情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[アインの死。それが女神から告げられた時、猫は女神とアルシェスから視線を逸らした。
アルシェスの表情は、なぜだか見る気が起こらなかった。]
どうして。勇者だなんて、誰が決めたのさ。
[いたたまれない気持ちになる。
それに、あの射手も、最も危険に思ったアロラももう居ないのか。
あいつらは邪魔者。居なくなってくれて結構。でもやっぱり、ほんのちょっとだけ寂しいかな。
寂しいだけさ。それ以上の気持ちはあげちゃいけないんだ。]
勇者アインの意志を継ぐのです。
[女神は語りかける。]
苦難の中、嘆こうとも、あなたは膝を屈しませんでした。
諦め、自棄にならずに、……魔軍の長の一人に立ち向かいました。
それは、誰でも出来ることではありません。
[女神はそっとダリアとチャペへ視線を送った。]
光の剣をここにお願いします。
[ダリアかチャペか。
持って来ようとしたのは誰だったろう?
……仮に不審さを感じ、女神を刺そうとしても出来たろうし、それで女神が攻撃を為す事も無いだろうか。]
アルシェス。
この剣は、誰に渡すのが相応しいと思いますか?
[そう問い、アルシェスの雫に濡れた手は頬にあてた侭。*]
[女神の謎かけ。
それはかつて自らに、問いかけた時のように。
――アルシェスが出した答えは。
あの時、アミーに対峙した時の口上よりも力強く。
何よりも明確な意思を伴って。
いつもより、その背中は大きく見えて。]
………、え?
[アロラの死。
アロラとは誰だったか。アロラ。あろら。いや、知っている。フリッツが誰よりも信頼し、誰よりも強く大地に立って、皆を先導し続け。
そして少女にとっては。
この、長い旅の、始まりの縁。
まるですれ違うかのような、ささやかな――]
―――、っ
[堪えきれそうにない何かを、それでも堪えて。
まだ信じないと思う心は手繰り寄せるにはまだ弱く。
光の剣を、と女神が言えば、
チャペに目配せして、彼女が行かないならば
動揺を誤魔化すように抜きにいくだろう。
もしチャペが向かうなら
独り、果ての見えない神樹を見上げたか。*]
やめて!
[女神の言葉を、泣きそうな顔をしたチャペが遮る。]
もう、もう充分でしょ。
アルちゃんは頑張ったよ。本当に、本当に強くなったよ。それなら、どうしてこれ以上アルちゃんに背負わせるのさ。
[ちょうどいいじゃないか。どうせ殺すつもりだったのだろう?猫は自問自答をする。
それでも、ここで止めないと取り返しがつかなくなる気がして。逃げ道が無くなってしまう気がして。そんなもの、とうの昔になくなっていたはずなのに。]
アルちゃんがゆーしゃちゃんの事どう思っているのか、チャペだって知っているよ。
でもさ、でもさ! アルちゃんは、アルちゃんなんだもん。
[もしかしたら自分は卑怯者なのかも知れない。
それでも、正面からぶつかりたくなんてなかった。]
アルちゃんは、本当にそれでいいの?
[剣はアルシェスの答え>>202を待っただろうか。
今はそんなことを考えたくはなかった。]
[止めることは許されている。
止めなければ、物語はからからと始まるだろう。
重荷を背負う、勇者の命が奪われ続ける哀しみの連鎖は続くとばかりに。*]
悪魔司教殿、恩に着る。
[呟き、更に岩へと魔力を送り込む。
ダートも大部分の魔力を術に使っていた。後がないのは同じだ。魔剣士の詠唱を阻む余裕はない。自身の術を制御するのに精一杯だった。]
おおお、お、おおおぉ――!
