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もくもくと蒸気をあげて駆動する機械、ぐるぐると絶えず回る無数の歯車。
──今日は時計の国で年に一度催される三日間のお祭り。
城下町では時計職人たちが意匠を凝らしてつくりあげたさまざまな時計がずらりと飾られ、他にもたくさんの出店が並んでいます。
普段は灯台にある《マザー・クロック》が間近で見られることも、このお祭りがいかに特別なものかを物語っていることでしょう。
この日を楽しみにしていた国民たちは、心を弾ませながら城下町へと赴きます。
1人目、国王 オズワルド三世 がやってきました。
国王 オズワルド三世は、村人 を希望しました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
/**/
次回村建てる時はもう失敗しないって思ったのにまたいろいろとやらかした。しにたい。
でもダミーがサトシになることは避けられて本当によかった。
どうもたかみをです!
今回はたくさんの参加表明をくださりありがとうございました。
プロローグは明日からですが、なにとぞよろしくお願いします!
[かつ、かつと。靴の音を規則正しく床に響かせて、開け放たれたホールへと向かう。そこでは既に、宮廷に仕える時計職人たちが、《マザー・クロック》を展示しているようだった。]
……ああ、ご苦労。
お前たちはもう下がっていいぞ。せっかくの催事なのだから、羽目を外してこい。
[私は時計職人たちに声をかけてから、大きな台に飾られた《マザー・クロック》に視線を落とす。
時計の国に繁栄をもたらした《マザー・クロック》への感謝と祈りのために始まった祭り。
時計塔からこの国を見守る原初なる時計は、この三日間だけは地上に降ろされ、国民が近くで見ることが許されている]
[鈍く光るアンティークのそれには幾つもの歯車が噛み合って、絶え間なく針を進めている。
一見ただの時計だが、これには過去から未来まで、世界の智慧の全てが詰め込まれている。私はそれを知っている]
そろそろ国民たちが来る頃だな。城内は開放されている間は好きに入り、回るといい。
といっても、特別なものはこの《マザー・クロック》くらいだろうが。
村の設定が変更されました。
2人目、時を愛する貴族 サラ・クロノスティス がやってきました。
時を愛する貴族 サラ・クロノスティスは、共有者 を希望しました。
空を煙が覆っている。私の好きな空。
国に、無数の時計の音が響く。私の好きな音。
油差しの臭いが立ち込める。私の好きな臭い。
そこにいるのは、年に一度の至福の時を過ごす国民達。
私の好きな国民達。
当たり前のように。変わらぬ事無く、生きる時を刻んでいく命達。
サラ・クロノスティスは、時計の国の城下町を。
緩やかに華やかに。されど心の動悸を高らかに鳴らしながら赴き歩く。
時を愛する貴族 サラ・クロノスティス が村を出て行きました。
2人目、傭兵 ブレイク がやってきました。
傭兵 ブレイクは、蝙蝠人間 を希望しました。
/☼華やぐ街の喧騒。
俺には相応しくねえなと苦笑いしながらも、石畳を踏みしめて行く。
今日は無礼講、か。
ま、言葉に甘えるとするかね。
銀鼠色の月と鮮黄色の太陽。
群青色の盤面には無色透明の星が瞬く。
開いた胸元からはそんな時計が首から下がっている。☼/
3人目、死病診 エルス がやってきました。
死病診 エルスは、辻占狂人 を希望しました。
4人目、新聞屋 アイリーン がやってきました。
新聞屋 アイリーンは、村人 を希望しました。
5人目、時を愛する貴族 サラ・クロノスティス がやってきました。
時を愛する貴族 サラ・クロノスティスは、共鳴者 を希望しました。
首に掛けた、サラの命が揺れる。
サラの生きてきた時間を詰め込んだ、命の時計。
上級貴族である、クロノスティス家の次期当主の証。
代々継承されるタンザナイトの宝石を縁に嵌め込んだ、心臓程の大きさの時計。
家の象徴の模様を掘り込まれたそれは、サラにとっての誇り。
文字通りの心臓とも言える時計を撫でて、今回店を出展していると聞いた友人の店へと歩く。
6人目、手紙配達人 レーヴ がやってきました。
手紙配達人 レーヴは、霊能者 を希望しました。
─────────────────────
縦横無尽に駆け回る!西へ東へ北へ南へ!
アナタの街の配達人!
アトラップ配達をどうぞよろしく!
─────────────────────
7人目、捨て子 リリアーヌ がやってきました。
捨て子 リリアーヌは、照坊主 を希望しました。
少女は、祭りで華やぐまちを歩いていました。彼女が跳ねるように歩く度、彼女の首からかけられていた、懐中時計が瞬きます。
彼女の名前はリリアーヌ・キャンベル。キャンベル家はこの町では名の知れた貴族。そのキャンベル家の長女こそ、彼女リリアーヌ・キャンベルです。
「今日はお祭りの日! とっても楽しい特別な日!」
くるりとリリアーヌは回転してみせると、へへっと嬉しそうに笑います。深窓の令嬢として普段は出歩くのも許されない彼女は、今日という特別な日を、心待ちにしていたのでした。
「お父様もお継母さまも、今日は一人でお出かけしていいなんて、なんて素敵な日なのかしら!」
何も知らないリリアーヌは、無邪気に笑いました。
8人目、人形が喋るよ! ルーツ がやってきました。
人形が喋るよ! ルーツは、小悪魔 を希望しました。
大きなリュックを背負った彼女は右手に白い髭を蓄えた可愛いおじいさんの人形をはめている。
なにかの目線を気にして、それでも彼女の世界は独立して確立している。
年齢より可愛い声をどうにか嗄れた声に落とし込んで人形の口を動かす。
「ルーツよ、これが祭じゃ!楽しむぞ!」
祭を前に気持ちが舞い上がったのか、作った声に満足したのか、口角を上げながら彼女は頷いた。
9人目、人嫌い ダズリー がやってきました。
人嫌い ダズリーは、おまかせ を希望しました。
─────ああ、臭い臭い。
(ここの黒い煙のにおいにはすっかり体も馴染んでいるものの、人のごった返す独特な臭いはやはりまだ慣れない。怪訝そうに眉を寄せながら装着しているマスクの紐を後ろでさらにきつく縛る。)
マザークロック様々だな……なんでそんなに見たいんだか。
(とは言いつつも、自分もその物好きのひとりに過ぎないのだと自らを嘲た。)
時を愛する貴族 サラ・クロノスティス は肩書きと名前を 上級貴族 サラ に変更しました。
10人目、蒸気機関技師 テルミット がやってきました。
蒸気機関技師 テルミットは、おまかせ を希望しました。
職人街のとある倉庫。
勢いよく噴出する蒸気と激しく運動する無数のタービンが、その巨大な機構の活動を証明していた。
その振動でガタガタと音を立てるパイプと回転する歯車がやかましく鳴り響く中、男―テルミット=ヴィブラートは声を上げた。
「…ふふ…ははは!はあーっはっはっは!!!
遂に…遂に完成したのだ!私の最高にして究極の時計《時を刻むくん改》が…!!
……予定よりも随分大きくなってしまった気もするが……まあ誤差の範囲だろ。」
ガコン!と一際大きな音を立てて、《時を刻むくん改》が身を揺する。
「さて…どうやって運びたしたものか。そこまで考えていなかった。」
テルミットは時計の周りをぐるぐる回りながら思案する。足元に落ちた鈍く光る真鍮の歯車には気付かないまま。
大きなリュックを背負った彼女は右手に白い髭を蓄えた可愛いおじいさんの人形をはめている。
なにかの目線を気にして、それでも彼女の世界は独立して確立している。
年齢より可愛い声をどうにか嗄れた声に落とし込んで人形の口を動かす。
「ルーツよ、これが祭じゃ!楽しむぞ!」
祭を前に気持ちが舞い上がったのか、作った声に満足したのか、口角を上げながら彼女は頷いた。
─────ああ、臭い臭い。
(ここの黒い煙のにおいにはすっかり体も馴染んでいるものの、人のごった返す独特な臭いはやはりまだ慣れない。怪訝そうに眉を寄せながら装着しているマスクの紐を後ろでさらにきつく縛る。)
マザークロック様々だな……なんでそんなに見たいんだか。
(とは言いつつも、自分もその物好きのひとりに過ぎないのだと自らを嘲るのだった。)
頭につけたフリル。耳にあしらった時計の装飾からチクタク音がする。外出用にいつも付けている、命とは別の時計。
美しく装飾出来そうな店が無いかも合わせて探す。
「ふふ。そう。二人で出すことにしたの。
素敵な目覚まし時計ね。ユリ。
一つ、買わせて貰うわ。後で家のものに取りに来させるから」
同じ学園に通っている、女学生が売っている時計を購入する。
父を時計職人に持つ友人は、隣にいる同じく学友の子と照れ臭そうにはにかんでいる。
商品を出すかを悩んでいた彼女は、吹っ切る事が出来たようだ。
サラは、時が進んだそのものの風景を慈しむ微笑を見せると、また他の時計探しへ向かう。
11人目、薬師 ジュラム がやってきました。
薬師 ジュラムは、小悪魔 を希望しました。
祭りの喧騒から四つ、五つ離れた通りをずっと突き当たりまで歩いてゆけば、少々陰気で多少オンボロの、変哲もない薬屋がある。
《スミスの薬屋》。どこにでもありそうな名で、時々途切れながらも閑古鳥は鳴かないような、そんな店だ。ギィと鳴る木の扉を押せば、当然ながら草の苦い匂いが鼻を刺す。積み上げられた葉やら虫やら、色んなものが閉じ込められた瓶の隙間に、男がいることには気づくだろうか。
一人の少女が、小脇に紙の束を抱え、街中を駆け回るところから、今日のお話は始まります!
「号外ごうがーい!今日は待ちに待ったお祭りの日だよ!今日から3日間はみーんな平等!無礼講のお触れが出ているよ!仲良くお祭りに参加できるんだよー!」
道ゆく人々に声をかけながら、でっかく『号外!!お祭り特別号!!』と見出しの入った紙を渡して行く。
綺麗に結われたおさげを揺らし、それに合わせて羽織ったケープやスカートもひらりと舞う。
はぁ……。
[今日は年に一度の祭りの日。町の誰もが朝早くから、見渡す限り浮き足立っている。
男は、騒々しい町の様子を僅かに開いた自宅の窓から眺めて眉間に皺を寄せた]
今日は患者が増えるだろうな。
[ぼそりと零し、ぐっと伸びをしてベッドから抜け出し動き出した。
顔を洗い、歯磨きをし、服を着替えた。顔全体を覆い隠してしまうほどに大きなマスクを被り、キッチンへと向かう。
湯を沸かし、煎った豆を機械で砕き、カップをセットして2杯分のコーヒーを淹れた。
そして、それに口を付けることなく流しに捨てた]
さて、行くか。
[町は祭り一色でも、男のやるべきことはいつもと変わらない。行きつけの店で朝食を取り、それから仕事を始めるのだ。仕事の合間であればかの《マザー・クロック》を見に行っても良いかもしれないが。
彼ーーエルシニア・カフネは自宅を出て町へ歩き出した]
12人目、少女 トッティ がやってきました。
少女 トッティは、おまかせ を希望しました。
[少女は人目も気にせず、時折踊るように、弾むように、くるりと回りながらスキップをしていた。すれ違った人は、少女が何か歌っているのを聴いたかもしれない]
「♪ぜんまいくるくる手まき時計。
かちかちくるくる準備する。
いちにち始まる準備する♪」
[今日は一年に一度のお祭りの日。13になったトッティは、初めて一人でお祭りに参加するお許しを貰ったのだ]
「けーん、けーん、ぱっ!ふふっ♪
マザークロック♪マザークロック♪おかおを見せてね、マザークロック♪」
全能神は焼き鳥を咥えていた。
とてとて、とてとて。
ゼウス 「これは、これは。我の大好物を買ってくれたのか?」
少女は神を前に小さく頷いた。
ゼウス 「ルーツの信心深さは本当に尊いな、おじいちゃんも嬉しいぞ。」
全能神は口をパクパクさせる。
少女は恥ずかしそうにはにかんで首を振る。
第三者から見たら気が触れたような世界が彼女のパーソナルな世界。
20歳を迎える彼女は人形とお喋りをしている。
いつもはのんびりと客を待つ男だが、今日に限ってはそんなわけにもいかない。黒く小さい眼鏡を鼻に引っ掛けてヒョロリとした体躯の男は、薄笑いを浮かべながら薬瓶を纏めている。
「さァ、稼ぎ時だネ。」
敷き布で簡単に纏めた荷物を両手で抱えて、どうにかこうにか表の通りへ歩いていった。
/*一応、三人分程は同じRPが出来そうなチップは用意してはいたんですけれどね……?
この先走りフライングロケットダッシュヒューマンほんとギルティ………………*/
上級貴族 サラ は肩書きと名前を 貴族 サラ に変更しました。
/*キャラチ争奪戦やばいな0:00のうちに投稿したのに、サラに負けた.......そして第二候補のリリアーヌのキャラチも取られていたw
第三候補残っててよかった〜
今回はロリします。
何気に中学生以下の年齢の女の子するの初めてかもしれぬ*/
/*今回の村ではふしぎちゃんとしてのんびりお祭りを楽しむ!
そして役職は、最近は大抵なにか希望していたいたけど、今回は天に委ねる*/
/*トッティは時間の神で検索してたら引っかかったエジプトのトト神から。クロノスと迷ったけど、あんまり女の子っぽくなかったからトト神のほうにした
時計のデザインは、キャラチ決まってからにしようと思ってたので、詳細はこれからこの子に合うのを考えます*/
/*赤ちゃんのときに孤児院の前に時計つきで捨てられてた。人の言うことをそのまま受け止める素直な子*/
13人目、令嬢 ヘンリエッタ がやってきました。
令嬢 ヘンリエッタは、占い師 を希望しました。
家庭教師 オーリ が見物しにやってきました。
家庭教師 オーリは、見物人 を希望しました。
ヒェッヒェッヒェ……
《マザー・クロック》、命の時計じゃったかな?
はてさて文明国というのに訳のわからん文化があることだわい……
一つでもいいからお土産に持って帰れたら、あの口うるさい母親に目にも見せてやれるんじゃがの……
ちょこっと一つもらえんかのぅ……
[危なっかしい足取りで、街道をちょこちょこと杖を突いて歩きます]
>> ブレイク
丈夫な男にぶつかってルーツはよろめいた。
あっ、と声をもらして、人形を用意する。
ゼウス「大丈夫かね、そこの男。ルーツが迷惑をかけたな、怪我はないか?」
作った声は少し脅えていた。
>> ケロイドの男
(ドンッ
猫背のせいで視線も下に行っていたせいだろう、ガタイの良い何者かに肩がぶつかってしまった。そう鍛えてもいないヒョロい体は呆気なく反対側に仰け反り、そこでようやく視線を上げた。
目立つケロイドは何の過去を物語っているのだろうか。そう思うのも束の間で明らかに不服そうな目をじっとり男に向け、舌打ちを残す。)
ゴールドのボタンにクリムゾン色のリボンの付いた留め具の付いた真っ黒なケープの下、淡いコーヒー色のブラウスは小さな歯車型のボタンが付いており、襟元はシンプルではあるものの、左側にイニシャルと羽根の刺繍がアクセントのように施されている。袖は少し窄まっており、袖のまわりにランプブラックのベルトが巻かれている。
肩紐のベルトは袖元と同じランプブラックでスカートの三分の二の長さまで装飾のように取り付けられている。
スカートは二重構造になっており、内側はチョコレートブラウンの細ボーダーにフリルの付いた膝丈3cm程度の長さだ。その上に裾が少し短めに左右や後ろをぐるっとモスグリーンの布地で腰まで覆っている。前や下からちらりと見えるボーダーラインの配分は完璧だ。
時計はスカートにチェーンで通されゆるりと垂れている。動けばちゃらりと揺れるそれは、チェーンにつけられた歯車型や羽根型、汽車型のチャームやディープレッドやチョコレートブラウンのリボンなどが不規則に彩っている。
肝心の“命の時計”は、シンプルなデザインながらも秒針の先端に小さな、自分の目と同じ色の石が埋め込まれており、外枠には細かな技巧で綺麗な羽根が描かれている。
「はいはいどうぞー!」
なんて言いながらあっちこっちを駆け回る。
そう、これがあたし!
新聞屋のクロッカー家次女、アイリーン!
みんなからはリーンて呼ばれているんだ!
みんな、覚えてよね!
っと。
ここで、はい!くるりとターンしておでこの前に右手を出してビシッと……うん、決まったね!
[エルスの職業は医者である。主に死に至るような感染症が専門ではあるが、基本的な医療知識はそれなりに身に付けていた。
それ故に、皆が慌ただしく駆け回る祭りの期間は怪我人などが割とよく駆け込んでくるのだった]
蒸気が空へと昇っていく。黒い煙が空を覆って、今日も都会はどんより空だ。
パルクールよろしく飛び出た煙突やトタン屋根を掻い潜り、足を痛めない程度の高さから飛び降りる。
足を着けた先、路地裏に住む猫にはさっき挨拶を済ませたばかり。また来たよと頭を撫でれば、向こうは呑気に欠伸で返してくる。
……平和そうで羨ましいねぇ。
どこの悪ガキが書いたのか、色とりどりに"アートされた"ブロック塀を軽々と超えれば、ほうら、見えた。
「ばーちゃーん!今日も孫から手紙来てっぞ〜!」
ブロック塀の向こうに住む老婆へ手を振り、自慢のローラースニーカーを転がして颯爽とその場に辿り着く。
着けていたゴーグルを外し、背負っていたリュックからガサゴソと手紙を一通取り出せば、腰を屈めて縁側で茶を啜っている老婆へ受取票と共に手渡した。
ガシャンガラガラ、と、職人街に破壊の音が響き渡る。
周辺の住人は、やれやれまたかと肩を竦めたことだろう。
「扉が小さければ大きくすれば良いだけの事!
サーメート!あとは任せた!私はこのまま祭りに出るから、お前も事が済んだら今日は自由にしていいぞ!」
《時を刻むくん改》はテルミットを乗せて蒸気を噴き上げ、自走する。
「では行ってくる!」
走り去る師匠と突き破られた扉を交互に眺めて、サーメートと呼ばれたテルミットの弟子は酷く疲れたように嘆息した。
14人目、令嬢 セレナ がやってきました。
令嬢 セレナは、村人 を希望しました。
城への道を歩きながら、セレナは独り言を呟く。
「あら、もう随分と人がいるのね。
私、人混みは嫌いなのだけど。
……お祭りだから仕方ないかしら。」
道の至る所で人々が談笑している。
彼らを横目に見ながら、ゆっくりと歩いていく。
貴族はいつ何時たりとも優雅であれ、なんて父は言った。
何回聞いても馬鹿らしいと思うけど、身体に染み付いているのだから呆れるやら情けないやら。
「私もお祭りを楽しめるといいのだけど……少なくとも、退屈が紛れるくらいには。」
「ああもう!ジャンの小うるさいこと!
やーっと!抜け出してこれたんだから。
うふふ。お祭りにお目付役と行くなんて興醒めよ。
私うんとたのしみにしていたんだから!」
髪には祖父の形見をお守りに。
まだ見ぬ世界に胸を躍らせて少女は街へと駆け込む。
目移りしながら走るうち、<<令嬢 セレナ>>とぶつかった。
令嬢 ヘンリエッタ は肩書きと名前を 箱入り娘 ヘンリエッタ に変更しました。
大きな通りに出ると、朝早いにも関わらず既にチラホラと店が出ている。しかし、まだ幾らでも良い場所が取れるだろう。
通りの交差する場所から少し奥、人通りが多くて店を見る余裕のある場所。そこに敷き布を広げ、薬瓶を種ごとに分けて並べてから歯車じかけの機械を脇に置く。小さな椅子と折り畳みの机を広げると、机の上には幾つかの小さな看板を据え付けた。
一番目立つ赤い看板には、『咳止め! 即ぐ効く』。その横には『特性目薬、これで煙も平気』、『その他諸々、調合します』などと手書きの文字が並んでいる。
外つ国の人には慣れぬこの空気だ。毎年のように飛ぶように売れるが故に、大声を出すことも無く悠然と笑みを浮かべて座っていた。
令嬢 セレナ は肩書きと名前を 地主の娘 セレナ に変更しました。
[途中すれ違った幼い少女に挨拶を返し、エルスは町中を通り過ぎてゆく。新聞屋の少女と手紙配達人の青年が忙しそうに視界の端を駆け抜けていった。
そうこうしている内に行きつけの店へと辿り着く。
レトロな外観の喫茶店。今日は祭りだからか、店の前に小さな屋台が出ていた。
喫茶店の扉を押し開け、マスターに声を掛ける。いつものものを、と言えばすぐに伝わっただろう。
マスクを外している間に、じきに出てきたシンプルなサンドイッチを齧りながら新聞を読んだ]
手紙を届けて受取票にサインをして貰うだけなのに、どうしてあの家に行くと付属品が多々ついてくるのだろうか。
持たされた巾着を開けて中を見ると、今日はどうやら砂糖飴らしい。色とりどりの綺麗なそれは、口に含むと甘い砂糖の味がする。コロコロと口の中で転がせば、途端ガリッと噛み砕いた。
「よぅし、次行くか!」
糖分補給は充分できた。必要以上の休憩は商売の質を落とすことになる。
首にぶら下げたゴーグルを装着し、ローラースニーカーを走らせて適当な路地を見つければ、近道とばかりに身体を急旋回させてその奥へと入っていき、軽々とした身のこなしであっという間に屋根の上へと登りつめた。
見上げた空は先程と変わらずどんより暗く、しかしお祭り騒ぎに浮かれた街は、そんな空をものともしない程に活気で賑わっている。
「時計なんて見て、何が楽しいんだか…」
恨めしそうにその光景を見てため息をつく。瞬間、トタン屋根を蹴って走り出した。
飛び移ったレンガの屋根が、レーヴの体重を支えきれずに少しだけ欠ける。しかし、どうせ無人の家だからと構わず次から次へと飛び移り、空を駆けた。
黒い煙の昇る空、蒸気の匂い、機械の音、色とりどりの街の賑わい。
ふと、階下から子どもの声がする。その声に片手を上げて応えれば、次の配達の為、レーヴはその場を後にした。
どすん!
大きな音を立ててぶつかり、その勢いのままに尻餅をつく。
>>35 セレナ
「いたた……まあ!ごめんあそばせ。
おほん……いえ、ごめんなさいね。
私ちょっとよそ見をしてしまって。お怪我はないかしら?」
きっとこんな時物語なら最初にぶつかるのは運命の王子様。
しかし現実は自分と身分の近しいであろう女性。
「うまくはいかないものだわ」と小さくつぶやくが、よそ見をしていたのは事実。お詫びはしなくては。
/*好きなもの:アンティーク時計。古いものは、それだけ時間をその機工に詰め込んでいるから
時間ガチ勢。家は屈指の時計募集家の側面を持っている*/
15人目、貿易商 アーネスト がやってきました。
貿易商 アーネストは、智狼 を希望しました。
父が呼ぶ声がする。今日は年に一度の書き入れ時だ。臨時の店舗−と呼ぶには聊かお粗末だが、大事な商品を並べるテントは今朝早くから父と、孤児院の子供たちと自分とで立ち上げた。弟が検品した時計やその装飾品をテントへと運びながら、父へと返事を返した。
「はい、ただいま!」
両手に抱えるこれは単なる金儲けの道具ではない。注ぎ込まれた職人の心血と情熱を忘れずに、商品には敬意を払って丁寧に扱うことは、まだ年端もいかなかった頃から父に叩き込まれていた。すべては、まだ見ぬ客の最高の買い物のために。
>>40 ブレイク
彼女のそれは腹話術のように精巧なものではなく明らかに口は一緒に動いてる。
そしてそのまま二つの意味で被りを振る。
ゼウス「彼女も悪かったと謝ってるぞ(後ろでペこぺこ)
それとだが!わしは主神ゼウスだ。友人などという簡単な関係ではない!(後ろでうんうん)」
人形が喋るよ! ルーツ は肩書きと名前を 人形で喋るけど腹話術ではないよ! ルーツ に変更しました。
/**/
やあこんにちは!桜飴です!
