1444 【銀河鉄道の夜風RP村】こちら、銀河ステーション
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君の姉さんが持っていた幸せは、君がずっとそばにいてくれたから。
たとえ目に見えなくても、名前を知らなくても。
その存在を認識できないとしても。
彼女にとっての一番の幸福は、君が…『ニイナ』が一緒に生まれて、
ずっと傍にいてくれたことなんじゃないかって、そう僕は思うんだ。
[本当の幸せは、目には見えないんだと。
そんなどこかで聞いた物語の一節を思い出しながら、ぽつりぽつりと言葉を紡いだ*]
( 31 ) 2014/08/08(金) 18:27:45
[しばしの沈黙の後、ウルが名前を呼んだ。>>27
はっと、顔を上げる。
そのまま頭を撫でて、かけられる言葉。>>28>>29>>30>>31
その名前は、確かに自分のものだった。
その手は、確かに自分に触れていた。
その言葉は、確かに自分に向けられていた。
ずっと欲しかったものが、ようやく手に入った。
その想いは笑顔ではなく、涙となって溢れた。]
( 32 ) 2014/08/08(金) 19:02:42
うん・・・おねえちゃんは、幸せだったよ・・・
たぶん、じゃなくて、本当に幸せに思ってた。
おねえちゃんの中にいたから、わかる・・・
[涙を流しながら、そう答える。
考えていること全てはわからなくても、
溢れ出てくる姉の感情はいつも、手に取るようにわかった。]
だから、あたしも幸せだった・・・
・・・だって本当は、おねえちゃんのこと、大好きだから・・・
[姉のことを想う気持ちなら、
両親にも、姉の友人にも、恋人にも負けない自信があった。
だからこそ、時々無性にさみしくなった。
だからこそ、時々無性に悲しくなった。
ただ、認めて欲しい。
そう思ってしまった。]**
( 33 ) 2014/08/08(金) 19:10:30
…男の子に、ならなきゃいけないって思ってたんだね。
[視線が移り、ぽつりと語った一言>>24に、静かに答える。その義務感は、男の自分には分からないことだけれど。
ただそれだけを言って、ポケットを探る様子に首を傾げた。]
探しもの?
( 34 ) 2014/08/08(金) 20:25:43
うん。
男の子が、良かったってずっと。おじいちゃん達も、お父さんも言うから。
[大人から見たら浅はかかも知れない義務感からくるそれは、どうしようも無いことを言われ続けた子供が少ない経験の中で探した方法。
もっと大人になったならいつか、開き直れたのかもしれないけれど]
お守り、お母さんが作ってくれたの。
気がついたらなくなって……
[言いかけて、言葉を止める。
違う、そうじゃない]
星を見ていたら、ポケットから落ちたんだ。
風が吹いていて坂道で転がり落ちていって、僕はそれを追いかけて……
そして、気がついたらこの蒸気機関車に乗る所、だった。
[視線をラウンジの中に巡らせる。あるわけがないとは解っていても思い出したら探さずにはいられなかった]
( 35 ) 2014/08/08(金) 20:50:43
[顔を挙げた彼女は泣いていて。>>33
さっきレナにそうしたのと同じように、彼女の頬を伝う涙を拭う。
その脳裏に浮かぶのは、
さっきと同じ、しかしそれよりもより鮮明に像を結ぶ記憶]
(……ああ、そうか)
[困ったように笑って目を細める。
ニイナからみたら、それは苦笑のように見えたかもしれない。
…思い出した。
今、自分がこうしてニイナにしているのは、
『あの日』自分が妹にしてあげたかったことなんだな、と]
( 36 ) 2014/08/08(金) 20:52:41
[だが、当たり前だけどニイナは妹ではない。
姿かたちも、生い立ちも、抱えている悩みも]
[同じじゃないからこそ、
今、こうしてニイナと向き合うことができている]
( 37 ) 2014/08/08(金) 20:53:05
お姉さんのこと、好きだったんだね。
[>>32>>33に頷きながら]
僕にも、妹がいたんだけど…どうだろう。
そんなふうに好かれていた自信はないな。
[いつも、両親の手を煩わせて両親の関心を妹から奪ってきていたから。
…『あいつ』がいなかったら、きっと、自分たちの関係は拗れたものになっていた]
素敵な人、だったんだろうね。
君の姉さん、なのだから。
[会って、みたかったかもしれない。
そんな言葉を軽く呟く]
( 38 ) 2014/08/08(金) 20:58:15
でも、それ以上にこうして君と話ができてよかった。
ここに来なかったら、
君がどんな女の子で、どんなふうに笑ったり泣いたりするのか、
君がどんなにお姉さんのことが好きだったか。
そういうことを知ることはなかった。
……うまく言えないけど、
僕は君に、『ニイナ』に会えてよかったって思ってるから、だから。
出会ってくれて、ありがとうね。
[わしゃわしゃ、と彼女の髪を撫でながら]
( 39 ) 2014/08/08(金) 21:06:45
・・・い、痛い・・・!
