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>>254>>256 イノマタ
ヨダカから応急手当ての一式を受け取れば、慣れない手つきで、それでも傷つけないようにと彼女の足に優しく触れる。
こんな、勢いに任せて連れてきてしまって。漫画やドラマの中でなら、あるいは猫の力が働いていればいいのかもしれないが、現実はこんなにも、痛々しくて。
きっと今だって苦痛に歪んだ顔をさせてしまっているのかもしれない。申し訳なさそうに彼女の顔を見れば。
「え、っあ、…う、はい………」
自分の体力の心配をされるとともに。
ずっと見たかった、もう見れないかもしれないと思った、彼女の笑った顔が視界に広がった。
「…………………あ、え、服、汚れてしまっ……」
唇に弧を描いたままに。服の裾で汗を拭ってくれる彼女に一拍置いて焦ったように言葉を漏らす。
眉を寄せて困ったり焦ったり、忙しなく顔色を変えていたら、その後に自分の耳へと届いたその言葉に、包帯を巻いていた手が止まった。
ころころと、包帯が転がっていく。
どくどくと血管が脈打つ。自身の熱の全部が顔に集中していくような感覚に。頭がふわふわしていって。
ぶわっと盛大な効果音が付きそうな程に自分の顔が赤くなっていくのを感じて。
そうして少しずつ、彼女の言葉を飲み込んでいく。
「………僕、は……っ…マリアさんにそんなこと、言ってもらえるような人間では、無くて………」
「今だって、こんな無理矢理、走らせちゃって…………」
「………、っ…僕……僕は、ただ、マリアさんの笑った顔が見たくて、それで、……恋とか好きとか…まだ………よくわからなく、て……………」
「……………ただ。僕は、…マリアさんのこと。きっと。忘れても、忘れ、ません……っ……どうしたって、どこにいたって、何してたって、きっと、だから…………っ」
淡い想いはまだ、自分の中で恋と呼んで良いものなのかはわからなくて。
ただ、彼女の言葉のその一つ一つが、たまらなく、愛おしくて。
「僕と、ここで。出会ってくれて、ありがとうございます。」
この想いだけは、確かに彼女と同じなのだと。不器用に眉を下げて笑った。
はあああああああああああ???????????カワモトくん???????????カワモトくん?????????????????????アアアアアアアアアアア
>>267 マスジョウ
「ふふっ、じゃあお邪魔しようかしら」
いつだって特別扱いは心を躍らせる。あたしは心から溢れるように笑みを浮かべて、指定された椅子に座る。
少し冷たい今は、オムレツの湯気が嬉しい。
割り箸でいつもより大きく一口を作ると、はむっと口に頬張った。
思ったよりも熱くって、はふはふと目に涙を滲ませながらも卵を味わう。
何もかもを許すような、甘やかすような、優しい味だ。
「……なんだか、島のみんなが通ってたの、わかる気がする」
そう言ってから、渡されたグラスをそっと傾けた。ピリと舌を焼くような刺激が喉を流れて苦味に変わる。でも、それは不快じゃない。フレッシュなフルーツの甘みと混ざってそれは、お酒なんかほとんど飲んだことないあたしでも分かる、目の覚めるような旨味に変わる。
「さすが、自分でおすすめしたってだけはあるのね。……最後の食事が、これで良かったわ、マスジョウさん」
>>191 エセ
魔法を得てから何となく彼女を取り巻く状況が掴めていた。
ここにいた理由、ささやかな諦念は時を経て確かな絶望と腐っていく。
彼女が僕に揺らぐことはそのまま自身の存在を揺るがすことになる。
なにをこんなに執着しているんだ?
自分さえ良ければいいなんてのうのうと生きていた人間が今更他人のことを考えるふりをしている。
人生で初めてアルコールに酔わされたのかもしれない。
1人の侵略者として、謎の宇宙人に興味を持った。
書いてことを全て消される黒板、その隅にどうにかしてくだらない落書きを残そうとした。
存在全てを否定した島でただ1人を肯定しようとしてしまった。
そっと唇を彼女の額に当てた。
自分らしさを取り戻した自分のらしくない行動。
だけど、これはお酒のせいではなかった。
>>220 マスジョウ
「食べに来たら?とお誘い頂きましたからね」
その直後に彼がいなくなってしまった。少し寂しかったので唇を僅かに尖らせる。
「今までの…………」
その言葉と近くから香る懐かしい匂いが涙腺を弱らせる。ううん、これはタマネギのせいだと誤魔化してまな板と向き合う。
普段と変わらない手際でハンバーグチーズデミグラスオムライスを作るだろう。
食堂の中で一番ボリュームがあって、一番の自信作。スプーンで救う度に濃厚なチーズは蕩け、焼きたて熱々のハンバーグは断面から肉汁が零れる。
食べきれなくても二人で食べればいいかなんて、カロリーという意味で食に気にしていたヨダカらしくない事を薄ぼんやり考えていた。最後だからはまだ言えない。
「……私も似たようなものです。習ったものを、ずーっと練習してただけですから」
閉じた箱庭で、作り物のあの人と一緒に。それこそ、時間は有り余るほどあった。
そんな話をしながら料理が完成すれば、お互いの作ったものを交換するように前へと置く。
こちらは飲み物にホットのアールグレイティーを。食事の邪魔をしない優しい味の紅茶だ。
>>265 イノマタ
ドアベルの音に振り向くと、この店では久しぶりに見るご近所さんがいた。
目を細めて笑い、迎える。
「あら、いらっしゃい。よかった、来てくれて……座って座って。
ノンアルカクテル用意してるわよ。
甘いのと、爽やかなのどっちがいい?」
はぁ.........................................................
