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条件……。
そうですよね……ありますよね。
[家族がいる、と真っ先に言われて、そこでわたしはハッとした。
……そしてハッとした自分に驚いた]
[そうなのだ。戦士というのは危険な仕事なのだ。
なんでそんなことに気付かなかったんだろう……。
女将さんは鍛冶師のものだけではないのだ]
グレダ……。
―第二試合の最中―
フ。ならば俺はお前のその姿を自慢しよう!!
[いつの間に復活したのか。いつもの大声、うざったくも
爽やかな笑顔の男が観覧席で仁王立ちになっていた。
言葉の向かう先は、当然ながら相棒だ。>>25]
『ところで、どの位重量を足したのですか?』
うむ、5kg程追加しておいた。
これ以上足すと、全体のバランスが悪くなる。微調整では
済まされないのでここで頭打ちだな。
『大会が終わったら、また手を入れ直すのでしょう?』
当然だ。
[さて、試合は相棒の大暴れから始まった。
対戦相手であるジミーの姿は…今の時点ではまだ見えない。]
[そしてふたつめ。
いつか、新しい相棒。
このタッグは永遠じゃない。
危険度から言っても、年齢から言っても、先に脱落するのは女将さんだ]
……。
[さっきは、この人しかいないと思った。
でも、その確信は今、揺らいでいた]
わたし……。
[迷う目で女将さんを見て]
『それにしても、本当に貴方達は単純で幸せですね。』
ん?
あぁ、それが取り柄だからな。
あいつはあいつなりの何かの結論に至った、だからこそ
自分で浮上することが出来たのだろう!
だから、この試合では敢えて呼びかけは行わない。
そもそも…形は違えども常にあいつの傍に在るのだから、
それを感じ取ってくれれば。
『どうでしょう、鈍感だし。』
色々考えが鈍ることを言うなというに。
[話す内、対戦相手からの動きがあったらしい。>>26
遮蔽を生かしての移動と攻撃、相手は出方を窺っているのか
それでも的確に狙いを付けているようだ。]
[でも、グレダを見て気付いたんだ]
[……この人はそんなことはとっくに知ってた。
知ってて、それでも、条件付きでOKしてくれたんだ]
わたし、
飲みます、
その条件。
[うなづいた]
[角灯を求められれば差し出す。
消えないピンクの焔が宿る、真鍮の角灯だ]
[グレダが跪いて角灯に額を当てる>>17
これ、昔話のお芝居で見た事ある。
わたしは耳をピンと立てて、どきどきする]
この角灯の焔消えぬ限り、
貴方に戦う力、守る力、叶える力を。
[確か、こういう返事だったはず]
『対戦相手が姿を現しましたね。』
ふむ…あの動作の入り方、なかなか出来るものではないぞ!
奇襲や陽動が得意なタイプは厄介だな。
それなりの力があると致命傷になりかねん。
さて、ジミー殿の力量はどこまでサイラスを追い詰めるか!
[大盾を振り回す相棒が見える。>>29
大雑把な攻撃だが、自身を守る事も含めれば手っ取り早い。]
『彼の魔力はほぼ無に近い。それぞれの力も範囲は狭く、
長続きしない上に力が発動される時間も僅かです。
でも、だからこそ彼にしか扱えない武器になりえるのです。
…火山の、それも噴火の力は大き過ぎますから。』
[大盾も戦鎚も連接棍、全て噴火時に発生するものが
付与されている。
ジミーが呼び出した水の気配は、>>31どのような効果を
齎すのだろうか、男は仁王立ちを崩さないままに
発動された魔法の行方を見つめていた。]
しかし、あれだけの落ち込みからよくぞここまで。
余程の意思、余程の喜びだったのだろうな。
[不意に思い出す、試合前の会話。
まだ互いが何処か萎んでいた時間のことだ。]
―第二試合が始まる前の話だ>>22―
[『煙る水かき』亭の内庭に竜器を運び出し、少し時間が
あるからと転寝をしていた時の事。
スズメに耳の中を突かれて飛び起きたら、目の前に相棒が
立っていたので二度驚いた。
何と言えば良いのかわからなさそうな、それでも何らかの
意思があって訪れたと言い足そうな顔で立っていたものだから]
……お前の、新しい竜器だ。
名前は、溶岩流《Ymir》…ユミルだ。
[彼の手に渡ったそれは、一体この後どうなるのだろう。
何かを決めたのならしかと聞き届けようと、
男とスズメは次に紡がれるだろう言葉を俯いて待った。]
[ところがだ。
一気にテンションが上がったらしい。
新しい武器だからか、彼にしか扱えないものだからか、
その突然の歓喜の根源は探り様がないが…
少なくとも、続けられた謝罪や気合の入った雄叫びを聞くと、
そもそも棄権する考え自体無かったのだとは確信出来た。]
色々話はしたいが、後回しだ。
どうしても伝えておきたい事は…ひとつ。
落とすと大惨事になるから、財布は預かっておこう。
[肝心要な話は、試合が終わってから切り出そう。
長い長い恩返しの、鍛冶師の道の話を。*]
うお!?
