人狼物語(瓜科国)


1657 【RP村】勇者と魔王の物語


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


魔剣士 フリッツ

― 北部 魔王城 ―

[騒ぎを聞きつけ再び魔物が集まってくるまでに、
然程時間はかからなかった。
傷が癒えたおかげか駆ける速度と剣の重さは増し。
敵を斬り伏せながら進んだ先、
荘厳な雰囲気を湛えた長い階段が見えてきた。

空気の重圧が、一段と強くなる。
きっと魔王はあの先にいる。
そう考えて仰いだ高い天井の奥。

舞い降りてきたのは―――…巨大な竜]

アンジェは。

[悪魔司教の不在を察し、呟くも。
声は咆哮にかき消され、次いで振るわれる腕と爪]

( 156 ) 2016/01/31(日) 23:43:18

魔剣士 フリッツ

[反射的に伏せ避けたが、壁が抉れて瓦礫が舞った。
その破壊力は重々承知している。
何せあの魔導船を、一体でほぼ沈めかけた怪物だ。

振り返りざまに斬撃を飛ばすが、
竜はひらり宙を舞い男の攻撃を躱す]

…………なんだアイツは。

[不安定な階段の足場で剣を構えつつ、邪竜を見つめる。
間近で観察し、纏う雰囲気の異様さ歪さに気が付いた。
死霊術には詳しくないが、その転生に用いられた多数の魂。
人も魔も隔てなく、怨嗟の念を持つ魂の成れの果て。
それが渦巻いていることに、
"同類"である男の呪いが反応した]

( 157 ) 2016/01/31(日) 23:43:33

魔剣士 フリッツ

[竜が再び急降下し、その勢いのままに牙を剥く。
横に飛びつつ接近の際に斬りつけようと剣を薙ぐも、
読まれていたのか直ぐに爪の攻撃が重ねられた]

――――――ッ。

[翻した剣でその一撃を受け止めるが、あまりに重い。
ふっとばされて階段に叩きつけられる。
態勢を立て直す前に、止めとばかりに竜の爪が迫る]

《―――――…》

[重ねる詠唱、直線的な動きになった竜を捉えるように、
闇から伸び出る無数の黒い腕。
竜は圧倒的な力で其れを振り払い引きちぎり前進する]

( 158 ) 2016/01/31(日) 23:43:43

魔剣士 フリッツ

[稼いだ僅かな時間の内、男は剣を握り直して床を蹴った。
何度でも絡みついてくる黒い腕にもがきつつも、
竜は咆哮をあげながらその爪を揮った。
駆ける勢いと魔力を足し、男は再度其れを剣で受け止める。
全身に衝撃が走るが、吹き飛ばされずに何とか耐えた]

《―――――――…》

[そのまま詠唱を続ける。
黒い腕の数は更に増し、やがては邪竜を包み込むように。
そしてゆっくりゆっくりと、
鋼鉄をも跳ね返す竜の鱗を侵食し、溶かしていく。
剣を握る男の右手の輪郭が揺らぐ。
今や漆黒の繭で包まれるようになった状態の竜へ、
どろりと暗い闇が伸びていく]

( 159 ) 2016/01/31(日) 23:43:52

魔剣士 フリッツ

[異様なその光景に、追撃を加える魔の者はいなかったか。
いたとすれば、巻き添えに絡め取り取り込んだ。

…やがて黒い腕は霧散していき。
最後、佇んでいるのは男一人だった。

無表情な瞳は、じっと剣を見つめている。
竜の揮う爪の衝撃は、やはり凄まじかったらしい。
刃に入る無数の罅。
元々、男が使っていたのは友人の剣。
その出自など知りはしない。
魔力で強化していたものの、限界に近いようだ。
修復を施すが、何処までもつか。

まあ良い。
何処まで持つか分からないのは、使い手も同じだ]

( 160 ) 2016/01/31(日) 23:44:01

魔剣士 フリッツ

― 魔王城 玉座の間 ―

[重い扉が、静かに開かれる。
返り血を滴らせながら、男は無表情のまま。

竜を取り込み階段を上った先、
更なる魔の者の強襲を斬り伏せた後に。
―――…男は漸く"その場所"へとたどり着いた]


