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>>353 ダフネ
花園に妙な声が近づいて来るのを気づいてなお、草花と戯れていた。ここに居ればきっと守ってくれるのだから、これは諦観や怠惰ではなくそう考えて決めたことだった。
「…アラクネがどうしたの?」
アルテミスの姿が見えれば距離を縮めて、こてんと首を傾げて微笑んだ。
与えられた名前だと理解したならば、なんともなく頷いた。
「なるほど、アラクネ!与えられた名前ってことか。だって、"デメテル"は2人も要らないから。きっとアルテミスって名乗る人間もいるはずだよ。そういう手筈だからね」
憶測と適当を重ねて喋り終えると、
「お仕事がんばろー、ダフネ!」
いぇーい!と無理やりにでもハイタッチをして、また花たちに埋もれるだろう。
嫉妬 デメテル は肩書きと名前を 嫉妬 アラクネ に変更しました。
アラクネにゼウス神の言伝をした色欲はいよいよ暇を持て余した。
「ふむ、神官のみんなも眷属のみんなも忙しそうだな?」
敷地内をてこてこ歩けば、なにかの準備に追われる仲間たちが忙しなく動いている。
「せっかくヒトの子らが遊びに来てるのに、奴らには手を出してはいかんときた。うーん、我、持て余せり。」
くね、と科を作ってみるが、如何せん今は少女の姿である。
「…そうだった。まあ大きくなるのは次ヒトの街に行く時でいいか。にしてもあのドクズ共め。この幼き躰に無茶をしおる……好い。悪っぽくてとてもよろしい。けど我ちょっとヒトの子ら心配。奴らあんなのでまともに生活送れとるの?…………よし、見に行こ。」
ぽん、と手を打つ。
「我が神も儀式がどうとか言っておられたし、我多分やることなかろうし、ちょっとヒトの子らの街に遊びに行ってくるとしよう。久しぶりだからなー、どこ行こうかなー。」
近くにあった木立の下にすとんと腰を下ろし、懐から取り出した『ヒトの子らの街のメモ』と書かれた帳面をぺらぺらと捲る。
>>372アレス
「うーん。折角楽しくなってくる所だったのにね。仕方ない
`ルール`は守んなくちゃ、ね?
おねぇさんつよいやぁ。今度は暗がりから我ら?が神の名において正々堂々と不意打ちしまーーす」
彼女がゼウスに礼を正すようであれば、自分も先の挨拶のやり直しと、ぺこっとお辞儀をした
「たのしめましたでしょーかー」
>>374 盾
「いやいやー動き回ってたって言っても昔ほどじゃないよ。それに、俺が好きでそうしてただけだし。
あ、でもアマリアの子守? っていうの? それはちょっとだけハラハラした」
けらけらと笑う。
まぁその心配も不要だったみたいだけど。
「ふうん、なるほどね。でも、対話してたのちょっと面白かったよ。
うへぇ、それ聞かないで。なーんかめちゃくちゃカチカチしてそうじゃん? 俺と性格真反対そーって思って話せてないんだよね」
話してみたい気持ちはあるんだけど、と言い添える。
「……あのさ、アテナ。今日ハデスと話してて思ったんだけど。俺の本名って、アテナに話したことあったっけ?」
@
それなりに知識は頭にあるつもりだった。皆が口を揃えるほど、女が悪いものでないと、母親の話をする父の表情で知った。街にも女はいたことはある。脚を作ってやれば礼にと飯をくれた。親父の飯より旨かったが痺れが回った。その女は諜報員だったから次の日殺した。
そういえば老婆もいた。旦那を殺されて心が壊れていると誰かが言っていた。
女を知らないわけではなかった。自分自身もそうだし、聞きかじった程度は分かっていたものの、動いて闘ってる姿を見るのは不思議な感じがした。
街の男共は屈強で、自分も女だとバレない為に体を作っていたが、街がイレギュラーだとここへ来て知った。街の強い奴らくらい、ここに居る女たちは逞しかった。
@
>>372 アレス
パチンと指を鳴らす。
そして、アレスを玉座の前へ呼び寄せた。アレスの前には玉座に腰かけ、足を組むゼウスが眼前に居る。
