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202X年2月。
全世界で5億人のユーザ数を誇るネットゲーム――ザ・ジンローワールド。
その仮想空間の中で、現実世界をも揺るがすような重大な事件が引き起こされようとしていた。
1人目、管理者 ゲルト・ラクテイン がやってきました。
管理者 ゲルト・ラクテインは、村人 を希望しました。
[タワーマンションの最上階の一室。ゲルトは都市が作り出す夜景を背景に、A4の用紙にまとめられた報告書に目を通しため息をついた]
やれやれ……だな。
[現在、確認されているジャガーノートによる被害者の数は205人。その中で体調が著しく悪くなったなどの報告は120人。気を失ったなどの報告は52人。さらにその中で、未だにこん睡状態が続いている者の数は11人となっている。
まだ死亡者の報告が無いのが救いだった]
[規格外の狼、ジャガーノートの出現から10日間が経っていた。ジャガーノートは法則性無く散発的に出現し、無作為にアバターを襲い、被害を拡大させている。メンテナンス要員や黒服を使い、ジンローワールドの内外からジャガーノートの素性を探っているが、尻尾の先すら掴めずにいた。これまで相手にしてきた狼とは格そのものが違っていた]
[ゲルトは報告書を放り、傍らのテレビに目を向ける。夜のニュース番組の映像。ニュースキャスターとコメンテーター、そしてジンローエンタープライズ社長のジン・ムラタテが画面に映っている]
ニュースキャスター
『最近、巷でも話題に上っておりますザ・ジンローワールドをプレイ中に意識を失うと言う噂についてなんですが』
ジン・ムラタテ
『はい、根も葉もない噂です。おそらくは我々の競合会社の出したネガティブキャンペーンです』
コメンテーター
『ですが現にですね、病院へと運びこまれた人も出ているのです。それについてはどうお考えですか?』
ジン・ムラタテ
『おそらくはプレイのし過ぎによる過労状態ではないかと』
コメンテーター
『それはネットゲームが浸透し始めた2000年代からある問題ではありますね』
ニュースキャスター
『なるほど、ではこの話はザ・ジンローワールドに対しての問題ではなく、ネットゲームと言うものに対する問題であると?』
ジン・ムラタテ
『はい。そのように捉えています。ザ・ジンローワールドはユーザー数も多いので、そういった症状に陥る人も比例して多いため、また噂にも上りやすいのではなかとも推測しております』
コメンテーター
『確かにザ・ジンローワールドは5億人もの人間が利用していますね』
ジン・ムラタテ
『もちろん我々もこれに対する対策は講じております』
たいした茶番だな。
[ゲルトは「ふん」と鼻で笑い、テレビを消す。このテレビ番組は完全にジンローエンタープライズ側の仕込である。コメンテーターもジンローエンタープライズ側の息のかかった者で、決して社長に対して悪い心証になるようなことはしない]
[もちろんこういった情報操作はテレビの中だけではない。ネット内――ジンローワールドの掲示板や、他の大型掲示板内でも同様の情報操作は行われている]
[ネガティブな書込みを自動書き込みツールやメンテナンス要員を使って否定させ、あたかも何事もないかのように情報を統制させていた。しかしそれにも限界は来る。いずれはこの問題が明るみに出る。ネットの世界では、完全な情報のシャットアウトは出来ない。
[天井からしたたる雨漏りのように、どこからか染み出すのだ。その雨漏りを放置していては、やがて天井にはカビが広がり、腐り落ちる]
早急に手を打たねばならない。
[ゲルトはパソコンの前に座り、あるリストを呼び出した。
そこにはザ・ジンローワールドのコロシアムで名を馳せる凄腕プレイヤーや、古参の巨大ギルドのギルドマスターや、果ては一度は狼やハムスターとして処理されたハッカーやクラッカーなどの名前とアドレスが書き連ねられていた。そのアドレスへ向けて、ゲルトはメールを一括送信する]
『文面は―――』
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from:システムメール
sub:危険なアバターを捕まえよう!
『参加者限定スペシャルイベント開催!』
ザ・ジンローワールドをご愛顧いただきありがとうございます!
今回特にザ・ジンローワールドをご利用いただいております方々限定でスペシャルイベントを開催!
現在、ジャガーノートと言う危険なアバターが一般アバターを襲う事件が多発しています。
ザ・ジンローワールドの平和のために、貴方がハンターとなって、ジャガーノートを捕まえてください!
危険なアバターを退治した貴方にレアアバターとレアアイテム、さらに商品券を500万円分プレゼント!
