1133 私立霧晴高等学校4th〜失われる物語〜
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2年生 ティナ
― 一方その頃 ―
わぁ…高い………
[シニードと一旦別れたあと、向かった先はブルジュカリファ。摩天楼が立ち並ぶドバイにおいて、一際目立つ建物である。９０度首を曲げても頂上が見えない建物なんて、初めてでただただ目を丸くする。と、客引きと思われるおっちゃんが寄ってきて、何やら、話しかけてくる]
あの、えと…
[なんて言っているかまったくわからない。見かねた客引きが、ジェスチャーで説明してくれる]
あそこ、登ったら、これ、あげる…？
[頂上を登ったら、記念品をくれるという。]
うーん、それなら…
オッケーイ！あそこ、登るけぇね！
[同じくジェスチャーでビルの頂上をさし、同意の意思を伝える]
2年生 ティナ
………参加料とられるんだ。
[しっかり参加料を払わされて、登頂スタート。528(828)m登るあいだに9(100)の体力を消費。]
【独】 2年生 ティナ
なにこの体力おばけ
2年生 ティナ
[順調に階段を駆け上がる。あっという間にビル部分の８割を登り終える。息一つ切らしていない。]
こんなの、神社の石段に比べれば余裕じゃけんね。
[野球部の練習に付き合って、一緒に近くの神社の石段上りをしているティナにとっては、それほど苦にならないようだ。その調子でどんどん登る。残り３００m。体力残り９１．191(310)m登るあいだに28(101)の体力を消耗]
2年生 ティナ
[残り１０９m。体力は６３。ビル部分の屋上に到達し、命綱をつけて、尖塔をよじ登る。階段は楽勝だったが、流石にこれはきつく、ちょっと疲れがたまってきた。
92(119)m登るあいだに38(73)の体力を消耗]
2年生 ティナ
[残り１７m、体力は２５。]
…あと少し。
[いよいよ頂上が見えてくる。軽い体をいかして、ここまで登ってこれたが、さすがに握力に限界が近づく。
4(27)m登るあいだに18(35)の体力を消耗]
2年生 ティナ
[残り１３m。体力は７。手が止まる。腕と肩に乳酸がたまり、ほとんど動かなくなってしまった。最後の力を振り絞り、腕を動かそうとする
1(23)m登り、3(17)消耗]
2年生 ティナ
[残り１２m。体力は４。もう手で支えているのがやっとという状況。地上では、客引きの人が道行く人を呼び止め、状況を説明している。応援の声が上がるが、ここまでは聞こえない。
19(22)m登り、5(14)消耗]
2年生 ティナ
[最後の力を振り絞り、腕を動かす。そしてついに…]
…ついた。
[それだけしゃべるのが精一杯。用意されていたヘリコプターに、スタッフに抱えられて乗り込み、地上へ戻る。
客引きはびっくりした表情。興奮して何かしゃべっている]
はぁ…はぁ…
[声すら耳に入ってこない。用意された酸素を吸引しながら、地面に倒れ込んで暫く休む。記念品はこの中から選べるようだ]
１．金のブレスレット
２．金のイヤリング
３．レバノンスイーツ詰め合わせ
４．砂漠の砂が入った小瓶
５．ブルジュカリファもなか
６．武瑠需 刈府亜とプリントされたＴシャツ
[朦朧とした意識の中1(6)を選択した]
海外組 ニコル
[スークの客引きのひとりが、どやどやと同僚に話しかけている]
「やべーよ！あのブルジュカリファを徒歩で登り切った奴がいたんだぜ！
しかもそれ、10歳くらいの子供で、ジャパニーズなんだってよ！！」
「そいつはクレイジーだな…魔物かなにかなんじゃないか？」
「信じてないだろ！ほんとうなんだ！」
…………いっつそーくれいじー
[横で聞こえてきたので、ぽつりと漏らした]
英国紳士 キリク
