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[町の中、教会に次いで高い場所。女神・トルニータの像の上。そこに猫は登った。]
さあーて、お手並み拝見と行かせてもらうよ。
どうする? あの子たち、簡単にはやられないよ?
勝とうが打撃は避けられない。いざとなったら手柄を貰ってやってもいいよ。あはははは!
[果たしてそれは、勇者と魔物、どちらへ向けられた言葉だっただろうか?
猫の目が、夜の町に光った。]
― 城下町ゴルガンタ 入り口周辺 ―
[駆ける足は止めないままに、剣を抜き空を睨む。
焔で微かに照らされた空を旋回する、翼竜遣いの群。
其れを貫く一閃の光を確認し、視線を前へ]
《意趣返しだ》
[城門を突破し、雪崩のように流れ込んでくる大量の軍勢。
その向こう側には、蹂躙された兵士たちの屍が山となっている。
剣を空を薙ぐ様に振ると、
魔軍兵団の頭上へ無数の鋭い杭が出現し、容赦なく降り注ぐ。
死喰い人が出現させていたものより大きさは小さいが数は多く。
掠りでもすれば身体が麻痺するだろう呪詛を込めて。
そうして杭の攻撃から生き残った魔物を、躊躇なく切り捨てていく。
門周辺で生き残り奮闘していた人間の兵士たちも交え、
ゴルガンタ入り口周辺は混戦の様相を呈する]
女神様…私は。
この世界の人の全てが、あなたの勇者であるように思うのです。
私もきっと、あなたのものなのでしょう。
この腕が千切れ、四肢を失ったとしても。
[胸に手を当てる。
期せずして触れた胸は黒点があった場所。
徐々に小さくなり、痛みも引いた知らず奇跡の起こった場所だ。]
この鼓動が鳴り響く限り。
あなたの勇者でありたいと願います。
―回想・昔の事―
[昔、女は盗賊を生業とする一族に産まれた。
生まれてから盗むことは息することと同じであった。
だからあの日も盗んだ。噂どおり彼らが勇者であるなら、その結果は上々であろうとそう、思って。
結果が死んでも死ねない、何度も生まれ変わる魂を手に入れ。
最初はそれが面白かった。
勇者なんてどうでも良い。知識や経験はそのまま若返る、それに近かった。
当然、神童だなんだと褒めそやされたこともある。
案外気持良かった、最初のうちは。
それが100年も続けば段々飽いてくる。
200年もすればうんざりだ。
正直魔の者とのいざこざには興味無かった。その日が楽しければ良いと思っていたから]
[けれど――。
勇者に協力し、魔王を倒すこと。
そこに「平和」だとか「人のため」という大義名分は女にはない。
ただ、自分の為に。繰り返す天声を止めるために、ただそれだけのために女は勇者を探した]*
[人を殺め、魔を喰らいつつある自身にその資格は、本当は無いのだろうけれど。
信じることぐらいは、許されていたかった。
ゴルガンタへ旅立つことを決めて、ただ祈りを捧げる。
夜を待って、ここを出るつもりだ。
新月の晩は魔物が活性するという説もあるが、決心は覆らなかった。
その晩。教会の扉を開けて外に出ると、不思議な物音>>69が聞こえた。
あたりを見回して、ふいに空を見上げる。
月の無い夜。大きな影が舞い降りる様に目を見開く。]
な……
[よくよく目を凝らすと、竜の背に少女が乗っていることに気付くか。
いつか聞いた話>>34が頭に蘇る。]
みつかい、さま?
[惚けたような声は夜に静かに溶けた。*]
― 城下町ゴルガンタ・入り口付近 ―
[空に光る槍が奔り、翼竜の胴を穿つ>>72。
それを合図とするように、魔法や遠距離攻撃が可能な者は空の翼竜を。
残りは門から雪崩れ込む敵軍を相手に戦い始める]
[そして少年の目の前では、虚空から現れた杭が魔の軍勢を貫いていた]
すごい……!
[こんな状況でもなければ、剣だけでなく魔法も使いこなす彼に向けて、心から称賛の言葉を放っていただろう。
しかし目の前では、人間と魔物が入り乱れての攻防が繰り広げられている]
[少年の武器はたった一本の剣。
それでも少年は、ごくりと唾を飲み込むと、覚悟を決め混戦へ飛び込む]
やああああっ!