[足裏から冷気が伝わり、回転を止めた。
男のブーツの底部分は鉄の比重が大きい。足元を狙われれば、特別早く凍りつき始める。]
はっはあ!
ジミーさんよお、ようやく出てきたなあ!!
[にかりと満面の笑みで彼を見据え、大盾を構えた。
その間にも、確実に両足は凍傷を負っていく。だがそんなことなど気づいてないかと言わんばかりだ。
男は魔力が少なく、竜器に込められた術を解き放つことのできる回数に制限がある。
回転を加えながら練り上げた熱を大盾に纏わせ、大盾の下辺をざぐりと地に差した]
[大盾に込められた魔力は火系。
ちょっとやそっとの炎ではない。大地が振り絞ったエネルギー、火山由来の炎だ。]
噴火の爆風!!消せるもんなら消してみやがれ!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
『 ロ ギ の 嚔 』!!!
[男の握る大盾を中心にして、熱風が爆発的に起こり、周囲の瓦礫が吹き飛んでいく。
まるでそれは、巨人族の盛大なくしゃみのよう。]
― 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
[ソレックスの鍛錬を待つ間に、第二試合の対戦者が発表される]
ジミー殿に、サイラス殿、か……。
[どちらも見知った相手だ。
御前試合の舞台に上がることはそれ自体が栄誉なことではあるけれど、この対戦でどちらかが脱落してしまうと思うと、少し寂しくはある]
どちらにも勝ち上がって欲しかったがのう。
……それにしても、あの二人の対戦。どのような運びになるのであろうかの。
[気になる所ではあるけれど、相棒を放って観戦に向かう訳にもいかない。
何より、今は自分たちの武器と戦いの事を考えなくては]
ソレックス殿。そろそろ起きたかのう?
[そっとしておいてあげたい所だが、武器が間に合わないのは互いにとって哀しい出来事になってしまう。
そっと声を掛けつつ、様子を伺った]
『おー?うちのこ? ミル、うちのこなる?』
ああ、そうだよ。
ほら、カティも改めてご挨拶だよ。
『うんっ!よろしくなミル! でもな、でもな、カティのほうが先にうちのこだからな、カティがミルのおねーさんな!』
…この子は…
[我が子ながら、どこから教えてどこら辺を叱るべきかと少しばかり頭が痛い。
そうこうするうちにも次の試合の組み合わせが発表されて、そこにサイラスの名前を聞いた]
お、出番だね。
応援にゃあ応援でお返しするとしようか?
[幸いにして、先刻の試合に使用した竜器は強い打ち合いもなく損傷らしい損傷もない。
さてどうするか、と、傍らのミルファに問いかける視線を投げた]
……あう、おあようございまぶっ!
ドラゴンズハンマー
[ 目覚まし一発、ロンディーネの尻尾は効果的面です。
おはようございます、という時間では太陽の高さから多分ないでしょう。 ]
どうも見苦しい場面をを……。
[ うちが目を覚ましたのは、恥ずかしながらどこからともなく美味しそうな匂いが漂って来たから>>13というのもありまして…。
その事には少し照れくさそうにしつつも、美味しくいただくのでありました。 ]
わ、分かりまし……
分かったわ。
[頭を撫でられ、耳がぱたんとするが、
逆に尻尾はピンとする]
わ……カティちゃんが、お姉さん……?
