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[そんな事をしていると
チズルさんがニコニコしているのに気が付いて、笑い返す。
っても見えないから、両手振りつけて小首も傾げて。
球場で愛想ふりまくマスコットみたいに。
バンク君はあの時よりチズルさんになついている気がする。
それにますますもふもふしているような。
きっとチズルさんの事だから、
真面目に一生懸命、丁寧に世話をして、
沢山遊んで、おいしいごはんを作ってあげているんだろう。
一番気になっていることを、チズルさんが聞いてくれた。
俊子さん――いや、Hanaさんの事だ。]
[龍さんと花さんは直接血がつながっていない。
そう聞いて驚いた。
あの日、地下室でカメラを抱く龍さんの手は
本当に、本当に、大切そうだった。
どれほど深く繋がっていたのだろう。
花さんを助けられて良かった。
どんな状態だろうと、少しでも希望があるなら、
良かったのだ、と、思いたい。]
[どうやら、松本さんは本当にいたらしい。
おかしくなって、飛び降りてしまったとか。
どうしてそんな事になったのか、
詳しくは龍さんも知らないらしい。
ロッジも燃えてしまった。
もう、どうやっても真相にたどり着けることはないのだろう。
本物の俊子さんはやっぱり、
あの虫に何かされていたのだろうか。]
あぁ、あのアルバム……
俺、親子だから似てるなーとか思っちゃったっすけど、
うわぁ、先入観こわいっす。
[俊子さん、いや、花さんにそっくりだったと思ったんだけど。]
[事件についての話が終わって、
龍さんはもう一つびっくりすることを話してくれた。]
真神財閥……っすか、えぇ!あの?!
[自分でも知っている大財閥じゃないか。
ちょっと、ひれ伏した方がいいんじゃないか。
ずがたかーい、ひかえおろー?]
あの日の事は、
忘れようったって、忘れられないっすよ。
[うまく言葉が続かなくて、
膝の上の被り物をついつい手でいじくってしまう。
きっと、自分のでこには皺がよっている。]
色々あったっす。怖い目にもあったっす。
虫の夢、毎晩見るっす。
でも、あの日の事まるまる忘れちゃったら
みなさんと会ったことも忘れちゃうっす?
[龍さんの顔をみて、聞いてみる。
しょんぼりするのは止められなかった。*]
[手紙の書き出しは名前。
椎堂の手によって運ばれた手紙は、
届け先へと運ばれ、何故か椎堂の手へと渡される。]
[手紙を持って来た人が居たら、その手紙を渡して欲しい。]
[南田成美は、そのように、伝えていたようだ。]
『 月並みだけど、椎堂。
この手紙を読んでる時、
私はこの世にいないと思います。
事情は伏せるね。
何時ものシュヒギムだと思って。
私、どうしても行かなきゃならない場所があるの。
もしかしたら、帰って来れないかも。
って、読んでるんだから帰ってないよね。
だから、その時に備えて、
椎堂に手紙を残しておいたの。
読んでくれてるよね? 』
椎堂、お願いがあるの。
もし、私が見つかったら、
私のピッキングツール返しておいて。
あの髪飾り、気に入ってたんだから。 』
[死にゆく者に心捕らわれぬよう。
南田から椎堂への想いは、何も残されて居なかった。]
[後日・海浜公園 ]
[人の心は、感情は、思考は、脳が生み出した電気信号の産物にすぎないという。
ならば、人の魂は、どこに宿るというのか――。]
[波が、微かに潮の香りを運んでくる。
平日の海浜公園は、人気がなく、わずかに親子連れがいる程度。
俺は、仕事の合間、ぽっかり空いた休みを満喫していた。
晴れているといっても、未だ冬だ。吹き付ける風は冷たい。
煙草に火をつけて、かぷかぷと蒸かすだけ。
別に美味くもなんともないが、何となく口寂しい時には、こいつが良いんだ。]
――あーあ。手紙、読みそびれちまったな。
愛の告白でも書いていたのかね。
万里サン……好キデス、抱イテ♡なんちって。
[もし成美が聞いたら、怒り狂って墓から這い出て来そうなことを口に出して笑う。]
なあ、成美。
言葉にしなくても、伝わることってあるんだぜ――。
[だから俺は手紙を最後まで開けなかった。
開ける必要もなかった。と思っていたんだ。
今となっては、形見みたいなもんだから、ちょーっと惜しい。
ほんのちょっとだけな。]
[きっと魂は、人と人との絆、繋がりの中に宿るんだろう。
そうやって、ただの電気信号である心を、互いにバックアップを取りながら、未来へと運んでゆくんだ。
きっとな。]
んー。旅にでも出るかねぇ。
長い旅に。
たまにゃ、羽を伸ばしたっていいだろ?
