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信徒 レティーシア は、竜の子 ダリア を占った。
次の日の朝、国王 ケセド が無残な姿で発見された。
《★占》 竜の子 ダリア は 人間 のようだ。
北へ視線を向けてみれば峻厳な岩山が見える。
魔王城へ至る道程は困難を極め、戦いは激しさを弥増すだろう。
現在の生存者は、魔王 ケテル、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ、お米犬 タンガリザ、召喚獣 チャペ、戦士 アルシェス、射手 エステル、青年勇者 アイン、死喰い人 ダート、月虹 アロラ、魔剣士 フリッツ、信徒 レティーシア、黒騎士団団長 アミー、竜の子 ダリア、悪魔の司教 リリ・リリト の 14 名。
― ゴルゴンダ 山路 ―
あっけないな……。
教会の者達も期待はできないか……。
[眼下に見下ろすゴルゴンダの惨状。
地獄の釜のような業火の中で幾つの命が失われたのだろうか。
身を寄せた教会も既に崩潰しているのか、瓦礫ばかりが目立つ市街から判別する事はできない。教会に立てこもり投降も許されない絶望的な戦いを想像しながら溜息を漏らす。]
会戦で負けたのではない。
防御を固めていたゴルゴンダが切り崩された。
一国では対処できない諸王は理解できたはずだが……。
[勇者を魔王にぶつけるという投機的な作戦を続行しながら諸王国連合軍の形成という形になるのか。それとも、利害の不一致による小同盟の乱立だけで終わってしまうのか。
兵権を手放さない王同士の連合軍は魔王軍相手にどの程度の戦果をあげることができるのだろうか。
魔王後の世界を考えれば、同盟の長が覇王や上王の座に最も近いと考えるのも自然な事。大義のためにと説かれ王権を手放した末に国と兵を奪われ用済みとまでに処分される……そこまでいかなくとも政治に関われない僻地で惨めに一生を終える。
多大な犠牲を出しながら戦い抜いた末に、兵を温存した他国の王に攻め滅ぼされる。そんな結末を良しとする利他的な王とそれに殉じる貴族はどの程度いるのだろうか。
王権を手放すぐらいならば民を道連れに滅亡の道を選択する王が多数派を占めても不思議では無い。
大義名分を掲げ勢力拡張を目出す小同盟どうしによる戦闘。そんな未来すらも見えてくれば、女は再び溜息を漏らした*]
[かのゴルガンタの戦いで重傷を負った、ことになっている猫は眠っていた。
もっとも、安静にできるベッドがあろうはずもなく、洞窟という程にも及ばない洞穴の地べたに気持ち程度の布を敷いた上に寝かされているだけなのだが。
他の傷ついた者がどうしているか、それは猫には関係のないこと。猫は独り思案にふけっていた。]
あの子達は一体何を思って過ごしているのだろう。
[久しぶりに魔王配下の軍勢に出会った。
随分と大々的に動いているようで、さらに勢力を拡大するのは時間の問題に思われた。魔の者として、それは好ましい事に他ならないのだが、猫にはどうしても理解できなかった。
魔の者とて、皆が魔王の下に就いている訳ではない。猫のように勝手気ままに行動している者も数多い。自分を生きることに必死で、身の回りの他には頓着が無い。
そんな猫にとって、ああして組織立って動き、見ず知らずの町を滅ぼすことの価値は分からない。
猫も魔獣だ。好奇心でニンゲンを殺した事は一度や二度ではない。だがそれは自分の目の前に偶然ニンゲンが現れればこそだ。
もっとも、あの者達とてそこに町があるから滅ぼした、というだけなのかも知れないが。
それでも、あれだけの規模だ。誰かが計画せねば実行はされまい。さらに言うのならば、なぜ魔王はその憎悪を広くへ向けるのだろう。]
[その点、勇者ってのはさらに面倒だ。
世界を救うなどと宣うが、勇者はその世界の何を知っていると言うのだろうか。長くの時間を共にしてきたが、あれはただの青年だ。
それとも他の勇者は真理を掴んでいるのだろうか? いいや、たかがニンゲンだ。自分にはそうは思えない。
ならばなぜ、いとも簡単に世界を背負うことができる。今のこの瞬間に、誰がいて何をしているのか。それすらも分からない。何も知らないものを、なぜそこまでして守ろうとすることができる。]
どうして……
[魔物が、ニンゲンが、今日も必死に食い繋いでいる。一方で魔王が、勇者が、未来を賭けて戦っている。
それは紛れもない同じ現実のはずなのに、手の届かない遠くの出来事のようで、夢幻のようで。
そういや、そんな面倒な勇者とやらに、どうして自分はここまで付いてきたのだったか。
敵に潜り込み危険を察知し回避するため?
本当にそれだけなのだろうか。]
チャペも、随分と面倒な猫になったもんだね。
[猫は呟くと、可笑しそうに笑った。]
投票を委任します。
魔剣士 フリッツは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
>>1:223
[ 悪魔司教の関心は、退却を行う剣士らからは離れていた。
城塞都市ゴルガンタの陥落は最早不可避であり、自らの持つ闇魂石。
そこに死した多くの魂が満足するまでに封入される事のみである。
魔剣士や騎士は確かにその能力は高いのだろう。
しかし、退却を決め込めば、最早ゴルガンタの陥落にも
そして自らの予定の妨げにもならない。
だから。剣士には最早興味を喪っていた、筈なのだが。 ]
……?
[ レティーシアを知っているか、という問い掛け。
こてん、と首を傾げる反応。レティーシアという名もそうだが
其れに反応した自分自身にも疑問を感じた仕草だが
果たして剣士は目にする事が出来ただろうか。
結局、引っ掛りは欠落した記憶の糸をどれだけ手繰ろうとも
レティーシアという名に対する記憶を手繰る事は出来ずに
リリは数分は首を傾げたままであったが、その後は
"考えても仕方のない事"と処理し、魔軍の殺戮を眺めていた ]
戦士 アルシェスは、魔王 ケテル を能力(守る)の対象に選びました。
― 山路 ―
[主人が情勢を懸念する傍らで、男の意識は別の場所にあった。
戦時に目の当たりにした、圧倒的な力を持つ死喰い人や悪魔司教。魔王の側近には、他にも実力のある者が控えているのだろう。数で押してもどうにもならない。それどころか、敵は屍をすら利用する。
…力が足りない。まだまだ足りない。
自分が天命を果たすために、すべきことは何か。
天に差す光にはなれない。闇を取り込むことしかできない。
ならば、]
アロラ様。
[無表情の男は、感情のない声で続ける]
北へ、向かいましょう。
[諸国の向う先に感想を述べることも無く。
事実、憂いても何もできない立場ではあったが。
淡々と当たり前のことを告げて、歩き続ける*]
/*
なんでこんなに痛々しいPCになってしまったんだろう。
セルフバッドエンドを目指していたらこうなっていた…。
ただ、何となく皆と路線が違うことに気付いた頃には、
手遅れだったんだ…(ふるえ)
早くPCが死なないと、
PLのメンタルが死んでしまう…!
ある意味、最悪のバッドエンドですよ…!
ダリア「んーじゃあ私達はどこから始めよう? 悩ましいね」
アイス「システムメッセージが(若干バグってるが)岩山について口にしてるから、その辺に触れておきたいよな。何となく」
ダリア「昨日の魔王さんノルマも達成できてないから(兇刃)その辺も拾いたいよね」
ああ、そうだな。
国に事態の解決が図れるとは思えない。
我々の手でカタをつけなければ。
[火消しを行いながら政治的融和が進む事を期待していたが事態は予想以上に悪化して行く。フリッツの言葉に頷き紡ぐ言葉に多少は失望の色が滲んだかもしれない。]
まるで暗殺者だな。
前線に出てくれれば、まだ見込みはあるがあの領域を踏破してからの暗殺となれば……。
[この戦力で正々堂々等と騎士物語のような振る舞いは望めない。なんとか魔王の元へたどり着き息の根を止めなければいけない。成功の期待できない片道切符の玉砕戦法。残された選択肢に自然と表情は暗くなる*]
[さて、玉座の間の前でダートは何を告げただろうか。
いずれにせよエンフェルケスーカの渡り人は幾何か言葉を交わせば姿を消したことだろう。
人間達が事態に慄き、勇者候補を急き立てるならば良しである。
尤も、そうしなければ次は自分達だと自覚はしていることだろう。
綿で首を絞めるかのように、緩やかに死へと誘おうか]
― ゴルガンダ ―
[乗せてもらえるかと問えば>>1:268、アイスは黙って頭を下げた。
乗れ、と言っているのだろう。
小さくありがとう、と囁いてその背に乗る。
バルコニーから飛び立つその時、肩を何かが掠める。
振り返れば剣を投げつけた兵>>1:279の姿。
その姿はこの町に詳しくないレティーシアには魔のものと見分けが付かない。]
っ、アイスさん!
[呼ばれた名に呼応したのか、竜は急降下していく。
追撃の様に飛ぶ剣や矢をその硬い鱗で弾き飛ばし、ただ一人を目指して竜は飛ぶ。
地表間近で勢いを殺し、低空飛行し竜は大地へ降り立つ。]
ダ…っ、フリッツ?あなた、何故ここに、アロラ様!?
ああ、もう。今はいいわ。話は後!
[ダリアに声をかけようと口を開くが、見覚えのある姿に気をとられる。>>1:287
けれど、今は世間話をしている暇はない。首を横にひとつ振って、切り替える。]
[助けなければ、と叫ぶアイン>>1:285にどこか冷めた視線を向けた。]
…この町の領主は逃げたそうよ。
あなたたちも逃げなさい。
フリッツ。10フィート東に村があるわ。
はぐれたらそこで落ち合いましょう。
[腰に巻いた細長い管に入った各種回復薬ごと、レザーベルトをフリッツへと投げる。
かつて旅をしていた頃に使っていたものより効果は高いものに変わっているが、薬の配置は以前と変わらない。
薬の位置は、「いざとなったら勝手に使って。そうね、私が死にそうな時とか?」等と冗談交じりに伝えたことがあるから、おそらく大丈夫だと思う。
そして各々、ゴルガンタからの脱出を開始したことだろう。*]
[>>10失望の色が滲むアロラの言葉を聞く男の顔に、
感情の色は表れない。
ただ、やはり彼女を主と定めて良かったと思う。
この絶望的な状況においてなお、歩みを止めぬ彼女に。
その紡ぐ言葉の最後は暈される。
何を言おうとしているのかは理解できる。
これまで以上に、
あらゆるものを投げ打つ必要があるだろう旅路。
主人へ視線を映し、表情が陰っていることに気付く。
男は我に返り瞬くと、視線を伏せた]
………その分、居場所が分かりやすくて良いです。
あの近辺ならば何かあっても、
人間を巻き込むことは無いでしょうし。
[慰めにもならないかもしれない言葉は、静寂に溶けた。
>>2休息を挟みながら、山越えは数日間に及び。
絶壁の岩場を越えれば、やがて小さな村へ辿り着く*]
戦士 アルシェスは、青年勇者 アイン を能力(守る)の対象に選びました。
― 天空 ―
[配下の面々から聞いたダリアとその竜を探して天を駆ける。
もう勝敗は決しているのだから、あくまで殺す為ではなく。
その能力に興味を持ったが故に。]
まさか、地上を這って逃げるわけにもいかないでしょうし。
飛んでいれば見つけられるとは思うのだけれど、ね。
[懐から薄緑色の小瓶を取り出すと翼竜に振りかけた。
自身は誰かを斬れば回復するのだが。
竜の方はそうもいかないのだから。
城下町などで買えば随分と高額になる薬だったが。
奪ったものであるから気にもせずにもう2瓶取り出して竜へと降りかけていた。]
……! ぼ、僕は、大丈夫……!
[満身創痍であることは見ればわかるだろう。
怪我と疲れで動くたびに全身が痛む。
左手を包み込まれれば、その温かさに安堵して縋りつきそうになってしまう。
今はそんな場合ではない、勇者が重要な選択を迫られているのに]
[その時、傍らから冷たさを孕む声が勇者に向けられ、こちらの名を呼んだ>>1:290]
え……。
[無理やりにでも連れていく、と、その言葉に目を見開き。
魔剣士を見、そして視線をアインへ向ける。
足手まといになる自覚はあるので、それでも連れていくと言ってくれた、その言葉が胸に沁みて。
勇者と共にあるべきという、自身の在り方が揺らいだ気がした]
/*
フリッツ、皆に死亡フラグを立てて回るのは止めるんだ!
まあ、レティーシアさんは安全圏にいるから、へーきへーき。
ところで私は貰った回復薬を、
チャペさんに使ってあげるべきだと思うんだ。
イメージ的には、
竜の背中:ダリア、レティーシア、アルシェス(重症)
で、他が山路かなって。チャペさんは竜が飛び立った後に合流したイメージでした。何となく。
[チャペとアルシェスが山路を行くならば、
レティーシアから貰った回復薬が早速役立つことになる。
もっとも拒まれるならば、無理にとはしなかっただろうが。
態々、困難な道を選ぶのかと内心驚きつつも、
それ程までに慕われているのだろうかとアインを一瞥し。
"後で礼を言っておけよ"と、付け足して*]
すまない。
[領主は逃げた。
想像どおりの状況に苦笑すらも浮かばない。
回復を提供してくれたシスターに謝意を向けて陸路で脱出を図る]
― カドゥタ村 ―
[ゴルガンタから落ち延びた先。
寒村カドゥタの村民は老人ばかりだった。
聞けば魔軍のゴルガンタ侵攻の報を前に動ける若者は村を捨てて逃げ出したという事。
最後を村で迎えたいという村長の顔には強い諦めの色が宿っていた。]
― カドゥタ村集会場 ―
さてと。
皆はこれからどうするつもりだ?
