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[立場なの様子がおかしかったのか、くすりと笑んで]
そうですな、お気をつけを。
其れと知らぬうちに恨まれてしまうのは――罪ですからな。
[少しばかり悪戯っぽく。]
然様ですか。月白、というのですな、お連れは。
怪に襲い掛かったとは、勇敢な。
信用いただけるのは、嬉しいことですが。
……屋敷にですか?ええ、張れますが。
[話しているうちに若君と富樫が来たなら
道を開け、丁寧に礼をする。]
[奥から聞こえる声にふと頭をあげる]
…宮様?なぜこのような所に?
あの冨樫とやらがお連れしたのか?
[いくら若宮の願いとはいえ人死にの起きた穢れた場所に訪れるとは不用心にも程がある。あの武士め、叩き切ってくれようか。
元々顰めていた顔に不機嫌以上のものが現れる]
──大殿の屋敷──
[白藤と共に屋敷に入ったおとこは、何やら堅苦しい話をする陰陽師たちの話を、部屋の隅でぼんやりと聞いていた。
中将や影居におとこが見とがめられることがなかったのは、屋敷中が慌ただしく動き回っていた所為、またおおくのひとびとが出入りしていた所為だろう。あるいは、単におとこの痩せた身が、影の薄いものだったからかもしれぬ。
おとこはひとり、しげしげと廊下のあかい手形を眺めていたが。]
[中には役人や陰陽師と呼ばれる者たちがいるのだろう、と予測は付いた。
中が気になったが、入るわけにもいかず]
どうすっかなぁ。
―大殿の死した部屋―
……宮様?
[呟く。流石に白藤も僅かに目を見開いた。
高貴な雰囲気をまとっているとは思ったが、よもや親王とは。
後に続いた使いのものが、「汐という者が呼んでいる」
と伝えてきたならば頷いて]
[暫くの間、中を気にしていたが]
あの男に見つかると厄介だからな、中に入れない以上はここにいても致し方なし、と。
若君様に見つかって、「弥君」の正体がばれるのもまずい。
けれどあの男、邸では見たことなかったけど、「姫」には近づけないようにしてるのかも、な。
[もう一度邸を振り返り、そして離れていく]
……黙れ。
[からかわれるのは好まない。
下げる翡翠を一度ぐい、と引っ張ってから宮の姿を確認し、礼を取る。しかし見上げる顔に咎めの色はありありと]
…宮様、何ゆえにこのような所におわします?
ここは酷い穢れの場、早々にお引き取りを。宮様のお体に障るやもしれませぬ。
──大殿の寝所──
・・犬の毛がおちていますな。
[いつのまにおとこは、寝所に入り込んでいたのか。
飄々とした様子で、おちた毛に節くれた長い指をのばす。
薄い笑みを浮かべ、新しくやってきたばかりの若宮と影秀に顔を向けた。]
[返ってきた言葉はしばし待て。
どうやら、遠めで見る限りでは…若そうな男が見えた]
…物好きなのか。
其れとも。あの方も陰陽師や役人の類なのか。
[聞こえぬよう、ぽつりと呟いて。
箱を背負い直し白藤を待つ]
[怨<won>──]
[寝所に反響する うらみの 渦 渦 渦]
[そこにはまだ あかく くろい 残滓がみちてる]
これは、中将様。大変申し訳ござりませぬ。
まさかこのような事になっているとは知らず通されたもので。
全く中将様のおっしゃる通りでございます、ささ、若宮様。外へ出ましょう。
[近くに白藤殿がいるのを確認し]
これが、人喰いとやらか。白藤殿。
[道を開けてくれた白装束の男に軽く頭を下げる。
それから明らかに機嫌の悪そうな中将の言葉に向かう姿勢はあくまで冷静]
…もとより、こちらに伺うつもりでいたのです。
それに…穢れとはいえ、大殿が自ら望んで穢れたわけではないでしょう。
亡き知己を痛む暇も与えてくださらないのが、近衛府の流儀なのですか?
[咎めの視線に悲しそうな表情を浮かべ、静かに見下ろし]
問題ありません、影秀。
場に居合わせた以上、事の顛末を問う資格くらいはあるはずです。
下がるのなら、置いていってくれてかまわない。
[不意に見せる意固地、こんなときに限って少年は頑として武士の意見を却下する発言を返す]
あぁ――お気に触ったのならば、失礼を。
[が、言葉の端に滲んだのは笑みだ。
橘にふいに翡翠を引っ張られて、眼を瞬かせた。
橘が言葉を紡ぐ間に、一歩退く。]
……ええ、犬の毛です。何か感じますかな?