そんな面してたのか。


[どうせ奇襲など出来るとは思っていない。
だから堂々と扉から入り、
魔王を見据えて薄く目を細める。
狂態にも"ナジ"にも、視線を向けることはなく*]

( 161 ) 2016/01/31(日) 23:44:39

魔王 ケテル

―― 北部・魔王城 ――

大地を毒で包んだ者がよく言う。

[魔王は微かに呪含まれる笑みを口端に浮かべる。
数年後>>138の次の候補の事を言外に揶揄し問うか。*]

( 162 ) 2016/01/31(日) 23:45:17

戦士 アルシェス

[少年の左手が首を絞めるチャペの手を掴むが、その程度ではびくともしない。
 息苦しさで視界が狭まるのを感じつつも、彼女の言葉>>155が耳に届いて]

 わか……てる、よ。
 何度も戦……て、げほ、

[そう、ただ単に敵として、思い入れることもなく倒して来た。
 でも、チャペは、そう割り切るには長い時間を共に過ごしすぎて。
 まとまらない思考の中、剣を持ち直せば僅かに地面を擦る感触があった。
 途端、唸り声が聞こえチャペの手が離れる]

 わっ、

[どさり、地面に尻から落ちる。視線は唸り声の主へ]

 ……チャペ?

[その姿が陽炎のように揺らぐ。
 錯覚か、と一瞬思うも。
 急激に血の廻り出した脳が、ひとりでに動いたチャペの影、光の剣が触れた先、点と点を線で結んだ]

( 163 ) 2016/02/01(月) 00:01:11

戦士 アルシェス

 ああ……そうなんだ。

[少年は剣を両手で握り直し。
 ゆっくりと焦点を合わせるように、チャペの顔を見た]

 チャペ。
 ……今まで、きみのことを知ろうともしなくて、ごめん。
 信じることがきみのためだと思ってたけど、違った……のかな。

[少年は、光の剣の切っ先を下へ――地面に映る影へ、向ける]

 僕らのことが憎かったなら、ずっと苦しい気持ちで旅してたなら、その気持ちを全部ぶつけて欲しい。
 きっと、僕も苦しい気持ちになるけど……この先に進むために、それを背負いたいんだ。

[そう言って微笑みかけるけれど、チャペの反応はどうだっただろう。
 返るものが言葉でなければ――少年もまた、動くだろう*]

( 164 ) 2016/02/01(月) 00:01:35

エンフェルケスーカの渡り人 ナジ

― 北部・魔王城 ―

 ええ、最初はそうだったのでしょう
 それが形骸化するまで然程時間はかからなかった

[愚かな人間は気づかなかった。
 勇者がいれば魔王を倒せると思い込んでいた。
 そして勇者と呼ばれた者たちもまた同じ]

 最期に頼れたのは仲間だけだった
 仲間のためにならば戦える、でしょうか

["ナージェスター"が落ちた後、勇者は何を感じたのだろうか。
 "ナジ"の知る記憶にあるのは勇者の背中だけである。
 そのあとの事は、知らないでいる]

( 165 ) 2016/02/01(月) 00:05:42

エンフェルケスーカの渡り人 ナジ

― 北部・魔王城 ―

 もし、仲間が居なくなったら――
 それでも魔王の前までたどり着く勇者は、
 一体何を求めていたのでしょうねぇ

[魔王はこちらを見ることはない。
 "ナジ"も魔王へと視線を送ることはなかった。
 ただ玉座の間へと扉を見つめていた]

 私は思うのですよ
 人間が生まれ育つ土壌がなくなれば、
 女神が囁く相手もいなくなりましょう

[そこまで告げたところで扉は開かれる。
 訪れたフリッツへと視線を向け、魔王に一礼をすると
 "ナジ"は後ろへと下がった]

 次の候補など生ませはしませんよ
 貴方で、最期です

( 166 ) 2016/02/01(月) 00:12:17

エンフェルケスーカの渡り人 ナジ

[聞こえぬだろうか、聞こえていても聞いてはいないだろうか。
 フリッツへと手向ける言葉は彼の者が恐らくは
 残り僅かな力ある人間であることを告げるもの**]

( 167 ) 2016/02/01(月) 00:12:21

召喚獣 チャペ

[光の剣が影へと向けられたその時、チャペの姿は掻き消え、黒い獣が踊り出た。
獣は弾丸のような素早さでアルシェスの肩口に食らいつくと、光の剣が届く前に牙を放して距離を取る。]

 はぁ……はぁ……! 違う!

