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──────あぁ、けれど、足りない。
魔力も、エネルギーも、毒によっていつもより精度が落ちているのを感じる。
渦を作るその剣に、こちらの水壁が徐々に決壊していく。崩壊していく。
「────っぐ、あぁっ」
限界だった。
一本の剣が水壁を通り抜けてしまえば、また一本、もう一本と水壁をすり抜けていく。
歪む視界では、ふらつく足では、詠唱すら唱えられない唇では、それを避けることすら叶わなくて。
腕に、足に、腹に、突き刺さる。
酷い痛みが走るのに、叫ぶことすら許されない身体は、毒に侵され立つことすらできなくなっていた。
真っ赤な血が辺りに飛び散り、その身体は地へ伏せる。
霞む視界の中で聞いたのは、きっと。
僕が負けたことを知らせる声、かな────
**
✵✵ゴーレムレフティス✵✵
>>ポセイドン
>>ペルセポネ
「そこまで。
勝者、ペルセポネ様。
互いに健闘を讃え、礼。」
✵と、プログラム感満載の台詞の後、じいっと二人を見つめる。状況の確認をしているようだ。✵
>>427 アテナ
「そんなことないですよ」
✵相手が怒ってはないが、困惑してるのでこちらも困って出た一言がそれだった。
事実、かっこいいから目に毒というのが歪曲して伝わってしまったのだろう。
去りゆく彼の背に一言。✵
「……さっきのは、本心ですから!」
✵そもそも、レフティスは気を遣うことはしない。その前に本心が顔に出るからだ。
彼女の真摯な言葉は届いたかわからないが、アテナを見届けたらゴーレムの素体を拾ったことだろう。✵
容赦の無い攻撃が、ポセイドンの作る水の壁を貫く。
その様子が、己の風の盾と重なるように思え、顔を顰めた。
「ふむ、毒か……」
アレスと言い、ペルセポネと言い、淑やかそうに見えても強い所が、アテナの神殿の神官たちを髣髴とさせた。
女神アテナ自身は、至上の美女なれど、戦士然として凛々しかったが。
「戦い方を、また工夫せねばならんな」
闘いたい相手は日に日に増える。この身が幾つあっても足りないくらいに。
レフティスを象る無機質な音が。
勝敗を告げる。
その声に。唇の端を僅かに上げた。
直後。
翼を失ったペルセポネは宙から地面へと叩き落ちる、
───その、前に。
受け止める腕が有れば。或いは彼女がその意識を朦朧とさせても花弁たちが瞬時に舞い緩衝材となり、ふわり。とその地へ体を落とすだろう。
彼女の艶かしい背中からどくどくと赫い血が流れ出す。
華龍族においても。龍の血の薄い彼女にとって、その力を使うことはそれ相応の対価が必要となる。リスキーな賭けだった。
ポセイドンが自身の攻撃を防いでいたならば。自身に防衛する力などきっと残っていなかった。
霞んでゆく意識の中でなんとか奮い立たせ、震える腕で上半身を起こし。
その背からは未だ血を垂らしながらも立ち上がる。
「ありがとう、…ございま、した……。」
血の海へ倒れ込んだポセイドンへと一礼をしたその頭は。耐えられないとでも言うように再び膝から崩れ落ちた。
それでもどうやら意識だけははっきりしているようだ。
✵✵ゴーレムレフティス✵✵
✵無機質な目で二人を見つめている。
人と違い、心の入っていないゴーレムはただその場にいるだけだ。✵
倒れるポセイドン。
崩れ落ちるペルセポネ。
どちらも満身創痍の状態で、ヘルメスは多少なり気を揉み始める。
両者のもとへと駆け寄って、
「うっわぁ大丈夫?」
お疲れ様、と声をかけるよりも先に出てきたのは、そんな心配の声だった。
「レフティスさんゴーレム〜〜回復お願いできますかー?」
傷口を花弁で覆い止血を行えば、くらくらと貧血を起こした視界でポセイドンの姿を捉える。
「………っ?!え、わ、わわ……ポセイドン様っ………っつ…!」
自分が作り出した惨状に我に返って彼の元へよたよたと駆けていく。
「え、わ、どうし、……、レフティス様っ……かいふ、回復をっ……!」
