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エンフェルケスーカの渡り人 ナジは魔王 ケテルに投票を委任しています。
悪魔の司教 リリ・リリトは魔王 ケテルに投票を委任しています。
魔王 ケテル は 死喰い人 ダート に投票した。
エンフェルケスーカの渡り人 ナジ は 死喰い人 ダート に投票した。
召喚獣 チャペ は 死喰い人 ダート に投票した。
戦士 アルシェス は 死喰い人 ダート に投票した。
死喰い人 ダート は 信徒 レティーシア に投票した。
魔剣士 フリッツ は 死喰い人 ダート に投票した。
信徒 レティーシア は 死喰い人 ダート に投票した。
竜の子 ダリア は 死喰い人 ダート に投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト は 死喰い人 ダート に投票した。
死喰い人 ダート に 8人が投票した。
信徒 レティーシア に 1人が投票した。
死喰い人 ダート は村人達の手により処刑された。
信徒 レティーシア は、悪魔の司教 リリ・リリト を占った。
戦士 アルシェス は、竜の子 ダリア を守っている。
次の日の朝、信徒 レティーシア が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、魔王 ケテル、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ、召喚獣 チャペ、戦士 アルシェス、魔剣士 フリッツ、竜の子 ダリア、悪魔の司教 リリ・リリト の 7 名。
/*
ダート君、ダート君、どういう事なんだよ、ダート君。
クーデターはどうなったんだい。(絶望)
あっ。魔王票が意味ないので揃える事にしましたが、揃えなければ良かった感じだよ。
── 遠景/森・蔓植物の群生地(ダート) ──
ダート。
[男の問いに答えたのは何故か。
やはり理解できぬまま。
魔剣士を取り込むべく最後の力を振り絞った**]
魔王 ケテルは、魔剣士 フリッツ を投票先に選びました。
魔王 ケテルは、悪魔の司教 リリ・リリト を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 ケテルは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
[アロラを作り変える際の部品として使用されるのか。様々な始まりの国の宝具といっても良い魔術具が運び込まれ魔によって汚染されてゆく**]
/*
ほら、魔王さまが、
がっかりしてるじゃないか!!
うわあん、ごめんなさい。ごめんなさい。
表のダー様が死にたそう過ぎて、
ひよったのがいけなかったのか!
/*
魔王様メモ『ダート君の魔王と対決ルートktkr』
俺もちょっとやってみたかった、が
中身スペック的に無理だと判断しました!
ごめんなさい!
しかしなぜ落ちてからの方が時間ができてしまうのかorz
/*
魔王様の設定が結構練られていて、双方想定外の齟齬がよくおきているようだ。
ルート分岐が楽しめなくなっちゃうけど、設定の調整が難しいなら「魔王の望み」以外は晒しちゃっても良かった気がするよ。
勇者ズと赤見えない魔軍が設定齟齬りそうで動きにくそうだった気がする。
あまりメモで聞くのも無粋だしなぁ。
/*
フリッツメモ>>
…………色々と、本当にごめんなさい。
何かフリッツに関わろうとして問題が発生したと思われているような……。薄情な奴でごめん。
/*
リザ君どうするんだろう。
米犬を人間側に置き換えると、食を他の種の生産物に頼る略奪系文化なのに、それを支える力が無く大量虐殺され被差別階級まで落ち込んだ民族。
死ぬ前のリザくんの個人能力を見ればこの村で唯一といっても良い一般人枠。
>>4:+5
同情もされず虐げられ、自衛のために取れる手段が極めて限られその手段で更に追い詰められて行くなんて劣悪な環境で弱肉強食を強いられ、窃盗等の軽犯罪で生計を立てていた孤児が用心棒役に目を付けられ見せしめに殺されたみたいな感じだよね。
ナジ >>5:*20に反応がないのは復讐に最低限必要な力は得たけれど、これ以上パワーアップはしたくない・コメディリリーフ枠に戻りたい・一般人枠に戻りたいとかそっちなのか単純に方向性に迷っているのかな……。
/*
割と気軽な発言だったのだけど、フリッツ君に気にさせてしまう文面だったかもしれないね。
ショックだよとか言ってるのは、美味しいルートが消失なのかい的なのはあるけど、ネタで言ってるところがあったのだよ。
魔王ぼっちだからね。絡んでくれるだけで拝みそうな勢いなんだよ。
― 魔王城・工房 ―
[工房でのやりとりが終わった頃だったろうか。
ふと聞こえてきた言葉に"ナジ"は首を傾げた。
あの者の言葉は中途半端であった]
指輪をどうしろと言うのだ……
["ナジ"は肩を竦めると魔王がまだそこに居れば首を垂れ、
今からまた出る旨を伝えただろう。
"エンフェルケスーカ"への入り口は再び開かれる。
彼の世界が此の世界に寄り添うように存在する限り、
何時か誰の手でも開くことができるようになるかもしれない。
それもまた遠い未来の話だろうか。
その時は"平和"となっているだろうか。
"ナジ"はやはり声に釈然としないものを感じながら、
世界を渡る*]
/*
あー、今回はこうならないようにしたかったんだけどな。
キャラ選択間違ったか(本当は槍遣いのにするつもりだった)
― 魔王城・工房 ―
(…………)
(なぜ、そこまで世界を憎悪する)
[>>5:*40 >>5:*41
正義の対極は悪ではなく、もう一方の正義。
聖邪もまた同じ事であり、その属性が内包するものを特定の価値観が与えた名称でしか無い。
信仰を失った末に辿り着いた人間としては極めて異端ともいえる女の価値観。邪だと断じる魔王の言動を聞けば思考するように間が開く。
同時に魔王の言葉から呪を受ける事で無自覚の内にその魂が変化してゆく。
アロラという色に染まった魂というキャンバスが見知らぬ色に侵食され別の物へ変わっているように……。
アロラの魂がアロラとして在る事できる時間は残り少ない。おそらくそれが最後の問いとなっただろう。答えを得る時間があったかどうかも定かではない**]
/*
