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[何もない空間を進んでゆく。
どこが道なのか、
そもそもこの場所に“道”という概念があるのか
それすらも疑問だが、
方向は、間違っていないはず。
そんな不思議な確信を持って
何かに導かれるように
一歩一歩、着実に、進んでゆく。]
[やがて、あるものを見つけて立ち止まった。]
…私の…お店…
[何もない空間に、ただ一軒、ぽつんと建っていた。
駆け寄り、その壁に触れた。
木目の壁も、看板も、間違いない。
かつて自分が営んでいた酒場だ。
今は自分を“お姉ちゃん”と呼び慕っていた女性が、
孤児だった少年と暮らしながら切り盛りしているはずの、店。]
[ドアに手をかけ中に入る。
同じだ。酒瓶の並んだ棚も、テーブルも、調理台も。
懐かしそうに、テーブルや椅子に時折、手を触れながら一周すると、そのままカウンターに座り、ぼんやりと店内を眺めた。
正面に見える、小さなステージ。
母親のように面倒を看ていた踊り子がいつもそこで踊っていた。
親を亡くした子供に、食べ物を振る舞うこともあったか。
面倒見の良かったヤーニカの店はいつも人で溢れていた。
酒や食事はもちろんだが、多くの客は彼女に話を聞いてもらうために来ていた。
自警団員が熊を仕留めた話とか、
心優しい青年が拾った捨て猫の里親が見つからない話とか、
初老の男性の亡き妻との思い出話とか。
そんなとりとめのない話を嫌な顔ひとつせず聞いていた。
実際に、嫌だとは思わなかった。
そんなたわいもない日々が幸せだった。]
その幸せを、自分の手で壊してしまった…
[ふと窓の外を見れば、何もなかったはずの空間に、
かつて住んでいた街の風景が広がっていた。
そのうちに、雪がちらりちらりと舞い始める。
それは、初夏の眩しい日差しの中で、とても不釣り合いな光景。]
この雪は…あの日の…
[この光景を知っている。
自分達が魔術によって降らせた雪だ。
その雪はどんどん勢いを増している。
思わず立ち上がり、ドアを開けた。]
[しかし、そこに広がっていたのは、
見慣れた店の前の風景ではなく。
騒動の最中、避難所として使われていた
“白薔薇城”内の光景だった。]
行く前に、何か注文はありますか?
[最後にひとつ。
店長代理はミッシェルに(或いはディーへもだろうか)尋ね、会話は途切れただろう。**]
[過去の悔恨ではなく未来への希望を語る。
そんな今までにない姿を見せた後、少し照れたように顔を伏せ]
マリンダさんには、もう一つお礼を言わないと。
『今、ここに生きている』僕に、素敵なものを見せてくれてありがとう。
[正確には、マリンダだけではない。
他の人達にも、いずれ出会ってお礼が言えたらいいとは思ったけれど]
『未来』に触れさせてくれてありがとう。
[時の流れ。空間の所在。
全て通常とは異なるこの場所だけど、だからこそ――
それをより強く感じさせてくれたことに、有難いと思う]
楽しかった、です。
[――心の底から、こんな言葉を言える日が来るなんて。
思ってもいなかった*]
[酒場でやったのと同じように、城内を巡りながら、
また色々なことを思い出していた。
ここで、街の人々を疑い合わせた。
自分も何も知らない街の住人を装い、
魔術師だと疑われないように、
手下に"見抜く者"を騙らせて――
そして、罪のない人々が処刑された。
そればかりか、仲間の暴走を止められず、
必要以上の犠牲まで出した。]
…ごめんなさい…ごめんなさい…
[“魔女裁判”の行われた談話室にたどり着くと、
涙を流しながら崩れ落ちた。
いくら謝ろうと、その罪が消えることはない。]
/*
さて仮眠前に少しご挨拶を。
村建人のkkrです。
今回は、多忙な人にも優しい村!…ではあるものの、とても長い長期過ぎる村にご参加ありがとうございました。RP村かと問われると、何かこう、死んだキャラ達や生きる前のキャラ達の心残りをやろうぜ村であり、ジャンル的にガチ村でもRP村でもランダ村の出身者でもおいで系の村だったので、純粋なRP村とは言い難い気もしていますが、それでも遊んで頂けて嬉しく思います。
兎も角、多忙でも皆さん楽しめたなら嬉しいです。
「――ただ、あなたを罰するのは、
あなた自身ではない。」
……!
