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[メイドが一体いない。表に置き忘れたか?
一緒にゼンマイをまかないとゼンマイ切れが把握できない。
首かしげ、思い当たる場所へと向かえば見える蒼い人影]
おや?どなたかな?
[人形の手を取っているナサニエル]
― 1階:ロビー ―
[人形の腕を擦る男の手は、やがてメイド人形の上腕から肩へと]
くっくっくっ、ここまでされても抵抗なしとは、ね…
哀れなるかな…
[などと芝居がかった声でふざけていると、老人の声が]
…。これはこれは、失礼いたしました。
あなたがアーヴァイン氏でいらっしゃいますか?
[一転、恭しく帽子を取り、お辞儀をする]
わたくしは、ナサニエル・ラメド、と申しまして…
―二階:人形展示室前―
[部屋を出ようとした時、その出口に、一人の男の姿があった。
――ハーヴェイだった。
不思議そうにシャーロットを見つめるその瞳の奥に、違う色が見えたような気がした。]
ハーヴェイ……
[思わず、男の名を呼びすててしまう。]
(聞かれた……)
[どうしたんだ、の問いの答えを必死に探す。
暫しの沈黙……
シャーロットはゆっくりと口を開く。]
ハーヴェイさん、いるならいるって言って下さいよ。
びっくりするんじゃないですか。
[小さく笑みを浮かべながら、尚も言葉を続ける。]
……どうもしませんよ?
本当に、よくできた人形だなぁと思って……
初め、この人形を見た時は、気持ち悪いと思ったんですけどね。
よく見れば、かわいいじゃないですか。
[思ってもない事を口にする。
ハーヴェイが、どこまで聞いたのか分からないのなら、自分から言う必要はないと思っていた。]
[ちら、とメイド人形の方に目をやり、言葉を続ける]
しがない人形遣いでございます。
旅芸人とでも申しましょうか…街頭で芸を売る身。
こちらのご主人様のお噂は旅の途中で知りまして
ぜひ、その素晴らしい作品を拝見したく思った次第にございます。
いえ、実際に、この人形も素晴らしいものですね。
[再び、メイド人形の方をちらり]
当方も人形を少々、作ってはおりますが、とてもここまでは…
[と、やはり癖なのであろう芝居がかった素振りで感心して見せた]
[礼をされると同じ角度で礼返し]
これはこれは。おいでいただいたお客様のお出迎えもしませんで。
執事のモーガンと申します。
ナサニエル様?失礼ですが何の用向きでこちらに御来訪遊ばされたか?
[メイドを弄る彼のしぐさに]
…そのメイド、お気に召しましたかな?
[触れると人そのものの肌の感触がするだろう。
この人形に懸想するものも決して少なくなく]
ほうほう、芸人様…でございますか。
そしてご自身も人形を…。
さすればさぞかしご興味ございましょうの。
わしは人形には疎いのですがの、ここにあるものはすべて良いものですぞ。
[そして彼の言葉ぶりから感じることは]
…主人との御面会をご希望ですかな?
[2階の遠くで声がする。あの声はシャーロットとハーヴェイだろうか?勿論自分も馬には蹴られたくないもので]
…1階、かね。
隠すなら根本だろうしな。
[淡々と呟きながら1階へとおり、奥の展示室へと足を向ける。そしてそこにぼんやりと佇む様子のステラの見つけ、軽く挨拶]
おやシスター。こんばんわ。シスターも人形見物?
[二三言言葉を交わし、部屋の中で彼女を気にせず勝手に部屋を回る。
そして見つけたのは…地下室の入口。
ここか、とにやり]
[展示室には廊下や部屋にあるもの以上に価値のあるだろう人形が陳列されている。これらを全部売り払えばそれはそれはいい金になるだろうに。
しかしこの展示室にも探しているものはない。なら先程の地下室だろう]
人がいない時、かな
[ぽつりと独り言をつぶやき、そのまま暫く人形を見ている。
金になる、としか自分にはわからなかった。価値があるとしてもそれがどんな価値を持つのかも]
[執事、という言葉に、おや、と首を傾げ、肩をすくめてみせる]
執事殿でしたか。それは大変失礼いたしました。
いえ、当方の業が人形芝居でございますので、単純に興味と申しますか…ご主人さまのオートマタを拝見したく思いましてね。ご主人様とお話できれば、勿論、これほど光栄な事はありません。
いえ、購入できるほど、当方は豊かではありませんが。
なに、同じ界隈の末端の末端にいる者に少しだけ、光をお与えいただきたく。
…つまりは、素晴らしいと噂される人形を拝見したいと思ったのですよ。
[と、少しだけ子供っぽく笑って]
メイド…ですか?ええ、とっても。美しい上に淫靡な風情ですね…。
[と、視線を人形へと投げかけたが、勿論、人形は黙ったまま。]
(ふむ……どうしたものか。)
[ 何事もなかった筈もない。
だが、シャーロットはそれを隠そうとしている。
常の時ならば、話を合わせ誤魔化された振りをする。しかし……]
あるわけない、という言葉が聞こえたんでね。
[ 言って、シャーロットをじっと見詰める。]
……最初にここを見に入った時から、君の様子は尋常じゃない。良ければ…話を聞かせてもらえるかな?