何がやりたかったかっていうと、覚醒しないポップとか、序盤は頼りになるけどパラメータ伸び悩んで後半は二軍落ちする故郷のお兄ちゃんキャラとか、そういうタイプでした。
まあ、僕が狙ってたポジションに綺麗に収まってる人がいるからね…うん。
― 森 蔓植物の群生地 ―
["ナジ"が再びその場に現れた時、
ダートとフリッツの戦いはどうなっていただろうか。
ダートがどの様な姿であっても"ナジ"は動じることなく屍の中へと足を踏み入れる。
まるでフリッツなど居ないように目当ての物を探し、
ダートが放り投げた指輪を見つければそれを手に取った]
こんな指輪がどうしたのだ
[そのまま何もなければ革袋に指輪を入れ、
そこで漸く周囲へと視線を向けた*]
憎まぬ理由が無いからだ。
[世界、或いは、それに纏わる女神。
理由はそれが全てと言わんばかりに。
其れは、人からすれば、やはり破滅的な答えに聞こえるだろうか。]
[死喰い人が男を理解できなかったように。
男もまた、死喰い人を理解できなかった。
なりふり構わず力を求めた先に、彼が望んだ世界。
其れはどうしても魅力的には思えなかった。
それとも、まだその先に見果てぬ理想があったのか。
男を突き動かしているのは、
本能のレベルで刻まれた呪いの力だ。
だが、相手は自分の意思で力を欲したのだ。
其の所為で沢山のものが壊された。奪われた。汚された。
尽きぬ憎悪の果てに、掠めたのは欠片ほどの憐れみ。
…そして、興味と、羨望だった]
―森 蔓植物の群生地―
[死喰い人は、使い魔を呼ぶ声を止めるべきではなかった。
消耗した男は不意の一撃を、まず避けられなかっただろう。
涙を流したのは、決して動揺を誘うためではなかったが]
ダート。
[名を呼ぶ声は、低く冷たい。
揺らいでいた男の精神が、魔に傾いて落ち着きを取り戻す。
相手からの抵抗の強まりを感じたが、もう、遅い。
ゆっくり、ゆっくりと。
死喰い人は自身の身体の制御を失っていくだろう。
指先(屍に食い千切られていない指、になるが)から順に、
石のように重く動かなくなっていく。
男の右手は彼の頬へ触れたまま。
その魔力を、精神を、侵食し喰らい尽くしていく]
[あれ程執着していた"力"を全て奪い去った上で、
男はまだ死喰い人を殺さない。
今のダートはきっと、雑多な人間と変らぬ力しかない。
しかも身体の自由は完全に失っている。
一方、相手を組み敷く男は、
死喰い人の力を取り込んだことで更に魔力を増している。
漆黒の侵食は更に進み、
顔面では左目の周囲に僅か肌色が残るのみ。
死喰い人の頬を撫でた後、男は顔を寄せて耳元で囁く]
…………簡単には、死なせねーよ?
[その後、相手の耳に齧りついて食い千切った]
[男は立ち上がると、地面に相手の肉片を吐き出す。
それから、ちら、と背後を振り返り]
御前ら、適当にやっちまって良いぞ。
[軽薄な笑みを浮かべながら声を掛けたのは、
蠢く数多の屍たちに。これらは全て、
魔物を恨む人間の情念を具現化させたものだった。
その精神は既に別の場所にあるのかもしれないが。
それは男の与り知らぬこと。
屍たちは死喰い人へ群がっていく。
先程の様に、殺意を持った攻撃は行われない。
既に無力な相手に其れは必要ない。
ただ、弄ぶために。恐怖を与えて愉しむために。
苦悶する惨めな姿を見て悦に浸るために。
屍たちはダートを傷つけ、犯すだろう]
[男は死喰い人と屍たちをそのまま放置して、
まずは土に埋まっていた自分の剣を手に取り収めた。
次に、指輪が投げられた辺りへと足を向ける。
既に動くことすら叶わない程損傷した屍の奥、
光る其れを見つけ出し、拾い上げた]
………………??
[確かに普通の指輪ではないようだが。
しかし、特別な何かがあるようには――――…]
なあ、これ、結局なんだったんだ?
[そこで漸く、死喰い人の方へ首を傾げて問うてみる。
相手は応えなかっただろう。
そもそも、意味がある言語は多分もう喋れないし]
[しかし、先程と違うのは、ゆらり、巨大な枝が降りて、枝に繁る葉が目隠しの様に、暫し女神とアルシェスが語らう間、ダリアとチャペを遮った事だろう。
さらさらと、葉擦れが鳴る。
その音は、夢幻を思わせ、心に安らぎのみを齎してゆく。]
あなたは、希望が欲しいと望んでいますね。
それは、どのような希望ですか?
[女神はアルシェスの前髪を、手の甲で分けるように撫でて問う。甘い林檎の様な、否、…濃厚で陶酔しそうな香りがしている。]
[女神はアルシェスの唇に触れる様に口接ける。
甘く陶然した心地…強い酒精を煽った様な前後不覚感を一瞬覚えるかもしれない。
前髪を払った右手が、アルシェスの首後ろの骨から背骨の上を下方へなぞり尾骨辺りから、左の太腿をなぞり、体の芯の上をなぞり、右の太腿の上に置かれた。
女神の手がなぞってゆく間、骨の…髄から熱が生まれ、甘美な痺れが止めどなく溢れ、体の芯は萎えた侭で熱い滴りを気付かぬ侭吐き出してもおかしく無い程だったか。
それは、人と女神というものの差に寄るものかもしれない。]
教えて下さい。
[女神の甘い香りが言葉を促す。*]
― 神樹 ―
[枝が降りてきた。
アルシェスと女神は何を話しているのだろう。
分からないが、今はとにかく待つしかない。]
――――……あの、
[少女は同じように待っているであろうチャペを見た。
飄々としていた彼女が見せた、感情を爆発させたような姿。
あの時に見た表情は、もうそこにはない。
――彼女とアイン達の出会いや旅路を、少女は詳しくは知らない。
ただ、]
……チャペさん
アルシェスさんのこと、お好きなんですね
[そんな感想を口にした。*]
[視界を遮るように降りてきた神樹。
その中で女神がアルシェスに何をするつもりか。不安が無かった訳ではない。それでも、手の届かない範囲であることを、本能で悟った。
今できることは、じっと待つことだ。]
好き、か。
[確かにアルシェスの事は嫌いではない。けれども、好きな相手を傷つけようとは思わないだろう。
それに、猫の好きな相手はもう決まっている。]
ちょっと違うかな。
アルちゃんは好きなんじゃなくて、うーんそうだね。大事なひと、なんだよ。
["好き"と"大事"。一見すると違いのない2つの言葉。
けれども好きってのは、きっと逆らうことのできない、感情すらも超えた感覚なんだろう。]
ダリアちゃんとアイスちゃんと似たような関係なのかもね。
それともアイスちゃんのこと、好き?