[ちょっと目を大きくしてから、そしてちょっと笑った]
……ふふ、
なんか嬉し。
[顔がくすぐったかったんですよ、という顔をして、
わたしは目元を拭った]
お、おはよう……。
[いきなり顔に付いた赤い痕>>48に、若干苦笑が交じりつつ答える]
今ので目は覚めたであろう。
痛みは甘いものでも食べて忘れなされよ。
[そこそこボリュームのある朝ごはん、デザート付きをソレックスへ差し出した]
…いつまでも隠れてても、アンタには勝てそうにないからね。
[ため息交じりに竜器を水から離し、冷気を止めて四本目のククリを握る。
回転が止まった以上、何時相手がこちらへ仕掛けてくるか分からない。
対処できるように構えておくべきだろうとの判断で…
けれど、相手は大盾をそのまま地面に刺した。
その動きは、まるで先ほどの自分のようで…]
…って、そういう事かよっ!?
[巻き起こる熱風に、キャスケットが吹き飛ばされる。
けれどそれよりも単純な脅威は、飛ばされてくる多数の瓦礫だ。
全て避けるには抜ける隙間が無く、かと言ってまともに受ければ立ち回りどころではなくなるだろう。
となれば必要になる立ち回りは…]
…多少無茶でも、打ち払うっ!
[痛打になりうる瓦礫を、ククリで叩き落とす事だ。]
[ かくかくしかじかでもう第二試合の組み合わせも出たらしい、どうでしょう、と目を通せばジミーくんの出番の模様です。 ]
うち的には見に行きたい気もあるのですが――
[ 他のペアの様子を見るだけでも、何か得る物はあるのだと思う、けれど――
それより弓の方を間に合わせなければ本末転倒です。
戦士と組んだ鍛冶師として色々失格モノです。
と言う事ですので。 ]
エステルさん、試合のほう観て来ます?
そのついでといってはなんですケド、その2つの塩梅を確かめて貰って……
[ はむ、と差し出されたフルーツ盛り合わせを1つ摘んで。
うん、甘くて美味しいです。]
[…平然とはしていられず流石に肩で息をして。
厚みが有る分丈夫なはずのククリが、
竜器は半ばなまくらと化し唯の武器であった方はヒビまで入りだしている。
強烈な一撃を軽傷で凌いだ代償は、体力の消耗と武器の半壊であった。]
…とはいえ…あんなのやれば消耗無しとはいかないだろっ!
[ひびが入り、既に「武器」としては使えないククリを盾の裏に落ちるよう放り投げる。
…即座に引き抜いて防がれたりしたら無駄に終わる攻撃だが、
流石にあんな魔法の直後に使用者が動き回れるとか考えたくなかった。]
『魔法、ひとつ。
さて、ここからですね。魔法を使った以上今と同じようには
いかないでしょうが…もって欲しいものです。』
大丈夫だ。見ろ、ジミー殿もまだまだ!!
一方的な運びは試合とは言わない。
互いが限界まで出し切ってぶつかって成り立つものだと思う!
どちらも頑張れ、俺は二人を応援しているぞ!!
『貴方も大概バカですね。』
褒めるな、照れる。
『』
[ジミーが武器を投げ込んだのが見えるが、>>54さてそれが
相棒にとってどのような脅威となるのだろうか。]
ん、よろしい。
[敬語がでかかって引っ込める様子に、苦笑とともに破顔する>>49。耳の伏せた頭を、もう一回、改めてくしゃくしゃ撫でておいた]
よし、決まり。
んじゃよろしく頼むよ。
竜器見てくれてる間に、アタシゃひとっ走り弁当の支度でもしてこよう。
カティのこと、頼んでもいいかい?