[気合いと共に振り抜いた剣に、確かな手応えが返った]
― 城下町ゴルガンダ ―
くくっ、良い声が聞こえますねぇ
[魔軍が押し寄せてくると城下町は阿鼻叫喚となったようだ。
備えあれば憂いもなかっただろうが、
備えもなければ同族同士で諍いを起こしていてはしようがない。
伝達を担う盗賊ギルドはその任を全うすることはなかった。
寧ろ誤報を飛ばし、今その住処は蛻の殻となっている]
[自分へ付いて来てくれた青年>>71へ]
アルシェス、無理はするな。
不味くなったら、教会へ行け。
[彼の実力は未知数だが、一言そう告げる。
先程、一瞬表情の中に垣間見えた気がする高揚の色。
それはまさに崩壊していくこの町で見続けてきたものであり、
だからこそ過った不安が声となった。
実際、今この場所で、
魔物相手に勇猛果敢に闘い果てる人間兵士たちの姿は異様だ。
殆ど防御することも無く、
血を流してもいっそ愉快そうに笑って相手に襲いかかり、
最終的には死んでいく。
一時的には戦力は上がっているだろうが、
冷静さを失している分、
総合すれば良い結果を生んでいるとは思えない。
>>81敵へ斬り込む姿に狂気に呑まれた様子はない。それで良いと、小さく頷いた]
[勇者と別れたあと、向かったのは街の武器屋。
これから旅に出るなら弓も矢も予備が必用だ。持てる数は限られるが、鏃さえ勝っておけば自分で屋を作ることも出来る]
……少しは勉強してくれると嬉しいけど。
[人の良い店主は既に顔見知りだ。勘弁してくださいよ、と言いながらそれでも幾ばくかのおまけをつけてもらう。
念入りな準備だけれども、今度の旅は長いのかい?
そう問われれば、そうだね、長くなければ良いけどと軽く返して店を出た。
それから薬草や食料を調達してから宿へ。
今日までの宿泊費を精算したなら旅立つ準備を万端にして。
向かったのはギルド。そこにいた勇者>>0:654に問われれば瞬き、相手を凝視する。
]
……気安く女に過去を聞くものじゃないよ、例え勇者でもね?
[軽い調子で言えば、上段を行っているととられるだろうか。己のみに起きたあれそれを事細かに打ち明け話、なんて性に合わない]
それでも何もかも黙ったまま、もついていくと言った手前まずいと思ったか溜息を一つつくと目にかかる前髪を掻き上げた]
強いて言うなら数百年続く繰り返しを終わらせるため、とでも言おうかな。
同じ記憶を持って生まれて生きて死ぬのに飽きたんだ。
[甚だ不親切な説明と言えるそれに勇者は納得しただろうか。
されなくてもそれ以上を説明する気はない]
信じろとは言わないよ。私もあんたのことを100%勇者だなんて信じていないしね。
勇者だと思えないと思ったら離れて行くだけのこと。
[警戒したければ警戒して良いと告げた]
― 城下町ゴルガンタ/教会鐘塔 ―
[十字槍を再構築すればこちらへと飛来する翼竜の姿が視界に入る。放たれた火球を回避すれば鐘塔は耳障りな鐘の音を響かせ崩壊してゆく。
女は回避機動から空に"着地"し、空を駆ける。
宙を蹴る度に足元では虹色の光が瞬く。
まるで虹の上を駆けるかのような動き――再び火球を放とうとしている翼竜との間合いは瞬く間に縮まり、横薙ぎの一撃が首を切り飛ばす。]
――――……、
そ、その……
[咄嗟に思い返したのは、いつかの村で教会に侵入し損ねた時のこと。大層女神の信仰が強い村で、竜の姿を見た彼らが、忽ち魔物と勘違いして襲い掛かってきた時のこと。
アイスに飛翔の号令をかけ忘れ、続く声も僅かに震えていた。]
ち、違うの。この子は悪い子なんかじゃ、
――みつかいさま?
