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ー二日目 深夜 交戦地区A(帝国同盟寄りのある地点)
あぁぁ…あんのク……ッ!
[それ以上はよせと仲間に苦笑いしながら窘められて、アルフは苦虫を噛み潰したような顔をした。
停戦協定の交渉は無事終了した。
しかし、帝国同盟の作戦負けからの停戦協定。あからさまに口には出さないが、連合国側の交渉人は普段の何倍も強気だった。
アルフは仕事柄そういう人間とあたるのは慣れていたが、今回はどうにもダメだった。交渉人の一人の顔が、父の面差しに似ていたからだろうか。]
…ともかく、これで仕事はやりつくしたわよね。
戻ろうか。
[アルフは同僚たちと帰途を急ぐ。
せめてこの停戦が少しでも長く続けばいいと思いながら──**]
[期待なんて、抱くだけ無駄だ。そう、思うのに。
幸せを願ってしまう。
エリィゼが思い悩まずにいられるように。自分と同じく女神を憎み日々奔走する仲間が思いを遂げられるように。……もう元通りになれないと分かっているのに、心の片隅から消えようとしない孤児院の面々の顔は打ち消しながら。
かつて女神に与えられていた日常を愛していたからこそ、それが失われた後の憤りは深く。
グレンには、話し合いや女神像を取り戻す事のみで再び平穏を得られるとは思えなかった。
盲目的な信仰やパワーゲームでの利用対象となっているハルモニアは、確かに上辺の慈悲を与えはするだろう。しかしそれは、五年前のように突如として奪われうるものなのだから]
痛え痛えうるせーよ
言っても治んねーから。黙れ。
[ 中庭に向かう途中、撤退してきた兵の治療を任され
ブレイクタイムはお預け。
思ったよりも多い負傷兵。
応援に行った救護班もほぼほぼ全滅していた。
おかげで長い間ニコチンが摂取できていない。
そして痛いと喚く負傷兵。 ]
うるせぇっつってんだろうが。
黙って待ってろ。
じゃねぇと治療しねぇぞ。
[ おかげでオネェは完全な男と成り果てた。
人手も足りないせいで、
簡単な治療しか施せないことには
悔しさのようなものを感じながら。 ]
[ 元々、漢方は祖母から教わっていたが、
医療は完全に独学だった。
「 孤児院の皆のため 」。
ツリガネが偽善という人のため。
でも今や、孤児院のためではなく
帝国同盟のためのものとなってしまい。 ]
……バカみたい
[ 今の自分を心で嘲笑い、
治療を淡々とこなしていく。 ]
ー昨日・連合ー
[話し始めたセシルの声に耳を傾ける。>>70こんな所でする話じゃないよなぁなんて周りの鮮やかな景色を見て思いながら。
戦死ではない無関係の霊魂。あの毎日上がってくる二階級昇進の人々の中の一人。]
挙動不審、ねぇ…
下手な鼠が紛れ込んだかなぁ
[隊の配置や物資の保管場所、兵の数が把握されると面倒だ。後で長にも報告しなければならないだろう。
その前に、情報を得た者の処理が大切だろうか。自分が始末すると言うクロロに頷く。>>73]
うん、そうしよう
どうせ拷問にかけたって大した情報なんて持ってないだろうしねぇ
[捨て駒だったりするのだろうか、可哀想に。]
――女神像は、なぜ消えた。
そして、どこに……?
[調査し、時にはそれらしい偽情報をあちらこちらへ流し流され。
それでもなお女神という名の悪魔が見つからない理由は、行く末は何でどこなのか。
権威として得たかった何者かが奪った?
――なら名乗り出ないのはなぜか。
女神像自体に秘められた魔法か何かの影響?