✵✵ゴーレムレフティス✵✵
>>436 ヘルメス
『承知致しました。』
✵指示を受ければ、ポセイドンの前へと屈む。
そして、触れない程度に患部と思しき場所に手を翳せば光がそこに収縮した。
柔らかな黄の光はポセイドンの止血と、肉体の回復を促す。失った血の再生と、出血により失われゆく体温を鼓動を僅かに上げ、血流を促して上げた。
数分経てば、血溜まり以外は滞りなく怪我は癒えているだろう。✵
>>437 ペルセポネ
『回復魔法の必要性を観測。
いかがなさいますか?』
✵数値だけ見て、淡々とした声音を向ける。✵
✵決闘も終え、この場にいる必要はなくなった。
今日は、深夜に部屋の掃除を承っていた。
アンクレットに付けられた鎖と鈴の音を鳴らして、その前に自室へと向かい何かを手に取る。
そして、ゼウスの部屋がある壁をすり抜けて入れば黒色のオルゴールの前へと立った。
ドレープの隙間から自室から持ってきた白色のオルゴールを取り出す。✵
「……やっぱり、同じだ。ゼウス様……これを私にくださった時はそんなこと、言ってなかったのに」
✵ 白色のオルゴールはオパール。
黒色のオルゴールはオブシディアン。
どちらも希少価値の高い宝石を散りばめられたオルゴールだというのは、後で知った。
元々二対だったかのように、ほんの少し古びた二つのオルゴール。
昨日は、これになんとなく触れて、それで。
ただ、色違いのオルゴールがある。
たったそれだけなのに、自分の根底を覆すような衝撃が胸を襲う。
震える手で黒色のオルゴールに手を伸ばして触れれば、視界は暗転した。✵
✵今日の蜂蜜色の女性は木の上で、足をぶらぶらと揺らしながら座っていた。
その手に持つのは桃の実。一口、また一口と齧る彼女の口の周りはべったりと汁がこびり付いている。✵
『……▇▇▇!何をやっている!!』
✵敬語の外れた、親しみを込めた口調なのに。我が主であるゼウスの表情は険しいものだった。
相対する木の上の彼女はといえば、薄い唇を曲げて悪戯が見つかった幼子の様に拗ねる。
渋々、といった様子で木の上からふわりと降りてみせた。だが、手に持った桃の実を齧るのを止めない。✵
両者の戦闘が終わったのを見届け、くるりと踵を返す。
決闘で傷つくことに「心配」という情の湧かない彼にとって、二人がどうなるかに興味は無かった。
おそらく、例の美しい歌声で回復して貰えるはずである。
それよりも、アフロディーテとヘルメスに呼ばれて容易く傍に行ってしまったことを少々反省した。
此方に来てから、他の候補者や、レフティスの無垢さに当てられ、毒気を抜かれすぎているような気がする。
(アトラス殿が居れば、腑抜けと言われそうだ)
大神ゼウスの目があることは承知だが、明日からはアトラスも傍に居ると思いながら臨もう、と思う。
水鏡の前でするべきことをしたならば、自室で休むだろう。
『どうして果樹園を食い荒らすんだ?わざとやっているだろ』
『…………貴方は▇▇▇。私は▇▇▇。私のものでもあるのだからいいでしょう、別に。』
『よくない。訳を話してくれ』
✵ゼウスが優しく言い聞かせるように言ってるのに対し、件の彼女は目尻を上げて、更に唇を尖らせるだけだ。
また何か、聞き取れない言語を織り交ぜて会話をしていた。
だが、決別の時は彼女が魔法を使う事で訪れた。見たところ、瞬間移動魔法か。
その途端、意識が薄れて元いたゼウス部屋の元へと戻ってきた。✵
✵✵レフティスゴーレム✵✵
>>ペルセポネ
『承知致しました。』
✵温もりを感じられない声音の後、ゴーレムはペルセポネへポセイドンと同じ回復魔法を掛けた。✵
『決闘の完了と、治療の完了を確認。
シャットダウンを開始。3…2…1……0。』
✵そう告げて、ガラガラと身を崩す。
ポツン、と残されハートの形の素体は後ほどレフティスに拾われただろう。✵
>>438 レフティスゴーレム
「──カハッ」
血を吐いて、薄らと深碧へと戻った瞳を開ける。