[降りてきた小鳥たちが猫の肩に止まる。猫は笑った。]
― 神樹 ―
[女神>>11に招かれるまま近付けば、下がった枝が少年と女神を二人の仲間から遮る。
心地よい葉擦れの音のみが響く空間で、少年は女神と向き合った>>12]
それは……。
[女神が前髪を撫でるのを感じつつも、自分なりに考え、口を開いて軽く息を吸った時。
林檎に似た甘い香りが鼻腔をくすぐり、少年は動きを止めた。
そこにもたらされた口づけに、少年の思考はぐらりと揺らぐ。
酒を呑んだ時に似ているけれど、少年はそれほど強い酩酊を味わったことはなかった]
は……あ……?
[吐息は疑問形で、しかし甘美に震えてもいたか。
女神の手が太腿を撫でれば、寒さとも恐怖とも違う感覚で肌が粟立つ]
だ、……だめ、で、す……。
[呼吸を乱しながらも、少年は女神の手を押し止めようとするが、それは叶っただろうか。
全身に今まで感じたことのない、しかし決して不快ではない痺れが広がり、少年は思わず内腿を強く締めた。
じとりと汗が滲む、どころか汗とは異なる滑った感触すらあって、少年は顔を赤くする。
思考がとろけそうなこの状況で、女神は言葉を促した>>13]
ぼ、僕は……。
故郷や、大事な人をなくしても、まだ生きていようと……。
人々が、そう思えるような、希望が、ほ、しい……。
[アミーに立ち向かった時の決意を思い出すように、必死に言葉を絞り出す。
ただ戦い敵を倒すだけでは、滅びは止められないのだと、心の片隅に思った時のことを。
ただ、思考は掻き乱され、意味のある言葉になっていたかは自分でもわからない。
熱に溺れかけている自覚を持ちながら、少年は潤んだ瞳を女神へ向けた*]
[魔王の力に耐えたのも僅かな間。
急速に希薄化と侵食が進むそれは、名を問う魔王へ名乗り返す返す力しか残されていない。
質に直結する希薄化を担当魔術工が見逃す筈もなく無く、応急処置作業を放棄してそのまま工房下層の胞へと転送された。]
― 魔王城/工房下層 ―
[プラチナの台座に納まるサファイアの指輪、華奢な刀身と華美な装飾を施された儀礼用のサーベル、幾多の戦傷を持つ無骨な十字槍、国章が刻まれた盾、そして王笏。
様々な物が工房下層部の巨大な胞へと転送され、その中で徐々に形を失い解けてゆく。
それぞれが強力な魔法的攻撃/防御力・魔力増幅能力を持つはじまりの国が保有していた宝物。
それは魔力生成を補助する第二の心臓としての役割を与えられ再構成されてゆく。
アロラの肉片も魂も胞中で解けて泡となり形を失い混じり合い形を変えてゆく。
ただ、形を変えずに残るのは(>>5*34)ナジにより施されたマーキングだけだった*]
― 神樹 ―
えっ
アイスのことは、好き、ですけど……
[目をまるくして、しばし考え込む。
少女にとって、誰かに対して持つことのできる感情はそう多くはなかった。それは未熟の証でもあり、まだそこまで深く誰かと関わったことがないとも言える。]
でも……、うん
好きというより
大事な人という方が、しっくりくる気がします
[チャペの肩に降りた小鳥が、朝の到来を告げるように短く鳴いた。
まるで大切な宝物を受け取ったように胸に手を置いて]
……そっか
『好き』だけじゃなくて、たくさん種類があるんですね
[束の間に流れる穏やかな時間の中、少女も表情を緩ませた。*]
魔剣士 フリッツは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
── 神樹 ──
[それは極自然の口接けではあった。
そして通り抜ける電流の様な刺激は、体から熱を…或いは身体(しんたい)の伸びしろを…刺激するものであったかのよう。
アルシェスが女神の手を押し止めようとすれば、…それでもアルシェスの右太腿の上までは来て、手に押されるまま…右太腿をなぞるようにして離れる。ざわり、と身の喜びはあったか否か。]
この苦難の中でも、生きようと思える希望。
毒の地の中ですら生きようとする希望ですか。
人々……生きとし生けるものがですか?
[そっと女神は、問いを重ね両掌でアルシェスの頬を包む。
女神の深い色をした眼差しは、暖かく、慈愛に満ちていたろう。深く、深く、何処までも深く、…そして何処までも慈愛を垂らさんとするかのように。]
[女神は言葉を促すように、アルシェスの瞼の上に、ゆっくりと一つずつ口接けを落としていった。潤んだ眸の熱を癒すかのように。けれどそれは、再び蕩けてしまう様な、抑えきれないものが込み上げてしまうかもしれないけれど。*]
― 神樹 ―
[女神の手を押し止めようとする力は弱く、それは右の太腿までをなぞりきり、そして離れた。
身を通り抜ける刺激に身を震わせ、手が離れたならその名残を感じつつも小さく息を吐く]
毒……がもうどうにも出来ないなら、どこか別の地でもいい。
逃げてもいい、戦わなくてもいいけど……もし生きることすら諦めてしまったら、それが本当に滅びの時だと思うから。
[自分が何故戦っているのかと自問したように、何故生きるのかとと苦悩する者もいるだろう。
彼らに、まだ終わりではないと示したい。
――その具体的な方法は思いついている訳ではないが]
生きとし生けるもの、って……。
えっと、動物とかも?
