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>>462 ルーツ
「っルーちゃん!!」
彼女の体ごとぎゅっと抱きしめる。
「うん、うん、ぶっ飛ばそう、一緒に、…!でも待って、今はだめ。気持ちはわかる、でも、刺激しちゃだめ……!」
まるでスローモーションのように、目に焼き付いた先程の光景が思い出される。
サラが魔女に向けたナイフは、届くことはなく。突如現れた黄金に輝くドラゴンに、まるでその辺のゴミのように嬲られていった。
本当は自分だって今すぐ彼女の元へと駆け出したかったが、自分の信用する薬屋の彼やブレイクたちが駆け寄るのを見て、そうして隣の彼女を見て、歩みを止めた。
もし、ルーツまで、先程のサラのようになってしまったら。そんな恐怖がリーンを支配する。
>>508 リリアーヌ
リリアーヌとサラの視線の間に腰を落とし、わざと彼女の視界から後ろの騒ぎを隠す。
どうやら発明家らしきものが、水を絶やさず供給しているようで(>>485)、きっともうレーヴ達が動かずとも事足りているのかもしれないが……
「……よし。いい子だ。」
そう言って、ニコリと笑うと彼女の頭を優しく撫でた。
「確か、向こうに商店があったはずだ。そこなら氷も冷たい水もあるだろう。あのお嬢さんの為に、今の俺達に出来ることをしような。」
幼い少女の手を取り立ち上がる。城とは真逆の方向へと足を進めれば、後ろの喧騒が遠ざかっていくことだろう。
微かに、医者と国王のやり取りが聞こえてきた(>>506 >>510)。リリアーヌと共に水や氷をここに運び終える頃には、サラは病室に運ばれて、あの惨状も片付いているはずだ。
幼き少女にこれ以上のサラの傷ついた姿を見せないためにも、レーヴはそこを後にした。
「アベル。引き上げるぞ。
大多数の国民たちは、私が戦争をしたいわけではないことを理解してくれているようだからな。
あとはやつらに任せておけ」
*/
そう言って、公然のど真ん中に位置していた魔女は、臆することなく街角へと消えてゆく。
その後ろ姿を追うものがもしいたとするのなら−−彼女は、相手になるだろう。
/*
胸に手を当てる。チクタクと秒針が自分の命を刻むのが聞こえる。
マザークロックに選ばれたものだけが、今この場で時を止めずに動いているのだという。周囲を確認すれば…15人ちょっとしかいない。
その中で、私の時が動いているのは事情を知っているものからすれば、異質に見えることだろう。
私は、何一つとして持たない男だ。
「はあ…」
思わずため息が零れる。国を救う英雄だ?そんなこと、地位と権力にすがりつく人間に任せればいいだろう。
愛国心がない訳でない。ただ、迷っているのだ。
自分に何が出来るのかと。
ひとつ間違えて失うのは自分の生活だけではないという事実が重くのしかかる。
/*
ぽんぴーん!
けが人を抱き起こす等の行為は危険です。絶対にやめましょう。
………いやぁ、わかってたんだけどレーヴくんは熱くなっちゃったんだよねぇ……ごめんねぇ………ごめんね…………(´;ω;`)(´;ω;`)
**村中に卓をやりたい人にるーぷさんからのワンポイントアドバイス。
前半よりも後半がオススメ。
例え、大事な場面でもログが少ないと割となんとかなります。
>>517
魔女と竜が広場から去るのをただ見ていた。
それしか出来なかった。
姿が見えなくなった頃、テルミットは肺に溜まっていた空気を一度に吐いた。
「くはっ。……結局何も出来なかったな…。
なあ、《クロノス》。出直しだ。明日からもどうやら気の休まることはなさそうだぞ。」
拳の形に少し凹んだ操作盤を撫でながらテルミットはもう一度ため息をついた。
>>517 シルヴィ
…………………はあ…………めっちゃ怖かった。
(何をするでもなく去っていこうとする魔女の背中に緊張の意図が切れたように深い溜息を漏らした。マスクがない分、吐き出された二酸化炭素は邪魔されることなくその場の空気に溶け込んだようだ。気付けば冷や汗を書いていたようで袖でゴシゴシと顎や額を拭う。
妙なことに巻き込まれてしまったようだ。こういう重要な決め事に参加することなど、今まで1度もなかったと言うのに。なぜ自分はこの場に残される側だったのだろう。)
……そういえば。
>>436 トッティ
(少女に名前を聞かれていたのに急な事態に対応しきれていなかった、一旦驚異は去ったと判断し彼女の元へ向かう。やはりまだ意識はある。彼女も選ばれた人間だということだ。それかもしくは…………否、考えるのは良そう。そう言うのは明日から考えればいい)
……トッティ。無事?
