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>>+129 ルクレース
何も考えられなかった。彼女の涙する姿を見て、彼女の震える声を聴いて、胸を裂きそうな思いに突き動かされるまま身体が勝手に動いた。
「そんなこと、……そんな顔で言わないで。俺は貴方にそんな風に、…会えて嬉しいだなんて言ってもらえるような人間じゃない。俺が貴方を殺したんだ。貴方を。何があっても傷つけたくないと思った貴方を殺した。…生きて、…生きていて欲しいと思った貴方を、!」
彼女を抱きしめる腕に力が入る。自然と声が荒ぐ。ああ、彼女は痛くないだろうか。怯えやしないだろうか。―彼女に、嫌われやしないだろうか。
>>253 リリアーヌ
「トッティも!リリーちゃんとお友達になれてホントに嬉しい!」
[リリアーヌと手に手を取って、少女は心から幸せそうに笑う。]
「うん!ずっと一緒!夢の中で、色んなことして遊ぼうね!
トッティも、リリーちゃんがだいすき!」
>>257 オブゼビオ
「.......そうだね。おにーさんは、そうだったね。
そう、トッティが、アイリーンおねーさんの時間を止めたの。
トッティね、あんまりわかってなかったの。自分の時間を進めることしか考えてなかったの。全部終わったら、パパとママに会えるって思って。
でも、今日ね。
アイリーンおねーさんになって、アイリーンおねーさんが考えてたことを見て、サラおねーさんに聞かれて、
トッティのしてたこと、わかったの。」
[自分は悪い子だ。と実感したことも言うつもりだったけれど。この人は多分、良い悪いで結論することは無いのだろう、と、少女はそこで口を噤んだ。]
>>259 オブゼビオ
[彼からの思わぬ言葉に、少女は目をぱちくりする。それから、困ったように笑った。]
「ふふっ、おにーさん、変な人。きっと、おにーさんは、その言葉を.......みんなに向けて、言ってるんだね。大きな流れを見る人、だから。」
>>+126 テルミット
「あうっ」
額を手で弾かれれば、確かな痛みに思わず目を瞑る。
うぅ…いたい…なんて呟きながら、すぐに消えるであろうほんのり赤くなった額にさわさわと手を当てる。
「自分を大切に……うう……テルにー、ごめんなさい…」
眉を下げ、困ったような表情を見せるテルミットに、素直に謝る。
自分のことを本気で心配してくれているであろうことはわかるから。
テルにーははもう、頭が上がらないな…なんて、思いながら心の中でもう一度、ごめんねとありがとうを繰り返した。
「ふわ.......」
[少女はひとつ、欠伸した。]
「アイリーンおねーさんの体で、一晩中探し物してたからかな。もう眠くなっちゃった。
そろそろ、お返事出来なくなるけど.......」
[少女は、傍らにいてくれていたエルスと、リリアーヌを見るだろう。]
>>エルス
「エルシニアさん。トッティのことは気にしないで、好きなところに行ってね。トッティは、もう大丈夫。」
>>リリアーヌ
「リリーちゃんも.......ふふっ、ごめんね。ほんとは、リリーちゃんには......本当は一緒にいてくれると嬉しい。トッティが眠るまででいいから。」
>>+132 ブレイブ
「ええー!わからないの!?」
自分で聞いておきながら、返ってこない答えにリーンは大袈裟に驚きながら、そうして彼のことを見る。
こんなにやつれた顔をしていただろうか?
