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エンフェルケスーカの渡り人 ナジは魔王 ケテルに投票を委任しています。
悪魔の司教 リリ・リリトは魔王 ケテルに投票を委任しています。
魔王 ケテル は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
エンフェルケスーカの渡り人 ナジ は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
召喚獣 チャペ は 月虹 アロラ に投票した。
戦士 アルシェス は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
死喰い人 ダート は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
月虹 アロラ は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
魔剣士 フリッツ は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
信徒 レティーシア は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
黒騎士団団長 アミー は 竜の子 ダリア に投票した。
竜の子 ダリア は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト は 黒騎士団団長 アミー に投票した。
月虹 アロラ に 1人が投票した。
黒騎士団団長 アミー に 9人が投票した。
竜の子 ダリア に 1人が投票した。
黒騎士団団長 アミー は村人達の手により処刑された。
信徒 レティーシア は、死喰い人 ダート を占った。
戦士 アルシェス は、竜の子 ダリア を守っている。
次の日の朝、月虹 アロラ が無残な姿で発見された。
《★占》 死喰い人 ダート は 【人狼】 のようだ。
現在の生存者は、魔王 ケテル、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ、召喚獣 チャペ、戦士 アルシェス、死喰い人 ダート、魔剣士 フリッツ、信徒 レティーシア、竜の子 ダリア、悪魔の司教 リリ・リリト の 9 名。
よ…よし君…なんでここにいるっすか…
よし君はタンガリザにとって一番のお友達。綺麗な小石を見つければそれを自分に自慢し「もっときれいな石を見つけたらこの石あげるよ」と言われればそれを交換してくれる。とても良い犬である。
ときには人間に追われる自分の逃げ先に罠を張り、真剣にピンチになって焦る自分を笑っていたり、遊びに対しても一生懸命で、憧れの人物である。そんなヨシ君が霧の中に現れて自分にキュウリをくれると語りかける。
幻惑に囚われながらよし君のキュウリをもらいにいくとあの女勇者が現れてその女勇者が短剣でヨシ君の頭をポーンっと刎ねている。]
ああ…ああ!ヨシ君!!!よしくーん!!
[霧はタンガリザには作用しているようだ。しかしその幸せな時間は女勇者アロラの登場によりまた絶望を味合わされる。]
―幻の中―
はわわわ。。。
はわわ…
[狼狽える。大きくなった身体をブルブルと震わせて女勇者が次は自分の前に近づいてくる。]
やめるっす!来るな!来るなあああ!
[次に見え始めたのは船の上、女勇者のまわりに人が集まり自分を引っ張っていくと殴る蹴るの横行。チャペが近くに見える。アルシェスもエステルも近くに見える。
二人は心配そうに見ながら自分が私刑された姿を見ている。
そしてアロラは自分の目に短剣を突き刺そうとしたところでプツっと幻は消える。]
はあ…はあ…
[汗びっしょりで立ちすくむ米犬。 幸せな夢はアロラの幻影で悪夢にかわり、憎む気持ちはさらに倍増されている*]
[絶望の淵から這い上がった小娘は幾多の死地と同胞の血で鍛え上げられアロラと言う名を冠する業物に成った。
然し、あまりに無駄なものを削ぎ落としゆく生は力と引き換えに自律武器に近い生を与える。
人類の防御武器として振るわれるアロラと名のついた力。
盾となり武器となり血を浴び同胞を失っても背後で行われる政治によって無為となる事もあった。
鉄のように冷めた心はそれに挫ける事もなく、女は力を振るい続けた。
それに希望を抱くものも居た、その生き様に様々な尊称で呼ぶ人々も居た。
私にこのような安息の地は残されていないと、鍛え上げられた芯金が囁く。
安息が訪れる時は、武器として用を成さなくなった時だと。]
─森 蔓植物の群生地─
[強靭な精神力で半覚醒状態に留まる女を、蔓は繭を形成するかの如く複雑に巻き付きながら持ち上げる。
幻惑の世界に置かれる心が現実を公子に強く身を抱きしめられた後、姫抱きに抱え上げられる感覚に変換してゆく。
それを当事者として味わいながら同時に第三者のように眺める奇妙な感覚の違和感。
徐々に狭まる視界は霧中でもがくレティーシアと蔓植物群生地へ接近し同じように霧に捕らわれた獣人を曖昧な輪郭として捉えていた*]
霧の中、ぼんやり見える蔓に絡めとられた人影
暴れる影と持ち上げられた影の一つに女勇者を認識する。
ミ…ミツケタ…
[切り取られて短くなった尻尾をプロペラみたいにブルンブルン回し、四足でスタタタタタタとその真下まで駆け急ぐ]
ハア…ハア…ウオオオオオオオオン!!!!
[雄たけびをあげて上にぶら下がるアロエの下でピョンピョン跳ねる。叫んでいるレティーシアには目もくれず、ひたすら下で捕まえようとピョンピョンピョンピョン]
米犬……。
[眼下で雄叫びを上げる獣人。
変わり果てた姿は今まで打ち殺した数多の米犬と重なり見える。親しい者の死は縁者へ強い感情を刻み込むがアロラから見ればヨシの死も数多狩った害獣を内の1匹程度の出来事でしかなかった。当時は米犬にして多少頭が回ると感想を持ったが、それすらも既に忘却の彼方へと消え去っている。]
タンガリザか。
いやはや……"無事"だったか。
チャペが喜びそうな姿をしているな。
[耳障りな雄叫びと強烈な悪臭に意識が覚醒する。
それが海に放り込まれた米犬と同じような傷を負っていると気付けば、女から見て個体差見分けづらい米犬でも判別が容易く――覚醒から間を置かず体の自由を更に奪うためか蔓は締め付けを増す。体が軋み、腕や脚の骨に罅が入り始めても掠れ声で皮肉地味た言葉を、絶妙に届かぬ位置から投げかける*]
[何度ジャンプしても届かない。
ぶら下がったおもちゃをつかもうとするように手を伸ばして何度振り回しても何度ピンっと背中を張ってもむなしく空をきってしまう。
憎たらしい女勇者は届かぬところで嫌味を言う。チャペの言葉に反応して]
ワンワンワンワン!!!!!
[吠えて吠えてまた吠えて吠えまくると蔓がシュルシュルシュルと動き意思があるのか偶然なのか獲物を届く距離まで下げていく。]
(今度こそ…)
ワオーン!
両足を延ばしてジャンプ!!足を掠めるギリギリの位置まで辿り着くものの、届かずに腹からビターン。
でもでも今度は届く。きっと届く*]
はは。
米犬はどこまでも米犬か。
這いつくばる姿が相応しいな。
……っ。
[跳躍を続けバランスを崩す無様な姿に嘲笑の言葉が響くが腕脚と続き、腰骨の砕ける嫌な音と共に神経に大きな損傷を受けたのか下半身の感覚が消失する。
このままでは、米犬に手の掛かるのも時間の問題。
あまり得意では無いが、攻撃魔法を行使しようと集中する蔓か霧かもしくは両方か。何かが魔力に干渉する事を阻害する。
無力化に成功した事からか繭のように周囲を包んでいた蔓は拘束を弱め上半身を縛るのみとなる。
だらり、と人形の如く垂れる脚は人並の知性があればどのような
状況になっているか把握できるだろう。
タイミングの悪い事に体を持ち上げていた蔓は徐々にさがり始めた*]
[嘲笑する姿にバンバンと地面を叩いて悔しがる。
しかし骨の微かな砕ける音を聴き、下半身の拘束が解けても動く気配のないだらりとした足を見ると鼻息をブホっとしながらゆっくりゆっくりと下がっていく。]
わおーん!
[助走をつけて思いっきりジャンプ!
足を飛び越え肩のあたりまで飛び上がりそのままガシっと身体にしがみつくとグイグイと体重に任せて蔓をさらに下げていく。]
ヤット…ヤット…捕まえた…
[しっかりと肉球で地面に身体を押さえ、捕らえたことを認識するとダートの方を見ながらワオーンと雄たけびをあげた。**]
/*
>>+3
>然し、あまりに無駄なものを削ぎ落としゆく生は力と引き換えに自律武器に近い生を与える。
>人類の防御武器として振るわれるアロラと名のついた力。
大変納得。状況入力したらそれに応じた反応を返すような何かはあったような心地。
/*
明日続けるには8人か7人時狼orC1削りか。
3落ちになるなら、6人時に狼2C1人3、
狼1C1人4(猫・戦士・魔剣士・竜の子)も有りかな。
(狼2人4もだけど、ナジ君の落ちる姿が想像出来ない何かがある。)
今日ダート君落ちも美味しいし、レティ君とリリ君の%%百合的な%%落ちも美味しいのでは。
ダート君は襲撃うまいね。拝んでおこう。
魔王だったら昨日はレティ君襲撃で動かさなかったと思う。
―森 蔓植物の群生地―
ぐぶぶ……勇者ともあろうものが、よい眺めよなぁ。
[蔓はアロラを複雑に絡めとり、繭のごとくその体を閉じ込め、引き上げてゆく。
>>4:246横ではレティーシアが這いつくばり、土と血でその身体を汚している。]
夢に身を任せておれば、苦しまなくてすんだのになぁ?
[その髪をつかみ嗤いかけてやった。実に、悪魔司教に似ている。
上空をちらとみあげたが、はたして邪竜はまだいるだろうか。
そうするうち、声をかけていた米犬が辿りついた。最も、その臭いで接近には気づいていたが。
すっかり霧の影響を受けているようで、よくわからないことを口走っている。]
よし君?
[実に幸せな夢をみているようだが、それはさておき。]
探し人がおるぞ。
[森の霧は残してあるが、群生地の霧はすでに払ってある。
米犬は幻から覚めたようだ。アロラに向かい何度もとびかかるが、その高さは絶妙で、米犬の牙も爪も届かない。]
『タンガリザか。
いやはや……"無事"だったか。
チャペが喜びそうな姿をしているな。』
[アロラが放つ「チャペ」の言葉に反応し、米犬は吠えて、吠えて、また吠えて吠えまくる。
ダートがアロラの繭を少し下げてやると、今度こそと米犬がとびかかる。]
あぁ、おしいのぅ?
[いつ襲われるかわからない。そんな状況のはずだが。]
まだ挑発する余裕があるとはな。
[アロラがタンガリザを嘲笑する。タンガリザは地を叩き悔しがる。
ダートは海の方を振り返った。いつ魔剣士が辿りついてもおかしくはない。]
のぅ、聖女どの。
お前の止まり木が折れるところを見せてやろう。
[レティーシアの顔を持ち上げ、アロラの方へ向ける。
ダートが手をふると、蔓がさらに強く、アロラの身体を締め上げた。
蔓がこすれ、アロラの身体がきしむ。
そして、腕の、脚の、そして腰の骨が折れる甘美な音がする。
術で抵抗を試みるアロラであったが、蔓に魔力を吸収され、かき消された。
もはや、下半身の拘束はいらない。
蔓の拘束は上半身のみとなり、アロラの脚が人形のごとく垂れさがった。]
[ゆっくりと、アロラの身体がさがっていく。
タンガリザは鼻をふくらませ、ゆっくりと、さがっていく。
わおーん、とときの声をあげ、タンガリザは跳んだ。
蔓にしがみつき、体重をかけ、ぐいぐいとアロラの身体を押さえつける]
よくやった、タンガリザ。
[振り返ったタンガリザにダートは笑みかける。]
望み通り、好きに犯すがいい。
[タンガリザはアロラを肉級の下にくみふせ、高らかに勝利の雄たけびをあげた。]
[その頃には魔剣士も辿りついていたが、時すでに遅し。
アロラは恨みに身を焦がした米犬の手の中だ。]
お前の主はあちらだ。
もう少し早ければ、ナァ?
[にたにたと、フリッツに嗤いかける。
アロラを救おうと動けば、それを阻む土の壁を作りだす。
壁は四方を囲み、天井を閉じる。
勇者の姿は完全に隠された。
わかるのはただ、血に飢えた米犬と自由のきかない勇者が閉じ込められている事だけ**]
/*
……私、なんかこう、ひっそりと息を引き取っても良いかな。
[遠い目をしている]
表の展開が熱過ぎて、迷走している私がじゃm(ごほんごほん)
何処へ向かえばいいの!
教えて女神さま!
チャペさんの故郷は破壊しておかなくちゃいけない気がしつつ…。
でも、双子姉妹がペア落ちしそうなんですよね。
うむむー。
魔王 ケテルは、死喰い人 ダート を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 ケテルは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
勇者?
ほう。そう見られていたのか。
私が勇者ならいくらでも代わりは居るな。
安心した。
[魔物から勇者と呼ばれれば意外そうに呟くが状況は極めて悪く採れる手も限られている。]
臭いな……私に浮気している場合か。
折角の第二の人生だ。
自分を受け入れてくれるチャペの所へ行け。
[以前自分が制圧した時とは比べ物にならない程に米犬は力を増していた。至近で感じられる体臭に顔をそむけ犯せと言う個言葉に顔を顰めた。米犬が人間を性暴力の対象と見ていられているとは思わなかったからだ。]
フリッツ!
目の前の敵に集中しろ!
[レティーシアも蔓に捕まっており、既に戦力として計算できなくなっている。現時点で最強戦力であるフリッツの脚を引っ張る訳にはいかない。閉じゆく壁の中で叫びながら上半身だけで頭を振り米犬の鼻先へ頭突きを放った*]
― はじまりの国・盗賊ギルド痕 ―
["ナジ"は工房での見物が終わるとその場を去った。
見物中はただ目を細めてその光景を見ていた。
その視線は興味深そうなものであった。
見物が終われば"エンフェルケスーカ"を経てはじまりの国へ。
その国は魔軍の攻勢により既に崩壊していた。
盗賊ギルドも多分に洩れず地上部分は壊れていた。
"ナジ"は地下のギルド長室に渡り地上へと。
そうして付近の探索をしていれば黒騎士団団長であるアミーが討たれたことを知るだろう**]
―― 上空にて ――
[>>4:267>>0こちらを見やる死喰い人。邪竜は上空を旋回する。
そしてその背には悪魔司教リリ・リリトが座しているだろう。
アロラが幻影に屈し、そしてレティーシアが寸での処で我に返る
その事に驚嘆しつつ、アンジェの姉に対する評価を改める。
ちろりと見やれれば、見下ろす悪魔司教の口元には笑み。
そして、小さく奏でるのは神聖語の朗唱ふたつ
一個目の朗唱が完成すれば、レティーシアの身体の傷は癒えるだろう
それは治癒の術。剥がれ落ちた爪すらも再生する高度な治癒だ。
しかしあくまで治すのは肉体的な損傷のみ。疲労や精神には触れない
そしてもう一つの朗唱が終われば、信徒を金縛りが襲い掛かるだろう。
他者に働きかける術は当然、精神を高く保てば失敗する事もある
果たしてレティーシアは、金縛りを弾き返す事は出来ただろうか。]
グッフッフ…ジュルジュル…
[口から涎を垂らしながら眼下のアロラを見て嗤う。
気概こそ立派だが、今じゃ何もできないただの人間の女。むくむくむくりと下半身がオッキしてピュッピュ先走り液が噴く。]
わっふっふ・・お前だけは許さない
チャペにプレゼント…
ボロボロにしたお前をチャペにプレゼント…
[浮気とか言われても動じない。所詮人間である。人間社会に近かったときこそ対等ではあったものの
気遣うなんてそんな心はもう殺されたときに消えてしまっている。]
…お前女でよかったな。苦しまずに死ねる。オイラの精液すごい。女をだめにする。
[ゴゴゴゴと土の壁が回りを包み。いよいよと言うときでもアロラは味方の心配をしているようだ。]
キャン!
[鼻先に受ける頭突きからの痛み。
しかし少し体勢を崩すだけでしニターっと笑う。]
エキサイティン!!!!!!燃えてきたあああああああ!