[困ったように笑いながら、涙をぬぐってくれたウル。>>36
それでも、あふれ出る涙はなかなか止まらなくて。
わしゃわしゃと、少し乱暴に髪を撫でられて>>39ようやく笑顔を見せた。
そして、気づいたこと。
ここではみんな、あたしを見てくれた。
あたしの名前を、呼んでくれた。
あたしに、触れてくれた。
――ああ、そうか・・・
あたしはこんなふうに“認められる”ために、ここに来たんだ――]
( 40 ) 2014/08/08(金) 21:32:43
・・・強い、おねえちゃんだよ。
[姉は素敵な人だったのだろうと言う彼に>>38そう答える。]
生まれたばかりの小さな身体で、手術に耐えて。
今だって、生きようとがんばってる・・・
[さっき浮かんだ、病院の風景。>>1:49
時折発作的に起きる、激しい動悸と息苦しさ。
死んだはずなのに、こんなに苦しみを感じるのは、おそらく姉が生きていて、ニイナの心がまだその身体と繋がっているからなのだろう。
ウルに、そう説明し]
だけど、おねえちゃんひとりの身体に、ふたり分の心は重たすぎる。
・・・だから、あたしの心は、おねえちゃんから切り離さなきゃ。
( 41 ) 2014/08/08(金) 21:39:59
…………ボクの父親は……その。
……情が深すぎる人、でね。
[>>20見上げる眼差しに。
子供には解りにくい話、とは思いつつも。言葉を選び、続ける。
……実際の所、情などという綺麗な物ではなかったのだが。]
父親とその奥方との間には、子供が居なかった。
だから、子が居ない事を嘆く奥方の為に、父親は……別の女性に子供を生んで貰ったんだ。
……産みの親と、父親の奥方。
それが、ボク達の母親だった。
[結局、父親の顔は殆ど見ていない。
そして……二度と逢う事はないだろう、と。漠然と、察して。]
( 42 ) 2014/08/08(金) 21:58:43
ミナは、ニイナはどうしているだろうか、とふと思った。
( A6 ) 2014/08/08(金) 21:59:35
―電車が止まる前・列車内―
[客車から出て、列車から降りる出口へ向かう
そこに辿りつき、扉の方を見れば、窓から見えるのは刻々と流れ、変わる星の海
そしてその窓に映る私が、泣いているのに気付いた
あーあ、やっぱり、我慢できなかった、な
それぐらい、私の中にいた“想い”は大きくて
いいよ いっしょに、行こう
この心の埋まらない穴も、まとめて全部「ここにいる私」だから
アナウンス>>#0が聞こえて、ゆっくりと列車は止まった]
( +0 ) 2014/08/08(金) 22:00:25
…………この列車の先の先には、双子座も見えるのかな……。
……ボク、双子なんだ。
産まれた子供は、二人。兄が居たんだよ。
だから……兄は、父親の奥方の元へと引き取られて。
ボクは、産みの母の元に残ったんだ。
[少しずつ思い出す、記憶。
本当に時折訪れては、高価な玩具を置いていく父親と。幾らせがんでも双子座の説話だけは語らなかった、母親と。
幼い記憶の中には、家族の姿は二人だけ。]
( 43 ) 2014/08/08(金) 22:00:41
……そのまま静かに暮らしていられたら。
何も、要らなかったのにな……。
[幸せだった時間は、あっという間に過ぎ去って。
運命を変えたのは、父親の元から訪れた、喪服のように真っ黒なスーツに身を包んだ男達の知らせ。]
…………少し、喉が渇いちゃった。
飲み物買ってくるけれど……ベニは何か飲むかい?
