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[言葉とは裏腹に。
少女の歩は前へ進む。
握りしめた拳に、雷光めいた魔力を滾らせて。
その顔に浮かんでいたのは、まだ少女が知らなかった名の感情。
怒りと、――敵意が浮かんでいた。*]
[幾度も剣を打ち合わせる。
否、アミーの攻撃をどうにか受け止める、と言った方が正しいか。
こちらの攻撃はアミーに届かず、一方こちらは致命傷こそ受けていないものの、確実にダメージは蓄積されている。
それに、何より]
剣が……!
[旅に出る前、鍛錬の時から共にあった相棒とも言える剣。
何の変哲もない量産品のそれを、買い替えることも出来ないままここまで来た。
既に何ヶ所か欠け傷が出来ていたそれは、アミーの重い一撃を受け、急速に消耗しつつあった。
このままでは遠からず折れてしまうだろう]
── はじまりの国・王城 ──
[届くのであれば、ダリアは慈愛のような…暖かな陽を感じるだろう。そして、囁く様に語りかけるだろうか。]
…あのままではあの少年は死ぬでしょう…
…国を背負うという言葉で自分を鼓舞(はげま)し誇り…
[竜で船が攻撃され行く光景は。
――可笑しくて、可笑しくて、堪らなかった。
彼らはさぞや、抵抗虚しく惨めに無残に死んだのだろう]
……く、く、く。
[竜で船が攻撃され行く光景は。
――苦しくて、苦しくて、堪らなかった。
彼らはさぞや、抵抗虚しく惨めに無残に死んだのだろう]
あっ、はは…。 あ、は、は…!
[今、在るべき感情と、湧き上がる感情の相違。
剣を揮う度に擦り切れていく何かと、
其れを心地良く感じ始めている自分への恐怖。
それでも敵は待ってなんかくれないから、
男は魔物を斬ることを止めない。
気分が良い。気持ち悪い。高揚する。吐きそうだ]
[今の自分が何より一番惨めだと、自分でよく分かっていた。
人を救いたいと。
友の意思を引き継ぎながら、真逆のことを繰り返し。
精神を蝕まれ、堕ちていく]
天命を果たせ、天命を果たせ、天命を果たせ、天命を果たせ
天命を果たせ、天命を果たせ、天命を果たせ、天命を果たせ
天命を果たせ、天命を果たせ、天命を果たせ、天命を果たせ
[ぶつぶつと、唱えるのは己が呪印へ込められた願い。
否、それは願いではなく呪いだった。
自分も周りも何もかも、犠牲にしてでも魔王を討てと。
脈々と受け継がれた血族からの呪いだった]
はははははっ……!
[両親はその重みに耐えかねて死んだのだ。
人による呪いで死んだのだ。
知っていた。記憶を無意識に封じていたけれど。
男は本当は、全て全て、知っていた]
―森の中―
[米犬の姿が、声が、使い魔を通して届く。
その姿は生前のひ弱なものから強靭な肉体へと変貌している。
ひたすらアロラ、ユウシャと繰り返しながら、米犬は使い魔を追い、蔓植物の群生地へと導かれる*]
アルちゃん。
ニンゲンってのは、想像以上に愚かな生き物なんだよ。その事、しっかりと目に焼き付けておくといい。
[その言葉が何を意味するのか。そしてアミーは何と答えただろうか。
猫はアミーと名乗るニンゲンが何者であるかは知らない。万が一傭兵団であった時に遭遇していたとしても、記憶には残っていなかった。