[急に範囲が広くなったことに驚く。
どうしてそう問われたのかと考えるけれど]
かれらにも絶望があるのなら――生きるために希望が必要だというなら、それも。
[そう答え微笑んでいれば、両手で頬を包まれる。
女神の眼差しは深い慈愛のもので、しかしその口づけが少年にもたらすものは、純度の低い、欲と言うべき感情。
触れる唇そのものの温度は高くなくとも、少年の内には再び熱がこもる]
……ごめんなさい……。
[こうなるべきではないと理性では考える。
しかしもう抵抗の意志は起きず、ただ熱を逃がすような吐息を零した*]
[>>10フリッツが視線を受けると"ナジ"の紫色の外套の奥に潜む眼と視線が合っただろう]
どうか、したか?
私はこの地に住まう者だよ
[浴場に響くような声色で問いかける。
その紫は>>5:97虚空へと消える後ろ姿と類似していることが分かるだろうが、
その正体を隠すべく、現地民だと告げておく*]
── 神樹 ──
[女神は、アルシェス>>24へ間近で囁き陶然さを与える。]
命は輪廻のままに巡りくる。
それはどんな命でも。
[女神は、瞼を唇だけで食むような、或いは慰める様な動きをして、口接けを離した。
恐らく、アルシェスが口にする道>>23は苦難どころではなく、否、今や地ごと腐り腐敗する毒を前に諦めないなどと口にする者は、よほど前が見えていない者と言われても仕方なくはあったろう。]
この地は無事でしょう。
滅びのその時まで。
人が絶え、世界が滅びゆく時、
漸く魔王もここに手が届きます。
それまでは、この地が枯れることは無いでしょう。
[謝る事は無いと、女神はそっと微咲う。
低次の欲もまた人と、慈愛の眼差しで、その欲望を肯定した。アルシェスを底無しに赦すように。全ての抵抗を、理性を掻き消すように。]
あなたが否定しても、
人が否定しても、
私はあなたをこう呼びましょう。
[女神は、最後にアルシェスの額に長々と口接ける。
今度こそ蕩ける様な。アルシェスから、際限無く、とくとくと欲望が溢れ出しゆく、口接け。束の間、眩暈を覚える程の。
女神が口接けた部分は暫しの間、光纏っていたが、それも次第に薄れ、疼く様な熱だけが、発散しきれぬ熱のみが残るか。]
[夢心地の中で、女神の声がこう聞こえたろう。]
“勇者アルシェス”
[それは、新たな勇者の誕生を告げる声。
それと同時に、枝はあがり、女神の口接けを受けた勇者は、ダリアとチャペの前に現れる。
光の剣は、アルシェスの膝に何時の間にか平行に置かれ、そこに女神が手を触れていたか。]
― 森 蔓植物の群生地 ―
それは出来かねますねぇ
貴方のものという証拠も、なぁい
["ナジ"はくすりと笑うと、代わりとばかりに差し出された右手に赤い実を乗せた。
赤い実は口にすれば酸味が効いた甘さのある果実だ。
この大地で、今の世界では高価な品であろう]
代わりにそれを差し上げましょう
指輪一個と食料、十二分な対価でしょう?
[そうしてくすくすと笑い声を漏らしながら、
少しずつ距離を離していった*]
私ですか?
ここをもう少し進んだ場所にある毒沼
そこの渡し守でございますよ
ふふ、ダートとは仲間と言えば仲間ですねぇ
というよりはこの地の者は皆、魔の者
皆、仲間にございましょう
[くすり、くすり――
誤魔化すような言葉で偽りの設定を告げていく。
尤も、"ナジ"は魔の者ではないのではあるが
ダートとは同僚と言えば同僚。
完全に嘘ではない。
フリッツが動かぬのであればそのまま一定の距離を離れることだろう]
そう、そう――
魔王城にたどり着くには沼を渡った方が早うございますよ
貴方も勇者候補なのでしょう?
[そうして"ナジ"は華麗に一礼をした*]
[やがて枝は上がり、少年と女神の姿は仲間の二人へさらされるだろう。
少年は、額に残る熱に浮かされたまま、ぼうとその場に座り込んでいる。
その膝の上に乗せられた剣にも気付かぬまま*]
[悪魔の司教の二重の声>>5:219に目を伏せる。
幼い頃とは違い、お互い大人となった声は
かつてのものとは異なる"聞き覚えの無い"声。
それでもその声は、どこか自分に似ていて。
一筋、涙が頬を伝った。
足元に浮かぶ陣は魔を退けるものであり、物理には弱い。
その光は死喰い人の目を晦ます程ではあるが、>>5:209
もし彼女が物理的攻撃を成していたら簡単に破れただろう。
しかし、彼女が選んだのは魔の祈願。>>5:222
詠みあげられる声は重なり、奇妙なハーモニーを生むか。
じわじわと光に蝕まれ、失われていく手足の痛みに耐える。
光の柱はまだ序盤。ここから拡げていかねば。
呪文も中盤に差し掛かった頃。
ふらりとその場に背中から倒れる。]
ゲホっ…〜〜っ
[右足は腿まで消え、その侵食は左足にも及んでいる。
きっと身体の内側も喰われているのだろう。
小さく咳き込んだ口から、血がこぼれた。
もはや立っていることも叶わず、それでも唇は呪を詠う。
けれど、途切れ途切れの言葉にどれだけの力が込められよう?
願った奇跡なんて、起こらない。
(アンジェ)
手を伸ばそうとするも、そこには指も手もない。
肘まで消えうせた腕が軽く持ち上がるだけ。
(還ろう…?)
そこにあなたの魂があるのなら。
割れたものが元の形に戻るように、
共にあってほしいと。]
ぁ…… ……
[悲鳴は声にならず、触覚も痛覚も失って
手足を欠き、腹や顔を一部損傷したその身体は
ただひたすらに、どこかをみていた*]
/*
光の剣を渡した先が勇者刺しでした。
勇者ダリア、勇者チャペになる可能性もあったという事ですね。…力に溺れた勇者アルシェすになるでしょうか?(微笑)
― 森 蔓植物の群生地 ―
私は特別ですので、何処にでも現れますよ
[>>38やんわりとエコー掛かった声で返す。
声色は揺れているが声は揺れてはいない。
見られていたとしても困るものではない。
何故なら"エンフェルケスーカ"へと渡れる者はいないのだから]
ふふ、罠と思うのでしたら迂回すると良いでしょう
渡れば良かったと後悔することになりますがね
この地に現れる人間は勇者候補だけですよ
普通の人間ならば本土でぬくぬくと魔王が倒されるのを待っている
そうではありませんか?