「面白い余興だったわね。褒めてあげる。
強い子は好きよ?圧倒的な暴力で他人を砕くのは……楽しいでしょう?」
返答になんの意味も持たないのが分かっている。
だからこそ、言葉を挟む間もなく再度指を鳴らした。
すると、アレスの望んだ扇が彼女の手に握らされている。鉄扇は普段から使っているなら傷、持ち心地から正真正銘自分の物だと分かるだろう。
使っていないのならば、新品同様そのままだ。
「次も期待しているわ。」
「"デメテル"はもう来てるのかな。花や果実は好きかな、毒や薬は?デメテルの素養を少しは持っているのかな。」
「よしっ」
探しに行こうっ、と神殿のどこかに足を向けた。
>>378 伝令
「遠目に見ていた。恐れ知らずの参加者が居るようだったな。ヘルメスがついていてくれるからと任せてしまっていたが、大事無いようで良かった。
……あの方には、いや」
それ以上は言わなかった。
ヘルメスから、今回の同名の者の感想を聞いたときは、僅かに口許をほころばせた。こうやって和やかな気持ちになるのは、何時ぶりであろうか。
微笑ましく思ったが、自分の感想もこのように受け取られていたのだろうか。
「そうか。此度のアテナとヘルメスの任命者が逆ならば、ちょうど具合が良くなったのかも知れぬな、と言うのは軽口が過ぎるか。ほんの戯れだ」
「いや……真名は、聞いていないように思う。もしも記憶に欠けがあれば済まない」
>>369デベルザ
「あ?ヘパイストスだよ。名前くらい覚えろやおっさん。」
名乗っていないことは棚に上げている。
「生憎賭け事したくとも持ち合わせがねぇんだよ。金巻き上げる為の最初の資金がねぇから提案したところでな参加出来んのだわ」
自分が世間知らずな事を指摘されて独り言が聞こえていた事に少し眉を潜める。こいつに帰り道つけられたら街の場所がバレてしまう。まあ、戦争に参加するのなら殺しておけばいいかと自分を納得させた。
>>383 盾
「ほんとに。びっくりしたよ、あれ。まぁでも、これまで生きてきた環境が環境なら、あれも好意のつもりなのかもしれないね」
続けようとした言葉をなんとか察しようかと思うも、全てを察しきれたかはわからず。
でもなんとなく考えていることはわかるような気がして、微笑んだ。
「はは、アテナも言うようになったじゃん? 軽口、別に言っても良いでしょ。誰も怒んないさ」
続けて申し訳なさそうに言われた言葉に、あはは、と笑う。
「大丈夫! 俺も話したことないなって思ってたから。だから今伝える。
俺の真名は、フランっていうの。別に、今回の儀式中そう呼べってわけでもないんだけどさ。アテナには知っておいてほしいなーってちょっと思ったんだよね」
ハデスと話していて、思ったこと。
アテナには、俺の感情を預けても良いって感じてるから。だから、それだけ。
っていうか、街に帰る必要なくね?
なんて事をヘパイストスは思い始めた。親父から技術は割と盗んだ。分からんこともあるが、それらは別の人に教わるか適当なものを提供すればいい。
ここから出た後は誰かにくっついて行くか、聞いたことたる街まで旅するのも悪くない。あの街の場所を伝えて親父らを売った金で店を出せばいいのでは?
我ながらいい作戦ではないのか。
胸元が窮屈で息苦しい生活とおさらばし、相応の身分で悠々自適に生きていける未来を想像した。うん、今の生活よりずっといい。
口元が自然とシニカルに笑んだ。
血の匂いに呆れ顔になる。
どうしてこうも人は似たような理由で似たようなケガや病気をこしらえてくるのか。
しかしその愚かさが治験に示唆を与えてくれることもあり、デメテルと暴力はある意味相性がいい。
「ここならチドメクサくらい生えているだろう。
この分なら多少多めに確保しておいて損はなさそうだ。」
殴り合いを見守ったここの眷属とやらの顔ぶれを見て、およそ薬草に興味のあるようなものはいない様子に嘆息する。
「誰か1人くらいいないのか?
