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[部屋に入れば吃驚せざるを得なかった。
やたらと豪華な内装に、やたらと綺麗なお風呂。
そして飲み物やら食べ物が沢山入った冷蔵庫に…
広くて、何故だか円形のベッド。
ベッドの上部には…3,4つのスイッチがついていた。
そのうちの一つを…つい誘惑に負けて押してしまう。]
まわるぅ〜♪
まわるぅよ〜♪ 時代はまわる〜♪
喜び〜悲しみ繰り返し〜♪
今日は別れた 変態たちも〜♪
生まれ変わって めぐりあうよ〜♪
[妙な歌が流れ回転し出した。
…何処かで聞いた事のあるメロディと声だけど。
…歌詞がおかしいような気がした。
回るベッドの上、呆然と回されるばかり。]
[回りながらも。
同じ宿に泊まっているはずの他の人達はどうしているのだろうと、ふと思考を傾ける。]
――…。
[物凄く気になる。
まぁ…時間的に未だ寝ているのかもしれないけど。
不思議な事に、この宿には部屋に鍵がついていない。
…だから入ろうと思えば入れてしまう造りだった。
…怖いなぁ、とは思うけれど。
…逆を言えば、こちらから侵入したりもできるのだ。]
[そうだ 侵入、しよう。]
よし。
[何が良しなのか自分で良くわからないけれど。
鍵がついていないという事は入っても問題ないのだろう。
むしろ、入られても良い人だけ宿泊なさい、
という事だろうと思う。
変態、変態と皆口々に言うけれど。
そういう事なのだろうかと変に納得しながら。]
―…誰が泊まってるんだっけ…
[ふと、面々を思い浮かべる。
小さい女の子と、仮面の人。それと帽子の子と。
長髪の格好良い人と…他にも居るかもしれない。]
リア〜ルな〜世界に〜ゆ〜れてるかん〜じょう〜♪
[頭振り振り、腰振り振り。
いざ事を起こそうと思えば意外に物怖じはせず。
むしろ訪れた先で何が起こるかと期待が生まれ始める]
〜♪
[ノリノリで部屋を後に。
とりあえずは目にはいった部屋から適当にあけてみよう。]
[がちゃり扉を押し開けば。
其処にはベッドの上でシーツに包まるペギータの姿。]
おおぅ…
[そして散乱する、缶や瓶の群れ。]
全部一人で飲んだのかな、これ…
[結構な量なのに。一人で、なら凄い事だと思う。
というか、こんなにあるなら一緒に飲みたかったなぁ
…とか思いながらも。]
おーはよーごーざいまーす…
[そうっと近づき、耳元で。小さな声の朝の挨拶をする。]
寝起き突撃隊のお時間でーす…
[何かの番組の如く、耳元でぼそぼそ。
小さくクスクスと笑いながら。]
ぐっすり眠っている様ですね…
[す、と手を伸ばしゆっくりとその頬を撫でる。]
ふっふっふっふ…
[撫でながらもその笑みは悪戯小僧のソレ。]
[吐息を吹きかけていれば微妙にぴくぴくと反応している。
それが可笑しくて、笑いを必死で殺しながら。
悪戯心は更に笑みを深くして]
(´д`)うへへ・・・
[はむり、とペギータの耳を唇で啄ばんだ。]
[はむはむ。]
――…
[そんな啄ばみも時間的には2、3分だったと思う。
その時間、ペギータの反応を楽しみながらも。
やがて、]
ごちそうさまでした…
[なんとなくそう言わなきゃいけない気がして。
言葉を残しながら、そうっとその場を離れ。
未だ眠る彼女にゆるゆると手を振りながら部屋を後に。]
今から スノーボーダー ルッカ は 丘サーファー ルッカ だッ!
仮面のメイドボーイ ツムジ がきたらしいよ(9人目……だったかなあ?)。
仮面のメイドボーイ ツムジ は ストーカー になれるよう、天に祈った。
仮面のメイドボーイ ツムジは、叫迷狂人 になれるよう、再び天に祈った。
仮面のメイドボーイ ツムジは、痣もち になれるよう、再び天に祈った。
仮面のメイドボーイ ツムジは、イタコ になれるよう、再び天に祈った。
仮面のメイドボーイ ツムジは、エスパー になれるよう、再び天に祈った。
仮面のメイドボーイ ツムジは、おおかみ になれるよう、再び天に祈った。
仮面のメイドボーイ ツムジは、ストーカー になれるよう、再び天に祈った。
まったく、この宿屋では宝探しでもしているのか!
掃除をしていたら至る所から下着やアダルトDVD、エロマンガに使用済みの色んなものが出てくる始末…!
むううう!これではまるでラブホテルではないか!
まったくもってここのご主人様たちは生粋の変態どもだな!
……しかしだ!ここには変態しかいない!
つまり我は変態の中で唯一まともな存在…変態たちからの視点では変態になってしまうのやもしれぬ!
むううう…なんてことだ!!
−朝のはなし−
…?
[くすぐったかったんだけど目を開けるのがめんどくさくて]
[…好きにしていいよ、と思いつつ…半分は夢の中]
[「ごちそうさまでした」の声には聞き覚えが]
…えーっと…
[寝起きが悪いのよ、あたしは]
[気の利いた一言を思いついたときにはドアが閉まる音]
…んもぅ…朝から…
[ちょっとどきどきしながらも]
[くるん、寝返りをうってもう一眠り]
[しばし、どんな夢を見ていたのやら]
…ふぁ…☆
[ふらりと起き上がってシャワーを浴びて身支度をして]
おなかすいたしお酒は全部飲んじゃったし
…でかけよーっと…
[大量のビンやらカンやらを片付ける人は
たいへんかしらと思いながら]
[鼻歌歌いながら出かけていった]
アルコールの匂いは通称Gの大好物だぞ!
寝ている間に寄ってこられて、口から水分を取られたりしないように注意するんだな!
ぬううう!
また仕事が増えたわ!!
しかもさり気無く変態メイド仮面などと…!!
某変態仮面と融合しているように聞こえるではないか!
ペギータご主人はわざとビン&カンを強調して自分は敏感だとでも言いたいのか!
カーラご主人は卑猥な形の花瓶だと!?うっかり過敏と変換してしまいそうになったではないか!なんという変換トラップ!!
[昨夜遅く、あてがわれた宿の部屋にて]
それにしても…これはすごい部屋だな…。
部屋の中も外も丸見えじゃないか…。
一方の部屋ではペギータさんがあられもない格好で
寝息を立てている。
もう一方の部屋ではルッカさんが、…こ、これは…
あまりよい寝相とは言えない寝姿になっているな。
いずれにしても…目のやり場に困る(*ノノ)
おや、表の木の根元では…ケイオスさんが…
なんだ?ぱんつを…口に含んで味わっているのかッ?!
遠目からでよく分からないが…
彼の奇行にはこれからも期待だな。
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