[黒き獣は怒りに吠える。]

 憎くなんて、ないんだ。とても、とても大切だったんだよ。
 この手で壊すしかなかったんだ。一度壊れたものは、二度と戻ってはこないのに!

 アインはいない。射手ちゃんもいない。タンちゃんも、北に向かったみんなもどうなったか分かんない。

[黒き獣は己の影を見つめる。]

 これまでチャペがやってきた事を見くびるな! 軽々しく、背負うなんて言葉を使うんじゃないよ。

[黒き獣はもう一度アルシェスへと向かっていく。
何度でも、何度でも、噛みついては離れてを繰り返そうとする。]

 それを背負えるのは、チャペだけだよ。

( 168 ) 2016/02/01(月) 00:17:01

魔王 ケテル

―― 北部・魔王城 ――

戦えるだろう。
そういうものだ。

[深い沈黙が満ちた。
重圧の中での沈黙だが、互いに重みは感じていない。
次の言葉>>166はその沈黙の後、口を開かれた。]

最後の仲間を喪ったのなら、残るものは何も無いだろう。
魔王を倒すことだけか。

( 169 ) 2016/02/01(月) 00:28:13

魔王 ケテル

[そこで、魔王はふいに笑う。]

それは良い。
何も無くなるというのは。

[其れは凶貌であり。
即死の呪にあてられかねないものだったが。
扉開かれる前には消え失せ、ナジの記憶に留まるのみか。*]

( 170 ) 2016/02/01(月) 00:34:35

魔王 ケテル

―― 北部・魔王城 ――

[其処は闇。
 魔が濃く。]



[扉の外まで魔王の威>>95>>102は伝わっていたろう。]

( 171 ) 2016/02/01(月) 00:37:02

魔王 ケテル

[重い扉>>161を開けば、更に重々しい空気に圧し潰される心地がしよう。僅かな灯りは、凝る魔素にて光量を増し、ぞるり、と人であれば奇怪な心地与えてから、玉座の間が幻火で照らされるか。
くちゅり、ぐちゅりという何かが蠢く水音と、断続的な嬌声は、魔剣士にも調べとしては届いていよう。]

( 172 ) 2016/02/01(月) 00:38:30

魔王 ケテル

[魔王は玉座にて、扉近く血塗れ立つ魔剣士に問う。]




お前は何ゆえ、ここまで来た?




[――――と。*]

( 173 ) 2016/02/01(月) 00:40:12

戦士 アルシェス

[光の剣を影へ向けた瞬間、チャペは動いた>>168
 肩口へ喰らいつく黒い獣、それはこちらが反応するより早く、剣の間合いから離れた]

 チャペ……そんな。

[チャペは勇者を憎んでなどいなかった。
 アインも、エステルも、タンガリザも大切だと言って、――しかし誰もがこの地には辿り着いていない]

 そうか、そうだね。
 ……ごめん、ごめんなさい。

[怒りの叫び、壊すしかなかったという言葉を、少年は謝罪を零しながら受け止めるしかなかった。
 ぼろぼろと涙が零れるのは、傷の痛みのせいではない]

 なんで、こんなことしなくちゃいけないんだろう。
 ……大切なものを護るために、戦っていた、はず、なのに。
 なんでそれが、壊す側になっちゃうんだろう?

