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魔王 ケテルが「時間を進める」を取り消しました。
[僅かに薄れた濃い魔の気配。或いは、刺すような殺意。
それでも、少女は一定の距離を保ちながら、魔王の後についていき。
彼が玉座へと腰掛ければ、立ち止まった。]
――――……、
[僅かな身じろぎ。
無事だった箇所に付着していた白い砂が、部屋に散った。]
わたし、ダリアといいます
まおうさんは、……まおうさん、でいいのかな
[それが名前であるのか、名前ではないのか。
まずはそこを確かめるように、少女は首を傾げる。*]
― 魔王城・城門 ―
[決意と共に振り上げた剣はかつての勇者の振るう剣に受け止められる。
その動きは一介のの戦士としてならば優秀だったかもしれないが]
そんなものじゃないでしょ……腕、鈍ったんじゃないの?
[挑発は無意味と知りつつも、不敵に笑むのは自身を鼓舞するため。
数度打ち合い離れる動きも、俊敏さでは少年が勝ったが、着地の足が縺れてたたらを踏んだ。
守兵はその隙を見過ごさず、体が傾いで空いた脇腹を剣が薙いでいく。
滑る液体が脚まで伝い落ちるのを感じつつも、どうにか体勢を立て直した]
[その頃には騒ぎに反応してか、他の守備に回っていた魔軍兵が周囲に集まり出していた>>0。
過去の因縁などお構いなしというように、長物の武器が突き出され、魔法弾が飛ばされる]
……この……!
[光の剣の強度なら、魔法の幾らかは受け止められるか。
しかし熱波や余波を消せるものではなく、皮膚は焼け、凍り、切り飛ばせなかった槍の穂先が鎧を突く。
しかし今だけは、少年はかつて勇者と呼んだ相手を見ていた]
きみの前で、きみに恥ずかしい戦いは、したくないんだ。
[痛みを堪え微笑む、きっとそれは最後に残った矜持だった。
そして少年は、光の剣を正面に構え、守兵の懐へ飛び込むようにしてその心臓部に一撃を突き込んだ。
交錯した剣が左肩を抉るが、今はそちらには視線を向けず]
さようなら、勇者さま。
……僕はきみのように、格好良く戦い抜くことは、出来そうにないよ。
[くずおれる守兵の身を盾代わりに、少年は剣を持ち替える。
手にしたのは生命を吸い使い手を癒す魔剣。
そして少年は、周囲を見据える]
先へ進む、一歩を稼ぐために、斬る。
[この先やるべきことを確かめるように呟く。
動かぬ守兵を蹴とばすようにして、虎型の魔物が行く手を塞いだ。
少年は一歩踏み込むと、魔剣で魔物の左前肢を深く斬る。
僅かな熱感と共に傷が塞がるのを感じるが、同時に暴れる魔物の爪が少年の腕を引っ掛け新たな傷を作る。
魔物の首を狙うために一歩、背後で振られた剣を避けるためにまた一歩。
命を永らえ足掻こうとする様は、殺戮を伴う不格好な舞踏のようであっただろう。
それでも、魔物と魔軍兵を引き連れながら、少年の行軍は続く]
― 魔王城 ―
[鎧を意味も為さぬほどに壊され、本来なら致死量を超えるほどの流血に汚れながら、やがて少年は城の入り口に一歩を踏み入れた。
幾度もの苦痛と癒しを繰り返したせいか、自分の体が今どういった状態なのか、感覚だけでは認識出来なくなっていた。
痛みだけは全身隈なくあるが、果たしてどれが本当の傷なのか。
もしもダリアという明確に救うべき相手がいなければ、その一歩を踏み出す気力すら生み出せなかったかもしれない]
[しかし、城に踏み込んだ瞬間。
明らかに魔の城にそぐわぬ癒しの力が、少年の身に流れ込んだ>>8:158。
ささやかではあるけれど、それは苦痛を減らし、ダリアにより流し込まれた魔の力を活性化させた。
――どこか懐かしさと、温かな励ましを感じるような、力]
……追い付いて、みせます。
[ぽつり、呟きを落として、少年は再び歩き出す。
魔の者の蠢く城の奥へと*]
―― 北部・魔王城 ――
[玉座の前には段がある。
絨毯の中腹…今は絨毯など残っていないが…から、玉座の段前辺りまでは、高熱で溶けた様相か。先程の戦闘の有り様を物語る。]
