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……………。
僕は、魔王さまにお仕えする為に、
生まれてきましたから。
"貴方"にお仕えする為に、
生まれてきましたから。
貴方の望みに、疑念を抱きたくはないのです。*
― 魔王城・玉座の間 ―
そ、っか
[紅い衣の彼の答に、少女は微笑む。
寂しげに。或いは悲しげに。]
――――?
[少女が呟いたのと、足音が聞こえたのは、ほぼ同時だったか。
そちらを見やれば、――目元の隠れた、紅いローブの少年がいて。
額に瞳開けば、驚いたように瞬いたか。]
[――人間を滅ぼす。
――世界を滅ぼす。
彼の望みは、少年が言うようにその一点で、他の何者にも向けられてはいない。確かに、傍にいて、――自身が自身のままでいられるならば、紅い衣の彼を見守ることだってできるのだろう。
けれど。結局。]
――生きていれば
たとえば、……私が私でなくなってしまったとしても
きっとあなたの
もっと多くのことを、見ていられるんだろうけれど
[少なくとも。自分よりもずっと力があるであろう少年が。
彼を案じ。彼の為に――と、語っている。
――なら、そこには既に、自分ではなくとも。彼が。]
わたし、本当はもうしんでいるはずなのに
ずるしてここに来てしまったから
……これ以上何かを望むのは、わがままだと思うから
[どんな表情をしているのか、少女にはもう分からない。
多くの感情が溢れて、多くの言葉を飲みこんで。]
――うん
ここで、死ぬほうにします
[簡潔に、答えた。*]
― 魔王城・央の間 ―
[横薙ぎの攻撃は跳躍によりあっさりとかわされ、直後に弓を構えた兵が一斉に矢を放った>>128。
床を転がり、仰向けになった瞬間眼前に来た一本は剣で弾くが、止めきれなかったそれは頬を掠め落ちる。
それにより生じた痛み自体は大したものではない。
しかし込められた呪は、身の奥底にある生命そのものとも言えるものをごっそりと削った。
毒と負傷を受けながらここまで辿り着いて、少年の寿命はどれだけ残っていたか]
……弱い……かもね。
[矢が着弾するかしないかの時に動き出した影が、大上段から斧槍により追撃を加えた。
芸の無い攻撃であれど、体勢が悪ければ受け止めるのも難しい。
腹筋をバネに上半身のみを起こして、頭上に掲げた剣でその一撃を受ける]
でも、僕より強い人は、もう、いないんだ。
[だから、自分が抗うしかないのだと。
剣を槍の柄にそって滑らせるようにしながら、屍鬼士の懐へ無理矢理にでも踏みこみ、その腹部で叩き付けるような一撃を与えようとする*]
── Side:… 魔王城 玉座の間 ──
[其処まで言って少年は漸く、その場にいる娘を見た。
まるで見覚えがない]
死ねばそれで終わりなのに。
[彼女の出した結論へ、異を唱える訳でもなく。
唯の感想の様に、ぽつりと零した*]
── Side:アウロラ 魔王城・央の間 ──
……そう。ならあなたで終わりね。
[屍鬼士の口からアウロラの言葉が紡がれる。
光の剣と斧槍がぶつかり合う耳障りな音が響き、闇色の火花が周囲に舞い散る。柄にそって滑る一撃は綺麗に屍鬼士の胴体を半分程まで叩き斬る事になるだろう。
軋むような音と共に両手でを組んでアルシェスの頭上へハンマーの如き一撃を叩きこもうとする屍鬼士の背後で次の矢を番え始める10の兵が勇者には見えるだろうか。
同時に天井にしていたアウロラは天井を蹴り勇者の背を目指し跳躍する。
両手の内に現れるのは全長2m程の闇を纏う真紅の槍。そのままの勢いで屍鬼士ごと背後から貫かんとする*]
["ナジ"がエンフェルケスーカからこの世界を覗き見て、
魔王を発見したのは300年程前のことだ。
その時はすぐ様に向かおうとした。
だが、その器は"ナージェスター"。
"神樹と魔樹"の世界の理から外れた器は300年経過しても、
世界から落ちた時と同じ容姿を持っていた。
"魔王"に"勇者"の記憶が残っているかは定かではない。
人間である"ナージェスター"の姿では近くに在ることはできないかもしれない。
"ナジ"が紫色の外套を外さぬのはその為だった。
その姿を見せていれば、また違う顛末があったかもしれないが――]
― 魔王城・央の間 ―
でも……まだ、今じゃない。
[アウロラの言葉を口にする屍鬼士。
光の剣はその胴の半分まで食い込むが、死せる者の動きはそれでは止まらない。
槍ではなく両手が組まれ振り上げられる。
剣を抜き後退に転じようとした時に、揃って矢を番える屍兵の姿が見えた]
…………!