わぁ、星が綺麗だなぁ…なんてぼんやりと考えるくらいには、少しずつ毒が抜けてるのかなぁ。いや、決闘ハイとかかな、これ。
「………………………ん、……ぃてて、」
……あ、違う、回復してもらってるんだ。
生暖かいものが全身から流れ出る感覚が消えて、寒かった身体がゆっくり温まっていってるから、きっとそう。
視界の端で、さっきまで闘ってた子が僕を見てる。
そうかぁ、僕、負けたんだなぁ。……悔しいって、こういう気持ちなんだなぁ。
>>437 ペルセポネ
ゴーレムの治療により、ものの数分でその傷は治ってしまう。
まだ全身がズキズキ痛むものの、なんとか上体を起こすくらいまでは回復したみたい。なら、ちゃんと挨拶はしないと。
「………ペルセポネ、」
闘った相手の名を呼んで、頭を下げる。
立ち上がっての一礼じゃないのは許して欲しいな。ちょっと、まだそこまで回復できてないからさ。
「…対戦、ありがとうございました。
…悔しかったけど、楽しかったよ。でも、次は負けないからね。」
真剣そうな面持ちで。まっすぐに彼女を見てそう言った。
……んだけど、すぐにその表情も崩れてしまう。
「……っあー、痛い…………頭くらくらするぅ……」
未だにぐらぐら揺れる視界に眉を下げて苦笑した。カッコつけるなら、もっとカッコイイ負け方してからかなぁ。なんて思いながら。
✵ゼウスの部屋に戻ってきた彼女は、まばたたきもせずに二対のオルゴールを見つめていた。
ぐらり、と何かが傾きそうだ。
くらくらと、目眩すらする。✵
「ッ……!」
✵身に走る衝動に任せ、急いでその場から駆け出す。
深夜なのも厭わずに、鎖と鈴の音を鳴らして
ただ、駆けていく。
もし、誰かにすれ違ったとしても挨拶すらせずに走り抜けた。
自室にたどり着けば扉を勢いよく閉めて、その夜は部屋から出てくることがなかった。✵
回復魔法により回復した様子の2人にホッとする。
「じゃあ、2人ともお疲れ様〜
ペルセポネはおめでと!
俺はもう疲れたから寝るね〜」
そう告げて、ヘルメスはその場を後にして眠りにつくことだろう。
>>444 ポセイドン
倒れ込みながらも僅かに声を上げるポセイドンを心配げに見つめる。
名を呼ばれるまでに回復したことを認めればほっとして深く息を吐いた。
「ポセイドン様。こちらこそ。ありがとうございました。私も……えっと…楽しかった、です。」
なんだか夢中になり過ぎていたような気がして恥ずかしさからか頬が紅潮していくと共に数枚の花弁を散らす。
再戦の言葉に頷きながら、未だズキズキと痛む背を摩る。
「はい。その時は…あ、でも、痛いのはほどほどにお願いいたしますね。……なんて。」
そうして彼の体調を労わりながらも自身も回復を受け、観戦してくれていたらしいヘルメスやアフロディーテたちに礼を言えばゆっくりと歩を進め自室へと下がった。
/*
黒い鉄格子の中で僕は生まれてきた。
霧に煙る夜、浮かぶ紅い月。
生まれてきた、というのは完全に正しい表現ではなくて造られたというニュアンスを含めた言葉があるならそれが最適だ。
強き者、美しき者を生み出しなさい。
そんな女神の我儘は僕の産声と共鳴した。
赤子の目は紅く染まっていた、それが指し示すのは研究の成功だった。
*/
>>447 ペルセポネ
花弁を散らし、頬を紅くする彼女を見る。
痛みは程々に、ねぇ……
「あはは、君がそれ言うんだね。
……そうだなぁ、善処はするよ。」
さて、再戦に向けてのシュミレーションをしないといけない。悔しいだけじゃ終われないし、戦闘は不慣れだなんて言ってられないしね。
何より、負けっぱなしは、ポセイドン様に申し訳が立たないや。
立ち去るヘルメスと、最後まで見てくれていたアフロディーテにお礼を言ってから、僕も自室へ戻った。
「アフロディーテ、ありがとう。最後まで観ていてくれて。」
「…それだけ。じゃぁ、おやすみなさい。」
お礼と挨拶をすれば、今日の交信を遮断した。
>>392 ヘパイストス
「皆の話聞いてる限り結構細かいとこまで共鳴者の指示に従った方がいいんだろ?