[肩を竦める姿に目を細めた*]
― 森 蔓植物の群生地 ―
[>>40フリッツの言葉に"ナジ"は顎辺りに指で触れ思案気に、
その身体を頭の先から爪先まで観察していった。
やがて観察が終わればポンと手を打つ]
構いませんがお代は払えますかねぇ?
今なら他の勇者候補一名の命、とお安くしておきますよ?
[冗談めいた口調で告げながら、目を伏せたフリッツに首を傾げて見せた]
勇者とは、「魔王」を倒した者の事
私の知る限りまだ勇者は現れてはいませんよ
それに、ね――
死んでもまた、生まれてくる
[声色は低く落とされていた。
フリッツの耳に残るように、ゆったりとした口調で言葉を紡ぐ]
人が死ねば、魔者となる
ふふ、貴方もここから一人きり
戻ることなんて出来はしないのです
魔王を倒すか、死して魔の者とされるか
お好きな方を、選びなさい
死ねばちゃんと私が魔王城まで連れていって差し上げますよ
……先ほど運んだ亡骸のようにね?*
……、知らないことは、きっとまだたくさんあります
でも、色んな場所へ行って、色んな光景を見て、色んな人を見ました
……死んでいく人も、助けられなかった人も
ただ、自分のために人を傷つける人も
――大事なひとを、なにかを、傷つけられて、立ち上がる人も
[きっとそれは。怒り。或いは、恨みの感情。
あの夜に出遭う前に接してきたような、明るい部分ばかりではなく。
でも、だからこそ、分かることも、幾つかあった。]
……私に分かったのは
ひとが何かを想うとき、かならず原因があるということです
[しゃがんでいたから。丁度、仰ぐような形になったか。
少女が女神を見る目は、あくまで静かだった。]
めがみさんは、前に私にいいました
まおうさんは、人間を、世界を、
……めがみさんを、恨んでいるんだって
[まだ見ぬ魔王。その姿を夢想するように、目を閉じて。]
人間がほろんで。世界がほろんで。
……その時、やっとここまで、まおうさんは、手が届く
[葉の向こうから聞こえた言葉を復唱するように。]
そこまでしなければいけない恨み
――まおうさんに、昔、何があったのか
[或いは。――何をされたのか。
目を開いて。女神を見て。]
きっと、私なんかに答えてくれないと、思うけれど。それでも。
――まおうさんに、直接、聞いてみようと思います
[はっきりと、今ある意思《こたえ》を告げた。**]
[>>5 名を呼ばれ、ダートは逆に冷静さをとりもどした。その声が魔王のもの
によく似ていたからだ。わけのわからぬ人の感情は含まれていない。
逆に取り込んでやろうとしたが、魔力はすでにフリッツの方へ流れ出していた
。]
――が、ぁ ぁ、ぁあ……。
[ダートの身体はだんだん重くなっていく。意識も遠のいていく。
>>3:73 このままあの錫杖のように、丸ごととりこまれてしまうのか。
ダートは目玉を動かしナジの姿を探したが、見当たらない。
大切な指輪をこの男に取り込ませたくなかった。
ナジならばきっと魔王へ献上し、そして魔王の蔵で眠り続ける事になる。
まだ、その方がよかった。]
―どこか―
[再び世界に色が戻る。
ダートは穏やかに晴れた村の中にいた。
村を歩いていると突然魔物が現れて、ダートに襲い掛かってきた。
一思いに殺すのではなく、あちらこちらを少しずつ傷つけられた。
絶命する寸前、再び世界は暗転する。]
―どこか―
[再び世界に色が戻る。
ダートは青年の姿になっていた。
恋人だろうか、そばにいた若い女を魔物がさらった。
女の命を助けたければ自害せよと魔物は言う。
ダートはナイフをとりだし、自身の喉をかききった。
絶命する寸前、再び世界は暗転する。]
―どこか―
[再び世界に色が戻る。
ダートは乳飲み子を抱えた母の姿になっていた。
ダートは老人の姿になっていた。
ダートは子供の姿に
ダートは王の
そして、絶命する寸前、再び世界は暗転する。]
/*
メモ帳からこぴぺすると色々アレなことになるなw
っていうか女神様wwwwwwww
どういうことなのwwwwwwwwwwww
― 森 蔓植物の群生地 ―
今からでも構いませんよ?
どうせ一度はこの付近を通るのです
後ろにもまだ……
まぁ随分と減っているでしょうが有象無象がいるでしょう
[船から降りた者たちは諍いを起こしながらも進軍してきているであろう。
尤も、数が多ければ魔物にも見つかってしまう。
その数は今となっては少ないものだろう]
配下、というよりは協力者ですかねぇ
私の考え、ですか?
世界に"平和"を――ですよ
[両の手を広げあからさまに胡散臭いポーズを取る。
手を下せば愉悦の笑い声を漏らしていた]
ええ、思い通りにならないようにしてください
どの様な手でそうしてくれるのか
人の手管を楽しみにしているのですから
このままでは簡単に滅んでしまいますよ
はじまりの国のようにね?
貴方の心意気は分かりました
ふふ、では魔王城か、生贄を捧げるか
お待ちしておりましょう
[そうして再び一礼をすると、"ナジ"の背後の空間に線が入った。
線は亀裂となり、紫色のおどろおどろしい光を漏らしていた**]
[双子が、邪竜が、果たしてどうなったのか。
元主人が命を落とした場所を、暫し無表情に眺めた後。
いずれにせよ、男は森を後にする**]
竜の子 ダリアは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
― 森 蔓植物の群生地 ―
あんなものでも勇者候補なのですよ
それに数も多い……全員倒して頂いてもかまいませんよ
[>>50一人殺せば残りの者が集ってくるだろう。
影のように暗殺するか纏めて始末するかである]
ええ、なるでしょう
争いとは拮抗状態が齎すものです
完全なる一強となればそれは"平和"ですからねぇ
[くつりと"ナジ"は愉悦に笑う。
>>54男がこの後どの様な生き様を見せるのか。
去り行く背を見つめる視線は柔らかなものであった**]
― 神樹 ―
ダリア……?
