと。
……てへっ☆彡(誤魔化し
い、嫌だったらゴメンね?(汗)
ん?
そうか…羅瀬くんも忙しそうだな。
[真剣に書類仕分け競争――否、仕事をこなしているらしい羅瀬の集中力の高さに、ちょんちょん肩を叩いていた手をひっこめる]
誰かヒマな人いないかなぁ…
[服装を注意されていた秘書さんは、ここには戻って来ないのかな。なんか割とヒマそうだったけど。
失礼なことを呟きながら、ボケッと天井を見上げる]
僕は普通に、コンビニとか…
小麦粉運ぶだけで警察と怖い人においかけられるの??
[...はこてんと首をかしげた。]
あ。
[机の下に滑り込んでしまった書類をとった…
のはいいもののごちんっと音を立てて机に頭をぶつけてしまった。]
いたた…ん?なあに?
おっ。
[ごちんという音に目を向けてみれば、羅瀬は机の下から返事を返してくれていた]
はは。鼻から吸い込むと気持ちよくなるミラクルさらしいから、そんな小麦のあまりの凄さに警察の人も追いかけたくなったんだろうねー。
川に零したら、仕事を頼んできた人にもしばらく追いかけられちゃった。それがまた、怖い顔してるんだよー。
ほんと死ぬかと思った。
この会社でこそは、あんまり失敗しないようにしなくちゃ。
へぇ、コンビニかー。
コンビニの人ってしゃきしゃき動いて、少ない数で色んな事を同時進行でこなして、あんなたくさんのお客さんさばいてて凄いよね。
羅瀬くん、よく出来たね。
[物凄く失礼だ。
のんびりとした喋り方からして、意外だと言いたいらしい。
だが、「いたた」という声にはさすがに普通に反応した]
え…机の下で作業するのは趣味なんじゃなくて、落としたの拾って頭ぶつけちゃっただけ?
大丈夫!?
[…あまり普通ではなかったが、心配はしているようだ。
同情する目でしゃがんで覗く。それでも、なあにと言われると]
あ…そうだったそうだった。
ちょっとこれを聞いてくれ。
[...はちらちらと心配そうに羅瀬の頭を見ながらも、アンケートの備考欄を読み上げる]
…メロンウォーターの下着ってば、もおホント最高。ハートマーク。
デザインも、フィット感も、色も、大きさも、使われている布地まで、全てが僕のセンスに耐えうる素晴らしさです。ハートマーク。
新作のサンプルも、とってもとってもステキでしたあ。ハートマーク。
でも一つだけ、文句があるとすれば。てんてんてんてんてん。
穴の開いたパンツがないことカナ。ハテナマーク。
キャッ。言っちゃったあー。
[書いてある事を忠実に再現しているが、ここらへん棒読みである]
前じゃなくて後ろのことですヨッ。ハートマーク。
僕がメロンウォーターの穴開きパンツを見つけられてないだけだったら、忘れてくださあい。星マーク。
だけどもしまだ無いんだったら。てんてんてんてんてんてんてん。
このアイデア上げますから、ぜひ開発の際には考えてみて下さいネッ。ハートマーク。
[読み終わったようだ。瀬戸は書類から顔を上げて、羅瀬の顔をじっと見た]
…どう思う、これ?
[至って真剣な顔。わからない、と呟く]
なんで下着の後ろに穴なんか開けて欲しいの?
…穴??
なんでだろう。んー…何かの流行なのかな?
そういえばメイド喫茶とかいうところでは猫のみみと尻尾をつけている人もいるとかいないとか聞いたことあるよ!
きっとそういうつくりものの尻尾用じゃないかな!
…それだ!
[得心がいったという表情で、ズビシと羅瀬を指す]
いやー三人寄ればもんじゃ焼きの知恵って言うけど、二人でもお好み焼きの知恵くらいにはなったんじゃない?
[スッキリしたよと笑っている]
メイド喫茶かぁ。
俺一度行ってみたいと思ってるんだよね。
って言うか、ご主人様って言われてみたいんだよね。
羅瀬くん行ったことある?
[任された仕事に燃えていたはずなのに、いつの間にやら雑談モードになっている。
和気藹々といった雰囲気で羅瀬に話し掛け、ふとその容姿を眺めて腕を組む]
いや…どっちかって言うと君、お帰りなさいませご主人様って言う側かな?
[頭だとか尻も見つつ]
似合いそうだよねー、そういう、猫の耳とか尻尾とか。
――ワーキングルーム――
[外回りの営業を終えてきた近藤は、僅かな疲労をその表情に滲ませながらデスクへビジネスバックを置くと、ネクタイを緩めてイスへと座り込む。]
あー疲れた…。何だよ秦野さんのタフさって…。あの人オレより忙しいのに、何であんなに体力有り余ってるんだよ…。つーか、いつも本気だからこっちの身がもたねぇっつーの…。
[ぼやきながら鞄に覆い被さるように上体を投げ出す。口からは盛大な溜息が漏れる。]
でもありがたいよなぁ…。あの人だけだもん。オレみたいなペーペーにおいしい情報を流してくれるのって…。
今日だって…ショップビルの店舗改装に伴う空きスペースに新しく参入するショップの話を教えてもらったし…。
あのショップビルに入り込めれば、売り上げは確実に上がるだろうなぁ。あー…取りたいなぁ…ショップとの契約…。
[身を鞄に預けたまま、未だ僅かに濡れている髪をわしゃわしゃと掻き上げる。指を抜くと変な癖が付いた。]
――マシン室・前――
[扉の閉じる音。
追ってオートロックで鍵のかかる音。
それを見届けて男は冷えた指先に息を吐きかけた。
体内から吐き出される熱に、じわりと指の色が赤みを取り戻す。
それでもまだ、かなり白い色ではあるのだが]
[マシン室にメモリーを取りに向かったところで携帯にメール受信の連絡が届き、パソコンを立ち上げたついでにそのまま仕事をこなしていたらしい]
新入社員、か。
[この時期になると毎年思い悩む。
システム管理として入社したはずなのに、
何故自分まで慣習行事に参加させられたのだろう]
[答えの出ない悩みに思考を奪われながらも
足は階段を登り、ワーキングルームに向かう]
[副主任が頭痛を訴えそうな状況など知る由も無い]
[無造作に付いた髪の癖など気にせず、ぼんやりとうつ伏していると聞こえて来た、『お帰りなさい ご主人様』の言葉に、近藤は眉を顰めて首を傾げる。]
何時からここはメイド喫茶に…?
幻聴か?これはオレが疲れている故に起こっている幻聴か?
[疲れきった近藤の頭の中には、今朝見た鳳のメール内容はすっかり抜け落ちている。]
[...はもんじゃじゃなくって文殊だと突っ込むか突っ込むまいか迷って瀬戸を見つめた]
んーん、僕は行ったことないよ。聞いたことはあるけどね。
…え?言う側…?僕が?
[猫耳・尻尾が似合いそうといわれてぶんぶんと横に首をふる]
そ、そういうのは似合わないと思うよ…
――ワーキングルーム――
[扉を開ければ部屋の奥の方で書類と格闘している見慣れない青年が二人。彼らがそうかと合点がいけば、場に居る人々に会釈をしつつ其方へと]
随分出遅れてしまったようだ。
私はこの会社のシステム管理を行っている、牧原 錬と云う。
君たちとは違う分野の人間だから質問には答えられないだろうけど、これからよろしく頼むよ。
[薄らと、本当に極僅かな笑みを浮かべ、
何やら奇妙な方向に話が発展している二人に会釈した]
ん?
[盛大な溜息に顔を向けてみれば、どうやら今まで外回りをしていたらしい一人の男性が、疲れた様子で椅子に座り込んでいるのが見える]
あの人もまだまだイケそうだなぁ、猫耳に猫尻尾…
[妙な観察モードに入って、視線でちょっと色素が薄いその男性の髪に猫耳カチューシャをはめ、尻は見えないから椅子からちょろりと猫尻尾が垂れている所を想像]
あれだけ疲れてそうだと耳も垂れてたりして。はは。ははは。
はっ
[暢気に笑っていたが、「取りたいなぁ…ショップとの契約」という声が聞こえ、ふいに自分は仕事中でここは会社なのだと思い出す。
ゴホゴホと喉の調子を整え、ネクタイの形を整えながら、社員への挨拶準備完了。
本人様が眉を顰め首を傾げているのにも構わず、響かせる大声]
お初にお目にかかります!
俺は瀬戸里久!
本日からメロ水福岡支社で働かせていただくことになった、アルバイトです!
よろしくお願いしまーす!
あー…そう言えばおならの匂いを解消する下着の代行輸入の件、どうしようかなぁ…。
誰かモデルになってくれる人探さなきゃいけないんだったなぁ。
[再び髪を掻き上げわしゃわしゃと掻き上げる。癖は更に酷い事になった。]
ん〜…そう言えば新入社員が来るとかメールが着てたっけ。
……いっその事、新入社員にプレゼンのモデルになってもらおうか?
[その新入社員たちが、当のメイド喫茶発言をしている事に、近藤は未だ気付いていない。]
[...は新たに見る二人にお辞儀しつつ挨拶]
あ、はじめまして!
今日からアルバイトで働かせてもらっている羅瀬です!
よろしくおねがいします!
[ぼんやりと物思いに耽っていると、突然もっさり感を一蹴するような大声が耳を貫く。
あまりにも突然の自己紹介に、近藤は目を見開きながらガバッと起き上がり]
ぎゃー化け物でたー!!
[お前の方が化け物だ。]
そっか、君も行ったことないのか。
こんな会社に勤める社員なら、接待なんかでメイド喫茶だって行き放題なんだろうねぇ。
俺らもがんばって偉くなろうぜ!
[不純な動機で決意を新たにしつつ、更に言葉を続ける瀬戸は断言する]
はははは。似合う似合う、絶対似合うって。
今度付けてみたらどうだよ。
そだ、猫耳尻尾付き穴開きパンツなんてどうだ。
[無茶苦茶言っている。
そこへ穏やかな挨拶の声がかかる。
振り向くとそこには、やけに白い人が]
いやー、白いですねぇ〜
へええ…システム管理。システムを、管理してるんですね?
システムの、管理者なんですね?つまりは管理職だ!
[意味は分からないが、比較的上の人を見るような尊敬の目で頭を下げる。もちろん挨拶も忘れない]
俺はアルバイトです、瀬戸里久と言います!
もういざとなったら、守衛とかまでやっちゃう勢いで頑張ります!いっそ住み込みで頑張ります!
そういうわけで、よろしくお願いしますねー!
[青年の一人がネクタイを整えるのに、続く状況は想定できて。
ぱふ、と両手で耳を覆って衝撃をやり過ごす]
君が瀬戸君で…
[視線を向ければもう一人も頭を下げる]
…羅瀬君だね。
元気が良いのは良いことだけど、大声過ぎるのも良くない。
もう少し加減を覚えた方が
[と、云うを切り裂く大声が後方から]
………。
[溜息と同時に額を押さえた。
頭が痛い、気がする]
ば、化け物だとう!
[手にしていた書類をバサリ投げ捨てて、瀬戸はなぜか勇ましく構えると、きょろきょろ辺りを見回している]
どこだ!
どこだ化け物!
通信空手免許皆伝のこの俺が、一撃のもとに退治してくれるワッ
私は確かにシステムを管理しているが、管理職とは別物だ。
…とにかく
[何やら型を取っているらしい瀬戸の肩を叩き]
落ち着け。
[始めは黙って見過ごしていたが徐々に増えるアルバイト二名の私語に一度注意を促すかとパソコンの画面から顔を上げたところで聞こえてくる知った声の叫びにゆっくりと目を瞑り力が入りすぎて疲労すら感じる眉間を指で揉み解しながら]
……近藤。
[窘めるように短く名前だけ呼んで。バイトの二人に視線を戻すと]
…君達も、此処に遊びに来ている気分でいてもらっては困る。
多少は大目に見るが…
[溜息が出そうになると違う場所から溜息が聞こえ。自分と同じような心境であろう牧原に内心親近感を抱きながら会釈をし]
…おはようございます、牧原さん。
あっ…秦野さん…オレ…もう我慢できないんで…勘弁…ギブ…
[余程外回りで辛い事を強要されたのか。大声によって幻想蘇って可笑しなことを口走っていたが、続く挨拶にふと我に返り]
…アルバイト?の羅瀬…君?
[よく見れば、未だ少年らしさを持ち合わせている青年の姿。どう逆さにしても化け物には見えない。
不思議そうに佇む彼らに、ホッと胸を撫で下ろしながら、近藤はよろよろと立ち上がり]
…初めまして。オレここの社員の近藤っていいます。よろしく……。
[軽く会釈をすれば、再びイスへと*腰掛けた*]
[きょろきょろ辺りを見回していると、額を押さえている牧原が目に入る]
ど、どうしたんですか牧原さんっ?
頭でも痛いんで?
体調が悪いなら任せてください!
そういう時は30分以内にデリバリー本日のお届け先は医療室、メニューは牧原練さんの方でよろしかったでしょうかー!
[ピザデリバリーを自転車でこなしていた男の腕力と行動力を見よとばかりに、牧原を抱えようとしていた瀬戸のテンパりぶりは、肩を叩かれてどうにか収まった]
…は、はい。
[比較的落ち着けた…かもしれない]
[静かな声が響けば其方へ視線を向け。
きっと同様な心境にあるのだろう相手に矢張り親近感を抱きつつ]
おはようございます、神部副主任。
[いつもの殆ど見えない笑みを浮かべ会釈をし]
………羅瀬君、君も落ち着け。
[彼の隠れた机を軽く叩いて出てくるよう促す]
[突っ込みどころがありすぎて突っ込めない台詞は流れて行き。
何か抱えられそうになったとかそういうのは気にしないことにした]
…ああ、少し痛いかな。
だからあまり大きな声は出さないでもらえるとありがたい。
[と、いうことにしておいた。
これで声の音量を加減できるならそれでいいと思ったらしい]
も、もちろん俺は遊びに来ているのではありません副主任!
怪物なんぞ、ちょちょいのちょいでぶち倒してみせますからご安心あれ…
[神部副主任は眉間を指で揉み解している。
あ、違った。
どうにか己を取り戻し、ぶちまげてしまった書類を拾うべくしゃがむ。
机の下に羅瀬君がいた]
あっ。
羅瀬くん…やっぱり机の下に潜るの趣味なんでしょ。
[ちなみに化け物は嘘だったらしいから安心しなと続ける。
机の下から名乗られた名前をしっかり覚えて]
で、その嘘ついたのは社員の近藤さんね。
ち、ちがうよう…だって化け物って…
[嘘だと聞いてほっと胸をなでおろし、机のしたから今度は頭をぶつけないように出る]
近藤さんが?
そうですか…はい、気をつけます。
[書類を手に立ち上がり、心配そうに頭痛の牧原を見る。
自分の声の大きさも原因の一つでもあると知りもせず]
…そうだ、いいこと教えてあげます。
そういう時はですね、半分が優しさでできてる既成薬を飲むのもいいかもしれないけど…
[...は軽くとんとんとこめかみを叩く]
ここに…梅干貼るといいですよ。
優しさ半分なんて、目じゃない。
お婆ちゃんの知恵袋は…全部が優しさです。
[キラキラする目で言っている。
絶対的な効果を保証する目だ]
――…怪物や化け物は此処にはいない。
[ついに口から溜息が漏れ、腕を組んでどうしたものかと逡巡する。一体何処から教育させたらいいものか…。悩みの種がまた増えたと冷めてしまったブラックコーヒーを一口。]
…那須部長もこんな風に毎日大変なんだろうか…。
[二人を見て思い浮かぶのが子供のいる那須部長だというところがまた切なくなり、作業中のパソコンの上蓋を閉めると]
…少し、休憩をしようか…。
ああ、君達にもデスクが一人ずつ与えられるからどこにするか決めておきなさい。
[空いたデスクを幾つか指差してから席について背筋を逸らして小さく伸びをし、二人の様子に自分も彼らと同じ位の年頃はあんな感じだったのかと記憶を巡らせ…ありえない、と早急に結論付けるとコーヒーをもう一口。]
え、それで机の下に?
[とんとんと書類を揃えて整えながら、羅瀬の言葉に笑う]
ばかだなぁ。
それは地震の時の一時避難の仕方だよ。
化け物が出たときは…窓を開けるのさ。
[それも地震の時の行動だ。
それはともかく、近藤さんがという問いにしっかり頷く]
じゃなかったら近藤さんなりの冗談か、うわ言かもしれないね。
何か朦朧としてたし…
…ああなったら終わりだと思うんだ。
俺達も、働きすぎには気をつけよう。
ああ、よろしく頼むよ。
[僅かな苦笑を浮かべ、頷いて]
……梅干?
[キラキラする目に対し、幾度か瞬いて。
指先でゆるりとこめかみを撫でた]
…そうか。
機会があったら試してみることにしよう。
[その機会まで覚えているかは別として]
――…怪物や化け物は此処にはいない。
[ついに口から溜息が漏れ、腕を組んでどうしたものかと逡巡する。一体何処から教育させたらいいものか…。悩みの種がまた増えたと冷めてしまったブラックコーヒーを一口。]
…那須部長もこんな風に毎日大変なんだろうか…。
[二人を見て思い浮かぶのは子供のいる那須部長で。新人とはいえアルバイトと幼い子供の姿が被ってしまうところがまた切なくなり、作業中のパソコンの上蓋を閉めると]
…少し、休憩をしようか…。
ああ、君達にもデスクが一人ずつ与えられるからどこにするか決めておきなさい。
[空いたデスクを幾つか指差してから席について背筋を逸らして小さく伸びをし、二人の様子に自分も彼らと同じ位の年頃はあんな感じだったのかと記憶を巡らせ…それはない、と早急に結論付けるとコーヒーをもう一口。]
ええ、ぜひ!
[機会があったら試そうという牧原に大きな声で元気良く頷いて、慌てて口を押さえる]
…スミマセン。
お…?
休憩ですかあ?
[休憩大好きですと諸手をあげそのまま伸びをして、何か色々考えているらしい神部が飲んでいるコーヒーに注目する]
コーヒーですか。
やっぱコーヒーは、コーヒー牛乳っすよねー。
[コーヒーと言う名の混じったやたら甘い液体の味を思い出し、唇を舐める]
それって、バイトでも飲んでいいんすかね?
どこに行けば飲めますか?
>>14はちょっとミスったと思ってます。
「本社の方で入社式も終わった事ですし今日くらいに新人が来るでしょうね」と言う思考を読んでください(無理
瀬戸君は物凄い勢いで喉を使い切りそうだ(笑)。
プロローグのうちは出入りすれば回復するけれど、本編始まったらactというか飴無いからね〜。
気をつけましょう。
[耳を塞ぐ際に小脇に抱えた書類を机に置く。
羅瀬の言葉に「君たちの方が怖い」と思ったが当然口にはせず]
[慌てて口を押さえる瀬戸に一瞬不思議そうにしたが、
自分が頭痛がしていると言ったことを思い出すと苦笑して]
いや、大丈夫だ。
[休憩と聞いて喜ぶ様子にまた苦笑。
矢張り学生の気分が抜けきってないなと思う]
[何やら誤解混じりの認識をされ始めている近藤をちらりと見るが別に口からフォローの言葉が出ることもなく。休憩に喜ぶ瀬戸の姿にどこか気の抜けた様子で眉間の力を抜き]
……コーヒー牛乳……か…?
[給湯室にコーヒー牛乳が作れるほどの牛乳が常備されているのか、ポーションミルクは思い浮かぶのだが普段ミルクを使うことがない為即座に答えることができないまま眉間に皺を刻み]
…所望のものが作れるかはわからないが…
給湯室に行けば飲める。
部屋を出て、直ぐのところだ。
[右方向の扉を指してから好きに飲んでいい、と付け加え]
〔数点の書類に資料を添付して、提出用に纏める。
会議用のものまで手元にプリントアウトしてから
誰かにコピーを頼もうかと周囲を見回す――と〕
…つい集中しすぎてしまったな。
支店長がアルバイトの子達を
連れてきて下さったんだったか。
〔椅子をずらして立ち上がると、副主任の神部が
アルバイトの二人に休憩を指示しているところだった。
申し訳なさそうに会釈を送り〕
…神部先輩、お任せしてしまって申し訳ない。
百貨店向けのプレゼン案は一段落つきました。
そちらは、羅瀬くんに瀬戸くんかな。
主任の伊香保だ、今日から宜しく頼む。
事務の鳳さんから就業契約書の控えを
預かっているから、休憩が終わったら
各自取りに来てくれ。
[外回りを済ませ、娘を幼稚園に迎えに行って自分の実家に預けてから、また会社に戻ってきた。こういうときに実家が近所だと助かる――そういつも思う]
おや、珍しいですね。
お疲れ様です。
[ワーキングルームにいる牧原に挨拶をして、自分の机に着いた。相変わらず眉間に皺を寄せている神部を見て、休憩にはしゃぐ新人アルバイターを見る]
あまり、芳しくないようですね。
[困ったように微笑むが、生来の柔軟さが災いしてかあまり困っているように見えない]
初日なので教育が行き届かずに
申し訳ない、牧原先輩。
〔普段マシン音のみに包まれているだろう
牧原の辟易に同情して、頭を下げる。
アルバイト二人が給湯室の場所を確かめる様子を
少し見遣って片目を眇め――〕
…声も出ないくらい扱くのは
まだ早いですからね。
大目に見てやって下さい。
[言われた事を信じて疑わない瀬戸は、牧原の苦笑の意味も取り違える]
そうっすか?でも、ええと…無理はなさらずに。
[タンクトップ一枚でよく日に焼けた者なんかを見てきた瀬戸としては、上着の上に更に着込んでいても着膨れもせず、肌も透き通るように白い牧原に、華奢を通り越して病弱的イメージを抱いてしまっている。神妙に助言するのだった]
ええ、コーヒー牛乳。
んー、副主任にはカフェオゥレーとか言った方が通じるのかなあ。
[眼鏡をかけている人はインテリで、インテリは横文字好きとでも思っているのだろうか。
無駄に発音を頑張りながらそう頷く。
休憩に入ったからかせっかく顔面に漂う緊張が抜けたと思いきや、結局皴を寄せる神部におやと首を傾げつつ]
ああ…そうですよね、会社ですもんね。
でもコーヒー牛乳にできないからって俺暴れたりしませんから、そんな怖い顔しないで下さい。ね。
[好きに飲んでいいと言われると、喜び勇んで指された扉に向かう。出て行く前にぴたっと止まって振り返ると]
…あ、デスクは俺余ったとこでいいっす!
いざとなりゃァ、みかんダンボールの上ででも空気椅子ででも仕事やっちゃいますからねー。
ぅを〜どうしよう!!!
仕事らしい具体的な仕事何もしてねぇぇぇ!!!(汗)
やっぱり最初の通りにクリスで入っておけば良かったか?
仕事が思い浮かばん〜!
お疲れさまです、那須部長。
…口はともかく、手は動いていたので
まあ、追い追いと思います。
(横目で見ていたアルバイト達の様子を
端的に伝えて)
お疲れ様です、那須部長。
今日はシステムの機嫌が良かったので。
[『珍しい』という言葉に苦笑と共に一礼をして、
立ちっ放しだったのに気付く。
席に着いてパソコンを開きかけ、かけられた声に顔を上げる]
いえ、伊香保主任が気にされることでは。
その内に二人も慣れることでしょうし。
[パソコンの方を見もせずに電源を入れ]
声も出ない程、ですか。
あまり無理をさせすぎて倒れさせないようにしてくださいね?
[僅か、肩を竦めて片目を眇める様子を見上げる]
[伊香保に声を掛けられると立ち上がって一礼をし]
…いえ、お疲れ様です、伊香保主任。
有難うございます、こちらのリサーチの結果抽出も…
[残された書類の束に目を通して僅かに眉を寄せ]
…もう少し、時間を戴きます。明日中には必ず。
…それと、前にも申しましたが…私のことは神部…と。
社会的地位では貴方の方が私よりも上です。
そのような呼ばれ方では他の者達に示しがつきません。
[淡々とした口調で伊香保に言い。戻ってきた那須に会釈をしながら、掛けられた言葉には肩を竦ませ]
おかえりなさい、那須部長。
…先が、思いやられます。
[微苦笑と共に本音も零れてしまい小さく咳き払いをして誤魔化し]
[新人アルバイターに虚仮にされている事を知ってか知らずか。くてくてになりながら暫く鞄の上で伸びていた近藤だったが、ふと思い立ったように上体を起し、ビジネスバックのファスナーを開けると、中から小さな箱菓子を取り出した。]
そう言えば伊佐平良さんから貰ってたんだっけ…。疲れたときに食べなさいって…たべっこ動物。
懐かしいなぁ…。小さい頃、よく食べたなぁ…。
今も動物の型って変わらないのかなぁ?
[ガサゴソと音を立てて箱を開け、袋を開ける。そして中から一枚取り出した動物は…]
*14蜜蜂*
……。
へぇ…こんなのも入ってたんだ…。
[僅かに遠くを眺める眼差しで、取り出されたクッキーを口に放り込んだ。]
ああお疲れ様、伊香保さん。
そうですか仕事はこなせそうですか。
さすがに本社人事の人選ですから、一定のラインは越えていると思うのですが。
しかしアルバイト採用ばかりで正社員採用の声がまだ聞こえないというのは――少しばかり寂しいことですね。
[人材が不足しているのだろうかと、呟く]
[振り返ると、伊香保と名乗る主任が立ち上がって挨拶してくれているところだった。
...は完全に体を向き直して、びしっと直立不動になる]
あ…はいっ俺が瀬戸里久の方っす!
伊香保主任ですね、よろしくお願いしまっす!
はぁ、事務の…
[目を向けてみれば、部屋の隅のほうの机に座った大人の魅力溢れる女性の姿]
…おお。はい、わかりましたー!
んっ?
[部長の那須が戻ってきたようだ。
どうやら自分達を評して、あまり褒め言葉には聞こえない言葉を呟く。
慌てて手を振り]
いやいやそんな、芳しくないだなんて!
今は、今は、休憩中だからこんななだけでっ
今まで俺らはずっと頑張ってました!ねぇ神部ふくしゅ…
[変わらず心配そうな瀬戸には少々罪悪感も感じたが、
嘘だと今更言うつもりもない。
代わりに病弱だと思われていることは気付けないでいるが]
ああ、無理はしないように気をつけるよ。
[そろそろ肌もある程度の赤みは取り戻しただろうか。
それでも他の人に比べれば体温は低い方なのだろうが]
[扉の方に向かうのを見送り、パスワードを入力して。
立ち上がると同時に起動するメッセンジャーに早速反応があり、
僅かに顔を顰めてウィンドウを*開いた*]
[追い討ちのように聞こえてくる伊香保主任の声。
声も出ないくらい扱くのはまだ早いとか何とか言っているような。
と言うことは]
いつかはもっと大変な仕事をやらされる…?
[そうかもしれない。
何しろ伊香保主任は髪は長く、結ばれているのだ。
似合っているけれど、会社員と聞いて呼び起こされるイメージとぴったりとは合致しない]
散髪行くヒマもないくらい忙しく働かされてるとか…あ、ありうる…っ
[ブルブル。激しく警戒心を呼び覚まされたようだ]
機嫌がよろしかったのですか。
それは良いことです。
社内のデータを探るような人間はよもやいないとは思いますが――。
[席についてマシンの電源を入れながら、神部の新人評価を聞き]
神部さんにそう言わせるとは、手ごわい相手が来たものですね。
しかし行儀の良い子ばかりでも詰まらないでしょう。
熱い鉄だと思えば、少しばかりこちらが火傷するのも仕方の無いことです。
[慌てて言い繕う瀬戸に、柔らかく笑いかけて]
ああ、あなた方が悪いとは言ってません。
神部さんの要求レベルが高いだけなのですよ。
しかしあなた方でしたら、きっと彼の要求にも応えられる働きができると信じていますよ。
[褒めて伸ばすべき――そう判断したのか、「飴」役を引き受けることにしたようだ。もちろん神部が「鞭」役。
――いつもの布陣である]
…いや、直してくれなくともコーヒー牛乳で解かる…。
[丁寧に訂正を加えてくれた瀬戸に小さく首を振り、聞き慣れた単語よりも発音が若干不自然に感じるのは訂正をした方がいいのか頭の片隅で考えるが其処までの気力は今のこの男にはなく、怖い顔と言われて再び深くなりそうな皺をゆっくりと揉み解すことで抑え]
余ったところか…。
羅瀬君…は、何処がいい?
[余ったところ、と言われると逆に決めるのが難しいのか空いたデスクを一つずつ目で追いながら羅瀬にも声を掛け。ずっと頑張っていたと言う瀬戸の言葉には曖昧に頷いておいて後で本当に空気椅子でもやらせようか等考え]
ふっ…
今はただのアルバイトだけど、そのうち正社員にでも何でも採用されて、ずんずん偉くなってみせましょうとも…
[人材不足を嘆く那須の声が届くと独り言のつもりでニヤリと呟いて、しかしそんな熱い野心も近藤が取り出した、たべっこ動物の魅力にアッサリ負ける]
あっ。
いいなぁ…
[涎が出てきそうになったところで、そうだコーヒーを取りに行く所だったと思い出す。
扉をくぐる直前、柔らかい笑みと共に下された優しい、それでいてうまく人をやる気にさせる思惑の那須の言葉に見事のせられて、嬉しそうにニッと笑う]
もちろんですともっ
期待して下さって全然構いませんからね、部長!
[そしてやっと踵を返して、スキップするが如く駆け出して行った瀬戸が辿り着いたのは]
……あれ?
[ただまっすぐ行けばいいだけだと言うのに、やはり給湯室などではなくて、*トイレだったりした*]
…上手く競い合ってものになって
くれるといいのですが。
〔牧原から、倒れさせないようにと
指摘を受けるとやや眉を下げる。
やがて彼がモニターへ見入り始める
らしいのを邪魔しないように、
控えめに応えた〕
…一昨年の話はもう勘弁して下さい。
気をつけます。
〔前科があるらしい〕
[カリカリと咀嚼しながら辺りを見渡せば、部長や主任等の姿が映る。みんな疲れているだろうにシャキシャキ動く姿が目に痛い。]
俺も…やることやってしまわないとなぁ…。
[ボソリと呟きパソコンの電源を入れる。起動するまでの時間、昼に秦野から得た情報を改めて見直しを掛ける。]
どの年齢層をターゲットとしたショップ展開にしていくんだろうなぁ…。それによって押す製品も違ってくるし…。
ん〜…ここは誰かに知恵を借りようかなぁ…。
[紙を片手に、ショップ情報をネット検索。相談しようにもショップの概要を把握していないとアドバイスも受けられない。キーを叩く音が近藤の周りで鳴り響く。僅かな時間を経てプリントアウトされた用紙を手に、ぼんやりと考え込む。]
あそこはあぁだから…幅広い年齢層は狙えるんだよねぇ。だけどビル自体が店舗改装を行う訳で…。そうなるとターゲットは振り出しに戻る…。ただ実用性を狙う店で攻めていくのかファッション性とバラエティ色を強めて行くのか…。店の概要を見ただけだと解んないなぁ…。
[青写真を描いて思考を固めていく。しかし定まらない方向性は近藤の溜息ばかりを誘う。]
…コーヒー飲んでからもう少し考えよう…。
[呟きながら立ち上がると、一旦給湯室へ。]
近藤君が本気で真面目に仕事してるガクブル
私は何をすれバインダー!?
つーか、部長職って、何すればいいの?本気で。
[黙々と仕事をこなすのはそんなに辛いことではない。
上手くいかないことも多いが、秘書の仕事は好きだ。
ただ現状、問題があるとすれば]
…尻が落ち着きません
[はきごこち。]
[コーヒーを啜りながら那須の瀬戸への接し方を眺め、どういう接し方が一番ベストなのか頭の中でシミュレーションを行ってみるも相手の出方があんまりにも未知数で結局途中で中断をし]
…そう…ですね…。
[那須の瀬戸への優しい言葉に自分の役割をぼんやりと察すると、表情を冷酷ともとれる無機質なものへと変え]
…叩き甲斐のある純度の高い鉄であることを祈るばかりです。
[素っ気無い返答を返して空になったコップを机に置き]
[神部の表情変化と言葉に、やんわりと微笑んで]
いつもの神部さんのペースが戻ってきましたか?
鉄は何度も叩いて純度を上げることができますよ。
見るからに、叩かれることに関しては頑丈なようでした。
後のフォローは私が全て負いますから、神部さんはとことんまで叩いて差し上げてください。
[本人達が居ないのをいいことに、しっかりと密約を交わす]
[給湯室へ向かう途中、キョロキョロと周りを見渡している羅瀬の姿に気付き]
あれ…どうしたの?確か休憩するとか言っていなかった?
[とりあえず声は掛けてみた。]
…光るものがないと、叩く気も起きませんから…。
外回りの間の仕事までは責任は持てませんが。
[上司の何とも頼もしい言葉に適わない、と前髪をくしゃりと掻き上げると密約に一つ頷いて返事をし。ピリリと小さく響く着信音と表示される得意先の名前に携帯を手に取り]
……失礼。
アルバイトの二人が休憩から戻ってきたら先程の続きを、と伝えてください。
[那須に一つ礼をすると電話に出る為足早にワーキングルームを*出て行った*]
さて、亜久支社長に今日の報告をしに、上に行って来ますね。
[外回りで得た資料をまとめて、四階へと向かう。一つの階くらいならと思い、いつも階段を使っていた]
この業界、体力と身体の線が崩れたら戦えませんからね。
〔神部の言葉に頷きながら、メモに幾つか書き込みし〕
助かります…南九州支社管轄のものと
突合せが残っていますので。
呼び方は、そうでしたね…今でもつい口をついてしまうようです。
〔那須部長と彼の無言の連携を見ていると、
やはり先輩と呼ぶ心持ちになるらしい。
中途入社の自分は、まだその辺りの機微が
神部に及ばない――そう思う〕
〔――そして、主任と副主任で鞭コンビなのは
どうかと自分でも気になっている。
自分の至らなさをフォローしてくれる那須部長の
気遣いは見習いたいところで〕
一時期からすると、前途有望な新卒者が
他業種に流れやすくなったとは聞いています。
新作発表会も近いことですし、この機会に
職場に愛着を持ってくれるといいのですが。
迷ったの?
[目と鼻の先なのに?とは言わない]
給湯室へ行くんだよね?オレも今行く所だから、案内するよ?こっちこっち。
[そう言って羅瀬の半歩前を歩き、手招きをする。]
[四階に上がると、支社長室の扉をノックする]
――まさか、まだお戻りになってらっしゃらないのかな?
[返事の無い扉に、思わず溜め息を吹き掛け]
仕方が無い、秋芳さんは居るかな。
[きびすを返し、秘書室をノックする]
[とんとんと爪先で床を叩きながら茶を淹れる。
4階給湯室はほとんど自分しか使っていない]
…ちょっと分量多すぎた。
[濃い目になってしまった紅茶を持って秘書室へ。
と、部屋の前に人影]
あれ、那須さん?
[たん、とエンターキーが音を上げる。
終了した会話の必要点を纏め上げ、息を吐き]
[先程打ち切ってしまった会話を思い出す。
立ち上がり、伊香保の許へと向かって]
伊香保主任、先程は失礼しました。
…そう、一昨年の話ですが。
確かに新入社員が倒れたということはありましたが、
伊香保主任も随分と無理をなされておいででした。
それも含めて、無理はやめてください、と。
…差し出がましいことを申し上げている自覚はありますが。
[僅か、苦笑]
[思いもよらず背後から掛かった声に、それでもゆるりと振り返り]
おや、中にはいらっしゃらなかったのですね。
支社長に資料をお持ちしたのですけれど、まだお帰りではなかったようですので。
秋芳さんには、これを。
[言いながら、薄いバインダーに挟んだ用紙を手渡す]
試着感想用のアンケート用紙です。
せっかく穿いているのですから。
それと、毎日簡単で良いのでレポートを提出してください。
それは電子メールなどでも構いません。
どの程度で慣れるものかのデータになりますので。
――落ち着きませんでしょう?
