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なんか人狼出たから集まれってよ。
勇者 ヒューマ がきたらしいよ(1人目……だったかなあ?)。
勇者 ヒューマ は ただの人 になれるよう、天に祈った。
村の設定が変更されました。
竜王御前試合お手伝い ネジマキ がきたらしいよ(2人目……だったかなあ?)。
竜王御前試合お手伝い ネジマキ は おおかみ になれるよう、天に祈った。
村の設定が変更されました。
剣士 アサド・アル=サイフラ がきたらしいよ(3人目……だったかなあ?)。
剣士 アサド・アル=サイフラ は ただの人 になれるよう、天に祈った。
/*
名は「獅子」、血族の名は「神の剣」
膂力30/敏捷30/器用30/体力40/魔力30
竜殺しの一族、その継承者。
手にしている長曲刀は一族が受け継いできた竜器「ハーシム/竜を砕く者」。
温泉の鍛冶師 ミルファーク がきたらしいよ(4人目……だったかなあ?)。
温泉の鍛冶師 ミルファーク は 求婚者 になれるよう、天に祈った。
─ 竜王祭り ─
メリッサ、メリッサ。
ま、待って。置いてかれたら、わたしっ……。
[がしょがしょ]
[小走りの足音の度、
わたしの背中で、ハンマーをはじめとする大荷物が音をたてる。
都会の人たちはみんなきれいで、楽しそうで、
わたしは田舎くさいわたしの姿を、恥ずかしく思う]
短剣使い ジミー がきたらしいよ(5人目……だったかなあ?)。
短剣使い ジミー は ただの人 になれるよう、天に祈った。
―王都、大通り―
景気が良いねぇ。
流石お祭り、ってとこかな?
[大道芸人たちの芸を眺めながら、
ポケットに手を入れて青年は歩く。
偶に面白いと思った所では、
小銭を数枚缶へと投げ込んで…]
…鍛冶師探した方が良いんだろうけど…
俺の武器鍛えてくれるような相手居るのかねぇ。
[王都に来る前に馴染の鍛冶師に鍛えてもらった武器はあるが、
流石に消耗せず使い続けられるわけも無し。
正統派の剣も覚えるべきだったかと、小さく溜息を吐きだした。]
[人の肩にぶつかっては謝りながら、
わたしはメリッサの後を追う]
[そのわたしの後を、
わたしの相棒竜であるピンク色のサンショウウオが更に追ってきているはずだ。
……ちゃんと確認している余裕はないけれど]
[背中だけでも目立つ。きれいな髪。きれいなウロコ。きれいな背びれ。
メリッサは蜥蜴人<リザードウーマン>だ]
[対して、相棒のわたしは、狐人。
それも金尾狐<フォックス>じゃない。穴掘耳狐<フェネック>だ。
不格好なほど大きな耳。地味な砂色の尻尾。
全然きれいじゃない]
[それにしても、本当にすごい人だ。
御前試合は、国をあげてのお祭りだ。
メリッサとわたしの住んでいる湖の町にも、その噂は伝わって来ていたけど、
まさかここまでとは想像もしていなかった]
[見渡す限りの人、人、人……。
竜の国に、こんなにたくさんの人が居たなんて!]
ねえメリッサ……。
このまま、宿屋が見つからなかったらどうしよう……。
[背中の荷物がもうひとつ重くなったような気がした]**
巨力の戦士 サイラス がきたらしいよ(6人目……だったかなあ?)。
巨力の戦士 サイラス は ただの人 になれるよう、天に祈った。
劫火の鍛冶師 ギャラン がきたらしいよ(7人目……だったかなあ?)。
劫火の鍛冶師 ギャラン は 求婚者 になれるよう、天に祈った。
―竜王祭り―
[赤い髪の大男は怒っていた。
屋台にひしめき並んでいる、美味そうな食べ物を買おうと財布を取り出した瞬間、変に痩せた男にあっというまに財布を持っていかれてしまったからだ。
一瞬頭が真っ白になり、隣に居た相棒と目を合わせてからもう一度手元に目を落とし、痩せた男が逃げていく方向へと顔を挙げた]
……ぉお〜〜〜!!れぇ〜〜〜!!のぉ〜〜〜!!!
[唸るように絞り出した声は、大男の巨体に見合った声量へと。つまりうるさい。]
待てええええええええええええええ!!!
[大男は走った。その一歩一歩で小さな地響きを生み出しつつ、肩を組んでいちゃいちゃしながら歩くカップルをはじき飛ばしつつ。
スられた財布を取り戻すべく**]
─ 数か月前 ─
[森に入ってから太陽が2度沈みそして3つ目の太陽が昇り漸く目標の竜を見つけた。
地竜に分類されるであろうそれは翼を持たず4本の足で大地を駆ける。体長はおよそ3〜4mといった具合でさして大きな竜ではない。
だが人の手には余る。
鋭い爪は容易に人の肉を裂き、その牙は簡単に骨を噛み砕く。
そんな危険な存在を狩る者がいる。
竜器と呼ばれる特別な力を以て鍛えられた武器を手に邪竜を狩る者たち。
アサドはその一人であった。]
[湿った土を踏みつけて木々の合間を跳ねるように走り抜ける。
背後から追ってくるのを感じながら邪竜の身体能力を計る。]
突進力はありそうだが器用なタイプじゃないな。
[背後で木がへし折られる音を聴く]
いかにも堅そうだ……なら。
[それはアサドの体躯と変らぬほどの長い曲刀。
逃げる足を止め竜へと向き直ると背中に背負った刀を手にして構える。]
よし始めよう。
[突きこんだ刃が竜の鱗に弾かれて横へと滑り流れる。
崩れた態勢に間をおかず竜の爪が振るわれたがアサドは流れた勢いのまま地を転がりそれを避けた。
土がアサドの服を汚す。
立ち上がったアサドは舌打ちを一つすると再び刀を構える。]
面倒だなぁ。
[うんざりした表情を浮かべながら呪を一つ口にしてその手にした刀に魔力を通す。
その瞬間、竜器たる刀の刀身が青白く輝き放つ。]
[勝負は次の一撃であっけなく決まった。
迫る竜の咢をひらりと交わすとアサドの振るった刀はその鱗を易々と切り裂いた。先ほどはあっさりと弾かれたというのに、今度ははまるで果実をナイフで切り分けるように。
いや正しく言うならば竜の鱗を切り裂いたのは刀そのものではなくではなく纏った青白い光の刃であった。
以下に堅牢な竜の装甲であってもこの魔法の刃の前では紙も同然。
これがアサドの必殺の手、"竜殺しの一族"アル=サイフラに伝わる秘奥『魔刃斬り』であった。]
[いつの間にか空が曇り今にも雨が落ちてきそうな空模様へと変っていた。
足元に横たわる竜の頭を踏みつけながら空を見上げてポツリと漏らす]
あーハラへったなー。
[食料も持たず森に分け入ったせいでアサドの空腹具合は如何ともしがたく。
その折、木々の向う側で地面に落ちた枝を踏み折る音が耳へと届く。伝わる気配は……竜のそれではない。
邪竜の出る森に一人、そんな者が真っ当なはずもないのだが、同業者だろうか?よほど腕に自信があるのだろうか?
だが一体どのような者かアサドはそれすらも確かめずその姿を目にするなり男へと声を掛ける]
お前─────食い物持ってるか?
―竜王祭り―
はいごめんなさいね!!!ちょっと危ないぞ!!
おおおおおおおおおおっと、はいキャッチした!!
彼氏の元へお帰り!!
地響き?大丈夫大丈夫!!
俺の故郷じゃ毎日よ!?
[相棒の弾き飛ばす人々>>10を受け止めては下ろしを繰り返し、
咎めるでも宥めるでも無くその後ろを駆けて付いて行く
やたらと声の大きな男が一人。]
こっちは任せろ!!
お前は……全力で犯人を捕まえるんだ!!
大丈夫、お前なら出来る!!
そしてあの屋台で買い物をするんだ!!
[むしろ、煽っていた。
諦めているからだとか、止めても無駄だからとか
そういう理由からではない。
これが二人の常だから。
謎めいた励ましと怒号が交互に響く祭の最中。
それはある種のイベントか何かかと勘違いされる事も
あるだろう。**]
サイラスとギャランwww
いいキャラwwww
ここが風城カップルかな。
で、アサドがりおたま。
ジミーがすずかけ様かな。
宿屋の女将 グレダ がきたらしいよ(8人目……だったかなあ?)。
宿屋の女将 グレダ は ただの人 になれるよう、天に祈った。
−竜の王国・街外れ・宿屋『煙る水かき』亭・風呂場−
うぅーン…
[竜王御前試合に賑わう街の中にあって、祭りの喧騒から隔絶された静かな浴場。
そこで、宿屋の女将は唸る声を混ぜたようなため息を漏らした]
参ったね。書き入れ時だってのに。
[目線の先には、大きなひび割れからちょろちょろと水を零す浴槽。
祭りと言えば宿屋の稼ぎ時で、街外れの城壁に程近い、この辺鄙な宿屋だって、予定通りなら今頃満室で忙しく切り盛りしていたはずなのに。
『煙る』って名前が示す、自慢の大浴場がこんな有り様では、おいそれと営業もできない。
祭りの酒と空気に酔ってバカ騒ぎした勢いでこの破壊を招いたバカは、コテンパンに伸して叩き出してやったからいいとして、だからといって壊れた浴槽が元通りになるわけでもない]
『かーちゃーん、まーつーりー! きのう寝てきょう起きたら行くって約束した!』
[背中のほうからはそんな声が遠慮なしに響き渡る。
正直それどころじゃない宿屋の危機だが、かといってこんなところで唸っていたところで直るわけでもない。声に振り向くのに合わせ、頭を切り替える]
うん、確かにかーちゃん、約束した。
でも、『いい子にできたら』って条件付だよ。
ちゃんといい子にできたのかい?
『うん!布団は自分で片付けたし、朝ごはんのさかなもがんばって食べたし、歯もみがいた!』
よぉし、いい子だ!
それじゃ着替えて出かける準備しておいで!
『がってんだ!』
[元気よく声を上げて走り去る背を見送る。
さて、どうしたものかともう一度浴槽に視線を投げて。
すぐに気を取り直し、浴場を後にした**]
廃墟の鍛冶師 リーマン・ワーカホリック がきたらしいよ(9人目……だったかなあ?)。
廃墟の鍛冶師 リーマン・ワーカホリック は 求婚者 になれるよう、天に祈った。
―竜王御前試合受付会場―
ええ、剣士兼鍛冶師のリーマン・ワーカホリックの登録を削除してください。
それから改めて鍛冶師としてリーマン・ワーカホリックの名前を登録願います。
パートナーの名前は……。
―竜王御前試合受付会場・出入口付近―
ああ、登録変更は終わらせたよ。
君は例のコンテナを近く試合会場近くのホテルへ届けさせてくれ。裏手にくらいは置かせて貰えるだろう。
文句を言ってくるようだったら、適当な額を握らせても構わない。
とにかくコンテナの警備はくれぐれも怠るなよ。
俺はアイツを探しに行くがてら、ちょっと寄り道をしてくる。
ここに来るのは久しぶりだからな、ついでに昔なじみに挨拶回りもしておく。
ああ、心配するな。ちゃんと晩餐会には出席するようにする。
[指示を飛ばされた部下の男は、リーマンに一礼を残してその場を後にする]
さて、行くか。
こっちだ、ミコ。
[リーマンの傍らに立つ巫女服姿の少女がコクンと頷く。
そうして二人は祭りの喧騒の中へと歩き出す]
―回想―
リーマンは13年前までは一介の剣士であった。
天才双剣士と呼ばれ、数ある大会で優勝を果たし、数ある邪竜を葬ってきた。
自分に勝てるものは居ないと、そう信じていた。
そんなリーマンに剣の師匠が言った。
「お前には絶対的に足りないものがある」
――俺に足りないものなど無い。
師への反骨心がさらなる増長を生み、それを起因に多くの敵を作ることとなった。
そんなリーマンにかつて友人だった男が言った。
「どんなに腕が良くったって、所詮、戦士や剣士は鍛冶師が居なければただの人さ」
――俺には鍛冶師も必要ない。
リーマンはその日から、鍛冶師の修行を始めた。そしてわずか二年で一流と呼べるレベルの竜器を製造するようになった。
―回想―
さらなる増長を続けるリーマンに、とある酒場で出会った人のいい男が言った。
「あんたはまさしく天才だ。あんたに出来ないことなんてないのかも知れん。しかしそれでも一人で出来ることには限りがあるものだ」
――ならば一人でなければ良いのだろう。
一年後、リーマンは『リーマン・ハンマーズ』と呼ばれる竜器専門の鍛冶師の会社を設立した。徹底した効率化を標榜し、設立から4年で、すでに500人近くの従業員を抱える会社へと成長させている。
─ 回想・数か月前 ─
リーマンは相棒竜のミコと共に、邪竜が潜む森の中に居た。
その手には自作の竜器が握られている。
試し切り。
数ヵ月後に行われる。竜王御前試合に使うための竜器を試すために、ここを訪れた。
竜王御前試合で勝利することは、リーマン・ハンマーズのブランド価値を高める絶好の機会だ。
だが竜王御前試合は数ある大会の中でも、最もレベルの高い試合だ。
いかなリーマンと言えども、生半可な準備では心もとない。
そのための試し切りだ。
この森の邪竜の防御力は恐るべきものだとのこと。
試し切りにはまさにうってつけと言えた。
─ 回想・数か月前 ─
近くで何か大きな気配、それから物音がした。
邪竜が近くにいる。
とてつもなく大きな気配だ。中々に厄介な邪竜のようだ。
リーマンは相棒竜のミコにその場に留まるよう指示し、森を駆ける。やがて視界が開けた場所へとたどり着いた。
そこには一人の男が立っていた。
その背後には倒れ伏したAクラス相当の邪竜の姿。
――このレベルの邪竜を一人で苦も無く倒したのか?
邪竜は倒れている。しかし大きな気配は依然としてここにある。大きな気配は邪竜からではなく、この男から発せられているのだ。
リーマンは自然と爪先立ちになり、いつでも素早く動ける態勢を取っていた。
しかし、男はそんなリーマンに対して、気の抜けた言葉を吐き出してきた。
「お前─────食い物持ってるか?」
─ 回想・数か月前 ─
この時、リーマンは剣の師匠が言っていた自分に足りない物の一つを理解した気がした。
リーマンは男に即座に答えた。
――ああ、たらふく食わせてやるぞ。
― 現在・竜王祭り ―
しかし賑やかだな。
ミコ、くれぐれもアイツのように迷子になるなよ。探すのがえらく手間だ。
[リーマンはミコを連れて、祭りの喧騒の中を歩く]
**
エルフの戦士 エステル がきたらしいよ(10人目……だったかなあ?)。
エルフの戦士 エステル は ただの人 になれるよう、天に祈った。
― 王都・入り口 ―
護衛料、確かに受け取った。
では、また後でのう。
[荷を積んだロバと共に門の中へ入っていく夫婦を、手を振って見送った。
振り返った夫婦からの『戦士さん、試合頑張ってね』の言葉には大きく頷いて]
うむ……しかし、まずは鍛冶師を探さねばな。
武器はあっても、壊された時が困りものよ。
[言いながら、ここまでの護衛に使用した長弓を布筒へ仕舞う。
その表面には魔力の伝導を高めるための緻密な装飾が施されている]
さて、都の中はどうなっておるのかのう。
[一度大きく伸びをすると、自身もまた城壁の内側へと向かった]
― 王都・大通り ―
……随分と様変わりしたものだ。
[周囲を見渡し、目を細めて呟く]
しかし、祭りの日の活気は、いつになっても、変わらぬものよのう。
[ふっと唇の端から笑みを漏らす。
と、そこに響く怒号と地響き>>10]
なんだ?
まさか、あれが噂に聞く*08柴犬*追い祭りであるのか?
[どこかの国の荒々しい祭りを連想しつつ、巨体の行く先を眺めた]
/*
・・・あれ?(wiki確認、ミルファークさんの相棒らしき戦士不明)
戦士が合計五人で、
アサドさん(仮名剣士)
自分(仮名短剣剣士)
サイラスさん(仮名筋肉ムキ男…だよね?多分。)
グレダさん(仮名OKAN)
エステルさん(仮名森の人。この人も多分だけど、種族的に確定)
…誰だ。
本気で誰だメリッサさん。
一応まだ来てない人は一人いるけど…
シングル枠の鍛冶師さんだろうしなぁ。
─ 現在・竜王祭り ─
ほれはなぁなぁうぁいぁ
[祭りの中、串焼き頬張るアサド姿が喧噪のなかにあった。
辺境に生まれ辺境で育ったアサドにとってこれほど人で溢れかえった街は見たこともい。]
都会ってところは人が多すぎる。
だけど……飯は上手いし皆が楽し気だ。
[どこか陰鬱な空気が漂う一族の集落とは何もかもが違った。]
牛か?ちがうな…あれは…かろうじて人間だ。
[見れば何やら線の細い男を赤髪の大男が物凄い剣幕で追いかけている。
目にするもの何もかもが珍しいといった風のアサドはこれも祭りの一興か何かと思ったが、逃げる男がアサドの横を通り過ぎるその時に、確かにその声が耳に届いた──殺される、と。]
─ 現在・竜王祭り ─
ほれはなぁなぁうぁいぁ
[祭りの中、串焼き頬張るアサド姿が喧噪のなかにあった。
辺境に生まれ辺境で育ったアサドにとってこれほど人で溢れかえった街は見たこともい。]
都会ってところは人が多すぎる。
だけど……飯は上手いし皆が楽し気だ。
[どこか陰鬱な空気が漂う一族の集落とは何もかもが違った。]
[祭りの喧噪も人ごみも何もかもが珍しいアサドにとって見るもの全てが輝かしく感じられた。
だがそんな中人ごみを切り裂くように何かがこちらに向かってくる]
牛か?ちがうな…あれは…かろうじて人間だ。
[見れば何やら線の細い男を赤髪の大男が物凄い剣幕で追いかけている。
一瞬これも祭りの一興か何かと思ったが、逃げる男がアサドの横を通り過ぎるその時に、確かにその声が耳に届いた──殺される、と。]
ふーん、どこにも悪党ってのはいるもんだな。
[口一杯にした肉をゴクリと飲み込むと串を地面へと投げ捨て赤髪の男を見据える。
串が地面へと突き刺さると同時に腰を落として右肩をやや前に出して構えを取る。
悪党はこらしめなければならないし、何よりこのままではあの大男は真っ直ぐ自分にぶつかってしまう。
アサドは男の突進を止めるつもりだった]
───来い、牛男。
[しばらく騒ぎを眺めていた所、巨体の行く手に一人の男が立ち塞がった>>32]
む……あやつ、まさか受け止めるつもりか?
[男も見た所かなり鍛えられた肉体の持ち主であるようだが、それでも相手は暴走する大男だ。
さてどうなるものかと勝負の成り行きを見守る]
さすがにあの中へ飛び込む勇気はないからのう。
[見れば自分と同じように騒ぎから離れる姿>>33もちらほらとあり、それが懸命だろうと頷いた]
街の野鍛冶 ソレックス がきたらしいよ(11人目……だったかなあ?)。
街の野鍛冶 ソレックス は 求婚者 になれるよう、天に祈った。
―王都・街中/鍛冶屋『ブルースチール』―
やっぱりダメ、ですか。
いえ、それなら仕方、ないですけど……
……あ、それではありがとうございました。
[ かろん、と内から外に開く扉と背中を見送ればはふぅ、表通りの賑やかさとはまるで正反対のような温度のため息を一つ。
これで何人目だろうか、ちょっと数えただけで一層アンニュイになってしまいそうだ。 ]
そりゃおじいと比べればうちなんてまだまだだけどもさぁ。
誰か一人でも――あだっ!