[唐突に、脳内に響いた声。
あの時、そう言ったのは誰だったろうか。]
…私は…十分な罰を受けられたのかしら…?
[訊ねたところで、
誰からも返答がないことはわかっているのだけれど、
そう訊ねずにはいられなかった。]
[そして、ここに来た意味を理解する。
自分はきっと、あの数日間を振り返るためにここに来たのだ。
赦されたからといって、罪が消えるわけではない。
“あちら”へ行く前に、自分の罪をもう一度確認する。
そのために。
そうしてこそ、赦される資格があるのだ――]
[落ち着いたところで再び立ち上がり、
談話室のドアを開けると、目の前に螺旋階段が立ちはだかった。
一段ずつゆっくりと長い階段を上ると、
この城で一番高い場所。
塔のてっぺんにたどり着く。]
/*
初同村な方は、rento24ssさん、M_rioさん、hoshineさんですね。(どちらがメインIDか少し不明なので、アンダーバー以降割愛)
どうも初めましてです。ご一緒出来て幸いです。
瓜科でよく村建をしていますので、また良ければどうぞ。何か拘り多めのオラオラ系の村建かもしれませんが、また飛び込んで頂けると嬉しいです。
他の方々は、全員同村有りかな。お久しぶりですー。
[そこは、ヤーニカが最期を迎えた場所だ。
この場所から、最後の魔術を使った。
巻きこんだ人々を、“不死者”としてではなく、
“普通の人間”として甦らせる。
甦ることを拒否したり、
甦らせられなかった人もいたけれど、
それが、その時考えられる最大の償いだった。]
…赦されて…良いのよね…?
[もう一度、誰にともなく呟いた。
あのときの判断が正しかったのか。
それは今でもわからない。
しかし、ここに来られたということは、
自分は“あちら”へ行けるということだろう。
そんな気がした。]
[アルウェンの歩調に合わせ、手を繋ぎ歩みを共にするうち。
灰の靄のような空間に、彼女が透けゆく…。
思わず、握る手に力が籠る]
―――…っ、アルウェン…。
[微かに光る灰色の何かが、舞い散り。
少女の姿が消える。
繋いでいた手を失った掌を、きつく握りしめ]
あらあら
[乾杯をするように、ソーダの器を揺らすおませな少女に笑い、空いている近くの席に座ると、とんとん、と赤ちゃんの体勢をまた整え、縦に抱くようにした。
赤ちゃんは、さっきディエゴのところで起こしてから、たまにぱたぱたと手足を動かすようにしては、口をもごもごしている。
その仕草を、じっと見つめた。
もうそろそろ、この姿をゆっくりと見ることも、この重さを感じることも、終わりの時が来た。
出発のときが近いのを、感じていた。]
皆と一緒に居られるんだね。
嬉しいね。良かったね。
[少女の言葉と、少女の幸せそうな表情に、喜びを感じた。]
へぇ、海に行くんだね。
私も、海は好きよ。
ずっと昔、海辺の町に住むのも素敵だなって思ってた。
[おはあさんと海に行く、という少女の言葉に自然と声が出る。
他の女性客…マリンダとも少しこんな話をした気がする、と思いながら、思い出したのは昔のことだった。]
何百年も前。
夜明けの海辺を、まだ若い頃のあの人と一緒に歩いた。
周りは明るかったが、まだ日の光が世界に差すにはあと少し、という明け方だった。
遠浅で、白い砂浜を2人で歩く。
さくさくと、少しだけ湿った砂が、ミュールに入った。
夜、踊りあかしちゃったね
疲れちゃったね
どちらともなく喋って、少しだけ疲れた足で砂を踏んでいく。
あ、船
漁に出るのだろうか。
少し離れた所にある港から出てきたのだろう。
何艘かの船が小さな音を立てて沖へ向かっていく。
どちらともなく、夜に踊った曲を鼻歌で歌いだす。
ああ、夜が明ける
海を見た。水平線を光が横切る。
漣に光がきらきらと反射した。
全ての不安も、恐れも何もない瞬間だった。
幸せだった。
ふふ
[小さく首を振ると、少女に云った。]
海でも、おばあちゃんと一緒に居られたらいいね。
そうしたら、きっと何も怖いものなんてないわ。
[いつしか雪は止み、雲の隙間から暖かい光が差し込んでいた。
何気なく光を見ると、突如その光が一部切り取られたようになり、
瞬く間に、人の形へと姿を変えた。
そして“それ”が、塔の外からヤーニカに向かって手を伸ばせば、
彼女はその正体に気づき、微笑みを向ける。]
俺も、アルウェンの気持ちは…嬉しかった。
ありがとう。今は、さよなら。
…また逢う時まで。
[自分と彼に遺してくれた響きを、深く聴こうと空色を閉じ。
咄嗟には、口にしかけるも>>1:218。
最初から彼女や村人達を騙していた
人殺しの自分には。
彼女からの“大好き”や“優しい”や“ありがとう”を、
少しでも嬉しいと感じたり、受け取れる資格は
あるはずがないと、思っていたから>>1:276>>2:252>>2:253>>2:254。
心の何処かでは嬉しいと感じた、
罪悪感や苦しみに胸を焼かれながら応じ、
まっすぐに返すことも出来なかった、気持ちや言葉を。
今は、だからこそ大切に受け止め向き合おうと、紡ぐ。
アルウェンの言う通り、それは彼が居てくれたから出来たこと]
…久しぶりね。
迎えにきてくれたの?