[この期に及んでの問いだと思われるだろうか。けれど、わからないから、口に出すしかなかった。
 返る答えは、もしかしたらないのかもしれないが]

( 174 ) 2016/02/01(月) 00:46:45

戦士 アルシェス

 ――僕にとっては、チャペも、大切だった。

[幾度も噛みつきを受け、肩や四肢など、あちこち鎧に穴が空き紅色が滲む。
 それでも、少年はそれだけは伝えたいと口を開く]

 ずっと、励まされてきたんだ。
 知らない所で何があったとしても、……それは、本当だから。

 何も……返せなくて、ごめん。

[背負うことすら許されないのなら、もう、敵として対峙するしか道はないのだろうと。
 近付いては離れ、激しく動く獣へ剣を向ける]

 せめて……せめて、忘れないでいるよ。
 きみが言ったことや、やったことは、何でも。

[決定的な決別の思いを込め、こちらへ近付く獣の動きへ合わせるように、光の剣を横薙ぎに振るった*]

( 175 ) 2016/02/01(月) 00:47:17

召喚獣 チャペ

[光の剣は猫の影を確実に捉えた。
体の中にガラスを散りばめられるような痛み。肉体でなく魂を引き裂かれるような不快感。

襲いくる激痛の中、道連れだと言わんばかりに猫も前脚をアルシェスへと伸ばす。

黒き獣の爪は首筋にはほんのわずか及ばず、アルシェスの胸から腹に深い爪跡を残すに留まった。]

 ぐうぅ……あああああああ

[獣は血を吐き、その場へ崩れ落ちる。
それでもなお、アルシェスへ牙を突き立てんとのたうち回った。]

 本当に、どうしてなの。
 どうして戦わなきゃいけないかったの!

[牛歩のような速度で、ふらつきながらアルシェスのほうへと向かっていく。]

( 176 ) 2016/02/01(月) 01:12:13

召喚獣 チャペ

[血に染まった影猫は涙を流す。

影猫は本来言葉を操れるほどの知能は持ち合わせていない。突然変異なのか、望まずとも力を持ってしまったチャペ。
チャペがただの影猫であったのなら、どれほど楽だったか。]

 ほらね、影猫ってとても弱いんだ。だから護れるのはチャペだけだったんだよ。

 ニンゲンってのはいいよね。いつの時代だって、どれだけ絶望していたって、勇者が希望になってくれるんだからさ。
 チャペたちには、それが無いんだ。自分が希望になるしか、ないんだよ。

[魔王。ふと聞いただけでは魔物にとっての勇者に思えても、魔の者の目を通して見ればどうであったか。]

 チャペは、あの子達だけの勇者になりたいんだ。だから、ニンゲンとは敵同士じゃなきゃいけなかった。

[黒き獣はアルシェスに牙を突き立てようと飛びかかる。
アルシェスが猫を薙ぎ払おうとすれば、それは簡単にできてしまうだろう。]

( 177 ) 2016/02/01(月) 01:12:57

エンフェルケスーカの渡り人 ナジ

― 北部・魔王城 ―

 そういうもの、でございますか……
 私にはわかりかねますねぇ

 先に絶たれるよりは先に絶ちたい
 きっとそういう者もおりましょう

 それでも魔王を倒せる者ならば、
 その者は確かに勇者であったのでしょうね

[魔王の笑みを横目で見て、"ナジ"は目を細めた]

 ご安心ください、魔王様
 私は永劫魔王様にお仕えいたします故

[そうして、息を潜め魔王とフリッツの行く末を見守るのであった**]

( 178 ) 2016/02/01(月) 01:13:58

召喚獣 チャペ

 もっと、もっと、一緒に笑っていたかった。

 本当なら、ゆーしゃちゃんが、エステルちゃんが、タンちゃんが隣にいたはずなのに! ダリアちゃんは元気にしていたはずなのに! アルちゃんとは、手を繋いでいたはずなのに! アロちゃんや、フリッツちゃんや、レティちゃんとも一緒に過ごせたはずなのに! アイスちゃんと愛し子達も、仲良くなれたはずなのに!

