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🤗蝶を一頭って数えるの、クイズ番組でやってたから知ってはいたけど使うの初めてだわ……
でもコイツはそう言うとこきっちりやってそうだなって思ったから……
お前は貴族かっていう偉そうムーブをしたい
🤗お店のことは基本的に◯◯屋さんと呼ぶ
コンビニのこと便利屋さんって言わせようかと思ったけど流石にさすがすぎたのでやめた。
🤗調べたら人形柄というのもあったから、現代アート的な感じで着物の柄にお人形さん入れてもセーフだと思う。
後、食欲ないのは普通にコンビニ弁当食べたくなかったのもあるし、見え方が変わったからというのもある。
>>239藤の宮
「うむ。そうだね
何処で人が、有益な事を話しているかもしれない」
頭への目線には気付かない事にした。きっと埃でもついていたのだろうと、さりげなーく手ではたく。敏感肌だから仕方あるまい
「お互い様精神は大事だね。特に今は
ふ、下げた頭を重く見せる方法であれば任せて貰おう。キミに使う機会は無さそうだが
成程。見た所まだ若いが、その歳で店の独立まで考えているのは大したものだね。ワタシはそう言ったデザインには疎い方だが
むぅ、似合いそう。そうかね?本当にそう思うかね?
ふふ。数える程も着た事はないが……」
そうかそうか。呉服屋の方がそう言うのであればワタシ、ちょっとだけ調子に乗ってしまっても良いのでは?と思ってしまう
スーツではぱっとせずとも、着物を着れば見違えるなんて魔術があり得たりするのではないのかね?
「そこまで言ってくれるのであれば、この謎現象が終わればお邪魔をさせて貰うとしよう
ワタシに似合う色とデザインのものを是非見繕ってくれたまえよ」
と、前向きに検討する旨をお伝えした
☪︎*。꙳夜のお話☽・:*
自己紹介した後は、出来るだけわたしへと気をそらされない為に静かに過ごしていました。お話を聞いている最中は首を使って相槌を打っていたし、さほど悪印象は与えていないはずです。
途中、フジノミヤさんの京言葉がとても出た時はヒヤヒヤしましたが相手の方は気にしてない様子でした。綺麗な三白眼の男性は…竜胆でお見かけしたことあるような、ないような。
とまあそんな感じでコンビニでいつものようにお弁当を買いまして、非常食も何となく買い込みつつフジノミヤさんと共に事務所へと戻りもぐもぐと食べます。久しぶりに人と食事をしました。やはり誰かと食べるご飯は美味しいですね。
事務所には徹夜する為の仮眠室(資料室)と、簡素なシャワールームがあるので寝泊まり出来ますが、フジノミヤさんは近くのホテルへと向かうそうで。日帰り予定だったんだな〜と申し訳ない気持ちで駅まで見送りに行きました。
夜は冷えて嫌いですが、どこか心は暖かかったです。
昨日はふれあの取材というか…現状把握をするための情報収集について行った。
どうやら、ふれあはそこそこ有名人らしい。少なくとも一般人とは違う。
……分かったのは彼女のことで現状を理解出来るようなことは分からなかった、ということだけど。
家に帰ろうにもいつの間にかここに戻ってきてしまう。迷いの森か何かか、ここは?そんな訳で(仕方なく)宿泊施設を心苦しいが借りた。
朝になっても、状況は昨日と変わらずといったところだ。これまた心苦しいがコンビニで軽食を拝借しながら、人を探して駅のロータリーへと向かった。
>>244ヒムロ
「うむ、無論そこが一番大事という事だね。分かるとも
何も口に出す事を恥じるものではない。ワタシもそうであったからね
人がおらず、引き取り手のいない生菓子を幾つか買いとったという次第さ
良ければ、キミも少しどうかね?」
カツラ流交渉術、甘味ちらちら。これで気持ちを良くしない人はそんなにいない筈だからね、と袋をちらちらと見せる
「祝福等と言う程大層なものでは、な、何を」
突然柔らかく手を取られて、動揺がワタシの眼球を走る
女性にこのように手を取られる等、いつ以来というかなんなら記憶から掘り起こすのも難しい位だ。そもそも埋まっているのだろうか。せめて埋蔵金的にあって欲しい
額から離されていく人の手の感覚に、なんとも言えない気持ちになる。これに名状をつけるつもりは無いが
これが宗教家としての策略であるならば、酷く恐ろしいものだ
「……ん、んん
そ、そうかね?