本イベントに参加をご希望される方は、このメールに空メールか意気込みを書いたメールを返信ください。
メールが確認され次第、貴方のアバターへ下記処理が行います。
●コロシアムエリア内、アドベンチャーエリア内の能力値、特殊能力を全エリアでの適応を開始。
●ジャガーノート討伐隊の『称号』をプレゼント。
・全能力値が+25
・ジャガーノート討伐隊の称号をつけている者同士の共有会話回線の接続
=========================
こんなところだな。
[ゲルトは一括送信ボタンを押してPCの前から離れて、また夜景を見下ろす。リストの5分の1でもハンターが集まれば、ジャガーノートを捕まえる戦力としては十分なはずだ。もちろんこのメールで数多くのプレイヤーを危険にさらすことにもなるだろう。だが、ザ・ジンローワールドの運営を滞らせるわけにはいかない。ジャガーノートをあくまでイベントの産物として処理すべきなのだ]
全ては私の構築した世界のためだ。
[小さな犠牲は厭わない……]
入村しましたら、自己紹介とメモに下記を記載してください。
【自己紹介】
◆アバターの設定
■名前:
■職業:
■見た目:
■年齢:
■体格:
■能力:
■戦闘スタイル:
◆リアル
■名前:
■職業:
■年齢:
■体格:
なお肩書きと名前はアバターのほうをご使用ください。
【メモ】
■接続:オフ
■場所:リアル・自室
■行動:ネットの監視
■希望役職:村人(ダミー)
特に希望役職については必ず明記ください。
それを見て設定します。
希望役職がない場合は希望役職を村人として処理します。
2人目、重複存在 カムイ がやってきました。
重複存在 カムイは、村人 を希望しました。
…?
ここは何処だ?
確かオレはジンローワールドをプレイしていて…。
それで、あの男に…。
って何だ!?この姿は!
これってまだゲームのなかだよな…。
なのに何でリアルと同じ姿何だよッ!
チャンピオン ガルーダ が見物しにやってきました。
チャンピオン ガルーダは、見物人 を希望しました。
[アナウンスと共に、心地良い緊張は最高潮に達する。
拍手と歓声のエフェクトに包まれながら、目を開けるモーション。カウントダウンと共に、転送が始まる。
見慣れた太陽コロシアムの円形闘技場……その上空]
──ビュオオッ!
[大重量の物質が、風を叩きつぶす音と共に]
ズウゥゥゥン!!
[130kgを設定した体重が、ハンマーのように巨大な両足を伝い、地面にひび割れのエフェクトをひらめかせた。
着地の為にたわめた膝を伸ばし、異相の巨人は丸太の様な腕を組んだ。
一般アバターなら余裕で見下ろす筋肉質のボディ。タテガミのような赤い髪。頭部から伸びる、悪魔のような角。そう、それは]
<◆アバターの設定
<■名前:カムイ
<■職業:UNKNOWN
<■見た目:現実と同じ
<■年齢:同上
<■体格:同上
<■能力
<・既存の武器の全面使用不可(防具とアクセサリは許可)
<・「通常攻撃」「防御」以外の既存のスキルの全面使用不可
<・仕様外の特殊武器:6WAYビットの使用
<・仕様外の特殊スキル系列:「ビット」の使用
<■戦闘スタイル:「通常攻撃」の素手殴り。もしくは「ビット」を駆使しての撹乱戦。
<◆リアル
<■名前:度会神威
<■職業:学生
<■体格:ネットと同じ
<■設定:ジンローワールドを(これとは別なPCで)プレイ中、謎の男に襲撃されPCを消去される。
そして気がつくと自身のリアルと同じ姿でジンローワールド内に入りこんでいた。
その非正規データの塊と言っていい存在はある意味異常である。
『太陽コロシアムチャンピオンンンンン・ガルーダァァァァ!』
「ガルーダ!」
「チャンピオン・オブ・チャンピオン!」
「ガルーダ!」「赤いデカいの!」
「太陽の悪魔!」「今日こそくたばれ!」
「ガルーダ!」「ガンバって!」「ガルーダ!」
[チャットログが、滝のように流れる。
好意的なものから悪意に溢れたもの、野次もあれば無根拠な罵倒もある。
それら全てを受け流すことが出来なければ、チャンピオンを防衛などし続けられるものか]
<なお、入ったばかりの今はビットは持っていないのであしからず。
<文字の頭が「<」一つの状態はキャラではなく中の人の説明だと思って欲しい。
[腕組みのモーションを解除し、まだ素手の片手を上げると、チャットログが静まった]
──始めようか。
[ヘッドマウントに語りかけた声が、文字となってログに表示された時にはもう、挑戦者の第一撃がガルーダに叩きこまれていた──]
かりょです、かりょたんです。
そろそろタニ様のRP村を占拠しすぎだろうJKと思っていたんですが、設定がツボだったので、今回もやってきました!
「参加者が少なければ2ID参加するよ」っていうのは、ありゃブラフでしたすまん。
2IDの方は、「実際にサブアカウント」か、「何にも特技のない普通の子が、一秒だけ世界を救って消える」を遣る予定で、全体的には流れを見つつ。
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