――やっぱり悪魔じゃねえか。
疑問は尽きず、さりとて深く追求するには知識が足りなかった。今後の活動や対策について話し合いながら、考えを巡らせる。
女神像がこの世のどこかにあるならば、力を尽くして打ち砕いてみせよう。邪魔なもの、女神にすがるものを除くためなら血にも汚泥にも塗れよう。
それが、数年かけて辿り着いたグレンにとっての後悔の少ない道だった]
[鏡がきらり、と煌めけば此方に一気に重力の荷重がかかる。
が、それも一瞬。ひゅう、と口笛を吹けばその重量は霧散する。
重力分野は自分の領域。対策は出来ている。
……ふと、幼い頃に感じた重圧――ミツルの事を思い出しながら、
頭からその顔を掻き消した。]
……ハッ、何が可笑しい?
滅びるのは他国だ。帝国が全てを支配し、罪深きは反逆者!!
…そう、罰を受けるのはお前だよ。
[復讐、というワードを聞けば少し怪訝に思いながらも。
嘲る様に、嗤う。可笑しくなった――と言われては不快感を覚えながらも、其れに反比例して口角を吊上げて。
確かに、可笑しいのかもしれない。
けれど、自分は狂気に逃げようとして、それでも他人と同じである事に縋っているのだった。それに、今の彼には帝国しか無くて――]
[涙を流す彼女>>72を、ただ無感動に見つめる。
悲しいだろう。苦しいだろう。もっともっと、嘆いて痛みに泣けばいい。
何が女神だ、何が慈しむ心だ。
所詮はどこまで行っても人間なのだから、そんなものありはしないだろうと嘲笑う。]
そう。
自分の信じる存在が戦争を起こし、そのせいで多くの命が失われているのに。愚かね。
[司教がその事実から目を背けていたのかは知らないが。
女神ハルモニア。すべての母とされるそれは、今やどう好意的に捉えても悪魔としか思えない。
同胞の中には邪神と揶揄する者もいた。悪なる存在を信じる者に、慈悲の心などあるわけがないとエリィゼは思っている。]
……帝国だけは、許さない。
お前らがいたからっ、あの子は―――!
[死んだんだ、と。自分と同じ泣き虫仲間だった少女の顔が思い浮かぶ。
膨れ上がる魔力と熱気に気付き、これは幾らなんでも分が悪い。彼の意識が逸れた>>83のに気付けば、これ幸いとばかりに二人から離れる。
―去り際に、忌々しげな声で言葉を残して。]
私は一生帝国を、帝国に味方する人間を許さない。
お前らはあの子を――ティナを殺した。私から奪い続けた。
これは復讐。
今度は私が、お前らから全てを奪う番。
[夜空は変わらず黒くて。
いっそ闇に溶けてしまえたらと願いながら、組織の拠点へと帰るのだった*]
ー夕方・中庭ー
[一人、夕日を眺めていた]
……。
[今まで感じたことのない憎しみ。こんなことではダメだというのは頭ではわかる。しかし、感情が抑えられない。数本木を消し飛ばしてしまったような気がする。]
女神様が…きっと平穏をまた……。
[消える前は、戦争などなかったのだ。誰かが"隠して"しまった。それならばーーー]
ー昨日、連合の庭ー
[コトブキからの指示を貰い、実行するのがいつがいいかと思えば…セシルの情報によると、丁度今夜が、情報を流す日らしい]
はい。では、今夜に。
[任務の指示まで早かったなあ…多分、コトブキは上から僕が今までしてたこと聞いてただろうし、そりゃそうか。と、何か忘れていたことに気づく。]
あ。すみません…形式的ですが、挨拶をしておかないとですよね。この度、暗殺員として配属になりました。表では雑用として登録されてますが…えっと、まあ。そこはご存知の通りかと。
[順序が逆だろ!と心の中で突っ込みつつ、上官の前だというのに、笑みが零れる。
このまま何もなければ、花を眺めたあと、二人と一緒に軍内へと帰るのだろう。もしかしたら、ミツル>>55が起きるかもしれない。]
―2d朝・回想/3年前―
[昨日、コトブキとクロロへの報告を終え眠りについた翌日の朝のことだ。
停戦調停についてが耳に入った。向うからの申し出である以上、此方の有利な条件には運ぶのだろう。停戦をして互いに力をつけて、戦争が始まって。
それまでの間にまた帝国の情報も仕入れておくべきだし、此方の情報もある程度は流しておく必要から、また派遣されるかもしれない。
周囲で囁く馴染んだ霊魂たちの話しを聞くともなく聞きながら、]
……お兄ちゃん。
[ぽつりと呼んでも彼の霊魂だけはあの日から応えてくれることはない。]
ー2d 深夜 連合国・???ー
この魔力は…アレクシスか…
戦っているのは誰だ?
