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[ポラリスはどう答えただろうか。青年は心の中で不甲斐ない自分を笑った。]
僕は、これから館に行く。少し、確かめたい事もあるし……もしかしたら、まだ会ってない"こちら側"のひとと、会えるかもしれないしね。
マリーベルのこと、よろしく。……日が暮れても帰ってこなかったら、そんときは僕が迎えに行くからさ、マリーベルのこと。
[そう言ってふたりに手を振り、館への道を歩き出す。先ほどまでの笑みは既に無く、心無しか早い歩調で歩いていった。]
[それに…と付け加えられたところに首を振った。]
ううん。
俺は、ポラリス先生のことを信じてた。
けど、それも最初からじゃないよ。
ヒューゴさんの話にまで遡るかな。最初にこの館に集まった日。
俺は……今、もしその日を振り返るなら違うことを思うけれど。あの時は、ヒューゴさんは怪しいと思うのが普通だと思ってた。
ううん、俺の感覚では普通、かな。
ポラリス先生が、どうして見抜こうとしたかに共感したのが始まり。でも、そこで共感があるってことは、ヒューゴさんのことは怪しいっていうのは残ったままでね。
直接ヒューゴさんと話して、人間的な人だと思うまではポラリス先生が偽者の目は考えてたよ。
あと…。そのことを考える一方で、俺はアラザンさんのことを、マガイモノだと信じてた。
アラザンさんが、本物の見抜く者なら…。
俺は、間違ってる。間違えてる。
だから…きっと。何か、ちゃんと語りかけてくれるだろうと、信じてた。
アラザンさんが……。俺に、俺を信じろと言ってくれたのは……。
嘘だとは、思えなかった。
うん、ヨームならそう言うと思ってた。
[タクミを信じるのをやめない。
宣告するヨームに、普段のよう笑いかける]
だから、そうし続けるといいよ。
その結果がどうなるのかを、僕が目にすることはないだろうけれど。
――君の絶望を愉しみにしてる。
[虚偽か、それとも予言か。口にして、目を細めた]
平気だっつーならまぁ、行ってみるか……。
[と、進み始めるとすぐに。]
…………トーマ。マリーベル。
よお、トーマ。……うん。お前を社に送ったその夜に。
はは。ちょーっと目立ちすぎちゃったかな―?なんて。
[口では軽く言ってみるが、友人を閉じ込めた時のことがいまだに頭から離れない。トーマ。それに、マリーベル。しかも二人とも人間だった。]
[>>92を聞けばゆっくりと頷く]
ああ。確信は持てていなかった。
ただ、アラザンが倒れた時のおまえの態度に違和感を感じた。
だから広場で会った時に聞いたんだ。何を思ったのかと。
確信はその時だな。
悪いな。あたしにはそういう気持ちはねえからよ。
な、ならあと一人は誰だ。
あたしに教えてくれないか?
[ないと解っていながらくすくすと笑うが、すぐに笑うのをやめて、アルカに近づくと手を伸ばして頭をなでてやる]
あたしは人に…特に男に触れるなんて御免こうむりたい。
だが、がんばったおまえへのご褒美だ。
/*
あーくとあるかがなかまなのはちがうきがするー。
あーくとたくみがなかまなのはちがうきがするー。
じゃあ、だれなのだよ?
/*
地上熱いっすね!!! フェネちゃん! 僕更新時間まもってなかったからエピでふるぼっこ覚悟だけど!フェネちゃんクール!
この手になら呑まれても良い。
つないだこの手で黒い夢に落ちると言うなら
ぼくはそれを受け入れよう。
それが村ごと 飲み込むとしても。
……何となく思う、けれど。
俺、トーマさんとクラットのこと、どちらも外していたから。きっと、マガイモノからはミスリードをする人としても見られていた気はするけれどね…。
[と言って、ため息をつき。
アルカさんの微笑みを>>86見た。そして、その"主義主張"のことを詳しく言う。]
それをどうしてそう思ったか、というと。
ヒューゴさんが眠らされたのに、ベンさんが眠らされていたからだよ。
ポラリス先生を眠らせる意図なら、ベンさんが眠るんじゃない。ポラリス先生を狙うはずだったんだ。
ベンさんは、クルイビトの可能性はあった。
しかしフェネさんが眠らされなかった。
フェネさんは、トーマさんを夢の社に閉じ込める決断を下していた。
ここから考えられるのは、マガイビトはポラリス先生を疑う側にいる、ということだよ。
あるいは、ポラリス先生を疑う側に……人間がいるから、そうした可能性はあると思う。
…アルカさんは、そうしそうだよね。
>>+95
―??年前―
…………。
[眼が覚めると、見慣れない場所だった。視線の真上に二人の子供の顔があった]
『モチヅキさーん!へんなひと、おきたよー』『おきたよー』
[そう言ってバタバタとかけていく音が聴こえる。
しばらく待っていると、男の声がした]
『タマ、ハナ。へんな人じゃないだろう。まあ確かに見慣れない服装だがよ…。
……やあ、調子はどうだい?俺はモチヅキと言う。あんたは?』
………。
[そう言いながら、男の顔が視界に入る。
しばし沈黙していると、"憶えていないのか?"と問われ、ひとまず頷いた]
『そっかぁ…あんた、村の門の近くでぶっ倒れてたんだよ。この近くに人が来るのなんざ珍しいから理由が気になってたんだが…。行商でもねぇみてぇだな…。
ああ、言うのが遅れたな。俺は菓子屋やってんだ。』
[モチヅキと言う名の男は、そうにかっと笑った]
あのねフェネちゃん、いくら君にでもそれを教えるわけないじゃない……!