[告げて、試合までの間に『煙る水かき』亭まで一走り。
そこにサイラスとギャランの姿を認めたならば、急ごしらえの昼食なり弁当なりも用意しよう。
今日の昼はトウモロコシの粉を練って焼いた生地にスケイル水牛のカツレツとたっぷりの野菜を挟んだタコスだ。
センボンサボテンのスティックも添えて包み紙に包む]
むう、そうだのう。
[ソレックス>>52も試合の事は気になっているらしい。
だが、時間的に見に行っても大丈夫と断言できないのが辛い所だ]
わかった、ソレックス殿の分まで試合はじっくりと見て来よう。
[試合の結果だけ聞くよりは、こちらの主観混じりでも内容を伝える方がいいだろう。
生の観戦に勝るものはないとしても]
二つの竜器に関しても、承知した。
[山刀の鞘は腰の右側に来るよう、ベルトに留める。
チェーンクロスは鎖部分を巻いた状態で束ね、持ち手部分をベルトに差して持ち運ぶことにした]
では、しばし出掛けてくる。
第三の竜器の完成、楽しみにしておるからの。
[言って、右手をひらりと振った]
[これでもう、大盾の術を引き出すことはできない。
肩で息をつきながら、片手で後ろの空間を探る。
相手には気づかれぬように大盾を突き立てたまま。
目的のものに指が届いた瞬間、足元から金属音。
ジミーのククリだ。]
ジミーくんの応援、したかったんですけど。
……すいませんがよろしくお願いします!
[ やっぱり残念だけれども、そうも言ってられません! ]
……あ、それとちょっと気になったんですけれど。
その、エステルさんは、どうしてこのお祭りに?
[ 彼女か店を出て行く間際、ふと思い出したように聞いて見ました。
例えばうちは実績と信頼を積む事が目的ですけれど。
先日彼女は一線を引いていると言っていた筈です。
だからちょっとした、興味です。 ]
[鍛冶師専用席に、3つの道具を持ち込んで点検する。
ついた傷の位置と大きさをひとつひとつ計り、
ノートに書き込んで記録をつけた]
これ?
グレダの癖がどこにあるのか、とか、
道具の重心に偏りがないか、とか、
見てるの……。
[幸い、道具が頑丈だったおかげか、
グレダの戦い方が良かったのか、大きな損傷はなかった]
[パラのチェーンには油を塗り直し、
ロサの柄の表面についた刀傷に応急措置をした]
−時間軸現在・観客席−
ふむふむ、なるほど。
[サイラスと、その対戦相手、ジミー。両者の戦いぶりを眺め、戦いぶりを分析する。
サイラスは見た目と性格に違わぬ豪快な戦いぶりを見せている。
ひとつひとつは大振りだが、攻防一体の竜器が持ち前の膂力と相俟って反撃を困難にしている。
対するジミーは目を見張るような脚力や腕力を示すことこそないものの、判断力と技巧でもって決定打を避け、一撃を加える機会を作り出そうとしている。
資質ならば互角、竜器と環境との相性から、若干ジミーに不利といったところか。
けれど、見たところジミーは魔法に任せた力押しをするタイプにも見えない。立ち回りによって十分に覆せる範囲だろう。
この二人と自分が戦うことになったならば、どう対峙するか、邪竜との戦いで共闘するならば―――と、思考に沈みかけて]
―――おっといけない。
[この場にいる理由を思い出した]
サイラスーっ!負けんじゃないよーっ!!ジミーも負けんなっ!
戦士の意地見せろーっ!!
[応援の声は両者に。手を口に添えて、張り上げる]
おう、勿論だとも。
[ソレックス>>59に頷く。
相棒を勝ち取るべく一度は剣を交えた相手、こちらも気持ちは同じだった]
む?
[そして鍛冶屋を出て行こうとした所で、投げ掛けられた問い。
うーむ、と珍しく言葉に詰まりつつ、顔には少し困ったような笑みが浮かぶ。
自身の主力となるであろう武器を造る直前だ、余計な動揺や心配をさせたくはないが、かと言って誤魔化しを口にするのは――相棒になってくれた相手に対して、失礼というものだ]
故郷を取り戻すため――かのう。
[結局、極力重くならない口調で、さらりと。
そう述べたのだった]
[投げたククリは外れたか弾かれたか、それともまともに当たったかか。
少なくとも、盾を動かさなかったと言う事は反応できなかったか…]
…反応する意味も無かったかのどっちかだよなぁ。
[ため息交じりにぼやきつつ、痛んだ竜器を鞘へと戻す。
上着のポケットに手を入れて、出すのは二本のジャマダハル。
右手に竜器、左手に武器。先ほどと同じ構え方。
ただ、先ほどと違うのは…]
…そんじゃま、切り替えて行こうかね!
