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…相方。
半年前に、な。
[異端審問官の証だと知らなければ、その二つの十字架は恋人達の契りにも見え。
片腕を失い、半死半生で病院に担ぎ込まれたのは半年前。]
さんきゅ。
[放られた薬瓶を左手で受け取ろうとして…間に合わず取り落とす。]
…ったく、ホントに言う事きかねぇ奴め…。
[テーブルの下に屈んで瓶を探したりとか。]
[報酬披露の会場へ行こう、とソーニャに誘いかける。
路地裏から出てきた姿を見れば、いかがわしい関係なのかと周りの者は疑うかもしれない。
だがよく見れば、少年は女の手を決して取ろうとしていないことに気付くだろう。]
…ミントグリーンのポニーテール。
あいつしか、思い浮かばねぇじゃねぇかよ…。
―→中央通りのカフェテラス―
“烏” ケビンは、コールガール ソーニャ を投票先に選びました。
[彼女の小さな呟きは耳に入らないまま、逃げるようにその場を立ち去った。
無言のまま、しばらく森を歩く]
『あれ?神父さま?』
[どこからか、子供の声がする。メノミリアに気をとられて忘れていたが、目的は子供を捜しに来た事だった事をいまさらのように思い出す]
よかった、無事でしたね…今、街の方では、あまりお出かけしないように、ってお知らせが出てるんですよ。さあ、帰りましょうか。
[子供の方を向いて、いつもの笑顔を向けた…つもりだった]
/*
ヤバスwwww
超絶ヤバスwwww
何か動くきっかけを作らないと動けないっ!!
でないと、ずっと森に隠れてそうだよミリア。
けど護衛相手には会わないといけないとかとてか。
・・・っ!
[また、閃光のように脳裏に走る記憶。
それは次第に強く、存在を主張する。
今までにない強さに一瞬その記憶に意識を支配され・・・]
ダンテ・・・どうして・・・
[とても強い想いからは、憎しみと愛おしさの両方が感じられた」
[両手でカップを持ち紅茶を少し口にする]
美味しい…落ち着く。
[目を閉じて気持ちを静めていると、直接疑っているかと聞かれ、その目をじっと見つめ返す]
……いいえ。
[素直にそう答える]
[なのにそれを待たずに目の前に銃が差し出される]
これで、わたしにリュミエールさんを殺せと言うんですか?
[恐怖よりは悲しみ、今はその方が勝っていた]
『神父さま?泣きそうな顔してるけど、大丈夫?』
[子供の声に、はっとする。]
大丈夫、ですよ。
[もう一度、必死に笑顔を作る]
さあ。帰りましょう。
[子供をつれて、教会へ戻る事にした]
― 森→教会 ―
あ、相方?
[何の話かわからずに首をかしげるが、
寄り添うような十字架を見つめて]
大切な人、だったんですね。
半年前っていえば、あの時・・・。
ごめんなさい、そんな悲しいことがあったなんて
ぜんぜん気付いてなくて
[だめ看護師、ですねと頭を振った]
/*
困った。
へたれというか、殺伐が向かないキャラになってしまった。
どこを吊り投票選択にするべきだろうか…
*/
[見つめ返され、問われれば]
もしもの時のためだよ。
最近感染者との接触はないから大丈夫だとは思っているんだけど
[その感染者もどこにいるかはわからないから、安心はできなくて。]
僕のためにもそれ、そこに置いておいて。僕が感染していて、君を食ってしまうよりかは……撃ち殺されるほうがいいんでね。
[そう言ったところで]
本題なんだけど、アリシア、君『Masquerade』に詳しかったりする?
この間のBarでの君はそう思わせる何かがあったんだけど。
―中央通りのカフェテラス―
[ソーニャと向かい合う席にちょこんと座り、ふうと一息。]
…さて、お答えしましょうか。
なんで感染者が見つかると嬉しいのか、ってお話の。
[オーダーしたミルフィーユを待ちつつ、芝居掛かった様子で、語りだす。]
それはここにいる少年が、昔むかーし、あるかわいそうな主人公の昔話を聞かされて育ったからなのです。
少年は、そんなかわいそうな戦うヒーローを、かっこいいと思っているのでしょう。
[かっこいい、というよりは、そうして当たり前なのだ、という刷り込みに近い思い。]
…まぁ、な。
[ようやく薬瓶を拾い上げて。
死が二人を分かつまで。
その絆を断ち切るために。
彼女を終わらせるために、自ら引いたトリガー。]
残された俺だけが、おめおめと生きてるってわけさ。
[支配されているのは記憶、自我は残っていることを確認すると、
無理に記憶を宿主のものにすることを諦めた]
ごめんね。
私・・・死んでもあなたに迷惑かけちゃってる
[記憶は言葉を語りだす。
多分、ダンテと関係のある誰かで・・・
そして、先日から聞こえていた苦悩の声は、きっと]
もしもの時…こうやって疑心暗鬼になって人同士が傷つけ合うんですね、きっと。
[悲しみは隠しきれない。でも恐怖を感じたのも事実だ]
リュミエールさんが撃ち殺されるほうがいい?