特にあの手のTバックのものは、スーツの生地が直接お尻の皮膚に触れますから。
ああ、はい、支社長には一応連絡を入れておきます。
部屋にいることの方が少ないですから…
[渡された用紙とその後に続く内容に一瞬詰まり]
…全然落ち着きません。
半ばセクハラですよこれ…
データ採取は大切ですけど…
[じわじわと顔を赤くして、俯きつつぼそぼそ]
[素直についてくる羅瀬の姿に、僅かに目を細める。過去の自分の姿が重なるのだろうか。]
ワーキングルームを出たらこっちに進んでいけば、突き当たりが給湯室だよ?トイレの隣だから覚えやすいと思う。
で、ここがそう。冷蔵庫の中にも色々と入っているから、好き勝手に飲んでね。あと帰り道は解るよね?廊下に出たら真っ直ぐ進めば部屋が見えるから。
[給湯室に入ると、近藤は慣れた手つきでコーヒーを淹れる。湯気が立つマグカップを片手に持つと手をひらりと振って、再びデスクへと戻った。]
[秋芳の言葉に、一瞬だけ目を細めて]
――ああ、セクハラになりますか。
[軽く口を押さえてくすくすと笑い出す]
秋芳さんは入社されて――2年、いや3年になりますか。
現場に居なければ、この会社に何年居ても空気に染まらないということですね。
申し訳ありませんが、現場にはそういったプライバシーは存在しないのです。残念ながら。
ふむ、もう少し三階の空気に慣れたほうが良いのでしょうか?
[少し考えると微笑み]
先ほど言ったレポートですけれど、電子メールではなく手書きのレポートにお願いします。
そして毎日私の机まで持ってきてください。
よろしいですか?
[柔らかな表情と口調、そして相手に尋ねる内容の言葉。しかしなぜか有無を言わせないだけのものがある]
ふぇ
[現場に慣れるとかそういう問題なのか。
問題なんだ。なんか納得させられた]
……は、はい。
[ふと気付くと頷いていた。
部長オーラ恐るべし]
[秋芳の返事を聞くと、大きく頷き表情を僅かに変える。ただそれだけで、秋芳に掛かる空気がすぅっと穏やかになったように感じられたかもしれない]
支社長もあなたのことが憎くてこのような指示を出したわけではないでしょう。
あの方も、元々は現場からの叩き上げです。
その同じ空気を肌で感じてみるのも、秘書の務めと言えるのではないでしょうか?
[よくよく考えればかなり無茶なことを言っているのだが、その場の空気と口調と表情に、何となく丸め込まれてしまうのが...の持ち味といえた]
[薄くなった威圧感に、下げかけていた足を元に戻し]
そう…かもしれないですね。
よく考えたら俺だけ、新入社員の恒例行事って奴やってませんし。
部屋が離れてるだけが馴染めない理由じゃないですよね。
[あっさりと丸め込まれた]
〔作業を進めながら時折マニュアルファイルを開き、
該当頁にメモ書きした付箋を貼っていく。
多少手間だが、忙しい時こそマニュアルを
進化させるチャンスと思っている。〕
〔牧原から声をかけられると、顔を上げ…
僅かに目元を和らげて会釈する〕
いえ。仕事中はお互いさまですから。
職責に振り回されるばかり
だったように思います…当時は。
近頃、漸く無理のしどころも
見えてきたかもしれません。
…お気遣い有難うございます、先輩。
いつもは水気厳禁のマシン室でしょう。
せっかく今夜はこちらなのですから、
コーヒーかお茶でもいかがですか?
秘書の仕事がどれほど忙しいものか、私には分かりませんが――せっかく新人が入ってきているのですし、時間があるのであればその働き振りを見に来るのも良いのではありませんか?
彼らにとっても良い刺激になるかもしれません。
[そして神部からのしごかれっぷりを見れば、もう少し秋芳もしっかりするかも――などということまでは口に出さない]
[イスに腰掛けながらたべっこ動物を一枚指で摘み]
*09西表山猫*か…。
[口に放り入れながら、先程の店舗概要と情報を纏めた紙を見比べる。
出店する店の概要から行けば、白か黒かが好みの店舗ならしい。グレーゾーンは持たない。店的にはどちらもいけるので、ピンポイントで攻めていく戦略ならしい。
そういった店に働きかけるには、こちらもピンポイントで攻めて行くしかない。ではどちらを選択する?]
…みんな忙しそうだけど…伊香保主任にでも聞いてみようかな。神部副主任は新人教育も兼ねているみたいだし…。
[ふぅと息を吐きながらコーヒーを啜り。考えが纏まり次第主任の伊香保の許へと足を*運ぶだろう*]
はい。
…暇があると俺も下に降りたいと思うんですけど、
皆仕事忙しいだろうと思うとなかなか行けなくて。
邪魔になっちゃ悪いですから。
[困ったように笑って首を傾げ]
―ワーキングルーム―
[外回りから戻るや否や―こう言う時廊下に近い席は助かる―椅子に崩れ落ちるかのごとく座り込んで溜息一つ]
大分遅れてしまいましたね…全く、僕とした事が……。
[予定では数時間前には戻って来れているはずなのだが]
[向けられた会釈に同様に返し]
私はいつまでも変わらないので良くわからないのですが、
人の上に立つのはそれだけでかなりのプレッシャーでしょう。
伊香保主任は生真面目でいらっしゃいますし。
――そんな。私は思ったことを申し上げたに過ぎません。
心遣いに関しては那須部長の足元にも及びませんし。
[飲み物の申し出に、僅か悩むように首を傾げ]
…そう、ですね。
言われてみれば、確かに少々喉が渇きました。
伊香保主任は何をお飲みになられますか?
みな、ちゃんとした大人です。
忙しければちゃんと忙しいと言いますから、心配することはありません。
ワーキングルームに来ることに、遠慮は必要ありませんよ。
[微笑むと、ちらりと左手の時計を確かめ]
そろそろ私は時間ですね。
申し訳ありませんが、この資料を支社長にお渡しください。
説明は改めて、と。
[残りの書類も秋芳に手渡す]
[そのままデスクワークに戻ったが、何時も無駄口を叩かず自分の仕事を最優先すると言うのに今は手よりも口の方が動いている。牧原の存在にも気付かないほど余裕が無いらしい。]
本社ももう少し考えて採用してくださいよ…苦労するのはこちらなんですから…。
[……よほどバイト達と相性が悪いらしい]
…そうですね。
ちょっと難しく考えすぎてたのかもしれません。
ありがとうございます。
[ふ、と笑顔を見せて]
承りました。
お疲れさまです。
[書類を受け取って、ぺこり]
――ええ、それでは――また後日…。
其方の件は、お呼び戴ければいつでも…。
[優雅な口調で笑みを浮かべながら呟き、電話を切ると再びワーキングルームへ。アルバイトの二人が戻ってきていることに内心安堵すると表情はまた堅いものへと変わり]
休憩は終わりだ。
仕事を再開しよう。
…羽生、お疲れ様。
[戻ってきている部下に一声かけると再びパソコンを開いて席につき、紙コップの中身が空のままだったことに気づくが休憩は終わりと言った手前自分が席を立つわけにも行かず表情を険しくさせると画面へと向かった]
期待していますよ、発表会のモデル。
壮年向けの新作があれば私も駆り出されるのでしょうが――今のところそのような話は出ていませんね。
今回は若年層向けのものに絞っているのかもしれません。
では、お疲れ様。
[労いの言葉を秋芳にかけると、手ぶらになって階段を下りていった。そのまま三階の給湯室に向かう]
[伊香保を挟んで向こう側。
小さく何事かの呟きが聞こえてくる。
ワーキングルームに居る事は少ないものの、
普段との格差には気付く。
僅か、思考を巡らせてから]
羽生君、何か飲みたいものは?
[一言尋ねれば我に返ったような間の後に返事が返る。
了承の意を伝えてから、ふと視線を巡らせ]
――神部副主任はどうされます?
〔此方の席から、給湯室から戻ってきたらしい
近藤の背が見える。今日はあれこれと思い悩む様子の
彼を暫し見遣って〕
――今日来たアルバイト達には、近藤がいい兄役に
なるのだろうな――
〔顧客への提案に新規開拓にと悩みながらも
突き詰めて考える姿は、二人の良い手本に
なるように思えた。そんな彼からアドバイスを
求められれば、手持ちの他支所のデータから
類似案件を幾つか示しつつ相談に乗るだろう。〕
[期待されても困る、とはもう言えず。
後に引けなくなった時はとにかく最後までやり通すことだ。
と、姉ちゃんが言ってた]
とりあえず、支社長に連絡入れなきゃ。
[ひとまず書類を抱えたまま秘書室へ。
淹れてきた紅茶はすっかり冷めてしまっていた]
[給湯室でかなり大き目のマイ湯飲みに緑茶を淹れ、両手で包み込むように持ちながら端の入り口からワーキングルームに入り自分の机へと向かう―――その途中]
おや、コップが空になっていますね。
コーヒーでしたか。
淹れてきましょうか。
[返事も聞かずに、自分の湯飲み(魚変の漢字がびっしりと書き込まれている)を神部の机の上に置き、給湯室へと取って返す]
某村の某ヤシチの人(某?)>確かに瑠卯くんの名前はちょっと…人間の名前なのか系ですよね(酷)
係長の名字も微妙だと思いますが(激酷)
近藤さん・部長・副主任・秋芳さんは上手いと思います。
[休憩で息抜きができたのか先程よりも随分と大人しく手を動かす新人2名に神部のキーボードを打つ手も自然早くなり]
――え…?ああ…ええと…
[牧原に掛けられた声に何のことだか瞬時には反応できず、視線を巡らせてから飲み物のことだと判断すると口を開くがその横で那須が湯のみを置いていき]
……那須部長が持ってきてくださるそうなので…。
[変わった柄の湯のみを見つめながら牧原へ会釈をした]
[給湯室に行ってみたものの、よく考えたら神部の個人のカップが無い]
そういえばいつも紙コップでしたか?
[軽く首を傾げつつ来客用のカップにインスタントのコーヒーを注ぐ。それを持ってワーキングルームに戻りながら、牧原たちの話を聞いて]
おや――他にも飲む方がいらしたのですね。
[しまったなぁと言いながら、神部の前にカップを置いた]
…ご苦労さまだな羽生くん、お帰り。
大分粘ったな、先方から電話があったぞ。
〔疲れた様子で隣の席へ戻ってきた羽生に、
珍しく少し唇の端を持ち上げて見せる。
――彼の苦労は報われたようだ〕
〔それでも仕事が押していることに変わりはなく、
嘆く彼の肩を労いの意味をこめて軽く叩いた。
そのまま立ち上がって、牧原の言葉に緩く被りを振る〕
そんなことはないです。
…実のところ、あまり顔を合わせない先輩に
仕事振りをそんなふうに見られていると
知らなかったので…面映いというか。
自分は緑茶を。
皆も煮詰まってますし、纏めて持って来ます。
…ご苦労さまだな羽生くん、お帰り。
大分粘ったな、先方から電話があったぞ。
〔疲れた様子で隣の席へ戻ってきた羽生に、
珍しく少し唇の端を持ち上げて見せる。
――彼の苦労は報われたようだ〕
〔それでも仕事が押していることに変わりはなく、
嘆く彼の肩を労いの意味をこめて軽く叩いた。
そのまま立ち上がって、牧原の言葉に緩く被りを振る〕
そんなことはないです。
…実のところ、あまり顔を合わせない先輩に
仕事振りをそんなふうに見られていると
知らなかったので…面映いというか。
自分は緑茶を。
息抜きがてら、行ってきますよ。
─ファッションビル・小会議室─
[長く繊細な指が、純白のトルソマネキンに黒いラメ入りのタンガを着せる。
いとおしげに撫でて生地を整えれば、ショップのオーナーからは感嘆の声。]
ええ、こちらが夏の新作でも一番の自信作なんですよ。
デザイン性と、通気性・吸湿性の両立を実現した新素材を使用した、夏の勝負下着。
如何でしょうか?
[淀みないセールストークと笑顔。]
[あっという間に再びワーキングルームを出て行く那須を見送り、
湯飲みを見つめている神部に僅かな苦笑を零し]
ああ…少し遅かったですね。
手を止めさせてしまい、申し訳ありません。
[謝罪の言葉と共に頭を下げ。
戻ってきた那須に会釈をする]
いえ、自分で行って参ります。
お気遣い感謝します。
>>220
すみません、遅れた理由は「バイト達を避けたい心理」と「事故渋滞等のアクシデント」のためとするつもりだったんですが…。
ありがとうございます、主任。
やはり基本はセルフサービスですか…。
〔一連のやりとりに、声へおかしそうな色を混ぜ。
部長に会釈してから給湯室へ*行ってくることだろう*〕
[那須が戻ってくると席を立って頭を下げ]
…部長の手を煩わせてしまい失礼致しました。
有難うございます。
[置かれた何時も使うものよりも質の良いカップを遠慮がちに引き寄せ]
…いえ、牧原さんもお気遣い感謝します。
[牧原に緩く首を振ると再びパソコンへ。瀬戸と羅瀬が分けた書類へ目を通して行きながら先程瀬戸が読み上げたアンケートの回答に険しい表情を浮かべると皆までは打たず概要だけを簡潔に打ち込んでいく。ふと、思い出したようにメモに走り書きを残して「後で社内mail」と書き加えた]
/*
あー、そか。actないからしおり使えないのか。
37 ここまで読んだ。
社内メール、みんなの予定…新入社員歓迎会。
それにしても私が明日から2週間くらい帰る時間が
22:00以降になるので毎回更新に立ち会えなさそうな罠。
一体どれくらい参加できるんだろう…orz
[伊香保が立ち上がれば目線は僅かに上を向く。
頭を振るのに瞬いて]
…そうですね、私は殆どマシン室に篭り切りですし。
タイミングが合わないと一ヶ月顔を見ないということも少なくないですが…それでも性格などは雰囲気にも現れますから。
ああ、いえ。私も行きます。
羽生君の分もありますので。
[制されるのを押し切って。
伊香保の後に続くようにして給湯室へ]
[戻れば羽生の机にカップを置いて、
自身はミルクを入れた珈琲を持って*席に着くだろう*]
いやいや、私も気づかなくて済みませんでした。
[牧原に軽く頭を下げると、マイ湯飲みを手に取る。ちょうどいい具合にぬるめになっているのに微笑んで]
基本はセルフですね。
鳳さんの手を煩わすまでもないでしょうし。
[そもそも彼女の席は一番給湯室から遠いのですし、と伊香保に微笑む。きちっと礼をしてくる神部には苦笑いを返し]
ああ、わざわざ立たなくても。
いつも嫌な役目を背負わせてしまってますからね。
これくらいはさせていただかないと。
[そう言うと、自分の席へと戻っていった]
さて、もうひと頑張りしますか。
[ぬるくて渋い緑茶をひとくち含むと、パソコンの画面に*向かった*]
[他にも幾つかの新作の販促資料を提示して、契約を取り付ける。
ついでに言われた意外な頼みに、一瞬驚くがすぐに笑顔に戻る。]
着用例ですか。
そうですねぇ、確かにその方が分かりやすい。
こちらのティーン向け数点と…あとは、新開発の紳士用ガードル…ええ、これも自信作です。ちょっと壮年向けなんですけどね?気になるお腹周りをスッキリさせるフロントのパワーパネルが特徴でして…
[…などと、約束を取り付けつつ、いい感じで訪問を終える。]
[長い時間画面を見つめていると目が疲れるのか眼鏡を外して目と目の間を指で揉み解し。湯気の立つコーヒーを啜りながらマウスを操作してメーラーを開くと新着メールの音に眼鏡を掛け直して文章を読み。先程書いた走り書きの後ろにメモを書き加えると新規メールの画面を立ち上げて簡潔な文を打ち込んで送信ボタンを押し]
…暫くの間、失礼します。
[急いで荷物を纏めると黒のスーツを片手に、*ワーキングルームを去っていった*]
[結局本日は遅くなってしまったので直帰。
幾つか新モデルの販促資料が出ていたので、自宅マンションに帰ってからチェック。
日本男児の夏!ネオジャパネスク【祭】シリーズ
OLアンケートで一番人気!
年下のカレシに穿いて欲しい下着ナンバーワン【ポッピンラビット】シリーズ
さりげなダンディズム【bi=ga=ku】シリーズ
このあたりが今年の夏の新作ラインナップらしく。
開放的な季節に合わせて、エロカッコイイ系の過激タイプと、従来のオーソドックス路線の二本立てで攻めるのがこの夏の本社方針のようで。]
んー…アルバイトの子たちに着用例資料作ってもらおうかな?
[膝の猫を撫でながら、メールを送信。]
――2階 仮眠室前――
〔アルバイトの瀬戸が何のかのと言って
帰宅しないので、結局消灯後も残ることになった。
ロビーから羅瀬を送り出した後、懐中電灯を手に
瀬戸を仮眠室へ連れて行く〕
寝るところがないだと…そういうことは早く言え。
というか、普通は言わん。
就業契約書に書いてある住所が
やたら遠いと思ったら、実家の住所か。
〔呆れ混じりに小言を言う。仕事を真面目に
こなして正社員になれば、社員寮に入れる
だろうがな、とは一応アドバイスめかすつもりかで〕
明日は友人宅に泊まるなり何なりするように。
…トイレに行くなら今のうちだぞ。
君のIDカードでここの扉は開かないからな。
〔彼があれこれと煙に巻こうとしたなら、
顔面アイアンクローのひとつくらいは
――かましたかもしれない〕
…紅練係長から、メールが来ていたな。
瀬戸くんはノリノリでやるのかもしれんが…
羅瀬くんにはフォローが要るだろうな。
〔明朝の予定を考えつつ、自分はシャワーを*浴びに*〕
ちょ…ミッキーが!!!本社専務理事がっ!!!(笑)
これってもしかして、一族郎党が役員に付いてるとか?
大丈夫なのかこの会社(笑)。
いやぁ…はは、面目ないっす。
[電気の消えた暗い中、懐中電灯一本で迷わず二階に降りて仮眠室へと連れて来てくれた伊香保主任を、さすがですねとおだてる。
…大した反応は無かった気がする]
なあに社員寮どころか、それほど遠くはない未来にそりゃあもう豪勢な億ションくらい、ポーンと買える男に俺は…
だからそれまではせいぜい、この会社にご厄介に…
…え?
いやいや、友達いないとかじゃないっすよ。
いても俺と大して変わらない境遇か、ダンボールがお家の人だから無理とか、そういうんじゃないっすよ……ぐほお!
[色々誤魔化していたら、危うく顔面アイアンクローを食らうところだった]
危ねぇ危ねぇ…
俺が通信空手免許皆伝じゃなかったら、こりゃ死んでたな…
しかし、予想外にというか予想以上に、男性下着はステキなことになっていた!
現実は小説より物凄かった!
みんなも見てポカーンとするといいよ!
[広いワンルームマンションに、猫と二人暮し。
シーザーサラダをツマミに、軽くワインなんか呑みながら、CSの古い映画を眺めて寛ぐ。]
さて、どうしたもんだろうねぇ。
[ゴロゴロ擦り寄ってくる愛猫を撫でながら*夜も更けていく。*]
[顔面アイアンクローは避けて、頭部アイアンクローを食らっているのだから意味がない。
ぎりぎり痛のする頭を押さえていたところ、聞こえてきた声に顔を上げる]
…マジすか?
[君のIDカードでここの扉は開かないと言われ、さすがに焦る]
だから親切に案内して、扉まで開けてくれたんすね。
危なかったなー…扉閉めちゃったら、それ軽い監禁みたいなことになってたじゃないですか。
下手したら、哀れな寝小便ヤロウになるとこだった…
トイレトイレ。
[扉を開け放したまま仮眠室を出、トイレに向かってうっかり喫煙室で晒すべきでないものを晒すところだったが、スッキリする前に気付けて解決。
ちゃんと隣に入り直して、用を足した]
ふー。
…紅練係長から、メールが来ていたとか言ってたっけ。
ノリノリって何のことだろ。ま、明日確認すりゃいいかな?
[洗面台で手を洗いながら瀬戸はふと思う]
そう言や俺スーツにせよシャツにせよ下着にせよ、これっきゃ無いわけで…
毎日同じ格好っつう甲斐性の無さはともかく、職場に異臭漂わせちゃまずいよな…
[スーツの襟を掴んで鼻を寄せ、くんくん匂いを嗅ぐ]
ん…スーツはまだ大丈夫。
問題は下着…
…いや、スーツも大丈夫かね?
自分じゃ自分の匂いはわからんとか言うしな。
うーん…
[...はこっそり洗濯することにしたようだ]
…ヨシ。
へへ、会社にだって石鹸くらいあるある。
爽やかな石鹸臭の俺…社会人としてもイメージいい!
[トイレを出た正面のシャワールームを、ちらりと見やり]
しめた…さっき伊香保主任がシャワー浴びるとか言ってたから、中入ってんだろ。
あの人なら扉だって開けられるわけで、運が良けりゃ……
[完全に閉まりきっていないシャワールームへの扉は、開いていた]
ラッキー!
[水音がするシャワールーム内の一個室を前に、瀬戸はニヤリと笑む]
伊香保さんがシャワー浴びてるうちに、空いてる一個室に入って、怒涛の勢いで髪洗って体洗ってスーツとシャツと下着も洗濯……俺ならやれる!
本気を出した俺のスピードを見せてやるぜ!
[誰も見ちゃいないが、言葉通りの怒涛の勢いで服を脱ぐと、髪を洗い体を洗い、シャツを洗い下着を洗い靴下まで洗い、驚くべき事にスーツまで洗った]
……なんじゃこりゃああ?
[石鹸で洗われたスーツ、その驚きの皴]
くっ…衝撃を受けている場合じゃないッ
主任もそろそろ上がる…その前に俺が上がって、仮眠室に行かねば。
なあに…しこたま絞って軽く乾かして寝押しすりゃ、何とかなんだろ!
[そのように仮眠室を洗濯物乾かし室へと変え、マットの下でスーツの寝押しをも始め、自身はすっぽんぽんで眠る瀬戸。
甲斐性は無くとも、この手の生活力は*あるかもしれない*]
う…うーんうーん、聖歌姉ちゃん…
毎日朝ご飯は生クリームの乗ったホットケーキとか
無茶言わないでください…
俺の腕が片方だけ鍛えられてしまう…
はっ。
[がばぁ、と身を起こす。机に突っ伏したまま寝ていた]
[思わず鏡を見る。
頬にくっきり下敷きになっていたボールペン型のくぼみ。
ふと、紹介されたメンズエステを思い出す]
…行ってみようか…試しに…
[再び情けない悲鳴を上げることになるのは*少し後のこと*]
秋芳君はすっかり美味しいキャラにゲホゴホ
那須は薔薇恋愛RP的にビミョいキャラになったから、適度に仲人キャラになれればいいなぁ。
[今見ていた夢はさっぱりすっかり忘れているらしい]
ふぁ…
[...は壁にかけられたスーツをちらり]
代え、そのうち買わないとなぁ。
[どうやら昨日帰って来てからすぐ寝てしまっていたらしい]
したくしてなかった…
急がないと。
[安すぎず高すぎず、一人暮らしによさそうな部屋。ソファーやベットなど必要最低限のものくらいで少々がらんとしている]
那須 36
紅練 34
牧原 32
伊香保 29
神部 27
羽生 26
秋芳 26
近藤 24
瀬戸 20
羅瀬 20
こう見ると、年齢的に三十路越えてるキャラ結構いるし…。
那須のキャラ使って何か考えている人、いるのかなぁ?
[近いこともあり、...にしてはめずらしく会社には迷わずに行けるようだ…が]
あれ、食パン買い忘れちゃった。
何かコンビニで買っていかないと…
[こういうとき、絶対に迷う]
やめろ…僕は――なんかじゃない…っ!
[がばっ。ベッドから跳ね起きる]
はぁ…はぁ…。
[荒い息を吐きながら動悸が静まるのを待ってベッドを降り冷や汗に濡れたパジャマを脱ぐ]
…夢を思い出せないのは久しぶりですね。
[呟いて、汗を流すためシャワーを浴びる準備を始めた]
ふぁあう…よく寝たワ。
って……どこ、ここ?
[寝起きで頭がぼんやりしている。
ついでに髪も跳ねまくっている。
それには気付けないが、自分が一糸纏わぬ姿であることには気付けた]
…ひ!
何で裸なの俺!
まさか…まさか美青年略取監禁売買事件勃発……!
こちらが現場の被害者Sさんこと瀬戸さんですって…?
たったたたたタスケテー!
[仮眠室で無駄に切羽詰った声が響く。
別に拘束されているわけでもない手足をばたつかせて、洗濯物乾かし室と化した、二階仮眠室の床をドタドタと走り回る。
顔に直撃する己の洗濯物]
わぷ……はっ。
[...はやっと思い出した]
そうか…
俺が居るのはメロンウォーター社で…
ここは俺の部屋!
[ちょっと間違っているけれど]
[...はモソモソと着替えを始めた]
あ…スーツどうなったかな…
[マット下を確認すると、それなりの皴取れ効果]
ハッハッハ。
思惑通り!
やるなぁ、俺ー。
[喜び勇んでまず下着から身につけていき、着替え中だと言うのに扉が開きっ放しであることに気付くと]
ハッハッハ。
覗かれちゃ大変。
無用心だなぁ、俺ー。
[ガチャリと扉を閉め、すっかり着替え終わってから気が付いた]
[シャワーを終えスーツに着替える。朝食は携帯飲料、洗濯物は近くのコインランドリーに入れて帰りに回収するだけなので―無用心だが盗まれた事は一度も無い。洗濯機を買うのはきっと実害が出てからだろう―朝のしたくはこれで完了である]
さて、今日も一日頑張りますか。
[そう言うと*何時もより少し遅く家を出た*]
[これでも一応、誰よりも先に出社しているところが人望が費えない原因のひとつなのだろうか?ある意味「早く出勤さえしてしまえば後は何をしてもオッケー」と思っていると言えなくもないが]
…何の音だ?
[支社長室まで禁煙のため、喫煙室から出てきたところでドンドンと何かを叩く音が聞こえて立ち止まる]
仮眠室、そしてあの声は確か昨日の……。
[コキコキと首を鳴らしながら仮眠室の扉の前に移動すると]
内側からならIDカードがなくても扉は開くぞ?
[扉越しの相手に向かって言った]
あわわわ…あわわわわ…某月某日未明、メロンウォーター社福岡支社二階仮眠室において、ミイラ化した遺体が発見され、死亡者はアルバイトとして4月から努めていた瀬戸里久さん(20)と見られあわわわ…
[閉じ込められた恐怖に駆られて、瀬戸は我を失う]
かくなる上は…
扉を蹴破る!
[元々そういう奴だと言えなくもない]
無駄に丈夫な仮眠室扉め、通信空手免許皆伝の俺様の蹴りを受けやがれ!
チェストー!
[――ズガダァン!!
かなりの音が辺りに響き、そして――…]
ぐぉおお…
[瀬戸の足が痛かった]
うう…嫌だ…
こんな所で死にたくねぇ…
[最悪でも守衛さんだとか掃除のおばちゃんだとかが助けてくれるだろうから、瀬戸の不安は大き過ぎるというものだ。
しかし本人的には大変深刻な様子で床へと体育座りをし、目下憂い顔にてメソメソ中。
――と、そこに聞こえる救世主の声]
う、内側からなら扉は開くですとー!?
[そう言えばドアノブを回すことすら試していない]
[慌てて扉に手をかけると――]
あ。
[開いた。
アッサリ開いた。
そりゃそうだ]
………。
[目前におわすは救世主様、その名は…
その名は…ああ、聞いていなかった。
ともかく支社長様だ。
恥ずかしいような、だけども助かって感動しているような、ずっと上の人を前にして緊張して畏まっているような、それでいて感謝のあまり抱きつきでもしたいかのような、複雑怪奇な表情で亜久の前に佇む瀬戸]
支社長…!
[とりあえず頬は赤らめ(恥ずかしい)目は潤み(感動)、姿勢は直立不動(畏まっている)で、支社長の両手を握った]
[扉の中から出てきた瀬戸が、妙な雰囲気で自分の手を握ってきたことにビミョーな表情になる]
私はもう少し落ち着いたタイプが好みなのだが。
[しっかりと勘違い]
それはともかくだ、その格好は何だ?
それ以前に何故仮眠室にいるのだ?
瀬戸君のIDカードは、まだ出来上がっていないのではなかったか?
[瀬戸の背後を見てみると、なぜか生活感が滲み出た仮眠室内が目に入った]
――1階 食堂――
…昨日の達成率は2%か。
目標を高く設定しすぎだと支店長から
また窘められてしまうな。
〔営業日報をファイルに挟みつつ、遅い昼食を摂る。
ランチタイムは終了したばかりで、伊佐平良さんが
厨房で洗い物をする水音が聞こえている〕
アルバイト二人は、出勤二日目だな。
瀬戸くんは社内にいるのだから、遅刻はしないと思うが…
羅瀬くんは話に聞く分だと心配だな。
一応電話を入れておくのもいいだろう。
〔今朝になって、羅瀬の迷子っぷりを耳にしたらしい。
彼の携帯に連絡をして、道案内が必要なら呆れつつも
口頭で誘導もする筈で。
仮眠室での救出劇は未だ知る由もなく――〕
支社長、恩人のあなたがそう仰るのなら、俺…
あなたのために頑張って落ち着きます!!
[この時点で落ち着いていない]
はあ、それはともかく、この格好?
この格好ですか?
[...は自分の姿を見回した。
豪快に洗われた真っ白な靴下。
爽やかな肌触りの清潔な下着。
多少ヨレていようと、下に隠れるから問題ないはずのシャツ。
ちなみにネクタイは、解かずにそのまま首から抜いておいたのを再び首飾り的に装着したので、一応ちゃんと結べているはずなのだ。
そして石鹸の香り漂う、皴のないスーツ]
…完璧じゃないっすか?
[跳ねまくる毛以外は]
あ、俺が仮眠室に入れたのはですね…その…伊香保主任に連れてきて貰いました。
…お、怒っちゃ駄目っすよ?
俺が頼んだことですし…
住むところが無……イヤイヤ、朝から晩まで働くためにも会社に住むべきだと俺は思いましてね。ええ。
……気合を入れて落ち着いてくれたまえ。
[久しぶりに溜め息なんぞを吐くと、瀬戸の格好を改めて上から下まで見てみる]
[洗いざらしでバリバリなのが一目瞭然の靴下。
見えないが、やはり柔軟剤など使ってないであろう下着。
襟のカラーがヨレまくったシャツ。
ネクタイは締め方は間違っていないものの、形が崩れて。
皺は無いが、石鹸の香りがやたらとキツくツンツルテンになりかけているスーツ]
[オマケに、ボサボサの頭]
……不合格。
[ボソリと呟く]
伊香保君か、怒りはしないがな…。
そして会社は住む場所ではないぞ?
[本社人事を、恨みがましく口の中で呪った]
……ええっ。
[不合格と言われると、自分を全否定されたかのような悲痛な表情になっていたが、気合を入れて落ち着く]
き、気合だっ…はぁはぁ。
…ふう。
なんの。
男は見た目じゃないっす。仕事ができるかどうかですよ。
[謎の落ち着き方で実際に落ち着いてしまうと、会社は住む場所ではないと言う支社長の突込みにも笑んで]
そうですとも。
会社とは住む場所にあらず。
男が生きる場所なのだ!
[良い事言ったと信じる瀬戸の瞳の奥で、メラメラと燃える炎]
さあ支社長!本日の俺に任される仕事は、どのようなものでございましょうかっ?
遠慮なく何でもどんどん持ってこォい!
[瀬戸の言葉に軽く頭を振ると]
周りのほかの社員を見てみなさい。
身だしなみも体形も、もちろん元々の容姿も。きちんと整った人間ばかりだ。
我々はお客様の前に出て見られる職業なのだよ。
それがクリアできないと、仕事ができるとは言わないのだ。
[携帯を取り出すと、どこかへと電話をはじめる]
……今、美容室に予約を入れておいた。
支払いは気にしなくても良いので、まずは髪を整えてきなさい。
それが今日の君の仕事です。
服装は……誰か手の空いているものに任せよう。
良いね?
うーむ、こういうのは実際の動いてるキャラが絡んでやらせるべきだよね。
にゅーん……。
でもメール配信は亜久でも可能だから!
び、びようしつ??
[さすがに面食らって聞き返す]
ででも、美容室って女性が行く所じゃ…
散髪屋ってか、俺自分で切れますけど…
[しかし支社長からの、駄目押しの確認。
何だかんだでさすがの支社長。
有無を言わせないオーラだ。
思い出してみればバイト仲間も平社員も、副主任だって部長だって、秘書にシステム管理者に至るまで、実に身奇麗なものだった。
目の前の支社長だって、ちょっとしたものだと思う。
係長に至っては体型からしてモデル並だった。
なるほど見られることも必要な職業人とは、そういうものなのかもしれなかった]
は…はい。行きます。
瀬戸君はモトは良いのだから、磨けば良い人材になるはずなのだ。
否、磨けば良くなると判断したからこそ、本社人事が採用したはずなのだ。
[そう思いたいらしい。瀬戸の顎を手で軽く持って、上下左右に動かしてみて顔の造作を確かめると]
うむ、光るはずだ。
ついでだから、髪を整えるのと同時にメイクなどもしてもらうと良いだろう。
総合的に扱っているところだからな。
[自分の名刺の裏に、簡単に地図と店の名前を書いて瀬戸に渡した]
さあ、行ってくるがいい。
め、メイク??
[メイクを施された自分を想像すると、顔の形でも確認しているのか見られていることと相まって少し気恥ずかしくなるが、磨けば光るはずなどと言われれば嬉しくないはずもなく]
はっ!
髪切りと化粧の任務、確かに承りましたッ
[ビシリと敬礼的に了解のポーズを取ると、支社長からの地図と店の名前の書かれた名刺を受け取る]
行って参りまーす!
[ドタドタ元気の良い足音を響かせて、階段へと直行する。
エレベーターを使えば楽だが、気分の問題らしい]
迷うなよ?
転ぶなよ?
事故るなよ?
[元気な後ろ姿を見て、どうしても隠せない不安が見え隠れ。
瀬戸と別れて支社長室に戻ると、その地位を示すやたらと立派な椅子に身を沈める]
新入の人間がこんな状態の年は、初めてだな…。
[広いデスクに頬杖をついて、自分の肩を軽くとんとんと叩いた]
…あ。今、社外に出たら、彼は中に戻って来れないのでは…。
[IDカードを持っていないことを思い出す。が]
…まぁ、何とかするだろう。
社員呼び出しもできるしな。
[深く考えるのはやめ、メーラーを起動して社内MLにメールを*流した*]
[二軒目の訪問を終えて車へ戻る。
本日の感触だと、ざっと47%くらいだろうか?
携帯にメールが届いていたので、さっと目を通す。]
…ふむ、瀬戸クンねぇ…。
[次の訪問を終えたら向かうと返信。]
あまりに荒削りすぎだけど、勢いと根性はありそうな子だねぇ。
…磨いて光るのが先か、砥石が擦り切れるのが先か…。
[呟きながら、車を走らせる。]
ぐわ!
[社を出る前、階段では転び、]
…え、ここ病院?
[迷って美容院と間違えて病院に行ったりと、多分そのまま脳を診て頂いた方が良いに違いない間違いを犯し、]
お頼み申すー!
[バーンと開いた美容院の扉であけた先に居た美容師さんを軽く昏倒させる事故を起こしたりと、とにかく散々だったが…]
ここが支社長が教えてくれた美容院かぁ…スゴイな。
へぇ…メンズエステなんかもやってんの?
[総合的に扱っている所だと言っていたのは、伊達では無いようだ。
スタッフにお客さんも男性ばかりで利用しやすく、少し安心]
お、おお俺美容院とか初めてなんで…
[支社長の名刺を差し出し見せ、自分の名前を名乗ってから、一生懸命な顔でお願い申し上げる]
優しくしてね!
あっ…
[ソファーと見紛う立派な椅子の上、目隠しされた瀬戸は激しく身悶えする]
いい…
[繊細な指が基本は優しく、時に強く肌の上を這い回る]
もっとぉ…
[そろそろ終わりが近い事を感じ取った瀬戸は切なくせがむものの、容赦なく温かいのがかけられる]
シャンプー超うめぇ!
[洗髪一つとっても匠の技が発揮される素晴しさにメロメロだ。
だからどんな髪型にいたしますかと問われた時、瀬戸は迷いなくお任せでと叫んだ。
教育の行き届いた美容師は耳を塞ぐことなくニッコリと微笑み、そして――]
これが…俺?
[それが美容師マジック。
大して長さは変わっていないのに、何かよく分からないもので毛を挟んだり切ったり梳いたり後ろでゴチャゴチャやっていた美容師様のおかげで、瀬戸の髪は驚きのキューティクル]
[多分蝿も止まれず滑って転んでしまうだろうサラサラぶり。
シャギーとか入れられて、何より見事な垢抜けよう]
なあ俺モデルになれね?モデルになれねー?