そうか。ならば、折を見て見に行ってみるとしようかね」
些か震えそうになる声を抑えて返した
☪︎*。꙳ 昨日の夜のお話☽・:*
>> 212カツラ
「あ、ええ、どうも。カガミです」
お話していた三白眼の男性に挨拶されたので、社会人として返します。礼儀ですからね。補足された説明を聞き、このびっくりショーに馴染んでいると言うよりは、彼の言うとおり被害者でしょう。
にしては、現状を楽しんでいるような気がしなくもないけれど。用意してもらう物がソファとBBQセットとは、私欲に塗れてるなぁ…と、ソファを楽しむカツラさんを見て思ってしまいました。
…あっ、フジノミヤさんの連れは否定すべきだったな。畜生。あくまでもわたしはモブなのですから。
そうして、話が弾むことも無く、やはり会話を眺めることに徹しながらコンビ二を後にしたのでした。
【今日の朝の話】
「……この歳になって、外で寝る経験をする事になるとは」
コンビニで幾人かと話をした後、夜が暮れる中を一人外で晩酌
相変わらず寒くもなんともない夜を、案外悪くないなと思いながら過ごしている内に。どうやら寝こけてしまっていたらしい
「それもこれも、全てこのソファが悪い
身体全体を包み込んで離さない様なこの、まったく、この」
ソファだというのに、寝ても身体が痛くない所か寧ろ体調が良いように感じられるのは本当にどうした事なのか
『気持ち良いが恐いという事もあるのだと知った、29歳の冬。駅前にて』
メモを走らせながら、シャワーを浴びねばならないと近くの公衆浴場のあるホテルへと足を出向かせた
<昨夜の話>
>>232 カツラ
成程。素直に自分も会いに行きたいとは言えないタイプのお人らしい。
「あら、無理に同行しようとしてくださらなくて大丈夫ですよ?」
からかい半分に笑う。少し意地悪が過ぎるだろうか。
「でも確かに、私は見てすぐにふれあさんだと気づけるかわかりませんし。彼女をよくご存知の方が一緒の方が良いかもしれませんね」
「今日はもう遅いですし、明日にでもご一緒しません?」
彼が抵抗ないようであれば、連絡先を交わして。昨夜はそのまま別れた事だろう。
朝起きたら、いつもより寝心地が悪くって。何かなーと思ったらここは事務所でした。そうでした〜なんだか不思議な世界に迷い込んでましたね〜。
簡単に髪を括り、とりあえずオフィスへ戻ると、ガラス張りの壁からは明かりがこれでもか!と言う程差し込んでいて。朝にしては明るすぎるなって時計をみたらもう正午。わたし、そんなに寝てました?
絶対に絶対に日焼けしない位置に鎮座する可愛い子供たちに異常はないか確認すれば、深紅のドレスを着ていたビスクドールちゃんが、くすんだドレスに身を包んでいました。この色はまるで、フジノミヤさんの持つ扇子のお花みたいで。
「………………あ〜……」
チラリ。空を見る。相変わらずひび割れている。他にも、赤いコートを着ていたハズのリカちゃん人形や、赤チェックがキュートなブライスちゃん達も似たようなくすんだ色を纏いながら微笑んでいる。
空に加えて、色も無くなっちゃってるんですって。わあお。
誰もいない永楽堂の店内でアメノは、いつもは店主かその妻が座っているカウンターの椅子に腰掛けて正面にある入口から外を眺めていた。
「アタシ昨日なんにもしてないな?」
イコミキと話したばかりで後は絵を描いていただけということに気付いたアメノは、昨日商品を詰め込んだ籠の中からスケッチブックと色鉛筆を取り出し、持ち出すことをメモに記しカウンターに置いた。
「なんだこれ新色?」
24色の色鉛筆に赤が入っていない代わりにくすんだ灰色のような物が1本入っていた。
辛うじて『あか』と書いてあるのが読み取れた。
「嫌な予感がしやがるなあ。」
これが赤だと言われたら、漫画家のアメノには赤に見えてきたのかもしれない。
リュックサックに必要なものを詰め込んで永楽堂を後にする。
モニュメントへ向かう。街の中心部はそこだ。
<昨夜の話>
>>236 フジノミヤ
「おっしゃる通りですね。私ももう少し、状況把握に努める事にします」
そうしていればきっと、1人になる時間を最小限にすることはできるのだろうし。誰かと話している時の方が、心持ちも幾分か軽い。
「こちらこそよろしくお願いします。ええ、是非。私も何かわかれば連絡しますので……交換させてくださいな」
自分のスマホも取り出して、連絡先を交換する。誰からの返信も得られない冷たいスマホに、温かさが少しずつ宿っていくような感覚を覚えた。
<昨夜の話>
>>242 カガミ
フジノミヤの隣で、じっくり元凶を観察しているように思える彼女を横目に見る。思考の渦巻いてそうな表情を眺めていれば、その顔がぱっとこちらへ向いた。
「鏡さん。こちらこそよろしくお願いします、皇です」
ふ、と微笑んで軽く頭を下げる。
フジノミヤと連絡先を交換する際に、抵抗がなさそうであれば彼女とも連絡先を交換しただろう。