[墨染めのおとこに謂って。
富樫に問われ頷いた。]
然様です。人喰い、凶星の仕業ですな。
……酷いものだ。
─故大殿の寝所─
[面倒臭かったのか、良く喋る白藤にもっぱら説明を任せ、自分は相も変らず面白くもなさそうな顔で形ばかり付いて回る。
が、流石に式部卿宮が現われた時には、その渋面も色をなし、]
何故、
[と思わず呟いた。]
……おれを訪ねてきているものが居るようなので失礼を。
橘さま、先の話し、続きがあるならば後ほど。
[“屋敷に結界を張れるのか”という問いについてであろう。
また礼をすると、部屋を辞して廊下へ出た。
向けば、すぐに汐の姿が見え]
(……さて、これも奇縁か、物好きゆえかねぇ。)
[そちらへと歩いていった。]
――大殿の寝所→寝所傍の廊下
若宮様・・・
ならば、某もお傍に。その事の顛末を見定める若宮様を守るのもまた某の使命故。
・・・犬の毛?まさか、人喰いとは犬だというのか?
弔いのご意思はご立派にございます。
御不快を重々承知で愚臣申し上げますが大殿は何が原因でなくなられたのかわかりませぬ。そしてこの部屋の異常さも然り。下手人がまだ控えているやもしれぬのですぞ?
大殿も自ら穢れに触れたのでなければ宮様がこの場にて穢れをお受けになることも望まれますまい。
上に立つお方が自ら死地に飛びこまれるとは元服前の子供と何が違いますか。
[一息いれて顔を幾分ゆるませ]
故人にはこの後僧都に祓いをして頂きましょう。
その上でお別れを申されても十分礼に則っているかと存じますが如何?
[おとこは影秀を見上げ、鬼のような大男だと思うた。
感情の読み取りがたい薄い笑みを浮かべたまま、]
…いやあ、人が人を食うたのではないでしょう。
呪に成り果てたあわれな獣が乗り移り、内側から大殿さまの魂ごと喰ろうたのではないかな。
[白藤の言葉を否定するようなことを、淡々と云う。]
[…彼の黒衣を来た法師が見えれば、流石に微かに目を丸くしていたが。
白藤が此方へと向かってきてるのが見えれば表情も元に戻り]
…祓いの最中でしたか?
白藤の兄さんに起きた事を聞いておきたいと思ったんですが…ね。
[小首を傾げ、微かに目を細め。
白藤を見ていたが]
…急ぎでないならば、少し、この場から離れませんか…?
陰の気も酷いですが…臭いも。
[そこに安倍の姿を見ればかすかに瞠目の後、小さく会釈を一つ。
影秀の言葉に小さく意気をついたのもつかの間、中将の言葉に少しだけ眉根を引き寄せ]
………わかり、ました。
[溜息とともにかすかな音量の言葉を紡いだ少年は、その後少しだけ唇を噛んで俯く]
…僧都に祓いを願うのであれば、少しだけ、安倍殿をお借りすることは出来ますか。
先ほどは詳しいことをお話できなかったゆえ。
[一度安倍を見てから中将へと視線を向け]
成る程、そのようなことがあり得るならば合点は行くが。
・・・して、先ほどから見上げておられるお方、失礼ですがお名前は?
