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はっ――いい返事だ。
こんな地獄で、逃げずに戦うことを選んだなら。
生業が木こりであれなんであれ、貴様は一人前の戦士だ。
[歯を剥き、口の端を上げて]
……ようこそ戦場へ、マッカラー。
生憎だが、戦の作法を一から十まで教えてやる余裕はなさそうだがね。
─ 洋館兼地下施設・? ─
[ 光の粒子が一点に集まり、人の姿をかたどる。
毛足長い絨毯の上に倒れ、固まりかけた血が絨毯に染み込む。
寒い、ように。
横向きで胎児のように身体を丸めた。]
では――真実とやらを探しに行こうではないか。
[抜いた剣で、一方向を指して]
……戻れるかは判らんが、
何も知らずに死ぬよりは、余程にいい。
ですね〜。あれはちょっと、倒せるとかそういう次元じゃないですね〜。
まぁ私は粉々にならないとは思いますけど〜。
[だからといって守れる訳ではなく。
自分ひとりが粉々にならなかったとして、今度はストーカーをなんとかしておかなければその時点で詰みである]
ん?そうなんですか〜?
…もう、そんな悲観的にならないでくださいよ〜。
あいつもそいつもさくっとやっちゃえばいいんですよ〜。
[口先だけで笑うマッカラーに笑みを向けた。
誰かと離れないで欲しいと言われ、頷く。
それとなーく、ヴァルターの方により消えている化け物の方を警戒してみるが、一向に姿を現す様子はなかった。
出て来ない事にまた気味の悪さを感じていたが、目下最大の難題だったでかぶつも後ろを見ている間にすさまじい速さで消えてしまったらしく。
それもそれで気味が悪いと、マッカラーとヴァルターが話してる間も出てこない理由を考えていた。
が、マッカラーのかっこいい宣言(>>23)が聞こえたので]
きゃー、かっこいー。
そうですよねぇ、そうじゃなくっちゃ。
[そういって自分も研究所に一緒に行く旨を伝えて。
現在地を知る為にも、地図を貸す事を要求した]
[ 闇の中…夢を見る…交わした約束…戦争からきっと戻ると……交わした言葉……死なないと…忘れないと……伝えた言葉。]
ディキ、 リ、 ア。
[ まだ、名前は覚えてる。
まだ、顔も覚えてる。
でも、この想いも、心も全て擦り切れてしまった時、
その時はきっと、 顔も、 名前も、 何もかも 。
手から零れ落ち還らないのだと…… 何処か 予感していた ……。]
はーい。
[地図を受け取ると、浮き上がり、地図と見える建物とを交互に見ながら現在地の特定を始める。
しばらくして、多分の言葉と共に大体の現在地を指し示すだろう**]
……君はどうするね?