<昨夜の話>
コンビニを出た後は、適当なビジネスホテルを拝借する事にした。幸い現金の手持ちはあったので、料金表を眺めてカウンターに置いておく。
けれど明日からは現金はなくなりそうだし、クレジット決済を勝手にしてしまって良いものかと溜息を吐いた。どうにもならなかったら、今日知り合った人達に寝泊まりの方法を尋ねてみるのもありかもしれない。
綺麗に掃除された部屋を探して、シャワーを浴びてベッドに沈み込む。そうしていると、どこかに旅行に来ただけでファンタジーなことなど起こっていないかのような錯覚を覚えた。
けれど、スマホを開けば更新されないSNSが待っている。
それを見たくなくて、数年ぶりに寝る前にスマホを見ないまま眠りについた。
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ミミ男
みんな生きてる?大丈夫そ?
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と、昨日と真反対の投稿を思わずしてしまう。そういえば大体ネガティブな内容を投稿すれば『今度は何に尊死?』『でた』『はいはい生きて生きて』と言うようなリプライが届くけれど、今回はイイネ!!すらゼロ件。
「くたばっちまったのか…俺以外のやつは…」
スマホを眺めながら、充電残量が気になる。この非日常の中電気が無事なのはきっと予備的な物が作動しているのだろう。
そうなれば、電気が無くなれば寒さを凌ぐことが難しくなる。ライフラインが途切れたら自分の城はただの箱へと変貌する。
まずい。それは非常にまずい。どうにかしてこの状態を脱却しなければ。
本当は部屋の中で暖かくしながらネットで情報収集したい所ですが、少しでも電力を使わない方向で行きましょう。
モバイルバッテリー用のスマートドール君をカバンに入れて、またも暖かくしながら駅前へと向かうのでした
>>252スメラギ
「いや、無理ではないよ?無理ではないとも
だがこう、大の男一人が態々この状況で会いに来ました等と言っては、怖がらせてしまうかもしれないからね
昨今の時代、そう言った配慮が出来るのが大人の男というものなのだよキミ」
早口でそう言いながら、笑う彼女にもしやからかわれているのかね?と疑念を抱く。全く勘弁をして欲しい
「うむ。ワタシは何度も彼女の配信を見ている
良くご存じだ等とおこがましい事をいうつもりは全くないが、見れば彼女だと直ぐに分かるだろう
構わないとも。では、また明日」
明日には緊張と身形を整えなければならない
スメラギと個人用の携帯で連絡先を整えた後
うむ。例えワタシがアサギマダラだと知らせずとも、人に会いに行くのにはきちんとしなければだからね。
と想いながらも緊張から逃れる為に、青年が用意した酒をぐびりと行ってしまったのであろう
みんなにご紹介しましょう。
スマートドールはUSBが刺せるUSBハブが売っているのでカスタムしたらそんなことが出来るのだ。素晴らしいのだ。
<昨夜の話>
コンビニに向かうと、真っ先に目に入ったのはソファとBBQセット。昨日までは見たことのないもの。
「やっべーなにこれ」
コンビニと合わせて写真に収める。明日オオサワに出会えれば真っ先にコンビニまで連れて行くだろう。
店内に入ると「こんばんはー」誰へともなく声を出す。
アオヤギには愛嬌というものはわからない、どちらかというとコミュ障の部類だ。
とりあえず挨拶は社会人の基本。最低限のことをしていれば愛嬌良く見えるのではないだろうか。
カガミ、カツラ、スメラギたちに聞こえたかはわからない。
少し悩んだ後、化粧品と飲み物を手に取り、セルフレジで会計(オオサワからもらったお金はそのままポケットに入っている)
レジ奥のレンジにチーズバーガーとポテトを突っ込み、温まったものを食べながらホテルに向かった。
>>245 カツラ(昨晩)
なんだか本当に聞き耳を立てる能力が重視される方向に落ち着いてしまって、内心愉快だった。
この男、皮肉が通じなくてもなかなか面白いかもしれない。
「下げた頭を重く……使う場面はようわからんですけど、『実るほどこうべを垂れる稲穂かな』とも言わはりますしね。頭を下げるのもまた人として必要な美徳なんやろなぁ。
えぇえぇ、きっとお似合いにならはります。ボクも家では着流しをよう着とりますけど、慣れると着心地も良いもんですよ。無事でおれたらぜひに」
最後にパチン、と扇子を閉じ、ニコッとビジネススマイルで締めた。
それから彼とも連絡先交換をして別れただろうか。
>>170 クレ
「あんま期待できそうにないけどな」
お客様の中にお医者様は、なんて状況は本当にあるんだろうか。イコミキは思う。
もっとも、旅客機の乗客よりよほどこの辺りにいる人数の方が少なそうだが。
「ふーん……ファンタジーだね、はは。
俺たちだけ切り取られて並行世界的なところに飛ばされたのかなァ?
