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[おのれ自身を怨み それをわらうように]
あなたさまを影居どのから引き離したがゆえに
呪は成りました。
あなたさまは、
おのが目で ──しか と、確かめるがよろしいでしょう…
[おとこは、片腕で若宮を*抱きこんだまま*────]
あるがままに咲く。
あるがままに在る。
……櫻はどう思っているかねぇ。
[こういう仲だったのだろうな、と
そう思いながら見守るように。]
出られないか、そうだろうな―――
[と、口を噤み。]
[愕然としている影居と、その次に橘を見て]
[最後に鏡へ――汐のすがた、其処には映らず]
[何処へ、と小さく呟いた。]
おれを想わぬのが憎かったのじゃない。
そんなものは、初めからわかっていた。
若君様は、自分の姿を嫌っていた。その姿があることで、他のものからの好意すら、信じていないように見えた。
その若君様が、愛しいと思えた人がいなくなり、どれだけの哀しみが襲うのだろうと、思えば――。
悲しいと。おれが、他の人が死んだときに感じたものよりも強い哀しみが、彼の人を覆うなら、やはりそれは悲しいものだ。
あいつを殺したことを、責める訳ではないんだ。もし、あんたがやれなかったら、おれが殺していた。
それは、確かだよ。
[人を、恨み抜くことは難しいと、思う]
でも。そうだな。
これは全部、ただのおれの感傷だから。
若君様がどう思うのかを見て、それからまた変わるんだろう。
おれの中に燻る想いが、ただの情なのか怨みなのかどうか。
自分だけでわかるにはまだ、おれは子どもすぎるんだ。
[赤く染まった式を見上げて、笑う]
…宮のことは?
お前が羅生門でかどわかした宮のことを覚えているか?
その時のお前はまさしく鬼であったよ。
そしてお前の式が…お前を手にかけた。
まさに恨みつらみの一幕というわけか
[白藤にも同意を求めるように視線をよこし]
[橘の視線に、沈黙したまま小さく頷いて。]
――……愛憎、それからうらみ。
糸がいくつもいくつも、絡み合っていたねぇ。
[白い袖をゆるり、翻すと
指先にかかる赤や銀の糸がみえる――幻視。]
宮?
誰だそれは。どの、宮だ。
[本当に心当たりがないようで、]
それに、おれの式がおれを手にかけるなどある筈が……いや、まさか、あれか。
あやつ、おれの素っ気無いのを根に持ってとは言わぬだろうな……
[何やら自己完結してブツブツ呟く。]
矛盾――。そうだね、矛盾してる。
自分でも時々、自分が何言ってるんだかわからなくなるよ。
[肩を竦める。それでも短刀は手放さずに]
殺すかもしれないし、殺さないかもしれない。
それはまだ、判らない。
憎い、と殺したいと思う気持ちと、ただ悲しいと思う気持ちが、おれの中でぐるぐるしてるんだよ。
[眼を瞬かせ]
[不思議そうに影居を見つめて]
……記憶を、落としてきた か?
[手繰り寄せた糸を離す。
ぱらり、闇の中に解けていった。]
分からない、判らないから
――――それで、
私に訊ねるのか?
それらしきものを持つといえ
[そう言うとき、憎憎しげに顔を歪めた]
人でもない私に訊ねるとは気が違ったとしか思えぬ。
[桐弥の胸元に指を突きつける。
赤く、指のあとをつける。]
おまえ自身に訊ねれば良いだろう。
その為の鍵は既に渡した――――
お前の素っ気無さに根を持っているものがいれば命がいくつあってもたりないな?私もそのうちの一人だが。
よびだした者にまで恨まれるとはどういう躾をしているのやら。
[本気で問うてくる様子にまたもや眉を顰めて]
…宮様だ。式部卿宮様。今上帝の末子でいらっしゃるお方。
忘れたのか?あれだけの執着を持っていたのはお前だろう?
おれが記憶を失くしていると言うのか?