しんりゃくしゃおまええええええええええええええええええおまえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
>>258 ニシムラ
薄らと弧を描き、鈴のような声を出す彼女の唇に、耳元で囁かれたあの日を思い出して背筋がピン、と伸びる。
「あ、あの、えっと……今日は、その………これ…っ………」
正におそるおそるというような形で、手に持っていた一輪の花を彼女へと差し出す。
「あの……約束、…あれ?約束したか…はえっと…でも……。
名前は、わからないんですが、この花を見た時、その、慧さんを思い浮かべて……チューリップでは、ないんですけど……」
「よかったら……」
女性へ花を贈るのは、飾って欲しいとヨダカに預けた花を除けば初めてで。
包装もしてない状態でこんな、逆にダメだったらかもしれない、なんて思いながらも。
一輪の、カラーを贈ろうとした。
/*はぁ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………*/
>>アリア(続き)
平屋の広々とした和風の家屋。扉をガラガラと開けると彼女を寝室に案内した。小さい一人用の机がひとつ。書きかけのテストの採点がある。
「大したお構いも出来ませんが……」と湯呑みに煎茶を淹れ机に置いてから地袋をそっと開けた。丸めた掛け軸を取り出す。
「……大したものではありませんよ?私の祈りを込めた書です。……受け取ってくれますか?」
>>253 ミズタニ
「あはは、みんながみんなにありがとうだ。」
ミズタニとの会話は心地好い。
彼女はいつも心の欠けた部分に入り込んではそれを埋めてくれる。彼女といるだけで、満たされたような気持ちになる。そんな気がしていた。
恐らくは甘えん坊の彼女。
彼女の出す『好き』の波動がタニグチに響き続けていたのだ。
「もちろん。我ら生まれた日は違えどもどうたらこうたらって言う例のあれだ。
要するに、私たちは、ズッ友だょ?」
最後の所は変な発音だったが、その気持ちに偽りはない。
「結婚なあ…私ここにどのくらいいたか覚えてないんだよね。ここにいる間にHUNTERは何話進んだんだっけ…?あっちの私、どうなってんのかな…。」
んんんん、と首を傾げるタニグチであった。
>>203,>>204 ヨダカ
「万が一『澤田 真司』に戻ってヨダカちゃんを忘れて再会したら、俺は絶対にまたヨダカちゃんを好きになるぜ。絶対に同じことを言うけどな。
だからまぁ、再会しないことを願ってるわ。
ヨダカちゃんが嘘にしたいならそうすればいい。今日俺達は会わずに最後を迎えた、それでいい。
ヨダカちゃんの好きな方が真実だ」
忘れていいと選択肢を与えながら、忘れないように。
自己満足と傲慢に溢れたエゴが、逆刺の付いた棘となって抜けないように、丁寧に丁寧に押し込んでいく。
突き刺されるような視線に、伸ばされた手に、心の中でだけ謝って、見て見ぬフリをした。
仕上げに壊れたサングラスをポケットから取り出して、ヨダカの前に置く。
「こんなんでも俺の命だったからさ、拾われんならヨダカちゃんがいいな」
拾われなければ、そのまま砂に埋れてゴミになるだけだ。
一方的なさよならはもう十分言ったから。
「あ!向こうにいる時も料理作ってくれてありがとな!」
最後にそれだけ笑って言うと、振り返らずに砂を踏みしめた。
>>カワモト
ご注文の固めのプリンを二つ出す。
結局、メニューに載せる暇なかったけど。この二人の思い出の品ってことで何卒一つ。
「はい、どうぞ」
二つ置いて、最後だからと二人が好きな飲み物をそれぞれ置く。ゆっくりしてねという意味を込めて。
「私の奢りだ。旅立ちの祝いに」
これから先は良い事も、悪い事もきっとあるだろう。
巣立ちとも言える二人を今だけは明るく見送ろう。
それだけ告げれば厨房の奥へと姿を消した。
呼べば来るけど、邪魔したら悪いからね。
>>271 ミズタニ
無邪気に笑う彼女は、いつも通りに見えた。
こちらばかり意識しているようで、自分に苦笑する。
そう、これが正しい距離感。少し間違えていたんだろう。
やっぱり、店に来てもらってよかった、と思う。
「そ?ま、常連の中では、ヒナちゃんが1番飲んでくれたかもね。
寝ちゃった回数も……そっちはアマノちゃんといい勝負かしら?
あ、でも今日はピッチャーはやめときなさいね?
せっかくの残り時間、またカウンターで寝ちゃったらもったいないでしょ?
最後に行っておきたい場所もあるでしょうし」
少しゆっくりめにサングリアを作る。
「……はい。今までありがとうの印に、チェリーを一個おまけしておいたわよ」
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