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― 暗い森 ―
[呼びかけの声に、少女の目が開く。
――傷はまだ塞がってはいない。魔力は今もなお喪われ続けている。
覚醒した意識の為に、唇が呼吸を欲すれば。
毒気と、瘴気とが、肺に巡り。全身を浸し。]
……、ここ、は
[――どこ? と。訊ねる声は、最後まで音になることはなく。
虚ろな視線を、アルシェスへと向ける。
彼が注視していれば
その白い指先が、――さらりと。
砂と化し始めているのが見えるだろう。*]
[歩いても、歩いても、あるのは廃墟だけ。
降り積もった灰に仔猫の足跡だけが残る。]
ギャウゥ! シャー!
[朽ち果てた『ベイルーン』と書かれている看板、倒れた柱、錆び付いた船。
白猫は世界を酷く怖れ、その全てに威嚇をした。]
/*
魔神様めも>
魔軍達早々に落ちたので、アルシェス達セルフボロボロになるしかないというアレ\(^o^)/
すまんかったorz
ともあれ、神2と魔王業でかなりお疲れだろうなので心配よ。
[やがて打ち上げられている魚を見つけると、猫は必死にそれにがっついた。
乳を飲む機会すら与えられなかった猫は、何度も何度も鱗や骨を喉に詰まらせ、咳き込みながらも魚を食べた。
これをお食べ。本能がそう教えてくれたのだ。]
[少女の体を抱き上げ、歩き出す。
沼を二人で渡る手段はまだ見付けていない、迂回するならば途方もない時間が掛かるだろう。
それ以前に、少女を抱えた状態で敵に襲われれば、戦うことすらままならない。
しかし少年は、それでも進まなければと思う。
今立ち止まってしまったら、もう]
[腕の中の少女を見下ろせば、その指先がさらりと、砂になり崩れるのが見えた*]
ニャウ! ギャアアアア!
[白猫ははっとしたように、前方へ向かって威嚇する。
はじめて白猫に近づいてきた者達。
目の前には10匹程の黒猫。白猫が仔猫であることを勘案してもかなり大柄で、一見すれば豹かと間違えそうだ。
何よりもそいつらはボヤァと霞がかったような姿をしていて、対照的にその影だけがくっきりと浮き出ていた。]
ギュルルル……グギャウ!
[明らかにただの動物ではない。闇の世界に生きる魔獣だ。
産まれたばかりの仔猫には、荷が重すぎる。]
[チャペが送った小さな影>>7:190。
それは確かに"愛し子"達にまで届いていた。
動く者を見れば好奇心で触り、潰してしまう。
そして影を潰した愛し子と、そこから一跳ねすれば届く程度の範囲にいた愛し子達だけには"ここから離れろ"という暗示がかかっただろう。
今際のチャペにとって、それが限界だった。
かくして数えられる程度の影猫達は、魔軍の侵攻によって増えた影の中を通り抜け、あっという間に港町ベイルーンまで南下してきたのだった。]
ニイイ! ミィ……
[運命の悪戯か、それは今の白猫にとって、ますます生きづらくさせる理由となり得るのだった。
弄ぶように横腹に頭突きを食らわされ、せっかく食べた魚を吐き出してしまう。尻尾に噛みつかれ、白猫は鳴き叫んだ。]
[結局白猫は、魚を諦める他なかった。
影猫達は勝ち誇ったように尻尾を持ち上げ、魚に群がる。そして影猫達の間でまた取り合いが始まるのだが、白猫がそれに参加する事は無茶がありすぎた。]
ニャウウゥ!