なぜですか?
わたしのほうが感染している可能性だってあります。
誰かが誰かより死んでもいいなんてこと、ないです。
[赤い瞳を強く見据える。それが、わたしが両親が、危険を顧みずに研究を続けた理由]
Masqueradeに詳しい…ですか。
どうして、そんなことを聞くのですか?
[ドクン
聞こえた声に大きく跳ねる鼓動
ジャヌス・・・それがこの記憶の持ち主で、
そして、ダンテの相方で、恋人。
なるほど、と黙ってそのやり取りを眺める]
あなたにはもっと生きて欲しいと思っていたんだよ?
それなのに・・・ごめんね。
私が寄生されちゃったから・・・あなたにも。
[記憶はその本当の想いは語らない。
本当はそばにいて欲しいのに]
[結局かける言葉が見つからないまま。
ダンテにかえって気を使わせてしまったと
慌てて首を振った]
ええと、その
生き残ることにも意味が、あるのかな、なんて
[うまく言葉がつながらずに
コーラを飲んでごまかした]
そうだね……嫌な病気さ……
[公安内でもよく疑心暗鬼に陥って口論していたところを見てきた。ああいうのはうんざりだ。]
だって、いやだろう?得体も知れないものに体を蝕まれて、好き勝手されるのって。
君は大丈夫だと思ったんだよ。
役人の僕が、『Masquerade』にとっては目の上のたんこぶな公安の僕が死んだんじゃないかと心配してくれたんだろ?ならまあ、信用できるかなってね。
[結構単純なことで信用しちゃったかなあ、なんて呟いて紅茶を口に含み]
ほんの少し前まではね、僕はとある薬の調査をしていたんだけども……役人が大量に死んだのは知ってるだろう?
あれでね、僕も感染者探しにまわされることになってね。
前に誘った時はちょっとした好奇心含みだったんだけども……今回は、何か『Masquerade』につながることを少しでも多く知っておきたいからかな。
[少し、真剣な眼差しになった。]
[耳鳴りのノイズの向こうから、途切れ途切れに聞こえる声。
胸の中で蘇る光景は、差し伸べられた手。
それに触れて、腐り行く指先。
【適合不能】
広大なる集合意識の流れの中へ、自分だけは加わることができず。
掟に縛られた右手は、その姿へと銃口を向けて。]
じゃあ、少年が聞いて育ったという昔話をお伝えしましょうか。
「昔々、いずれの時か、人間を喰らい、その人間になりすます鬼が現れた里でのこと。
その里には、一人の男がいた。義を重んじる騎士だった。
騎士はある舞姫を見初め、ついに結ばれた。
やがてふたりの間には女の子が生まれた。騎士も舞姫も娘をたいそう愛しんだが、互いに仕事…任で忙しく、なかなか可愛がれなかった。
それでも騎士は、幼い娘に、義の大切さを教え続けようとした。
ある日、騎士は仕事を休みがちになった。
だから娘は、今こそ父とたっぷり遊んでもらえる時だ、と大喜びした。
しかしそれは、喜んではいけないことだった。
前の日に、騎士は戦場でとある女に誑かされて関係を持っていた。その女こそ鬼だったのだろう。
鬼に取り憑かれたせいで、ぼんやりとしていたのだ」
「やがて鬼は、別の獲物へと取り憑いていった。
鬼の抜け殻の騎士は、ベッドの上で…」
[少し言葉を詰まらせる。]
「顔の半分を失って死んでいた。首筋には、鬼の足跡と呼ばれる痣がついていた。
娘はそれを見てしまった。臭いを嗅いでしまった。
幼子には死は理解できなかった。だが崩れた顔と不快な臭いに、慄いた。
強い恐怖に怯える娘に、舞姫は告げた。
父の顔を欲しがった鬼が、父を喰らったに間違いない、と。
父は生前言った。悪しき鬼は、祓わねば義に背くと。
母はこの場で言った。父を殺した悪しき鬼は、祓わねばお前の義に背くと。
娘は『復讐』の二文字を覚えた。
自分の命を復讐に捧げると誓った。
そして、鬼を祓う巫女になりたいと願い、そのために旅に出て行った」
…さぁて、この後、娘が巫女になれたかどうかは覚えてないワケですが。
こうして復讐に燃えるヒーロー…ヒロイン?の話を聞くたびに、少年の血は騒ぐのです。
だから「鬼」がいる証である、感染者、その死体を見たがる、というワケなんですわ。
…めでたし、めでたし、かな。
[ぱちぱちと手を叩く。少年の目は伏目がち。
と、ミルフィーユがテーブルに置かれる。食べたいなぁと思いつつ。]
“蒐集家” ヴァレリアは、神父 クリストファー を能力(襲う/憑依)の対象に選びました。
私ね、あなたに言い忘れたことがあって。
―ありがとう―
寄生されてからもずっとそれを言いたくて
あなたにめぐり合えたことも
あなたが、最期に私を・・・撃ってくれたことも
感謝してる・・・
[それまで不安定に揺らいでいたジャヌスの記憶が
ふ、と落ち着きを取り戻したように力を抜いた]
[持っていた高速振動ナイフで左腕を切り落としたのは自分だったのか、その辺の記憶は酷く曖昧で。
けれどその腕を捨てなければ、その場で自分は朽ちていたはずで。]
[ひとつになろう。その誘いに応えられぬまま。]
例えば、わたしが“何か”を知っていたとして。
それをリュミエールさんに伝えて、現状が変わりますか?