[そう言ってヤーニカも手を伸ばす。
“彼”がその手を掴むと、ヤーニカの身体は宙に浮いた。
されるがままに、身をまかせながら]
…死んだときにね、ある人に聞かれたの。
『今幸せか?』って。
そのときは、何も答えられなかったけれど…
今なら答えられる気がするわ。
『ええ、幸せよ。』って…
やっと…幸せになる覚悟ができたの。
[そして、白薔薇城で最も高い塔よりも更に高いところから
再び街を見下ろした。
城も民家も見る見るうちに小さくなってゆく。]
――さよなら、みんな。
さよなら、ヴァイス…
私の、愛した街――
[そう別れを告げると、二度と振り返ることはなかった。
遥か下方の薔薇園から歌声が聞こえたような気がした。]**
/*
別に>>186〜だけで良かったんじゃ・・・と途中で思ったが、すでに結構書いててせっかくなので投下しました。
無事成仏させてあげられて良かった・・・!
>>-451来太
ありがとうございます(T_T)
[しばらくの後、少女が席を立ち上がる。
花飾りをつけた店員の方に差し出したのは小さなガラスの小瓶だ。
不思議なことに、店員の女性がふっと手を動かしたと思うと、小瓶は少女の手から浮かび上がり、店員に引きずられるように宙を横切ったと思うと、小さな光になって消えてしまった。
その様子をやっぱり変わったお店だわ、と嘆息しながらじっと見守る。
やがて、すっきりとしたような表情を見せて、少女は扉の外へ出て行った。]
さてと…
私がお勘定できそうなものといったら、着てるものくらいしかないのよね。
なんせ着の身着のままこの身体だから。
この子も、前回此処に来たときにしっかり布にくるませる前は、ただ私の上着の中に隠れるように居ただけだし…
ね、私、また何百年後にここに来るわ。多分ね。
だから付けておいてもらってもいいかしら。
[大分申し訳なさそうに店員の女性に言った。]
[ふっと辺りの様子が変わり。
気づけば、満開の桜に囲まれ。眸を瞠る。
さわさわと囁きながら、舞い吹く花吹雪に。
夜桜の下で、彼女が微笑みかけてくれた瞬間の、
幻想的な光景が脳裏に蘇り。
空色に映る景色が微かに滲み揺れ、咄嗟に頭上を仰ぐ]
―――……アルウェン、ありがとう。
[薄青い空に輝く星々の中、明るく輝くひとつの星に、
彼女の眸にともる星を想い、ちいさく微笑む。
柔らかな うすべにの花びらが ひとひら、*そっと頬を掠めた*]
/*
みんなお疲れ様です!!
自分も後もう少しで〆て終わりそうな感じです。
あんまり絡めなかった方またの際は是非宜しくお願いします。
/*
さて、私も終了まではチラチラ覗いてますが、
先にごあいさつしておきますね。
初めましての方もお久しぶりの方もこんばんは。
malco(マルコ)です。
ガチもRPも強くなりたいと言いつつ今年は本参加1回しかできてません・・・><
実は今回も参加は迷っていたのですが、
このヤーニカというキャラを成仏させてあげたかったことと
関わりの深い方が多数参加されていたこともあり、
自分を抑えきれず、遅刻見物人という形で参加させていただくこととなりました。
ヤーニカを無事成仏させてやることができたのは
このような場を提供してくださった村建てさん始め、
対話してくださったみなさんのおかげです。
本当にありがとうございました。
また同村の機会がありましたら、よろしくお願いします。
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