[休憩所として提供された村で壁に背を預け、カップに注がれた薬湯に口を付ける。この場に集う面々を見回し、今後の方針について質問を向けた。]
―― 竜の玄室 ――
[ ゴルガンタ城から飛び去る竜を眼に納めつつ、戦後処理の虐殺
それによって黒魂石が一杯になった事を確認した悪魔司教は
勝利、そしてその後の略奪に湧く魔軍を尻目に一人、別の場所へ。
そこは魔神が"精々面白い使い方をしろ"と言っていた竜の死体
魔素をたっぷりと含んで、瘴気に満ちた邪竜の亡骸が安置された場所
リリ・リリトはゆっくりと歩を進め、竜の亡骸を見やる。
くす、くす、と楽しそうに笑いながら、ゴルガンタ攻防戦にて
死した人間の魂、魔軍兵士の魂、それらをたっぷりと封入した魂石
"黒魂石"と呼ばれるその外法の品は、元々人間由来の代物だ。
死霊術師と呼ばれる者達が、様々な祭具、儀式を生み出す為に
この世界に生み出した魂の入れ物。
特に人間の魂を非常に効率よく封入できる品がこの黒魂石。
様々な用途に使える非常に使い勝手の良い魔道具だ。 ]
[ 悪魔司教リリ・リリトは黒魂石を掲げ、神聖語の朗唱を行う。
朗唱は続き、そしてある一節を踏み越えた段階で、黒魂石が蠢く
小さな光が、黒魂石より竜の死骸へと吸い込まれてゆく。
そしてそれを契機として、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ…
次々と、黒魂石に篭められていた魂が竜の遺骸へと吸い込まれ
その間も朗唱が続き、竜の遺骸は徐々にその姿を取り戻してゆく
それは邪竜と呼ばれていた頃のもの。
鋼鉄をも防ぐ強靭な鱗、複雑な魔術を扱う知恵、
そして天空を自在に駆ける事が出来る翼。]
― カドゥタ村集会場 ―
さてと。
皆はこれからどうするつもりだ?
[休憩所として提供された集会場。
カップに注がれた薬湯に口を付けた後、この場に集う面々へ今後の方針について質問を向けた。]
[《死者の蘇生(レイズ・デッド)》よりも遥かに高度で複雑
そして神に対する冒涜的な奇跡を、多量の人間の魂の助けを得て
肉体の再生を奇跡にて行い、魂の再生を、多数の魂を用いて行う
それは《復活(リザレクション)》というよりは
《転生(リィンカーネーション)》と言うに相応しい。
竜を構成する魂は非常に強大。
一つ一つが小さい人間の魂をたくさん集めてこねまわして
魂の器というべき肉体に注ぎ込めばよい、という乱暴極まる原理
それで誕生した歪なる竜が、この『邪竜』だった。 ]
[ 全ての魂の封入の終わった黒魂石は、その役目を終えた瞬間
粉々に砕け散って、風に撒かれて消失してゆく。
朗唱は終わり、死が満ちていた玄室内に生命の気配が宿る。
ゆっくりと、眠るような亡骸であった竜はその首を上げ――
このような歪な形へと成した悪魔司教に対して――
そう、憎しみを抱いていた。
竜というものは自尊心の高い生き物であると言われている。
他は兎も角、この邪竜はそのようだった。
自身の構成する魂が脆弱な人間を沢山放り込んで出来た代物
それを自覚すれば、このような無礼を働く司教に怒りを持つ事
自明の理と言える事だった。
目にも留まらぬ速度で振るわれるその腕、その爪。
それは如何な防御を講じていたとしても、悪魔司教の身体など
吹き飛ばし、壁に叩きつけること容易な一撃は
しかし、風圧にてローブを、髪を浮かせた程度で
悪魔司教の身体を捉える僅か手前で静止していた。 ]
[ "制約(ギアス)"。一種の呪いであり、
その存在に怒りを、その呪いに負けてしまう自分自身にも怒りを
抑えきれぬ怒りは、咆哮として現出する。
そのワー・クライは心弱き者でなくとも、熟達した者達でなければ
竦み、怯え、恐怖する生物の王者の咆哮だ。
それを目の当たりにしても、リリ・リリトは哂っていた。
竜は咆哮に混じって呪詛を繰り返すが、悪魔司教は何処吹く風。
新たに手に入れた道具をどのように使えば効率よく絶望を撒けるか
それを思案していた。 ]
── 竜の玄室 ──
[リリ・リリトが向かったのは、アミーも使う組み上げられた魔術による帰還魔法>>0:329>>0:383か、移動魔法か、その類でだろうか?]
[魔と魔素に浸されたもの。
邪竜は、魔の元へ付いた竜>>121>>0:432であり、
魔の地に永きに渡り住まった存在>>1:126。
永き生であれば言葉も喋れたやもしれないが、さてこの竜はどうだったか。何にせよ、咆哮に呪詛繰り返すのみか。]
[邪竜が討たれたのは、魔王にか勇者にか、それともまた別のモノにだろうか?
魔王の軍門に下ったのであれば、何時かの時代の勇者であるやもしれないが、さて、魔神は知っていても言葉にはしなかったろう。
何にせよ、多量の魔素を含む時間が経過していたのは確かだ。*]
― カドゥタ村集会場 ―
[そうして辿り着いた先、老人ばかり残る村で集会場へ集まり。
一行の中心人物となりつつあるアロラから質問を向けられた>>28]
あの、僕は……勇者さま、アインの意見に従います。
[それが大前提。と前置きはしつつ、それでも意見をと促されれば]
僕らの目的は、魔王城に行って魔王を倒すことで……。
他に、何かやるべきことがあるのでしょうか?
[政治的な駆け引きなどは思考の外だ。
少年を突き動かしているのは英雄譚への憧れだけで、道程が如何に困難であれ真っ直ぐぶつかる以外の選択肢を考えていない。
この期に及んで、と、自分と全く異なる視点から世界を見ているような彼女は思うだろうか*]
― 脱出 ―
[遠ざかりゆくゴルガンタ。
果たしてそこにどれだけの人間が住んでいたのだろう。
少女が初めて訪れた時、楽しげに店を出していた人々は、……一晩にして怨嗟と呪詛を吐き出しながら、魔物の群の中に呑み込まれていった。]
……そう、だね
[レティーシアの言葉>>30に、小さく頷く。
城の上から聞こえた兇刃を放った人々の言葉が。子を護りながら死んでいった誰かの姿が。……助けを求めて泣き叫びながら、魔物に捉えられ、嬲られながら痛みと恥辱を与えられた人々もいたのだろう。
登り来る朝陽が眩しい。正面から見つめられない程の輝き。
振り返っても、街からはもう何の音も聞こえない。悲哀も、怨嗟も、かつてあったであろう喜楽と慈愛も。全てが等しく、静寂に塗り潰されていた。]
――――、なさい
[風に紛れて消えた言葉は、謝罪の声。
誰に向けたものであったのか――分からないままに。]
― 村へ向かう空 ―
え………?
[レティーシアの言葉とアイスの反応に、遅れてようやく少女は気付く。
慌てて視線を向ければ、――確かに翼竜らしき影が見える。>>15]
ほんとうだ
……ちょっと、ここからでは判断は難しいけれど
[昨日、すぐに魔軍の竜であると分かったのは、偏に村を襲っていたがゆえにだ。ただ空を飛んでいるだけの姿では、どちらのものとは判別はつかない。――否。]
わかった
ちょっと遠回りしよう
アイス、お願い
[竜は少女の号令に答えるようにして、小さく鳴く。
そのまま低空の飛行へと切り替えて、山をぐるりと大回りするように飛んでいく。
――自然、フリッツ達と約束した村への到達>>13 >>16は、少し遅れてしまうことになるか。]
― カドゥタ村集会場 ―
[やがて提案した村>>13へと辿り着く。
移動手段の関係上、数日間かけた山越えの面子よりは早い到着となった事だろう。
彼らが来るまでは教会を通じ各地へとゴルガンタが落ちた事を伝えた。
そして老人ばかりの村>>23の中で近くの魔物退治を引き受け、時には畑の世話をすることもあっただろう。
暇が出来れば薬草を探し、回復薬を作っておく。
休めるときには休み、働ける時には働いて彼らを待った。
やがて村にやって来た面子に、柔らかく手を振って迎え入れた。
休憩所として提供された集会場で顔を合わせた面々には、
知らない顔も並ぶ。胸に手を当てて、名乗った。]
トルニータ信徒のレティーシアです。
一応杖術も出来るけど、基本は魔法使いです。
よろしくお願いします。
[簡単に自己紹介をしていれば、アロラがこれからを問う。>>26
アルシェスがそれに対し答える>>34のを聞いて、自身の意見を述べる。]
北部…魔王の領域は毒の沼地と不毛の大地。
その地に住む生き物も多くは毒を持つそうです。
毒をより分けることの出来る種族なら、食べられるとか。
[その場にタンガリザやチャペが居れば、少し視線を向けるか。
魔王の地に住む魔物でありながら知能を持ち喋ることの出来る種族。
美味しくは無いが、食べられるらしい。
が、今は言わなくてもいいだろうと口を噤む。]
かの地まで辿り着いた人の話は聞きません。
ですが、魔王を倒しに行くのなら。
少なくとも一人頭ひと月分の食料は必要でしょうね。*
― カドゥタ村集会場 ―
[集会場にてカップの薬湯に口を付ける。
…物足りない。欲しいのは、これではない]
私はアロラ様と共に。
―――…北へ向かうだけです。
[敢えて口にしたのは、他の集った面々にも意思を伝える為。
それから地図を取り出すと、集会場の机に広げた]
今いる村が此処。
北方は地形の情報が不足しているが、
過去の勇者の記録からも魔王城の場所は此処で違いない。
周辺は殆ど不毛の地で、毒の沼しかないと聞く。
其処に至るまでに、最短で進めば経由する集落は三つ。
…まだ滅びていなければだが。あまり期待はしない方が良い。
[要するに此処が最後の補給点になりかねないと、淡々と事実を羅列していく。最後、レティーシアの言葉>>38に頷いた*]
……逃げられたかしらね。
まぁ、良いわ。
いずれ会う事もあるでしょうし。
[そう言うと、翼竜は元の空をゴルガンタへと戻って行く。
道中で難民を見つければ炎を吐きかけるようにと促したかもしれないが。
目立つほどの戦闘は無く、帰還しただろう。]
―― 魔王城・玉座の間 ――
[ ゴルガンタ攻防戦より幾日かの後。
竜を従えて魔王城へと戻ったリリ・リリトは自分自身の考えるプラン
それを実行に移す許可を貰うべく、魔王の元へと訪れる事を決めていた。
リリ・リリトが構築したのは単純明快なプランといえる。
人類側の抵抗の象徴ともいえるゴルガンタのあっさりとした陥落は
人類側の抵抗力が魔軍の調略に対して窮めて無力である事
その証左とも言えた。
そこで、はじまりの国、その他周辺の有力都市に対して
都市を維持する多数の村落を破壊、攻略し、多数の難民を生み出し
社会不安やゴルガンタの焼き直しを彷彿とさせ、自壊に追い込む。
これが、悪魔司教の構築したシナリオで、
それには諸将の協力が必要不可欠だ。 ]
私は……槍戦士のアロラだ。
[余計な肩書はこの場に必要無い。
自己紹介は極めて簡素なものになる。]
シンプルイズベスト。その通りだな。
人類連合軍対魔王軍という構図を期待していたがそれをのんびり待っていれば人類が滅びてしまいそうだ。
"勇者"による魔王討伐。これしかないように思えるが……一人頭ひと月分の食料か。
[厳しい現実が伸し掛かる。
そんなものを背負いどの程度の戦闘がこなせるだろうか。荷馬車を連れての旅となればさらに行動の自由度は減ってしまう。
アインや他の者はどう思うのか視線を向けた*]
[ 大都市を維持するためには周辺に多数の農村が必要となる。
それらを悉く潰して食糧生産を止めさせ、
更に農村の住人を食い扶持として大都市に難民として追い立てる。
各都市間で食糧の融通など出来ないように同時多発的な一斉攻撃を行わなければならない。更に、準備段階として、都市内部に備蓄してある食糧の買い上げを行い崩壊を加速させる必要もある。
荒唐無稽と取られ、弱腰と言われる計画かもしれない。
しかし、人類の希望を最も効率よくそぎ落とすには、他の誰でもない人間自身の自滅によって自壊してゆくのが一番効率的であろう
それに、ゴルガンタの崩壊は人類の自壊という作戦が有効である事それを証明していた。
食糧の買い上げ、殺戮を伴わない破壊
そして真綿でゆっくりと締め上げるような崩壊。
果たして、この作戦は諸将の興味を引くことが出来るだろうか。 ]
― 魔王城・玉座の間 ―
……そうね、良いんじゃないかしら。
[彼女の提案した作戦を脳内で反芻して吟味する。
使い魔に命じて地図を持ってこさせると、ダーツを投擲して目的となる街を次々と貫いてから。]
そうして溢れ出た住民たちは。
大都市へと集まって行くわけだけれど。
また、魔王軍で攻撃するのかしら。
それとも、そこにも何か面白い趣向が?
[次のアイディアは何かあるのだろうかと。
興味深そうに彼女の顔を見るのだった。]
― カドゥタ村集会場 ―
[辿り着いた村では、あの夜に顔を合わせた人々が話し合いを始めていた。
苔色の竜は、今は傍らにはいない。村に入る前に、近くの手頃な洞窟で待ってもらっている。――それでも、老人達が少女を見る眼は、何か小汚いものを見るようであったか。]
――――、
[無論、政治的な話や細かい計画は、少女の理解し得るところではない。けれども下手の隅で、彼らの話に熱心に耳を傾ける。
理解できる、できないではない。しなければならないのだ、と少女は思った。]
しょくりょう……
[確かにその問題もある。とは言え、これだけの人数の食糧を運ぶというのは竜であっても現実ではない。また、運ぶというのも難しい話だろう。人より大きいというだけで、アイスは竜種としてはそこまで巨大というわけではないのだ。
そもそも――食糧を用意できなければ?