[深淵よりいでし大蜘蛛は、魔の者にしてそのおぞましさに身を震わせるほど。追加で注ぐことのできた魔力は少なく、岩は大蜘蛛に弾かれ、砕けた。
大魔術の代償は激しく、ダート自身も衝撃波の余波を受ける。土壁をはり、身体をまるめ身をまもった。
そのため、ダートの後方にいた双子にはあまり影響がなかったか。]
僕は、強くも正しくもないから、次にまた同じことが出来るかはわからない。
……どこかで間違えるかもしれないし、負けるかもしれない。
[勇者が共にいる間は、何処かでそうなってもいいという気持ちがあった。
言い換えれば、責任のない立場だったとも言える]
でも、……何にもない僕じゃない、何かになれるなら。
[それは、旅立ちの日に抱いた夢。
その在り方を、女神は肯定してくれているようだった]
[少年はチャペへ、何も持っていない両手を広げて見せる]
もう何にもない僕だから、背負うんだ。
そうしないと――生きてる意味まで、見失ってしまいそうだから。
[帰るべき場所も、平穏に生きられる場所もないのなら、もはや前に進むしかないのだ。
そうして出した結論を、チャペはどう受け取るだろうか]
[魔神は死喰い人の野心を愉しい野心だと思った。
全て喰らうというのもなかなかだ。
神になれるかどうかまでは定かでは無いが、
魔神に牙剥く程の気概がなければ愉しくも無いと、魔神は思っていただろう。]
[死喰い人が魔王へと下克上の為に戦いを起こす。
その勝敗がどうなるかは分からないが、
そうしたいのであれば、それも見るのも面白かろうとは。
故に。魔神自らが指輪へ対して何かを働きかけるという事は無かったろうが。*]
[ 大奇跡の予兆。禁断の呪言。
その朗唱に、気付かない訳がない。 ]
『……返答が、その奇跡か。』
[ 話す事など何もない、ということなのだろう。
この大奇跡にあたれば、斯様な奇跡に弱い悪魔の司教が
無事でいられる公算はない。
だが、悪魔の司教が打つべき手も残されている。
大奇跡の発動前に、邪竜を飛び掛からせる。
そうすれば奇跡の発動を待たずして信徒は死に絶えるだろう。 ]
……。
[ この状況、魔神にとって面白く映っているだろう。
圧倒的不利な状況下で、身を削る奇跡を体現した信徒。
それを防ぐために邪竜を使う事は魔神の興が削がれるだろうという事
勿論それは、リリ・リリトの想像に過ぎない事だが。
そしてもう一つは、これから先、リリ・リリトの役割
それがもう残されていないという事だ。
ベイルーンに戻った魔導艦は生き残りの水兵と勇者が
船の中で起こった事を伝えるだろう。
あれだけの戦力を結集して送り込んだ魔導艦。
それが、米犬を引き連れたパーティーの裏切りによって瓦解する。
そう、人間同士の足の引っ張り合いによって、勇者の一団は散逸し
最早人類には抵抗する者達など存在しない。
黒騎士団の団長であるアミーの死を知らぬリリ・リリトは
魔軍による制圧が不可避のものであると確信していた。 ]
[ 人間の国を制圧下に置く事。
生命を安堵するとの約を反古にして殺戮するように仕向けた方が
容易く人類世界を滅ぼせるという単純な理由からで
単純な力惜しよりも、遥かに成功率が高いと狙っての事だった。
それはもう成ろうとしている。
そうすれば、リリ・リリトの役割は終わるのだ。
後は魔王が世界を滅ぼして、何もかもが終焉を迎える。 ]
……。
[ なれば、ここでやるべき事はただ一つ。
そして、それは言ってしまえば魔王に対する言を反古にした事
其れに対するケジメでもあった。
レティーシアに対する問答。それは殺す覚悟を問われた時
返した答えとは違う事。だから。 ]
《――…》
[ 足許から立ち上る光の最中。リリ・リリトもまた祈願する。
それは信徒の操る属性と相反する属性。魔王には劣るが、それでも
大きな、大きな呪い。無傷の人間を殺して奪うに足る、呪言。
仮に死に至らなかったとて、その呪いは信徒の身体を蝕む。
自身に祈願した《僅かな幸運》の作用も働き。
その呪いは、信徒へと到達するだろう** ]
アルちゃん……。
[そうか。出会った時からもう、こうなることは決まっていたんだね。
勇者だとか魔王だとか、そんなしがらみじゃないんだ。アルちゃんは、アルちゃんとして魔と向き合おうとしているんだ。