目元にはクマがくっきりと浮かび、まるで血が通っていないかのような、正気のない表情に。顔や、服にも、赤黒い塊がべたりべたりと無気味な染みを作りあげていた。
それは、ほんの一瞬。
考えたら、否、考えなくてももう、長針がカチッと1度小さな時を刻む程の僅かな時間で。
リーンは彼の存在を理解した。
その上で、リーンは変わらず彼に話し続ける。
「むー。ひどいなぁ。忘れたなんて言わせないからね!テルにーの姿ではあるけれど…。私、リーンだよ!」
>>260>>262トッティさん
「子供は無垢なものです。
何故乗り移ってはいけないのか、乗り移った先の人はどうなるのか、予測出来ないことです。
仕方がない、とは言いません。
お父さんやお母さんに会うためにそれをしていたのでしょう。
ならばそれで良い。
その時、貴女が下した答えなのなら、それが正解です。
後から『ああすればよかった。こうすればもっと...』と言うのは簡単です。
後悔しないように進む。自分の選択を信じる。
そうやって、大人になっていく。」
[そこまで彼女を諭すように優しく話す。
それはもう、労る様な優しい雰囲気で。]
「変な人とは心外です。
大きな流れの中では、戦って勝った。取り戻せた。それだけです。
だから、賛辞の言葉は惜しみません。」
>>トッティ
何故かまだ脳内へ響く声に答える。少女に届くはどうかは、分からないが。
会えるよ、もうすぐ。よく頑張ったね。ごめん。一緒に眠ろう。
>>+138 ダズリー
「本当?わー!さすがダズリーお兄さん…!」
彼が今度はヘンリエッタに似合うかわいいくまの髪飾りを作る彼の姿を想像して、自然と笑みが溢れる。
ダズリーは作業の工程を見せることを嫌がりそうだが、リーンにとってはその道筋や込める想いも含めて一つの作品で、命の吹き込まれたたった一つのかえがえのないものなのではないかと思う。
もちろん、それだけではなく。眠れなくてと暇を持て余した上でできた髪飾りであったとしても。彼が他の誰でもなくリーンを持ち主に選んでくれたことも、等しく彼女を嬉しくするものだった。
「私のは失くしちゃって…あ、でもね、トッティちゃんが見つけてくてたの。だから、大丈夫なんだけど…」
>>+151 ルクレース
さいごの時、貴方の隣で。
どれほど時間が経っただろうか。気づくと彼女は眠ってしまったようだ。彼女をその場へ寝かせ、持っていた自分の上着を掛ける。彼女は、きっとこのまま天国へ行くのだろう。それにふさわしい人だ。
俺には、その罪の重さに応じた罰が与えられるだろう。彼女と共には行けない。行ってはならない。だが、もしいつかこの罪を濯ぎまっさらな自分になれたら、また彼女に会えるだろうか。彼女は変わらず、優しい灰色に俺を映して笑ってくれるだろうか。
眠る彼女の瞼に唇を寄せる。次に会うときは、必ず―。
目元に濃いクマを携えながら眠る自分を見ていた。
あの日から、ずっと悪夢を見続けている。
毎日、毎日、同じ夢を見続けるうちに、いつの日か深く眠ることをやめてしまった。
「………キシシ、この騒動が終わったら、今の俺はどうなるんだろうな?」
砕かれた命の時計は、木片が飛び散り、文字盤が割れ、中の歯車やバネが粉々になっている。唯一、この時計に使われていた金色の針は無残にも折れ曲がり、命を刻むことのできない形になっていた。
砕かれた時計の隙間から、裏蓋が見える。
突き立てられた剣によって、その内側に書かれた文字ごと真っ二つに割れていた。
「………ドリームキャッチャーも、遂に役目を終えたってわけか。」
『attrape-rêve』は母の願いだった。そして、レーヴの為を想って彫られたものだった。
母が死んだあの日から、命の時計を造ることをやめたあの日から。皆に名乗っていた名前の正体。
"トラスト"は、時計職人の名前だから。その夢を諦めたレーヴには、もう名乗る資格なんてなかったから。
せめて、母の願いだったこの言葉で、生きていこうと決めたのだ。
けれど、命の時計は作れなくても、誰かの為になる仕事がしたいと思った。
誰かの夢を運ぶために。
その足で、誰かと誰かの幸せを結ぶ為に。
貧しい人でも気兼ねなく、もちろん富んだ人でも気兼ねなく。誰かと想いを繋げるために。
アトラップ配達。
それが、その夢に共感してくれた友と一緒に立ち上げた会社だった。
──時は満ちた。
全ては選択された。
どの様な結末になったとしても。
……少しばかりの後悔は残っているけれど。
「………これで、いいんだ。」
ぽつりと、零せば。
砕けた時計の傍にしゃがみ込み、時の終焉を見守った。**
/☼ーーー数年後。ハンナが、結婚した。
純白のドレスが漆黒の髪によく映えて美しかった。あの日の彼女を、俺は2度と忘れないだろう。
見知らぬ男の隣で誰よりも美しく微笑む彼女を見て、帰宅後静かに涙した。今までどんな事があっても泣かなかった、泣く事を許されなかった男は初めてともいえる涙を流したのだ。
それでも、彼女を幸せにしてくれるのなら。彼女が幸せになれるのなら。俺は笑って見送ろう。
そう、思っていたのに。
あの男はハンナを殺したのだ。
