こわがり ルゥーリは、月下獣 中島敦に嬉しそうにふわりとどこか納得げに笑った。「……あつしさんだもん、ね。」

よるむんがるど たおは、月下獣 中島敦の後をついていく。堂々と。

見習いメイジ エルは、こわがり ルゥーリとひそひそ。(だいじょうぶ！気がつかない！)

こわがり ルゥーリは、ギルへすれ違いざまに、ぱたぱたとタオルケットと一緒に小さく手を振っていった。

こわがり ルゥーリは、見習いメイジ エルとひそひそ。（よかったぁ…。あつしおにいさん、どこにいくのかな…？）

月下獣 中島敦は、よるむんがるど たおには気づいたが時既に遅し。驚いて後ずさった。

見習いメイジ エルは、こわがり ルゥーリの腕を引く。(あ！まって！敦…？)

こわがり ルゥーリは、見習いメイジ エルの背中を思わずぱたぱたと叩いた。>>12（みみと、しっぽ…！？）

見習いメイジ エルは、こわがり ルゥーリの手を握る。(ねっ、みみ！

こわがり ルゥーリは、月下獣 中島敦を目を大きく瞬かせながらも、じっとみとれるように見つめている。

見習いメイジ エルは、に、しっぽも！やっぱり、宇宙人がなんかしたのかな…！)

月下獣 中島敦は、見習いメイジ エルとこわがり ルゥーリのひそひそ話に頸を傾げた。

こわがり ルゥーリは、見習いメイジ エルに手を握られれば、ぼんやりと握り返す。（…みたら、いけなかったのかな……）

見習いメイジ エルは、こわがり ルゥーリを後ろに庇いながら、「敦…、おこる…？ルゥーリはおれについて来ただけなんだぞ！」

月下獣 中島敦は、見習いメイジ エル宇宙人にやられたわけじゃないから大丈夫だよ。

こわがり ルゥーリは、見習いメイジ エルタオルケットを目深に被っては、泣きそうな顔で敦の揺れる尻尾の先を見つめている。

こわがり ルゥーリは、（宛先が残ってた…！　え、エルの後ろで…ということで…。）

こわがり ルゥーリは、それすら見ていいのかすら怖くなり、尻尾からも目を反らし、視界の隅に映る星を見始めた。

月下獣 中島敦は、こわがり ルゥーリの視線を追って、空を見た。輝いている、夜空は綺麗だ。