他にも何人かいるみたいだけどさ。俺は知り合いもいたし、アンタも探せば顔見知りくらいはいるんじゃない?」
「ああ、去年出したんだ。メイン通りを二区画進んで曲がったとこのショコラトリー・hってとこ。
割と評判いいんだけど、長く入院してたんなら知らないか。後で試作でも持ってくるよ。どうせ帰れないんだろ?」
>>173 アメノ
「あー、お前コタツの周りになんでも置いとくタイプだろ。モノが多いと大事なもんすぐ失くすじゃん、どこ行ったか分かんなくなってさ。
何でもあったって、必要なもんがなきゃ意味ないし」
カマをかけたつもりが、何とかというアニメはとっくにアニメ化は済んでいたらしい。
「……あの漫画ギャグなの?マジで?尖りすぎだろ。映画館に来た子供泣かすなよな」
足を伸ばして寝たのはいつぶりだろうか。伸びをすると関節が悲鳴を上げていない。
昨日調達した化粧品で手早く顔を彩ると、荷物をまとめてホテルを後にした。
外をぶらぶらしていると、<<青い鳥 マドカ>>を見つけて声をかける。
>>マドカ
学科のオリエンテーションで見かけたような気がして声をかけた。
「………先輩?」
説明をしていたならきっと先輩だろう、名前までは覚えていないが、学校というコミュニティは便利だ。わからなくても呼びかける単語だけはあるのだから
[昨日の話]
>>250カガミ
「うむ」
彼女の挨拶に軽く会釈を返す。口数は多くないものの、礼儀はしっかりしている人らしい
……なにやら頭の中で考えているような、何も考えていないのかも分からない表情をしている
「あー、うむ
何かあれば助けあうとしようじゃないか」
忘れていたが。他の人間達が社交的で助かっただけで、別段女性との会話に慣れている訳ではない
話題も見つからず、辺り触りの無い言葉を返ってくる期待もせずに投げ打った
こんな時、動画なりで見た『女性と絶対に話が弾む方法10選』でも咄嗟に参考に出来ればいいのだがそんな事は無く、ワタシはコンビニを後にする彼女を酒を進ませながら見送るのだった
>>261藤の宮
「……流石だね。咄嗟にそうやって美しい言葉を並べられるのは」
やはり呉服に携わるのであれば、華人らしきな聡明さも持ち合わせるものなのだろう。顔が良い上にそんなものまで持たれていては、いっそ嫌味にすらならない
「これを美徳と出来るのであれば、ワタシも誇らしいものだがさて
家でも?そういったものもあるのか」
眼の前の華人が着物を着流しているのを想像して、それだけでも随分と絵になりそうだと思う。自分だと想像もつかない
「では宜しく頼むよ。何かあれば連絡してくれ」
ビジネススマイルも立派なスマイルだと、私は仕事柄で知っている。綺麗なものであるなら、向けられないよりは良いだろう。
あっさりと営業用の笑顔でも気分を良くしたワタシは、彼と連絡先を交換して見送ったのだった
「……あれ」
むすっとした顔で頭を掻く。
自分の店へ戻ろうと通りを歩いていたはずがコーヒーショップの前に戻ってきてしまっていた。
歩き慣れた道だし目を瞑っても道順など間違えようもないのに、何度繰り返しても同じ結果になる。
「マジにファンタジーな感じ?ヤバ」
再びコーヒーショップの中を覗くが客はおろか店員のひとりも見当たらず、つい独りごちたのだった。
……寒いですね。駅前へとやって来ました。
重装備をしていても寒いものは寒く、というより事務所に置いてある咄嗟の時用の洋服が防寒用の裏起毛じゃない事が敗因という事は分かっています。
情報収集も大切ですが、洋服も大事。という事で、まずはUNIQL●に向かいます。駅ビル1階にあるので大変助かります。あそこは無人決済も行えますから気兼ねなく会計が出来ますからね。非常時も良心が痛みません。
チラリ、とスマホを見て連絡が無いか確認。
昨日連絡先を交換したカツラさん、スメラギさんからもコンタクトは無く、フジノミヤさんからも無し。