[影猫は悲痛な叫びを上げる。]

 チャペは、この世界が憎いよ。
 こんな世界にした、運命が憎いよ。
 こんな世界を作った、神々が憎いよ。

( 179 ) 2016/02/01(月) 01:15:25

召喚獣 チャペ

こ ん な 世 界 滅 び て し ま え ば い い

( 180 ) 2016/02/01(月) 01:16:00

召喚獣 チャペ

[もう影猫は立っていることも難しくなっていた。
あと一撃を加えれば、決着は付くだろう。

それでも影猫の瞳には、諦めの色は微塵も燈っていなかった。

辺りの影はもう静まり返っていた。]

( 181 ) 2016/02/01(月) 01:21:11

魔剣士 フリッツ

― 北部 魔王城 ―

[胸を締め付ける程の重苦しい闇が周囲を支配している。
どろり、どろりと。
己の中の取り込んだ闇が共鳴し、揺らめく。
それでも男は無表情を貫き通し魔王を見つめ続けた。

もっとも、警戒を怠ることは無い。
視界の端には、狂態を捉えていたが興味を向けることなく。
>>166"ナジ"の声も届いてはいたが、
お行儀よくこの場で返事する必要もないだろうと。

"次"の話など、必要は、ない]

( 182 ) 2016/02/01(月) 01:25:48

魔剣士 フリッツ

[魔王が口を開く。
その声に応じるように、全身の闇がさざめき立つ。
早くアイツを殺せ、殺せと。
男の意識すら飛ばして今にも襲い掛かりそうになるのを、
無理やり踏み止まり抑えながら]



貴様を殺さぬ限り、俺は安らかに眠れんのだ。



[低い声で答える。
剣を抜き、一歩、ゆっくりと足を前へ]

( 183 ) 2016/02/01(月) 01:26:40

魔剣士 フリッツ

だが貴様は。

――――何が、したい。

人間を憎みながら。
人間より生まれた魔の者を、侍らせて。

不毛な循環を眺め続けてきたのか。

何の為に。

( 184 ) 2016/02/01(月) 01:27:20

魔剣士 フリッツ


俺は、貴様が憎くて仕方がないが。
貴様は一体、何を憎んでいる。

人間か。世界か。女神か。


………まさか、魔神の操り人形じゃねーだろ?

[止められなければ、緩やかに歩みを続け。
絨毯の中腹辺りで足を止め、剣を構えた**]

( 185 ) 2016/02/01(月) 01:28:16

戦士 アルシェス

 っぐ…………ううっ……!

[チャペの苦悶の声>>176が響く中、少年もまた胸から腹を引き裂かれ呻きながら片膝を着いた。
 のたうち回る獣を剣でいなすも、呼吸は徐々に乱れていく]

 どうして、……かな。

[女神に聞けば答えが返っていたのか、それとも。
 今の少年には何も言えないまま、ただふらつき近付くチャペへ剣を構えることしかできない]

 そっか。……チャペは、すごかったんだね。
 チャペにしか出来ないことを、ちゃんとやったんだ。

[涙を流す影猫>>177へ、囁くような声を掛ける]

 ……でも、勇者が希望になるのは、何でだろうね。
 物語があるから? 女神さまの言葉を受けたから?
 なんでニンゲンにはあって、チャペたちにはないんだろう……。

[こうして、言葉を交わせる程に近い存在なのに、何故それは非対称なのか。半ば独り言のように呟いた後]

( 186 ) 2016/02/01(月) 01:48:39

戦士 アルシェス

[飛び掛かる猫へ左腕を突き出す。
 深く牙が刺さり過ぎないよう、押し込むような形で。
 ――ここで倒れるわけにはいかない少年にとって、それが受け止められる精一杯だった]

 ……チャペは、勇者だよ。
 誰が保証しなくても、僕はそう思ってる。
 でも、僕は……人間以外の勇者には、なれないから。

[悲痛な叫び>>179が耳に届く。
 彼女の叶わなかった願い、自分の名も、ダリアの名も、ここにいない仲間の名もそこには含まれて。
 彼女の痛みを受け、少年の目からも熱い雫が零れる]

( 187 ) 2016/02/01(月) 01:49:04

戦士 アルシェス

 それでも、僕は……!