[白猫は悔しかった。痛かった。悲しかった。
やり場の無い怒りを叫ぶことで空へとぶつけた。
それでも目立ってしまうこの白い毛並みだけは、覆い隠すことができなかった。]
[世界の仕組み。世界の在り様。
循環する輪廻も、営みの愚かしさも。
白い砂漠こそが世界の全てであった少女にとって、あまりにも大きく、理解の及ばないことだ。
だから、女神の言葉を聞いて抱いた想いは。たった一つ。]
……まおう、……さん
なんていう、…………、……なまえ、…なのか、な
[かつて、アロラが言っていた。
勇者というのは、村長のように、役柄を示す言葉なのだと。
なら――魔王というのも。彼の本当の名前ではないのだろうと。
多くのことを知りたがった少女に、最後に残った
たった一つの、ささやかな疑問。]
[彼が拒まないなら、そっと――唇を重ねるだろう。]
[もし、唇が重なったなら。
彼は知るだろう。
雷光の魔力。今の少女を支えるなけなしの魔力。
静止と加速を司るそれを、彼へと、『渡している』ことに。
今までの比ではない程に少女から魔力が消えていく。
――比例するように、指が、手が、腕が。
遡るようにして、さらさらと砂に変わっていく。]
[――森の中から、うぞうぞと植物達が蠢いている。
獲物だ、獲物だ、と。地を這いながら、闇に嗤いながら。
ガアガアとカラスも喚き立て、二人を食らわんと窺っている。
少年に残された選択肢は、――多くはない。**]
戦士 アルシェスは、竜の子 ダリア を投票先に選びました。
…………なまえ?
[腕の中。少女が口にした疑問>>54を少年は聞いた。
ささやかだけれどきっと大事なその言葉を、記憶に焼き付けて]
[そこに伸ばされる、震える手>>55。
謝罪の言葉>>56と共に、唇に触れるものがあった。
少年はそれに驚いたけれど、拒みはせず。
ただ、体の内に流れ込む力を感じれば、目を見開き驚きの表情を少女へ向ける]
[言葉を発することは出来ない。
指が、手が、徐々に砂へと変わり崩れていくのを、為す術もなく見詰めている]
[周囲には、蠢く植物が、瘴気に順応したカラスが、自分たちを狙っていた。
少女をここで止めることは、きっと誰にとっても不幸な結果しかもたらさないだろう]
(ごめん……ごめん)
[言葉の代わりに、頬を一筋涙が伝う。
少年は近寄る気配を薙ぎ払うために、右手で剣の柄を握った**]
魔王 ケテルは、戦士 アルシェス を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 ケテルが「時間を進める」を取り消しました。
[カラスが鳴けば、他の魔獣達を引き寄せていく。そこには必ず面白いものがあると相場が決まっているんだ。
岩場に残った側の影猫達も、例には漏れなかっただろう。影の中からむくむくと大きな猫が次々と這い出てくる。
油断してはいけない。影猫がいかに弱い魔獣であっても、数が揃えばその瞳で人を惑わすくらいはできるのだから。
心の乱れは仇となる。
一瞬でも迷おうものなら、どうなるか。影猫に限らず、その場に現れた魔獣の姿は幻影に変わり、彼らを苦しめることになる。
ほんの少し惑えば醜い魔獣が庇護欲をくすぐる小動物に見え、さらに惑えば自らが罪なきニンゲンを斬る魔物であるかのような錯覚に陥り、やがて魔獣は彼らの大切な者達の怯える姿にすら見えてくるだろう。**]
― 北部 魔王城 ―
[砕け散っていく剣を見つめる一瞬だけ、
男の瞳に寂しげな色が揺らぐ。
其れは瞬きと共に、すぐさま消え去ってしまうけれど]
……要らん。こんな愉しいコト。
俺が最後で十分だ。
[魔王が言いかけた言葉に、吐き捨てるように返す。
自分らしくない言葉だったと、言った後で思ったが。
まあ、どうでも良いことだ]
[魔王は此方を見下ろしながら、笑う。
其処に如何様な感情が混じっていたというのか。
到底、測り知ることなど出来ず。ただ、]
――――――――…ッ。
[嗚呼、やっぱり嫌な奴だと。大嫌いだ。憎らしい。
もう頭の中はぐちゃぐちゃで、果たして自分は何者か。
考えたくない、思い出したくもない、のに]
見りゃ、分かるだろ。 貴様になら。
[訳も無く泣きそうになるのを、堪えた。
畜生、畜生ッ!
悔しさを滲ませることすら癪で、できるだけ平坦に。
けれど隠しきれない感情の昂りに、声が振動する]
……………!?