[ 頭上に鎮座する相棒竜から顔面ド真ん中に尻尾が炸裂する、『他力本願でボヤくな』と言う事らしい。 ]
[ 元々この店『ブルースチール』はドワーフの鍛冶師であるおじいの店で、うちはその孫で弟子なのでした。
おじいは腕も良くて、結構な遠方からも竜器の面倒を見て貰っていたお客様も居たりして評判も良かったのですが――
つい2ヶ月前にそのおじいが鬼籍となってしまい、うちがほぼそっくり店を引き継ぐ事にしたまでは良かったのだけれど、平たく言えば今まで尋ねて来た戦士10割が『おじいのお客』なのでした。 ]
[ 要するに――。
うち自身の竜器に信用と実績が、未だ殆ど無いのです。
普段作る日常使いの鍋包丁や鎌、鋤鍬かなづち等等に関してはご近所様や農家、等の皆様に一定の評価を頂いておりますが、生き死にが直接強く関って来る竜器は話は当然別になるようで。
今まで全ておじいが手掛けて居た為、うち自身は幾つか一寸した刃物を試しに影打しただけで実戦実用された事は無く――。
そのおじいを尋ねて来た方々にそれでは代替わりでうちに……とアタックを掛けるも10割の失敗続きで、その信頼と言う物の大切さを図らずとも噛み締めているのでした。
だから、だから――。 ]
このお祭りに。
このお祭りで、挑戦できればなぁ。
[ これから信用と実績を築いて行く為に少しの切欠、足掛かりになるのでは無いかと思っていたのだけれど。
何より何より『実績の無い竜器を使ってくれる人』を探すのがそもそも結構な難題なのでありました。 ]
/*
よし、修造がログインしました。
なかなかテンション上げるのが大変ですが、えすさんとの
タッグの機会を無駄にしない為にも!!
この動画http://www.nicovideo.jp/watch/...を
流しながら頑張ります。
どうぞよろしくお願いします。
― 大通り ―
[騒ぎの行方はどうなったか。
様子を眺めつつも、思考は別の方向へ向いていた]
……まずは名を知っている鍛冶屋を訪ねてみるのも手かのう。
大半は代が替わってしまっておるだろうが。
[街の有様の変化を思えば、店が元の場所に元の名前で残っているだけでも御の字というものだ。
それに、代を替えても店が存続しているということは、それなりの信頼をおける証にもなる]
何より、なんの伝手もない相手に突然話を持ち掛けるより、幾分話の通りがよかろうよ。
[うむ、と一人合点しつつ、今後の方針を決めるのだった]
/*
あ。
まだ自己紹介がない相手に縁故希望はまずかったか。
と思ったけど消せなかった…。
まだ名指しはしてないからまずかったら誤魔化そう…。
―大通り―
――――むっ!!
[犯人まで後少し?良く分からなくとも狭くなる二人の距離。
さあ出会ってしまえ、そして財布<ゆいいつむにのそんざい>を
大人しく返すが良、と。
男の顔に、若干黒い笑みが浮かぶ。
屋台での食事を妨げられたのだ、仕方あるまい。
しかし、だ。壁は幾重にも立ちはだかるものなのだ。>>32]
あれはもしや仲間か!!
フフン、サイラスの前に立つなど愚かだな!
ちょっとカッコつけて
「ここはおれにまかせてさきにゆけ!」
をやろうとしているのだろうが、そうはいかんぞ!?
サイラス、思うままに突き進めえええええ!!!
[相変わらず弾かれ飛んで来る通行人を受け止めて、
脇の方へと下ろすを繰り返している為に若干の遅れが出ている。
助けは必要なかろうが、相棒の傍についていなくてはならないと
歩幅は更に大きくなっていく。]
[騒ぎの方に意識を戻すと、巨体の男を追い掛けるように、もう一人の男>>39が大股に歩いていた。
どうやら進む合間に飛ばされた通行人を受け止めているらしい]
あれなら怪我人は出ないであろうな。
しかし……あやつ、巨体の相方か?
負けず劣らず暑苦しいやつよのう。
[そんな感想を漏らしつつ、今まさにぶつからんとする男たちに]
怪我のない程度に、思いっ切りやるのだぞー。
[見物客に混じって野次を飛ばし、細い手を上に伸ばしてひらひらさせた]
−大通り−
いやー、実に賑やかだね。
うん、実にいつもどおり。
[いつも、というのは、もちろん『竜王御前試合の時期としては』、だ。いつもこんな調子だったら、それはそれで―――宿屋が繁盛して悪くないかもしれない]
カティ、あんまり離れるんじゃないよ?
『まかせろ!』
小遣いは無駄遣いしないよーに。
『わかってる!』
もしもはぐれたら?
『はぐれないからだいじょーぶだ!』
ハイはずれ。
『…ひまそーなヒトに助けてもらう』
はい正解。
忙しそうな人に声かけても助けてもらえないからね。
特にこの時期は。
あと―――
[ひゅぱっ
すぱぁんっ
こつん]
こういう輩には近寄らないこと。
[こんこん。
たった今、手にした棒でひっくり返した男の頭を、棒で小突いて示す。
小突かれた男は、ひっくり返されたことも気づかず呆気に取られた様子だ]
『わかったー!』
よぉし。それじゃあ小遣いを授けよう。
目の届く範囲で遊んでよし!
『がってん!』
[小銭の入った子袋を渡すと、素直に受け取り、元気に走っていく。
しかし、あのへんてこに偏ったボキャブラリーはどうしたものか。なにが悪いと言って、面白がって妙な言葉遣いを仕込んでいく常連連中が問題なのだが。
それはさておき]
アンタはなにやってんだい。
人通りの多い場所で走ったら危ないってことくらい、ウチの子だって知ってるってのに。
なに?殺される?
こんな天下の往来でなに物騒なこと言ってんの。
子どもが真似するだろ。よしとくれよ。
そもそもなんだってあんなに急いで―――追いかけられてた?
答えになってないよ。
追いかけられる理由ってモンがあるだろ?見目麗しい女の子ってワケじゃなし。
やましいことじゃないならキリキリ吐いて……
[大声を上げる男>>10と、それに対峙する男>>32とか、もうひとり大声を上げて近づいてくる男>>39とかは、少しばかり離れた人垣の向こうに隠れて見えはしない。
ひとまずは、目の前のこの男に、懇々と説教をする光景が繰り広げられた。それはそれで、人目を引いたかもしれない。
だからと言って気にするようなこともないけれど。
娘のカティの姿が見えにくくなるのはちと困る]
[…立ちはだかった男性>>32は、
聞こえてくる声>>39からするに犯人らしき人間の仲間か、
それとも、単に迷惑だから止めようとしているだけなのか。
どちらかは分からないけれど、とりあえずこの事態の元凶は別にいる訳で。
…周辺に居る群衆を見回して・・・]
…流石に、見える範囲にゃ居ないかぁ…
まぁ、顔見てないし紛れ込まれてたら分かんないけどさ。
[すくなくともおかしな動きをしている人は、此処から見える範囲には居ない。
…何処か高い所にでも上れば見えるのかもしれないが、
そんな事をすればそれはそれで騒ぎになってしまうだろう。]
…諦めて観戦でもしますかね。
あ、おっちゃん。林檎もう一個ちょうだい。
[新しい林檎を買いながら、結局様子見することにした。]
……なんと!!
麗しい女性が手を振っている…だと!?
[男は信じられないものを見た。>>40
例え野次の一種なのだとしてもだ、女性から何かしらの
声を掛けられる事など「むさくるしい」以外無かったのだ。
それが、今――――。
男は僅かに視線をずらし、小さくガッツポーズを作って見せた。
暑苦しいながらも清々しい笑顔のオマケつきだ。
背負った鞄から長い首を出している相棒竜…スズメも同様に
女性を見ている。
こちらはむさ苦しい男二人とは違い、実に愛くるしい。]
/*
相棒竜命名:スズメ
ところで聞いて下さい。
名前を決めるのに、いつもフランス語読みで付けるんです。
ギャランもそれに倣い「明日」を意味する言葉をつけようと
していたんですが、ギャラン・ドゥマンになって声に出したら
アカンものになってしまいました。
結局は「情熱」でパシオンにしましたが…大声で笑って
しまいました。
[暑苦しい男その二>>46が、何故だかガッツポーズをしているのが人混みの合間に見えた。
だが、その笑顔の意味まではわからない]
はて、小競り合いを前に血が滾っておるのかの。
若者らしくてよいことよ。
[しかし、残念ながら彼は既に相方持ちであり、こちらの興味の対象外だ。
ただ、彼の背中から首を伸ばす小さな竜は可愛らしく、思わず眦が下がった]
[ それでも、自信が無い訳では無いのだ。
おじいと店の名に恥かしくない物を造れるとは――思う。
言い切れないのが何とも情けなくはあるけれど、それが正直な所だろうか。
こればかりは幾ら口を滑らかに回しても意味無いだろうし。 ]
あ゛ーー!
[ それも今は取り合えずアテもなく手の出しようが無い問題だ。あんまり変な悩み方をすると相棒竜サマの鉄槌(と書いて尻尾)が振り下ろされそうだし、短いけれど太い尻尾の破壊力は地味に高いのだ。
鍛冶は鍛冶らしく鍛冶の仕事をするだけでしょう、このお祭り盛り上がり方なら外を見たいのは山々だけれど店を閉めるのは色んな意味で都合が悪い。
今現在10割ダメでも、数撃つしかないですしね。 ]
[猪突猛進、怒り狂う闘牛のように人波をかき分けていく―しまいには人が避けるようになっていき、道を遮る人はいなくなるのは自然なことか。
あとは痩せ男に追いつけば万々歳だと思ったところに、道を遮る者が登場した。>>32
身のこなしからして戦士だろうが、今はそれよりも]
おいおいおいおいおいおいよお、どけよお!
[邪魔であるからして。
後ろで相棒がスリの仲間かと疑っているようだ。
もちろん立ち止まるつもりはない。
ていうか止まれない。]
うおおおおおああああああああああああ!
[飛び出すな サイラスは急に 止まれない。
突き進めという力強い声援に答えるかのごとく、スピードを緩めぬまま両足で地面を踏切り、
立ちふさがる男の頭上を飛び越える!]
あの騒ぎも見ていて飽きないが、そろそろ動かねばのう。
まずはドワーフが経営していた鍛冶屋――『ブルースチール』と言ったかのう?
場所を移してなければよいが。
[呟いて、記憶を頼りにその店のある方向へと向かった]
[男の巨体が宙を舞っている>>49]
あの騒ぎも見ていて飽きないが、そろそろ動かねばのう。
[記憶にある王都に店を構えている鍛冶屋を、指折り思い出していく]
まずは、ドワーフが経営していた鍛冶屋――『ブルースチール』と言ったかの?
場所を移してなければよいが。
[呟いて、記憶を頼りにその店のある方向へと向かった]
それじゃ、続き続きっと。
ロンディーネ、誰か来たらいつのもよろしく。
[ 竜器は造らなくとも、包丁は造れるのだ。
相棒竜――ロンディーネは何時ものポジションである頭上に。
さっきお客様が来たので途中に成っていたそれを再開しようと金床と炉の前に。
手には鎚と矢床。
心は無心に。 ]
…………よし、せーの。
……―〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜♪♪♪
[ がぎん、
がぎんがぎん、
がぎんがぎんがぎん、リズムに乗せて鋼を打つ。
それに合せて口ずさむのはおじいに教わったちょっとした小唄です。 ]
〜〜〜♪
― 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
よかった……ここは変わらぬ場所にあるようだの。
[様変わりした街の中のこと、全く同じ道を辿るという訳にはいかなかったが、ともかく記憶通りの場所にその店はあった。
店の佇まいも、大きく変化してはいないように見えて安堵する]
セレスト殿ー。おられるかー?
[こんこん、と扉を叩きつつ、中に声を掛けた]
[もしも、飛び越えるという判断ではなく、迂回するという選択であったなら。
もしも、履いていたブーツのひもがほどけていなかったら。
そんな仮定は立てるだけ無駄であろう。
どしん、という音と、赤い男を中心に広がる地響き、舞う土煙。
立ち上がることができず、その体はゆっくりと地に伏した。
土煙が収まればわかることだが……
……よーするに、ほどけた靴ひもを自らふんずけて転んだのであった。]
/*
>一般的ではない故の"竜殺しの一族"という表記です、何も問題ありません。
『竜を殺す』っていう概念自体が、一般には存在しない、みたいな話なので、微妙ーに論点ずれてるんだよねぇ…
あとまぁ、邪竜は一応『形を成した自然現象が邪悪になった存在』であって、防衛に城壁を必要とするレベルの強大な存在ではあって欲しいので、プロローグしょっぱなでかませ犬にするのはちょい勘弁してほしかった。
街を外に出ればそんじょそこらに魔物がいるよ!って設定があるから、使うならそっちにしといてほしかったかな。
おおおおおおおおおおおおおおお!!!!
[大通りの上方に巨体が舞う。>>49
周りからは悲鳴が上がったか、それとも歓声か。
どちらでも関係ない、雄雄しい姿ではないか。]
流石サイラスだ!!
吹き飛ばすかと思っていたのだが、まさか
飛び越えるまでの脚力を得ていたとは!!
うんうん!これは更に重りを増やさなければならないな!
なあ、スズメ。
[クル、と小さく喉を鳴らす相棒竜…首の長い鳥のような
それは女性を見送りながらも肯定の意を示した。]
[ややあって。]
……だめだあ〜…………。
俺は、やっぱだめだあ〜〜〜〜。
[地に伏したまま、泣き言のような口調で。]
バカだから、やっぱだめなんだよお〜〜〜。
「ウボルサ豚の串焼き・甘辛ソース味」を食べることも出来ねえでさ〜〜〜。
一文無しになっちまってさ〜〜〜。
このまんま埃かぶって、しまいにはしゃべる大岩になるしかねえんだよ〜〜〜…………。
[どう聞いても泣き言だった。]
/*
…いかんいかん。これじゃただの『文句』だね。ごめん。
まぁよーするに、『生命のやり取りがないバトルRP村』ってのがメインテーマだから、『殺し』のキーワードには多少敏感になっちゃったってことで。
へえ、ここの牛は跳べるのか。。
[衝撃に備えていたところを飛び越えられて少々拍子抜けではあったがこれはこれで珍しいものを見た、といった感じである。
ただこの様子なら先ほどの男は逃げおおせるだろうと背後に起きた地響きを気にもせず、屋台へと足を向けた]
さあて、次は何を食べようか。
[リーマンのことはすっかり頭から抜け落ちていた。]
どうだ!!俺の相棒の力を見たか!!
さあ、観念して……
[立ちはだかった男はサイラスを見ていたか、
それとも別の方向を見ていたかはさておいて、構わずに
大声を張り上げて自慢する。それはもう誇らしく。]
[ところが、それは長続きしなかった。]
あっ。
[相棒が着地した地点から土煙が舞い上がり、>>53
直後大きなものが倒れるような音が聞こえた。]
――――まずい。
[暑苦しくも爽やかな笑顔は、一瞬にして険しいものへ転じる。]
─ 大通り ─
な、なんだろう……。
[どっと起こった騒ぎ声、そして何かが倒れる音に、わたしは首をすくめる。
これもお祭りの趣向のひとつだろうか。
噂の柴犬追い祭りみたいな]
あ、っきゃ?!
[そちらを窺っていたわたしは、何かに躓いてバランスを崩す。
大荷物を背負ったわたしが転んだら、それはもう大変なことに……、]
[ぷよん]
[わたしはやわらかくて温かい物に受け止められた]
あ、あ……ありがと。
アル。
『余所見なんかするからだよ。
まったく、君は実に手のかかる子だな』
ううー……。
[ぷよぷよと柔らかくて暖かくて毒舌なのは、わたしの相棒竜アルゴルだ。
つぶらな目に、いつも笑っているような口。
ピンク色のころころの体に短い手足。エラの先と尻尾の先だけちょっと緑がかっている。
「竜」というより、それはまるきりオオサンショウウオ]
[ころっとした見た目の癖に、アルゴルは辛口だ。
わたしはいつも叱られてばかりいる。
「癒し系」って噂のピンク色の温泉の化身の癖に、
全然癒されない。
今だって……]
『だから言ったろ、ミルファ君。
君は人込みを歩くのに向いてないんだって。
……ほら、早く起きて。置いて行かれるよ。
メリッサ君はあっち』
わ、わー!
ああ、転んだのか。
何を言っているんだサイラス!!
一文無しになったかも知れないが、お前は空を知った!
あの感動は飛んだ本人であるお前には解らないだろうが、
俺は見たぞ…雄雄しく逞しい姿!
[先程までの威勢の良さは何処へと消えてしまったのか、
相棒は本人曰くの喋る大岩のようになってしまった。>>55
そこに励ましの言葉を掛ける。これもまた、「二人の常」だ。]
それに、バカなら飛ぶとは考え付かん!!
諦めるな、相手も驚いてどこかに行ってしまったぞ!?
俺達に道は示された、まだやれる!!
犯人が生きている限り、俺達は走り続けよう!!
[論点がズレていても気にしてはならない。
そして立ちはだかっていた男が何処かへと去ってしまったのを
恐れをなして逃げたのだと思い込ませた。]
[いや、男もそんな風に思っているが。]
なんだいなんだい、大の男が。
[人垣をすり抜け、押しのけ…るにはやっぱり力が足りずにすり抜けて、地に伏した男>>55に声をかける]
ああ、ちょっと取り込み中だったかい?
ほら。探し物はこれだろ?
今度からは気をつけて握っとくんだよ。
[熱く語りかける男>>62に視線を投げかけつつ、告げて、差し出す。根負けした、痩せた男から没収した、それなりに重みのあるサイフ]
…ところでさ。
アタシによく似たかわいい子、この辺で見かけなかったかい?
カティっていう、元気がよくて生意気な小娘なんだけど。
[気がついたときにはいなくなっていた。説教に熱がこもって目を離しがちになったのがまずかったか、娘のほうが言いつけを守らなかったのか、微妙なところだ]
[ ばちこん。
『何時ものやつ』とはつまり『誰か来たら叩いて教えてくれ』と言う訳です。
ロンディーネのしっぽアタックと合せて>>52の声も聞えていますが、ちょっと今手を止めるのは拙い状況で。]
……あーっ、はい、中にどうぞ!
ちょびっとうち今手が離せないんで2じゅ……じゃ無くてじゅっぷ――いや5分とちょっと、待ってて貰えますか!?
[お客さんに声を掛ける最中も鎚を振るう手は止めずに、かきんかきんと音を立てる。
その音の中でも掻き消されず届き聞えるように、自然と大声になるのでした。]
よいしょ、と。
[アルゴルを抱っこして、わたしは人込みの中に見えなくなってしまったメリッサを追う。
アルゴルは、中型犬くらいのサイズで、抱っこをすると平べったい尻尾が地面につくかどうかというくらいだ。
冬は抱き枕に丁度良くて、夏はちょっと暑苦しい]
まだそんなに遠くに行ってないよ、ね……。
こんなところではぐれたら、わたし……。
『ネガティブになってないで、ほら、さっさと走りなよ』
う、うん……!
[何もなかったらすぐ追いつくはず、
何もなかったら……]
[かきんかきんと、鍛冶師が鎚を打ち付ける音。>>64
引退してから久しく聞いていなかった音色に目を細めつつも]
女の子の声……。お弟子さんかの?
[自分の知るドワーフの声とは余りに違うそれに、怪訝そうな眼差しになる。
首を傾げはしたが、中へと招かれれば]
おう、邪魔をするぞ。
[促されるまま扉を開けて店内へ。
待っててと言われたから、先程から気になっているあれこれはひとまず胸の内に収め、女の子の様子を静かに見詰めていた]
[いじけていると、相棒の声がふってくる。>>61>>62
その励ましの言葉の数々は、たとえ論点がずれていても関係ない。だって気づかないから。
「励ましてくれている」、その事実が重要なのだ。]
空を……
[飛んだ。確かに。
それは、身に着けていたブーツに仕込まれた重石に慣れたということであり、明日には重みが相棒の工作によって増えるということでもある。いつものことだ。
その工作に気づいたことはないし、明日も気づくことはないだろう。いつものことだから。]
俺は、飛べる……
俺は、まだやれる……
……やれる!俺は、俺はやれる!!