[世界がままならないことを、大切なものを壊さなくてはならないことを知っても]

 この世界を、諦めたくないんだ!

[その一念だけが、きっと少年を、勇者の側に立たせていた]

[傷付いてなお、諦めの色のない瞳を見せる影猫>>181へ、少年もまた真っ直ぐな瞳を向け対峙する]

 これから先痛みを背負っても、きっと同じことを言うと誓うよ。
 チャペ、影猫の勇者、――自ら希望となったきみに、敬意を表して。

[正式なやり方はわからないけれど、光の剣を一度垂直に、天へ切っ先向けるように掲げて]

 行くよ――チャペ。

[人間の勇者として、滅びを願うものへ最後の一撃を与えるべく、少年は駆ける**]

( 188 ) 2016/02/01(月) 01:49:31

戦士 アルシェス、メモを貼った。 メモ

( A26 ) 2016/02/01(月) 01:50:39

女神 トルニータ、メモを貼った。 メモ

( A27 ) 2016/02/01(月) 01:53:30

召喚獣 チャペ

 さ……せ…………な……い…………

[影猫がそれを受け入れることはない。ほんの僅かでも体が動くのなら、影猫のためにあがく。

光の剣の刀身をその体躯に浴びるその瞬間まで、必死に攻撃を避けようとした。]

 体が、動かない。希望が、消えていく。消えていく……
 せめて、これを……

 愛し子たち……タンちゃん……

[悲しきかな、影猫が最期に思い浮かべたもの。それは勇者一行としてのチャペではなく、やはり魔獣としての自分だった。

攻撃にはならない、何かを包み込んだような影を飛ばすと、その行き先を見届けることなくチャペは事切れた。]

( 189 ) 2016/02/01(月) 01:59:39

召喚獣 チャペ

[ちろちろと小さな影が逃げていく。
それは風が吹けば消し飛んでしまいそうな程に脆弱で、身を守る術を持ってはいない。

捕まえようとすれば簡単に壊すことだってできるし、何もしなくともじきに消えてしまうだろう。

ここからできるだけ遠くまで逃げるように暗示をかけた魔力。
それがチャペの守りたかった者達にまで届くか、チャペが知ることはできない。

影の後には足跡も残りはしなかった。**]

( 190 ) 2016/02/01(月) 02:08:56

竜の子 ダリア


――――…

[まだ、少女の体は完全には動かない。
蝕む毒を消し去ることはできても、それによって生じた内部の損傷や、魔力の過剰放出によって無理矢理動こうとした代償は、ふらつきとなって残っている。
浅い呼吸。ようやく輪郭を取り戻し始めた視界。

それでも、立ち上がろうと。
光と影の交差する先に、手を伸ばそうとしたのは。]

( 191 ) 2016/02/01(月) 02:17:18

竜の子 ダリア


……チャペさん、

[――ちがう、と。
在り様を憎み、運命を憎み、世界を憎み。
女神に聞かされたそれと同じように、滅べと呪う彼女に伝える為に。

共に暮らしていたはずなのに、裏切られた物語を知っている。
人であったのに、人から見捨てられたおんなの人を知っている。
人間であるはずなのに、享楽の為に魔についた人を知っている。
昨日まで笑いあっていたはずなのに、名残も無く絶望に焼き尽くされていった人々を、何度も見てきた。

それでも、皆を、自分の名を呼んでくれたチャペを、滅べと呪うことだけは、少女にはできず。

届くことのない言葉は、眩いばかりの光の向こうに、溶けていった。**]

( 192 ) 2016/02/01(月) 02:17:26

魔王 ケテル

―― 北部・魔王城 ――

[あかい双眸は即死の呪宿るもの>>0:522。抵抗に成功すれば、どくりと心臓が不規則な拍動をするかもしれず。]

ほう。

[魔王は低い声で呟く。
魔剣士>>182の内に蠢く呪いは、元より魔王のもの。
魔王の力で魔王を、否、魔を統べるとされる者は倒せるのだろうか?]