[なんて言いながら、しょっちゅう旅行に行ってるのは内緒な。
いつも帰らないつもりで旅に出るのに、結局はここに戻って来ちまうんだから、不思議だよな。
俺は、煙草の火を消して携帯灰皿に仕舞い混むと、そそくさと家路についた。**]
―カフェ―
[自ら死を選ぶほどの狂気。
想像する事すら難しい。
首を振って、ため息一つ。]
……え?
[ちょっと?だいぶ、めんくらってしまった。]
そんな!そんな事ないっすよ。
龍さんは龍さんっす。
最初に会った時からずっと。
嫌いなんて思った事ないっす。
辛かったのに、大変だったのに、
沢山気遣ってくれたっすね。
嬉しかったっすよ?
そうっす、ね。
[この場にいない花さんの顔が浮かんだ。
あの人にはきっと、もっと辛い記憶がいっぱいある。]
嫌な事を忘れられるってのは、いい事っす。
[優しい。龍さんも悩んだみたいだけれど、
確かに自分でもしっくりこない。
少し考えてみる。]
うーん、欲張りなんす。たぶん。
本当にみなさんによくしてもらったっす。
さっき言った通り、龍さんにも、っすよ?
楽しい思い出があったから、とっときたいっす。
もひとつ欲張ると、
これからもずっと会えたりしたらうれしいっすね。
[にんまり。
龍さんに笑いかけてみる。]
花さんのお見舞いにも行きたいっす。
龍さんがよければっすけど。
[ねぇ、と皆にも首かしげてみせた*]
[高田くんや椎堂さんの変顔にくすくすと笑って返しつつ。
高田くんのマスコット的な動きにもチズルはとても楽しそうだった。]
[一方で、その後の龍くんの話は神妙に聴いて。
事情を把握できて、分かった……気がしつつも。]
(そんな生物がいるなんて……。)
[驚きとともに、それが真実なのだろうと思う。
チズルが見たあの化け物は、やはり現実のものなのだろう。
人が知ってはならない、神話生物への一端へと触れた記憶。事件が隠されたことも含めて理解は出来た、ような気がする。
聴いているうちに少し表情が硬くなってしまったかもしれない。]
...あのさ、...僕と...
...ともだちに なって、 ...くれる...?
[恥ずかしそうに、口にして。
龍の手は、どうされていただろう。]
[バンクくんへと眼を落して、チズルはもふもふしつつ。
知られざる生き物はまだ沢山いるのかもしれない。]
(この子は、もしかすると……。)
[なんて、首をかしげるバンクくんを見つめて抱きしめて。
この子は、すごく賢い気がする。
みんなを見守って、狂気の存在から守ってくれたような。
でも結局、この子はなんて動物なんだろう?
チズルの中でずっとそれは不思議に思えていて。
もしかすると、知られざる生物は悪い生物だけではないのかもしれない。そして、――。
ふと、寂しくなる。けれど。
考え事をしていたからか、誰かに話しかけられた気がして。]
あ。
……いえ、なんでもないんです。
[バンクくんの鼻でか写真を見て、チズルは微笑んでから。]
梨亜さん。
実は、一つお願いがあるのですが――。
[みんなとバンクくんで写った一枚の写真を頼み、そしてそれを思い出の一枚としてとっておくつもりで――。**]
―カフェ―
[世間からは2つの事件が消えてしまったけれど、
それを誰かが忘れない限り、それは失われてしまった訳ではない。
ひとりぼっちの少年には友達ができたり、
それぞれの人生に少しだけ変化がもたらされたのだけれど―
里音にも少しだけ変わったことがひとつだけあった。それは]
チズルさん。
[解散する前に、そっとチズルへと声をかける。]
この間はありがとうございました。
今度会うことがあれば、里音って呼んでくれませんか?
…いや、風間、でも、いいんですけど。
[あの日以来、リーノ、と自分からは名乗らなくなった。
それはほんの些細な心境の変化ではあったけれど。**]
[俺は、封筒に小さなナイフを宛がったが、その時、]
――南野、成美、様。
[宛先の名前が目に入る。
少し悩んで、結局は開封しないことにした。
中に入っている手紙が、たとえ俺に向けたものだったとしても、これは成美から正式に依頼されたもんだ。
プロの便利屋が、他人宛の手紙を勝手に覗き見するかっつーの。
それに、
開けたら、お前から受けたこの依頼も、終わりだろ?
