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[差し出された手を取って、アンジェラと踊り出す。
アメリカ仕込みのアンジェラの動きはスムーズで、自分はなんとかついていけたんじゃないだろうか。]
アンジェラは、林間学校楽しかった?
明日からまた日常だね。
それからやっぱり、ダンスが上手だ。
[ゆっくりとステップを踏みながら。
自分は穏やかに微笑んでいた。*]
[私は撮影のプロではないけれど。
女が美しくなる瞬間というのは結構分かりやすいと思う。
じゃあ男は?と言われるといまいちピンと来ない。
分かるのは、カメラの先で映る彼らは私が知らない彼らの新しい一面で。カメラ越しに捉える1-Bというクラスは多分私以外の誰もが知らない世界。
それはそれはとても美しい。]
[ナタリア先生かサイトー先生の元に行くなり、パソコンってありますかと尋ねて。
(多分あるだろうから)パソコンに写真のデータを写しながら、電子的なアルバムのようなものをひとつ作ってみることにする。
ひとつにするのが難しくて。
まとめる作業は多分夜通し行うことになりそうだ。
そういう夜も、たまにはいいかもしれないけど。
他のみんなの眠は妨げられないから、夜はこっそり抜け出して別の場所でやっていたことだろう。]**
もちろん、楽しかったよー。毎日こんなんだったらいいのにーって思ったこともあったけど、毎日だったら、疲れちゃうね。日常も悪くないよね、きっとー
[トーマにそんなこと言われたよね]
えいるは?楽しかったー?
私が大丈夫って言いはったら、兄さんたちも何も言いませんけどね。
[でも疲れているし座る。優しげな笑みは、昔を思い出せる感じで、美亜だけに優しいのではないと知っていたけど、優しくされる度に嬉しくて、今も嬉しい]
疲れが取れたら戻りましょうか。あまり長く行方をくらましていたら、捜索されてしまうかもしれませんし。トイレで倒れたと思われるのも、どうかと思いますし。
[戻ったら、先生に言って先に部屋へ戻って休もうと思った。それまでは、吉沢くんと話しつつ星を見よう**]
[確かに、月の光に目の前の人を奪われないようにするには、隠してしまうしかない。
そう言って踊りの時よりも身を近づけて来た人を、隠せるものは、自分の両腕しかなくて。
指先の震えと共に、紡ぎだした回答は――]
理世さんは…
僕を、殺す気ですか……
[今日抱いた想いと輝きを、その身ごと抱きとめる前に、オーバーフローを起こしてしまったようだ。
赤くなりすぎた顔で半ばうめき声のように発すると、彼女の肩をつかんで少しだけ押し戻して。]
すみません理世さん
今日生まれたものも、理世さんも、まとめて僕の中に仕舞い込むには……僕はまだ男として未熟なようです。
[などと生真面目に答えた。]
えいるも上手だよ?
[ゆっくり、慎重にすすめるステップはぎこちなくはあるけれど、大切にしようとしてくれる気持ちは分かるのです。そこ重要*]
[半歩だけ体を下げると、ポケットからスマホを取り出して。]
……代わりと言ってはなんですが。
理世さんを、こちらに納めさせてください。
編集委員としてではなくて、僕個人の望みとして…貴女の姿が欲しいんです。
[自分だけの画面に映る微笑みを撮ることができたなら、ささやかに願いは叶えられたことになるかもしれないと。*]
そうだねー。あれはすごかったねー
あんなに綺麗にできるって思ってなかったしー
[そもそも、解すな理由から始めた陶芸だっただけに、あんな出来で良かったのだろうかと心配になるくらいには]
思いの外大事に思ってくれる友人?