見るだけ…でしたらかまいませんがのう?
実は以前にこの人形によからぬ感情を持った者もおりましてな。
主人はそういったものをそれはそれは嫌うのですじゃよ。
穢さなければご自由に。
淫靡でございますかの。
ほっほ、そんな表現をされる方は初めてじゃよ。ナサニエル様。
…さも淫靡でありましょうな。
それはすでに花散らした人形でございますれば。
[老人の目が細く歪む。その意味、ナサニエルは気付くかどうか]
[ひとしきり展示室の人形を見終わるとふぃ、と一つため息を。
どれも確かにすばらしい。素人目にもそれはわかる。造形、表現どれをとっても一級品だ。しかしこの気味の悪さは何なのか。
まるで人形の視線はすべて自分に注がれているようで。その恨めしげな視線は自分が「仕事」を終わらせた時に感じる視線そのもの。
リアルすぎるのだ、何もかも]
…シスター、眠そうだなぁ。休んだ方がいいんじゃね?
[わざと気遣うふりをして、彼女に部屋へ帰るように促した。地下室を探索するのに人がいるのは流石に面倒だから]
「あるわけない、という言葉が聞こえたんでね。」
(やっぱり、全て聞かれた……)
[シャーロットは、自分を真っ直ぐと見つめるハーヴェイを直視できず、視線を落とした。
再び、沈黙の時が流れる――。]
何も…ないですよ。
[そう一言だけ、口を開く。
その言葉を紡ぎだすのに、どれだけの時間を要しただろうか。
ふと、シャーロットは気づく。]
(そういえば、ハーヴェイさん、以前この部屋に入ってる筈。
もし、自分と似た人形を見てるのなら、何か言ってもおかしくない…?)
ハーヴェイさん、この部屋に入るの、初めてじゃないですよね。
何か、気になった人形とか…ありませんでしたか…?
[''あれ''を、見てる筈はない。
''あれ''は、存在しないのだから――。
そう自分に言い聞かせたシャーロットであったが、何か引っかかるものがあるが故に、ハーヴェイに問うたのであろう。
シャーロットは、視線をハーヴェイに戻すと、その反応を待っていた。]
[老執事の言葉は、元々演劇の中にいた青年には謎かけのような美しいものに聞こえたかもしれない]
よからぬ感情…ですか?
クククっ、それもわかるような気がいたしますがねぇ。
ピグマリオン…いえいえ、なんでもありません。
ご自由に、というと…?
[断りなくとも、材質に興味はあったのだが、ともかくこちらの人形師の気分を損ねないようにと]
あぁ、召使いのように捉えて差し支えないのでしょうか?
とりあえず、当方の荷物を運んでいただけるのかな。
こちらのお嬢さんに…
[そういって自分のよこしまな考えを誤魔化した。
けれども、やはり目が彼女の方へといってしまう。
淫靡…と彼が見たのは、彼女の少し開いた口から見える小さな歯の事だったのだが]
気になった人形か…特にこれが、というのは無かったな。
[ 展示室の入り口に立ち、中を覗き込む。]
うん、素晴らしい出来栄えのものばかりだとは思うけど、特に気を引かれるものはないね。
シャーロット、君はどうだったんだい? 何かあった…それとも、あるような気がした?
[ 精神的に不安定になっているように見えるシャーロットを少しでも落ち着かせようと、ゆっくりとした穏やかな口調でそう訪ね返す。]
ほっほっ、ピグマリオンがなぜガラテアを作りましたかの?
現実に失望したからでございましょうに。
理想とするものに何を抱くか、でございますかな。
主人の胸中、執事風情がなにゆえ知りましょうか。
そのメイドは召使でございます。
それ以上の感情は無用でございますぞ?
ゆめゆめお忘れ召されるな。
ふふふ…
[なるほど、と心の中だけで呟いて]
そうですね、お側でお使えしている、あなた様がご存知ないのに、当方のような旅人には、とうていアーヴァイン氏のお心など…
とはいえ、人形が作家の心を表すという言葉も真実だと思っておりますよ。
[メイド人形に関しては、釘を刺されたものだから、内心ではどう思っていたことだろう。しかし、それを表に出すことはせず]
ふふふ…かしこまりました。
いえ、当方はこの人形目当てで立ち寄った訳ではありませんので。そう、どちらかといえば、舞台装置的な…大掛かりな自動人形を拝見したいと思ったのですよ。
まさか…人形に懸想など…
[と目を伏せながら答えて、老執事へ了解の意を表した]
(やっぱり、''あれ''はなかったんだわ。)
[そう思うと、シャーロットは小さく笑みを浮かべる。
まるで、自分を嘲笑うかのように――。]
ちょっと、探していた人形があったんです。
でも、ここにはないみたい……
[一度目にした事は、敢えて言わなかった。
隠そうとしたのか、それとも、シャーロットの中では''見てない''ものとしてるのか。]
……ハーヴェイさん。
まだ、ここにいますか…?
