情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
ミナは、シャロ を投票先に選びました。
…………この列車の先の先には、双子座も見えるのかな……。
……ボク、双子なんだ。
産まれた子供は、二人。兄が居たんだよ。
だから……兄は、父親の奥方の元へと引き取られて。
ボクは、産みの母の元に残ったんだ。
[少しずつ思い出す、記憶。
本当に時折訪れては、高価な玩具を置いていく父親と。幾らせがんでも双子座の説話だけは語らなかった、母親と。
幼い記憶の中には、家族の姿は二人だけ。]
……そのまま静かに暮らしていられたら。
何も、要らなかったのにな……。
[幸せだった時間は、あっという間に過ぎ去って。
運命を変えたのは、父親の元から訪れた、喪服のように真っ黒なスーツに身を包んだ男達の知らせ。]
…………少し、喉が渇いちゃった。
飲み物買ってくるけれど……ベニは何か飲むかい?
……いや、いいや。
ベニもおいでよ。飲み物でなくても、好きな物頼んでいいよ。
[立ち上がり、手をさしのべて。
その手が取られても取られなくとも、車内販売員の元へと向かった。
頼んだのは、温かい珈琲と……小さなチョコレートを、幾つか。]
大丈夫。
おねえちゃんならきっと、あたしがいなくても、自分の力で心臓を動かしてくれる。
[そう断言する顔は、どこか淋しげで、しかし、期待に満ちていた。]
おねえちゃんが生きて、これからも幸せに生きていてくれること。
それが、あたしの“しあわせ”
[シャロの言葉>>35を、ただ黙って聞く。
男の子を欲するお爺さんやお父さんの期待に応えようとして、お母さんにつらい思いをさせたくなくて。
それで男の子になろうとして……
きっと、たくさん傷ついたし、我慢もしてきたのだろう]
……シャロは、優しいね。
[しかし、思うことは多かれど、口をついたのはその一言。どうやら、ミナも同じ琴を感じたらしい>>45。
不意に、彼女がポケットを探り、何かを探し始めた。
どうやら『お母さんが作ってくれたお守り』が無くなってしまったらしい]
大切なものなんだね。
僕も手伝うよ、ミナ。
[スケッチブックを取り出すミナに告げ、シャロの返答を待った]
優しい、かな?
[少し首を傾げる。女の子だったらと言われるのがいやだった。
母が辛そうにしているのがいやだった。
そんな少女の自己防衛は優しいと言って良いのかどうか解らないけれど]
僕が男の子だったらみんなが笑ってくれると思ったの。
でも、見た目や言葉をそうしても男の子になれるわけじゃ、無かったから。
[それでも気がつけば意地のようなものが混ざって、意味が無いとわかりつつも女の子の自分に戻ることは出来なくなっていて。
だからこそ、作ってもらった女の子らしいそれはとても、大切で嬉しかったのに]
…あのね。
[渡されたスケッチブックと鉛筆で、描いたのは掌に載る程度の大きさの、花柄の小さな巾着袋。
縁の所にはレースがあしらわれ、紐はかわいらしいリボン。全体に色とりどりの小花があしらわれていて……]
お母さんが、作ってくれたの。僕はそれを追いかけて、いて。
[そして、崖から足を踏み外したんだ、と。]
……ああ、そうか……
[僕はもう死んでいるんだと、そこで気がついて。でもそれを口にして良いものかどうか解らなくて視線を彷徨わせる]
じゃあ、あたしも、行くね・・・
[立ち上がり、レナが出ていった客車の扉をちらりと見て、再びウルに向き直る。]
・・・あ、これ。
[ずっと胸に抱えていた学ランをウルに差し出した。
はじめに見たときは怖かったけど、手放すとなると、なぜだか少し、さみしい気がした。
自分の存在を認めてくれた人が身に着けていたものだから、かもしれない。]
あたしも、話せてよかった。
名前を呼んでくれて、撫でてくれて、うれしかった。
絶対に手に入らないと思ってた、もう一つの“しあわせ”を手に入れられた。
・・・ありがとう。
[追いかけていた大切なもの。
貴方は貴方のまま、女の子で良いのと言う母の思い。
男の子になれたらお母さんが哀しい思いをしないと思っていたの。
伝えられなかった自分の思い。
そこに確かに幸せがあったのに、気づかないまま自分は、その幸せが詰まっているお守りを追いかけて、それを手放したらいけないと思って崖から落ちた。
高い崖を落下する速度は速くて捕まるものはなくて、もう僕はダメなのかな、と思ったのが覚えている最後。
それでも一緒に落ちていくお守りに手を伸ばして、指先が届いた、様に思えたのだけれど]
(―お母さん……ありがとう)
[母の想いに気づいたのは遅すぎたかもしれなかったけど]
『皆様、ご乗車ありがとうございます。
まもなく、青い森の三角標に到着いたします。
停車後、すぐに発車しますのでお降りの方はお急ぎください』
[くぐもったアナウンスが流れ、やがて、列車はしずかに停車する。
停車場の近くには青く茂った林が広がり、その真ん中には高い高い三角標が立っているのが見えた。木々の間からは鉄琴の音色に混じって何ともいえないきれいな音が、風に乗って流れ来る。
列車を降りた者たちに安らぎを与え、少し離れたところで輝くベガへと導くかのように]