[えいるの言葉をそのままなぞり、聞き返します*]
[皆一日を生きれば何かが変わって、そういう風に巡り巡ったコミュニティの進化を司るのが学校のクラスという集団。
そうやって皆が進化していくのに、その中の誰かを、私のしがらみに巻き込んではいけないから。足を引っ張ってはいけないから。
キャンプファイヤーが全て終わった後に。]
『さっきは断ってごめんなさい。
お誘い、嬉しかったです。』
[手短な文面だけ川島くんに送って自分の林間学校を締め括る。
少し変わるであろう日常に戻る前に、しがらみは全て置いて帰ろう。それで全て終わりでいいのだから。]**
ああ、日月さん。かな。
いっぱい叱られたし、謝ったら怒るし、冷たい目で見て来るし、笑いかけたらそっぽ向かれるけど。
僕は彼女の友人枠に入ってるみたいだよ?
ははっ。資門中の人に僕が胡散臭く見られて真意が伝わらないように。
僕にも日月さんの真意を読み解くのは難しいな。
異文化交流をしてる気分になる。
アメリカ帰りのアンジェラの方が、まだ理解しやすく感じる。
結局人は、分かり合えないのが基本だからね。
[なんて、笑って話しながら、ステップを踏んだ。*]
そうだね、白石さん疲れがちょっと取れたら
帰ろうか。
捜索隊を出されちゃかなわない
[クスクス笑いながら隣に座る。
少ししたら、また、来た道を戻る。
バレないでなんとかみんなと合流できて、
後は何食わぬ顔で部屋に戻るだけだ。]
今日はありがとう
[白石さんにお礼を言って、別れたのだった。**]
ああ。りせちーかー
[正直、あの子とは合わないと思ってました。多分、それは自分が海外で育ったからではなく。って思ってたけど、えいるがそう思うなら、多分間違ってない。
まあ、面と向かっては言わないけれどね]
資門の子というよりー、りせちーとななってことじゃないかなー。あの二人、特別な関係だものね
[ここでは、ななのことは貶さないように注意するの。特別な関係って言い方、言い得て妙だって言ってから思った。わたし賢い(自画自賛)]
分かり合えないのは、そうねー、否定しなーい
でも、比較的分かりやすい人っていうのはあるんじゃないかなー?
[さっきの、しゅんとの話。何故、りせちーではなく、しゅんに話に行ったのか。まあ、諸々あるけど、分かりやすい方に行った。っていうのも理由の一つではあったわけで*]
ちなみに、わたしにとっては、えいるは、胡散臭い人ではないよ?
[まあ、ちょっと変わってるとこはあるけど、それはわたしも人のこと言えないだろうし。って思ってる*]
[あと、ダンスが終わるまでに、えいるに言っておきたいことが、一つだけあるのです
もしかしたら、えいるの言う「胡散臭い」に関係してるのかも知れないけれど?*]
山崎さんがどうかは知らないけど、日月さんは女子にすごく優しいし気を遣ってるよね。
ちょっと過保護だ。
分かりやすい、かー。
そう言われると、僕はアンジェラが一番分かりやすいかな。
要求をきちんと口に出してくれるし。
好き嫌いや興味の有る無しをはっきりさせてくれるし。
”察して”って言われないのはありがたい。
出身中学のせいばかりじゃないと思いたいけど、男子も結構難しいんだよなぁ。
[なんてぼやいてから、『ああ、ごめん。』とアンジェラに謝って。ちょっと気まずそうに苦笑した。*]
ななは、まあ...。
[天上天下唯我独尊ですからね]
りせちーは、過保護かー。まあ、そうね
[わたしから見れば、自分が傷つきたくないから他人に優しくするタイプに見えるけれど。端的に言えば。だって、誰かに優しくするために、しゅんに重荷を持たせたのなら、本末転倒だものって思うもの]
そうねー。ちょい考えすぎな人多いかもねー
わたしは単細胞だからー。分かりやすいは言われるねー
[YES NO をはっきり言える子が、偉いのがアメリカ式だったからね]
ううん。いいよ、愚痴っても
そう言う、えいるも、相当考えすぎだと思うけどねー
ダンスの時くらい、楽しい話題にしない?
愚痴聞きもいいけど、楽しいこと考えながら、踊る方が楽しいと思うけど?