[神樹の枝が上がった向こう。
こちらに近寄りしゃがみこむ少女>>45の名を、少年もまた呼んだ。
潤んだ瞳を瞬かせながら、女神に意志を告げる様子>>46>>47をぼうと見詰めていた]
[そこに猫獣人も近寄り、肩を貸してくれようとする>>56。
しかし、少年はすぐには立ち上がれない。
チャペに回し鎖骨辺りに置いた手を、さわ、と撫でるように動かした後、びくりと動きを止め固く握り締めた]
う……ごめん、チャペ。
こんな時なのに……僕……。
[彼女が隣に座ったなら、その肩口に顔を擦り付けるようにして泣いた*]
[猫はそっと優しく、アルシェスの背中を撫でてやった。
アルちゃん。できることなら、ずっとこうして守っていてあげたいんだ。]
アルちゃん、ごめんね。
[ニンゲンを愚かだと言ったこと>>4:242を謝った。]
見ず知らずのひと、もしかしたら敵意を持っているかも知れないひとのために戦うだなんてと思っていた。
ニンゲンってだけの理由なら、他にもニンゲンはいるからね。アルちゃんには背負ってほしくなかったんだ。
だけど、それがアルちゃんが自分で選んだ道なら。応援したいと、思えるんだ。
[チャペは強い子、だから泣かない。
大切なものが壊れてしまわないうちは、泣かない。
そんな猫も、しばらくアルシェスの横から離れようとしなかった。]
[向かう先が死地だとしても、今を生きる理由として、少年が選んだ答えがそれだった]
ありがとう、チャペ。
君がそう言ってくれるなら……僕は先に進む勇気が持てるよ。
[そう言って、しばらくはチャペと寄り添うようにしているだろう*]
[女神はダリアの頭を優しくその胸に抱くように。
大きくは無いがふわり柔らかいものが、ダリアが拒まなければ頬に触れたろう。]
私がここへ招いたのは、
魔王を知る一助となればと思ってのことでした。
[女神は頭上を見上げる。]
ここにあるのものは神樹。
[さらさらと音が鳴る。]
― 魔王城周辺 集落 ―
[森を抜けて、どれ程の距離を更に北へ旅したか。
既に不毛の大地を覆う瘴気は脅威ではなくなっている。
その分余計に腹が減るが、
魔物を取って喰らうことに抵抗も無かった。
やや慎重さに欠ける応対が故に何度か危機には陥ったが、
それでも男はやがて、
此れまでとは異なる風景を目の当たりにすることになる]
――――――…?
[それは村、のように見えた。
しかしこんな悍ましい場所に、人間の集落がある筈はない]
[男は"村人"に声を掛けられて瞬く。
顔を向ければ、それは言語を操る魔物だった。
相手は随分と人のよさそうな表情をしている。
どうやら、男は"人間"として認識されなかったようだ]
……ああ、旅を。南から来たんだ。
あの辺りは"物騒"だから。
[だから魔物の態で適当に話を合せつつ、
剣を抜くことなく半ば招かれる様に集落の中へ]
[其処は人間の村と大差ないように思えた。
いや、下手をしたら人間の集落より余程"平和"に思えた。
それはそうだ、ここは魔王城の周辺、
魔物にとってはある意味もっとも安全な場所である。
通りでは、子供たちが無邪気に駆けまわっている。
"魔王さまごっこ"が流行しているらしい。
…反射的に全員斬り殺したくなったが、
ひとまず今は堪えておく。
親切な村人に案内をされつつ、
彼らの口から世界が荒廃に近づいていることを聞いた。
男はさして興味なさそうに、"へえ"と答えただけだった]
[それから、祠へと連れられた。
まさか女神トルニータが祀られてはいないと思っていたが。
彼らが信仰しているのは、もう一体の神だった]
―――…魔神さま?
[男はその存在を耳にしたことは殆どなかった。
ただ、ますます"彼ら"は人間に似ているなと。
そんな感想を心中で呟いた]
[やがて夜が更けた。男は一人起き出して村の中を歩く。
―――さて、この集落をどうしよう?
思いを巡らして脳裏に過ったのは、
城下町ゴルガンタや魔導船の悲惨な光景だった。
如何様にしてあれが引き起こされたか、未だ知らずとも]
《―――――…》
[男は井戸までやって来ると、己の右手を垂らした。
どろりと滴る黒い毒は弾けて、無数の小さな粒となる。
それは虫の卵だった。
水を飲んだ者の身体に巣食い、その魔力を糧に成長する。
成体と化せば寄生主の腸を食い破り、
人の背丈ほどの羽虫が生まれるだろう。
魔力の強い者から順に虫が育って命を落とすことになる。
余程の実力者ならば虫の寄生にも打ち勝てるだろうが。
今いる集落の住人の大半は、弱者だろう]
[早い者は数日もすれば虫に取り殺されるだろうが。
最初の犠牲者が生まれる前に、男は集落を後にする。
視線を上げれば遠く眼前には、毒の沼地が広がっている**]
世界樹とも言われるものです。
人々の…普く命はこの樹に還り
新たな命として宿ります。
[それから、そっとダリアへと目を戻して。]
魔王に直接尋ねると言うのなら止めはしません。
ですがそれは、無謀な試みで…死んでしまうでしょう。
旅立つのであれば休んでからゆくと良いでしょう。
その間に聞きたい話があれば、何時でも私の元へ。
[女神はダリアの頬に口接けをひとつ落とした。
何時しか、陽は傾いていただろう。*]
/*
さすがナジ、うまく話持ってったなぁ。
指輪は正直どうでもよかったんだけど、
散々指輪指輪いってしまってたので……orz
ナジとフリッツはありがとう。
― 神樹 ―
[対話が落ち着いた頃、少年は今後のことについて思いを馳せる]
みんな、今頃何処にいるんだろう……。
うまく合流できるかな。
[アロラは命を落としたと聞いた。
他の者たちはどうだろうか?]