[と、視線をミナワに向けて]
ま――借りがあるからな。
共に来るなら、私の力が及ぶ範囲で守る。それは約束する。
そうでなければ、次にいつ会えるか判らん。
私の持ち物は、この剣以外はなんでも譲ろう。
[と、そう告げた**]
[ベルリヒッターの傍まで駆け寄ってその小さな身体を抱きしめた。
震えながらもベルリヒッターは私の頬をぺろりと舐めた。私の目の縁に溜っていた涙がスーッと頬を辿って零れ落ちた。その涙もベルリヒッターは舌で拭ってくれただろうか。
ベルリヒッターを両腕で抱え上げようとする。ベルリヒッターの血で手や服が汚れようが構いはしなかった。どうせ、・・・ヴァレリーの血で真っ赤に染まっていたのだから。
傷ついた身体を抱えてまたも廊下を走り出した。]
[溢れる涙を拭う余裕は無かった。
廊下を走って、廊下を走って、とある一室に逃げ込んだ。中にゾンビが居ないか確かめると部屋の中に入って急いで扉を閉める。
ずるずると扉にもたれながら崩れ落ちた。尻餅をついいて腕の中のベルリヒッターの様子をそっと窺う。 ]
ベルリヒッター、ベルリヒッター。
[百獣の王をベースとしたゾンビが鋭くて大きな爪で襲ったせいでベルリヒッターの背中には大きな傷が出来てる。
私はベルリヒッターの名前を涙ぐんだ声で何度も呼んだ。]
痛いよね、痛いよね。
[そんなこと聞くまでもなかった、痛いに決まってる。
私はシェルターから持ってきた荷物から救急スプレーと包帯を取り出してそれでベルリヒッターの怪我を手当しようとする。]
[ 後方にある故郷の星を守る為に戦争へ行った。
故郷を友を守りたいだけだった。確かにそれは叶えられはしただろう。だけど、あるのは想像以上にクソッタレな状況だった。
心の価値も、人間の価値も、そこには無い。
求められるのは、無の価値であり、歯車としての価値、(使えるようになるまでは)代用品であり兵器としての価値だ。
否、それは当たり前では…あるだろう…。]
[ それだけなら、まだ良かった。
自分の命も仲間の命の価値も見えなくなるまでは。
戦争では、「統合」と呼ばれる特殊な接続状態が維持された。まるで自分の思考の様に仲間の声が聞こえ存在を感じられる。その状況下では、結びつきは密接に、更には友軍の視界を使っての作戦行動が可能となる。それは、本当の意味でのSilent Legionと言っても良いだろう。その引き換えに、仲間の死もまた同調を深めれば自らの死の様に感じられるが。
死は、自らを千切られるに等しい。
そして……血肉湧き立つ戦いなど、そこにはない。生存の為の競争でありながらも、そこには「人間性」は必要とはされない世界だ。
腕が吹き飛べば別の腕が、足が吹き飛べば別の足が、兵士が欠ければ次の兵士が、埋め合わされる。
同じように、
感情による愚かな行動は思考から剥奪され、都合良いものばかりが人工的に積まれる。]
[ この世界に在る生物兵器と何が違うのか。シルビアの話を聞いて以後>>0:157>>0:164、彼の根深い所で引っ掛かり、更にB.O.Wと遭遇した事により、問いを感じていた。
B.O.W。知能を持ち、集団的に襲いかかり、敵を殺す存在。
動く屍達のように捕食こそしないものの、再生能力があり、首の骨が折れようとも死なず、致命的な形で身体が引き裂かれない限りは、死んだ方がマシと思える状態でも蘇生すること(彼の世界でも一般的ではない)。仲間と連携して敵を殺すこと。
肉体改造の結果とはいえ。
この世界の生命研究は失敗に終わっているとしても、
やはり、その目的とする所は同じに感じていた。
それは、 …兵器としての価値… だ。]
[ 戦争で薄れゆく人間としての実感。
人間という確かな感覚が欲しかった。ちゃんとした心があるのだと、敵を殺すだけの化け物になんかなっていないのだという、確かな実感がほしかった。
痛い。
悲しい。
苦しい。
そんな感情でも良い。
でも、それだけではなく、
楽しい。
嬉しい。
あの、笑顔。
この世界に居る時だけでも良いから。
また戦争で忘れてしまうとしても、
…人間でいたかった… 人間でいたいと少しでも思ってしまった …]
/* アロル君は強火力過ぎるので地上降板とも言います()どうして俺はこんなにSF過ぎるのを連れて来てしまったんだ!(壁ダン) 対ウロボロスとかなら映えたろうに。
とりあえずこれで、屍共の同類みたいな感じで狼役ぽい話に出来たのではないか、と。あとは、門番か…。門番した方が良いのかな。メインコンピュータで洗脳も有りだったのでないかな。と今更。その場合は、電子的標的用光点無しで、…いやそれも駄目だ。マイクロ波ビームで皆死ぬ。 */
─ 研究所・3F ─
[おおかた、押し掛けてきたゾンビの殲滅は終わった。
あとは、再び後発班を地下への施設へ誘導すれば良い。
最後に何気なく扉の一つを蹴破れば、意外な人物の姿。]
! ……………。
へえ…… 誰かと思えば。
クリノス副所長、お久しぶりですね。
とっくに逃げ出したものだと……私達を見捨てて。
[白髪の男性の恐怖にひきつった表情に対し、
女は、変わらぬにこやかな笑みで挨拶した。]
どうしました? そんな顔をして。
私は幽霊でもゾンビでもありませんよ。
感染? ……ええ、確かに感染しましたね。
あの時、屍達からアリアを庇って……ほら。
[そう言って、するすると腕の包帯を外す。
殆ど塞がっているが、赤い爪痕が見えるだろう。]
殺されたブライアン博士も嘆いているでしょうね。
自分の研究が、金儲けや人殺しの為に悪用されて。
ついには、娘のアリアまであんな目に。
……色々、調べさせていただきましたよ?