今回の目標:ろあにばれない
これは結構真面目にやっているので、ひとまず恋愛PLから離れることを第1に決めたよ。こういうお店開く系PLは大体雲居さんかあげちゃんだと思うけど、またやばみな設定を盛ってるので非雲居さんは確実に透けるね。まあ文体で透けるんだけど。
あとは、小悪魔が通って欲しい。基本的には長く楽しみたいと思っているから、下手に致命傷追わせないように(でも落としたい)つなげてニヤニヤしたいなぁ。
……ほう。
[薬師の店のラインナップを見渡し、目を細める。もっともその顔は大仰なペストマスクによって窺うことは出来ないのだが]
>>44 アイリーン
褒められて喜んだ彼女はリュックを漁る。
あれでもない、これでもないとドタバタしたあと彼女のもう片方の手にも釣竿を背負った若い男の人形がはめられていた。
エビス「褒めてくれるなんて、嬉しいね。これだけで祭にきた意味があったよ!」
ゼウス「お嬢さんも祭を楽しむだぞー!取材ならいつでもウェルカム!」
にっこり笑顔が新聞屋に向けられる。
星呼び シルヴィ が見物しにやってきました。
星呼び シルヴィは、見物人 を希望しました。
/*
白くぼやける煙なのか、地に近い雲なのか。
どちらともつかない大綿が敷き詰められた空を見上げる。
息の詰まるような隙間のない視界。
それと裏腹に広く開け放たれた大国の正門を、シルヴィはただ眺めていた。
*/
>>50 セレナ
「まあ!コドモではないのよ?」
むっとするが、ほんの少し自分より年上であろう相手に少し身構える。
「はじめまして。私はヘンリエッタ。
とてもお祭りを楽しみにしてきたの。きっとあなたもそうね?
露天をゆっくり見てみたくて。
あなたは何を楽しみに来たのかしら?」
怪我はないことを見せるように、両手を広げて少し腰を落としお辞儀を披露する。
>>63
渡された新聞を眺めていると変な視線に気づく。
原因をたどってみるとそこには一人の女性。同い年くらいか?
(〇〇に成功したあなたはそれが仕掛けも何も無いハンドパペットだとわかる。)
ゼウス「わしの顔になんか着いてるかいの?」
エビス「ジジイの顔にはダサい髭しかついてないよ!」
ゼウス「我が権能の塊に向かって、不敬な!」
と、その後ろで少女は不思議そうに首を傾げる。
声は大して使い分けれていないらしい。
あの美人さんはどうしだろう?
/*自作の歌が共有のものになった!!!
ダスリー優しいな.......《みんなのおうち》の詳細決めてないんだけど、孤児院だって言っとこうかなぁ*/
旅のお供 アベル が見物しにやってきました。
旅のお供 アベルは、見物人 を希望しました。
[黒い雲に覆われた空を見上げれば、駆動音を立てながらばさばさと飛び去っていく機械の鳥を見つける。]
……へえ。噂には聞いていたが、外と中じゃ印象も大分変わるね。
機械仕掛けの鳥なんて初めて見たよ。まあ僕は、生きている鳥の方が好きだけど。
[鳥の行く末を目で追うと、あちこちに立ち並ぶ露店が視界に入った。そして、行き交う人々はみな、時計を持ち歩いている。]
いいなあ、“命の時計”。
あれを持ち歩いてるだけで、都会人って感じがするよね。
それにしても、あの人はどこにいるんだろう。
>>65 セレナ
「うふふ。出会いから非日常で素敵。
きっといいお友達になれるわ。お祭りでセレナに、もちろん私にもたくさんの特別なことが起こりますように。
ではお店をぐるっと見てこようかしら。
私たちまた会えるわ。きっと!
その時はお互いたくさんの特別を教え合いましょうね。」
セレナの手を両手で包み込んで笑顔で見上げると、たくさんの露店に向かって歩き始める。
「今度はぶつかったりしないわ。
身分は簡単に明かさず、でもエレガントに!
ああ……1度串のお肉やコーンのアイスにかぶりついてみたい。ジャンがいたら絶対にできないんだから。」
小さな野望を目に宿らせてヘンリエッタはセレナにしばしの別れをつげた。
>>64リリアーヌ
はにかみ笑顔の彼女へと、サラも貴族の社交場では出さない自然な笑顔を向ける
「そうなの。それは、残念ね」
俯くリリアーヌへと掛けれる言葉はこの程度のもの。本人の時間を、奪うだなんて。と憤りたくもあったけれど。
本当はもっと、励ますような言葉を掛けたかったけれど。
「リリアーヌと学園でお茶が出来たら、とっても楽しそうね。私のティータイムが華やかになってくれるわ
良ければ、私からもリリアーヌのお母様にお願いしたい所だけれど」
それは、貴族感での交渉事になってしまうだろうか。友人として訪ねてみるのは良いかもしれない
未来の楽しいであろう一時を想像して、口からそんな展望を語る。
「素敵。素敵な提案ねリリアーヌ。私、貴女の時間でどんな時計を見つけてきてくれるのかが、とても楽しみよ
私も丁度、古くて時間が目一杯に詰まった時計が無いかを探していたの」
「お城にも行ってみたいなあ」
リリアーヌは呟きました。たしか、このお祭りの最中は解放されていたでしょうか。たくさんの人だかりに背伸びをして、遠く城の方を眺めます。
そのとき、彼女の胸の懐中時計がまた煌めきました。正しく言えば──時計の表面に飾られた、イミテーションジュエリーが。
/*
煙さえも雲になる上空と、
人で海が出来上がっている街路を、新鮮な気持ちで眺めていた。
彼女にとっては、初めて見る時計の国である。
少し歩けば、新聞屋が号外だと謳い紙面を配っているのが見える。
近づいて人の波に乗りながら受け取ったそれには、一面を飾る《マザー・クロック》の全体画が写し出されていた。
陶磁器のように病的な白い肌。
肩に届かぬ横髪から覗く彼女の表情は、眼前の人だかりに負けず劣らず複雑である。
ひそめる眉のもと、怜悧な眼差しで見渡す街路へシルヴィはあてどなく歩を進める。
*/
星呼び シルヴィ は肩書きと名前を シルヴィ に変更しました。
店の準備は整った。まだ人の少ないうちに競合会社の偵察と祭りの後に出す商品の買い付けに駆り出された俺は、時計職人の店を中心に見て回りながら、その中に混ざる取引先や得意先に挨拶に回る。職人はみな元気そうだ。
「あ、親父さん!この間は素敵な時計を譲ってもらってありがとうございました。親父さんの時計は素朴だけど味があって好きです。新作があればまた後で買い付けに来ますね。」
通りも大分賑わってきた。朝から何も食べていない父や子供たちのために、何か朝ごはんになるものでも買おう。
きょろきょろと歩いていたら突然話しかけられてドキッとする。
その独特な風貌にまた驚くが、見た目で人を判断するなんて祖父の針にかけて決してできない。
>>77 シルヴィ
「はい……!!何かご用?」
♪ぜんまいくるくる手まき時計
かちかちくるくる準備する
いちにち始まる準備する
マザークロック♪マザークロック♪
おかおを見せてね、マザークロック
♪ふりこがゆらゆらふりこ時計
ゆったりゆらゆら右ひだり
わたしも一緒に右ひだり
マザークロック♪マザークロック♪
みんなを見ててね、マザークロック♪
♪とけいのかあさんマザークロック
みんなのかあさんマザークロック
いのちのかあさんマザークロック
マザークロック♪マザークロック♪
ずうっとうごいて、マザークロック♪
「お城にも、行ってみたいなあ」
リリアーヌは背伸びをして、遠くのお城を見上げます。一際目立つ豪奢な建物。それ自体に興味はありませんでした。しかし、今日は無礼講。たしかこの国を守っている一番偉い人にも会えてしまうのです。
ちかり、ちかり。
太陽の光を反射して、彼女の時計の表面が光ります。赤と黒のイミテーションジュエリーが。
>>83リリアーヌ
「そう?なら、お話が終われば私の屋敷へもリリアーヌを招待するわ。
クロノスティス家は時計蒐集の家だから。この国でも指折りの古い時計も置いてあるの。私が集めた時計もね。リリアーヌに見せてあげたいの」
次期当主とは言え未だに学徒の身。キャンベル家の詳細等は知らないサラは、その言葉を信じて期待する。
「リリアーヌなら、本当に驚いてしまう時計を見つけてきてくれそう。
私も、クロノスティス家の名に懸けて。……いいえ。
私の友人への親しみを込めて、リリアーヌに見せる時計を探して見せましょう」
次に出会う時を胸に刻んで、手を小さく振り替えして別れる。
焦る事は無い。だって、時間はまだまだ沢山あるのだから。狂う事無くあるのだから
道を聞かれる。どうしよう、自分も決して詳しいわけではないのだ。
いつも目抜き通りをジャンと歩いたくらいで、あとは馬車で駆け抜けてきたから。
>>81 シルヴィ
「あんまり詳しくは、ないの……
でも!詳しくないもの同士で見ながら歩いていくのはどうかしら?きっと見るもの全部新鮮だわ。
……不躾でごめんなさいね。
あなたのお召し物、この国ではあまりお見かけしなくてとっても素敵。お祭りを見に他所から来られたの?」
また、この街では見慣れた、けれども心が踊る光景が目に入る(>>32テルミット)
蒸気吹き荒ぶその巨躯には、どれだけの機工と技術。そしてそれを用意するための時間が労された事だろう。
「我が家にもあれを置けないものかしら。
後で交渉をしに行ってみましょう。ロボも1人じゃ寂しいものね」
感嘆のため息をついて独りごちる。
家に置いてある、警護用のスチームロボのロボも随分古くなってきている。愛着が湧いているから、けして処分はしないけれど
大抵の値段であれば、購入しても父と母なら許してくれるだろう。それが珍しいものであれば尚更。
なんせ、両親共にサラと同じく、そう言った技術や機工に目が無いのだから。
/*即興にしてはちょっと考えたので聞いて欲しい*/
♪ぜんまい/くるくる/手まき{時計}
かちかち/くるくる/《準備する》
いちにち始まる《準備する》
♪ふりこが/ゆらゆら/ふりこ{時計}
ゆったり/ゆらゆら/《右ひだり》
わたしも一緒に《右ひだり》
/*記号で囲んだとこスライドする感じで共通にした!!!童歌っぽくない?よいよね(自画自賛)*/
/*
こんばんは!!時計の村をとても楽しみにしていた暗黒騎士モッツァレラチーズです!!
手紙配達人の青年をやりたいと思います!!なんと!!!今回の子!!身長178cm!!!24歳!!!!大人の男!!!!挑戦します!!!!頑張ります!!!!!
「♪ふりこがゆらゆらふりこ時計
ゆったりゆらゆら右ひだり
わたしも一緒に右ひだり
マザークロック♪マザークロック♪
みんなを見ててね、マザークロック♪」
「ふふっ♪」
>>78 7サラ
エビス「珍しいものだから、そういう目で見られるのは構わないよ。」
ルーツは少し誇らしげにえへんと腕を組む。
ゼウス「仕掛け、とな?神聖なわしらにそんなものあるわけないだろう。我らは我らじゃ。ルーツの仲間だよ。」
さらに誇らしげにルーツはふふんと息を吐いた。
>>78 サラ
エビス「珍しいものだから、そういう目で見られるのは構わないよ。」
ルーツは少し誇らしげにえへんと腕を組む。
ゼウス「仕掛け、とな?神聖なわしらにそんなものあるわけないだろう。我らは我らじゃ。ルーツの仲間だよ。」
さらに誇らしげにルーツはふふんと息を吐いた。
/*捨て子ってこと以外は特に闇設定ないです!!!
みんなのおうちも多分そんな変な施設ではない.......ふつーの孤児院かと*/
>>80 ダズリー
そうかねえ。一方的に見てたって事もありそうなもんだが。
ま、わかんねえもんはわかんねえな!
/☼片方の口の端を上げてにっと笑ってみせる。
左にかけて覆うケロイドに触れられれば、その笑みは苦笑いへと変わるが。☼/
あー、これか?
それもそうかもなあ。よく見りゃあんたもヒョロいし、俺の仕事関連でもなさそうだ。
/☼この傷跡に不快感を抱く者も少なくない。だが、目の前の男は不快感ではなく、実直に指摘しているのだとわかれば嫌な気分にはならなかった。☼/
そういやあんた、名前は?
俺はブレイク・マーキュリーっていうんだが。
/☼ここで会ったのも何かの縁。今更だが名乗っておこうと明るく名を告げた。☼/
>>91ルーツ
女性は、明らかに、明らかに本人が喋っているのだけれど、人形の動きと一緒に腕を組んだり息を吐いたり。
…………只の指人形に見えて、やっぱり特別な施しがされているのかしら。
サラは、釣りざおを持った人形へと話し掛ける
「良かった。けれども、私がそう言った視線を送ったのを、私自身が謝罪するべきと思ったので」
次に、もう一方の人形へも
「成る程。確かに機密であれば、簡単に明かす事が無いのは当然の次第。神聖、と言うのであれば殊更暴いて良いものではないのでしょうが。
ルーツさんと繋がっておられる?まるで命の時計と同じような技術……。一体どういう」
どうなっているのだろう。まさか、本当に只の指人形な筈が無いでしょうし。
「ふむ。ふむ。ふむ?ふむ」
サラは、ルーツとの距離がどんどん近づくのも気に掛けず、人形とルーツを交互にじっと見比べる
>>サラ
[少女が歌の続きを歌っていると、不意に話しかけられた。その立ち居振る舞いは高貴な人のそれであると、ひと目でわかるものであっただろう。しかし、少女にそのような階級の知り合いはいないので、「少し年上の女の子」くらいにしか思わなかった]
「こんにちは!おねーさん。トッティのこと、ほめてくれてありがとー!」
[褒められたのが素直にうれしく、にこにこと笑う]
「おねーさんのかみかざりの時計、かわいいね!」
[時計を仕舞い立ち去ろうとして、思い出したように手帳と万年筆を取り出す。「死病診 エルシニア・カフネ」という文字と診療所の住所を綴った]
何かあれば此処に連絡すると良い。診療所の二階がオレの家だから実質年中無休だ。
最近は少なくなってきたが……感染症が専門だ。
[《マザー・クロック》がこの国に恩恵をもたらした結果、感染症が猛威を振るうことは減った。それでも日々変化するウィルスと戦う為にエルスの家系は今も手を尽くしている。
ジュラムに手帳を1頁手渡し、帰路を辿った]
*/
−−ヘンリエッタと共に街並みを歩く最中。
道ゆく人々の様々雑多極まる人声から、一つつまみ上げるほどもある溌剌とした歌声が聞こえてくる。
マザークロック、マザークロック。
みんなを見ててね、マザークロック、と。
目線でだけ、声がしている方を追いかける。
何者かさえついに見つかるはずもないのだが、その歌声はシルヴィの中に幾ばくか残ったようだった。
/*
/**/
リリアーヌ・キャンベル
祭りの日に捨てられる子供。
家族は貴族の父親、後妻の継母、継母と父のあいだに出来た弟、妹。
妹が出来たことにより、利用価値が低くなったリリアーヌは、祭りの日に死んだ、ことになる。
/**/
かのじょが死んだことを示すために、時計を偽造する必要があるため、あらかじめ彼女の時計についていた本物のジュエリーは、偽物にすり替えられている。
彼女の宝石は、亡き母の形見である。
今日の分の配達を終え、賑わう街を見下ろしながらレーヴは飛び出た屋根の一角に腰を下ろした。
ゴーグルを外し、腕に着けた白と黒を基調としたモダンな腕時計に視線を落とせば、今日の配達がなかなか早く終わった事を確認する。そのまま両腕を上げ、うんと伸びをすると盛大に息を吐き出した。
「っあ"〜〜、つっかれた。さすがに街の端から端を飛び回るってのは、幾つになってもキツイもんがあんなぁ。」
この配達業を開業した当時、まだ19歳だった頃を振り返りながら苦笑する。子どもと老人の為に始めたこの企業。そう考えると、随分と手慣れてきたように感じてくる。
……あれから5年。随分と色々な場所を飛び回ってきたなと街を見下ろししみじみとしていれば、階下から歌声が聞こえてきた(>>90)。
「キハハハ、赤髪の嬢ちゃんがなんか歌ってらァ。」
楽しそうに歌を歌う赤髪の少女を上から認めれば、頬を緩ませる。子どもが嬉しそうに祭りを楽しめているのなら、それに越したことはない。
「マザークロック、マザークロック、か。」
腰に提げたポーチに入った、自身の命の時計をちらりと見る。しかし、視線を直ぐに戻せば立ち上がり、屋根の上から飛び降りた。
さすがにこれだけ街の中を、それこそウチの会社のキャッチコピーさながらに縦横無尽に駆け回っていれば、それなりに身体能力は上がるもので。突き出た下屋や、煙突を経由して地面へと降り立った。
せっかく今日の業務が早く終わったのだ。時計に興味はなくとも、お祭りには興味がある。今日は無礼講らしい。さほど帰るのが遅くなったとしても、会社で待つ代表兼無二の親友が怒ることはないだろう。
クマの濃い目では少し不機嫌そうに見えるかもしれないが、それでも本人は割とウキウキとした心持ちで。
「美味い食いもんとか、なんかねぇかなぁ」
なんてことを呟きながら、辺りを見渡し、お祭りの中を歩いていった。
/*
今回の目標は、ト書を書くとしてもきちんと描写をする。できるだけ小説みたいな書き方をする。です。
で、私だとバレないように心がける!!!!!!!もう既に長文垂れ流してるからバレそうではあるけど!!!!!ひとつの喉に対してできるだけ簡潔にまとめられてないけどもう既に!!!だがしかし!!!頑張る!!!頑張るのだ!!!!!!!!!!
/*
目が滑るからあんまり改行しないとかしたくないんだけど、今回の私は!!!!!!いつもの私とは!!!!違うので!!!!!頑張ります!!!!!
ちな、この子の皆に名乗る名前は『レーヴ・アトラップ』です。意味は、ドリームキャッチャー。
本名は『レーヴ・トラスト』です!!!意味は、信頼とか信託、とからしい!!あ、レーヴは夢って意味です!
/*
ト書の中で少しずつ情報を落としていく戦法……まぁ、たぶん途中で力尽きる。
あと、今回は死にに行くので!!!霊能に立候補しました!!!霊ロラいいぞ!!やってくれ!!!
/*
私、まだ誰とも会話してないのにすでに6喉使ってる上に1人で400ptくらい使ってるの草しか生えないんだが。お前…………………これ、多弁にしてくれてはるのにまたすぐに喉枯れるんとちゃうか…………………あほちゃうか…………
/*
あと、キャラチだけで言うならサラちゃんめちゃくちゃゆかりさんっぽい。とだけ。選びそうだなってだけおいとこ。今回は中身精査しないからね。純粋に村を楽しむんだ。
>>93 ブレイク
はあ?
(この男は何故こちら側の面倒という気持ちを察しないのか。いよいよ声色にまで不満な気持ちが出てきた。自己紹介なんて、肩をぶつけられた人間にするものでは無いに決まっている。無視して先を急ごうかと思ったが彼の右耳のそれに目が止まった。成程そういう事か。道理で顔に見覚えがあると思われていたのか。)
………そのピアス。素材は金。その中でも金の成分は75%に銅が15、ぎんが8.8%。微量の亜鉛が1.2%のピンクゴールド。そこそこ高値だけどうちで作ったそれは調合を微調整して加工しやすくしてるから、比較的安価で販売してる。
……俺、そこの職人。
>>93 ブレイク
はあ?
(この男は何故こちら側の面倒という気持ちを察しないのか。いよいよ声色にまで不満な気持ちが出てきた。自己紹介なんて、肩をぶつけられた人間にするものでは無いに決まっている。無視して先を急ごうかと思ったが彼の右耳のそれに目が止まった。成程そういう事か。道理で顔に見覚えがあると思われていたのか。)
………そのピアス。素材は金。その中でも金の成分は75%に銅が15、銀が8.8%。微量の亜鉛が1.2%のピンクゴールド。そこそこ高値だけどうちで作ったそれは調合を微調整して加工しやすくしてるから、比較的安価で販売してる。
……俺、そこの職人。
ガリガリと街路を削り、一路、見物客で賑わう広場へとやってきたテルミットは《時を刻むくん改》の舵を切り、頃合のスペースへとその巨体を滑り込ませた。
「設営完了っ!である!!」
いそいそと立て看板を設置し、諸々の発明品やら時計やらを折り畳みの机に並べたテルミットであった。
「さあ!細工は流々仕上げを御覧じろ!
我がヴィブラート工房が誇る珠玉の発明品の数々だ!
そんじょそこらの技師には真似の出来ない品物ばかりである故、この機を逃す手はないぞ!」
そんな口上を上げ続けていると、遠巻きに見ていた見物客が少しづつ集まりだし、テルミットは自慢げに発明品の説明をしていくのだった。
リリアーヌは人の波を掻き分けて歩き始めます。彼女がこんな人混みの中を歩くのは初めてのことで、そのたどたどしい足取りには、少しだけ心配になってしまう程でした。
歩く彼女の耳には、様々な音が入ってきます。凛とした誰かの話し声、不機嫌そうな男の人の声。それから、可愛らしい女の子の歌声。
「かわいいうた」
そっとリリアーヌは呟くと、足をはやめます。お城へ行って、それからサラに見せる時計をみつけて──やることは沢山なのでした。
人嫌い ダズリーは、狩人 に希望を変更しました。
咎人 アルヴィン が見物しにやってきました。
咎人 アルヴィンは、見物人 を希望しました。
†-
蒸気の噴き上がる音
空を覆う黒雲
そこかしこにある時計達
微かに香る機械油
五感が拾う情報はどれも未知だった
-†
「ここが時計の国か」
16人目、観測者 オブゼビオ がやってきました。
観測者 オブゼビオは、おまかせ を希望しました。
カチ...カチ...カチ...
今日もマザー・クロックは正確に時を刻む。
黒髪琥珀色の目を携えた青年は、お祭りを一眸できる場所で、お祭りの様子を伺っている。
「今年も、例年通り...いえ、それ以上の活気があります。素晴らしい事です。」
魔導書のような分厚い本に、さらさらさら、と綴って行く。
──パタン
/**/
もしも見学で入ってたら、旅するジルベール本人で入りたかった。
そしたらアルヴィンに死ぬほどじゃれついてたな。
>>102 ダズリー
おいおい、そんなに邪険にしなくてもいいだろ。
ぶつかった事は悪かったよ。でも名前くらい……。
/☼軽い押し問答をしていれば、立ち止まる足にこちらも止まる。
ついに喧嘩でも始まるか?と眉を上げておどけた素振りを見せれば、自分の思惑とは違う言葉に納得がいったと表情を綻ばせる。☼/
あんた、あの時の。そりゃ見た事がある訳だ。
昔も材質の成分の説明してたな。確か、名前は……。
/☼自分の体を漁る。記憶違いでなければ、財布に名刺を入れていたはずだ。
財布からお目当てのものを見つければ、そこに書いてある名を読み上げた。☼/
ダズリー!そうだろ?
あんたのピアスはどんな激務に付けて行っても錆びないし壊れない。見目の割に軽いし、デザインもよくて使い心地がいいぜ!
/☼無愛想で客商売に向いていないように見えた彼から渡されたピアス。こちらの注文通りのものだったので態度には触れず使っていたが、付けてみれば想像以上によかった。
真っ直ぐな感想と事実を伝えれば、歯を見せて笑ってみせた。☼/
/*クロノスティスは、クロノ(時)スティス(好きっす)
をもじってクロノトリガーから、クロノトリスとかにしとけば良かったかなって思ってる
サラはクロノトリガーのサラから。*/
>>99 ダズリー
「うん!トッティ13だよ!おにーさん、よくわかったね!ものしりだなぁ」
[彼がなぜそれを知っているかということには考え及ばず、少女は彼を「物知りな人」とカテゴライズした。]
「右か左か.......上か下?」
[続く言葉に、こてんと首を傾げる。それから、ふふっと楽しげに笑った]
「たいへん!さがすところがいっぱいだあ。
右か左か上か下♪マザークロック♪マザークロック♪
おにーさん、またね!」
[少女は彼に手を振って、マザークロックを探しにまた歩き出した。スキップはやめて、身体を前に向けて歩いたが、きょろきょろと忙しなく周りを見回している]
>>36 サラ
おっとと…!貴族の綺麗なお姉さんに声をかけられた!
「はいどーぞ!お祭り期間中は街の職人さんたちがこの日の為に取っておきの時計をたくさん出しているから、見ていってよ!私のオススメはこことここだよ!」
そう言って1枚の新聞記事にある見出しの一つを指差す。
「きっと絶対気にいるよ!」
そう言って、お貴族さま相手にもにこにこ怯まず相手をする。だってほら、今日は無礼講の日だもんね!