好きに呼べ。
[視線のみを呉れる。*]
── 魔王城 ──
[元より、魔神は城門の守兵を倒す事があればそうするつもりだった。本当ならば、守兵と戦う最中にするつもりだったのだが。
虎型の魔物を殺したとて。
魔王城の内を彷徨うのは、更に強い魔物だ。
自分の身体の状態が曖昧>>22であろうと、魔物は、一対一で礼儀良く襲い掛かるという事は無い。
勇者の動きを止め、その牙を首元に突き立て、脇腹を抉り内臓を溢れさせ、手足を削ぎ、頭蓋骨を破壊せんと襲い来る。
無数の毒矢は、身体に突き立てられんとし。
破壊鎚が如き豪腕が巨体から繰り出され、潰そうとするだろう。
停まれば、集中的に攻撃が行われ、胸部の肋骨を折ったり、内臓を傷つける事もあるかもしれない。]
── 魔王城 ──
[元より、魔神は城門の守兵を倒す事があればそうするつもりだった。守兵と戦う最中に行う場合もあったかもしれない。
虎型の魔物を殺したとて。
魔王城の内を彷徨うのは、更に強い魔物だ。
自分の身体の状態が曖昧>>22であろうと、魔物は、一対一で礼儀良く襲い掛かるという事は無い。
勇者の動きを止め、その牙を首元に突き立て、脇腹を抉り内臓を溢れさせ、手足を削ぎ、頭蓋骨を破壊せんと襲い来る。
無数の毒矢は、身体に突き立てられんとし。
破壊鎚が如き豪腕が巨体から繰り出され、潰そうとするだろう。
停まれば、集中的に攻撃が行われ、胸部の肋骨を折ったり、内臓を傷つける事もあるかもしれない。]
― 魔王城・玉座の間 ―
うん
わかった
[頷く。
少女が立っている場所は、丁度、熱によって溶けた跡がある中ほど辺りだったか。足の裏に張り付くどろりとした粘り気のある残滓には、まだ熱が残っている。
――魔王様、と彼を呼んだむらさきのひとが亀裂に消えていく様を見れば、驚いたように目をまるくしたが。
瞬きの後、赤い衣の彼へと視線を戻す。]
えっと……、
[魔王と呼ばれた彼は、多くの動きを見せない。
それは視線然り、表情然り。緩慢に、気だるささえ浮かべて。]
………、
まおう、さんは、
人間を滅ぼして
世界を滅ぼして
……すべてが、憎くて
神樹のある場所も滅ぼそうとしているというのは、
ほんとうの、こと?
[女神に言われた言葉を、確認のように口にする。
それは、疑問というよりも。
彼の口からはっきりとした言葉を聞きたい、という、少女の望みゆえだったか。
彼へと向ける視線は、――恐怖のそれではなく。
誰もいなくなった部屋の中と同じように、静かなままで。*]
― 魔王城 ―
[悠然と城内を歩いて行く。
道中、妙に魔物の死体が転がっていた気がするが、
さして興味を向ける様子も無く。
真っ直ぐと進む、少年のその足取りは。
かつて愚かな人間が、辿って行ったのと同じ道。
尤も、今や余程人らしい格好をしているのに、
魔の者から襲撃を受けることは無い。
重苦しい闇の気配に、息が張りつめることも無い]
[不意に、少年は顔を上げた。
其処には明らかに他の者と違う、
悲痛な面持ちをした魔兵の姿があった。
遠ざかって行く彼が向いていた方向を見れば、
随分と奥まった場所へ続く廊下]
― 魔王城 奥まった部屋 ―
[辿り着いたその部屋で、目にしたのは黒曜の円柱。
その場所だけ、空気の温度が一段低く感じられた]
………………。
[その場に未だ、喪服の娘や幽鬼の姿はあっただろうか。
もしも誰かの姿があるならば、
此の部屋のことを問う様に、
目深にフードを被ったままの顔を向けるだろう*]
―神樹―
[小人は休むのをやめ、立ち上がった。
神樹の気配は小人が最も好むもの。癒され、感謝の色をこめ樹をなでた。
しばらくは木々と語らい、蜜を吸い、うっかりできたツルのもつれを解いてやり、蝶や小鳥と戯れすごしていた。
小人にとってまさに、楽園である。
この地にいる限り憂う事なく日々をすごしていられる。
小人が何も知らないままであったならば。]
ぴぅ、ぴゃ?