[ミツルは帝国同盟国の方角から重力魔法の波動を感じた。
アレクシスの他に二つの魔力を感じたが、誰だか詳しくは分からない。
アレクシスを助けに行きたかったミツルだが、今からでは間に合うはずもなく…
ただ、アレクシスの無事を祈ることしか出来なかった**]
[5年前、女神像が消えて戦争が始まって。
私は魔法が使えず兄もまだ徴集を逃れて孤児院に残っていた。
そうして3年程前のある日、近くの町にシエラと兄と3人で用事で訪れた。
そこは帝国の兵が物資の補給をしている町でどこか物々しい雰囲気があった。]
――…あれ、これ何の音?
[町の周囲で何かどよめきのようなモノが起こった。今なら分かる、戦争の足音。
町の人々が走りだし、兵が武器を抜き魔法の気配が充満して。
兄が私の手を引いて、シエラと並んで町を走っただろうか。
そこからの記憶は酷く曖昧で。
どこもかしこも武器の打ちあう音と人が刺される音で満ちていて。一瞬竦んだ時には目の前に狙いが逸れたのか此方へと振るわれる剣があって。兄とシエラの声がした気がする。
次の記憶は目の前の連合国兵が水の槍に貫かれている姿。走る足音。「お兄ちゃん!!!」と誰かが叫んで、赤く染まった兄の姿。兄に刺さった剣の先には連合国の兵がいた。]
―2d夜/完全独立組織拠点地―
[近くに居た兵士にグレンの居場所を聞き、走ってそこに向かっていく。
彼が自室にいても、他の場所にいても。久しぶりに会える嬉しさでノックをしている余裕は無かっただろう。]
グレン兄様!
ただいま戻りました!
[勢いのままに抱き着いてしまうかもしれないが、彼がストップをかければすぐさま止まるだろう。
ノックについて咎められたら謝罪して、どちらにせよすぐさま報告に入るはずだ。]
司教と隊長を1人ずつ殺して、現在の帝国と連合軍の状況を纏めた資料を持って帰って来ました。
確認をお願いします。
[いつも定期的に送っていた紙と何ら変わりはない報告書を手渡し、そう告げる。
両国は現在交戦地区Aでの戦争を停戦していること、帝国は物資と兵士の不足が深刻で連合国に奪われた要所の奪還はほぼ不可能に近い事など。]
『sammelt sich!』
[此方とシエラに向かう炎の辺りを一旦囲む様に無重力へ。重力のない場所から逃げる大気を続けてかかる重力の位置を操作する呪文を唱えてはそれを加速させて、炎を無酸素状態で消してから>>84逃げるエリィゼに気付いて舌打ちをする。其れからさっきと同じ魔法を唱えれば、シエラに身動きが取れなくなる程度の加減した圧を加える。]
[何処か、それに安堵を感じる様な自分が嫌だった。
残る、忌々しげな声に吐き出すのは感情のない声。]
…俺らが居たから?…何言ってんだよ。
……帝国が殺さなくても戦争がある限り簡単に命は奪われんだ。
―――結局それに引っ掻き回されてる時点で、俺らと同じさ。
[そう闇夜にぽつり、と零した声は彼女には聞こえただろうか。
重力魔法は強力でこそあれ、消費魔力もそれに比例して。
少し疲弊感を覚えながら、シエルに視線を向ければ彼女はどうだったろうか。気絶をしているならば一旦遺体はそのままに彼女を回収して医務室に連れ、報告をしにいこうとするだろう]
ー2d夜連合軍廊下にてー
[思ったより(殺しの)仕事がないんだなあと、物資の軍内移送をしていたときのこと。廊下で兵同士が会話しているのを聞いた。]
「停戦協定だってよ」
「戦わなくて済むようになれば一番だが、女神様がまだ相手の国にあるかもしれないんだろ?」
「どうなのさ、それ」
[…停戦?ほんとに?ここまでいがみあってきた国が何故そんな話に。勿論クロロは争いがなくなるのを望んではいたが。]