「お姉さんの時計、とっても素敵!」
胸もとに光る、縁にきらきらとした宝石が埋め込まれた時計を見て、リーンはわくわくしたような顔をする。
「時計買ったら、後で見せてね!」
>>94 サラ
一生懸命に考察を重ねる彼女があまりにも純粋で思わず笑ってしまう。
エビス「嬉しいね、そんなに僕らのことを気にしてくれるなんて!」
ある程度心を許したのか、彼女は両腕から人形を外す。
そしてまたリュックを漁り始める。
一体、二体、三体、と人形を出していくと結果的に両手いっぱいに五体の人形を抱えることになる。
少し大変に持っている。
そして六体目の人形を腕にはめて口をパクパクさせる。
六体目の人形は彼女に緑のリボンに青い目、どこか彼女に似ていた。
理解者「ルーツはね、人と喋るのが苦手で私たちみたいな人形を通して話をするの。時には両腕にはめた人同士で会話をすることで頭を整理して言葉を紡ぐ。
人形は全部彼女のお母さんのハンドメイド。感情や役割を決めて人形を使い分けてるの。
って近い近い、近いわ!」
整った顔がじわりじわりと近づいて。
理解者「ギブ!ギブ!そんなに気になるなら貸してあげるわ!ゼウスでいい??はい!はい!!!」
**
ローランめちゃくちゃにカッコいいんだけど普通にこっちの世界だと厨二病、、、
お前にも肩ぶつけてやろうか
>>106 オブゼビオ
紫の長髪、左右のオッドアイ、長いまつ毛に月をかたどったピアス。
そんな人形を片手にはめて彼女はとある男に近づく。
ロキ「きゃはは!あなたも変な目!私のお仲間じゃない!」
新聞屋 アイリーン は肩書きと名前を 新聞屋見習い アイリーン に変更しました。
人形で喋るけど腹話術ではないよ! ルーツ は肩書きと名前を 代弁者 ルーツ に変更しました。
時計と機械だらけの通りを抜けると、美味しそうなにおいのする通りへと出てきた。スンスンと鼻を鳴らし、においの元を辿れば、先ほど焼きあがったらしい新作のパンとご対面する。クルミとサツマイモの入った甘いパンらしく、それはいいなと1つ購入した。
さらに違う店へと足を向ければ、バターがたっぷりと乗った大きな蒸しじゃがいもがあり、バターの溶け出た良いにおいと出来たてだよという店主の声に、これまた1つ購入した。
さらに良いにおいにつられれば……と、行く店行く店でひとつずつ食べものを購入すると、両手に溢れんばかりになる。
「キシシ、大漁大漁。いやぁ、やっぱり祭りはこうでなくちゃなぁ。」
先程購入したパンを齧り、その美味しさに満足そうに頬を緩める。
そのまま、ふらふらと城下町を歩いていけば、ふと気が付く。……迷子か?
>>49 ジュラム
新聞小脇に城下町を駆け回っていれば、色んな人に声を掛けられる。
ほら、こんなに興味の惹かれるお兄さんにも!
「はいはーい!どうぞ!」
そう言って、号外!!と書かれた1枚紙の新聞を渡す。
そのままその場にしゃがみ込み、興味ありげに看板を見てから並べたれた薬瓶に目を移す。
「ほうほう、効能はいかほどですかなお兄さん?」
ポケットからメモ帳とペンを取り出し、メガネの縁をくいっと上げて取材ポーズ。
「特性目薬、これは売れると思うよー!!」
目を輝かせながら頭の中はもう次の記事を書くことで頭がいっぱいだ。
ふう、と一息つく。
やっぱり人が沢山いるところは好きだけど得意じゃない。
彼らの力を借りないと相手の目を見ることも出来ない。
こうやって自分が嫌いになる度に、自分がどれだけ彼らに依存しているか気づく。
いつか人形を使わずに、誰かと喋れたら。
それはきっと素敵な思い出になるだろう。
>>92 シルヴィ
「素敵!外つ国からお越しだなんて。
私は時計の国から出たことがないの。それどころか家からもなかなか出してもらえないから……だから本当に楽しみにしていたのよ?
自分の国ですら新しく見るものばかりなのに、外つ国の方とお話ができるなんて私は幸運だわ!」
手を差し伸べて握手を求める。
「……私はヘンリエッタ。あなたはなんとお呼びすればいいの?」
/*
小説みたいにする!って言った手前、やっぱり改行しないのはめちゃくちゃ読みにくいからもうなんか、やっぱりいつも通りでいいんじゃないかなって思えてきました私です。
あと、なんか謎に喉が回復してるんだけどって思ったら、更新時間が来たからってだけでしたね。なるほどちゃんちゃん。
/*
もし、このキャラチが使えなかったら退役兵グラディスにしようかなって思ってたんよね。使えてよかった!
私にしては珍しいキャラチを選んだんじゃないかな?って思うんだけど……どうかな。
>>56 ルーツ
「ほわわ、すごい!増えた!」
突然リュックを漁る彼女に何事かと思えば、出てきたもう一つのお人形にリーンは目をきらきらと輝かせる。
「わー、すごい!もう一人出てきた!ありがとうー!あっ、そうだ、お名前を聞いてなかった!」
3人分の名前を聞かなきゃと、メモを取ろうとリーンも慌ててポケットを漁る。
>>66 ブレイク
「おおっ?はいはーい!」
呼ばれて飛びでてジャジャジャーン!
リーンは嬉しそうに1枚手渡す。
そうして男の顔をまじまじと見て、
「わお!お兄さん、その顔どうしたのー?!すごいすごい!」
くるくるとお兄さんのまわりを駆けながらにっこりと笑う。
恐怖よりも好奇心が勝ってしまうのは仕方ないよね!
だって、すっごく、すっっっごく気になるもん!
/**/
たくさん話しかけられて嬉しさがすごい…
気軽に声を掛けられる脇キャラ目指す…
多分このキャラなら中心に行くことはないから安心…
そしてサラの喉数にびびってる
とりあえず今はログ追うのに必死だw
[ホールを出て、城の門をくぐる。普段であれば城から出ない私も、祭りの日はごく稀に城下町へ降りた。後ろには侍女がついて歩いている。何か不便なことがあればそいつがどうにかするだろう]
ふむ。……我が国ながら、少し見ないだけで街並みが様変わりするな。
変化とは良いことだ。良い変化は、国に更なる繁栄をもたらす。
>>シルヴィ
「ああそれにしても……!
なんて楽しいのでしょう!この仕掛けの小箱。素敵だわ。まぁ……箱を開けるとお人形がくるくる踊るのね?」
たくさん家にはあるけれど、仕掛けを学ぶものとして用意されているもの。
きっと人を楽しませるために作られたはずのオルゴールもジュエリーボックスも、ヘンリエッタの家ではただ機能を伝えるものでしかなかった。
「ただ楽しい、美しいというだけでは私の家は理解してもらえないの。
もったいないわ……何のために様々な技巧を凝らすかわからなければ、きっと作り手の自己満足は使う方々に届かないでしょうに。
だから今日はとにかく美しくて楽しくて素敵なものを見て、色んな方と出会いたいの。
あなたとの出会いがお互いを豊かにするものでありますように。
もちろんして見せるわ!時計の国のヘンリエッタの思い出をあなたの国に持ち帰ってくださいね」
>>96 エルス
「失礼、お医者サマには無用でしたネ」
バッサリと断られても思うことは無いようで、ヘラヘラと笑みは絶えない。
「この良き日にお仕事ですカ。人のことは言えませんガ、勿体ないことですネ。――どうも、ありがたいことデ。うちの店ですが、ここからあちらに5本、突き当たりにありマス」
紙の代わりは薬包があるが、ペンの代わりは店に置いてきただろう。口頭で店の場所を伝え、細い指で小汚い路地を指した。
かんせんしょう、ほぼ聞くことの無いその言葉を理解するには、数瞬を要する。
「昔からのお仕事ですネ。珍しいデスが、途絶えさせてはいけないものですとも。
アァ、お引き留めしてすみませんネ。よければご贔屓に、医学だけで解決しないことも、沢山ありますカラね」
>>130 国王
「!!」
何気なく、城の方向を見ていれば、遠目に映る男の姿に目を奪われる。
あの佇まい、高貴に高貴を重ねた、重厚な雰囲気を持った……そうだ、国王様だ!!
今日はなんていい日なんだろう!
そうして嬉しそうにそのまま見ていれば、不意にその国王と視線が合う。
「………へ。」
わ、わああ!!わあああ!!どうしよう!!
私、お、王様と、目が合っちゃった!!!
流石のリーンも王様相手にはピンと背筋を伸ばして向き直り、深くお辞儀をする。
そうして顔を上げればいつもの調子に戻ったように手をぶんぶんと振り回し大きな声を上げた。
「王様ーー!!お祭りを、ありがとうございます!!!」
新聞屋見習い アイリーンは、狩人 に希望を変更しました。
>>129 アイリーン
……ん?ああ、これか?
/☼一瞬、何に触れられたか理解を拒んで反応が遅れる。この容姿について、人から滅多に聞かれる事はないからだ。
それ故に"あの任務"について、他人に話した事はただの1回きり。
緊張が走る背を緩ませるように、ため息のような呼吸を整え、常時と変わらぬ佇まいで口の端を上げて笑ってみせた。
ーーー大丈夫だ、俺なら、今なら。☼/
……昔、ちょっとヘマをしちまってな。
というのも、俺は傭兵なんだが……嬢ちゃんはマーキュリー家ってわかるか?
警護、警備、力仕事。荒事関連は俺の家が大抵引き受けてるんだがね。
/☼見たところ、新聞屋であろう彼女ならわかるだろうか。そう思いながら尋ねてみる。☼/
>>124 アイリーン
「どうも。おやおや、新聞配りではなく記事も書くのかネ?」
てっきり下っ端かと思っていたが、またこれは面白い。
キラキラした目でメモを構える少女の目の前で、興味を持たれたらしい薬瓶を手に取る。
「これかネ? 外つ国の人は、煙といえば火から立つ煙。純粋でない煙は目に痛いんだネ。ワタシらも慣れきっただけで、有害なことには変わり無いケド。そこで、毎年、親の代からこれが売れているんだヨ」
薬瓶を開けて、スポイトで手の甲に垂らす。
透明な液体は、たちまち肌に吸い込まれていった。
「このとおり、目に潤いを与えるもんじゃないのサ。ただし、使えばたちまち痛みは引いて、煙が目に染みることも数時間はなくなる優れモンだヨ。」
押し寄せる客並みに両手を広げて演説を打つテルミットは、すすと近付き声を掛けてきた気位の高そうな女性を見た。
>>111 セレナ
「おっと、これはこれは麗しのご令嬢!
私の発明にご興味がおありで?なんと身に余る光栄!
ご令嬢のお眼鏡にかなう品が我が工房に……あるんです!!
そう、これは私のイチオシ機巧、その名も《温冷ピューピューくん》!
まずご覧頂きたいのはこの磨きあげられた外装、ご自宅に置かれてもそこいらの調度と遜色ないでしょう?多少サイズが大き目なのはまあ御容赦願うとして、特筆すべきはこの機能!
なんと、ここのノズルから冷たい風は勿論、温かい風まで送り出してくれるのです…!蒸気を使うから当たり前…?とんでもない!湿気を含んだ風を浴びれば湿ってしまうのは自明の理。この風は物を乾かすのに特化しているのです!」
テルミットはそう言って胸を張った。
「ご令嬢も湯浴みで洗髪なされた際などご自分ではされないにせよ、髪を梳かすのにご難儀された経験もございしましょう?そんな悩みもこれがあれば一発解決!限りある時間を有意義に使うことが出来るでしょう!
…我が弟子サーメートが《温冷ピューピューくん》命名の際、雨でずぶ濡れになった近所のドラ猫を試作のこれで乾かそうとしたらものすごく嫌がったとかで『ドラ・イヤー』とか名付けようとしてたのには少々肝を冷やしましたが。さもありなん、名前はわかりやすくキャッチーであるべきと考えますな!
…話が逸れましたな。
で、どうです、ご自宅に一台?」
テルミットは再び両腕を広げ、自らの作品たちを指し示した。
17人目、物書き ルクレース がやってきました。
物書き ルクレースは、おまかせ を希望しました。
[そーっと、物陰から賑やかなお祭りの様子を覗き込む少女が1人。]
お祭り……
[そう一言呟くように言葉を吐き出すと、とてとてと彼女は喧騒の中に紛れ込んでいった。]
[『王様』という声がどこかから聞こえた。少女は、反射的に声が聞こえた方を背伸びして見る。それでも身長が足りないから、近くのお店の前に置いてあった椅子がわりの石に、靴を脱いで登った。
ずっと先の人混みの中でも、一際異彩を放つ人が居たのを確認した。お付きの人もいるようだし、金髪が綺麗なあの人が王様に違いない、と確信した]
「おうさま.......」
[本当は駆け出したかったけれど、その場でぴょんと跳んでがまんした。
園長さんから、『あなたは王様の近くに行ってはいけません』と、言い聞かせられていたから]
「むむう、よくみえないよう。
でも、おうさまがあっちにいるなら、マザークロックもあっちかなぁ?」
[店主に「こら!」と怒られたら、「ありがとー!」と言い残し、靴を手で持って逃げるように、少女はその場を後にするだろう]
名前:ブレイク・マーキュリー
年齢:33歳
性別:男
身長:178cm
職業:傭兵
中級階級出身。代々傭兵の家系。
要人の護衛、警備、力仕事と幅広く担っている。
裏では暗殺、戦闘行為なども金を積まれれば行っているが、現在はほぼ行っていない。
過去、とある軍人と任務で戦い、仲間を皆殺しにされた。激昂に身を任せ、彼に斬りかかるが左目を潰され、完敗する。自身の身も危うかったが、仲間の死体に紛れてやり過ごした。
だが、敵である軍人はブレイクが隠れていた建物に油を撒き、火を付けて焼き殺そうとした為に急いで脱出。
命からがら逃げ延びたが、その際に左上半身に火傷を負う。
性格は快活で温厚。人好きされそうな好青年だったが、仲間が殺されてからは陰りが見える。
傭兵ばかりの一師団をまとめあげていたが、上記の一件から壊滅。現在はハンナ・マルセイユ(キャラチップは未亡人 グリゼルダ)というマーキュリー家の親戚である女性の元で働いており、彼女の力強さと気丈さに惚れてアタックしているが全て袖にされる。
今回もハンナと祭りに来る予定だったが、彼女の方に急な仕事が入ってしまい、それでも息抜きはして来いと一人で来ることに。
/*
設定をメモしておこう……
ルクレース
19歳の女の子
中流階級家庭に生まれて時計も授かった女の子。学校も行ってた。
しかし11歳の時に両親が離婚して、父とは別れることになる。
元々父親っ子だったため、それから少女は閉じこもりがちになる。
母親はそんなルクレースを見ると自分が責められてるような気持ちになって、彼女とうまく接することができなくなる。愛はあるけど。
ぎこちない関係が続く中、ルクレースが15歳の時に母親は再婚した。
しかし新しい父を受け入れられなかったルクレースは、その半年後に家を出る。
最初は母親からの金銭的援助を受けていたけど、17歳の時に彼女は小説家デビューして自分で生計を立てれるようになる。
*/
/*
けど引っ込み思案なところは変わらない。
結構引きこもってることが多い。だから書いてる小説はファンタジーの世界のものばかりで、現実に沿った物語を書くことは苦手。
毎年のお祭りの中で、彼女は父に会いたいって思ってる。
父の面影をずっと、探している。
*/
/*
こんな感じでいこう!
引っ込み思案な子ってやったことないからうまくできるか不安だけど、頑張るぞー!
あとは結局役職をお任せにしてしまったのがなぁって感じ……
入ろうとした瞬間は、この子を闇に染めたくないとか思ってたけど、狼とかわんちゃんありだったよなぁ……
*/
/*
幸せにしてあげたい……幸せにしよ……
あと、この村の中で恋人ができるといいね……
両親のことがあるから臆病だとは思うけど……
恋、したいね……
*/
/*
全然ログ読み込めてないから灰だけうるさくなってる……
ちょっとやること終えたらちゃんとログ読んで表にも顔を出そう……
…………ってか引っ込み思案なコミュ障にしたら人と関わりにくいのでは…?
ばかだな…?やらかしたな…?
まぁいいよルクレース可愛いよ可愛い幸せにする!!
*/
18人目、浮浪者 グレゴリオ がやってきました。
浮浪者 グレゴリオは、小悪魔 を希望しました。
「お、釣れた」
街の中心部から離れた、橋の下で釣り糸を垂らしていれば、今日何度目かの当たりを引いた。
器用に針から魚を外し、へこんだバケツへと入れる。既にそこには6匹の川魚が泳いでいた。
神様を信じている訳ではないけど、これだけ大量だとお祭りのおかげなのかもしれないと思ってしまう。
「これだけあれば、十分かな」
自宅(とは言えるかわからない)に戻り、なるべく綺麗な服に身を包む。昔…宝石商をしていたころから持っているのはこの服と命の時計ぐらいだろう。
富も地位も家族も家も。何もかも失ってしまった。
毎年、服を着る度に思い出す。
バケツを片手に街の中心部、お祭りの中へと出かけていった。
「王様のお出ましデスか」
人がざわめきと共に、城の方へ流れてゆく。
少々人の減った折にと新聞を広げた。
「マザークロック、そういや最後に見たのは…父が生きていた頃でしたかねェ。」
*/
王様、王様、とちらほら聞こえる声に、目蓋が狭まる。
ヘンリエッタと歩いた大通りを、人だかりに向かえばおそらくこの国の中心街になるのだろう。それだけ把握して、シルヴィは露店の続く外れへと進んでいく。
少しだけ落ち着いたところに、これはまた不思議な人影を見つけた。指に幾つもの人形をはめ込んでいる若い女性と、気取ったサングラス。
/*
>>144ジュラマ
>>145 ルーツ
「貴殿らの言うマザー・クロックというのが、この国の命ともいうべき国宝、だったかな」
*/
ヘンリエッタのときと変わらず、唐突に会話に混ざり込む。
この風貌だ。外つ国のものだということは彼女が悟った通り、この者たちにも伝わるのだろう。
/*
[敬礼をする者たちにひら、と手をあげる。そして、侍女を連れて視線があった先──緊張した面持ちの女に歩み寄る。]
>>134 アイリーン
ふむ、元気なようで何より。祭典は楽しんでいるか?
神器を発見した歴代の王に、そしてどの国にもない科学技術を我々に与え、“命”を授け、富を築き、国を盛り立てた《マザー・クロック》に感謝し、この三日間を過ごすと良い。
ところで、街で気に入ったものは見つかったか?
俺もこんな時くらいは街に降りて、国民たちの様子を見ようと思ってな。
きっと今年も時計職人たちの露店やら、それに乗じた出店が並んでいるんだろう?
/**/
<国王>
オズワルド・キング。
時計の国の20代目の王様。1400年前に二代目国王の二人目の息子として生まれた。
時の魔女と出会い恋人関係になったが、彼女を裏切って《マザー・クロック》を奪った。
三代目の国王となり、それから今までずっと彼がこの国の王様。
/**/
<時の魔女>
シルヴィ。
1400年前に妖精の森に迷い込んだオズワルドと恋に落ちたが、裏切られる。
《マザー・クロック》を奪われたことよりも、愛する男に騙されたことに深い悲しみを覚えている。
/**/
<使い魔 アベル>
ドラゴン。名前はアベル。
北の荒野で怪我をしてるところを、時の魔女に拾われた。
時の魔女に恩を感じてかれこれ1000年以上仕えている。
/**/
<あらすじ>
昔、時計の国の隣には妖精の森があった。とてもとても大きくて広い森。
ある日、その森に迷い込んだ時計の国の第二王子オズワルド・キングと出会って、時の魔女はこの少年と恋に落ちる。
二人は永遠の愛を誓うが、彼の父である時計の国の二代目国王によって森が攻め込まれてしまう。
最初は心を痛めていた王子だったが、父王に森の主である時の魔女が持っている《マザー・クロック》を持ってきたら次期国王にしてやるという口車に乗せられて、時の魔女を裏切る。
《マザー・クロック》を奪われた妖精の森は、一気に朽ち果てて現在の北の荒野となった。
裏切られて傷付いた時の魔女は、オズワルドの即位の礼の場に現れる。そして、復讐のために時計の国の国民たちを呪い、彼らの時間を止めてしまった。呪われた国民たちは、覚めない眠りについてしまう。
/**/
しかしオズワルドは、《マザー・クロック》の力を借りて“命の時計”を作り上げることによって、国民たちの時間を再び取り戻した。時計の国の住人が“命の時計”なしでは生きていけないのは、これが理由である。
そして、《マザー・クロック》の魔力によって、オズワルドは時計の国から魔女を追い出してしまう。
三代目の国王となったオズワルド1世は、《マザー・クロック》の力を借りることによって、時計の国の技術をどんどん発展させていった。
そして《マザー・クロック》に依存するあまりに、自分の寿命まで延ばしてしまった。ほとんど魔法使いと大差ない存在って感じ。3代目から現在の20代目までの国王は、全部同一人物。
ほとんどもう人の心を失っている。
時計の国から追い出されて北の荒野の塔に帰った時の魔女は、長い年月を費やし、ようやく彼が20代目の国王として振る舞う現在で魔力を取り戻す。
時の魔女は《マザー・クロック》を取り戻すために、ちょうど祭りのある日に眷属たちを時計の国に送り込んだ。
/**/
<時計の国の発展など>
北の荒野で《マザー・クロック》を見つける前は、時計の国もよくあるヨーロッパ的な在り方だった。貴族が土地を管理して、領民が農業などをするような。
しかし、この頃の王様が領土拡大を狙ってしょっちゅう周囲の国を攻め入っていたことや、国内で流行した流行病のせいで人口が激減し、労働力を失ってしまう。そのせいで国そのものの政治力も下がってしまっていた。
そんな時に、三代目国王が《マザー・クロック》を見つける。《マザー・クロック》によって発達したのは蒸気機関。
もともとこの頃に産業革命が起きて、時計の国は労働力の機械化などをはかっていた。《マザー・クロック》の力のおかげで国は科学技術の知恵を得て、それをどんどん発達させて、足りない労働者の穴を機械が埋めていく。それによって生産性や、交通面なども劇的に進化した。
その反面、蒸気機関を使った工場などが多い城下町付近が都市化し、農村から人手が減ってしまうという問題もある。
農村から都市に大量の人が移住したことが原因で、スラムが増え、下層階級なども生まれてしまっている現状である。
ご令嬢に返事をしつつも、その隣に佇む幾分年若く見える令嬢が目に止まる。
……この令嬢…『わかる』……!!
>>112 サラ
「そちらの高貴な御方も少しばかり私めの作品についてお耳に入れたいことが……。察するに機巧への造詣が深いものとお見受けしました。」
テルミットは勿体ぶるように声を顰める。
「実はですな、この一際大きな《時を刻むくん改》ですが…………『変型』、するのですよ。」
祭りの賑わいの中、顰めた声はそれでも確かに伝わったことだろう。
>>147 オズワルド三世さま
「ご無沙汰しております陛下。フレジェの末娘ヘンリエッタでございます!
…………家のものにはどうか内密に。
今日は"おしのび"からも抜け出して来たのです。お祭りの会場からは出ませんからどうかお目こぼしを。」
エレガントにお辞儀をして見せると、声を落として国王に話しかける。
「侍女はとても弁えてよく働くのでしょうけど、陛下も"おしのび"ができたらよろしいのにね。
私は今とてもとても楽しいの。
陛下がよく治めてくださるから今年も無事お祭りが晴れやかに開かれて……ありがとうございます。
国のものはみな、陛下に感謝しておりますわ。」
>>150 ヘンリエッタ
ああ、あそこの末娘か。
[一人で出歩いていることを不思議に思っていたが、どうやら彼女は相当御転婆らしい。私はふっと唇をあげた]
今日は一段と人が多い。通りがかりに見えた路面電車も、人でいっぱいだったな。
“おしのび”の“おしのび”は構わないが、羽目を外しすぎてあまりお目付け役に心労をかけてやるなよ。
[そして、腕組みをする]
国を統治するのは王として当然のこと。楽しんでいるのなら何よりだ。
さまざまな緊張のある日常の中で、こうした催事は欠かせないものだ。この祭りを通して心豊かに、充実した時を過ごせ。
>>153 トッティ
少女の手にあったのは、よく見てみると履き古されたブーツだった。商品ではなかったらしい。ほ、と胸を撫でおろしながらこんなに小さな少女を疑ってしまった自分を恥じる。経験上仕方のないことではあるが、人を疑うのは気分がよくない。靴を履きたいらしい少女のために持っていた荷物を足元へ置いて、改めて少女へ笑顔を向け、手を差し出した。
「いいよ。捕まって。…俺はアーネスト。この先のテントで時計とか装飾品とか、あと海の向こうの国から取り寄せた宝石なんかを売ってるんだ。きみと同じくらいの年の子も働いてるから、することがなくなったら遊びにおいで。」
/*13の割に話し方が幼いのは、もともと同じ歳の子と比べて小柄でありその方が可愛がってもらえることを本能的に感じているのかもしれない。
あと学校にあまり行ってないので、単純に語彙がない*/
>>116アイリーン
「ありがとう。お代をどうぞ」
受け取った新聞の料金を手渡し、内容を確かめる
「過去から技術を積んだ職人の、新しい時計達ですものね。見逃しでもしたら悔やみきれない。
クロックタワー出張店と、ハンズクロック・シザーのお店ね。後で必ず見に行かないと」
新聞屋は元気一杯。内容も悪くない見出し。
この新聞は、家でも取っていただろうか。
「そこの時計が気に入るものなら、貴女の新聞屋と契約をしても良いかもしれない。お名前を伺っておこうかしら。
私は、クロノスティス家のサラよ」
良質な情報をくれる所であれば、金を惜しまず得る。逃した時間は二度と手に入らない。
「ありがとう。私と、我が家の誇りの時計だから。嬉しいわ」
>>154 オズワルド三世さま
「夜までに帰ればお目玉だけで済むんですもの。
それならうんとうんとお祭りを楽しんでゆきます。」
お目付役のジャンが激しい叱責を受けるであろうことはヘンリエッタにも想像できた。
なに、自分が親とジャンの間に立って謝れば許されるのだ。たぶん。
「陛下にお目通りが叶ったのは私がうんと小さい頃だったはず。その時から変わらず美しいお姿でいらっしゃるのだわ。
これからも陛下の御代が末長く平和でありますように。
フレジェも時計を勤勉に、そしてエレガントに作り続けますわ。
ご機嫌よう陛下。
私"おしのび"を満喫してまいりますわ!」
[どこもかしこも押し合うように混雑している。割れるような賑わいと人の渦の中を歩きながら、青年は困ったように辺りを見回した]
それにしても、ご主人はどこに行ったのだか。
わざわざ別行動をしなくたって、僕が連れていけばこのくらいの距離なんてあっという間なのに。
……まさかあの人に限って、迷子になっていたりなんてしないよな?