だけど猫は知っているのだ。多くの魔物が利害道徳とは無関係無秩序に好き勝手に蠢くのと同じように、ニンゲンもまたそうであることを。
理由はニンゲンであるから、それだけで充分だろうと考えていた。]
――――あまり長引かせるものじゃない。勝手に死ぬことは、許さないよ。
[幾らかの時間が経っても決定打が出なければ、猫は戦いを終わらせようと考えていた。]
― はじまりの国・玉座の間 ―
よくない
[答える言葉は幾分かはっきりとしたもの。]
そんなの絶対に許さない
[静かで。怜悧で。――それが怒気によるものだと気付けたのは、恐らく彼女の表情を見た者だけだっただろう。]
[――人間だ、という声が聞こえる。
チャペの声だっただろうか。今の少女に判断はできず。
アルシェスの声だっただろうか。悲痛な問いが玉座の間に響き。]
《kiihtyvyys》
[『加速』を意味する言葉を紡げば、魔力は全身を包む。
睨み。見据え。――皮膚に浮く竜鱗は隠すことなく。
――硬い鎧がある? そんなものは知らない。
そのまま弾丸の如く
アミーの甲冑ごと殴り砕くべく、一直線に疾駆する。*]
[離れた手を掴みなおそうと伸ばすも、
アロラの歩みを止めることが出来ない。
抗いながら歩みを進めていくも、
逃げるようにアロラは奥へと進んでいく。
子供の幻影が名を呼ぶ。
何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度もなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんども。
レティ、かえろう。おかあさんが待ってるよ、と。]
やめ、て。
[それは毒だ。
優しく染み渡ろうとする毒を、首を横に振って拒絶する。
優しい思い出はあまりにも遠く、短すぎて。
今の自分と、あまりにも重ならない。]
アンジェは、しんだの。
もう、どこにもいないわ。…いないの。
[霧が効かないことに気付いたのだろうか。
拒絶し抗うレティーシアの足元に蔦が這い、
足首から腿へと絡みつき引っ張った。]
ひっ…ぅ、ぁあっ!
[這い寄る不快感に暴れるも、
蔦は横倒しになった身体を引いていく。
引き摺られ、足に、腕に、身体中に小さな傷が増えていく。
修道服が土と血に汚れ擦れて破けていく。
土を引っ掻き、抗う爪の中も同様に汚れ、傷つき、
ひとつふたつ、みっつよっつ、爪が剥げた。]
ゃ、いや、やぁあああああ―――!
[森の中に悲痛と恐怖に染まった声が響いた。**]
── はじまりの国・王城 ──
…惑い探し求む者…ダリア…
…光の剣を…
…ここにある筈です…
…光の剣を探しそれを…
[ダリアか、それともアルシェスが振るうのか。
それとも…。女神は先を続けない。]
[猫が剣の角度をほんの少し傾けたその時、猫にすら反応できなかった勢いを持って、後ろから何者かが突き進んでいく。]
ダリア、ちゃん?
[何が起きたのかを察する事ができずに猫は目を丸くして驚く。
そして警戒するように、妖しい瞳でダリアの行く先を見つめるのだった。]
チャペ、こんな時に何を……。
[チャペの言葉>>242に頷きはしなかった。
けれど、胸が詰まるような思いがして、涙が一筋頬を伝う]
それを、知ったから、どうするっていうの?