ーそれって、もしかしなくてもただの時間稼ぎじゃないのか。
[ざわりと、嫌な予感がした。]
−2d午前中―
[報告を受け何より驚いたことは、隊長の死よりもその犯人。
「帝国に復讐を。」彼女の部屋から見つかった手紙。
そこに込められた思いを推し量ることもできず、ただ虚しさを感じていた。
一緒に暮らしていた家族同然の人たちが、目に見えない所で歪んでいく。自分は変わらずにいようと思っていた。
しかし少なからず仕えていた隊長の死にも、かつての友の裏切りにも涙が流れることはない。]
…私が一番歪んでいるのかもしれませんね。
[そう呟いた口元は、笑っていた。]
―2d昼/自室―
[隊長の死後の自分の処遇がどうなるのか、その連絡を待っていた。トントンと戸が叩かれ、扉を開くとあまり見慣れぬ兵士が一人。
ただ手紙を渡して立ち去って行く。]
うーん、想像以上に雑に扱われていますね。
[苦笑気味に手紙に目を通す。]
「ツリガネを隊長代理に命ず。
部下数名を連れ、交渉が行われる地区A付近の斥候。
及び外交部帰還まで隠密に護衛せよ。」
こんな大事なことを手紙で命令ですか。
よっぽど忙しいんですかね。
[与えられた仕事をこなすだけ。
そそくさと準備をすると、外交部よりも先に地区Aへと出発する。]
―回想/3年前―
[>>90まだ孤児院にいた頃、セシルとマオの兄妹と連れ立って買い物に出掛けたことがあった。珍しい取り合わせだったが、どういう経緯だったかは覚えていない。研究所に通うようになって久しく、子供だけでの外出は始め楽しく思えた。
今となっては悔やまれる。街は戦場になり、三人は巻き込まれた。彼方此方に逃げ惑う人々に翻弄される。妹を守るため、最初で最後マオが魔法を使うのを見た。彼は僕たちを庇って倒れた。連合軍の凶刃の前に……。]
……マオ‼︎………ッセシル、立て‼︎
(無理だ……僕に治癒魔法は使えない。助けられない……とにかく、セシルを安全な所に…‼︎)
[彼の柔らかい微笑が脳裏に過る。そのイメージを振り切って、セシルの腕を引っ張る。彼を助けられないなら、せめてセシルだけでも守らなければ。きっと彼の望むことだと信じて、彼女に呼びかける。その間も、攻撃を防ぐために炎の膜を展開させる。]
ー回想・一時間ほど前ー
ー早急に。直ちに。急務だ。
[そう、捲し立てられた。コトブキよりさらに上。軍上層部から急に呼び出された。
ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら。思ったとおり。嫌な予感だ。]
「こちらとしては、少しでも早く女神像を奴らの手から奪い返したいのだ。停戦なんて合わせてやる必要はない。
ただ…単に断るだけでは、つまらないだろう?」
[どうやら、協定を結べたと喜び帰る外交官を殺し、対立状態を悪化させるのが狙いらしい。軍内には、敵外交官が死んだのは、敵国の自作自演であり、我が国に攻め入る隙を作るためであると発表するとのこと]
…はい。了解、しました。
[反発する気は起きなかった。自分が行かなくても、誰かがやるのだろう。戦争が続くのは事実。
軍の外に出てフードをしっかり被ると、剣を抜いた。
足元に磁場を発生させ、一気に加速した。]
―2d夜/完全独立組織拠点地・自室>>92―
[今の段階で自分が抱えている情報は伝え、思考も一旦落ち着いてきた。
帰還命令を出したエリィゼはまだ帰っていない。彼女が無事でないはずがないと無意識に考えている自分に気付き、信頼を油断に変えてしまわないよう、戒め始めたちょうどその頃]
[ばたーん!]