[あの人間達はどうしているのだろう。
神樹にたずねたけれど、答えはかえらない。
神樹の根元から、てっぺんを見上げる。
神樹の先は遠く、遠く、見えない。
小人の小さな胸に憂いがよぎる。
この母なる樹もいつか、魔に侵されるのだろうか、と。]
くえー…
[バルコニーから地上へと羽ばたき、
勇者が倒した骸が散乱する大地に降り立つ。
屍骸を掴み、門前を開くように左右に積んでいく。
数多の亡骸で作られた肉と血の墓標の上で、鳥は啼いた。
歓喜か、はたまた鎮魂か。鳥にはわからない。
けれど、ここに置くものが減ったことには気付いた。
補充せねばならないだろう。
鳥は飛び立つ。
居心地の良い闇の世界から、
居心地の悪い光の世界へ。
少しでも多く、この居心地の良い場所を広げるために。
光の中でも闇の濃い場所へ。
南方、海の方角へと進路を取った。*]
[小人の熱意は伝わったようだ。
女神は小人をまた風に乗せてくれると言う。
どんぐりを授けられ、それを嬉々として受け取った。
小人はツルを編み、ちょうどどんぐりが納まるサイズのポーチをこしらえた。
ポーチを肩にかけ、女神にうなずけばふわり、風に乗る*]
― 魔王城 ―
[癒しの呪を受けたことで、少年の意識は周囲を見渡せる程度にははっきりとしていた。
物陰に隠れつつ奥へと進む。
交戦の痕だろうか、時折魔物の死骸やまだ新しい血痕を目にすることもあった。
中程まで進めば更にその数は増え>>8、半ば道標のようにすらなっていたかもしれない。
だが、その頃には、そんなことを意識していられない程にうろつく魔物の数も増えていただろう]
どけっ、……どけぇっ!
[叫び、剣を振るい、斬り払う。
敵に阻まれ焦りを覚える一方で、より多くの敵を倒せることに、悦びに似た感情を抱き始めていた。
魔剣を振るう限り、敵を傷付けることは苦痛を和らげることと同義なのだ。
だから、無我夢中に進み続けて――]
[――ふと、少年は思考の先の空白に気が付いた。
自分は何処に向かっているのか。何を目指しているのか。
わからない。苦痛を受けてなお進む理由を見失っていた>>24]
[その隙を敵が見逃してくれるはずがない>>25。
気付けば、眼前に岩で出来た巨大な拳が迫っていた。
それは腹部に減り込み、吹き飛ばされた身は背中から壁に激突する]
がっ……
[衝撃で潰れた内臓から押し出されたように、赤く粘つく液体が口から零れ落ちた。
肋骨の幾本かは折れていたか。
立ち上がらなければ、剣を振るわなければ。
出血が、魔王の覇気が、満ちる呪が生命を奪っていく。
だが、死を受け入れるより抗う方が苦痛は長引くというのに、抗う理由を少年は忘れてしまっている]
だ、だめだ……。
[動かない少年の前に魔軍の兵が集う。
剣を警戒する彼らは、遠距離から矢と魔法による攻撃を繰り出す。
条件反射で持ち上げた剣が幾らかの攻撃を弾くが、撃ち漏らした攻撃が少年を削り。
更に、意志の力が回復するより早く撃たれた二撃目が、少年の身に突き刺さっていく]
死んだら、だ、め……。
[何故だ、何故死んだらいけないのか。
本能より苦痛が勝る状況で、縋るものもなく>>26、ただ、それでも少年が死を受け入れない理由は]
……諦めたく、ない。
[主語のわからないその感情だけが、まだ、少年に動く理由を与えている。
ぼやけた視界で番えられる三撃目と、迫り来る巨体を見る少年の体は、廻る魔力によってか僅かに電光のようなものがパリリと光っていた*]
[短い肯定。]
そう、なんだ
[僅かに声色は沈む。
じっと、どのような感情も読み取れない彼の顔を見て。
――一層強く入り込む呪に、更に砂と化したけれど。]
それは、……まものさんの住む世界を、作るため?
それは、まおうさんにとって、……楽しいこと?
[問いかけを重ねる。
乗せられた感情の色は、怒りでも、悲しみでもなく。
先ほどと同じ、淡々と、確認するかのような、静かな問い。*]
[死ね。]
[死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死]
[突き刺さる殺意。
もしくは死の脅威。
闇と魔の巣窟に一人足踏み入れる事。
付け焼き刃では勝てぬ練度の者が出て来るのも、そう遠くは無いか。**]
―― 北部・魔王城 ――
世界を滅ぼす為だ。
[魔王は短く告げる。
魔王の近くでもあてられる以上の呪は今は無いだろう。
興味の消失や他意は無いが褪めた眼差しは竜の少女から逸れ。
竜の少女の次の問いはあったか?*]
[一瞬、苦痛を無視した加速度で体が動く。
それは《kiihtyvyys(加速)》の力の無意識的な発動だったかもしれないが、記憶のない少年には体が弾かれたように動いたとしか感じられなかった。
ともあれ、それにより矢が急所を貫くことは免れる。
少年は身を引き摺るようにして、どうにかその場を離れようとする]
[物陰に身を隠し少し息をつこうとした少年だったが、それを目敏くも発見する兵があり、動き続けることを余儀なくされる>>34。
剥き出しの殺意が身を苛むが、それを振り払うように剣を振るう。
相手に僅かにでも負傷を与えれば、それによる回復で得た猶予を移動に使う]
[そして、いつしか少年は半球状の部屋>>17へ辿り着く。
それが主のある部屋だと意識することはなく、退避場所を求めるように転がり込むこととなるだろう*]
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