俺の昨日の仕事の達成率58%、モデルになれる確率94%!
[眉毛を整えられつつはしゃぐ瀬戸には、さすがの美容師さんも今動かないで下さいと注意したが。]
フンフフーン♪
[…そんなこんなで髪切りとメイクの任務を無事終えた瀬戸は、何となく街の道行く人にまで見せびらかしたい感じで、髪をかき上げながら練り歩いている。
せっかくの整えられたヘアスタイルが、かき上げ過ぎで乱れる時も近い]
[春の陽気のような、ルンルン気分で歩く新人さんを見つけて、車を寄せる。]
…おや、見違えたじゃないか。
[少なくとも素材だけは良い。
有機無農薬よりは、野生って感じだけど。]
やぁ、瀬戸クン。
髪の次はスーツだっけ?
後ろ乗ってくれる?
[目を細め、四方八方に流し目をくれながら練り歩いているものだから人の顔も良く見えない]
おやおやこの俺をナンパかい、ベイビー。
[くすりと自意識過剰な笑みを浮かべ、格好良い車を寄せてき来た、きれいな長い髪のお嬢さんの細い顎に指でもかけようとしてピタッと止まる。
妙な切れ長の目気取りは止めて、どんぐり大に目を開くと]
…あっ?何だ、紅練係長っすか。
[だけども褒められると照れ]
へへ…そうでしょう?
でも係長だって、中々のもんっすよ。モデルになれるんじゃないすか?
[調子に乗りながら車に乗り込む]
はぁ…スーツ?支社長がまた何か?
ま…何だとしても従いますけどね。
おかげでこんないい思いできたんだ。
[気に入ったらしい爽やかな香りを振りまく髪を、そっといじりつつ]
…全く…面白い子だ。
[くるくる変わる表情に、思わず目を細める。]
仕事用のスーツを見繕えってさ。
経費は出してくれるそうだから…
[車は行き付けのブディック『スカーレット』へ。
禿げた壮年の小男に挨拶する。]
毎度お世話になってますよ、紅屋さん。
えぇ、今日はうちの新人用にスーツを…
[ニコニコ愛想の良い店主に話をつけて、]
とりあえず、まずは適当に選んでみてよ。
キミのセンスも見たいからさ。
[これも実力を図るテストの一環らしい。]
ううんまた経費は会社持ちっすか。
太っ腹ですよねぇ…
[ついほくほくとして、口許が緩む]
あ、俺が選んでいいんすか?
[...は真剣な顔になってぶつぶつと呟きながら、注意深く辺りを見回す]
俺たちはお客様の前に出て見られる職業…
身だしなみも体型も元々の容姿もそしてスーツも…
きちんと整えられていないと、仕事ができるとは言わない…
俺たちはお客様の前に出て見られる職業…
[そして、ふいに一点で見回していた顔が止まると、カッと目を見開いた。
くいくい紅練の袖をひく]
紅練さん、紅練さん…!
あれだ…あれしかないッ
[そして指差されるラメ入りピンクジャケット。
…赤蝶ネクタイ付き。
パンツはぴちぴち肌にフィットしそうな革製で、しかも青い]
どうっすかこのセンス!!
[――…ちなみにスカーレットの商品などではなくて、ウインドウ越しに、いかがわしい店のマネキンに着せられているものを指差しているのだ]
[我に帰ると、こほんと咳払い。]
キミ…こういう職種より、芸人の方が向いてるかもね…。
案外スターになれるかも…。
[苦笑いとともに、ため息ひとつ。]
[...はもちろん、「芸人の方が向いている」や「スターになれるかも」を褒め言葉と受け取った]
あっは、そんなぁ…
さすがに言い過ぎっすよそれはぁ…
てへ。
ま、じゃ、早速…
[買いに行こうとしている]
独り言が555ptになりました(と言いながら崩す/ぉ)
雑談ファズ>予想に入れてくださってありがとうございます。
えっ…
[いそいそとスカーレットの扉をくぐろうとしていた足が止まった。
くるり振り向いた顔がちょっと悲しそうだ]
そうなんすか…
じゃ、しょうがないっすよねぇ…
[はふぅと切ない溜息と共に、肩が下がる。
足元に小石があったら蹴るし、目の前が海だったらきっと叫ぶ。
小石も海も、そして金も無いので、瀬戸はトボトボ紅練の元へ戻り]
…そしたら、係長が選んでくれますか?
俺、あれ以上の物はもう選べそうにないんで…
[思いとどまった彼の様子にくすりと笑む。
…この手はそこそこ使えるかもしれない。]
うーん…キミの場合は…
あぁ、紅屋さん。カレの採寸頼めます?
[店主に瀬戸を預けて、店内に並ぶジャケットを吟味しはじめる。]
―ワーキングルーム―
[その日...がタイムカードを押した後一番最初にやったのはデスクで昨日の成果を改めて確認する事だった。どうやら全体の[[ fortune ]]%らしい]
―ワーキングルーム―
[その日...がタイムカードを押した後一番最初にやったのはデスクで昨日の成果を改めて確認する事だった。どうやら全体の19%らしい]
へぇ…
[こう、どこか冷めた目で紅練が吟味しているジャケット群を眺めていた瀬戸だが、その目もだんだんと生き生きしてくる]
何か地味だけど、ああいうのも意外と…
[良いものだなあと思い始めているようだ。
かけ離れたセンスの持ち主だとしても、本当に趣味の良いものがどういうものかということを、分かりかけてきた瞬間かもしれない]
…あ、大き目買っときゃより育っても大丈夫じゃないすかね?
[メジャーを手にサイズを測っているらしい店主に言ってのける。
分かりかけはしても、完全に理解できるのは*先の話のようだ*]
ふう…今日は頑張らないといけませんね。
[溜息を吐いてる暇は無い。先輩としてバイト達に手本を見せなくてはならないのだから…そう言えばそのバイト達はまだ来ていないのだろうか?
...はまだ仮眠室での騒動と瑠卯の方向音痴を知らなかった]
[暫くかかって選び出したのは、チャコールグレーのシンプルな2ボタンのもの。
サックスブルーのワイシャツと、濃紺に淡灰のストライプが入ったネクタイをチョイスして手渡す。]
サイズが合わないのもみっともないよ。
パツンパツンはかっこ悪いし、余ると子供みたいにみえるからね。
試着させてもらったら?
すまぬ〜村建て人自らリタイヤしてもーた…orz
仕事風景出さずに、やり手の上司的に見てもらえるとは思えないので…。
ぐふぅ。
部長 那須 雷太 が退社した。(また来てね!)
…馬子にも衣装だねぇ…。
[着替えた瀬戸を見て、しみじみと。
昨夜見てた映画を思い出したりとかなんとか。
快活でフレッシュな印象を、シンプルで落ち着いたデザインが引き立てている。
支払いを済ませて領収書を貰うと、さっきまで着ていたスーツはクリーニングに出させて、オフィスへと。]
[昨日はそのまま直帰し、何時も通りオフィスへ辿り着くとタイムカードをチェック。昨日はバイトの2人に任せきりにしたまま出て行ってしまったのでデータ抽出が何処まで進んだのか、それが神部にとって今一番の心配事だ。デスクに着くとパソコンを起動しながら成果を見る。これだと…97%は終了しているようだ。]
[昨日はそのまま直帰し、何時も通りオフィスへ辿り着くとタイムカードをチェック。昨日はバイトの2人に任せきりにしたまま出て行ってしまったのでデータ抽出が何処まで進んだのか、それが神部にとって今一番の心配事だ。デスクに着くとパソコンを起動しながら成果を見る。これだと…50%は終了しているようだ。]
ふむ…それなり、か…。
[思っていた以上にバイトの二人はあの後頑張っていたらしい。この分だと今日中には終わりそうだと信じたい。メールチェックの送受信ボタンを押して、メールが受信されてくる間に給湯室へコーヒーを淹れに行った。]
[迷う時間が長かったが、仕事の方は51%終っているようだ。]
フィッティングルームって、どこだろう…
[一人で行こうとすれば、盛大に迷いそうな予感。]
――ワーキングルーム――
ただいま戻りました…。
[今日は会社へは寄らず、直に営業周りをこなしての出社。気づけは辺りはすっかり闇に覆われ、屋台が賑わい、ドームからは歓声が聞こえてくる時間帯にタイムカードを押すのもどうかと思いながらも一応チェックを入れ、鳳に事情を話す。]
[デスクに着くなりビジネスバックを置き、溜息を吐く。顔には疲労感が漂ってはいるが、何処か満足気な表情が滲んでいる。
どうやら昨日、伊香保に貰ったアドバイスが功を為したらしい。アポなしで押しかけた取引先から、いい返事をもらえたようだ。]
やっぱり主任に相談してよかったなぁ…。
[バックからパソコンを取り出し、電源を入れ、ネクタイを緩めながら呟く独り言。メーラーが起動したのを確認し、早速主任宛にお礼のメールを打ち始めた。]
………何やってるんだろう俺。
[服を着て外へ出る。その肌は妙につやつやだ]
エステって怖い…
…いやいや、このくらい慣れないといけないんだな。うん。
レポート書かなきゃ。
[エレベーターに乗り、ひとまず3階へ。
タイムカードのチェックのためだ]
ただいま戻りました。
あ、鳳さん。これ、カレの分の領収書です。
支社長から許可下りてるんで、お願いしますね。
[ワーキングルームへ戻ってきて、経費の申請を終えると、自分のデスクへと。
パソコンを開いて発注の手配などを…。]
[コーヒーを淹れてデスクに戻るとメールの受信ができているようで、マウスを操作して一通ずつチェックをして行く]
…瀬戸君…
[支社長からのメールに昨日の瀬戸の姿を思い出し、室内に瀬戸の姿が見えないことから誰かが既に連れて行ったのだろうと結論付けて次のメールへ]
モデル…か…
[係長からのメールを目で追い]
…折角だから秋芳秘書でもいいと思うのだがな…。
[昨日支社長に指名されていた青年の姿を思い起こし。いきなり大舞台に立たせるよりはこういう仕事からこなしていった方が秋芳も慣れるのではないかと考えつつ、昨日の作業中の文書を開いた]
[タイムカードをチェックした後、暫くワーキングルームを見渡す。
いつでも来て良いと言われたが、どうしたら良いものか未だに分からない]
[はて、今誰かに呼ばれたような?]
[...がマシン室に向かったのは、騒動が終結した後で。
当然何があったかなど知る由もなく]
[完全防音のマシン室の内部。
低い機械音にキーを叩く音が重なり紛れる]
[ワーキングルームに入ってきた人影にアルバイトのどちらかが戻ってきたのかと顔を上げるが意外な人物の姿に神部の眉も自然とあがる]
…これは…如何されました、秋芳秘書?
つやつやになられて。
[思わず見たままの感動を述べた]
[声を掛けられてびくっと肩を跳ね上げた。小心者]
え、あ、神部さん。こんばんは。
つやつや…
…ちょっと、那須部長に紹介されたメンズエステに行ってきました。
[あんまり思い出したくないのかどことなく哀愁が]
…神部さんもああいうところは行ったことありますか?
[ふと、興味を覚えて尋ねてみる]
―マシン室―
[社内メーリングリストへメールを送り、
自分のメーラー、更に携帯へ転送されるのを確認]
[どんなに調子が良くともメンテナンスは怠れない。
怠れないのだが、しかし]
…よりにもよってこの時期か。
[昨日メッセンジャーを通して伝えられた件。
発表会が近い為、延期を申し立てはしたのだが、
本社にも他支社にも都合があるとかで一蹴された]
[はぁ、と深く息を吐き出してマシン室を出て。
少し悩んだ末に階段を登る]
…おや。
[システムメンテナンスのお知らせメールを受信。
日曜日ということもあって、その日はアポイントも無く、一日社内で過ごすつもりだったのだが。
一応、携帯のスケジューラーに入力しておく。]
よし、書いたから送信っと。
…敬語って未だになれないなぁ…。
[帰社する上司達に挨拶をし、送信ボタンをクリック。と、同時に胸ポケットにしまって置いた携帯から呼び出し音が鳴る。]
ん?家?なんだろう?[ピッ]
もしもし?ばぁちゃん?などした?こんな時間さ…。え?元気にやってっかって?仕事忙しいけど、元気さやってんがぁ。うん、大変だどもなぁ…。
ん?花見?GWさぁ帰れれば一緒さへで行けるんだどもなぁ…。こればっかりはわがんねぇ。
だども、仕事ばぁ一段落したら帰るすけぇ。…つーかわざわざ標準語使わなくていいって、逆にいずい…んー。
あ、帰る時はばぁちゃんが好きな明太子煎餅、買っていぐがら。うん。わぁ、まだ仕事だすけぇ、んー、じゃぁまたなぁ。
[ピッ]
母国語より、すっかり方言が堪能になってしまったばぁちゃんって一体…。
[携帯電話を眺めながらぽつりと呟き、ぷりぷりたまご肌っている秋芳を見て…]
お疲れ様。肌、キレイだねぇ…。
[的外れな言葉を投げ掛ける。]
―ワーキングルーム・前―
[階段を登りきったところで先日見かけた後姿を見付ける。
確か彼は――]
――羅瀬君。
こんなところでどうした?
[迷子の末とかそういうのは全く知らない]
ど、どうも、近藤さん…
…ありがとうございます。
[褒め言葉らしきものには一応返事を返し]
…凄い切り替えですね。
[電話中の方言にビビったらしい]
[肩を跳ね上げる姿に条件反射なのか表情は無機質なものへ変わり、し忘れていた挨拶を会釈を返すことで済ませ]
ああ…那須部長の紹介で…
[昨日の那須部長との遣り取りからそこまで発展したのだろう。どこか漂う哀愁はエステの効果なのかそれとも別のものなのか内心首を傾げ]
…良い結果が出ているのではないでしょうか?
男性にこういう形容が良いものかはわかりませんが…
お綺麗になられましたよ。
[淡々と言葉を紡ぎ]
…この分だとやはり資料のモデルは秋芳秘書に任せた方が…
[ぶつぶつぶつ、最後の方は独り言を呟くように口の中で言葉を転がし。秋芳からの質問にはググ、と効果音がついてしまいそうな勢いで眉間の皺を深くさせる]
……いえ……私は、ああいった類の場所は…あまり……
[歯切れ悪く答え。あまり思い出したくない場所の一つであるようだ]
[素直に礼を述べる秋芳をまじまじと見て]
若いっていいね…
[ぽつり。自分の方が若いという事実は、忘却の彼方。
そして切り替えの事を指摘されれば、小首を傾げ]
そう?普通だと思うけど…?
[目をぱちぱち瞬かせる。]
…ダニエル・カールみたいだ…。
[ぽそりと呟きつつ、発注リストを眺める。
以前、女性からのプレゼント用として投入し、爆発的にヒットした【メンズ用いちごぱんつ】。
それの新型がまた入荷するとか…]
…母国語…?
と、いうのはどういうことだ…?
[近藤の方言には関東圏出身の神部は何時も驚かされているが…母国語=日本語ではないのだろうか…。方言だからかいやそんなまさか…頭の中でぐるぐると疑問が周り始める。]
き、綺麗にって。
そういうのは女性に言ってあげてくださいっ。
神部さんなら物凄く効果ありますから!
[うっかり効果がありかけたらしい。
独り言は聞こえなかったようだ。幸いなことに]
え。あ、す、すみません?
[眉間の皺が深くなる様子に慌てて謝罪を]
/中/
ちなみにメンテナンス日を日曜にした理由(書き忘れた/駄)
日曜は本来なら休日。
社内に人が無いことを想定しての日程なのだが。
発表会目前の博多支社では直撃なわけで。
…仕事が思いつかなくて(ほろ)
…近藤さんの方が若いんですけど…?
[何のことが分からないなりにもツッコミは入れるらしい]
普通…なんですかね?
俺はあんまり訛りのきつくないところから来てるから
そう思うだけなのかなあ。
[こき、と首を傾げ]
[遅れを取り戻すべく周囲に眼もくれずにデスクワークに励んでいたのだがメールの着信音に一旦中断]
システムメンテナンスですか…牧原さんも大変ですね。
[ついでに辺りを見回せばすっかり見違えた秘書の姿を見つけ]
こんばんわ。…すっかり乗り気の様ですね。
[何か勘違いしてるのかしてないのかは謎である]
乗り気って何のことですかっ!
[思わず反射的に反論]
…こんばんは。
まあ、もうそれほど嫌々じゃないのは確かですけど…
[反論は続かなかった]
[紅練の呟きはさすがに聞こえなかったが、隣の席である神部の疑問は聞えたらしい。
くるりとイスを回し、向かい合う形になって]
うちの祖母、フランス人なんですよ。一応今でもたまにですけどフランス語を話すんですが、大抵故郷の方言主体で…。
何だか紛らわしかったようで…。
[苦笑交じりに口角を上げ、くすくすと声を漏らす。]
はぁ…しかし取引先にはあまり女性のスタッフは居ませんので。
扱っている商品柄か、なかなか女性に言う機会は…
[眉根を寄せながら真面目に答える。神部の思考はまず仕事が念頭に置かれているようだ。]
…いえ…。
慣れたようでしたら、一つ仕事でもされてみたら如何でしょう?
いきなり大舞台で脚光を浴びるのが宜しいのならそれでもいいですが…。
[謝る様子にはゆるりと首を振り。先程から考えていた本題を秋芳に振ってみた]
[近藤の説明に頭の中を巡っていた疑問は一気に晴れたようだ。納得して一つ頷く]
…君のお祖母様はすごいな…。
それともフランス語と此方の方言は似ているのだろうか…。
[スラスラと方言で話していた近藤の言葉を恐らく彼の祖母は全て理解しているのだろう。同じ日本語なのに神部には全てを理解できる自信もなく自然と感嘆の言葉が零れる。
言われて始めて気づく近藤の異国の血の混じった顔立ちをまじまじと見つめ]
…ああ…そういえばそんな顔立ちだな…。
名前が漢字だから気づかなかった。
[秋芳から自分の方が若いと指摘されて]
…そうだっけ?忙しすぎて訳解んないや…。
訛りはねぇ、不思議と周りで使われていないと出てこないんだよねぇ…。
[頭を掻きつつ]
そう言えば、新しい商品のモデルって、新人さんでなく秋芳さんなんですか?
[これまた勝手に話を進める。]
[仕事を念頭においた返事に呆れるより先に感心する。凄いなあ]
…え、仕事ですか?
[振られた本題にきょとんとする。
自分が出来る仕事があるのだろうかとぐるぐる悩み]
[いきなりモデルよりは随分マシだろうが]
[パソコン画面から目を上げて。]
あぁ、秋芳クンでもいいよ?
ティーン向けの商材だから、ボクとか神部クンじゃ問題あるでしょ。
[さらっと言うだけ言って、また作業。]
フィッティングルーム?
ああ、紅練係長の仰っていた件か。
フィッティングルームは二階だ。
案内しよう、ついておいで。
[溜息を吐く羅瀬の様子に僅かに苦笑を零し。
一度手招きをしてから羅瀬の先に立ち、
先程登ってきたばかりの階段に向かう]
私が担当ではないので詳しくは…
…恐らく、紅練係長が…
[秋芳に一つ頷くと椅子ごと振り返り、一つ超えてもう一連のデスクに座る紅練係長へと目を送る]
へ?
モデルなら一応言いつけられまし…
[あちこちから振られる話題。
何だかいまいち噛み合ってないような]
…あれ?
[まだメールは見ていない。秘書のくせに]
[画面を見ながら、なにやら難しい顔。]
あぁ…羽生クン手ぇ開いてる?
撮影、頼んでいいかな?
前面・背面・側面と、各サンプル3枚づつね。
[備品のデジカメ掲げてひらひら振ってみせる。]
[感嘆の吐息を感じれば、困ったように眉尻を下げて]
そんなことないですよ…。まぁ、祖母に言わせれば実家の方言と母国語は似てると言いますけどね…。
でも、身内を褒められるのって素直に嬉しいですね。ありがとうございます。
[柔らかく微笑を浮かべる。まじまじと見つめられれば、ふいと照れたように視線を僅かに外し]
オレ、クォーターですし…。カタカナ交じりの名前よりこっちの方が全然いいですしね…。
[気を紛らわせるように、パソコンの画面を覗き込む。]
え。サンプルってあの…
[難しい顔の紅練とデジカメを受け取る羽生を交互に見。
よく分からないなりに従って]
[数十分後には秘書室に閉じ籠もる...の姿が*あるかもしれない*]
[覗き込んだ画面には、新着メールがずらりと並んでいる。送信主はお得意様やら他支店の友人やら様々だ。
それらをぼんやりと一通ずつ開封しては中身を確認する作業を繰り返していた近藤の手が、突然、僅かに硬直する]
………神部副主任。あの…つかぬ事をお聞きしますが…、このメールの内容って…明らかに営業の一環から突出しています…よね?
[隣にいる神部の袖をクイッと引っ張り、自らの画面に映し出されたメール内容を見せる。
そこには、とある取引先の店長から送られてきた、怪しげな誘い文句がびっちりと並べられていた。]
[礼を言われるとどこに対して礼を言われたのかよくはわからず…気難しい表情のまま頷く。照れくさそうにする近藤を見ながらそういえば近藤の下の名前は何だったかと記憶を思い返しつつ。自分は営業担当のくせにそういう重要な部分が苦手分野だったりするのだと更に難しい顔になり]
…どうした…。
[引かれた袖に合わせるように体を寄せてメール画面を覗き込み、文字を流し読みすると小さく鼻を鳴らし]
…近藤。
私に聞く前にまずお前ならどう対応する?
[試すようにメールを目で指してから近藤を見る。]
[普段から難しい顔の上司が、更に険しい表情になるのを見て、僅かに怯えながら返された問い掛けには、困ったように画面を見つめ…]
えっと…大事なお得意様ですから…誘いに乗る?
[それでは出張ホストである。]
―フィッティングルーム前―
此処がフィッティングルーム。
ただ、君たちのIDカードでは此処は開けられない。
仕事上の都合なら誰かに頼めば開けてくれる筈だ。
[三枚の扉が並ぶ前で説明し、一つの扉を開ける]
出てくるときは勿論カード認証は必要無いから。
[言いながら入るよう促しているところへ、
デジカメを持った秋芳がやってきて]
…貴方が撮影を?
あ、いえ。…少々意外だな、と思いまして。
[フォローになってない]
では、後はお任せします。
失礼します。
[秋芳に頭を下げ、羅瀬にも会釈をして。
その後で何が起こったかなど知りもせずに]
[再び階段を登り、給湯室へ]
[脱力と共に溜息が出そうになるのを抑えて僅かにずり下がった眼鏡を指で押し上げ、窘めるように近藤の額にコツ、と拳骨を添えてから離し]
…我が社は枕営業は禁止だ。
もう少し冷静に考えてみろ。
[脱力と共に溜息が出そうになるのを抑えて僅かにずり下がった眼鏡を指で押し上げ、近藤の額にコツ、と拳骨を添える]
…我が社では枕営業は禁則事項だ。
もう少し冷静に考えてみろ。
[こつんと当たる拳の感触に、思わず目をぎゅっと瞑るが、与えられる衝撃はほぼ皆無に近い。
恐る恐る瞳を開ければ、目の前の人物はやはり仏頂面。蛇に睨まれた蛙とはこのことを指すのだろうかと、背中に冷や汗が流れる。(違うのだろうが)]
…枕営業は禁止ですよね…。
えーっと………
……
…
丁重にお断りするしかないですよね。
『ご好意は大変嬉しいのですが、仕事以外でのお付き合いは、ご遠慮願いたく存じ上げます…。』ですか?
[無い頭を捻ってとりあえず失礼に当たらないような文章を作り上げる。文法なんて知った事ではない状態だが。]
―ワーキングルーム―
[給湯室でインスタントの珈琲を淹れ、
カップの熱にじんと痺れるような感覚を受けながら
給湯室の向かいの扉を開く。
自分のデスクに向かう前に目に入るのは
何やら頭を突き合わせて相談中の神部と近藤。
首を傾げながらも問いはせず、
向こう側の机に居る紅練にも会釈をしてから席に着く]
>>244の解説です(何
入社後にふと「似てる?」と思ったので今朝読み返したら主任じゃなくて僕が中途入社ならもっと似てました。
といきなり脱線しましたが追加元ネタは『妖○夜○・○り姫は○を見ない』の第1話主人公(?)です。
それとくらげさんの金○一2次創作も(こちらは最初から)混ざってます。
[適当に誤魔化して相手を取り込むのも手だろうがそれはまだ近藤には早いし、得手な部類ではないようにも見える。差し当たりのない対応に一つ頷き]
それでいい。
堅苦しい文面で書いておけ。
此方が下手に立つ必要もない。
[店名と店長名を脳裏にインプットさせながら淡々と答え。普通に人の名を覚えるのは苦手なのにこういう時に限って記憶中枢は本来の能力を発揮させる。最近特にこんなことが多いな、と小さく溜息が漏れた。]
[悩む視界の端に横切る牧原の姿が映る。
きっと彼ならこういった類の問題は、さらりと解決してしまうのだろうと僅かながらに羨ましく思いながら、画面と睨めっこを継続する。]
副主任とかは、そもそもこんな誘いなんて来ないだろうしなぁ…。オレ、やっぱり甘く見られているのかなぁ…。
[頬杖を吐きながら口篭る独り言。自分の未熟さに情けなさが込み上げてくる。]
[ふっと溜息を僅かに漏らせば、神部からの助言が飛んで来る。
堅苦しい文面という言葉に、こくりと一つ頷いて]
助言、ありがとうございます。副主任。
[僅かに頬を緩めて感謝の意を述べる。きっと入社してから一度も取引先に弄ばれた事はないだろう、その毅然とした態度を羨ましく思いながら。]
[ふぅ、とため息をついて目頭を抑える。
コンタクトの度が合わなくなってきているのか、最近長く画面を見ていると頭痛が。
軽く肩と首のストレッチ。]
[何やら妙な気配に包まれているように見える向かいのデスクの二人に意識を散らしつつも、パソコンを開き起動させて]
[実は対人関係が不得手な為、解決には時間がかかるだろうが。
そもそもシステム管理のこの男にそんな問題が発生する筈も無い]
[今日は即座にメッセンジャーが動くこともなかった。
ふと顔を上げれば神部の向こうにストレッチする紅練の姿。
メッセンジャーの表示を「退席中」に切り替えてから立ち上がり]
お疲れ様です、紅練係長。
何かお飲みになられますか?
[神部の口から小さく溜息が漏れるのに気づけば、すっと立ち上がり]
副主任、飲み物お持ちしますね。
コーヒー、で良かったですよね?
[ゆっくりと立ち上がり、柔らかい笑みを一つ浮かべ。近藤は自分と神部の二人分のコーヒーを淹れに給湯室へと向かい手にしたコーヒーを渡すと、迷惑メールへと返事を付けるべく、再び画面と*向かい合った*]
[弱音を零す部下の姿に僅かに眉間に寄せられる皺は深いものとなり]
…甘く見られたくないのなら一層の努力を惜しむな。
お前個人の問題だけじゃない。
我が社の名前も預かっているのだからな。
[席を立つと謝礼の言葉には緩く首を振り]
…近藤の処世術と実力ならできるだろう。
君はもっと自信を持つことだな。
――若い間は舐められるのも仕事の内だ。
[微かに口角を上げると室内を見渡し]
羅瀬君と瀬戸君、戻り次第昨日の仕事を続けるよう伝えておいてくれ。
[デスクの引き出しから書類の入った封筒を出し、渡されたコーヒーは戻ってきてから飲むのであろう、机の端に零さぬように置くと*ワーキングルームを後にした*]
…あぁ、牧原さん。
[ふわ、と微笑んで。]
ほうじ茶でいいよ。ちょっとぬるめで。
…まぁ、ちゃっちゃと終わらせて呑みに行った方が楽になるんだろうけど。
[冗談めかして言いつつ、肩を竦めて見せる。]
にげちゃだめだにげちゃだめだにげちゃだめだ
[ぶつぶつぶつと低い声で呟きながら恐ろしい速度で仕事をこなしている。
精一杯の現実逃避 もとい、新しい仕事に向き合おうとしているらしい]
[明らかに普段より仕事が速いのは内緒だ]
[机の端に瀬戸の新しいIDカードが乗っている。
どうやら発行し直されたようだ。
帰り際に思い出して、瀬戸の机に*置いていくことだろう*]
[微笑みに僅かつられるようにして薄く笑みが浮かぶ。
相変わらず良く見ないとわからない程度だが]
ほうじ茶ですね、わかりました。
座りっ放しも疲れますから…
一度立って軽く体を動かしてみては如何でしょう?
[一礼して一旦ワーキングルームを出て。
熱すぎないように少し冷ましていたのか、
少々時間が経ってから戻ってくる]
そうだねぇ、どうも一気にキリのいいとこまでやっちゃわないと落ち着かないもんだから…。
[ありがと、と湯飲みを受け取ると、二口ほど啜ってまた作業に戻る。]
ええ、私も大概そのようなものです。
気が付いたときに休憩を入れるようにしてはいるのですが。
[ふ、と僅かに苦笑して]
目の酷使し過ぎにだけは気をつけてください。
失礼します。
[作業に戻るのに頭を下げ、場を離れ。
丁度鳴った携帯を開けば待っていたメールの返信で。
デスクに着くと「オンライン」に変更し*ウィンドウを開いた*]
[…ふと、デスクの上の書類に目をやり。瞬きを二回。
『アルバイト 瀬戸』が『アイドル 瀬戸』に一瞬見えた。]
…疲れてる、のかな…
[ちょっと手を休めて、ぬるいお茶で休憩。]
――3階 トイレ→ワーキングルーム――
〔洗面所の冷水で顔を洗う。仕事柄酒席から
オフィスへ戻るのに慣れているとは言え、
酔いを抜くに越したことはないだろう
タオルで拭いた自分の顔が、酒の余韻を
引いていないことを確認して――〕
…よし。
〔今宵の接待で得た収穫に、
僅か声を漏らすとワーキングルームへ戻り〕
…只今帰社致しました。
…消灯時間滑り込みだな。
さて…
〔面々に帰社の声をかけると、自分の席に寄って
PCでメールチェックを始める。腰を下ろす前にと
丁度声をかけてくれた紅練の元へ足を向け〕
…紅練係長、お疲れさまです。
先日お話した、老舗礼服メーカーとの
タイアップの件…話が纏まりました。
三代目が全国展開に踏み切るに当たって、
やはり本社は福岡に置かれるそうなので、
取引は東京でなく当支社で宜しくとのことでした。
〔伊香保の得意分野は、同じ男性下着でも
トップスの方で――たまにこうした硬い仕事を
取って来ることがある〕
[幸先の良い報告に、肩を軽く叩いて微笑む。]
ソレは大仕事になりそうだねぇ。
何かと大変になるだろうけど、その調子で頑張ろう。
[ちなみに此方のほうは得意分野は高級路線。
いわゆる勝負下着系の方面でのお得意様が多い。]
キミさえ良ければ、軽く祝杯でも?
有難うございます…好感触でしたよ。
郷里の県人会の方からご紹介戴いたのが
よかったようです。
〔声音に幾分安堵が混ざるのを感じながら応える。〕
…今度の新作発表会にいらっしゃるそうです。
紅練係長にも同席戴けると助かります…
自分では、高級生地のほうは不案内になりがちなので。
…祝杯、ですか。
恐縮です…是非。
〔軽くメールへ目を通す中に、近藤からのものを見つける。
部下である彼も、どうやら成功への足がかりを得たようで
――知らず目元を和らげる〕
…近藤くんも、そうだな…羽生くんも
足元が固まってきているな。
〔僅かに一人ごちる。消灯ですと声をかけに来た
当直の守衛に片手を上げて応じながら手短に返信して〕
えぇ、良いつながりはあればあるほどお互いのためになりますしね。
[新作発表会のことに頷いて。
そこでうまくコネを作っておけば、今後もその方面の分野での躍進も見込めるだろうし。]
あー…今日は何処にする?
折角だからキミの好きな店のほうがいいかな、うん。
〔きっと上司たる彼は、自分の思いもよらない
人脈を持っているのだろうと――そんなことを思う。
感慨には尊敬やら羨望やら其方方面はお任せしますといった
依存やらが、その時々の割合で〕
…む、…自分の好きな店ですか。
係長に以前連れて行って戴いたような
洒落た店ではないのですが…
〔やや控えめに名を挙げるのは、
むしろ数寄好みのする小料理屋で〕
…たまにはいいねぇ、そういうのも。
[生真面目な彼の人柄に、よく合うと思った。
そういうところが、特に年配の顧客に好評なのだろうな、とも。
呑む気でいるので、車は駐車場に置いたまま、ひんやりとした夜風の中を歩く。
遅咲きの八重桜以外は、街路樹も葉桜。]
〔上司と会話を交しつつ、オフィスを出る。
非常灯の緑に透ける廊下を通って、裏口から
抜けるのだろう〕
…カサゴの赤出汁が、旨いんですよ。
〔常は引き結んだ侭の口元が、やや綻ぶ。
あまり重なるところのない個性を持つ
この上司と時折呑むのは、興味深い時間だ。
僅かな葉擦れの音に混じるのは、薄紅の差した花弁と
――隣を歩く紅練が纏う香水の香りか〕
[着物姿の良く似合う、落ち着いた印象の女将が切り盛りする小料理屋。
適度に抑えた照明が、寛げる空間を作っている。]
…じゃ、乾杯。
[長い指が杯を軽く掲げて、にこり*微笑む。*]
〔酔漢達が騒ぐ通りからは一本裏の、静かな店〕
…乾杯…
飴色の格子に、互いの影が透ける。
今夜はお付合い下さって有難うございましたと、
そんなやりとりもあるかもしれない。
利休梅の咲く小庭を眺めながら、*酌み交わす夜更けで*〕
―ワーキングルーム―
[カタカタカタ……静かなワーキングルームにキーボードを叩く音が響く。インターネットサーバーだけとは言えメンテナンスの最中にデスクワークをするのは躊躇われたので始まる前に少しでも終わらせようとしているのだ。ちなみに現状で達成率67%である]
[ふと手を止め時計を見る]
後2時間半…このペースなら余裕ですね。
[口の端に笑みを浮かばせながら再び手を動かす。*これが終わったら昼食を取って外回りに向かう事だろう*]
――3階 ワーキングルーム――
〔午前の打ち合わせを終えて、部下達の作業状況を
チェックしている。外回りをこなしながら、皆よく
頑張っていると思う――
余剰在庫も[[ fortune ]]%の削減が出来ているので、
皆の成果を一度上司へ報告しておくべきだろう〕
…羽生くん、捗っているな。
アルバイト達が慣れてきたら、そのうち
外回りにも同行してやってくれ。
…む…メンテナンス…は確か
15日の日曜だったと思ったが…
もう一度メールを確認しておこうか。
〔隣の席で羽生が外出準備をする様子に、
昨日の社内メールを再確認…〕
─早朝・自宅─
[カーテンから差し込む朝日。
寝乱れたシーツの上で広がる長い髪。]
「……みぃ。」
[猫にてしてしされて目を覚ます。
テレビをつけてニュースの音声だけを聞きながら、
シャワーを浴びつつ洗濯機を回し、
猫に餌をやりながら自分も朝食。]
じゃ…行ってくるよ、ベアトリーチェ。
[身支度を整えてマンションを出る。車はオフィスに置いて帰ってきたので、本日は地下鉄で出社。]
――午後・3階 ワーキングルーム――
[幾度か電話対応をしながら、新作発表会の案内状を発送する得意先リストを作成中。43%ほどが既に表計算ソフトへ打ち込まれている。]
…メモで得意分野COが。
羽生くんは脱いだらスゴいんですと
いうやつなんだろうか…
…皆パンツパンツ言ってるのに
一人だけトップスとか言い出して申し訳ない。
〔紅練係長の電話応対が一段落するのを
見計らって、書類を持っていく〕
…お疲れさまです、係長。
昨夜は楽しい時間を有難うございました。
〔きちりと一礼して声をかけ〕
あぁ、伊香保クン。
[振り向いて、座ったままの目線で彼を見上げ、書類を受け取る。]
…えぇ、ボクも楽しかった。
また機会があれば行きたいですね。
[にこりと笑み、片目をつぶってみせる。]
[3度目の正直か、今日は迷わずに出社]
おはようございます〜
[パソコンの電源を入れてメールチェック…昨日のメールが残っていた]
[...は昨日のフィッティングルームでのことを思い出して頭を抱えている]
あぁ、羅瀬クンおはよう。
[画面から目を上げて挨拶。]
神部クンから頼まれてたアンケートの仕分け作業は進んでます?