[回避をするだけの余裕はあるか。
剣で斬り払う方が現実的かと構えたその時、物音がしたのは頭上から。
闇纏う真紅が、こちら目掛け真っ逆さまに迫るのが見える]
[少年は右手を背後に振るう。
重過ぎる剣の遠心力で強引に、アウロラ向け振り向こうとする。
剣の軌道は斜め上方を半円に薙ぎ払うものであったが、狙い定めぬままの一撃は届いただろうか。
いずれにしろ、真紅の槍は少年の左脇腹を裂きながら、屍鬼士へと落ちることになるだろう**]
― 魔王城・央の間 ―
そこまでです
[>>143アウロラの一撃は確かにアルシェスの脇腹を裂いていた。
致命の一撃かは本人の気力次第だろうが、
少なくともその創で戦い続けることは困難であろうと判断した。
"ナジ"はアウロラに戦いを止めるよう告げると、
紫色の外套を羽織った身体をゆらりと揺らしながらアルシェスへと近づいた]
魔王様の前に行きたい……のでしたねぇ
それでは連れていって差し上げますよ
["ナジ"はナイフを一閃する。
アルシェスの手首と足首の腱だけを切断し、
アウロラに光の剣と魔剣、着けている防具も剥ぎ取らせて任せておく]
[そうして空間を指で撫でた。
撫でられた空間には線が入り、線に指を突き入れ横に引き裂き亀裂とした。
それはアウロラが――まだ人間であった頃に魔王城に連れていく時に使用したものと同じ光景であった]
ほうら、行きますよ
すぐにつきますからねぇ
僅かな間でお祈りでもしておくことです
[アルシェスの首根っこを掴むと、
"ナジ"はエンフェルケスーカへとアルシェスごと落ちていった]
― 魔王城・玉座の間 ―
["ナジ"が何時と同じように前触れもなく玉座の間に戻ったのは、
魔王と少年、そして少女が話している時だったろうか。
アルシェスを連れて空間を裂いて現れた"ナジ"はアルシェスを床に置いて魔王に首を垂れた。
アルシェスの手には光の剣と魔剣の代わりに木製の棒が持たされていた。
脇腹の創には紫色の布が巻かれており、
一応は止血はしていたことだろう]
魔王様、此の者が最後の勇者候補にございます
[そうしてアルシェスを示し、頭を挙げれば魔王の隣に控えるのであった。
そこが自分の場所なのだから*]
― かつての記憶 ―
ん……
[>>*37"ナージェスター"は不愛想な子だった。
腰まで届く髪は漆黒で、
その瞳もまた何処までも吸い込まれそうに深い黒だった。
やや切れ長の目元ではあったが、瞳と鼻の位置が近く――所謂童顔であった。
手足は細く、白かった。
そして、何より――。
"ナージェスター"はケテルと名乗った少年を見上げた。
自分よりも頭一つか一つ半高い。
見上げていると首が痛くなりそうだった。
他人行儀な不愛想な挨拶。
それでも差し出した手をケテルは握ってくれただろうか]
[そんな"ナージェスター"がケテルに>>*30抱き寄せられる関係になると誰が想像していただろうか。
はじまりの国ではじめて出会ってから、
ずっとずっと一緒だった。
>>*34返してくれた約束に、"ナージェスター"は幸せそうに笑った。
交わした約束は心のメモリーに。
大切に保存し、守っていた。
>>*36落ちた時に伸ばされた手。
それを握り返すことはできなかったけれど――]
― 魔王城・玉座の間 ―
いいえ――労もないことです
[この身が人間でなくなった今でも
この心が世界と一つになってしまった今でも
ケテルが望むことが、自分の幸せなのだから
エンフェルケスーカの渡り人の額につけられた魔石が、
嬉しそうに煌いた**]
── かつての記憶 ──
[ぬばたまの髪は光すら吸い込まれそうな程。
夜ではなく、ただ、ただ深い黒をのみ思わせた。
ケテルは手を差し出す。
差し出された手を握り、笑いかけた。
他人行儀の呼び方、ではあったけれど。
声掛けた抑揚は愛想良く。何処か、茶目っけがあった。
何時かの肖像。
陽が出ていれば、それはまるで。
いや。ごくごく普通の出会いでしか無かった。]
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