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―― 勇者の末路 ――
[勇者の末路は悲惨そのもの>>52>>165だ。
女神の祝福に、余力と寿命がある分、蟲を孵し、蟲に再び卵を産みつけられ、また孵す。孵して入り口から出る刺激、腸内の襞を擦られる様な刺激は、未知の快感に他ならない。]
[そうして死した後、待つのは魔軍兵士への屍体転用であるかもしれず。転用されずとも、魔樹により転生されゆく先は魔だ。…陵辱され尽くした勇者が性欲旺盛な淫魔の魔軍兵士となるか力量ある魔軍兵士となるかは定かでは無い。]
[そしてまた。世界の終わりの前に死が訪れるとは限らない。牢獄の片隅で、蟲に犯され孵った蟲達を身に這わせながら、何の救いも無く、無意味に死する事もあるだろう。**]
[愛しい人が魔石に触れる。
あの時届かなかった指先の優しい感触が世界となった身に震えを齎す。
あの時のケテルの顔を忘れることはない。
今のケテルの顔を忘れることはない]
うん、約束、ずっと、一緒――
[生娘が、初めて男に触れられたかのように人形は上気していた。
熱などもたぬ身が、理から外れ時が止まった身が、
ケテルに反応してしまう。
それを誤魔化すようにと強く身体に抱き着いて、
涙流れる頬に唇を触れた]
[それは新しい約束、
そして――ケテルの魂を取り込む儀式
ケテルに何かあればそれが転生する前に魂はエンフェルケスーカへと招かれる。
その事をナージェスターは告げることはない]
ずっと、ずっと――
[ケテルに頬ずりをしながらナージェスターの唇は、
強く弧を描いていた。
もう、離さない――
わたしだけの、おうじさま――*]
― 南天の魔将へと ―
[南天の魔将アウロラが着任してから"ナジ"は幾度か彼女の背後に現れていたことだろう。
魂へのマーキング。
何処にいるか分かるので何時でもその場所へと現れることができた。
それが何故出来ているのかは告げることはなかったかもしれない。
ある時――]
アウロラ、頑張っているようですねぇ
そんな貴女にこれを差し上げますよぉ〜
[何時ものように神出鬼没に背後に現れた"ナジ"は革袋を一つ、アウロラへと差し出した。
その中にはかつての同志ダートの遺言で拾った指輪が入っていた。
この世界の理が使えぬ"ナジ"には不要なもの。
それならば進呈するのもよかろうと。
さて、それはどの様なタイミングであったろうか*]
[魂を取り込まれる約束を黙って取り交わそうと、口にしていようと、ケテルは拒むことは無かったろう。
疲労し摩耗し、憎悪と嫌悪の侭、生き続けた300年。
世界の滅びの末に、残る無は、ケテルの安息ではあった。
無こそが。転じず終わる無、こそが。
異空間エンフェルケスーカに封(ほう)じられようとも、そこに、ナージェスターが居るならば…少なくとも、この絶望よりはましなものだろう。]
ずっと一緒だ。
[僅かに二人の間を開け、あかい瞳を向けた後、魔石に口接ける。何度も、何度も、飢えを満たすように。*]
── 神樹 ──
[周囲は腐敗し或いは毒の沼が広がっていた。
一葉、一葉が光纏うような神樹は、周囲の魔の領域に侵された大地の所為か、翳っているようでもあったか。]
[山を、大地を、海を越え、
(山を侵し、大地を侵し、海を侵し、)
神樹の元に辿り着いた時には、魔軍の勢力下に収められてもいたろうか?]
