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>>409,410 ダフネ
「あー、やっぱり覚えてないか。遊びたいけど、多分君の考える遊び方はしたくないかなー」
苦笑いを浮かべながら、忙しいと自分の計画を離す彼女を見守る。
……あーあ。何しに行くんだか。アメリアだけど、やっぱりアメリアじゃなくて。でもやっぱりアメリアで。
「……酒弱いのくらい、知ってるよ」
ぽそっと1人呟く。俺負かしたじゃん。それも忘れちゃった? なんて。どうしたもんかな、って思いながら見守っていれば。
「は?」
姿形を変える彼女に呆気に取られていたのも束の間。
「っ、え、ちょ」
完全に油断していた。
急に唇に柔らかい感触が与えられ、予想外でかわすこともできなかった自分にも呆れ。
ってか、いや。
「っ、名前!!! フラン、だから!」
彼女が消える束の間の瞬間に叫んだけれど。その声は、届いただろうか。
去っていく後ろ姿を見送って。
それから、はぁ、と溜息を吐いてしゃがみこんだ。
「……うへぇ」
友人の変わった姿を見るのは、ちょっときつい。
でも、……話し方とか、お酒が弱いとか、人をすぐびっくりさせるとことか。変わらないものもあるところに、安堵して。
でもやっぱり最後にちゅーされたのは不覚で、頭をかいた。
「──では、始めましょうか」
ゼウスが皆に権能を与える頃合いに。
アマリアとフラン、ロンヒは。
彼等に想いを託すべく、集まる。
「……まずは、村陣営の方へ」
「やぁ、村陣営の諸君。聞こえてる?
この声は、こちらの思惑通りならば村陣営の君達にしか聞こえない声の筈なんだよね」
「さて。怒らないでほしいんだけどね? 俺はね、君達の世界が嫌い。ぶっ壊してやりたいって思ってる。だから、君達とは考えの違う立場にいる」
「でも君達を否定するつもりはない。君達には君達の信じている何かがあるんでしょ? それは、大事にしてほしいなって思うし」
「それに。何かを守りたいって気持ちはさ。俺も、持ってたんだよね。守れなかったけど。叶わなかったけど」
「…………実を言うと。俺は、前回の人狼物語の参加者で。負けちゃった立場の人間だったの。負けた結果、当時の俺の友達とか、知り合いは皆、君達の世界の礎となったわけ。
例えば君達が、普段何気なく蹴り飛ばしたり踏んだりしてる石。転がってるアレ、一部は俺の友達なの。
俺に感情を預けてくれた奴とか。決闘して遊んでくれた子とか、酒飲んでバカ騒ぎしてくれた奴とか。パンをご馳走してくれた人とか、ご主人談義で盛り上がった奴とか。歌を聞かせてくれた奴、雷飛ばしてくるような子もいた。
あとは──この神殿の、誰も行けない地下にね。炭になって閉じ込められてる子もいる。離れ離れになりそうだった俺の友達に伝言を届けようとしてくれた、心優しい女の子なんだ」
「ああ、ごめん長い? いいじゃん、ちょっとくらい昔話に付き合ってくれても」
「まぁ何が言いたいかって……。君達が勝ったらさ。確実に、君達の世界は守られるんだけど。もし君達の中に、ちょっとでも。……悪だけの感情じゃなくて、善の感情が存在しているなら。ううん、気まぐれでもいい。興味本位でもいい」
「俺等の友達の未来だけでもさ。変えられるように、取り計らってくれない? って話」
「だからこれは、ただの俺の我儘だよ」
「君達が守りたいもののために戦うって言うんなら……それ自体は、応援してるからさ。頑張って」
「ほい、長くなった! アテナ、何か言いたいことは?」
「私か。そうだな、私も……貴殿らとは立場を異にするため、難しいが。友人たちへの思いはヘルメス……『伝令』と同じだ。
かつては、貴殿らと同じ陣営で戦ったよ。力及ばず、負けてしまったがね」
「個人的には、貴殿らの陣営が勝つ様も興味がある。そして、もし貴殿らが勝つのならば、あの日負けたのもまた《正しい》と諦めがつくのかもしれないな」
「やぁ、狼陣営の諸君。聞こえてる?