[どう?って、上目遣いに聞いてみますよ*]
新入生 日月理世 は肩書きと名前を 保健委員 日月理世 に変えちゃったよ。
[上目遣いでこちらを見られれば、思わず微笑んで。]
ありがとう。そうだね。
楽しい話題か。
うーん・・・
ここは考え過ぎな僕に、アンジェラが楽しい話題を提供してくれたりしない?
[ダメ?とおねだりしてみたら、叶えてくれないかな。*]
村の設定が変更されました。
新入生 蒼生瑛流 は肩書きと名前を 文芸部 蒼生瑛流 に変えちゃったよ。
いいわよー
じゃあ、「楽しかった?」って聞く前に、言うことあるわよねー?
[目をパチクリさせながら、甘い声で、尋ねてみるのですよ?]
[思わず笑ってしまう。]
んー。今日のアンジェラも綺麗だと思うけど。
何時ものアンジェラも十分綺麗だと思うからなぁ。
[と言ったところで、今日くらい背伸びしても良い。という言葉を思い出して。]
あ、ごめん。やり直させて。
[炎のおかげで星はあまり見えない夜空を見上げて。]
きゃははー。
どうしたの?今日は?
デートの時は、真っ先に言ってくれたのにー
考えすぎ?
それとも、ななに、お世辞言い過ぎて、使い切っちゃったー?
[怒ったりはしないよ]
あとー。なんだろなー?
あ、そうそう。林間学校終わったら、トーマにお菓子つくる約束したんだけどー、えいる食べたいお菓子ある?
洋菓子なら、大体のもの作れると思うんだけどー
焼き菓子系ねー
[マドレーヌ、フィナンシェ、チーズケーキ、シュークリーム等々、挙げてみます*]
[明るく笑ってくれたので苦笑して。]
夜の帳の中では、気付けなかった事にしてください。
[それから少し拗ねた声で。]
僕は、お世辞を言ってるつもりは無いんだけどな。
いや、いいです。すぐに気付けなかった僕の負けです。
[全面降伏した。]
フィナンシェかな。
僕もご相伴に預かっていいの?
[触れた頬に、心臓の鼓動が聞こえたかもしれない。
油断してたから、少しびっくりした。*]
近い?そう?
それだけ、心許してるって思えばいいんじゃないかなー?
ってか、わたしの大事なもの、最初に奪ったくせにー
あの時ほど、近くないよー
[ちょっと、悪戯っぽく笑って。
誰か他に話を聞いていた人がいたら、びっくりする台詞を*]
OK.
じゃあ、フィナンシェ作るねー。1個作るも、10個つくるも一緒だしねー
是非食べてー
[彼の胸元からは頬を離し、目を見つめながら、言いますよ*]
[入試の日を指摘されれば、それ以上何も言えず。]
あの時は、本当にごめん。
[それから、胸元から頬が離れれば少しほっとして。
目を見詰めながら言われた言葉には、見詰め返したまま頷いた。]
うん。美味しくいただくよ。
ありがとう。
あ。
[微笑んで頷いてから、一個だけ思い出した。]
ほら。楽しい会話してたら、時間あっという間に過ぎちゃうでしょ?
[間もなく、曲が終わろうとしていました]
楽しい時間をありがとうねー
最後に....
[と、曲が終ろうとしてたところで一言]
クイズでーす。
この前のデートの時、何故、わたしはえいるに、わたしのお家まで、送ってもらわなかったでしょーかー?
答えは、明日朝聞かせてね。
[曲が終わるのと同時に、腰に回した手を離し、スカートの裾をつまんで、お辞儀をしました*]
[ダンスの終わりに、宿題を一つ出されてしまった。]
アンジェラ。僕は考え過ぎだって言った癖に。
[そう言いながらも、既にぐるぐる考えてしまってるのだから、術中に嵌ってしまったと言わざるを得ない。
お辞儀をするアンジェラに、礼を返したけれど。
結局その夜は、ググっても良く理解出来ないし、期限は明日の朝だしで、あまり寝付けなかったのでした。**]
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