お客様のニーズを知るのは、この業界では非常に大切なことですからね。
…係長が日本酒も焼酎もいける口とは、
存じ上げませんでした。
〔昨晩を思い出して、僅かに面持ちを柔くする。
端麗な容姿に似合いの目配せをしてみせる上司に、
是非と応じる。
ふと、紅練の身動ぎにつれて――
彼の袖に何か白い毛を見つけて手を伸ばし〕
…失礼します。
猫の毛…ですか?
[外回りの準備中に隣の席から声を掛けられ]
遅れを少しでも取り返したいですからね。
…善処します。
[バイト達への苦手意識はまだ消えないようだ]
え…?
[メンテナンスの指摘に慌ててスケジューラーをチェック]
あ…。
[どうやら今日が平日と言う事を忘れていたらしい]
そ、それじゃ外回りに行って来ます…。
[そう言って出て行く...の頬が微かに赤くなっていたのは*気のせいだろうか*]
おはよう、羅瀬くん。
昨日はいろいろと体験したらしいな。
集計作業のほうも、そろそろ急かされると
思うから今のうちに頑張ってくれ。
(副主任から、かいつまんで
様子を聞いていたのだろう。
衝撃が尾を引くらしき様子へ、
慰めともなく目元で笑みかけ)
…おや。
[主任の指先がつまみあげた、白い毛を見て苦笑い。]
まったく、スーツには触るなと言ってるのに…。
あぁ、うちの猫ですよ。帰りが遅いといろいろヤンチャするもので。
…嫉妬ぶかいのも困りもんだ。
[冗談めかして言いながら、肩を竦めてみせる。]
…君の、上昇志向が高いところは買っているぞ。
指導経験も早めに積んでおくといい。
投げっぱなしにはしないから、取り組んでみてくれ。
〔苦手意識を隠さない羽生の素振りに、
少し顎先を揺らして理解を示す。
紅くなりながら外回りへ出向く姿を送り出し…〕
…よし、頑張れ。
単純作業と思わず、疑問点を心に留めながら
やってみるといい。
〔書類の山と格闘を始める羅瀬へ頷いて〕
…それでは、昨夜は残り香でご機嫌を
損ねさせてしまったかもしれませんね。
〔残り香。…焼魚の〕
次の機会があれば、何か
気の利いたお土産を用意しましょう。
…夜には社用車修理の稟議書を
上げますので、承認をお願いします。
〔魚の骨を取るのが意外と巧い
昨夜の紅練の手つきを思い出す。
仕事の話に戻しながら一礼して、
自分のデスクへ*戻る様子*〕
えぇ、判りました。
[頷くと、肩から長い髪がさらり。]
あ…例の件、期待してるからね。
[指先で、す…と髪を流すと、画面に*向き直る*]
部長 那須 雷太 が出社した。
部長 那須 雷太は、秘匿恋愛者 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[ベルトのサインが消え、ひとつ小さく息を吐く。気の早い乗客が我先にと出口へ殺到するのを横目に、ゆっくりとベルトを外すと大きく伸びをした。
年に一回の管理職が集まっての懇談会。
本来ならば亜久支社長が出席すべきところを、持ち回りが大阪支社であるという時点で無理やり他社との会合をねじ込んででも自分を代理に使うのは、もはやいつものことだ。今回も秋芳の手を焼かせたに違いない。
少しは気が咎めているのかビジネスクラスを薦められるのだが、落ち着かないのでエコノミーを希望するというやり取りも、すっかり恒例行事となっていた]
そろそろですね――。
[のんびりと立ち上がると、タラップを降りて巡回バスに乗り込んだ。ターミナル内で荷物を回収すると、地下鉄で博多駅へと移動。会社までは歩くことにした。
両手にはノートパソコンの入ったバッグやお土産の紙袋をどっさりと持ったまま、しかし少しも重そうな素振りを見せずに町並みの喧騒の中を颯爽と歩く]
中の人的に仕事RPに行き詰っていたんですけれど、キャラのほうが「まだ行けるよ、頑張りたい」と言ってきたもので。
キャラ自身と二者面談して、色々と落としどころ探して継続の方向になりました。
本当に、何というか…お騒がせしました。
[以前では考えられなかったことだが、今では大通りに面したショウウインドウでもしばしば下着のディスプレイが見られた。そのひとつにメロ水社と他社の下着が並んで配置されているのを見つけ、具合を確かめる。社内ではあまり見せることの無い、鋭い視線]
――ここは誰の担当でしたでしょうか?
[間違いなく、自社商品の扱いや見栄えのほうが上なのを見て、満足げに頷いた。こういった表に出る所の商品は、会社のネームバリューよりも担当者間の力関係が大いに反映される]
[再び歩き出す。姿勢良く大股で淀みなく運ばれる足取り。年を重ねることで雰囲気に深みが増し、ずば抜けて高いわけでもない身長なのに存在感を回りに示す。ビジネス街ゆえにネクタイ族が大量闊歩する中で、仕立ての良いスーツに身を包む...の姿は全く引けを取っていなかった]
「栗栖利夫」は、厳格な家庭に育った一人息子で、実家に両親と暮らしている。色々な下着を着けてみたいのに親がブリーフしか認めないので、仕事で関わりたいと思ってメロ水社に入った。
こんな設定を考えてました。
普段は大人しく控えめなのに、きわどい下着でも嬉々として身に着ける系。
ところで既にラインできてる?
紅練−伊香保
神部−近藤
うーん、神部副主任はあちこちと絡んでるから違うかな?
名前を「○○さん」で呼ぶのは、役職まで覚えられないからでっす!(爆)
フィルタに表示されてるじゃんという突っ込みはナシの方向で!
[やがて会社に辿り着き、中央扉をくぐってエレベーターに乗り込む。そこでやっと一息ついたような気がした。
ワーキングルームに入ると、そこにいた面々に挨拶をしてデスクに移動。早速お土産の袋を開いて、大阪栗きんつばとタイガース煎餅をひとつずつ全員の机に置いていく。
さらにはチルドの蓬莱の豚まんを大量に給湯室の冷凍庫の中に入れた]
ちょっと、汗をかきましたね。
支社長に報告する前に、シャワーを浴びてきましょうか――。
[そのまま階段で二階に下りると、*シャワールームへと*]
――医務室――
[...は医務室のベッドの上でゴロリと寝返りをうった]
やったぞ…もう28%も書類の仕分けが終わった…
<<係長 紅練 遊馬>>さんの隣に席を決めてからというもの、仕事がはかどるぜ…
…むにゃむにゃ
何ですってそこは俺が座っちゃいけない席…?
じゃあしょうがないなぁ席替えするっす…
新たな俺の席は…<<システム管理者 牧原 錬>>さんの隣…
…むにょむにょ
――ワーキングルーム――
ただいま戻りました…。
[今日も出社の時間を割いて、直に外回りをこなしてから帰社する。
出社する時間が有るのなら、得意先を回り、少しでも自社の製品を売り込みたい心情からの選択である。
そんな彼の営業成績は17]%。まだまだである。]
今日も疲れた〜…。でも、昨日副主任に言われた事を、肝に銘じて頑張らないとなぁ…。一応オレだってここの看板背負っている訳だし…。
[ぐったりとデスクにうつ伏しながら、昨日のメールの件と、今日の得意先で受けた屈辱を思い出す。
しかし今までなら悔しさに唇を噛みしめるだけしか出来なかった近藤だったが、やんわりと、しかし冷笑を口許に浮かべながらあしらう事が出来たのは、やはり昨日、神部から受けたアドバイスのお陰なのだろう。]
……それに…取引先というだけで、ピチピチのオレの肌に無断で触れるなんて腑に落ちないし…。
セクハラになんて負けていられねぇ…。
[うつ伏したままぐっと握りこぶしを作ると、先程伊佐平良から受け取ったらしい、コンビニの小さい袋をがさがさと漁る。中身は近藤の好きなランチパックを入れておいたと言っていたが…]
Σ …伊佐平良さん、これランチパックには変わらないけど、中身ピーナツじゃん!!
[あまりにも受けたショックが大きかった為か、部長の大阪土産のタイガース煎餅と栗きんつばの存在に、未だ気付いていない。]
アルバイト 瀬戸 里久 が退社した。(また来てね!)
[シャワーを浴びてさっぱりすると、一階の自販機でスポーツドリンクを買ってその場で飲み干す。冷たい水分が全身に染み渡る感覚を心地よく感受しながら、このたびの懇談会を思い出す。
なぜエリート集団の飲み会ほど、おかしな方向に乱痴気騒ぎになるのだろうかと毎回思う。普段抑圧されているものが、酒の力で解放されてしまうのだろうか?それにしても大阪支社は特殊だ]
大阪支社持ち回りの年に新人配属された若者は、気の毒になりますね。
[慣れないうちに、懇談会の盛り上げ役として駆り出される。毎回決まっている「ピンクエレファントボーイズ」の姿に、あれでは亜久支社長が逃げるのも仕方がないと、つい思い出し笑いをしてしまった]
大阪支社長自ら率先してあの格好をしてしまっては、新人は逃げるわけには行きませんからね。
[その大阪支社長の姿を直視したくなくて亜久は逃げているのだが]
アルバイト 瀬戸 里久 が出社した。
アルバイト 瀬戸 里久は、支社社員 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
――医務室――
…はっ。
[どうやら夢を見ていたようだ。
目を覚ますと天井が白かった]
何か夢を見ていた気がするけど、どんなんだったか思い出せない…
夢といえば、昨日はシンデレラになった気分だったなァ。
あれも夢かなぁ…
[なぜかネクタイだけ着けた下着姿で、ぺたぺたと医務室の床を歩き、勝手に洗面台を拝借して顔を洗い始める。
手ですくった水の中から顔を上げると、鏡に映った己の髪がサラッサラ]
現実だった!!
とすると、あのパリッとしたスーツを買ってもらったことも夢じゃないな!
[駆けてベッドの所に戻れば、傍らの椅子にチャコールグレーの2ボタンがかかっている]
ひゃっほい♪
[そもそも皴にならないよう、それはそれは丁寧に脱いで椅子にかけて眠り、でもネクタイは一度解くと面倒だから付けっ放しなので、今自分は裸ネクタイという奇天烈な姿なのだった]
お着替え、お着替え〜
係長も孫にも意匠って言ってくれたし!
…意味わからんけど。
[何はともあれ怪しい風体から文明人へと変身するため、サックスブルーのワイシャツのボタンをうきうきと留めていった。
着替えを終わらせた瀬戸はワーキングルームへと向かう]
[空になった缶を空き缶入れに入れると、階段を使って三階の給湯室へ。マイ湯飲みに番茶を淹れてデスクに戻る。
ノートパソコンを取り出して電源を入れ、立ち上がりを待つ間に溜まっているチェック書類に目を通す]
[近藤の魂の叫びを聞きながら、起動終了したOSにIDとPASSWORDを入力し、真っ先にメーラーを起動。受信を待たずに新規メールを書き上げ、社内MLに配信した。
内容は――こんなもの流すな、と呆れられるようなものだったが]
さて、大阪支社の前年度からの売り上げ伸び率はプラス11%、わが福岡支社はプラス92%ですか。
[自分の分の大阪栗きんつばを齧り、番茶を飲みながら――その姿はもはや、一見どこにでもいる閑職のおじさんにしか見えない――売り上げを見比べる。支社の規模が似通っているためと、支社長同士が犬猿の仲であるために、良く比較され引き合いに出される数字を確認し]
大阪支社長の荒れっぷりを報告すれば、亜久支社長のご機嫌もよくなるでしょうね。
[少し楽しげに微笑んで、届いたばかりの業界誌を広げた]
酷いよ伊佐平良さん…、[ガサリ](もぐもぐ)オレあれだひぇ(もぐもぐ)『ランチパックはたまごしか食べない』って言ってひゃのに…。
[でも食べる。腹が減っては…である。この男、朝からろくに食事もしていないらしい。]
……あ。伊佐平良さんで思い出した。今日回った先で新しい要望が上がってたんだよなぁ。プランナーの村田さんにメール打っておこうっと。
[甘い甘いと言いながらも、あっさりと『ランチパック ピーナッツ』を平らげると、鞄からパソコンを出し、メーラーを立ち上げる。と、ようやく机の片隅に置かれた部長からの土産に気付き]
……大阪?はーんしーんタイガースって誰が行って来たのかな…部長?
[首を傾げながらも早速胃の中に収めると、本社宛てにメールを*書き始めた*。]
[と、いつの間にかデスクに戻っている部長の姿に気付き]
あ、部長お疲れ様です。
お土産、おいしく頂きました〜。
[立ち上がってぺこりと頭を下げ、近藤は再びパソコンの画面に*向き合った*]
…ご苦労さま、だな、近藤くん。
〔帰社して一息ついた近藤に声をかけながら、
上着に袖を通す。入れ違いに外出するようだ〕
メール…ビジネス文書の練習かと思ったぞ。
いい売場を作れているようだから、その調子で頼む。
〔メールで励ますというのは、少し難しかったらしい。
直に声をかけることができて内心ほっとしながら、
手荷物をまとめる〕
[わざわざ立ち上がって礼を言う近藤を手で軽く制して]
いえ、礼には及びません。
甘すぎて近藤さんの口には合わなかったかもしれませんね。
[先ほどのランチパック・ピーナッツを食べる姿を思い出し、微笑む]
私はこういうのが好きなんですがねぇ。
[甘い栗きんつばをもうひとくち齧った]
――ワーキングルーム――
ちっ外に出て、この俺の姿を自慢しまくりたいのになぁ。
新作サンプルリサーチ結果とやらの整理終わらせないと…羅瀬くんとの競争にも負けてられんしな。
ほんと会社は地獄だぜ!
…フゥ?
[なぜか机の上に煎餅と栗きんつば発見。
迷いなく同時に口に放り込み、二つの味が奏でるハーモニー]
ハハハーハァー♪
[謎のお土産のおかげか、それなりに楽しそうに作業開始]
[画面と睨めっこをしていると、伊香保から声を掛けられ、視線は緩やかに彼の姿を捉える。]
お疲れ様です。
メール…。えぇ、オレまだビジネス文書って苦手でして…。だからと言って練習ではないんですけどね。
気分を害してしまったのなら申し訳なく思います…。
[眉尻をさげて、困笑を浮かべる。しかし褒められると僅かに嬉しそうな笑みに変わり]
ハイ、これからも頑張りたいと思いますので、何か有った時にはアドバイス頂けたらと思います。
[慌しく手荷物を纏める伊香保に軽く会釈をして、再び着席すれば、*メールの続きを打ち始めた。*]
部長、出張お疲れさまです。
お気遣い戴いて済みません…
〔配られた土産物を押戴く所作をしてみせて会釈する。
目の前のデスクにいる那須へ、報告書やら資料やらを
差し出して〕
皆の頑張りで、余剰在庫はほぼ一掃できました。
ミーティングの折にでも、労ってやって下さい。
ん…?
[近藤のお礼の言葉と、それを受ける那須の姿を目にして]
あ、部長さんのお土産だったんすか?
どうもどうも!バイトの机の上にまでマジサンキューっす!
秒速で食っちまいましたけど、美味かったです!
いえ、甘いものが苦手ではなくて…ランチパックはたまごが王道だと思っているだけです…。
[先程の独り言をしっかりと聞かれて居た事に気付き、恥ずかしそうに頬を赤く染める。
口に合わないという言葉には、全力で首を横に振り]
そんなこと無いです!上品な甘さでとても美味しかったですよ!
[力いっぱい返答。そして無駄に余力を使ったのか、はたまた喉が渇いた所為か。へろへろになりながらデスクを離れ、給湯室へと*向かっていった*]
ランチパックはたまごが王道だとう?
[...は近藤の背に容赦なく異を唱えておいた]
チョコレートを…チョコレートの奴を忘れてくれるなっ…
日々どこがランチだっていう突込みにも負けず、奴は俺のこと、甘く優しく包み込んでくれた…
あいつのことをを疎外する奴は!なんぴとたりともゆる…
[許さない所だったが、給湯室へと向かう今度の姿があまりにへろへろなので、珍しく気遣ったようだ]
お…お疲れっす。
え…本当に?
[羅瀬の言葉に割と焦る]
くっ…羅瀬くんのくせに生意気だぞ。
せっかく俺がやる気を出している時は気を遣って、俺の三歩後ろくらいの進み具合を申告した上で、俺をいい気にさせてくれよう。
[無茶を言う]
…ふん。
だいたい、備考欄とかちゃんと確かめてんの?
記入のあるアンケートは更に仕分けてくれって、神部副主任に言われたろ。
その点、俺はちゃあんと……
………っ!
[...は物凄く気になる記述を見つけてしまった]
出張といいいますか、あれは懇談会という名の普段の鬱憤を晴らす場ですからね。違う意味では疲れますが、楽しいものですよ。
[伊香保から紙の束を受け取り、ちらちらと軽くめくって視線を走らせる]
ふむ、いい感じですね。新人歓迎会では全員に奮発をしましょうか。
数字も良いものが取れてますよ。
[先ほどの大阪支社との比較資料をこっそりと見せる]
しばらくはご機嫌でしょう、亜久支社長も。
[瀬戸や羅瀬の礼にも、軽く微笑みで返して]
近藤さんは本当にランチパック・たまごがお好きですね。
[たまご王子のあだ名を思い出し、軽く口ずさむ]
さようなら、さようなら、た〜まご〜さ〜ん〜。
[子供番組の歌らしい]
[瀬戸の目が爛々と輝いている。
どツボを突かれたらしい。
興味深々で、詳細を尋ねられそうな人を探している]
……あ。
主任!
[どうやら外出するようにも見えるがその前にと、主任ってことは副主任より偉いんだし、きっと知ってるよねという目でターゲットロックオン]
ぞうさんパンツについて、伊香保主任がご存知の全てを俺に教えてください!
近藤さんはちょっと根を詰めて働きすぎではないでしょうか。
確かに成績は目を見張るものがあるのですけれど。
[自分のパソコンに幹部専用の成績ページを出して、そこに出された棒グラフの伸びをチェックする。三年目の社員にしては、なかなか堂々とした成績だ]
[外回りから帰社してほっと一息。ふと机に置かれた大阪土産に気付き辺りを見回せば短期出張から帰ってきた部長の姿が]
お疲れ様でした、部長。お土産ありがとうございます。
[そのまま今日の成果を纏めるべくパソコンに向かう]
ん〜…
[こしこしと目を擦りながら出社。実はあまり寝ていない。
支社長のわがままは昨日のハイパーモードのうちに片付けられたため、
大したことはなかったのだが]
[瀬戸の「ぞうさんパンツ」の言葉に、思わず口にしていたお茶を噴き出しかけた。慌てて飲み込むと、「ピンクエレファントボーイズ」を思い出したのか、下を向いてくすくすと小さく笑う]
ああ、羽生さんもお疲れ様。
ハッ。
[...は机二つ隔てた席に座った男性に、そう言えば挨拶もまだだと気がついて直立不動になった。
羽生に届けとばかりに、例によって大きく吸われる息]
そこの、えーと…タイムカードのすぐ傍の席にお座りの方!
高い位置より失礼しますっ
俺はこのたびメロンウォーター社福岡支社にアルバイトで入りました、瀬戸里久と言う者です!
超頑張ってますっ
よろしくお願いしまッス!
珍しく姉ちゃんが御飯作ってくれたりなんかするから…
[あんたのためじゃないんだからねっ!とかツンデレはいいとして
その後悲惨な状態になったテーブルの上の食材と
台所を片付ける弟の身にもなって欲しい]
[とか考えていたら3階廊下の壁にぶつかった]
[ゴッ]
実際、他支社の同僚と顔を合わせる
機会は少ないですからね。
そのうち、こぼれ話もお聞きしたいところです。
是非お願いします。…
……成る程…
〔書類で比較を示されれば、逆を思って気が引き締まる。
僅かに目を細めて那須へと頷き――〕
〔近藤のことは、自分も気になっている。
少し萎縮させてしまっているかもしれない、と〕
…伸びしろのある男です。
根を詰めさせすぎないように、気をつけます。
…闘う準備は整ったか?
見違えたな、瀬戸くん。
〔あとは気持ちの問題とばかりに、瀬戸の胸板を
軽く小突く仕草をする。ちらとアルバイト達の
作業状況を見て――〕
…期限を切るぞ、今夜中だ。
羅瀬くんは、休憩を纏めずこまめに入れること。
瀬戸くんは、書類にこまめにつっこみを入れないこと。
〔…ぞうさんパンツについては、机の下のサンプル箱を
引っ掻き回して探し出し…瀬戸の胸に無言で押しつけ〕
頑張ってくれ。
〔アルバイトの二人に発破をかけると、
販促ポスターと鞄を抱えて歩を踏み出す。〕
…では、行って参ります。
…む?め、メェルだ。メェルがきたー。
[ドキドキしながらパソコン操作。
天性の勘でもって、どうにか破壊せずにチェックできたようだ]
三階冷凍庫に蓬莱の豚まんが入ってます…ヒャッホー♪
[いの一番に確認したのがそれ]
ん?ティーン向け新作の着用例資料写真のため…?
アルバイト二名に試着モデルになってもらって、正面・背面・側面の各3枚づつの撮影をお願いします…
商品サンプルはフィッティングルームにおいてあります…
…やべぇ結構前のやつだコレ。
羅瀬くんもう終わらせた?羅瀬くんもう終わらせた?
[ライバル心メラメラらしい]
っと。IDカードの再発行が完了しました…か。
[先ほどのはこれらしい]
いやぁ忘れてた。そう言やコレ受けとんないと、会社に出入りできないよなァ。
住んでるから気付かなかったぜ。ハッハッハ。
[暢気に笑いつつ律儀そうな秋芳さんなら持って来てくれそうだし、来なかったら自分から行けばいいやと、とりあえず作業を続けつつ待つ事にしたようだ]
こぼれ話ですか。
ほぼ裏話ばかりですね、ちょっと恥ずかしい系のですが。
仕事の話など1ミリもありません。あって数字合戦くらいです。
[伊香保は役職が上がっても、あの場に連れて行くのはやめたほうが良いだろうなと思いながら]
根を詰めるといえば、伊香保さんもですよ。
気負わずに行きましょう。
[優しげな眼差しで部下を労う]
…む、…
〔廊下に出ると、壁にぶつかっている秋芳と遭遇する。〕
…お怪我はありませんか、秋芳さん。
支店長への書類をお願いしようと
思っていたのですが、生憎今手元にありませんので…
またお時間を戴ければ幸いです。
あいたたたた…
[ふらつくにも程があるだろう、と自己ツッコミ。
そういえばここの壁に頭突きしたのは二度目だったか。
額を押さえつつ、ワーキングルームへ]
こんにちは… って、甘い匂い?
あいたたたた…
[ふらつくにも程があるだろう、と自己ツッコミ。
そういえばここの壁に頭突きしたのは二度目だったか。
ごめん、壁。などと無駄に謝罪を入れ]
…あ、どうも、伊香保さん。
大丈夫です、いつものことなんで。
[いつもなのか]
書類ですね。はい。
ここか秘書室にいると思いますので、いつでもどうぞ。
[突然の大声に眉を顰めつつそう言えばまだ会ってなかったなと思い出しこちらも挨拶を]
…羽生栄太郎です。宜しくお願いしますね。
…それと、そんなに大声を出さなくても聞こえますから。
ふふ…
闘魂を燃やす俺に近付き過ぎて、火傷しないよう気をつけて下さいね、伊香保主任。
[小突く仕草を受けて立つ胸の逸らし方で、斜めに見上げる自信に溢れた笑みで口の端を持ち上げる]
こ、今夜中にですか。
[期限を定められ、なおかつ的確なアドバイスを入れられると]
…いや、どおんと来いっす。
こまめにつっこみを入れないように…え、ええ…気をつけます。
[自信に溢れた笑みが強張りつつあったが、ぞうさんパンツを渡されると大事そうに両手で受け取り、まじまじと凝視した後]
…ぶは!
さっ、さ、さ……最高!!
[支社長が下着は社のものを試用代わりに支給とか言って下さったから、俺これにしちゃおうかなとしばらく爆笑中]
こ、今夜じゅう。
がんばります…
[...は大分減った書類を見た]
あ、羽生さんですか?はじめまして。羅瀬です。
[瀬戸に続いてあいさつ]
[ぞうさんパンツを手に楽しそうに笑う瀬戸を見て]
――なぜ彼は大阪支社配属ではないのでしょうねぇ。
[栗きんつばの最後のひとかけらを口の中に放り込んで咀嚼し飲み込む]
…お噂は兼ねがね。
〔『いつも』は特に否定せずにおくらしい。
秋芳の詫びに、鷹揚に構えている(ように見える)
壁へと一度目をやって。ふと自分の鞄の中を探る〕
…了解です、明日にでも。
ワーキングルームへお越しでしたら、
済みませんが羽生くんにこれを
お渡し戴けますか。
〔栄養ドリンクを2本、秋芳へ預ける〕
…一本はあなたに。
〔2本しかないので、と言い添えるのは
こっそり宜しくとの意で。
彼に一礼を向けると、*そのまま外出するようだ*〕
噂?
[きょとんと首を傾げ。
と、栄養ドリンクを渡され]
あ、はい。羽生さんにですね。
…って、俺にもですか?
[驚きこそしたものの、丁寧に礼を返し。
外出する背中にいってらっしゃい、と声を掛けた]
[ドリンクを1本鞄に入れ、ワーキングルームに入る。
タイムカードをチェックした後一番近い羽生の机に近付き、伊香保主任からです、と囁いてその手元にもう一本の栄養ドリンクを置いた。
出来るだけ自然な動作になるよう努力したのち]
あ、瀬戸さん。
IDカードの発行遅れてしまってすみません。
机の上に置いておいたはず…なんですけど…
[…はて、書類に埋もれてしまっただろうか]
―マシン室―
[相変わらずの低い機械音。
重なるキーボードの音]
[常と異なるのは、其処に人の声が加わることだろうか]
――で、次は?
『あー、とりあえずはそれで終わり。お疲れさーん』
待て。まだシステム――
『悪ぃ!今日どーっしても外せない用事がな!』
[スピーカーから響く声に、深く溜息を吐いてもう一台のパソコンに向き直る。画面に映るのは両手を合わせて謝罪モードの男の姿]
[肘をついてこめかみを叩けば、ヘッドセットが硬質な音を立てた]
>>427
く…意外と手の早い…
[悔しそうだ]
…?
モデルとして仕事を頼まれといて、何でそんな顔?
[…何しろ瀬戸には、本来人として持つべき羞恥心というものが欠けているから]
うん、住んでるよ。通勤超ラク!
普通の人があと5分と呻く時間、軽く50分は寝てられるんだぜ。
君も住む?
…んっ?
[何故か眉を顰めている羽生に対し]
何か言ったっすかー?
声小さいからわかんないですよー!
…例の?
『そそ。だから続きは明日で!』
[仕方ない、とまた息を吐いて作業中のパソコンを落とす。
翌日の時間を確認し、其方のパソコンもシャットダウン]
[軽くポケットを叩き、その内にある物を確認して。
マシン室を出、階段は登らずにそのまま廊下を進み――]
――給湯室――
甘い…。口の中が甘い…。
部長から頂いた栗きんつばは美味しかったけど、ランチパックピーナッツが…。伊佐平良さんが憎い…。
[余程ランチパックピーナッツの衝撃が大きかったのか、どこか遠い目をしながら自分のマグカップにカートリッジ式のコーヒーをセットし、お湯を注いでいく。
豊かな香りが辺り一杯に広がり、その匂いを胸いっぱい吸うと、少しだけ疲れが取れていくような気がした。]
そう言えばワーキングルームを出るとき、瀬戸君の声が聞こえたけど…チョコレートは邪道だよね…。冷えたパンにチョコクリームって…油分が固まっていそうで口当たりが悪そうだもん。
[この場に瀬戸が居たら、ランチパック論争が勃発しそうな事をさらりと言いのけていると、微かに聞こえて来た那須の『さようなら たまごさん』の歌が聞こえて来て]
Σ !
……オレ、疲れてるのかなぁ…。
[眩暈を覚えながらマグカップを手にワーキングルームへと戻る。]
>>431
はは…那須部長、そんなの決まってます。
福岡のラーメンがあまり美味すぎるからでしょ!
[ラーメンが俺を呼ぶんすよ…と、無駄に爽やかな微笑み]
あ、秋芳さんどうも!
机の上にっすか?
[部長に向けて白い歯を光らせていた瀬戸だが、慌ててガサガサ机の上を漁り出す]
おかしいなどこに……あ。
[恐らく元は書類に埋もれていただろうそれは、今はぞうさんパンツに埋もれていた]
あったあった。ありました!
[パンツとIDカードを両手に掲げて、ありがとうございますとニッコリ。
それからふと真顔になり]
秋芳さん…似合いそうっすね…
…ぞうさんパンツ。
―喫煙室―
[しゅ、と音を立てて炎が上がる。
銜えた白い筒の先端に当て、僅かに吸うようにして。
じり、と先が赤く染まるのにライターを閉じた]
……はぁ。
[吐き出す溜息は白い煙を伴い巻き上げる。
吸煙機にそれらが吸い込まれていくのを見送って
また煙草を銜えた]
[ワーキングルームに入ってきた秋芳を見かけると、声をかける]
秋芳さん、もしかして支社長はまだお戻りではないのですか?
[背後の窓から見える駐車場に、支社長用の社用車が見当たらない。また無理にねじ込んだ会合の席で意気投合して、接待ゴルフへとなだれ込んでいるのだろうか?
となると亜久は今日は泊まりで戻らないのかもしれない]
[真顔で言われる言葉に暫し硬直した後、引きつり笑顔を返し]
……瀬戸さんの方が似合いますよ?きっと。
[言い返した。ちょっとだけ成長した]
[瀬戸の答えを耳にして、おや聞こえましたかと苦笑い]
確かに屋台のラーメンは美味しいですね。
バリ硬めで。
[しかし秋芳にぞうさんパンツが似合いそうだという言葉を聞いて、軽く頭を抱える。逸材かもしれない、ある意味。そう思った]
あ、どうも、那須さん。
…ええ、連絡はまだ頂いてません。
支社長のことだから充分羽を伸ばしてくるんじゃないかな…
[仕事熱心なのかそうでないのか、
よく分からない支社長の顔を思い浮かべ]
あ、そうだ。
…これ、例のレポートです。
[若干恥ずかしげに書類を差し出す。
この様子だと、書類の中身も恥ずかしげに
無難なことが書いてあることだろう]
――ワーキングルーム――
[マグカップを携えながら室内へ入ると、先輩の羽生の姿を見かけ]
あ、羽生さんお疲れ様です。
そう言えば昼間、スタバで生保の井上さんとお会いしたんですけど、その時羽生さん宛てにメモを預かってきたんで…お渡しします。
[片手でジャケットのポケットを漁り、丁寧に折りたたんであるメモ用紙を取り出し、彼に手渡してから自分の席へ。]
>>442
……そ、そうすか?
[赤くなっているのは恥ずかしいのではなくて、完全に褒め言葉を真に受けたときの顔だ]
資料写真に、俺のぞうさんパンツ姿もこっそり紛れ込ませておこうかな…サービスで。
[その気になっている]
…あ、でしょう?
部長権限で、食堂まで屋台引っ張ってきて下さいよー。
きっと士気も上がるってもんです!
[いい気になっている]
会社って、住むところじゃないと思うんだけどなぁ…
いや、僕はちゃんと部屋借りてるから遠慮するよ。
瀬戸くんも、ちゃんと部屋借りた方がいいとおもうよ?
[...はそういって*再び書類に集中し始めた*]
[灰皿の淵に軽く当て、一度灰を落として。
ガラスの向こう、誰も通らない廊下を見る]
[見ていたところで何も変わりはしないのだが]
…喫煙者に厳しくなりすぎだ。
[ぽつり、呟いて。
灰皿に押し付け火を消し、
室内の煙が吸煙機に吸い込まれるのを待ってから部屋を出た]
そうですか、やはり。せっかく良い知らせとお土産を用意したのですが、仕方がありませんね。
これは支社長が戻る前に食べてしまってください。
[支社長の好物の「堂島ロール」の入った袋に、秋芳の分の大阪栗きんつばとタイガース煎餅を入れて渡す]
見つかると拗ねてしまいますからね、悪くならないうちに早く食べてしまってください。
[かわりにレポートを受け取ると、秋芳の目の前でじっくりと読み出す。読み終えると、うん、とひとつ頷き]
確かに。また明日の分も期待していますよ。
[一回のレポートでどうこうするつもりはないらしい。内容変化を確認するのが主な理由だからだ]
…一昨日はすれ違いでしたからね。改めまして、羽生栄太郎です。宜しくお願いしますね。
[既に一度会ったはずの羅瀬にまで始めましてと言われてやや沈没気味]
ありがとうございます…。
[栄養ドリンクを受け取る手にもやや力がない。とりあえずデスクの上に置いた後席を立ち瀬戸の所へ。そして耳元に顔を寄せ]
それはすみませんでした…。僕は羽生栄太郎です。宜しくお願いしますね、瀬戸さん。
[そのまま何事も無かった様に席に戻り栄養ドリンクを飲んで仕事再開]
[何だかその気になってるのを見て、呆れるを通り越して感心し]
…瀬戸さんはいつも自信たっぷりでいいなあ。
[ぽつり、独り言。褒めてるかどうかは謎]
[資料写真に細工をしようとする瀬戸を宥め]
あれは大阪支社の専売特許なのですよ。
資料などに使用すると、亜久支社長に盛大なる文句が掛かってきますから、おやめなさい。
[あることない事言って、福岡支社の品位保持を図る]
部長に屋台を引っ張ってくる権限などありませんよ。
そもそも屋台は道端にあるから良いのです。
やはり野に置け蓮華草、です。
[羅瀬の助言にキィッと歯軋り。
ハンカチを持っていたら、噛んでいたかもしれない]
てめ、この…あー…ええと……
…じょ、常識人が!
[正論しか言われていないため、悪口が思い付けなかった。
無駄口をたたきながらも、負けじと作業は続けている]
[席に着くか着かないかに聞こえて来た、瀬戸のゾウさんパンツ発言に、思わず噴出しそうになる。
と、バランスを崩した手元でコーヒーが零れる。]
熱っー…っとパソコン!
[自らの手より先に精密機械の心配をする。バックアップは取っているとは言え、これが無いと仕事が出来ないのである。そうなっては困ると急いでチェックするが、幸いな事に機械自体にはコーヒーは掛かっておらず、ホッと胸を撫で下ろす。]
よかったぁ…。オレ、これが無いと仕事が出来ないからなぁ…。
[自らの手が赤く色を帯びていくのすら放って、パソコンに縋りつく。ワーカホリックへまっしぐらだ。]
あ、お土産ですか。ありがとうございます。
何だか悪いなあ…
[那須にも支社長にも]
……あ、はい。
分かりました…
[レポートを書くにはまだ抵抗があるようだ]
近藤さんの方こそお疲れ様です。
井上さんから…?一体何でしょうか…。ああ、ありがとうございます。
[とりあえずメモをポケットに入れて再びパソコンに向かう。メモを見るのは*帰宅後になるだろう*]
―ワーキングルーム―
[完全には消えきらない煙草の香を残したままで室内へ。
中に居る人々に会釈を向けてからデスクに向かいかけ]
おや…バイトの子たちのデスクも決まったのか。
[空いていた自身の隣の机。
その上に僅かながら物を見つけて呟き、
自分の机に乗せられた土産物を見付ける]
…部長、いつもすみません。
[会話の邪魔にならぬように遠慮がちに礼を述べる]
[負けじと作業を続けていると、突如として耳元で声が]
ふひゃぉうわ!
[自己紹介の羽生の声だった。
人に耳元で喋られた時独特のゾワゾワ感に耳を押さえて目を丸くしつつ、何事も無かったかのように席へと戻っていく羽生を見送った]
ど、どうも…羽生さん。ご丁寧に。
…意外と。
両極端な人だったりするんだ…
[人は見た目によらない。
また一つ勉強になったなとぽつり呟き、何事もポジティブシンキング]
[また声を上げる近藤のほうをちらりと見る]
こぼしたのではないですか?
[立ち上がると近藤のほうに近づき、パソコンにかじりつく姿を見て溜め息を吐く]
早く冷やしなさい。
[不意に聞こえた声]
近藤君?
[向けた視線、映るのはデスクに落ちた濃茶の液体。
真っ先にパソコンを確認する様子に呆れた息を吐いて]
パソコンよりも自分を気にした方がいい。
火傷などしたら作業能率が落ちるだろう?
