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おえっ。
そういえばこの鏡、過去が見えるとか言ってたな。
[顔を洗っていると、突然神殿で起きたことが俯瞰で脳内に流れてくる。
見せられた光景に軽くむせてから、私は首輪にぐりぐりと鼻と口を寄せた。]
すう……はあ。
停滞した1日が終わる。
散々な目にあった後、部屋に入る前にアラクネに呼び止められた。
>>361 アラクネ
「……眺めて楽しいものでもないだろうに。
人の不調が興味深いのか?
胆汁まで吐く前に止めてもらって御の字だ。
第一にしてあんな醜態を長く晒していいものか。」
忌々しそうに吐き捨てると、ひとつため息をつく。
「こんな目にあってもヒトの体は愚かだからな。明日にはまた空腹で食事を求めてしまう。
お前の、アロエ。
あれだけ肉厚なら食べられるんじゃないのか。蜂蜜くらい持っているんだろう?いっぱい食べてと言うなら、ああ食べてやるとも。昨日食べた果樹のようにまっとうなものを持ってきたらどうだ。」
"まだ"大丈夫だから憎まれ口をひとつ叩いて部屋のドアを閉める。焼け野原のような喉にカモミール水を流し込み、倒れ込むように眠った。
そして朝早く、いつも通りに目が覚める。
この日課を変えるつもりはない。
庭へと出て、カモミールを摘む。幸い今日は湯が沸かせる。自前のハーブティーくらいは許されるだろう。
ついでにラベンダーを束で持って行くことにした。
水鏡の前まで戻ってくると自然と足が止まった。誰の話も耳に入らずそのまま寝てしまったため、昨日の会話をさらえたいと思っていたのだが……
結局共鳴者は現れなかったらしい。策があってのことかもしれないが、何も無駄にならないことを願う。
「ケガ人がひとり、ふたり……また伝令が魔法を使ったのか。
何かと体を求められるあの男にはまた貼り薬を出してやろう。そうだ、経皮で体身香が効くのかを試すいい機会でもある。
それから、あの眼鏡には多少の笑気を強めた塗り薬を出してやるのもいい。あとは……」
あのヤク中にはトベる何かを撃ち込んでやるかと思ったところで当の本人がいた。>>400
>>400 ディオニュソス
「洗顔が足りないようだが。」
ディオニュソスの後頭部を押さえて水鏡の中に押し込む。
「洗い残した皮脂は毛穴の中で酸化、そして詰まりを起こして内部で炎症・化膿したものがニキビになる。
お前の歳なら吹き出物と言ってやった方が適切か?」
ひと通り解説をした後、襟首を掴んで引き上げた。
「喜べ。お前が今日の患者1号だ。」
しかしまあ、見てみれば犬を追放させたがっているやつの多いこと。クソばっかだな。
それなら【メガネかヘスちゃんを占う】よ。
追放は黒扇のクソ女にするつもりだったんだが、気が変わった。票は私の隣人に預けてるぞ。
主婦 ヘラは、ディナーショー ヒュプノス を投票先に選びました。
ちらほら鏡から苦言が聞こえたが、共鳴者なんて別に出てこなくたっていい。
出てきたところでそいつらに何ができる?
ちょっと身の潔白を晴らせるからって、偉そうに「まとめ役をしよう」なんて言われた日にはうっかり殺したくなるからな。
私は私の自由と意思を奪われるのが大嫌いなんだ。
逆を言えば、私に何も強要しないなら出てきてもらっても構わないぞ。
占いを共鳴者に使うのは確かに撮り高がなくてクソつまらないが、ルーレット感があって私は好きだぞ。
蝙蝠が一等。呪狼が二等。共鳴者がタワシだ。
**ヘルメス占ってほしいって声が謎に多かったから天邪鬼発揮してこっち来るとかありそうなんだよなこのディオニュソス
「あっボルト!いやホントだよ何なんだよコイツ。
仕事できないで退場とか無理なんだけどー!!
蝙蝠狙えよな?」
「あ、これ寝る前のやつ。まとめてくれたんだな。>>*87
筆まめなとこあるんだな〜、サンキュー」
ぴらぴらとその紙をはためかせた。
「仮に今から俺がどこかに移ることにしても、コウモリ引いたと思われるかもしんないしなー。ああヤダヤダー!」
目が覚めるとそこはベッドの上だった
(昨日と違ってちゃんと部屋に戻ってきてたのか)
起きあがろうとすると体が悲鳴をあげた。そういえば昨日の夜、アフロディーテと戦ってからの記憶が無い
ゆっくり身体を起こすと見覚えのある帽子が目に入った
随分と、主張の激しいことだ。どうせ運んでやったのは私だと伝えているのだろう。
見返りに何を要求されるか分かったもんじゃないが過ぎてしまったことは仕方がない
ごろりと布団に横になって二度寝した
**
いやでもほんとRP村初めてのはっちゃんが狼で恋向けられてんの胃痛展開すぎるw
ちょっと最初笑っちゃったけどまじでおつかれ
「あー…今からなら移れるか?蝙蝠か、襲うのを合わせたって思うかもしれない。ただ占い結果は黒になるんじゃないかな…憑狼って確実にバレる気がする」
>>405 ディオニュソス
「いい目覚めだろう?