……フリッツさん……。
[一番に思い浮かべるのは、幼い頃に言葉を交わした彼のこと*]
[今でこそ。
屍体を作り、屍体を工房へ運び込むのが一連の流れとなっている。
だが、本来であれば誰の手も借りる事無く、地に死した屍達は転送され、魔軍兵士として改造される。
それは本来の機能の一つでもあったのだが。
何らかの理由からか、省みられる事が少なくなっていた。]
[フリッツが立ち去れば"ナジ"は改めて指輪を手にした。
ダートが最期に残した言葉。
この指輪をどうして欲しいのかまでは聞いていない]
まぁ、何かに使えるでしょう
[指輪を再び皮袋に入れると腰へと下げた。
フリッツはこのまま放っておけば魔王城へと現れるだろう。
"ナジ"がするべきことは訪れる者を間引くこと。
魔王の前に有象無象が立つことは許されないことなのだ**]
― 魔王城 ―
[魔王城のとある一室。
褐色の肌が特徴の16、7の少女が佇んでいる。
其の身に纏うのは喪服。
少女の周囲に侍るのは魔王城に棲む幽鬼達。
腰まで伸びる白金の髪を編みこみシニヨンを作って行く。
其の髪すらもヴェールを纏い隠れてゆく。
薄闇を思わせるヴェールから覗き見えるのは薄紫の瞳。
幽鬼達は滑らかな動きで礼をすれば部屋の闇へと解け消えた**]
エンフェルケスーカの渡り人 ナジは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
― 神樹 ―
……女神、さま。
[ダリアへ語り掛ける女神>>69をしばし眺めていたが、ぽつ、と口を開いて]
魔王と言葉を交わしたら、死んでしまうのですか?
例えば……勇者と呼ばれるような人が、傍にいるとしても?
[きゅ、と、膝上にある光の剣の柄を握りながら、女神へ視線を向けた]
いえ、僕がダリアを護りきれるかと言ったら……少し自信はありませんが。
ダリアが、魔王と語りたいというなら、僕はその気持ちを大事にしたい。
[そう口にしてから瞳を伏せる]
その、ほんの少しの時間を稼ぐことも……不可能なのですか?
[彼女が勇者と呼んだ自分が、共に居ても駄目なのだろうかと。
伺う視線を女神へ向けた*]
/*
(合流する気が欠片も無かったとか言えない…)
私、多分、居る方が勝率落ちますよ!!
普通にさっさと踏み込んで死ぬ気だったぜ…。
/*
脱落者と特殊ルートが多すぎて、
私が回収する要素が意外と多くて焦る夜です。
なぜだ…なぜみんな死んでしまったのだ…。
こんなことなら素直な設定にしておけばよかった。
というのは、だいたい1日目くらいから思っていました。
── 神樹 ──
[時間を稼げるかどうかについては。]
勇者アルシェス、
それはあなた次第です。
[女神はそこで一息置き、アルシェスを見る。
とくとくと甘い疼きを呼び起こす、女神の眼差しが注がれる。]
いいえ、そういう意味ではありません。
[言葉を交わせば死ぬ、という意味ではなく。
出逢っても、或いは、その前の時点においても。]
ダリアだけなら死ぬことは免れないでしょう。
そして魔王城へゆく道すがら、死することもあります。
[そして魔王が問いかけに答えるとは限らないのだから。*]
魔王 ケテルは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
― 神樹 ―
…………っ
[女神と視線を交わせば、再び自分の内に昂りが生じるのがわかる。
生唾を飲み込むが、その場では感情を抑えつけ]
な、なら……たとえ無謀でも、僕はダリアと共に……。
魔王の所に辿り着くまで、僕が彼女を護ります。
……もちろん、ダリアがそんな無謀なことは出来ないというなら……別だけど。
[女神は警告と忠告をしているのだろう、それはわかる。
それだけの危険を冒す価値があるかと問うていることも。
ただ、少年はダリアの意志を尊重するという態度は崩さなかった*]
/*
5dね…魔王行きルート全滅でエピ入り狙いでした。
はじまりの国の進行見て、これこのまま続けるの厳しいだろうなとも思ったので。
私視点、最もダレない進行でありしめやすそうなのが5dエピ入りでした。
魔王城の前にアインさんがいるので、アルシェスさんチャぺさん的にも、エピ入ってがつっと時間巻いたら綺麗にそこに辿り着けそうかなーとも思ったりしましたね。
あるいはダートさん含めの3落ちで、リリさんにはじまりの国軸にいってもらって思う存分俺TUEEEしてもらう方がいいんじゃないかなーと思いましたね。
うちの子相手じゃできないでしょうから。
フリッツさん辛いだろうな…ひとりにしてごめんね…
*/
── 森・蔓植物の群生地 ──
お〜や。やっぱ死んだか。
ク、ク、ク。
当たり前だ。
奇跡なんて起こらねぇよ。
力が足りなくて残念だったな、レティーシア。
[魔神はさも面白そうに嘲笑(わら)い。]
[猫はうとうとしているふりをしながら、ずっとアルシェスと女神の会話に耳を傾けていた。
やっぱり行くんだね、アルちゃん。ずっとこのままで居られたらいいのにな。
でも、ここはチャペの居るべき場所じゃないんだ。
タンちゃんが無事だったなら、迎えに行ってあげないといけないし、ね?