もちろん、獣がみずから呪に成り果てる事などありませんゆえ。哀れな犬畜生を呪に仕立て上げたのは、ひと──其処のお役人の方がおっしゃられる《下手人》なのでしょうが。
[そう云った後、ここにある大殿の屍骸はすでに抜け殻とばかり、犬の毛を無造作に床に放り捨てた。]
─故大殿の寝所─
[やつれた形の法師と、式部卿宮の随身が何やら言葉を交わしているのに、ちらりと視線を走らせる。
恐らくその内容も耳に入っているのだろうが、口を挟む気はないようだ。
すぐに視線を戻し、式部卿宮と中将の前に恭しく目を伏せた。]
―大殿邸・寝所傍の廊下―
いいや、どちらかというと検分かね。
上にも伝わっているから、騒がしくなっているのさ。
まさか若宮様まで出てくるとは思わなかったが。
[部屋のほうへ眼を向けた。
墨染めのおとこの犬、という言葉を聞いても特には何も謂わず]
やはり物好きだねぇ。
そう遠くなく話は広がるだろうが。
[におい、と聞いて口元と鼻先に手で軽く触れ]
あぁ……それは、そうか。
いけないな、ずうっと此処にいるから麻痺してるのかねぇ。
[大殿邸より幾分離れた頃、ようやく緊張を解いて]
戻るか。
腹も減ったしな。
若君様が戻る頃には支度も整えておかないといけないし。
後、今日の歌も詠まないと。
なんだ、結構やることあるんだな。
[六条の邸へと歩き出した]
…助かります。
影秀、その方から詳しい話をお聞きしてくれるかな。
後ほど、報告を。
[中将に短い感謝を述べれば武士に仕事を一つ与える。
それから、安倍のほうへ視線を向けて]
…では、安倍殿。
少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか…?
[少し首をかしげると、何度か訪れたこともある屋敷ゆえに話が出来る場所を求めて人気の少ない場所へと返事も待たずに歩き始める]
[あの黒衣の男は見覚えがある。つい先日にまみえたばかりの…確か花山院という男。蔵人所の花山院殿の血縁者か何かか?]
…そういえば札もすべて焼き切られていたという話だったな。
そしてその犬の毛とこの血痕…なんぞつながりがあるのか?
[目が暗く見えがたいのか、影秀を無礼なほど見つめたまま、わずかに眉を寄せる。口元の笑みは消さぬ所為で奇妙な印象を与えるかもしれぬ。
影秀だけではなく、高貴な身とおぼしき若宮に名乗る必要性を感じたのか、おとこは今までの名乗りに比べ、幾分まともな言の葉をはく。]
ああ。…高貴の方の前で失礼を。
わたしは、永漂(えいひょう)。数年前に出家し、都を出たはずが兄に呼び寄せられて戻った花山院の者です。
宮さまがお生まれになった時のお話は、父からは聞き及んだことはあるのですが、──透き通る膚と髪色の淡色の宝玉のような宮さまだと。お初にお目にかかりますな。
[水晶数珠を持ち、礼のかたちを取った。]
検分…まぁ…下々の私達に伝わっていて上に伝わっていない方が不思議、ですか。
若宮様…?
へぇ、あのお方が。
[同じように目を向け。遠目でしか見えぬが微かに目を細め]
若宮様も私の様に物好きなのでしょうか。
…何、早めに話を聞けた方が…逃げるにせよ、除けるにせよ。
良いと思いまして、ね。
屋敷の近くで鳶尾様に逢いまして…
[そう言って後ろを見やるも。
既に歩みを止めていた鳶尾は後ろにいるはずもなく。
…こめかみを掻きつつ視線を戻した]
…先ほどまではいらっしゃったのですが、ね。
[小さく苦笑いを零すと、部屋から離れる様に。
門の方へと足を向け]
使いも走っていたしな。
[向けた視線の先では
橘が富樫のちかくの墨染めのおとこに何事か問う横、
若宮と影居が伴って出て行っていた。]
……目の前で見る機会に遭うとは思ってなかったねえ。
なるほど、どちらにせよ知っていたほうが得策ではあるか。
鳶尾、――ああ、影居の式か。
不意に現れて不意に消えたりするもんだからな、
気にしてないさ。
[謂いながら、汐の後に続いた。]
永漂、殿とおっしゃるのですね。
…お父君が…そのように?なんだか、そのような評価を頂くと、照れてしまいますね。
ありがとうございます。
[少しだけ照れたように微笑むと、そのまま安倍を促して人気のないあたりへ。
庭へと降りることはなかったが、人気もほとんどないあたりを知るは何度過去の屋敷で迷子になったことがある故に]
…こちらなら、人の耳もまずはありません。大丈夫でしょう。
[そこまで来て足を止めれば安倍のほうを振り返り、少しだけ微笑み]
花山院の方でしたか、これは大変失礼した。
某、こちらの若宮様にお仕えする富樫影秀と申します。以後お見知りおきを。
して永漂様、となると大殿を亡き者にしようと犬に呪いを掛けたものがいる、という事でしょうか。
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