あの庭を管理しているのは誰だ」
>>385 伝令
「ああ、そうか。私は相変わらず己の価値観に凝り固まって居るのかもしれん。ディオニュソスやアポロンに笑われそうな……」
かつての友の呼び名が思わず出たことに自分でも驚き、ハッと口許に手をやる。かつての再演が目の前で行われるとなれば、目の端に彼らの顔が浮かぶのも必然だろうか。
「……私は軽口が下手だ。記憶の中の誰かを模しているに過ぎないだろう。此処に来る前は、軽口を言えるような者もいなかった」
明るく真名を名乗るヘルメス──フランの背をぽん、と叩いた。
彼にしか聞こえぬくらいの声量で、そっとつぶやく。
「フラン。私は、ロンヒと言う。呼びやすい方で構わん。
この機会。互いに最後の足掻きをしよう。あの日の友の為に」
外に出て勝手に毟って来てやろうと思い立ったところで見かけない髪の短い女が歩いてきた。
>>382 アラクネ
「おい、そこの。ここで薬草は育てているのか。
……ゼウスが文字通り万能ならおよそ無用なものだろうが。
あの庭は見事なものだった。管理しているものを探している。」
>>389 盾
「……ふは、なんかアテナからその名前聞くと、あったかいな」
笑う2人の姿がすぐに思い浮かんで、笑みが零れた。こんなに和やかに話せたのは、いつぶりだろう。
……皆にも、早く。こんな時間を、届けてやりたい。
今も頭に流れてくる、先日までよりは微弱になった感情の声に意識を少し傾ける。ツキ、と痛みが走って、ちょっと顔を顰めた。
けれど。
その痛みも、耳元で呟かれたアテナ──ロンヒの言葉で、和らぐような心地がする。
「──そうだね。皆の為にも、どうにか足掻こう」
この儀式の結末がどうなるかわからないけれど。
頷き、強く心に皆の姿を想った。
>>276 アルテミス
近寄ってる間に、清純な女子が端正な顔だちの男子に締め上げられていた。おやおや〜?聖職者舐められてるのかなぁ。
とはいえ、なんだか愉快な調子の返事が来たから、俺としてはにっこり笑顔を彼女に向けた。
「さすが女子。締め上げられても余裕あるね。
なるほどなるほど、そういうスタイルをするのも、個人でこそ信者を寄せるアイコン、信仰心のアピールみたいなもんかね。
ナニ、俺も何か団体に所属するのは嫌いでね。
気が合いそう……いや、一匹狼同士気が合わんのか?はははは」
なんだか古の傷を刺激されそうなポーズをしているのとは逆の手を両手で取って(当然彼女は吊り下げられたままさ)、軽く挨拶しておくことにしよう。
「何にせよ、同業者としてよろしく頼むよ。
俺は、アテナ。お見知り置きを」
それだけ言ったら、彼女に背を向けた。
まあ、何とかなるでしょ、女の子なんだからさ。
「はーー負けた負けた
お腹立ってたんのしー」
アレスに殴られた顎を摩りながら、どう壊そうかなと考えている時に。視界に映った、ペルセポネから付けられた指の傷が目に入る。ペロッとその傷痕を舐めた。まだたまに、ほんの少し滲んだように痛む
「弱者価値無しだしなぁ〜。いやぁかっこう悪い所を見せたかな
へっこむぅ〜。嘘だけど〜」
傷をおあいこに付け合った女の子の顔を思い出して。唇に不思議な感触を残すあの名前の子を、仲良しするかぁと探す
すると、まだ初めて見る男と話しているのを見つけた>>390(アポロン)>>395(ペルセポネ)
「や。ペルセポネ
その人は?」
彼女の名前を呼び、隣にいる男に目を向けた
ゼウス神と離れたころ、ぶらぶらと適当に散歩したら、なんか乳繰りあってる(ような気がする)のがいたり、ドンパチしてるのが居たりして、うへぇって顔にもなる。
俺はこの中では、弱者に分類されるだろう。
「まあ上手いこと仲良くやれりゃ良いんだけどなあ」
そういや、途中変な言葉が書いてある服を着た気だるげな男が居たな。
怠惰の悪徳を実践する敬虔な信徒っぽいから、話す機会でもありゃ声をかけてみたいモンだが、ま、いいか。
だって今日は俺が疲れたから?