[だが。
彼女が口にした言葉に、動揺よりも疑問の方が勝ったらしい。
少女は瞬きを幾つか。
竜は、白い手が撫でる動きを以って、地にゆっくりと足をつけた。*]
― 城下町ゴルガンタ/市街 ―
[地を見下ろせば路地を20余名の部隊が進軍してゆく。
穂先を地に向け、宙を蹴れば真っ直ぐに降下。
隕石の如く空から落ちてきた女はその一撃で隊を半壊に追い込み、自分を中心に交差する二つの円を描くような斬撃で通りに立ち並ぶ民家ごと残存部隊を切り飛ばす。
崩潰してゆく民家は粉塵を舞い上げながら通りを塞ぎ急増の防御壁となった*]
/*
何か描写落しがある気がします…。
しかし、眠い…。眠いのです…。
あと、アルシェス君が凄い可愛いです。
戦闘中にこんなに癒されて良いんでしょうか。
[その胸元の黒点は…服の下隠れたそれ…どうなったろうか。
完全に消し去る事は叶わぬまでも、最初の時ほどにか弱まりはしたろうか。
それは、レティーシア次第だろう。**]
―― 城下町ゴルガンタ・城門付近 ――
……ぅ。
[ 戦況はあまりよいとは言えないようだった。
人間は予想以上に善戦している。それが薬物による一時的な狂騒…
それであったとしても、人間の希望を挫くには完勝でなければ
戦う事すらも無意味と、この世界を産み落とした女神に呪詛を
口走る程度でないと、魔軍としては勝利であったとは言えない。
内部から既に腐り落ちてゆきそうなものを力攻めしておいて
苦戦を喫するような事などあってはならないのだから。
蹴散らされた難民を材料にした食屍鬼(グール)達が戦域に到達
警備隊に向かって食らいつくさんと牙を剥き始めるだろう。 ]
……♪
[ そして、戦いの最中で生み出される数多の死体に
悪魔の司教として大いに満足する。
彼ら人間は殺せば殺す程、殺されれば殺されるほどに
増大する敵の兵力を見て、どのように感じるだろうか。
一度復活した後に殺されれば流石にこれ以上の再起は出来ない
技術や魔術といったものの殆どを喪うといった欠点もあるが ]
《死者の蘇生(レイズ・デッド)》
[ 五指を開いての神聖語の朗唱は、
打ち倒された魔軍の兵士や人類側の兵士達を再び立ち上がらせる
突然に起き上がった死体に襲い掛かられるその様は――
前線の戦士達に如何程の精神的動揺を与えただろうか。 ]
─ とある村 ─
[胸に付けられた印>>91は女神の奇跡により消え失せた。
けれど、神職であれど人の身だ。
悩みや澱みは完全に消えるものではない。
何かきっかけがあれば、また魔に魅入られることもあるだろう。
女神の加護を信じられる今は、暗闇の中も怖くは無い。
動揺を含んだ弁明の「この子」は彼女が騎乗していたものだろう。
とても大きい、なにかのいきもの。おそらくは、竜だ。
魔に堕ちぬ限り、人にも魔にも介入しない生き物のように思う。
視線を向ければ害意は感じず、けれど気圧されてまた少女へと視線を戻す。
反復された言葉>>88に少し迷いながら首を縦に振る。]
教会に現れる少女がいると、聞きました。
何かを探しているのか、伝えたいのか。
あなたは……何者なのですか?
[問いかけつつ、少女を観察する。
けれど、やはり害意は感じられない。*]
蘇生……? 死霊術か?
[低空を飛び過ぎてゆく翼竜。
胴に穴が開いているもの、首が無いもの。
先程自分が討ち取ったものが空を舞っている事に気付けば舌打ち一つ。
瓦礫の中から立ち上がる獣人歩兵隊の姿を確認すれば、跳躍して後方の民家屋上へ退避する。
翼竜と比べ、四肢を砕かれた事で動きな緩慢なゾンビ兵はまだ良いが――]
戦友や家族に追い立てられるか。
[燃え上がる家々が照らしだす光景。
士気への影響は深刻な上に、敵を倒しても減らないどころか味方の死者がそのまま敵陣に加わる惨状。
絶叫が市街各地で響き渡る*]
あ、あの……。
[>>83再び、名を呼ばれて。
言いたいことはいくらかあったが、飲み込んでただ、はい、と答える]
[先程自分の中に生じた感情を、少年はまだ理解していない。
それこそがこの町を荒廃させた原因だとも]
[ただ、彼と離れ兵士たちに交じっていれば、その異様さを感じ取れずにはいられなかった]
なんで……!