私は、部屋に戻ろうかと思ってるんですが。
[部屋の中、風が吹き込む訳もなく。
カタカタカラカラ音聞こゆるは何ゆえか。
笑い声のように響く音。
空はすでに墨色に。窓の水滴は雨を教えるか。
老人、少し目を細め]
機械人形でございますか…。ならば明日にでも地下をあけましょうか。大型の人形はすべて下にありましてな。
ほっほっほ、貴方様のような方にお見せすると…少し心配でございますぞ。いや、私としてはぜひご覧いただきたいがの。
[冗談めかすその声。真意はいかほどか]
人形も人に会えれば歓びましょう程に。
[ステラを部屋に無理やり帰すと、先ほど目をつけた地下室の入口へ向かう。ご丁寧にわかりにくいようになってはいるが俺の目はごまかせない]
さて、お宝拝見といきますかね。
[ドアに手をかけると重いが施錠の感覚はない。この不用心さだとハズレか?と内心舌打ちしたくなったが、様子からして展示室の延長、ビンゴのようで]
[老執事の言葉に返した笑みは芝居ではなく本心からであったろう]
そうですか…地下に…自動人形が…!
それはありがたい!
[心配という言葉には苦笑を隠しながら]
なにを心配していらっしゃる?
ははは…大丈夫ですよ、先ほどおっしゃっていたことは。
[早く会いたいのは山々だったが、ここは我慢をして]
人形が歓んで迎えてくれるのであれば…それは身に余る光栄です。少なくとも当方にとっては、ね。
ええと…明日というと…こちらには泊めていただけるのでしょうか?当方持ち合わせもあまりございませんけれど、別に馬小屋でも納屋でもあれば、そちらでも構わないのですが…
[人形にさえ会えれば、と、心の中で付け加えた]
探している人形、か。
もし良ければ、僕も探すのを手伝おうか?
[ シャーロットは、幾分かは落ち着いたように――とりあえず、表面上は――見えた。
しかし……どのような人形を探しているというのだろう? 見つからなかった事で、あのようにけたたましい声で笑うというのは……
そして、どうにも不安定なシャーロットの様子。
初めて見た時から落ち着かない感じがあったが、この展示室を覗いてからというもの、落ち着かないでは済まないくらいに心が乱れているように思える。]
いや、今は特に人形を眺めたい気分でもないね。
ふむ。部屋に戻って少し休むのも良いかも知れないな。少し疲れているように見えるよ。
……それと、君はこの屋敷に長居しないほうが良いと思う。良ければ明日の朝にでも村まで送るよ。方向感覚は確かな方だからね。
はて…そんなに喜んで頂けると幸いですがの。
明日というのも…
[窓を見ながら]
こんな空模様では本日お帰りにはなれますまいて。
どうぞお泊り下され。
何分大したおもてなしもできませなんだが旅塵を払って頂く程度には。
それだけ喜んで頂ければ主人も喜びましょう程に。
[主人は喜ぶだろう。
若い「材料」きれいな「材料」がこんなに集まることを。
逃がしてはならぬ、と]
[ ふと、モーガンの様子を思い出す。
何か隠し事でもしているかのような、どこか芝居じみた態度に変ったかのような。
自分を送ってハーヴェイはその後どうするのかと、シャーロットは訪ねるだろうか。
もし問うならば告げるだろう。
自分は屋敷に留まると、どうしても確かめねばならぬ事があるのだと。そう、連絡の途絶えたここを訪ねたはずの妹、その足取りを。*]
気になるんだよな…人形の目とか鼻とか口とか歯とか、睫とか…
髪の毛の生え際とかうなじとか…
瞳の中の虹彩の具合とか、手に爪を作っているかとか
関節はどこまで自由に動くようになっているかとか
耳の形とか、鎖骨の浮き出かたとか…全部
ありがとう、ハーヴェイさん。
でも、大丈夫ですよ。
なきゃ困るものでもないですから……
[あった方が困る――。]
え…?
森を抜ける道、分かるんですか…?
それなら、今すぐにでも……
[そこまで言って、口を閉じる。
先程見た外の様子は、既に夜が訪れており、風も強くなっていた。
幾ら方向感覚が確かとはいえ、この状況で森を抜けるのは困難であろう。
それに、''あれ''がないと分かった今、危険を冒してまでこの屋敷を出る必要はなくなっていたのだった。]
いえ、明日の朝…約束ですよ。
[シャーロットは、笑みを浮かべながら、ハーヴェイにそう言った。]
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