もう少し散歩したら休むとしよう。
>>398 アラクネ
やっと話が通じそうな神官?たか眷属?だかを見つけて鼻から息をひとつ。
しかしこれもまたゼウスに連なるものだ。油断はできないだろう。
とは言え薬草な話ができるのはありがたかった。実際とても庭園は美事だったのだから。
「お前がアラクネ。そうか、さしづめ旧デメテルか。
僕はデメテル。新デメテルだ。
ここの土はいい。
僕の知る土はパセリすら毒草にするようなどうしようもなく汚染された土だ。
ここなら……好きなだけ様々な交配を試して花も薬草も作り放題だろう。
ひとまず、傷薬にできるような薬草をいくつか。
その辺に生えているもので構わない。が。
痛み止めに効くような麻薬があれば試させて欲しい。」
>>384ヘパイストス
『え?なんか扱い酷くなってない?悲しくて涙でちゃう〜うっうっうっ』
『あら〜それは痛いねぇ。そこらへんの人間から巻き上げたら?おら、ジャンプしてみろよ!ってさ』
よっこらしょ、と口遊みながら立ち上がる。
「いたたたた。寝過ぎると腰をやっちゃうからねぇ、おじさんはそろそろ帰ろうかな。あんまり何もしてないとゼウスサマのお尻の下敷きになっちゃうし。あ、ご褒美じゃないのよ?いがいとおm…」
辺りをキョロキョロすれば安堵の溜息を吐く。
「じゃあな〜少年。またどっかで会ったら巻き上げたお金で何か奢ってくれや〜」
背を向けてひらひらと手を振れば覚束無い足取りでどこかへ向かった。
>>395 ペルセポネ
「あー……それは、私もよくわからないな。君の言っていることは、そうかもしれない」
苦笑して頷く。
本当は、殺した方が早いだなんて思わないが。ここは、話を合わせておいた方が良いだろう。
ただし、人狼ゲームという形式をとる理由がわからないのは一緒だ。神にとっては、何か意味があるのだろう。
「私たちには理解の及ばないことをゼウス様は考えているのだろうな」
そう話をしていれば、やってきたのは決闘を終えた、ペルセポネの友達らしいハデス>>397。
そして彼女の紹介に眉尻を下げた。確かに名乗っていなかったが、そんな紹介をされるとは思わなかった。
「やぁ、私はアポロンだ。試合を見ていたよ、お疲れ様」
明日から始まる儀式に備え、念のため見回りを徹底する。
神殿の奥にある、黒い門。
その先には結界が施され、中には“彼等”が閉じ込められている。
「……大人しくしておくんだぞ、お前達。儀式の邪魔をすることのないようにな」
「全く。ここにこいつら2人がいると知れたら、もしかしたらあのペットたちがいらん気を起こすかもしれないしな。念入りに見張りをしておかなければならない」
やれやれ。やはりゼウス一の神官たる俺の仕事は多い。
地下の世話に行ってしまえばここは手薄になるが、大丈夫なものか。
多少心配をしながらも、結界がきちんと機能していることを確認してその場を後にする。
ここに封じられている者の存在など、今回の儀式の参加者たちは知る必要もないことだ。
ロンヒと別れ、アメリアが地上に降りていくのを見送った後。
先に部屋に戻って休んでいたアマリアの様子をチラ見して、無事を確認すれば自分も眠りにつこうとする。
……でもまぁ、目は冴えてるんだけど。仕方がないので木登りでもして夜空を堪能することにする。
「はぁ、どうなるかな」
俺の我儘で巻き込んだ参加者は、今何を考えてるんだろうか。
その辺をしっかり確認できなかったことがちょっとだけ、気がかり。
俺はあの人たちの世界を知らなくて。知らないままに、否定している。ハデスを理解しようとしていたアマリアとは、違う。
「…………うへぇ、」
なーんでこんなに真剣になって考えてんだか。俺らしくない。
でも。まぁ。
明日からはもう少し……参加者の世界のことも知ろうとしてみるか、なんて。
そんなことを考えながら、そのまま木の上で目を瞑った。
おいしょっと、あー今日も疲れたなあ〜
いや君は怠惰していただけ。
挨拶も会話も煽りも全ては怠惰。
most of 怠惰。
「ついに最上級かあ」
>>311 >>313 ハデス
「…………」
会話の成り立たないバカが一人登場。俺は思わず地平線を見つめるキツネのような顔になってしまった。
それに、こちらを見つめる瞳の色がやけに深い。
うちの店に来る客にも似た感じのがいるが、こういう謎に目が綺麗な奴が一番ヤバいんだよな。アレだ、普通に会話してたと思った翌日に急に放火したりするタイプ。
特徴は、こちらが言っていない事をさも言ったかのように斜め上方向に解釈し突き進むことだ。
でもいざって時に守ってくれるんならまあいいか。機嫌損ねたら面倒くせえな。
ということで俺はよそ行きの笑みを浮かべてやった。男に見せるためのもんじゃねえんだから、有難く思えよな。
「……あー、ごめんね。力になるって言うから、ここから逃してくれるって意味なのかと勘違いしちゃったな?
それってゼウス様の意志に反することだから、人間には無理だろって思ったわけ」
「そりゃあ敵対勢力からは脅かされるだろうね、そういうゲームみたいだし?
