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─ 事件から9日後・スラム街 ─
[端末があれば事前に居場所を確認出来るのだが、スティーブは端末を持ちたがらない。
念話を飛ばす、と言う方法もあったが、これは要請があった時だけ使う、と決めていたためにそれも使わず。
結果、現地へ行っているか確かめる、と言う方法をいつも取っていた]
借り出されてない限りは店にいるはずだけどなぁ。
[ヴェスの家にいる場合もあるが、その時はその時でしかない。
スラムを歩けば、顔見知りの前科者が声をかけてきたりもする。
その応対(揶揄や皮肉も少なくない)をしながら、スティーブの所在を訊ね進んで行く**]
[胸の中にもやもやした、どんよりしたものが立ち籠もる。
ぐらぐらするものを感じた]
……あいつ
[掠れるような声。
もう見当たらないだろうかとモニュメント場所から去りかけ、ふい、ともう一度慰霊碑を振り返る。
慰霊碑は、触れれば電子情報として収められた殉職者の名前が閲覧者の胸元辺りでホログラム表示されるもの。
既に何度も見たそれを、先程も改めてヴェスは見ることは無く]
[ただ目を伏せて、踵を返し、モニュメント場所を出た辺りで見渡した。
そして『影身』が見当たらなければ、そこから出た事が切欠で、慰霊碑の場からゆっくりと、去ることしただろう*]
―事件より一週間後夜:ヴェス宅―
[イルマとのことなど、いろいろあり、男がヴェスの自宅へと行けたのは、夜。ヴェスの家へとつけば、特にチャイムなどは鳴らすことなく、家へと入る。
その折、一応、ヴェスいるかー?とでも声をかけ、不在であったなら、帰ってくるまではいただろうし、グラタンを出されたならそれも共に食べただろう。*]
あいつ、ろくに…読めないんだな…
だから、教えてた。
あと…
今日…… ドームから精神的負荷が認定されたって、カウンセラーが来た…
ベル・マイアーハイムっていう、黒髪の女
…… また続けたいって、言って
[言葉がつっかえる]
9人目、KITOU師 モニカ がやってきました。
KITOU師 モニカは、霊能者 を希望しました。
- 事件の次の日 〜 一週間 -
[中層の大通り近くに位置する【東洋会】と呼ばれる店は、丁度運悪く該当「大通り」の壊滅被害に巻き込まれ、建物を再建中だった。
【東洋会】とは、【SC4ドーム】の血の混じった者達が多く属した集まりで、何時の日か、砂漠と荒野の危険を越えた先のSC4ドームへ、再び路が開かれる事を望んでいる。
【P13ドーム】では、見慣れない文字で【東洋会】と書かれた商人の纏う外套のロゴは、見ただけでも分かるもので、中層以下の者達に商売を行っている。
金や商機があればスラムの住人にも、ドーム外の人間にも物を売る為に【闇商人】と呼ばれることもあるだろう。
尤も、【東洋会】はSC4ドームへの路が開かれること、そして、荒野と砂漠を渡ろうとする者に支援は惜しまないが、犯罪者に手は貸さず、犯罪組織や加担は無い。
また、力及ばずながらも弾丸列車計画への協賛を行っている。
纏めるとこんな所だろう。
丁度【東洋会】を中心とし、大通りに面する側とは逆側には【SC4ドーム】の人種の血の混じった者達が住んでいる為、東洋系文化の影響が緩やかにある。
そのうちの建物のひとつには、その東洋文化であるYASHIRO【社】があった]
KITOU師 モニカ は肩書きと名前を KITOU師改め モニカ に変更しました。
KITOU師改め モニカ は肩書きと名前を 見習い モニカ に変更しました。
[モニカはそこの管理を行うMIKOのような存在でもありKITOUの真似事も行う、祓師でもある。
──等と格好を付けられればいいが、そうではない。
モニカは、単に店の【見習い】のようなものである。
それも【東洋会】ではない]
「またそんなはしたない格好をして」
煩いなあ。
私の勝手でしょう?