人間がいくら愚かだって、僕らは、人間のために戦うしかないんだ。
[アミーの真意はわからないが、魔軍についてどうなるのかと、少年は思う。
同族を裏切り戦った果てに何が残るのかと]
ごめんチャペ、僕は――
[勝手に死ぬな、とはどういう意味だろうか。
死ぬのにチャペの許可がいるのだろうか。
それの答えが出るより早く、ビシリ、と音が鳴って、少年の剣に一筋のくっきりとしたヒビが入った]
あ……
[殴りかかる最中。古の魔剣の伝承を聞く。
一瞬のような、永遠のような時の中で。
今――少女に答える余裕も、伝える余裕も無かったけれど、もしその一撃が無事に終えられたなら、同行者達に伝えることになるだろう。]
私は……、
私の大事なひとたちを傷つけようとするひとはゆるさない。
私のそばにいてくれるひとたちを奪おうとするひとはゆるさない。
もし――私の魔力をすべてだしつくして
おとうさんと同じように、なってしまったとしても
[みんなをまもりたい、と少女は言う。
夢幻の中で。雷光の輝きの中で。
――ちっぽけな殺意を抱きしめて。**]
勇者ではないただの人……ね。
逃げずに私と戦うって言うのは偉いけれど。
[大剣を自在に操り。
アルシェスと何度も切り結んで行く。
相手の攻撃で多少のダメージを受けつつも。
魔剣の恩恵で回復しつつの戦いは、アミー有利のままで推移して行ったが。]
[魔物じゃなく人間だという言葉>>223
そして、それに続く彼の怒り>>230
涼しい顔をして彼女は答えた。]
例えばこの魔剣、普通に冒険者していれば手に入らないわ。
戦乱の中で、こうして王城や神殿に侵入しないといけないもの。
それと、戦い続ける楽しさは魔王軍に居た方が味わえる。
そんなところね。
― 幕間 ―
[光の剣――
それはまだ魔王の元へは献上されていない。
デュラハンにされたこの国の王。
彼の手に今も握られていたのだった。
アミーが居なくなったその後ならば容易に入手できるだろう。
魔術でアンデッドと化しているとはいえ、指示が無ければ勝手に動いたりはしないのだから。]
――ッ
[油断か、それとも慢心か。
相手を人間二人と魔獣一匹と見ていたが故に。
彼女の突撃には対応できず。
出来たのはその突撃に合わせて剣で切り付ける事だけだった。]
[チャペの言う通り
彼女は人間のまま魔王軍に入っていた。
つまり、攻撃力や素早さはあっても。
生身の耐久力は高くない。
竜人の一撃をまともに受ければそのまま吹き飛ばされて。
――こちらの一撃は彼女に通ったか。
それも薄れて行く意識では分からなかった。]
[アミーが斃れればその身体は魔術によって転送されていくだろう。
アミーの持つ魔剣はその場に残る。
相手の生命力を吸い取る魔剣だが、普通の人間であるアミーが使いこなしていたように誰でも扱えるのだった。
むしろ、魔剣に与えられた祝福の分。
普通の武器よりもよほど使いやすいと感じるだろう。
光の剣と魔の剣
玉座の間に残る2本の武具のどちらが選ばれるのか――]
― はじまりの国・王城 ―
[――痛い、と感じた。
一瞬の判断。
歴戦の戦闘経験。
そして、魔軍に堕ちずとも、アミーが持つ本来の身体能力。
彼女を覆う鎧――あしらわれた紋章ごと打ち砕かんと振るわれた拳と
大剣の切りつけによる交錯はほぼ一瞬。そして同時。
胸元から肩口にかけてを、逆袈裟のような形で切り裂かれる。
竜鱗が浮いているとはいえ、肉体の耐久性そのものは
『普通の人間より多少硬い』という程度。
幼さがゆえに、竜のそれには到底及ばない。]
[奔る激痛。
血とともに力が抜けていくかのよう。
――痛い、と感じた。
それはきっと、自身に負った傷よりも。
護ると決めた。許さないと決めた。
それでも――鎧の向こう。
殴りつけた身の感覚は、ほんとうにただのにんげんで。]
……ん、なさ……
[混乱する感情の中で溢れ出そうになったのは、謝罪の言葉。
――その場に倒れ伏して。彼女がどうなったかは見届けられず。]
[《Lopettaa》
彼女を覆う『停止』の魔力が、喪われていく血流を堰きとめる。
――尤も、傷を負った、という事実には変わりはない。
刈り取られそうな意識も。痛みも。
容赦なく小さな体から、体力と魔力を奪っていく。
一時的な生命の維持のためか
半身には、ずっと竜鱗が浮いたまま。
――二人に見られたら、嫌われるかもしれない、という心は
意識が繋ぎとめられている間に伝えないと、という心に塗り潰され]
あ………しぇす、さん
……ゃぺ、さ……
――けん、けん、を
[うわごとにように呟く言葉は、彼らに届いたか。
――果たして二人が、首無しの王が持つ光の剣を握るのか
アミーが持っていた魔の剣を握るのか、はたまた両方か
それは、今の少女にはあずかり知らぬこと。**]
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