[…間合いを取らず、魔法を使わず。
一気に間合いを詰めにかかる事。]
[立ち上がったまま後ろ手に握った連接棍を、こちらに突進してくるジミーの方へ一直線に伸ばす!
しかし、男の技力は決して高くはない。
ジミーは動いているし、せいぜい打撃部が彼の髪の毛の数本を奪う程度だろう。]
[ ――さて、3つ目の竜器、弓の製作です。
エステルも一番扱いたいものでしょうから、本来なら一番最初に造るべきだったのでしょうけど。
何といいますか昨日見せてもらったあの弓に、気後れしてしまっている感じです。
だから、どうしても手を付け辛くて。
けれどそんな弱音を言っていてはいけません。
届かないなら届かないなりに。
うちらしく、造ればいいだけです。
彼女が遣っている場面を、想像して。
イメージを追い求めるように。 ]
[ ふと聞いた理由は、口調は軽いけれどうちにとっては途轍もなく重いもの。
けれど。
けれど。 ]
それじゃロンディーネ、始めるよ。
[ 焼硬鋼の角灯、中の青い炎を燈して。
鋼に向かって、鎚を振り下ろします。 ]
――魂、たれ。
[ 古い鍛冶小唄を、口ずさみながら。
それにしても何時の間にかおじいの真似してたら、覚えて癖になっちゃったよね、うちも。 ]
『あれは、動かないのか動けないのかどちらでしょう。』
わからん。
俺はジミー殿の何かトラップのようなものが来るのかと
身構えてしまったぞ!
しかし真正面から行くか。
これはサイラスにとって分が悪いな、当たれば致命傷だが
それまでが大変でな!
『以前は10の内3(10)は外していましたものね。
今回はそうならないよう祈ります。』
[離れた所からグレダの声援が聞こえる。>>61
双方等しく応援すると決めている男ではあるが、相棒への
声援にはやはり嬉しくなる。
だから…どうだ、あれが俺の相棒だ!と心の中で叫び、
胸を張って仁王立ちを続けていた。]
[理由を聞いたソレックスの反応はどうであったか。
表面上は、冷静に受け止めてくれたように見えた。
それ以上の言葉は交わさぬまま、店を後にして]
まったく――駆け出しの子に、どれだけ荷を負わせるのかの、私は。
[期待の表れと言うには、少し余計なものをさらけ出し過ぎてしまった気がする。
全てを捨てて何も持たぬ一戦士にはなり切れない所は、我ながら未練がましい]
今手にしているのは、正真正銘、私のためだけの竜器。
だから私は、この竜器のための戦士にならねばならぬ。
[あの子に語った目的のためにも、それが一番必要なことだ。
竜器そのもの、そしてそれから引き出す魔法の力。
それらの扱いを意識しつつ、まずは訓練施設へ向かい――]
― 観戦席 ―
[結局御前試合の観戦席に辿り着いたのは、試合が始まってしばらく経ってのことであった。
先のイメージ通り、怪力で武器を派手にブン回し、相手を容易く近づけないサイラスに。
素早さと武器の軽さをいう利点を持って、敵の攻撃を果敢に掻い潜るジミー。
見た目の豪快さゆえサイラスが押しているようにも見えるが、体力や魔力は無限に続く訳ではない。
勝負が決したとはまだ言えぬだろう]
ジミー殿ー! 隙は必ずある、そなたの技量ならきっとやれるぞー!!
サイラス殿! 皆がそなたの戦いを注視しておる、その調子だぞー!!
[二人と交わした剣と言葉を思い、それぞれに声援を送る。
ソレックスとの約束の分、少しだけジミー寄りにはなったけれど]
・・・何のぉっ!
[…連接棍は、確かに避けにくい武器だ。
だがそれも懐…先端が折り返せない間合いに入ってしまえばただの棍。
いくら腕力が有れど、加速するだけの距離が取れない間合いに入り込んでしまえば…]
…とか考えても入るまでが一苦労なんだよなっ!!
[伸ばされてくる連接棍が、頭を掠めた事に寒気を感じつつ走る。
ジャマダハルは殴る感覚で扱う刺突剣。
…突撃する勢いを込めて打ち込む一撃は、果たしてどれほど威力を出せるだろうか?]