ついでにその口を減らせる薬でも処方してやろうか。
仮にお前が本物だとしたらお前が狼の投票を集めて閉じ込められるということはないだろうが。」
その後は言わずともわかるだろう。
恨み言のひとつくらい甘んじて受け入れろと思う。
「おかしなことを言う。共鳴者は確実に敵ではないとわかるというのに。
いや、ゲーム談義をお前としても意味はないか。
お前も医者らしいことは水鏡から得ているが、医者談義をするつもりもないぞ?
お前の常用している薬物の主成分に興味があるだけだ。」
やたらと首輪を嗅いでいる。主人おらずとも殊勝なスレイブだなと感心した。
**
私目線占うのヘルメスってわかってるからこの赤喉のハラハラ見てるとおーよちよちという気持ちになる。支配人やべーな。
「あ、結果はそっか…… んー、イザヤがアテナにしてあるだろうから、どこかに変えても50:50か。どうすっかな」
──目を覚ます。
気づけば朝が来ようとしていた。
「…………あれ、」
昨日までと違い柔らかい布団の感触に多少驚きながら身体を起こせば、ベッドに上半身を預けてすぅすぅと寝息をたてているアマリアの姿が目に映る。
「……俺、いつの間に部屋に来たんだろ」
アマリアが俺を運んだとは考えにくい。誰かが運んでくれたんだろうか。……運んでくれそうなのなんて、ロンヒくらいしか思いつかないけど。
「しまったなァ」
よ、とベッドから起き上がり、アマリアを抱き上げてベッドに突っ込む。心配かけただろうな、きっと。ごめん、と一言謝罪を言い捨てて、部屋から出た。
薄暗い広間を抜けて、庭へ。途中早起きの参加者を見つけたけれど、ちら、と一瞬様子を見るにとどめておく。
ひゅう、と風が通る。肌をすり抜けていくそれが気持ち良く感じた。
身軽になった身体でひょいひょい、と木の上へのぼる。なんだかんだ言って、ここがわりと気に入ったらしい。前回の儀式のときは、寝坊してベッドに入りっぱなしなことも多かったけど。
朝日が昇ろうとしている。
……太陽は、嫌いになった。いや、好きなんだけど。嫌い。だって太陽は、友だから。眩しくて、苦しい。
「──アポロン。おはよ。今回のアポロン、酒は苦手じゃないらしいよ。戻れたらさ、3人で飲み比べしてみようよ。顔がどっかの誰かに似てるから微妙な気持ちかもしれないけどさ」
「──ヘパイストス。今回のヘパイストスは、そこまで戦闘狂じゃなさそうだ。多少気が荒そうだけどさ。ちょっと、話してるとこ見てみたいかも」
「──ヘラ。今回のヘラは、女だったよ。元々お前のご主人も女だったっけ? もしかしたら、雰囲気似てるかもね。顔は前のアレスに似てるけど」
「──ペルセポネ。今回のペルセポネ、全然雰囲気違うけど。可愛らしいところは一緒だよ。ハデスと仲良さそうなところも一緒。……早く再会させたいな」
「──アメリア。今地上で何してんの? 危なっかしいことしてないと良いけど。今回のアルテミスも大怪我負ってたよ。似た者同士だね」
「──デメテル。俺が動けるようになってからまだ話せてないなぁ。明日は会いに行けたら良いな。今回のデメテルと、なんだかんだ気が合いそうだね」
朝日が昇ろうとしている。
……太陽は、嫌いになった。いや、好きなんだけど。嫌い。だって太陽は、友だから。眩しくて、苦しい。
「──アポロン。おはよ。今回のアポロン、酒は苦手じゃないらしいよ。戻れたらさ、3人で飲み比べしてみようよ。顔がどっかの誰かに似てるから微妙な気持ちかもしれないけどさ」
「──ヘパイストス。今回のヘパイストスは、そこまで戦闘狂じゃなさそうだ。多少気が荒そうだけどさ。ちょっと、話してるとこ見てみたいかも」
「──ヘラ。今回のヘラは、女だったよ。元々お前のご主人も女だったっけ? もしかしたら、雰囲気似てるかもね。顔は前のアレスに似てるけど」
「──ペルセポネ。今回のペルセポネ、全然雰囲気違うけど。可愛らしいところは一緒だよ。ハデスと仲良さそうなところも一緒。はは、」
「──アメリア。今地上で何してんの? 危なっかしいことしてないと良いけど。今回のアルテミスも大怪我負ってたよ。似た者同士だね」
「──デメテル。俺が動けるようになってからまだ話せてないなぁ。明日は会いに行けたら良いな。今回のデメテルと、なんだかんだ気が合いそうだね」
>>408 デメテル
ハハ、そう怒るな。
出ても出なくても言うのにはもう一つ理由があるぞ。
私が坊やは人狼だろうと言ったのは鏡で見たか?
アイツが間違って共鳴者を人狼扱いしたら面白いじゃないか。
それに自分が占った先を襲って、蝙蝠を占ったと主張することだって、タワシが二人いたらやりづらいだろ。
「──ミュート。今回のアフロディーテもなんか、面白い奴だよ。案外仲良くなれるんじゃない? ……今、どこにいんの。神殿の中探してもどこにもいないじゃん。……かくれんぼ、上手くなったねェ……」
昨日と同じように。友への想いをぽつぽつと漏らす。
そうして、日の出を迎えた。
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