彼らは各々の知識をかけて話し合っているというのに、これといった提案が思い浮かぶわけでもなく、己の無知がゆえに生まれる自身の沈黙に、少女は知らず俯いた。]
― カドゥタ村集会場 ―
[辿り着いた村では、あの夜に顔を合わせた人々が話し合いを始めていた。
苔色の竜は、今は傍らにはいない。村に入る前に、近くの手頃な洞窟で待ってもらっている。――それでも、老人達が少女を見る眼は、何か小汚いものを見るようであったか。]
――――、
[無論、政治的な話や細かい計画は、少女の理解し得るところではない。けれども下手の隅で、彼らの話に熱心に耳を傾ける。
理解できる、できないではない。しなければならないのだ、と少女は思った。]
しょくりょう……
[確かにその問題もある。とは言え、これだけの人数の食糧を運ぶというのは竜であっても現実ではない。また、運ぶというのも難しい話だろう。人より大きいというだけで、アイスは竜種としてはそこまで巨大というわけではないのだ。
そもそも――食糧を用意できなければ?
彼らは各々の知識をかけて話し合っているというのに、これといった提案が思い浮かぶわけでもなく、己の無知がゆえに生まれる自身の沈黙に、少女は知らず俯いた。*]
はじまりの国か。
勇者共は、よくあの国から出発する。
辺境の国だが豊かな気候。
軍事力も無い国だが、だからこそだ。
[もっと栄えた国より物価も安いが反面、魔王城より離れている為に、出没する魔物や魔獣も人間でも容易く倒せる者が多い。]
食料……。
[不毛の地を進むに当たり、最低でも1ヶ月の食料は必要。
そしてこの先補給の当てもない可能性があるという]
それって、すぐ手に入れられるものですか?
……あ、いえ、僕はあまり路銀を持っていないのですけれど……。
[戦利品は確かタンガリザに預けていた気がするけれど、彼は今この場にいただろうか]
でも、出来る限りは、準備をしてから進みたい……です。
[今まで食うに困ったことはない少年にとって、荒地を進む旅は決して楽なものではなかった。
それ以上の飢えや渇きが待ち受けていると思えば、どうしても不安はあった。
それでも、アインが進むべきと言えば従うのだろうが*]
―― 北部・魔王城 ――
あの国の王の首、獲って来るが良い。
王家の女子供は連れ帰り、魔物共の苗床にしろ。
[現国王の名前は何だったか。
もし、悪魔の司教リリ・リリトが、王の生首だけ生かせるなら、苗床にされる妻や娘を見せながら、絶命するまで精神と残る痛覚を利用して拷問にかけるだろう。絶望の中で殺してやる為に。*]
路銀よりも、食料があるのかどうか。
その点を考えた方がいいかもな……。
あとは竜及び搭乗者による強襲作戦か。
そうなれば人員は3名程度になるが……。
どちらが現実的な策なのか。
[フリッツの広げた地図を見ながらプランBを提案するがこちらも玉砕戦法といった面では大差は無い。]
[猫の傷の治りは人の目にはすこぶる遅く見えたことだろう。
その分余計に回復薬は使われることになる。
カドゥタ村集会場につく頃、ようやく見た目の傷は目立たなくなっていた。]
ちょっとちょっと、何その目。毒のあるものなんて食べないからね? チャペを化け物と一緒にしないでよ。とてもデリケートな猫なんだからさ。
[レティーシアの視線に頬を膨らませて不満気にする。
ある意味ではそれは真実である。正確に言えば、猫はそのような枠組に入らない存在なのだが。
だが猫はそんなことよりも、気が気でないことがあった。]
[ 魔王の許可の言葉に嬉しそうに頷き
興味を示したアミーに正対して、一振り手を振りあげる。
その瞬間に魔王の間にすらも届かんとする咆哮。
それはリリ・リリトが玄室により引き連れてきた邪竜の咆哮。
人類に対して恐慌を与える存在としてこれほどに相応しい存在はいない。 ]
……?
[ しかし。魔王の言葉(>>51)に、リリはこてん、と首を傾げた。
王の首級を上げる。それは言ってしまえば功績の証といえるし
その役目は他の諸将に与えられるべきなのではないか、と
そういう疑問があったから。 ]
/*逃亡ルートの無さと全員ゴルガンタで全滅フラグガン立ちに見えたのと、村趣旨を踏まえた今後の進行を考えると魔王城ルートをとった方が良いように思えたのと、2dでの死にロルに必要な時間を予想して早めの場面転換が必要と考え、代償をとりつつチートを実行したのです。
それでも遅かったですけどね…*/
― カドゥタ村集会場 ―
[竜、と言われれば>>52、思わず顔を上げる。]
アイス……あの子は
あまり多くの人や荷物をのせてはとべないと思います
あと、熱いとか寒いとか……
そういったものには耐えられると思うけれど、
それ以外のものは、分からない、かな……
[彼らの話を聞いていれば、人間にとって未知の領域であることは分かる。単純な気候変化以外にも、特殊な環境が待っていると想像するのは難くない。]
…………、
[案、という程のものではない。
ただ、少女には一つ気になっていることはあった。
いつか、女神に授けられた言葉。忍び込んだ聖堂でも読み耽った、創世神話の神樹。その元へ向かえ――という、未だに分からない言葉。
口を開こうとして、……結局、喉の奥に押し込んだ。]
[ナジからは、人の手で屠らせるべく王らを逃した事を聞けたであろうか。もしも王へいたる道にとエンフェルスケーカへ案内されるならば、ダートはがんとして断る事になる。魔のものらしからぬ恐怖を胸に抱きながら。
いずれにせよ、使い魔や刻印兵をその地に放ち、王の足取りを追わせる。
じきに王に訪れる非業の死を見届けるまで。*]
[ないものねだりはできない。
引き返すことを選択肢に入れないのであれば、数少ない無毒な物を探すか、毒が少量である物を覚悟の上で口に入れることになるだろう。猫にとっては平気なことだ。
だがそれ以上の問題がある。
今の面々を見て持っていくことのできる限界の食糧。それが尽きる事の予測される範囲。猫にとって、その場所は絶対に侵させてはならない土地だった。]
ま、待ってよ。解毒剤だって、効くとは限らないんだよ? それに、食料調達のために一々戦っていたんじゃ、魔王城に着く頃にはみんなへたへたーだってば。
[猫の目に初めて焦りの色が浮かぶ。]
岩塩がある道なんかを探して、持っていく食料も少ない量で栄養のあるものにすれば……
[無論、それには膨大な時間がかかることは火を見るよりも明らかだった。]
/*
やはりそうなっちゃったか(辛そうだったからね)。
お疲れ様だよ、エステル君。
もしも、プロの把握ミスや、エンフェルケスーカ辺りで居辛くなっていたなら、ごめんねなんだけれども。
― カドゥタ村集会場 ―
……うん
[頷きは、少女とフリッツにのみ通じるものか>>60。
あの夜からずっと、硬くなっていた表情が僅かに緩むも、続きの言葉を促してくれた二人に、一度深呼吸をする。]
私、前にめがみさまに話しかけられたことがあって
その時に、「はじまりの国からしんじゅの元へ向かえ」って
……どういうことかは、分からないけど
[いつか、フリッツとであった聖堂で聞かされた言葉>>0:651。
役に立つ話であるのかも分からない。少なくとも、創世神話で語られるような存在>>1:268が、彼らが交わす現実的な諸問題を解決する何かを秘めているとは到底思えなかった。
それでも、行き詰まりかけているこの状況の助けになれればと、言葉にして伝える。*]
[兵達は思うがままにゴルガンタを略奪した。
祈る者の失せた教会には豚頭どもが入りこみ、暴虐の限りを尽くした。美しかったステンドグラスは色の欠片と化し、女神像の鼻はもがれ、花や紗の代わりに下品な落書きを施された。
今やゴルガンタにかつての面影はない。
そこかしこが燃え、煤けた煙を上げている。市のテントは引き倒され、打ち捨てられた果実を小鬼が貪っては吐く。子供らが駆け抜けた通りに響くのは歓声ではなく、悲鳴、嬌声。
刃に斃れた者はまだ幸福だ。生きたまま捕らえられた者には地獄の苦しみが待っている。
兵達が欲望を満たした後、自身のために数人の捕虜をともないダートは魔王城へと帰還した。*]
私は元々北へ進んでいたし、北に行くことになりそうね。
[チャペの苦情>>53に苦笑して、ごめんなさいと笑った。
その場に居る面々の話を聞き、ひとつ頷く。
アルシェスの準備についての話し>>50に口を開く。]
路銀は私もあまりないわね。
これまでの旅も、自給自足している事も多かったもの。
[ダリアのアイスについての言葉>>57に少し考える。]
そう、ねえ…。アイスさん、あまり乗せられないのね。
竜…アイスさんに荷物だけを運んでもらって、
全員で徒歩や騎馬で行く方法もあるわね。
[フリッツの現地調達と解毒薬について>>58、ひとつ頷く。]
現地調達できればそれが一番ね。
…ここで手に入る薬草で作れる解毒薬なら、私が作るわ。
ただ、北部でも効果があるかは、正直分からないわね。
んーとね、リリ。
私は貴女が十分にやれるのを知ってるけれど。
他の魔王軍にはまだ示せていない部分もあるじゃない?
[言葉でアピールするわけでも無いから余計に。
やっかみ半分の事を言ってくる魔王軍所属の連中も居るのだ。
だからこそ、目に見えた功績をあげる意味はあるのだと伝えて。]
ま、少なくとも私はさ。
もう十分に働いてるんだし。
[冗談めかしてそう告げる。
揃いの甲冑に紋章。
この上ないぐらいにアピールしてるし。
なんだったら、刃向かえば切り捨てるぐらいの真似はして見せるのだから。]
月虹 アロラは、射手 エステル を投票先に選びました。
―ゴルガンダ攻防戦―
[避難民と一緒に教会へ向かう途中
どさくさに紛れて民家の中に入る。
チャペのように自分が今できることを思いついたからである。]
みんな一生懸命戦ってるっす。
ゴールドを…金目のものを集めるっす!!!
[避難して誰もいなくなった民家の一軒一軒を物色しながら回り、集めたゴールドは3000ゴールド、そのほか貴金属の腕輪やアクセサリーなど様々なものを探し出し風呂敷に詰めていく。]
ヒャッハー!戦争は最高っす!どんどん集めるっすよお
魔王 ケテルは、射手 エステル を投票先に選びました。
アイス「恐ろしいほどの多角だ!」
ダリア「大丈夫よアイス! この激流に身を任せるの!」
アイス「うおーっ!」
アイス「いや、頑張るのはわいやないよね」
ダリア「そうね」
魔剣士 フリッツは、射手 エステル を投票先に選びました。
死喰い人 ダートは、射手 エステル を投票先に選びました。
竜の子 ダリアは、射手 エステル を投票先に選びました。
召喚獣 チャペは、射手 エステル を投票先に選びました。
アルちゃん……
[猫はそれ以上何も言わなかった。
ああ、こんな時にもっと自分が強力な魔獣であれば。
しかしあいにく猫の目は人を操るような摩訶不思議な妖術ではない。ただ少し、相手を誑かすのが上手いだけ、ただそれだけなのだ。
相手の心の乱れに付け込み、少し背中を押してやる。
ひとたび落ち着きを取り戻せば、簡単に看破されてしまうだろう。
猫は黙って、神樹の話に耳を傾けた。]
―ゴルガンダ攻防戦 後半―
[いよいよ戦況も悪くなって本格的に逃げる準備。
勇者一行と知られれば魔軍につくわけにもいかず、穴を掘り城壁の下を潜って城の外へと逃げていく。]
みんな無事っすかね・・・
[とりあえず城に戻るわけにもいかない。このまま近くの村にいこう。そうタンガリザは思った。]
あと、……なんだっけ……
[それでも、今はこれが少女にできる精一杯の協力。
あの時の女神の言葉の続きを、懸命に思い出す。
確か――]
そう、確か……
『世界をまわる中でも、あなたは幾つかの欠片を拾うでしょう』
って
そう言っていたと思う……思います
[表情は晴れないままだけれど。思いつくままに、記憶を口にする。*]
欠片、か。
皆はどう思う?
一つ目。神樹探しに専念する。
二つ目。魔王城に向けて出発する。
三つ目。神樹探索班と魔王討伐班を編成する。
四つ目以降の案があれば聞かせて欲しい。
[タンガリザもこの輪の中に加わっていただろか。
皆を見回し改めて意見を求める*]
[ダリアの答え>>82>>83に黙って耳を傾け、頷く。]
そう…それは、知るための旅ね。
知りたいって、ダリアは私にも言っていたでしょう?
世界を救うための旅では、ない気がするわ。
[けれど、女神様がそんな投げかけをするなんて。
少し驚いてしまう。
けれど、聞こえたフリッツの大真面目な呟き>>81に小さく笑う。]
食いしん坊。
[小さくからかって、問いかけには口をへの字に曲げた。]
無茶を言わないでくれる?
女神様から話しかけることはあっても、
こちらから呼び出すことも、理由を聞くことは出来ないわ。
神様だもの。一方通行なのよ。
― ゴルカンダ城内 ―
王と側近は山の向こうだ
[>>54ダートの問いかけに、エンフェルケスーカの渡り人は山の向こうを指さした]
人間に処罰させればよかろうさ
それが嫌ならば送ってあげよう
[>>59エンフェルケスーカへの入り口を開くがダートが強く拒絶する。
その様を見てくすりと小さく笑いの声を残せばそのままその場を後にした*]
― カドゥタ村 畑―
[ゴルガンタから避難して村までやってくると貧相ながら畑を見つけてそこでキュウリをボリボリ食べながら小休止する。]
チャペは無事っすかね…
こんなことなら誘っておけばよかったっす
[気になるのはあの子の安否]
そういえば民家で食料と水をいっぱい見つけてきた。
当然水はあの井戸の水である。
飲むと元気になる。合間に少しまた水を飲む。]
なんかむらむらしてきたっす…
[そういえば民家で食料と水をいっぱい見つけてきた。
当然水はあの井戸の水である。
飲むと元気になる。合間に少しまた水を飲む。]
なんかむらむらしてきたっす…
[大人しくなったチャペ>>78へ、もう一度だけ視線を向けた。
現時点で、明確に彼女に不審を抱いている訳ではない。
ただ、彼女と人間の相違について。
魔の性質を持ちながら勇者と旅する彼女の存在へ、
思考を巡らせていただけだ。
晴れぬ表情のまま、言葉を紡いだ少女>>83へ]
――――…ありがとう、ダリア。
御前は何か欠片を見つけたか?