[か、と目を見開くと、勢いよく立ち上がり]
うおおおおおおおおおおおおお!俺は!走り続けぇる!!俺は!!やれるんだあああああああ!!
[咆哮<うるさい>。]
[>>63 と、どうやら話しかけられていることに気づいて、声を上げるのをやめて彼女を見下ろした。]
って、へ!?おおお俺の財布!!
あんた、あのスリ野郎を捕まえてくれたのか!?
おああ、ありがとうございます!うおお!
[両手をそっと差し出して、財布を手のひらの上にのせてもらう。
ずしりとした重み。]
ぎ、ギャラン!財布!返ってきたぞ財布!?
[手のひらの上の財布と、相棒の顔に視線を行ったり来たりして。
この場合どうすればよいのだ、どこに走ればよいのか、と困った表情を浮かべながら。]
[ そしてそして3(4)+5分の後、相棒竜を頭に乗っけたまま店内側に出て彼女にぺこ、と頭を下げます。
頭上に居る竜はトカゲのようだけれど体格はわりとずん胴だったり、羽根があってもどう見ても飛べるの?と言いたくなるサイズだったり、そのくせツノはキッチリ2本合ったり鮮やかな黄色だったりしてドラゴンの幼生です。と見るからに強い主張を見る人にしているのでした。
上から下まで見れば動き易そうな装備、軽装に見えるけれどきちりとした鎧、そして手にした長物。
うん、そうだ間違いなく『お祭り』目的の戦士だ、間違いなく一目瞭然。
……とすると――。 ]
おじいの、お客様ですか?
[ だろうかと見当をつけるまでもなくそうなんだろうなぁ、と。
うち目当ての戦士なんて、まだ来たこと無いし。 ]
[おまけに、彼女の探している「小娘」に心当たりがないのである。
ほとほと困って汗をたらりと流しながら、そこらにいないかときょろきょろしてみた。*]
おうさ!!地の果てまでも追い回してやろうではないか!!
[事ある毎に落ち込み、浮上する。一言で言えば大変に
「面倒くさい性格」だが、そんなものは関係なかった。
落ち込んでいるなら励ます、支える。それだけが男の取り得。
今も相棒が立ち直ったのを良い笑顔で見つめ、本来の目的は
何処へやら、何処までも追いかける気満々で告げた所で…]
お、おお?
これはどうかなされましたか、ご婦人……?
―――――こ、これはっ……!!!?
[見慣れた財布が見える。
差し出して居るのはこれまた小さな獣人の女性。>>63]
[頭に竜を乗せ一心に鎚を振るう少女。
彼女もまた竜器を鍛える鍛冶師なのだろう。
そうして8分ほど過ぎた後、姿を現した彼女>>71に]
うむ。私は戦士のエステルと申す。
知り合いの鍛冶師の店が、この辺りにあったはずと見に来たのだが――
[おじい、という彼女の言葉に瞬いて]
お孫さんかえ?
とすると、失礼だが祖父殿は――?
[難しい顔をして、少女に問うた]
あ、ご、ごめんなさい……。
[>>67女の子とアルゴルに謝りながら、
わたしは身を起こす。
背中の大荷物は無事だ。
そして、ぷよぷよのアルゴルも、いくら下敷きにされても平気らしい。
……その度に文句を言われるわたしの心は無事じゃないけど]
[……そして、メリッサをとうとう見失ってしまったようだ]
あの……あなたは怪我はない?
ひとりなの?
……そっか、ここの街の子なんだね。
[女の子がわたしの大きすぎる耳を見ている事に気づいて、
わたしは愛想笑いをした。
ちょっと種族までは分からないけれど、相手の子も獣人みたい。
わたしは狐人。……そして狐は肉食の強い雑食だ]
噛みついたりしないから、安心して……。
[むしろ、アルゴルの影に隠れるようにしながら、わたしは言う。
サイズの差で全然隠れていないだろうけど]
ところで、この辺りでまだ開いてる宿屋って知らない……?
………。
[至近距離で轟き渡る音の暴力>>69を、ぱたりと短い耳を畳んでやり過ごす。
とはいえ、咆哮を混ぜながら礼を告げる姿>>70は暑苦しくも礼儀正しい]
いやぁ、さっきは情けない子かと思ったけど、なんだい元気じゃないの。
いいね。気に入った。
アンタたち、宿は決まってんのかい?
決まってないなら、安くしとくからウチに…
[ご招待しようと思ったけど、残念ながら風呂は壊れている]
…いや、すまないね。忘れとくれ。
ああ、いやいいんだ。見かけてないならこっちで探すさ。
[キョロキョロ見回すしぐさは、すでに見かけてないって言う返答になっていた>>72。
苦笑交じりに手を横に振って言葉を添える]
まぁ、そんな遠くへは行ってないと思うんだけどねぇ…
/*どっちと組むことになるんだろか。
このまま行けばエスにゃんだろうけど武器の相性的にはジミーのほうなんだよねー。
包丁とか鎌とか。ナイフまで近いというか。
これは…なんと。
犯人を捕まえて下さったのか!?
感謝します、なんとお礼を言えば良いか…!!
サイラス、これは恩返しをせねばならんな!
丁度人を捜していらっしゃるようだし。
[彼女の語る「小娘」については、相棒と同じく心当たりは無く
弾き飛ばされた中に居なかったかと振り返っても、彼女に
似た獣人は見かけなかった。]
少なくとも、我々が来た方向では見かけなかったが…。
まだ走り回っているのなら、声を掛けに行きますが
どうでしょう。
他にも何か我々で出来そうな事でも。
[財布の恩をどうしても返したいと告げて、
何か用事はないかと訊ねてみる。]
−一方そのころ。Side・カティ−
『……りゅうのおへそ!』
[正面衝突で転んだカティ>>67は、ぎゅっと目を瞑って、声を上げた。家のお客さんが仕込んでいった、『痛くないおまじない』だ。
だいじょうぶ。痛くない。痛くないから泣いてない]
『ごめんなねーちゃん!ごぶじか!?』
[ゆっくり目を開いて、声をかける。人ごみで誰かにぶつかっちゃったらごめんなさいすること。って、かーちゃん言ってた]
『カティはへーき!
んっとな、んっとな、かーちゃんがはぐれてな。そんで、だから、助けてもらわなくちゃいけなくて…』
[言葉を探して目線を彷徨わせるうち、その目は自然と相手の耳に吸い寄せられる。なんだか耳の辺りがざわざわした気がして、気になったからだ。
でも、『宿屋』のキーワードがその耳に入って、意識がぐいっと引き戻される]
『うち!宿屋だよ!
今日はおきゃくも入ってないよ!』
[元気に高らかに声を上げた。お客が入らないってかーちゃん困ってたから、お客見つけて連れてったらきっと褒めてもらえる!]
[ あ、やっぱり。 ]
あ、ハイ。
うちはおじいの孫で、おじいは少し前に鬼籍に入ってしまいまして。
それでこの店は今はうちが代替わりを――。
[今までのお客さんと同じように代替わりの説明をする、反応も残念がる人、竜器のこの後を悩む人など反応は様々だったけれど。
殆どが惜しんでくれていた事で、うちも少し鼻が高かったりするのですがまぁそれとこれとは話が別だ。 ]
それで……今日はどの様なご用件でしょうか。
[ それでも何より、この店を訪ねてくれた以上断られようとも、尋ねるのは変わらずに。 ]
ほんと?
[元気すぎる女の子>>79が、まさかの宿屋と聞いて、
びっくりしながらわたしは聞き返す]
……でも、お客さんが入ってないって、どういうこと?
お祭りの日なのに……。
もしかして幽霊でも出る……?
[耳をぺたりと後ろに下げて、わたしは恐る恐る聞く。
偶然ぶつかった女の子が宿屋の子だなんて、
あまりに都合がよすぎるし、
あるいはもしかして、これが噂のぼったくり宿屋じゃ……?]
−Side・おかん−
あー、いいのいいの。行きがかりのたまたまだし、困ったときはお互い様だろ?
[おかんの意識ではたまたま行きがかって当たり前のことをしただけなので、恩返し>>78とか大仰なことを言われるとそれはそれで困る]
恩返しってんなら、祭り楽しんどくれよ。
そしたら巡り巡ってアタシも助かるからさ。
[この街に居を構える以上、祭りを楽しんでお金を落としてもらえれば、いずれそのうち我が身に返るのだから、嘘は言ってない]
ああ、それとついでに、それっぽい子見かけたらウチに連れてきてくれるかい?
ホント、ついででいいからさ。
場所は、壁際通り小川沿いの『煙る水かき』亭。
町の人間に聞けば分かると思うからさ。よろしくね。
[それだけ頼むことができたなら、あとはなんとかなるだろう。知らない街であるでなし。
ほかに何か用でもなければ別れを告げて、その場を離れることにする]
[ あ、やっぱり。 ]
あ、ハイ。
うちはおじいの孫で、おじいは少し前に鬼籍に入ってしまいまして。
それでこの店は今はうちが代替わりを――。
[今までのお客さんと同じように代替わりの説明をする、
反応も残念がる人、竜器のこの後を悩む人など反応は様々だったけれど。
殆どが惜しんでくれていた事で、うちも少し鼻が高かったりするのですがまぁそれとこれとは話が別だ。
説明後はこの人、エステルさんの反応を少し様子見てから―。 ]
それで……今日はどの様なご用件でしょうか。
[ それでも何より、この店を訪ねてくれた以上断られようとも、尋ねるのは変わらずに。 ]
/*
取り合えず
サイフラxリーマン
サイラスxギャラン
グレダxミルファ
ではあるよね?(掛け算は待て
ちょっと出歩きづらいキャラだからあまり絡めてない…(ぐぬぬ
『いいじゃない、そこに泊るわ』>>83
[その時、聞きなれた声がして、わたしは尻尾をぴょこんとした]
メリッサ!
良かった、居なくなっちゃったから、どうしようと思った……。
[いつの間にか、後ろにメリッサが居た。
たぶん、わたしが着いてきてない事に気付いて、戻って来たのだろう]
幽霊が出なくて、メリッサがいいって言うなら、
わたしはそこでいいよ……。
二名でお願いします。
案内してもらえる……?
[問題が一度に解決して、わたしはホッとした。
一番大きな問題はどうにもならないけど、
少なくとも、野宿は免れたみたい]
む……そうであったか。
[少女>>82の答えに眉を下げる。
離れていた期間の長さを思えば、予期していたことではあったが]
人の世の移り変わりは早いものよの。
亡くなられる前に一度、顔を出せれば良かったのだが。
[両手の指を小さく絡め、しばし瞑目する。
エルフ式の黙祷であった。
そして顔を上げた所で、少女に問われて]
おお、そうであった。
見てわかる通り、私は御前試合に参加するつもりでの。
相棒となる鍛冶師を探しておったのだが――
[そこで言葉を切って、少女と、その頭の上のまだ幼く見える竜を見る]
見た所、そなたも鍛冶師であるようだな?
既に竜にも認められておるようだが。
[言って、少女の目を真っ直ぐ見詰め]
そなた、剣士の相棒として御前試合にでる気はあるのかえ?
[はっきりとした口調でそう問うた]
ふむ。
相当に困っていた所だったので、何かと思ったのですが
ご婦人がそう仰るのでしたらそれで良いのでしょう!
[おかん節を遺憾なく発揮して断る>>81のにはちょっと納得
行かなかったが、あまりしつこく食い下がる性格でもなく
あっさりとその言葉を受け入れた。]
うむ!!祭りを楽しむのは得意なので、精一杯楽しませて
頂く事にしよう!!なあ、サイラス!
[少女を必死で捜そうとしていたのだろうか、慌てた様子で
辺りを見渡している相棒を宥めようと声を掛け、
一方では布に紐を付けておこうと考える男であった。]
[財布につける紐はどのくらいの長さが良いかと思案しながら
少女についての用件を聞いた。>>81]
壁際通り小川沿いの『煙る水かき』亭。
しかと記憶した、ご婦人に似た子を見かけたら
必ず連れて行きますので、ご安心を!!
[見かけなくとも、途中で報告の為に寄るだろうから
店と思しき場所は覚えておく。
それにしても、これは彼女の経営する店なのだろうか。
食事が出来る場所であるならば、是非立ち寄ってみたい。
そんな事を思いながら、その小さな姿を見送った。]
…駄目だな。
そもそも数が足りない。
[溜息を吐いて、二つ目の林檎を齧る。
…暫し考えた上での判断は、短剣投擲による中距離戦。
少なくとも間合いが空いている分一撃貰ってそのまま昏倒等が無くなるのが利点だが…
投擲に使えるのは、ククリの鞘に仕込まれている小刀が四本。
ククリ本体は投擲には向かないし、流石に研ぎ棒を投げる訳にもいかない。]
…やっぱ、どうしても問題は武器の消耗だよなぁ…
コレ鍛えれる鍛冶師、居りゃいいんだけど。
[ククリもジャマダハルも、少なくとも広く使われている短剣ではない。
…ククリならばまだどうにかなるかもしれないが、
ジャマダハルは打ち直せる鍛冶師を探すのがだいぶ手間だろう。]
…ま、探さないと始まらないか…
[ぽつりと小さく呟いて、人混みの中へと歩いて行く。
ついでに慣らしが出来そうな場所も探しながら。]
[ギャランの「恩返し」という言葉に同意の頷きをしつつ、人混みを見下ろす。
が、さしたる成果もなく。
再びいじけて「情けない子」になりかけたが、肝っ玉母ちゃんといった雰囲気全開の彼女とギャランの言葉になんとか持ち直し]
ああ、今回は役に立てなかったけど、今度あんたが困ったときには何か返せるようにする!
[にっ、と歯を見せて笑い、]
俺は祭りを全力で楽しむ!!なあギャラン!!
うおおおおおおおおお!!やるぜえええええええええ!!
[財布をぎゅっと握りしめ、再び吠えた。]
−Side・カティ−
『うん!にめーさまごあんないー!』
[やっぱり幽霊のことはよく分からなかったが、案内と決まれば迷いはなかった。
かーちゃんとはぐれたことはすっかり忘れて、道を案内する。
子どもの足はそう速いものじゃなかったけれど、ひとまず城壁を目指して、それから小川を探して、あとはそれに沿って歩けば見つけられる以上、迷う心配はなかった]
『カティしってるよ!ねーちゃん鍛冶師でしょ?
あいぼーりゅー連れてるもんね!』
[道すがらにそんなことを言いながら、祭りの喧騒の中をマイペースに歩いて行った]
−Side・おかん−
まぁ、いよいよ本格的に困ったときになったら助けてもらうさ。
[娘の迷子もそれなりに困ったことではあるが>>88、そこまで焦る気にならないのは、街の治安と自分の娘をそれなりに信頼しているからだろう。
まだ焦るような時間じゃない]
ああ、それと。
その『ご婦人』ってのやめとくれ。
なんか慣れなくてむずむずする。
アタシはグレダ。グレダ・ナクピアガだよ。
[『煙る水かき』亭のグレダ。…もっとも、近所に住む人々にそう呼ばれることはそうそうないのだけれど。だいたい女将とかおかんとか、あるいは『水かきの』とか、そんなとこだ]
ん。よろしく頼んだよ。
…本当、元気のいい子達だねぇ…
[別れる前の言葉>>89>>91に頷いて、感心の混じった笑みをため息に乗せる]
それじゃあ、ね。
…ああそうそう!
御前試合に出るなら忘れず受付済ませとくんだよ!
[相棒竜と思しき竜を連れた鍛冶師と、その鍛冶師に『相棒』と呼ばれる筋骨隆々の大男。
十中八九御前試合の参加希望者だろうと見当をつけて、別れ際に言い添えておく。
過去に、そのつもりでやってきたのに受付を忘れて出場できなかったと自棄酒をかっ食らう客がいたからだ。
それで、言うべきことは済んだと手を振って。
ひとまずは見回りながら、カティがひとりで家に帰っていないかと、確認のために宿に戻ることにする]
→20日0時(19日24時)開始で仮決定にしています。もっと遅いほうがいい、もっと早いほうがいいなど、ご意見ありましたらプロローグ中のメモにてお知らせください。
開始時期
4月19日 AM1:00くらい村建て、21日24:30(22日00:30)開始予定
本当の開始時期はどれだー?!@w@
……そう言って貰えるときっとおじいも嬉しいと思います。
勿論うちも嬉しいですし!
[ 思わずなは、と口角を緩めてみせますが。
続く問いかけには ]
……それが、なんと言うか、そのですね。
出たい、とは思ってるんですけどね、うち。
その、それでエステルさんみたいなお客様に『うちに手掛けさせて欲しい』ってお願いしたんですけど……実は今の所全員に断られちゃいましてね、その、全く恥かしいですけど。
やっぱり実績というか、その辺がうち、――まだ全然無くて。
[ 真っ直ぐな瞳を向けて『お祭りに出たいか』と問われるけれど、何と言うかこんな事お客様に言う様な事じゃ無い気まずさとか恥かしさとか色々な物を含めて、うちの目線はあっちこっちと落ち着きません。 ]
仕方ないんですかよ、まだうちがみじゅ――あいたっ!
[ そこで振り下ろされる、竜の鉄槌。
どべちこん。と容赦も加減もないロンディーネのそれが顔面に直撃しました。
多分『鍛冶師が弱気でどうする』と言った感じで。 ]
ドラゴンズハンマー
[ ロンディーネの尻尾が当たった辺りはそれはもう真っ赤なりんご色、実際ちょっと涙目でしょうがぐじ、と手で擦ったりして隠しますがきっと効果はいま一つ。
尻尾が振り下ろされる時は大抵うちに問題がある時なので、仕方ないというか納得済みなのですけれど。 ]
[先代を悼む言葉に少女も喜んでくれたようだった>>95。
しかし問いに返ってくるのは自信のなさそうな表情で>>96]
ふむ。そなた自身にやる気はあるようだな。
だが――
[と言い掛けた所で、幼竜の一撃が少女の顔に振り下ろされた。
真っ赤な痕がついた顔に、おうおうと苦笑しつつ]
そう後ろ向きなままでは何も始まらぬよ。
[のう? と、竜の子に視線を向け]
どれ、そなたの鍛えたものをひとつ見せてくれぬか?
何を隠そう、私もしばらく戦士職を離れていての。
肩慣らしをしたい気分なのだよ。
[ぐるんと右腕を回しながら、少女に問う。
細めたまぶたの奥の眼差しは、彼女を試しているようでも、悪戯っぽく見詰めているようでもあった]
うん……一応鍛冶師だよ……。>>92
あ、この子はアルゴル。こっちは幼馴染のメリッサ。
わたしはミルファークだよ……。
[アルゴルは、わたし達の後ろを、丸い外見からは意外なほどすばしこくついて来ている。
アルゴルとまではぐれたらどうしようと、心細さで抱きしめていたけれど、
さすがに重くなってきたので、歩いて貰っていた。
なにせ、わたしは鍛冶道具の他、二人分の旅行グッズまで背負っていたから]
ちょっと遠いんだね……。
だから、まだ空いてるのかなぁ?
