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杯交わすか。いいねぇ。
花の下で、なんてなるとまた格別だろうな。
[ん、と橘の手を見てから頷いて]
――どうぞ。
[と、笑んで]
あなたを攫ったのがおれと分かれば、
追手が掛かる。
逃げても良いが、
必要とあらば誰であっても、何人居ようとも殺すのに躊躇いは無い。
また万一捕まる事になれば、
あなたも殺されるかも知れぬ。
もっと酷い苦痛や辱めを受けるかも知れぬ。
……。
人の肌…初めて触れた。
こういうもの、だったのか。
確かに …恨みなどを忘れそうなもの、だな。
[一度だけ頬を滑らせた]
あなたはそれらに耐えねばならぬのだ。
あなたが我慢できようができまいが、関わり無く。
おれと共にある、とはそういうこと──
[甘い蜂蜜に浸された、刃のようなその口接け。]
…そうですか、あなたも。
[帳ごしに聞こえる声は、いつかの従者のものと気づいておりました。]
ひとつ堕ち、ふたつ堕ち、ゆくままに、
触れて、乱れて、ゆれゆらぎ、
染まり穢れてゆくものでしょうか。
あるいは、呑まれてゆくものでしょうか。
[穢れに染まりし斑の尾、それを静かに撫でるのです。]
[唇が触れたなら少年は声を紡ぐこともかなわず、ただ、その僅かな甘さに酔いしれる。
人とは自分勝手なもので、さっきまで泣いていたくせにその涙は波が引くように止まり、与えられるままに少年は目を伏せて]
[奥へ奥へと歩を進めて]
(誰か、いる?)
[奥座敷の傍まで来ると、足を止めた]
(この声は、聞き覚えがある。あの人と、それから、あいつの、式神)
―羅生門―
[白藤と縁のあった者。
言葉を聞けば、そう、と。小さく。
顔を上げず。
ただ、じぃ、と。其の骸…白藤の顔を見ていた。
影居が離れれば、屈み込み。
その頬を撫でた]
…苦しかったろう?
生きながらに食われていく…
私には分からぬが。
考えるだけでも。見ているだけでも。
寒気が…吐き気が。痛みが…する。
[既に熱がひき始めた肌。
静かに囁きかける]
―─呑まれたであれ、ゆらいだであれ、
私の本意は私のもの。
[きっぱりと答えた。
青みがかった文字の影がゆらゆらと
あたりを、 踊る]
しかし、お前のおとした星―─―─
真に、お前の仇であったか
……だが。
お前の想いは、仇を討ちたいとただ
それだけであろうか。
仇を討ちたいと思ういながら、
何故此処に囲われている
──故・大殿の屋敷──
[木の葉 キリキリ 廻(くる)如く]
[埒が明かぬ 憎しやと
その主と似たる鬼相に其が式気づいたりや]
「……いまのは私にも分かる
嗚呼、随分と穢れているようではないか。」
[屋根下に倒れふした無我を見る事なく 風を見
式 ひょう ひょう と 都の空を跳び辿りつくは花山院の邸にて
遅れ 識もまた後を追う]
[識降りたるは松枝]
[向かう先は 薄闇くふさがれた奥座敷]
[内から照らされる狐火によりて帳に連ねられた経文は生きているように揺ら揺らと 半身を起こし座す影は 朧銀を纏いて]
――花山院邸・奥座敷――
(何故、こんな所に)
[そろり、中を覗くと、帳と、向かい合って立つ赤毛の男]
(あの向こうにいるのが、あの人か。名前はなんと言ったっけ)
[思い出そうとして、聞いてなかったことを思い出した]
私には恋い焦がれるものなどなかったからな。
触れる理由がない。
黄泉路に行く前の土産に一度はよかろうよ。
魂に温さがあったには…驚いたが。
[霞のような鏡に視線を送るとそこに映っているのは現世の死体に泣く汐の姿]
…汐が…お前を見ているな。触らぬ方がよかったか?