その文脈で言うならば、魔王が世界を憎む理由、か。
[魔王の根源が分かれば、其れは弱点となりえないだろうか。
少なくとも、魔王に対する情報は圧倒的に不足している。
そうは思うが。
現実的に考えれば、神樹を探すのは雲を掴むような話だ]
ま、私も遠征に手伝ってあげても問題ないわ。
近隣の小さな村なら私一人でもなんとでもなりそうだもの。
[脳裏に浮かぶのは先日対峙した相手。
あのクラスの相手が居るときついところではあるが。
そうでもなければ、小さな村なら単騎突撃で十分だった。]
ダートはどうするのかしら。
私同様に小さな村を各個撃破する?
今のままじゃ、勝てないと思う。消耗戦になったら、地の利は魔軍側にあるよ。
確実とはとても言い難いけど、逆転の目を狙うのなら。
[神樹探しに行け、と暗に語る。猫自らの口からは言わないほうが良いと思ったから。]
だけど、それでも進むと言うのなら。最後まで運命を共にする覚悟、チャペにはあるよ。
もう戻れなくなってもいい、みんながそう思うのならね。
[もし敵対することになれば、生きては返さない。猫はそのつもりでいる。]
─魔王城 玉座の間─
俺は……そうさな。
[アミーに問われ、宙を眺める。]
眺めているのもつまらぬし、遊撃に回ろうか。
隊商などを襲ってもよい。
[盗賊ギルドの手勢だけでは大っぴらに動けまい。
"お楽しみ"と並行して出来る事だろう。*]
― エンフェルケースカ ―
[ダートと別れエンフェルケスーカへと堕ちてくる。
足をつけたのは魔神を奉る神殿。
>>77その玉座にいるであろう魔神へと最敬礼をした]
ええ、見つかったのは僥倖でございます
あれはあちらの世界ではなく、エンフェルケスーカの物
あれを持てば理から解き放たれてしまいます故
[その様なことはこの魔神に今更ながらに説明せずとも理解していることだろう。
落ちてきた者の代わりに落ちていった物。
代償のように渡された物ではあるが取り戻させてもらっても問題はあるまい]
貴方様もあの様なものが落ちていれば興が醒めてしまうのでは?
[くすりと、"ナジ"は小さく笑う。
その声は楽し気なものであった。
フリッツ、レテーシャ、アルシェスが魔王城へ向かう案に賛成か。
チャペは神樹探索寄り……か。
ダリア。お前はどうする?
[率直に問いを向けた。]
フリッツ、レテーシャ、アルシェスが魔王城へ向かう案に賛成か。
チャペは神樹探索寄りではあるが魔王城へ向かう案でも構わないと。
ダリア。お前はどうする?
[率直に問いを向けた。]
[気を張っていた猫は、アロラの声を聞きようやくお米犬の存在に気が付いた。]
――――ばーか、どうしてあのまま消えなかったのさ。
――――これからが、一番大変だってのに。
――――でも
タンちゃん、無事だったんだね。
[なぜだろう、ホッとしてしまった。
嬉しいと、思ってしまった。]
良かった。本当に良かった。
[嘘偽りのない言霊のこもった言葉。猫はそっと、慈しむようにタンガリザの毛並みに触れるのだった。]
― 魔王城・玉座の間 ―
[エンフェルケスーカの渡り人が魔王城を訪れた時、
そこには諸将が集い戦略会議が持たれていた]
私をお呼びでしょうか
[浴室に反響したような声で問いかけながらエンフェルケスーカから渡り出る。
"ナジ"が世界へと現れれば開かれた亀裂は線となり消えた。
>>41>>43話を聞ければ一つ肯定の頷きを見せた]
食料くらいならば容易いこと
買占めは商人の行うことだが、取引価格の操作や輸送路の破壊は盗賊の縄張りです
その程度であれば引き受けましょう
[それでよろしいかと、諸将に尋ね同意があれば動き出そうか]
── 異空間エンフェルケスーカ ──
[魔神は、何時かの時の様に>>1:208、豪奢な椅子に後ろから両腕を乗せていた。乳房は乗せず、腰を突き出すように引いている。]
吾は放置していても構わねぇよ。
どうなるのか見てても面白かったからよ。
まぁ、お前が取り戻したいならそうしな。
[そうして、魔神はナジ>>100が、エステルが一人になった時にか、でなくとも、易々と取り戻すのを知るだろう。
取り戻されれば、エステルは幾度となく繰り返された、不死から解き放たれ、輪廻の中へと戻るだろう。
尤も、その前に、魔軍兵士に改造されるのがオチだろうが。*]
タンガリザ……?
[この場にいなかったお米犬の姿を、アロラ>>95が見付けたらしい。
彼女の言い回し>>101の真意は見抜けず]
え? えーと……
確かに前は、畑を荒らしたり悪い事ばかりしてたけど。
でも、今では大事な仲間だよ。
[そう、タンガリザをフォローするように言う。
しかし、その矢先に破れた風呂敷から散らばるいろいろ]
そうそう、荷物持ちもしてくれてて。
[あの貴金属を売れば、新しい剣が買えるだろうか。
そんな疑問がちらと浮かんだけれど、大事な仲間にそのような物言いは出来ない。
ただ、少しばかり困ったような笑顔のまま、成り行きを見守っている**]
[欠片は知識のことだと言われれば>>87、少女は眼をまるくした。]
そっか……、そういうことだったんだ
[世界を知れと。もっと知識をつけよと。女神はきっとそう言いたかったのだろう。
納得した様子で、しかしすぐに考え込む。]
それなら、しんじゅは何の関係があるんだろう……
[知識を集めよという言葉と、神樹の元へ行けという言葉が、少女の中で繋がらない。ましてやそれが何故魔王を知ることになるのか。]
沢山のことを知らないと、しんじゅのことは分からなくて
しんじゅのことが分からないと、まおうさんのことは分からない…?
[ぶつぶつと呟く。
少なくとも、この場で結論が出ることはないようだった。]
[遠巻きに、窓の外の出来事を見つめている]
………路銀の問題は、解決したんですかね。
[チャペも生き生きし始めているように見えた。
やはり獣人同士は相性が良いのか、と妙な納得を]
どう、なんだろう
私、いろんな人達を見れば見るほど
この世界をほろぼしたいくらいににくくなる何かが、分からなくなる
[フリッツ>>92の言葉に、窓の外を見る。
曇りとも、晴れとも言い難い空模様。]
でも、分かるような気がするときもあるの
あの……、…………、夜の、………
[ゴルガンタの街の人のこと。恨みを、憎しみを吐き出しながら、苦痛と死臭の中で腐り落ちていくであろう人々のこと。
――子供の泣き声が聞こえる。呪詛を吐く兵士の声がする。
思わず、身を掻き抱いた。]
でも、それなら、人間が、世界が……
先にまおうさんに、その、何かをしてなければ
[仮に。彼――或いは彼女に、街の人々と同じような心があるのなら。彼が壊したい程の憎しみを抱くには、あの夜のような、あるいはあの夜よりも、酷い何かをされていなければ成り立たない。
そんな気がした。]
─魔王城 玉座の間─
そうと決まれば早速動くとしようか。
いくつ撃破したか競うかね?
[アミーに向かい、薄笑みを浮かべた。]
一人で厳しい事があれば、連絡するがいい。
1つ貸しになるがな。
[以前渡した使い魔を彼女はまだ持っているだろうか。]
……しかし、末恐ろしい力よの。
[先に聞こえた邪竜の咆哮を思い出し、ダートは小さく首を振った。*]
[魔神が彼らが神樹の元へ向かうのを止める事は無い。
ダリアですら止めなかったのだから当たり前だろう。]
[魔王の元へと行こうと望む者。]
[神樹の元へと行こうと望む者、
…これは竜を使い長距離を移動するなら数名までか。
魔王の元へ行かない者のうち、数名が神樹の元へ向かう間、幾人かが何処かに留まり、準備を整えるというのも手だろうが。*]
[アロラからの問い>>103に、少女は顔を上げる。
集会場にいる面子。
誰もが真剣な面持ちで、或いは悲愴な覚悟を以って、ここに在る。]
私は――――、
[皆についていくのか。
それとも、独り神樹を探して旅をするべきなのか。]
………、少し、考えさせてほしい
[過去の少女であれば、二つ返事で皆についていった事だろう。
けれども、時間が無いことも、それが甘えた返事であることも自覚した上で、迷いの言葉を口にする。]
もしダメなら、…………、皆だけでも、先に行っていてほしい
きっと、私も追いつくから
[最後の言葉は、僅かに震える手を押さえ込むように、握りしめた。**]
― エンフェルケスーカ ―
では好きにさせて頂きます
[>>108好きにとは告げるが捕らえることは"ナジ"の中では確定していた。
捕らえた後、回収し、その後はどうしたものか。
甚振ってもよし、魔軍兵士に差し出しても良い]
貴方様が遊びたいのであれば連れて参りましょうか
[そう、魔神の相手をさせるのも良いだろう。
尤もエンフェルケスーカに入った時点から精神を蝕まれていくことだろう。
そんな冗談を告げながら魔神の気が向いたならばエステルを堕としてしまうのも良かろうと*]
が…がんばるっす…
[纏めた荷物を再び風呂敷に入れて背負い直すとカボチャをヨイショっと持って集会所におじゃまする。**]
[魔王が、人間を世界を女神を憎んでいる、と聞いて。
かつて真っ先に男が思いついたのは、
女神が何かしたのだろうか、ということだった。
それは無力な人間が、魔王に何か苦しみを齎すと言うことが考え難かったからだ]
………あの、夜の。
[其れが差す悪夢の晩は一つしかない。
確かに魔王と言うと遥か隔たった存在のように思えるが、
憎むと言う感情そのものは人間と同じだろう。
憎しみによる復讐。ある意味、とても分かりやすい]
何かをしたなら、三百年前か…?
いや、その前から魔王は存在していたが―――…
[>>115身を掻き抱く姿を、じっと見つめ]
ダリアの望む道を、行くと良い。
[>>119彼女の答えに、短く呟いた*]
フリッツ。
[彼その側によれば耳元で囁く]
ダリアが神樹探索に専念するのならそれに同伴して欲しいと思っているのだが……。
その過程で世に埋もれている人材の発掘をして欲しい。
そして、私達が失敗した際はダリアと共に発掘した人材を率いて魔王討伐に向かって欲しい。
[彼の返答は容易に予想できるがそんな提案を口に出す*]
── 異空間エンフェルケスーカ ──
あぁ。
[魔神はナジ>>125に愉悦の笑みを浮かべた。]
吾はいい。
ぶち込みたくはあるが、構わねえよ。
だが、お前がしてみたいなら好きにしろ。
[魔神が、この異空間で精神を蝕まれるのを見るのは愉悦ではあるが、魔神が異空間で楽しむのは楽しみにならないと言わんばかりだ。無論、ナジが何者かや誰かを引き摺り込んで来るのは自由だし自在ではあろう。
エステルを完全に堕とし魔軍に引き渡すのか、それとも…
つまり、魔神は何事かを望まない。だが、ナジがしたいと思い、何かを為すのならその結果は愉しむという意味だ。]
魔王様に与えてもいいぞ。
[大抵は、魔物にくれてやる事が多いものの。
魔神はナジへ、手をひらひらと振り。
そういえば、と。魔神は、ナジは魔王と遊ぶ気は無いのかと問いかけようとした時には、もうナジは去っていたろう。**]
[何度か演習の標的として米犬を使用した故にその体臭は理解していたが、気にした様子も無く隣に座るチャペを見て獣人どうし恋仲なのだろうかと想像する。
自身が彼の親族や友人数名を手に掛けている仇敵だとまでは想像が及ばなかったが*]
玉砕戦法に近いとはいえ、最低限の予備作戦を容易するのは当たり前だ。
その指揮官を信頼できるフリッツにまかせておきたいと思ったが……剣か。そうだな。あの日の誓い通り、剣として働いてくれているお前を手放したくは無いという気持ちもある。
魔王城へは気心の知れた面々を送り出して、我々が第二陣になるべきなのかもな……。
[視線を受け止める女に気圧された様子は無い。
ただ、怜悧に思考を巡らせる。]
玉砕戦法に近いとはいえ、最低限の予備作戦を容易するのは当たり前だ。
その指揮官を信頼できるフリッツにまかせておきたいと思ったが……剣か。そうだな。あの日の誓い通り、剣として働いてくれているお前を手放したくは無いという気持ちもある。
魔王城へは気心の知れた面々を送り出して、我々が第二陣になるべきなのかもな……。
[視線を受け止める女に気圧された様子は無い。
ただ、冷徹とも取れる言葉を紡ぐ*]
― カドゥタ村 空き家 ―
[住人の大半が逃げ去った村だ。
空いた家を探すのは難しいことではなかった。
悪びれもせずに中に入り、
彼女が付いてきたことを確認すると、
扉を閉めて振り返った]
レティーシア。
[呼びかけるのは、努めて感情を殺した声]
まずは、回復薬をありがとう。
あと他に、色々言いたいことはあるんだが。
……………。
君は昔、双子の姉妹がいると言っていたな。
その娘が今どうしているのか。
本当に何も知らないか?