[《マザー・クロック》を盗んだ輩は誰か?
そんなことは知ったことでない。彼処で意識を持ったまま残った十数人の中には、全く知らない人間も居た。
であれば、誰が犯人なら都合が良いかを考えよう。
当然、疑われにくいものが良い。例えば]
[幼い少女だとか]
死病診 エルスは、捨て子 リリアーヌ を能力(占う)の対象に選びました。
/*
ピコンとないないしてたはずの暗い過去の設定が掘り起こされたのでやっぱりその路線でいくことにしようか……霊能者にもなれたしな…………………
/*
ブレイクさんと仲良くなりたいな〜♪なんて思ってたのに初絡みがオッサン呼びなうえに最低な事をやらかしてしまって頭を抱えている…………とりあえず、お医者様と薬剤師さんとはお話出来た……リリアーヌちゃんともお話出来た……………うん……明日からも頑張ろうね……
サラの安否を不安に思っていれば、
>>502 エルス
目一杯まで喉を震わせ張り上げられたような、サラの無事を知らせるその声に、全身の力が抜ける。
そのまま力なく地面へと膝をつき、は、と息を吐けば、ようやっと
「よかっ、た…………」
なんて、安堵の言葉を口に出せた。
手当てを受けた彼女は男手に抱えられて城へと運ばれる。思い出されるのは先刻前、サラと2人笑い合っていた光景。
そこからまだ、全然、時は刻まれていないのに。
魔女の、人智を越えた力には、人間はあんなにも容易く、脆い。
そうして宣言された。
マザー・クロックを失えば、私たちは……
今は一命を取り留めた彼女も、確かに隣に立ってくれた友も、これまで出会った人々も、みんなみんな、この手から滾れ落ちていってしまう。
そんなこと、絶対にあってはならない。
リーンは震える足を、それでも地面を強く踏み締め立ち上がる。そうだ、友は言ってくれた。新聞屋の私に出来ること。
まずは、この場で起きている、マザークロックと親和性が高い、と国王は言っていた。全員の顔と名前を、覚えるべきだろう。
そう考えたリーンは、メモ帳とペンを握りしめ。城下町を駆けていった。
……。
[ベッドに横たわるサラを見る。此処に彼女を連れてくる間に更に陛下に御願いをして、彼女でも着られるサイズのゆったりとした服を寝巻き代わりに着せた。
全身骨折だらけで包帯まみれの少女の姿は酷く痛ましい]
……骨が驚く程に生える……薬か……。
[鞄の中に入れっぱなしになっていた正体不明の薬を取り出して眺める。
理屈の分からないものに頼る不安はあるが……このような状況ではそんなことも言っていられないだろうか]
明日……ジュラムに聞いてみるか……。
一通りが済んだテルミットは、動かなくなってしまった《クロノス》を広場に残し、分離した自走脚部で工房へと戻ってきた。
声もなく扉を開き中へ入る。
室内のテーブルには冷めた料理と、その隣の床に事切れたように倒れているサーメートの姿があった。
このまま魔女の言う通り《マザー・クロック》が奪われてしまえば、『選ばれなかった』彼女は眠りから覚めることは無い。もちろんテルミットとて無事では済まないだろう。それどころか、途中命の時計を砕かれるようなことがあれば、それは直ちに死を意味する。
テルミットは小柄な彼女をひょいと抱え上げ、自室のベッドへと運んで寝かせた。
一人テーブルにつき、すっかり冷めてしまった料理を大事そうに平らげると、作業場へ向かい必要な部品や燃料を自走脚部へありったけ積み込んだ。