[眉を寄せて呟けば、視界の端に映り込んだりんごに手を伸ばして齧る。]
うん、美味い。
肉のほうが好きだけど、ここじゃそうも言っていられないしね。
[人混みを抜けながらやっとこさ診療所へと辿り着く。
偉大な《マザー・クロック》に感謝する祭り(と認識している)とはいえ、この混雑は困りものだと思う。
軽く準備を整えて、店の扉に掛けてある小さな看板を裏返した。これが診療所の開いているサインなのだ。
その後は窓際に置いた椅子に腰掛けて、仕事がやってくるのを待っていた。
どうせ今日も一方的に話す為だけにやってくる近所の婆さんがそのうち来院する。それまでは本でも読んでいるのがいつもの習慣だった]
>>131 ルーツ
「わわっ、でゅー、めるてぃ、ちくたく、るーつ、くろっくのーつ………」
予想外の長い名前に慌ててペンを走らせる。
ふんふんと連ねられた名前と彼女を交互に見て、それからにこっと笑った。
「じゃあ、ルーちゃん!私の名前はリーン…クロッカー新聞屋の次女、アイリーンクロッカーだよ!」
「友だち、いいね!」
メモ帳とペンをポケットに仕舞えば、ゼウスの小さな手を取ってぶんぶんと振る。
「それじゃあ、友だちのシルシに私のオススメの出店があるんだ!一緒に行こうよ!」
脇に挟んだ残りの新聞を肩掛け鞄に仕舞い込み、「あっちだよ!」といい匂いのする出店も連なる方向を指差した。
>>158 ルーツ
「ええ、もちろん。――その咳、煙のせいだけではないネ。急ぎの用事でないなら、調合を変えテも?」
多めの金に、釣りを返そうとしたがもっとすべきことを見つけた。煙を洗い流すだけでは、無理な声を出した代償は治らないだろう。
返答を聞いてか聞かずか、機械を1つ机に置いて、蒸留水と咳止めの材料、そして喉の潤いを促す草を火にかける。蒸気は集まって水滴になり、やがて小瓶ひとつほどの水になった。
「うがい薬として使うものだヨ。飲むには少々効果が高いのでネ」
小瓶に注いで、蓋をきつく閉めて…これは、意志を尊重すると人形に渡すべきなのか?逡巡する。
>>117ルーツ
サラの様子を笑った彼女へ、少しだけ恥じらいを持ち。
照れ隠しの様に、釣りざおを持った人形へと話し掛ける
「素敵なものであれば、気にしてしまうのは仕方無いのでは無くて?
なんて、まぁ」
次から次へと出てくる人形に目を丸くする。
一杯に抱える彼女を心配しながら見ていると、最後の人形は女性に似ている子だった。
「そうなの。それは」
機巧があるわけでは無いと言うことに、ほんの少しだけ落胆をするが。
それでも目を輝かせ、リボンをつけた人形へと話し掛ける
「でも、素敵な事ね。
自分の代わりに語ってくれる人形だなんて。それも手作り。どんな想いが籠っているのかしら」
施し等を良く見ようと、尚も顔を近づけると、ルーツさんは慌てた様に髭の人形を手渡してきた
[人々の間を縫うように歩きながら、昔の記憶を頼りに求める人の姿を探す。しかし、探せど探せどその人は見つからない。それは、毎年のことだけれど。]
「……父さん、」
[呟いた言葉は賑わいの中に溶けていく。ルクレースは溜息を吐いてから、折角なのでお腹を満たそうと出店で食べ物を買うことにした。]
>>118トッティ
「ええ。本当に可愛らしい唄
何処で教えてもらったの?」
童謡の様に聴こえたけれど。余り明るくはないけど、昔からある唄だっただろうか
「本当に。命の時間が砕けるその時まで。その体と羅針盤へ、素敵な時間を目一杯に詰め込んでいらしたわ。
トッティも、今日のお祭りで似合う時計を見つけられたら良いわね。
ふふ。そうね。私達は皆、マザークロックの時間と繋がって生きているのだから。トッティは良く分かってるわね」
一生懸命な様子が微笑ましく。
今日は、元気に時間を過ごしている人と、良く出会える日だと嬉しくなる。これだから、サラは祭りが好きなのだ
/*
誰かに話しかけたいけど……
誰に話しかけたらいいんだろ……
そもそもこの子が他の子に話しかける動機がない……
わんちゃんイケオジっぽい雰囲気のグレゴリオを父と間違えて突撃したいけど……
*/
/☼こちらの敬礼にひら、と手を上げた国王陛下に笑みを零す。
過去、城の他の宝物の警護に当たった事はあるが、オズワルド3世が覚えているかは定かではない。これを縁に後ほど謁見しようとアイリーンと話す彼に深々と頭を下げてその場を離れた。
そういえば、まだ何も食べていないと空きっ腹を抱えながら歩いていれば同じように屋台を眺める目が見えた。☼/
>>121セレナ
「素敵よ。だってそこには、私の生きる時間の中にまだ無いものがあると言う事だもの。
そうやって触れていって、私の時間を輝かせて生きたいの。
古きを集めて新しきを知る。過去を集めて未来も我等が手に。
セレナには、我が家の家訓を何度も話しているでしょう。
そうかしら。なら、私はきっと稀有な人間なのね。セレナと色々な物を見れたら、きっと楽しいと思うもの。
性分は知っているから、仕方ないけれど。
この国では、その匂いが無い所の方が珍しいと思うわ。
けど、私も甘いものは好き。ねぇ、外つ国から、珍しいお茶菓子が贈られてきたの。今度ご一緒しないかしら?」
いや、それにしても美味いな、これ。普段フルーツなんて食べないから癖になりそうだ。
こっちはなんだろう……見た目は甘そうだけれど。
[舌鼓を打ってりんごにしゃくしゃく齧りついていた青年は、フルーツが気に入ったのか、足を止めて振り返る。そして、オレンジ色の果物を見つけて、皮を剥いて口に放り込んだ]
うわ、酸っぱい!
いや、でも甘い……甘酸っぱい?
[店に並んだものだということも知らずに、青年が様々なフルーツが入った籠の前で試食をしていると、不意に黒い大きな影が後ろから重なった]
ん……?
(あ、王様……)
[もぐもぐとパンを頬張っていると、王が姿を現していたことに気づく。滅多に見かけないその姿を遠目に見る。
自分とは住む世界が違う人だな、なんて。そんなことを考えながらお腹をもっと満たそうと出店を見て回った。]
/*個人的にブレイクさんはみやこさんなんじゃないかって思ってる……なんとなく……なんとなくだけどさ……刺されたくない……()*/
「それにしても、毎年の事ながらすごい人だ」
今日ぐらいは身分も関係無しに楽しめと言われても、肩身が狭い。
おそらくは、労働階級ぐらいには見えている……と思いたい。が、ボロボロのバケツ片手にしている時点で無理だろう。
露店を眺めれば、香ばしく肉が焼ける香りや綺麗な飴細工、普段ではとうていお目にかかれないものが並んでいた。
もっとも、今のグレゴリオには手に入れるすべなど持っていないのだが。
/*
とか言ってたら話しかけられたぞ!?
いや、ありがとうございます!!この子自分からはなかなか話しかけられないから嬉しい!!嬉しい!!
しかしびくびくしちゃうの!!すみません!!
*/
貿易商 ドアン が見物しにやってきました。
貿易商 ドアンは、見物人 を希望しました。
馬車に揺られこの街へ辿り着く。
やれやれ、思ったよりも時間がかかるものだ。
シガーを1本取り出し葉先を切りじっくりと炙っていく。仕事前の時間嫌なことがある時はコイツに限る。
深く吸い込み暫くしてからゆっくりと吐き出す。
「美味い。」
さて、商いの話をするとしよう。
/**/
みんなかわいいなあ。
丁度よく色んな階級の人が来てくれてるから、見ててとっても楽しい。
浮浪者くんかわいいね。
ぐぅ……とお腹が鳴る。
「まあっ!はしたないわ!」
思わずお腹を押さえる。
正直すぎるのはエレガントではないと父親からうんざりするほど聞かされてきたが、そうやって培われた恥の概念はしっかりと染みついているのだ。
「大丈夫……こんなにたくさん人がいるのだもの。
誰かに聞き咎められたりなんて、しないんだから」
通り沿いには延々と露店が並んでいる。
焼き立てのパンに焼き菓子、その場で食べられるのだろう、食べきりの大きさに揃えられた様々な食事。
一度に嗅ぐには刺激的過ぎて、退屈を持て余していたお腹は盛大に再び抗議の声を上げる。
ぐうぅ……
近くを通った時、<<代弁者 ルーツ>>には聞こえたかもしれない。
[侍女に案内させて歩いていると、男が目についた。そいつはボロボロのバケツを片手に賑やかな街並みを眺めていた。
私は後ろをついてくる侍女を呼びつけると、出店に並ぶ肉の串焼きを買ってこさせた。
一本は自分が持ち、もう一本をその男に差し出す]
>>179 グレゴリオ
この肉、鹿らしいな。
まさかこんなものまで並んでいるとは思わなかった。
食べてみろ。
>>166 167 サラ
理解者「私は彼女の理解者だけど、私の理解者になってくれる人は久しぶり。
込められた思いは計り知れないから、私はただ親孝行の術を模索中。」
服装やこなしを見る限り、彼女の生まれはきっと私より遥かに良い所。
そんな彼女に軽々しい口で理解者だのと恐れずに話せるのは人形のおかげ。
おどけてやって見せたゼウスごっこも言葉の端々に気品を感じさせる。
少しでも多くの人形を見せてあげよう狡猾な神を装着して、妖艶な声(気持ちだけ)を出すために喉をチューニングする。
ロキ「なかなかやるじゃない、中々のセンスよ!品の高いお嬢様にはただの人形も立派な装飾品になるのね。」
伝わってくる人の良さに感化されて、そのままの気持ちを伝えてしまう。
理解者「ねえ、サラ。こんな彼女でも良ければ仲良くしてあげてくれない?」
/*闇はないと言ったな、アレはウソだ*/
/*正確には、トッティ本人に闇は無いけど、境遇に多少の闇をつけてしまった。
トッティは裕福な貴族の隠し子で、赤子の時に施設の前に捨てられた際には命の時計には宝石で装飾がしてあった。時計の裏側の穴には髪の色と同じルビーがいくつか嵌められていた。懐中電灯の蓋は純金で、蓋にもいくつか宝石があった。それは誰かに盗まれた。園長さんかな〜?*/
>>178 ダズリー
いやあ、奇遇だな!礼を言えてよかったよ。
仕事上、店の開店時間と中々合わねえからさ。
ファミリーネーム?寂しい事言うなってダズリー!俺もブレイクでいいぜ!
/☼そう言って、背中をバシバシ叩く。馴れ馴れしいと思われかねないが、名前くらいはいいだろう。☼/
それにしても、ダズリーも《マザークロック》を見に来たのか?それとも屋台か?色々並んでてすげえよな。
>>184 ルクレース
いいのか?なんかわりいな。でも腹ぺこだからいただくぜ!
/☼差し出されたパンを1口、と言ってもブレイクの場合は半分くらい齧り付く形になるが、食す。しばらく咀嚼していたが、飲み込めば目を輝かせた。☼/
……んくっ。うめえな!流石祭りで出されるくらいのパンだ。
っと、あんたの食べる分が減ったな。だが、パンの代金で返すのも味気ねえ……お、甘いもんは好きか?パンの礼に奢るぜ。
/☼そう言いながら眺めるのは、その場から離れた場所にあるタルト屋。煌びやかなフルーツと甘い香りに目を奪われているのかそちらを見ている。☼/
/*
おかしいな????今回は大人男子にしようと思ってたんだけど今のところプロフで出てる男の中では最年少だぞ??????あれ???????というか、男の人の年齢高くね????みんな高くね?????ほぁ???
/*
かーーーわーーーいーーーいーーー!!!リリアーヌちゃん!!!いや、リリちゃん!!!かわいい!!!え、かわいくない?!かわいい!!!!!!!!めちゃくちゃ可愛い!!!!!!!!
>>185 ヘンリエッタ
!!!???
地震?雷?マザークロックが大変!
など思考をめぐらせると顔を赤くする女性と目が合う。
こういう時の正しい判断、は。
@無視 A笑って誤魔化す B機知に富んだジョークで返す。
立派な社会人になるならBぐらい、Bぐらい!!!
こういう時の人形は、冗談なら…ロキ?
ロキ「豪快な悲鳴ね、余程お腹を酷使されてるのかしら。ウィンドウショッピングの最中なら余計なお世話かもしれないけど、おすすめのお店教えてあげましょうか?」
ルーツ自身も彼女の弱みを握ったようにニタリと悪い笑みを浮かべる。
ロキは伝える。
お祭り楽しむつもりなら一緒にどう?と。
「今日はなんだか人通りが多いねぇ……」
ああ、祭りだからな。
「あっらまあ!! 本当に? すっかり忘れてたよ……最後にあの時計様を見たのはいつだったかね。爺さんがまだ居た頃……? 久しぶりに見に行こうかしら」
[こんなやり取りの数刻後、エルスは老婆を城まで連れて行かされることになっていた。一緒に行こうという誘いも初めはざっくりと断っていたのだが、老婆の「これも仕事だと思って! その分代金もやるさ」という言葉に渋々了承した。
そもそもこんな痴呆症に片足を突っ込んでいる老婆が1人で城まで辿り着けるものかと思ったが、彼女は始めからエルスに案内してもらうつもりで満々だったようだ]
はぁ……さっさと行くぞ、婆さん。
……婆さん、命の時計は? いつも首に掛けて……。
「あれま!! 家に置いてきたよ!」
……は?
[老婆とエルスの家がこれ程までに近くなければ老婆は今頃道端に転がっていただろう。
これだから老人は、と小声で毒づきつつ老婆の家に時計を取りに向かった]
>>198 リリアーヌ
「おう!こんにちは!」
元気に挨拶をされれば、こちらも元気よく挨拶をする。キシシと歯を見せて笑えば、続く少女の言葉になるほどと頷いた。
「そうかそうか!王様に会いに、ねぇ。」
城へ行けば簡単に会えるものだろうかと首を捻るが、今日は年に一度のお祭りで且つ無礼講なのだから、国王もひょっこり城下町へ繰り出しているかもしれないと納得する。
レーヴは特に会いたい訳でもないが、少女を1人こんな人混みの中に置き去りにする程、冷たい人間でもない。
「…そういうことなら、城まで一緒に行こうか?俺も丁度、城に行きたいと思ってた所なんだ。
あ、俺はレーヴ・アトラップ。気軽にレーヴって呼んでくれ。」
よろしくと笑うと、すくりと立ち上がった。
少女が共に行くと言うのなら、彼女が人混みに呑まれないよう掻き分けながらゆっくりと城への道を進み、共に行かぬと言うのなら、気を付けてなと手を振り見送ったことだろう。
ああなんてこと!聞こえてしまうだなんて。
でも男のかたでなくてよかった。きっと、レディの同盟で秘密にしてくださるはず。
>>201 ルーツ
「むしろ、働かせるのを待たせてしまって……これはきっとお仕事を望む悲鳴なの。
……お願いしてもいいのなら、この子に仕事をくださらないかしら?」
赤い顔をうつむかせて、上目でちらちらとルーツの方を見る。
そして、せわしなく動く人形にそっと握手を求めた。
「得意なお仕事は……お腹とお菓子とミルクのクリームの入ったパン……柔らかいのが好き。
それからそれから、アイスクリーム……」
目線を合わせないまでも、次から次へと望む"仕事内容"を伝えていく。
なんてたくさんのお人形。この方は職人なのかしら?
「マザークロック、どこどこー?おうさまも、いつのまにか見えなくなっちゃった〜」
[少女は時折背伸びして、人がいちばん多いところを目指した。きっとみんな見に来るから、ひとが一番集まるところだと思ったのだ。
また、国王の姿は遠目に見ただけだったので、お付きの人を従えた、綺麗な金髪の人、ということくらいしか覚えていなかった]
客足がまばらになったところを見計らって並べている商品を丁寧に磨いていく。この国は住みやすいが、空気はくすんでいた。
今日はお祭りの日ということもあり、店先にはうちの目玉商品がずらりと並ぶ。その中には初めて自分が他国で買い付けたアンティーク調の時計もあった。自分の証人としての目利き力が試される日でもある。引き締まるような思いで、再び客引きへと戻った。
>>171 シルヴィ
ゼウス「今じゃこの世に神なんか居ない。きっと祈りより石炭の方が願いを叶えてくれる。威厳も権能も必要ない、それがわしがマスコットに堕ちた理由やもしれん。」
ルーツは考える。いきなり他人に命の時計を見せろと言われて素直に見せる人は気が触れてる。
でも折角、外国から来たんだから思い出づくりに協力できるなら。
うーん、と目一杯悩んでからリュックから最後の人形を取り出す。
白髪の中性的な人形。目は小さな宝石、そして首にかけている時計こそ、彼女の命。
チェーンに吊るされた時計の長針は時を刻みながら命を叫んでいた。
クロノス「ふわぁぁ。まさかこんな所で起こされるとはね。どうだい、これが心臓さ。素敵だろう?
これが僕らを証明し、これが僕らを殺す。
だからこそ、何より尊い。」
クロノスの操る彼女の声はどこか冷たい。
氷よりも鉄に似通った冷たさだった。
はー、一時はどうなることかと思った……。
まったく、ちょっと果物を数個拝借しただけじゃないか。あんなに怒ることないだろ。
僕を救ってくれたあの老紳士……見たところ時計は持っていないようだったけど、同じ異国の人かな。
[青年は安堵の溜息をついた。無銭飲食で時計の国から帰れない、なんてことになってしまったらあの人になんと言われるか。]
まあ、いざとなれば“飛んで”帰ればいいだけの話だけれど。
でも、むやみに人前で飛ぶなって彼女に言われているからなあ。
>>209 アーネスト
[そんなことを独り言ちながら、青年は目についたテントを覗き込む]
やあ、こんにちは。
ここは何のお店だい?
>>203 ルクレース
よっし、じゃあ食いに行こう。
パンの礼だし、遠慮なく食ってくれ!
/☼輝く瞳に満足気に歯を見せて笑えば、タルトの屋台まで移動する。
この店はタルトは美味い。これは俺でも分かる。
仕事のパートナーであるハンナが、この店のタルトを買ってアフタヌーンティーのお供にしていたからだ。あいつの味覚はピカイチだ。
祭り用に出張で来ながらも、フリルのレースをイメージして作られたテントの前に2人で並ぶ。近くにある花柄のレースが掛かったテーブルにはブルーベリー、ストロベリー、マンゴーといった定番のタルトから、イチジクやトマトなどといった変わり種まで揃っている。☼/
はー、色々あんだな!嬢ちゃんも好きなの選んでいいぜ。食えるだけならいくらでも食っていい。
/☼そう言いながら、ブレイクはストロベリー、ピーチ、ブルーベリーのタルトを頼む。
食べ歩きしやすいように工夫された紙袋を受け取った。他の屋台のものも食べたいので、ひとまずは3個だけにしておく。☼/
*/
国の住民たちと会話しているも束の間。
首飾りの一珠がちりりと鳴ったのを感じ、シルヴィはただの観光者であったところから引き戻される。
一つ嘆息して、目の前の二人に告げた。
/*
「ルーツ。大切なものをありがとう。怖がらせたね。
すまないが、少し私の連れが一悶着起こしているらしい。
この三日、また会うことがあればよろしく頼むよ。
失礼する」
*/
そう言って彼女は、その場を後にした。
>>207 ヘンリエッタ
ロキは握手を求める彼女の手をぱくり。
ロキ「こんな景気がいい日に不景気なことになってるわね。ハローワークの案内人に就職した神様が仕事を斡旋してあげましょう。」
並べられる仕事は甘く、甘く、甘くて、甘い。ババ抜きしたら1番になれそうだ。
ワガママな仕事内容と服装から探るにこの子もサラと同じように出自が良さそうだ。
目線を合わせない彼女は余程先程のことを恥ずかしく思っているらしい。なんとなく自虐心を擽る。
ロキ「あっちには搾りたてのミルクを使ったファザーズ牧場って出店があったわ。甘党総裁のあなたとあなたのお腹からしたら、それこそ喉から手が出るほど愛おしいお店じゃないのかな?連れてってあげる。
私はロキ、彼女はルーツ。
あなたの名前は?ブラック企業のCEOさん。」
挨拶を促して手を差し伸べた。
[城までの道中、くるりと回った少女が老婆にぶつかりかけ、それを保護者らしき青年がひょいと助けるのを見ていた]
「まあ可愛い子、元気ねぇ……私もね、昔は……」
はぁ、そうか。そうだな。
[少女たちが駆け足で離れていったのち、老婆の長話が再開する。適当な相槌を打ってゆっくりと歩いていった]
>>189 国王
どうしたものかと、露店を眺めているとずいと串が目の前に差し出される。そちらを見てみれば、先程見えた男だった。
こうして近くで改めて見れば、随分と身なりのいい品のある男だ。随分と地位の高い人間なのかもしれない。私の人を見る目は宛にならないが。
「これはこれは、見ず知らずのお方。この様な下賎な者への施し、ありがたく頂戴いたします」
見ず知らずの人から施しを受けるのも慣れた。そこに哀れみや蔑みが入っていても味に変わりはない。
プライドじゃ腹は膨れないということは一番に学んだ。
グレゴリオは男から串を受け取り頬張った。
「きゃっ!」
食べられた手にびっくりして目を見開く。
それもつかの間、目の前のルーツから紡ぎ出される言葉がとてもユニークで吹き出してしまう。
「ふふ……ふふふ!
あなたとても愉快な方なのね?はじめまして、お仕事を紹介してくださるロキ。それからあなたは秘書なのかしら?ルーツ、よろしくね。
私の名前はヘンリエッタ。ブラックだなんてとんでもないわ。レディのお仕事は8分目が鉄則なのだから……
でも今日は書き入れ時よ。お小遣いはたくさん持って来たの。やっぱりほんの3日くらいなら重労働もホワイトのうちではなくて?
…………牧場!ミルク!何て素敵な響き。
ぜひ連れて行ってくださいな。」
手を伸ばし、ルーツの手を握って誘われるままに駆け出していく。
>>211 リリアーヌ
「おう!1人より2人、2人より3人、まぁ、人数が多ければ多い程楽しさも増えるわな。」
危なっかしく歩く少女を助けながら、それでも楽しげに歩を進める姿を見て、レーヴは柔く目を細める。
しかし、少し不思議な点が見えることもまた事実で。普段配達をしている下町に住む子どもとは違い、こんな小綺麗な格好をしているのだからどこかの令嬢かとも思ったのだが、従者や親が近くにいる様子もない。
……ただの思い違い、かねぇ?