……いや、いいや。
ベニもおいでよ。飲み物でなくても、好きな物頼んでいいよ。
[立ち上がり、手をさしのべて。
その手が取られても取られなくとも、車内販売員の元へと向かった。
頼んだのは、温かい珈琲と……小さなチョコレートを、幾つか。]
( 44 ) 2014/08/08(金) 22:01:20
…シャロは優しい子なんだね。
僕だったら、怖くてそんなことできないよ。
[浅はかかも知れないが、変わるのにだって勇気はいるだろう。
彼女の言葉>>35からその迷いは読み取れないけど、それが家族を思っての事だということは分かった。
凄いや、ともう一度呟いて。]
そうだったんだ…ここに、あるかな。
どんなお守り?
[もしよければ書いて、とスケッチブックを一枚捲り、鉛筆と共に差し出した。]
( 45 ) 2014/08/08(金) 22:04:27
大丈夫。
おねえちゃんならきっと、あたしがいなくても、自分の力で心臓を動かしてくれる。
[そう断言する顔は、どこか淋しげで、しかし、期待に満ちていた。]
おねえちゃんが生きて、これからも幸せに生きていてくれること。
それが、あたしの“しあわせ”
( 46 ) 2014/08/08(金) 22:12:27
[シャロの言葉>>35を、ただ黙って聞く。
男の子を欲するお爺さんやお父さんの期待に応えようとして、お母さんにつらい思いをさせたくなくて。
それで男の子になろうとして……
きっと、たくさん傷ついたし、我慢もしてきたのだろう]
……シャロは、優しいね。
[しかし、思うことは多かれど、口をついたのはその一言。どうやら、ミナも同じ琴を感じたらしい>>45。
不意に、彼女がポケットを探り、何かを探し始めた。
どうやら『お母さんが作ってくれたお守り』が無くなってしまったらしい]
大切なものなんだね。
僕も手伝うよ、ミナ。
[スケッチブックを取り出すミナに告げ、シャロの返答を待った]
( 47 ) 2014/08/08(金) 22:21:18
カロラは、ニイナは今、どうしているだろうと思いうかべた
( A7 ) 2014/08/08(金) 22:22:49
優しい、かな?
[少し首を傾げる。女の子だったらと言われるのがいやだった。
母が辛そうにしているのがいやだった。
そんな少女の自己防衛は優しいと言って良いのかどうか解らないけれど]
僕が男の子だったらみんなが笑ってくれると思ったの。
でも、見た目や言葉をそうしても男の子になれるわけじゃ、無かったから。
[それでも気がつけば意地のようなものが混ざって、意味が無いとわかりつつも女の子の自分に戻ることは出来なくなっていて。
だからこそ、作ってもらった女の子らしいそれはとても、大切で嬉しかったのに]
…あのね。
[渡されたスケッチブックと鉛筆で、描いたのは掌に載る程度の大きさの、花柄の小さな巾着袋。
縁の所にはレースがあしらわれ、紐はかわいらしいリボン。全体に色とりどりの小花があしらわれていて……]
( 48 ) 2014/08/08(金) 22:25:48
お母さんが、作ってくれたの。僕はそれを追いかけて、いて。
[そして、崖から足を踏み外したんだ、と。]
……ああ、そうか……
[僕はもう死んでいるんだと、そこで気がついて。でもそれを口にして良いものかどうか解らなくて視線を彷徨わせる]
( 49 ) 2014/08/08(金) 22:25:52
じゃあ、あたしも、行くね・・・
[立ち上がり、レナが出ていった客車の扉をちらりと見て、再びウルに向き直る。]
・・・あ、これ。
[ずっと胸に抱えていた学ランをウルに差し出した。
はじめに見たときは怖かったけど、手放すとなると、なぜだか少し、さみしい気がした。
自分の存在を認めてくれた人が身に着けていたものだから、かもしれない。]
あたしも、話せてよかった。
名前を呼んでくれて、撫でてくれて、うれしかった。
絶対に手に入らないと思ってた、もう一つの“しあわせ”を手に入れられた。