[爪を出し大きく振りかぶると服をビリっと切り裂き下半身を強引に脱がそうと足に手をかける。]
/*
これちゃんと書いておいた方が良いな。
チャペ君とか(多分)魔設定だし、改造出来たら駄目だ。
あと堕ちても人ならこれも魔軍改造可能だろう。
/*
……、うん、そこは何か御都合主義にしよう(目反らし)
開始前は、人側→魔軍兵士改造。
魔軍側→改造無理のシンプル案だった筈。
竜とかエンフェルケスーカの事は一旦おいておこう。
特に竜関係考えると仏になる。
そんな粗末な代物で何がダメにするだ。
既に下半身不随、腕も使えない。
口でも使う気か。噛み切るぞ。この期に及んで命など惜しくもない。
私からのチャペへプレゼントは去勢した米犬だな。
[屹立するそれに怯む事も無い。
付近へ撒き散らされる汚物を見れば叩き続けるようにに言葉を返し続ける。]
それに、戦場に出る女がこの為に備えていないと思うのか。我欲の報いを受けることだな。
[頭突きは大して効果を生まない。
振り上げられる爪から顔を背ければ、爪は服へと向かう。レザーアーマーを切り裂かれれば下半身が露出する。色気を感じさせない筋肉質の傷だらけの体。
ショーツを脱がされれば髪と同色の陰毛と下腹部に刻まれた風を模した紋様が露出する。上半身とは違い、一見何も護るものがなくなった下半身は無防備に見えるだろう*]
/*
しかしなあ。アミー人間の割に、北部のやべぇ大気とか普通だからな。ここをどうすべきか。
吾の加護?(最終手段過ぎるな)
ダリア!!
[突撃した少女へ向け、アミーの大剣が振り下ろされる>>4:258。
それは少女の身を逆袈裟に切り裂いたが>>4:262、同時にダリアの一撃を受けて、アミーの身が吹き飛ばされる>>4:259]
[少女へ心配そうな眼差しを向けたのは一瞬だった。
彼女へ駆け寄るより先に、やるべきことがある。
ダリアのうわごとのような言葉>>4:266が、それを後押しした]
おおおおおっ!!
[折れかけの自身の剣を投げ捨てながら、アミーへ向かって一直線に駆ける。
玉座を経由する意図はなかった、僅かな隙でも見せられない相手だと理解していたから。
そして少年は、彼女の手から魔剣を奪い取る]
黒騎士団団長アミー!
これが――僕の意志だ!!
[少年は魔剣を真っ直ぐに、アミーの心臓へ向け突き立てる。
それは黒の甲冑を貫き、生身の彼女の生命力を奪って、死をもたらすだろう]
[同時に、少年は感じた。
己の意志で人間の命を奪った恐怖を。
力ある武具を手にしたことによる高揚を。
少年の身を苛んでいたいくつもの傷が、吸い上げられたアミーの生命力により、瞬く間に癒えていく]
あ、はは、は……。
[垂直に立ったままの魔剣から手を離し、少年はぺたりと座り込んだ]
これで、良かったのかな……。
[ぼんやりと視線を送る先には、もう一つの剣――光の剣が、亡き王の手で静かな光を放っていた*]
― 魔王城 ―
[魔術によって転送されてきた彼女。
最後の力を絞るようにして、配下に指示を残していた。
……それは曖昧なものだったかもしれない。
だが、魔軍兵士にはそれが必要だったから。]
『後は好きなように、戦うも逃げるも好きにしなさい』
[魔剣はもう傍らにはない。
アミーはいつもの癖か、剣に……正確には虚空に手を伸ばそうとしたままで。
事切れていた。]
― 幕間 ―
[黒騎士アミーは「人」である。
まあ、平然と人間を切り捨て。
はじまりの国で行ったような事を平然とこなす彼女を「人」の枠に入れて良いのかは議論の余地があるだろうが。
だが、魔人だとか魔と化していたとまでは言い切れない。
彼女は「人」のままで強大な力を手に入れる道を選んでいたのだから。]
>>+14
粗末・・・?
粗末だとお…オイラのこの巨根を…
[もともと小さかったアレは身体の大きさと比例して大きくなり、今では自慢の巨根である。
抵抗という抵抗も出来ていないアロラから向けられる強気な態度が何か可笑しい。]
備え???
わっふっふ。 覚悟か? それとも罠…と見せかけた強がりか?
どちらにせよ。挿れてみればわかる。 ふう…ふう…
[露わになった女勇者の下半身を見て息を荒げると、アロラの両足を掴んでおっぴろげ、大きくそそり立ったナニを早速挿入しようと腰を落としていく。前戯も愛撫も無い犬故のシンプルな性交。
風を模した紋様には気づかない]
さあ復讐だ!
[汚液を吐き散らしながらナニはアロラの陰穴をこじあけるように突っ込まれていき
何もなければズブズブズブと音を立てて入っていくだろう。]
[ちなみにお米犬の精液にはもともと強力な媚作用がある。
もともとが弱いお米犬、雄は雌よりもさらに弱い生態上の都合からすぐに雌の抵抗を削ぐためそんな性質を含んでいた。生命の神秘。
タンガリザだって例外ではない。しかも生まれ変わってからはどうやらそれも倍増である。 どこまでアロラは持つか、それもタンガリザは楽しみである。*]
― 森 ―
[声が聞こえた。あれは信徒の声だ。
彼女は危機に直面しても、
簡単に叫び声をあげるような人間ではない。
余程の切迫した何かが起こっているのだ。
既に幾重の呪いに蝕まれた精神は限界寸前で。
吹けば消えてしまいそうな正気の心を抱えたまま。
それでも"救いたい"と駆け出した先、幻惑の霧が広がる]
― 夢幻 ―
[汽笛の音が聞こえる。定期船が港に着いたらしい。
大通りは賑わいを増し、行き交う人は笑顔で溢れている。
この日ばかりは教会にも人は少なく。
女神像の前、二人の少年が座り込んで声を交わしている]
ゼファは凄いね、女神さまのお告げを聞いたんだろう?
[襤褸を纏った赤毛の子供が、目を輝かせながら問う。
傍らの金糸の子供は、大人びた笑顔を浮かべて頷いた]
『この世界には、悲しい思いをしている人が沢山いる。
僕はそんな人たちを、少しでも助けたいんだ。
其の為には、このままじゃいけない。
魔王を斃して、争いのない世界を作るんだ』
[その瞳は澄んで一点の曇りも無く。
触れるのが恐ろしく感じる程に、彼の精神は清浄だった]
『でもね、このことは二人だけの秘密だよ。
まだ誰にも言っていないんだ』
[くすくすと肩を揺らす彼に、不思議そうに首を傾げる。
ステンドグラスから差し込む夕日の色は、何処までも紅い]
『もっと僕達が大人になったら、世界を救う旅に出よう。
君と一緒なら、きっと成し遂げられる』
[金糸の少年は両手を差し出す。
何物の悪意にも染まらぬ、綺麗な手を。
その輪郭が揺らぐ。陽炎のように、揺らぐ―――]
《……できないよ。だって、僕はもう。》
[暗い闇が全てを塗り潰していく。
夢幻の町は、あの日のように死に絶える]
………貴様は。
何処まで、何処までも…!!
[笑みを向けてくる死喰い人を睨みつける。
吐き出す声は憎悪で震える]
アロラ様!
助けます、貴女は、死んではいけない。
[声なんて届いていないのかもしれない。
手遅れという言葉が脳裏を渦巻くが、それでも。
土壁に突き立てた剣に全魔力を注ぎ込む。
力技で、無理やりにでも、この壁を破壊してやろうと。
その間完全に、背は無防備なままで*]
チャペ……?
[光の剣へ視線を向けたのと、チャペの呻くような声>>14が聞こえたのはほぼ同時だった。
彼女が剣に触れた瞬間何が起こったのか、正確に目撃した訳ではない。
ただ、彼女は一瞬光の剣を拒絶した。
そのことだけは、記憶の片隅に残っていた]
[彼女がダリアを呼ぶ声>>16で、はっと我に返る]
ダリア! 大丈夫!?
[重傷を負ったダリアに駆け寄り、チャペの腕の中の彼女を見る。
その身には鱗のようなものが浮き上がっていた]
……と、とりあえず、手当てを!
[出血は何故だか止まっていたが、放置出来るような傷ではない。
その場にあるもので出来る限りの応急治療をする*]
はは……。
大きさだけしか誇るものが無い犬に何ができる。
復讐は体では無く心を殺す方法を覚えてから言え。
[感覚の消失という救いはあるとは言え、米犬に犯されると言う恥辱に顔を顰める。前戯も何も無い挿入。蜜の保護も無い秘肉は裂け始め結合部から破瓜のものではない秘所の損傷により血をにじませる。
それを代償とした肉の摩擦からくる快楽は僅かな間タンガリザを楽しませるだろうか。
盛る米犬との結合をトリガーにして、その性魔術は起動する。紋様は青く輝きはじめ、魔力ではなく生命力を変換し体に仕込まれた術式を起動させるために注がれ始める。雄側の放精により、男から更に力を吸い取って起動させる方法もあるがこの上精を受けたくはない女は文字通り自爆するため命を捧げるように紋様へ力を注ぎ続ける。]
10……9……8……7……
[カウントダウンが終われば体の中で発動した風の魔法がアロラを文字通り肉塊へと変えるだろう。
そうなれば性交中のタンガリザもただではすまない。
土壁という閉鎖空間の中でタンガリザはどのような行動を取るのか。愉しむような不敵な笑みと共にカウントダウンをはじめる*]
[魔蔓は足首から腿へ伸び、魔樹へ戻ろうと持ち上がる。>>4:267
木の根っこを掴み、抵抗する間にも、
一足先にアロラの身体が飲み込まれていく。]
やっ、いやあ!アロラ様!
[片手を伸ばすも届くはずも無い。
(女神様、どうしてお救いくださらないの?)
(あの方は、主が遣わし給うた方ではないの?)
(アインさんも、アロラ様も、どうして?)
髪を掴まれ、嗤いかける異形を睨む。>>0]
ぐっ…あなたが、見せたの?アレを。
あく、しゅみ……っ
[痛みに喉がつまる。
涙で視界が滲んだ瞬間、暖かな光が身体を包んだ。>>6
高度な治癒術が身体に舞い降りる。]
/*
>恐らく魔王復活から300年の時が流れてます…あと多分メタァ…
そういうの止めて欲しいんだけどなあ。多分ダリア君気付いて無い(と思う)ので。
そういってられるのも今のうち…わっふっふ…
[ズブズブズブ…とタンカリザの大きな根はアロラの体内を強引に埋めていく。
きつく狭く根を入れるには少々小さい。
しかしそんなことはお構いなしに秘肉の奥へと入ってしまえばムクムクムクとさらに根元が膨れあがり結合部分から取り出せないように形が変わっていく。]
わおおおおおおおんわおんわんわんわんわんわん
わおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!
わおわんわんわんわんんわふんふんわぬんわうん
[フンフンフンワフンと腰を強引に振って振って振ってまくり腰を振ってから5秒で射精が始まる。
タンガリザの射精は30分続く長い長い苦しみと快感の時間。
これまで犯したふつうの女たちは長く続く精液の催淫効果で皆子宮が破裂する頃には顔は蕩けていたことだ。
相手が相手とこれまでにないほどの興奮で精液がどんどんアロラの膣内に注がれていく中、カウントが聴こえてくる。]
うん?
[――名を呼ぶ声。
少女の内側に響く音色は、現実に紡がれる二人のものではなく。
包み込むような温かさに、途切れ途切れの意識が堕ちそうになる。
過去の幻想。終わりを迎えた景色。
白い砂漠に残された日々の夢。
それらは、国を背負って立つと奮い立った少年の姿に上書きされ
未だ拳に残る、――負傷によるものではない痛みに覚まされる。]
― はじまりの国・玉座の間 ―
――――……、
[涙が流れる。
何故自身が泣いているのか、少女には分からなかった。
ただ、抱きかかえるチャペの体温と
懸命に応急処置を施すアルシェスの姿を、ぼやけた視界で認めて]
……だい、……じょうぶ
わた……しは、……だいじょうぶ
――――……、
[懸命に言葉を絞り出す。]
[やがてアルシェスが応急治療を終えれば、止血の為に垂れ流されていた魔力は鎮まり、肉体にかかっていた負荷が軽減される。
同時。皮膚に浮いていた竜鱗もまた、ヒトのそれに戻っていたか。]
………ありがとう
[――その言葉を口にしたのはいつ振りだっただろう。
上手く笑えていればいいと、少女は思った。*]
[何を数えているのかタンガリザにはわからない。その数値が小さくなるほど何か悪い予感を感じて、射精最中に自分のナニを引っこ抜こうとする。]
ま…魔法?? つ・・つるを突っ込めば…
[手で上半身を纏う蔓を抜き、青く光ったその紋様の下の穴に突っ込んでやろうと企てるものの、自身の根が大きく膨らみすぎて結合が外れない。]
ふんふん!ふんふん! 何を数えてる!!!止めろ!やめろ!
[数える口を手で塞ぎ、外にいるダートにも助けを求める。
しかしカウントは間もなく2、1、と終わりの時間
仕方なくアロラの頭を強く*]
/*
ナジには折角振って貰ったのに悪いけど、何かメモで触れられてるし、魔王は元から魔王のままにしてもいいかもね。
私の勇者様?あれは、魔軍の勇者様ってことにして。
エンフェルケスーカで他にも溶けたナジ以外の者が居た振りにするとか。それは難しいか。
なんだ、先を言ってみろ。
[>>15 レティーシアを撫でながら、フリッツに言い捨てる。その言葉は届いたかどうか、フリッツはアロラのほうへと向かっていった。
最も、続きを言われたとしてもダートは悦ぶだけなのだが。]
ぐぶぶ、必死だな。
[必死で土壁を破ろうとする魔剣士の背を鑑賞する。
ダートの最も得意とする土の魔術は、そう簡単に打ち破ることはできない。ただ念のため、少々魔力を追加しておく。]
おっと。
[その隙に金縛りを打ち破り、レティーシアが暴れ始めた。>>21倒れた彼女の身体の上にのしかかれば、そう重くはないダートでも多少は動きを封じられようか。
長く伸ばした爪の先をレティーシアの首元に押し当てると、白い肌の表層がぷつりと切れ、一滴の血がしたたりおちる。]
お前も俺達の手の内だというに、あの男。
勇者の方が大切らしいぞ。
[囁く毒ははたしてどの程度きくものか。*]
良かったー! 本当に良かった! ダリアちゃーん!
[猫はダリアにぎゅっと抱き着いた。
読めないか。もういつものダリアだ。竜の力か、それとも。
こいつは、気を付けておいたほうがいいな。
猫は密かに、腕の中のダリアを警戒するのだった。]
ダリアちゃん、立てる? 2人とも、まだ生きている人達を開放しに行こうよ。
[ダリアを抱えていた腕をほどくと、猫も立ち上がる。
もっとも、開放したとて行く宛などあろうはずも無かったが。それを問われても、猫は何も答えなかっただろう。]
――む。
[米犬から救いを求める声が届いた。
ダートは蔓に命じ、詠唱をとめるべくアロラの口元を覆わせる。
声を出さずとも発動する魔術ならば、無駄だろうけれど。
加えてタンガリザの腰を引っ張ってやり、それでも抜けなければ、蔓の先でタンガリザのわき腹をくすぐれば多少は萎えて脱出が叶うだろうか?