[通りがかった鹿の親子は、空を見上げた。
盛り上がった白い雲。陽射しを遮る暑い雲。
――どうやら、雫は雲から降っているのではないらしい。
――空の一点。滴る液体は異界より。口を開いた僅かな亀裂。
それは、『水溜り』と呼ぶに相応しいだけの量を落としたところで、溶けるように塞がれていった。]
ぁ――
[ケテルの唇が魔石に触れれば人形の咽喉からか細い声が漏れ出した。
唇が触れる度に人形の頬に赤みは増し、
人形の白い肌は朱に染まる。
人形の手は優しくケテルの頭を抱擁した。
髪を梳くように撫でながらその黒真珠は海の中]
ケテル、あのね――
あんまり激しくされるとね
身体が壊れちゃうから……
身体が壊れるとこっちに干渉できなくなるから
[本当はその体も心も癒してあげたいけれど、できなくて]
だから、優しく、して?
[代わりに、いっぱい愛してくれるようにと熱い吐息とともに耳元で囁いて――]
[――その雫に意義は無く。
――その紫色は生命ですらなく。
けれど、ゆっくりとゆっくりと盛り上がり、蠢き、
ただの水溜りではない明瞭な『形』へと、変形していく。]
── 神樹 ──
[人を殺し尽くし世界を滅ぼし尽くした後、
残るのは魔と、この神樹だけであったかもしれない。
世界は燃える。世界は燃えて。残るは寂寥、硝子の様な溶け跡を残す。]
[人の死、世界の滅びで造られた道だ。]
[それに後悔は無く。
纏わるものは何も無い。]
[最果ての地か、神樹の至る所で攻撃は行われていた。
魔王は、抜き身の刃を持って立っていたか。]
異剣ラウフォーンよ、哭け。
絶望をここに顕現せよ。
[呪言は有無言わせぬもの。
魔王が持つものは異剣なるもの。
世界を滅ぼすと決めた時からの剣であり、…魔剣でも無く聖剣でもない…。]
[天が哭き地が哭く。
引き裂かれる様な叫びは何だったのか。
突き立てられた先は、神樹。
魔樹でもある世界樹。
輪廻綴る元凶であり根源か。]
幾度の朝と幾度の夜。
世界は燃えて輝いて。
そうして終わりを迎えたのです…
…そんなところでしょうか。
[女神は囁き、世界の終わり、
世界を終わらせる事を認めた。**]
[ケテルの言葉に魔石は一層煌きを増した。
それは見て分からぬ者がいない程にキラキラと。
中にはハートに変じた煌きもあったかもしれない。
触れるだけの口吻けに人形の身体は小さく震え、
触れれば冷たかった身体に温もりが芽生えていることに気付けるだろう。
心に火が灯れば繋げている人形の身体もまた焔に焼かれ、
ケテルを受け入れようと華咲いていく]
うん、けてる、あいしてる……
[言葉にして、意志の光のない瞳は右へ左へと揺れる。
揺れた分だけ魔石は拍動を打つように煌いて、
今度は自ら人形の唇を重ね合わせて蕩けあうように
自分だけのケテルを求めていった**]
[唇を重ね合わせる。
触れるだけではなく、少しずつ奥へと。
呪を含み人ならば狂う禍々しい魔を帯びていたけれども。]
愛してる。
ずっと、ずっと、愛していたよ。
ナージェスター。
[名前を呼ぶ時に柔らかい発音も出来なかったけれども。
煌めきが増した事には気付いたろう。
冷たい人形の身体が温もりを芽生えさせれば、その膚の上を冷たい手が撫でる。
焔に焼かれる様に朱く華咲く身体を抱き寄せ、睦言を囁き、何度も何度も人形の瞳を揺らせる程の愛撫を。
溺れゆくのは、どちらであったか。されど、可能な限り、溺れゆく。]
[少し、“借りる”だけだ。
さて、どうなるかはその時次第だが。]
ク、ク、ク。
安心してると、トられるぜ?
精々、守ってみろよ。
[魔神は嘲笑う。
今はただ、終わった世界を見るだけ。
終わった世界は、ただ、“無”、だ。
何も無くなった其処は、空白、そのものだ。
終わらせてしまったのは残念なものだと思いながら、魔神は瞑目した。**]
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