「あとは任せたぞ、我が弟子よ。」
ぽつりと呟き、テルミットは再び広場へと戻って行った。
/☼部屋についても、エルスと共にサラの世話を焼く。
目を覚まさない彼女に若干に不安を抱きながらも、規則正しい寝息にエルスの大丈夫だという言葉を信じる。
彼が見てくれるとの事だったが、不安が拭えないので部屋の外にある目の前の壁に胡座をかき、目を閉じた。
眠りにつきやすい状態とは言い難いが、疲れが溜まっていたのだろう。ブレイクの意識は闇に飲まれた。☼/
/☼深い眠りにつけば、夢を見る。
それはもしかしたら、同じく魂を奪われたジュラムには見えているかもしれない。
ハンナ・マルセイユ。
漆黒の艶やかな髪と、絹の肌をもつ女性。
ブレイクの想い人がーーー固く閉ざされた瞼が目立つ顏は、まるで眠りについたままのようだ。
力なくブレイクに抱えられた彼女がトランクに詰められている姿と、それを絶望の表情で見下ろす彼の姿。
ブレイクが正気を失い、濁った緑翠の瞳で見つめている。そして、彼女の頬に手を伸ばしてその冷たさに絶望する。
夢は、ここで途切れた。☼/
**前の村でもハクさんのキャラの世話を焼いたな???
今回も焼くの?いやでもブレイクは元弟子を放ったらかしに出来ないよーーー
**バトってもいいよ!ってたかみをさんから許可もらったから戦いたい!!!!そういう村じゃないけど!
ナイフで戦わせてくれ……描写頑張るから……
ヒェッヒェッヒェ……
ヒェッヒェッヒェ……
[城門前で出会った親切な若者にもらいました《歩け、その命を…、なんだっけ?がスルスルと動きます。
老人は祭りの中をそれに乗ったまま冷やかし、か細いながらも満足げに笑い声をあげます。]
ヒェッヒェッヒェ……
魔力を感じぬ……これは絡繰かの?
絡繰だけでこのようなものとは流石は文明国よの……
ひ弱な老人にもお優しい国じゃわい。
……ムム?
[突然民衆が慌て出します。民衆が見つめる先には黒い霧が現れ––––、人の流れと逆行するように逃げ出す人で中心街は混乱を始めました。]
ヒェッ!
もしやこの王国でも……
なんたるなんたる事件じゃ……なぜそう争いごとを起こしたがるものばかり……
もっと皆、平和に過ごせばよいものを……
ハッ…!ぼんやりしとる場合ではない、何れにしてもさっさと逃げ出さねば……
ゆけ……エーと、《歩け、命のなんとかくんβ》よ……ワシをここから逃すんじゃあ……!
[《歩け、その命の…》はギギと了承したような音を立てると、老人を乗せたまま黒い霧へ突っ込んで行きました。]
家庭教師 オーリは、能力(去る)を実行することにしました。
結局残ってしまった八本のりんご飴。
今日はあまりにたくさんの出来事があった。
祭りの期間中借りてるこの宿も宿泊を延長する必要がありそうだ。
祭りに来て、謎の力を得て、善意を押し売りしていたら、愛棒が嬲られて、犯人探しが始まった。
今気になるのは何よりサラの容態だ。
明日、起きたらすぐ声をかけよう。
そう決めていても、なかなか寝れない嫌な夜だった。
『オズワルド、でかしたぞ。まさかお前があの魔女と面識があったとは』
[兄にばかり目をかけていた父王が、初めて私に笑顔を向けた日。色褪せてきた光景が、あの女との再会によって蘇ってくる。
遠い過去の話。私にはもう関係のない話。]
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