最も土壁ごしの命令は多少反応が悪い。
間に合ったかは定かではない。*]
ちっ……。
[まるで破城槌を打ち込まれるような性交の最中、フ土壁への攻撃音らしきものが聞こえれば舌打ちが漏れる。
力む事もできない体は、腰の動きに合わせてまるで人形のように手応えなく揺れ始める。米犬が腰を引けば、蜜ではく血で染まる男根が覗くくがそれも直ぐに止まる。
精を胎に受ける感触もわからない。ただ、増していく力と米犬の様子にそれを察する。]
お前が早漏で助かったよ。
[最後に発せられた言葉も悪態。米犬の精液が心を蝕むには決定的に時間が足りない。
米犬の拳はその末路をなぞるように、幽かに桜色に染まっていた女の左頬を砕きそのままの勢いで左目は潰れ鼻が折れ歯が弾け飛ぶ。
しかし、カウントダウンは米犬の反応を愉しむための見せかけのもの。口を塞いでも起動を止める事はできない。
脳、心臓、子宮と3箇所で弾ける風刃は人間の重要器官を微塵切りになる程に切り刻んだ後、多少力を失いながらも肉と骨を切り裂き外へと放出され密閉空間の中で吹き荒ぶ。それがどの程度の傷を米犬に与えるかは不明だが>>28助けが間に合わなければ膣内で固定されている米犬の無防備な性器は女の重要器官と同じ運命を辿るかもしれない*]
― はじまりの国 ―
["ナジ"は地上に出ると破壊された様に目を細めた。
大量の死人。
僅かに生きている者たち。
そうして探索していれば盗賊ギルドの長"ナジ"の姿を
見て駆けつけてくる者も居た]
ふぅむ、どうやら黒騎士団の長も死んだようですね
[配下から情報を聞くと"ナジ"は目を細めた。
滅ぼしたのであれば誰かが魔王城に送らなければなるまい。
そして数多の勇者を輩出してきたこの国が滅んだということは――]
……もう肩書きもいりませんか
― はじまりの国・玉座の間 ―
[手を握られれば、少しだけ目をまるくした後、そっと握り返した。]
――あのひと
[既に転送された後だったのか、彼女の姿はそこにはなく。
ただ、心臓からこぼれた血痕が残されていたか。
また、ほんのすこし拳が痛んだ気がした。]
……うん、そうだね
まだ、できることはある、はず――
[涙を拭った。
魔力の消費の他にも、連日の飛行による疲労もあるのだろう。
体はまだ重く。それでも両足はまだ動く。
応急処置とは言え、傷は治ったわけではない。
痛みが表情に出ないように、少女は常より深い呼吸を意識した。]
まずは、このお城のひとたち、でしょうか……
[アミーが斃れたことで、黒騎士団も撤退するだろう。
死都と化した人々は、もう救うことはできないが。
それでも、まだ生きている命はある。*]
[ヒュッ――]
["ナジ"がナイフを一閃すると報告に来ていたギルド員の首が落ちた。
そう、最早人間としての肩書きは不要なのだ]
では回収を始めましょうか
まだ生きている者もいるようだ……
["ナジ"が何もない空間を指先で撫でる。
撫でられた空間に線が入り、線は亀裂となっていった]
現れなさい、"エンフェルケスーカ"のモノ共よ
[ダリア>>30が手を握り返すのを感じながら、チャペへ視線を向ける。
アミーの遺体はいつの間にか、その場から消えていた]
開放……か。
[チャペの言葉>>27に軽く息を吐く。
死徒の動きは止まったにしろ、外は既に暴力の支配する世界。
食糧とて十分にあるはずもない]
僕に、何が出来るんだろう。
……せめて、魔王を倒すことが出来たなら。
少しはこの国の人たちも、希望が持てるんだろうか。
[故郷は心配ではあるけれど、ここで立ち止まるべきではないとも思う。
首の無い王に向けて、項垂れるように瞳を伏せ]
――必ず、戻って来ますから。
[誓いの言葉を口にした後、少年は床に刺さったままの魔剣を抜く。
多くの人間の命を奪った魔剣。
元の得物より二回りは大きい大剣を、少年は何の苦もなく持ち上げていた。
これこそが、人の身に作用する魔力の一つなのだろうか]
ずっと、新しい剣が欲しいと思っていたんだ。
――まさか、こんな形で手に入るなんて。
[チャペが光の剣を手にしているのは知っていた。
けれど、自分から交換を言い出すことはなく、魔剣を鞘に納めると、今までの鞘の代わりに腰へ括りつけた*]
["ナジ"が呼び出せば紫色をしたモノが亀裂から這い出てくる。
茄子のような身体に脚が四本。
頭を思わしき場所には角状の突起があり、
全身が紫色に染まっていた。
目もなく、鼻もない。
そして口もない異形の生物。
それらの生物達は魔王城近辺の毒沼を元に疑似的に作られた生物であった。
"エンフェルケスーカ"のモノ共ははじまりの町を犯していく。
生き残った人間を角で突き、毒を注入するのだ]
[一匹一匹の力は子どもでも倒せる程だが、
倒されれば毒水となり風船のように破裂する。
それらを垂れ流しながら、"ナジ"は戦利品を回収し工房へと送っていった*]
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
[強く殴って止めようとするもののアロラの身体が一気に切り裂かれそこから無数の風刃も飛び出して土壁の中であちこち飛び回る。蔓がウネウネと動いて何とか抜こう抜こうと手助けをもらったものの、間に合わず、アロラから引っこ抜けなかった自慢の巨根も一緒に切り刻まれてしまう。]
ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
[地獄絵図と化した土壁の中でナニだけでなく全身刃を受けて瀕死の状態のタンガリザ。耳も無い。尻尾もない。乳首もない。ナニも無い。爪も無い。
土壁の中では弾け飛んだアロラの肉片と再び無残な姿となったタンガリザが前のめりに倒れているだろう*]
戦士 アルシェスは、竜の子 ダリア を能力(守る)の対象に選びました。
放て、風の刃!
[印と鳴らすことで起こす無詠唱の呪文は難しいが、
効果は錫杖を使うよりかなり落ちる。
目の前の異形に風の刃を打ち込みながら、
拳を横っ腹に叩きつけた。
体勢を崩したなら起き上がり、
スカートの下の隠しナイフを取るだろう。*]
[暗雲が消えたとて、新たな問題は出てくるだろう。
特に圧倒的な権力を誇っていた者が消えた時には、下っ端の悪童が増長してくるのが常だ。
黒騎士団が消えた今、破れかぶれになった人々がどう動くのか。希望が見えれば自らが生きていくため、これまで以上に他人を傷つけることになるだろう。
猫が暴徒の大半を殺して回ったことは、結果的には幸いしたかも知れない。
猫はそれを口にはしなかった。]
まずは音楽家たちからだね。
[背中に背負う剣を光の剣と取り換えると、猫は踵を返して王座の間から出ていった。]
さて――
[戦利品の回収は順調であった。
後は蟲共にやらせておけばいいだろう]
ふふ、黒騎士団団長を殺した者も居るようですからねぇ
[直接的な戦いは好みではない。
"ナジ"は空間に亀裂を生み出すと"エンフェルケスーカ"を通じ別の場所へと渡った]
―― 魔王城・工房 ――
[岩胎(いわはら)の様な中に、幾つもある球体。
その一つに、黒騎士団の長だったアミーの屍体が投下され、揺蕩うのは、すぐだろう。*]
― 土壁の中 ―
[渡ることで"ナジ"が現れたのはダートが作り出した土壁の中だった。
捕まえた勇者を回収することが目的であったのだが――]
なんだ、何も居ないではないか……
[浴室に響くような声は土壁の中で更に反響し、
外にも聞こえただろうか。
よくよく目を凝らしてみれば肉塊がいくつか落ちているだけであった。
アロラの破滅を齎す風刃が暴れ回った後、
残された者はそうしたものだけである]
……これを持ち帰れというのか
[面倒な]
["ナジ"はため息を一つ吐くと肉塊を一つ、また一つと麻袋に詰め込んでいった。
骨も、髪も、皮膚も、だ。
細かくなりすぎたものは回収せずともなんとかなるだろう。
大まかにあれば問題はないはずだ]
で、なんだこのでかいのは……
[>>38丁度その頃だろうか。
諍いの声が聞こえてきていた。
いや、もっとはじめから聞こえてきていたのだ。
どうやらダートともう二人ばかり居るようだが、
何、あやつならば負けることはないだろう]
死人よ、私は魔王城に帰るぞ
[外にいるであろうダートに声を一つ掛ける。
アロラだったモノを詰め込んだ麻袋を担ぎ、
タンガリザのようなモノの頭を鷲掴みにすると、
"エンフェルケスーカ"を渡り魔王城へと向かった*]
[>>26死喰い人に言葉を促されても、
男は其方へ険しい眼差しを送るだけだった。
その際、捕らわれている信徒の姿>>21も視界の端を掠めていた。
一瞬、彼女と目が合った気がした。想いは同じだろう。
僅かな間すら惜しむように、主人の元へと駆ける]
《―――――――…、》
[此方が無防備を晒しても、死喰い人は観賞を決め込む。
ならば、と更に詠唱を交えて土壁へ魔力を送る。
相手の自信から見て、そう簡単に破れるとは思っていない。
それでも、この人を失えば全てが終わってしまうから。
抗うことは辞めない。
晒されたままの剣を握る黒い右手が、瘴気を纏いだす。
どろり、どろりと、注ぎ込まれる魔力は闇の属性を持つ。
死喰い人にとっては、其れは脅威とはならないだろうか。
だけど、関係なかった。これしか自分にはできない。
闇を光で照らすことは出来ない。
だから、闇を更に濃い闇で塗り潰すことを望んだ]
ぐぶぶ、ならば、なお好い。
あの女はもう助からないからな。
[毒は弾かれたが、ダートは動じない。
むしろ、ロワール村で出会った頃の気丈さが変わっていない事に安堵さえした。
ドームの中が動いた。
レティーシアを押さえながら、ダートは小さく舌打ちする。
そちらに意識が向かっていたせいか、レティーシアの挙動に気づいたのは印もしまいの頃。]
― 魔王城・工房 ―
[魔王城へと着けば麻袋とタンガリザを渡し任せることとした。
後は工房の者が何とかするだろう。
先ほど見物はしたが此処の仕組みはよくわかってはいない。
そもそもこの生物的特徴のない者は生きているのか
死んでいるのかすらわからない]
……まぁ、ダートが何とかするでしょう
[それは自分の役目ではないのだから]
(……殺し損ねたか)
(まぁ、良い。苦しめ。)
[>>+24魂は肉の檻から零れ出る。
霊的存在である故に新たに得た知覚ではあるが、肉体のものとは全く違う知覚能力を上手く使いこなす事はできない。檻であり、鎧でもあった体を9割方喪失した事で砂漠に置かれた氷の如く急速に魂は希薄化してゆく。その最中で米犬の姿を目では無いそれで知覚すれば音にならない言葉が漏れる。]
(ナジ……?)
[>>46 >>49
そこに現れたのはあの男。
肉片を回収する様子を知覚すれば、形なき無防備な魂は人間が首をかしげるかのように揺らぐ。まだ肉との関係が断ち切れていないそれは引きずられるように回収される。
もちろん、ナジも道中それに気付くだろう*]
アルちゃん! ダリアちゃん!
[放心しているアルシェスの肩を強引につかむと、しっかりしろと大声をあげる。]
もうこの国はダメ。逃げるよ!
ダリアちゃん、何とかしてここから空を飛んでいくことってできる?
[それが叶わなければ、逃げ隠れをしながら地獄の街を突き進む事になるだろう。]
[視線を感じたのは移動中の事だった>>+25。
"ナジ"は世界のことをそういうモノだとは理解していたが、
魔王城の工房がそれだということは知らずにいる]
ほうほう、これはこれは……
死ねば魂は巡ると思っていましたがそうではない、と
[無防備な魂だけの姿となったアロラを食い入るように、
"ナジ"はその身体を観察し始めた]
初めまして、いえ、何度もお会いしましたか
私は"ナジ"――
"この世界"そのものでありますよ
[今いるのは"エンフェルケスーカ"。
果てしなく続く無限の紫色の世界]
アロラ、貴女はこれから魔軍となるのです
貴女が身も心も、魔軍となるのを愉しく見させていただきますよ
[そうしてくつりと嗤うと、目的の場所へとふよふよと移動していった*]
―― 魔王城・工房 ――
[よって、はじまりの国の戦利品を運び込んだ時に魔王が居たかどうかは定かではない。
しかし、出会うならば一言二言、否、無言であるかもしれないが、エンフェルケスーカの渡り人やまだ残る霊魂と何事か交わしたかもしれない。*]
― はじまりの国 ―
そん、な……
いつの間に
[――おかしないきもの。おかしなにおい。
少なくとも。
自分達が城に入る前に、あのような生き物はいなかった。
死と生とは入り乱れていてはいたけれど、生にしがみつく者は自分の為に命を費やし、或いは欲望の為に動いていた。
それが、――あれらはどこから、いつ侵入したのか。
毒の広がり始めている大地。
それは腐臭と、大気を汚染する蒸気に満ちていて。]
[――少女は知らない。
かつて、竜が護り続けていた町の日々を。
少女が孵った頃には、既に散り散りに去った人々のことを。
それでも、歌姫に聞かされた唄の中の彼らが、彼らの町が迎えたのは、あくまで緩やかな滅びであって。
ゴルガンタや、眼前に広がるこの景色のように。
誰かに強要された終わりなどではない。]
[>>53その衝撃で土壁は壊れただろうか。
強度についてはダートしか知るまい。
もし壊れたとすればそこに残っているはいくつかの肉片とアロラの髪。
ダンガリザの耳や尻尾やナニや乳首くらいだったろう。
運が良ければ"エンフェルケスーカ"へと入っていく"ナジ"の姿を捉えることができたかもしれない。
空間の亀裂は"ナジ"が中に入れば自然と閉じていくだろう*]
[――我に返ったのは、どこかから聞こえた女神の声にか。]
ひかりの、けん……
[だが、その言葉の続きは、――記憶ならずとも途切れていた。
何を指し示しているのか。
記憶の端に引っ掛かるものがある気がしたが、思い出すことはままならず。]
……、せめて、もう少し広いところに出られれば
[ここに苔色の竜を呼び寄せるには、毒と化した大地と、おかしな茄子のような生き物のせいで、狭すぎる。
どこかいい場所はないか、と問いたげに、チャペを見返した。*]
広いところ……
[猫は記憶を探る。
タンちゃんと出会ったトマト畑に行くか。いや、ダメだ。あそこは街の外れ。それなら直接逃げるほうが早い。
他に広い場所は?
広い場所、広場……あった!]
広場に、勇者像のあったあの広場に行こうよ! ここからそんなに離れてないはずだもん!
[猫は広場へ向かうことのできる道のうち、比較的異形の少ない道を指差し、走り出した。]
(お前の言うとおり、旅立とうとしている)
(役目から開放された私を現世に留めるものは無い)
(……なるほど、只者では無いと思ったが随分と手を広げていたんだな。ここまで人の中に食い込んでいれば、ああも見事に崩される訳だ。)
(それにしても……妙な世界だな)
[復讐心で戦っている訳でも無い、使命感で戦っている訳でも無い。肉親の情愛も愛する者も居ない。
結局の所、女はその力があるから戦っていた。
そう、我欲に縛られた大多数の人間を嫌悪しながらも人類種の防衛機構として戦っていたに過ぎない。
フリッツをはじめ、自身の役目を継いでくれるであろう者に対する複雑な思いがあるが彼等の力に不足は無いと判断する。十分に役目を果たした女を現世へ自身を繋ぎ止める想いは無い。
特殊な術を施されている訳でも無く、エンフェルケスーカ内でも多少希薄化が遅くなる程度でしかない。
ふと、漏れたものは人間の枠を越えた知覚でも測りかねる世界に対する感想。]
(私を魔軍に?)
(再利用か……下策だな)
(裏切るとは思わないのだな。)
[強がりながらも人間の枠無いに治まるそれは、魂は改竄には耐えられない。
アロラという色の上に別の色を塗りたくるように性質は変異してしまうだろう*]
――工房――
[鏡を見れば米犬らしくない醜悪な姿…
生殖機能も無くトレードマークの耳も無く片目は潰れ乳首もない。
タンガリザは激しく落ち込んだ。
これまでにないくらいに落ち込んだ。
自身の変わり果てた姿、チャペと別れた最後の日はもう遠い過去のように感じてこれではもう会えないと一人ワンワンと泣いている。]
クスン…もうオイラ…戻れない…
[目の前で肉片と変わったアロラの捨て身の光景はトラウマのように脳裏に恐怖を焼き付けて、それに続いてアレが落とされたときの強いショックで毒気はすっかり冷めた様子。]
[助からない、の言葉>>51にびくりと反応する。
閉ざすことの出来ない視界で見たアレは、
……否。今は考えるまい。
発動させた風の刃がダートに向かうも、
容易くいなされてしまう。
渾身の力で打った拳によろめいた隙を縫い、
身体を起こし、しゃがみ込んだ体勢になる。
左足を伸ばしてスカートを捲り、
太腿のガーターベルトからナイフを取れば、
地を蹴りダートに駆け出す。
が、ふいに動いた蔓に足を取られつんのめった。]
きゃっ!
