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[若宮の方へと向かうと、わずかに自分の方が目線が高いことに気づき]
(おれもそれほど高くはないと思っていたが、若君様はもっと小柄なのだな……)
[内のみに感想を漏らす。
若宮が別れの挨拶を口にすると、自分も二人へと頭を下げて]
六条院さま以外の邸など、初めて訪れたものですから、いろいろなものに目移りをしてしまいまする。
あの庭も、美しく。
[歩きながら、庭の方へと視線を移し]
(夜に見たときと、またずいぶんと違う)
もう、庭の主はいないのですね。
[目を伏せて]
[汐の言葉を聞く。]
うむ。私は年の離れた弟がいる。うつつの代わりに、私には見えないものが見えるのだろう。私の気づかないものによく目の行く男だよ。
[珍しくもあるじの鈍感である間、鳶尾は僅かにおもてをあげ、
伏せ控える墨染めの衣を見るとは無しで、それでも目を奪われたように暫く見ていた。すぐに注進しなかったことはこれもやはり珍しいことではあるが。]
花山院の?ああ、あの墨染めの―――
[屋敷に思わず眼を向けて]
……いらっしゃいますな、今。
[口元を緩める汐にはだろうな、と薄笑みを返す。]
…そうですか。
もっとお体が丈夫になられたら、いろいろなところにご案内しましょう。
この館の庭もすばらしいのですけれど、内裏の景色もそれは素晴らしいのですよ?
[極自然に内裏という言葉を使っていたが、その実で彼女が内裏に上がれる身分かどうかも考えていないのが所詮は箱庭育ちというものなのだろう。
主の居ない庭を見つめては、歩を止めることはなかったけれど、目を伏せたことには少しだけ目を見張るだろう。
かといって慰める様子もなく、だからといって気を利かせぬわけでもない]
…そうですね。
特に、この庭の桜は本当に素晴らしいのですよ?
何でも、南都に植わっていた古いものを先代様がこちらに植え替えたとか。
この都の桜も美しいですが、南都の桜には清廉な気配があって、なんとも惹かれるんです。
[折り鶴は見るときによっては淡く輝くだろう。]
出やすい?あやかしのことですかな。
あやかしでしたら――
大殿さまの寝所では獣のにおいがいたしました。
犬、ですな。
あとは先ほど蛇と蟲が。
…や。弟様でしたか。
[師輔の言葉に一つ瞬きをして]
羅生門の傍にて、助けて頂きまして…ね。
私が気付けなかったあやかしを追い払って頂きまして…
其の時、名を教えてはくれなかったのでありますが…
花山院。家の名だけは教えて頂きました故。
[頭を下げ礼を言い。
白藤の言葉に、ほぅ、と息を漏らすのだった]
…いらっしゃるのですか。
いや、いらっしゃってもおかしくはない、か。
あの方なれば、あやかしに対しての抗とも成り得ましょう。
[歩きながら、目線だけで邸内を探る。鋭さは伴わず、ただ、眺めるように]
床に臥してはおりますが、臥してばかりではますます悪うなりますゆえ、たまには歩いても良いと思うのですが。
六条院さまも若君様も、わたくしを見縊っておいでなのです。
[若宮の後をついていくと、途中から大きな男に声をかけて。遠目で見た付きの武士だと気づく]
(弟君……にしては、奇妙な扱いだったが)
[祓ったときのことを思い出し、少しばかり首をひねった。
だが、あの僧だろう。間違いなく。]
大殿邸に行きたいと仰ってな。
なにやら感じ取ってのことだったやもしれないがねぇ。
[明らかに人ならぬ異形の美を湛え、端然とそこに佇む黒白のもの。]
お前は。
式、か。これは……何と。
[些か驚嘆含んだ声音が唇より洩れる。]
[陰陽師の発する犬、等の言葉を訝しげに聞く。]
犬などか。ふうむ…
[顎を擦りながら思案に耽る。]
人よりも思考は単純、あるいは持たないものの仕業なのか。ならば対するのも単純でよいのだろうか。
[薄笑みを返されれば]
そう言う事じゃあ…薬に馴染みも何もあった物ではありませんからねぇ。
客が馴染み、と言うのは嬉しくもあり悲しくもあり。
なんとも、手放しでは喜べません。
[笑みを浮かべるも、其の指はこめかみを押さえ…]
…元より。流れに馴染み、と言うのが難しいのかも知れませんが、ねぇ…
[汐の言葉に]
私に頭を下げても何も出るものではないよ。そうかしこまらずに。
[とはいいつつも、その姿は自らの心を和ませるものではある。]
[地に手をつけたまま 半ばまで面をあげる
其は黄金 幾何学直線が世の理へ軌跡を遺す
未だゆるゆると空気が澱む中 月下に照らし出された地面は 白鼠の色]
[驚嘆の声と注がれる視線にも茫とした表情がまま 己(おの)からは身じろぐことなく おそらくは続く言葉を待っているのだろうか]
…そうですか?