・・・ありがとう。
( 50 ) 2014/08/08(金) 22:30:02
[追いかけていた大切なもの。
貴方は貴方のまま、女の子で良いのと言う母の思い。
男の子になれたらお母さんが哀しい思いをしないと思っていたの。
伝えられなかった自分の思い。
そこに確かに幸せがあったのに、気づかないまま自分は、その幸せが詰まっているお守りを追いかけて、それを手放したらいけないと思って崖から落ちた。
高い崖を落下する速度は速くて捕まるものはなくて、もう僕はダメなのかな、と思ったのが覚えている最後。
それでも一緒に落ちていくお守りに手を伸ばして、指先が届いた、様に思えたのだけれど]
(―お母さん……ありがとう)
[母の想いに気づいたのは遅すぎたかもしれなかったけど]
( 51 ) 2014/08/08(金) 22:30:04
シャロは、メモを貼った。
( A8 ) 2014/08/08(金) 22:33:44
可愛いお守りだね。
[シャロがスケッチブックに描いていくお守りは>>48、男の子のような見た目の彼女には、一見すると似合わないものに見えるかもしれない。
だけどそのデザインには、女の子のままでいいという、他のひとの目を気にする必要はないという、彼女のお母さんの願いが込められているような気がして。
彼女にとても『似合っている』と思った]
( 52 ) 2014/08/08(金) 22:57:38
っと、ごめん。
[痛がるのを見れば>>40、慌てて謝罪の言葉を口にする。
どうにも加減がわかってなかったようで。
しばらくしてようやく泣き止んで、笑顔を見せてくれるようになった]
『・・・強い、おねえちゃんだよ』
『生まれたばかりの小さな身体で、手術に耐えて。
今だって、生きようとがんばってる・・・』
そっか…。
うん、それは本当に強いね。
[姉について語る彼女の言葉>>40に頷く。
それは、自分が持ち得なかった『強さ』だったから]
( 53 ) 2014/08/08(金) 22:59:46
「だけど、おねえちゃんひとりの身体に、ふたり分の心は重たすぎる。
・・・だから、あたしの心は、おねえちゃんから切り離さなきゃ。」>>41
[次いで語られた言葉に、ほんの少しだけ、なんとも言えない表情を浮かべる。
それがどういう意味かは、彼女自身もよくわかっているのだろう。
そのあとに紡がれた言葉と、そう断言する顔は少しの淋しさと期待に満ちていて]
…ニイナは、強いな。
[ぽつりと、そんな言葉が口から零れた]
( 54 ) 2014/08/08(金) 23:00:43
「じゃあ、あたしも、行くね・・・」>>50
[そう言って、ニイナが立ち上がる。
途中、胸に抱えていた自分の学ランを自分のほうへと差し出された]
こちらこそ、ありがとう。
[差し出された学ランを受け取ろうと手を差し出しながら礼を返す。
その途中、ふと、何かを思いついたような顔をすると]
少し待ってて。
[そういうと、おもむろに学ランを広げて胸元のボタンに手をかける。
ブツっと、小さな音を立ててそれは案外簡単に上着から外れた]
( 55 ) 2014/08/08(金) 23:03:01
これ、よかったら。
[上着から外したボタンを、彼女のほうに差し出す。
…どうしてこんなことをしようとおもったのかは、わからない。
ただ、なんとなく自分が彼女に受け取ってほしいと、
そんなふうに思ったから*]
( 56 ) 2014/08/08(金) 23:05:54
ウルは、メモを貼った。
( A9 ) 2014/08/08(金) 23:11:14
[鉛筆を走らせる手が、お母さんのことを話す言葉が止まり、視線を彷徨わせるシャロに>>49気づく]
……うん、そうだよ。
[目を伏せて、気づいたであろうことに肯定を返す]
でも、大丈夫。
君のしあわせは、もう、そこにあるから。
[きっとすぐに、彼女が探しているお守りは見つかるだろう。