[自らの足を捕らえる魔蔓を忌々しく思う。
高みの見物をしている者がいることなど、知ることなく。>>57
視線はダートを捕らえたまま、動かない。]
[先ほど魔法を使ったとはいえ、
霧に囲まれる前に魔力の回復は済んでいる。
魔力の余力は充分だ。
ナイフを顔の前で構え、柄についた赤い魔石に呪文を唱えた。]
地に眠りし炎の精よ 赤星に集いて力を為せ
我が道を阻むものを 聖なる火で焼き払え
[鬼火の様にいくつかの炎がレティーシアの周囲に現れる。
足元の蔓を焼き、不思議と身体に熱はかんじられない。
そのまま炎は魔樹へ舞うように近づき、火をつけるか。*]
[ダリアとチャペのやりとりをぼんやりと聞いている]
広場……。
[それは、少年が旅立ちを誓った場所だった。
あの日見上げた勇者像はもうなくなっていたけれど]
…………っ!
[一度固く目を瞑ると、チャペの後について、振り切るように走り出す*]
[勇者像の台座が隆起した内側を覗き込めば、
下へと向かう路を見つけられるかもしれない。
ときのほこら。
それは古の遺跡であり、時ではなく距離を駆けるもの。
女神の招き、或いは、“鍵となるモノ”で起動する。]
[土壁ががらがらと崩れていく。アロラは死んだ。もう、隠す必要はない。
土の破片にアロラだったもの、米犬の耳や尻尾やナニや乳首が混ざっているだけだ。
>>50 起き上がりながら、ダートはフリッツの右手が黒い魔力を纏っていることに気づいた。人ならざらぬ魔力はあきらかに、あの錫杖が元だ。
フリッツへと忍び寄っていた蔓はおびえたのか、彼の足元でまごまごしている。]
……役立たずめが。
[ダートがにらむと怯えていた蔓が燃えた。それに反応して、レティーシアの足を縛る蔓がさらに力をこめる。
上空の邪竜も怯えたのか、観察を決め込んでいるのか、特に動きはない。]
[指輪がうずく。ダートは薄紅色の玉をそっと撫でた。
フリッツはよく育った。ここまで育てばよい糧になるだろう――そう呟きはしたが、背筋をぞくりと寒気が走った。]
この俺が武者震いとは、な。
だが、飲み込んでやろう。
お前のすべてを、な。
[ダートはフリッツのほうへゆっくりと近づいていき、程よい間合いで足を止めた。
レティーシアの身体をつかんでいた蔓は奮戦むなしく炎にまかれた。>>66 だが、蔓は苦しみながらもレティーシアの足を離さない。そちらを切りにいけばレティーシアはすぐにでも救われるだろうが、ダートに背を向ける事になる。**]
[広場へ向かう途中、毒に塗れて息絶えている人の姿が見えた。
中には、武器のようなものを携えて快哉を叫ぶ者もいたか。
――声をかける間もなく破裂した「それ」から直接に毒水を浴びてしまい、そのまま肉の焼けるにおいとともに、果ててしまったのだが。]
――――ひどい
[ただ一言、呟いて。
先導するチャペに続いて、広場への道を行く。
壊れた街並み。消えうせた遺体。人為的に作られた、不毛の大地。
――触れてはいけない、という女神の声に。
触れてしまった人達の末路を目に焼き付けながら、ただ前へ。]
[――やがて、幾つ目かの角を曲がれば、壊れた勇者像の散乱する目的の場所へと辿り着く。
犯すべくヒトが少ない為か、徘徊する異形の密度は薄い。
残念ながら、毒水は幾らか広がっていたが――]
っ、ここなら――
アイス……!
[くらい空から羽ばたきが聞こえる。
必死に空を睨む少女は、勇者像があった場所――隆起した"それ"の奥底に隠された路に、まだ気付けない。*]
―― 魔王城・工房 ――
(お前は何犬になったんだ)
[魂が肉体と剥離も消滅もする間も無い。
ナジから工房の者の手へと渡れば、再利用した際の戦闘能力に関わるそれを工房のものが逃がす訳も無く応急処置として肉から離れた魂はランタンを思わせる仮りの檻へ放り込まれる。肉と共に担当者の手で工房へ運び込まれれば――先客である米犬の姿を見て、魂は揺れる。
>>+28 音にならない言葉で嘲るりその無様な姿を愉しむ。]
(魔王か。出迎えご苦労。)
[同時にその強大な気配が近づいてくる事を知覚する。(>>*6)工房に姿を見せた城の主へ怖気づく訳でも無く尊大な言葉を向けた。 ]
― エンフェルケスーカ ―
お褒めに預かり光栄ですよ
ここは"エンフェルケスーカ"
アロラの知っている世界とは異なる世界です
余り長居をすると、全部喰われてしまいますよ
[くつりと"ナジ"は嗤う。
あまりエンフェルケスーカを見てしまうと、
魂も、記憶も、喰われてしまうことになる。
今は"ナジ"がそうしていないが、そうしようと思えばいつでも魂を蝕めるのだ]
ええ、そうです、再利用ですよ
いつまでも、いつまでも
貴女たちの世界は魂を再利用し続けている
だから、裏切るなど考えていないのです
貴女は魔の者として、生まれるのですからねぇ
[くつり、くつり――
アロラの魂が揺るげば揺るぐ程、"ナジ"はそれを愉悦の嗤い声で迎えていた。*]
― はじまりの国・広場 ―
[蹂躙され尽くした故郷の街を、人々を、その目で捉えながらただ走る。
護るべき勇者の行方はわからず、家族も故郷も喪って、まだ前に進む理由はあるのだろうか。
そんなことを思うけれど、前にチャペが、傍らにダリアがいる今は、立ち止まる心算はない。
やがて、勇者像の残骸が見えてくる>>75]
あれ……。
[ダリアが竜を呼ぶ間、何とはなしに勇者像の台座>>69を見る。
幾度となく見続けて来たその場所に違和感を覚えたのは、単に像がないからではあるまい。
時間に猶予があるならば数歩近付き、違和感の理由を確かめようとする*]
[尤も、問いというよりは、確認に近いものだが。
居なければ言葉を発さず工房の裡を見ているがままだろう。
アロラが何事か話し続けるならば、そのうち魔王の視線くらいは向けられるかもしれないが。*]
[真っ直ぐ見据えた死喰い人の向こう側、
捕らわれた信徒の姿が見える。
男は眼前の敵から視線を逸らそうとせず、
彼女を助けようと足を向けることも無く。
ただ、平坦な声で一言、呟いた]
レティーシア。
"あの人"は死んだ。
[日のささない深い森を、ぱちぱちと焦がす炎が、
妙に眩しく感じられる]
アルちゃん? 何やってるの。
[その時になってようやく猫も違和感に気が付いた。
勇者像のある地面は、こんなに高くなていたっけ?
周囲を警戒しながらも、アルシェスの後についていく。]
― 魔王城・工房 ―
ええ、毒にございますよ
この城より見える毒の沼と沼沢地帯アルドヘム
その水に少々手を加えただけにございます
[>>*12深々と魔王へと首を垂れる。
彼の地の毒は300年以上の年代物である。
世界を滅ぼすのであれば、毒が最も早かろう。
徐々に体を慣らしたのならば兎も角、
いきなりあの毒を喰らえば耐性を得ることもなく死ぬだろう]
― エンフェルケスーカ ―
(……)
[食われる、侵食される、削り取られる。
様々な感覚に該当しながらも完全一致しない違和感。
世界を見続ける事で得る感覚に耐えかねるように揺らぐ。
そんな自身の在り方にナジからの愉悦が見えれば、感覚を遮断し、気を紛らわせるようにナジへ問う。]
(再利用し続ける?)
(私個人の話では無い……のか)
[個人の話かと思えば世界へと広がるそれに、脅し文句からくる恐怖よりも興味を惹かれるように問いを向ける*]
―― 魔王城・工房 ――
[魔王は工房内と言うのにその方角が分かるのだろう。
微かにその毒の沼のある方角を一瞥し。]
あれか。
ならば、助からんな。
[弱い毒や、アルドヘムの毒を薄め摂取し慣らす。
或いは、また別の毒と言える強い薬品で中和するかか。
それは、はじまりの国で暮らす者達であれば一生出逢う事の無い毒だろう。]
― はじまりの国・広場 ―
[アルシェスとチャペが勇者像のあった場所へ関心を示していることに気がついたのは、丁度、アイスが広場に到着した頃だった。
二人に乗るように促そうと振り返れば、何かを覗きんでいる。
目をまるくしながらも駆け寄れば、]
下に……?
[>>82言われて、覗き込んでみれば――確かに、何か孔のようなものがあいている。自然にできたものではない>>83ようだったが、地上から奥は見えそうもない。]
――――、はじまりの国から、しんじゅのもとへ。
[いつか、女神が語った言葉を、独り呟き。
関連は分からない。ただ、少なくとも]
さっき、めがみさんが言っていたの
みんなで逃げたいなら、広場へ行け、って
でも、……これと関係があるかは、わからない
[アルシェスの言う通り、これはただの孔で、行き先は共倒れということも十二分にあり得る。少女は考え込むように、顎に手をあてた。*]
― エンフェルケスーカ ―
[>>+30アロラは気丈なのだろう。
震えはするが弱音を吐くことは、ない。
死して怖くないわけがないというのにだ。
"ナジ"はアロラの魂へと細く白い指先を伸ばした。
指先が魂に振れればまるで愛撫するかのように撫でてやる。
それを実際に身体があればそう感じるように魂に植え付けていった。
喰らうのではなく、与えているのだ]
ええ、貴女だけではない
町人も、役人も、貴族も、大臣も、姫も王子も、王も
勇者とて例外ではないのです
[挙げたのは人間に属する者の名前だけであった。
魂を撫でながら"ナジ"の声は浴場に響くものではなく
20代程の"ナージェスター"のものとなる]
そうやって、世界はずっと回っているのですよ
魂も一度リセットされているのでしょうかねぇ?
[そこは"ナジ"にはわからぬことであった。
なれば、アロラを観察してみるのも悪くはないこと*]
― 魔王城・工房 ―
(毒か。また人の国が滅びてゆくのか)
[始まりの国が滅びた事もまだ知らぬ女。交わされる言葉に、また策謀を巡らしているのだと考える。
淡々した口調に喜怒哀楽は感じられない。
>>0:47 以前の強迫観念に似た熱情は身を鍛え上げ心根を揺るぎない鋼とするには役にたった。
然し、力を得る事に熱は失われてゆく。
前線での戦いと政治の乖離と旅の過程で見せつけられた人間の姿に、以前の熱は完全に消えさっており、できるかぎり事を行った自分に"志半ば"といった無念は無い。"人類と魔軍の存亡を掛けた生存戦争"は今は役目を継いだ者達によって果たされるべき事としか思わない。]
(人を襲い滅ぼしてどうする?)
(その果てには何がある)
[>>0:472。ふと、脳裏を過るのはゴルガンダでダリアが抱いた疑問。それを魔王へ問うが返答はあるだろうか。]
― 魔王城・工房 ―
まず助かりませんねぇ
助かる者がいれば、それは勇者くらいのものでしょうか?
[宛ら篩に掛けるかのように、勇者のみが残るのだ。
残った者でも弱っているだろう。
それらは、刈り取れば、いい。
魔王の言葉にまた一段と深く首を下げ、
"ナジ"は頭を上げると目を細めていた*]
自然にできた穴じゃないようだね。誰かが作ったのかな。
チャペもこのまま放っておいちゃ、いけない気がするんだ。
[しばらく考えて、チャペは覚悟を決めたように頷いた。]
行こうよ。
もし、あのムラサキヤローが襲ってきたら。その時は、その時だよ。
これまでだって、なんとか戦ってきたんだもん。きっと、きっと、今回だって。
[猫は最後までを言わなかったが、大丈夫と屈託のない笑顔を見せた。]
チャペ耳がいいから。"あれ"が近づいて来ているのかどうかくらいは分かるしね。
― はじまりの国・広場 ―
[広場の下の空間へ繋がっているらしい道を覗く。
そこにアイスの舞い降りる音が響いた>>84]
女神さまが……?
[ダリアが聞いたという言葉が具体的で驚くが、彼女が嘘をついているとは思えない]
神樹……に繋がっている道がこれなのかな。
それと、逃げることに関係がある……?
[少年もまた思考していたが、ふと顔を上げ]
僕らがここを進むとして……アイスは、どうなるのかな。
[流石に竜と一緒に進める道ではなさそうだが、アイスと離れ離れで行くのか、ダリアだけは空路となるのか。
その点が気がかりというようにダリアを見る]
[魔王と話していると聞こえてきたのは嘆きの声だ。
そちらを見れば尊厳を失ったタンガリザがいた。
"ナジ"はそちらへと近づくと、ナイフを握り柄でゴンとタンガリザの頭を叩いた]
魔の物はこれ程に軟弱なのか?
犬畜生がいつまでも嘆いているでない
なぁに、無くしたものは仕方がない
いっそ女になるか?
ここにはそうした改造を得意とする者もいるやもしれぬぞ?
[何時もの浴室に響くような声色で、くつりと、嗤う*]
―― 魔王城・工房 ――
違いない。
或いは、女神の祝福とやらか仲間の自己犠牲とやらでか。
[どちらにせよ、ろくな代物では無いと言わんばかりに。
魔王は、ナジの言葉を引き継ぐように言葉を口にし、]
ナジ。
…‥───――。
[褪めた眼差しが工房の奥の闇を見る。]
お前は、初めて現れた時にこう言ったな。
“魔王が魔王である限り”、“エンフェルケスーカの渡り人として忠誠を誓う”と。
そっか、そう、だよね……
[言われて、傍らに佇む竜を見上げる。
毒に浸された街にあって、その忠義の瞳は今も変わらず。
ただ静かに、少女を見つめていた。]
――――ね、アイス
……寂しい?
[たずねる声に、竜は応えない。
短くも長かった時間。
一人と一匹、誰もいない廃城で、何もない地平を眺め続けていた頃から寸分違わない姿で、何も語らずにじっと傍に在る。]
うん、知ってる
私も同じ
[――目線だけで交わすやり取りに、どれだけの意味があったのか。
手を伸ばす。硬い鱗。人の温もりとは遠い、冷たいそれ。
少女は、僅かに微笑んで、撫でた。]
だいじょうぶ
私たち、きっと帰ってくるから。
[そう言って。竜が護った町の人々は、帰って来なかったけれど。]
……やくそく。だから、待っていて、アイス
[小さな約束を口にすれば、竜は短く唸り声を上げ、そのまま空へと飛び去っていった。]
私も行く。
――一緒に行こう、アルシェスさん。チャペさん。
[そうして少女も決断を口にすれば、三人は地下へと続く路を進むこととなるだろう。**]
[死喰い人は、此方を殺す機会はいくらでもあった筈だ。
それをせず、散々命を弄び、今になって対峙する理由。
彼の意図を全て理解できているとは思えないが。
>>72男の目線は、相手の指輪へぎょろりと向いた。
其れがどういった力を持つかまでは分からない。
ただ、強い力を秘めていることだけは感じる]
……思ったんだが。
貴様がゼファを喰らったなら。
俺が貴様を取り込めば、
彼を取り戻したことになるよなァ?