俺は、新品のトラベルバッグに、手紙を放り込むと、心なしか軽い足取りで、事務所兼倉庫兼住居を後にした。**]
[解散する前。チズルは身を守ってくれたお礼を言おうと、あの大学生を探そうとして――。
しかし、その当人から声がかかって。逆にお礼を言われて、チズルはぺこりと頭を下げてから。]
いえ、こちらこそ身を挺して守って頂いて。
お礼を言うのはこちらの方です。
今度、お礼にどこかにお食事でも如何ですか?
[そうして、里音と呼んでほしいと言われれば。]
はい、里音さん!
[はにかみながら、チズルは頷いた。**]
人に取り憑き、人を襲わせる奇妙な虫、か。
本当にそんなのがいるのね…
私たちも一歩まちがえば……。
[地球上にいる生物と思えぬ虫の様子は]
[俊子の部屋で読んだ]
[シュジャイという惑星の生き物を、ちらと連想させたか]
[でも、何の確証もないからね…]
[大体の事情を聴けば、思っていたより大掛かりで]
[恐ろしい事件に巻き込まれていたのだと、実感したようで]
[とにかく、みんな無事でよかった…と溜息をついた]
[山根忠彦、山根俊子 、松本孝三 ]
[大月まこと、伊達徹雄、南田成美、真神花]
[そして、共に命がけで恐ろしいロッジから脱出した仲間達]
[君は、数瞬だけグラスの奥の瞳を伏せて]
[墓名碑、或いは祈りの連珠代わりか]
[今までの人生で幾度もそうしてきたように]
[この事件に関わった人達の名を、心に刻む]
[ 言葉なき死者の生を、けして忘れぬように]
[生ある者達の、これからの幸いを願うように]
[いつか花さんのお見舞いに、と首を傾ぐ純君に、君も頷き]
[純君と龍が、ともだちに…と語り合うのを横目に]
[チズルから、写真を頼まれれば>>119]
ええ、いいわよ。
それは素敵なアイデアね。
[君は頷き、チズルの提案を皆に伝える]
[同意してくれた人には]
[バンク君も含め、一枚に収まるよう寄って貰ったか]
[窓からの光や、全員の色みも考慮し]
[一番良さそうな調整で、一枚試し撮りを確認してから]
[セルフタイマーをセットし]
[君も集合に混じって”じゃあ、本番いくわよ”と告げる]
はい、みんな――…… 笑って、笑って!
[以前と同じ笑顔ではない者も]
[心に不安の残る者も、いるかもしれない]
[けれど、共に命がけで生き延びた仲間達が]
[いつかまた、この写真を見て、互いやバンク君を思い出し]
[微笑んでくれる時がありますようにと、君は心から願った**]
(人間は脆弱だ。)
[異系人である私は思う。
この星も高度に発達した科学文明からすれば未開だ。
それに他の星より来たる生物に対しての感性も鈍感だ。
私の事ではなく、あの雪山で出会った異星種の事だ。
故に、私はそれら(人間達)に共感を覚える事は無い。無い、が、]
[ヒデは周囲をちらっ!
そこにあったのは、皆が笑い合う姿だったり、或いはバンク君を中心にして撮影する撮影会なうだったり。]
(記念写真は貰って帰るか。)
[プリントアウトされたものであれデジタルデータであれ。]
[或いは其れは鎮魂。
或いは其れは道無き道を歩む為の標。
或いは其れは過去と未来に作られる無数の墓碑のひとつ。]
[これからもいまからも、探索者達は現実の下に埋もれる狂気と恐怖を掘り起こし、宇宙の一端を垣間みる。]
[其れは果て無き航海へと羅針盤無く乗り出すようなものだ。]
――いつの日か。
[机の上に置かれた、写真のボード。
その中に貼られた写真にチズルは微笑んで。]
[何時かの想いを思い出し、目を細める。]
[静けさに少しの寂しさと。
それでもじわりと、今の幸せを想う。]
[日の光が差されて、暖かさを感じて。今日も一日が始まる。起きるにはまだ早かったのかもしれない。冷たい空気。あの時のように、肌寒く――。
それでもチズルは、早めに起きて。早めに用意し、先に行く。――いつも待つのは、好きだったから。]
行ってくるね。
[用意を終えて、部屋の中。今はもう、返事はこない。
思い出の写真に声をかけてから、チズルはどこかへ出かけていった。**]
[凛々しくも可愛く、すましながらも愛嬌たっぷりのバンク君を中心に撮られた写真の中で、龍は、恥ずかしそうに、けれども微かに、微笑んでいた。]
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