ですが…おじいさまも僕も、心配なのです。
どうか、そのことだけは覚えて置いてください。
[あまり丈夫ではなかった母を思い出して、少しだけ瞳は霞を帯びて。
しばらくすれば、一台の車が外に大柄な武士を伴って大殿の邸から六条邸へと向かい始める]
内裏、ですか。さぞやお美しいのでありましょう。
わたくしも見られると良いのですけれど。
[見てはみたいが、無理であろう、と思い、その後に続く若宮の慰めのような言葉には笑みを浮かべて]
桜……。桜の花は散る様を見てなんと美しい景色であろうと、思うて以来、その時期が楽しみになりました。
満開の桜も良いのですけれど、風に舞う花弁の一つ一つが、命を持っているようで。
[思い出すのはいつも散り際で、それがどこで見た桜でも、美しいと思い]
[報告を聞けば羅生門にまた怪のいくばくかが見えたらしい。
幸い検非違使達と僧都の祓いでその場は収まったらしいが。
後から聞けば大殿の屋敷でもその手の騒ぎがあったとか]
これが人の乱であれば蔵人所がでしゃばろうに物の怪故に陰陽寮などと任に就かなければならないとはな。
[一人ごちた後、御所に戻る前に白藤から聞いた言葉>>164を思い出す]
…これが色恋絡みの恨み事なら巻き込まれるのはまっぴらだ。
自分も経験があれば気持ちもわかろうが今は理解もできん。
政的に恨まれ憑き殺されるならまだ納得もしようにな。
[ぶつくさ言いながら鷹を撫でてやる。
主人のそんな愚痴を聞いても困るだけだろうに。とまれここですることは終えた。自宅に戻るなりなんなり、改めてゆっくりと笛に浸りたいものよ、と思いながら]
いつか、参りましょう。
[さも当然のように少年は夢を語る。
桜を楽しみにしているらしい様子に静かな微笑み一つ、瞳を細め]
ええ、本当に。
……そうだ、中将殿に花を見せていただけると約束を頂いたのです。
もしよろしければ、具合にもよりますが…一緒に、お伺いしませんか?
……どうでしょうね?
獣でも、聡い者はおりますよ。
[たとえば――中将の鷹は、利口であると思う。]
単純に見える獣を……
けしかけたのはひとであると思っておりますがね。
…あながち、間違いじゃあなかった、という事でしょうかねぇ。
確かに…居た…のでしょう?
[法師の事を思い返してみる。
…薬師にはほとんど何をしたのかさえも分かっていなかったのだが…
其の力が確かだと言う事を認識させるには充分だった]
…いえ。
礼もろくに言えぬまま、去ってしまわれたので…
お兄様なれば、其の礼を受けとってくださってもおかしくはないはずです故。
[師輔には小さく笑んで。箱を背負い直し]
[真白き膚(はだえ)。無毛の、陶器の如き艶持つそれは、光を溢し。
紋様浮かぶその衣さえ。]
いや。
形代なのか、お前は。
であるとするなら、どのような執念がこれ程の器を生み出したのだ……穢れを全て収めんとする程の。
[純粋な興味のいろ浮かべておとこは歩み寄り、その顔の前に手を翳した。]
[門まで来ると、そこには三人の男が立っていて、見知った二人には余り顔を見られぬように一礼し、女房に手伝ってもらい、車へと乗り込む]
(あんまり中は探れなかったけど、でも収穫はあった。あの桜の樹ではない。それにもう、あの邸は盗みに入ることは出来ない。それだけで、十分か)
[御簾の隙間から、外に立つ汐を見て袖の下へ隠した両手を思い出し、ぎゅっと握り締めて]
中将様のお邸に、ですか?