仮定すら許容しないとは。
ヒト1人の命と引き換えに魔王が討てるのならば常人の判断ならば迷うべき所では無いだろう。
お前らしくない"ワガママ"だな。
[彼がどういう気持でそれを言葉にしているのか。
言語化ができぬ故のもどかしさも伝わってくる。
表情を和らげさせるように彼の目尻を撫でようと親指を伸ばす。女性らしさとは程遠い硬質化した皮膚の感触は心地よいものでは無いだろうが。]
レテーシャの事と言い、ただでさえ少数の戦力を割ってしまえば戦力の逐次投入と大差は無いが……。
[独りごちりながら
目を伏せた彼から視線をダリアへと向けた**]
―― 作戦会議が終わった頃 ――
[夕焼けは血のように赤く染まっていた。猫にはそれが凶兆に思えて仕方がない。独りでいると、空に押しつぶされそうになる。
集会所から少し離れた人気の無い岩場に居た猫は、すこし向こうを歩いていくお米犬の姿を認めると、手を振る。]
タンちゃん、タンちゃん。一緒にアロエ食べようよ。
[たまらなくなり、お米犬を呼ぶ。
命を凍てつかせる北の風にぶるりと一つ、身震いをした。**]
─ 異空間エンフェルケスーカ ─
そうでございますか
それでは私の自由にさせていただきましょう
[>>130"ナジ"は畏まり首を垂れた。
そのままの姿勢で場を辞し始めていく。
しかし次の魔神の言葉にゆらりと瞳に焔が揺れた。
瞼を閉じ、開けば消える揺らぎ。
頭を挙げればいつもと変わらぬ器があった。
そう、そのまま"ナジ"は魔王城へと渡ったのだった**
協力は大丈夫、それよりも競う方が楽しそうだわ。
[そう応じると、それぞれの役割を再度確認して。
地図の上へともう一度ダーツを投げて目的の場所を皆に示す。]
そうね、すごい力。
[そう答えると、魔王の方を向いて。]
魔王様が騎乗されるには丁度良いんじゃないかしら。
邪竜に乗った魔王の行軍……絶望を与えるには十分だわ。
[そう言って笑う彼女。
尤も、リリが何か別の使い方を考えているのならばそれで良いと答えるのだろうが。]
アイス「それで、このタイミングで離れようとしている理由は?」
ダリア「大まかな理由としては二つあって、一つ目は『このPCなんか普通過ぎね?』ってことなんだって」
アイス「それは魔王様が言ってたあれそれのことか?」
ダリア「というわけではないみたい。そもそもあれは設定部分を初めから仔細に決めていない・転機をスロースターター気味に予定していた私に否があることだから」
アイス「じゃあどういうことなんだい?」
ダリア「このPCで予定していた話をしなければいけないんだけど、まず『バッドエンドとは何ぞや?』という部分を突き詰めたかったらしいのね」
アイス「ほほう」
ダリア「村全体のストーリーバッドエンドはネタバレされていない部分が多いから省くとして、キャラ個別のバッドエンドとしては『これはバッドエンドである』という部分を目指したかったんだって」
アイス「難しいな。もう少し具体的に言うと?」
ダリア「例えば『自殺願望のある男』というPCがいたとする。もしその人が最終日まで残り、蛮勇の末に自身の死で物語を閉じるとしたら、それは一般的に見ればバッドエンドなのかもしれないけれど、PCにとっては本当バッドエンドなのかしら?」
アイス「それまでの展開やどういう死に方をしたのかにもよるだろうな。例えば途中で『やっぱり生きていたいかも』という出来事を経由するとすれば、最後の死は『死にたくない!』で締め括られるわけだから、バッドエンドと言えるだろう」
ダリア「そうそう。あとは、生きながらにしてあらゆる苦痛を与えられ、拷問の末の発狂死エンドとかね」
アイス「つまりあれか。希望を語っていた天真爛漫な女の子が絶望を知り、それなりの力を持ちながらも何も救えないまま死んでいったら、恐らく『誰が見てもバッドエンド』と言えるんじゃないか、みたいな話か」
ダリア「天真爛漫部分が多分に王道ファンタジー過ぎたという反省はあるけれど、そこは今は置いておいて。大筋に於いてアイスの言った通りよ」
アイス「で、それが何で今離れようとしている理由に繋がるんだ?」
ダリア「曰く『このまま自分が残ってバッドエンド書くと他の面子に比べてなんか普通過ぎない?』とかなんとか」
アイス「あー。つまり被襲撃アピールか。まあその辺は向こうが決めることだろうぜ」
ダリア「そうね。今日生き残ってしまったら、その時はその時で何か考えるそうよ」
アイス「で、二つ目の理由ってのは?」
ダリア「こっちは単純よ。『折角美味しそうな材料振ってくれたのにこれ以上取りこぼし続けるのは身がもたん』だってさ」
アイス「……芸人根j」
ダリア「(アイアンクロー)」
[会議に参加してその内容を黙って聞く。
真剣に聞いているかと思いきやそこの目は開きながら鼻から提灯をぶらさげて睡眠タイム。
体臭はすこぶる絶好調。民家のトイレに潜り込み排水管なども探索したおかげかいつもより2倍増し。けれどお隣にはチャペが座っているようで、猫の鼻も結構良さそうではあるものの、他人のことなんて考えない。]
会議が終わり、あくびをしながら外で用を足しに向かう途中に岩場で佇むチャペに呼び止められる。]
アロエ!?アロエがあるっすか?
もちろん食べるっす。
[尿意を覚えながらもチャペの元に向かい。風呂敷から歯の欠けたフォークとエプロンを取り出す。
寒いのでチャペにも掛けてやった。]
─魔王城 玉座の間─
ぐぶ、ぶ。
その意気がお主の好ましいところよ。
[ねぇ、とでもいうように細めた目を魔王へ向ける。]
俺が負けたらば、秘蔵の魔具を1つ進呈しよう。
[アミーや魔王からより興のある案がでればそれに乗ろうか。]
魔王様が騎乗なされたならば、
ちらと見えるだけでも震え上がる事でしょうな。
[無力な村人など、まともに見るだけで命を奪われてしまうのではないだろうか?*]
― 作戦会議が終わった頃 ―
[私財の提供は行ったが結局、居眠り状態で終わった タンガリザが意見を出すような事はなかった。
野良犬の比では無い悪臭を放つ彼が集会場を出ればため息一つ。彼が座っていた場所を丹念に雑巾で拭く。]
――アルシェス。
彼が旅に同行する理由を尋ねた事はあるのか?
[旅に同行する目的が判別し辛い獣人。
先ずに本人たずねる前に同行者へ問いを向けた*]
ふふ、ありがとう。
[随分と汚れたエプロンだったが、猫は嫌がる様子もなく、それを身に付ける。アロエを手渡すと、感謝の言葉を。
それからしばらく猫は無言だった。別にお米犬の体臭が気になった訳ではない。猫だって獣だ。
それでも、いつになく元気がないように見えただろう。]
タンちゃんと旅するようになって、もうしばらく経つね。
[猫は真顔でお米犬に語りかける。]
ねえ、タンちゃんは勇者のこと、魔王のこと、どう思ってる?
[猫の迷い。
止むに止まれぬ偶然と必然に、状況を同じくした一匹の獣。尋ねずにはいられなかった。**]
ダリア「どれくらいかかるんだろう(悩み中)」
アイス「徒歩で半年っていうと、大体地球半周くらいだよな」
ダリア「さすがに飛行機よりは遅いよね」
アイス「うーん……ちょっと調べてみようか」
ダリア「歩き続けて2万kmと仮定すると、大体東京からオタワを2倍したくらいの距離ね」
アイス「飛行機で大体16時間くらいだよな。ただ竜がそこまで速いかって言うとNOだろう。さすがに便利すぎる」
ダリア「だとすると、1/3くらいの速さと仮定して、大体97時間くらいって計算でいいのかな?」
アイス「丁度4日か5日くらいか。休みも入れれば6日から1週間近くかもな」
/*
神樹を探す気はそんなにはなくて、
実は滅んだはじまりの国を見学したかっただけとかそんな…。
[動機が不純なんてレベルではない]
― はじまりの国・盗賊ギルド ―
[魔王城での会議の後、"ナジ"ははじまりの国にある盗賊ギルドへと渡っていた。
ギルド長の部屋に戻り備え付けている椅子に腰を下ろす。
チリンと鈴を鳴らし幹部を集めれば指示を出し始めた。
『食料品、特に生物の取引価格を吊り上げること』
『地方から運び込まれる比較的安価な保存食を奪うこと』
『保存食が高価になり始めたところで周辺の村々から食料を略奪してくること』
価格を吊り上げれば国を司る者達は勿論のこと、
市民達も新鮮な食糧に手を出し難くなる。
そうすれば保存食に手が伸びるだろう。
そこを、叩く。
保存食まで無くなれば高くとも新鮮な食材を手に入れる。
そうしたものを自分達の手で保存食にするのだろう。
金銭面でも、食料面でも厳しくなったところで
その供給源を断っていくことで追い込んでいく。
自国が成り立つギリギリのラインを維持させれば、
他国に施す手もなくなり連携も取れなくなるだろう。
[そうして、後がなくなっていく人間は勇者候補達の背を
その先が谷底であっても遠慮なく押すだろう。
自分たちが生き残るために、だ]
嗚呼、そうだ……
『魔物は食えるらしい』……と噂を流しておけ
[くつりと、"ナジ"は嗤う。
食に困れば人間は魔物を襲うだろうか。
勇者は魔物を口にするだろうか。
そう考えれば、実に愉快である*]
[>>146 エプロンを着せてお礼を言われると顔は普段と変わらないものの尻尾は嬉しくてピコピコ
でもなんだろう。なんだか元気が無さそう。]
……。
[無言、お互いに無言、なんだか居づらくなってくる。けれど我慢できなくなったのか、チャペはゆっくりと話しかけてくる。]
…そうっすね。ベジタリアン村が懐かしいっす。
[目線は合わせない。合わせていたこともなかった。なんだか顔見るのが恥ずかしい。そんな青春14歳]
勇者のこと?魔王のこと?
んー、オイラとしては魔王様は怖いっすけど…
みんなはそれなりに好きっすよ。
けどオイラ魔王様とは戦えないっす。
だって…
[顔を傾けて地面を見て呟く複雑な気持ち。ここに来て少し迷いがあるようでそれを話そうか話すまいか悩みだす]
んー…
おいらみんなは好きっすけど人間は嫌いっす。
だってオイラの一族は人間に殺されたんすもの。
[表情には表さなかったもののはっきりと覚えている。夏の思い出の一ページ。ヨシ君や親を捕らえた人間の顔。アロラ。それに気づいてからはちょっと心が揺れ動いてるようだった。]
― 魔王城・玉座の間 ―
決まりね。
それじゃあ、私は一人でちょっと遊んでくるわ。
黒騎士団は魔王城の守備に……ま、必要ないかもしれないけれどね。
[どちらかと言うと、単騎で遊撃の方が楽しそうだから。
そんな理由で残していく黒騎士団。
無論、万が一何者かが攻めてきた暁にはアミーが転移魔術で帰還するまでの時間稼ぎぐらいは出来るであろうが。]
いつでも帰還できるようにはしてあります。
魔王様、それから他の皆も。
何かあれば使い魔を通して連絡を。
― 始まりの国付近・村落 ―
[転移魔術を魔王軍所属の魔術師に頼み。
翼竜共々転移してきたのだった。
そして狙うのは打ち合わせ通り。
周辺の村落へと単身突撃をかけ。
焔で民家を焼き払い。
“当たらないように”手槍を投擲し。
或いは降下していくと剣で切り付ける。]
……ふふ、バカな人たち。
あんな風に逃げ惑って。
[アミーがその気になれば皆殺しに出来る。
にもかかわらず、手を抜いた攻撃の連続で追いやられ。
家屋も集会所も焼かれ――行き場の無くなった民は難民として別の村や町へと逃げていくのだったが。
小さな集落であれば同様に黒騎士の襲撃を受けるだけだった。
見るものが見れば分かったであろう。
アミーは明確に、はじまりの国へと人間たちを追い詰めて行っていると。]
/*
これは、時の祠というものがあっても良いかもという気持ちにもなるね。(勇者と魔軍のパワーバランス(移動について)を見ていると)
勇者側は移動魔法は覚えて無いのかな。
/*
これは魔王が動いて何人か殺しに掛かった方が良いかもね。
フリッツ殺害の、ダリア捕獲的な。(普通にバッドエンド一直線。)
― カドゥタ村 会議中 ―
[ダリアの考えたいという言葉>>119に、そっと頭に手を伸ばした。
拒まれなければそっとその髪を撫でるだろう。
二手に別れるか、否か。
アイスを使った場合の時間の問いかけ>>147に返る答え>>150に、少し考えて口を開く。]
すぐに北へ旅立つ準備が出来るわけでもないわ。
それなら、斥候を出すのはどうかしら。
機動力の高い少人数で北部の様子を探りに行くの。
幸い、ここに居る間に蓄えた保存食が少しあります。
全員分は無理でも、少人数なら2、3週間程度は凌げるかと。
それに、ゴルガンタを襲った魔軍の動向も気がかりだわ。
ダリアとアイスさんをはじめとした神樹捜索部隊、
今ある食料の多くを持たせた北部探索部隊、
この地の保守と食料確保を主目的とした中継支援部隊。
3隊に分かれるのはどうかしら?