[途中の露店で、メリッサ用と案内の子用に、
りんごあめを買って渡した]
確かに、そうですよね。
……えっと、普段は包丁とかお鍋とか、あとは鎌とか鍬とか。
日用品とか作業用具を造っているんですが、それならそっちにある程度並べてあります。
[ そう言いつつ指差すのは壁際に近い棚に展示台。
その上には先ほど言い挙げた様な商品が並んではいるがあくまでも日用品の棚である。
それでもある程度の鍛冶技術であれば、竜器を遣う戦士ならば読み取れるだろうか。
因みにロンディーネはエステルの言葉に『全く以ってその通りだ』、と頭上でふんぞり返ってる、見なくても分かる。 ]
……それで、竜器の方なんですけれどおじいも基本的にはオーダーメイドだったじゃないですか、だからうちはなんか尚更造らなかったんですけど――。
[ 『その遣い手に合わせる』のが基本であろう竜器はあんまり在庫しないもの、と聞き及んではいるが、有名所なら『リーマン・ハンマーズ』等を筆頭に効率化を謳ったメーカーメイドの竜器もあるのだから一概には言えるわけも無いが。 ]
……試験というか、テストというか。
そう言う時に打った物であれば少し。
[ そう言うなり、5(5)分ほど奥に引っ込んで、戻ってくる時にはそう大きくも無い木のケースを手に、それをそのまま彼女に手渡して。
そのケースを開ければ25cm程度、持ち手には布を巻きつけただけで全てが一体である刃物が一振り。 ]
――ナイフと言うより刀子ですね。
まあシンプルな物ですが。
[ やはり、うちの造ったものが人の目に触れる時は緊張が強くなる、それが本当なら人の目に触れる物で無いのなら尚更で。
きっと動きがどこかぎこちなくなったりしているだろうし、正直心臓バクバクなんですが――! ]
[ 彼女がその刀子を確かめている間は、今度こそ真っ直ぐにその様子を口元を真一文字に結んで見ています。
ドラゴンズハンマー
もし逸らしたりしたらロンディーネの尻尾がもう一度振り下ろされるのは間違いないだろうし、それよりうちの竜器を見てくれているのですから、そもそも失礼でしょうしね。
さっきも思ったが、自信が無い訳では無いのだから。
そうなるとやはり先ほどの寄る辺ない挙動を見せたのは、間違いだったと分かります。 ]
その通りだ!!
このご恩には、俺達が生きている限り必ず報いよう!!
恩返しには期限はない、俺はそう信じている!!
[財布<ゆいいつむにのそんざい>を取り戻した相棒は、なんと
輝いて見える事か。>>91大きく頷いて、誓い新たに。]
しかし、むずむずされますか。
ならば仰る通りに、グレダ殿と呼ばせて頂こう!
それではまた、後程お会い致しましょう!!
[少女の捜索の件も預かっている、出来るだけ早い内に
見つけて連れて行ってやりたいと、男と相棒は二人その場を
離れようとするのだったが。]
う け つ け 。
[グレダの口から飛び出た、すっかり忘れ去っていたもの。>>94
祭りの喧騒というものは恐ろしい…この二人なら、例え
参加出来なくても数分後には立ち直って雄叫びを上げている
ことだろうが。]
おおおおおおおおおおおおお!!?
しまった、そちらをすっかり忘れ去ってしまっていたぞ!?
ありがとうございます、早速受付に向かいます!!
[やはりそう何度も経験出来るわけではない御前試合。
この機を逃すわけには行かないと、深く頭を下げてグレダを
見送った後に意気揚々と告げるのだ。]
なるほどのう。
[少女>>100の指差す方を見れば、ずらりと日用品が並べられている。
ふむ、と手近な包丁を手に取って]
丁寧な造りだな、その歳でもよく学んでおるようだ。
[竜器に関する話>>101は予想通りと頷いて]
竜を相手取る武器であるから、遣い手としても万全を期したいものであるからのう。
[ちなみに『リーマン・ハンマーズ』のことは寡聞にして知らなかった。
効率化の話を聞いたなら、時代は変わったと衝撃を受けることだろう]
[日用品を幾つか眺めている間に、少女は奥へと引っ込んで。
5分もした頃に、小振りの刃物を手に戻って来た]
ああ。この方が、私としても見やすいよ。
[そう答えながら、布の巻かれた部分を手に矯めつ眇めつ。
刃越しに、こちらを見詰める少女の顔も見えていた>>125。
気が済むまで見た所で、最後の確認という風に、切っ先を上に立てて持つ。
気を籠めれば、髪を揺らす程度の風は起こせただろう]
うむ。大体わかった。
欲を言えば外のモンスターで試し斬りをしたい所であるが――まあそれは、正式な竜器を作ってもらってからの方が良いかのう?
[言って、右目をウィンクする。
言葉の意味は伝わったかと、少しだけ間を置いて]
ま、受付にはもう少し時間があるゆえ、結論を急ぐこともなかろう。
他にも鍛冶師を探している戦士はいるだろうから、もう少し考えてみるとよい。
私はそなたの竜器の力を、試合で試してみたいと思ったよ。
[そう結論を述べて、店の出口へと向かい掛け]
おっとそうそう、大事な事を忘れておった。
そなた、名はなんというのだ?
[振り向き様に問い掛け、にっと笑った**]
/*
・・・あら。
エステルさんがソレックスさんと組むんだろうなと思ってたんだけど…
もしかして自分にもチャンスあるんだろうか。
…割と切実な話、飛び入り来るとしたら鍛冶師になるわけだ。
・・・多分、あんまり期待できないよね。
エステルさん見たく射撃メイン・竜器はほぼ発動体って構成ならともかく、
自分はあくまでも近接重視の竜器は補助。
奇剣過ぎてタッグパートナーに厳しそうだからなぁ…
(だからほぼソロ前提で動いてるし)
まぁ、軽く訓練ロールでも入れておくかな。
万が一パートナー出来たとしても、どんな武器使ってるか分からない戦士とかやりにくいだろうし。
―町の一角、訓練設備―
[…結局ジャマダハルを打ち直せる鍛冶師はまだ見つからず、
ふらふらと歩いているうちに訓練用の設備を見つけた。
御前試合の為に多くの武器が打ち直されたり新しく打たれたりする都合上、
こういう慣らしの為の場所も一応は商売として成り立つらしい。
…最も、普段は道場として使われているらしいのだけれど。]
革鎧相手ってのがなんとも言えないけど…
今は武器消耗させるわけにはいかないからなぁ。
[右手には刃の厚い重いククリ、左手には刃の薄い軽いククリを持って軽く慣らしに振るってみる。
棒にかけられているだけの革鎧相手というのも締まらないが、
少なくともどう振るうかの再確認にはなる。]
…対人で振ったこと無かったから気にしてなかったけど、
軽いほうだと革鎧程度でもほぼ抜けないのか。
逆に重いほうは安定して抜けるけど、
重さに任せて振ってるから細かいとこは狙えないし腕も疲れる…
こりゃ、戦いながら切り替える事も考えとかないとな。
[言いながらジャマダハルを握り、殴り込むように刺突を繰り出す。
此方はあっさりと鎧を貫いたが、どうしても引き抜く際に時間がかかる。
…邪龍相手の時は止め以外に使わなかったから気にしなかった欠点だが、
人間相手となるとそうもいかない。
…一撃入れただけで終わりなんてそうそう無い以上、二手目以降も安定して繰り出せるようにならなくてはいけない。]
…ボロとは言えハード・レザー相手でこう抜けるんだし、
金属鎧でも薄けりゃどうにかなるだろうけど…
抜いて相手に怪我させるのも不味いからなぁ。
[…寧ろ自分が怪我をする心配をするべきなのだろうが、
其処は相手が加減してくれることを祈るしかないだろう。
そんな事を考えながら、施設の使用料に損壊させた鎧の代金を払って鍛冶師探しに行くのだった**]
─ 馬車協会・応接室 ―
ありがとうございます。
これで資材の安全な運搬ルートを確保できます。
[リーマンは格式ばった動きで、向かいに座る初老の男に頭を下げた。
初老の男は「いや、なになに」と手を挙げてそれに応じる。
それからちょっとした世間話をした後、やがてリーマンは席を立った]
― 酒場 ―
ふう、やれやれだな。
[協会から幾らか離れた店に腰を下ろし、首元を緩める。
祭りの最中とは言え、こう言った根回しをしていかなければならない。
必要なことではあるが、面倒ではある]
― 酒場 ―
次はどこに行く予定だった?
[リーマンが相棒竜のミコに訊ねると、予定の書かれた紙を手渡してくる]
ふむ、あらかた回ったか。
一旦、ホテルへ行ったほうが良いかも知れんな。
おそらくサイフラもホテルに着いているだろう。
[サイフラにはホテルの名前と大体の場所、それから「ちなみに『ホテル』と言うのは旅人が宿泊するための施設だ」と伝えてはいる]
― 祭りの中・大通り ―
[大通りは相変わらず活気に満ち溢れている。
その中をリーマンは手に持った名簿を眺めながら、器用に人ごみを避けつつホテルへと歩いて行く]
どうしたものかな……。
[絶対に挨拶に回らなければならないところには、すでに回った。それから挨拶に行き易い場所も回った。
しかし残されたのは数軒がリーマンの頭を悩ませていた]
[行き難い場所の一つは、リーマンの剣の師匠の所だ。
。師に対しての反発を要因の一つとして、会社まで立ち上げてしまったリーマンだ。別に悪いことをしたつもりもないが、しかしリーマンとしてはやはり行き難い場所だ。
そしてもう一つは、とある宿屋だが]
「………」
[相棒竜のミコが不思議そうに、リーマンの表情を覗き込んでくる]
なんでもない。
[リーマンはミコにそう言ったが、しかしその表情は晴れなかった]
─ 『煙る水かき』亭 ─
[宿の主はまだ戻っていないみたい。
とりあえず、宿の入り口で二人分の名前を記帳する]
お部屋はどこを使うかとかは……、
お母さんでないと分からないよね?
[本当に、全然お客さんの気配がないようだ。
やっぱり何か出るんじゃないのかな……?]
あ、メリッサだめだよ、勝手に入ったら……。
[メリッサは疲れた、もう歩きたくないと言いながら、
勝手に一室に入ってしまう]
飲み物?
ちょ、ちょっと待ってね……。
カティちゃん、何かないかな……?
─ 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
へー、刀ってそうやって作るのか。
あれ?刀じゃないの?鍛冶屋だよね、ここ。
[串焼きを手に棚に並べられた日常品を眺めながらソレックスへと声をかける]
ふーん、面白いね。剣でも刀でもないの竜器なのかこれ。
いや・・・あれ?違う?なんかちょっと違うな。
まあいいや、ここってリーマンの店であってる?
ちょっとアイツとはぐれちゃってさ。
[ …。
……。
………。
あ、うち今ちょっとフリーズしてた。
ウインク>>108でとりあえずは我に返りますがまた怒られそうです。
まだちょっと信じられないけれど本当に?と口に出すことだけはしない。 ]
そう言う事でしたらうちも是非、なんですが。
もし宜しければその刀子でお試しいただいてからでも、その方が確かでしょうし。
またお越し頂いたときに返して頂ければ結構ですし。
[ 大切な『お祭り』だ、それならば可能な限り納得していただきたく。 ]
あ、ハイ。
ソレックスです、ソレックス・セレスト。
それではまたのお越しを――。
[ かろりん、と扉をくぐるその手前、そう言えばまだ自分の名前を言ってなかった事を彼女に言われて思い出して、やっぱりまだヌケてるんだなうち。だと思うのでした。 ]
[ そして扉が完全に閉まれば、思わず口元が緩んでしまったのですが――。 ]
んふんふ。
んふふふふhべらっ!
[ 『浮かれてるんじゃねえ』とのお達しでした** ]
−Side・カティ−
『アルに、メルに、ミル。
おぼえた!』
[それぞれにアルゴル、メリッサ、ミルファークを指差し確認>>99。名前が長いと憶えにくいから勝手に短くしたけど、それが悪いことなんてちっとも思っていない、満面の笑みをにぱっと浮かべる]
『おにもつ。おもちする?』
[アルゴルを下ろしたミルファークは、ずいぶんと荷物が重たそう。
お客様の荷物は持ってあげたら喜ばれるって、常連のおっちゃんが言ってた。
かーちゃんは、うちではそんなサービスしてないって叱ってたけど。
喜ばれたほうが褒めてもらえていいのになー?って思ったから、手を差し出す]
『…いいの!?ありがとなミル!ミルいいやつ!いいやつな!』
[道中りんご飴を買ってくれるミルファークは、ほんとにいい人だと思った]
−→『煙る水かき』亭−
『ごとうちゃくあそばした!』
[連れてきた二人と一匹に告げる。
告げる間にも記帳を済ませ、メリッサのほうはすたすたと部屋へと引っ込んでいってしまう>>115]
『うん。かーちゃんでないとわかん…な…ああああ』
[部屋はかーちゃんでないと。言われてやっと、かーちゃんとはぐれていた事実に思い当たる]
『…のみもの!あるよ!そちゃですが!』
[かーちゃんに怒られるのはこわいから、現実逃避ができるならすぐに飛びついてしまうのだ。
あわあわと樽のように木を組み合わせたコップを引っ掴み、奥の厨房に飛び込む。
お風呂に常に新鮮な水が入れられるように、『水かき』亭には傍らの小川から水車で常に水が引き入れられている。 その綺麗な水を汲み上げて、簡素なお茶の用意を始めた]
−Side・おかん−
ああ、忘れてたんならよかったじゃないか、気がついて。
[鷹揚に応じながら。
ぱたり。耳を畳んで、轟音…もとい、咆哮に近い、男…『相棒』、あるいはサイラスと呼ばれていた男が呼んでいた名で言えば…ギャランの大声の音量を調節する>>104。
なんとなくではあるが、大声を発するタイミングが分かるようになって来た。
竜の吐き出すブレスと似たようなものだ。事前に息を吸い込んだら耳を畳む。昔取った杵柄が、よもやこんなところで役に立つとは]
腕慣らしに訓練施設を使うならあっち。
竜器の調節に鍛冶場使うならあっちだからね。
あんまり慌ててまたサイフ失くすんじゃないよ?
[ついでにと、御前試合の参加者御用達の設備を指さし示して言い添える]
それじゃあね。
開祖のお導きのあらんことを。
[一般人には余り聞き慣れないその定型句は、人種の中で始めて竜と契約を結んだことで伝説となった『始まりの鍛冶師にして始まりの戦士』の加護を祈るもので、昔気質の戦士の間で伝わる、武運を祈った旧い別れの言葉だ。
その言葉を、ひらりと振った片手と共に言い置いて、グレダはその場を立ち去った]
…おや、まぁ。なんだいお客さんかい?
驚かせちゃったならすまないね。
もうひとつおまけで謝らせてもらうと、今、ウチ、休業中なんだよ。
店の売りの風呂場が壊れちゃっててね。
大方ウチの娘に引っ張られてきてくれたんだと思うんだけど、今はお客とってないんだよ。
悪いけど、余所の宿屋を探して紹介するから…
[言いつつ思考を巡らせてみても、生憎と紹介できる宿はすぐには思いつけない。
さてどうしたものかと考えながら、思考と視線を巡らせた**]
大丈夫だよ、
荷物持ちは慣れてるから……。
[おちびちゃんの提案>>119は、笑って断る。
一応仕事道具でもあるから]
[りんご飴で喜んでくれて、ほっとした。
子供の笑顔っていうのはいいね。
メリッサはあまり好きじゃなかったみたいだけど]
お茶淹れてくれるの?
ありがとう、偉いね。
[お茶のめどがついて、ほっとしつつ、
わたしはメリッサが選んだ部屋に戻って、荷物を下ろす]
服着替える?
髪梳いてあげようか?
[まずはメリッサの荷物を……と思った所に、
入口の方からすごいどなり声>>122が聞こえて、
わたしは慌てて顔を出す]
『お風呂が出るっていうからここにしたのよ。
話が違うわ』
[休業中>>123だと聞いて、わたしは尻尾を垂らす。
メリッサも怒り出すし、どうしたらいいか分らずに、おろおろして]
『やれやれ。
女将さん、とりあえずその壊れた風呂というのを見せてくれないか?
ぼくを見てくれたら分かる通り、この子は鍛冶師さ。
何か力になれるかもしれないよ』
[こういう時に頼りになるのはアルゴルだ。
足元から首をあげてそんな風に提案しつつ、すんすんと匂いを嗅いで、
ちまい両手足で、勝手に歩きだす]
― 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
[こちらの申し出に、少女>>117はしばしぽかんと固まっていた。
急に舞い込んだ仕事の話、無理もなかろうと微笑んで]
うむ、ではそうさせてもらおう。
受付が終わる前には戻って来るでな。
[少女の申し出に頷いて、刀子は一旦受け取ることにした。
そして彼女の名乗りを受ければ頷いて]
ソレックス殿か。覚えておこう。
では、また後ほど。
[と、手を振り店を後にした所で]
む? あれは先程の戦士……か?
[先程大男の前に立ち塞がっていた剣士の姿>>116を見掛けたのだった。
彼もパートナーがいないのだろうか、と首を傾げるも、こちらからは声は掛けず横を通り過ぎた**]
─ 『煙る水かき』亭・風呂場 ─
『うん、これはダメだな』
[アルゴルについてたどり着いたのは、立派な大浴場。
……に、ガツンと刻まれた大きなひび割れ>>18。
一体どうしたらこんな壊れ方するんだろう。誰か喧嘩でもしたのかな?]
[でも、お風呂が壊れた、ということから、配管が壊れた程度の事かと思ったら、
これは想像以上だった。
わたしは、金属以外の素材はお手上げなのだった]
野宿は嫌だよ……。
な、なんとかしてよ、温泉とお風呂なら似たようなものでしょ。
アルゴルぅ〜〜!
[わたしは思わずアルゴルを捕まえてガクガク揺さぶる]
―おかんと別れる前の話>>121―
流石は御前試合の開催地だけある!
訓練施設に鍛冶場まで揃えられてあるとは…まさに感動!!
重ねて御礼申し上げます、そちらにも足を運んで
他参加者の力量がどのようなものなのか、少々見学させて
頂こうと思います。
[グレダの指し示す方向を、相棒と相棒竜二人と一匹とで
首を動かして見遣る。なるほど、参加者が立ち寄るだけあって
少々人の集まりも多く見える。
男と同じ考えの者がそれだけ居るという事か。]
……むっ?
[後に。
頭を下げてグレダを見送る際、>>104彼女の言い残した言葉に
何かが引っ掛かるような感触があった。
具体的に何がどう、という訳ではないのだが
一般人が使う挨拶ではないだろうとは察する事が出来て
彼女の後姿に何かを見たのだ。]
―――…グレダ殿、もしや。
[まぁ、母親というものは大体にして家庭を守る戦士とは
男もよく聞かされて育ったものだ。
今のもそんなもんだろうと、ワケの解らない解釈で以って
その辺りで思考を中断させた。]
[ソレックスに借りた刀子を手に街の出入り口に向かうと、門番に呼び止められた]
何の用事って、鍛冶師の武器の試し斬りをだな。
[事情を説明すると、門番は街の一角を指差し、訓練施設があることを教えてくれた]
なんと、そのような場所があるのか。
……確かに、強敵に絡まれて受付に遅れるのも詰まらぬことであるからのう。
[門番の助言に、うむ、と頷いて]
では、今回は訓練施設を借りるとしよう。
何、怖気づいた訳ではないぞ。
後のお楽しみということよ。
[ひらひら手を振りつつその場を後にして、教えられた訓練施設の方へ]
−『煙る水かき』亭の前の道−
………。
[リーマンは、宿屋の前の道を行ったり来たりしていた。
相棒竜のミコは黙って、それについて歩いている]
………。
[入口から賑やかな話し声が聞こえてくる。
客の相手でもしているのだろうか]
(今入っていっては、商売の邪魔をしてしまうかもしれないな)
―現在・受付会場―
たのもう!!戦士、サイラス・ノーブラインと
鍛冶師、ギャラン・パシオンの登録を願いたい!!
……何、どちらも戦士ではないのか、と。
そちらの目は節穴か、これを見ろこれを。これで俺は相棒竜と
共に在る鍛冶師である事は明白だろう。
[初っ端から揉めていた。
戦士と鍛冶師の登録を行おうとした所、あまりの声の大きさに
どちらも戦士であると間違えられた為だ。
証拠に鞄から相棒竜のスズメを呼び出して見せて、ようやく
理解してもらえ、スズメは柔らかな羽毛をはためかせて
再び鞄へ戻る。]
[尚、相棒はどうしていたかというと。
ウボルサ豚の串焼き・甘辛ソース味をてんこ盛りにして
横で食べていた。]
――はい、リーマンの店であってません。
あとそちらに並べているのは包丁等なので、竜器ではありません。
それともう一つ、喫茶店は一つ通りを間違ってます、待ち合わせならそちらの方が――。
[ エステルと殆ど入れ替わりに訪れて来たのはオールバックの男性でした、背中に長い剣を背負っているのでこの人もすぐ戦士なのであると分かるのですが口を開くや否や。
……なんでしょう、店違い?迷子?