「嬢ちゃん、いいもんぶら下げてんな?それ、嬢ちゃんの時計かぃ?」
ふと、視線に入った懐中時計を見て、レーヴは少女に尋ねる。光が当たる度にチカチカと輝くそれを持つ姿は、やはりどうしてもただの子どもには見えない。
そんな疑問を顔には出さぬように努めながら、少女の返事を待った。
>>135 ブレイク
「ふむ、傭兵、マーキュリー…」
彼の言葉にリーンは首を捻りながら頭の中の引き出しをあれやこれやと開けてみる。
「……ああ!知ってる!知ってるよ!確か前に父さんが話していた、あの令嬢誘拐未遂事件!マーキュリー家のお手柄だって、確か記事に書いていたよ!」
警備が厚すぎて犯人が諦めちゃったんだよね、うーん、あれはすごかったよ!ってうんうんと大きく頷く。
「名前はそうだな…ブレイク、で合っていたかな?ブレイクおにーさんのその傷はお仕事で出来たものなのかな。すごいね、勲章だ!」
リーンは尊敬の眼差しでブレイクを見た。
>>221 グレゴリオ
[私は目の前の男をしばらく見つめて、それから首を横に振った。この国が発展していく過程で、国民の貧富差が広がってしまっていることは知っている。これは、今後の統治における課題だ]
構わん。せっかくの催事なのだから、祭りならではの食事も一つくらいはすべきだろう。
それと、面倒だから変にへりくだらなくていい。
[そして私も一つ、自分が手に持つ鹿肉に齧り付く]
そういえば、町の南のほうのテントではサーカスをやっているらしいな。
実は俺は生で見たことがなくてな。お前はあるか?
/*
普段私が選ばないようなキャラチを今回選んでるから、この顔で一人称私で独り言話すのめちゃくちゃ違和感………
>>225 レーヴ
楽しそうに歩くリリアーヌは、そんなレーヴの疑問に気づくよしもありません。
「これ? そうよ! 私の命の時計!」
リリアーヌは首から下げていた時計を持ち上げます。蓋についた大きな2つの宝石が、キラキラと輝いていました。
「これね、べギリーブルーガーネットって言うのよ。お母様の形見なの!」
警戒心もなく、自分の命の時計をレーヴの目の前に持っていこうとします。もちろん、身長が足りないのですが。
かなり宝石としては大きいほうでしょうか。しかし、それは見る人が見れば、非常に精巧な偽物だということがわかります。三日前のことです。リリアーヌの時計は父親と継母によって、こっそりと蓋が取り替えられてしまったのです。
リリアーヌはそんなことも知らず、にこにこと笑いました。
>>220 アーネスト
……ふうん、時計や装飾品か。いいね。
実はこいつが古くなったから、新しい時計が欲しいと思っていたところだったんだ。お邪魔するよ。
[青年は促されるままにテントの中に足を運ぶ。テント内では彼の言うう通り、様々な時計や装飾品が並べられていた。中には目新しい宝石なども飾られているようだ。
青年はもの珍しそうに商品に視線を落とす。]
へえ、色々あるんだね。
このアンティークの懐中時計、とっても素敵だ。中に宝石が埋め込まれてる。何の宝石だろう。
彼女が好きそうだけど……ああ、そうだった。僕、持ち合わせがないんだった。
また来るよ、貿易商さん。
時を同じくして、職人街ヴィブラート工房の倉庫では、破壊された門扉や家具類を片付け終えた暴走技師テルミットのお手伝いさん兼一番弟子、サーメートが首を傾げていた。
「…はて、この歯車様はどこかでお会いしたような…?」
後始末の最中に見つけた鈍く光る真鍮の歯車を作業台の上に置いて、うんうんと唸る。
「…まあ、お師様のことですからなんとかなるでしょ。たぶん?きっと?」
サーメートは考えるのをやめた。
そうして、スカートについた埃をぱんと払うと、隅に寄せた箱に詰めた廃材を、小柄な体躯でひょいと持ち上げ、裏手の置き場へと向かって行った。
[つい今しがた、金を払えず果物売りの店主にこってりしぼられたことを思い出し、青年は仕方なくテントをあとにする。すると、丁度外に出た目の前に、見覚えのある女性がいた]
>>219 シルヴィ
……あ!
やあ、シルヴィ。探してたんだよ、一体どこにいたんだい?
[陶器のような白い肌に、よく映える薄い色素の髪。総てを見通すようなその双眸と、透き通る声。その全てが、この国のどこにもない神秘的な美しさを秘めている。
青年──アベルは、ようやく探していた人物に巡り合えたことに安堵したように笑った。]
実はさっき、色々あってね。
……なんて、わざわざ口にしなくてもキミは知っているか。
どうだい、自分の目でみたこの国は。
ルーツに連れられて「ファザーズ牧場」の露店に向かう途中、ラブリーなお店で甘いものを頬張る大きな男性に目が止まる。
>>224 ブレイク
「おじさま!お久しぶりだわ!!
覚えていて?おじさまがどうしてか私のお守り役についてくださってたときのこと。
ひと月ほどマーキュリーはフレジェの家とお仕事があったのかしら?その間おじさまは私とかくれんぼも鬼ごっこもたくさんしたわね。
とても探すのが上手なんだもの……おじさまから逃げるのは苦労したのよ?
相変わらず甘いものがお好きなのね。
今日は私も遊びに来ているの。早速できたお友達と"お仕事"に行くところなの。
おじさまが召し上がっているのはなぁに?」
通り過ぎざまに足を止めてニコニコと懐かしそうに話しかける。
>>222 ヘンリエッタ
苦手な人混みも友だちと一緒なら怖くない。まるで勇者のように突き進む。
記憶を辿りながら歩みを進めるが、なかなか見えてこない店に不安を覚える。
そんな矢先、空腹に悪い甘い香りが一筋の道を示す。
…………………あった!!!
と目を光らせるのもつかの間、長蛇の列に項垂れる。
ごそごそ、と。怒りの彼を装着する。赤い彼には腕が沢山ついている。
シヴァ「だぁーーーっ!!!ルーツのやつがトロいせいで大行列だ!俺もここのアイスが食べたかったのに!!全く!道ぐらい迷うなよばーーーーか!むかつく!!」
ルーツは自分を責める時しばしば彼に頼る。
決まって誰かに許しを乞いている。
彼女の不安はもう1つ。ヘンリエッタは一緒に待っていてくれるのだろうか?
彼女は申し訳なさそうにヘンリエッタを見つめる。
>>230 アベル
興味津々、といった様子で店内を見回す相手の後ろについて店内を回る。接客はいつだって緊張するが、客が満足げな表情で新しい宝物とともに店を出ていく背中が俺は好きだった。できるだけ邪魔のないように黙って後ろへ控えていたが、どうやら気になる商品を見つけたらしい彼の視線の先を辿って、緊張で息が詰まった。
「あ、…はい!ありがとうございます!…っあの、それは東の果ての国でこの時期にだけ採れる貴重な宝石で、宝石商の方に何とか譲ってもらった時計です!今度はその彼女と一緒にお越しください!きっと気に入って頂けます!5番街に店があるので、よろしくお願いします!」
今日何かを買うつもりはないらしいが、思い入れのある商品を初めて気に入ってくださった客だ。声も大きくならざるを得なかった。深くお辞儀して、店先へと見送った。
>>228 国王
「ああ、そりゃあごもっともで」
選べるのは持つものの特権だろう。望んでも手に入らない、選べないのが我々であって。
昔のグレゴリオならそりゃあもう、この男と同じようなことを言ったのだろう。
「ならご好意に甘えて。とは言いましても、労働階級ではないでしょう、お兄さん。あ、別に探るつもりはないですよ」
情報を武器に出来るのはそれこそ、力を持つ物だ。一般市民、それ以下が余計なことに首を突っ込むべきではない。
「はー、サーカス。
いやいや、肉串の一本も買えない男が見れるわけないでしょうよ。見世物側にならなれるかもしれませんがねえ」
>>229 リリアーヌ
あまりにも無邪気に警戒心もなく、懸命にこちらへその時計を見せてこようとする姿に苦笑して、彼女の目線に合うように背を屈ませる。
目前に差し出された少女の命の時計は、キラキラと輝く大きな宝石が二つ蓋に付けられていて、しかし、それにふと違和感を覚える。
「べギリーブルーガーネット……」
幼い少女にはそれが本物に見えているのだろう。けれど、仮にも中流階級の家で育ち、ましてや命の時計を扱う職人になるべく幼い頃から身内に鍛えられてきたレーヴの眼からすれば、それが偽物だと言うことは一目瞭然だった。
じっと、彼女の瞳を見つめ、しかし笑顔でこちらを見る少女に、その真実を口に出すことは憚られた。ふ、と視線を和らげれば、自身の腰に下げたポーチから木製の懐中時計を取りだし、彼女の前に差し出してみせた。
「これが俺の命の時計だ。嬢ちゃんのみたいに綺麗な石がピカピカキラキラはしてないが、父さんと、死んだ母さんが作ってくれたんだ。
そんで、これが……」
懐中時計の蓋を開ければ、何も書かれていない文字盤の中央がくり抜かれてスケルトンになっており、中で動く木の歯車が見えるだろう。カチコチと微かに音を立てながら動く金色の針は、レーヴの命を刻んでいる。
それらをちらと見せてから、裏蓋を開けた。裏蓋の内側、そこには『04/01 attrape-rêve』と彫られていた。
「……母さんの形見。この文字は母さんが彫ってくれて、唯一俺の記憶の中に残ってる思い出なんだ。
嬢ちゃんと同じでな、これが大切な宝物なんだよ。」
そう言うと、ニッと歯を見せて笑う。
そして、少女の頭をひとつ撫でると。
「…さ、そろそろ行こうか。あんまり待たせ過ぎると、王様が待ちくたびれちまう。」
待ってくれているかどうかは分からないが。
などという言葉は飲み込んで、命の時計をポーチに戻し立ち上がって城へと足を向けた。きっとそろそろ着く頃だろう。国王がいればいいのだが。
>>226 アイリーン
お、知ってたか。嬢ちゃんは博識だな!
そうだな。あれは俺らに依頼されたモンだ。
随分と大掛かりな記事を書いてもらたっけか。アレ、あんたの新聞社か?
/☼社名を聞いてみる。ここの記事は流麗な文が目を引く。学がない俺もたまに読むくらいにだ。☼/
……いや、これは。
/☼言葉に詰まる。あれは公になっていないのだから、聞かれるのは当然だろうが。
そう、目の前の少女に悪気はない。誰もーーーいや、俺が、悪いのだから。
陰りの見える翠緑の瞳はアイリーンを通して遠くを見つめる。
俺は、ちゃんと笑えているだろうか?☼/
……こいつは、仕事で出来た傷だがそんなご大層なモンじゃない。
傷は傭兵の勲章とは言うが、俺のこれは違うぜ。
/☼そ、と左の火傷跡を触る。皮膚の硬さが"あれ"から随分経ったのだと実感させた。☼/
/*
ひとつの喉に二つの喉で返事をするのが私だと堂々と宣言してたけど、こればかりは仕方なく無い???ね???言いたいことが山ほどあるけどひとつに詰め込められないんだもん!!!!ごめんね!!!!!長くてごめんね!!!!!!!!!!
/*
中流階級に命の時計職人が多いと聞きました。だから、この子は中流階級の出身です。上流階級の友人と共に一念発起し、起業しました。本人は、時計職人になることを拒否。因みに兄がいますが、兄は立派な命の時計職人です。
/*
attrape-rêve という語順なのは、名前として綴った訳では無いからです。親の願いの込められたそれを、名前として使用しているのでレーヴ・アトラップと名乗っています。
レーヴは、本名を大切な人にしか名乗りません。大切な人って誰だろうな。好きな人とか、親友とか、そんな人達にしか話さないと思う。職場でもそうだから。
「城門前の広場まで出る。
お前は好きに動くといい。
せっかくだ。私には無用のものだが、気に入ったものがあれば、時計の一つでも持ち帰るのだな。
間違えても、また無用意に店の物で騒ぎを起こすなよ」
*/
アベルに足りるぐらいの硬貨を渡して、シルヴィは再び歩き出す。
今度は今までの反対へ。人だかりの多い、中心街へ。
街の深部に行くにつれ、彼女の眼光は険しくなっていった。
/*
代弁者 ルーツは、狂信者 に希望を変更しました。
「今日は店じまいとしましょうかね」
日も暮れてきて、人は食べ物の露天へ流れ出す。
暗くなっては調合もできないからと、今日のところは引き上げるため荷物をまとめ始めた。場所取りと宣伝のために机と椅子だけを残して、敷き布ごと背負う。行きよりは幾らか軽くなった。
それでもどうにか、時折フラリとしながらも路地の奥へと消えてゆく。
「マザークロック♪マザークロック♪」
[人とすれ違うときだけ気をつけて、少女は軽快に街を走る。目指すは王城だ]
「おかおを見せてねマザークロック♪」
/*
毎回やる度に、私のキャラはちゃんと村に馴染めるのだろうかと悩むんだけど、私が愛してあげれば馴染めてなくてもいいんじゃないかと思えてきた。私が愛してるぞ!!!レーヴ!!強く生きろ!!!
了解。それなら僕は、もう少しこの辺りをぶらつくとするよ。
それじゃあ、またあとで会おう。用がある時はこれで呼んでくれたら、駆け付けるよ。
[襟元のリボンについた小さな時計を指でとんとんと叩いて、ウインクをする]
……あ、そうだ。
それと、シルヴィ。
風の噂で聞いたけれど、あの人は今、城下町に出ているらしい。
姿を見かけたと言っていた人が何人かいたよ。
[中心街へと歩き出す彼女には、その声はもう届いていなかったかもしれない。アベルは主人の背中を見送ってから、貿易商がいるテントに戻った]
/*リリアーヌと設定が被ってそう.......ピンチ.......
孤児っぽさと、歌を歌って誤魔化すしかない.......*/
ブレイクに声をかけたところでルーツが声を上げる。
目的のお店はもうすぐそこなのだ!
いざお仕事の時間!!と目を向ければそこには大行列。
>>234 ルーツ
「…………求職者が山のよう。
でもお仕事があるなら挑むべきだと思うの。
記念すべき私たちの、それもお祭りの日に最初に目をつけたお仕事なのよ?並ぶべきだわ。
それに、ここの方々はせいぜいおひとりかおふたりで並んでいるの。私たちは何人で並ぶの?
こんなにたくさんいるのに退屈なはずないもの。おしゃべりをたくさんしましょう。
あなたたちのこと、たくさん教えて!」
怒り出した人形に目をやって
「まあ、怒りん坊ね。
食べられない、なんてこのCEOが許さないんだから。きっとあっという間よ?
そうね……お互いが普段何をしているか、とか。どんな人がタイプかとか、お話ししてるうちにもっと並びたかった!って思うくらい時間がたっちゃうんだわ。」
>>ルーツ
[少女は走っている途中、その人の人形を視界の端にとらえ、吸い寄せられるように見入ってしまう]
「わ、おねーさんのおじいさん、かわいいの!」
>>アーネスト
やあ、さっきはお金も持たずに来て悪かったね。
まだあの懐中時計が残っていたら、譲ってもらえないだろうか。これで……足りるかな?
[テントに入ると青年に歩み寄って、シルヴィから受け取った硬貨を見せる]
新聞屋見習い アイリーンは、呪狼 に希望を変更しました。
[老婆を連れて《マザー・クロック》の展示されている城のホールへと足を踏み入れる。自らの懐で時を刻む命と、全く同じリズムがホールの中心から響いてきた。
見上げれば大層大きな時計がそこにある。
国の宝であり命だ。周囲には多くの国民や警備兵がいたかもしれないが、それでもその時計は周囲と一線を画しただ毅然としてそこに存在した。
今この空間に居る全ての人間の心臓が、同じリズムで時を刻んでいるのだ。
はぁ、と。今度は感嘆の溜め息が出た]
>>237 グレゴリオ
[労働階級ではないだろうと尋ねられて、私は再び男に視線を移した。普段から私は、意図的に表舞台に立たないようにしている。だから、顔を知らない者がいるのも無理はない]
そうだな。
俺は労働階級の人間ではない。だが、今日は誰もが平等だ。
この国のすべての人間が“命の時計”を授かったのと同じように、な。
[当然、それが言葉通りに実現しているとは思わない。上流階級の大半は、自分たちより身分の低い人間たちがこぞって同じ舞台に立つことをよくは思っていないだろう。
それでも、立場は関係なく今日という日を楽しんでいる国民たちがいることも事実だ。
私は侍女に声をかけ、チケットを二枚取り出した。そして、焼き串を差し出した時のように、男にそれを差し出した]
実は、丁度チケットが余っていてな。
俺はこれから職務に戻らないといけないから、かわりに見てくるといい。
連れがいなければ、その辺の子どもにでも一枚くれてやれ。
>>233 ヘンリエッタ
……ん?んん?お嬢様じゃねえですか!
随分とぺっぴんさんに育って!いやあ、すぐに気付けませんでしたよ。
/☼時計職人の名門、フレジェ家。かの家から護衛任務は親父殿も二つ返事で引き受けていた。
あの家を知らない家は時計の国では早々にいないだろう。
懐かしい。今よりもずっと幼いお嬢様と沢山遊んだものだ。☼/
ああ、これはこの店のタルトのお預かりを受けていたところでしてね。……おや、もう早速ご友人が?ならお2人でお手隙の時に食べてくだせえ。絶品でしたよ。
/☼本来であれば貴族の令嬢相手に中級階級の男が親しげに話すのもどうかと思うが、お嬢様相手なら話は別だ。互いに、そんな小さな事を気にする仲でもなかろうて。
店の者にストロベリータルトを包ませればヘンリエッタとルーツに渡す。食べ歩きははしたない?それは祭りで最も無粋な言葉だ。☼/
今日も仕事ですかい?……そういえば、ジャンは今日はいないようで?
/☼間にこんな質問を投げ掛けただろう。あいつはいっつもおじお嬢様と一緒だからだ。☼/
>>194ルーツ
「少しでも貴女の事を解ることが出来たのなら良かったわ。
計れないものでも、いずれ貴女の心を満たす孝行が訪れる時が来るのを願いましょう」
艶かしい(様にしようとしているような)声に愉快になりながらも、確かに変わっている口調がとても興味深い。
サラも、仰々しく礼を返してみたりする。
「お褒めに預り光栄ですわ
只の人形だなんてご謙遜を。ルーツさんと、貴殿様方と。そしてルーツさんのお母様の尊き時間が、存分に詰まった。只一つの至宝ではありませんか」
例え拙いものであろうと。そこにあった時間が確かなものであったのなら、それはサラにとっては尊ぶものだ。
「此方こそ宜しくお願いしたい所だったの。
貴女達となら、素敵な時間を過ごせそうだもの」
[自然と、昔父と母がよく口にしていた台詞が流れ出てくる]
…… 人々は死を克服した。かの《マザー・クロック》の恩恵によって。
我々は忘れてはならない。《時》への感謝を。
我々は忘れてはならない。《時》の偉大さを。
我々は忘れてはならない。《時》を慈しむ心を。
>>242 ブレイク
[快活に笑うブレイクを見て、この人は良い人なのだなぁと素直にルクレースは思う。にこやかで明るいし、自分とは正反対だ。]
目的……父を、探しにきたんです。
年に一度のこのお祭りには、顔を出しているかと思って……
[ゆっくりと話すルクレースは、遠いどこかを見つめていた。幼き頃の父の記憶が頭をよぎっているのであろう。しかしふと、その目がパッと見開かれる。]
とう、さん?
[彼女の視線の先には、とある男の背中があった。]
ご、ごめんなさい、ブレイクさん、
私、ちょっと、行きます!
[ルクレースはブレイクに頭を下げて、急にパタパタと走り始めた。]
>>249 ヘンリエッタ
彼女の鶴の一声に目を輝かせる。
シヴァ「ケッ!気に食わねえけどお前さんがそういうなら今回は許してやるぜ。」
そして提案される話題のどれもが魅力的で。
華やかな話題には華やかな彼女を。
ヘスティア「無聊を託っているルーツのためにも明るい話しましょう!愛の女神がデイリーパーソナリティ、お相手はヘンリエッタよ。
最初のお便りは、ラジオネーム主神おじさんから。ありがとうね!
『おはゼウス!ルーツちゃんとヘンリエッタちゃんは普段何してるのカナ?』
なんか臭いメールだけど…。
ルーツは普段は学生、趣味は読書、なんて平凡な17歳なんだけど。
ヘンリエッタは?」
長蛇の列が短く見えてきた。
[その続きがーー彼の口から出ることは無かった。隣で《マザー・クロック》を拝んでいた老婆がエルスに礼を言う]
……用が済んだなら帰るぞ。婆さん。
「あぁ……有難うねぇ。爺さん」
オレは爺さんじゃない。ただの医者だ。後で金は貰うぞ。
「そうだったっけね、ええと……5%だったかしら?」
10%だ。
「少しくらいまけてくれても良いじゃないの」
[エルスの診療代は『今払える額の10%』である。何をしたとしてもそれは変わらない。金銭に頓着の無い彼が適当に設定した額であり、何ならお金でなくとも構わなかった]
新聞屋見習い アイリーンは、狂信者 に希望を変更しました。
>>244 ドアン
「いらっしゃいませ。もちろん、お好きなだけ見て帰ってください。」
恰幅のいい男性に声をかけられた。店の中へと案内しながら、彼の問いかけににこやかに求められた答えを返す。
「どれもお祭りの日ということでお安く割り引かせていただいております。…と、すみません。少し席を外します。何かお眼鏡に適う品がありましたらいつでも呼びつけてください。」
>>251 アベル
先客(>>244)に一言断りを入れ、彼のもとに戻る。その手には硬貨が握られており、俺は半信半疑でそれと彼の顔を見比べた。
「はい、…っはい、もちろんです、サー!すぐに包んで参ります!!」
喜びのあまり代金を頂くのも忘れ、目当ての商品を取りに踵を返そうとしたところで、先の彼の発言を思い出す。そういえば彼は、”彼女に”と言ってはいなかったか。
「もし御贈呈品であれば、プレゼント用に包装いたしましょうか。簡単なものしか用意できませんが」
店に戻り、何人か接客をすれば日がすっかり暮れる。咳止めは追加で仕込んで、目薬は明日で足りるだろう。
明日が中日、それならばと『楽しくなる薬』も用意する。盛り上がる祭りの中で、厳しい監視の目など無いも同前だ。ま、どちらにしても法で縛られていないものだから、何があろうと祭りの雰囲気に酔いしれた人でしかないのだ。
手間がかかるが、その価値はある。
親の代から作られていた痛み止めに1つ秘密を加えて煮込んだソレを、一際小さな瓶に注いだ。
「さテ、マザークロックを見る時間はやはり有りませンか…
夕飯は屋台で済ませましょうかネ、お祭りですカラ」
あの周りはそれこそ見物の列ができていて、1目見るまでに随分と時間を喰うだろう。
売上の1部と時計、あと咳止めと目薬も少量だけ持って街へ繰り出した。
>>149テルミット
機巧職人の男がセレナへ売り出す売り物を、思わず貴族にあるまじきはしたなさを滲ませ仰視していると(>>138>>139)
「へぁっ、いえ、はい。なにかしら
勿論お聞きしましょう。クロノスティス家次期当主として、機巧に関しては国の誰にも敗けぬ知見を誇ると自負します」
胸の秒針が狂ってしまいそうな衝撃的な潜ませ言葉を掛けられる。
「………………なん…………ですって……………………」
頭の秒針は間違いなく只今クルクル中と言った所だろうか。胸元にかけた命は正しく刻んでくれているのに、なんて情けない事だろう。
あぁけど、この胸の高鳴りを止める事は出来はしない。
「……因みに。それはまさか、ドリル?カー?まさか、空を飛ぶなんて事は……?」
期待を込めた目で。お願いだから、どうか私の想像を更に越えた答えを頂戴と思いながら商人を見つめる
>>253 国王
随分と出来た人間だ。ある種の恐ろしさすら感じる。言葉だけなら誰でも言えるだろうが、それに嫌悪感すら見せずに実行してみせるというのが…只者ではなさそうだ。
「言っておきますけど、私は頂けるものはそりゃあ何でも貰いますが、見返りは期待しないでくださいよ」
後であれこれ要求…はこの男はしてこなさそうだが、なんせ私の人を見る目は無い。こればかりは悲しいかな、自信を持って言える。
チケットに目を落とせば、確かにサーカスのチケットのようだ。
こんな落ちぶれる前だったら簡単に手に入っただろうが、微塵も喜ばなかっただろう。
*/
王城へ足を向け歩いていくと、道も人の波もより広く強かになってゆく。
全方角に向け広がる城下を治めるようにそびえ立つ時計の国の王城は、国のぴったり中心部。
城門を真正面から捉えると、今自分が立つところが、城前の円形広場だ。
舗装路のレンガ地が波状に広がる、その渦の目。全ての端道を寄せて集めて辿り着くこの街の中心街は、定刻に湧き上がる噴水を置いて、あらゆる国民が着いては離れてゆく。
その噴水を挟んで−−王城を臨む。
/*
†-
この国の象徴とも言えるマザー・クロックがこの祭りの間は地上に降ろされ間近で見れるらしい
異国人も城に入れるのかはわからないがこのままでいても時間を持て余すだけかと思い城を目指すことにした
時計の国へ来るまでは興味がなかったが、足を踏み入れてから常に感じる程の膨大な魔力を秘めた存在は案の定気になってしまい小さく苦笑いする
-†
『だからラリーは絶対興味があるって言ったでしょう?』
†-
ここに来る原因となった彼女はそう言って得意げに笑うだろう
自分の名前の愛称はラリーではないと何回言っても変えてくれない彼女に今はもう諦めている
ラリーは昔可愛がっていた犬の愛称らしい
毛で目が隠れていて似ているからと嬉しそうに言われたが、あの頃はどう反応していいかわからなかった
主人がそんな思い出に浸り目的を忘れそうになっていると、熱気が足元をぐるりと一周する
-†
「悪かったよ…黒狼。今行く」
ちょっとローランの最初意識してみたてへぺろ
ローランは氷で白狼だったからアルヴィンは炎で黒狼を現界させることができるってことにしてみる☆
彼女の立場はまだ決めてないけどもう王女でいいかな☆
咎どこ行った☆
**
お前!!!!お前!!!!白かったろ!!!!