中継支援部隊はタンガリザがいいかもしれないわね。
今も何かしら集めていたみたいだし。
北部捜索には、そうね。
遠目が利くエステルさんが入ると良いかもしれないわ。
[提案はしてみるが、どうだろう。
問いかけるように皆の顔を見る。*]
[お米犬の言葉に意外だ、というように驚く。]
タンちゃん。チャペもね、みんなのことが……
[そこで再び言葉に詰まる。
ずっと仲間として過ごしてきたように思えても、チャペは常に心の距離を置いてきた。
好き、だなんて口が裂けても言えないし、言いたくなかった。自分には言う権利が無いとさえ思えた。]
ううん、ニンゲンは敵。だから勇者も敵。チャペ達が魔獣である以上、それは昔も今も変わらないよ。
[猫は悲しそうな目をする。
ずっと自分の心に問い続けてきた。けれども、それ以外の答えは見つからなかった。]
チャペ、魔王なんてくそくらえと思っているんだ。
だってそうでしょう? 誰の許可を得て魔物の代表ヅラしてるっていうの。
チャペ、そんなの知ったこっちゃない。ただほんの少し、光の世界よりも影の中が過ごしやすかった。それだけなんだから。
[猫は遠くに沈みゆく太陽を見つめる。栗色の毛並みが風になびく。]
気が付いたんだ。ニンゲンだって、勇者の仲間とは限らないんだ。あいつらもチャペと何も変わらない。
だから……
だから、勇者は嫌い。ニンゲンの中でも、魔の側に必ず危害を加えてくる役割だから。
[ついに太陽は遠くの地平線へと姿を消す。闇は一段と深くなった。]
[猫は鋭い目で、光の消えていく地平線を睨み付ける。]
勇者には全員、死んでもらうよ。手を下すのが魔王だってなら、協力なんていくらでもしてやる。
その気が無い役立たずだってなら、このチャペが勇者を滅ぼしてやる。
[そうだ、自分は魔獣。これ以外の道なんて、最初から無かったんだ。]
どうして、一緒に、暮らせないのかな。
[最後の呟きは、荒れ始めた北風にかき消されただろう。]
タンちゃん……
じゃあ、チャペのことはどう思ってる?
[にやぁっと猫の口角が上がる。
いつもの悪戯っぽい彼女がようやく戻ってきた。]
[ 諸将の口々に登る肯定的な意見。
魔軍の将でありながら、盗賊ギルドに太いパイプを持ち
人間世界を影で牛耳る実力者、ナジ。
人間でありながら魔軍の将として活躍する
"魂喰らい"の魔剣を持つ騎士アミー。
魔軍の中で純然たる魔なる者であり、
様々な魔道具や使い魔を駆使する死喰い人のダート。
一癖も二癖もある連中だが、その実力は本物で。
だからこそ、己が計画を支えるように役目を果たす彼らの姿
それを見れば、自身が認められているのだ、と実感する。 ]
[ 邪竜は当初の目論みであれば、はじまりの国攻略に使う
その心算であったことは否定できない。
魔王に献上する、というには聊か年輪を経ていなさすぎる。
肉体年齢は相応のものだが、精神的に幼過ぎる。
幾つかの魔道具を用いる事は出来ようが
複雑な魔術の行使は不可能である。
しかし、魔王の乗騎となるのであれば必要十分であろう。
人が騎乗することに特化した翼竜、騎竜とは違う、純然たる竜
騎乗用に用いるとするのならば少々勿体ないが…
しかし、魔王が騎乗するというのであれば話は別である。
騎士アミーや死喰い人ダートの言う通り、
目にしただけで絶望に打ちひしがれる事難くはない。
邪竜は人々の士気を挫くという目的で攻略に用いるつもりだったから
その目的が果たされるプランとしては悪手であるとは言えなかった。 ]
[ リリ・リリトは邪竜の扱いに関しては魔王に一任することに決めた
一足先に自身の戦場に赴くナジ。
話が纏まったと判断するや、後顧を残して出撃するアミー。
ダートは、どうしているだろうか。
いずれにせよ、諸将の協力が取りつけられたことは非常に目出度く
これらの協力の謝礼は、はじまりの国の陥落を以て諸将に報いようと、
リリ・リリトもまた、一度頭を下げて玉座の間を辞したのだった。 ]
>>167
…本気でやるっすか?
[ようやく顔を見て驚いた顔を見せる。なんだか大変なことを聞いている気がする。ここで否定したら殺されてしまうような悪い予感。
本能で悟って同調を示す。チャペのため。そして大半は保身のために]
お…おいらも…そう・・そう思ってるっすよ…?
う…ん…ちゃ…チャペさん…イイこといったっす。
[声がひきつってしまうのは隠しようがない。]
>>168 え??
[唐突な質問に我に返る。チャペのことをどう思っているか。そんなこと言えるわけない。いましがた命の危機を感じていましたなんて。]
そ・・それを言わせるんすか・・・?
[もったいぶって頭であれこれ考える。そのとき思い出したように風呂敷をゴソゴソ。
取り出したのは尻尾付きボールのオモチャ。]
お…おいらの気持ちっす。ほら…あのときの…
覚えてないっすかね…あれ…あれっす…
[自分が何のためにこれを作ったのか重要なところを忘れてしまっているようだった。*]
戦士 アルシェスは、魔剣士 フリッツ を能力(守る)の対象に選びました。
それはもちろん、必要でしょうね。
[アロラの言う監督役、という言葉>>173に小さく笑う。]
ねえ、アロラ様。どうするのが良いかしら?
私は貴女の決定に従いたいわ。
勇者アインさんはこういうことを決めるのは苦手そうだもの。
イラストリア兵団の話も、月虹騎士の話も聞いています。
軍略を練り分隊を組むなら、
経験の有る貴女が決めるのが一番良いと思うのです。
[はじまりの国に行く途中、フリッツに語った印象は今も続いている。
一年以上前の訓練の時に見た姿も。
信ずるに値する人物だと、兼ねてより思っていた。
じっと、確かめるようにアロラを見つめる。*]
信徒 レティーシアは、射手 エステル を投票先に選びました。
信徒 レティーシアは、月虹 アロラ を能力(占う)の対象に選びました。
いや――。
[そこから先に思考を進める女。
敵か味方か解らないものを置いておく事の難しさ。
いっその事、フリッツと共に排除してしまった方が安全なのではないのかと*]
― カドゥタ村 空き家 ―
[話し合いの終わった後、
少し離れた場所で止まるかと思ったが、フリッツは歩みを止めない。>>135
訝しげな顔で一瞬立ち止まるが、すぐにまた歩き出す。
さほど口数の多くない男だ。
こういう時に話しかけても応えないだろう。
一軒の空き家を勝手に開き中に入る背中を目を丸くして見た後、ひとつため息をついて中に入る。
ひとりで旅をしていたからだろうか。
こういう時の彼は、何を言ってもおそらく聞かない。
アロラは旅の途中でフリッツのこんな行動に苦労されてないか、少しだけ気になった。
中に入れば扉を閉められる。
流石にそれはどうなの、とジト目で見ていると、名を呼ばれた。>>136
続くお礼の言葉に二つ瞬きして、頬を緩める。]
どういたしまして。
私の方こそ、みんなで生きて、
ここまで来てくれて…ありがとう。
ええ、何?……フリッツ?
[一歩近づいて顔を見上げれば、いつか話したことの問いかけ。>>136]
知らないわ。なんでそんな…あなた、もしかして。
アンジェに会ったの?
[思わずフリッツの腕を掴み、続きを促すようにじっと見つめる。
続く言葉>>137の意味が、一瞬理解できなかった。]
まぐん、へいし?
うそ…うそ、じゃあ、やっぱり。
[戦慄く唇が紡ぐ言葉は否定だが、どこかで理解していたのだろう。
みるみる内に溜まり決壊した雫は、瞬きしない目から頬へ落ちる。
ぱたぱたと落ちた涙に気付き、瞼を伏せた。]
小さい頃に別れたって、いつか言ったわね。
私も女神様の声を聞けたけど、アンジェは別格だった。
聞いた事はない?神の愛し子、才媛の勇者アンジェ。
大きな魔力を持ち、あらゆる呪文を操る才媛の勇者。
それが、私の片割れよ。
[最も、その当時は神聖語>>0:570を使ってなどいなかったか。
思い出しながら語る。]
私も教育は受けていたけれど、
アンジェが勇者として旅立つ時に、私は選ばれなかった。
どうしてって、思ったわ。私が弱いから?とも。
でも、生きてて欲しかったのかなって、今では思うの。
死ぬかもしれない過酷な旅だもの。
それからは町に届く勇者物語を聞くだけ。
それも、北部を境に途中で途絶えたわ。
…生きているって、信じていたくて。
言えなかった。ごめんなさい。
…アンジェに会ったら、躊躇うことなく殺して。
私も……あの子を還さなきゃ。
[涙を零しながら懺悔した後、決心を口にする。
涙は未だ、止まりそうにない。*]
ボール?
[掌大の尻尾付きボール。手にしてみると、ちょっぴり毛が暖かい。猫は不思議そうな顔をして、ボールとお米犬を交互に見てみる。]
ありがとう……
[しばらくして、猫は大事そうにボールをいつもの手編みポーチに入れた。]
ついてこい。
[ダートは根城の奥に向かい、ゴルガンタで得た捕虜から一組の夫婦を連れ出した。]
この使命に成功したら、息子は生きて返してやろう。
何かおかしな事をしたら……わかっているな。
俺にはお前達の動きが全て見えるのだ。
[ダートが2人の胸に穿った刻印をつつくと、夫婦は震えながら、頷いた。
ダートは大鴉に。捕虜達は魔狼に乗せ、カドゥタ村郊外へと向かう。]
ダリア「ん? 神樹はストーリーラインとは関係ないってことでいいのかな?」
アイス「女神様のメモ見る限りそうっぽいな。今更無かったことにするのは難しいが」
[行く手にちょうどいい荷馬車を見つけた。避難民の一家だろうか、家財一式を乗せている。
ダートを乗せた大鴉は急降下し、荷馬車に襲いかかった。]
……さて。
[荷馬車の主達を始末した後、荷から食料を降ろし、代わりに懐から取り出した錫杖>>0:394>>0:396を紛れ込ませた。目くらましの術をかけ多少なりとも魔の匂いを消してあるが、否応なく人を惹きつける力はそのままだ。
連れてきた夫婦を荷馬車に乗せ、2人の頬に手を触れながら囁く。]
この先の、カドゥタ村に向かえ。
狼どもに追わせるゆえ、せいぜい必死で逃げるがいい。
できるだけ大きな声をあげて、な。
逃げ切ればお主らの勝ちよ、息子を返してやろう。
[魔狼にはほどほどにいたぶりながら追い、村に入った所で夫婦を殺せと命じてある。レティーシア達が村にいるならば、持ち主のいなくなった荷馬車を見つける事だろう*]
[アロラ>>187の言葉に、ぴく、と眉が寄る。
思い出されるのは、はじまりの国に残して来た父母のこと。
彼らに置き換えてみろと言われれば]
……許せない。
[きっと、そう思うだろう。
自分の目の前のタンガリザは、へらへらと調子良く見えるけれど、内心まで知っている訳ではない]
でも、僕ならきっと、一緒に旅すること自体出来ないと思います。
一緒に危ない目にもあって……励ましてもらったこともありました。
機会というなら、きっと今までにもあったはずで……。
[絆というものが生まれるには、十分な時間が経っているはずだと、少年は思う。
それとも、復讐のためならばそのくらいは出来るものなのだろうか。
少年は、理解出来ないという風に瞳を伏せた*]
投票を委任します。
悪魔の司教 リリ・リリトは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
―― はじまりの国攻略作戦 ――
[ はじまりの国。人類側の抵抗拠点の一つにして、
数多くの勇者を送りだして玉砕させてきた国家。
その攻略作戦は最初ゆるやかに行われた。
最初に人々の間に起こったのは各大都市での食糧の供給不足。
盗賊ギルドの影響力を最大限に発揮し、またこのような時勢でも
私腹を肥やす事を目論む一部の商人たちは
急につり上がった食糧価格に、これを商売の機であると判断
様々な場所から片っ端から食糧を買い上げ、売り捌いていった。
そしてその商人たちが売り払った食糧を片っ端から魔軍が買い上げる
一時的な食糧不足はしかし、それほど深刻に捕えられる事はなかった
ゴルガンタの崩壊ですら対岸の火事に過ぎない彼らにとり
緩やかに迫る破滅の足音に気付くのは酷というものだろう。 ]
[ 最初の計算違いは、隊商の数がめっきりと減った事だった。
魔物の襲撃によって交易路は安全とは言い難いものになっていた。
また、街に訪れる浮浪者の数が加速度的に上昇していた。
その素性は、大都市圏内にある村落が魔軍の襲撃に逢い
追い立てられるように落ち延びたというのが真相である。
日が経つにつれ、難民の数は上昇してゆく。
魔軍の支配領域が徐々に広がってゆき、大都市では難民や市民を
維持するだけの食糧の確保が難しくなってくる。
その上、準備段階で行われた食糧の買い上げによって
都市内部ではあっさりと飢餓が蔓延していた。
そして、大都市間での連携力を喪わせる為に
これらの作戦は同時多発的に行われている。
何処にいっても食糧はなく、どこにいっても人だらけ。
大規模で派手な戦の気配はなく。
真綿で締め上げられるように人類は死に向かっていた。 ]
[ はじまりの国で起きている惨状。
何処からか何某かの噂が流れたのか、はたまた空腹に堪えかねたか
都市内部から徒党を組んで魔物を狩り、それらを喰らう者達がいた。
形振り構わずに生に縋りつく人間達の姿は滑稽に映る。
そんな彼らが現れた市街は、凄まじい状態になっていた。
都市の内部は飢餓、疫病、連絡の途絶により、通りには死体が溢れ
そしてそのような惨状になったとしても、盗賊ギルドは沈黙を守る
行政機能は最早完全に麻痺し、
それに伴い、無法地帯と化した都市では、貨幣価値が消失した。
魔物を喰らう、という決断をした者達。
そんな彼らが人間を喰らうという決断をしていたとしても不思議はない
リリ・リリトはこれ以上力攻めをするつもりはなかった。 ]
[ 必要に駆られればこれらの都市を亡ぼす事も厭わぬだろうが
贄を得るにしても、労働力を得るにしても、戯れに使うとしても、
何処からか浚ってくるよりも、管理下に置いた方が効率がよいから。
この状況で、最早組織抵抗を行う事など不可能であり
都市を管理できるのは事実上盗賊ギルドのみという有様。
ならば、盗賊ギルドに都市管理を任せて、
必要に応じて苗床や贄を供出するような交渉も行っただろうか。 ]
―― はじまりの国 ――
[ リリ・リリトは歩を進める。
はじまりの国の国王。その存在が確認されたのは城内では無かった。
王城は暴徒によって略奪と破壊に晒されており、
とても安全だといえる状態ではなかったのだ。
その暴徒が、ただの人間だというのだから、可笑しな話である。
王を見つけたのは王都より僅かに離れた、城に比べれば小屋程度の小さな居室。
締め上げを行い始めて日数が経過していた故、国王は憔悴しきっていた。
よもや魔王の居城とはかけ離れた地を、一足飛びに襲撃される
そのような現実を直視できなかったのかもしれない。 ]
……。
[ 怯えたような視線を向ける王は、決して聡明であるとは思えない。
同じ居室に居た自身の娘、妻の姿を見るや、滂沱と涙し、安全を祈願する
その姿は、人の親としてはそれなりのものだろうが…
恐らくは、魔王が求める"聡明な王"には足りていない。
そも、この王は自らが送りだした"勇者"に相対しているというのに
その事を知覚せずにいるのだ。
…リリ・リリトは腕を振るう。
王の首は至極あっさりと刎ねられ、死に絶えた。
彼の家族は貢物として何処かに贈られるのだろう。
リリ・リリトの連れてきた死霊兵達は"戦利品"を抱え上げると
一足先に魔王城へと転移されてゆく。]
……。
[ 此処に、はじまりの国攻略作戦は終焉を迎えた。
多くの勇者たちを送り込んだ無責任な王。
国王の首級を手に入れるという戦果を挙げたのにもかかわらず
リリ・リリトの心には虚しさが渦巻いてしまっていた。 ]
……私も許せないだろうし、目的が達成できるのならば多少の恥辱にも耐える。
旅を通してタンガリンザと絆を育むことができた。
そう思わせる策略なのかもしれない。
さて、我々が窮地に陥り最悪のタイミングで復讐の刃を向けてきたとしよう。
我々の絆を問いてそれをやめさせる自信はあるかな?