安心しろよ。
武者震いは直ぐに、怯えに変わる。
[>>81弱肉強食、その通りだろう。
侮るような言葉を吐きつつも、魔と化しつつある本能が、
相手の力の強大さに全身へ警鐘を鳴らしている]
また"砂場遊び"か? それはもう見た。
[唱えられる呪いに挑発するような言葉を吐くのは、
相手の土魔法が厄介だと認識しているが故]
《――――――…》
[男は立ち止まったまま詠唱を返す。
相手の周囲を覆う影が揺らめいた一瞬の間の後、
無数の黒い腕が影の中から伸び出で、
彼の動きを止めようと絡みついてくる。
術の発動と同時に、男は駆け出す。
土魔術の為に、直進での最速攻撃とはいかないが。
其れでも人の身を逸した一撃は、
速さも重さも今迄より数段上。
距離が詰まれば風を纏う斬撃と共に剣を横に薙ぐ**]
/*
>>完全に台詞が三下<<
死亡フラグを積み重ねていきましょう。
ダート様には、是非魔王を狙って頂きたい。
ところで、私、ひょっとして…。
人間やめてるから、
死んでも魔軍兵士になれないんじゃ…。
[ぜつぼう]
― 魔王城・工房 ―
[魔王の言葉に"ナジ"は瞼を幾度も瞬かせた。
紫色の外套の奥に潜む眼は緩く揺れる]
私が私で無くなったとき、でございますか
それは考えたことがありませんねぇ
[そう考えたことがなかった。
"ナジ"="エンフェルケスーカの渡り人"で無くなるということは、
異世界"エンフェルケスーカ"が滅び朽ち果てるということだ。
自身が居なくなるなど考えたこともなかった]
考えたことはありませんが、
その時は魂ごと、この世界から消え去ることでしょう
["ナジ"が死んでもこの世界の理に縛られることはない。
存在そのものが別のモノだからだ。
ただ、器は残るだろうが魂は――。
その問いに答えるように額の魔石が怪しく煌いた*]
── ときのほこら ──
[静謐。
上では種々の脅威が襲い来る地獄だが、
ここは静謐そのものだった。
…何処か清浄な気配もするが、古の遺跡ゆえ、その気配も薄れてはいたかもしれないが…
そこにあった古の遺跡、ときのほこらの威容は訪れた者が語るがままに任せよう…祈る女神と神樹を彫った柱に囲まれたその場所に、鍵となるモノを…掲げたのか差し込んだのか…、それとも女神誘うがまま、足を踏み入れ、距離を駆けたのかも、その行き先も。*]
―― 魔王城・工房 ――
そうか。
[魔王は暫く沈黙を保ち。]
お前の望みが真かどうかは問わん。
だが、――
あの邪神には重々気をつけるがいい。
[魔王はエンフェルケスーカの渡り人の額の魔石を見つめた後、紫の外套の奥に潜む眼へ呪が自然宿るあかい双眸を向けた。]
― エンフェルケスーカ ―
ふふ、許可が必要なのですか?
[>>+32向けられる言葉に動じることはなく、指先は魂を愛で続ける。
威勢が良いのは良いことだ。
魔の者になっても強き者となろう。
今"ナジ"が施している行為を嫌おうとも魂の状態では抗うこともできないだろう]
良い質問ですねぇ
世界の理は、変わらない
人であっても、魔であっても――
私ですか?
先ほど言ったではないですか……
"この世界"そのものだ、とね
嗚呼、それではわかりませんか?
説明は難しいのですがねぇ
[暗に面倒だと告げながらも、問われれば答える意志も含ませていた。
ただ、魂に直接快楽を与えられることに耐えながらとなるだろうが*]
― 魔王城・工房 ―
ふふ、私の望みは変わりませんよ
["エンフェルケスーカ"が喰らった"ナージェスター"の感情と記憶。
それから生まれた"ナジ"。
"ナジ"は意思を持った"エンフェルケスーカ"である。
その基準にあるのは"ナージェスター"のものに違いはない]
"平和"を望む
そのことに代わりはありません
[それは" "が望んだことだから]
重々承知しておりますよ
彼の者は私如きでは推し量れませぬ故
[呪が宿る視線を受け、"ナジ"はまた目を細めた。
自然それを受け入れて、受け入れて尚呪われることはない。
呪が器に届く前に全て食ってしまっていたのだから**]
―― 魔王城・工房 ――
[魔王ははじまりの国からの戦利品の搬入を見る為、ではないにせよ、工房へと足を向け、幾らかの会話を交わしていた。*]
[空間の裂け目へと消えていく後ろ姿を見た。
此れは何だ、夢か。
あの場所へ行けば勇者が取り戻せるのか。
覚束ない思考はそれだけ推移し、すぐ途切れた**]
― はじまりの国 ―
[アルシェス・ダリア・チャペが"ときのほこら"へと降りていって数時間経過後。
地上は紫色の蟲たちに制圧されていた。
人は毒により死に、生き延びた者も毒化していく大地を諦める他はなかった。
蟲たちは未だに地上を犯している。
清浄な気配に阻まれ"ときのほこら"には気づかずにいた。
尤も目視すればあからさまにその周囲だけ毒化していない領域を見つけられるだろう。
毒はじわりじわりと侵食していくが、もっと強い個体が現れぬ限りは静謐を破るのはもっと後のこととなるだろう**]
[魔王は、“エンフェルケスーカの渡り人”を魔神の手の者と幾らか考えている節がある。
それは間違いでは無いのかもしれないが、その事が、ほんの少しの理解の齟齬を魔王に与えているかもしれない。
尤も、そのように、幾らか考えている節があるのは、エンフェルケスーカより来たりし渡り人に、計り知れない部分があるからでもあろうが。]
あれに掛かれば、全ては泡沫だ。
[魔王はそれ以上ナジに言う事は無かった。
何ももっての言葉だったのか、もしも全て泡沫の様に出来るのであれば、魔王にとっては肯定すべきものである筈だろう。]
[だがしかし、“魔王”は、“エンフェルケスーカの渡り人”へと、その言葉を口にし、結びとした。**]
/*
魔王は、ナージェスターを喪いたくないところがある。
変わり果てた姿を見て、哀しんだのが数年前の出会い。(多分やや誤解も含む)
だけどもう、魔王も引き返せない所まで来ているので、遅過ぎる再開であり、今更なのかもしれないな。
魔王 ケテルは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
[ なんと悲しい事だろう。主人の「目前の敵に集中しろ」という檄も
剣士の耳には入らなかったようで、ただ、無防備な背中を晒している。
しかし、死喰い人はその姿に止めを刺すことはなかった。
あの魔剣士との対決を望んだのだろう。舞台を作りあげる事に否やはない
邪竜は急降下し、勇者たちの直上。
携えたるは、魔術の篭められた棒杖《ワンド》ではない、スタッフ。
ワンドよりも強力な魔術が込められたそれを邪竜が振るえば
信徒を巻き込むように、強烈な吹雪が吹き上がる。
それは魔法の炎によって齎された魔術に拠らない炎を鎮火し
その身を切るような吹雪が信徒に襲い掛かるだろう。]
[ ふわりと落下制御の魔道具によって信徒の目前、大凡十五歩の間合い
降り立つのは悪魔司教。朗唱によって奏であげられるのは《解呪》の術
それは行使されたあらゆる魔術に作用し、その効果を打ち消しゆく。
その目標は信徒。信仰によって齎された強化や保護、周囲に現れた
炎にすら作用し、その効果を打ち消さんとするだろう。
薄らと笑みを浮かべた悪魔司教は、口を開く。 ]
『森の中で炎を扱うなんて。
火事にでもなったらどうするつもりなの?』
[ 頭に響くように周囲に聞こえるその音は、信徒にならば解るだろうか
神聖語を人間達や魔軍が扱う言葉に《翻訳》された音で
唇の動きと発せられる音は噛みあってはいない。
それは出来の悪い吹き替えのよう。 ]
『でも、そういうところも含めて、変わってないわね、レティは。
森が火事になってしまえば大変な事になってしまうのだから
もう少し分別を持って行動しなければならないわ。』
[ 蔦に広がる炎は鎮められただろう。
くすくすと笑いながら―― ]
『それにしても、こんな処にやってきているなんて
本当にレティは悪運が強いわね。びっくりしちゃったわ』
[ 言葉を、重ねる ]
死喰い人 ダートは、魔剣士 フリッツ を能力(襲う)の対象に選びました。
― 十年前 ―
『昔。ここにもね、街があったんだ』
[それは、風の無いある日のこと。
人もなく。植物もなく。
静寂だけを保つ白い砂漠を眺めて、歌姫はそう言った。
僅かに細められた目は、微笑みは、何かを懐かしむように。]
『それなりに大きな街だ。この辺りは陽射しが強いから、それはそれは体を覆うくらいの衣を纏って、人が歩いているのだか、服が歩いているのだか、分からないような姿だった』
[足元から瓦礫――城だったものの破片を拾い上げる。
傍らの少女が見上げるよりも先に、それは手の中でぼろぼろと崩れてしまって、どんな形をしていたのか、どんな模様をしていたのか、まるで分からなくなるまで細かな破片となって、砂の上に落ちた。]
『どれ程昔から続いた街だったのかは、私も詳しくは知らない。ただ分かっているのは、竜は人を助け、人は竜を助け、互いに認め合い共に暮らす――その誓いとして、竜は魔物から街を護り、人は城の者から一人を彼らに捧げた』
[――まあ、私が最後の一人になったのだけど、と。歌姫は呟く。
振り返った先にあるものは、ただの残骸。
当時の名残も、原型も失われた、かつて城であったもの。]
『おかしな風習に辺鄙な土地。外からの人は限られていたけれど、中には迷い込んだ旅人や、物好きな商人なんかも立ち寄ったりしてくれてね。……中には、竜を魔物と勘違いした勇者崩れもいたっけな。私も、街の人達も、――きっと、君達も。彼らの話を聞くのが、とても好きだった。』
[歌姫が苔色の竜を見れば、彼は肯定するように小さく唸った。
返すように彼女が浮かべた笑顔は、少女が知るどれとも違うもの。]
『彼らに、ここにしかない食べ物を振舞うのが、私達にとっての何よりの楽しみで、喜びで、――うん。何も無いところだったけれど、私にとっては何よりも大切で、大好きな街で。――君にも、見せてあげたかった』
[少女を伴い、歩き出す。
まるで、まだそこに当時の街並みがあるかのように。
――けれど。楽しげに、眩しげに、細められていた目。
それは立ち止まると同時、僅かに翳った。]
『でも、彼らは逃げ出した。恐怖に駆られて、命を惜しんで。何も無い、誓いにだけ縛られた土地でただ死んでいくのを怖れて。……帰ってくる気なんてない癖に、必ず帰ってくるだなんて、竜達に嘘をついてまで』
[そうして歌姫は空を見上げる。
呆れたように。愛おしいものを見るように。]
『五十年。彼が――君の父上が決断するまでに、それだけかかった。……それだけ彼は待ったんだ。今ではもう、"その時"から、倍以上の時間が経ってしまったけれど』
[砂を掬い上げても、手の端から零れていく。
風もないのに、まるで逃げるように欠片も残らず。
少女が真似て掬っても、同じように散っていった。]
『死の前に魔力を使い果たした竜は、屍も残らない。そんなことも承知の上で、あの結界を残したのは……、もしかしたら、私と、まだ孵らなかった君を、憐れんでくれたのかもしれないね』
[廃城を取り巻く蜃気楼。害為す者を拒む強固な結界。
朽ちた竜達が魔力を注ぎ込んでまで遺した、――ひたすらに無意味で、意義すらも忘れ去られた、果たされることのない誓いの形。]
『本当は、もっと君に色んなことを教えたかった。彼のことも。人のことも。外に連れ出して――沢山のものを見せたかった』
[少女を見つめる歌姫の体が、ほのかに輝く。
――皮膚に浮く竜鱗。纏う魔力は、彼女の気質を示すように澄んでいた。]
『でも、竜化のまじないと受けたとは言え、……君とは違って、元は私も人間だ。伸ばせた寿命も、彼ら程に長くはない』
[そろそろ限界みたいだ、と歌姫は笑った。]
[流水のような細い魔力が、少女の服へと流れる。
全身を纏うでも、注ぎ込むでもなく、ただそっと、少女が纏った衣へなぞるように、文字を書き入れる。]
『アイス。この子を頼む。きっと、言葉が話せるようになって、笑えるようになって、君と一緒に外へ出られるようになる頃には、……いつか、名前を呼んでくれる人とだって出会えるだろう』
[変化は手の指先から。
歌姫の体が、溶けるように消えていく。
――正確には。砂漠に積もる『それ』と同じように。
白い粉状の粒子となって、形を失っていく。]
『さよなら、――――』
[最後の言葉は音にならないまま。
白い砂漠と、違わぬ色となって、混じり合う。
少女は、幼さがゆえに。
苔色の竜は、言葉を持たないがゆえに。
歌姫が消えてしまうまで、ただじっと、見守っていた。*]
/*
アロラ様、こっちへの台詞あったのか…!
だ、だって、御墓見えないもん。見えないもん。
[もだもだ]
ちなみにアロラ様に対するフリッツの接し方は、
普通に屑の心算でやっておりました。
現時点でゴミ屑ですが、元々割と屑。
結局、魔王を斃すために勇者を利用する、
という視点が最優先に立っている。
肩書きだけでなく個を見ていますよ、
というポーズはとっているけど、
端々からそれは嘘だと滲み出ている。
/*
とりあえず、今日はなにがなんでも死なないと。
絶対に勝ってはならない闘いが、此処に在る…!
私が死にたそうなのは、きっと伝わっていると思いたく。
私の単体落ちor私+姉妹落ちとかでどうでしょう。
/*
リリさんの記憶は赤ログで復活させて貰ったのかな。
姉妹対決を、どきどきと見守ります。
微妙に二人のコアがずれて良そうで怖いですが。
ふぁいとですよー。
― はじまりの国・地下通路 ―
[地下へと続く路の途中。響くのは三人の足音と声ばかりだった。
不気味な程に地上からの追っ手も、悲鳴も届かない。
――或いは、地下への入り口が不思議な何かに護られていたからか、はたま既に音を立てるものが無いほど蝕まれてしまったからか>>98。]
――――、
[少女は歩きながら、少しの間、進んできた道を振り返った。
暗く。長く。見つめても遠くはよく見えない。]
……待っててね。アイス
[呟く声は小さなもの。
それ以降、少女が背後を顧みることはなく、やがて開けた場所>>93に辿り着くまで、ただひたすらに進み続けた。]
/*
160年前に何かあったってことなのかな?←分かってない
違うか。
その時から→50年
その時から→100年(回想時点)
その時から→110年前(現在)
つまり、60年前に結界張ったってことでおk?
― ときのほこら ―
[空間ごと抉り取ったような岩肌の中に、その場所はあった。
光。揺らめく炎も、天から指す陽射しもないというのに、
柱で囲われた静かな場所が、くっきりと照らされている。
柱には――どうやら、祈る女神と樹が彫られているらしい。
手入をする者もいなかったのか、それとも歳月による劣化は免れられなかったのか、土埃によってかすれてしまっているそれは、指先で拭ってようやく教会にあった絵画とよく似ていると理解することができた。]
なんだろう、ここ……?
[周りを囲う岩肌のせいだろうか。
それとも、遺構が醸し出す古めかしさのせいか。
静寂は、いっそ冷たく感じられる程に漂っていた。]
ひかってる
[柱に囲われた台……のような場所が、淡く輝いている。
灯もないのに眩しくすら感じられるのはそのせいだろうか。
何か、魔力に似たものも感じられるような気がして、
光に向かって、遠慮がちに手を伸ばそうとする。**]
―森 蔓植物の群生地―
あぁ、そうかもしれないなぁ?
喰らうことができれば、な。
泣けるなァ、そんなになってまで友達の仇討ちとは。
[>>91ならば、魔王の力こもりし錫杖を喰らったこの魔剣士を喰らえば、魔王の力を喰らった事にもなるだろうか。ダートは小さく舌なめずりをした。
ダートは先のアロラの言葉を思い出す。
『私が勇者ならいくらでも代わりは居るな。』
人を率いて勇ましく魔に立ち向かう者を勇者と言うならば、確かに代わりはいるだろう。あの魔導船にも数多の勇者候補が乗っていた。だが、魔に触れ絶望を味わってもなお進み続けられるのは一握りだ。
ゆえに、先のアロラには含みのある笑みを向けた。「安心して犯されるがいい」と。
この男も勇者候補と認識していたが、いまや魔に侵され、勇者とは程遠い。放置しておけばいっそ駒としても使えるのだろうが。]
くく――邪魔そうだなぁ?
[宿主の意思を否定するかのように、黒い腕が伸びている。]
拒まず、受け入れてしまえば楽だろうに。
[フリッツは抗い、駆け出した。ダートは避ける様子も見せず、たたずんでいる。]
お前の手はわかっておる。
[魔剣士が剣を振り始めた瞬間、土壁がダートを守った。先ほどアロラ達を閉じ込めたドームよりは薄いが、強固なはずだった。が。
風になぎ払われ、土の盾は砕けた。]
なかなかやりおる……が、その手は効かぬぞ。
[土盾の破片をフリッツにぶつけ、その隙に距離をとった。いくつかの印を組みあげ正面へ右手をかかげると、空中に紫の魔方陣が現れた。]
避けられるかな?