[痛みも恐怖も忘れたように、傷付いてもなお突っ込んでいく。
それは狂気であったろうが、少年の胸の内に生じた震えは、それに対する怯えだけではなかった]
ああ、僕にも……あんな強さが欲しい。
[それは単なる無謀であるのかもしれないが。
自分が普通の人間だとよく知っている少年は、血筋でも才能でもない何かを見付けようと躍起になっていた。
それがなければ、勇者たちに追い付けないから]
[しかしそんな思考も、目の前に迫る軍勢の変化>>92に中断させられる]
え……にんげん……?
[生ける屍。
そのようなものが兵士として使われることもあると、話には聞いていた。
しかし目の前に迫るそれは、人ならぬものと見做すにはあまりに生々しく]
[そして少年の目の前で、つい先程斃れた、今まで隣で戦っていたはずの兵士が、むくりと起き上がり牙を剥いた>>93]
うわああああっ!!
[思わず叫ぶ。悲鳴を上げながら、剣を振り回す]
[人を斬ったという確かな感触。
しかしそれは、死体を殺し切るには至らず。
ぞぶり、と、肩口に嫌な熱が走った*]
/*
描写から見える範囲で戦闘能力を判断すると
人類側
フリッツ Lv50
レティ Lv35
アル Lv10
魔王側
ダート&リリ Lv60
チャペ Lv25
リザ Lv5
ぐらいかな?
ダリアは全力でやればLv1000とか行きそうな別枠。
[その後。
あからさまに怪しい猫耳女とお米犬のやりとり、それを見た勇者の結論>>667を聞けば、思わず額に手を当てた。
そも。二人とも魔に近い物に見えるのになんだろうこの警戒感の無さは。
これじゃ魔王にたどり着く前に騙されて死ぬじゃないだろうか……誰か、保護者はいないものか、なんてもう星人であるはずの彼の、行く末を思わず心配したりした。
そんな自分の思惑など気付かないまま自分の名を告げ紹介されれば、内心はともかく頭を軽く下げて]
よろしく。
[ふりかざす手には合わせるほどテンションの高さは持ち合わせず。
ただ、犬と猫には気を付けよう、とは口に出さずに]
……勇者ってのはお人好しなんだろうか……。
[だとしたら、自分が会った“勇者”は彼とはまるで別の種類の人間であったと、あの時を思い出しながら、彼らのあとを少し後ろからついて行くのであった]*
─ とある村 ─
[傍らの竜は静かに信徒を見つめるばかり。
一定の呼吸音は鳴ることはあれども、唸り声程に大きくはない。
それでも、張り詰めた夜気が震えるには十分だったのだが。]
それは……確かに、私のことかもしれないけれど
私のわがままでしていることだから
みつかいさま、じゃ、ない……かな?
[旅する中で少女と竜が吟遊詩人の唄になるとすれば、それは去ってしまった後。けれども、これまでしてきたことの自覚があればこそ、人づてに伝わってしまったのかもしれないという想像はできる。]
私は、私があまりに多くのことを知らないということを知ったから
たくさん、たくさん世界のことをしりたくて
それで……、……その、
[僅かに恥じ入るように視線を落とす。
けれどもすぐに、深呼吸をして、まっすぐと信徒の女性に瞳を向けた。]
人間が、ちしきを一番多く集めているのは
どこの村も、女神さまを祀る場所だから
……こっそり、いろんなものを読ませてもらっています
ごめん、なさい
これは、人間、じゃない。
[両手剣を構え直す]
死者は蘇らない!!
[自身に言い聞かせるように叫んで。
緩慢に振り下ろされた死者の手を弾き、その胴体を薙ぎ払う。
呼吸はやや乱れていたものの、もうその剣に迷いはなかった*]
へえ、なかなかやるじゃない。
[猫は影を町に放つ。魑魅魍魎が跋扈するこの町、目立つようなものではない。
猫は暫くの間、女神像の上から動かなかった。だが]
『そこのお前、何をしている? 早くあのニンゲンどもを地獄へ……』
[烏頭の怪人には猫が消えたように見えただろう。一瞬の錯乱の末に、背後の気配に気が付き振り向くのだが、その時にはもう遅い。]
邪魔、しないでくれる?