でも、もう少しだけ、もう少しだけならこうしていてもいいのかも。
やがて全てが済んだのなら、猫はここを発とうと誘っただろう。]
[男は森を去る前、信徒の屍体の傍へと歩み寄る。
向ける眼差しに感情の色はない。
彼女が最後に何を想い、何を求めたのか。
勇者だろうか。妹だろうか。女神だろうか。
その視線の先を追おうとしても、何処にも辿り着かず。
本当は聖なる光の残渣で、近づくことすら辛いのだが。
その場に膝を折り、顔の欠けた彼女の頬に口付けた。
柔らかなその肌に歯を立て、食い千切り、咀嚼し、嚥下する。
其れが終われば、もう興味を失ったように顔をあげ。
死人には不要だろうと彼女の腰の薬瓶を奪い取り。
旅路を急ぐ*]
召喚獣 チャペは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
― 神樹 ―
命が宿る、樹
[奇しくも女神に口接けられた場所が、斜陽に擽られる。
女神がそうしていたように、少女もまた、神樹を見上げた。
果ての見えないこの存在に、人の命が還る。
その言葉が意味するところは、まだ多くは分からない。]
まものや、まおうさんの命も、この樹にかえる、のかな……
[今、少女に可能なだけの理解を、問うでもなく呟く。
――過ぎったものは、誰かの幻影。
砂漠の砂へと還っていった、誰かのこと。]
――――、
[護る、と。そう告げられたのは、二度目だろうか。
女神に決意を口にする少年に、少女は驚いたように瞬いて。]
……ありがとう、アルシェスさん
ごめんね、私、わがままで
[――知りたい、と。
魔王に特別な思い入れがあるわけではない。
死にゆく人々を見れば、それは愚かな問いでもある。
知ったところで意義のあるものではないというのに、それでも知りたいと思えるのは、……もう、今の少女は忘れ去ってしまったこと。誰かが遺した、最期の言葉。]
それはとてもひどいものかもしれない
……そもそも、聞けないかもしれないし
まおうさんに、会うこともできないかもしれない
[浮かべた表情は、落ち行く陽に照らされた、かつての笑顔。
フリッツと出会った頃にはいつも持ち得ていたそれ。]
でも、わたし、
――まおうさんがどんなひとか、まだ知らないから
[――わがままでごめんなさい、と。
笑顔のまま、女神に謝った。*]
戦士 アルシェスは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
戦士 アルシェスは、竜の子 ダリア を能力(守る)の対象に選びました。
── 神樹 ──
謝ることはありませんよ、ダリア。
ですが、本当にそれでいいのですね?
[ここに招いたのは、ダリアに女神からの一片を話す為だったのだけれども、不要と言うならば、その破片は永遠に語られないだろう。]
私には何も聞かなくて構いませんか?
[問う為のものを>>59、その知識を無いままで行くのであれば、それもダリアの選択と。女神はここへ招いた以上の、女神自身が語りかける慈悲を垂らすのは留めんとするかもしれない。
…そして今から彼らが旅立っても、フリッツに辿り着く事は出来るのだろうか…距離がある…。
そして、はじまりの国のあの場所は、毒により穢されている。あの毒を喰らったものは、例外無く死ぬだろう。**]
えっ、と……
[本当にいいのか、と問う女神。
少女が重ねたのは、いつか出会った黒い影を引き連れた女性。
困惑と、懐かしさを抱きながら、少し考えて]
……めがみさんは
まおうさんが世界を恨んでいる理由
知っているんですか……?
[それは、真実を知りたいというよりも。
女神が知る魔王という人物がどういうものであるのか。
という意味合いを孕んでいたもの。
女神が答えたか、答えなかったのか……
或いは適切であったにせよ、なかったにせよ
一行は楽園を後にし、地獄を目指すべく、動き出す。*]
── 神樹 ──
いいえ。
ですが、憎んでいる理由なら知っています。
[恨みではなく憎しみならと女神は答える。
それは、ダリアを通してフリッツへ語りかけた言葉から、そう多くは無かったかもしれないけれど。
そして幾許かの言葉を女神は語り、陽が暮れた後、女神はダリアを一人招き、その胸に抱き寄せて横たわりながら、別の幾つかの話を聞かせただろう。
神樹の元で過ごしたのは、どれくらいの間だったろう?
体力などを整えるなら幾日か経ったかもしれないが、一日で向かう場合も、女神は強くは引き止めはしなかった。
…ただ、数日を過ごすのであればダリアへの語らいへは増えただろうけれども。]
― 北部へ向かう道程 ―
[>>74 集落を出た後、道程は更に過酷を極めた。
持参した食料はとうに尽きている。そもそも男の身体は既に、魔物以外は殆ど糧と出来ない状態だった。その魔物の大半が、毒を持つようになっていた。毒を喰らい、呪いの魔力で無理やり浄化し、余計に空腹を覚えるの繰り返し。
水が無ければ魔物の血を啜ったが、これも毒だ。
呪いの代償は、魔素中毒の比ではない。
既に男の精神は、原型がない程に歪と化していたけれど。
常に幻聴の様に呪詛が鳴り響く。憎い、苦しい、恨めしい、妬ましい。早く魔王を斃せと。早く、早く、早く!!ただでさえ、昼夜を問わぬ襲撃。合間に僅かに静寂が訪れたとしても、声に急き立てられ休むことは赦されず。全身を刺すような痛みが襲い、もがく程の息苦しさと嘔気を覚え。それから解放されるのは、ただ、魔物を斬り喰らっている間のみ。
薬は時々思い出したように使ったけれど、殆ど手は付けぬまま。
不得手の回復魔法は、消耗を増すばかり]
[ただ、この道程でも確実に魔を喰らい。
その正気の程度はともかくとして、力は増していく。
…増していく、のだけれど]
―――――…っ。
[どろり、と。
輪郭を失った指先から、黒い液が滴り零れた。
魔を呪いを取り込んだとはいえ、所詮器は唯の人間なのだ。
そろそろ限界が近づいている。
じきに、存在すら保てなくなるだろう。…急がなくては]
― 毒の沼地 ―
[地平に沈みゆく淀んだ陽射し。
身を切るような冷たい風が吹き荒んでいる。
周囲に徘徊する魔物の姿も今は無く、ただ一人きり。
広大な不毛の大地を進んでいく]
………………。
[やがてその場所へ辿り着くと、男は声を上げた]
おい、紫の。
来てやったぞ、出て来いよ。
[果たして毒沼の渡し守とやらが、本当に現れるか不明だが。
あのときの相手の言葉が嘘とは思えなかったのだ**]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
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