[いつかロワール村で村人を襲った、無数の杭がフリッツへ集中して飛んでいく。
この程度の攻撃で倒せる相手とは思わない。思わないからこそ、強大な術を放つために隙を作ろうと試みる。**]
― ときのほこら ―
[灯火などないはずなのに、その空間は仄かに明るく。
地下だというのに清浄な空気が満ちていた。
今や惨状と化していることを除いても、地上とは明らかに異質な空間だとわかる]
教会……神殿、みたいなもの、なのかな。
[信心深い訳でもない少年には、なんとなく似ている、くらいの認識しか出来ない。
そうしている内、ダリアが光る台座のようなものを見付け、そちらへ近付いていった>>110]
なんだろうね、これ。
[少女が手を伸ばすのを見、即座の変化がなければ少年も同じようにする。
願を掛ける場所ではないのかもしれないが、心の奥底でほんの少しだけ、少年は願う]
[――希望が、欲しい*]
── ときのほこら ──
[その彫刻は地より始まる。
蔓延る根から幹から枝々が繁る葉が。
正面の二つの柱、…一つの柱には女神と神樹が一緒に彫られ、女神と樹の幹に当たる場所…柱の中央には、はじまりの国を示す様な彫刻があった。
“鍵となるモノ”は、恐らくは剣と思しきものになるかもしれないが、誘われたまま手を伸ばすダリアに反応してか、ゆらり、何処かへ距離駆けるようにか、光は揺れて──力場は満ちるやもしれず。*]
[呆けたような呟きに、返る言葉は平坦。>>79]
死……
[唇を震える指で覆う。
黒く、闇に侵食されているかのような顔に、
それでも敵は魔の者だと気を取り直す。
蔓から自由になり駆け出すが、風が足止めする。
覚悟なき者の心を破壊する咆哮《ワー・クライ》>>4:158
を轟かせ、竜が急降下する。>>99
咆哮と共に揮われた魔術の吹雪に両手を顔の前に翳し、
その場に踏ん張った。]
っ、竜?
[咆哮に、氷の粒の襲撃に総毛立つ。
翳した腕の向こう側に、何かがくる。>>100
金色の髪をなびかせ、音もなく降り立つその者は、
聖歌の如く朗々と詠唱を響かせる。
人の心を打つその声音はどこか自分のものと似て異なる。]
[ぱちん、ぱちんとはじけるような感覚。
夜明けの如く灯した火が消されていく。
まだ、暗闇の時間は終わらないというように。
頭の中に響く声に、絶句する。
翳した腕をゆっくりと降ろした。]
……。
[戦慄く唇から漏れ出る息は音の形を成さない。
親しげに話しかける声は、名は、毒だ。
石となった身体を救うものなど無い。
――自分以外には。]
[深く息を吸い、ひたと目の前のソレを見つめた。]
……本当に、悪趣味。
[愛用の錫杖は無い。
手持ちの武器は刃渡り20センチのナイフと、薬だけ。
その武器も、護身用兼獣の解体に使っているものだから、
使い慣れてはいるけれど、攻撃用の武器としては心許ない。
圧倒的に不利な状態なのは、分かっている。
それでも。
ナイフを簡略な印の形に振り、周囲の空気を清める。]
燃やすつもりだったもの。全て。
ねえ。やめてくれない?その猿真似。
吐き気がする、わっ。
[思い切り顔をしかめて悪魔の司教へと駆け出す。
距離を詰めて胸をめがけてナイフを繰り出した。*]
[一歩一歩地下へ降りるごとにどうしようもない不安感を感じる。
どうして? こんなにも上質な影があるのに。
自分が世界に拒絶されるような、踏み入れてはいけない領域を本能で感じ取る。]
ここだけ空気が随分と違う。
[それでも猫は何かに引き寄せられるような感覚に抗うことができなかった。
それとも、この場に足を踏み入れようと考えた時点ですでにおかしくなっていたのかも知れない。
あのまま逃げるほうが猫にとっては都合が良かったはずなのに。]
[辿り着いたほこら。
光る台座へと猫が近づいて行ったその時だった。]
うわっ!
[猫が背負っている光の剣が呼応するかのように輝き始めた。驚いた猫は思わず目を瞑る。]
この剣、やっぱりおかしいよ!
[猫は手放そうと背中の剣を抜いた。
そして幽鬼のようにふらふらとよろめきながら台座へと向かっていくと、それを台座の上へと落としてしまうのだった。]
『そう、人間なんて所詮そんなもの。勇者なんて囃し立てても
求められるのは個人では無くて成果だけ。
どれだけ頑張っても、どれだけ頑張ったとしても
魔王を斃すことが出来なければ、家族にさえ拒絶されてしまう。
なんて無情なのかしら』
[ 一瞬のうちに握られるのは禍々しい呪いを放つ鎚。
一瞬のうちに形成されるのは禍々しい呪いを放つ鎧。
声を出しながら奏でられるのは神聖語の朗唱。
赤黒い縁取りが大地に溶け、陣が形成される。
朗唱される奇跡は、魔神の加護を受けし者達に僅かな幸運を与える奇跡
幸運というものは様々な状況に作用する。
剣を振るった時、ほんの僅かの幸運によって致命打を与えたり
剣を振るわれた時、ほんの僅かの幸運によって落命を免れたり
拒絶されぬ限り、その加護は死喰い人ダートにも与えられるだろう ]
『私がどんな想いで戦い続けてきたのか。
私がどれだけ苦しい戦いを続けてきたのか。
ねえ、レティ?
貴女が安穏と暮らしている最中、私は地獄の釜の中にいたのよ?
この場所を半年以上も歩き続けて。戦い続けて。』
[ 鎚を振るう。一切の容赦も、一切の手加減も躊躇いもなく。
狙うのはナイフを握る手。禍々しい気と、振るわれる力によって
打撃を受けてしまえば、それは無残な状態となり果てるだろう。 ]
『本当はね、貴女にも知ってほしかったのだけど。
でも、今は貴女と話がしたいわ、レティ。』
[ もしも、手が潰されてしまっていたのなら。暖かな光が満ち
原形を留めないまでに破壊されてしまった手を元に戻すだろう。
高位の治癒術を施す悪魔の司教は、そう言うと、首を傾げる ]
[目を開けられないけれど、痛くは無い柔らかな光。
暖かい陽の光を集めたような、けれど心地良いものが全身を包む。
それは先程の地上の惨状に比較し、安らぎの時間。一時で、あろうとも…]
[中空に浮かぶ紫の魔方陣より、降り注ぐ無数の杭。
まるでロワール村での一幕の様に。
否、あの日と違うのは、攻撃が男へ集中していること。
それに気付いても、男はその場を動かない。
ただ、何処か遠くを見つめるように空を仰ぐ。
杭が届くか否かというタイミングで、
周囲を蠢いていた黒い腕が、
盾となるように男の上四方を包み込んで防衛した]
――――――――……。
[杭の打撃との相殺で、霧散する黒い腕。
攻撃を凌いだ後、姿を現した男は暫し無表情のまま]
[告げた後に、口端を歪めて笑った。
剣を持ち直すと、相手を見据えたまま地面に突き立てる]
術を組みたいなら、好きにやっても良いぞ。
その代りその間、俺もこっちで勝手に準備するけどな。
[挑発めいた言葉。怪しすぎる戯言。
相手がどう判断し、行動するも自由だが。
何か行動が起こされるまで、男はそのまま喋り続ける]
少し話をしようか。
前から気になっていたんだ。貴様が何を求めているのか。
力を欲しているのは分かった。
だが、既に人間を痛め付けるには十分過ぎるだろう。
ならばその先に何を見ている……?
魔族の力は絶大だ。
それに疑いの余地はない。
順当にいけば、人間は滅ぶだろう。
―――――…で。
人間が滅んだ後、
魔物同士がお手手繋いで仲良く平和に暮らすのか?
そんな世界を貴様が望んでいるのか…?
[がりがりがり、と男は剣で地に陣を刻んでいる。
酷く愉快そうに、破滅を導く魔方陣を組んでいく。
魔力の籠る剣の軌跡は、暗い闇色に染まって行く*]
[目を開けば]
── 神樹 ──
[一葉、一葉が光纏うような美しさ。
遥か。見上げても果てなき大樹。
左右を見渡しても大きく太い幹。
不思議と落ち葉は辺りには見えず。]
[目を開けば。
柔らかい草原に設けられた、ときのほこらに立っていた。
新しくも見えるその古の遺跡は、地に埋もれ土埃を被っていなかったが故に、そう見えた錯覚だろうか。]
ダリア「なお神樹が何なのかを未だに把握していないのでゴール地点が行方不明なダリアはこちら」
アイス「気合で何とかするんだ」
ダリア「やってみよう」
魔剣士 フリッツは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
/*
長いのに、内容が無いよう…。
盤面上もほぼ私死亡確定で良さそうなので、
安心して死にに行けますね。
とりあえず、ダート様には入れておくけれど。
自殺票がないのですねー。
― ときのほこら ―
………?
えっ
チャペさ、
[剣を抜く音。鞘に擦れる金属の音。
疑問を感じて振り返れば、そこにはふらふらと台座に近付くチャペの姿。慌てて声をかけようとして――地に、光の剣が落ちる音が響いた。
光が溢れたのは、同時だっただろう。
抱擁のような。
陽だまりのような。
視界を塗り潰す程の輝きに包まれて――目を開けば、そこは]
― 神樹 ―
――――……、
[草の群に駆ける柔らかい風よりも。
大樹の葉擦れに鳴るざわめきよりも。
草原に――大樹の前に立つ人影よりも。]
…………え?
[唐突に場所が切り替わった事実に、頭が追いつかず。
少女は、ふたつ、みっつと瞬いて。]
ここ、ど……だ、だれ……?
[口をついた疑問は。女神の姿を教会で焼き付ける程に見た人にとっては、酷く不躾にすら聞こえるものだった。*]
― エンフェルケスーカ ―
[>>+33アロラの物言いに、"ナジ"はただただ嗤うだけだ。
可笑しそうに目を細め腰を曲げている]
その様なルールは人間だけのもの
貴女も魔の者に生まれ変わったらわかりますよ
[そもそも世界である自分に高々世界の一部である人間のルールが適用されることはない。
それをさも当然とばかりに言う魂が愉快で仕方がなかった]
さて、そろそろつきますよ
最期に一つお土産をつけて差し上げましょう
ええ、何、礼など不要ですから
[感覚を遮断するアロラ。
その魂に一つのマーキングを行った。
それはアロラと深く関わった魂に伝わっていくことだろう。
今は影響はない。
アロラ自身も感じることはないだろう。
いずれ魂すべてにマークが付けば、その時こそ"エンフェルケスーカ"は動き出す。
そうしていれば魔王城にたどり着くだろう。
工房のある場所で空間を撫でればそこに線が入り、亀裂が入る。
そこを潜れば魔王城の工房へと"ナジ"とアロラだったものが入った麻袋と、ダンガリザのようなモノは出ていった**]
っ!
[耳に届く声と頭の中に響く音に、頭が可笑しくなりそうだ。
朗々と響く声が夜明けの来ない薄闇の如く、嘆きを騙る。
彼女を包み込むのは魔の装礼だろうか。>>124
鎧に固められた身体は澄んだ音を鳴らし、刃を通さない。
響く朗唱は何らかの魔法をもたらすものと察知して、
返す刀で喉を狙うも、またしても首まで覆った鎧に阻まれるか。
そうしているうちに陣が形成される。
不吉な赤暗い光を放ち何らかの術が形成される。
舌打ちをして2ステップで距離を取り、
フリッツへと封を開けた回復薬を投げる。]
フリッツ!
[運が良ければ彼にぶつかりその中身をぶちまけ、
体力と魔力を回復させるだろう。
悪ければ、地に落ちるだけか。]
[余所見をしたせいか、目の前で振るわれる槌に対応が遅れる。]
っぁあああ!!
[ナイフと槌を扱う手は、根本的に速度が違う。
手を狙う一撃など、当たるはずがないだろう。
だが、通常ならば避けきれるはずのそれを
まともに受けてナイフが弾き飛ばされる。
痛みに涙が滲む血走った目で、司教を睨みつけた。]
……れなら。
それなら、呼んでくれればよかったじゃない!
一緒に旅に出ようって!
私にアンジェのような力はないけれど、
傍にいることはできたわ。
何の為に私が修行してたと思っているの…
全部、ぜんぶ!アンジェと共にいるためよ。
あなたを一人にするためじゃない!
[骨が折れ、奇妙な方向に曲がり変色した手が光に包まれる。
痛みが引き高速で癒される手に背筋が凍る。
なぶり殺しにする気だと、そう直感して。*]
[突然景色が変わった。
何かの幻影か? いや、違う。自分は確かにこの場所に立っている。
あの人、誰かに似ている。]
あなたが、チャペたちをここへ呼んだの?
[こんな摩訶不思議なこと、まともじゃあない。まさか敵ではなかろうか。
猫は警戒しながら相手を射竦める。]
── 神樹 ──
[神樹の元に在る、ときのほこらの台の上に光の剣は乗っていたろうか。]
私は女神トルニータ。
ここは神樹の足下です。
[チェロの音色のような暖かい声。]
よくぞ、ここまで辿り着きました。
ダリア
アルシェス
そして、
[ここは女神の領域、魔の力、魔神の力及ばぬ場所。
女神はチャペに何も言わず、名だけ呼ばう。]
チャペ
[そこには、ダリアやアルシェスの名を呼んだ時と同じよう、慈愛の響きがあった。*]
― 魔王城 工房 ―
(邪神に気をつけろ……?)
(魔神……か? ディーマンは魔軍の守護神では無いのか?)
[連想で思考を繋いでゆくが、人がディーマンを呼ぶかのような魔王の態度。
会話から覗き見える魔王の思考は崇拝者等では無い。
油断ならない敵のような言動に、魔王側も複雑な状況を抱えている事は理解でく。]
(圧倒的な魔族の力により世界の覇権を握る訳では無く世界を滅び、終わらせる?覇道を目指すのではなく終焉を無を望むのか。)
[>>*28
魔王の視線に人魂を保護する結界が粉砕され、カンテラを模した檻のガラス質の表面に罅が入る。
室内に吹き込む雪風のような言葉。魂の希薄化が進んでゆく中で紡がれる言葉に乱れは無い。
それを見れば、工房の作業員は合わてた様子で再利用作業の手順と檻の補修を始める。
人魂に向けて魔王に対する無礼を咎めるような声が飛ぶが気にした様子は無い*]
― 神樹 ―
………おなじこえだ
[めがみ、と名乗られれば。
少女の口からまず出た感想は、音の同一性に向けられていた。
陽のような声。温かな声。]
あ、は、はい
ありがとう、ございます……?
[辿り着いた、という言葉の意味を、少女はよく分かっていない。
ただ名を呼ばれれば、反射的に返事をする。]
『長く苦しい旅路になると思ったから。
でも、これほど過酷なものだとは思わなかったわ。』
[ 鎚を下ろし、構えを解く。肩の力を抜いて、嗤った。
高位の治癒。それは"何時でも殺せる"というメッセージだった
ある意味で嬲り殺しにする、というのにも変わらないだろうか ]
『レティ。今の私は魔軍に籍を置いているわ。
勘違いしないでほしいのは、一緒に来て欲しいと言うつもりはないわ
神聖語の朗唱の《翻訳》を通じているから、とても耳障りだと思うけど
それでも、どうしても伝えたい事があるのよ、貴女に。』
[ 言葉を切って、空を仰ぎ。
上空には旋回する邪竜の姿。 ]
[少年の叫び。
これまで何かの為に立ち上がった姿を多く見ていたから、流れ出た感情の決壊に、少女は少なからず驚く。]
――――アルシェスさん……
[そんなことを言わないで欲しい、とも思う。
泣かないで欲しい、とも思う。
けれど、アルシェスが何故竜に乗って旅をし、誰の為に旅の道を戻ったのか、既に知っていたから。
ただ寂しげに、目を伏せることしかできなかった。]
『人間と魔軍。両方の社会を知った私は、双方に大きな差がない
その事を知る事が出来たの。
人間にも社会や規律、秩序があるように、魔軍にもそれがある。
いってしまえば、"他国"とも言えるかもしれないのよ。
にも拘らず、互いを不倶戴天の敵と見做し、何百年も戦い続ける
おかしいと思わない? 勇者に魔王が討たれ、滅びるでもなく
まして、和平を結ぶわけでもなく、再び魔王が現れ、戦う。
少し考えれば理不尽極まる話だと思わない?