でも女神さん。やっぱりあなたは恨むよ。知らなくてもいいこと、気づかせちゃったんだもん。]
チャペも、"さいごまで"付いて行くよ。ううん、嫌だと言っても付いて行っちゃうもんね。
[受けて立とうじゃないか。
自分はまだ失っていない。守るものがあるのだから。
何もないあなたとの戦い、負けない。
あの場所でアルちゃんを終わらせるのは、このチャペだ。
猫の瞳に内なる炎が揺らめいた。]
[一瞬、辺りが光に包まれた気がした。
何が起こったかまで、蠢く屍の下で見えることは無いが。
触れた薬瓶は魔力の回復薬。傷まで治す訳ではない。
だが、十分だった。
これでまだ動ける]
………寄越せ。貴様の全てを。
俺がかわりに、全部 喰らってやるよ。
[男は漆黒に染まる右手を死喰い人の頬へと伸ばす。
顔を近づけ、目を細めた**]
――――勇者を倒すんじゃない。アルシェスを倒す。
―――あなたの思う通りにはさせないよ、女神。
[心の声で猫は言う。
猫はもう、光の剣を女神へと持っていくアルシェスを止めようとはしなかった。]
[女神の信徒と、悪魔の司祭。
女神の力届かぬ地ではあるが、さて結果はどうなったろう。
女神の信仰の元、奇跡が起こりえたかもしれなければ、諸共に死する事もあり、やはり奇跡など起きず信徒が魔王城に辿り着く事無く無駄死にする事もあったろうか。]
お手並み拝見と行くぜ。
なぁ、悪魔の司教。
[魔神は嘲笑い、聖と呪の祈願が行く先を見物していた。**]
[久しぶりの感覚だ。何年――いや、百余年前以来の。
数多の屍にのしかかられ、身体をちぎられ、噛まれ。複数に傷つけられる感覚。昔、よくあった出来事。]
ぐあぁ、 やめっ、 あ゛ぁっ
くそどもがっ
[反動で身がちぎれるのも構わずに、ダートは暴れた。弱かったあの頃の幻影を振り払うように、暴れに暴れた。指輪のある右手に屍が手をかけると、奪われまいと指輪を握り締めた。]
――が、あ゛あぁぁぁ……
「それでも、屍は延々とダートを襲い続けた。]
[もしもフリッツが指輪を拾い、そしてはめたなら――
指輪に何の力もない事に気づくだろう。
その指輪はただ、血をすって染まるだけ。**]
―森 蔓植物の群生地―
[満身創痍以上の姿になっても死喰い人は抵抗を続ける。
彼の過去は知らない。
ただ、その姿は酷く酷く愉快だった。
指輪を気にしていることを察すれば、集中して右手を狙わせた。
皮を剥ぎ、肉を割く音が、ぐちゃぐちゃと響く]
は、はは…! ざまぁ、ないな。
[痛め付けられ醜く化した相手の頬に、がり、と爪を立てる。
指輪が屍の中へ投げられていく。
あれほど死喰い人は指輪に執着しているように見えたのに。
その行方も気になったが、今は。
物言わぬ指輪より、虫の息の眼前の異型に興味が向けられる]
[斃れそうなのは此方も変わらない。
気力と魔としての本能だけで、詠唱を重ねる]
《―――――――…》
[彼に触れた黒い指先が輪郭を失って、
どろりと闇と同化し、相手の身体を溶かし侵食していく。
堪えがたい苦痛と喪失感が、相手の全身を廻るだろう。
そしてそれは、此方も全く同じだった。
これほど強力な魔物を取り込んだことなどない。
力は得られるだろう、ただ、その先どうなるかは全く分からない]
ごめんなさい。
[虚ろな瞳で男は呟く。
気付けば無表情のまま、両眼から涙が零れ落ちていた。
何に対する謝罪と涙なのか、男自身にも理解できず]
[――――酷く不安定な精神を男は抱えている。
同化しつつある今、相手が気力を持てば、
或いは逆に、取り込まれてしまうのは此方かも知れない。
そして心の底では、男はそれを許容していた。
死喰い人が魔王をも喰らうと言うならば。
己が糧になろうとも、それすらも]
貴様、名前は。
[不自然なタイミングで、思い出したように零す。
もはや瞳に虚ろの色は無く、男は歪に笑うのみ**]
[魔の手と溶け合いながらダートは使い魔に声を送っていたが。眼前の男の殺気が突然引き、送りかけた言葉は途切らせた。]
なぜ泣く。
力が手に入ろうとしておるのに、なぜ。
[ダートには心底理解できなかった。理解のとりかかりも見つからなかった。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新