黒い狼!!!!!はあ、、、、カエデのソロと仲良ししよ、、、、、はああ、、、、、
**こんにちは、こんばんは。るーぷさんです。
キャラは練ってたんだけど、職業…………ってなって結局最後の入村になりました。
無事、小悪魔が引けたらサイコパスおじさんになろうと思います。
名前はグレゴリオ暦から。
*/
ひしめく国民。
飛び交う賑やかな声。
時を刻むように噴き上がる水流。
寸分も違わずに一歩一歩進む秒針を、時計を見るまでもなく感じながら、溶けた夕陽が降りかかる城壁を臨んで。
/*
「生きているのだな、本当に」
*/
誰に届くこともない独り言を、零すのだった。
/*
**
サイコパスお兄さん(コンダクト)
→爽やかお兄さん。宅配の仕事をしている。
趣味は道端の死体(生きてる)の目を集めること。
乳児よりも大人の目がすき(見ていると、その人が見てきた人生を見ているような気分になれるから)
サイコパスお姉さん(イズベルガ)
→写真家。実は子供を産めない体質である。そのため、何度も付き合っては別れを繰り返している。
趣味は若い男と赤子を拾ってきて、家族ごっこをすること。
最後は、写真を撮ってから食べる。
サイコパスおじさん(エドワーズ)
→神父。
死体を綺麗にして貴族に売っている。大人はラブドール、子供は人形として一部の貴族には売れる。お高い。
性癖お兄さん(サウダージ)
→なんか性癖っぽいことを考える。
まあ、浮浪者になったんだけど。
>>254 ブレイク
「うふふ。私たちの"お仕事"はおいしいもの、とくに甘いものを食べさせるの。お腹の虫に。
おじさまのお腹の虫のお仕事と同じよ?
本当にお久しぶり。またかくれんぼして遊びましょうね。
今度は簡単には見つからないんだから!
私、おじさまの悲鳴で大好きなのがあるの。確か、"お嬢様は走る身代金!"だったかしら……でも楽しかったでしょう?
私がそうならないためにおじさまもいたのだし。」
ニコニコとタルトを受け取る。
食べたことがないわけではないが、お皿に入れずに食べるのは初めて!
新鮮な喜びにうんざりするほど見た顔の話をされる。
「ジャンは置いて来たの!……ないしょよ」
真顔でシー!をすると、ルーツと列に向かって歩き始める。
「またお話ししましょ!おじさま!!会ってなかった頃のお話をたくさん聞かせてね。
私おじさまの悪者をやっつけた話大好きよ?」
>>257 ルクレース
父親探し。……この人混みの中、か。
あんたも中々に波乱万丈な人生なんだなあ。よけりゃ……。
/☼俺も手伝おうか?そう声を掛けようとする前にルクレースの声が被さる。
視線の先にはある男の背。彼女はそれを確かに“とうさん“と呼んだのだ。☼/
あ!おい!!
/☼駆け出す彼女の背を追う。
その先で話す2人を見ていたが、人違いだとわかれば気まずい空気が漂う。
俺が出たところでどうしようもないかと頭を掻いて、その場で待つ。
祭りは決まられた日しかない。そこにルクレースの父親がいるのなら、手分けして探した方がよいだろう。純粋な親切心だった。☼/
/*え、待ってくれてるって、ブレイク優しいな?????まじで?????
え、すきになりそう。
でもこわいよ刺されたくない*/
>>137 ジュラム
「ほうほうなるほどなるほど…」
ペンを走らせながらもジェラムの手の動きを追う。
「私は全部やるよ!今は色んなものに触れて、吸収して、学んでいるんだ」
へへんと笑って、また彼の手元に目線を移す。
「お祭りで外の人たちがやってくるからぴったりだね!たしかに、慣れってすごいなぁ……」
関心とした様子で手をぽんぽんと触り、
「うん、ありがとう!帰ったら早速纏めなきゃ!薬屋のお兄さんも頑張ってね!!」
そう言ってまた街中へと掛けて行った。
>>276 ヘンリエッタ
……ほう?それは重要な“お仕事“だ。
ここいらはいい匂いがプンプンしてくる。お嬢様とご友人のお眼鏡に適う品も多いでしょうや。
いやあ、ははは……お嬢様が木を伝って塀に乗り上げた時は驚きましたよ。ありゃあ隠れんぼが追いかけっこになった日でしたね。
/☼思わず溢れ出た若き日の自分の悲鳴に苦笑を浮かべながらも、よい思い出だったと口の端を上げてみせた。
タルトを食べるヘンリエッタの眉が顰められた時、全てを察してしまうがジャンが小煩いのはこの界隈でも有名な話だ。
たまにはお嬢様にも息抜きが必要だろう。有事の時は俺もいるからと、多少多目に見る事にした。☼/
……ええ、わかりました。極秘のお仕事、頑張ってくだせえ。
勿論ですとも。あれから随分と経ちましたからね。話は山盛りありますから、いつでも来てください。
/☼列に並ぶヘンリエッタへ手をひら、と振ってみせる。
傭兵としての戦地で起きた事を語る自分に、顔を綻ばせる幼少のお嬢様を寝かしつけるのが大変だったのは、内緒だ。☼/
テルミットの言葉に淑やかな表情を称えていたその顔が興奮を顕にした。
やはり、このお嬢…………!!
>>265 サラ
「…ふふ……ふははははは!!!
『わかっている』!『わかっている』なご令嬢!失礼ながら同好の士と思わせて頂きたいくらいでありますぞ!!
我が《時を刻むくん改》は時計にして時計に非ず!
自走機能は勿論のこと、生きとし生ける総ての男子の憧れ、ドリルフォームを初めとした多種多様なモードを組み込んだ機巧騎士なのである!
スタンダードフォームはパワー型!極限まで高めた圧縮空気によるピストンで圧倒的な破壊力を秘めたパンチを打ち出し、前腕部変形によるドリルフォームは時をも貫く回転力を実現したのだ!エアフォームは実験段階ではあるものの圧縮空気の応用でホバリングまでは可能となっているのだ!惜しむらくは今少しの時間と予算があればと言ったところではあるが、私にかかればいずれなんとかなるだろう!否!できる!
間違いなく私の最高傑作!その名も……《時を穿つくん…………あれえ!?」
そう言いながら懐から取り出して見せた一枚の紙には、大きく《機巧騎士 クロノス》の文字と、小さくサーメートのサインが添えられていた。
>>239 レーヴ
レーヴが身を屈めれば、リリアーヌはぱあっと顔を輝かせた。
「えへへ……綺麗でしょ。わたしの大切なものなのよ」
そして、差し出された時計に首を傾げました。大きな目は好奇心でいっぱいに輝いています。
「しっくで素敵ね!」
時計が開き、カチコチと時を刻む様を見ながら、リリアーヌは言いました。実のところリリアーヌは、シック、の意味はよくわかっていません。しかし、そのシンプルながら精巧な作りに心惹かれているのは本当でした。
「レーヴさんも、お母さんがお空に行ってしまったのね」
しゅん、と素直に落ち込んで、けれどもレーヴの優しい笑顔を見つめていると、次第に元気になりました。そうだ!とリリアーヌは思いつきます。この素敵な時計をサラに見せたらどんなに喜ぶでしょう。
「あ! そうだったわ。王様、王様〜どこですかー!」
はしゃいだ声をあげながら、そうしてレーヴとお城へ向かいました。
>>268ルーツ
「ありがとう。そうであれたら誇らしい」
優しい、かどうかは分からない。サラにとっては、積まれた時間であれば慈しみ、尊敬すべきものであるから。
それはつまり、生きとし生ける命。創られ廃棄される物であっても同じ事。そこに確かな時間があるのなら。そして時間を過ごさない物等無いのであれば、サラがその様に振る舞うのは自然な事だった
それが優しいという事であるのなら、その言葉が当て嵌められる生き方であることを嬉しく思う。
「全部かしら。マザーへの拝礼も毎年欠かしたくは無いし、素敵な時計も探しているの。
特に今は、新しいお友達を驚かせる様な、とびっきりの時計を
とても嬉しいお言葉だけれど、少し一人で探してみるわ。貴女の時間を、私が独り占めする訳にはいかないもの。
またお会いできる時間はきっとあるでしょうから。今は一時お別れしましょう」
サラは柔和な笑顔を見せると、ルーツの、その腕の人形達へ挨拶をして。足取りを軽く、露店の通りへと歩いていった
>>258 ルーツ
「おはゼウスー!」
面白がってゼウスに向かって手を挙げる。
「ヘンリエッタは12歳。普段は咳が出やすいから家の中でお勉強なのよ。
趣味は……お父様にはジュエリーの鑑賞と時計史の図説を読むことと言いなさいと言われているけど………」
もじもじと下を向くと
「でも!ゼウスさまならわかってくれるかしら?馬に乗るのと木に登るのが……大好き!これが趣味ね」
はしたなくもやや鼻息荒く告げる。ドレスを汚してはいけませんと言われるから使っていない古いカーテンでスカートを作って木登りをしたのだった。母親が翌日寝込んだような気がするが、ただの風邪よ!きっと。
「ゼウスさま、ルーツには憧れの殿方はいらっしゃるの?
ヘンリエッタは小さい頃遊んでくれたおじさまがとーっても大好きなんだけど、ジャンには、あー……私の側用人。そのジャンに年が離れすぎています!って叱られたんだけど年の差なんて埋まらないものを理由にするなんてナンセンスだと思わない?」
列はどんどん進んでいく。
蒸気機関技師 テルミットは、狩人 に希望を変更しました。
>>260 アーネスト
安く割り引くと告げ彼は、他の客の元へと向かっていった。視線を向けると先ほど無銭飲食をしていたカレの様だ。
「ふむ。」
特段、思うこともなく彼が選んだ品に目を向ける。
できれば全てを買い上げてしまいたい所だが、それは悪いだろう。
何よりも私の店を見る目も、あながち間違いでは無さそうだ。
「では、店主この国で作られた物を買おう。まとめて買うのだ、それなりの勉強は頼むよ。
贈呈品では無いので、特に包む必要はないが…そうだな。祭りが終わる日に納品を頼もう。」
そう告げ、自分が滞在する宿の部屋番号を書いたモノを差し出した。
「そうだな、後は腕のよい時計職人が居れば紹介してはくれないだろうか?」
**
狼チームでマザークロック分解したいとも思ってたけど、如何せんゲーム力の問題ががが。今回(も)みんな濃すぎん?できるの?憑依?
>>289 ダズリー
そうか?ま、気が向いたら呼んでくれや。
/☼呼ばないと言い張る彼に肩を落としてみせる。強要するつもりはないが、名が呼ばれないのは悲しいものだろう。☼/
目玉だもんなあ、《マザークロック》のご開帳は。
俺か?俺はな、ちょっと待ってろよ?ここに……あった!この写真を見てくれ。
/☼ポケットから精巧に惑星が彫られたロケットペンダントを取り出すと、それを開いて中の写真を見せる。
そこにあるのは長い黒髪にシルクのベールの髪飾りを付け、右目を隠した青目の女性とどこか照れた表情のブレイクが並ぶ写真だった。
女性の方は細身で、一般的に美しいとされる部類に入る顔立ちだと一目でわかる。☼/
この女はハンナ・マルセイユっていうんだが俺の親戚で今は仕事のパートナーだ。
本当はハンナと祭りに来る予定だったんだが、急な仕事が入っちまってなあ。俺も手伝うって言ったら「貴方は久々の休みなのだから、祭りを楽しんできなさい。毎年警護の仕事でろくに楽しめていないでしょう。私の分のお土産、楽しみにしてるわよ?」だってよ!
あいつ、本当に気が強くて……まいっちまうよ。
[観光を終え、侍女を連れ立って城に戻る。明日は時計職人たちの露店を見に行こうか。私は頭の片隅で明日のスケジュールを組みながら、城の前の噴水広場を闊歩していた]
──。
[ふわり、と]
[噴水を通り過ぎた時、誰かの髪が風にあおられて靡いたように見えた。見覚えのある人影が、視界の端に留まったような気がした]
……?
[振り返る。しかし、そこには行き交う国民たちの姿だけだ]
>>284 リリアーヌ
[王様、王様、と。呆然としている私の耳に、国王を呼ぶ声が届いた。見ればそこには、10代ほどの少女がいた]
呼んだか?
>>291 アベル
「承知いたしました。すぐ包んで参りますので、お待ちください」
忘れないよう緑、緑、と何度も頭で繰り返しながら、時計と一緒に一度店の奥へ下がろうとした俺は、父親が先ほどの紳士の接客をしている(>>293)ことに気づいた。
>>293 ドアン
「腕利きの職人でしたら、3つとなりのテントのスミスさんがいらっしゃいますよ。ご購入頂いた時計はすべて彼から卸したものですから、きっと何か特別な品が見つかると思います。」
父の手元を見るに、先ほど薦めた品を購入して下さるようだ。先ほどの非礼を詫びて、今度こそ奥へ下がった。
>>147 国王
あろうことか自分の元へと声を掛けに来てくださった目の前の国王に、リーンの目がまん丸となる。
へ、へええええ!!?ここまでは、考えてなかった!!
「は、はい!マザークロックと歴代の全国王様に感謝します…!!」
はわ、はわわ…
「あっ!!はい、あの、私!新聞屋クロッカー家の次女、アイリーン・クロッカーって言います!その、これを……!!」
恐る恐ると言うように、何から何まで自分で作った新聞を国王の前に出す。
う、受け取ってもらえるかな……?
「色んな出店が並んでいて、街はいつも以上に活気付いてて、すごく、すごく楽しいです!!」
>>295 ルクレース
「…………」
自分に似ているなんて、ろくな父親では無かったのだろう。しかし、目の前の彼女が……いきなり罵倒や暴力を奮ってこなかったことを考えると、恐らくは復讐のために父親を探しているとは考えにくい。
そうなると、なんとも言えない表情をするしかなかった。
「まあ、私ぐらいの年齢になると似たり寄ったりだからね。似ていてもおかしくないか」
何となく、気まずい空気が流れふと話題を変える。
「そういえば、お嬢さんはサーカスは好きかい?先程チケットを譲り受けてね。一緒に行くような友人もいなくてさ」
もし、提案に乗るようならば先程の男には悪いが二枚とも譲ってしまおうと考えていた。
*/
−−シン、と感覚が研ぎ澄まされる。
ある者の気配を察知し、髪が浮き上がるような、そんな感覚。
反射的に、シルヴィは"俊敏"に、濁流極まる人間の混雑を、全てが見えているかの如く、いとも容易くすり抜けていく。
ひととき、街の中心を眺め、満足したのか彼女はそのまま再び外れへと離れていく。
一度、落ち着こう。シルヴィはお茶を飲めそうな店はないかと散策し始める。
/*
>>297 ジュラム
……これか?あー……悪いが、それは困るんだ。詳しい話は出来ねえが。色々あんだなって思ってくれ。
/☼引きつった笑みを浮かべ、ケロイドの跡を指でなぞる。
これは、名誉の傷なんかじゃない。それでも、これを消す事は俺には許されないのだから。☼/
それならよ、部下達はしょっちゅう傷だらけになって帰ってくるから、傷の回復が速まる薬や骨折の治りが速まる薬はねえか?それで副作用もねえと助かるんだが。
だろ?俺もさっき食ったが屋台でも美味い。
珍しいものが好き、か。薬師方面だけでなく食もそうなんだな。
/☼知的好奇心が強いのだろうか?ふとした言葉が出る。☼/
>>284 リリアーヌ
>>301 国王
母が亡くなったのは、もう随分と昔の話だった。それこそ、声すらも覚えていない程に。
しかし、この時計があればいつだって傍で母が見守ってくれている気がするのだ。だからこそ、大切で。
「…………。」
母親の形見と見せられた偽物の石。その意図を探るような事はしたくないが、どこか不穏めいたものを感じずにはいられない。
国王を呼びながら城への道を歩く少女は、なんの不安もないようにはしゃいでいる。ただただ無邪気に。
しかし、きっと心配しすぎなだけだと頭を振れば、少女に倣って国王を探す為にその名を呼ぼうとして。
「………っ、マジでいやがった。」
近付くその姿に、引くような声を出す。
まるで礼儀のなっていない様子だが、それでも少女の探し人が見つかった事に安堵すると、彼女を見つめ柔く目を細めた。
そして、漸く姿勢を軽く正せば国王にひとつお辞儀をして。
少女と、その探し人の会話を聞いていた。
/*
王族になんて口の利き方を!!って言われたら、「は?今日は無礼講なんでしょ?」って言い返す男なんですよこいつは。まぁ、うん。そんなやつ。嫌わないでやって!!身分とかそんなんこの子好きじゃないから!!!だから子どもと老人の為に起業したんだから!!!
/*トッティに引き取り手がいないのは、こういう子だからかな.......引き取り手いないまま独り立ちしなきゃいけなそう。こんな感じでこの子は何するんだろうか.......将来の夢はおはなやさーんくらいのふわふわさだと思うんだけど*/
>>303 アイリーン
[取り乱したように応じる女は、おずおずと新聞を取り出した。視線を差し出された新聞へと落とせば、それをゆっくりと受け取る。
それは察するに新聞屋の次女と名乗る彼女が作成した新聞なのか、此度の祭りについて書いてあった。なかなか良い出来映えだ。]
ふむ、新聞か。
日々のニュースをこれで知れ、興味があること以外の情報を幅広く取り入れることが出来るのがこれの良いところだな。
アイリーン・クロッカー……覚えておこう。
これからも日々励めよ。
>>283テルミット
「此方こそ。これだから祭りが時に、城下町へ行くのは止められないわ。なんて素晴らしい時間でしょう。
時計機能は当然。そこに妥協を挟む職人は即刻打ち首が宜しい。
自走機能。これも当然ね。
ドリル!Niceよ。男子だけでなく、この国の民皆の憧れと知りなさい。騎士と言うのも素晴らしいわ。この国では廃れてきた呼び名が、最新の躯を持って産まれてくるなんて。
パワー。パワーはあればあるだけ良いわ。そこに際限は無く、ただ力強いそれだけで美しいものそれこそがパワー。
時をも貫くなんて何たる傲慢かと思うけれど、それを可能としたのであれば、この子はこの世全ての物より先を行っている事になるのね。
ホバリング、この巨躯で?ジョークは程ほどにしないといけないわミスター?
でも予算があれば更なる上昇が可能となるのであれば…………!
…………ふぅーー。Great。いいえ。Excellent
"買い"よ。クロノスティス家の名義で後程、金と交換で受けとりにきましょう。
?名前がどうかされまして?」
購入の証明書を書こうとペンを取り出すと、何やら同行の士たる職人は、一枚の髪を見てすっとんきょうな声を上げた
>>159 サラ
「クロノスティス家…!わわ、知ってる、知ってるよ…!」
クロノスティス家といえば、お貴族様の中でも“良い”お貴族様だ。
その位に傲慢になることもなく、貴族の務めを果たし、また時計の蒐集家としても有名なクロノスティス家は、学友たちの話題にも上がるほどの憧れの存在だ。
「こんなところで会えるなんて、ツイてるなぁ…。あっ、私はアイリーン・クロッカーです。クロッカー新聞屋の次女で、今は学校に通いながら見習いをしているの!」
その新聞は私が作ったんです!と言いながら嬉しそうに話しつつ、受け取ったお代を仕舞った手で鞄からもう一紙、新聞を取り出す。
「こっちは父さんたちが発行しているものだよ!是非、ご贔屓にしていただけたら…!」
*/
頃合いもあり、通りには食の匂いが辺りにずっと続いている。
茶だけもらえればいいのだが、露店や屋台は手持ちのコップを配るのみ。店の構えがあるところは、そもそもこの祭りの勢いで溢れかえっている。
どうしたものか、と首を振っていると、《マザー・クロック》を謳ういとけない声が再び聞こえてきた。
/*
>>トッティ
「お上手だ。
おかおを見せてよ、か。《マザー・クロック》には会えたのかい? 小さき子よ」
/**/
よくわからないけどレーヴだけはもつさんかなってちょっと思ってる。
いいからログを読め。
レーヴ、ちょっと駆け回っているところ似ているから顔見知りとして話しかけに行きたいけど乗り越えるログgs厚い…
>>312セレナ
「勿論。物珍しい機巧や時計を前にしていないときは、がつくけれど
拘り過ぎる事も無いとは思うわ。私は私の性分に、家訓と家の在り方がきっと合っていただけだから
買って当然よ。セレナの時間はセレナだけが過ごしてきた物。その唯一を尊いと思い、共有したいと思うのは不思議な事ではないわ。
けれども。セレナが人と、私と過ごす時間が稀有な物であるのなら。なんて素敵な事かしらね。
あぁ、分かる。分かるわ。私も、アンティークの時計と、蒸気を放つ機巧の匂いに挟まれている瞬間が一番好き。蒸気は木材に良く無いから、余り匂える事は無いのだけれど。
素晴らしいわセレナ。私の我が儘を聞いてくれてありがとう。
甘い甘い時間を過ごせそうで、ドキドキしてしまう」
/*
両手に持ってた食べ物は、たぶんリュックの中になおしたんだよ。じゃがいもは食べきったから、多分今はおなかほくほくお腹いっぱい幸せ気分だよ。
>>315アイリーン
「存じ上げて頂いていて光栄だわ。新聞屋さん」
サラは、それだけ私の一族がこの国と民へ貢献出来ていると言う事だろうかと嬉しく思う。
まさか、蒐収家の一面のみ知れ渡っていると言うことは無いとはおもうけれど。
「宜しく。アイリーン。クロッカーと言うと、聞いた事もあるわね。
まぁ。学校に通っているの?ごめんなさい、見かけた事があったかしら。私が通っている所と同じだったりするかもしれないわね。
通いながらの勉強、お疲れ様。
この新聞も、良い出来だと思うわ」
「拝見するわね。貴女のお父様達が書かれたのなら、きっと良いものでしょう」
短針と長針が、誰かと話を終えた時間を刺している時に。
サラは、まだ見ぬ時計を探してかつかつヒールを鳴らす。
古き未知を求める足取りは、いつの間にか暗い、人通りの無い路地へと踏みいっている。
もしかすると、その姿を誰かが見ていたかもしれない。
(こう言った通りに、掘り出し物があると相場が決まっているけれど)
表通りよりも更に煤が蔓延し、煙臭い未知を歩く。
折角のお祭りなのだから、非日常を過ごす時間を自分の命の時計に刻みたい。
だと言うのに。いえ、だからこそかしら
(出で立ちを見るに、外つ国のお方達かしら
検問は何をしているのでしょう。厳重化の打診を行わないといけないわね)
その男達は、サラの胸元。命の時計へと、欲を孕ませた目を向けている。
一番前の男の、その手には刃物。良く手入れもされていなさそうな、錆び付いたそれ。刺されれば、鋭利でない分とても痛むだろう。
二番目の男は何も持っていない。
三番目の男は拳に鉄輪をつけている。
四番目の男は、他の誰よりも巨躯を持ってねめつけてくる
その口からはどいつも、述べるまでも無く下衆な言葉が流れ出る
他国と比べた、この国の時計の価値。かつ、サラの命の時計の装飾と、美しさを考えると。狙われて当然とも言えるだろう。
そも、これだけの規模の、他国から人間も来る祭りだ。そういった無頼の輩が混じっていてもおかしくは無い。
しかし
「でも、外つ国の殿方は、頭が余り宜しく無いのかしら。それとも貴殿方だけ?