にも拘らず、皆、その事を疑問に思う事は無い。
人類にとって魔王は倒すべき敵であり、魔軍もそう。』
[ 瞳を閉じ、息を吐く。 ]
『私は、ある真実に辿り着いたわ。
私達が神と崇め立てる存在。魔神ディーマンと女神トルニータ
二つの神は同一神で、人間と魔軍との戦いは、神に仕組まれたものだと
人間は生まれた時から魔軍との戦いを求められる。
その理由は、神がそう仕向けたからに他ならないの。
ねえ、レティ。貴女は何の為に戦っているの?』
― 魔王城・工房 ―
心得ておりますよ
[魔王の言葉に"ナジ"の瞳は細められた。
魔神からは好きなようにしろというように告げられている。
そのために"ナジ"は好きなように動いていた。
もしかするとそれも魔神の手のひらの上のことなのかもしれない。
意図して使途となっているわけではないが、
そうある可能性は高いかもしれない]
なぁに、どうせこの会話も聞かれているのです
[すべては筒抜けであろうと、"ナジ"はくすりと笑った*]
[ 悪魔司教は内心でほくそ笑む。
それは、確信もなにもない、言ってしまえばただの大法螺だ。
しかして、この大法螺で、信徒の心は揺さぶれるだろうか。 ]
投票を委任します。
エンフェルケスーカの渡り人 ナジは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
アルちゃん……
[女神トルニータ。
偽りではないのだろう、なぜか猫にはそう思えた。
魔とは対になる存在。息を巻いて敵視する魔物も少なくないが、猫は関係ないとずっと思ってきた。猫はただの魔獣なのだから。だからこそ]
チャペ、難しいことは分かんないよ。
ゆーしゃちゃんはだって、選ばれなければ……
[世界の節理に触れるだなんて、ごめんだ。]
アルちゃん……
[女神トルニータ。
偽りではないのだろう、なぜか猫にはそう思えた。
魔とは対になる存在。息を巻いて敵視する魔物も少なくないが、猫は関係ないとずっと思ってきた。猫はただの魔獣なのだから。だからこそ]
チャペ、難しいことは分かんないよ。
ゆーしゃちゃんだって、普通の子だったのにさ……
[選ばれなければ、は言えなかった。
世界の節理に触れるだなんて、ごめんだ。]
―森 蔓植物の群生地―
違う?
[>>130ならば、なんだ。同類か。
百余年生きたダートだが、フリッツの思考はダートが過去の犠牲者から知った”人間”の思考とは外れていた。ダートがそのような人間に目を向けなかったからかもしれないが。
長く思考する間はない。
>>131魔剣士は黒い腕を自在に操っており、ダートが放つ杭をしのぐ。
距離をとるのも当然だ。霧散したとはいえ、腕は脅威だ。おそらく、何度でも現れるものだろう。]
当たり前だ。
数多の命を指輪に吸わせ、力を得たのだからなぁ。
[>>133 笑いかえす。剣が地面につきたてられれば意外そうな顔をしたが、すぐに手を動かし、術を組みはじめる。]
[遠方では土が、岩が、大地からはがれていく。]
すべて喰らうのよ。
世界の、すべてをな。
[魔王を含めて、すべてを。
深遠へ繋がりそうな闇色をダートはしっかりと見ていた。だが退くことはない。]
滅ぶとわかって何故進む。
わかっておるならば、滅ぶその日まで享楽に浸っておればよいものを。
おかげで餌には事かかんがなぁ。*
[やがて呪文に似た言葉で問いかける。]
世に満ちたるは 神の御息
森羅万象に宿りし全て
一片たりと欠けたることなし
一条の光とならんとするならば
何を代償とし 道を開くか
(この世界の全ては神様の掌の上。
どこにも逃げ場は無いわ。たぶん、ひとつもね。
あなたは神に反旗を翻そうとするの?
何をもって、それを成すつもり?)
[その言葉が魔法ではないことに、彼女は気付くはず。
遠まわしな問いかけをして、深く息を吸った。*]
[やがて呪文に似た言葉で問いかける。]
世に満ちたるは 神の御息
森羅万象に宿りし全て
一片たりと欠けたることなし
一条の光とならんとするならば
何を代償とし 道を開くか
(この世界の全ては神様の掌の上。
どこにも逃げ場は無いわ。たぶん、ひとつもね。
あなたは神に反旗を翻そうとしているの?
何をもって、それを成すつもり?)
[その言葉が魔法ではないことに、彼女は気付くはず。
遠まわしな問いかけをして、深く息を吸った。*]
/*
うちのこにしか聞こえていないということに今気付く体たらく。
ひええごめんなさい殺意高めでごめんねごめんね!
そしてそろそろオフですよね大丈夫でしょうか…
*/
魔神ディーマン。
あの邪神が魔軍の守護神であることは変わらん。
だが、邪神は邪神だ。
それ以外に当て嵌まらん。
[魔王の周囲の空気が凝り始める。
呪が自然含まれる笑みが口端に浮かぶ。
それは、アロラの魂へと触れ呪に侵さんとするものか。]
お前達が女神と崇めるこの世界を滅ぼす。
これに勝ることは無い。
[それは、暗に示さずとも世界の終焉を示す。
何も無くなった世界、滅ぼされ、消え去る世界。
魔王の憎悪が空気を更に冷やし、肌を刺す様な心地を与える。]
/*
>>*38
もっと長いこと知っていればよかったよね!
魔王様をはじめ、わりと皆様にご苦労かけどうしでもうね
EPで蹴られよう
―森 蔓植物の群生地―
[>>163 遠く、朗々と歌い上げられる二つの声を聞く。
その意味まで知ることは無い。
重なる詠唱に似た何かは聖歌に似て、森の静寂に響く]
――――――…。
[>>165 相手の返答を聞き、男は静かに笑みを深くした。
彼は術を組んでいる様子だが、今の所周囲に変化はない。
だがそれを気にすることもなく、続く言葉>>166へ耳を傾け]
未だだ。未だ先がある。
[>>169双方、互いの術式を邪魔する心算は無さそうだ。男は陣を描き続ける。これは一種の、召喚術に近い]
世界を喰らい尽くした先、貴様はどうする。
何もない荒野に一人、惨めに生きるのか?
[彼の野望を否定はしない。その上で愉快そうに問いを重ねる]
貴様は勘違いをしている。
順当にいけば、滅ぶと言ったのだ。
順当にいかずとも、滅ぶ可能性は十二分にあるが。
――――…俺には果たすべきことがある。
[とん、と剣先を逸らして陣を描き終える。
未だ発動はしていないが。
地に刻まれた闇色は深みを増して蠢く]
餌は、貴様の方だ。
[相手を見つめ、男は笑った*]
― 魔王城 ―
[そこには影だけが残っていた。
魔術によって転移してきた後。
アミーの身体は魔軍兵士として改造されるべく連れて行かれた。
そして残った影は……一つの形をなそうとしていた。
それは彼女の執念か。
最後まで、剣を執ろうとした黒騎士。
影はひとつの形となり。
再びそこに“彼女”を生み出していた。]
……。
[――影騎士
彼女の事をそう評した者が後世に居たと伝え聞く。
いわばゴーストやレイスの同類ではあるのだが。
漆黒の甲冑の代わりに灰色の鎧をイメージした姿を取り。
そこには最早紋章は描かれていない。
そして、かつての彼女を知っているからか。
アンデッドの一部は彼女に従う事にしたようだった。
無論、影騎士アミーは魔王の意思を受ければ侵入者の迎撃や。
或いは何らかの戦闘を行うのだったが。]
『救世の為? 力を増した魔物の力を削ぐため?
なるほど。レティにはそのように言ったのね。トルニータは。
私にはこう言ったわ。人間を護る為、世界を終わらせない為、と。
魔物とは、何だと思う? 魔王とは、何だと思う?
魔物が力をつけたのは、魔王がいる事とは全く関係がないわ。
だって、彼らが力を必要としたのは、生活圏を広げた人類が
彼らの生活を脅かすようになったから、必要に迫られただけ。
魔物の侵攻にあって、必死に抵抗している人類と魔物
その二つに大きな違いなんてないわ。ううん、寧ろ…人間の方が、酷い』
[ 悪魔司教が指を鳴らせば、其処に見えるのは滅びを迎えた国
通りに人間の死体が山積し、埋葬される事なく存在する様。 ]
『魔軍との戦いの最中だというのに、力ある幾許かの者達は
己が栄達の為に、死に至る病を国に持ちこんだの。』
[ 盗賊ギルドが食糧の値段を釣り上げ、それに機を見た商売人。
後先を考えぬ蛮行によって食糧不足に陥り、招いた滅び。 ]
『その結果よ。勇者が、戦士達が戦わんとしている横で
対岸の火事とばかりに金儲けに走る。
そして、食べるものがなくなってしまって、人間を殺して食らい
更には、周辺に存在している魔物すら駆り立てて食らう有様。
私には…人間と魔物の違いが判らない。レティ。』
[ 深々と息を吐いて、信徒を見据える。 ]
『レティ。魔王の正体は知っているかしら?
魔軍の中で最も強靭で強大な存在。それが魔王。
なら、魔王は何処からくるか、レティは解る?
答えは…私を見て貰えればわかるかしらね?』
[ それは、力なき笑み。諦観を含んだ ]
『魔王の正体は何の事は無い、勇者よ。
魔王が倒されて、どうしてこの瘴気が晴れないか
魔王が倒されて、どうしてこの不毛の地がなくならないか
それはね、この区域そのものが、勇者を魔王に仕立て上げるの
この瘴気と大地。生きるのに適さない地は、人間の心を疲弊させる
たっぷりと瘴気を浴びて、たっぷりと毒を喰らって
そうして勇者が魔王になるのよ。
だから、魔王の系譜が絶える事はないし
魔王と人間の戦いに終わりは存在しないし
神様の享楽は終わらないのよ。
貴女の仲間を見て御覧なさい?
あれはもう"人間"かしら?』
[ つまりは、そう言う事だ。 ]
[ 信徒の問い掛けに、驚いたように顔を上げて
再び息を落とす。それはどこか疲れたような。 ]
『…その諦観は。それを知って尚、アクターとして
役割を演じ続ける事を覚悟しているのだというのならば。
私は何も言う事は無い。
ただ、貴女に知っておいてほしかっただけだから。』
[ 空を仰ぐ。 ]
『レティ。貴女が逃げたところで何も変わらないわ。
誰も貴女を責めたりもしない。
なにせ、守るべき故郷もないし、
人間達は、貴女達の事を、魔軍に魂を売った裏切者と見做すでしょうし。』
[ 大法螺は残念ながら不発のようだった。
信徒はトルニータへの信仰に疑いを抱いてはいないようだったし、真実を知り、絶望するようにも思えない。
尤も、この"真実"は言ってしまえばリリの作り話。大法螺なのだから、正しくは虚実とでもいうのだろうが。
しかし、この問答の間に死喰い人に与えた時間
それは、充分に舞台を作りあげる事が出来ただろう。 ]
/*
作り話でこれをするにしてもよ、PC視点で無理に答えを教えに行ってるようなものじゃねえかって思うんだけど。
吾の心まで折れるぜ流石に。
[猫は邪魔をする事なくその場で女神とアルシェスの様子を見ているだろう。
自分自身に異物感を覚えながら、踏み込めない世界を思いながら。]
竜の子 ダリアは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
── 森・蔓植物の群生地 ─
……、ク。
[魔神はその言葉を聞いた途端、瞠目し、しかし洩れ出る愉悦の、嘲笑いを止める事が出来なかった。
まあ、流石に演じきりたいなら、そうしても良いが、]
ク、ク、ク。
嗚呼、この女。
よくこうも思いつくものだ。
もしこれが、本心から考えていたなら、
・・・・・・・
なんて可哀想な、魔王様。そう言っていたぜ。
── 森・蔓植物の群生地 ─
……、ク。
[魔神はその語りを聞いていたが瞠目し、しかし洩れ出る愉悦の嘲笑いを止める事が出来なかった。
まあ、流石に演じきりたいなら、そうしても良いが、]
ク、ク、ク。
嗚呼、この女。
よくこうも思いつくものだ。
もしこれが、本心から考えていたなら、
・・・・・・・
なんて可哀想な、魔王様。そう言っていたぜ。
俺が喰うほうだ。
主人の元へゆくがいい。
≪グラビティ・メテオスウォーム≫
[術式を締めくくれば、膨大な質量を持った岩が森のはるか上空に現れた。
邪竜は気配を察知したのか、岩を避ける。
岩は燃え、衝撃波を発しながらフリッツの頭上へと落ちてくる。*]
[自分に何ができるのか。
問いかけをする少年の姿に、少女は軽い既視感を覚え、……かつての自分の姿と似ているのだ、と理解する。
いや、きっと、それは今も。
招かれるアルシェス。
二人の会話は、聞こえるさろうか。
どちらにしても、少女はただ、アルシェスの背中をじっと見つめている。*]
── 神樹 ──
[制する者が居なければ、アルシェスは女神の手を取り、神樹のなだらかな根と思しき場所に共に座るだろうか。
チャペが止めることは、許されているのだけれど。]
アルシェス。
よく聞くのです。
勇者アインは死にました。
そして、射手エステルも……。
[女神とアルシェスは少しだけ離れてしまったけれど、会話は聞こえるだろう。]
/*
土魔法って悪っぽいよね。
かぶらないよね。というので土使いにした。
隕石ふらしたかったけど、宇宙ってあるのかなこの世界。
更に外から大神様が魔神と女神みてニヨニヨしてたりしてね
[女神はアルシェスの目元を指で拭い、頬に手をあてた。
さやさやと、神樹の葉擦れの音色が耳に心地よく届いているだろうか。]
アルシェス。
勇者とは、
人の為に生き、
人の為に戦い、
人の為に魔王を倒す人と、言われています。
……あなたは、どう考えていますか?