…わたくしは。
[彼の従者の言葉に、はたと顔をあげるのです。]
わたくしは、お優しい方に匿われ…て……
[言葉は次第に消え入るのです。
己を此処へ留めている、気持ちはいったいなんであろうと。]
[床を踏む音が響き、男が振り返る。気づかれていると判り、肩を竦めて姿を見せる]
気づいてるなら、言ってくれてもいいのに。
少しだけ服でも失敬しようと思って、入ってきたんだけど、話し声が聞こえたからね。
[既に自分の身分を隠すつもりもなく、言葉遣いは童のもので]
あんたんとこの主人が、変なものつけたんだよ。
[そう言って体を捻り、背を見せた]
[物音に、びくりと身を竦ませるのです。
白い夜着より覗く狐尾は、ふたつは未だ白いまま。
最後のひとつは赤黒く、斑に染まって居るのです。]
兄さん…
愛する者が、手に入らぬ…勝手に。壊された…
ならば…どうすれば、良いのです…
[熱を持つ目頭は、ぽつり、ぽつりと。
地に雨を降らす。
染みこんだ赤。拭うことが出来ず、ただ濡らすだけ]
だが…分かることもある…
私は、憎い…
兄さんを此処に誘ってしまった私が。
なのに、何も出来なかった私が。
そして…兄さんを殺した者が…
[歯を食いしばる。
涙を堪える事が出来ず。
何も見えなくなり、頭を垂らし。瞼を閉じた]
――花山院邸・奥座敷――
――ふうん。
[呟きは、
恒仁の言葉に対してか、童の言葉に対してか。
暫く背に在る札を眺め]
動くなよ。
[札を裂くべく
背に向けて一太刀。]
それに、あれらは《怨》は、空白があれば流れこむのですよ。
穢れなき《白》を纏うた男など、蟲をあつめるための灯火のようなもの。
ましてや、穢れを祓う陰陽師。
それを生業とするならば、いつ何時、
的となり、血肉を抉られ死しても不思議はないでしょう。
ましてや、
まだ、怨念に染まりきらぬ人食いを、
罪なきはずのけものの怨みが──とり殺した後なれば。
・・ふ …ふふ
(葛木──。)
(あれの、罪なきはずのけものの背負うた
穢れが、あわれ 愛おしい。)
(今も、苦しんでいるやもしれぬ。)
[動くなよ、といわれ、息まで止めて身を硬くすると、風を切る音と、ひらりと剥がれて落ちていく札]
ああ、取れた。ありがとう、式の人。
[くるり、帳の方を向いて中を覗き込むように]
そこにいるのって、あの笛の人、だよね。
どうか、したの?
[軽く。少しだけ心配そうな響きを持って]
――花山院邸・奥座敷――
[真二つに裂けた符をすこし睨み]
嗚呼、恒仁は笛の人、か。
さあ――どうしたものかな?
お前こそ
何故あんなものをつけられて居たのかな――
――勿体ない話しだな。
手土産にか、おれのなんかですまないが。
……たましいも人のありさまを遺してるんだな。
[汐、とその名に鏡を見つめ]
……なに、減るもんでも無し。
[薄笑み、だがふとそれは淡く消え
泣くかんばせを見つめ]
……
─羅城門─
[──あまやかな一時は過ぎて。
想い人から身を離し、未だ白藤の骸の前に屈み込む人影に視線を移す。]
季久さま。
白藤という流れの陰陽師をご存知か。
死んだ大殿の邸に居た。
[胸苦しさに荒い息をつくのです。
未だ気分は優れぬまま、正体を隠しきれぬまま、
彼の法師の思いが篭められた、その帳の中へ隠れているのです。]
…あなたも、何故?
[赤い髪のあの従者なら、もしかすれば何処にでも…とは思っていました。
けれども、姫君の姿をしていた童が此処に来るなど、思いもよりませんでしたから。]
病に倒れて、臥しているのです。
…このような内から、ご無礼を。
――花山院邸・奥座敷――
[男の問いに一瞬目に鋭さが映ったかと思うと目を伏せて]
あんたたち、昨日の晩羅生門で一悶着起こしてただろう?
あの後、あいつは六条の若宮を奪って逃げたらしいね?
六条院の邸じゃ、大騒ぎになってたみたいでね。
そうしたら、さっきのことだ。羅生門にあいつが現れた。
あんたの、主な。
それに、童女姿に見える若宮まで。
そのときに付けられた、みたいだよ? あんたにとっては大事な主人なんだろうけど。
おれにとってはただの憎い男、だ。……いや。
もう、憎い二人って言うべきか。
[再び瞼を開いたときには、冷たさだけが宿り]
−羅生門−
[抱きしめられた腕の強さに、漸く表情は少しだけほころび。
いつまでもそのままではいられぬと知りながら少しだけ甘えた時間の後、少年は青年の示す遺骸に瞳を向けて]
…すこし、だけ。
軽く…挨拶をした程度、ですが…。
──羅生門──
[目の暗いおとこの傍を、若宮の澄んだ淡い翠のいろが走り抜ける。
淡い宝玉は、泪に濡れているのか。何処から流れ込んだともしれぬ、花吹雪の中でにじみながらも綺羅綺羅──。]
人であるのに、けがれなきこと・・
[おとこの目に映るはにじむいろと気配のみ]
[耐えかねたように走り去る桐弥の背]
[かのような場所で] [互いの他は誰もおらぬとばかり、抱(いだ)き合う恋人達──]
[無惨、白藤のしろを染めたあかい海が広がり、薬師が泪するその近くで、甘い甘い刻が流れていた。]
[病と聞いて腰をかがめる]
何故というか。
ただ、服ごと着替えようかと思って入ってきただけだったんだ。
[葛木のほうを見やる視線には、先程の冷たさも剣呑さも無く]
病は、治さないとね。
体が健やかであるのは、いいことだ。
[にこりと、笑いその尾を目にして瞬かせる]
人、じゃなかったんだ。
おれは、桐弥(とうや)って言う。ねえ、名前、教えてよ。
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