もしかしてもしかしなくてもお祭りでこの人出なので表の看板、壊れたり外れたりしたのでしょうか?
それでも少なくともうちが、ただ待ち合わせに使われるのは何かが違う気がするんですが。 ]
(今回は出直そうか)
[そう自分に言い訳を着けようとするが、しかしここまで来て彼女に会わないのでは、それは非効率の極みだ。
リーマンの行動原理に反する、ような気がする]
………。
[結局、どちらにも踏ん切りをつけぬまま。リーマンは五度目の道の往復を始める]
会わずにどっか行くのも今後の展開的に有りっちゃ有りだな。
誰とも絡まずに、色んな奴とニアミスし続けてみるかな。
−『煙る水かき』亭−
ああ、ウチの子がそう言ったのかい?
だったらすまなかったね。
よっく言って聞かせとくから。
[怒り出す蜥蜴人の言葉にも動じることなく詫びて、おそらくはどっかその辺にいるだろうカティにも聞こえるように声を張る。
果たして、厨房のほうからガチャガチャと不穏な物音が。
ため息のひとつもつきたくなったが、今は客の前だ。我慢しておこう]
おや、本当かい?
なんとかできそうなら助かるけどね。
案内…は必要なさそうだね。
[返事を待つより先に、アルゴルは歩き出している。
水場の気配を辿っているのだとしたら、それに準じる竜なのだろうかと様子を見ながら、後に続いた]
−風呂場−
ああ、やっぱり難しそうかね?
[きっぱりと言い切ったピンクの竜の言葉>>128に、やはりそうか、と頷いた。
小川から直接水を引いている都合上、流水が途切れない構造になっているのが一番の難関だった。
仮の補修をしようにも流水が妨げになるし、常に一定の水量を汲み上げるように調整された、複雑なカラクリが仕込まれた水車を止めるには、専門の職人の手が要る。
しかし、生憎と職人連中は祭りの喧騒に飲まれて引っ張り凧だ。
祭りが終わるまでは補修も無理だろうと諦めていたのには、そういった事情によるところも大きい。
けれど]
…温泉?
[竜の相棒である鍛冶師は確かにそう言った>>128。
ふむ、と、少し考える]
ああ、そんな乱暴に扱うもんじゃないよ。
鍛冶師なら自分の相棒は大事にしてやんな。
[ひとまずはと、がくがくと揺さぶる手に制止をかける。
にこにこと常に笑ったように見える竜の顔は生まれついてのもののようだし、揺さぶられて気分がいいってこともないのじゃないか、と想像する]
温泉って聞こえたけど、その子は温泉の子かい?
だったら何とかできるかもしれない。
お客さん、竜器は貸してもらえるかい?
水っ気が操作できる類のがあると助かるんだけど。
あとはアレだね。
結晶…湯の花なんかは作れないかい?
−『煙る水かき』亭前・Sideカティ−
『……おっちゃん、お客さん?』
[宿の前でうろうろと往復を繰り返す人影に、カティは声をかけた。
お茶の用意をかろうじて済ませたものの、お客さんとかーちゃんは連れ立ってお風呂に行っていて手持ち無沙汰だったからだ。
この後に待ち受けているだろうお説教が怖くて、いくらか消沈した声音ではあったけれど]
『今日はおやすみだよ?お風呂が壊れてるって言ってた』
[今度は間違えないように、きちんとそう告げた]
さて!
ああ、急がなくても大丈夫だ!ゆっくり食べよう。
豚に申し訳がないからな!!
[それから程無くして受付を済ませ、通りを歩く人の流れを
右に左にと見渡す。
この後の予定は、やはりグレダから聞いた訓練施設だろう。]
先の大通りの捕り物で、お前の事はそれなりに知られて
いるかも知れないな。
しかし何も問題はない!己の力を隠すこと無く見せてこそ
心に余裕が生まれるものだ!
何しろ秘密にする事が何一つなくなるのだからな。
[力強く語る男の右手には、ウボルサ豚の串焼き・塩味が
握られて居るが、時折後ろからスズメに啄ばまれてもいる。]
[女将さんに止められたのと>>138]
『やめなさいったら』
[平べったい尻尾でぺしんと足を叩かれて、わたしはアルゴルを離した]
[アルゴルは、断りもなくちょろりと浴槽に入って行った。
地面に居る時は、太ったイモリという感じのアルゴルだけど、
一度水中に入ると、空を飛ぶ鳥のように優雅に泳ぐ。
さすが、癒し系温泉の化身だ]
『そうだね。
女将さんの言うように、竜器ならどうにかなるかもしれないな』
[浴槽内を一周して、詳しく見て来たアルゴルは、
ぷかんと頭だけを出してそう言う]
『必要なのは応急処置だよね?
ここのお風呂、結構凝った仕組みみたいだけど。
まだ修理してないっていうことは、
お祭りが終わるまで職人さんの手が空かないとか、そういうことじゃないかい?』
[アルゴルは、前足を浴槽の縁にかけ、女将さんの方を見る]
『ミルファ君は、漆喰や粘土は専門外だけど、
金属の栓なら作れると思うよ。そこを中心に、水漏れ防止の魔法の力を引き出せばいい』
[一瞬、すごくいい案だと思ったけれど……]
だめだよ、アルゴル。
メリッサはそういう細かい魔法が苦手なんだよ……。
[それに、竜器の魔法を使うとしても、
例えば御前試合で一回戦敗退して、街に帰るとなった場合……。
戦士の物ではない竜器は、結局ただの金属栓に戻ってしまう]
『何も、戦士はメリッサ君だけじゃないだろ』
[しかし、アルゴルは変な事を言いだした]
『他にも戦士は居るじゃないか。
そうだよね、女将さん?』
[そして、いつも笑っているみたいな顔を、更に笑わせて]
『湯の花なんて朝飯前だよ。
……それとも、金属栓に、湯の花を作り出す効果を着けたいってことかな?
となるとこっちはミルファ君次第だね』
[浴槽の縁を乗り越えて、アルゴルはわたしの足もとに戻ってきた。
目の細かいピンク色の鱗は、濡れてキラキラと光っている。
川底で光を反射する小石のように]
―『煙る水かき』亭の前 ―
あ、いや……。
[店の前をウロウロしていたところに、少女に>>139急に話しかけられ、挙動不審になってしまう]
客と言うか、客じゃないと言うか、知り合いと言うか。
[モゴモゴと口を動かしながら、少女を観察する。少女にはどこか、彼女に似た面影があった。
リーマンは落ち着きを取り戻し、少女に訊ねる]
……君は姉さ、いや、グレダさんの娘さんかな?
グレダさんは元気にしているかい?
/*
スズメはまだ喋らない。
一緒に修造しようと思ったけれど、口調だけは涼やかに!
でも基盤はやっぱり修造なんだよ。
― 訓練設備 ―
[教えられた場所に辿り着くと、そこには棒にかけられた革鎧が幾つか並んでいた。>>109
自分の場所を確保すると、深呼吸してそれに向かい合う。
柄に布を巻いただけの刀子を、軽い握りで顔の前に構えた]
やはり、あやつの武器のようには馴染まぬか……。
[数十年の時を経ても、なお体に残る感覚に懐旧の情がわく]
だが、あの子はまだ熱い鉄のようなもの。
鍛えれば、如何様にもなっていくであろう。
[ふっ、と鋭い呼気と共に、握り直した刀子を革鎧に向け振るう。
突き刺す、というよりも裂き、削るのに近い動きで傷をつけていく]
[一般的に、エルフは非力だ。
まともに切り結べば、大体の相手には力押しで負けてしまう。
ゆえに、エルフの戦士は異なる力を身に付ける]
――烈風!
[叫びと共に振り下ろした切っ先から、魔法の風が生まれる。
それは先に鎧に付けた傷にそって鋭い力を生み、パァンという破裂音と共に、中の木が覗くほどの裂け目を作った]
さすがに何の細工もない刀子では、これが限界か。
しかし、魔法を生み出せるということは、確かに竜器であるという証拠よな。
[竜器が宿す魔法の性質は相棒竜の力にもよるから、実際にこの武器の実力をどれだけ引き出せたかはわからない。
それらの条件を鑑みて]
うむ。現時点では上出来というところよの。
[刀子をくるくると手で回しながら、機嫌良さそうに笑顔を見せた]
え?リーマンの店じゃないの?
んだよ…何が「ここら一体の鍛冶屋は俺の物」だよ、全然違うじゃないか。
あ、ごめんごめん、違うならいいや。
[手に持った串をヒラヒラさせながら店を出た]
−Side・おかん−
へぇ…なかなか利発な子だね。
だいたい合ってるよ。
元・だけどね。
[風呂の状況と修理できない理由、それに元・戦士だということ。
ピンクの竜…ミルファと呼ばれた鍛冶師の呼ぶにはアルゴル…が言い当てた事柄>>142>>143は、そのほとんどが的中している]
付け加えて言うなら、効果が長続きするように魔法をかけるよりは、一時水止めて、その間に固形物でも詰めた方が楽だね。
[温泉の竜の使いこなす力として予想できる範囲では、その辺りが最も『固形物』として扱いやすかろう、と言う判断だった]
いや、湯の花は最初の一度で十分だから、そこまでしてもらう必要もないだろうと思うよ。
[アルゴルの問い>>144にそう答える。
そうでなくともこちらは力を貸してもらう立場だ。余り多くを求めるのも決まりが悪い]
どうだい?力を貸してもらえるかい?
[今後の予定を話す内に、串焼きは所々啄ばまれてボロボロだ。
それにようやく気付いた頃には殆ど失われていて]
これは一体!!
恐ろしいことだ、俺の串焼きが風化してしまったぞ!?
『油断大敵ですよ、ギャラン?』
[仕方なく、残った肉を食べて串をゴミ箱へ放る。
それを笑うかのような静かな声が、後ろから聞こえたのは
その後。]
……スズメ、身体に悪いから人間の食べ物はダメってあれほど
言ったのに!…まあ良い。次やったらお前食うから!
『やれるものならやって御覧なさい。』
[これもまた「二人の常」。
男にはそれぞれの常があり、場は変われどその本質は全く
変わらない事に安堵と喜びを感じている。]
[相棒との励ましの人生に、途中から加わった喧嘩相手の鳥。
火山生まれの割に口調は静か、しかし気質は熱い。
なんだかんだで気の合う二人と一匹なのだった。]
とにかく、訓練の様子を見学しに行こう!!
スズメのお仕置きはそれからだ!
『お仕置きだなんてまぁ怖い。』
[相棒は人生の途中から加わった、この「別の常」は
どう思っていたのだろう。
時折考えるそんな事柄に思考を傾けながら、賑やかな男達は
訓練設備のある所へと向かって行った。]
『「元」?>>149
じゃあ、御前試合には出ないんだね?
……そういうことなら教えてあげるよ。僕はミルファ君の漏らしたように「温泉」の相棒竜。
別に利発って訳じゃないさ。
風や火と違って、「温泉」は半自然半人工物だからね。
人間の世の中の仕組みや、習慣にも詳しいだけだよ』
[わたしはびっくりして、アルゴルと女将さんを見比べる。
女将さんが元・戦士というのも驚いたが、
アルゴルがそれに気付いた上で、ライバルに情報を与えないように言葉を選んで喋っていたというのも驚きだった]
わ、分かりました。
わたしで良ければ、出来るだけやってみます。
『ちょっと待った。
代償として御前試合進行中の宿代免除、あと朝食もつけて貰えるかな』
[アルゴルはほんと、しっかり……というかちゃっかりしてる]
(やっぱりこの子は彼女の娘さんか)
[グレダのことを母と呼んだ少女を、どこか懐かしむように見つめる。
などとしていると、急に少女がぶるぶると震えだした]
な、ど、どうした?
[リーマンはその変化に対応しきれずに慌てる。
傍らに居る相棒竜のミコも、少女に触れてあげようかどうしようかとソワソワしだす]
―リーマンの脳内―
落ち着け、冷静になれ!
……よし落ち着いたぞ。
まず状況を確認しろ。
何故この少女は急に震えだした?
何者かに魔法でも掛けられたか?
いや、そんな気配はまるで無かった。
ならば局地的な地震か?
この少女の半径30センチに局地的地震が。
いや、そんなわけあるか。
ちゃんと推理しろ推理。
まずこの子はグレダさんのことを喋っている時に震えだした。
ならばそれに関係する。
ハッ! まさか幼児虐待!?
いや、そんなわけあるか。
グレダさんはいじめっ子を逆にいじめるようなタイプだ。
ましてや実の子にそのようなことするわけなかろう。
それに最初に『かーちゃん』と発した声には恐怖は感じられなかった。
となると、かーちゃん自体に恐れを感じているのではなく、それに付随する何かに恐れを感じているのだ。
―リーマンの脳内―
母、子ども、親愛、恐怖……………。
……そうだ! 説教だ!
この少女は説教を恐れているのだ!
それに最初に少女は『お風呂が壊れている』と言っていた。
しかしこれは少女がお風呂を壊した、と言う推理すらも成り立つ。
ふ、冷静に考えれば簡単な問題だったな。
ならば俺がどのような行動を取るのが正解か……。
それは!
―『煙る水かき』亭の前 ―
[リーマンは胸ポケットから小切手を取り出し、少女に渡そうとする]
この小切手に好きなだけ『ゼロ』を書き足すといい。
風呂の10個や20個買ってやれば、グレダも怒りはしないさ。
[リーマンは爽やかな笑みを少女へと向けた]
−Side・おかん−
ああ、相棒の鍛冶師も、今は、まぁ、なんだ…遠いとこにいるからね。
今のアタシは元・戦士ってだけの、ただの宿屋の女将さ。
[元、と言うところを確認するアルゴルにははっきりと答えておいた。
相棒の鍛冶師、については、少しばかり言いよどみ、言葉を濁しはしたけれど]
その、『元・戦士』として言わせてもらうけどね。
御前試合に出るってんならあんまりそう、隠したって仕方ないよ?
御前試合に出るって以上、相手は出し惜しみなんてできない手練れだし、手の内を隠しきれなくなってからの方が、もっと強い相手と戦うことになるんだからね。
ま、その慎重さは悪かないと思うけど。
[若さかね。と、アルゴルの慎重さをそう評価する]
ああ、なんせこの風呂はウチで一番の売りだ。
逆にそのくらいさせてもらわなくちゃ困るってもんさ。
なんなら昼飯と晩飯もサービスしたっていいよ。
まかないだけど。
―鍛冶屋『ブルースチール』前―
…看板見た感じ、鍛冶屋だよな。ここも。
もうパートナー決めちゃってるって事が無いと良いけど…
[看板を見上げながら、どうした物かと考え込む。
…ジャマダハルを打ち直してもらえるかどうか以前に、
パートナーが居るかどうかから考えなくてはならないわけで…]
…いや、入らないと始まらないよな。
玉砕するにしても聞いてからだ。うん。
[だいぶ後ろ向きな事を考えながら、一つ頷いて扉を潜った。]
[>>94 グレダに教えてもらうまで午前試合に受付が必要なことなど知らなかったし、ギャランも失念していたようで。いやはや人との出会いは宝である。
>>121先ほどから声を上げるたびにグレダの耳が的確にぱたぱたと動くのが面白くてつい見てしまっていたが、そんな視線は慣れたものだったろうか。あえて訊ねはしていないので知る由もない。]
訓練施設かあ、壊さないように使わねえとな!!
国の施設だったらそんな心配いらねえだろうけどさあ!!
[一番始めに気になったのが強度なのは仕方ないことだ。
自身と相棒が存分に力をふるっても壊れない施設であることを願おう。
財布はきっとあとで相棒が加工して失くしづらくしてくれるだろうが、今はしっかりと懐にしまい直した。]
ありがとうよ、グレダさん!!またな!!
[まるで決まり文句のような挨拶をくれたグレダに手をふりかえした。]
―受付会場>>133―
[ウボルサ豚の串焼き・甘辛ソース味を13(50)本買い求めてから受付へ。もちろん手続きは相棒任せだ。
ウボルサ豚の野性味溢れる濃厚な脂が甘辛ソースとからみあって何とも言えず美味い。さらりとして良質な脂なのでしつこさを感じず、果実や野菜などをことこと煮込んで作られたソースは芳醇な香りがする。いくらでも食べられてしまいそうだ。もっきゅもっきゅと咀嚼し続ける。
ギャランが戦士と間違えられるのも無理は無い。男の使いこなす武器はとっても重いものであるからして、それを作る鍛治師である相棒もまた立派に鍛えられた体躯をしているからだ。
彼の大声がまた視線を集めているがいつものことだし気にならない。これが鈍感力である。]
[>>140 受付を済ませたギャランもまたウボルサ豚の串焼き・塩味を握っている。スズメがぱくぱくとつまみ食いをしているが特に教えることもなく。
先ほどの捕り物のことが話題に出れば、うげえとした表情を浮かべ]
でもよ、結局俺自身が犯人を捕まえたわけじゃなくて、ただ走っているだけになっちまったし。
おまけに靴ひも踏んづけて転んじまったし。
だいたいあんな騒動珍しくもないだろーし、グレダさんに世話んなっただけだし、いいとこなし……
[男にとってそれこそ事実であり、口に出せば出すほど醜態であったと落ち込んでしまう。
串を口のなかでもごもごと噛みながらどんより。]
はあ……気分転換もかねて、訓練しとかねえとなあ。
使う竜器も決めねえと。
……どんな奴が出てくるんだろ。
……っっ〜〜!
[ なん、です、と?
聞き違いじゃないなら今ちょっと聞き捨て出来ないフレーズを聴こえた気がします。
そしてうちが少しカッカしている間にそのオールバックの迷子はちゃっちゃと店から出て行ってしまってたのでした。 ]
ロンディーネ!
塩撒くよ塩!
なーにが「この辺一帯の鍛冶屋は俺の物」よ!
この店はおじいとうちの店なんだから!
[ と言うが速いが台所から塩の入った壷を引っつかんで外に――。 ]
おとといきやがってー!
[ と勢い良くばっさぁ。と撒いたは良くないけれど良いのですが、その先には――>>159。 ]
[そういえば、と思う。先ほどのグレダのことだ。
なんとなく、なんとなーく、一般のおかんと比べると立ち振る舞いが異なるような気がして。
どちらかというと戦闘に慣れた人物のような足の運び方、周囲への気のやり方だったように思うのだ。
耳をぱたぱた畳むタイミングも的確であったからして。
それとも、ここにはそのような一般人がごろごろしているのであろうか。
さすが王国のお膝元(?)である。]
[相棒と相棒竜のゆかいな掛け合い>>151>>152を眺めながら、そんなことに考えを巡らしながら。
それにしても生物兼自然エネルギーの竜ってどんな味なんだ?]
なあスズメちゃんよお、
…………あ、いや、なんでもねーわ。
[それを訊ねたらさすがにまずい気がする。
かくして串焼きを食べ終わり、戦いに供えるため移動を始めた。]
[女将さんからのアドバイスには、アルゴルは笑って何も言わなかった。
なんとなくその気持ちは分かる]
[女将さんの視点は戦士のものだと思う。
でも、私は鍛冶師でアルゴルは相棒竜。
実際に戦うのは私でもアルゴルでもなくて、戦士のメリッサだから]
三食つき?!