[着きかけた席から離れ、横から覗き込むようにし]
ほら、見せて。
[恐縮する様子の秋芳に微笑みかけ]
気にすることなどありませんよ。
そもそも今回は秋芳さんもあの支社長には良いように振り回されたのですからね。
[「も」の所を僅かに強調して]
身に馴染むには時間が掛かるでしょうが、強制的に慣れさせられるよりはずっとましだと思いますよ?
泳ぎを覚えるためには、いきなり海のど真ん中に放り込まれるよりは、スイミングスクールで息継ぎから習ったほうが良いでしょう?
[入社直後にぞうさんパンツ一丁で懇談会の盛り上げ役をされられていた大阪支社の新入社員たちをちらりと思い浮かべる]
/中/
何か先日から妙に部長と被る気がする。
そんなこと気にしてないでRP安定させろって話ですね。
どうしても崩れて…堅苦しくなるorz
[那須から声を掛けられ、ようやく我に返り]
すみません部長、騒がしくて…。
手ですか?多分大丈夫だと思いますよ…。ちょっとひりひりするだけですから。
[苦笑を漏らしながらひらひらと掌を振り、丁度入ってきた牧原に気付き]
あ、牧原さんの手なら冷たくて気持ちいいかも…。
牧原さん、ちょっと手を貸してください〜。
[傍に近寄ると勝手に手を取り、自分の手に乗せ]
冷たくて気持ちいいなぁ…。
[牧原の都合などお構い無しだ。]
あっはっは。
俺から自信を取ったら何が残りますか!
[恐るべし地獄耳。
だけども気分を害するどころかニコヤカに、秋芳に向かって掌をブンと振る。いわゆるオバチャン返し。]
…そ、そうなんすか?
[そして那須部長の口八丁を見事信じた]
俺の魔法使い様に、盛大なる文句なんてかけさせるわけにはいかない…今回は自粛します。
[支社長に経費で変身させて貰ったことで、シンデレラの魔法使いとかけているようだ]
ふぅん…屋台は道端にあるから良い、か。
ううん。ババヘラアイスと同じっすね?
あれヘタにデパートなんかで売られちゃ、ただの着色の激しい安アイスになっちまうもん。
ババが道端でヘラで花を作り出すことにこそロマンがあるッ
…うん。わかった気が。良い事言うな部長さんはぁー
…お疲れさまです。
俺の方はまだ平気ですけども…
[強調された「も」に心情を察し]
そ、そうですね。
[極端な例えと何やら思い浮かべているような様子にたじたじ]
[近藤の動作に少し呆れたように笑い]
冷凍庫に氷――
[と言いかけて、全部出して蓬莱の豚まんを入れてしまったことに気づく]
四階の給湯室の冷凍庫に氷があるはずですから、それで冷やすのも良いでしょう。
確かに牧原さんは体温が低いかもしれませんが。
[後は任せましたと牧原に目配せをして、自分のデスクに戻っていった]
[了承する前に取られた手が赤く染まる肌を覆い。
一瞬何が起きたかを判断しきれずに暫くそのまま見遣って]
……確かに冷たいかもしれないが不十分だろう。
せめて水道水で冷やせ。
[重なっている手をそのまま掴んで。
痛いだろうが御構い無しに給湯室へと引っ張って行く]
[ワーキングルームを出る直前、那須の声が届いて]
わかりました、では其方に。
[目配せと言葉に頷きに似た会釈を返し。
矢張り遠慮無しに近藤の手を引っ張ろうと]
[今日は一日外回り。疲労を表情に出すことはないが眉間には現れているかもしれない。]
…只今、戻りました。
[ワーキングルームへと戻り短い挨拶をすると会釈。足早に自分のデスクへ。昨日の営業報告書を出さなければならない。昨日の成果は45%…文書ソフトを立ち上げる。]
ひゃ
[オバチャン返しにビビって肩を跳ね上げ]
…あー…いや、そう言い切っちゃうのも何とも…
[フォロー出来ないらしい。
本人が満足してるならそれでもいい気がするが]
うお…アホですか近藤さんっ
[...はコーヒーを浴びて近藤の赤くなっている手を指差し、お節介を叫ぶ]
部長の言う通り水、水、今すぐ水に浸けないと!
仕事はできても、火傷の手当ての仕方は知らないんすか?
放っておいちゃ水ぶくれとかできるんですからね。
それともアレっすか、30分以内にデリバリー、お届け先は医療…
[「運んじゃう手」をして指をワキワキさせていたが]
おお…
[どうやら近藤は牧原の手で癒されている]
怪奇★氷男…
便利だなぁ。
[書類で手が塞がってなかったら、きっと拍手をしていた]
魔法使い――?
[瀬戸の言葉に少し考える。亜久に魔法使いの服を脳内で着せてみても、どうも悪役っぽい魔法使いしか思い浮かばず]
まあそういうことです。
[納得しているのならば良しとする。
この花(?)はどこに置くのが一番良いのだろうと、瀬戸を見つつ]
秋芳さんは最近、支社長と同行することが減りましたか?
以前はあちこちにくっ付いていましたが――。
[最近姿を良く見る秋芳に、何とはなしに尋ねる]
えっと…大丈夫ですって…牧原さん?…引っ張られる方が痛いですよ〜…
[半ば引き摺られるようにずるずると牧原の後を付いていく。那須の声が聞こえれば、四階までこの調子なのだろうかと思い、牧原に悪い事をしたと感じ]
……ごめんなさい、牧原さん。
[視線を伏せたままぽつりと呟く。]
神部さん、お帰りなさい。お疲れ様です。
根を詰めると成果も出にくくなりますよ?
[一層深く刻まれた眉間の皺を認め、自分のデスクからもうひとつ栗きんつばを持ってきて神部の机に置く]
サービスです。
こんなおじさんからで色気も何もありませんがね。
/*
あれ、部長が帰ってきてる?(`・ω・)
今日はこのまま寝てしまいそうな予感___○_
疲労してるのは幹部ではなく中の人でしt
[瀬戸からアホ呼ばわりされると、さすがに困ったような笑みを浮かべ]
いや、仕事も出来ないし、オレの手の皮はそんなに薄くは無いし…。それにデリバリーは丁重にお断りするよ。逆に振り落とされて医務室ではなくて救急病院にデリバリーされそうだし…。
[表情は柔らかいが、口にする言葉は結構きついものがある。]
え、あれ。
そんなによくくっついてましたっけ…?
[秘書として必要なくらいだと思っていた。あまり自覚はない]
[4階にいると話し相手が支社長しかいないので、
結構懐いていたかもしれない]
…あ。
やっぱ駄目っすよねいくら冷たくても、人肌で冷やすだけじゃ。
[便利発言撤回]
……ハッ。
[そして戻ってくる神部副主任。
仕事を頼まれておきながら、喋っている所ばかり見られてはさすがにまずいだろう。
ここぞとばかりに、働かせている手の動きを強調しつつ]
お帰りなさいっすー。
俺今日一日それはもう頑張ったんで、あともう少しで仕分けも終わりますから!
[予定の半分以下の成果なんて久方振りのことではないだろうか…パソコンの画面を見ながらますます表情を険しくさせる。メールチェックをし伊香保からのメールを確認するとまずはそちらから取りかかるべきかと報告書の文書を一度閉じ、違うファイルを開いた。]
[文句など既に聞く気は無い。
引っ張られる方が、と云うなら多少なりとも痛みはあるのだろう]
[階段を上りかけたところで呟きのような小さな声。
振り返れば視線を伏せているのが目に入って]
…謝らなくていいから自分を大切に。
[引いていた手を離し、軽く肩を叩いて]
悪化するといけないから、冷やしには行くぞ?
[告げて先に立って階段を上がる]
[犬みたいだと思ったとかは決して口にしない]
[すれ違いざまにワーキングルームへ戻ってきた神部の姿を見て、引き摺られながらもペコリと頭を下げ]
副主任、昨日はお忙しい中ありがとうございました…。
[引き摺られている為、語尾は小さくなっていった。]
くっ付いていたというよりも、支社長が可愛がっていたという感じでしょうか。
接待とはいえ、ゴルフや料亭の作法などを習ったりもしたでしょう?
ある程度距離ができてきたということは、秋芳さんを一人前と認めつつあるということなのでしょう。
あの支社長相手では苦労も多いでしょうが、サポートをお願いしますよ。
[しかし秋芳の額の赤みを見て、まだもう少し巣立ちには掛かりそうだと微笑む]
さて、妖精辺りで入り直した方が良いのでしょうか…(メモ=スパイへの指令とか思ってしまった人。井上さんもスパイになりますから)
それとも人狼でしょうか?(本社からの指示)
まあ後で考えましょうか。
あ、はい、そういえば色々と…
遊びに付き合わされてるだけかと思いもしましたが。
一人前…そうだといいんですが。
何だかサポートをするどころか、逆に迷惑を掛けてる気がして…
…だから兼業になったのかな?
[しゅん、と俯き]
[声を掛けられると画面から顔を上げる。それまで報告書のことで頭がいっぱいで周りの喧騒のことなんか目にも入っていなかったようだ。]
…那須部長もお疲れ様です。
いえ、最低限のことすら未だ出来ていませんので。
[机に置かれた金つばを目で追って見つめながら一礼し]
…いえ、今は甘い物が有難いです。
後で戴きます。
ムムッ?
[牧原デリバリーサービスによって配送中であるはずの、近藤の声が聞こえた気がした。
それも、割ときつい言葉が聞こえた気がしたが]
…気のせいだな。
[気のせいにした。
都合の悪いことなど耳たぶを蓋にしてでも聞かぬ]
[階段を上りかけた所で、ようやく手を離される。
冷たい感触が心地良かった。思った以上に火傷は酷いのだろうか?それとも…
ぽんと肩を叩かれ、視線を上げる。優しい言葉が身に染みてますます彼の手を煩わせている事が気に掛かる。]
これ位大丈夫ですよ。冷やさなくても…。
[先に上って行く牧原の後姿を引き止めようと、笑顔を浮かべ強がりを口にする。本当はひりつく痛みが手全体を覆っているのに。]
だから戻りましょう?
[そう言ってくるりと階上へ背を向けようとする。]
[少しだけ周りを見渡す余裕ができたのか、瀬戸へと目を遣る。瀬戸の喋っていた所は神部の目には映っていなかったようだ。動く手に一つ頷き]
…そうか。
その調子で頑張ってくれ。
[期限が迫っているので若干口調も緊迫したものになっているかもしれない。近藤が引き摺られていく姿にはそうなるまでの経過がわからずに不思議そうに眉を寄せ]
…いや。気にするな。
[言われた礼には緩く首を振って答えた。]
[少し困ったように秋芳に微笑みかけると]
秋芳さんがそこまで落ち込むとは――。
考え方を改めてみると良いのですよ。
本業に余裕がなければ、兼業は無理です。
それだけの余裕が、秋芳さんには生まれていると判断したのだと思いますよ。
支社長はあれでも、腐っても支社長ですから。
[理由になっているようななっていないような]
[やはりパソコンの画面に釘付けになっていた神部に]
皆さん働きすぎですよ?
伊香保さんや近藤さんもですが、もっと肩の力を抜かないと。
[営業職の管理者とも思えないことを言う]
新人の歓迎会はきちんと参加してください。
ただしそのために無理はしないように。
[『戻りましょう?』
その言葉に振り返れば、此方には背中が向けられていて。
先程まで引いていた手をその背に伸ばす]
――こら。
[伸ばした手は、上手い具合に襟首を掴んだ]
悪化させれば辛いのはお前だ。
だからお前に判断は委ねる、と言いたいところだが。
…大丈夫じゃないんだろう?
[くい、と掴んだ襟首を軽く引いた]
…は、はい。
すみません、何だか愚痴ってしまって。
そうですよね、腐っても支社長ですし…
[また丸め込まれた]
いつもありがとうございます、那須さん。
>>485
…ええ、すぐに終わらせます。
[神部の緊迫した雰囲気がいくらかは伝わったのか、キリッと表情を引き締めて大人しく作業に集中する。
数分後、ふっと思い出したかのように顔を上げて]
でも重々承知でしょうけど、神部さんも根のつめ過ぎには気をつけてくださいね。
まぁ冷蔵庫の中の豚まんでも食いながら、肩の力抜いて下さいよ。
でないと…近藤さんみたいにコーヒー零しちゃって、冷やしに連れてかれることになっちゃうんですからね。
[そもそも監督者の眉間の皴を増やしている者の一人かもしれない瀬戸に言えることでもなければ、分をわきまえない声かけかもしれないが、いたって悪気は無い。
それだけで世を渡ってきたとも言える能天気な笑みで、斜め前の苦労人を和ませるべく*微笑んだ*]
周りには支社長だけという環境ですしね、愚痴を言う相手がいないのでしょう?
私のような中間管理職は、皆さんの愚痴を聞くのが役目のようなものです。
いいえむしろ普段のんびりしている分、愚痴くらいは聞きなさいという感じでしょうか。
[少し自戒的に笑って]
何かあれば遠慮なく言いなさい。
あの支社長相手でしたら、有効なアドバイスができるかもしれませんしね。
[秋芳の肩を、軽くぽんと叩いた]
[襟首に触れる冷たい指の感触に
っ…牧原さん、苦しいっす…。
条件反射で肩を竦める。]
『大丈夫ではないんだろう?』
[降り注ぐその問い掛けには一瞬だけ硬直したが、観念したようにこくりと頷き]
……ハイ。痛いです…。
[まるで親猫に咥えられた子猫のように、しゅんと身を小さくした。]
[苦しいと言うのに小さく笑い]
それはそうだろうな、引っ張っているんだから。
[そう言いながらも離すつもりなど無いようで。
指先にかけた力はそのままに、数段上った段を降りて]
痛いのなら、行くぞ?
行かないと言うのなら…このまま引っ張って行くが。
[身を小さくする近藤のすぐ後ろで足を止めて、言う]
[このままで引っ張るのは腕力上の問題でさすがに無理だろうが]
そんなに畏まらなくても良いですよ。
今日は支社長が戻らないようですし、時間はたっぷりとあるのでしょう?
フィッティングルームに篭って色々と試してみるのはどうでしょう?
[大阪支社から持ち帰ったサンプルを取り出すと、デスクの上に並べ始めた。福岡支社の取り扱い商品と比べると、全体的に――ケバい]
[そして...の表情は、「これが恩返しですよ」と言っているように見えたかもしれない。秋芳には]
[那須の言葉にそういえば伊香保や近藤、それに紅練や羽生も最近特に慌しくてろくに顔を見ることもないなと神妙に一つ頷き]
…ああ…そういえば…歓迎会…
[すっかり忘れていた悩みの一つを思い出し、気難しい表情になる。
暫くカタカタとキーボードのキーを叩いていたが、瀬戸の言葉にその手を止めて顔をあげる。]
………
[那須にも言われたがそんなに自分が肩に力が入っているのだろうか。コーヒーの一杯くらい飲むことは許されるのかもしれないと眉間に込められた力を僅かに緩め]
……豚まん?
[金つばに豚まんと随分とバラエティに富んだお茶請けの内容に呟く声は何時もよりも棘のないものになり。思考を巡らせた後、漸く思い出したのか那須へと目を向けて]
…お帰りなさい。
[遅い相手への帰社の挨拶をすると席を立って給湯室へ]
解っているなら離して下さいよ…牧原さん…。
[どちらにしろ、牧原は手の処置に同行するらしい。彼の手を煩わせたくない気持ちと、別な感情とが入り混じりながらも、近藤は素直に彼の言葉に従い]
行きます…。だからせめて首から手を…このままでは歩き辛いので…。
[僅かに懇願するように眉尻を下げて、牧原を見上げる]
はい、ただいま。
[テンポのずれた神部の挨拶に、真面目に返事をする]
お酒の席が苦手なのだとは思いますが、たまにはいいのではないですか?
気を使う人間がいるわけでなし。
豚まんは私の好物です。
娘も好きなんですよ。
[僅かに相好を崩して。神部の後姿を見送った]
ただいま戻りました。
[顧客からのクレームで、緊急に呼び出されて居たわけで。
…おまえのところのは小さくて収まりきらん!とか言われても…]
あぁ…お帰りでしたか、部長。
北日本支社の後藤さんはお元気でした?
[出張から戻った上司に微笑みかけて。
入社当時に世話になった上司らしい。]
[行くと言うのに一つ頷いて]
解った。
[する、と指は解かれ襟首から離れる]
[此方を見上げる顔は妙に情けなく。
ふ、と上がりかけた口端を手で隠すようにして誤魔化した]
では、急ごうか。
水ぶくれになったりしたら問題だ。
若い者が、遠慮などするものではありませんよ?
――ああ、これなどいかがですか?大人しめなデザインですし。
[取り出したのは、G−ストリングスタイルのシンプルなもの。しかしシルク地で光沢があって、妙にセクシー]
秋芳さんには、意外とこういうのが似合うのではないかと思うのですが。
[並んだ商品を一つ一つチェックして、真面目に選び出した一品だ]
お帰りなさい、紅練さん。お疲れのようですね。
ええ、後藤さんは相変わらずでしたよ。
相変わらず――紅練さんをうちにくれと言われましたが、丁重にお断りしました。
[貴重な人材を取られるわけには参りません、と微笑む]
[するり――
音も無く去る指の感触に安堵と物寂しさが半々。
沸き起こる気持ちに、疑問が頭をもたげるも、急かされれば逆らう術は無く、こくりと頷き]
あのっ……、牧原さん…、ありがとうございます…。
[消え入りそうな声で礼を述べたなら、四階へ続く階段を静かに*上っていくのだろう*]
[那須に指摘される事柄に反論の余地もなく図星という文字が額に浮き出てきそうな表情で押し黙り]
…そう…ですね。
[逆に接待ならまだ仕事だと割り切れるのだが。
ワーキングルームを出て行き様、擦れ違いの紅練に例をし]
紅練係長、お帰りなさい。
お疲れ様でした。
/*
誤字に気づいた時には後の祭り。
こいつ、役職次第では設定継続厳しいんじゃなかろうか。
そんなランダム希望です。
守護者取ったら設定的に負け、そんな気がする(何)
私の見立てですよ?
[言外に、似合うはずだと意味を込めて。
ついでにもう一つ二つ見繕って秋芳に手渡した]
次のレポートはこれでお願いしましょう。
[とても良い笑顔で、秋芳に微笑みかけた]
相変わらず、ですか。
[第二の父親のように可愛がってくれた上司を思い出して頷く。]
えぇ、今はこの地域もなかなか面白くなって来ましたしね。
伊香保クンが大物とのタイアップ企画取り付けてきましたし。
…まぁ、お盆に帰省したときには顔を見せにいくつもりですよ。
[ワーキングルームを出る神部の後姿に、そっと呟く]
接待ならば仕事だし――そんな顔をしてましたね。
しかし仕事仲間と友好を深めるのも、業務を円滑に進めるための仕事の一環でもあるのですよ?
――もちろん、人間関係にまでビジネスを持ち込めと言っているわけではありませんが――。
本当に神部さんは、真面目ですね――。
[真面目なのは悪いことではないのですが、と思いつつ]
あ…あぅ…
[良い笑顔を向けられてしまえば
ますます逆らうことなど不可能で]
わ、分かりました…努力します…
[他人に下着を選ばれることやら
レポートを書いて提出しなければならないことやら
色々なことに対する羞恥心に、顔を赤くして俯いた]
[消え入りそうな声に僅かに苦笑する。
近藤の内で何かが起こっているのかもしれないが
当然気付く術は無く]
礼はいいから、次からは気をつけるように。
[階段を上り始めた近藤を追うように、並ぶように上って]
[給湯室に着いたなら水道水で冷やさせ、氷を用意して。
確りと冷やさせてから共にワーキングルームに*戻るのだろう*]
そういえば後藤さんに袖を引かれての中途入社でしたか?紅練さんは。
いくら下着を身に着ける仕事をしていたとはいえ、異業種への転職ですから、大変でしたでしょう?
相変わらずとはいえ、さすがに少し老けたようには見えました。
顔を見せてあげると喜ぶでしょう。
是非そうしてさしあげてください。
ただし、口車に乗せられてうっかり異動してはいけませんよ?
[悪戯っぽい表情で、釘を刺しておいた]
――3階 給湯室――
[紙コップにコーヒーを注いでから冷蔵庫の扉を開けてみる。中央に鎮座している箱から豚まんを一つ取り出し]
……温めた方が…いいよな。
[冷たい其れは確実に温めた方が美味しく食すことができるだろう。給湯室にはコンロの隣に小さな電子レンジが一つ]
………
[眉を顰めて電子レンジを睨むと手に取った豚まんをその小さな箱の中央に収める。幾つかあるボタンの前で手を泳がせ気難しい顔で箱を睨みつける。何度か電子レンジは使ったことがあるから、恐らく使い方は間違っていない筈だ、だが…]
――…一体どれくらい温めればいいんだ…?
[それが問題だ。]
早く色々と穿きこなせるようになって、ショウのモデルとして成功をおさめてくださいね。
[何だか話が大きくなっているような気がするが、気のせいだ]
ちょっと小腹が空きましたね。
早速豚まんを食べることにしましょうか?
秋芳さんもいかがですか?
[言いながらも既に席を立ち、ワーキングルームを出ようとしている]
えぇ。
やりがいのある世界に引き込んで頂いて、感謝してますよ。
この世界は、実力、実績、全てが目に見える結果になりますから。
[売上、顧客からの反応。全てがダイレクトに伝わる仕事。
責任も重いが、それ以上にやりがいがあると思う。]
あ、お土産の肉まん、いただきますね。
[小腹が空いていたのか、給湯室へ。]
せ、成功を収めるって…
そんな何回も出ないですよ。
………ね?
[ちょっと心配になったらしい]
豚まんですか。いいですね。
…あ、でも、俺まだお菓子も食べてませんし。
こっちを先に片付けちゃいますよ。
[一礼して、4階へ向かう。
菓子をつつきながら仕事を片付ける*つもりらしい*]
[秋芳を見送り、結局紅練と肩を並べて給湯室内へ。
電子レンジと睨めっこをしている神部を見つけ、温め中かと思うもレンジは動作をしていないようで]
――どうかなさいましたか?
[不思議に思い声をかける]
[ボタンの前で手は止まったまま電子レンジとの睨めっこは続く。とりあえず適当にボタンを押して様子を見ればいいという名案を考え付き、実行に移そうと思ったところで声を掛けられて硬直する]
……あ、温めようと…しています。
[人が来た事に顔はなんとか冷静さを保つが声に僅かに動揺が現れてしまったかもしれない。折角の名案が実行できなくなってしまった現状、数字の選択を強いられ過去の温めた物の記憶を必死に呼び起こしている最中だ。]
ああ、豚まんを入れてるんですね。
[微妙な様子で固まっている神部を横に、あっさりと「温め」のボタンを押す]
今の電子レンジは、内部のものの温度や蒸気を感知して、勝手に温め時間を決めてくれるんですよ。
ですから、基本的にこのボタンひとつでことが済むんです。
洗濯機も同様です。
便利な世の中になりましたね。
――などと言うと、本当に年を取った気分になってしまっていけませんね。
[神部の動揺の声は、あっさりと聞かなかったことにして]
…ええと、3つだと…500ワットだから…
[横からひょいと手を出して、テキパキセット。
濡らした皿に置いてラップを軽くかけるとか、独身生活長いからって気がききすぎ。]
便利ですよねー、電子レンジ。
[一人暮らしには必要不可欠なもので。
ご飯は小分けにして冷凍して食べるときにチンとかよくあるよくある。]
[自分が思い悩んでした事項をあっさりと解決させてしまった那須に感心と若干の敗北感を感じながら一つ礼をして]
……今の技術はそんなに進歩しているのですか…。
[那須の説明に感嘆の声をあげながら、じゃあこの幾つもあるボタンはカモフラージュか何かの罠なのかと尚更電子レンジというものが解らなくもなる。]
…お二人は何故此方へ?
[二人連れ立って来るなど珍しいと不思議そうに]
便利ですね、電子レンジは。
一年前までは、触ったこともなかったのですが――。
[ふと、何かを思い出したようで。しかし一瞬でそれを消し去ると]
これでも、娘の幼稚園のお弁当を作ったりしているのですよ。
最近やっと焦がさずに卵焼きが作れるようになりました。
このタイプの電子レンジは、スチーム機能がついていて便利なのですが――後の手入れがちょっと大変と思うときがありますね。
[言いながら、所帯じみてきたなと自分でも思う]
ああ私も豚まんを食べようと思いまして。
紅練さんもですね。
空腹は空気感染するようです。
[至極真顔で言う]
えぇ、ちょうど外回りから帰ってきて、小腹が空いていたもので、ご相伴に預かろうと。
[ちょうどいいところで軽快な電子音メロディが、温まったことを告げる。
最近のはチンとは言わないらしい。]
あぁ、肉まん温まったみたいですよ?
[ピーッと電子音がしてレンジが温めの終了を告げる。そういえば昔のレンジはチンと音がしていた記憶がしたが、もう定かではなかった]
ああ、三つ一緒に入れてしまえば良かったですね。
そこまで気が回りませんでした。
[苦笑いしながらもう二つ取り出すと、皿に並べて温まった一つの豚まんの皿と入れ替え、再びスイッチを押す]
どうぞ、神部さん。
[温まったほうを神部へと渡した]
[一度途切れる那須の言葉に察すると何か納得したように小さく頷き]
……彩りが、大事なのですよね。
[唯一の弁当に関する知識を記憶の引き出しから取り出して口に出し。スチーム機能はアイロンの用語ではないのだろうかと眉を寄せて考えているところで温まったことを知らせる電子音が鳴った。記憶の片隅にあるチンという音が鳴らないことでこの電子レンジが最新式であることを改めて認識する。]
…有難うございます。
[那須から肉まんを受け取り眼鏡に湯気が当たると微かな笑みを浮かべ]
…こういう食べ方をするのは学生の頃以来です。
私にも空腹が感染してしまっているのでしょうか。
[無性に美味しそうに見える。]
…そういえば紅練係長。
資料は無事作成できましたか…?
[紅練を見て思い出したのかポツリと。瀬戸が美容院に行った後の姿は記憶に留まっておらず、始めて見た時の姿のまま記憶に納められている為バイトの二名は容姿的には問題がないのだが、どうにも瀬戸の身だしなみに気になる部分が神部にはあるようだ。]
ええ、幼稚園では、どれだけ可愛くて美味しそうなお弁当を持たせてもらえるかが一種のステータスなのですね。
小さいのに、いっちょまえにちゃんと社会があるんです。
おかげさまで、下着を見るときに色をまずチェックするようになってしまいました。食べ物の色に例えて。
[苦笑いをしながら、次の電子音を待つ]
熱々のうちにどうぞ。
待っていると冷めてしまいますよ?
えぇ、デジカメは戻してもらったので、
後は取り込んで処理するだけですね。
[阿鼻叫喚の撮影現場なんかしったこっちゃない。]
最近の子供のお弁当ってすごいですよねぇ。
ネットで幾つか毎日のお弁当を公開してるサイトがあって…
海苔を飾り切りしたりしてキャラクターの顔にしたりするそうですよ。
器用ですよねぇ、最近のお母さんたち。
…女の子なら髪型や、男の子なら靴なんかも流行りのものがあったりして…。
仲間はずれになるのが嫌で靴屋の前で愚図った記憶があります。
小さいのに本人も父母方も大変なことだ…。
[那須の言葉と幼い頃の記憶を重ねながら同調するように頷き]
…幼児部門への進出も有りなのか…。
[最終的には仕事に繋げてしまう思考回路が今は少し恨めしいのかもしれない。紅練に頷いて返答すると豚まんを一口齧り、暫しの休憩を懐かしさに浸りながら一服することに*意識を向けた*]
綺麗に撮れてましたか?
セルフタイマーで自分撮りをするのは、結構難しいんですよね。
今ではデジカメでいくらでも撮り直せますけれど。
――瀬戸さんなど、妙なポーズを取って写っていたりはしませんでしたか?
[何となくそんな気がした]
娘に「こういうの作って」とせがまれたことがありますが、まずそのキャラクターが何であるのかが分からないのですよ。
おかげさまで、日曜の朝は早起きをして、娘と二人でアニメ鑑賞です。
最近は何となくアニメがおもしろいと思い始めてきてしまいました。
[苦笑い]
――ああ、できたようです。
[電子音が鳴る。取り出して新しい皿に一つ移し変えると、紅練に手渡した]
こういう仕事をしていると、ブランド物のはったりの意味なども良く理解できますからね――。
[自らのスーツやネクタイを見て]
自分で見ても良いものだと思うと、やはり買い与えてやりたくなります。
あまり贅沢をさせないようにとは、気をつけているのですが。
幼児部門は、わが社は弱いですね。
男性下着専門であることがまずひとつ。
そしてそもそも母親が息子に買い与える下着が、白ブリーフとほぼ決まっていることがひとつ。
福岡支社のテリトリー内でも、ヴィーヴィーディー社の一人勝ち状態です。
[付け入る隙がありますかね、と呟き自分の豚まんにぱくついた]
羽生クンに撮影頼みましたから、かなりいい感じでしたよ。
さすが、そういうところは器用みたいで。
えぇ…確かに瀬戸クンのはかなりノリノリで…。
ま、ティーン向け商材の元気なイメージには合うんじゃないかと。
[肉まんを受け取って、礼を言うとはむりとかぶりつく。]
あぁ、男児用の下着って昔からヒーローキャラのプリントが定番でしたよね。
テレビ局とのタイアップが取れないと厳しいかと。
係長 紅練 遊馬 が退社した。(また来てね!)
係長 紅練 遊馬 が出社した。
係長 紅練 遊馬は、秘匿恋愛者 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[見回りに来た守衛が、困った顔をして此方を見ている。]
あぁ、コンさんすいませんねぇ。
もうすぐ帰りますから。
[肩を竦めて、肉まんをもぐもぐ。]
…那須部長がそんな弱気な事をおっしゃるなんて珍しい…。
[豚まんに集中させていた意識を浮上させて意外そうに呟き]
付け入る隙を見つけるのではなく強行突破すればいい。
固定概念を打ち破ろうと動かなければヴィーヴィーディー社に我が社が勝つことは今後もないでしょう。
機会を待つだけでは勝ち戦にはなりません。
形勢逆転を狙うには冒険も必要です。
[淡々と硬質な表情で語ると喋り過ぎたか、と眉間に皺を寄せ。すっかり仕事モードになった頭を切り替えることはもうできないようだ。残っていた豚まんを食べ終えるとご馳走様でした、と礼をし]
…些か喋りすぎました。
仕事へ戻ります。
[コーヒーを片手に*ワーキングルームへと戻っていった。*]
ああ、羽生さんが撮影をしてくれたのですか。
それならば安心でしょう。
[もうひとくち齧りながら]
日曜朝の特撮も面白いと思うのですが――既にすっかりパイを取られてしまっていますからね。
そもそも男の子の下着にブランドを、などと考える親は、あまりいないのかもしれません。
女の子であればともかく。
下手に手を広げてブランドイメージを崩すよりも、今の路線で足場を固め切るのがいいのか――。
――おや、もうそんな時間でしたか。
今日は娘は実家に預けてあるので、送り迎えの時間を一切気にしていませんでした。
食べ終わったら帰りますから。
[守衛に挨拶をして、豚まんに集中する]
白ブリーフを卒業するのが、大人の階段の第一歩でしたからねぇ。
…今は割りと小学校高学年からトランクスらしいですけど。
娘さんはおばあちゃんの家ですか。
…うちのお姫様の機嫌もとらなくちゃなぁ…。
[にゃんこ用にちょっといい猫缶でも買って帰るべきかとか考えつつ、給湯室の流しで皿を洗っている。]
/*
>会社の消灯は「リアル時間の午前1時」とします。
それ以降も社内に残る場合は、暗闇の中、見回りの守衛の目を避けてお楽しみください。
イエッサー。深夜は仕事ができないと。
[気弱と言われ肩を竦めると]
全体戦略というものがありますからね。
新しいものをはじめるときは、最初が肝心です。そこで転ぶと後が続きません。
弱気というよりも、慎重に。そして決まったならば大胆に。
何にしろ我が支社だけで決めていいものでないことは確かでしょう。良い案があれば本社で全体会議にかけることもあるでしょうから、どんどんと考えは出して欲しいものです。
[立ち止まる人間は鼓舞し、走りすぎる人間は引きとめる。私の役目はバランス取りですからと、神部の背中に呟き]
私の時代だと、小学校の身体測定でトランクスというのは、目立ってからかいの対象でしたが――。
ええ、うちのお姫様は両親が見てくれています。明日は土曜日で幼稚園もお休みですしね。
平日に預けると、実家のお弁当は煮物メインで茶色いからと、結構嫌がるんですよ。
さて、そろそろ退社しましょう。
神部さんはまだ残るつもりでしょうか?
彼が仕事に向かう姿勢は、私がちょっと引き止めたくらいではどうにもならないようですね。
[苦笑いし。後片付けを済ませると、*帰宅の途へ*]
――3階 ワーキングルーム――
〔手渡しでの高額入金があったため、
消灯時間を過ぎての帰社となった。
守衛室で預けがてら尋ねてみると、
今夜は皆遅い様子なので見に寄ったらしい〕
…只今帰社致しました、お疲れさまです。
…有難うございます、確認しておきます。
神部さん、明日もありますから
今夜はもう休んでください。
〔作業中の神部から報告を聞いて、休息を促す。
アルバイト達の業務が無事終わっていることも
確かめて――*帰宅するようだ*〕
ヒーローの次にあこがれられるわが社でありたいですねぇ。
[しみじみとそう言うと、自分のデスクを片付け、*帰りにはコンビニに寄って、ちょっと高級な猫缶を買う予定。*]
―オフィス街近くのスポーツジム―
[スパーリングとウェイトトレーニング、アクアエクササイズのメニューを軽くこなして、シャワーを浴びる。
ここ数日はデスクワークも多かったので、こうして動くことで良い感じでリフレッシュできたかもしれない。
長い髪を乾かして、お気に入りの香水を。]
さて、今日もがんばっていきますか。
[ネクタイを締めて出勤。今日は26%くらいは進める予定。]
急いで大きなミスを犯すよりは、慎重に…ね。
[今の進展具合なら十分間に合うだろう。
例の資料写真の整理から手をつける。
たまにえらいものがまぎれてて*手が止まるかもしれない。*]
…あぁ、いけない…。
[メールに目を通して、引き出しの中に入れられていた書類を思い出す。]
乗り方、荒いんじゃないかな…これ。
[社用車修理の稟議書をざっとチェックして、書類には不備が無いことを確認。
承認印を押して、部長へと提出。]
―ワーキングルーム―
これで90%ですかね。
…………それにしても…。
[細々とした雑務の残りを片付けつつ昨日のメモの内容を反芻する。何と言う事も無い普通の誘いなのだが―]
なんでわざわざメモで…。
[何時もなら携帯に直接メールが来るはずなのだが。何か厄介な事でも押し付けられるのだろうか…悩みつつも仕事は進む]
+++++++++++++++++++++++
From: 鳳 麗子(事務)
To: 社内メーリングリスト
Title: 新人歓迎会関して
-----
新人歓迎会の詳細が決定いたしました。
日時:4月15日(日)21:00〜
場所:喜楽屋(二階宴会場)
二次会:ハミングローズ(カラオケ)
喜楽屋は3時間ほどの貸し切りですので、24:00辺りを目処に二次会会場へと移動をお願いします。
二次会のカラオケ屋へは徒歩で5分足らずの距離ですが、迷子が出ないようにご留意ください。
二次会参加は強制ではありません。
4月15日は、21:00以降会社を完全に閉じてしまいますので出入りができなくなります。
一次会は、守衛の方や伊佐平良さん、出法螺さんなども出席の予定です。
詳しいことは電子社内報(wiki)に載せてありますので、ご覧ください。
鳳麗子(reiko_ohtori@melowater.co.jp)
+++++++++++++++++++++++
しかし、飲み会を日曜にセッティングって何だよ(笑)。
うーむ、現在発表会前で曜日に関係なく出社してるからだな。
日曜夜だと、予約も取りやすいだろうし。
そういうことにしちゃえ!
それにしても。
秘書さんは三階に来る口実ができたと思うし、システム管理者さんはお相手ができたみたいだし、これで場所的にポツーンな人はいなくなったかな?