式部卿宮……見たことはある、いつぞやの…
[と記憶の糸を辿れば、ぽっかりと穴が開いていて、
顔も姿も声も、何を話したかも無のまま。]
……本当におれは忘れているのか?
[愕然と呟いた。]
あんたに尋ねてるって言うよりそうだな。
言いながら、自分で確認してるんだ。
確かに、あんたは式だ。でも、主を欲してたんだろう?
その思いは、人も式も変わらないさ。
誰かを欲しいと思う気持ちは。
[まだ、欲しいと思うのだろうか]
…忘れて、いるな。
なぁ白藤。憑かれていた者は憑き物が落ちた後はどうなる?
記憶は落ち面もこのようになるものか?
[あの凶相とは程遠い、しかし顰めたその顔は比べてみれば穏やかとも言える程の違い]
ふうん。
変わらぬものかな。
お前が云うのならそうかも知れぬし、
童の戯言かも知れぬ
……それは私には判らない。
欲したことだけは事実だ。
未だ満たされぬ、が
それを満たす術も知らぬ。
……そうだな。
[橘の言葉に同意し。]
憑かれて――いたものは。
その間の記憶も抜け落ちることがある。
形相が 穏やかにも、なる。
[答え、影居を見て]
――……どうして?
何やら──気色が悪い。
おれ自身の知らぬことを他人が詳しく知っているとは……
おれが何かに憑かれるなどと。
考えられぬ。
お前が知らぬ、ではなく忘れているのだろう。
その空白の間が真実ではないのか?
陰陽師形無し、だな。名高い陰陽師、阿部殿?
生きるためのものなら寧ろそれを誇れぬものか、お前は。
案外情けないのだな。
[くつくつと笑うがあきれてもいる。ことは重大かもしれないがどこか力が抜けているのはここが死後の世界だから]
誇るだと?
[眉間の皺が一層深くなり]
おれは生まれつき、人とは異なる力を持っていた。
養父がおれに、陰陽の道や召鬼法や符術を覚えさせたのは、無差別に使って周囲を傷つけぬようにするため。
きちんと呪力を制御する術を身につけるようにと、
おれは相当厳しく躾けられたさ。
[思い出したくもない、と言う様な表情に。]
満たす、術、ね。
本当の式であれば、主に聞くのだろうけど。
おれも、あんたも。もらえない答えを探してるんだろうね。
[短刀から手を離し、鳶尾の頬へと当てて]
誰が生きるための術(すべ)に苦労せぬものか。
お前がどのように修行したのかは知らんが私に同情でも求めるのならお門違いだな。
お前の未熟さは事の結末に現れているだろう。
お前がそれを認める認めないは知らぬよ。
死んで安んじるか…。それもありなのだな。
私は逆に未練を持ちそうなのに。己もやはり未熟か
[自嘲気味に唇歪め]
さて…少し疲れた。お前達はまだ…残るものでも見てるのだな
[白藤が咲かせた桜の下、寄りかかるように座るとそのまま眼を閉じた──*]
[橘が目を閉じるを眉間に皺刻んだまま見遣る。]
(欲しかったのは、憐れみではなく)
(……)
[何だったのだろうか?
*何か引っかかるものを感じながら*]
[指が、触れた先から仄かに藤の匂いが立ち上り、はらりはらりと怨みの痕が剥がれて行く。自身は、落ちればいい、と思うただけだったが]
おれの手は、もう汚れてるんだ。
[指で唇に触れ]
[はらり]
[怨みの落ちたそこに、以前されたと同じように唇を重ねて]
[甘い香りが、より色めき立つ様に]
[踊る]
さっきの、お返し、だ。
[甘さに酔わぬ前に離れて]
おれは、若君様を探す。安倍がここにいたのなら、若君様とは別だったのかもしれない。
汐さんも見当たらないから……あの法師なら、あの後どうなったのか知ってるかも。
[その手のここちよさに、未だ消えぬ痛みはやわらいだようでした。]
ありがとう、無我。
ご恩を受けたら返さねばならぬのに…わたくしにはどうしてよいのか分からぬのです。。
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