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[一度口を開いて、また閉じる。
先程までの強い光は弱まって、下を向いて言葉が落ちていないか探しているようだった。
口の開閉を何度か繰り返した後、ようやく声を発する。]
ハンスさんは……?
[何がとも、何をとも言わなかった。
答えの形は本人にしか分からないから、全て委ねようとして。
不安の色を滲ませて、顔を見上げる。]
悪い未来と良い未来を。
・・・・・・。
その、・・・俺は・・・
[こんな目をした相手に何を言えばいい。
無理とも出来ないとも言えはしない。
未来に行き着く先が同じなら、せめて。]
・・・。
[いや、今すぐそんな選択を取りたくない。]
そう、ですか。
[ハンスがゆっくりと言葉を紡ぐ間、じぃっと待っていた。]
私、背中を押すとは言いましたけど、急かすつもりはないんです。
ゆっくり、ゆっくりいきましょうね。
[本当は詳しく聞きたい気持ちもあった。
けれど、今はその時ではない気がして。
言葉の通り、ゆっくりと背中を撫でた。]
……傍に、いますから。
[恥ずかしそうに囁いた言葉は、届いただろうか。]
俺はメルダースなんだと実感出来た。
悪い話じゃない。
[微かな皮肉を混ぜて微笑もうとした。]
これで前向きに生きていける。
・・・きっと。
[苦痛を呑み込み微笑もうとした。
しかし、それも背中を撫でられるまでだった。]
・・・。
[泣き出しそうな顔になるが涙は出なかった。]
……。
[黙って、ただ背を撫で続けた。
今かける言葉は、何もないように思えて。]
ハンスさん。
[言葉よりも、思いが伝わればいいと。
静かに、名前を呼んだ。]
私こそ、一緒にいてくださってありがとうございます。
[ハンスの言葉>>640にふわり。自然と笑みが浮かぶ。]
私はそれだけで、すごく幸せなんです。
[これまで使わなかった、使えなかった言葉が当たり前のように出てきた。
そのことに驚いて目を見開くと、嬉しそうに目を細める。]
・・・。
[暖かなものがあった。
決して苦くはない込み上げるものがあった。]
メルヴィ。
[幸せと返事し返す代わりに、
万感をこめてメルヴィを抱きしめようとする。
抱きしめれば、逆に切なさは募り、
腕の中の確かな暖かさに想いを寄せる。]
[ぎゅう、と抱き締められれば、幸せいっぱいの笑みを浮かべて頬を寄せる。]
大好きです、ハンスさん。
[寂しかったら泣くだろう。
悲しいときも泣いてしまう。
幸せすぎるときはどうしたらいいのだろう。
嬉しさと切なさといろいろなものが入り混じった感情に、胸が締め付けられるようだった。]
傍にいます。
ずっと、ずっと。
私が、守るから。
[先程とは違う胸の痛みが襲ってきて、ぎゅう、と抱き締める力を強めた。
嘘はつきたくなくて、けれど何もできないのは嫌で。
このまま時間が止まればいいのにと、一瞬、そう願ってしまった。]
欲しいもの……。
[耳元で囁かれた声と、肩に落ちた雫に目を瞬かせて。
涙を拭うように、そっとハンスの頬に手を伸ばした。]
私が……私が泣いてしまったときに、そっと手を握ってください。
ひとりじゃないのだと、教えてください。
それが私の、願いです。
[囁いて、頭を合わせるようにゆっくり傾けた。]
― 駅ホーム ―
[発車のアナウンスが聞こえる。]
あ……ハンスさん、行きましょう?
[名残惜しそうに体を離して、そっと手を差し出した。]
・・・。
好きだよ、メルヴィ。
[近くにあった顔が体と共に遠ざかる。
差し出されたメルヴィの手を恭しく取ると、
手の甲にキスを85秒の間落とした。
メルヴィから促されれば、手を握り共に歩き出すだろう。**]
――っ!
……そういうの、ずるい。
[真っ赤になった顔を隠すように手を添える。
鈴が同意するように、ちりん、と鳴った。]
私の方が、きっともっと好きです。
[小さく小さく呟くと、共にスターライナーへ乗り込んだのだったか。**]
― 過去の選択 ―
[其れは一つの分岐点。
ラーマが選んだその時の軌跡。
神々に望まれた神造の器は、与えられた妻を愛した。]
喩えば、あの時に攻撃をしなければ。
喩えば、あの時シータを疑わなければ。
ぼくはきみを幸せに出来ただろうか。
[神々を働かせて造りし羅刹の都市。
この世に顕現せし楽園であり夜はなく常に平和があり富と美があった。
その島へ橋掛けるだけで十幾年。長き長き戦いの果ての結末。
使命と共に在り続けた運命を呪ってはいなくとも、英霊になって以後の殺戮には呪詛を放ち尽くした。
いわんや、何をば求め鏖殺を行おうと言うのか。
生きとし生きし者の未来宿る光ある命を狩り星の命を永らえさせ続ける装置の一つは其れが彼[か]の運命であろうと過酷に過ぎる。
喩え座から喚びだされたという我が身の分身体の行いであろうとしても記憶・体験は経験値として蓄積され続ける。
ラーマだけの事ならば未だ其れを純然なる使命として完遂すべき事と受け入れられただろう。]
― その未来は ―
ぼくは、未来に滅んだ地球から来たんだ。
英霊の座すら消えた末の未来から。
ここにいるのは、
誰かの悪戯。
それでもいい。
最期に、こんな終わりを迎えられたのだから。
[ラーマが蜂蜜色の泡の如き煌めく光に包まれる。
ラーマの体が暖かく優しい色をした柔らかい光の花々となる。
緩やかな上昇気流に舞い上がるように、天へ天へと光は消えてゆく。
傍らには、心優しき清らかなる乙女*シータ*の姿があった。]
― 列車 ―
[車掌と「スターライナー」を発見し、ホッと一息。]
……ププモアさん、ただいま!!
びっくりしたよ、まさか2回も不思議体験するとか。
そういえば、サッキュん……前の星から乗って来たの?
[と、気になることを。]
[そこでようやく、聞かされて。]
びっくりしたぜ……でも、ちょっとお母さん思い出した。
サッキュんの笑い方、ちょっと似てたかも。
あと、よく背後から目隠しとか……
イイトシした大人のはずなのによくしてたなあ。
[まさか、くしゃみ、寒気はそこから?
そんな理由はないとは思いつつも。
あの症状が出なくなったのはいいことで。
細かいことだし、気にしなくていいや、で落ち着いた。
車掌に手を降り、壺とお土産を抱えて自室に戻った。*]
[神々すらも滅する程の永き未来の涯。
宇宙では全ての存在は等価でもあろう。
其処で大切なのは汝(な)が「何か」ではない。
神々も人もなく唯「生きとし生きるもの」の*願い(祈り)*に依って宇宙は綴られ続けるのだ。
其れが、此(こ)が宇宙における理の一つ。]
― 駅 ―
>>3:469
あら、一条さん? どこかにお出かけだったの?
[見知った姿に安堵して。
何食わぬ顔で、声をかける。]
で、キリト知らない?
あの子、あたしのこと「お母さん」とか呼んだのよ!
もう……信じらんない!!
[と、軽く愚痴っておく。
100年の恋(そもそもそれでもなかったのだが)は瞬時に覚め。
ぷんすこ! と怒ってはいたものの。
それも本気ではなく、すぐに忘れるだろう。]
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