[抜けるような笑顔の猫と、文字通り爆散した怪人だったものが、そこにはあった。]
[崩れ落ちた死体は、再び起き上がって来ることは無かった。
どうやら彼らもちゃんと"殺せる"らしい。
は、と短く息を吐く。
それならば、二回殺せば問題ない。
膨大な犠牲者の数を嘆くのは、全て終わった後で良い。
ただ、剣に迷いが無くなった青年>>103の姿に、
微かに心が痛んだのはきっと気の所為だ。
自分にそう言い聞かせ。
魔物を切り崩しながら、男は真っ直ぐ一点を睨む。
此処までの戦闘で、この奇怪な術の行使者は特定していた]
《灰に還れ》
[死体の群の間隙を付き、剣に焔を纏わせながら、
>>93悪魔司教へと剣を振り上げるように斬りかかった**]
― とある村 ―
[少女の言葉を黙ったまま聞く。
みつかいさまじゃない。と
疑問符を付けて言われたなら、小さく微笑んだ。
話される言葉に相槌を打ちながら聞いて、謝罪には首を横に振る。
少女の両手を取るように手を伸ばし、
拒まれなければそのまま、暖めるように柔らかく握るだろう。]
どうか謝らないで。
知りたいと思うのは悪いことではないと思うわ。
確かに教会には見せられないものや、
理由をいえないものもあります。
霊山なんかがそうね。
説明はせずに、踏み入るべからず、としているわ。
端的に言うと、危ないから、だけど。
知りたければ、堂々と来て問えばいいと思うの。
― 城下町ゴルガンタ・入り口付近 ―
[肩が大きく上下する様から、少年に余裕がないことは見て取れただろう。
しかし少年にはもう迷いも、退こうという考えもない。
その視線は真っ直ぐというより、据わったものへと変化しつつあったけれど]
――あ、あいつが!?
[焔を纏う魔剣士の一撃>>105で、少年もまた、明らかに屍兵と様子の違う人物に気がついた。
しかし魔剣士が蹴散らす端から、再び軍勢が彼女へ続く道を塞いでいく]
く……こ、ここは、通さない、ぞ!!
[だからせめて、親玉に斬りかかる彼の負担が少しでも減るように。
少年は剣を振るい続ける**]
[怪人の影から、猫の影が這い出てくる。それを猫は、実に嬉しそうに眺めているのだった。
次に猫に近寄ってきたのは、逃げまとう町人たちの一団だった。]
『あ、あんた、勇者一行の猫獣人じゃねえか。俺たち一般人がこんなに困っているのに、何安閑としてやがる。早く戦いやがれってんだ。』
[そうだ、そうだと口々に文句を言う町人達。理性も何もあったもんじゃない。]
ふふっ、ニンゲンも吠えるんだね。
[その時から、本当の意味でここにまともなニンゲンはいなくなった。縦に裂けた猫の瞳が妖しく輝く。]
チャペの言う通りにすれば、みんな助かるんだよ? みんな、生き残りたい? いつ消し飛ぶかも分からないその命がそんなに大切?
[猫は悪い笑みを浮かべる。]
もうここには逃げ道なんてないんだよ。しょーめんとっぱしたほうが、いいと思うなー。
『それもそうだな。よ、よし。みんな、行くぜ!』
[そんなことをして何になる。
力なき者が向かったところで、できる事は死ぬことだけだというのに。それでも、ニンゲンに疑問を持つことは許されない。
戦っている者と出会えば、きっと大きな足手まといになることだろう。]
― とある村 ―
[不意に手を包む体温に、目を丸くして。
遅れて、女性の手が自身の手を包んでいるのだと気付いた。]
…………、
うん
――ありがとう
[零れたものは笑み。あるいは緊張から解き放たれた頬の緩み。
――幾つかの村を回った少女は、既に信徒が、彼女のように優しい言葉をかける人ばかりではないことをしっている。
だがそれでも、共に出た感謝の言葉は、確かな笑顔と共に。]
――――
[ただ、傍らにいる竜のことを問われれば、僅かに沈黙が生まれた。]
……うん、そうだよ
私の友達
[頷く。曖昧にではなく。呼気を落ち着けるように努めて。]
ずっとはできないって分かってる
でも、今は……できるだけ一緒に、歩いていきたいの
私が何も話せない頃から、ずっと一緒にいてくれたから
……私は、まだ何も見せてあげられていないから
[――記憶に蘇るのは、父であった存在の最期。
たとえ竜種であるとしても、いつか別れなければならない時は来る。
少女はそれらを理解した上で――これまでの何よりも、明瞭にその意思を告げた。]
おねえさんは、この村の人……?
[次いで出た言葉は、僅かに首を傾げながら問いかける。*]
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