治療中 スーは、チョコをかじって、牛乳を飲んだ。久しぶりに物を食べた気がした。

伝説の英雄 ガラハッドは、牛乳王 ペコの無垢な眼差しに、気づかないふりをしながら思う。この瞳の輝きを護るのが、剣士たる者の使命なのだ、と。

治療中 スーは、川で傷口を洗い、包帯をかえて、戻ってきた。

治療中 スーは、女形 ミズキが居ない事を確認して、こっそりと馬小屋へ入った。

治療中 スーは、眠りやすい飼葉の山は避け、見つかりにくそうな物陰で、マントを被ってうずくまった。

領主の末娘 エリィゼは、治療中 スーが馬小屋に入っていくのを偶然見つけ、そっと中を覗き込んだ。

見習い ミレイユは、風呂場から出てきた。

領主の末娘 エリィゼは、治療中 スーを起こさないように、そっと毛布をかけてあげた。

伝説の英雄 ガラハッドは、再び目の前の平和な光景に目を細めた。戦いに明け暮れてきた彼が護りたかったのは、やはりこの光景なのだ。

女形 ミズキは、領主の末娘 エリィゼが毛布をかけているのを確認して、その場を後にした。

領主の末娘 エリィゼは、伝説の英雄 ガラハッドが笑っているのをなんとなく見ている。

女形 ミズキは、伝説の英雄 ガラハッドに驚いた。

見習い ミレイユは、伝説の英雄 ガラハッドを胡散臭そうに見つめている。

伝説の英雄 ガラハッドは、領主の末娘 エリィゼの純真な眼差しを、あえて受けながしながら思う。この瞳の輝きを護るのが、騎士たる者のつとめなのだ、と。

牛乳王 ペコは、ツヤツヤになって戻ってきた。

事典編纂中 ノエミは、伝説の英雄 ガラハッドの男性ホルモンが多すぎるのが原因だと思い当たった。

牛乳王 ペコは、ミルクの匂いをぷんぷんさせている。