( 193 ) 2016/02/01(月) 02:51:19

魔王 ケテル

[或いは可能であるかもしれないが。
その身の呪いの噴出の様相によっては。]

( 194 ) 2016/02/01(月) 02:51:46

魔王 ケテル

[尤も――――]

( 195 ) 2016/02/01(月) 02:51:59

魔王 ケテル

魔王を殺さぬ限りか。

[人の呪いの如何なるものか。
魔王は、魔剣士の言いように笑みを浮かべた。
悍ましい、魔王の笑みだ。
重い空気が面変えるような不可思議な心地を与える。黝く色付くような。]

( 196 ) 2016/02/01(月) 02:57:08

魔王 ケテル

ここまで来たのだ。
答えてやろう。

[鷹揚に低い声を響かせた後、]



全てだ。



[軽ささえ覚える程、簡単に告げる。]

人も世界も女神も。
お前の言う、魔神もな。

( 197 ) 2016/02/01(月) 03:00:56

魔王 ケテル

[あかい双眸が細まる。
どろりと、空気が凝った気がしたか。]

フン、魔神か。
あれは邪神だ。

[魔王は未だ玉座に座った侭。]

( 198 ) 2016/02/01(月) 03:08:56

魔王 ケテル

[パチン]

[魔王が指鳴らすと闇の球体が生じて母娘の狂態を包み、ぷちゅんと消失したか。転移か潰れたかは包まれただけかは定かでは無い。もしも転移であれば、苗床としての場へかもしれないが。]

( 199 ) 2016/02/01(月) 03:13:01

魔王 ケテル

[褪めたあかい眼差し。
射抜く即死の呪眼は、常の抵抗を求められる。
抵抗を為す度、どくりと心臓が歪な音を鳴らさんか。
抵抗に失敗すれば、死に落ちるだけ。]

( 200 ) 2016/02/01(月) 03:17:37

魔王 ケテル

さて。
話は終わりか?

( 201 ) 2016/02/01(月) 03:42:09

魔王 ケテル

[魔王の覇気は、魔の領域に広がりゆく。]

( 202 ) 2016/02/01(月) 03:42:14

魔王 ケテル

[魔の領域に、魔王の覇気が広がり、闇と魔が活性化する。
それは不毛の大地の外縁辺りでも同じだったか。]

[…その活性化を受けてか。アルシェスの心臓へ向けて貫かんと飛び込むものがあった。それは影猫の制止を聞かずに飛び込んだ>>126か、或いは、影では無い全く別のモノだったか。]

[何れにせよ、身動きいまだ侭ならぬ竜の子の前で勇者と呼ばれた少年の胸を穿つ軌道をとった。生きていても致命傷は逃れられぬか。**]

( 203 ) 2016/02/01(月) 03:45:02


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □ フィルタ

生存者 (6)

魔王 ケテル
45回 残2901pt 飴飴飴
エンフェルケスーカの渡り人 ナジ
19回 残3607pt 飴飴飴
召喚獣 チャペ
25回 残3273pt 飴飴飴
戦士 アルシェス
32回 残2869pt 飴飴飴
魔剣士 フリッツ
32回 残3000pt 飴飴飴
竜の子 ダリア
22回 残3441pt 飴飴飴

犠牲者 (4)

国王 ケセド (2d)
青年勇者 アイン (3d)
月虹 アロラ (5d)
信徒 レティーシア (6d)

処刑者 (5)

射手 エステル (3d)
お米犬 タンガリザ (4d)
黒騎士団団長 アミー (5d)
死喰い人 ダート (6d)
悪魔の司教 リリ・リリト (7d)

突然死者 (0)

支配人 (2)

女神 トルニータ
27回 残3206pt 飴飴飴
魔神 ディーマン
2回 残4437pt 飴飴飴

発言種別

通常発言
独り言
囁/鳴/念/婚/叫
死者のうめき
アクション
削除発言

一括操作




(0.046 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby *
使用画像については[瓜科国FAQ]をどうぞ。
■交流掲示板■
■人狼物語専用まとめwiki■