[不意に身体が宙に浮く。
腕を伸ばすのもやっとだったのだ。
抵抗する力など当然残ってはいない。
男は容易く放り投げられ、床へと叩きつけられた]
[それからさして間もなく、槍が真っ直ぐに降り注ぎ、
抉れた床を更に爆破し焦がし溶かしていく。
更に降る爆裂の球体。…更に。
轟音が響く。
男周囲の床は原型すら留めていない惨状と化す。
渦巻く闇の中に舞う血は、異型と果てた身でも鮮やかな赤]
[急所のみ、何とか避けるように闇の腕を伸ばし。
魔王が辿り着く頃には、それらも霧散していただろう。
頭の先からつま先まで、傷の無い場所を探す方が難しく。
最早、何とか生命を維持できているという状態で]
………………、 死ね。
[床に這いつくばりながらも、呪詛を吐く**]
― 毒の沼地 ―
[>>37何かが落ちてきても異形の生物は動くことはなかった。
>>40動きを見せたのはアルシェスが自分の方を向いてからのこと。
僅かに頭を擡げ、目の無い頭部を向けたのみ。
それでも寄って来なければ自ら近づくことはなかった。
異形の生物が近づいたのは墜落した一匹の竜だった。
立ち上がりそちらへと近づいていくと死して動かぬ身を見下ろし――
能面のように何もない頭部に線が入った。
線は亀裂となり、亀裂は咢となる。
大きく開かれた咢はまるで蛇が獲物を飲み込むかのように苔色の竜を丸呑みにした]
[竜を丸呑みにして数瞬、異形の獣の茄子のような胴体から翼のようなものが生え始めた。
翼とは言っても甲殻類のような外骨格を纏った翼である。
飛べるかどうかは怪しいところだろう。
そして頭部は竜の其れへと変じていき、フォルムもまた竜に近くなっていった。
"エンフェルケスーカ"で身体の情報を貪られ、
形だけ整えられた異形の竜だった。
異形の竜は変じ終えればまた元の位置へと戻り、
望む者が現れるのを待っていた。
望まれぬ限り動くことはない。
戦うこともない。
>>59自らの手で切り抜け、訪れた者にだけ絶望という名の祝福を齎すだろう**]
投票を委任します。
エンフェルケスーカの渡り人 ナジは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
― 暗い森 ―
[――そうして、少年に力と魔力の継承を終えれば、生命維持に最低限の魔力を遺して、少女の機能は停止する。
少年の頬に触れていた手も、砂となって崩れ落ち、見る見る内に喪失は半身へと広がった。
瞼は開かぬまま、呼吸と呼べるものも既に怪しく、僅かに滴る鼓動だけが、『まだ』生きている証と言えるだろう。
今の少女に、あらゆる"余分"は許されない。
意識を殺ぎ。
右腕を殺ぎ。
右足を殺ぎ。
左足を殺ぎ。
胴の半分を殺ぎ。
皮膚には最早、竜鱗が浮いたまま。
最後に、機能を浪費する記憶《メモリ》が殺がれる。
生命の為に取り込む大気には、多量の瘴気と毒気。
そのまま手段を講じなければ、全ては白い砂と還るだろう。]
[魔素を帯びた植物達は、次々と襲い来る。
粘液を垂らし、奇声を上げ、歓喜の雄叫びを上げながら。
彼らに少年と少女の想いなど意味はない。
あくまで少女を抱えたまま戦うのだとしても、一切の容赦はなく。
蔦を飛ばし、毒液を噴きかけ、中には直接に呑み込んで食らい溶かさんとする食人花の『口』とて襲い来る。。
――少年が斬り飛ばせば、一時的に動きを止めることはできただろう。
だが、彼らは互いを貪りあって『再生』し、次々と魔素を取り込んでは段々と強力になっていく。>>60
竜の形状を盗んだ怪物の待つ毒の沼か。>>69
不浄の気体の蔓延する火焔の森か。>>7:10
岩の巨兵が蠢く魔の通じぬ地か。>>7:11
退路など既に無く。
いずれを選ぶにしても、一人を抱えたまま踏破が可能なほど、魔の大地は甘くはない。
――少年は、選択を迫られる。**]
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Σダリアに頑張れいう振りではなかったんだぜ。
先に毒沼渡るなら適当に薬草教えて魔王の元に連れてゆくつもりだったのだがな。
/*
こっちの方が良かったかもしれねぇな。(昨日投下出来なかったもの。)
[一度なりとても降りていれば、魔素が多量に含まれている薬草を見つける事は叶ったかもしれないが、彼らはどうだったろう?]
/*
今更、三つの行き先しか無いという事を把握した魔神がいるぜ。なるほど、だからまだマシそうな毒沼を皆越えようと……(いや、マシでは無くどれも辛い)
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