守ってくれるっていうのはありがたい申し出だけど、アンタと味方どうしになるかは分からないじゃないか。
だからそうだな、同じチームならよろしく頼むよ。それでいい?」
>>380 伝令
うきうきと帳面を捲っていると、これまた見知らぬなにかに声を掛けられる。
「アメリアぁ?我が名はダフネ、我が神ゼウスの眷属にして色欲の字名を授かりし者なり。…でお兄さん誰?我と遊ぶ?」
帳面を閉じて目の前の男を見る。見覚えは…ない。と思う。
そもそも【アメリア】とはなにか。今も昔も自分はアルテミス、いや今はダフネだ。
「…や、せっかく話しかけてくれたところ悪いんだがな、我はこれから地に降りてヒトの子らと戯れねばならんのだ。何人くらいいけるかなー、200…よし、今日は250にしとこう。」
ぱっ、と花が咲いたように笑い、自らの計画を吐露する。
「という訳で我は今忙しい。しかしこれも何かの縁、帰ってきたら遊ぼうね。我が欲しいなら身を委ねるし、好きなことしてあげる。酒を酌み交わすのも悪くない、たただまあ我、お酒滅法弱いんだけどな。」
くく、と可笑しそうに笑う。
「なに、今生の別れになる訳でもあるまい。我が神の統治が絶えることなど有り得んし。
さて、我は行くぞ。めくるめく色と欲に塗れた世界へな。ま、我はもっと他のものに塗れるんだけど。」
快活な笑顔で反吐が出るような冗句を垂れる。色欲にとってはそれが日常であったから。
「《育まれし悠久の賛美》。」
唱えれば、色欲の躰が変化していく。元々裸のような格好だったためその変化はよく見て取れた。
腰は括れをつけ、乳房が膨らむ。その躰は丸みを帯び、少女のものから女性のものへと姿を変える。すらりと伸びた手足、整った顔立ち。幼さを失くした妖艶な美女がそこにあった。
「こんなもんかの。……名も知らぬ友人。また会おう。」
少し屈んで彼に口付けをする。
精気を吸うわけではない、ただの挨拶。
少しの間の後その身を離せば、ぺろりと唇を舐めて艶っぽく笑みを浮かべる。
「ではな。」
色欲 ダフネ が村を出て行きました。
>>409,410 ダフネ
「あー、やっぱり覚えてないか。遊びたいけど、多分君の考える遊び方はしたくないかなー」
苦笑いを浮かべながら、忙しいと自分の計画を離す彼女を見守る。
……あーあ。何しに行くんだか。アメリアだけど、やっぱりアメリアじゃなくて。でもやっぱりアメリアで。
「……酒弱いのくらい、知ってるよ」
ぽそっと1人呟く。俺負かしたじゃん。それも忘れちゃった? なんて。どうしたもんかな、って思いながら見守っていれば。
「は?」
姿形を変える彼女に呆気に取られていたのも束の間。
「っ、え、ちょ」
完全に油断していた。
急に唇に柔らかい感触が与えられ、予想外でかわすこともできなかった自分にも呆れ。
ってか、いや。
「っ、名前!!! フラン、だから!」
彼女が消える束の間の瞬間に叫んだけれど。その声は、届いただろうか。
去っていく後ろ姿を見送って。
それから、はぁ、と溜息を吐いてしゃがみこんだ。
「……うへぇ」
友人の変わった姿を見るのは、ちょっときつい。
でも、……話し方とか、お酒が弱いとか、人をすぐびっくりさせるとことか。変わらないものもあるところに、安堵して。
でもやっぱり最後にちゅーされたのは不覚で、頭をかいた。
「あァ〜あ、疲れた。やってらんね」
会話が終わってから用意されたという個室を探した。
あのやたら声のデカい眷属だか神官だかいう男が言っていたとおり、部屋には『ヘスティア』の札がかかっている。
聞いたことのない名だ。他の奴らも。
何か意味を持つ言葉たちなのだろうか。
湯を浴びて、清潔な白いベッドに倒れこむ。身体が沈むのにあわせて全ての思考が吸い込まれるようだ。
「……俺の知ったこっちゃないか。帰れりゃ何でもいいわ」
本当にこのゲームで歴史が変わるのだとして、矮小な俺たち人間で動かせる世界の命運なんて大したことないに決まっている。
怠惰で自己中心的な結論を弾き出すと、思い出したように起き上がった。
願うだけタダだろ。
>>ゼウス
「あー、ゼウス様ゼウス様。
全知全能のあなたに出来ないわけないとは思いますが、明日からはいつも使ってるボディーバターと紅の用意をよろしくお願いしまーす」
明後日の方向を向いてそれだけをお祈りすると、今度こそ俺は白い眠りへと吸い込まれていった。
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