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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
(master) 管理人 ウルタールの猫は、村人 を希望しました。
今日はこのあたし「クリスチーネ赤城」の最新自費出版作品「愛・フォルテシモ」の発売イベントよ!
一冊なんと500円。安すぎると思わない?
さぁみんな買ってくださいな。
んもう、まだ集まっていないのね。今のうちに、もう一度みんなを集めてくるのかしら。
地方貴族の娘 キャサリン が参加しました。
(hana) 地方貴族の娘 キャサリンは、ランダム を希望しました。
葬儀屋 アレックス が参加しました。
(kantai) 葬儀屋 アレックスは、おまかせ を希望しました。
村の設定が変更されました。
助手 ジミー が参加しました。
(taki) 助手 ジミーは、おまかせ を希望しました。
助手 ジミーは、ランダム に希望を変更しました。
収集家 グレゴリー が参加しました。
(batavia) 収集家 グレゴリーは、おまかせ を希望しました。
すごくツッコミどころの多いB級映画を見終える。
俺は無意識に箱を立ち上げ、そして気付く。
「あぁ、暗黒国は閉鎖したんだっけ……」
瓜科国では今日も多くの村が建っている。
もし暗黒国の雑談村があったら、どういうチラ裏が書き込まれているのだろう。
独り言でコッソリと自分の推理を投下できて、それで表では特撮とか天気の話しとかをしに人がやってきて……
瓜のガチアイコン村では相変わらず、占い師が必死で灰の考察を伝えている。
いかにも真っぽい占い師だ。
俺は、頭の中で「コイツ…実は狼じゃね?」というレスをつけている自分を想像した。
どう見てもアレげな占い師がまとめ役に向かって挑発的な言動を取っている。
「なんだ、殺伐か」
「実はコッチが狼かもね」
……俺はたまらなくなり、無いとは分かっていながら再び暗黒国にアクセスした。
しかし、画面には一言「閉鎖したのです。。。」とだけしか表示されない。
何度リロードしても変わらない。
あの日以来、暗黒国は止まったのだ。
どうやらガチ村の勝負つき、人狼が退治されたようだ。
相変わらず真っぽい占い師が、そのまんま真で勝利を収めている。
また俺の「裏読みしすぎる病気」が発病したか…とも書き込む国もなく
「さよなら、暗黒国」
俺はお気に入りから暗黒国を削除し……
そしてツッコミを入れられないガチ村ログ冷めた目でROMるのであった。
「暗黒国 復活!」
俺はちょっとした友人からその事を聞いた。
まさか! 俺ははやる気持ちを抑え、PCの電源を入れるや否や
目的のアドレスへと飛んだ。
あの秋から一体どれくらいの時間が流れたんだろう。
もう二度と蘇ることはないと思っていたあの頃を懐かしみながら
検索にかけてみると……あった!
本当にあった!
万歳!
暗黒国が復活したんだ!
俺は迷うことな暗黒国へと駆け込んだ。
そう、あの時俺が一番好きだった国へ。
また腹黒なみんなに……みんなに会えるんだ!
だが、その思いは一瞬にして打ち砕かれた。
立ち並んでいたのはRPG主体の村の数々だったのだ。
「暗黒顔グラでランダ村」
「邪神胎動 ―そは永久に横たわる死者にあらねど―」
「暗黒舞踏会 【クリスティーヌで壁華村】」
そう、暗黒国はRPG専門のナリチャ国へと生まれ変わっていたのだった。
暗黒キャラグラが一般公開されて…
後に聞いた話では、暗黒絵師の狭間はグラをフリーにして隠退しているらしい。
暗黒国の名の元に交わされる洒落た受け答えと、皆で作り上げていく物語のための言葉。
そこにはガチの欠片もチラ裏の雑談も残ってはいなかった。
刹那、俺は抑えていた気持ちを吐き出すように書き込んだ。
「14:00更新48h15発言でガチろうず!」
「映画館へ逝ってきますた」
「ヽ( ・∀・)ノ チンコー 」
周りの反応は冷ややかだった。
いや、冷ややかどころか何の返答もなかったのだった。
誰にも理解されないまま、俺はその場所を立ち去るしかなかった。
もう、俺の居場所はどこにもないのかもしれない。
長い冬は、まだ始まったばかりだった……。
「旧暗黒国メンバー集まれ!!復活祭だゴルア!!」
それから数日後、俺はある一大決心の元、思い切って雑談村を建てた。
もしかしたら俺と同じ気持ちの人達がいるかもしれない……。
いや、たとえいなくてもいい。俺の言葉に反応してくれるだけで満足だ。
懐かしいフレーズが脳裏に蘇る。
〜「チラ裏村建てんなヴォケ!」
〜「この村建てに対しては放置プレイこそ至高」
〜「あなたを Over35 な村建てに認定します」
だが、新生暗黒国にはそんな言葉さえ無かった。
誰も入村する事もなく、ただただ時間が過ぎていった。
それでも俺は待ちつづけた。
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