私が誰かを知っての狼藉。いいえ。知っていればこんな愚挙はしないでしょうから、知りもしないのでしょうね。
本気で。只の小娘が。こんなにも価値あるものを、堂々と身に付けていて。何も出来ない、無力な小鹿が歩いていると思ったのかしら」
男達がにじりよる。サラは、なすすべなく悲鳴を…………上げることは無い。
ふわりとしたスカートをまくりあげる。白い陶器の様な色をした肌が露になる。触れれば、その熱でたちまち朱色に染まってしまいそうな肌が。
男達から、下卑た声が上がる。
対して、サラは深く。深く腰を下げ、前屈みとなり。
太股に巻いていたベルトから、短剣を抜き放ち、一番前にいた男へと突進した。
その動きは速く。蹴られた地面が砂埃を上げる。
遥か前の先祖が、その功績により国王から賜った宝剣。次期当主として父から賜って以降。決して肌身離さず、身に付け続けている。
刃先がフランベルジュ型となっているそれで、狼藉者の剣をまず払い上げる。
男は、こんな女子から抵抗をされる訳が無いと油断していた様で、驚きの声を上げた。
そこにすかさず、首もとへと飛び上がり。剣の柄を一人目の男の首へと叩きつける。
着地の際に舞い上がったスカートの裾を軽く掴むのと、男が倒れるのはほぼ同時であっただろう。
チク(男の倒れる音がする)
まだ他の男は動かない。動けない。只の標的。精々悲鳴を上げる程度だろうと高をくくった女が、自分達を刈る事が出来る存在だ等と理解が及ばない。
サラは二番目の男へと、自然な歩みで近寄ると。男は、警戒心が感じられずに近寄るサラを呆然と見ていた。
その男には。気づいた時には手を取られ、地面へと頭をぶつけていた痛みしか記憶に残らないだろう。
背負い投げをされた事には、気づけたか気づけていないか。
タク(男の頭が地面にぶつかる音がする)
三番目の男が漸く動く。四番目の男も、自分達が危機に有ることを察する。
なんて悠長な時間の使い方だ事。サラは冷めた目で彼等を見る。
三番目の男がサラの顔へとストレートを放つ。男は確実に捉えた、と思った。その顔から、鼻血が垂れ流れ、折れた鼻を抑え涙ぐむ姿を想像して笑った。
その男の眼前には、サラの笑顔があった。見るものが蕩けてしまいそうな、柔らかい笑みが。
それがこの日の男の、最後の記憶になるのは幸せな事だったかもしれない。
男は眼前の笑顔に一瞬見惚れると。
次の瞬間には顎へと、掌でアッパーを喰らわされて空を仰ぎながら気絶した。
チク(顎が砕けた音)
四番目の男は、サラへと掴みかからんとした。不可解な動きをする女でも、所詮は女。己の巨体で押し潰せば、如何様にもなると。
阿保かしら。と、サラは呆れた。自分の手には、短剣だってあると言うのに。
でも、こんな阿保な殿方の血で、宝剣を汚すのも癪だった。
サラは、くるりと回る。服がはためき回り、上から見ると綺麗な円となっているだろう。
そのまま、空へと飛び上がると。
ヒールの踵が、巨体の顔面へと突き刺さっていた。
タク(巨体が倒れた音がして、もうこの時間はおしまい)
サラは、フレアスカートについた埃をパンパンと払うと。
「お転婆、ごめんあそばせ。
でも先に粗相をされたのは皆様方ですから、おあいこよね?」
ほんの少しだけ乱れた髪を耳元へと掛けながら言った。
声が聞こえているものは、その場には誰もいないだろうが。
短剣を太もものベルトへと丁寧に戻すと。
程なくして憲兵がやってきて、その男達を連れて言ったことだろう。
クロノスティス家次期当主たる者。これくらいの危機とも言えない危機を労せず払い除けずとして、如何するものか。
サラは、この路地へと入ってきた時と変わらず。軽やかに時計探しへと戻っていった
>>286 ヘンリエッタ
恥ずかしながらの劇の中での劇にヘンリエッタはノリノリで、一段と恥ずかしくなってくる。
でもこうして一つ一つ彼女のことを知っていくと、そのやんちゃがとても可愛らしく思える。
アクティブな彼女はきっと私とは正反対。
だからこそ、彼女の世界はきっと眩しい。
そう思いながら理解者も用意する。
ゼウス「自然と戯れるのは子供の重要な仕事で、それは男の子がこうあるべき、女の子がこうあるべき、といった話をする前に子供としての話だ。
そうして、自然と関わる中で基礎体力や感受性を育てていく。そう、楽しいことが重要なんじゃ。」
そして憧れの男性の話に。
理解者「その話はおじいちゃんじゃなくて私が答えるよ。ルーツは…。あー、その…。
本の中の王子様に憧れてるみたいね」
顔を真っ赤にしながら彼女は自分の分身の口をパクパクさせる。
理解者「本の中の人に恋焦がれるのも、年上に想いを馳せるのも、誰にも妨害、非難されるべきでは無いとルーツは思ってるわ。思ってるけど自信はないみたい、本当にビビリだからね。
それでも気持ちはあなたと一緒よ。
恋に理由を探してはつまらないし、禁忌もない。」
そろそろメニューを決めないと。
>>181 ルーツ
ふと、彼女の言葉数が減ったことに気付いたリーンは振り返って彼女の顔を見る。
「わわ、ごめん、ちょっといきなりだったかな?」
パッとゼウスから手を離して口を開く。
「ねぇねぇ、ルーちゃんは甘いものは、好き?私のオススメね、クロワッサンドっていうんだけど、何層も丁寧にバターが生地に折り込まれたサクサクであったかい三日月型のパンに、つめたーいアイスが挟まれていてね、さくっじゅわっとろって幸せが溢れてくるんだよ!」
きっとルーちゃんも気にいるよ!
そう言って彼女が付いてきてくれれば一緒に買いに行くだろう。
>>320 グレゴリオ
[半ば強引にチケットを握らされ、少々たじろぐ。交換条件として出された感想を、というのは、とてもチケット2枚に見合うとは思えなかったが、上手な断り方も知らないルクレースはこくりと頷いた。]
ありがとう、ございます……。
わかりました。感想を必ず、お伝えしますね。
[そう告げて、ぺこりと頭を下げる。グレゴリオの前を去りながら、2枚貰ったチケットを見つめた。]
(誰と、観たら良いのだろう……)
[生憎引きこもりのため交友関係が広くない。その時ふと、先程タルトを共に食べたブレイクの姿が目に入った。どうやら、話し終わるのを待ってくれていたらしい。]
/*
ルクレースとして話してる時はキャラの中に入り込んでいるのであれなんだけどふと我に帰った時この子かわいすぎない???ってなる(親バカ)(一歩間違えたらナルシスト)
*/
/**/
サラもルーツもめっちゃ喋るじゃん!!!はぁん!!!
もうここ京ちゃんとハクさんでいいよ!!(てきとう
/*
中身当てしてみたいけど全然当たる気がしない。正直よくわかんない。
さっきブレイクをみやこさんだ!って思ったのも、沢山お話してるキャラはみやこさんの可能性大という理由だけに過ぎないし。
もうわかんない。わからない。わからん。
*/
>>334セレナ
「難しいかしら?
私が好ましく思っているセレナが過ごしてきた時間を、同じように好ましく思うのは当然の事だと思っていたのだけど
ならやっぱり、私が貴女と過ごす時間は、特別で素敵な事ね」
どんな時間だって尊いものだけれど。
やはりその中でも、好きであったり、特別であったりする時間はあるものだから。
「多少感性を尖らせでもしないと、貴族達の交流はやっていけないわ。まぁ、私が変わっているのは認めましょう。
あら、じゃぁ、セレナが私に似合う香水を選んでくれたりするのかしら。
?何を慌てているの?
甘い匂いに、甘いお菓子。甘くてたまらない時間でしょう?
セレナだって、素敵なそれを思ってドキドキしない?」
人嫌い ダズリーは、おまかせ に希望を変更しました。
/*
あ〜〜にしても役職、何になるのかなぁ〜〜
結局お任せにしたのが悔やまれる〜〜けど特殊な役職ありすぎてどれもちきったんだよなぁ〜〜
とりあえずまとめだけはやりたくない_(:3 」∠)_
そう思ったらなんでもいいから選択だけでもしておけばよかったと後悔している_(┐「ε:)_
でもなぁ〜〜どうなんやろな〜〜色喉使いて〜〜
まぁ今回は共有になっても1人じゃないから……大丈夫だよ……
*/
不躾な輩達を伸した後。
そう言えば、素敵な出会いの時間を楽しむのに夢中で、未だにマザーへのお目通りと、国王への挨拶を済ましていない事を思い出す
>>196 リリアーヌ
すごいすごいと飛び跳ねる目の前の少女の姿に、リーンは誇らしげに口の端を上げて笑う。
「ふふふ〜!ありがとう!そしたらリリアーヌちゃんは私の“助手”さんかなぁ?
じゃあ、またお祭りを回り終えたら話そうね!」
そう言って彼女の頭を撫で撫でする。
あっ待って、リリアーヌちゃんも、お貴族様っぽい?まぁ、いっか!だって可愛い子には頭を撫でよ、って言うくらいだしね!
/*
オイラ、まだリリアーヌちゃんとしか会話してねぇ……他の子ともお話したいし、なんなら皆とお喋りしたい………できるかな……難しいかな………
♪ぜんまいくるくる手まき時計
かちかちくるくる準備する
いちにち始まる準備する
マザークロック♪マザークロック♪
おかおを見せてね、マザークロック
♪ふりこがゆらゆらふりこ時計
ゆったりゆらゆら右ひだり
わたしも一緒に右ひだり
マザークロック♪マザークロック♪
みんなを見ててね、マザークロック♪
♪はとさんぽっぽーはと時計
ぱたぱたぽっぽーお知らせよ
おやつの時間をお知らせよ
マザークロック♪マザークロック♪
おうたを聞いてね、マザークロック♪
/*トッティの名前は、捨てられた時に既につけられていて、手紙に書いてあった。
トッティが自分の名前で自分のことを呼ぶのは、いつか偶然お母さんかお父さんに会ったら、名前を知ってもらうため。
素敵な命の時計を持たせてくれているし、自分は捨てられたとは思っておらず、預けられたと認識している。*/
>>321 ダズリー
だろ?小さい頃から顔があんま変わらなくてな。もう見慣れちまったが、見飽きはしないくらいの美人なんだよ、ハンナは。
/☼その美貌が故に自分が何度告白しても自信ありげに袖にするハンナを思い出し、苦笑いを浮かべる。
今や慣れた光景を脳裏に過ぎるが、目の前にダズリーがいるのもあって深入りはしない。☼/
へえ、じゃあいい時計見つけたら教えてくれよ!その調子だと、ダズリーも明日までいるだろ?また会いに行くからさ。
そうだ、屋台の飯も美味かったからオススメだぞ。細いんだからちゃんと食えよな!
じゃあ、また後でな!
/☼返事も待たずに、他の者の所へ向かう。
会いに行くのは俺が勝手にやる事だしなあと割り切っているらしい。☼/
>>345 トッティ
「ははっ、やはりお上手だ。
続きがあるのかい? それは早く聞きたいな。
ホールまではもうすぐだ。はぐれないようについてくるんだ、いいね?」
*/
マザークロック、マザークロック。
軽快な曲調で朗々と歌い上げるトッティの歌声を聞いて、かの時計がこの国の、この国民にとって何の象徴であるのかを、改めて認識する。
昼頃に耳にした時と同様の、少しばかりの不快感は、今ではもう消し切れているだろう。
シルヴィはまたも、するすると人混みをかいくぐり、元来た道を戻って城内へと辿り着いた。
その足取りの軽さを、きっとトッティも体感しただろう。自覚があるかは、分からないが。
/*
>>325 ジュラム
はは、あながち間違いではないな。察しがいいのは悪い事じゃないぜ!
/☼腹を探られている気もするが、この手の人種はよくいるものだ。聡い分、腕は確かだと願っておこうか。☼/
おお、そんなモンがあるのか。いや、その手の分野は元軍医だった奴に任せているからな。そいつに紹介しよう。
ああ、これは俺の名刺だ。あんたとは長い付き合いになりそうだからな。
/☼名刺を1枚取り出せば、ジュラムの前に差し出す。マーキュリー家の長子である以上、こういった商談もあるからだ。☼/
変わった言葉だな。そういやあんた、この国では見ない髪色じゃねえか。納得がいったよ。
/☼外国から来た者も傭兵の中にいたが、言葉が通じない事が多く、これといった話はしなかった。
遠い血がそうなのであれば、容姿にも多少影響するのだと彼の姿を眺める。☼/
>>346セレナ
「なら、これから容易にしていけば良いのよ。
私にもセレナにも。たっぷり、同じだけの時間があるのだから。
気を悪くなんてしてないわ。どんな人にだって、好きな様に時間を過ごす権利があるのだから
けれども求められるのが嫌いでないのなら。どうぞ私に、セレナとの時間をほんの少しだけ求めさせてね。
そうね。私の好きな匂いは、アンティーク時計の臭いであったりだけれど。そう言ったのはあるの?
セレナが、私に似合いそうだと思って考えてくれた香水なら、なんでも嬉しい
?そう。
でも、本当にセレナとの時間が楽しみよ。どんなに甘いものになってくれるかと思うと堪らない。約束よ」
何か、勘違いをさせる様な事を言ったかしらと首を傾げながら。
それでもきっと、楽しみな時間を思って頬が嬉しさで赤く染まっているでしょう
>>338 ルクレース
おかえり、ルクレース。
いや、いいぜ!だがおっさんの心臓に悪いから次から控えてくれ。年をとると心臓が弱くなるからな。はっはっは!
/☼近くにいたが、会話は聞かないようにしていた。聞かれたくない話もあるだろう。
この調子だと彼女の探し人ではなかったようだが、詮索はせずに敢えて茶化すように話を振る。
1枚。そう言いながらも、手には2枚のチケットが握られていて口の端を上げて笑った。☼/
1枚でいいのか?せっかくなら2枚一緒に使えばいいだろ。ここには丁度、俺とルクレースの2人いるんだから。
/☼夜の静寂を切り取ったような口振りの彼女は、きっと控えめなのだろう。こちらを遠慮して1枚と言った事は安易に想像がつく。
だが、1人で見るサーカスは中々に塩っぱいのだから"一緒に"と強めた言い方をしてみる。
無理強いはしないつもりだが。さて、ルクレースはどう出るだろうか?☼/
城内に足を踏み入れると、ホールの中心には大きな台が鎮座している。
そこには、アンティークの大きな時計が置かれていた。文字盤には魔法陣のような文様が刻まれている。
そしてその上に幾つもの金色の歯車が組み合わさっており、複数のパーツが精密に絡み合うことで針が動いているようだ。
──ちくたく、ちくたく、と。
時計の国に“命”を与えた《マザー・クロック》が、歯車を規則正しく往復回転させて、世界の──国民たちの時を示していく。
不躾な輩達を伸した後。
そう言えば、素敵な出会いの時間を楽しむのに夢中で、未だにマザーへのお目通りと、国王への挨拶を済ましていない事を思い出す
「なんて事かしら。
私とした事が、楽しくて時間を忘れてしまうだなんて」
胸と、耳元の時計の音をしっかり聞いて。
チクタクチクタクの音と共に、足をマザークロックがおられる場所へと向かわせる
展示されているマザークロックの前まで到着すると。
遥か昔から、変わらず時を刻み続けているそれをうっとりと見つめる。
「マザー。今日も私達に、変わらぬ時を刻んで下さり感謝を致します。
過去から続く時が、明日も、久遠の彼方までも進み続けますように」
手を祈らせる様に合わせると、祭事の際に欠かさずしているマザーへの挨拶を終わらせる。
さぁ。次は、国王への挨拶だ
>>301オズワルド三世
見るとリリアーヌが国王へと挨拶を済ませた後だった様だ(>>284)。軽くリリアーヌの方へと手を振った後、オズワルド三世へと挨拶をする
この方のお顔を見るのは、もういつぶりだろう。
スカートの裾を持ち上げ。貴族としての礼式に沿って礼をする。
「お久しく思います。オズワルド三世様。
お覚えでしょうか?クロノスティス家が長子。次期当主のサラでございます。
本日はめでたき日を無事に迎えられ、陛下の尽力に感謝の念が絶えません。
素晴らしい時計と機巧達が立ち並び。
この国の発展の目覚ましさは留まる事を知らないでしょう。
我がクロノスティス家も、それだけ蒐収する価値があるものが増えて、嬉しい悲鳴を上げております。
またいずれ、陛下へと蒐収した物達をお目通り出来ればと思います。
時に陛下。お恐れながら申し上げるのですが。祭事の際の検問に、些か不備があるようです
先程も、狼藉者を数名。憲兵へと引き渡しました所でございまして」
>>#0
[シルヴィと城のホールに入ると、少女の目に飛び込んできたのは、大きな大きな台。そして、大きな大きな.......少女が生まれて初めて見る大きさの、時計。たくさんの歯車が、大きな大きな針に時を刻ませる様子に圧倒され、少女は思わず感嘆のため息を漏らした]
「ふわぁ」
[マザークロックを見たら、歌おうと決めていたのに。感動のあまり、すぐには言葉も歌も、何も出てこなかった。周りには他にも人がたくさんいるはずであったが、今この瞬間、マザークロックと少女が二人きりであるかのように、少女の目にはマザークロックしか映っておらず、少女の耳にはマザークロックが時を刻む音しか聞こえていなかった]
>>ブレイク
「さて、ではお引き留めしてすみませんネ。
ワタシも腹が減って倒れては困りますかラ、ケバブ屋に向かうこととしましょう。また、近いうちニ」
軽い足取りで、ケバブ屋の方へ歩いていった。
>>241 ブレイク
目の前の彼の目が一瞬伏せられる。
それに気づいたリーンは、開いていた口の端をきゅっと結び眉を下げて笑う。
「ごめんね、私、話し込んじゃうとつい…こんなんばっかりで…」
返ってきた言葉はどこか濁すような口振りで。きっと彼にとってはあまり触れてほしくない話題なのだろう。
「でもやっぱり、かっこいいと思うよ。その傷だって、ブレイクおにーさんがここまで命を刻んできた証の一つだよ。きっと。」
[貿易商から購入した時計と、緑のリボンでラッピングされた包みを持ってテントを出る。
アベルはそのまま路地裏へと歩んでいき、アンティークの懐中時計を取り出した]
うん、やっぱり綺麗だ。
買って良かったなあ。
[早速、懐中時計のチェーンを腰につける。アベルは満足そうに笑って、腰にかかるそれを眺めた。
透明の宝石が嵌った懐中時計、見ているうちに風に浮かぶ羽毛のように心が舞う]
いやあ、いいなあ。似合ってる。
このまま空を飛びたい気分だ。
ルクレースを見送り、再び露店を眺める。マザークロックを見に行っても良かったが…いくら祭りだとはいってもああいう場所に行くのは気が引ける。
身分を気にせずとは言っても、そう簡単に割り切れない人間も多いだろう。
今もパンやミルクの配給に来る人間の目が刺さるように感じているというのに。
>>356 ルクレース
いやいや、俺こそありがとな。
……不躾かもしんねえけど、あの男の人と見なくてよかったのか?
初対面で誘いにくいなら、俺が言うぜ?
/☼ルクレースのような伏せがちでも美しい女性とサーカスを共に見に行けるのは光栄……なのだが、どうしても目の前の光景が引っかかるとこれだけは尋ねた。☼/
>>358 ジュラム
ははっ、俺は構わないさ。竹を割ったように聞いてくるあんたの態度、嫌いじゃないぜ!
/☼素直なのはいい事だ。変に隠し事をされるより気分がいい。
ジュラムが渡してきたメモを受け取り、書かれている内容を見る。☼/
ありがとな。
早速あんたの出店にも……と言いたいが、その調子ではもう店仕舞いしたろ?明日、また見に来るよ。いい薬があったら並べといてくれ。
異国の者でもここの国の血の者がいりゃあ、時計持ちにならざるを得ないからなあ。
おっと、俺もすまないな。じゃあ、また明日にでも。
/☼手を軽く振って、ジュラムの背を見送った。☼/
*/
小さな子供の歌声を背負い、城内ホールへと足を踏み入れれば、今までよりも最も過密な人いきれである。
それさえも何の気なしに掻い潜って、
《マザー・クロック》と−−対面する。
身につけるには有り余る。家に置くにも大仰。
精緻、洗練。一つも無駄なき瀟酒な作りなのに、それが豪奢でもある。
国中の人間の、つまりはこの国の生命と言い切れる心臓を、シルヴィは、目を細めながら、じっくりと眺めている。
/*
>>309 セレナ
「それは残念。うちの弟子が身嗜みには煩く言うものですからこういった機巧ならば他にも用意がございます。オーダーメイドも承っておりますので、その際は是非ヴィブラート工房へご用命を。」
断られてはしまったものの、脈がない訳ではないなとテルミットは思った。
有力貴族とのコネクションは家計の為にもついでに研究開発費にも確保しておきたい……と、サーメートが口を酸っぱくして言っていたから少し張り切ったのだが。テルミットは、私としてはどうでも良い事だし、それにしても研究開発費がついでなのは本末転倒ではないか我が弟子よ、と息を吐いた。
「あっそうだ!<マザー・クリック>、私も見に行くんだった!」
それは何時ごろのことだったか。
思い出したようにリーンは城への道を駆けていく。
腰から垂れた命の時計が揺れる。
それは規則正しく、確かに、マザークロックの恩恵を受けて。今この瞬間も、リーンの命を刻んでいた。
>>347 ブレイク
(何を聞かされているのだろう。これは所謂惚気と言うやつか。じっとりとした生気のない目でその話を聞く。話し終えたかと思えば何故かまた会う予告を残し男は去っていってしまった。全く本当にああいう男とは相容れない。というか慣れない。まあ人と関わることを極端に苦手としている人間からすれば、ああいうおおらかな男は逆に関わりやすくはあるのかもしれないが、何せ劣等感も同時に湧いてくる。)
………あーあ。また一人になったか。って……元から1人だったか。
(変わらず賑わっているというのに急に周りが静かになったような感じがして、そう感じた自分が気持ち悪くため息をつきながら歩き出した。腹ごしらえでもしに行こうか。)
ご令嬢は冷静を装い《時を刻むくん改》を品評している様だったが、若干早口になっているのにはやはり同好の士同士なにやら通じるものを感じたテルミットであった。
取り出した紙片を再び折り畳みながら続けた。
>>314 サラ
「……あ、いや。なんでも。
できることなら歯車様と油圧とピストンについて夜通し語りたい所ではあるが、そうも行きますまい。
曲がりなりにも時計職人の端くれ故、第一に手を抜くなど有り得ん。歯車様への冒涜であると言えますな。
ふふ、ご令嬢。全ては誇張などではありませんぞ。
ここだけの話、時を穿……《クロノス》のドリルの回転力は実際時を超越しているのではないかと考えておるわけです。ドリルの付け根部分は広く大きいためゆっくり回っている様にも見えるが、先端に行くにつれ…どうか?細く鋭いそれに、無限の回転をそこに見るのでは?」
ご令嬢が『買い』と言う。
「有り難き幸せ。
……とは言えひとつ条件が。
どうか私に引き続き《これ》の開発とメンテナンスをさせていただけまいか。
ご令嬢ならおわかりかと思うが、《これ》は所謂我が子のようなもの故、半端な状態でお渡しするのも実際気が引けるのです。
お許しいただけるのであれば、エアフォームの強化は勿論、構想中の…(小声)中に乗るタイプの操縦席も、ご令嬢にお試しいただけるかと。」
そう言って、テルミットはマニア特有のニヤリとした顔をして見せた。
>>333 ルーツ
「本の中の王子様!!」
思わず大きな声が出る。
「物語はいつもその後を書いてくださらないのだもの。
読み手にお任せするだなんて作者のかたはとても勇敢だと思うの……
ちがうわ。そんなお話ではなくて。
……どの王子様がお好きなの?みんな素敵だから当てるのは難しいのね……ああでも!当ててしまうのも面白くないのかもしれないわ。
ルーツ、あなたの言葉でその王子様を紹介してくださらないかしら?」
メニューにはたくさんの魅力的なスイーツの数々が並んでいた。しかし街に出ると決めた時からヘンリエッタは心に決めていた食べ物があった。
「"ジャージー牛乳のふんわりソフトクリーム"をくださいな!」
>>362 アイリーン
……知的好奇心が強いのは、記者としていいと思うぜ!
なに、俺のケロイドに纏わる話は、あんたみたいな可愛い嬢ちゃんにするモンじゃねえってだけさ。気にすんな!