もしくは――……彼を信じた事でアインを始めとした人命が奪われても良しとは思えるかな?
ことは、人類種の命運にもかかわる事態だ。
彼を信じるのか信じないのか。
曖昧なものではない。
明確な君の言葉を聞きたい。
[>>189
目を伏せる彼に畳み掛けるような問いを向ける。]
/*
あー。もしかしてこれは、タンガリザ君を殺してからのチャペ君がアロラ君を殺そうという流れにもっていこうとしているのかな。
彼女は何も喋らなかったが。
君の名前に、反応したように見えた。
記憶があるのかないのかは、分からない。
ただ。
レティーシア。何があっても躊躇うな。
彼女は強い。隙を見せれば、死ぬだろう。
そして彼女は、闇を行使している。
―――――…おそらく、君の力が最も有効だ。
[残酷なことを、告げている自覚はある。
淡々と、言葉を並べて。
言い終えてから、僅かに迷うような間の後、
宥めるように彼女の肩にそっと触れた*]
[アロラから畳み掛けられる問い>>197。
それを全て受け止め、思考のために一度瞳を閉じた]
[――自分一人の命を天秤にかけたなら、違う答えだったかもしれない。
しかし、彼女はアインの名を出した。
少年にとっての、誰よりも護るべき相手]
[英雄譚は、信じることの大切さを高らかに謳う。
それに背く言葉を口にするために、一度切羽詰まった呼吸をして]
僕は……アインのことが、一番大事だ。
勇者さまと一緒に、魔王と戦って倒したい。
だから――
[開いた目で、アロラを真っ直ぐに見詰め]
――そのために必要なことなら、あなたに従います。
綺麗事だけで世の中はまわっていない。
納得してくれた事を嬉しく思う。
[彼は賛成してくれたがアインが強行に反対すればどうなるだろうか。旅の仲間を信頼するという耳に触りの良い言葉に彼の敬愛する勇者という要素が加わればこの意見が通るかどうかは怪しい。]
事を起こす際は声を掛ける。
その時はよろしくたのむ。
[それでも、言葉を紡ぐ事を止める事はしない。
共謀者という立場に彼を留置きながらも、陰気な話はこれまでだと彼の肩を叩き去っていった*]
望むなら…おいらこれみんなに配るっす…
[覚悟を決める純粋な瞳。その綺麗な眼でしっかりとチャペを見る。許可があればそのまま帰りにキノコを自慢の鼻で探し当て、食事とともに差し出す気である。]
/*
普通にタンガリザ君が、敵対に行ってる。
魔王は静観しておけば良かったみたいだね。何か気にし過ぎてただけだったね。
orz
― カドゥタ村 ―
[――その後、少女は議論の行く末を黙って聞いていた。
三班に別れようと言うレティーシアの提案。鎧の青年達が連れていた犬に監督役をつけるべきではないかという話。まだ自身の結論すら出ていなかった少女にとって、到底口の挟める話ではなかった。
「私、少し出てきますね」と言って集会場を出たのは、果たしていつ頃のころだっただろう。]
…………?
[ちなみに、騎士の女性――アロラと名乗った――が雑巾でタンガリザの座っていた場所を丹念に拭いていた件については少女には不思議な行動に見えたらしい。『人間とは違う匂い』ということは分かりながらも、魔犬のそれが悪臭という評価までは持ち得なかったようだ。]
……なんだか、皆を困らせている気がする。
[村の中、独り歩きながら呟く。
己の道を行けと言ったフリッツ。宥めるように撫でてくれたレティーシア。アロラもまた、強制はしないと言っていた。
確かに、このままついていけば足手まといになるだろう。けれども、皆を振り回しているような現状もまた、少女にとっての悩みの一つになっていた。]
…………、……?
[ふと顔を上げれば、何やら村の老人達が集まっている。
何人かは難しそうな顔を、何人かは怒ったような顔をして、話し合いをしているようだ。]
あの……?
[声をかける。――が、振り向いた老人達は青年達に「拾われた」難民の少女だと思っているらしく、鼻を鳴らしてまた話し合いを始めてしまった。]
どうしよう、誰かを呼んでくるべきかな……
[集会場の方を振り返ろうとして。
老人達の間から、何かおかしなものが見えた気がした。]
――――ばしゃ?
[馬に荷台を引かせて走る乗り物。それが、村の入り口に置かれている。行商人でも来たのだろうか、と覗き込むも、様子がおかしい。
老人達は荷台の荷物を探っているようだ。それはいい。馬車なのだから、荷物が載っているのは当たり前だろう。しかし――何か、あるべきものが決定的に欠けているのだ。]
そうか、タンちゃんも気が付いていたんだね。
この水、間違いなくニンゲンは飲んじゃいけない水だよ。
[いい子だねーと冗談めかしてタンガリザの頭を撫でる。]
いい案かも知れない。
あの町の人達が怪しんでいなかったのを見ると、ニンゲンには違いが分からないんだと思う。
ダメージを大きさよりも、ばれないことが第一だから。
[あの射手の信用を完全には得られていないことを猫は知っている。もっとも、今この瞬間に別の者からほころびが広がりつつある事など、知るよしもなかったが。]
でも慎重に様子は見ていこう? どういう効果があるのか、今一つ分からないしね。
[一番の問題はそこだった。
不明瞭な物は諸刃の剣。かえって力が増すようなら、目もあてられない。そのニンゲン達が自分達に危害を及ぼしてくる可能性だってある。]
― はじまりの国・崩壊後 ―
[翼竜に乗ったままで彼女は現れた。
リリによって王が殺され。
王族も貢物として送られてからしばらく後の事。
王城には最早、暴徒と化した面々が居たようだったが。
彼女は薄く笑うと切り捨てて行く。]
リリらしいけれど。
攻め落としたなら支配すればいいのに。
[玉座の間に行くと一度腰かけて見る。
ああ呟いては見たが。
やはり自分も玉座に座るって柄でも無い。
……となると。]
[使い魔に命じて、連絡を取る。
リリでも良いし、ダートでも良い。
適当な死霊を見繕って連れてくるように伝えると。
一体の死霊に冠を与え、他の死霊には玉座を守るようにと命を下す。]
人間たちが来たら排除しなさいね。
そう簡単に奪還はされないように死ぬ気で頑張りなさ……あ、もう死んでたわね。
[どこまで真面目に喋っているのか。
死霊たちにそう伝えると自身は王城の内部へと向かっていく。]
ふうん……
[宝物庫を見つけるとその奥へと進んでいく。
幸いにもまだ荒らされていなかったその場所を探り。
魔法の祝福を与えられた武器や珍しい魔道具を次々と回収していくのだった。
完全に漁夫の利と言う様子だったが。
これでも一応、帰還すれば以前のように魔王に一度献上し。
その上で下賜されるのだったが。]
これはまた……良いものが残っていたわね。
[所謂光の剣。
死霊や闇属性に対して圧倒的な効果を持つ一振りの剣がそこにあった。
使いこなすのは難しいだろうし、いっそ破壊するかとも思ったが。
それも勿体ない話と考えたのか持ち帰る事にしたのだった。]
― カドゥタ村 会議中 ―
[問いかければ考え込むアロラ>>181に、黙ったまま行方を見守る。
確認するような視線にそっと身を寄せた。
やがて開いた口から出た提案に、息を飲む。
思えばかつて、騎兵の訓練として標的にされた種族と彼は近い。
タンガリザに、人に対する恨み辛みは、きっとあるだろう。
後顧の憂いは絶つ、ということか。
ゆっくりと瞼を伏せ、深呼吸をひとつ。
開いた目はまっすぐにアロラを捉える。]
……、構いません。
問題があるとすれば彼らですね。
[元より、あの種族は害獣に指定されている。
勇者アインとその同行者たちへと視線を向け、小さくため息を吐いた。*]
― カドゥタ村集会場 ―
レテーシャ。
君個人の意見を聞かせて欲しい。
[彼女の耳元に顔を寄せれば
ちらり>>142タンガリザを見て問いを向ける。]
怠惰という性質も致命的な事になり得るが問題は彼が魔王軍の内通者であった場合、または人間に狩られた同族を思う復讐者であった場合だ。
……このまま、仲間として彼を置いておいても、危険は無いと君は思うか?
判断するためにもう一つ情報をつけたすが
私は……私達イラストリア兵団は米犬を演習用の敵して使っていた。
私が彼の直接の仇である可能性もある。
[レテーシャはどう判断するだろうか。
彼女の答えを求めた。]
そうだね。ひとまず今日、飲ませちゃおうか。
[キノコは毒入りだと見た目で分かっちゃいそうだと苦笑い。もっとも、お米犬が良いキノコを知っているのならば、同意しただろう。]
タンちゃん!
隠し事ばかりだけれど、タンちゃんのことだけは、仲間だと思っているからね。
[一匹で抱え込むもの疲れてきた頃だ。心強い仲間ができた。
これまで子守りをするような気分でタンガリザを見てきた猫は、本当の意味でタンガリザを認めた。]
魔王 ケテルは、青年勇者 アイン を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 ケテルは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 ケテルは、青年勇者 アイン を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 ケテルは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
― カドゥタ村集会場 ―
[>>213
彼女の耳元に顔を寄せれば問いを重ねる。
怠惰という性質も致命的な事になり得るが問題は彼が魔王軍の内通者であった場合、または人間に狩られた同族を思う復讐者であった場合だ。
判断するためにもう一つ情報をつけたす。
彼女も知っている情報であったがイラストリア兵団は米犬を演習用の敵して使っていた。彼の直接の仇である可能性もあるという事。
彼女が同意すれば小さく頷いた。]
そうだな。
第三者が旅の仲間を切れと言われて納得するかどうか。
[同じようにアインに耳元に顔を寄せれば、問いを重ねただろう。
これから厳しい旅路になる事は確実。
タンガリザというリスクを抱えて行けるのか?と*]
/*
理想はアインに殺されることである。
2番目はアインを殺すことである。
他にも数年前から一緒に居た設定の人がいれば影響無かったんだけど、与えられたカードから選ぶのができること。
投票を委任します。
射手 エステルは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
投票を委任します。
射手 エステルは、青年勇者 アイン に投票を委任しました。
射手 エステルは、青年勇者 アイン を投票先に選びました。
―集会所―
[山でセリ、ナヅナ、ハコベなどを採取しトリュフやエノキダケなんかも確保して集会所へと戻る。
優れた嗅覚はそこまで時間を要しない。
会議場へつくとなんとなく場違いな空気を感じたものの、皆に向かってそれを見せてみた。]
わおーん!元気にやってるっすか?