浮気をして、それがバレて。問い詰めるハンナと言い争ったと、後からどんな手段を使っても吐かせた。
男は、この手で殺めた。家名が汚れるとか、この身が汚れるとか考えずにただひたすらに、あの男の亡骸すらこの世に残さぬ勢いで抹消した。
最後に残されたのは、心に大きく残る伽藍堂のみだった。
何をしても、どれ程時が経っても、ハンナは帰ってこなかった。
当然だ、死者は蘇らないのだから。☼/
/☼”愛していたんだ”。”この手で守りたかった”。
彼女の墓前で涙する日々。涙は止めどなく零れ落ちる。今までの分が、せき止められていたかのように。
そんな時、自分の背後から黒い霧のような、重厚な気配が身を覆う。男とも女ともとれない声が、脳内を震わせ、こちらに語りかけてくるのだ。
額に脂汗が浮かぶ。体温が指先から冷えていく。窒息にも似たそれに、人ならざる者がそばに居ると、初めての感触に怯えすくみ、戸惑う姿は紛れもない人であった。
『可哀想に、最愛の人を喪ったんだね。
ーーーその人と、会いたくはないか?』
それが地獄の始まりとは、あの時の俺は知りもしなかった。☼/
/☼俺はその言葉に頷いた。
悪魔は魂と引き換えに、ハンナを蘇らせた。
彼女はかつて見たあの頃のまま、眠るように固く閉ざされた瞼に蹲るように眠る。頬に触れれば冷たい。
いつまでも目を覚まさない彼女に焦りを覚え、悪魔に問えばーーー『死人が蘇るわけないだろ。それは、悪魔でも神でも不可能だ。』
『でも、たった1つだけ方法があるよ。
《マザークロック》の力を借りるんだ。あれは過去へと遡れる力がある。それで過去へと行き、殺される直前の彼女の魂を引き抜いて、今の彼女に入れれば……完成だ。』
『出来るね?ブレイク。
最愛の彼女は目の前だ。健闘を祈るよ。』
ーーーそうだ、俺は、この為に。
ハンナは置いていけないから、スーツケースに詰めた。
力なく抱えられた彼女をトランクへと下ろす。
それを絶望の表情で見下ろした。正気を失い、濁った緑翠の瞳は一体どこを見つめているのか。そして、彼女の頬に手を伸ばしてその冷たさに絶望する。 ☼/
どこまでも続く暗闇の中。周囲の音も少なくなってきた。眠っているのだろうか。今の私には確かめるすべは無い。
結局のところ、私の人生に何の意味があったのだろう。他人との関係ですら、金で買おうと…いや、買っていたからだったのかもしれない。
所詮、買える関係性など簡単に崩れる。
誰も信じていなかった、信じているのは自分だけだった。
だから、何も持たなくなった私には誰も手を差し伸べてはくれなかったのだろう。
なのに、どうして生きたいなど思っていたのか。
ほんの少しだけ、救ってくれる何かを信じたくて。生きたい、と。
自分の存在を。
誰かに覚えていて欲しいと。
誰かの特別になりたかった。
今はただ、夜明けを待とう。
……ハンナ、愛している。愛しているんだ。
どうか、また俺に微笑んでくれ。
/☼魂の形どった空の心はかつての人の証。
悪魔はらしい振る舞いをする為のサポートをした。
小悪魔とやらの存在も、道すがら聞いた。
万全の体制の、筈だった。
呪殺され、砂になり、こんな事態になるまで俺は俺の過ちから目を背けていたんだ。
俺のかつての教え子ーーーサラはあんなにも立派に責務を果たしたのに。
守りたかった人ーーーヘンリエッタは気丈にも皆を支えきったのに。
自分が殺めた人と、かつての友人達に申し訳が付かないと、その場で膝から崩れ落ちた。
時は、秒針は、残酷にも進んでゆく。☼/
戦いの終わりを見届けながら、
リーンは最後に、残してしまった友人のことを思い出した。
「ルーちゃん、」
リーンの命の時計を砕く決断をした彼女が、その友が既に乗っ取られていたと知り。
きっと、その裏側には、自分にははかり知れない程の、葛藤に、逡巡に、あっただろうに。
それを受け止めることが出来ない、歯痒さに。もっと早く。もっときちんと向かい合うべきだったと。後悔ばかりが積もっていく。
正しく、終わったその後に。
果たして、この国に反旗を翻した自分のこれからはどうなるのか。そんなことなどは知る術もなく。
>>レーヴ
リーンは、配達人の、レーヴの元へと駆け寄った。
手紙を書くことは、実態を持たない自分には叶わなかったが。正しくこの国の人間として生きてきた彼なら或いは、伝えられるのではないかと一縷の望みを胸に。
彼女に向けての、言伝を頼んだ。
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ルーちゃんへ
ルーちゃん、大好きだよ。もしまた会えるなら、きっと、今度こそ、私から貴方を抱き締めるから。もし、会えなかったとしても。
ルーちゃんなら、一緒に泣いて一緒に笑って、自分自身と向き合おうと、正しく時を刻もうとしたリンちゃんなら、また、新たな友人と出会えると信じているよ。
たくさんごめんね、たくさんありがとう。
願わくば、また会えることを。
アイリーン・クロッカー
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