そして――列車から降りるのだろう。ルルーや、あの女性と同じように**]
( 57 ) 2014/08/08(金) 23:13:24
カロラは、メモを貼った。
( A10 ) 2014/08/08(金) 23:18:25
ー鷲座・停車場ー
[アナウンス>>#0が聞こえ、汽車が止まれば昇降口から、ふわりと停車場に降り立つ。
キラキラと輝く星屑の洪水。足元までも埋め尽くす光の海。]
まぶしっ……。
[フードを外し広くなった視界に、その輝きはあまりにも眩しくて]
あぁ……そっかぁ。
[フードを被っていた時には。星屑の光が、ここまで眩しいなんて、気がつかなかった。
あの頃もきっとそれと同じで]
自分で見えないようにしちゃってたのかなぁ。
[そう独りごちて、足元を照らす星屑をまるで宝物でも手に取るように、そっと掬う**]
( +1 ) 2014/08/08(金) 23:19:36
( A11 ) 2014/08/08(金) 23:31:59
シャロは、ニイナあのお姉さんも死汗になれると良いな
( A12 ) 2014/08/08(金) 23:33:51
( A13 ) 2014/08/08(金) 23:34:08
え・・・
[ウルから差し出されたもの>>56を見て、きょとんとする。
学ランの胸元のボタンを誰かに贈る。
その意味は確か――]
いいの・・・?
それ、大切な人にあげるものじゃ・・・
[彼は何か答えただろうか。
どんな返答にせよ、彼がそれを、自分に贈ってくれたことが嬉しかった。
頬を紅く染めて大事そうにボタンを受け取るその表情はきっと、
あの日、好きな人に想いを告げられた姉と同じ顔をしていただろう。]
( 58 ) 2014/08/08(金) 23:38:08
・・・じゃあ、またね。
[受け取ったボタンをしばらく眺め、やがて覚悟を決めたような表情で、それをしっかりと握りしめると、ウルにそう声をかけた。
“また”があるかはわからないけれど。
“さよなら”とは言いたくなかった。
この汽車を降りたらどうなっているのだろう。
せっかく出会えたのに、もうお別れ。
不安や淋しさを感じないわけではないけれど、それを感じさせないように、レナが見せたような、飛び切りの笑顔で、客車を後にした。]
( 59 ) 2014/08/08(金) 23:59:45
>>2:78
・・・ほんとだね。
嫌な記憶でも“あたたかいもの”や“しあわせ”見つけられたよ。
ウルも、見つけられるといいな――**
( 60 ) 2014/08/09(土) 00:04:20
[そうだよ、と頷くカロラ>>57を見て、ああそうなんだ、と。何故かストンと納得出来た。
少し、悲しいなと思うのは伝えられなかった思いがあるから。お母さんに沢山沢山、ありがとうと言いたかった。
女の子の格好をした自分を見て欲しかった]
…うん。
[可愛いと言ってもらった、自分で描いたお守りをじっと見る。
自分はもう死んでしまったけれど、出来るならこれを見つけて、持って降りたいと。
夏の大三角形。星を見ながら教えてもらったそれの一角であるアルタイルがある、鷲座の駅へ機関車はもうすぐ到着する。
見つけられないままは降りたくない……]
……あ。
[諦めきれなくてもう一度、ポケットに手を入れると、さっきまで何も無かったはずのそこに小さな何かが入っているのに気づく。
それを取ってみれば……]
( 61 ) 2014/08/09(土) 00:56:34
あった……。
[母の思いと共に、戻ってきたのは小さなお守り。
自分の幸せはここにあった……母の思いも、伝えきれなかった自分の思いも]
……私、幸せだったの。
[女の子でも、男の子でも関係なく。だけど]
話を聞いてくれて……幸せを見つける手助けをありがとう。もう、行くね。
[カロラとミナに向けてそう言って笑う。もう、僕じゃ無くて“私”で良いんだ。
ありのままの、女の子の自分で……。
椅子から立ち上がると車内にいる全員に丁寧に会釈をして。