わたくしも連れて行ってもらえるのでしたら、是非にと。
楽を好きな方ですから、きっと庭の方もお美しいのでしょう。
ふむ…恐るべきは獣よりも獣遣い、か。
気をつけなければならぬな。
よもや私に降りかかるならば、可能な限り振り払わなければなるまい。
[折り鶴を手に二人へ強い意志を持って*答えた*]
[ふたたび狐に背を向け。
内側から獣に喰われ、大勢の人の手で襤褸布のように裂かれた、大殿の体──湧きいでた人の腕ほどのおおきさの蛆にまみれた、ぐにゃりとして臭気を放つ肉塊を、おとこは愛しげと云ってよい所作で抱きよせ、清潔な白布で包んだ。]
[おとこの手には透き通る水晶の数珠。]
・・…──
[ささやくような声で真言を唱え、
数珠の一粒を取り、澄んだ輝きを屍骸にかざす。
数珠が大殿の屍骸の穢れを吸い込み、蛆とともに腐れた果実のように朽ち果てるのを──静かに見届けた。]
[屋敷の者たちに、言い含めるようにおとこは言の葉を紡ぐ。]
蟲は燃やしてしまうしかない。
遺骸も、抜け殻にすぎないが、燃してしまうしかない。
ああ。屋敷のすべてを清らかにしようと考えてはいけないよ。
清浄にしすぎると、空白が出来、
余計に穢れを呼び込んでしまうから──。
[大殿の手には、殿が生前に使用していた数珠を持たせ、枕を北にする。
屋敷の者に向かい、おのれが花山院の者であることを告げた上で、寺に連絡を取らせ、大殿の遺骸を火葬にする手はずを整えた。]
[姫君と若宮が来たならば道を開け、頭を下げる。
姫の正体に感づく様子もなく。]
―――そうですな。
ゆめゆめ注意を怠ることなかれ、ですか。
[と、口にした。]
[おとこは、部屋にのこり、床、壁、布にはり付いた蟲に手の平を翳す。]
[喝]
[蟲はおとこの手の前で、溶けるようにして消える──。]
[思えば二十歳そこそこの若造が中将などとなれば蔭位の制とはいえ周りからどれだけ羨まれていた事か。わが身も危ないと思ったほうがよさそうか。自宅への牛車の中、ぼんやりとそんなことを考えていた。
そして自宅へ戻り、衣を変えていた頃に先触れが入る]
…宮様が?…丁重にお迎えを。父は不在の旨も忘れずにな。
香を焚き座を整えよ。
[控え、影居の様子を見ていたが、あるじの気が白い膚へ向き、白い膚の湛えた目があるじの姿をうつしたとみえては
日頃より音沙汰気配の少ない存在ではあったが、輪をかけてしずかに、風に揺れた衣の影で人知れず姿を消した。]
[…姫と若宮が来れば道を開け、頭を下げ。
傍にいなくなれば頭を上げて。
…姫の正体に気付いている様子はない]
…ええ。振り払わねば…ね。
[師輔の言葉に小さく頷く様に口にするが]
振り払う。か…私も何か。ちゃんと考えた方が良いのかねぇ。
──中庭──
[屋敷は騒がしい。陰陽師、役人、永漂以外の法師。葬儀を進めるために呼ばれた僧たち──。それにくわえ、若宮だけではなく、姫君が来訪と、他ならぬおとこの兄の訪れを聞く事が出来た。]
…兄上、も か。
[とうとう、おのれは兄に対面するのか、とおとこはひとり息を吐く。]
[答(いら)えの無いことも気にならぬ態で、水底思わせる瞳を覗き込む。]
お前は何のために作られたのだ?
その器に何を盛る…?
[くらいひとみの男の見る先。
どうやらそれは、かれの“兄”である様子で。]
……。
[邪魔にならぬよう下がる。
やはり、奇妙な雰囲気だと思った。]
[わずかに揺れる車の外を見る。遠くに離れていく三人の男。姿がばれずに済んだと一つ息をつき]
ああ、若君様、外に出たついでにこちらを求めてまいりました。
昨日の餅のお礼になれば、と。
聞いた所によれば、修練用としてならば使えるのだと。
[懐から弦の包まれた袋を取り出し、若宮の方へと差し出す]
[ふと。見やる先には黒衣の法師が居て。
頭を下げ…]
どうも。
あの時はありがとうございました…
[そう、一歩下がる。
しかし。何処か、其の目の色が気になった]
[ゆっくりとした動作で右の袖を引き上げる
紅碧 薄蘇芳 をはじめとし 種々の徴が白い腕を覆っている
安倍影居であればわかるであろう]
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