………南無三っ!
[叩き込むのは竜器の方で、狙うは連接棍の手元部分。
…本来狙うべきは多少ずれても当たる胴体などだが…
胴に打ち込んだとしても、下手をすれば鎧に弾かれて終わりだろう。
それなら、厄介な武器の破壊を狙ったほうがまだマシという判断だった。]
[目論みどおり、連接棍はジミーに当たらなかった。
それでいい。]
……来いよ。
[狙いは、彼の後ろに放置されていた戦鎚。
鎖部分が鎚の柄に巻き付く。
のけぞりながら吊り上げれば、ジミーの背後に戦鎚が迫る!]
[どっと歓声が上がって、わたしは会場を見る]
あっ……。
[攻撃のやり取りに、わたしは思わず手を止めた。
武器が振るわれる度に、きらっと光を反射する]
グレダならどう戦うんだろう……。
[試合の行方よりもそう言う事が気になった]
[人の目は後ろにはなく、鎖が何かに巻き付く音は聞こえてもそれが戦鎚だとは気付かない。
だからこそ、連接棍を突き折るべく右腕を打ち込み…]
…コイツ喰らって、へし折れろぉぉっ!
[果たして、届いたのはどちらが先だっただろうか。]
お、仕掛けたね。
[ジミーがサイラスへと駆け、サイラスの連接棍がジミーへと迫る。
得意とする間合いは互いに近接。
決着が近いと見ていいだろう]
ああ、大したもんだよ、アンタの相棒は。
[ふと視線を感じて顔を上げれば、少し離れた席にいるギャランが映る>>67。
相棒である戦士を誇るかのようなその仁王立ちに、それを認める頷きで応じた。
実際に、大したものだ。
試合会場に立つサイラスの姿は、以前に時折見せた情けなさの欠片もなく、迷いなく竜器を振るっている。
自分があの場に相対していたとして、手ごわかったことは間違いないだろう。
だからといって負けるつもりはないけれど]
[ 弓の材質や造りは、原形があるので迷うことは有りません。
サイズとか細部は、採らせて貰った寸法で微調整は必要ですが。
後は、可能な限りうちの理想を追いかけるだけです。
幾度も幾度も、芯になる鋼を叩き鍛えて。
その心材に真正銀と白竜鋼の合金で挟み込むようにして、叩いたり削ったり形を整えて。
弦は少し考えましたが、陸クジラのヒゲに伸縮鉄の鋼線を仕込んだ物で。
採算度外視気味ですが、今は言いっこなしです。
少しでも勝ちあがれば、王都から補助が出ますし。 ]
[ 最後に全体を磨き上げて、仕上げます。
あの弓のような魔力の運用効率を上げる文様彫刻に関する知識がうちには無い分、下手に弄くるより省く方が確実と外見はプレーンな仕上がりに。 ]
…………ふぅ。
どうかな、ロンディーネ。
[『聞く相手はワガハイではない、が。』
『自分を信じればよいではないか。
そうで無ければワガハイが認めた甲斐が無い。』
何時もの様に傲岸不遜の態度ですが、今回ばかりはロンディーネも満更ではない様子なのでした。 ]
なっ……!!?
『―――――…!?』
[相棒の行動に、>>71思わず仁王立ちを解いた。
まさか持ったばかりの武器でもう一つの竜器を絡め取るなどと、
少し頭の要る戦い方をするとは思っていなかったのだ。]
『……同じ事を考えていましたね、貴方。』
い、いや、信じていたぞ。
[色々と気まずかった。]
うん。
[グレダなら、「うまいこと」やりそうだと思って、
わたしは口元で笑う]
あんな大きな人に立ち向かう、あっちの人もすごいね。
― 回想・訓練施設 ―
[ロンディーネは鉱山の竜。
その性質を最大限に発揮するのは、金属に関わる魔法――]
うむ。
上等であるな。
[左手で投げては受け止め弄んでいるのは、鎧の関節の留め金部分。
満足げな笑みを浮かべて]
これならば、弓のこともきっと心配いらぬ。
想像通り――否、それ以上のものを造ってくれるはずだからのう。
[呟き、竜器を仕舞って訓練施設を後にした]
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