身長を申告していない人がいるなぁ。
まぁこれはRPの描写的に「他の人が描きやすいように」という配慮なので、無くても問題は無いのですが。肩の位置とか視線の高さの違いとか、そういう細かいところだしね。
しかしこのままだとエピが、亜久×那須で一人上手、みたいな気がしてきました(汗)。
まいっか、那須は全体から人間模様をのほほんと見られる美味しい位置と言えるし。
本気で秘匿恋愛者引いちゃった時のことをなんも考えてないことに気づいた。
しかし今から考えても仕方が無い。相手次第だし。
誰が来るかなぁ?おまかせで引いたらお気の毒様と言うしか(汗)。
私が引いたとして、相手が暗転までだと詰まんないし(そこか
羽生、神部が基本的に暗転まで。
牧原、近藤が時間次第。←この辺りも相性よさげ。この二人。
紅練、伊香保が相手(相性)次第。
秋芳、瀬戸は指定なし。
……羅瀬の「〜22時」が謎。恐ろしく謎。今までを見るにオフラインになるのが早いというのは分かるのだけど、内容的にどうなんだろう?
伊香保の「手加減無用」にときめいていいですか?(駄
瀬戸が来ると何か物凄いことになりそうです(戦々恐々
………表でラヴれそうにないからと、裏で期待するのは良くないですね、はい。
[休憩を終え外回りの準備中メールを確認してみれば]
歓迎会の出し物を考えろ、ですか…。
[何か手品でもしようかと思ったが単に見せるだけでは面白くない。暫しの思案ののち小さく呟いたその内容は]
ここは一つ、彼らにも舞台に上がってもらいましょうかね…。
[とても良い事を思いついたと言う様に微笑む...を背後の羅瀬は知る良しもない]
未公開設定の「赤いネクタイ」は「血の様に赤い薔薇」なイメージから。後、推理小説が好きと言うのは元ネタ匂わせ(ミステリーのキャラって意味だけですが)
マジックは…言うまでもありませんねw
[外回りから戻ると真っ先にメールをチェックし、その内容に、ついと振り返って窓の外を見た。広い幹線道路を挟んで斜め向かいに、歓迎会の会場となる飲み屋の姿が見て取れる]
いつものところ、ですね。
[落ち着いた和の佇まいを見せる外観と内装。しかし二階の宴会場は、時として別空間へと様変わりする。簡易な舞台や照明装置、ミラーボールまで付いているのだから]
毎年この時期になると思い出しますね。
私が入社したときは、余興に「ちょっとだけよ」をしたのでした。
[もちろん、カトちゃんだ。
当時は顔から火が出るほど恥ずかしかったことなのだが、時が経てば良い思い出であり。懐かしげに、鼻歌交じりに「タブー」のメロディを一区切り]
[デスク上の稟議書ボックス(という名の「銘菓ひよこ」の空箱)の中を確認し]
随分と承認依頼書類がありますね――。
皆さん本当に頑張りすぎですよ。
これでは私がのんびりとできません。
[冗談めかして呟きながら捲り、内容を確認しては印を捺してゆく]
これは――伊香保さんの社用車修理依頼ですか。
[ざっと目を走らせるが、走行距離の欄で視線が引っかかる。飛びぬけて大きな数字に、おやおやと僅かに目を見開き]
これはどうやら、廃車も近そうですね。
[苦笑いして、しっかりと許可を印す]
なかなか書類が無くなりませんね――後12枚ですか。
[中身を見ずに、枚数だけ数えてみる]
それにしても――。
[ちょっと引っかかることがあったのか、書類を横に置きメーラーを立ち上げ何事か書いて送信]
これで良いでしょう。
さて、あと少しですし、続きをしますか。
[書類の山に手を戻すと、印鑑片手にチェックを*始めた*]
う…
[...は、謎の攻撃を腹部に受け眼を覚ました]
い…、いい突きだ。
俺にこんな事をしやがるのは一体…
[意識を取り戻した彼はなぜだかシャツ一枚で、ジャケットも無くボタンを開けた首元もズボンも無く露な足元も、本来なら締め付けるものなく身を楽にしたろう。
しかし現実にはその身は苦痛に塗れている。
腹のところで体をくの字に曲げ、横たわる床から見上げた瀬戸の目に映ったのものは]
[ブルドッグのように弛んだ頬。
魔女の如く尖った鼻。
くすんだ灰色の髪を両肩に垂らし、得体の知れぬ細長い棒状の凶器を手にした老女の姿だった]
あ…ああ……
[皴深い瞼の奥から、感情の読めない瞳でこちらを見下げている。
瀬戸は恐怖に囚われた]
取って食われるぅー!
ごめんなさいごめんなさい。
[...は両手で拝んで謝り続ける]
ごめんなさい何かよく分からないけどとにかくごめんなさい。
[眼を瞑っても、恐ろしい姿が脳裏から離れない]
うう…ごめんなさいごめんなさ……
[老女の正体が、掃除のおばちゃん出法螺ヤエであり――
手にしているのは凶器ではなくモップ。
クリーニングから戻ってきた以前のシャツ一枚をパジャマ代わりに、ロビーのソファと壁の間にこっそり挟まって眠っていた瀬戸の腹をそれで突いたのは、わざとではないと知るのにも、話してみれば案外気さくな人だと知るのにも…
…少しだけ時間がかかった]
[一階ロビーのソファに大事にかけておいた新調スーツ類で着替え終わった瀬戸は、ワーキングルームへと向かった]
――ワーキングルーム――
いやぁ…酷い目に遭ったと思ったけど。
案外いい人だったなあのおばちゃん。
…腹突いたお詫びに柏餅貰っちゃった♪
[どうやら給湯室に寄って、自分で緑茶を淹れたきたようだ。
それから宛がわれた席へ着き、まずは腹ごしらえとばかりにチビチビチビチビ割と美味しい柏餅を食べている]
〔手伝いに行った、新規取引先の開店セールは
なかなかの盛況だった。
一日に99人もの接客をする機会など
滅多にない――他社商品の勉強をする機会にも
恵まれ、貴重な体験だったと思う〕
…ある程度軌道に乗ったら、誰かに
巡回を任せても大丈夫そうだな。
〔心地良い疲れを憶えながら、那須部長から
メールで指摘のあった高速料金の精算書を書いている〕
……しかし、ETCを導入したのを
すっかり忘れていたのは自分ながら
間が抜けているというか…
〔…道理で領収書が手元にない訳だ。
自宅からFAXして貰った明細を片手に、
すっかり溜まってしまった交通費の内訳を
書き出すのに*苦労している*〕
――ワーキングルーム――
[今日は朝から内仕事。先日からの続き、データ算出の打ち込みを延々と続けて一日中パソコンと向かい合っている。]
……これで37%といったところか…。
[あまり捗らない仕事と脇に積み重なったままの書類の束に眉間を指で揉み解しながら緩く長い息を吐く。確かに根のつめ過ぎなのかもしれない…見つめすぎて少し霞んできたパソコンの画面に休憩を取ることを決める。]
……買出しに出ますが…。
何か欲しいものや必要なものは有りますか?
[室内に残っている人達に声を掛けて告げられる商品名を簡単にメモすると、オフィスを出て*近辺にあるコンビニへと*]
へへ…食い終わった。
どうやら俺が柏餅を独り占めしていたことには、誰も気づいちゃ無いぜ。
このエネルギーチャージによって、俺の本日の仕事効率は軽く73%はアップするな!
…ハッ。
[...は斜め前の神部副主任の存在に気が付いて、独り言の声を潜めた]
…悪いな我が同胞。
部長と違って俺ァ…誰かに分けてやるなんて広い心は持ち合わせちゃいないんだ。
この世の美味しいモンは、全て俺のものよォ…ヒッヒ。
[眇めた目で一人悪ぶった笑みを浮かべるが、舐めるように食べた餡子によって唇が黒く、まさに道化師だ。
一頻り悪の幹部っぽい言動を楽しんだので、瀬戸は満足して仕事にかかることにした。
何事も無かったかのように愛想良い笑顔を浮かべて]
ども、神部副主任!
俺リサーチ結果の整理も、資料写真作りへの協力も終わらせたし手ぇ空いてますよ。何かできることはありますか?
[だが神部副主任は既に居ない]
なにィ!?
[悪の組織ゴッコで一人虚しく遊んだりするからだ。
たぶん俯いて声を潜め、独り言を言っている辺りでとっくに居なくなっていた]
ふ…ふは、ふはははは!
この俺に恥をかかせるとはやってくれる!
見ておれ神部ぇ…
この報復は必ずや…!
――カフェレストラン JK――
[支社からそれほど遠くないカフェレストランに、近藤は外回りが終ったその足で、友人達と食事の席に着いていた。
待ち合わせの場所に指定されたカフェレストランは、値段の安さの割には美味い料理と酒が振舞わることと、洒落た雰囲気が若者に受けてか、週末ともなればカップル連れが多く訪れるデートスポットにもなる場所だった。
ショットバーも併設されており、レストランではウェディングパーティーも行う事が出来るその場所で、近藤は久々に合う友人達とお互いの近況報告を交わしていた。]
『そういえば、近藤は彼女とはどうなのよ?』
[ふと、他愛の無い会話から振られる内容はやはり恋人との関係で。
苦笑を交えながら「最近仕事が忙しくて別れた」と口にすると、囲んだテーブル内から近藤に対して一斉にブーイングが沸き起こる。]
『仕事が忙しくて別れたなんてありえねぇ!』
『そんなに根詰めて、会社と心中する気か?』
[友人達の轟々たる非難を頭から浴び、表面上は困笑を浮かべている近藤の心の中に、ある疑問が頭をもたげる。
何故、仕事に夢中になってはいけないのだろうか?と。]
ありえねぇって言われてもなぁ…。
いや、確かに彼女に寂しい思いをさせていたのは、悪いと思うけどね…。ようやく仕事が面白いと感じた時だったし…。
っていうかオレ、実はまだ仕事残ってるから。じゃぁまたな。
[一瞬にして居心地の悪くなった空間、友人達と分かち合えなかった気持ちに淋しさを抱えながら、近藤は静かに席を立つと支社のあるオフィスビルへと足早に向かった。]
[そんな訳で今の恥ずかしいところ誰にも聞かれなかったかなぁみたいな顔をしながら、神部副主任のための緑茶に塩とか入れて置いた]
ニヤリ。
〔新人歓迎会に備えて、数日分の実績は作ってある。
慌しくしていた夕方までと違って、纏う雰囲気は
常よりやや柔らかいものとなっている〕
…神部さん、外出ですか。
お願いできるなら、フリスクを5箱ほど。
〔買出しへ出掛けると言う神部に、
好みのミントタブレットをついでに頼む。
出掛ける彼に後ですぐ渡せるよう、
小銭を用意して引き出しの端へ入れ〕
…む…瀬戸くん、手が空いたのか。
…
〔瀬戸の独り言を聞きとめて顔を上げる。
…何やら悪さするらしきを認めて、暫し観察するようだ〕
[ちょっとトイレに立って戻ってくると、さっきまでやたらと難しい顔でパソコンの画面を睨みつけていた(ように見えた)神部がいない。聞けば買出しに出かけたとかで]
ああ、欲しいものがあったのですが――。
[携帯を取り出すと、「か」のページの一番下にある名前をコールする]
神部さんですか?
いえなに、ちょっと欲しいものがあったので。
「たべっこどうぶつ」を買ってきていただけませんか?
ええ、近藤さんが食べていたのをふと思い出して、無性に食べたくなりましてね。
お願いします。
[通話をオフにしながら、少しだけ脳裏に「毎回こういう内容でしか部下に電話をしていないような気がする」と思ったものの]
まあそれはそれで、平和ということなのでしょう。
[気にせずに仕事に戻ることにした]
タバスコは止めておいた…
せめてもの…情けだぜ?
[かき上げると、指の間から髪が零れていく。
恐るべしサラサラ効果]
さて…言われなきゃ仕事ができないなんて、ガキの特徴だよな。
大人の男は、できることを自分で探すもんだ。
[と言うわけで、できそうなことを探すべく辺りを見回すと――
…何か見てたっぽい伊香保主任と目が合った]
あっ…
…あは。あははは。
ハイ、手は空いてます。
[ホールドアップ]
――ワーキングルーム――
ただいま…戻りました…。
[外回りの疲れとはまた違った疲労感を抱えながら、くてっとデスクにうつ伏す。
が、那須の姿が視界に入ると、新規に契約を取った店舗からの受注書に決済を貰わなければならない事を思い出す。よれよれになりながらも鞄から用紙を引っ張り出すと、那須の所へ行き]
部長…決済お願いします…。
[提出し、席に戻って再びうつ伏した。]
…今、わかった。
俺にできること、それは…
[...はホールドアップしていた両手の指をワキワキさせる]
異様に疲れて戻ってきた近藤さんの肩をお揉みすることだ。
くらえ必殺★ゴッドフィンガー!
[本人的には大仰な効果音などを背負いながら、近藤の背後にまわり怒涛の勢いで肩を揉み始めた]
どうですか疲れ取れますか!!
[多分逆効果]
─ワーキングルーム─
[例の写真をレタッチしてトリミング。
悪用防止のために、メロ水公式サイトのURLを埋め込んでいく。]
あぁ、神部クン買い出し?
チョコ買ってきてもらっていいかな?カカオ80%のやつ。
[ついでに頼むと*作業に集中。*]
…持ち歩いてるのか。タバスコ。
〔いい仕事したと言わんばかりの
瀬戸の独り言に、低く呟く。
伊佐比良さんに、卓上調味料の数は記録して
管理しておいてくれと言うべきかもしれない〕
退屈なら、少し身体を動かすか?
新作発表会で使う、照明器具の
点検をして貰おうか…
〔つと指差すのは、瀬戸作の塩茶。
それを飲んだら行くぞ、と添えて〕
はい、ご苦労様。
[近藤から書類を受け取りながら、ぐったりとしたその姿に小さく溜め息を漏らす。
受注内容に目を走らせながら]
よく頑張りましたねぇ――。
[もっと本当は褒めるべきなのかもしれないのだが――そしてそれだけの価値のある契約なのではあるが――近藤の疲れ切った姿を目にすると、素直に言い出せなかった。
決済印を捺すと、控えを置いて近藤の席まで持って行き]
どうぞ。良い契約を取れましたね。
しかし頑張りすぎるのも問題ですよ?
私がこういうことを言うのもおかしなものですけれどね、上手く手を抜く方法を覚えなければ――大切なものを失ったときに、立ち会うことすらできませんからね。
[昔の自分を見るようで、歯痒い気持ちになりながら]
部長、精算の件でご心配お掛けして
申し訳…
…む…お疲れさまだな、近藤。
〔那須に話し掛けようと立ち上がった自分の横を、
憔悴しきった様子の近藤が通る。
昨夜にも増して酷い様子に、思わず那須や紅練と
顔を見合わせるかもしれない〕
[くてっとデスクにうつ伏して居た近藤だが、突然とんでもない効果音(但し口)と共に肩を揉まれ]
瀬戸君…なに…するんです…か…
[真っ白に燃え尽きた。]
――コンビニ ウルフズマート――
[コンビニに辿り着くとまずは目的だった目薬を手に取って小さな買い物カゴの中へ。]
フリスク…、カカオチョコ…
[メモに書かれた商品名を読み上げながら陳列された商品を見つけ出して次々に買い物カゴへと入れていく。言われたものは全て見つけ出したかとレジに向かおうとしたところでポケットから着信音]
…たべっこどうぶつ……ですか…?
[部長から告げられた商品名を反芻して解りました、と電話を切ると再び陳列棚へ上段には目当ての商品名が見当たらない。]
たべっこどうぶつ…たべっこ…
[真顔でお菓子の陳列棚にしゃがみ込んで探し物を続けるサラリーマンが一名]
…うぐぐぐぐ。
[隣の平社員にゴマをすってまで色々誤魔化したつもりだったが、やはり伊香保主任は見なかったことにはしてくれなかった。
涙味の緑茶を飲み干したあとの空の湯飲みと共に、机に小さめに叩きつける言葉はヤケクソだ]
ええいフリスク5箱だ、たべっこどうぶつだ、チョコだのと…
それが我ら企業戦士に必要なものとでも言うのかっ…
…俺が欲しいのは世界!
そう、世界だ。
俺に世界を買ってこーい!
……ふぅ。
[スッキリしたようだ]
へぇ…新作発表会で使う照明器具の点検っすか?
それは中々、大事なことですね。
喜んでやらせて頂きますっ
[爽やかな表情になって伊香保主任の元へ]
[伊香保の言葉に、気にしないようにと首を振り]
もしかすると新人歓迎会に間に合うように頑張った――のかもしれませんが――。
[違うようですねぇ、と伊香保や紅練と視線を交わす]
腹が減っては戦はできませんからねぇ。
[瀬戸の雄叫びに少し抜けたような声で呟いて]
(毒を持って毒を制す、という言葉がありますが――雉山副部長がいらっしゃったら、是非対決させてみたかったですね)
[心の中でそんなことを考えたり。
脳裏に浮かぶは、古い怪獣映画の「モスラ対ゴジラ」の阿鼻叫喚。
――まあ少なくとも神部や近藤のように、働きすぎで過労死という心配だけはせずにすみそうなところだけは頼もしい]
[すっかり色素が抜け落ちた姿でデスクにうつ伏していると、わざわざ書類と届けてくれたらしい。
那須の声が耳を掠めると一気に色彩を取り戻し、しゃきーんと直立して]
部長、わざわざありがとうございます。
でも…みんなに比べたらオレなんてまだまだですし…。
むしろ頑張りが足りない位ですよ…。
大切なものは…失いたくはありませんけど…ね。
[労いの言葉を掛けられるとへらりと笑みを零す。先程、伊香保にも同じような笑みを向けていたが自身に対する評価はまだまだならしい。
しかし那須からの助言は、ありがたく受け取り勢い良くお辞儀をして椅子に腰掛ける。]
まだまだ頑張らないとなぁ…。せめて足を引っ張らない程度に〜…。
[口の中で独り言を溶かしながら、パソコンを立ち上げメールをチェックする。受信作業を行っている間にコーヒーを入れようと、斜め45度の体勢のまま、近藤は給湯室へと向かった。]
〔デスクへ伏している近藤の肩を揉んでみせる
瀬戸の姿に、入社仕立ての頃の近藤を重ね合わせる。
…まあ効果音まではつけていなかっただろうが〕
…天真爛漫が売りだったんだがな。
〔僅かに眉を顰めて、案じる面持ちを向ける。
部長が近藤に声をかけるのを見て、今はあまり
よってたかって心配するのも逆効果かと
自分はまたの機会をはかることとして〕
[なぜか真っ白に燃え尽きてしまった近藤に対し、今自分が言えることはこれだけだ]
立て…立つんだ近藤さん…
[もちろん真っ白にした責任など取らぬ]
とと…聞こえました?
そうっすよね、菓子ってなんかこう…気分も明るくしてくれるし。
[口を押さえながらそれでも悪びれずに、何か思い出すような目で一瞬だけ暗い表情を見せていた那須部長に軽く笑む]
…隙あらば部長のたべっこどうぶつに手を伸ばして食らおうなんて考えてもいませんから、安心して楽しみになさって下さい。
[給湯室に向かう近藤の後姿を目だけで追いながら]
自己評価が低すぎますね。困ったものです。
入社したての頃はああではなかったのですがねぇ、何かあったでしょうか?
[がむしゃらに仕事に打ち込み始めたきっかけ。それが何かなかったかとしばし考えてみるが、思い当たらなかった]
言ってどうにかなることでないようですし――できれば色々と壊してしまう前に気づいて欲しいものですが。
[そう思うと、今の瀬戸のパワフルさが少し可愛く思えてくるから不思議だ]
聞こえましたよ、思いっきり叫んでいましたからね。
――おや?たべっこどうぶつは嫌いですか?
よかったな、タバスコじゃなくて。
〔飲干される塩茶に、満足げに頷く。
何やらぶつぶつとデスクへ呟き落として
発散する瀬戸の様子は敢えて流して〕
ああ、商品の見栄えに関わるからな。
作業は此処ですればいい。
別棟の倉庫へ取りに行こう。
〔気にせずと言ってくれる那須部長へ黙礼向けて、
瀬戸と一緒に駐車場脇の倉庫へと向かう
――すぐに戻ってこれるだろう〕
おお…
[立った。
近藤は立ち上がった。
…斜め45度の体勢のままだったが。
入れ違いに羅瀬が戻って来たようだ]
お帰り、羅瀬くん。
…やっと?
はは、ワーキングルームに入るつもりで会議室に入っちゃったりとかしてたんだろ。ドジだなー。
[それは自分だ。
人をからかって喜んでいた所、食べ物の好みを問われた。
たべっこどうぶつが嫌いか?
答えはもちろん]
――好きです!
[目的の商品を見つけ出すとそのままレジへ。少し大きめの袋を一つ、手渡されると真っ直ぐオフィスへと戻ってきた。]
――ワーキングルーム――
只今戻りました。
[一つ礼をすると袋からお菓子を取り出しながら一人一人のデスクの上に置いていく]
――伊香保主任、フリスクです。
――紅練係長、カカオチョコです。
――那須部長、たべっこどうぶつです。
――鳳さん、ポッキーです。
[頼まれていた商品を出し終えると羅瀬、瀬戸、羽生、近藤のデスクには鳳に買ってきたものと同じ赤い箱を置き、最後に目薬のパッケージを取り出すと空になったビニール袋を丸めてゴミ箱へ]
…と、羅瀬くん…
済まんが、神部副主任が買出しから
戻られる前に、代わりのお茶を
持って来ておいてくれ。
〔塩茶の名残である空の紙コップを
捨てながら、戻ってきた羅瀬へと声をかけ〕
…。
…お帰りなさい、神部さん。
助かりました、有難うございます。
〔折良く戻った神部に、直前の台詞を
聞かれたかも知れない。…気にしないことにする〕
〔釣銭の出ないように用意しておいた代金を、
神部へと渡して一礼し〕
[戻ってきた神部からたべっこどうぶつを受け取ると、かわりに何やら紙幣サイズの紙を二枚手渡す]
わざわざありがとうございます。
――はい、これをどうぞ。
どうせ代金は受け取らないつもりでしょうから、それを差し上げます。
[見れば、クラシックのコンサートチケット。お得意先で貰ってきたらしい]
私では一緒に行く人がいませんからねぇ。
たまにはそういうもので気を休めるのもいいんじゃありませんか?
[そして早速封を開ける]
ほう、*09西表山猫*ですか。
瀬戸君はどの動物が好きかい?
[たべっこどうぶつが好きだと答える瀬戸にまた聞き返す]
[だから下さるなら遠慮なく下さいと抜け目なく付け加えた後]
ふんふん、倉庫からワーキングルームまで…
まずは力仕事ってわけっすね。
そう言う事なら任せて下さいっ
…お?
[さあ倉庫までひとっ走りだと袖を捲っていた所、神部副主任も戻って来る。
そして瀬戸の席にも置かれる赤い箱。
世界では無かったが、もちろん瀬戸は満足した]
イヨッ神部副主任の太っ腹!
[ニカッと感謝を表す爽やかスマイルで終了。
代金を払おうとする謙虚な心などない]
はいってないよぅ…っていうか僕らのカードじゃはいれないでしょー。
あっ、神部副主任さん。お帰りなさい!
今お茶いれますね!
ふぇっくし。
[ワーキングルームの前、小さくくしゃみをする]
…誰か噂してんのかな。姉ちゃん?
また一人で風呂に入れなくてぼやいてるのかなあ。
もう一緒には入れないよって言ったのに。
[何だか問題発言が]
…いえ。
[伊香保から渡される代金を一度見つめるが大人しく受け取る。どうせ要らないと言っても互いに譲らないことは見えていてそれなら此方が素直に受け取る方が筋だし時間は有効に使わなければいけない。
直前の台詞は神部の気には留まっていないようだ。]
――那須部長…これは…代金代わりに戴けるものでは…
[チケットを片手に深く深く眉間へ皺を刻み込み。ただ、この上司も一度手放したものを受け取ろうとはしないだろう、逡巡した後「預かる」という形で受け取ることで妥協し黙礼した]
く…口ごたえするなよな、羅瀬くんのくせにー
[羅瀬からの冷静かつ的確な突っ込み。
間延びした喋り方なのに、全くもって侮れない。
出る杭などひっこ抜いてやる!
…しかし人目があるので、懲らしめるのは止しておいた]
そうっすね、パンダも捨てがたい…
何しろ可愛いし、白黒ハッキリしてるところがいい。
[那須部長からの質問に、かなり真剣に悩んで腕組みする]
…でもやっぱり、*04シベリア虎*ですかね!
[爽やかな笑みを浮かべる瀬戸の姿に小さく肩を竦めてみせ]
…精々カラダで返してくれ…。
[勿論仕事で、という意味合いで。
羅瀬に一つ頷き]
……ああ、頼む。
[席に着くとパッケージから目薬を取り出し、説明書を流し読みしてから眼鏡を外して目薬を差した。]
[そぉっとワーキングルームを覗き込む。
まだタイムカードのチェック以外の目的で
堂々と入れる度胸がない]
…お、お疲れさまでーす。
[無駄に足音を立てないように入った]
[給湯室からコーヒーを手に戻ってくると、なにやら賑わいを見せているワーキングルーム。
何事かと首を傾げて自分の席へと戻ると、そこには見慣れた赤い箱。]
あなたも私もポッキー?
誰が買って来てくれたんだろう…。
[と、あたりを見渡せば会話の断片が耳を掠め]
神部副主任…かな?
ありがとうございます。頂きます。
[隣で目薬を点している神部に礼を述べながらペコリと頭を下げる。]
もう…
[ポッと頬を赤らめ、恥ずかしそうにすすっと副主任へすり寄る]
一回だけですよ…?
[無駄に上目遣いで差し出したのは、丁度袖を捲っていた腕だ。
それから力をこめて、こぶを作った]
はいっ
[カラダによるお返しであるところの、力こぶに一回触れる権。
…ポッキー一箱分の価値はあると信じている]
神部さん、それは私も貰ったものなのですから。
気にしないで、ラッキーと思えば良いのです。
――クラシックはお嫌いでしたか?
[この部下の趣味は、中々把握できないでいる]
シベリア虎――そんなのまで入っていましたっけ?
[箱の中身を覗き込んで、一つ一つ絵柄をチェックしていく。箱を見て、入っている枚数と種類を確かめてみる。見つかる可能性は38%程度か]
ああ、みつかりました。
しかしちょっと欠けてますねぇ。
[耳が欠けてしまっているシベリア虎を取り出し、食べますかと瀬戸に尋ねた]
秋芳さん、お疲れ様です。
――その歩き方は、ウォーキングの練習でしょうか?
[そろそろとした足取りの秋芳に、声をかける]
〔上着を脱いで椅子へかけると、瀬戸と共に倉庫へ向かう。
照明器具は、据置型やらクランプ固定するものまで様々。
ダンボール箱4つに入っている。結構な重さ〕
スタンドもあるが、先週使ったばかりだから大丈夫だ。
戻ったら、テスターと備品チェックリストを渡すから
羅瀬くんと二人で点検してくれ。
…む、なかなか力があるな。
〔瀬戸の腕力に感心しながら、半分ずつ荷物を抱える。
ワーキングルームへは会話の続きをしても不自然でない程度――数分足らずで戻ってこれるだろう〕
ふざけすぎは困るが、雰囲気を明るくしてくれるのは
助かっている…少なくとも、自分は。
…では、頼む。
〔軽く服の埃を叩くと、幾分真面目な面持ちで
瀬戸に告げ、自分の作業に戻る様子〕
[ぺりぺりとパッケージを開封していく。昨日火傷した手は未だ痛みを伴う。
しかし外見上何とも無いように見えるのは、やはり牧原の処置のお陰とも言えよう。]
…牧原さんが来たら、昨日のお礼言わないとなぁ…。
[ぽつりと呟き、コーヒーを啜っていると、視界に入る瀬戸の力瘤。一体何の事だろうと思いながらぼんやりとっその行く末を眺めている。]
…!
[...は秋芳が足音を立てずに、ワーキングルームへ入って来た事に驚愕した]
(こやつ…できる!)
[…まあ顔には出さないのだが]
お疲れさまでーっす。
[部長から耳欠けシベリア虎を勧められると喜び勇んで]
食べます食べます♪
…いや、企業戦士としては力仕事の前に力を蓄えないとね。
ええ。
[咳払い一つ、体面を保つが欲しいと言う気持ちに変わりない]
あ、いえ、別にウォーキングとかではなく。
[声を掛けられれば安心して普通に入っていく。
結構単純だ]
えと、これ、今日の分のレポートです。
それと昨日、姉ちゃ…姉にせがまれてクッキーを作ったのでお裾分けを。
…って、タイミング悪かったかな?
[レポートと一緒に小さな袋を差し出すも、
那須の机の上のたべっこ動物に苦笑して]
―ワーキングルーム―
只今帰りました…おや?
[机の上に置いてあるポッキーに誰が買ってきてくれたのかと辺りを見回し]
誰だか知りませんがありがとうございます。美味しく頂かせてもらいますね。
[極上の笑顔付きで礼を言うと*書類整理に入った*]
[瀬戸の返事にくすりと笑い、シベリア虎と一緒に*10雪兎*もつけて渡した]
それを食べて、たっぷりと働いてきてください。
[秋芳からレポートを受け取ると]
お姉さんにせがまれて作った――?
秋芳さんはお菓子を作るのですか?
――いえいえ、嬉しいです。
たべっこどうぶつはいつでも買えますが、手作りクッキーなどというのは――高校の調理実習以来です。
[それも男子校だったので、ヤローの手作り]
[目薬を目に慣らす為に少し上方へ顔を傾けたまま数度瞬き。眼鏡を掛け直すと頭を下げる近藤の姿]
……?
…ああ。
[不思議そうに眉を寄せるが礼を言われる理由が思い当たると僅かに眉を上げて気にするなという意味合いを込めて一度首を横に振り]
……見せる暇があるのなら使う方に力を使え…。
[瀬戸の作った力こぶを指先で軽く叩くと瀬戸へ用事を言いつけていた伊香保へと一度目配せし、自分は再び書類との格闘…]
……いえ、クラシックは嫌いではありません…。
[少し間を置いてから首を傾けて那須へ返答し、那須と話をしている秋芳にも会釈をする。]
そうですか。良かった。
[喜んで貰えた様子に微笑んで]
はい、姉ちゃんが色々無理難題を言うので大抵のものは。
随分前はウェディングケーキを作れとか言われて
困ったりもしましたけど。
[でもやったらしい。]
〔神部は代金をちゃんと受け取ってくれたようだ。
うやむやにするつもりなら5箱は頼まない、と
押しつけるつもりだっただけに安堵する〕
昨夜戴いた結果、傾向速報へ反映しておきました。
有難うございました。
〔仕事の話をしながら、付箋に走り書きをする。
『近藤くん 充実していないように見受けられます 公私のバランスが取れていないかもしれません 今度外回りに同行してみて下さい』
目薬をさす神部の机に、書類の二枚目へ挟んで添えた。〕
あっヤベ。
[胸を叩いて請け負っておいて、先輩だけ行かせてどうすると
小走りで元気良く後を付いて行く。
…駐車場脇の倉庫へとたどり着くまでの短い間、伊香保の背で揺れる結われた髪が生き物のようでちょっと面白い]
あはは。ほんと、真面目な顔に似合わず…いや、似合ってるんですけど。
俺の想像する、硬派サラリーマンな伊香保主任の性格には意外なくらいの長髪っすよね。
ビューティフルショックならタダっすよ?
行く暇無いくらいの忙しさですか?
[それとも願掛けでもしてるのかな等と時代錯誤でいて伊香保がそう言ったなら信じられそうな理由を思い付いて、他愛無い道中の雑談に笑い]
…でしょう?点検の方も了解っす!
[腕力への褒め言葉に嬉しそうに運ぶスピードまでアップして見せ、だが良く考えたら主任も同じだけの荷物を軽々と運んでいるなと無駄なパフォーマンスを諦めて普通に戻っていく]
へへ…人間、暗くなってると何事も深刻に考え過ぎますから。
人の分まで軽く明るくなる事にかけてはまぁ、任せて下さいよ。
[片目を瞑り、こんな事を言ってくれる時まで真面目な面持ちなのが主任さんらしいなとクスリとした]
[ワーキングルームへ訪れた秋芳と羽生に、お疲れ様ですと声を掛けながらポッキーを掻い摘んで、メールボックスへと視線を動かす。
新着メールを捌いていると見つけた、新入社員への歓迎会の文字を見て、近藤はふっと溜息を漏らす。]
新規の契約と発表会の準備とで、歓迎会の事をすっかり忘れてた…。
明日か…。仕事、大丈夫かなぁ?出来高どれ位になったんだろう…。
[目まぐるしい毎日に、曜日や日にち感覚が麻痺する事は多々有ったが、年中行事すら忘れてしまうのはどうかと、自分自身に問い掛けながら、今日までの出来高を調べ上げる。結果は34%。]
[「嫌いではない」という神部の返答の仕方に]
なるほど。
[一言呟いて、この人の「大好き」のカテゴリには何が所属するのでしょうねと軽く苦笑い。
秋芳から貰ったクッキーの包みを早速広げる。妙に可愛らしく包んであってリボンなど施されているので、破らないように四苦八苦しながら]
ほう、可愛いですねぇ。
こういうのを作ってやると、娘も喜ぶのかもしれませんが――。
[一枚摘み上げて口に運ぶ]
さくさくしてて美味しいです。
何というクッキーなのでしょう?
――ウエディングケーキまで?お姉さんが結婚されたのですか?
…ふ。使ってきましたとも。
[運んで来たダンボールを諌める神部に示し、その場でもう一度だけムキッとさせると]
ひゃ、那須部長も太っ腹!
[遠慮なくシベリア虎も雪兎も手に入れて、これを食べてたっぷりと働きますと那須に大きく頷く]
さ…、羅瀬くんが戻って来る前に半分以上終わらせてふんぞり返ってやるとしよう。
[テスターと備品チェックリストを手に、点検の構え。
体力回復とばかりに二枚同時に口にしかけていた、たべっこどうぶつの雪兎をふと見て]
雪兎…ふ、軟弱な兎ちゃんなどまさに彼にピッタリだな。
[そんな訳でそっちはもう一人の仕事仲間にくれてやることとし羅瀬の机に置いて、自身はシベリア虎を*一口で食らった*]
全然駄目じゃん、オレ…。
[結果に項垂れ机にうつ伏す。まるで伸しイカのようだと自分でも思った。いっその事伸しイカになってしまえたらと、あほな考えすら頭を駆け巡る。]
はふ、オレ営業の仕事、向いてないのかなぁ…。
[ネガティブスパイラルに陥っていく。センパイの羽生、そして上司達の働きっぷりを見れば、自分が足元にも及ばない事は百も承知だが、それにしても入社して3年目。もう少し能率よく仕事をこなしたいものだ。]
一度副主任の爪の垢を煎じて飲めば、少しは能率が上がるのだろうか…。
[隣の席で目薬を点し終わった神部が、ポッキーの礼に対して気にするなと手を振る姿を見ては、悟られないようにふっと溜息を漏らす。
そして再び画面を見つめなおし、仕事を再開した。]
〔変わらず作業に没頭する、隣席の羽生に
視線を向ける。堅実ながらペース配分の
しっかりした仕事振りを労いもするだろう〕
…と、秋芳さんがいらしているな。
〔那須と秋芳が話しているのに気づいて、
支店長宛てに取引先から預かっている
書類やら包みやらを机の上に揃えはじめる〕
ただのプレーンクッキーですよ。
急に言われたから細工する余裕がなくて。
…いえ、結婚なんてしてませんよ。
食べてみたくなったからじゃないでしょうか。
その場の勢いで生きる姉ちゃんですから…
[顔だけはそっくりな双子の姉を思い出して遠い目]
[受け取った代金を一先ずは上着のポケットの中へ入れ]
有難うございます。
流石は伊香保主任、仕事が早い。
…私も見習わなければ。
[一礼してデスクに戻りながら書類の内容を確認する。2枚目の白紙に張られた付箋の内容に一度近藤へと目を遣ってから眉間の皺が深くなる。]
……
[とりあえずスケジュール確認しようとパソコンのウィンドウを広げたところで映し出される「歓迎会」の文字。]
……明日か……。
[色々と複雑な感情の篭った呟きになってしまったのかもしれない。仕事を再開しようとして何か、ふと足りないものに気づく。]
…羅瀬君は…何処まで行ったんだ…?