『次は、終着駅、サウザンクロス。サウザンクロス。
まもなく発車致します。閉まる扉にご注意ください』
[列車は再び走り出す。
勇ましい射手に、巨大な魚、蛇の近くで寄り添う双子、そして、赤く燃える蠍――。
ひとつ、ひとつ、窓の外を流れていくそれらの先にある、南の十字架を目指して]
これ、よかったら。
[上着から外したボタンを、彼女のほうに差し出す。
…どうしてこんなことをしようとおもったのかは、わからない。
ただ、なんとなく自分が彼女に受け取ってほしいと、
そんなふうに思ったから*]
/*
機会があったらやってみたかったことをやってみるテスト(
いや、別に桃とかそういうんじゃなく
(そもそも当初は墓落ちする人に渡すつもりはなかったですし)
……林檎をやってみたかったんだよね(ピングドラムの一話的な意味で)
・・・じゃあ、またね。
[受け取ったボタンをしばらく眺め、やがて覚悟を決めたような表情で、それをしっかりと握りしめると、ウルにそう声をかけた。
“また”があるかはわからないけれど。
“さよなら”とは言いたくなかった。
この汽車を降りたらどうなっているのだろう。
せっかく出会えたのに、もうお別れ。
不安や淋しさを感じないわけではないけれど、それを感じさせないように、レナが見せたような、飛び切りの笑顔で、客車を後にした。]
[そうだよ、と頷くカロラ>>57を見て、ああそうなんだ、と。何故かストンと納得出来た。
少し、悲しいなと思うのは伝えられなかった思いがあるから。お母さんに沢山沢山、ありがとうと言いたかった。
女の子の格好をした自分を見て欲しかった]
…うん。
[可愛いと言ってもらった、自分で描いたお守りをじっと見る。
自分はもう死んでしまったけれど、出来るならこれを見つけて、持って降りたいと。
夏の大三角形。星を見ながら教えてもらったそれの一角であるアルタイルがある、鷲座の駅へ機関車はもうすぐ到着する。
見つけられないままは降りたくない……]
……あ。
[諦めきれなくてもう一度、ポケットに手を入れると、さっきまで何も無かったはずのそこに小さな何かが入っているのに気づく。
それを取ってみれば……]
あった……。
[母の思いと共に、戻ってきたのは小さなお守り。
自分の幸せはここにあった……母の思いも、伝えきれなかった自分の思いも]
……私、幸せだったの。
[女の子でも、男の子でも関係なく。だけど]
話を聞いてくれて……幸せを見つける手助けをありがとう。もう、行くね。
[カロラとミナに向けてそう言って笑う。もう、僕じゃ無くて“私”で良いんだ。
ありのままの、女の子の自分で……。
椅子から立ち上がると車内にいる全員に丁寧に会釈をして。
笑顔のまま客車を後にした]
見つかったんだ…!よかった…。
[お守りを持って幸せそうな顔を見せる彼女に、心からの笑みを返す。
これを見つけたら彼女は降りてしまう。もう会えないだろうことはなんとなく分かっていたけれど、不思議と寂しくはなかった。]
[別れが怖くなかったのは、シャロ相手が初めてかもしれない。
―なんて事を考えながら。]
[夜空を駆ける鉄道は、静かに次の駅を目指すのだろう**]
ううん、もっと聞かせて?
ベニ、何も知らないの。だから、クノーのお話、もっと聞きたい。
――学校に通うことも、勉強することも、何もできなかったから。
[少しだけ思い出した自分自身のこと。
わずかに目を伏せて俯き、小さな声で呟いた自分のこと。
クノーには聞き取れなかっただろうけど、ベニ自身はその言葉に特段疑問を抱かなかった。]
…それにね。
『ヒト』に触れられて、お話出来る。
それだけでベニは嬉しいし、楽しいの。
[呟くように、かみしめるように口にすると、再びクノーの顔を見上げる。]
――だから、ベニも一緒にいていい?
[重ねた手を、少しだけ握りながら、苦笑を浮かべるクノーの顔>>6を見上げた。*]
/*
双子座の逸話。
双子同士(従兄弟)との争い、兄が死に、弟が仇を取る。
悲観して死のうとするが死ねない不死身。後追い。
別エピ。
海の守り神。「セント・エルモの火」
…全員と縁故持つことが許可されたのか、それとも生存者同士+カロラなのか。
持たなきゃいけないわけではなさそうだけど、原作考えると縁故あった方がおいしいんだよね…難しい。
/*
後追いしようとして出来なくて後追いさせてくれと懇願する弟を憐れんでパパにお兄ちゃんと一緒に星に上げて貰った。
が双子座の逸話ざっくり。
……うん。またね。
[“またね”と告げられた言葉に、同じく答える。
この汽車を降りた先に何があるのかはわからない。
またね、と告げたこの言葉が果たされるのかどうかも]
[それでも、さよならよりはずっとこちらの言葉のほうがいい。
自分も彼女と同じく笑顔で見送ることができれば、とそう、心から思った]
[……ニイナが客車を去った後]
しあわせ、か。
[誰にともなく呟く。
少しずつ、少しずつ、あのときのことを思い出してきていた。
それは恐らく、僕もまた汽車を降りる時間が近づいているということなのだろう]
[1]
[2]
[3]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新