[ニコルが聞いた客引きの騒ぎ声を同じく聞きつけ]
…ＫＵＮＯＩＣＨＩならこのくらい造作もないということなのか。
[つくづく日本人は不思議だな、そう思ったとか]
海外組 ニコル
[日本語について聞かれて、少し考えてから]
日常会話には問題ない、と思っていたんだけど。
すでに今回ふたつも知らない日本語に遭遇してるんだ。
さすがのボクも自信なくしちゃうよ。
[やんわり、知らないことなど対したことではないというように]
気にすることないさ、もうボクらは友達だろ？
君ならすぐに、ジャパニーズとも親友になれるさ！
へえ、そうなんだ…
それならなおさら心強いね！
[先生との話を聞くと興味深げに頷いて。
肝心のジャパニーズは大丈夫だろうかと思いはする]
軽音楽部（兼写真部） ミナオ
[シャワーを浴びてから、また外へ出る。
待ち合わせの時間はまだ後のようだ]
……ん？
[塔を眺めていたら、「頂上まで登ったら記念品あげるよ」というイベントが。
面白そうなので参加してみることに]
２年生 イズミ
うー……
[でも、と言いかけてやめて唸った。
お礼をいって氷を受け取って、額に当てる]
気持ちいい…
[ぴたぴたと氷嚢を顔に当てつつ目を伏せ]
……ここどこ？
米国人 メリル
そうなの？
やっぱり日本語難しいのね。
[もう少し真面目に勉強しとけば良かったかな、とは思いつつ]
ふふ、そうね。
アタシたちはfriendだわ。
[くす、と笑んで。
並んでいるキリクとニコルに軽くハグをしようと]
モスクからのカフェ、ね。
あ、少しだけ待ってて、ピアス買ってくるわ！
[ニコルが参加するのを耳にして、楽しげに。
さきほど見たピアスにやはり心ひかれたので、移動する前に、と交渉スタート**]
軽音楽部（兼写真部） ミナオ
[残り階段305、残りHP11]
……ぐっ……
[途中で少しつまづいたのが堪えた。
登った階段:241(305)
消費した体力:1(11)]
美術部 クラット
いちおう水も用意したから、必要そうだったらまた言ってね。
[ここどこ、と聞かれて地図を少し見る]
えっと、3(3)階の医務室なんだけど……
軽音楽部（兼写真部） ミナオ
[残り64m。体力10]
ふう……
[ふと、外の景色を見てみる。
思わず息を飲むほどの高さだが、ここまで来たので登るしかない
登った階段:32(64)
消費した体力:9(10)]
【独】 2年生 ティナ
もっとわかりやすくデモンストレーションすべきだったかな。
ちょっと反省。
軽音楽部（兼写真部） ミナオ
あら、登ってたらこんな時間に……
[急いでホテルに戻った。キリクとの待ち合わせの時刻にはなんとか間に合うだろう]
【独】 ２年生 イズミ
私は一体何を…
２年生 イズミ
…………ぁ
[受け止められて、しばらく固まっていた。あやうくそのままじっとしていようかと頭をよぎった自分に動揺してしまい]
………大丈夫！！、よ！！
[真っ赤になって主張し、手を離した]
……荷物持ちするでしょ？
丁度市場が近いし、ティナたち呼ぶわ。
[テンパってそういって、ティナとアンナへ居場所を連絡したのだった*]
【独】 2年生 ティナ
おおう…
胃もたれがひどい。
2年生 ティナ
[休んで体力も少し戻り、歩きだす。夏は好きな季節で、暑さはあまり苦にしないはずだったが]
…じりじりする。
[体調が万全なら気にならなかっただろうが、カラカラの空気から発せられる熱に、少々参っている。イズミからのメールを確認すれば、「わかった。すぐ行くね」と返信して、合流するためにショッピングモールへ向かっていった。左腕に金のブレスレットをつけて]
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