いろいろ見つけてきたっす。ちょっと小休止するといいっす。
[きのこには何も細工はしない。慎重に水もふつうの。まずは慣れである。]
[結局の所、現状人類側が極めて不利な戦いに人類側として加担する異種族は極めて人類種に近しい関係のものぐらいしか思いつかない。
米犬と人類との関係は極めて悪い。タンガリザが人類種と極めて深い信頼関係を築いていたのかどうかもよく解らない現状、湧き出る疑念を払拭する事は難しかった。]
― カドゥタ村 空き家 ―
[端的に述べる言葉>>199に、嘘は無いのだろう。
アンジェのことを称える言葉>>200に目を細める。
掴んだ腕を離し、指で涙を払い、
黙したままのフリッツを見上げれば目が合った。
真っ直ぐに見つめなおして告げられる言葉>>201に、
ぐしゃりと顔を歪ませる。]
そう。……っ、ぅ。
私…アンジェに勝った事が、無いの。
でも。もし、アンジェに会ったら。私が…っ
[それ以上は言葉にならず、俯く。
肩に触れる手を拒むこと無く、フリッツの肩に額を預けた。]
ごめんなさい…少しだけ、こうしていて。
[肩を震わせて声を押し殺し、もう少しだけ泣いた。*]
─カドゥタ村 荷馬車─
[魔狼に追われ、助けを求める夫婦の悲鳴は集会所までは届かなかったかもしれない。
荷馬車の足元には無残にも喉を、腹を割かれた夫婦の遺骸が転がっている。明らかに獣の仕業だ。知るものが見れば普通の狼ではなく、魔狼のものだと一目でわかる。
魔狼は見当たらない。逃げ去ったわけではない。老人達の隙をつき襲おうと潜んでいる。
錫杖をめぐり醜い争いでも始まろうものなら、話はかわってくるだろうが。*]
トリュフか……。
買ってくれるまともな状態の国があるかどうか又は商人次第だがこれは路銀にした方が良いかもな。
始まりの国で買おうとすれば、なかなか値の張るシロモノだ。
[トリュフを指先でもて遊びながらアルシェスを見れば一瞬視線が交わる。
流石に彼独りで事に当たらせ自分は高みの見物等といった事は考えていないがこの反応を見れば実行班からは外した方が良いかとも思考を巡らす。]
>>224
そうだ。チャペはもともと友人でエステルが仲間に加わりたいと申し出た場には立ち会っていた。
君の事をもっと知りたいと思ってね。
[くしゃみをする彼の言葉に耳を傾け
出来る限り素の詰問口調にならないように言葉を選択して更なる情報を求めて問いを重ねる。]
人間と君達の関係は極めて悪い。きみの言うとおり、会話よりも刃を向けられる事が圧倒的に多いだろう。
孤独か……。
アルシェスは君の孤独を癒やしてくれたか?
それと――君とチャペが恋仲なら二人で旅を終えるという選択肢をしても私は責めはしない。
これは人類種の戦いといった面も強い。
人類種が滅亡に追いやろうとしている種族の一人である君に戦えと迫るのも酷い話だからな。
[警戒させないように真顔での問いに続けて、からかい混じりの言葉を一つ混ぜ込む。]
あら、お帰りなさい。
こんなにいっぱい、凄いわね。
[タンガリザが山菜を取ってくれば、立ち上がってそれを受け取る。>>217
山菜鍋、というアロラにウインクをひとつ。>>219]
分かったわ。じゃあ、作っちゃうわね。
出来たら呼ぶわ。
[路銀にした方が良い、という言葉>>223に頷いて、その場を後にする。
村に停泊していた教会の炊事場を借りて、ひとつひとつ検分した。
特に怪しいものは見当たらない。]
悪い子には見えないのよね。
あの匂いはつらいけど。
[値がつきそうな品は避けて、調理を開始する。
きのこと山菜だけだと味気ない。
村に着くまでにエステルが獲ったという山鳥の肉を切り、一部は細かく刻んで癖の強い葉と穀類の粉と混ぜ合わせて団子にして入れる。
鍋の様子を見ながら、束の間の平和を味わう。*]
投票を委任します。
月虹 アロラは、死喰い人 ダート に投票を委任しました。
[タンガリザが山へと走った方向を猫は見つめる。]
そろそろタンちゃんの気持ちも、受け止めてやってもいいかもね。
[ポーチに入っている小さなボール。
なんだかほっこりとした気分になって、自然と笑顔になる。]
いざとなったら、タンちゃんも連れていこう。
[猫は心に決めたのだった。
そして……
猫の周囲に黒い影が這い出てくる。
猫が無言で頷くと、影は四方へと散っていくのだった。]
めがみさんが言っていたことも、レティーシアさんが言うように
『あの時』の私に必要だっただけで
まおうさんを知ることには、本当は、関係がないのかもしれない
[ひやりとした床板が、足の裏から体温を奪っていく。
もたれかかっていた壁から背を離せば、支えを失った背中を、薄ら寒い風が撫でていった気がした。]
今でも、たくさんのことが知りたい
まおうさんのことだって、世界のことだって
でも……きっと――――
[それは、きっと捨て去るべき郷愁に似た感傷で。
ただのわがままにしかならないことを、既に知った。]
――ごめんなさい、私、少し出てきますね
[そして、曖昧な笑顔を浮かべたまま、一度、集会場を後にしたのであった。>>206*]
― 集会所 ―
[タンガリザへの反応にアロラ>>223は何を思っただろうか。
視線は交わるも、考えは読み取れず]
[彼が集めた食材は、レティーシア>>230の手により鍋へと変えられた。
不毛の地での食事を思えば、各段によい香りが漂いお腹が鳴りそうだ]
[しかしそれに前後して、少年はお米犬の視線を受けた>>232]
タンガリザ……? 本当にそう思ってくれているの?
[仲間だと、彼は言った。
自分がどう思っているかはともかく、彼の方からそう明言してくれたのは、初めてだったかもしれない]
[アロラの言葉を忘れた訳ではないが、胸の奥に鈍い痛みがあった*]
仲間が好き。そうか。
[共に旅をした面々とは違い、先ず自分は知らなければ――そんな態度は彼の気に触ったらしい。
歯噛みする様子に、この手の事が巧かった間諜の苦笑する顔が浮かび内心ため息漏らした。]
種族を越えた友情。
困難を乗り越える超える力だな。
[言葉とは裏腹に、双方共にお互いを排除する覚悟を決めている。美辞麗句の下で策が踊る*]
[くびだ。
くびが落ちて
――ちがう、あれはそう、ただ辛うじて繋がっているだけ
喉から零れ落ちるいろは、あのよるに見慣れたものよりもあざやかで
地に、土に塗れてはいけないものが、はらからこぼれている。
――あれは、そう。
光を失った四つの瞳が、ごろりとこちらを見つめて、]
さて、そろそろ迎えに行こうか
[エンフェルケスーカの秘宝を持つであろうエステルを迎えに行くとしよう。
足元に一人分、エンフェルケスーカへ続く狭間を開ける。
ただそれだけで良い。
勇者と共に居たとしても一瞬エステルから意識を逸らしたその時に。
彼の射手はエンフェルケスーカへと招かれる。
"ナジ"は空間に線を引き、左右に広げ亀裂とした。
そうしてその身を躍らせれば、エンフェルケスーカを通じて勇者パーティーの近くへと赴こう]
[だが、悪魔の司教リリ・リリトが、
邪竜に魔王の恐怖をと求めるのであれば、魔王は乗らずとも、斯様な事をしただろう。
巨竜に乗る、陽炎の様に揺らぐ闇の躯。
魔王の呪い近しい存在。二つのあかい双眸宿る、闇の虚ろ。
それを邪竜に乗せて送り出したか。]
[邪竜に乗りし闇の虚ろは、悪魔の司教リリ・リリトも邪竜に乗るようであれば、その躯の前にリリを乗せて空を駆けたろう。
魔王程では無いものの、否、か弱き者が見るものであれば、闇の虚ろは、魔王そのものに見えてもおかしくは無かった。
その身に齎されたものを証として。]
― 集会場 ―
[腹芸を強いるのは酷か。
疑心暗鬼の旅が彼の心を蝕む前に、タンガリザが明確な敵対行動を取るという大義名分ができれば良いが、現実は都合よく進まない事をよく解っている。
友好ムードを偽装するために、タンガリザの臭気に耐えつつ自分の取り分を皿につぎながら食事を取ろうとしたが――]
フリッツ達はどうしたんだ……。
[ぽつり、呟いて集会場の窓から外に視線を向ける。
人だかりが見えれば何事かと眉が寄る*]
投票を委任します。
お米犬 タンガリザは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
/*
タンガリザを起因としたアインとアロラの性質の違いによる対立構造とパーティーの崩潰というのは正直やりたい展開ではあった。
─百余年前─
[全ては神託が始まりだった。]
『腹に三つ星の痣持つ子供が災いをもたらすだろう』
[村の僧侶が告げた言葉により、子供という子供の腹がまくられた。村長の子であったダートも例外ではなく調べられた。そして、三つ星が見つかった。
村人は殺せと主張したが、村長は断った。
生かされはしたものの、ダートの毎日は地獄になった。
昨日まで遊んでいた仲間には口も聞いてもらえず、大人からは石を投げられた。
魔物の噂はよく聞こえていたが、ダートは魔物よりもよほど、村人たちの方が憎かった。特に、予言をした僧侶には激しい憎悪を向けた。]
[やがて村長が死ぬと、ダートは逃げるように村を出た。
盗賊に紛れる事もあった。怪しげな魔術師の弟子をする事もあった。そうするうち、魔道具の扱いを覚えた。
同行者との縁が切れるとあてもなく旅をした。
知らぬ間に魔軍の領域に入り込んでいたのだろうか。金目のものを探しに入った洞窟で、指輪にめぐりあったのだ。
魔物が隠したものか、身につけたまま洞窟で死んだかは定かではない。薄紅玉のそれは、紅玉の錫杖のように妖しく魅力を放っており、手に取らざるをえなかった。]
[頭を抑えてため息をひとつ。]
この、朴念仁。
アロラ様はエスティエールの姫様よ。
そんなお方が、信用してない人を供につけると思う?
あなたの力は私が知ってる。あなたの主も、きっとそうよ。
[ハンカチを取り出して涙を拭う。
泣いたことは見れば分かるかもしれないが、とりあえずは良しとする。
空き家の扉に手をかけて半分開け、振り返る。]
かえりましょう。あなたの主の下へ。*
[指輪は血を吸った。吸わせるとその玉はわずかに赤みを増す。
ダートはそれを見るのが喜びになった。それを見るために人を斬り、血で身を染めた。
己の力に酔いしれる内、玉が紅く染まりきれば魔王をも超える魔力が身につく。そう信じるようになった。
やがてダートは魔性に堕ち、悪魔導師らと関わる内に人の身にあまる百余年という時を過ごす事となった。
神託が真に女神の声であったか、騙りであったかはもはやわからない。しかし、僧侶の予言は真になった。*]
[もしも闇の躯(からだ)を持つ、
闇の虚ろが、はじまりの国に訪れたならば。
その陽炎の様な姿の闇は、はじまりの国の広場へと足を踏み入れた。揺ら揺らと、闇は炎の様にも揺らめく。
広場の中央に設けられた勇者の像の前で立ち止まり、
そして――――――]
[揺れる闇の剣が一閃し、勇者の像が砕かれたろう。
地肌は隆起し、辺り一面に瘴気が広がる。
噴水の水もまた、味わいを変えるだろう。]
[そして闇の虚ろは、はじまりの国の大地に広がる。
呪われゆくか荒廃しゆくか、それともどうなるかは、訪れた者のみが知る事となろう。]
― カドゥタ村 ―
["ナジ"はカドゥタ村。
騒ぎが起こっている中影に潜むように様子を伺っていた。
騒ぎの中心にいるのは>>244女と>>253男だったか。
そちらにはエルテルは居なかっただろうか。
居なければ秘法の気配を探して歩く。
集会場にその姿を見つければ一人になるのをじぃと待つ。
生物である以上一人になる瞬間は訪れるものだ。
そうしたタイミングで"ナジ"はエステルを連れ去るだろう。
足元に穴を開け、一瞬で。
瞬きを一つする間にエルテルは攫われてしまうことだろう。]
――――、
[足音が、どこか遠く聞こえる。
けれども、震えそうになる手を、何とか握りしめて。
後を追うように、荷馬車へと近寄った。
改めて直視する、人間の屍。
瞼を閉じさせるその所作は、せめてもの救いを与えたのだろうか。]
つえ、……かな?
この人達の、持ち物、……だったのかな
[老人達によって荒らされた荷台の中。
はみ出るようにして――或いはそれを巡って口論になっていたのか――見えているそれは、どこか不思議な雰囲気を持った錫杖だ。]
……その、私、とっさで
[何もできなかった、と。小さく口にしながら。
感謝の言葉にすり替わり、すっかり馴染みになってしまった、謝罪の言葉を呟いた。**]
/*
用意していたら、ダリアが決断保留にしていた件について。
ある意味で、引き延ばしは有りだな……。(余裕が出来た(三番目の選択的な))
―― 北部・魔王城 ――
女神いわく
そして人間達が口するところ
勇者とは
人の為に生き
人の為に戦い
人の為に魔王を倒す人だそうだ。
[魔王の声は、人が聞けば、耳にするだけで恐怖…否、絶望を抱かせる響き。]
愚昧極まりない。
なあ、邪神よ。
[魔王は、開け放たれた大きな窓際に立つ。
辺りには誰も人影は見えない。
黒雲立ち籠める空の元、魔王城のある峻厳な岩山に、毒の沼地と不毛な大地が広がっているのが遠くに見える。]
愚昧そのものだ。
なあ、邪神。
[魔王は、開け放たれた大きな窓際に立つ。
辺りには誰も人影は見えない。
黒雲立ち籠める空の元、魔王城のある峻厳な岩山に、毒の沼地と不毛な大地が広がっているのが遠くに見える。]
投票を委任します。
黒騎士団団長 アミーは、魔王 ケテル に投票を委任しました。
>>247
[受けた返事は自信なさそうで何か距離を感じたものだったものの。自分の食べ物をためらうことなく食べるのを見て少し安心する。
そうでなくては困る。そうでなくては困るのだ。]
おいしいっすか?自分もパクパク食べながら聞いてみる。
そんな折風呂敷からお酒を取り出して彼に勧める]
良かったらこれものむっす。ふふん。
みんなで乾杯するっすよ。
[手元のコップに一杯ずつお酒を注ぎ。みんなに配っていく。もちろんただの酒ではない。ゴルガンタの水が混ざっている。勇者、エステルは飲んでくれた。アルシェス、アロラや他のものはどうしただろうか。]
/*
>>169
ソウルクラッシュばれてーらw
どっちかっていうと、ストームブリンガーの要素も入ってるんだけれどねw
/*
私、わんわん討伐の話、聞けてないんですよね。
タイミング的な物なのか…。
言わなくても分かるだろう的な物なのか…。
意図的の可能性を考慮して、
とりあえず聞いていないことにしている。
死喰い人 ダートは、青年勇者 アイン を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
メモ落としも厳しそうなので、チャペには悪いけど襲撃させてもらうね。
アイン君の成長物語楽しみだったけれど、残念
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