【東洋会】も今は店が崩れちゃってるし、受付の仕事も休業なんだから。
[そうは言うがモニカの言う【東洋会】での受付は時々手伝うようなもの。本業は社の掃除と店番みたいなものだ。
否、むしろ【見習い】且つ手伝いの分、本業というより、家がやってるんで手伝ってます責任はあちら様でという自由気儘な面がある]
■名前:モニカ
■所属:ドームの住人・【見習い】
■能力:未定
■武器:格闘・現在は無手
■経歴:16歳。162cm。東洋系文化の広がる地帯の住人。P13ドームの中層以下の者に商売を行っている【東洋会】の受付を行う事もある。【社】辺りにある【店】の店番で顔を出す事もある。
(補足として【東洋会】の販路は中層までである。また、中層までであっても、市場シェアが一番高いといった事はない。良くいって、中層・中規模レベル、いや中層以下で見れば小規模レベルであっても良いだろう。ドーム内では他文化の多様性も満ちている筈だ)
■NG事項:特になし
■PLより:初回吊or最終日前吊用、日数コントロール用のPCです。基本寡黙となります。
- 事件の次の日 〜 一週間 -
[よって>>420、【東洋会】の商人>>94のうち、ドーム外の「村」へ商いへ行く担当者は、襲撃事件から数日の遅れをもって「村」で端末を持った住人に、遅延を連絡する事となる。(モニカの知る限り、極限られていた筈だ)
これは約6ヶ月前に起こった【連続異能暴走事件】でも「村」行きの遅延は発生していた。
その際は、何時も卸している小売の男が急に暴れ捕まったり環境の劣悪さの増加等、商い的にスラム街に関わり合いが無い訳で無かった【東洋会】に影響を与えたのだ]
[尤も、モニカにとっては「村」など瑣末事。
襲撃事件で身の無事を得ている今、崩れた建物が再建されきれば、即座に、今日を如何にしてサボる事に注意が向くだろう]
- 一週間 〜 二週間 -
[そんなモニカも、【社】の境内辺りにある店番をする日がやって来る。
社…「ヤシロ」とP13ドームの住人はよく呼んでいる。モニカは「発音…」という思いは抱いていない。
何故なら周囲の人間は「社」と呼んでいても「ヤシロ」と呼ぶ人間も多いのだ。呼びやすい方で呼べばいい。呼び方を気にしないでいるとお婆ちゃんからよく窘められたが。
大体、この【社】だってどこまで東洋系文化を汲んでいるか分かりゃしない。【P13ドーム】の文化と入り混じってるんじゃないの?と思っている。まだ見ぬ【SC4ドーム】はモニカも一度くらい見てみたいとは思うが、拘ったって仕方ない。
大体、モニカにとって「故郷」と言えるのは【P13ドーム】で家族達だし、何故あんなに目標を掲げているか分からない。
そんなものを掲げなくても、纏まって生きていける筈だ。今だって十分幸せだ。きっと、昔の祖先達がそう決めた物を守り続けているんだろう、とひっそりモニカは思っていた]
暇だなあ。
[そうしてモニカは、椅子に座って机に両腕を置き、顔を更に置いて店番をしていた。
店の中には、皺皺な布で作られた手作りの布人形の置物とか、東洋系っぽい小物とか、座布団とか(家に帰ればある物をわざわざ買っていくのは不思議だ。時々売れてゆく)日用雑貨のようなものが置かれている。それと少しのお菓子類だ。
店内はほんの少し暗さが感じられ(電気ではなく外の明かりが主な光だ)物は詰めては置かれていない。沢山ではなく、種類は少しだけ、数も少しずつ置いている。
モニカが14歳になる頃までは、布人形の置物はお婆ちゃんが作っていたらしいが、今は違う人が作っている。少しお婆ちゃんの事を思い出し、モニカは涙ぐむ。
死んではいない。布人形作りが上手く出来なくて叱られた時の辛い記憶を思い出したのだった**]
/*
異能は未定、としてしまいましたが、
これは早くキャラ入れないと…の気持ちで焦っていたので、
普段の参加者の皆さんは異能決定した上で参戦して下さいませ。
氷星の瞳 セーガは、村人 に希望を変更しました。
/*
わー。駄目だ。
内なるヴェスが、やだグラタン食べてくれなきゃやだと言っている。
昨晩は昨晩で、精神がやばかったので、こいつ何故メンタル低速飛行。
早く生きてくれ!PLが死んでしまう_(:3 」∠)_
メンタルが左右されるんだ頼む生きろー!
/*
昨日何故やばかったかと言うとロル考えてたら泣きそうになっており候( ˘ω˘ )
PL的には割愛でも大丈夫なのだけど、PCが駄目と言ってるのはどうしたら……。
スティーブと話せるの多分プロだけ感あるしな。いかないで…と思ってる辛い(´・ω・`)
/*
だって来なくてもいいんだぜとか書こうと思っただけで、ヴェスやんの精神がめきょっとなる。豆腐過ぎる。
(自己否定がめっちゃ悲しみに満ちる事になる……)
/*
何かが足りないと聞いたのでスティーブの文章を見てみると、指示語(こそあど言葉)が多い気がするんですよね。
ひとつ読み辛い物をピックアップすると、
[ト書き途中まで] 台詞 [途中から続き、それ(台詞前のト書きに掛かる内容)は〜]
という構造は、正直個人的には読み辛い。
指示語で書くより、名詞や人名、行動で書いた方が(読む側)は把握し易い。
となると、脳内の物が文章として言語化しきれてないという事にもなるのだろうな。
─ 事件から1週間後 中層 「カフェ トッテリア」 ─
[ヴェスが苛立つように消えた>>381後もしばらく感情の波は収まらなかった。周囲から見れば、突然女性が鼻血を出すわ泣き出すわで、男の方は消えてしまった訳だから何事かとざわついてもおかしくはない。]
『あなた、大丈夫?今の男にやられたの?警察機構呼びましょうか?』
[身なりのいい老婦人がベルに声をかける。ヴェスに何かされたと勘違いしたらしい。]
大丈夫です。違うんです。私が悪かったので、大丈夫です。
『あなたまだ若いんだから、変な男に捕まったままだと幸せになれないわよ。』
いえ、あの、違うんです。その…
[事情を説明しようにもなかなか他人に話せる内容ではない。俯きがちにしていると、老婦人は大きくため息を一つ吐き出してからベルの傍を去った。]
私、なにやってんだろ。
[一時の注目も時間が経てばすぐに消え去ってしまう。ベルが平静を取り戻せば、今度は辺りから取り残されたような物寂しささえ感じ始めた。]
帰ろう。
[席を立つため会計をしようとすれば、ウェイトレスの代わりに配膳ロボがやってくる。]
『お客様はお会計済みです。追加のご注文がございますか?』
[無機質な音声が発せられた。どうやら先ほどの老婦人が済ませていったらしい。]
ありがとう、追加注文はなしです。
『かしこまりました。またのご来店を心よりお待ちしております。あっ、ワタクシ、心なんてありませんでした。でもお待ちしているのは本当ですよ、HAHAHA。』
[ジョークを飛ばしつつ、配膳ロボは次のお客の下へと移動していく。ベルはくすりと笑うと、鞄を持ち上げ、帰路につくのだった。]
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