[戻ってこない羅瀬の姿とお茶に、眉間に刻まれる皺はMAXに達している。気になって集中できないだろう、と小さく息を吐くとまずは*羅瀬を探すことに*]
[ぐったりとデスクに伏してしまった近藤の姿をちらりと見て、自分のパソコンで全員の成績一覧を呼び出してみる。
あれだけの頑張り、そして取ってくる契約も内容自体はかなり良いものであるのに、妙に数字に現れていない]
――契約の継続率が問題なのでしょうか?
[ふと思い浮かび、違うデータを呼び出す。契約がどの程度続いているかの一覧――]
なるほど。
誰にフォローをお願いすべきですかねぇ――。
[明確に現れたその差にさもありなんと頷き、ワーキングルーム内の面々を一通り見渡す]
細工ですか?これに?
[手にしたクッキーをまじまじと見て、ついで「たべっこどうぶつ」に目を移す]
こういう絵を描いたりするのですか?
[クッキー自体あまり買うことがないので、どういう細工があるのか見当も付かない。しかしお菓子が作れるというのには感心したようで]
食べてみたくなってウエディングケーキですか。
普通のケーキではないところに、何か思うところがあったのかもしれませんね。
友達が先に結婚してしまったとか――。
仲の良い姉弟のようで羨ましい。
絵は…たまに描きますけど、そこまで細かくはないですよ。
大抵はこう…市松模様にしたりとか、
何か混ぜたりとか、その程度ですよ。
[感心した様子に照れたのか、慌てて言い募り]
仲の良い姉弟…
[一瞬止まり]
…そ、そう見えれば幸いで…す?
[複雑そうだ]
[ようやっと茶葉を見つけてお茶をいれた。これだけ時間がかかって一人分というのもなんだかかっこうがつかないので人数分いれる]
よしっ!
[さんざんひっかきまわしたのでものの配置が変わっているような気がするが気にしない]
[少々あぶなげに人数分のお茶、なんとか到着]
ふう。
…あれ?神部さんは…?
ん〜…出かけちゃったのかな?
[とりあえずお茶をそれぞれの机においておいた。]
あ、俺そろそろ上に戻らないと。
仕事、残ってますし。
[ぺこり、と那須に一礼。
ワーキングルームを出ようとしたところでお疲れ気味の近藤が目に入り、
少し悩んだ後、自分用に持ってきていたクッキーの包みを机の端に置いた]
お疲れさまです。
…お互い頑張りましょう。
[同期のよしみか小さく呟いて]
[支社長宛の荷物があれば、受け取っていく*ことだろう*]
――倉庫へ行く間の回想――
〔下りは何となく階段を使うのが常なのだが、
文句も言わずに駆けてくる瀬戸に気づいて
エレベーターを使えばよかったかと少し後悔した。〕
…美衝撃か…必要に応じて行くこともあるが。
自分の髪が長いのは…神楽をやるからだな。
〔上得意に、伝統芸能保存会の会長がいる。
自分はその青年部に所属させられているので、と
付き合いの一環であることを説明する。
また瀬戸から一頻りからかわれたことだろう〕
明日の歓迎会は、思い切り楽しんでくれ。
…皆の地を知る、いい機会でもあるし。
〔歓迎会のことを話すときは、少し目元を和らげた。
自分の楽しみでもあるらしい。
会話を交すうちに、初日は宇宙人か何かに見えていた
瀬戸も長く勤めてくれる仲間になるといい、と
思い始めていた〕
――回想終了――
市松模様ですか?
[市松模様がどういうものかはさすがに分かるものの、それがクッキーにどう応用されるのかが想像付かなかったらしい]
ちょっと、お菓子の作り方の本でも買ってみましょうか。
[そう思うのは、弁当作りだけで手一杯だったものが、少し余裕ができたという証拠なのかもしれない。
しかし秋芳の返事の微妙な間に気づき]
実際は違うのでしょうか?
秋芳さんがお姉さんのことを話す素振りが、あまり迷惑に思っているように見えませんでしたので。
[クッキーをいくつか摘み終えると、四階に戻る秋芳を見送り、そのレポートに目を移す]
――ああ忘れるところでした。
メールを出さねばいけません。
[お茶を配り終えてぽすんと席に座ると机に雪兎のクッキー]
あれ、…雪兎?
これもらっていいのかな。
なんだか食べるのがもったいないね。
[でもぬけてる自分のことだから置いておいたら落とすに違いないと思いぱくり]
うん、おいし♪
[瀬戸を手伝いに走っていったが、もしかしなくともつくまでに*また迷うことだろう*]
[パソコンの画面に向かっては、データを打ち込み、他支店のデータと見比べては溜息を吐く。]
あー…う゛ー…。
もっとこれ、効率の良い方法ないかなぁ?
あ、この商品扱っている得意先のフォローしておかないとなぁ…。って秋芳さん、お疲れ様です。
…あ、これ…良いんですか?ありがとうございます。秋芳さんもご無理をなさらず…。
[独り言を並べていると、自らを気遣ってか声を掛けてきた秋芳に、にっこりと微笑む。差し出された小さな包みはありがたく受け取って。
自分の持ち場へ戻っていく彼の後姿を、近藤は静かに見送った。]
―ワーキングルーム―
[IDカードの認証を行おうと取り出したところで、
何処かへ走って行く羅瀬と擦れ違う]
羅瀬君、走るのは危険だ。
せめて早足程度に――
[声はちゃんと届いたか。それはわからなかったが]
[内側から開かれた扉をそのまま抜ける。
室内に居る人々に会釈をして]
お疲れ様です。
〔書類を受け取った神部の様子を見ていると、
隣の近藤へ目を遣る素振り。早々に付箋に
気づいてくれたらしいと安堵する。
――一方で、また眉間の皺が深くなって
いるだろうことも、背後から気配で判るのだが〕
…皆に淹れてきてくれたのか。
有難う羅瀬くん――
瀬戸くんの精度のフォローを頼むぞ。
〔大分かかってお茶を配り始める羅瀬に声をかける。
廊下に道順をカラーテープで貼るべきかもしれないと
内心で検討もして――
何事にもスローペースながら、丁寧に仕事をこなす
彼の姿に、アルバイト二人はいい組み合わせかと感じ〕
気が付いたら残りptが468って…!!!!!
気をつけようって思ってたばかりじゃないか!
出入りすべきかなぁ。
というか、近藤が残り8pt…(笑)。
[羅瀬から湯飲みを受け取り、礼を言う。ちゃんと専用の湯飲みを記憶してくれていることに少し微笑ましく思い、持った感覚からすっかり中の茶が温くなっていることに気づき、苦笑いをする]
羅瀬さんは社内の配置を覚えてからが本領発揮かもしれませんね。
[温い茶が好きとまでは知らないはずで、淹れてからここに戻るまでの紆余曲折を髣髴とさせた。
温い茶を口に含みつつ、入ってきた牧原に挨拶をし、雑務から戻った伊香保に労いの言葉をかける]
…お疲れさまです、秋芳さん。
昨夜お話した書類をお願いします。
此方は先日、支店長と弔問にお伺いした、
運送会社の理事の奥様から――
〔部長との会話を終えた秋芳へ支店長宛ての品を託す。
程なく秘書室へ戻り行く彼を、一礼して送り出し〕
牧原さん、お疲れさまです。
丁度羅瀬くんがお茶を淹れてくれたところですよ。
〔そろそろと気を利かせてくれていたのだろうか、
牧原のデスクにもお茶が用意されているのが目に入り〕
平社員 近藤 桂斗 が退社した。(また来てね!)
平社員 近藤 桂斗 が出社した。
平社員 近藤 桂斗は、秘匿恋愛者 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[秋芳が去った後、再び仕事に没頭する。と、羅瀬が不慣れな手つきながらもお茶を配っているのに気付き、礼を述べて受け取る。]
…っつー…
そう言えばまだ手が痛かったのを忘れてた…。
[まだ完全に治っていない指先でキーボードを叩き続けていた所為もあって、伝わる温かさが痛みを呼び起こす。
近藤は受け取った紙コップをそっと傍らに置き、痛みを少しでも和らげようと、デスクの引き出し部分に手を沿えた。]
[那須から返される挨拶に再度会釈を向けながら]
[伊香保の言葉に一度瞬いて。
視線を向けた自身の机の上に茶を見付け]
…私の分まで淹れてくれたのですか。
次に会えたときにでも礼を言わなければなりませんね。
[緩く頭を下げてから自身のデスクへ。
椅子に腰を下ろし、温くなった茶を啜る]
…そのようです。
〔那須からの労いの言葉へ会釈を返しながら、
羅瀬への評価に同意する。僅かに笑みらしき
ものを口元に浮かべ〕
部長、今日は久々に新規のオープンセールへ
立ち会ってきました。
暫くすれば優良案件に落ち着くと思うので、
他の者へ巡回を任せて良いでしょうか。
[金属の冷たい感触が、ひりつく痛みを僅かに和らげていく。]
…ひんやりして気持ちいいな…。
[少しずつ触れる場所を移動しては、指先を冷やす。火傷自体はそれほど酷くはないのだが、熱中するあまりに叩きすぎたキーのお陰で、悪化してしまったのかも知れない。]
はぁ、何か空回りしてる感じだなぁ…。
[羅瀬が淹れてくれたお茶を一口啜って溜息。と、ワーキングルームに姿を現した牧原に気付いて、彼のデスクへと近寄り]
牧原さん、昨日は処置に付き合っていただき、ありがとうございました。
[ぺこりと頭を下げた。]
[ふ、と息を吐いたところへ近藤の声が降って来て。
頭を下げるのを見れば、緩く頭を振る]
気にしなくていい。
それより、手の具合はどうだ?
[カップを机に置き、茶に温められて僅かに赤みを取り戻した自身の片手を差し出す。見せてみろ、という意らしい]
[伊香保が言う新規店の情報を、パソコンの画面に呼び出してみる。POSのデータが既に流れてきており、数字を追うだけで思わず頬が緩みそうになる売り上げが示されていた]
この店は周囲に競合店もありませんし、しばらくはこのままでも大丈夫でしょう。
伊香保さんがこれはと思う人にまわしてみて、新規立ち上げ後の練習に使ってみて良いと思います。
――ただし、たまにチェックとフォローは忘れませんように。
伊香保さんのことですから、私がわざわざ言うまでもないでしょうが。
[信頼の印のかわりに、小さく微笑む]
歓迎会の折にでも、声をかけてやって下さい。
〔立ち上がって、牧原の横を通って資料棚を開く。
分厚いファイルを幾つか選ぶ様子〕
〔近藤が火傷をした一件は鳳さんから聞いていたのか、
近藤を一度見てから牧原へと尋ねる視線を向ける。
彼が見ている火傷の程度を知りたいようだ〕
♪♪♪
[騒がしい面々が作業に出かけ、少し落ち着きを取り戻したワーキングルーム内にやたらと可愛らしい着信音が短く響いた。名前を確認しなくても、このメロディーは娘の美優からのものだ]
めずらしいですね、何かあったでしょうか?
[マウスを持つ手を止めて、折り畳みの携帯を取り出し開く。待ちうけ画面に揺れるメールのマークに実行キーを押すと、内容に目を走らせた]
『もうすぐママのさかさおたんじょうびだよ。おしごといそがしいみたいだけど、わすれちゃったりしてないよね?』
[突如母親を失ったことを理解できなかった娘に、その場のごまかしで伝えた言葉。それをそのまま覚えて使っていることに、少しだけ心が痛んだ]
忘れてはいませんが――。
[もちろん忘れていない、早く寝るように。そう簡単に返信して携帯を閉じた]
[丁度羅瀬とは拙い具合に入れ違いだったらしく、給湯室を始め社内を一通り回って見たのだが羅瀬の姿は見当たらない。]
……まさか迷って違うビルへ入ったんじゃ…
[まさかとは思いながらも失礼ながら瀬戸や羅瀬の行動は神部にとっては未知数なので可能性はゼロではないと思っているらしい。もしも見つからないなら探す範囲を広げるかと考えながらも一度ワーキングルームへと戻る。机にはお茶が…]
……戻ってきてたのか…。
[一気に疲れたような気もする。社内地図を持たせよう、と心に誓いながらお茶を一口。]
[牧原が差し出した手の意図は読めた。しかしそこで手を差し伸べたら何と思われるだろうか…。
打ち込みによって更に赤みを帯びてしまった指先を思いながら、へらりと笑みを作り]
大丈夫ですよ、もう良くなりましたから。牧原さんに心配される程でもありませんし。
[無意識の内に手を引っ込める。自らの体の後ろへ。]
そうさせていただきます。
[立ち上がり横を抜けて行くのに自然と視線は一度其方を向き。
不意に合う伊香保の視線は問いの色を持っていた]
[僅かの思案の間。机上のメモ帳を引き寄せ、
近藤に内容を悟られぬ内にさっと書き付けて。
簡単に折り畳んで伊香保に差し出す]
伊香保主任、先程メールでお伝えした件です。
正規書類は明日にでも作成しますが、先にメモで失礼します。
[勿論その場の嘘なのだが。メモには
『珈琲で火傷した内ではかなり酷い方です。
水ぶくれ等が無かったのが幸いではありますが。
処置が遅かったのもあって痛みは残っているでしょう』
と走り書きで記入されている]
…クールビズが定着してきたのか、開襟シャツ向けの
襟ぐりの特に深いものに需要が高いようです。
〔同時にデータを見ている那須へ、注目点として
グラフ上では一見突出していない幾つかの品番を挙げる。
手にしたファイルを自分のデスクへ持ち帰りながら、
目の前に席の位置する那須へとやや深めに頭を下げて〕
有難うございます。
礼服メーカーとのタイアップが始まれば、
重要なアンテナショップにもなると思いますので…
神部さんとも相談して人選したいと思います。
…む…お嬢さんですか。
〔たまに耳にする着信音は、オフィスでの話題にも
なるようで。那須の面持ちが微細に移ろうのを
気にしながら腰を下ろす〕
ご出張の後ですし、可愛がって差し上げてください。
〔時間や余暇のことは葛藤を察して余りある。
慰めにもならないとは思いながら、僅かに添えて〕
副主任 神部 慶志朗 が退社した。(また来てね!)
副主任 神部 慶志朗 が出社した。
副主任 神部 慶志朗は、適当 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
[茶を啜りながら室内に響く可愛らしいメロディーに周囲を見渡す。時々鳴る聞き覚えのあるものだが、これが何かまでは考えたことがないようで何処から鳴っているのだろうとぼんやりと音の主を探し]
……
[伊香保の言葉に音の主が那須であることを知り、僅かに眉を上げた。]
/*
気がついたら思ってたよりpt食っててびっくり。
やっぱりキャラわかんなくなってきた。
始まってから考えたほうがよさそ。
/*
コピペ
■名前:神部 慶志朗(かんべ けいしろう)
■年齢:27歳
■役職など:副主任
■入社何年目?:5年目
■独身?:独身。遠方に親が決めた婚約者が居たが何時の間にか解消。
■身長:179cm
■外見的特徴:銀フレームの眼鏡。眉間には常に深い皺が刻まれている。
■桃色リミット:基本的には暗転まで。流れと相手次第で臨機応変。
■その他特記事項:半年前に横浜支社より赴任。前の支社では「己の業績を上げる為ならばどんな手段をも厭わない」との噂が囁かれていたが真実は定かではない。
[突然の可愛らしい音色に瞬く。
その発信源が那須であると気付けば誰からの物かも察して。
伊香保が声をかけるのに、複数が言ってもと自身は控える]
[後ろへと回される近藤の手に息を吐く。
意識的なのか無意識なのかは判らないが、隠すということは]
…嘘が下手だな。
それに、私が心配するかどうかは私が見て決めることだ。
昨日も言った気がするが…自分を大切に。
[告げる声は僅かに溜息と重なった]
クールビズですか――それを推し進めている業界にあって、私たちはしっかりとネクタイを締めているというのは、少しおかしな状況ではありますね。
[耳にする品番を手早く打ち込み、そのデータをチェックしていく。既に在庫に黄色信号が点りかけているのもあり、出荷調整で嬉しい悲鳴をあげることになりそうだと頷く]
――ええ、出張前から実家に預けてありまして。
新人歓迎会のこともあって、引き続きそちらのほうにいるのです。それが一段落したら、二人でバースデーケーキを作る約束なのですよ。
まともなものが作れるかは、神のみぞ知るといったところですが。
すみません、家庭のことを仕事場に持ち込んでしまいました。
[伊香保の心遣いに感謝をしつつ]
[そういえば、とふと思う]
瀬戸さんと羅瀬さんは、携帯を持っているのでしょうか?
[二人の個人情報を引き出してみるが、携帯電話の番号の記載がない。瀬戸にいたっては、住所も電話番号の市外局番も、やたらと遠隔地だった]
いざというときのために、持たせたほうが良いでしょうね。
[会社契約の、シンプルなストレートタイプの携帯を二つ用意するよう、鳳に指示をする。
――が、思いなおして、GPS機能付きの携帯にするように指示しなおす。位置情報サービスを使えば、互いの位置を確認できるのは大きい。
明日には用意できるという鳳の返事を聞いて、デスクに戻った]
[嘘が下手だと言われ、僅かに眉を顰めるがそれは一瞬の事。すぐににっこりと笑みを浮かべて]
それはもう、言われなくても実行していますよ。自己愛の塊ですから。
[口許を緩めて言葉を載せる。唇に。
そして、那須の許から高音で織り成されたメロディが聞こえたなら、それを合図に再び頭を下げ]
でも本当に気にする程でも無いですから。
[起き上がれば再びへらりとした笑みを牧原に向けた。]
[那須と鳳の遣り取りを見ていたら羅瀬に地図を出力しなくてもよさそうだと判断し、飲み終えたコップをパソコンの隣に添えて仕事を再開させる為にパソコンへと向かう。牧原と近藤が何か揉めているような気もするが其処までの経緯がわからず、隠す仕種と曖昧な態度を見せる近藤の隠れた手元へ視線を遣り]
……怪我、か…?
…悪化しない内に治しておいた方が良い。
差し支えるぞ。
[短く告げると牧原へと目配せをし、再び画面へ。メールの受信を終える音が鳴ると新たに届いた新着メールを開き、読み耽る表情はやはり何時もと同じ*硬質な其れなのだろう。*]
[溜息に伏せた視線は近藤の表情の変化を見逃させ。
次に瞳を向けたときには笑みが浮かんでいた。
緩む口許が紡ぐ言葉は相変わらずで]
…わかった。
そういうことにしておこう。
忙しいだろうに、わざわざすまなかったな。
[へらりとした笑みから目を背け。
冷め切ってしまった茶を啜った]
〔席に戻る間際、牧原から紙片を受け取る。
ちらと内容を確認してから、深い目礼を馳せ――〕
…有難うございます、了解致しました。
自分が目が届かなくて、お手数をおかけします。
〔こちらも当り障りないものの、心情の侭に口にする。
自分の席で茶を一気に飲干して、一息つき…
やがてファイルを捲りだす〕
[短い言葉に正面の神部を見遣って。
不意に送られた目配せに、僅かな苦笑と共に緩く頭を横に振る]
[自分では力不足だと言うように]
[ノートパソコンを開き、電源を入れて。
空になったカップは机に置いた]
いいえ、連絡が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
[伊香保の目礼に会釈で返して。
席に戻るのを見送ってからパソコンに視線を落とす。
メーラーを開き、帰宅前の確認の為、送受信を始めた]
[引っ切り無しに来る電話の対応に明け暮れていたようだ。
【ノワール】シリーズの商品が好評で25着の追加注文を頼まれた。
生産追いつくのか工場へ問い合わせたり、結果を伝えたり。
やっと受話器を置いて、一息つく。]
…ん?
[ずっと受話器を握ったままだった左手が、肘から固まってしまっていて、思わず苦笑い。
ゆっくり伸ばしてさする。]
[牧原と近藤のやり取りを見て、小さく溜め息を吐く。伊香保と神部の表情からも近藤への気遣いが見て取れるのだが――肝心の近藤がムキになっているようで]
言えば言うほど、どんどん意固地になるだけですかね。
それとも、カルシウムが足りていないんでしょうか?
[たべっこどうぶつのパッケージの文句を冗談めかして小さく呟き、一枚摘む。*12殿様蛙*]
[牧原とのやり取りに気付いたのか。神部から短い言葉を投げ掛けられると、くるりと振り向き]
怪我って言うほどでも無いですよ。ご心配なく。
[変わらぬ笑顔を向ける。
そして視線を外しながら開放を告げる牧原の言葉に、軽く下唇を噛み]
いえ、こちらこそ牧原さんにご迷惑をお掛けしてしまって。スミマセンでした。
[三度頭を下げると自分の席へ戻る。椅子に腰掛けるなり、無意識に痛みを覚える指先を口許へと宛てて歯を立てる。
飲み物とは言え、ほぼ熱湯に近いコーヒーを大量に掛けた訳である。しかもすぐにカップを離す事も出来ず、緩やかな熱伝導も手伝ってか、いつもとは勝手が違ったのだ。
放っておけばすぐに良くなる様な軽さの火傷ではない事を、今頃になって身に染みる。]
家に帰ったらアイスノンでも巻きつけて寝ないと駄目だなぁ、これじゃぁ。
[口許から手を離して、羅瀬から淹れてもらったお茶を啜る。消灯時間は間近だがもう少し仕事はこなしたい。さて、どうしようかと、画面を見つめぼんやりと考え込む。]
[電話中にも気になっていた、近藤の姿をちらりと見て、
ちょっと困ったような顔になる。]
…体調管理も仕事のうち、ですからねぇ…。
若いときはなかなか、実感がわかないものだけど。
[かつては自分もそうだったなぁ、と思いつつ。]
血ぃ吐いて入院でもすれば、身に沁みるもんだろうけど…。
復活できなきゃ流石に不味いからなぁ…。
[すっかりさめきったお茶を啜りながら、ぽつり。
身に覚えはあるらしい。]
蛙――これは動物ですか?
[疑問を口にしながら、齧る]
そろそろ消灯時間も近いですね。
今日の見回りは狐谷さん担当でしたか――。
[職務に忠実な双子の兄のほうは、残業しすぎにはちとうるさい。手早く情報を入力して行き]
どれくらい終わりましたでしょうか。
[自らの達成率を表示してみる。―5%―]
[ディスプレイに表示された数字に、一瞬我が目を疑う]
――疲れてますか?私は
[さすがに何かの間違いではないかと、目頭をしばらく指先で揉んで、もう一度見てみる。やはり変わらない。
溜め息を漏らしながらデータの入力ミスをチェックしようとしたが――]
やはり明日にしましょう、急ぐものではありませんし。
[あっさりと断念した]
[机の上を片付けながら、ディスプレイの前で唖然としている部長に気がつく。]
…おや。
まぁ、慌ててやればやるほどドツボにはまりますからねぇ…。
お疲れ様です。
[送受信を終えた画面。
特に急ぎの内容はなく、メーラーを閉じかけて。
悩んだのは数瞬だけ。
かちりとマウスを鳴らしてメーラーを閉じる]
[聞く気がないのなら何を言ったところで意味は無い]
…お先に失礼します。
[電源の落ちたパソコンを閉じ、残る人々に会釈して。
荷物を手に、ワーキングルームを*出て行った*]
[紅練に苦笑いをしながら]
あちこち注意散漫状態でデータ入力をしていたせいでしょう。
明日チェックをしなおすことにします。
さすがにこれは――。
[言いつつ、もう一度ディスプレイを見て噴き出してしまった]
他人に説教する前に、自分のことをしっかりせねばいけませんでした。
…ネクタイは帯剣の代わりというそうですから、
心構えの形としては、我々には必要なのかもしれません。
〔それでも、プレゼンではビズスタイルも
用意すべきだろうかと思いつつ、那須の言葉に
タイピンを留め直す。
消灯時間になったのへ気づいて、やや急いで
ファイルを棚へ戻すようで〕
明晩は盛り上がるでしょうから、
お嬢さんにお土産話のストックが
たくさん出来ますね。
…いえ、ケーキの御首尾を伺うのを
楽しみにしています。
あぁ、歓迎会でしたね、明日は。
[すっかりだるくなってしまった左手を伸ばしたり握ったりしつつ。]
車、置いてこなきゃなぁ…。
地下鉄通勤はあまり好きじゃないけど、仕方ないか。
[車だから呑めない、ってのも嫌だし、飲酒運転で捕まるとか最悪だしね、と肩をすくめる。]
[しかし消灯時間はあっさりと訪れ。これ以上画面と向かい合っていても仕事は片付かないだろう。
集中力はとっくの昔に切れている。]
今日はもう帰ろう…。何より疲れた。色々と…。
[自分に言い聞かせるように一人語ちると、パソコンの電源を落とす。]
すみません、お先に失礼します。
[そして通勤用のDバックを片手に持ちながらワーキングルームを後にし、自宅近くのワンコインショットバーで寝酒代わりのアルコールを口にしてから*帰宅するのだろう*]
部長 那須 雷太 が退社した。(また来てね!)
部長 那須 雷太 が出社した。
部長 那須 雷太は、秘匿恋愛者 になれるよう祈った(他の人には見えません)。
ネクタイは武器ですか。
慣れてしまうと外すと落ち着かないのは、武器の証拠なのかもしれませんね。
[伊香保の言葉に軽く結び目を整え]
娘への土産話になるようなものだと良いのですが。
[乱痴気騒ぎになりそうな予感は、恐らく現実になるのではないだろうかと。
ケーキの首尾を言われると]
これから本を買って帰ろうという状態です。
本どころか、道具も材料も。
どんなものが出来上がることやら。
こんなもの食わせるなと、雲の上から怒られるかもしれませんね。
ご苦労さまだ、近藤くん。
よく休んでくれ。
〔紅練の言葉が僅かに聞こえて、また一度
近藤へと視線を向ける。素直に帰宅するらしい
彼へと、声をかけて送り出し〕
…時間ですね。我々も退社しましょう。
〔やや大きな声で促して、自分も荷物を纏める。
倉庫へ行った時に、脱いだままになっていた
上着へ袖を通し〕
紅練係長、宜しければ明朝は
自分がお迎えに上がりましょうか。
社用車で近くを通りますが。
ケーキですか。
[すっかり良いおとうさんな部長の姿に目を細める。
一年前の抜け殻のような姿からはずいぶん見違えたような気がする。]
あぁ、本なんか買わなくても…ネットを漁ればレシピくらいは幾らでも見つかりますよ。
暇を見て探しておきましょうか?
地下鉄は、時間帯により恐ろしく混みますからね。
私は早めに乗ることでラッシュを回避するつもりです。
[マシンの電源を落とし、退社していく面々に挨拶をして]
ええ、ケーキです。
ネットのレシピですか?そういうページもあるのですね。
[そこには頭が回らなかったようで、少し考え]
お手数ではありませんか?
一度も菓子作りなどした事のない三十路男と5歳の子供用ですし。
あ、それはありがたいなぁ。
折角だから甘えさせてもらうよ、伊香保クン。
[にこ、と嬉しそうに目をやり。]
キミの助手席に乗るのは、しばらくぶりかもしれないねぇ。
[鞄を抱えて、仕事場を出て行く。]
[アタッシェケースを抱え、会社を出る。
その数十分後、とある深夜まで開いている本屋に行ったなら、選びあぐねて店員に訊ねるも、少女マンガちっくなイラスト満載の「超初心者向け!わたしにもつくれちゃう♡カンタン☆かわいい☆ケーキの本」を薦められて困惑する...の姿が*見られたはずだ*]
-----
せっかくだからこっちに落としておく(笑)。
それは助かります。
よろしくおねがいします。
[紅練に軽く礼をして]
さて、怒られないうちに帰ることにしましょう。
お疲れ様でした。
[アタッシェケースを抱えると、自宅へと*帰っていった*]
…尤も、明日は馬事次長は鉢巻に
してしまうかもしれませんが。
自分はカラオケが苦手なので、
毎年二次会は戦々恐々ですよ
〔苦労人だが、飲むと壊れることのある
次長を思い出してか、戯事も交え。
那須と紅練がケーキのレシピについて
やりとりするらしいのを聴きつつ退社する。
明朝は係長宅へ寄ってから、共に出社となる*予定。*〕
─朝・自宅マンション─
[いつもどおり猫に起こされる朝。
テレビの音声だけ聞きながら、猫に餌をやりつつ身支度を整える。]
じゃ、行ってくる。
良い子にしてろよ?ベアトリーチェ。
[猫に留守番を頼んで階下に降り、迎えに来た伊香保と*共に会社へ。*]
見事に、共立てと別立てのページだった。
ジェノワーズのほうがしっとりしてて好みなのだけど、那須だと「小学生でも〜」の文に惹かれてしまいそうだ(笑)。
ということで、ヴィエノワーズにしよう。
本当は暖かい土地の博多だと、ジェノワーズのほうがいいんだけどね〜。ヴィエノワーズは寒い土地用。
ああ――連れて行ってましたか、さすがに。
[餌をあげようとして、その籠が無いことに気づく。ゴールデンハムスターの「ハムハム」だ]
[日曜の朝は忙しい。
本来ならばゆっくりと睡眠をとっていたその時間は、今では貴重な娘とのコミュニケーションのひと時となっていた。しかしその娘は、しばらく実家に預けてある。それでも後で話をするために起き出し、二時間コースのアニメ・特撮番組をじっと見る。
朝食は、一人分を作るのが億劫で、冷凍のオムライスをレンジで温めるだけで済ませてしまった]
[テレビの前に胡坐をかいて座ると、そこに娘がすっぽりと納まるように座り込む。その体勢で二人してテレビの画面に向き合うのが決まりになっていた。
しかし、今は一人だ。ハムハムすらいない]
美優もそのうちお嫁さんに行ってしまうのでしょうしね――。
[何となく、孤独が身に沁みた]
[妻とは、亜久の紹介での見合い結婚だった。仲は悪くなかったと思う。――いや、喧嘩しようもそんな機会など無かった。ひたすら仕事ばかりで家庭を顧みず、息を引き取ったときも出張で立ち会えなかった。
元々京都支社の事務員をしていて、仕事の忙しさを理解していたせいか、文句も言わず――自分が進行癌であることすら隠して。
出張先で、携帯に掛かってきた鳳からの訃報の声は、いまだに耳に残る。入院したことすら知らなかった自分は、何の冗談かと思わずヒステリックに鳳を責めてしまった]
[そんな自分が、今では日曜朝には娘と一緒に恐竜マッスルを踊っていたりするなど、妻に想像できただろうか?]
失ってしまう前に、気づきたかったですねぇ――。
[ふと、近藤の姿が脳裏に浮かんだ。
ずっと上司の自分の声は、彼には届かないようだ。直立不動で自分に礼をする姿に、溜め息が出た]
[同期の声のほうが届きやすいのかとも思ったが、羽生はマイペース人間でアドバイスを他人に投げるタイプではないし、秋芳は畑が違う]
結局は、彼自身の問題ですしね――。
[がむしゃらな理由が、もしプライベートに起因するものであれば、手の出しようがない。いったんそう思考に切りをつけて。
何となく手慰みにノートパソコンを立ち上げ、簡単にデータ入力の確認を行い達成率を再表示してみる。―25%―]
おかしいですね――。
[出張時にベビーに使いすぎて、何か不具合でも生じているのか?首を捻りながらチェックをしなおす。―86%―]
[今度は高すぎる]
牧原さんにチェックをお願いしましょうか。
[実行するたびに全く違う結果が出るとは、どう考えてもおかしい。溜め息をついてとりあえずネットに繋げ、会社のメールボックスを覗く。
紅練からのメールを見て、早速そのページに飛び――「小学生でも出来る」の一文に、思わず軽く噴き出す。全頁プリンタに出力すると、決済書類よりも真剣な表情で見始め]
写真がいっぱいあるほうが、分かりやすいでしょうね。
[買うべきものを携帯のメモに入力。
音楽番組に切り替わっていたテレビを消すと、身支度を整えて会社へと*向かった*]
――自宅――
[朝、春時雨の音で目が覚める。
体は疲れを蓄積しているのだが、昨晩アルコールを摂取した為にいつもより早い起床となる。]
雨音…?
雨…降っているんだ…。じゃぁいつもより少し早く家を出ないといけないな…。
[もぞもぞとベッドの中で渋りながらも、爪先を床につけ、ゆっくりと起き上がる。
そしてとてとてと足音を立てながら風呂場へ行き、頭からシャワーを掛ける。]
……痛いな…手。
[結局疲労が酔いを助長し、帰宅後真っ先に布団へと潜り込んだ為、結局火傷の手当てはして居ない。
外傷は目立たないとは言え、それなりに皮膚は傷つけているのだ。痛みはすぐに消えるはずも無い。]
でも…結果を出さないと…仕事とは言えないから…。
あの時の二階堂さんのような思いを、もう誰にも味わわせたくないから…。オレがしっかりしないと…。
[思い浮かべるのは、近藤が入社して二年目の話。ようやく任された得意先で、新人故の些細なミスを起こしてしまった際、二階堂が近藤の尻拭いに奔走していたのだ。]
[ミスを犯した自分よりも深く頭を下げる上司の姿に、未だ学生気分が抜け切れていなかった近藤は、自らの浅はかさを痛感し、自分を責めた。
それからだろう。彼がプライベートすら潰し仕事に没頭し始めたのは。]
体は時が来れば治るし、友達との関係だってそう簡単に壊れやしない。だけど…仕事は待ってくれないから。
――頑張らないと…。
[自分自身に言い聞かせるように囁き、シャワーのコックを捻って。
勢い良く浴室を出ると、手短に身支度を整えて自宅を後にする。
近藤が外に飛び出す頃には雨はすっかり上がり、木の葉は朝日を反射して、眩しく光り輝いていた。]
「とてとて」って!何系を目指そうとしているのか近藤は!
猫なのか?
ああ、それかー。
二年目ってことは一年前。
きっと那須は出張&妻死亡のダブルパンチで、全然気づいてなかったに違いない。
昨日は…80%ですか。
[仕事の成果を確認しながら道具が揃っているか確かめる。2次会に参加出来ない―井上のメモに書かれた予定日が今日だったのだ。...は既に了解のメールを送っていた―分1次会は全力で盛り上げるつもりだった]
――ワーキングルーム――
おはようございます。
[コンビニの買い物袋を携えての出社は、直で営業回りをしない日の近藤の変わらない日課だった。中身はもちろん『ランチパック たまご』。それに野菜ジュースをタブレットが入っている。
いつも変わらない近藤のセレクトに、立ち寄るコンビニのアルバイター達はすっかり覚えてしまい、彼の姿を見るなり、素早くレジに商品を並べてしまうほどだ。
毎朝繰り返されるその待遇に、近藤はいつも礼と共に苦笑を漏らす。その内、この店でも『たまご君』と呼ばれてしまう日が来るのではないだろうかと思いながら。
実情は本人の予測より遥かに早くそのあだ名が定着してしまっているのだが。]
あぁ、タイムカードチェックしないと…。
[イスに荷物を置き、同時にパソコンの電源を入れ、タイムカードをチェックする。その足で給湯室へ向かう。今日も変わらずブラックコーヒーを飲むために。]
――給湯室――
[昨日使用した自分用のマグカップをそのまま置いていった事に気付き、洗っていると鳳が給湯室へと訪れる。]
『おはよう、たまごくん。…あら、手はもう良くなったの?』
[声を掛けられるとくるりと振り向き、微かに苦笑いを浮かべて]
実は未だ痛いんですよね…。水は良いけどお湯とか染みちゃって…。
[本音を漏らす。洗い物を終えたカップの水気を拭き取りながら。
そんな近藤の返答を黙って聞いていた鳳は、彼がカップをシンクの横に置いたのを見計らうと、黙って近藤の手を取り]
『いらっしゃい。手当てをしてあげるわ。今日は日曜だから得意先回りも無いでしょう?てことは、少し位大げさにしても良いってことよね?』
[美しい顔に有無を言わせない強気な微笑みに、ひよっこな近藤が敵うはずも無く。
そのまま鳳に引き摺られるようにエレベーターで一階の医療室へと向かう。]
そろそろ村の設定を弄っておかないといけないかな?
飛び込みさんはいなかったけれど、最低人数よりも多かったから感謝!
…でもやっぱり20時くらいに変更かけよう。
[会社に到着し、エレベーターを待つ。
開いた扉からは鳳に引きずられた近藤が現れ、そのまま医療室へと消えていった。その姿を一瞬ぽかんとした表情で見て]
女性に頼むのが一番という結論ですか?