[女神はアルシェスに一つ問うた。*]
[――動揺は無かった、と言えば嘘になる。
アインとその供だった女性が、死んだ。
女神を名乗る女性が語る言葉が真実だと理解できてしまったのは、恐らく、逆さまに辿る旅路の中で既に察してしまっていたからだろう。]
アインさん……。エステルさん
[あの夜。皆を護らなくては、と豪語した頼もしい鎧の姿。
どこか距離を置いて、けれどもしっかりと彼の後に続いていた彼女。
彼らの姿が、もう見られないと思えば、……察していたとしても、表情が曇るのを止めることはできなかった。]
戦士 アルシェスは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
[描かれた、大人の背の三倍ほどある陣に向かい。
男は高らかに詠唱を加える。
その紡がれる音の為す意味は]
《主において常に喜びなさい。》
[聖句]
《重ねて言います、喜びなさい。》
[己が今の精神と最もかけ離れ]
《あなた方の広い心がすべての人に知られるようになさい。》
[相容れないその句を唱え出す]
《主はすぐ近くにおられます。》
[陣の中が、果ての無い深淵に満たされていく]
[―――――…ゆらり、どろり]
[其処から這い出してきたのは巨大な一匹の蜘蛛。
…それはよくみると動く人間の屍で構成されていた。
無数の屍が絡み合って形成された毒虫だった。
一人一人の死体が呻き声をあげ、
それらは重なりあって束となり不協和音を響かせる。
蜘蛛はうぞうぞと飛び上がり、
落ちてくる岩と男の間に割って入った]
[喉の奥から唸るような声をあげる。
何を語ろうと、彼女のしたことは消せない。
ゴルガンタで彼女が何をしたか、見て、聞いて知っている。
それを超えるものが彼女の口から出ない以上、
どうして彼女を信じられるというのか。
また、信じたとして何をしたいのか。
掴めない問答は、ただの惑いを促すだけのもの。
レティーシアはそう判じた。]
私は、私の信じるものを信じる。
[例えばそれが真実だとして、何が出来るというのか。
自身の運命の賽は語らない。
聖歌の効果か、周囲には聖なる氣が高まっている。
瞳を閉じ、唱えだすのは古代語の詠唱。
悪意を滅することに特化した、聖魔法の一種だ。
錫杖の無い今、発動したとして葬り去れるか分からない。
けれど。]
[足元に魔方陣が浮かびあがり、悪意を阻む。
指先から、足先から、
徐々に白く侵食され、手足が消えていく。
禁忌の呪文を唱えながら、強烈に蝕まれる感覚に耐える。
今にも悲鳴を上げたくなるような痛みに耐えながら、
禁断の呪文を唱える。
捧げものと引き換えに、周囲を清浄する魔法。
一人では使うことの無い、大魔法の一種。
本来なら供物を代償とする術に、
選んだ代償は、自身の身体だ。
腰につけた一番強力な回復薬は、
失った手足すらも回復させる効果がある。
もっとも、それを使う機会が訪れるかは分からないけれど。]
もう…お眠りなさいな。
[手を高くあげ、一気に降ろして魔法を発動させる。
周囲に光が満ち、光の柱が立った。**]
[アインの死。それが女神から告げられた時、猫は女神とアルシェスから視線を逸らした。
アルシェスの表情は、なぜだか見る気が起こらなかった。]
どうして。勇者だなんて、誰が決めたのさ。
[いたたまれない気持ちになる。
それに、あの射手ももう居ないのか。
あいつは邪魔者。居なくなってくれて結構。でもやっぱり、ほんのちょっとだけ寂しいかな。]
[巨大な蜘蛛は、無残に潰れていく。
否、潰れたのは蜘蛛を構成する屍たちだ。
周囲に血を撒き散らしながら、悍ましい悲鳴を響かせて。
表側にいた者は殆ど原型も残らない。
僅かにまだ形の残る者達は、炎に焦がされ異臭を放つ。
衝撃で大地も割れていた。
男は魔力を使い果たして、殆ど動けない状態だった。
崩れる大地と砕ける岩と悍ましい衝撃波に挟まれて。
醜く蠢く蜘蛛の下、致命傷こそ逃れたが。
全身を打ち付け、何処から流れているとも知れない血が、
頬を腕を足を濡らしていた。
意識が、揺らぐ。
死喰い人はどうしていただろうか。
細く息を吐き出しながら胸を抑えた指先は、
森で信徒に受け取った薬瓶>>4:207に触れた*]
[アインの死。それが女神から告げられた時、猫は女神とアルシェスから視線を逸らした。
アルシェスの表情は、なぜだか見る気が起こらなかった。]
どうして。勇者だなんて、誰が決めたのさ。
[いたたまれない気持ちになる。
それに、あの射手も、最も危険に思ったアロラももう居ないのか。
あいつらは邪魔者。居なくなってくれて結構。でもやっぱり、ほんのちょっとだけ寂しいかな。
寂しいだけさ。それ以上の気持ちはあげちゃいけないんだ。]
勇者アインの意志を継ぐのです。
[女神は語りかける。]
苦難の中、嘆こうとも、あなたは膝を屈しませんでした。
諦め、自棄にならずに、……魔軍の長の一人に立ち向かいました。
それは、誰でも出来ることではありません。
[女神はそっとダリアとチャペへ視線を送った。]
魔剣士 フリッツは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
光の剣をここにお願いします。
[ダリアかチャペか。
持って来ようとしたのは誰だったろう?
……仮に不審さを感じ、女神を刺そうとしても出来たろうし、それで女神が攻撃を為す事も無いだろうか。]
アルシェス。
この剣は、誰に渡すのが相応しいと思いますか?
[そう問い、アルシェスの雫に濡れた手は頬にあてた侭。*]
信徒 レティーシアは、悪魔の司教 リリ・リリト を能力(占う)の対象に選びました。
信徒 レティーシアは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
[女神の謎かけ。
それはかつて自らに、問いかけた時のように。
――アルシェスが出した答えは。
あの時、アミーに対峙した時の口上よりも力強く。
何よりも明確な意思を伴って。
いつもより、その背中は大きく見えて。]
………、え?
[アロラの死。
アロラとは誰だったか。アロラ。あろら。いや、知っている。フリッツが誰よりも信頼し、誰よりも強く大地に立って、皆を先導し続け。
そして少女にとっては。
この、長い旅の、始まりの縁。
まるですれ違うかのような、ささやかな――]
―――、っ
[堪えきれそうにない何かを、それでも堪えて。
まだ信じないと思う心は手繰り寄せるにはまだ弱く。
光の剣を、と女神が言えば、
チャペに目配せして、彼女が行かないならば
動揺を誤魔化すように抜きにいくだろう。
もしチャペが向かうなら
独り、果ての見えない神樹を見上げたか。*]
やめて!
[女神の言葉を、泣きそうな顔をしたチャペが遮る。]
もう、もう充分でしょ。
アルちゃんは頑張ったよ。本当に、本当に強くなったよ。それなら、どうしてこれ以上アルちゃんに背負わせるのさ。
[ちょうどいいじゃないか。どうせ殺すつもりだったのだろう?猫は自問自答をする。
それでも、ここで止めないと取り返しがつかなくなる気がして。逃げ道が無くなってしまう気がして。そんなもの、とうの昔になくなっていたはずなのに。]
アルちゃんがゆーしゃちゃんの事どう思っているのか、チャペだって知っているよ。
でもさ、でもさ! アルちゃんは、アルちゃんなんだもん。
[もしかしたら自分は卑怯者なのかも知れない。
それでも、正面からぶつかりたくなんてなかった。]
アルちゃんは、本当にそれでいいの?
[剣はアルシェスの答え>>202を待っただろうか。
今はそんなことを考えたくはなかった。]
[止めることは許されている。
止めなければ、物語はからからと始まるだろう。
重荷を背負う、勇者の命が奪われ続ける哀しみの連鎖は続くとばかりに。*]
/*
残りパターン
…フリッツ・リリ
(リリ死の、フリッツと魔王バトれそう)2d使う可能性
リリ敗者死亡1d、そしてフリッツが魔王城へ到着で1dでしょうか。
…ダート
(やったー!クーデターだ!ダート君殺そう!)1d使用
→狼C信狩村 …ですか。
悪魔司教殿、恩に着る。
[呟き、更に岩へと魔力を送り込む。
ダートも大部分の魔力を術に使っていた。後がないのは同じだ。魔剣士の詠唱を阻む余裕はない。自身の術を制御するのに精一杯だった。]
おおお、お、おおおぉ――!
[深淵よりいでし大蜘蛛は、魔の者にしてそのおぞましさに身を震わせるほど。追加で注ぐことのできた魔力は少なく、岩は大蜘蛛に弾かれ、砕けた。
大魔術の代償は激しく、ダート自身も衝撃波の余波を受ける。土壁をはり、身体をまるめ身をまもった。
そのため、ダートの後方にいた双子にはあまり影響がなかったか。]
召喚獣 チャペは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
僕は、強くも正しくもないから、次にまた同じことが出来るかはわからない。
……どこかで間違えるかもしれないし、負けるかもしれない。
[勇者が共にいる間は、何処かでそうなってもいいという気持ちがあった。
言い換えれば、責任のない立場だったとも言える]
でも、……何にもない僕じゃない、何かになれるなら。
[それは、旅立ちの日に抱いた夢。
その在り方を、女神は肯定してくれているようだった]
[少年はチャペへ、何も持っていない両手を広げて見せる]
もう何にもない僕だから、背負うんだ。
そうしないと――生きてる意味まで、見失ってしまいそうだから。
[帰るべき場所も、平穏に生きられる場所もないのなら、もはや前に進むしかないのだ。
そうして出した結論を、チャペはどう受け取るだろうか]
[魔神は死喰い人の野心を愉しい野心だと思った。
全て喰らうというのもなかなかだ。
神になれるかどうかまでは定かでは無いが、
魔神に牙剥く程の気概がなければ愉しくも無いと、魔神は思っていただろう。]
[死喰い人が魔王へと下克上の為に戦いを起こす。
その勝敗がどうなるかは分からないが、
そうしたいのであれば、それも見るのも面白かろうとは。
故に。魔神自らが指輪へ対して何かを働きかけるという事は無かったろうが。*]
[ 大奇跡の予兆。禁断の呪言。
その朗唱に、気付かない訳がない。 ]
『……返答が、その奇跡か。』
[ 話す事など何もない、ということなのだろう。
この大奇跡にあたれば、斯様な奇跡に弱い悪魔の司教が
無事でいられる公算はない。
だが、悪魔の司教が打つべき手も残されている。
大奇跡の発動前に、邪竜を飛び掛からせる。
そうすれば奇跡の発動を待たずして信徒は死に絶えるだろう。 ]
……。
[ この状況、魔神にとって面白く映っているだろう。
圧倒的不利な状況下で、身を削る奇跡を体現した信徒。
それを防ぐために邪竜を使う事は魔神の興が削がれるだろうという事
勿論それは、リリ・リリトの想像に過ぎない事だが。
そしてもう一つは、これから先、リリ・リリトの役割
それがもう残されていないという事だ。
ベイルーンに戻った魔導艦は生き残りの水兵と勇者が
船の中で起こった事を伝えるだろう。
あれだけの戦力を結集して送り込んだ魔導艦。
それが、米犬を引き連れたパーティーの裏切りによって瓦解する。
そう、人間同士の足の引っ張り合いによって、勇者の一団は散逸し
最早人類には抵抗する者達など存在しない。
黒騎士団の団長であるアミーの死を知らぬリリ・リリトは
魔軍による制圧が不可避のものであると確信していた。 ]
[ 人間の国を制圧下に置く事。
生命を安堵するとの約を反古にして殺戮するように仕向けた方が
容易く人類世界を滅ぼせるという単純な理由からで
単純な力惜しよりも、遥かに成功率が高いと狙っての事だった。
それはもう成ろうとしている。
そうすれば、リリ・リリトの役割は終わるのだ。
後は魔王が世界を滅ぼして、何もかもが終焉を迎える。 ]
……。
[ なれば、ここでやるべき事はただ一つ。
そして、それは言ってしまえば魔王に対する言を反古にした事
其れに対するケジメでもあった。
レティーシアに対する問答。それは殺す覚悟を問われた時
返した答えとは違う事。だから。 ]
《――…》
[ 足許から立ち上る光の最中。リリ・リリトもまた祈願する。
それは信徒の操る属性と相反する属性。魔王には劣るが、それでも
大きな、大きな呪い。無傷の人間を殺して奪うに足る、呪言。
仮に死に至らなかったとて、その呪いは信徒の身体を蝕む。
自身に祈願した《僅かな幸運》の作用も働き。
その呪いは、信徒へと到達するだろう** ]
アルちゃん……。
[そうか。出会った時からもう、こうなることは決まっていたんだね。
勇者だとか魔王だとか、そんなしがらみじゃないんだ。アルちゃんは、アルちゃんとして魔と向き合おうとしているんだ。
でも女神さん。やっぱりあなたは恨むよ。知らなくてもいいこと、気づかせちゃったんだもん。]
チャペも、"さいごまで"付いて行くよ。ううん、嫌だと言っても付いて行っちゃうもんね。
[受けて立とうじゃないか。
自分はまだ失っていない。守るものがあるのだから。
何もないあなたとの戦い、負けない。
あの場所でアルちゃんを終わらせるのは、このチャペだ。
猫の瞳に内なる炎が揺らめいた。]
[一瞬、辺りが光に包まれた気がした。
何が起こったかまで、蠢く屍の下で見えることは無いが。
触れた薬瓶は魔力の回復薬。傷まで治す訳ではない。
だが、十分だった。
これでまだ動ける]
………寄越せ。貴様の全てを。
俺がかわりに、全部 喰らってやるよ。
[男は漆黒に染まる右手を死喰い人の頬へと伸ばす。
顔を近づけ、目を細めた**]
――――勇者を倒すんじゃない。アルシェスを倒す。
―――あなたの思う通りにはさせないよ、女神。
[心の声で猫は言う。
猫はもう、光の剣を女神へと持っていくアルシェスを止めようとはしなかった。]
投票を委任します。
悪魔の司教 リリ・リリトは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
/*
混沌として参りました…。
▼私、▲リリ、●リリ
で一応全部処理できそうではありますが。
いっそ吊襲撃双子で一ターン使ってコミット進行、
が脳裏を過りますが。
召喚獣 チャペは、悪魔の司教 リリ・リリト を投票先に選びました。
魔剣士 フリッツは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
/*
うーん…。とりあえず、リリさん襲撃を見越して此方に。
村の皆が私を吊ってくれることを信じて!
[打ち切りエンドっぽい]
[女神の信徒と、悪魔の司祭。
女神の力届かぬ地ではあるが、さて結果はどうなったろう。
女神の信仰の元、奇跡が起こりえたかもしれなければ、諸共に死する事もあり、やはり奇跡など起きず信徒が魔王城に辿り着く事無く無駄死にする事もあったろうか。]
お手並み拝見と行くぜ。
なぁ、悪魔の司教。
[魔神は嘲笑い、聖と呪の祈願が行く先を見物していた。**]
[久しぶりの感覚だ。何年――いや、百余年前以来の。
数多の屍にのしかかられ、身体をちぎられ、噛まれ。複数に傷つけられる感覚。昔、よくあった出来事。]
ぐあぁ、 やめっ、 あ゛ぁっ
くそどもがっ
[反動で身がちぎれるのも構わずに、ダートは暴れた。弱かったあの頃の幻影を振り払うように、暴れに暴れた。指輪のある右手に屍が手をかけると、奪われまいと指輪を握り締めた。]
――が、あ゛あぁぁぁ……
「それでも、屍は延々とダートを襲い続けた。]
死喰い人 ダートは、信徒 レティーシア を投票先に選びました。
[もしもフリッツが指輪を拾い、そしてはめたなら――
指輪に何の力もない事に気づくだろう。
その指輪はただ、血をすって染まるだけ。**]
召喚獣 チャペは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
/*
指輪を拾いに行ったら隙が出来るかと思ったが、
今更隙を出してもダート様きつそうでありますね。
一体、誰の所為でこんな酷い御姿に!
―森 蔓植物の群生地―
[満身創痍以上の姿になっても死喰い人は抵抗を続ける。
彼の過去は知らない。
ただ、その姿は酷く酷く愉快だった。
指輪を気にしていることを察すれば、集中して右手を狙わせた。
皮を剥ぎ、肉を割く音が、ぐちゃぐちゃと響く]
は、はは…! ざまぁ、ないな。
[痛め付けられ醜く化した相手の頬に、がり、と爪を立てる。
指輪が屍の中へ投げられていく。
あれほど死喰い人は指輪に執着しているように見えたのに。
その行方も気になったが、今は。
物言わぬ指輪より、虫の息の眼前の異型に興味が向けられる]
[斃れそうなのは此方も変わらない。
気力と魔としての本能だけで、詠唱を重ねる]
《―――――――…》
[彼に触れた黒い指先が輪郭を失って、
どろりと闇と同化し、相手の身体を溶かし侵食していく。
堪えがたい苦痛と喪失感が、相手の全身を廻るだろう。
そしてそれは、此方も全く同じだった。
これほど強力な魔物を取り込んだことなどない。
力は得られるだろう、ただ、その先どうなるかは全く分からない]
ごめんなさい。
[虚ろな瞳で男は呟く。
気付けば無表情のまま、両眼から涙が零れ落ちていた。
何に対する謝罪と涙なのか、男自身にも理解できず]
[――――酷く不安定な精神を男は抱えている。
同化しつつある今、相手が気力を持てば、
或いは逆に、取り込まれてしまうのは此方かも知れない。
そして心の底では、男はそれを許容していた。
死喰い人が魔王をも喰らうと言うならば。
己が糧になろうとも、それすらも]
貴様、名前は。
[不自然なタイミングで、思い出したように零す。
もはや瞳に虚ろの色は無く、男は歪に笑うのみ**]
魔王 ケテルは、死喰い人 ダート を投票先に選びました。
[魔の手と溶け合いながらダートは使い魔に声を送っていたが。眼前の男の殺気が突然引き、送りかけた言葉は途切らせた。]
なぜ泣く。
力が手に入ろうとしておるのに、なぜ。
[ダートには心底理解できなかった。理解のとりかかりも見つからなかった。]
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