うおっ……!?
エリィゼ!
[勢いよく帰還したエリィゼを受け止め、一瞬呆気に取られたように目を丸くした]
バッカお前、扉は静かに開けろよ磨り減るだろ…。
――お帰り。よく戻ってきた。
[妙なところを咎めつつ、戦闘による疲労に気付けたなら不器用に労って髪を撫で。ふっと口許を緩めた。
椅子に座るよう言って報告書を歩き回りながら読み込み、報告に納得したように一つ頷く]
[何と無く、嫌な予感がする。怖い。自分のいる空間を切り取り、外界のすべてを遮断する。]
…ツーちゃん…?
[なぜか、彼女のことが頭に浮かんだ。]
ご苦労だったな、帝国の連中に混じって動くのは骨が折れたろう。
ん……A地区で要所占拠に成功していたんだな。
連合国が使える戦闘員を集めているらしいのも確認してるし、やつらも本格的に動き出してるってわけだ。
[直接ミツルやクロロが本部へ向っているのを見た事を伝える。
特にクロロに関しては、何気なく、元気そうだった事や随分強くなったように見えた事を付け加えて]
そうだな…停戦している状況に漬け込んで、隙を突くか。
愚か者同士で争わせて、責は帝国にでもおっ被せてやればいいだろう。
どうせ形ばっかり協定結んだってすぐ破棄しやがるんだから、こちらの仕掛けとバレようがバレまいが大差ないだろうよ。
[地図上のA地区の要所を指し示しながら「戻って早々だが、お前の魔法で何か仕掛けられるか?」と問いかけた]
ー本日昼・長執務室ー
[あの後どうしたっけなぁと昨日のことを思い出す。なんとなーく自己紹介のようなものをして、眠っていたミツルを起こして。「ちゅーしたら起きる?」なんてふざけたことを言ったかもしれない。因みに実行した/してない+表+。]
は?停戦?
[いつもの如くだらだらと仕事をしていると長に呼ばれた。うわ面倒と思いながら(実際口にしたかもしれないが)部屋に向かえば、停戦協定を結んだと告げられる。]
「そう、停戦。女神は向こうがまだ持っているかもしれないけれど、お手々繋いで仲良くしましょうって、そういう協定を結んだんだ」
[にこやかに言われた言葉にわかりやすく顔を歪める。これじゃあ戦争には期待出来そうに無い。自分はまた書類整理に逆戻りだ。
長は手を組みそこに顎を乗せる。つまらなさそうな自分に、先よりも低い声で言う。]
「大人しく、従うと思うかい」
……まっさかぁ、そんなとこに務めた覚えはないですねぇ
[戦いが始まるのだろうか。もしかしたら、戦場に出る機会があるかもしれない。
わくわくと踊る胸を隠そうともせずに、にこにこしながらその後幾つか話をしただろうか。]
ー回想・孤児院の庭ー
[洗濯物を干しているツリガネに歩み寄る。]
あら、いつもいつも偉いわねぇ
ふふ、私も手伝っていいかしら?