対策が出来ますか?
政府の対応はずっと後手後手で、世界に病を蔓延させてしまっている。
研究所の研究が進まないのは、病のせいだけじゃない。
認識だと思います。
リュミエールさんはお仕事でこの病のことを調べているのですよね?
“お仕事”でしているのなら。
辞めてください、その仕事自体を。
まあこれで、報酬の件は以上っ!ってコトですな。
これでも不足なら…ああ、まあ、ここのメニューで埋め合わせさせてくださいな。
[財布の入っているポーチを心配げにちら見していたところ、ふと、思い出して]
…ああ、そういや、今じゃなくて「前」、姉さんのコトが判った理由だったんでしたね…最初の報酬の件。
…また動物みたいな、って言わないでくださいよ?
あれは…姉さんの身の匂いと、それと声の調子、あとはまあなんとなくって感じの雰囲気から判ったんです。
そういうのを全部ひっくるめたのがカンの正体だっていう学者さまもいますけど…まあ。
・・・はぁ・・・
[ようやく自分の言葉が出るようになると、
大きく息をついた]
ダンテさん、だったんだね
苦悩の声の主は。
[ジャヌスの記憶の想いと、ダンテの様子と
両方感じているのでいつものような茶化す口調ではなく]
それともう一つ…まだ答えてない質問がありましたっけ。
“あれ”はどうやって生きた人間の体に寄生するのか。
[その話を振る少年の声は低く、重い。]
「触れるコト」で、っすよ。
身体が触れ合えば、それだけでも入り込める。たとえ…手と手であっても、できないワケじゃない。
ましてやもっと親密な接触なら…ねぇ?
[テーブルに腕を組んで乗せている少年の両手には、黒革の手袋がはめられていることに、ソーニャは気付いただろうか。]
[言葉になりきれぬ、切望。
共に在りたいとの願いは、叶うことなく。]
[その声に導かれたら、
その声に願われたら。
…どんな事であろうと従ってしまうかもしれない。]
変わらない……ね。
[残念ながら、そんな力は自分にはないから。]
ただ、できうる限りのことがしたいんだ。
お仕事、とはまあ言ったけども……
今朝、同僚がおそらく感染者にやられた。重症で、助かるかなんてわからない。
それ以前にも何十人という仲間が殺された。
中には感染していた人がいて、僕が直接手を下したことだってある。
感染者の恋人を殺して、今でもそれを引きずっている友がいる。
そういうのが嫌だから、ね。自分自身も、他の人がそうなってしまうのも。
たとえ仕事を辞めても僕のやることは変わらないよ。
…ま、情報屋やってると、んな与太話もわんさか入ってくるワケですわ。
[からからと笑ってみせる。
情報は“仕事”上で手に入れたもの、組織の中で初めて教えられたもの、どちらもあった。]
……こわーいお話は今はなしにしましょうや。
飢えた烏にせっかくのケーキを奪われるワケにゃいきませんし、ね。
[やっとのことで、ミルフィーユに*ありつけた。*]
/*
ちょっと待った。ベッドの上でって…。
自宅のベッドに誰か連れ込んだのか親父。
復讐を誓わせるために、母さんがわざとベッドに遺体を搬送したということにしよう。
[ジャヌスの記憶がソーニャにも大きく反応したことを思い出した]
ソーニャ・・・って似てるの?
だとしたら・・・ソーニャを私が食べたらどうなるだろう?
[聞いているかいないかも、何を考えているのかもわからないが、
隣にいるダンテに視線を送らずに意識だけを送る]
同じ顔で、同じ声で・・・話すのかな?
[うふふ]
それは、仕事とは関係なく、このMasqueradeに関わるということですか?
それが、どういうことが分かった上で、それでも…。
[男性の気持ちがわからないわけじゃない。それでも安易に打ち明ける訳にはいかないと思う]
だけど、リュミエールさん。
あなたが組織、それも政府というものに属している以上、知りえた情報は全て報告してしまいますよね?
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