本当なら名乗り出るタイミングとかもヘパイストスが出てくるの待ってからにするべきみたいだったし。
それなら能力の結果を言うタイミングも確認した方がいいかと思ったんだけど」
実際アフロディーテが先に占い師だと言っていたらここまで偽物だと思わなかったかもしれないし今日幽閉されていなかったかもしれない。
そう考えるとこの試練ではタイミングという情報も重要なのだろうと理解できた。
しかしヘパイストスの返事からそこはあまり大事ではなかったようだ。
神に仕える上で伝説や史実は知識として覚えたが、策略や戦術なんて意識してこなかった弊害だろうか。
線引きがよくわからないなと頭を悩ませながらも返事へ礼を述べる。
「第一声か、わかったありがとな!
じゃあおやすみ!」
>>451 アフロディーテ
「…………初めて私を負かしたあなたが、こうもあったりいなくなるなんて。
人狼物語とは、判らないものですね。
あなたにつけられたこの跡を感じながら
明日からも試験に臨まなければならないと思うと、悪寒がします。
あなたがいなくなっても、あなたの痕跡がずっと私の側にあるというのは……ある種の呪いのようなもの。
この跡は私の敗北の証。そして、あなたがいた証にも他なりませんから。
してやったり、とでもお思いでしょうか。
私は、それが悔しい。
今日この場で去ることすら、あなたの策略の中なのではと思わされていることが悔しいのです。
それゆえ、夜半に声をかけにきました。」
>>451 アフロディーテ
「私にとっては、今ここに来たのは……お別れを言うためより……この恨み言を言うためのほうが大きかったと思います。
あなたが何を言おうと、私は聞く耳を持ちません。
何故なら、私は恨み言をぶつけるためだけにきたのだから。
いいのです。あなたが何を言おうと、あなたが何も言わずとも。
私は。
あなたに首筋につけられた証と共に
この試験を戦い抜く。
…………それだけです。
では、暫しのお別れです。」
そう言って、アレスは背を向ける。
アフロディーテが何かアレスに声をかけたとしても、アレスは満足に返事をよこさなかったかもしれない。
それは、屈辱に耐える戦神の顔か。
それは、別れを惜しむ人間の顔か。
ふと、彼女は水鏡から顔を上げます。
眠っていたのか意識の旅なのかはっきりとはしませんでしたが、今日の課題をこなしておりませんでした。
>>ゼウス様
「わたくしの武勇伝、と申しますと……今の主との出会いのお話になりますわ」
「まだ若く、蛇の姿しか知らぬころ。
わたくしはとあることから我を失い、飲まず食わずで探しものをしてひと月近く森や草原をひたすらに彷徨っておりました。
今思えば見つかるはずのないものでしたけれど。
そうして疲れ果て、渇いて行き倒れそうになったときとある泉にたどり着いたのです。
澄んだ水はわたくしを呼ぶようにきらめいていて……生命を保てという本能のまま水を飲んでおりましたら、気づけば泉は干上がっておりました。
自分でも驚きましたわ。
そこはヘスティアさまの神殿近くにあり眷族が水を汲みに来る場所だったようで、それがきっかけとなりお側に置いていただけましたわ。
魔力を帯びた水を大量に飲んだわたくしは、それから身体に似つかわしくない質量のものでも呑み込めるようになりましたのよ」
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