[そう言って、洗濯物を干すのを数枚手伝う。]
たまにこうしてやるのも、清々しいわね…
[ニコリと微笑む。その時、彼女は照れたように笑っていたっけか。]
ツーちゃんは、いいお嫁さんになれると思うわっ
[心からそう思った。だって、こんなにも優しくて、強くて、何でもできる子だったから。千早に色々相談をしてくれた。信頼されて嬉しかった。]
―回想/3年前―
[>>98研究所へ通うようになったシエラを羨ましく思う気持ちも、久しぶりの外出で引っ込み。楽しい物だったのだろう。
戦場に巻き込まれ。あの水の槍が兄の物だったことは後から理解できた。
もっと小さい時に見た兄の綺麗な手から生み出される水は、あんな恐ろしい物ではなかった気がする。そうもちろん赤い色でもなくて、なんだろうこの赤い水は。目の前の兄の指の本数が足りないのは何で?
いつのまにかへたりこんだ私の腕をシエラが引っ張った。]
――だって、シエラ、お兄ちゃん が……[炎の膜が視界の隅に入る]そう、そうだ、シエラの魔法なら助けられるでしょ!!私と違ってシエラなら!、、シエラ、
お兄ちゃんは、
[お兄ちゃんは小さい時、あの家にも孤児院にもこんな役に立たない私なのに1人にしなかった。役立たずの私が、また役立たずで、]
お兄ちゃん、
お兄ちゃん、
離して!
お兄ちゃん 置いて行くわけない!!!!
[兄が、なのか、兄を、なのか。
その瞬間、何かの箍が外れる音がした。
目に見えるほどに周囲を渦巻く、シエラの持つ熱の魔力とは逆の白く冷たい靄。
それに触れた周りの死体が起き出し暴れ出し兵士たちからも混乱の悲鳴が上がった。
――そうして、目の前で立ちあがったマオの姿。
その兄の姿を見て、彼女もまた立ちあがった。]
―2d夜・23〜0時頃/交戦地区A―
[ばちっ、ばちっ、と音を鳴らしながら飛ぶように、指示された場所へと向かう。途中で自国の外交官集団とすれ違ったが、一瞬過ぎて気づかれなかったのは幸いだった。
交戦地区に着き、息を殺して教会の外に潜むと、外交官と思わしき人物が中から出てきた。そのままその一行が完全に背を向けるのを確認して中を覗くと、中には3人の人影が。]
殺害命令が出てるのは外交官と、隊長代理。
優先度は隊長代理の方が上、か…。
[両方殺せたら殺してこいと言われている。ただ、今はその名前が指すものがあの人達でないことを強く願うばかりだ。]
ー隊長代理ツリガネ、外交官アルフ…別人、だといいな。
[そう思いながら。クロロは素早く教会に入り、扉のそばにいた二人の兵を斬り伏せた。
もう一人は少し離れたところにいたが、斬った際の電撃で、後ろで何かが起こったことに気づくだろう。]
[いい答えは与えられないけど、正面から受け止めてくれた。千早にはあまり中のいい友達というものがいなかった。その雰囲気のせいだろうか。誰とでも話すが、友達とはいえない。エリィゼや、アレクシスに、ミツル。そして、ツリガネとだけはよく話せた。]
ツーちゃん、もし生まれ変われるなら…何になりたい?