[苦笑いをして、箱の中に乗り込んだ]
[三階、タイムカードを打刻してデスクに移動する。
すぐさまパソコンを回線に繋ぎ、データのバックアップを行う。念のため新規バックアップで、丸ごと全部を共用サーバの個人スペースに送っておいた]
これで、まっさらになっても大丈夫ですね。
[バックアップ中に、銘菓ひよこの箱を開けると――既に携帯電話が二つ入っていた。折りたたみ式でビジネスマンが持つにはかなり派手な色合いで小ぶりのそれらは、どう見てもキッズケータイ。防犯ブザーまでついている。
娘が持っているものの色違いのデザインに間違いなかった]
美優のものはピンクでしたが――。
[ひとつはオレンジとブルーのツートンカラー、もうひとつは緑系統のツートンカラーだった。鳳のチョイスに思わず噴き出しながら]
――あの若い二人が持つには、いいのかもしれませんが。
[ブザーを鳴らせば、大音量のアラームとともに設定先に自動的に連絡が行くようにもできるが、さすがにそれは使ってくれるなと思いながら――管理職とアルバイトの面々にそれぞれメールを送る]
――医療室――
『はい、これでおしまい。軽い火傷と言っても皮膚に傷がついているから、消毒して薬を塗っておかないと痛みは何時まで経っても消えないわよ?』
[鳳の手によって、近藤の左手は大げさとも思えるくらい白く染まっていた。つまりガーゼを宛がわれ、包帯を巻かれたわけだが。
鳳曰く、伊佐平良からのお墨つきならしい消炎薬は確かに効果は抜群ならしく、ひりひりとした痛みはあっという間に消え失せていた。しかし――]
鳳さん、これじゃぁ仕事が出来ないです…。
ただでさえ出来高悪いのに…みんなに迷惑かけちゃう。
[指の先から手首まで、すっぽり包まれた左手を見て溜息。これでは上司達の足を引っ張るだけだと頭を抱える。
そんな近藤の姿に、鳳はそっと肩に手を乗せ]
もうすぐサーバメンテナンスの時間でしたか?
[デスクから真向かいの壁上方にかけられているアナログのシンプルな掛け時計で時刻を確認する。
バックアップが全て終了すると電源を落とし、回線も切断してノートパソコンを閉じる。メンテナンス中に個人のマシンまでチェックしてもらうのは少し気が引けるが、仕方が無い]
牧原さんはワーキングルームに顔を出すのでしょうか?
いらっしゃらないようでしたら、直接マシン室に向かうしかありませんね。
[しかしまずはお茶でも飲もうかと、給湯室に向かった]
『がむしゃらに前に突き進むだけが仕事ではないわよ?時には立ち止まり、周りを見て自分を見つめ返してみるのも大事な仕事。
…今の近藤君って、まるで余裕が無くて…周りが見えてないみたい。そんな人が幾ら契約を取ったって、アフターフォローまで行き届いているとは…私は思えないわ。悪いけど。
迷惑をかけたくないなら尚更。冷静になって時には上司に甘えてみるのも良いんじゃないかしら?ここの人たちって、案外部下に頼られるのって嫌いじゃないかも知れないし、ね?』
[余計な口出しだったかしら?
肩から手を放し、くすりと笑みを浮かべた口許を手で覆う。その仕草を見つめて]
でも…甘えられないんです。頼り方が解らなくて…。鳳さんとかには、こうして甘える事が出来るんですけどね。
…だから昨日だって牧原さんが手を差し伸べてくれたのに…甘えられなかった。
――そんなオレって変ですか?
……って、変な事言ってごめんなさい!
あっと、鳳さん。手当てありがとうございました。じゃぁオレ、仕事戻るんで!
[思わず滑らせてしまった本音に、頬を僅かに赤く染めて。
近藤は慌てるように片付けをする鳳を一人残したまま、ワーキングルームへと向かった。]
――ワーキングルーム――
[起動させておいたメーラーの新着メールをチェックしていると、13時半からのサーバメンテナンスの文字に気付く。]
あ、そういえば今日だったんだ…。メンテの日って。
バックアップは良いとして…回線落としてしまわないと…。
[急いでパソコンの電源を切り、コンビニの袋から中身を取り出し]
そういえば今日の余興、何やろうかなぁ…。
[ランチパックたまごを頬張りながら、ぼんやりと歓迎会の出し物について考え始めた。]
―マシン室―
[今日の出社は誰よりも早く。
マシン室に篭るのも同様に早くて]
[昨日までかかったメンテナンスシステムのアップデート。
正常稼動の確認をいつもの相手と画面越しに済ませ]
…そろそろ時間か。
では、終わったらいつものように。
『おうよ。んじゃ後でなー』
[ぷつん、と画面は消える。
ネット回線を利用してのテレビ会議用ソフトをダウン。
更にパソコンの電源も落として]
さて…始めるか。
/中/
戻ってこれたのがギリギリでした…orz
ていうかメンテってどうやってやるんですか!!
(理解してないのにシステム管理を選ぶんじゃない)
[お茶とともに豚まんをひとつ温めて、デスクへと戻ってきた。何かを食べている近藤を見て――]
ああ一瞬、とうとう手が「ランチパックたまご」に変身してしまったのかと思いましたよ。
[食パンの保護色と化してしまった近藤の白い包帯に、くすりと笑った]
鳳さんにちゃんと手当てをしてもらったのですね。
[年に四回の一斉メンテナンス。
既に慣れたものであるのだが、間違いがあってはいけない。
ひとつひとつを確認しながら進め]
[社内ネットワーク回線のダウンを確認。
続いてデータバックアップの為にフルバキューム。
この作業が、長い]
そういえば…昼食を忘れてたな。
[普通忘れないような気はするが。
何か無いだろうかと一旦マシン室を離れる]
[無心にランチパックたまごと野菜ジュースを口に運んでいると聞こえて来た那須の言葉に、思わず飲んでいた野菜ジュースを気管に入れてしまい]
けほっ…部長ぉ…、ヒドイっすよぉ…。オレ幾らランチパックたまごが好きだからって、そんな手までランチパックになったら怪人じゃないですか…。
[くすりと笑む姿にちくりと恨みを込めた視線を送って]
…えぇ、半ば無理矢理手当てをされた状態ですが…。
[左手を見つめて、こくりと頷いて見せた。]
[そういえば給湯室の冷凍庫に豚まんがどうとか。
思い当たれば下りかけた階段を戻り、三階に向かって]
[給湯室で無事発見。
電子レンジでひとつ温めると
同時に淹れていた茶を持ってワーキングルームへ]
―ワーキングルーム―
[入室していつものように会釈をし。
自分の机に向かいかけて、近藤の手に一度視線が止まる。
過剰なまでの手当ての跡に、緩く息を吐き出した。
声をかけるということは無かったが]
[そのまま横を通り抜け、デスクに着いて豚まんに齧り付く]
―ワーキングルーム―
[メンテナンス中・特に外回り等の予定無し・昼食時=暇と言う理論でサンドイッチを食べつつ小説―常夏の楽園を舞台にしたサスペンス―などを読んでいたりしたのだが、ふと近藤の声が聞こえ顔を上げる]
そうですね…僕も少し悩んでるんですよ。
[バイト2人の内どちらを巻き込むかと言う事でだが。瀬戸は予想外の動きで台無しにしかねない。かと言って羅瀬にするかと言われるとそちらもいまいち不安が残る]
…まあ舞台にはアクシデントが付き物ですしね。
[出たとこ勝負と決めたらしい]
怪人というより、正義の味方じゃないかな?
アンパンマンならぬ「ランチパックたまごマン」。
[妙に畏まった口調で「さあ、僕の手をお食べ」などと何かの物まねをしてみる]
手当てするに越したことはありません。
早く治れば気がかりが一つ減ります。
自分にも、自分の周りの人間にも。
しかし左手が使えないって不便だ…。鳳さんも大げさすぎるなぁ。幾らくすりがベタベタするからって、こんなにしなくても…。
[使えない左手を添えて、二つ目のランチパックを口元へ運ぶ。一袋二個入りの片割れだ。
漏れる溜息の先、牧原の姿を確認して、軽く会釈をする。
昨日の事が気まずくて、声を掛けられない。]
[ワーキングルーム内に入ってきた牧原に気づくと、早速自分のノートパソコンを持って席に近づき]
ちょうど良かった。
メンテナンス中でお忙しいでしょうが、少しお時間をいただけませんか?
私のマシンの調子が悪いようなのですよ。
[軽く症状の説明をして、牧原に引き渡す]
データは取ってあるので、まっさらになっても構いませんので。
よろしくお願いします。
[後ろから聞こえて来た羽生の声に、床を蹴ってターンする。
くるりと振り返って羽生に向き合い]
あ。やっぱり羽生さんも悩んでいます?実はオレもなんですよね…。
舞台にアクシデントは付き物でしょうけど、オレ、予測範囲外の事にはめっきり弱くて…。
でも羽生さんは本番に強そうですよね…羨ましいなぁ…。
[紙パックの野菜ジュースをストローで吸い上げ、羨ましそうに羽生を見る。根本的な性格の問題なのだが、やはり近藤から見れば、一年先輩の羽生も頼もしく見えてしまう。]
[声を掛けられないのなら此方からも掛けることはなく。
容易く豚まんを平らげたところで那須が近付いて]
はい?
ああいえ、時間は大丈夫ですが…
[症状を聞きながら次第に眉根が寄り]
…何かバグが発生しているのかもしれませんね。
わかりました、可能な限り早く済ませましょう。
少しお借りして行ってもよろしいでしょうか?
[渡されたパソコンを軽く撫で、伺うように那須を見上げる]
ランチパックたまごマンなんて、そんな正義の味方、嫌です。てかなんで僕の手なんですか…。あの手の正義の味方は差し出すのは頭…いえ、なんでもないです。
[ストローを軽く齧り、那須の冗談に抗議する。が、続いた言葉に視線を伏せ]
心労増やしてばかりで…駄目な部下でスミマセン、部長…。
[しゅんとした様子で頭を下げると、項垂れたまま廊下へと出て行った。]
ウイルスチェックに引っかかっているわけではないようですので、悪さをされたわけではないと思うのですが――データ破損か、それとも物理的にどこかがおかしくなっているのかと思ってましたが――バグですか。
[少し困ったように指先で顎を撫でて]
時間が掛かるようでしたら、代替機をお借りできますか?
さすがにパソコンがないと仕事になりませんので。
[パックのコーヒーを飲みつつ本をデスクに置き]
いえ、既に演目は決めているんですが細部がまだ…。
[羨ましげな視線に微苦笑を返し]
本番に強い、ですか…何か起きるたびに一々動じてたら尚更失敗するだけなんでなるべく平常心を保つようにしてるだけなんですがね…。
[それがどれだけ大変なのか...には分かってないのだろう]
[項垂れてしまった近藤の後姿を見送って]
おや、言い方を間違ってしまいました。
難しいですね、最近の繊細な若者への言葉選びは――。
心労とはまた違うのですが。
何というのでしょうねぇ。
[一瞬、できの悪い子ほど可愛い、という言葉が脳裏に浮かび慌てて消し去る]
さすがにそれは違いますね。
近藤さんはむしろ、出来が良すぎる子です。
[ぽつりと呟いた]
可能性として、ではありますが。
バグでないと言い切れる自信もありませんので。
此方のシステムの開発は本社ですので、
根が深いようならばあちらに打診しなければなりませんし…
[時計を見遣り、僅か考え込むような表情になり]
…わかりました。
ほぼ同型の代替があるので、暫し其方を。
すぐに持って参ります。
[一度頭を下げ、パソコンを抱えて。
茶の満たされたカップをそのままに、マシン室へと向かう]
…どうしようかな。これ。
[メンテの為に回線を切り、茶を淹れて一息つきながらつと横を見る]
[褒められて調子に乗って久々に作ってみたクッキー(市松模様)の袋]
[...はワーキングルームに戻ってきた。どうやら昨日のチェックの続きをしていたらしい]
ただいま〜。
瀬戸くんとチェックして50%終ったよ。
[出間際に耳を掠めた羽生の言葉。平常心を保つ事すら難しい近藤にとっては、それはただ羨ましい限りで]
羽生さん…今度羽生さんの爪の垢を煎じて飲んでもいいですか?
[ふらりと僅かによろめいたまま呟くと、とぼとぼと階段を下り、二階のトイレ(個室)に篭る。]
はぁ。オレって何やってもだめだよなぁ…。自分が情けなくなるよ…。
[洋式便座の蓋に腰掛け、ぽつりと呟く。元々涙腺が緩い為か、その呟きだけで目が潤む。
男の癖に女々しいと、更に自分を責めてネガティブのドツボに嵌っていく。
幸い今日は休日。掃除婦の出法螺が襲撃に来る事も無い。
自分の気が済むまで、近藤はトイレの住人と化す事だろう。]
わざわざすみません。よろしくお願いします。
[牧原に頼んだ後に、羅瀬の姿が目に入り]
ああ、直接渡してしまいましょう。羅瀬さん。
[名を呼んで、自分のデスクのほうに来るように手招きをする]
―マシン室―
[データのバキュームは無事に終了していた。
那須から預かったパソコンは一旦机の空き場に置いて
サーバーと直接繋いだ回線を切断し、コードを抜く。
幾つかの操作を行い、サーバーの再起動を開始させた]
さて…一体どうなっているんだか。
[預かったパソコンを一度見遣り。
僅か首を傾げるようにしてから代替機を取り出し、
一度この場で起動、動作を確認。
問題無いことを確認してから再びワーキングルームへ]
お待たせしました、那須部長。
初期設定は済んでいる物ですので、すぐに使えると思います。
[言いながら代替機のパソコンを渡す]
[中]
一応区切ってみる。
スミマセン、もう既に近藤を持て余している私がいますorz
えーっと、この子は何?
甘えたなの?それとも弱々しい子??
初期設定ではあまり感情の起伏が激しくない、社内恋愛現場を見ても「へぇ…」と言うような子だったはずなのに。
扱い辛い…。
代替機がやってきました!
こ、これでパーセンテージ出しておかしかったら…ッ!
物凄い緊張するんですがッ!
…でもメンテ終わらないと個人データの書き戻しができないから、その緊張が後回しです。
マゾいです!
[牧原に代替機を渡され]
ありがとうございます。
サーバメンテはもう少しかかりそうですか?
個人データの書き戻しはもう少し後になりますね。
[今度はちゃんとした結果が表示されるのだろうか?と少し戦々恐々としながら。
駆け寄ってきた羅瀬には、銘菓ひよこの箱の中から緑のツートンカラーの携帯を取り出して渡す]
会社の携帯ですよ、お渡ししておきます。
番号を知っているのは――。
[管理職と、鳳の名前を並べる]
GPS付きですから、外でも地図代わりに使えます。
位置確認機能の承認以来が来たら、確認して許可をしてください。
[その他細々したことを伝えた]
[那須部長にまた渡すのも何だし。
全員分にはやや少ない。
自分で食べるには多すぎる。
暫し考えた後、クッキーを籠にあけて布を被せ、
メッセージカードを付けた。
『ご自由にお取り下さい』
籠を持って3階給湯室へ]
再起動までは済みましたので、後は最終チェックのみです。
異常がなければ時間内に終わると思います。
では、システムの調査に暫くお時間いただきます。
歓迎会の時間には経過の報告をしますので。
[那須に頭を下げ、一度自身のデスクに寄り。
置いたままにしていた茶を一息に煽って給湯室に片付けて]
さて、と…
こっちのシステムもちゃんと動けばいいんだが。
[呟きと共にマシン室へと歩いていく]
[二階に下りる為に階段に向かう途中。
籠を手にした秋芳と擦れ違い、会釈だけで足早に下りて行く]
―マシン室―
[低い静かな機械音。
サーバーは無事に再起動しているようだった。
幾本かのコードを繋ぎ、メンテナンスシステムを稼動する。
高い電子音。
続いて画面を覆い流れていく大量の文字。
やがて途切れ、僅かな間の後に画面に表示されたのは一文。
『異常無し』の意味を持つそれに、安堵の息を吐いて]
無事終了、か。
[一言だけ零してネットワークシステムを復帰させる。
まずは自身のパソコンを起動し、無事繋がることを確認して。
かける内線の相手は那須に]
[珍しく社内にいるものの、タバ休と称して喫煙室にしけこむ]
今日は新人歓迎会だね。
正社員登用は結局無かったのかねぇ?…残念!
[一息ついてそのまま隣のトイレに入るが、小用を足そうとしてふと気づく個室内からの小さな嗚咽に、ジッパーに掛かった手を止める]
………。
[しばし考え]
花子さん花子さんー。
一人で泣いてないでみんなで一緒に遊びましょー。
[扉に向かって鼻歌交じりで呟くと、二階のトイレから出てエレベーターで四階のトイレへと*向かった*]
ご苦労様です。
[ワーキングルームを出る牧原に軽く労いの言葉をかける]
[しばらくして牧原から内線でシステム復帰の報を聞き、早速データを書き戻し]
さてさて、どうなりますかねぇ。
[もう一度入力データをチェック。実行。―61%―]
地図!
[コレで迷わずにどこにでもいけるかな?とおもったがそもそも社内などの細々としたところは意味がない]
ありがとうございますー。
あ、もうメンテ終わったかな…
[籠の位置を考えたり豚まんを温めて頬張ったりしているうちに
随分時間が経っていた。
ワーキングルームを少し覗くが、今は用がない。
素直に秘書室に戻って仕事を再開。
支社長が戻っていればどっさりと書類を届けることだろう]
――二階 トイレ――
[閉じこもる事どれ位だろうか。とりあえず疲労による精神バランスの崩れは、一度凹む事によってとりあえず解消されたらしい。]
…何か…自分に負けたようで悔しい…。
[女々しいながらも根が負けず嫌いなのか。忙しさや疲労に振り回され、自身を見失った事が気に入らない様子で頭をガシガシと掻き毟る。
色素の薄い髪の毛が、はらはらと床に落ちる。明日掃除に訪れた出法螺の苦労が目に見えるようだ。]
自己管理も仕事の内。二階堂さんも言ってたっけ…。
これ以上皆に迷惑をかけないように。頑張れ、オレ…。
[気合を入れるように頬を強く叩き。
篭っていたトイレを後にすると真っ直ぐワーキングルームへ]
[画面に表示された数値に、深く大きな息を吐いて]
良かった、どうやら私のマシンの問題だったようです。
[気が抜けたのか、椅子の背もたれに寄りかかる。
休憩しようと、すっかり冷めてしまったお茶が入った湯のみと空の皿を持ち、席を立った]
社内でどうしても自分の場所が分からなくなったときは、誰かに連絡して聞くのもいいでしょう。
まだ何のデータも登録されていませんから、必要な電話番号は本人から聞きだしてください。
[羅瀬に告げて、ワーキングルームを出る]
[那須との内線を終え、受話器を置いて。
回線を繋いだままのパソコンからメーラーを起動する。
本社のシステム管理者の一人に向けて
無事にメンテナンスが終了した旨を書き込む。
那須の使用するパソコンの異常に関しても追記して。
送受信を開始し、時計を見上げ]
…30分には間に合ったか。
[一人ごちると送受信を続けるパソコンはそのままに
預かったパソコンを起動、更にテレビ会議用のパソコンも。
その内に本社から呼ぶ声が響くだろう]
[異常の発生したソフトを起動、管理画面へと移行させて]
…システムのように解り易ければ、
対処方法も思いつけただろうにな…
[小さな呟きは機械音に紛れ、防音材に*吸い込まれた*]
――階段 踊り場――
そういえば…トイレに篭っている最中、変な声が聞こえて来たけど…。あれって一時期噂になった幽霊の声かな…。
って昼間から幽霊って出る…訳ないか。
[個室に篭っている最中聞こえた支社長の声を、何かと勘違いし想像を巡らせるが、苦笑を漏らすだけで恐怖へとは繋がらない。この男、女々しい割には、幽霊話等恐怖心を煽る物には強かったりする。
なので入社した年に行われた、『ドキっ!☆男だらけの肝試し大会』でも一人平然と社内を歩き回り、上司達をそれはそれは落胆させたものだった。]
幽霊なんて、春なのに出てくる訳ないか…。きっと幻聴だよね。疲れている所為かなぁ。
[首を傾げながら大きく伸びをして。まさか支社長がその場に居たとは夢にも思わず。
僅かに軽くなった足音を立てながら、階段を上って行った。]
必要な電話番号・・・ん〜・・・
・・・だれとだれのを入れたらいいんだろう。
[...はじっと手の中の緑色の携帯をみつめた]
[給湯室に入ると、目立つ位置になにやら籠を見つけ、布を捲って覗き込む]
ご自由にお取りください、ふむ、これは市松模様。
秋芳さんの作ですね。
市松模様のクッキーとはこのようなものでしたか。
[一枚摘み上げて、矯めつ眇めつ眺め]
金太郎飴、ですね。
[結論が出た]
[湯飲みを洗って新しいお茶を淹れ、皿にいくつかのクッキーを盛って給湯室を出る。
ちょうど階段を登ってきた近藤と鉢合わせ、その目の充血を見て]
あ――、近藤さん。欠伸でもしましたか?
眠気を覚ますために、ちょっと顔を洗ってくるといいですよ。
[それだけ言ってデスクに戻った]
[階段を上っていると、丁度給湯室がら出たばかりの那須と会い、掛けられた言葉に苦笑をして]
あ…えぇ、腹が満たされると眠気が襲ってきたものですから…。
[目を擦る。洗顔を勧められると、ふと何か別な考えが浮かんだのか]
ではもう少し席を外しますね。
[口許を緩めて会釈をし。上りきった階段を再びなぞるように降り、とある場所へ――]
――二階 マシン室前――
[訪れた場所はマシン室。営業職の近藤にとって全くといっていい程縁が無い場所で、その閉ざされたドアを静かにノックする。
もしかすれば、未だワーキングルームに居るかも知れなかったが、不特定多数の人物が居る場所では声を掛け辛い事も有ったのか。ワーキングルームでの不在確認すらせず無意識の内にこちらへと訪れた事にドアをノックした時点で気付き、小さく苦笑を漏らした。]
…大した用事でも無いし…。それに居なかったら居なかったで良いし…。宴会の席上で捉まえればいいだけだし…。
でも…言うのは早い方が良いしなぁ…。
[自身に対する言い訳を並べ、溜息を吐く。
本当に大した用事ではないのだろう。特殊な部屋の住人にとっては。呼び出すほどでもないと思われてしまうほど。
しかし近藤にとっては、たった一言だけでも早く牧原に伝えたいと思った。自身が抱えた謝罪と感謝の気持ちを。]
[席に戻り、クッキーを齧り。
どう見ても欠伸程度のものではない赤みに、僅かに目を瞑り]
少しは心の整理がついたんでしょうか?
後は若い者同士にお任せしますか。
[仲人か何かのように一人ごちた]
――そういえば、今日のレポートがまだでしたね。
[クッキーを咀嚼しながら思いつく。
恥ずかしそうに花道を歩けば、逆にからかいの対象になってしまうだけなのだが大丈夫だろうかと少し心配になった]
そういう恥じらいの姿がいいと仰る向きもありますがねぇ。
[それこそ本人の心持ち次第だと溜め息を吐き、書類のチェックを始めた]
―マシン室―
『それなー、聞けば聞くほどデータ破損っぽいんだけど』
一通り確認したが破損は見付からな――
[静かなノック音。
画面の向こうの相手に向けていた視線を扉に向ける]
『…客か?珍しいな』
そのようだ。
すまないが暫く離れる。
『気にすんな。一回こっちで確認取ってみるわ』
ああ、頼んだ。
[ヘッドセットを置いて席を立ち、扉を開く。
其処に立つ近藤の姿を認めれば、意外だったのか幾度か瞬いた]
[居ないものと諦めかけて、立ち去ろうと踵を返そうとした瞬間
ひやり――
冷たい風が頬を撫ぜ――]
あ。やっぱりこっちでしたか…。
[顔を覗かせた牧原の姿に、確信めいた言葉を紡ぎながら柔らかく微笑みを浮かべて]
あの…昨日はスミマセンでした…。
それと、気遣ってくれてありがとうございます。
[勢い良く頭を下げた。]
…あ。
[書類を片付けていたら今日書いたレポートが出てきた。
書くだけ書いて出し忘れていたようだ]
…早めに出しに行こう。
今日は歓迎会とかあるし。
[束ねた書類を横に寄せ、レポートを持って秘書室を出る。
足早に階段を下りて、ワーキングルームをそっと覗き込んだ]
[後ろ手にマシン室の扉を閉じ。
洩れ出た冷えた空気は拡散し、廊下の空気に呑まれていく]
ああ、色々と作業が増えたから。
[どうした、と問う前に色素の薄い髪が揺れて。
頭を下げた体勢になるのに、また瞬く]
…いや、謝らなくていい。
それより…手は大丈夫なのか?
[視線は左手の白い包帯へ]
随分と…酷いように見えるが。
[右手で書類を捲りながら、左手でクッキーを摘む。家の中では子供の手前、そんな行儀の悪いことはできないのだが。
――が、扉の開く気配を感じて顔を上げると、その場を伺うようにする秋芳の姿を見つける]
おぉい、そんなところで何をしてますか?
遠慮せずに入ってらっしゃい。
[左手にクッキーを持ったまま、口の前にメガホンのような形にした両手を添えて声をかけた]
あー、いや。
相手次第で、秘書室に引っ張り込めたほうがいいのか!
しかしあんまり那須で構っていたら、他のキャラと絡めないだろうし…。
悩ましいところだねぇ。
あ、は、はいー。
[様子を窺っていたところに声を掛けられ、
僅かに肩を震わせて返事をする。
驚きが顔、もとい肩に出やすいらしい]
遅くなっちゃってすみません。
今日のレポートです。
[差し出されたレポートは、
恥じらいが10%ばかり削減されていることだろう。
と、机の上のクッキーに気付き、微かに笑みを浮かべた]
手は…大丈夫ですよ。鳳さんが朝、よく効く薬を塗布してくれたので。
見た目は…大げさですけどね。明日には良くなっていると思います。
[上体を起し、一度だけ自分の左手に視線を送り、苦笑を漏らしながら髪をくしゃりと掻き上げ]
何か…昨日と言い一昨日と言い、オレ…牧原さんの好意を無駄にするような事ばかりしてしまって…。
でも、牧原さんの好意はありがたかったです。
[手を離す。はらりと髪が一筋零れ落ちた。]
おや?そんなに驚かせてしまいましたか?
[酷くびくっとさせてしまったようで、申し訳なさげに苦笑いをしながらレポートを受け取る。
その場で読み、僅かなりとも慣れが出てきた様子が文面から伺え、安心すると同時に少し残念な気がして、しかしそういう趣味はありません、と脳内で自分で自分に突っ込みを入れる]
はい、確かに。
――いかがですか?
まだショウに出るのは嫌でしょうか?
仕事だからなどという諦めが先に立ってでの納得は、やはり良くないだろうと思いましてね――。
率直な気持ちを聞いておきたいのですが。
[両手指を組んでデスクに肘を突き、その上に顎を乗せる形で下から秋芳の顔を見上げる。そこに威圧的な空気は無く]
大丈夫ならいいんだ。
明日には、か…ならその処置も適切だな。
容易く動くような手当ての方法なら無理をして悪化させそうだ。
[顔を上げるのを見遣りつつ、両腕を組む。
僅かに肩を竦めるような、首を傾げるような体勢で]
気にしなくていい。
余裕が無さそうだとは気付いていたんだが、
他の方法は知らなくてな。
逆に負担になってしまったのでは、と今朝気付いた。
すまなかったな、其処まで思い当たらなくて。
え、ええと…
[しばし考え]
最初言われた時ほどは…嫌々ではないです。
何事も経験だと思いますし。
勧められたからには、何か俺に向いてる
理由があるのかもしれませんし。
積極的にやりたい、と言うほどでは…まだないですけど…
[俯き、時折上目遣いで様子を見るようにしながらもごもごと]
[じっと秋芳の表情の変化を確認し]
わかりました。
ではこの件は正式に進めておきましょう。
ただし、先に進めば進むほど「やっぱり嫌だ」とは言えなくなります。
それだけは肝に銘じて置いてください。
[早めに、実際のショウの空気を見せてあげておくほうがいいのかもしれない。そう思い、どこかで近々小さくても見学ができるところがないかと記憶を探る]
[肩を竦める動きによって、微かに空気が揺れる。穏やかさを帯びて。]
本当かどうかは判りませんけどね。でも伊佐平良さんのお墨付きだって、鳳さんが言ってたので効果は期待できると思います。
それに…得意先にはこのような姿では伺えませんから、今日限定ですけど。
[首を傾げるような体勢に、誘われるように小首を傾げ]
負担なんてことは…思っていませんよ。むしろ嬉しかった…。そう言ったら…いけませんか?
[はぐらかすように視線を彷徨わせて居たが、最後の言葉でわざと視線を重ねる。一瞬だけ。
しかし次の瞬間、再度ふわりと微笑みを浮かべて、しごとを中断させてしまった事に小さく詫び]
では、オレ三階に戻りますね。
また、宴会場でお会いしましょう。って来ますよね?歓迎会。
[悪戯っぽい口調で数時間後の予定を伺い。牧原から返事を貰ったなら、ペコリと頭を下げてワーキングルームへと*戻るのだろう*]
[肩を竦める動きによって、微かに空気が揺れる。穏やかさを帯びて。]
本当かどうかは判りませんけどね。でも伊佐平良さんのお墨付きだって、鳳さんが言ってたので効果は期待できると思います。
それに…得意先にはこのような姿では伺えませんから、今日限定ですけど。
[首を傾げるような体勢に、誘われるように小首を傾げ]
負担なんてことは…思っていませんよ。むしろ嬉しかった…。そう言ったら…いけませんか?
[はぐらかすように視線を彷徨わせて居たが、最後の言葉でわざと視線を重ねる。一瞬だけ。
しかし次の瞬間、再度ふわりと微笑みを浮かべて、作業を中断させてしまった事に小さく詫び]
では、オレ三階に戻りますね。
また、宴会場でお会いしましょう。って来ますよね?歓迎会。
[悪戯っぽい口調で数時間後の予定を伺い。牧原から返事を貰ったなら、ペコリと頭を下げてワーキングルームへと*戻るのだろう*]
は、はい。
大丈夫です、それは。
[こく、とはっきり頷いて]
[泣き言を言わない保証はないが、
きちんと最後までやることだろう]
頼もしいことです。
[秋芳の返事に、にっこりと微笑んで]
では早速。
先ほど本社から届いたばかりの品物です。
今回のはちょっと私もドキドキするくらいのセクシーさですよ。
[総レースのボクサータイプやサスペンダー型シースルーなどを並べる]
どれにしましょうか?
ぅごふ
[並べられたラインナップに噎せた]
…う、え…と…
………ひとまず全部お借りしていいですか…
[この場で選ぶのは何やら好みを訊かれているようで
羞恥心が先に立ったらしい。
…持ち帰ることに抵抗はなくなったのだろうか]
全部試してみますか?
それはそれは。
[勝手に勘違いすると、一通りを紙袋の中に詰めて秋芳に渡した。さまざまに10種類程度の下着が入っているのだが、その袋のやたらの軽さに、生地の少なさ・薄さが伺える]
頑張ってください。
期待してます。
………はい…
[何処となく途方に暮れたような返事が返ってくる。
紙袋を受け取ると、真っ白に燃え尽きた様子で
秘書室へと*戻っていった*]
確かにそのままで得意先回りは問題だろうな。
伊佐平良さんのお墨付きなら良くなるだろうが、
自分が治すよう努めなければ効果は半分も発揮しないだろう。
自分でも気をつけて、確り治すように。
[忠告だけは忘れずに。
しかしその後の言葉、重なる視線に瞬く]
…負担になってなかったのならいいんだが。
[詫びの言葉には緩く首を左右に振り。
問いには僅かながら苦笑を零して]
ああ、行くつもりだ。
生憎仕事以外の予定はないからな。
[悪戯っぽい口調につられたか、僅かに冗談混じりで]
[階段に向かうのを少し見送れば
踵を返して冷えた空気の中に*戻った*]
[ワーキングルームを出て行く秋芳の後姿を見送り、見えなくなってしまった後で、小さく肩を竦める]
嘘です、秋芳さん。それらは新作ではなく、我が社取っておきのセクシーシリーズです。
――覚悟の程を、ちょっと試させていただきました。
[驚きを見せたものの、いきなり拒否反応を示さなかったことで、大丈夫だと判断したようだ]
しかし、もう少し我が社の商品展開を知っていただいたほうが良いかもしれません。
[苦笑いし、傍らのブックスタンドの中から業界誌を取り出しぱらぱらと捲る。ひとところに視線を止めると]
これならば今からでもチケットが手に入るでしょう。頼めばバックヤードにも入れていただけるでしょうしね。
[早速、鳳にチケットの手配を指示し]
問題は、誰に同行を頼むか――。
[唇に指を当てて、しばし*考えている*]
ここ…ドコ…
[どうやら社内を覚えようと歩き回っているうちに迷ったらしい。まったく現在地が分からない]
……うう…
[社内で迷われてはGPS機能も無意味である]
─ワーキングルーム─
[とりあえず一段落仕事を終え、ぬるいほうじ茶でくつろいでいるところに、かかってくる電話。]
はい、毎度有難うございます。
メロンウォーター福岡支社…
[笑顔で受話器を取った表情が、凍りつく。
取り落としたにくきゅう模様のマグカップが、床の上で澄んだ音を立てた。]
…えぇ、80箱ですね?わかりました、いまからお伺いして構いませんでしょうか?
[部長の元へと、背筋を伸ばして向かい、状況を説明する。
今夜のクラブイベントで配布する予定の黒タンガのギフトボックスが、工場の手違いで届いていないそうで。]
在庫は間に合いますので、いまから届けに行ってまいります。
二次会までには戻りますので。
[慌ただしく*飛び出して行く。*]
[紅練の報告に、さすがの昼行灯も凍りつく]
80箱とは、それはまた――。
急ぎすぎて事故にあわないように、気をつけて。
[飛び出していった部下の姿を見送り、慌てるあまりに床に置き去りにされたマグカップを拾い上げる]
良かった、欠けたりしてませんね。
[零れてしまったお茶はティッシュで軽く吸い取るにとどめ、カップを洗いに*給湯室へと*]
――ワーキングルーム――
―…ええ、明後日のプレゼンまでには必ず。
――承知しております、では。
[携帯を切ると短く息を吐き。飛び出していく紅練の姿に座ったまま一礼し]
…お疲れ様です。
[二次会という言葉に思い出したように時計の時刻を確認する。今日は早めに切り上げなければならない、パソコンの画面に向かうと今まで打ち込んだデータの抽出の進行度をチェック。]
…19%か。
[あまりに酷い数値に一度眼鏡を外して曇りを取り、掛け直す。数値は変わらない。
神部は思わず机に突っ伏した。]
……歓迎会に行ってる場合なのか、俺は……
[ポロリとぼやきが漏れた]
[先程の紅練係長の姿を思い出して顔を起こす。ぼやいても仕事は進まないし自分はのんびりしている場合ではない]
……あと、小一時間……
[それまでには確実に。再度時計を一瞥してから仇に出くわした時の如くパソコンの画面を険しい表情で睨みつけると再び*作業へ*]
村の設定が変更されました。
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From: 鳳 麗子(事務)
To: 社内メーリングリスト
Title: 新人歓迎会関して(2)
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本社より連絡があり、本年度の各支社の人員補充が終了したとのこと。
予定通り本日21:00より新人歓迎会を行います。
日時:4月15日(日)21:00〜
場所:喜楽屋(二階宴会場)
二次会:ハミングローズ(カラオケ)
詳しいことは電子社内報(wiki)に載せてありますので、ご覧ください。
鳳麗子(reiko_ohtori@melowater.co.jp)
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ところで、出し物などなーんにも考えてませんが。
ブッチョサンだからだいじょぶだよね?
[宴会部長じゃなかったのか?]
[書類から顔を上げ、壁の時計を確認する。腕時計を見たほうが早いのだろうが、真正面にあるためにそちらを見る癖が付いていた]
時間ですね、仕事を切り上げて店に移動しましょう。
会場は会社の目の前なので、さすがに迷う人がいるとは思いませんが――自信の無い方は、私の後について来て下さい。
それでは鳳さん、最後の戸締りをお願いします。
[その場の面々を引き連れて、会社を後にする]
―マシン室・前―
[ぱたん、と扉が閉じる。
追って響く微かな鍵の音。
いつものように冷え切った指先を擦り息を吐きかけて]
[ふと視線を階段に向ければ、
丁度三階から皆が降りてくるところで]
お疲れ様です。
[会釈と共にそれに加わる]
どこを回ったんだ!?
少なくとも階段の上下さえ確認すればフロアを間違うことはないと思うのは、浅はかな考えなのか!(笑)
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