[女は眼鏡の縁を摘みながら、男性に語りだす。]
貴方達が「星の知恵派」と関係がある事も。
政府から多額の報酬を受け取っている事もね。
15年前の戦争中。博士の助手だった貴方達が、
再生医療に利用される筈だったこの研究を政府に漏らし、
応用すれば生物兵器を開発できると、そそのかした。
[不意を突いて、副所長はハンドガンを取り出し、
女の頭を打ち抜こうと引き金を引く。
だが、次の瞬間。素早く女は額に手を翳して。
握った掌を開けば、放たれた弾丸が其処にあった。]
………無駄ですよ。
確かにあの日、私はウィルスに感染した。
でもねぇ、ゾンビにならなかったんですよ。
それどころかウィルスは私に力を与えてくれた。
……その時、「ああ、選ばれたんだ」と思いましたね。
貴方達のような人間を滅ぼす使命を授けられた。
[そう言って、女は男性のピストルを握り潰す。]
[……「何が欲しい。金か? ワクチンか?」
男の問いかけに、女は静かに首を横に振る。]
いいえ、そんなものに興味はありません。
お金持ちと権力者が独占するワクチンなんて。
……そうやって、貴方たちはまた、
罪のない弱者を切り捨て、生き残る。
……もっと良いものが、もうすぐ完成します。
私の遺伝子をベースに創りだした新薬、ARK(アーク)。
投与した人間を、ウィルスに完全適合できる体質に変える。
[女の視線の先には、古びた洋館があった。]
あと必要なのは、媒体となるもう一人の適合者の細胞。
完成すれば、人類は「進化」する事ができる……
これは災厄では有りません……「淘汰」です。
今までの人類は、ここで滅びゆく運命にある。
欲望が刻まれた遺伝子は、全て絶やさねばならない。
[女の眼は、再び狂気の黄金色に見開かれる。]
私は選ばれた。終末を生き延びるノアなのです。
ウィルスに適応し、「進化」を遂げた者だけが、
荒れ果てた大地に新世界を創る事ができる……
[女はもはや、人間ではなかった。
ウィルスにより「進化」した、新たなる種。
世界の変革を【狂信】する、人類の審判者。]
投票を委任します。
白兵戦用アンドロイド ナビは、他称木こり マッカラー に投票を委任しました。
ああ、貴方は殺しませんよ。
……少なくとも、私は。
貴方の血で白衣を汚したくない。
[そう言うと、女は副所長を軽々と持ち上げ。]
貴方は、自分の作りだした兵器で自滅するのが良い。
そうですね……「あの花」の養分なんてお似合いですよ?