[その問いの答え。覚えてはいないけれど、彼女らしい回答だったとおもう。]
私はね…生まれ変わったらーー
[膨れ上がる熱源は、もはや生み出した自分にさえ操ることはできなかった。>>93暴走を止めようとするアレクに、申し訳なく思う。力の暴走に耐えきれず地面に崩れ落ちる。視界の端でエリィゼが見えた。
彼女も女神に囚われているのだろうか。帝国を憎む心は、即ち戦争を憎んでいるのだろうか。暴走の影響か、声が出ない。ただ静かに彼女の言葉を聞く。……ティナ。それが彼女の失った世界の一部か。>>84>>85
重力によって地面に縫い付けられると、自然と意識が遠くなる。自分の所為で彼女に逃亡を許してしまった。アレクが罰されるようなことに、ならなければいいのだが……。]
……ごめん………あり、がと……
[アレク…と名前を呼ぶ声が、彼に届いたかはわからない。この時を最後に記憶が途切れた。]
[磨り減ると妙なところを咎めたグレン>>100にきょとりと目を瞬かせる。髪を撫でられれば、嬉しそうに笑った。
言われたとおりに椅子に座ると、歩き回る姿を見つめ。
不備がなかったことを確認すればほっと息をつく。]
いえ、これも目的の為ですから。
最初こそ嫌悪はあれど、日が経てば慣れてきましたし。
[それでもハルモニア崇拝だけは受け入れられなかった。
一応従順なフリをするために稀に教会へ行ったりもしたがどれもこれも吐き気を催すものばかり。]
クーちゃん、元気なんですね……良かった…!
[伝えられたことの内容は、彼が自分を気遣ってくれたのだろう。長い間知り得なかったクロロの情報もあって、顔をほころばせて喜んだ。
しかしそれも、今後の方針の話になれば鳴りを潜める。]
そうですね。協定を結んで停戦しても、連合軍にとっては絶好のチャンス……忠実に守られるとは思いません。
[そう言うと、問いかけにこくりと頷きを返し]
勿論です、兄様。
帝国が奪われた要所に忍び込み、魔法で造りだした爆弾を仕掛けます。
連合国側には帝国の足掻きに、帝国側には連合国の裏切りのように見えるように仕組めるかと。
[爆発させることで、両国どちらにも損害は降りかかるだろう。
如何でしょうか?と問いかけるように首を傾げ、指示を仰いだ。]
―回想・3年前―
[セシルの悲痛な声>>105に返す言葉が見つからない。多少の切り傷なら……あるいは焼いて止血することも出来たかもしれない。でも今回は。彼女の必死な様子に、胸を締め付けられる。]
できないんだ、セシル。せめて君だけでも助からなきゃ、お願いだから…!
[焦りを感じて彼女を連れて行こうとした瞬間、周囲の空気が変わる>>106。一面の靄が炎の内外に立ち上る。咄嗟に魔法を解いたのは、見たこともないはずのその現象が、彼女によるものだという奇妙な確信があったからだった。動き出す死体には流石に寒気を感じたが、彼女の初めての魔法発動を静かに見守ろうと思った。]
ーああ。やっぱり、ツリガネだったんだ…
[こちらに気づいたツリガネ>>112の顔を見て、昔の友人本人であったことを認識したが、クロロの手は止まらなかった。]
ー僕がここで殺さなくても、きっと誰かに…
[それならいっそ僕の手で、と、ツリガネに近づこうとしたが、足が動かない。そういえばツリガネは土魔法の使い手だったなあとたいして焦る様子もなく。]
ごめんね。ツリガネ。
任務がなければ、ゆっくり話したかったのだけれど。
[そう言って、剣先をツリガネに向けると、一気に魔力をこめた。
剣から発された電気は…びりり、という爆発音にも似た雷鳴と共に、ツリガネに襲いかかった。
[ざわりと木々が揺らめく。異様な空気。バチバチと、何かが爆ぜる音。]
──なにかしら。
[アルフは不穏な空気を感じ立ち止まる。同僚がどうした、と聞いてくるので、彼に書類の入った鞄を託した。]
あんたこれ持って 早めに戻っててくれる?
[おまえ、何を、と言う彼。小さな子供を諭すようにして、アルフは言う]
…なーんか やな予感すんのよ…
ちょっと さっきの教会見てくるわ!