[あと一人は誰か。
率直すぎる問いに、慌てふためいて声を上げた]
フェネちゃんだって、僕が答えるとは思ってないでしょ?
だったら、そんな時間のムダ――
[人差し指を立てて、説教のポーズを取ったところで。
頭を撫でるフェネの手に、目を見開く]
フェネちゃ、ちょっと……。
[動揺と悔恨が、同時に押し寄せて心を乱す。
彼女のことが好きだった。
だから、こうしてもらうことは嬉しい。けれど、哀しい]
屋敷のメイド リーリは、旅商人 アルカ を投票先に選びました。
教えてくれないのか…残念。
アルカなら教えてくれると思っていたのにな。
あたしの事を心配してくれた、おまえなら……。
[寂しそうな表情を浮かべて微笑む]
けど、無理は言えないな……。
さよならアルカ。
いや、一緒に眠るのかもな。
今日は、アルカを閉じ込める。
あと一人、しっかり考えろ。
あともう一度言う。
あたしはアークを人だと思う。
それをしっかり気に留めておいてくれ。
……駄目だよ、フェネちゃん。
僕は――、夢の社に入るつもりなんてないんだから。
[湿った声で言って、手を押し出した。
彼女を突き飛ばすべく……ッ!
瞳によぎる罪悪感を、目をつむって押し殺す]
それじゃ皆、動かないでねー!
[そうしてから、写真でも撮る風に、朗らかに制止の声を掛けた。
――次に開いて正面に向けた瞳は紅い。
アラザンのそれがそうだったように
右手を盾のように、宙にかざす]
僕はこの手で触れたものを、眠らせる事ができる。
全員を道連れにするのは流石に無理だけれど、一人ぐらいは道連れにできちゃうと思うよー!
[告げるのは、脅迫だ]
屋敷のメイド リーリは、跡取り ヨーム を能力(襲う)の対象に選びました。
>>+103
―??年前―
『菓子の材料を探しに外に出たらあんたがいた、ってわけだ。でも何も憶えてないんじゃな…。
…これも何かの縁かもしれねえ。思い出すまで、俺の店を手伝う気はないかい。』
[モチヅキと言う名の店主が頭を掻きながらそう提案する。都合がいいだろうと頷くと、よしきた、と店内に案内される]
[店内を見渡すと、様々な菓子と作成するための器具が並んでいる。
見渡しながらふと机に眼をやると、菓子の材料が置いてある小皿があった。その中にきらきらと銀色に光るものを見つけ、手に取る]
『――ん?ああ、それは菓子の材料で、アラザンってんだ。キラキラ光って綺麗だろ?
…そういやあんた、名前も憶えていないんだよな…。じゃー思い出すまでアラザンって呼ぶか!』
アラザン………。
[それが、ヒトとして―まずは菓子屋の跡継ぎとして、与えられた名だった]
/*
フェネは誰をまがいものだと思っているのか。
アークはまがいものだと思うけれどなw
これアラザンCOなければ、やっぱ赤ストレートで勝てていたのではとも思う。どうなんだろう。
……教えられないよ、そりゃあね。
フェネちゃんの事は好きだけれど、僕にだって義理がある。
アラザンを切り捨てて、生き延びたんだ。
それに見合う責務は負わないと。
[一緒に眠るのかもな。
フェネの言葉に、目を伏せる。
きっとそうなるだろう、とどこかで予感がしているから]
……そうだね。
さよなら、フェネちゃん。
なんて言うか、本当に調子を崩されっぱなしだったなぁ。
僕さ、本当はケジメを付けて自殺するつもりだった。
黙って夢の社に閉じ込められるのなんて、ごめんだと思ってた。
でも――
[彼女の寂しそうな笑みを見たら、もう馬鹿みたいな暴走を起こす気にもなれない。
ため息をついて、肩を落とす]
[アルカさんがくれたお菓子、美味しかったな。また食べたいな。
でも、お菓子を作ってくれるアラザンさんもまがいものだった。
踊らされてるのかな、僕。
もしかしたら、カップケーキをくれたリーリさんも……?]
あ、そうなんだ……!
僕としてはそのほうが嬉しいよ……!
リーリちゃん、色々ごめんね。
今まで有難う、楽しかった。
――さよなら。
アルカさんが、2人目…でしたか。
[目を閉じて思い返すのは…眠りに就く前の夜。送って行って貰ったあの日の夜。一方的にでも他愛のない会話が尽きぬ様振舞っていたその姿]
まぁ、いいか。……よくないけど。
ばいばい、ってことになるのかな。
行商の途中で本物と入れ替わっちゃったのかな、
そんなことないんだけどさ、アルカさんはずっとアルカさんだったし。
ありがと、でもさよならなのです、アルカさん。
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