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マコ>>91
あたしは本をほとんど読まないの(信じるかどうかは知らない)
綾辻行人のそのシリーズだと『十角館の殺人』、西尾維新の戯言シリーズだと『クビキリサイクル』までしか読んだことがないの。
ミステリーはトリックよりも人物描写がしっかりした作品が好きかも。最近だと辻村深月あたり。
といってもそんなに追いかけてるわけじゃないけど。
リルおはよー……!?
[…は慌ててリルの手から変声器を奪い取る]
あ、これ? ううん、何でもないの。
比企谷君の声に聞こえるけど、これ、服部君が吹き込んだものだから!
比企谷君は女装趣味なんて持ってない、たぶん普通の男子よ。きっと。
[パイモンの衣装を手に取って]
中性的な八幡くんなら、髪型とか体形も考えると、これなら似合うと、思う。
……けど、八幡くんの理想像とは、齟齬あるのかな。
リル>>98
ちょっ、ちがっ、それは服部君が比企谷君のために用意したので、比企谷君が着るってまだ決まってなくて、そもそも比企谷君はもっと可愛い服が好きかもしれなくって……!
どうしよう……。
あたしがフォローすればするほど比企谷君が泥沼にはまっていく……。
[…はリル>>99が手にした衣裳を肩越しに覗き込み]
うん、それなら比企谷君の趣味に合うかもしれないわね。
比企谷君、リルが勧める服なら着てくれそうな気がする。
(比企谷君の逃げ道をふさいじゃったような気もする)
リル>>103
うーん、どうかしら。
比企谷君、好きな子に好きってストレートに言えないラブコメ的な性格してるから。
ファッション系はリルが比企谷君をリードしてあげてもいいかも。
おはようさ…。
[教室に顔を出しかけ、慌てて引っ込める。
なんとも危険な女子トークが繰り広げられているこの状況に飛び込むのは、自ら生贄になるようなものだ。]
しばらくここで比企谷が来るまでやり過ごすで……。
[気付かれたことにギョッと驚くと、手をパタパタと動かしながら、予定とは大きく違う言葉を続ける。]
お、おはようさん!
副会長?
そうそう、サマリアを探しとってん。
あとナージャも探してるんや。
オーサカのテッチリが美味い店の予約が取れたから、バイクで連れてったろ思うてな。
どこ行ってるんやろな。
(どうしよう……。
服部君とオーサカ、行ってみたい……。
服部君のことだから、きっとUSJや海遊館にも連れてってくれると思う。
夜暗くなってから桜宮のラブホ街あたりをタンデムで走ってる時にいきなりバイクを止めて、
「なんか知らんけど、急にエンジン止まってしもてん。
バイクも休みたい言うとるみたいやな。
どや、ワイらもここらで休んでいかんか?」
なんて言い出すことも……きっとない、と思う……)
[…はまだ悩んでいる様子で]
どうしよう……。
ハットロード(服部君のバイクに乗せてもらうこと)、楽しそうよね……。
でも……でも……。
重量オーバーになったらどうしよう……?
[まだ動揺した様子で]
>>111ナージャ
な、なんやナージャはこんなとこにおったんか。
よう分かったな。
通天閣も見えるあの「⚪︎ぼらや」や。
服部君。
それじゃ、こうしましょう。
服部君がてっちりをご馳走してくれるのなら、あたしはオーサカで串かつを奢ってあげる。
梅田の地下、阪神の前の立ち食いが美味しかったんだけど、今あのあたりは全面改装工事中だから、立ち食いにこだわるなら通天閣下の新世界にしましょう。
デートコースに使えそうなお店なら、阪急三番街B1の「活」がいいわ。てっちりと同じくらいお金かかだちゃうけどね。
新世界のジャ⚪︎ジャ⚪︎横丁も、そっから離れたとこのも好きやで。
アメ村の三角公園のとこにあるジャンボパフェもええで。
男1人やと、なかなか食えへんのや。
[…はこっそり呟いている]
そして二人ともお腹がくちくなって、服部君が「金少ななったから帰りは名阪と国道23号で豊橋までは高速使わんと行こな」と提案して、あたしがうなずいて、二人で阪奈道路の旧道を走ってる時に服部君が「ちょっと寄り道していこ」と信貴生駒スカイラインの方に曲がって、生駒山の上から服部君は大阪の夜景を見下ろしながら、
「ナージャ、見てみ。ワイの生まれ育った町や。
あの光の一つひとつに、温かい家庭があるんやろな。
いうても、ワイの家庭は温かいもんでもなかったけどな。
ワイとナージャも、いつかは温かい……いや、何でもない」
とか言い出して、あたしの心がきゅんと鳴って……
[誰かが止めないと際限なく続く]
[…はふと我に返ったように]
服部君>>119
はっ、はいっ!?
そ、そそそそうね!
がく、がく学園祭が終わったら、一緒にね!
服部君>>122
気分はかなりノッてきてるんだけど、後輩たちが今年の学園祭の記録を読み返した時にドン引きしそうからやめとくわ。
[…はまだ呟いている]
二人はその後何事もなかったかのように天理ICから名阪国道に乗って、風を切るように走りながら服部君が背中のあたしに聞こえるように大きな声で「ちょっと休んでいかへん?」と言ったところが針T・R・Sの手前で、服部君はバイクを止めながら、
「そこの日帰り温泉で汗流してこ。
ナージャの方が遅いやろから、ワイは先に出て待っとる」
と言って、あたしがお風呂からあがったら服部君はフードコートの片隅でラムネを飲みながら待ってくれてて、
「喉かわいたやろ。ほれ」
と言いながらラムネの瓶を差し出してきて、さっきまで服部君が飲んでた瓶だと思うとあたしの胸が急にドキドキしてきて……。
[まだまだ続いている]
[…はリル>>A53につつかれても気づかずに呟いている]
うーん、あたしばかり突っ走ってもダメよね。
服部君のお勧めスポットも検討しないと。
恵美須町の駅から新世界の商店街を歩いていくと、通天閣に一番近いところに『じゃりン子チエ』に登場する「たぬき屋」のモデルにもなったうどん屋があるの。
下町のお店だからあまり上品じゃないけど、きつね丼は他の店を探してもなかなか見つけられない逸品よ。
アメ村はたこ焼きが有名だけど、服部君のジャンボパフェもいいわね。あたしと二人なら何とか食べられそうよ。あたし、小食だけど。
そしてあたしの頬にクリームがくっついているのを見た服部君が、
「ナージャ、お弁当ついとるで」
と言いながらあたしの頬を指先でなぞって、距離が急に縮まったことに気づいたあたしがビクッとして……
[…はさらに呟いている]
でもオーサカはバイクで遊べるところが少なくて、服部君は「キシワダのだんじり祭り見に行こか」とあたしを誘ってくれたんだけど、お祭りがこないだ終わったばかりだと知って、阪和国道を二人でとぼとぼと帰っていくの。
ところがそんなあたしたちに悪質な幅寄せを仕掛けてきたのが、和泉ナンバーの黒のシーマ。こういう車には絶対に近づいちゃいけないのよ!
あんのじょう、車からヤンキー丸出しの男が降りてきて、
「おどれ、後ろに別嬪さん乗せてるからいうて、いちびっとったらあかんぞ!」
と脅すように怒鳴り、服部君を殴りつけて去っていくの。
あたしが駆けよって「大丈夫?」と心配そうに言うと、服部君は、
「あんな奴、ワイだけやったら殴り返しとったわ。
そやけど、今日はナージャもおったから」
と、そっぽを向いたまま答えて、あたしの心がきゅんと鳴って……。
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