この声は、こちらの思惑通りならば狼陣営の君達にしか聞こえない筈なんだよね」
「さて。端的に言うと。俺は、君らと同じ志を持つ立場のもの。
君らの生きる未来は間違ってると思うし、できることならぶっ壊してやりたいって思ってる。世界をぶっ壊したいっていう……はは、これだけ聞いたら過激って思うかも?」
「ただ、さ。俺がこう思うのって。君らみたいに善悪について考えた結果ってわけではなくて……救えなかった友人を今度こそ楽にしてやりたいっていう、ある種我儘な感情なんだよね」
「…………俺は元々、前回の人狼物語の参加者だったんだ。それで、負けちゃったの。結果として、俺の友達や知り合いはみーんな、君達の世界の礎となった。
それだけじゃなくて。洗脳みたいなものかけられちゃって、あの女の神官、眷属になった奴等もいる」
「ほら、君達も会ったでしょ? 嫉妬のデメテル。色欲のアルテミス。……あの2人は、元々俺の友達なの。一緒にご飯食べた中だし、酒の飲み比べとかもしたの。懐かしいな……2人ともさ、元々はあんなタイプじゃなかったんだよ?」
「他にも、憤怒のポセイドンと……強欲のアフロディーテがいる。今日、顔出してなかったけどね。ポセイドンは憤怒とは真逆かってくらい優しい子だし。アフロディーテは……俺の一番の遊び友達だった。面白い奴なんだよ?」
「ああ、ごめん。ちょっと話過ぎた。まぁ何が言いたいかと言うと」
「……勝ってほしいんだ。君らの願いに、俺の想いも乗せさせてほしい。あいつらの、永遠に続いている辛い時間を、もう終わらせてやりたいんだ」
「でももしかしたら、君らにとっての心残りがあるかもしれない。壊した結果帰る場所がなくなるのかって、多分気になってるでしょ? アイリスそれ、言わなかったもんね」
「君らが勝った後は……あのゼウスは、新しいゼウスとして生まれ変わることになる。結果として君達の世界は壊されて、全く新しい世界が構築されることになる」
「でも、そこで君達がどの時間軸で生きていきたいと願うのかは自由だ。元の時間軸で、周りの環境が異なる世界で生きても良い。今までの記憶を残していてもいいし、失いたいなら消してあげる。転生したいなら、それも良い。そこは自由にできるよう、新しい神が調整してくれる筈だよ」
「と、いうわけで。頑張って、応援してる」
「はい、それじゃアテナの番!」
「ふ、熱が入っていたな。私も現状を変えたいという点では、ヘルメス……『伝令』や貴殿らと同じだ。方向性は異なるが」
「世界を反転する。そうすれば、私の友人たちもきっと解放され、救われる、そう願う。
私は元々、善に仕えし者。貴殿らが勝つことも、希望かもしれないと思う」
「私の声が聞こえるか。さあ、貴殿は蝙蝠に選出された。
貴殿の願いは、私の願いに最も近い。今の私に力は無いが、応援をさせて欲しい」
「貴殿は、自分の世界が好きで、しかしこのままではダメだと感じているのだろう。
もしも、貴殿が勝利すれば……その願いを叶えることが出来るだろう。きっと、貴殿の日常の中に、穏やかに変化が訪れる。戦争は減り、虐げられる者には手を差し伸べる者が現れ、悪と善の偏りは今よりも無くなるだろう」
「これは私の願いの話だが。悪と善は別れるべきでなく、どちらかを切り捨てるものでも無い。その二つをまるごと認め、愛する。そんな世界が訪れれば良いと思うのだ。
我が神ゼウスも、本来は美徳の面も持ち合わせていた。貴殿の勝利によって、あの御方もきっと善性を取り戻し、救われる」
「村陣営は味方が多く、狼陣営は強固な同盟者が居る。引き替え、蝙蝠は貴殿一人だ。しかし、貴殿には私がついている。
儀式の間、こちらから話しかけることは出来ないが、そのことを忘れないで欲しい」
「さて、ヘルメス。君も言いたいことがありそうだ」
「あァ〜あ、疲れた。やってらんね」
会話が終わってから用意されたという個室を探した。
あのやたら声のデカい眷属だか神官だかいう男が言っていたとおり、部屋には『ヘスティア』の札がかかっている。
聞いたことのない名だ。他の奴らも。
何か意味を持つ言葉たちなのだろうか。
湯を浴びて、清潔な白いベッドに倒れこむ。身体が沈むのにあわせて全ての思考が吸い込まれるようだ。
「……俺の知ったこっちゃないか。帰れりゃ何でもいいわ」
本当にこのゲームで歴史が変わるのだとして、矮小な俺たち人間で動かせる世界の命運なんて大したことないに決まっている。
怠惰で自己中心的な結論を弾き出すと、思い出したように起き上がった。
願うだけタダだろ。
>>ゼウス
「あー、ゼウス様ゼウス様。
全知全能のあなたに出来ないわけないとは思いますが、明日からはいつも使ってるボディーバターと紅の用意をよろしくお願いしまーす」
明後日の方向を向いてそれだけをお祈りすると、今度こそ俺は白い眠りへと吸い込まれていった。
「あ〜〜っと、そうだな」
「はは、実はさ。俺、前回の人狼物語で蝙蝠陣営だったんだよね。フリーダムに適当にやってたの。そしたら占い師に占われちゃってさぁ?」
「ってな感じで、わりと勝つには大変な役職だけど頑張って。それと……」
「……もし勝てたらさ。その、元同じ陣営同士ってことで俺のお願い、聞いてくれない?」
「俺さ。前の人狼物語が終わった後に犠牲になった、俺の友達を助けたいんだよ。今も苦しんでる、俺の友達。悪の世界の礎になった人達」
「このままだと、あいつらの苦しみは永遠に続くことになる。ずっとずっと、俺に訴えかけてくるんだ。痛い。苦しい。辛い。まぁ他にも、色々。そんなあいつらの声、絶対捨ててやらないし離すつもりもないけど。それでも──終わらせてやりたいの。あいつらの苦しみがずっと続くのは、俺の苦しみでもあるし」
「はは、なんかこれ自分のこと助けてくれって言ってるみたいだね、ちょっと情けない? まぁ、そう思わないでよー」
「考えといてくれたら嬉しいってだけ。応援してるから、頑張って」
「やぁ、求婚陣営の君。聞こえてる?