/☼眉を下げて笑う彼女にしまった、と思い明るく笑ってみせ、肩を力強く……と言ってもある程度は加減するが叩く。☼/
だな!これがなきゃ、色々変わってたかもしんねえ。さっきも薬屋に消せるとは言われたんだがなあ。消すつもりも、隠すつもりもねえんだ。
あんたの言う通り、俺の生きた証だからってのもあるぜ?
そうだ、他の話をしてやろうか?血なまぐさい話以外にも、傭兵ならではの話もあるんだぜ?
/☼この空気で先の話に触れるのも気まずかろうと、敢えて別の話題を出してみる。
この頃にはブレイクの表情も純粋な明るい笑みに変わっていた。☼/
>>348 リリアーヌ
もじゃもじゃ?
[少女の不可思議な単語に片眉を跳ねあげる。言葉の意味が分からないまま隣にいる男に視線を移せば(>>307)、挨拶に応じるように頷く。]
そうとも。俺が国王オズワルド=キングだ。
そういうお前は?
祭典は楽しめているか。
/*あれ?もしかしてブレイクさんが京さん???
ゆかり=ヘンリエッタさんにロックオンされたが故の???
いやでも私、京さんもゆかりさんも前村で誤認してたしな……。*/
[しばし呆けたようにマザークロックを見上げていたが、徐々に周りの音が聞こえてきて、少女は、ハッ、と本来の目的を思い出した。マザークロックに歌を聞いてもらうのだった。ぜひそうしなさいと園長さんも言っていたから。
少女はぴょこんとマザークロックにお辞儀する]
「マザークロック!はじめまして!トッティです。《みんなのおうち》で習った歌を歌います」
♪とけいのかあさんマザークロック
みんなのかあさんマザークロック
いのちのかあさんマザークロック
マザークロック♪マザークロック♪
ずうっとうごいて、マザークロック♪
♪ぜんまいくるくる手まき時計
かちかちくるくる準備する
いちにち始まる準備する
マザークロック♪マザークロック♪
おかおを見せてね、マザークロック
♪ふりこがゆらゆらふりこ時計
ゆったりゆらゆら右ひだり
わたしも一緒に右ひだり
マザークロック♪マザークロック♪
みんなを見ててね、マザークロック♪
♪はとさんぽっぽーはと時計
ぱたぱたぽっぽーお知らせよ
おやつの時間をお知らせよ
マザークロック♪マザークロック♪
おうたを聞いてね、マザークロック♪
♪とけいのかあさんマザークロック
みんなのかあさんマザークロック
いのちのかあさんマザークロック
マザークロック♪マザークロック♪
ずうっとうごいて、マザークロック♪
>>350 ダズリー
[時は噴水の広場に戻り。
まぼろしに狐につままれたような顔をしていると、誰かの視線を感じた。見れば、青年がいる。
私は軽く手を振って返した。そして、コートに付けた金色の薔薇のコサージュの位置を直しながら、リリアーヌへと視線を戻すだろう]
「……。
っふふ、ふっふははははははは!
やれ、どうしているものかと思ったら。
耳には届いていたが、こうまでこき使われて大役を背負っているとはな。
かわいそうに」
*/
突如、それこそアベルに悪目立ちせぬよう咎めていた本人であるくせ、シルヴィはホールで、《マザー・クロック》の目の前で、笑ってみせる。
/*
>>311 国王
「!!」
国王の言葉に、まるで雲も煙さえも払われた太陽のように、ぱあぁぁとリーンの顔が明るく晴れ上がっていく。
「ありがとうございます王様!!これからも精一杯頑張ります…!!」
ああ、帰ったら父さんと母さんと、それから兄さんと姉さんにも………なんてことを考えながら、国王の手に渡った自分の新聞に、胸の鼓動が早くなる。
ドキドキと高鳴るその音は、確かに希望に満ちていた。
「マザークロックっておねがいごと、かなえてくれるかなぁ.......」
[人々の中には、マザークロックに手を合わせて何かを祈っているような人がちらほらと見受けられた。
少女も真似して、おずおずと両手を握り合わせて、目を閉じる]
「──────────ますように」
>>374 ヘンリエッタ
私が恋をしていたのは誰か。
冷酷な一流の統率者であった王も好きだった。
兄の後を継いだ優しい王も好きだった。
よく考えてみると、私が恋をしていたのは王という本の中の概念、憧れだったのだ、と気づく。
それでも記憶の中でひとつ煌めく一等星はあった。
ヘスティア「彼は帝国皇帝の嫡男、勇敢とは言えず、臆病と笑われて、世襲もここまでと命を狙われた後の碧眼の皇帝。戦わないのは臆病ではなくて冷静だったから、彼はその双眸で未来を見据えていた。
迫る魔物に兄弟や恋人を奪われても彼は決して復讐のためにと、剣を振ることはなかった。
自分で誰かを殺めることなく平和を築いた皇帝、自己評価は最低でも彼の辣腕は後世に語り継がれる。
オブリビオン帝国の彼、それが彼女の憧れよ。」
吟遊詩人のような語り口調でヘスティアは唄う。
大好きな本のお話だ。
ヘスティア「ヘンリエッタ、じゃなくて彼女と同じのひとつくださる?」
>>283 テルミット
これはマザークロックを見に行く前のこと。
街中を駆け回っていれば、聞き覚えのある声に吸い寄せられるように興奮する声の元へと足を運ぶ。
「あーー!テルにー!次は何を作ったの!?」
毎日のように工房でドドドドガガガガっと何かを作っているテルミットは、リーンのお気に入りの人物だ。
彼の元は常に面白く新しいもので溢れている。
>>トッティ
「ありがとう。いい歌だったよ。
その声で歌う通り、皆の大切な母親を、どうかこれからも、守ってやるんだぞ」
*/
言ったきり、シルヴィは外へと向かう。
急変して笑い出す彼女を、引き止める者もいない。
尤も、そんなものがいようが、彼女は誰の手にも捕まらぬだろう。
静かに、城門を抜けて人混みへと紛れ込んだ。
/*
>>357 サラ
……ああ、クロノスティス家の娘か。
久しいな、最後に会ったのはいつだったか。息災なようで何より。
以前見た時はもっと幼かったが、貴族令嬢として立派に育ったように思う。
[見ればその胸には、アンティーク調の時計があった。あしらわれた青い宝石は美しく輝いている。『フレジェの針』が絶えず、時を刻んでいた]
……ん?
ああ、そうか。
それは、手を煩わせて失礼した。検問を担当していた兵には罰を与えておこう。
それから、サラ・クロノスティスにはのちほど褒美を。
>>127アベルさん
[突然、さらりとした金髪、新緑の翠色の瞳を携えた青年に話しかけられる]
「丁寧にどうもありがとうございます。
私はオブゼビオと申します。
わざわざ遠方から...この国は凄まじい速度で発展を遂げました。それを私達は記録をしているのです。」
[ここから見える景色に目をやり、そのままアベルに返答をする。その声は無機質だが、どこか嬉しそうに話している。]
「私達の一家...ヴィグ家は先々代の国王、オズワルド一世の頃からこの街に関して記録を取っているんです。祭りの1つから、街の変わり方、情勢...小さな事から大きな事まで、後世に紡げるように。
今は父に変わって私が、その役目を継いでいる。
という感じです」
[ちらりとアベルに本を見せると、大事そうに分厚い本を撫でた。]
>>383 ルクレース
そうか?それなら、いいんだ。
あんたみたいな別嬪さんのご同伴に預かれる事に感謝しよう。
じゃあ、そろそろ行くか!
なに、譲ってくれた人には言い難いなら手紙を出すといいぞ。俺も身内と喧嘩する度によく手紙を書いていたものだ。
/☼サーカスへと向かう道の途中で笑いを交えながら話をする。
ブレイクの指す身内とは親族だけではなく、仕事仲間も含むのだが。☼/
さ、着いたぞ。丁度始まる前でよかったな。
/☼サーカスは大きな赤いテントで行われる。幕を内側から捲る売り子にチケットを手渡して中へと進む事だろう。
舞台の方では何か演目を行われているようだ。☼/
>>392 オブゼビオ
あ!これ!嫌な気分にさせちゃったやつだ……。
どうしてもロキを使うと表現にトゲが出る。
エビス「こらこらロキ、いきなりそんなこと言うなんて失礼じゃないか!」
ロキ「失礼って方が失礼よ、彼は彼なりにソレに矜持を持ってるかもしれないのに。あなたはそれを褒める私を咎めるの?」
エビス「褒めるにしても、もっと、こう、なんか、あるでしょう??
すみません、オブゼビオさん。」
ルーツは一緒に頭を下げる。
こうしてルーツは保険をかける。
エビス「彼女はルーツ。デュー・メルティ・チクタク・ルーツ・クロックノーツです。ロキの失礼もありましたけど、どうか!仲良くしてあげてください。」
>>319 サラ
名前を呼ばれて、リーンは週明けにこのことを友だちに自慢してやろうと誓う。
きっと羨ましがるだろうなぁ…楽しみ!
「あ、ううん、学校は違うよ!サラお姉さんは、お貴族様の学校だもんね。それに、私が学んでいる分野は情報社会だから…!」
労働階級のリーンは、だがそれを特に気にしてはいない。おそらくきちんと働きかければ中流階級に上がることも出来るだろうが、同時に縛られる制約も増える。父はそれを嫌ってか、階級を上げる申請をすることはなかった。それでも新聞屋として貴族とのパイプもあるクロッカー家は普段の暮らしには困っていないのだ。
>>384 オズワルド国王
あ!!!!
(頭を上げて国王を一瞥しその場を去ろうとした所でキラリと彼の胸元が独特の光を放つ。一目見てすぐに分かった。あれは自分が手懸けた純金のコサージュだ。純金は柔らかく加工には向かない素材だが、24金独特の重厚感のある輝きはきっと位の高い人間に映えると思い試行錯誤した逸品だからよく覚えている。
ついつい指さし大声を上げてしまったが、さすがに無礼講とはいえ失礼な行いに慌てて指さした手は何事も無かったかのように後ろ頭を掻き目線をそらす。国王はその場を離れた用でほっと胸を撫で下ろした。)
ふぅ……あっぶな。
………使ってくれてたんだな。……ふふ。
/**/
サラめちゃくちゃかっこいいな??????????
惚れる。。。。。。。。
私のキャラが違っていたら恋してたわ。。。。(恋しないキャラにした
[声がした。アベルは襟元のリボンに付いた時計に触れて、それから空を仰いだ。]
ああ、シルヴィ。
大丈夫だよ。もう少しで始まるはず。
/*んー、砂漠の魔女がマザークロックに姿を変えている?
マザー、っというのが、ひっかかってはいたのだけれど
いやー、違うかな?*/
少女のその一言に(>>348)、レーヴはぶはっと吹き出した。くつくつと笑いを堪えながら、しかし失礼のないように態度を改める。
いやはや確かに王様と言えば、髭の生えたもじゃもじゃのおじいさんなのだろう。少女はそれを想像していたのかもしれないが、目の前に現れたのはそれとはかけ離れた人物で。
(ま、想像と違えば落胆しちまうのも無理はないよなぁ。)
なんて思いながら、それでもきちんとした態度で国王に向き直れるのだから、やはりどこかの令嬢なのだろう。
レーヴは中流階級の出と言えど、礼儀作法は遠い昔に置いてきた。どうにも硬っ苦しい事は苦手だったし、何より媚びへつらうような態度をしている自分が嫌いだったからだ。今はただ、貧しい人達の為に働く配達人。それだけで充分だった。
ふと、どこかからか歌声が聞こえてくる(>>380)。耳を澄ませていれば、どうやら屋根の上で聞いた声と同じようだ。そちらをチラと見て微笑めば、また視線を前へと戻す。
手作りの星を手渡そうとする少女を見て(>>379)、やはり令嬢と言えどまだ子どもなのだなと思わずにはいられなかった。
/☼全ての話を終えた頃、この祭りの目玉である《マザークロック》へと足を運ぶ。☼/
>>#0
/☼ホールの中心の台に置かれた時計。他の時計とは比べ物にならない存在感と重厚な歯車の音にしばし目を奪われ、耳を傾ける。
《マザークロック》の存在は傭兵の間でも噂になっていた。かの時計の護衛につく者は相当の手練と、王家の信用を勝ち取った者であると。
親父殿はかつて、修行時代に国の宝物庫の憲兵まで登りつめたそうだが、俺も次期当主として家名を継ぐまでにそうでありたかった。
実際の所は後数年しかないのだが。
こうしてここで燻っていても仕方ないとオズワルド3世を探しに踵を返した。
1度見れば目に焼き付いて離れない端正な容姿に、侍女を連れた彼はすぐ見つかる事だろう。☼/
>>オズワルド3世
国王陛下!お久しゅうございます。
私めの顔は覚えておいででしょうか。
かつて、マーキュリー家は王族の配下として直々にお仕えさせて戴いた時期も御座います。最高の名誉として、我が家では語り継がれておりますが。
/☼恭しく頭を下げ、その場に傅く。喩え陛下が覚えていなくとも、礼を欠ける事は許されないからだ。☼/
>>アベル
「最後まで抜かるなよ。
私はこれから上がって全体を俯瞰する。
アベルは許可を出すまで飛ぶんじゃないぞ。お前のやり方では目立って仕方がない」
>>409 オブゼビオ
エビス「傲岸不遜で長い名前ですよね、覚えやすい部分で呼んでもらって構わないみたいです!ね、ルーツ?」
少し低くた声を出しながらルーツは頷く。
声に感情を感じないがそれでも悪い人ではなさそうだ。
なら、彼らを紹介しても悪いことは起きない。
先程は腕いっぱいに抱えて困り果てたので近くのベンチを見つけて彼らを並べる。
エビス「紹介しますね、私がエビス、彼女がロキ、彼女がヘスティア、彼がゼウス、彼がシヴァ、彼女がチクタク、そして後ろで眠ってるのがクロノスです。
七福神ってやつですね。
それぞれ担当する話題や感情が決まってるんですよ。」
/*
ただ、根っから性格合わなそうやけど……そもそもレーヴは来る者拒まず去るもの追わずな性格しとるけど、基本的に貴族好きちゃうし………子どもは好きやけどな。
あと、サラはなんかハクさんっぽい……違うかったら、まぁ、すまん。
>>367 ルーツ
「やっぱりルーちゃん、面白い!」
強く頷く彼女につられてリーンも自身の顔を縦に振る。
「逆にいえば、みんなを通せばルーちゃんはお喋り出来るってことでしょ?」
腕に嵌められたゼウスをつんつんとしながら彼女の顔ににっこりと笑顔を向ける。
「色んなルーちゃんとお喋り出来るだなんて、それってとってもお得だと思う!!」
「ではではご案内しまーす!新聞屋レイリーン・クロッカーについてきてくださーい!しゅっぱつしんこー!」
リンちゃん、とすぐ後ろで聞こえた気がして、「なーにルーちゃん!」と嬉しそうにお返事しながら彼女を店先まで案内しつつ、道すがら人形たちの名前などを聞いた。
*/
高く高くそびえ立つ尖塔。
国で1番の高さを誇るであろうこの時計台は、この三日間を除いて、《マザー・クロック》が鎮座する聖殿である。
長針と短針が上下を逆さまに指す頃、シルヴィは尖塔の屋根レンガに足を引っ掛けて、この街を見渡していた。
夜風も強く舞う上空で、服も突き抜け肌を刺すような冷気に、彼女の双眸が、髪の先の神経までもが、研ぎ澄まされる。
秒針も。
短針も。
長針も。
命の脈も、全てが重なるその時を待つ。
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>>406 ルクレース
だろ?
それにしても、ルクレースは字が綺麗そうだ。今度気が向いたら俺にも筆を向けてくれ。無理にとは言わないが、あんたの字を見てみたい。
/☼門外の事に疎いブレイクはルクレースが物書きである事も知らぬまま、話を進めていた。
テントの中に入れば、当然のように声を落とす事だろう。☼/
……実は、俺はサーカスは2度目だ。1度目は親戚の女と……お、始まったな。
/☼ベンチのような席に着いて、目の前で繰り広げられる芸に目を向ける。
踊り子達の華麗な舞から始まり、煌びやかな衣装を身にまとった少女の綱渡り。これは命綱など見当たらずに心臓が早鐘を打つ。だが、彼女が無事に渡り着れば、喝采の拍手が奏でられる。☼/
>>406 ルクレース
/☼次に、観客から1人選ばれたナイフ投げ。当たれば一溜りもないのは傭兵であるブレイクは想像がついて、瞬き1つせずに見つめた。体の輪郭に沿って投げられるナイフは、終わる頃には人型へと形どっている。
その頃ブレイクはといえば、それにしてもよくあんな遠くから投げて狙い通りに当たるものだと感心の一声を上げた。
続いてピエロの大道芸。2つ重ねたボールの上に飛び乗り、その上で逆さまになって足を開脚している。実質Tの字のピエロは口を弧の形にしたまま、苦しげもなく身軽な芸を繰り広げた。
他にも様々な芸が休む間もなく行われ、60分ほどのショーは1分のように感じられた事だろう。
ブレイクは舞台の袖に去りゆく演者達を見送り、輝く瞳で隣のルクレースへと向き直る。☼/
……ルクレース、見たか?すごいかったな!
いやあ、若い頃にも見た上に歳を取れば感性が鈍っているとは思っていたが、そんな事はなかった。素晴らしいものは素晴らしい。その事に変わりはねえな!
/☼まるで少年のように好奇心に満ちた笑いを浮かべて、彼女に感想を述べた。
目の前のルクレースはどんな表情をしているだろうか?☼/
>>391 ルーツ
「オブリビオン帝国の彼……とても賢い王様だわ。
輝くような英雄譚でも冒険でも勇猛でもなく、聡明で王様としてしなければいけないことをよくわかっていらしたのね。
……でもお寂しくはなかったのかしら、とつい思ってしまうの。国を栄えさせて民を幸せにした王子様は、誰よりも人の幸せと平和を願った方は幸せでいられたのかしら……?
つい、王族のようにうんと高貴なかたのことを私、身近な考えに引き寄せてしまうの。きっとそのかたがたにしかわからない誇りもあるでしょうに。
お心にかなわなくても、せめて理解して差し上げたいと思うようなかたでなくて?
ルーツが憧れるの、とてもよくわかったわ!」
かたや自分は夢みがちな幼さをぶつけるのにはちょうどいい相手を選んだものだ……と思う。
「おじさまはね。甘いものがお好きでかくれんぼの鬼が得意。背が高くて力が強くて、お食事もたくさん召し上がるの。くまさんみたいでしょう?
とてもお優しくて、お話をさせるのが上手なの。そして、私に危ないことが起こらないようにしてくれたヒーローなのよ。」
手近なベンチに腰掛けて、手に持ったコーンの上のアイスに思い切って口をつける。
お父様がご覧になったらなんて言うかしら?ジャンに見つかったらスプーンを渡されるのかしら?
でも私は今自由!お友達と並んでソフトクリームをいただくなんて理想的なお祭りの過ごし方だわ!
>>375 ブレイク
「なになに??!聞かせて聞かせて!!」
ブレイクの提案に、リーンは食いつくように目を輝かせる。
それが新聞の記事になるかどうかは置いても、リーンは人の色んな話しを聞くことが何よりも好きだった。
肩に与えられた衝撃はとても優しいもので、だからこそ、リーンは安心して、楽しそうにブレイクの話に耳を傾けることができただろう。
セレナはマザークロックの鎮座された広間へと到着した。ゆっくりと歩を進め、マザークロックをぼんやりと眺める。これが私たちの母なる時計なのだと、なんとなく感慨に耽っていた。私たちの生きる時は、マザークロックが生み出したもの。もとは同じクロックならば、人と時を共有するのも自然なことなのだろうか、と、サラとの会話を思い出しながら。
……そうだ。王へのご挨拶がまだだった。
普段会うことは少ないが、この機会にご挨拶はしておかなくてはならない。
父からも念押しされていたのに、すっかり忘れていた。
それにしてもジャンにはさすがにかわいそうなことをしたかしら?
マザー・クロックを一緒に見て、人混みに託けて逃げ出して。1度お城のホールに戻るべき?
いえいえ、あの人も開き直ってお祭りを楽しめばいいんだわ。今見つかったら家に閉じ込められそう。
賑わいを見せる覇権国家の祭典。
それは雲のように薄く間延びした黒い煙の向こうで冴えるような月が立ち上ってからも、なりを潜めることはない。
宵の口特有の蒼く冷えた空気が辺りを漂う。
祭りの一日目が無事に終わり、《マザー・クロック》を見にやってきた者たちは城をあとにするだろう。
城下町はまだ、明るい。
辺りが暗くなって行くにつれて、街を包む活気は、より一層輝きを増していくようだった。
──かち、かち、かち、と。
国中の時計の針が一斉に回り出した。不規則に、何かの前触れのように。
あちこちで、時を刻む音が鳴り響くだろう。
そして、それが止む頃。
>>405 サラ
「ええ、お茶会!それはそれは、とてもとっても…参加、してみたい…!」
初めて口にした単語に、なんだか擽ったい気持ちになる。お茶会。そんな優雅な席に、私も参加しても良いものだろうか?でも、お貴族様の誘いを断るというのもいかがなものよね?うんうん!
「呼んでいただけるなら、喜んで!楽しいネタもいーっぱい揃えるよ!!」
リーンは嬉しさにぎゅっと手を握り締めた。
>>415 アイリーン
かけられる言葉が今まで浴びてきた冷たいものとかけ離れていて、正しい返答が出来なかった。もちろん答えなどないのは知っているが。
なにか彼女が話す度、人形ならペラペラだったはずなのに息詰まる。
私をこのように捉えて欲しい。こんな私を受け止めて。
そんな言葉が彼女には見透かされてるようで、祭が引き合わせてくれた友人に深く深く感謝をする。
ありがとう、ありがとう。
特急アイリーン・クロッカー号は快速で進んでいく。
ルーちゃん、リンちゃん。そんな砕けた呼び方で益体の無い話をしてるうちに電車は終点に到着する。
理解者「ここがリンちゃんのおすすめのお店だよね?どれ食べるの??
ここはお姉さんが奢ってあげましょう!」
気分も最高潮で彼女の財布の口もゆるくなる。
品物が出るまでに少し時間があった。
理解者「ねね、なんでリンちゃんは新聞屋さんをやってるの?」
なんだか口調が幼くなってることは自分でも気づいていた。
着飾らない自分の素に戻っているのか。
それとも、
少しでも彼女に近づきたいと思っているのか。
░▓▒▓█▓░░▓▒
「かかるぞ。
各員遅れるなよ」
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薬師に貰った目薬を差して、
晴れた視界を持って、黒き煙の続く空へ朗々と告げた。
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>>427ブレイク
「えぇ。先生もお元気そうで
お顔の傷が増えたのではなくて?
では、ブレイクと。思えば、鍛練の休み時間の間はそもそもブレイクと呼んでいたものね。
勿論。そして、家の地位等関係なく。私が貴方の強さを尊敬しているのも、その歴戦を尊く思っているのも変わらないわ」
頭を撫でられて、久方ぶりに、年相応のむくれ顔を見せてしまう
「むぅ。ミスター?年頃のレディの髪を、気安く触るものではなくてよ?もう私も、後一年で当主となるのだから。
私とブレイクの仲だから良いものを。
あぁ、あの不届者達。
そうよ。私の命に惹かれて欲しがってしまったようだったから、少し撫でて差し上げたの。
ブレイクとの鍛練に比べると、準備運動にもならないくらいだったけれど。
大きいお祭りだけあって、やはり。素性不確かな者達も紛れ込んではしまっているようね」
シルヴィ は、支配人に任命されました。
旅のお供 アベル は肩書きと名前を 使い魔 アベル に変更しました。
>>419 サラ
「………どうも。」
少女と国王の会話を傍で聞きながら、考え事をしていれば誰かに声をかけられる。そもそもの第一声からして嫌な予感はしていたが、そちらを見れば、これはまた"貴族様"と言わんばかりの佇まいのお嬢さんが立っていた。
嫌いではないが苦手な部類に入る人物が何の用なのか。少し顔を顰めてみるが、続く言葉にあぁ、と納得した。
リリアーヌとは、目の前の少女の名前だったか。それを知ってるということは、彼女の友人か何かなのだろう。
「……まぁ、そこの嬢ちゃんが友達だと言うなら友達だし、そうじゃないと言うなら、ここまで連れてきた案内人ってところだよ。」
大方、こんなデカい男が幼い令嬢を連れていれば不審がるのも仕方がない。だからこそ声を掛けてきたのだろうと当たりをつけて、へらりと笑ってみせた。
「キハハ、そんな警戒すんなよ、お嬢さん。俺は別に怪しいモンじゃねぇ。アトラップ配達ってのをやってるレーヴってモンだ。」
よろしくな、と慣れた手つきで彼女の頭をひとつ撫でた。下町にいる子ども達にするように。年下への、レーヴなりの挨拶だった。
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