が、頑張ります……。
ちゃんと出来るといいけど……。
−Side・カティ−
『…?』
[目の前の男の脳内で、大体合ってるようで合ってないような、ちょっとだけ違う名推理>>155>>156が繰り広げられていることなどつゆ知らず、ただじぃっと見上げて様子を見る。
そうしているうちに、震えは止まっていたけれど]
『…ぅー?』
[小切手を差し出されて、首を傾げるばかりだ。
辺鄙な宿屋で生まれてこの方、ちょっと薄汚れたようなコインがカティの知るお金のほとんどだったから、小切手の仕組みなど想像もつかなかった。
否、それよりも]
『…知らん人から、なにかの代わりでもないのに何かもらっちゃダメって、かーちゃん言ってた』
[そういうことする人は大体裏で怖いこと考えてる人だとも、かーちゃん言ってた。
ミルは、ご案内の代わりだったから気にしなかったけど。
このおっちゃんには何もしてあげてないから。
だから受け取らない]
[それからわたしは、一度部屋に戻って、メリッサに事情を説明した。
そして、必要な荷物を取って来て、お風呂の床に広げる]
まずは……。
[作る物のデザインをノートに起こす。
金属の栓。それを引き抜く為のチェーン。
仮補修ってことは、チェーンを浴槽に埋め込む必要はないだろうから、
不要になった時に引き出しやすいように、しっかりした持っ手が着いている方がいいだろう]
『君は、武器以外を作っている時は、実に生き生きしているよね。
やっぱり鍛冶師向きじゃないよ』
[アルゴルがそんな意地悪を言うのに、わたしは何も言い返せない]
>>169
全然意地悪じゃないのだけど、
このミルファークは、すべてを悪意として受け取るネガティブな狐。
繊細なPCをやったら、わたしも繊細な人の気持ちが分かるかなって@w@
―訓練設備―
これは!!
……サイラスの力には耐えるかどうか分からんな。
[設備に入って開口一番のこれ。
仕方あるまい、棒に掛けられた皮鎧がいくつかあると言っても、
相棒の力では皮など素手でどうにかしてしまうだろうからだ。]
ん…そちらは、先程大通りの。
[先に居た人々の中に、見かけた事のある細身の姿を見つけて
>>147思わずそちらへと声を掛けた。]
ぐはっ!
[>>160乱暴な突っ込みを頭に、>>168利発な突っ込みを精神に喰らい、リーマンは地面に倒れる。
そして倒れながら考える]
(………なるほど、確かに今の俺の状況は、所謂『事案』と言うものに近いものがあるな。危ないところだった)
[素早くそれを理解した。リーマンの人よりも優れている点は、その理解力にあった。
リーマンはパンパンと服についた土ぼこりを落としながら立ち上がる]
一つ借りが出来たなサイフラ。
まったく……この国ではどうか知らないけど、俺の故郷で"人買い"やったらハゲタカの餌ね。
今度見つけたら容赦しない。
[何やら汚いモノを見るような目で立ち上がるリーマンを見つつ]
うん、一つ貸しだ。
こちらの設備では、これが限度か。
サイラス、少しためし……いややっぱりやめておこう。
確実に壊す、壊したら弁償だろう。
何処かに鋼鉄の甲冑を置いている設備があると嬉しいのだが。
[相棒はどんな反応を見せただろう。
途中で再び落ち込みモードを見せかけたが、>>164これを見て
更に拍子抜けして落ち込んだりしなければ良い。]
『いっそ全て破壊して、更に良い設備を整えさせるのも
手と言えば手ですがね。』
怖い事を言う。
しかし、我々の目指す所は邪竜だものな!
より上を目指す為には、質の良い鍛錬の場が必要だな。
しかし破壊活動は御免だ。
[だから壊すなよ、と。相棒に再び言い含めた。]
うむ?
[他の戦士に場所を譲り、一回分の訓練料を払った所で、声を掛けられる>>172]
おお、そなたは先の騒ぎの!
[と反応した所で、頭に疑問符が浮かぶ]
確かに、あの時は私も近くで見物していたが……よく覚えておったのう。
[こちらとしては野次馬Aくらいの気持ちだったので、まさか向こう側の記憶に残っているとは思わなかったのだ。
あの大男のような見るからに目立つ体格でもないのだし]
まあ、それはよい。
ここに来たということは、そなたらも腕慣らしのようだの。
[問いながら、熱い鍛冶師とでかい相棒を順番に見た]
グレダは上手だなー。
しかも多面もそつなくこなすし。
負担かけるのもあれだし、ここらで引き上げるか。
俺もそろそろ眠いし。
[リーマンは少女に向き直り、自分では優しげだと思っている笑みを浮かべ]
すまない。
君にもどうやら要らない気遣いをさせてしまったようだ。
[それから、今度は普通の小さなメモ用紙を胸ポケットから出して、さらさらと走り書きをする]
『グレダさん
何があったかしりませんが、
あまり娘さんをしからないであげてください。
リーマンより』
[それから豪奢な装飾の為された『竜王御前試合の特別席の招待状』を三枚メモ紙に挟み、少女に渡そうとする]
それでこの手紙をグレダさんに届けて欲しいんだけど、頼んでいいかな?
緊張感持つことと気負うことは違うよ。
ハナから今回の祭り中の営業は諦めてたからね。
ダメで元々、上手くいけば儲けもんさ。
気楽にやんな。
[どこかしら不安げに見えたその言葉>>167に、からりと笑みを浮かべて告げる]
いやー、見事なもんじゃないか。
武器以外の竜器だって、頭と道具は使いようだよ。
向き不向きなんてそうそう決め付けるもんじゃないさ。
でなきゃアンタはこの子についてきてない。違うかい?
[戻ってきたミルファが荷物を床に広げ、ノートにデザインを書き込む様子は生き生きとさまになっていた。>>169
それを眺めながら、アルゴルに口を挟んだ。
鍛冶師の相棒竜は、竜と鍛冶師との契約によって生まれる竜だ。
土地に棲む竜が鍛冶師を認めたのでなければ、アルゴルはこの場にいなかったことだろう、と、そう見当をつけてみたのだが。
契約の経緯をこの目で見たわけでなし、実際のところは知るよしもない]
さて、行くぞサイフラ。
[少女がその手紙を受け取ったとしても、受け取らなかったとしてもリーマンはサイフラを連れてその場を後にする]
サイフラ、お前も別途御前試合の受付を済ませる必要があるらしい。受付会場に行くぞ。
いや、その前に一度ホテルに寄って汗を流すか。
−Side・カティ−
『おっちゃん増えた? なに?お客?知り合い?』
[不意に現れたもうひとりのおっちゃんが、先に来てたおっちゃんを小突く>>160様子はどうも無関係ではなさそうだけど。
なんか“ひとかい”がなんとか難しい話をしている>>174]
『…おー?』
[それから受け取ったメモ用紙>>177に書かれていたのは、まさしく救いの言葉。
それを目にして、ぱっと表情が明るくなった]
『…おっちゃん、もしかして、いーひと!?』
[きらきらと目を輝かせて尋ねた。と、その返事はひとまずさておき]
『手紙? うん、いいよ?たのまれよー』
[中身のことなど知りもせず、簡単に請合った]
ごっ、ごごごっ、ごめっ、ごめんなさい!
[ まるっきり事故であろう被害を受けた青年は、『俺なんかした?』という表情で――、いや口にした。
彼に落ち度なんて在ろう筈ない、実際うち初対面だし。
ここはもう何があろうとも平謝りしかないと、元々ちっこい背丈が更に小さく見えるまでに頭を下げに下げて。
もう気まず過ぎて頭を上げれません、うち。 ]
ほんっとーにごめんなさい!
[女将さんのフォロー>>178に、わたしはほっとした。
優しい人だなって女将さんの事が好きになる。
けど]
『いいや、ミルファ君は向いていないね。
武器を作る鍛冶師にはね』
[アルゴルはまだそんな風に言う。
わたしは滲んだ涙を、ノートの影でこっそり拭った]
……あの、
これで行こうと思います。
[浴槽の深さや、亀裂の位置などの詳細なサイズを測り、
ノートに書き込んで、
最終デザインを女将さんに見せた]
問題ないなら、貸し工房に行ってきます。
―訓練施設―
[きょろきょろと腰に手を当てて施設内を見ては見たものの、若干、というかだいぶ、男が訓練するには似合わないような気しかしない。それは相棒も同意見のようで。
こちとら人里離れた巨人族の住処のある険しい警告や樹海の中で修行を積んだ身である。それがえらいとかすごいとか、そういうことではなく、単純に力をふるう場所がこの施設とは異なりすぎていた。
邪竜退治の時だって、人の住処の環境を良くするためというよりは、人の寄り付かない環境に溜め込まれたエネルギーを浄化して希少な生物の環境保全をはかるため、過酷な環境へ向かうことの方が多かった。
適材適所と思っているから不満を抱いたことは無かったが。
試しに皮鎧を両手で掴んで力を込めてみるが、嫌な音がしたので慌てて手を離した。]
こここ、壊してねえよお!!
なあなあ、この分だと、武器調整の環境もちょっと心配じゃねえ?
[スズメの火力に耐え、かつ重量のとにかくすごい武器を調整できる鍛冶場かどうか。]
……やっぱ俺ってよお、試合に出るべきじゃねーのかなあ。
だって対人戦闘なんてどうすりゃいいかわかんねーし、いつも大量の邪竜を力で押切ってるだけだったし、
だけどギャランの作った竜器はみんなに見てもらいてーよなあ!
…………誰か他の奴にギャランの竜器使われたくねーし、俺が出るしかねーんだけど、俺の戦い方なんて単純だから見てて楽しくないだろーし……。
[だんだん小声になり、その場にしゃがみ込んでぶつぶつと呟くように。
いっそ半分くらいのサイズになりたいなどとぼやく始末である。]
[相棒が話しかけた相手は、どうやら先ほどの一悶着の場に居合わせていたようだ。
男は突進のち転んでいたため、気づいてはいなかったのだが。
しゃがみこんで膝を抱えたポーズのまま、独特の訛りで話す彼女を見上げる。
細い腕だ。パワータイプではないように感じる。]
……あんたみてえのが戦った方が華やかで、竜王もさぞかし喜ぶだろーなあ。
俺はダメだあ……暑苦しいしうるさいし優雅でも何でもないし……
[再び顔をうつむけて、あ〜〜〜と長い溜め息を。]
[ 兎に角兎に角、思いっきり被せてしまった塩を何とかしなければいけないかと、その上人通りが多いせいか何ごとだろうかと野次馬が出始めていて。 ]
……えっと、あの。
掛けちゃった塩、ちゃんと綺麗にさせてもらいますんで、良かったらひとまず中に――
[ 流石に大通りで上着を脱がせるのは一層まずい。うちでもそれは分かる。
青年が怒ってしまわないかと恐る恐る尋ねるのでしたが。 ]
ははは、覚えているものは仕方が無いだろう!
[大嘘である。
彼女の事を覚えていたのは、間違いなく「こちらに向かって
手を振っていた、可憐な女性」との認識の元にあるからだ。
しかしそれは黙っておきたい。]
うむ、そのつもりで来たのだが…
[チラ、と相棒の方>>183を見遣ると。
丁度皮鎧が嫌な音を立てた所で。]
この通りでなあ。
サイラス、壊してないよな!?
[どうしようもない、と肩を竦めて見せる。]
ん…わかった、でももう迷子になるなよ
そうだ、あっちはおっちゃんだけど俺はおにいちゃんな
[と、ちんまいのに軽く手を振ってからリーマンの背を追った]
[みしり、という音に視線を向ければ、巨男が慌てて手を離すのが見えた>>183]
素手であれだけの力を、のう……。
[感心というか、ライバルとして恐ろしいというか。
苦笑混じりにぽつりと呟く。
が、当の怪力男は、しゃがみこんでぶつぶつとぼやき始めた。>>184
見た目に似合わぬ態度に面食らっていると、彼はこちらを見上げたのちまたぼやき始めた>>185]
おいおい、何を言っているのだ。
そなたのような力自慢が全て薙ぎ倒していく様も、なかなかに盛り上がるものだぞ?
それに、先程の突進に体捌きは見事なものであったではないか。
[最終的に彼がどうなったか知らぬがゆえに、そんな風に持ち上げる]
何、武器調整は平気だろう!
世の中は広い、小さくとも巨大な武器を扱う者もかつては
居ただろうからな。
それに、訓練設備も他にあるかも知れないだろう?
ほーらまた落ち込む。
[今の何処にネガティブスイッチがあったのだろうかと
首を傾げるも、そうなってしまった以上またいつもの]
細かい事は考えなくても良いんだ!!
お前に力がある、ならばそれを十二分に発揮すれば良いだけ
だろう!?何を惜しむ必要がある!
俺だってお前に扱えるようにしか竜器打ってないよ!?
ほらほらまたそんな楽しくないだろうって言うでしょ。
その豪快さが見ていて楽しい!とか爽快!とか思う人だって
いるかも知れないでしょ!
可憐に咲く華やかさを自分に求めちゃダメだ!!
お前が咲かせるものは大空染める…そう、花火だ!!
でっかく豪快に、大きな一発を咲かせようじゃないか!
[訓練の場は一瞬にして暑苦しくなった。
同じ様に言葉を掛けている彼女>>191まで巻き込んで
しまわなければ良いが。]
えーと。
なんかやらかしてたら不味いと思って聞いただけだったんだけど…
これが水とか泥だったならともかく、粉だから払ったらある程度落ちるし。
[実際、通りがかったら打ち水の真っ最中で頭から水をぶっかけられた事もある。
アレに比べれば、粉なら染み込まないだけマシだろう。
いや、そもそも粉浴びる事態なんてそうそうないが。
中に入る事を勧められれば、ひとまず帽子は脱いで軽く振って塩を落として…]
…申し訳ないけど、お言葉に甘えさせてもらうよ。
一応武器入れてるんで、流石に片手で持って塩落としてってのはきつくて…
[竜器は内側に入れているから大丈夫だろうが、
何時までも武器に塩を触れさせておくのも錆びそうで困る。
鍛冶屋に塩まみれのまま入るのは申し訳ない気もしたが、
周囲の視線も気になるし素直にお言葉に甘える事にした。]
うむ……そうか。
[たまたま目に付いたのだろう、と男の言葉>>187の真意は知らぬまま納得する。
それから相棒とのやり取りを見て]
難儀なものよの。
ううむ……かつての王都ならば、ゴーレム級の怪力に耐えられる訓練設備も、別に用意してあったのだがな。
[戦士の人種も得意分野も様々だ。
それぞれに対応できる設備もあったはず――と思うが、何分現役時代の記憶である]
戦士殿も鍛冶師殿も、全力の出せる場が見付かればよいのだがの。
[結局、励ましの言葉を掛けるくらいしか出来なかった]
大丈夫です。
行きに確認して来ましたから……。
[わたしはノートを畳むと、ぺこりとお辞儀をしてから浴場を出た。
ノートを抱きしめ、うつむきがちに歩いていると、
後からアルゴルも着いて来る]
……アル、足が濡れてるよ。
[相棒の体を、タオルで拭いてから抱き上げた。
アルゴルは濡れてままでも平気だろうけれど、廊下や部屋を濡らしてはいけない]
……と言うわけだから、ちょっと行って来るね。
/*
ああもう、悩みまくってても始まらないけど動いていいものかどうかやたら悩むっ!?
アカン、これなんか中の人が駄目になりかけてる気がする…
…水飲んでこよ。なんか息苦しいし。
[宿屋の前で、カティちゃんに会った]
あ……ごめんね。
お茶淹れて貰ってる所だったね。
わたしはこれからまた出かけるから、メリッサに持ってってあげてくれる?
[角灯を持って出かけるとなれば、目的地はすぐ分かるだろうけれど]
[ぴく。]
そ、そうか、な……?
俺の戦い方も、楽しんでもらえるか……?
[女性に「見事」と言われて、悪い気のする男はいないだろう。
おそるおそる顔を挙げて上目遣いをする姿はそら恐ろしい光景でもあるだろうが、自覚する日は来ない。
さらに相棒のいつもの励ましも重なる。]
そ、そうだよな……考えることは俺の役目じゃないよな……
うん、俺にはこの力がある、うん、豪快さを見てもらうんだったら、俺はできる……
俺は出来る、俺は出来る……!!
[ば!!と勢い良く立ち上がると]
うおおおおお!!俺は出来る!!
俺は花火だ!!豪快に大きく打ち上げてやるぜええ!!
俺はああああああああああああ!!戦えるぞおおおおおおおおおおおおおおお!!
[本日何度目かの咆哮<やかましい>。]
お……おう……。
[見上げる視線>>198に気圧されて一歩、二歩下がる]
そ、そうだ……その調子……。
[声が勢いに負けて微かに震える。
そして突如立ち上がる巨体。
反射的に飛び退いていた]
ははは……すごいすごい。
[響き渡る咆哮。しかも、今度は至近距離である。
耳を器用に動かせないエルフは、思わず両手で耳栓をしていた]
−Side・カティ−
『んぅ。ミルはいーの?飲んでってもよかろうだよ?』
[問いかける。もちろん無理強いなんかしないけれど、ミルはりんご飴くれたいーひとだから、お茶くらい飲んでいけばいいのにと思う。
出かけるってことは戻ってくるってことだから、後にすればいいのかもしれないけど]
[ 鍛冶屋うんぬんの前に塩ぶっ掛けてそのまま帰したとか客商売として論外でしょう。
それでも塩を打ち払ってもなるべく影響が無いように案内するのは商品棚とは反対側の方ですが。
]
……えと、失礼しまして。
帽子と上着をお貸しください。
[ と、一度引っ込んでエプロンと帽子を外してから、戻ってくるうちの手には服ブラシと小さなハタキを持って。
流石にズボンは色々と不味かろうと、そこは洗濯場でも貸す積りである 。]
あ、はい。>>200
ミルファーク・トリット、狐人です。
ごめんなさい。名前を記帳して、名乗った気になってました……。
[大きな耳ごと頭を下げて]
わたしの作った竜器は、一番マシなのはメリッサが持ってる細剣なので、
見せて貰えるように言っておきますね……。
[カティの喋る言葉>>202は、どこかの方言だか、興業劇の影響だか、
ちょっと可笑しくて、つい笑顔になってしまう]
1〜2時間ほどで戻って来るから、その時にまたお願いね。
[手を振って背を向けた。
アルゴルを地面に下ろすと、まだ湿気が残っていたのか、
少し歩いたらお腹が砂だらけになった]
……ちゃんと作れてもそうじゃなくても、
戻って来た時は、まず最初にお風呂に入らなきゃだね……。
『ちゃんと作れば問題ないだろう?』
う、うん……。
ははははは、そうだ!その意気込みが大切なんだぞ!!
そちらの方もありがとう、おかげですぐ元気になった!
……そうだ。
俺は鍛冶師のギャラン。
こっちは幼馴染のサイラス。
[そういえば名を知らないままだった、と。
流石にそれでは不便だから名乗り、相棒も紹介した。]
それから、そちらの名は?
[長い耳を塞いでいる様子に>>201
またやってしまったかと苦笑するも、すぐに豪快な笑みに。
この反応もいつものこと、離れる人は多いがそれで良い。]
うおっ、俺うるさかったっすね?
すいやせん、つい癖で。
[吠えるのが、である。
頭をかきながら両手で耳栓をしているエルフに謝罪を。よく見なくとも先ほどより距離をとられてしまったのは仕方の無いことだ。]
ここにいるってことは、あんたも試合に出るんだよな?
何回か出場経験あるんすか?
−Side・おかん−
ああ、すまないね。宿帳はあとで確かめておくから…
[宿に戻ってきてから、流れるように風呂場に直行していたから失念していた。
宿帳はあとでしっかりと改めておこう]
いや、マシなのとかじゃなくていいから。
アンタの作った中で一番“アンタらしい”ので頼むよ。
選ぶのが難しかったら、アルゴルに選んでもらいな。
まぁ、“一番マシなの”は、それはそれで見せてもらうけどね。
お役に立てて良かったよ。
[波が去った様子に両耳の手を離して、鍛冶師>>206の話に耳を傾ける]
ギャランにサイラスか。覚えておこう。
[彼の名乗りと相棒の紹介に頷いて]
私はエステル。戦士として試合に出る予定だ。
相方は、まだ決まっておらぬがのう。
[すっと一礼してみせる]
[商品棚と反対に案内され、此処でなら多少塩が落ちてもいいかと納得する。
最も、流石にそのまま上着を渡すのは危ないだろう。
鞘を上着のポケットに仕込んでるとはいえ、何かの拍子に落ちたら危ないし。
そんな事を考えて、ひとまず竜器では無いジャマダハルを一本上着から出して。]
流石に入れたままって言うのは危ないんで武器は何処かにおいときたいんですが、
コレ置いとける場所どっかに有りますか?