この声は、こちらの思惑通りならば狼陣営の君にしか聞こえない筈なんだよね」
「さて。愛する人と共に在りたいという君が勝利したらどうなるか……もう少しちゃんと言っておこうと思ってさ、こうして話に来たんだよ。アイリス、説明足りてなかったでしょ」
「君達が勝利したならば……村、狼、蝙蝠。それぞれの陣営が選ぶかもしれなかったその結末を、君達が好きにその3つの中から選ぶことができる。相方と一緒に、どの選択肢が1番自分たちにとって過ごしやすいものなのか。考えておくと良いんじゃないかな」
「もしくはね。相方と2人で神になるという選択肢もあるよ。これを君が望むかどうかはわかんないけどさ。望むんなら、もっと具体的に。世界の在り方について考えておいた方が良いだろうね」
「ただ、さ」
「世界の在り方について考えるうえで、良かったら考慮してほしいことがあるんだ」
「…………実を言うと。俺は、前回の人狼物語の参加者なの。負けちゃったけど。その結果、当時の俺の友達とか、知り合いは皆、君達の世界の礎となったわけ。
例えば君が、普段何気なく蹴り飛ばしたり踏んだりしてる石。転がってるアレ、一部は俺の友達なの。
君達の世界の頭上でずっと輝いてる太陽だって俺の飲み仲間だし、……今日出逢った神官眷属の内の一部も、そう。前回の儀式が終わった直後に、無理矢理大罪に則って行動するように意識を植え付けられて、今存在している。デメテルもアルテミスも、元々はあんな風じゃなかったんだよ?
あとは、この神殿の地下深くに。誰にも行けない所に、炭にされて閉じ込められてる女の子もいる」
「そういう、俺の友達とかの未来もさ。ちょっと考えてくれたら、嬉しいなって。いや、考えてみてくんない?」
「これは俺の我儘。君にお願いするのは、無茶ぶりかもしれないけど。頼むよ」
「んじゃ、儀式がんばって。応援してるね」
「…………恋、か。いや、失礼。かつて求婚陣営について、周囲との認識の違いがあったことを思い出してな。
私には貴殿の考えることは、おそらく理解出来ていない。少なくとも、まだ」
「もし貴殿らが神になるのならば、願いを叶えて欲しいと思う気持ちはある。しかし、それよりも新しい世界に期待したいのかもしれない」
「信じるられる者がいるのは、落ち着くものだ。貴殿は、何があっても、信じたい者の手を離さぬことだ」
「私の声が聞こえるか。貴殿は魚陣営に選出された。
貴殿には、叶えたい願いがあるようだな。それさえ叶えば、世界の形はどうであれ構わないと、そういう願いが」
「その価値は貴殿にしか分かるものではなかろうから、私からどうこう言えるものでは無いが……私にも叶えたい願いがある。だから、貴殿の想いは応援したく思う」
「強いていえば、前の儀式でこの陣営に選出されたのは、今、太陽に身を変えられてしまった友人で…………思い入れがある。彼は、負けてしまったが。
貴殿は一人だ。しかし、私は貴殿を応援する。それをどうか忘れないでくれ。そして、その胸に抱く願いを叶えてくれ」
「ヘルメス、君から伝えたいことはあるか?」
「ああ、そうだね」
「……アテナも言ってたけどさ。俺も、アテナも、……あと、俺たちの友達も知り合いも。前回の儀式の参加者なの」
「それで、魚陣営だった俺の飲み友達は、この悪の世界を照らす太陽になっちゃった」
「はは、元々輝かしい奴ではあったんだよ? あつっくるしくて、こう……俺とは正反対だなーって感じる部分もある奴だった。でも大好きだったんだよね」
「君が勝ったらさ。確かに自分の願いが叶うんだけど、それだけじゃなくて。勝利陣営が世界の在り方について相談していたら、それに口添えもできる立場になると思うんだ」
「だから一緒に考えてやってくれないかな。良かったら、俺の友達のこと。太陽になった奴だけじゃない。他にも……この世界がこの世界であるために、苦しんでる奴等がいっぱいいるんだ」
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