笑顔のまま客車を後にした]
( 62 ) 2014/08/09(土) 00:56:43
シャロは、メモを貼った。
( A14 ) 2014/08/09(土) 01:01:00
見つかったんだ…!よかった…。
[お守りを持って幸せそうな顔を見せる彼女に、心からの笑みを返す。
これを見つけたら彼女は降りてしまう。もう会えないだろうことはなんとなく分かっていたけれど、不思議と寂しくはなかった。]
( 63 ) 2014/08/09(土) 01:04:44
[スケッチブックに控えめに描かれた巾着>>48を静かに眺める。それはとても可愛らしい物で、母親の愛が込められていたんだろうと察することが出来た。]
…行ってらっしゃい、シャロ。ありがとう。
[あたたかい気持ちにさせてくれて。
無意識に感謝を告げて、彼女が下車してからも描かれたお守りをしばらく指でなぞり、未だ無数にある星をぼんやりと見ていた]
( 64 ) 2014/08/09(土) 01:05:03
[別れが怖くなかったのは、シャロ相手が初めてかもしれない。
―なんて事を考えながら。]
[夜空を駆ける鉄道は、静かに次の駅を目指すのだろう**]
( 65 ) 2014/08/09(土) 01:08:17
[クノーの語る星の話は新鮮で、じっと聞き入る。>>4>>5]
北極星…くまさんのしっぽの星?
[お空に還った熊の親子の絵本。――小さい頃に読んだ絵本。
それだけが思い出されて、口をつく。
小さく頷いたクノーが、北極星のお話を続けた。
でも、その星の話はどことなく星”だけ”の話ではないような気がして――]
( 66 ) 2014/08/09(土) 02:03:29
ううん、もっと聞かせて?
ベニ、何も知らないの。だから、クノーのお話、もっと聞きたい。
――学校に通うことも、勉強することも、何もできなかったから。
[少しだけ思い出した自分自身のこと。
わずかに目を伏せて俯き、小さな声で呟いた自分のこと。
クノーには聞き取れなかっただろうけど、ベニ自身はその言葉に特段疑問を抱かなかった。]
…それにね。
『ヒト』に触れられて、お話出来る。
それだけでベニは嬉しいし、楽しいの。
[呟くように、かみしめるように口にすると、再びクノーの顔を見上げる。]
――だから、ベニも一緒にいていい?
[重ねた手を、少しだけ握りながら、苦笑を浮かべるクノーの顔>>6を見上げた。*]
( 67 ) 2014/08/09(土) 02:27:38
[クノーの紡ぐお話に、じっと耳を傾ける>>42。
時折難しい言葉が混じるけど、クノーが双子の弟で、お兄さんはパパに引き取られてクノーはママと一緒だったこと>>43は理解して。
お話の続き、かと思ったら…。]
(え…一緒に行きたい…)
[飲み物を買いに行くというクノーに口にしようと思った言葉は、クノーの口から語られ>>44、差しのべられた手をぎゅっと掴んで一緒に車内販売のお姉さんのところに向かった。]
んと、何があるんだろう…?
[いくつか提示されたものの中から選んだのは、サイダー。**]
( 68 ) 2014/08/09(土) 02:49:40
……うん。またね。
[“またね”と告げられた言葉に、同じく答える。
この汽車を降りた先に何があるのかはわからない。
またね、と告げたこの言葉が果たされるのかどうかも]
[それでも、さよならよりはずっとこちらの言葉のほうがいい。
自分も彼女と同じく笑顔で見送ることができれば、とそう、心から思った]
[……ニイナが客車を去った後]
しあわせ、か。
[誰にともなく呟く。
少しずつ、少しずつ、あのときのことを思い出してきていた。
それは恐らく、僕もまた汽車を降りる時間が近づいているということなのだろう]
( 69 ) 2014/08/09(土) 07:41:00
[1]
[2]
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