同じ武器を後三本上着に入れてるんですが…
[…円の字から中央の棒を取ったような持ち手に、
棒無し円の字の上から伸びている刀身。
初見の人間には大体変な武器扱いされる愛剣だが、
一応刺突にはだいぶ便利なのだ。殴る感覚で刺せるし。
そんな弁解じみた事を思いつつ、
空いている方の手でこちらも帽子を脱いだ。]
いや、こちらこそすまぬ。
つい反射的に……な。
[謝るサイラス>>207にそう答えるが、フォローになっているかはわからない]
ああ、そのつもりだよ。
[試合に出るかと聞かれればそう答えるが、出場経験について尋ねられれば]
うーむ、三、四回は出たかのう?
なにぶん昔のことでな……一度は引退した身ゆえ、過去のことは考えに入れずともよかろう。
[顔と年齢が一致しないのは、エルフ族にはよくあることだ。
ただ、回数だけ答えればベテランのように思われそうなので、そんな風に付け加えもした]
[名乗りすら相棒に任せてしまうのも癖である。気が利かないだけとも言う。
エステルはまだ相方が決まっていないと聞いて]
そうか、全員がもとから組んでるわけじゃないもんなあ。
良い相方が見つかると良いっすね!
[相棒と連れ添ってやってきたものだから、シングルの大変さはいまいち想像がつかないのが事実。
だがどこかひょうひょうとした軽さのあるエステルのことだ、すぐに相方は見つかるだろうなと思い、にっと笑った。]
[出場経験数を聞くと、指折り数えて、相手の顔と自分の立てた指の数を交互に見て]
あれっ!?
エステルさんって、俺が思ってたより
[年齢が。]
それでしたら其方のテーブルにでも置いてくださって構いません。
――それにしても、大分使い込まれてますね、その、何て呼ぶのかうちには分かりませんがその武器。
[そう言いつつ一番手近なテーブルを指し示して、長物ならいざ知らず片手使いの武器であれば4本は十二分に置けるだろうし。
しかしその始めて見る変わった形状の武器である以上に武器自体がお疲れのようだ。
よくよく見れば欠けや硬いものとぶつかった様な跡が見て取れるし、何処かくすんだ様にも。
この人も遠方からお祭り目当てに王都までやってきたのだろうと。
そして4本全てを抜き取られた上着を受け取って、ハタキでぽふぽふ叩きながら。 ]
おう、ありがとう。頑張るよ。
[サイラスからの応援>>213にひらりと手を振って]
うむ? 何の話かのう。
[びっくりしている様子>>214にはにこりとしつつしらばっくれた]
……その、失礼してしまったお詫びと言いますか、なんと言いますか。
塩も被ったかもしれませんので宜しければ研ぎ上げぐらいはサービスさせていただきたいのですが――。
[ そもそも彼に決まった鍛冶師がいるならただただ失礼にしかならない出しゃばりでお節介にしかならないのだけれど。
それも思いつかないくらいには、テンパっているのでした。 ]
わたしらしい……?
そんなの、見てどうするんですか?
[要求>>208には、思わず瞬きをしてしまう]
……わたしの荷物の中にあると思うので、
それもメリッサに言っておきますね……。
エステル殿か、よし覚えた!!
なるほど、戦士として出場されるか…。
[彼女の礼に対し、こちらも深く一礼。
続く彼女の話には、心底心配する様子は感じられない。
それは相棒も同じ様に感じ取ったようで>>213
彼の励ましに大きく頷いた。]
何、この大会に訪れる人はごまんと居る。
エステル殿に見合った鍛冶師は必ず見つかる!!
三、四回なら多分―――…
[そんな折、相棒がとある事に気が付いた。>>214
気付かなくても良い所にはすぐ気付く、そんな男だ。彼は。]
『熟練者なのですね。
それだけの回数を戦って来たなんて。』
[誤魔化しか、本音か。
スズメが長い首を伸ばして感嘆の声を上げた。
その間に、相棒の後頭部に軽くチョップを入れて
年齢についてはこれ以上言うなとばかりに、ぐいぐいと
力を込めてみる。]
こちらもまた、空いている鍛冶師を見つけたら
訊ねてみる事にしようか。
その身から繰り出される技がどのようなものか、知りたい!
こちらは一旦、鍛冶場の方を覗いてみようかと思う。
さっきはああ言ったものの、サイラスが扱える武器を
鍛えるには、それなりの地盤の強度が欲しいものでなあ。
[これからの予定を語り、暗に何かあればそちらまでと示し。
少しばかりのお節介を口にした。**]
そう願いたいものよ。
[ギャランの言葉>>219に頷く。
既に候補は一人居る、との言葉は胸に収めておいた]
励まし、ありがたく思うぞ。
[そう礼を述べつつ。
こちらの言葉に何か思う所あるらしい雰囲気には、あえて触れずにおいた]
んぐっ!
[次の言葉を繰り出す前に、後頭部に相棒の手刀がいい感じにキまる。
そのまま頭を押さえつけられれば、ああ〜、これ以上言うなってことだよなああ〜。
おとなしく押さえつけられるまま、口はむぐぐと閉じたまま。
エステルの表情から、特に怒っているようではないと思われるのが救いか。
何せエルフだし、慣れっこかもしれないし。
とはいえ女性の海より深い心を悟ることは出来ないが**]
いやいや、大したことはないよ。
それにしばらく休業していたから、身体も鈍っておるでのう。
[感嘆している相棒竜>>220に言って立てた手を振る。
実際、エルフの時間感覚からすれば、『ほんの数回』といったところだ。
人間とは回数の重みが違うのだろう、などと思いつつ]
それはありがたいの。
ふふ、そうまで言われたら期待に答えねばなるまいよ。
[いずれライバルになるとはいえ、そのような視線は心地よいものだ]
そちらも頑張っておくれ。
全開で戦うサイラス殿が見られるのを期待しているよ。
[予定を語るギャランに、了解したという風に頷いた**]
あ、やっぱ知名度低いか。
…古い本に載ってたジャマダハルって短剣なんだけどさ。
村の鍛冶師に無理言って打って貰ってるんで、
なかなか手入れ頼みにくくてね…
[武器の状態の評価>>215を聞いて、苦笑しながら呟いて。
…なにせ、現物が無いせいで刀身と柄の繋ぎ方等を調べるのにかなり手間がかかったと聞く。
持ち込む度に小言を言われるので、どうしても手入れは頼みにくい…
そのせいで大抵酷い事になってから持ち込む事になり、
その状態に更に小言を言われると言う悪循環が出来て居たりするのだがそれを知らぬは本人のみである。
当然研ぎもよっぽどになるまでは自前なわけで…
相棒の鍛冶師が居ないと言う現状以前に、
本職に研いで貰える>>217と言う事が既にありがたかった。]
…むしろ、研ぎ代は支払いますのでぜひお願いします。
自分で研いで切れ味戻すのもそろそろ厳しかったし、
村戻ってたら御前試合に間に合わない上に小言付きなんで…
[言った後に此処に来た理由を思い出しはしたが、
研ぎが終わった後で聞けばいいかと一旦思考を後回しにした。]
『あ、かーちゃん!
あのな、あのな、さっきおっちゃんが来てな、それでな…』
[ごちんっ!]
『いたぁっ!!』
カーティー?
その前にしなきゃいけない話があるんじゃないのかい?
[なにかしら言いかけるカティに、まずは問答無用の拳骨をひとつ。
見る見るうちに目に涙がたまっていくのが分かる。でも、殴ったかーちゃんだって痛いのだ。OHANASHIはしなくてはならない]
『ちがうもん!その前にお手紙わたすんだもん!』
アンタねぇ…
それはあとで読むから。
その前に。話さなきゃいけないことが…
『んっ!!』
だからカティ…
『んーっ!!』
[目に涙を溜めたまま、なにも言わず、ぐいーっと手紙と称されたメモ帳の切れ端を差し出してくる。
こりゃダメだ。受け取るまでは話を聞きそうにない。
こういう頑固なとこはまったく、誰に似たんだか…]
…ああ、なるほど。
まったく甘やかせてくれちゃって…
[『手紙』の内容に目を落として、ため息をひとつ。
『話の前に』とカティがこだわった理由は理解できた]
それはそれとして。
[ぱたんと畳んで、手紙は脇に置く。
間に挟まっていた招待状は、一体何のつもりなんだか。
否、少なくとも招待状である以上、招待されているのは間違いないのだが。それを考えるのは、ひとまず後回しにしするとして。
…まぁ、それにしても、手紙に免じてこっぴどくしかるのは勘弁してあげることにしよう。
しゃがみこんで、カティに目線を合わせる]
だからってやったことがなかったことになるわけないだろ?
カティ。ちゃんと聞きな。
『うぅー…』
こんな手紙もらってたってことは、アンタ、叱られるのは分かってたんだろう?
つまり、まずいことやったって分かってたってことだ。
なにが悪かったか言ってごらん。
『…かーちゃんにだまって帰っちゃったことと、お風呂壊れてるって言わなかったこと…?』
半分当たりで半分外れ。
はぐれたのは仕方ないにしても、勝手に帰るのはよくなかった。反省しな。
『…ぁい』
もうひとつの方は、まずいのはそこじゃない。
いいかい?宿屋やってんのはかーちゃんで、カティじゃない。
宿屋の仕事はアタシの仕事で、カティの仕事じゃないんだ。
ウチで、『お仕事ごっこ』するのはいい。常連連中だってそのくらいは分かって付き合ってる。
でも、よそ様相手に仕事するにはまだ早いよ。
それで迷惑がかかるってのは、今回のことで分かったろ?
仕事は、せめてそういうのに責任が持てるようになってからにしな。
困るのは自分ひとりじゃないんだ。いいね?
『…ぁい。ごべんなざい…』
まったく…
[涙でぼろぼろになった顔を拭ってやって、抱え上げて頭を撫でる]
けど、人の役に立とうとしたのはいいことだよ。
理由や結果はともかく、カティがちゃんとそういうことのできる子に育ってくれて、かーちゃんは嬉しい。
次からは、分かることと分からないこと、できることとできないことをきちんと分かって、もっとうまくやること。
できるかい?
『…ぅん…』
よぉし、いい子だ。
それじゃ、お客様にお茶をお出しするのは、今のアンタにもできることだよ。
かーちゃんも一緒についてってあげるから、やって見せとくれ。
『…うんっ!』
[涙もそのままに、元気よく頷いたのを確かめて、抱き上げた腕を下ろせば、がんばって用意したのだろうお茶の一式の下へと駆けて行く。
…さっき、厨房から聞こえた不穏な音については、この際不問にしておこう、と内心にため息をついて、そのあとを追った]
−メリッサの部屋−
『メルっ! そちゃですが!』
[ノックの後に扉を押し開けると、張り切った様子のカティがそう声を上げる。
後に続いてグレダも入り、真剣な顔をしたカティが、一式揃ったお盆を下ろし、ポットからお茶を注ぐ様子を見守った。
多少危なっかしくはあったものの、問題なくお茶のしたくは整った。
こちらを窺うカティに頷いて、その頭を撫でた]
うん、ちゃんとできたね。
それじゃ、かーちゃんちょっとメリッサと話があるから、カティは先に戻って遊んでな。
『うんっ!』
[すっかり晴れやかになった顔で元気よく返事をして、ぱたぱたと部屋を後にする。
それを確かめて、改めてメリッサに向き直った]
まずは、いろいろと不手際ですまなかったね。謝らせとくれ。
[告げてぺこりと頭を下げる]
それで、話はしといてくれるってことだったんだけどさ。
ミルファークの作った竜器に興味があるんだ。見せてもらえるかい?
[そうやって、本題を切り出した**]
[ 成程、古式の武器なら知らなくても無理は無く、それ以前にうちが武器に詳しいというわけではないですし。
でも何より、彼には使う理由があるのでしょう。
有名無名は、決して其のまま優劣では無いのですから。 ]
えと、そうですねー、今仕事も押していませんし、御前試合には間違いなく間に合わせますので。
いやお代とかそういう訳には……
[ 何と言うか、塩をぶっ掛けて営業を取った状況ですね今。流石にマッチポンプにも程が在る。
これでお代を貰ったら本当にそれなので、要は最後に受け取らなければいいのだ。
今その話を続けたら泥沼になる自信がうちにはある、いやこの自信は少しも要らないけれど。 ]
[ それは兎も角本人は持ち込み辛い品だと言うけれど、元々の造りはうちが見た所とても良いものだと思うのです。
言うなればこの短剣を通して打った鍛冶師さんの心持ちが伝わってくると言いいますか。
成ればこそ、それに負けないような仕事をしなければならないと今一度、気が引き締まるのでした。
ロンディーネはその短剣が置いてあるテーブルにえらそうに居座って『頑張れ若人よ』的なオーラでうちの方を見てきます。
そこで一つ気になったのですが、でも戻ったら彼はお祭りに間に合わないと言いましたが、そうするとうちに預けると言うのも微妙な話です。
……もしかしてもしかすると、なのでしょうか? ]
[ ああ待て待て、もしかしてより先に重要なことがある。
これを忘れてどうするのだ、と。 ]
そう言えばお名前を聞いて無かったですね、教えてもらって良いですか?
[ そこで払ってブラシを掛け終わった帽子と上着を彼に手渡し返して、ズボンを掃うなら裏にどうぞ、と洗濯場のほうに案内しようとするのでした。
流石に殿方のスボンを人目に付く所で脱がせる趣味はありません、うちには、絶対に**]
竜王御前試合お手伝い ネジマキ が出て行ったらしいよ。
リーマンの言う無茶振りは、「グレタ姉さん」だと思うの。
家族縁故振りは、けっこう重いよね。
「姐さん」って意味で逃げれるから、うまく振ったなと思う。
/*
نحن أسود، ونحن ملك الوحش
هزيمة غير متوقعة لتلك الأسد ليس الأسد
や、本職に手入れしてもらうのに無料ってのも不味い気がするんだけど…
[…どうせ、塩が無くても研ぎ直しは必要だったのだ。
切欠はともかく、その辺はしっかりしておかないと駄目だろう。
いや、ただでさえ構造がめんどくさい武器の手入れを頼む事の申し訳なさもちょっとあるのは否定しないが。]
・・・あ。
そういや、名乗ってませんでしたね…
俺、ジミー・カートライトって言います。
鍛冶師さんのお名前もお聞きしていいでしょうか?
[受け取った帽子を被りなおして、上着は手に持ったままで一礼する。
そうして案内されるまま洗濯場に行って塩を落とし、
上着と一緒に着直して洗濯場から出た。]
― ホテル最上階・夜 ―
[竜王御前試合の受付を完全に済ませ、予定されていた晩餐会も終わり、リーマンはようやっとホテルの部屋へと戻った。
すでに日は完全に落ちて、夜の帳が下りている。
しかし夜こそが祭りの本番だと言わんばかりに、ホテルの最上階から、見下ろすことに出来る大通りには、まだまだ人がこれでもかと賑わっている。
リーマンは視線を下から、少し上へとずらした。
そちらには竜王の城を望むことが出来る]
竜王があそこに……。
[リーマンは、目に強い光を浮かべながら、城を睨みつける。
まるで仇を睨むかのように]
必ずやこの手で……。
[そうしてしばらくして目線を外すと、リーマンは一度脱いだスーツを着ると自分に当てられた部屋を出た。
傍らに佇んでいたミコも、それに着いて来る]
― 夜・サイフラの部屋の前 ―
サイフラ、居るな。
お前に渡すものがある。
準備が出来たら、ホテル裏手のコンテナの前まで来い。
[一方的に言うと、リーマンはその場を去ろうとして、一度足を止める]
準備と言うのは、ちゃんと動き易い格好で来い。
と言うことだからな。
[そうしてから、今度こそその場を後にする]
― 夜・ホテル裏手のコンテナ前 ―
[ホテルの裏手は大通りから幾分離れ、喧騒があまり届かない場所だった。
その薄暗い草地の上に、木製のコンテナが置かれていた。コンテナは5メートル四方はあろうかと言う大きな代物で、一面だけ横開きの扉が付けられてる。
このコンテナはリーマンが街々を移動する際に、必ず一緒に運び込ませているものだ。
そのコストはばかにならないが、しかしそれを止めることは決してしない。
いつでもどこでもリーマンは相棒竜のミコと共にこのコンテナと在るのだ]
─ メリッサの回想 ─
[湖の町の蜥蜴人には、優れた戦士が多い。
おかげで、行路沿いに現れた邪竜の被害は最小限に抑えられた。
それは喜ばしいことであったが、最初に襲われた商人の一家を助けられなかったのは、
誠に遺憾だった]
[蜥蜴人の一大居住地は、湖の町と砂漠の町だ。
その商人は、その2つを結ぶ交易ルートを行き来していたらしい]
[商人一家の唯一の生き残りだという女の子は、
責任を感じた湖の町の町長の家に引き取られることになった。
町長の一人娘であるメリッサは、同い年の女の子が来ると聞いてそれは楽しみにしていたのだが、
彼女を一目見て心底驚いた。
メリッサはこんなに醜い生き物を初めて見た]
[鱗もない。ヒレもない。
耳は大きすぎる。尻尾は毛むくじゃらだ。
……女の子は、狐人だった]
─ メリッサ ─
『どうぞ』>>231
[荷ほどきをする前に、ミルファが慌ただしく出かけてしまったので、
荷物は置きっぱなしである。
メリッサは寝台に腰掛け、細長い尾をゆらりとしながら、
興味深そうにカティがお茶を入れる様子を見ていた]
『そうね。
子供に客引きさせること自体は良くある事だけど、
看板に偽りがあるのは信頼を失うわよ』
[メリッサは淹れられたお茶を爪の長い手で持ち上げ、優雅に一口すすった]
[竜器について聞かれると>>232]
『ここにあるわ。
でも、つまらない駄作よ。
私なら、これに命を預ける気はしないわね』
[尻尾の先でつんつんと示すのは、鞘におさめられた細剣である]
[メリッサは余韻を楽しんでからお茶を置き、ふうと息をついた]
『それからこっち』>>208
[立ち上がって、
ミルファの大きな荷物の中から不慣れな手つきで取り出すのは、無骨な工具箱である。
開くと、様々な工具や鍛冶道具が出て来た]
[まずはハンマーを持ち、しかし少し考えてから戻して、
メリッサは代わりにハサミを差し出した。
紙を切る道具。手のひらより少々大きい程度のサイズの、
一見、なんということのない日用品である]
『返してね』
─ 夜・コンテナ付近 ─
[ホテルの裏手までやってきたアサドはいつも通りの恰好だった。そもそも動きやすい恰好と言われたところでアサドはこの装束しかもっていない。
少々暑苦しくみえる出で立ちも実際には通気性良く見た目ほど熱がこもらない。
いつものように長刀を背に長めの髪を夜風に揺らしてリーマンの元を訪れる]
来たぞ、お前は俺に何を見せる?
>>243
最初は爪切りにしようと思ったのだけど、
竜器の爪切りって、なんというか、なんという無駄遣いって言う気がして(まがお
― 訓練を終えて ―
うむ。よい慣らしとなったな。
[訓練所を訪れて数刻。
程よい汗と疲れに満足げな表情を浮かべながら、訓練を仕舞いにした]
さて、受付の期限が来る前に、他にも幾つか鍛冶屋を巡ってみなくてはならぬのだが。
[それに、宿の確保やら汗を流す湯浴みやら。
やりたいことは幾つか頭に浮かんで来る。
しかし、それより何より最優先に、身体が訴えて来るものがあった]
ちと、小腹が空いたのう。
[エルフは妖精のように思われることもあるが、霞を食って生きている訳ではない。
ごく当たり前の食欲を湧かせると、食べ物の匂いに惹かれるまま屋台の並ぶ一角へと向かった]
[サイフラの姿を認めると、リーマンはどこからとも無く剣を二本取り出し、]
御前試合用のお前の竜器だ。
[ちょっとした戯れに、サイフラの眉間と心臓を狙って投げつけた]
───キンッ!
[僅かな灯りを受けて長刀の一振りが夜の闇に白い弧を描く。
響いた音は一つ、地面に落ちた"モノ"は二つ。
ピタリと止められた2m近い刀の切っ先はリーマンへと向けられている。]
刃物を人に投げるのは危ない。
[一秒ほどの間をあけてから刀を鞘へと戻して二つの竜器を拾う。]
これが?ふーん。
―訓練設備―
……ふむ!!
