情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
「は、早い!どこ!?」
言うが先か逃げるが先か目の前から彼は言葉通り影も無く消えた。
ヘルメス様は暗殺とかも得意にしてたっけ。これでバックスタブなんて取られちゃ確かに誰も敵わないな。
夜も明けそうな広場で吸血鬼は一生懸命にデメテルを探しますが、頓珍漢な、てんでろくでもない、真反対に姿を消していくのでした。
「これじゃあかくれんぼじゃーーーん!!!」
ぱちり。目を開けます。
目蓋の無い蛇ではありえない動作ですが、今はヒトの形をとっておりましたから。
雲のような、という形容がぴったりのベッドから上体を起こし、出窓から差し込む朝日ににっこりと目を細めました。
「まだこんな時間だったのね。
わくわくしてろくに眠れない日が、わたくしにもまだ訪れるなんて」
いよいよその時がやってくるのです。
彼女は待ちきれずに部屋でストレッチを始めました。
今日もその肢体はしなやかに、踊るようでもありました。
「そうですわ」
「せっかく、珍しく早くに目覚めたのですから散策の続きを致しましょう」
ああ、とても良いことを思いついたというふうに独りごち、彼女は自室を後にします。
だってこんなに美しく素晴らしい場所なのですから、新品の陽光を浴びたそれはきっとひときわ素敵に違いありません。
水鏡の前で気がつけば眠っていたようだった。
大きな音がしたようだったけれど、なんだったのか。
なんて確かめるべく記憶の水鏡を覗く。
「あぁ…レフティスさんが言っていた決闘が。
強さ、に関しては僕ではお役に立てないからな…減点が多くないといいんだけど」
ハデスがゼウスの第1神官を名乗るアトラスを伸している。
僕にはとてもできそうにない。僕はそういう風に作られたわけじゃないから……
あ!
──マズい、ゼウス様への挨拶を行なっていなかった!
ゼウス様は…いらっしゃらないけれど僕らの動向は見えているだろう。
ならばここで挨拶でも…大丈夫かな。
>>ゼウス
「ご挨拶遅れたことをまた、このように略式の形になったこと深くお詫び申し上げます。
私は結婚の女神ヘラのお名前をお借りしている、女神ヘラの眷属にございます。
女神ヘラの神殿では、神の目となり耳となれと育てられてまいりました」
🍅そういえば、レフティスちゃんに口の中ってそれ死にませんか?って言われたの返事したかったな……タイミングを逃した
ヘスティアはいろんなものを丸呑みしてまたぽんっと吐き出すことができるし、口の中に入れて運んだりもできるよ。毒はない蛇だから、飲み込みさえしなければ安全なゴンドラです ちょっと生温かいけど
「〜♪〜〜ら、らら」
普段よりもわずかに明るいピッチの歌と軽い足取りで、花たちが好き好きに咲く素朴な野原や、昨日水浴びをした美しい池を楽しみます。
「やっぱり、思った通り。いいえ、それ以上ですわね。
あら、あれは……?」
その歩みは広場の前で止まります。
昨日は気づかなかった、あれは。
たしかレフティスが何やら説明を述べていた気もしました。
そばには誰かいるようでしたが、臆することなく彼女は近づいてゆきます。
「まあ、立派な噴水。これが"記憶の水鏡"ね」
感嘆の声とともに覗き込むと、そこには青々と澄み切った水が凪いでいます。
じ、っと見つめれば、他の者たちの、彼女が眠っていた間の様子を眺めることができました。
「なんて良い品物かしら。
決して短くないわたくしの生のなかでも初めてお目にかかりますわ」
水鏡が映し出す内容も含めて、しばらくは飽きずに観察することができそうなのでした。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新