…まあ、あの方々は逞しい気がするので大丈夫でしょう。何かあればあちらからご連絡が来ると思いますし、とりあえずは1人行動しても問題なさそうですね。
いいよと言ったきり消えしまった神様を思って一度目を閉じる。
ああいう冗談は受け付けないタイプだっただろうか? そういえば幽霊は下ネタが苦手って言うし。
駅を出てふらりとロータリーを一周してみる。
精々数回、通り道でしかなかった駅だけど、こうして歩いてみると様々揃っているんだなあ、なんて。
例えばあの神様とやらがわざわざここを選んだのなら、親切なことだなと思う。
冷静に判断するならば食糧の確保に向かわなければならなかったが、あの男は俺たちを餓死させることは無いだろうという奇妙な確信があった。
小さい頃から、可愛がられるのが好きだった。
ヨナガサキが好きな可愛がられるというのは、自分だけおやつを少しだけ多くもらえたり、友達との喧嘩の時にさりげなく味方についてもらえたり、そういうささやかなものだった。
まだヨナガの髪が黒く、カラーコンタクトの入れ方も化粧の仕方もしらなかった頃のことだ。
父と母は幼馴染で、惣菜屋の息子とパン屋の娘だった。当時から母は目鼻立ちがパッとしていて可愛らしく、町では評判だったらしい。
昔は母目当てでパン屋に並ぶ男も多かったのだとか。過疎が進んで若者が少ない地域だったから余計だろう。
レジの前に立つ数十秒を買う行為は、アイドルの握手会とどこか似ている。
そんなアイドルと恋愛を経て結婚したのだから、父も幸せだっただろう。
美人の腹から生まれたヨナガも、当然可愛がられた。顔は母によく似て、背の高さは父譲り。
自治会の集まりに行くたびに、大人や数すくない同年代の友達から「モデルになればいいのに」と褒められたことを覚えている。
>>262 イコミキ
「ま、期待はしてないですね」
痒みを誤魔化すために縫い目へ爪を立てた。
「確かに、人が消えたって言うけど消えたのは僕らってパターンもありますよね。どっちの方がマシか…わかんないですけど。
ああ、ここらの人間じゃないんですよ。結構なんでもあるから遊ぶ時はここだったりしましたけど、知り合いって言われるとたぶんいないと思います」
そう、あの日運が悪かっただけで…
はは、と乾いた笑いを上げる。
「そうなんですか、それはおめでとうございます。いいんですか?しばらく病院の食事しか食べていなくて…チョコレートなんて本当に久しぶりだ。いや、イコミキさんがいて良かった。再会の約束なんてできないものですからね、あそこは」
たくさん可愛いと言われた人間は、本当に可愛くなれるらしい。渡された分だけ愛情がにじんで、その人を内面から豊かにするのだろうか。
ヨナガは与えられすぎて肥えてしまった。皆がヨナガを特別だと思わせるから、その先が欲しくなってしまった。
もっと特別なところに自分を置いて欲しい。自分は特別なんだと周りからも思われたい。
「モデルになればいいのに」という言葉は麻薬だった。
絵がちょっと上手からデザイナーを勧めたり、足がちょっと早いからスポーツ選手を勧めるのと一緒で、言った本人からすれば雑談の延長なのに。
ヨナガにはやりたいことも芯もなかった。けれど綺麗であることを自分で理解できる程度には聡明だったから、勘違いしてしまった。私は綺麗だから、成功する。
高校を出てすぐに上京した。親の反対は押し切った。たった一人ヨナガを手放しに可愛がらない幼馴染からも目を背いた。
根拠のない自信があった。やりたいことはなかったけれど、夕方に広がる茜空以外はとりえのないド田舎で一生を終えるのは自分に合わないと思っていたし、ぶくぶくと醜く育った自尊心は「上京さえすれば成功する」とヨナガに嘯いた。
ありふれた人生の舐め方だ。
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