スズメの言う通り、かなりの熟練者と見た。
現状不利な状況であるにも関わらず、そのような様子を
一切見せる事がない。
余程の時を過ごして居ないと、あの貫禄は出ないな。
[エステルと別れた後、未だ訓練設備で話をまとめていた二人。
何処かもう少し相棒が力を試すことの出来る場所がないかと
訊ねても居たのだが、なかなか見当が付かず。
結局話はエステルについての感想となった。
年齢については男も突っ込みたかった所だが、なんとなく
怖いものに思えて口をつぐんだのだった。]
いやいや、看板に偽りがあったわけじゃないさ。
ウチのうちはなにより風呂だよ。
ただ、ウチの子が、風呂が壊れてるって分かってなかったみたいでね。
きちんと分からせてやれなかったのは悪かったと思うけど。
さいわい、お宅の鍛冶師さんのおかげで復旧の目処が立ちそうなのさ。
今晩の風呂には期待しといておくれ。
[優雅に茶を呷りながらの言葉>>241にはそう返しておく。それは自信と同時に確信だ。
そう思える程度には、この宿とミルファを信用している]
ああ、ありがとう。すまないね。
[差し出された細剣>>242を手に取り、鞘を走らせる。
刀身の輝き。重量のバランス。切っ先の鋭さ。
ひとつひとつに目を走らせて、魔力を外には漏らさないよう、刀身に纏わせて循環させる]
いやいや、看板に偽りがあったわけじゃないさ。
ウチの売りはなにより風呂だよ。
ただ、ウチの子が、風呂が壊れてるって分かってなかったみたいでね。
きちんと分からせてやれなかったのは悪かったと思うけど。
さいわい、お宅の鍛冶師さんのおかげで復旧の目処が立ちそうなのさ。
今晩の風呂には期待しといておくれ。
[優雅に茶を呷りながらの言葉>>241にはそう返しておく。それは自信と同時に確信だ。
そう思える程度には、この宿とミルファを信用している]
ああ、ありがとう。すまないね。
[差し出された細剣>>242を手に取り、鞘を走らせる。
刀身の輝き。重量のバランス。切っ先の鋭さ。
ひとつひとつに目を走らせて、魔力を外には漏らさないよう、刀身に纏わせて循環させる]
ふむ。
[ひとつ、納得を示して頷く。
そうして、ひとまずはなにも言わずに細剣をメリッサに返した。続いて、差し出されたハサミを手に取り、同様の手順で品定めをする]
うん、だいたい分かったよ。ありがとう。
[言葉と共にハサミを返して。言葉を続ける]
それで、確かめておきたいんだけどさ。アンタ、竜王御前試合には出るのかい?
[サイフラが剣を拾い上げるのを見てから、リーマンはコンテナの扉に近づきながら言う]
剣の銘は『聖没(せいぼつ)』と『無至(むにいたる)』だ。
扱いに慣れておけ。
聖没は聖属性が付加された付加された剣だ。
うまく使えば、自身に加護を与え続けながら戦うことが出来るだろう。
自分で言うのもなんだが、最高と言える作品だ
だがその双剣の主軸は無至のほうだ。
[そうして、リーマンはコンテナの扉に手を掛けて、押し開く]
[アサドの故郷は竜の王国の果て、辺境に位置する。
そこではこの国とは違う言葉を話、違う風習の元で、違う価値観を以て生活を営む。
アサドの血族、アル=サイフラは"竜殺しの一族"であった。
悪しき魂が宿った邪竜を殺すのがアル=サイフラの生業である。
竜の王国の戦士とは違い、文字通り竜を殺す。
悪しき流れを断ち切るのではなく、自然の力そのものである竜を消し去るのだった。
一度腐った沼は二度と清らかになることはない。
だから悪しき魂の溜まり込む竜という器そのものを壊してしまおう。
それがアル=サイフラの存在理由であり、遠い故郷での"当たり前"であった]
[数か月前、リーマンと出会ったときアサドはわずかな路銀の為に小さな村に現れた邪竜を"殺した"。
当然アサドを待っていたのは歓喜の声ではなく、怒り狂い恐怖に怯えた呪いの言葉だった。
アサドには理解ができなかった。
凶の元たる竜を殺し、最早人々が恐れる災厄の根源は断ち切られた。
竜がいなければ邪竜も生まれない。
だが村人たちは竜の消滅に絶望の色をその顔に浮かべ村の未来を嘆いた。]
──お前は……こいつらが理解できるのか?
[まだ名も知らぬリーマンに尋ねた。彼は何と言っただろうか。
それから数か月かけてここ竜の王国の中心までやってきた。
その合間にいくつかの故郷とは違う"常識"を聞かされた。
……そして竜を殺してはならないということも。]
/*
世界観ブレイクはマジでかんべんつかぁさい
あーもう、ホントこれどうしたもんかな…
思いっきり白ログで確定された以上、覆せないよねぇ、これは…
しかし、お前もその辺りは負けていないからな!!
何も恐れず、ただ前を向いて駆け抜ければ良い!
[男が認める、相棒の良い所。
バカと言われようが、裏を返せば素直と言える。全てを
良い方向に捉え、考え、伝える。それが自分の役目であると
男は思っていた。]
さて、その為には流石に素手でとは行かない、そろそろ
本腰を入れに行くとしようか!
腕試しの場も、まぁ何処かで見つかるだろう!
[相変わらずのポジティブ思考、なかったらなかったで
その時だと相棒と二人訓練設備を後にした。]
[時に、ちょっと嫌な音を立てていた皮鎧は、後に訪れた
誰かが一度突いただけで壊れるオマケとなった。]
[コンテナの中には祭壇があり、その祭壇の中には全長3メートルほどの竜が鎖につながれて、佇んでいた。
扉が開かれても竜は目を閉じて、何の反応も示さなかった]
無至はその名の通り、無属性だ。
ただ純粋な力の塊と言っていい。
使い手の力を高め、使い手によりその能力が決まる。
[そこまで言ってから、祭壇を背にしてサイフラに告げる]
そして資格の持たない使い手がそれを持てば、扱いきれず無に飲み込まれることだろう。
[>>248 相棒の言葉にうむうむと頷く。]
身体が鈍ってるなんて、鵜呑みにゃできねえよなあ〜。
それに、すばしっこいやつや魔法で押切るような奴には
どういう戦い方をすれば良いんだか。
[男は特別すばしっこくもないし、魔力が多くもない。
いくつか方法はあるものの、]
どんな竜器持ってけばいいと思う?
[結局は「何をどう使うか」である。]
(その目だ、獅子の目だ)
[アサドは決して賢い男ではない。だがリーマンという男が自分を利用しようとして近づいてきたことを理解できないほど愚かでもない。
それでもこの男の話に乗りここまできたのはその眼が、この男が時折見せる眼の奥の炎があまりにも煌々としていたからだ。
"この男もまた獅子だ"
アサドは獣の王たる獅子の目を持つリーマン、この男の行く先を見たくなった。だからこうして今ここにいる]
おう!!
俺は、俺の力を活かしてどどーんとかますだけだ!!
[再度の励ましの言葉に、両手をパン!とはりあわせる。]
昔は頑丈な施設もあったらしいしな、案外、手入れされずに放置されてるかもしれねえし、なんとかなるだろ!!
預けっぱなしの竜器も取りにいかねえとな!
[そういって相棒とともに施設を後にする。
ちなみに、ビっとやってしまった皮鎧のその後を、サイラスが知ることはないだろう。]
/*
…なんだかなぁ。
人のロールに口出しするのはマナー違反だけど、なんかもやる。
うん、あれだ。
・ ・ ・重いよ!
もっと軽い大会と思ってたら色々重いよ!
…ま、あのキャンペーンみたく空中分解は有り得ないし、
気にすること無いとは分かってるんだけどね…
[背の得物をリーマンへと放る。何度せがまれても一度として預けなかった長刀を。]
銘は『アル=サイフラ』、この国の言葉で『神の剣』だ。
竜を殺す為に作られ代々伝わってきた、一族の名と同じ名を持つ竜器。
お前はこれと同じだけのモノを作れるか?
いや……作れ。
それまで預る。
[受け取ったばかりの双剣を手にまるで大道芸のように遊んで見せる。]
リーマン、勝つのは《俺達》だ。
/*
んー…いや、まぁ、確かに世界観との矛盾はない。それは分かるんだけどね。
それは、果たして『生命のやり取りがない、武闘大会RP村』として村に入ってきたヒトたちの求めるものと一致するかい?
何、簡単なことだ。
出来る事が少ないのであれば、出来る事を最大限に伸ばす事に
重きを置くだけだ。
法や策を敷くだけ敷いても、俺達には扱いきれんからな!
[どんな、と考える相棒に>>257ただ一言。
体躯とその強靭な膂力を生かせる武器などそう多くは無い。]
丁度預けている中に似合いの物があるよな。
あまり場所を取っても申し訳が無いから…引取りに行くか!
[師匠の知人を頼り、少し見物する間だけと言っては
相棒の為の竜器を預けてある。
何しろ彼の身に合わせたものなので、大きく場所を取る取る…。]
/*
ノーブラインは no brain です
頭無し ひでえ
相棒さんのパシオンがpassionから来てそうなので
なんとなくなぞってみた感
/*
しかし相棒さんとツイッターで相談しているから
灰に落とすことがあんまりないな、勿体無い。
大盾、槌がごすんごすんと置かれて知り合いさん可哀想。
サイラスさんの巨体に合わせた装備だから、2mは軽く
越してるよね…。家大丈夫かコレ。
― 屋台通り ―
ここいらの食事は、味が濃いのう。
[手に二、三本串を持って食べ歩きしている。
エルフは各地に暮らしているから好みに関しては一概に言えないが、一般的には素材そのものの味か、精々香草で風味付けした程度のものを好む。
対してこの辺りの、特に屋台飯は塩と香辛料をふんだんに使った料理が多いようだ。
祭りであることや、酒の肴としての意味合いが強いことも理由の一つではあるだろうが]
おや、そこにおるのは先のご夫妻。
ここで出店しておられたか。
[と、声を掛けたのは、王都へ向かう道すがら護衛をしていた夫婦だった]
この店の食べ物も、なんとも面妖な……
なんと、穀物の実を爆ざした菓子とな!
[適当な味を一カップ買い、もくもくと食べながら]
そういえば、ソレックスはどうしておるかのう。
頃合いを見て一度顔を出さねばな。
[などと独り言ちた]
─ 貸し工房 ─
[いくつもの竜の角灯が、様々な色の焔を上げる。
金属を叩く何重もの音と、濃い鉄の匂いが立ち込める
火事場は、鉄と焔のダンスホールだ]
『ミルファ君、ミルファ君ったら』
[アルゴルのちまい手でぺちぺちと叩かれて、わたしはハッとした。
あまりに立派な施設に、びっくりして立ち尽くしていたのだ]
う、な、なんでもない。
[おずおずと受付に行ったら、御前試合中は無料開放されているので、誰でも使っていいらしい。
ちなみに期間外の料金は?と聞いてみたら、目からお星様が出そうな値段を言われた]
大事に使います……。
村の設定が変更されました。
[さすが竜王のおわす町。
わざわざ素鉄から叩かなくても、すでにインゴットになったものも、いくつかあった。
これらは普通は有料だけど、試合に登録すれば減額、一回以上勝てば免除されるらしい。
わたしは鉄とチタン、それと少しだけ竜赤鉄を貰った]
大丈夫?
大丈夫??
[わたしはノートをアルゴルに見せ、2人で何度も確認しながら、
持ってきた秤で量を0.01dg(ドラゴングラム)単位まで計り、合金を作る準備をする]
『いい加減何度見ても変わらないってば。
さあ、行くよ、ミルファ君!』
待って、後もう一回!
わああ?!
[わたしの竜の角灯がピンク色の焔を吹き上げる。
わたしは合金を金床に乗せ、自作のハンマーを打ちおろした。
高くてきれいな音がした]
竜王御前試合お手伝い ネジマキ がきたらしいよ(11人目……だったかなあ?)。
竜王御前試合お手伝い ネジマキ は 余り物 になれるよう、天に祈った。
村の設定が変更されました。
だなあ!
俺、バカだから、作戦とか立てても覚えてられっかわかんねえし〜!
[>>261 あはは、とひと笑いを返し。]
引き取りにいくついでによ、ぶどうりんごの水飴買ってっていいか?
あれ好きなんだよな〜。
小さい時にさ、村の祭りでしか食べられなかったからさあ〜。覚えてっか?
[ぶどうのように鈴なりになる小粒のぶどうりんごは、酸味が強くてシャキシャキとした歯ごたえが魅力だ。そこに水飴をたっぷりとからめたお菓子は、子どもなら誰だって夢中になるだろう。]
─ メリッサ ─
『そう。
なら、期待しているわね。>>249
そろそろ脱皮の時期なの。
温浴しないと、肌が気持ち悪くて仕方ないわ』
[ハサミを受け取って、メリッサは工具箱に仕舞う。
そして、細剣は元通り、ベッドサイドに置いて]
[グレダの確認>>250を聞けば、
メリッサは声を上げて笑った]
『私達が何の為に竜王の町に来たとお思いかしら?
まさか物見遊山だとでも思って?』
[それから、笑いやめて、まっすぐにグレダを見た]
竜王御前試合お手伝い ネジマキは、おおかみ になれるよう、再び天に祈った。
『もちろん、私は出ないわ。
駄作を持って出て、負けて恥をかくような趣味はないもの。
……そして私には、工具や道具で海千山千の試合を勝ちぬける程の技術もないわ』
/*
相棒さんは豪快なものがお好きだ…すげぇの想像した。
<ぶどうりんごの水飴
あれですよね、ちんまいリンゴがごりごり付いてる
りんご飴ですよね。豪快や。
[>>260サイフラに渡された長刀に目を落とし、>>253あの時のサイフラの問いを思い出す]
― 数ヶ月前 ―
――お前はこいつらが理解できるのか?
[それに対してリーマンは答えた]
――ああ、俺には彼らも、そしてお前の言うことも理解出来る。しかしどちらが正しいのかは、俺には分からんな。だからこそ………。
[リーマンはそれに続く言葉は口にしなかった]
**
あ、うちはソレックス・セレスタって言うんです。
――それでは受けさせていただきますね、ジミーさん。
[ 改めてジミーのほうに向きなおして一度深く彼に向けて頭を下げる。
紆余曲折の飛び込みだけれど、任せて貰えるのならそれだけで自信と経験につながっていくのだから。
……まぁ、これでお祭りを見て回ることがほぼ不可能になった事だけは一抹の寂しさを覚えるけれど、まだそんな余裕を持った技術がある訳ではないので。
基本的に毎回全力投球ですからね、うち。 ]
そういえばジミーさんはこのお祭りの期間中、どこに滞在されるんですか?
[ そろそろ日も傾きかけていますし、すこしだけ気になったのでありました。
そして何かあった時の為に、聞くだけ聞いておいたほうが手違いがないだろうかと。 ]
バカではないと言うに。
お前は真っ直ぐに素直なだけだろう。
言い方を変えれば良い意味になる、言葉とは実に良いものだ。
出来れば旧い言語も覚えてみたいものだがな。
今だ解明されていない、良き言葉も埋もれているだろう。
[後半部分は相棒にとって>>267難しい話になるだろうが、
彼の励みになるのなら、本気で学んでみたくもなる。]
…ふぅん?
[目的は物見遊山でないと言い>>269、継いだ言葉で自分は試合に出ないと言う>>270。
真意を問うように首を傾げて見せたが、やっぱり止めた。腹の探りあいは性に合わない]
だったら、代わりにアタシが出よう。
いや、あの子は良い仕事してるよ。
それはアンタもわかってんだろ?
アンタが駄作って言ったのは剣だけだ。
[そして、返すように言ったのも、ハサミの方だった]
要は使いどころと使いようを分かってないのさ。アンタも、あの子も。
だったら、口で言うより見せたほうが早い。
[そして、それを。力を示すならば、竜王御前試合ほど適した場所はほかにない。
動機としては不純だろうが、確かな力を持った鍛冶師とその相棒を腐らせておくのはいかにも惜しい。ダメならダメで、いずれ竜王が止めに入るだろう。
ならば、やれるだけのことはしておきたい]
どうだい?条件があるなら呑もうじゃないか。
おおっ?
まだぶどうりんごの水飴があるのか!!それは懐かしい!
それはそうだよな、あんなに美味いものが時の流れで
消えてしまうような事になるなど有り得ん!!
村の祭りでもそうそう出ていなかったものな、本当に
小さな頃に食べた記憶しか無い。
結構な値段がしたものだから、親も渋っていたなあ。
勿論賛成だ、立ち寄ろう!!
[振り返る互いの幼い頃。
そんな時から二人は一緒で、やはり関わる形も今と同じ。
落ち込み、励まし、互いに笑い暮らして現在。
途中から一匹が増えたが、基本は変わらず。
これからもこの愉快な関係が続くと良いなと男は思い、
フラフラとぶどうりんごの水飴屋へと立ち寄るのだった。]
─ 貸し工房 ─
[真っ赤に熱された合金が、均一な音になるまでひたすらに伸ばして折りたたんでを繰り返す。
最後に細長く伸ばした。
そして、その細長い合金を、持ち込んだ長い鉄の棒にぐるぐる巻きつけていく。
柔らかい内に、金バサミで鉄の棒にそって切れ込みを入れた]
[そうすると出来上がるのは……たくさんの合金の輪っかだ]
んっ……。
[汗をぬぐう。
これはチェーンの部分]
……よし。
[続けてかかるのは、本体の金属栓だ。
亀裂に食い込むように、先は尖った形。
ちょっと引っ張ったくらいでは抜けないように返しを着けて、
でも、必要な時にちゃんと抜けるように、角度を着ける]
[ピンクの焔はきらきらと燃え上がり、
ただの金属に、大自然の力を込めて行く]
……ありがとう、アル。
たぶん出来たと思う。
後は仕上げだけ。
[竜の角灯を閉じ、わたしは焔をおとした]
─ メリッサ ─
[メリッサは瞳孔の細い爬虫類の目で、じっと女将>>274を見る]
『私は、もっと私にあう鍛冶師を探しに来たのよね。
だから、貴女が試合に出るつもりで鍛冶師を探していて、
ミルファが丁度いいと思ったのなら、それは別に構わない』
[足を組み変えて]
『でも、それで貴女に何の得があるのかしら?』
[条件、という言葉には、髪を払って笑い]
『私と勝負しましょう。
私はこの細剣。貴女はそのハサミで。
どうかしら?』
/*
カーキ色和訳結果:砂色、枯れ草色、土埃色
少なくとも宿の名前にして良い色じゃ無かったんで、
名前からは排除されました。
・・・色のイメージのせいで宿の内容が残念になったけど。
おい。
[双剣を弄ぶ手を止めてリーマンをしっかりと見据え、重大な事柄を告げる]
── 俺、両刃は扱ったことない。**
ボールチェーンにしようと思ったら、
案外作り方が難しかった(中空の金属の玉を作り、先端にふくらみがある金属の棒でつなぐ)のと、
耐荷重が低いらしくて断念。
鉄分銅とかも普通の鎖なので、
もう鎖でいっかーとなった。
ま、それならそれで構わないさ。
アタシがアンタをブッ倒して、あの子の相棒の座を奪った。
そういうことならあの子の落ち度にゃならないだろ?
[多少の当ては外れたが、やることには大差ない>>278>>279。
肩をすくめて確かめる]
得かどうかなんて知ったこっちゃないね。
アタシはあの子を気に入ったし、ウチの娘にちょっとくらいはかっこいいとこ見せてやりたい。
ほかに理由は必要かい?
[問いかける形はとったが、返答に意味はないだろう]
ああ、もちろんさ。その条件で構わないよ。
っていっても、さすがにここで暴れられるのも困る。
広い場所に行くなら街の訓練場だけど、どうする?
負ける恥をさらしたくないなら城壁の外にでも行くかい?
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