「おいっ!アレフ!」
[男は教会へ走って行くアレフを引きとめようとして、雷の音に気づく。それに臆し、また任務を全うするために、彼は外交文章を抱えて走る他ない。
彼が無事国に辿り着けたならば、今回の交渉について上部に報告するだろう]
[一方のアルフは、機関銃を持って教会へ戻った。内部を見たならば、彼は惨状を目の当たりにして、息を飲むだろう**]
―回想・3年前―
[>>113あなたを見上げて、立ちあがらぬままにだだをこねた。]
何で出来ないの!?シエラ、だってシエラの魔法なら、私もお兄ちゃんも助けて、
[そんなうわごとが途切れ、兄の死した姿とこの状況への感情が爆発した直後。
周囲の空気が代わる。あなたが炎を解いたかわりに解放されたかのように一面の靄が辺りを満たす。靄の向うで動き出した死体が陣営構わず兵士たちを襲う様は、出来の悪いホラー小説のようだっただろうか。死者が出るたびに増える彼女たち3人を守るような死体の柵も出来ていた。]
――ほら、シエラ!置いてっちゃだめだよ。お兄ちゃんはすごいんだもの。
[立ちあがって、兄を見上げて嬉しげな声。妹の頭を撫でた兄の死体が、シエラと妹を見比べて外へと視線を向けた。]
外に逃げようって。
[行こう、とあなたの手を今度は逆に取る。混乱の最中、先導する兄の後を追い、外へと逃れて行っただろうか。
安全な場所まで辿りつけば、また兄の姿は死体へと崩れて。それを今度は静かに見下ろした。]
[セシルの姿は、見えただろうか。
少し大人びたが、見間違えるはずがない。
彼女は他の霊魂と会話をしているようだった]
セシル…!
[聲は、彼女に届かない。
酷く寂しげに見えた面影。
撫でようと伸ばした指先が、届くはずもなく]
……気にするな。休んでろ。
[>>109ごめん、と謝る彼女に掛けた言葉は、彼女が気絶する前に届いていただろうか。意識を失くした彼女を背負えば、一先ず軍の拠点へと向かう。処分を受けるだろうか。何せ、取り逃したのは初めてではあるが彼女は此方の損害を幾分か出した上に更に情報を持ち去ったのだ。
恐らく女神を嫌ってた節からは独立組織に所属しているのだろう。
はあ、とこれから待ち受ける事に溜息を零し。やはり情けや過去に未練を持ってはいけないのだ――此処で不要と判断されないためには。]
(ここでしか、居場所が無いんだ。
……俺に利用価値がある以上は、帝国は何も言わないはず――)
(どうせ、昔の皆も――、
他に誰も、俺なんて、受け入れてくれる事なんてないんだ)
[ツリガネが死んだことで、足に絡んできていた泥がただの土へと変わる。]
ーこれは、きっとアルフも本人だろうなぁ。
[足を抜き、そんなことを思いつつ。
もうここから遠く離れていってしまったなら、アルフを追いかけなくてもいいかな。外交官なら、自国に戻れば死なないだろうと、国に帰ってツリガネの件だけ報告しようと。]
[そう、考えていたら、外から走ってくるような音。
教会入り口に姿を表し、中を見て息を飲むその姿は]
アルフ、来ちゃったんだね。
来てしまったからには、見逃せないな。
[クロロはそう呟くと、アルフに斬りかかりに行った。
反射的に機関銃で応戦される。避けたり刀で弾いたりしつつ、距離を詰める。アルフが何か叫んでるが機関銃と自分の電気の音で聞こえない。]
ーああ。僕は、いつから、人を殺すのに躊躇いがなくなったんだろう。いつから…最初から?かつての仲間さえも、いつか訪れるかもしれない平和のために…?
『――そう、お前は だから』
『誰も彼も――皆お前から離れてく』
(昔から。追い詰める様に囁く声は――一体誰のものか)
(聞きたくない、とばかりに顔を歪めた。)
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