[そう言うと、女は窓を開け放ち、放り投げる。
宙を舞う男は、断末魔の悲鳴を上げて。
屋敷の離れにある温室の屋根を突き破り、落ちていった。**]
/*
貴方ですかー私の希望を奪ったのはー。
旧人類を滅亡させる・・・ご主人樣方の希望は分かったとは言え私はどう動けば良いのでしょう。
私は悪の親玉やりたかったんですけど。()
── >>3:80>>3:93と>>14の間 ──
それと、これは餞別よ。
一応【洋館】要所に転送はしておいたけれど。
[救急スプレーを光に覆われ始めたアロールへ投げておく。
塗込めば細胞補填となるゼリー状物質、再生ゲルの入った再生チューブも、【洋館】で探せば見つかるだろう。
こちらは救急スプレーよりも効果は高いだろうか。]
…………。
あとこれは、
少女に出逢ったら射ち込みなさい。
[ハンコ注射に似た注射器を二本放り投げた。
うち片方は薬剤を注入するのではなく、皮膚表面にデータを射ち込むタイプに見える。]
予備の【転送装置】で貴方を転送するけれど、
その【転送装置】をどう使うかは貴方に任せたわ。
使い方は、自ずと知れるでしょう。
ー ベリニの胸の中 ー
[抱かれて大人しく身を任せる。血に染まっていく彼女を見て自分はもうダメなんだとふと考えた。]
キャ…ン…
[か細く痛みを訴える。
背中から流れる痛みと流れる血の感覚が死への恐怖と掻き立てる。
でもベリニの心臓の音はすごく心地よく聴こえてきた。]
[やがて手当を受けると声に鳴らない激痛が全身に走る。]
[痛みを堪えながらも何度も何度も頬を舐めた。]
[小さな小さな私のお友達。出会って間もないけれど、シェルターから此処まで共に危険を乗り越えて来た仲間だ。
ベルリヒッターの手当をしてる合間も私の涙は止まる事がなかった。ぼろぼろと零れ落ちてる涙。はらはらとベルリヒッターの身体に落ちる。
慰めているのか、ベルリヒッターは痛みを耐えながら舌を伸ばし私の頬を何度も何度も舐めた。
優しいこの子を失いたく無い。でも、ヴァレリーさんも私を庇って・・・死んじゃった。]
もう、やだよぉ。なんで、こうなっちゃったの・・・ぉ?
ひぃ・・・っく、ベルリヒッター、しなないで・・・。
[私の口から零れ出るのは弱音と嗚咽。
小さな嗚咽は段々と大きくなって、私はまるで赤ん坊の様に「わああああん」と声を出して泣いた。]
……か弱い子供ねぇ。
[まあ、とりあえず、否定はしないでおいたが]
……それもそうだが。
一応、食料や水くらいは持ち合わせているぞ。
[私物云々は、肩を竦めて]
[一案としては、あの機械状の蜘蛛の中>>3:74にはレディのコピーを入れ、レディにも送信したファイルとる予定だった。
そのプランが無くなった以上、代わりのものは必要となる。]
貴方にそれを使った理由を告げることはないでしょう。
……私の指示通りに動いて貰うわ。
でなければ【死】は回避出来ない。
もっとも【殺そう】とも思ってはいるのだけれど。
[謎めいた言葉を呟き。]
猫をも殺す好奇心を愛でる趣味はあってもね。
…………。
[アロールが消えた後]
生体兵器を造れたら、
あれで操作出来ると愉しいと思ったのでしょうね。
[ベージュの髪をふぁさりと風に流す。
蜘蛛状の機械は起動していた赤い光は何らかの信号を送る時には鼓動の様に赤く拍動するだろう。]
私なら、あんなものは使わずに、
無意識領域野における洗脳を施した方が、
確実性が高く、解除性も低いと思うわ。
貴方の特述コードのようにね?
[微笑み、右手を耳飾りに宛てた。*]
[ベリニからポタポタ流れ落ちる涙が首を伝う。生暖かい。ゆっくり起き上がるとよろよろと歩き出して部屋の隅でしっかり立っている洋式の桐箪笥からハンカチを咥えてまたベリニの元に帰った。]
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