情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
>>5:151 ~ >>5:154 続き
メイジーには、大切な妹がいた。名をフリル。
メイジーが8歳の頃に両親が新たに授かった年の離れた妹だった。
甘えん坊で、メイジーによくくっついていて。
メイジーもまたフリルの事をとても愛らしく思っていた。
私はその微笑ましい光景を眺めて、こんな日々も悪くないな。なんて思いながら過ごしていた。
今思えば、この時からメイジーに危険信号を送り続けていればあの悲劇は回避できたかも知れなかったのに。
ゲームで中途半端にしか描かれなかったメイジーの大切な人の最期の話を、この時の私は完全に軽視していたのだった。
月日は流れ、メイジーが12歳となった頃、ある事件が起きた。
『模造ジュエリー違法流入事件』……粗悪な技術・素材で出来た魔法石が大量に庶民へと流出し、国の管理問題にまで発展した事件。
私はゲームでその概要を少しだけ知っているだけで、本編には全く絡まないイベントだと黙殺してしまった。
……結果から言えば実際に見たデモは苛烈で激しく、クーデターと言っても差し支えない程に庶民達の怒りは膨れ上がっていて"私"は唯々恐怖するしかなかった。
これはきっと"メイジー"もそうだった。
メイジーとフリルは屋敷に匿われていたけれど、暴動の末に魔法が屋敷に直撃して、崩れてきた瓦礫の下敷きになってしまって。
……その時からだった、"私"が"メイジー"を動かせる……影響力を持てるようになったのは。
《カリオントラさまへ》
私の体力の師、カリオントラさま。
ジュリーから本当のお名前は違うと聞いておりますが、こちらのお名前で呼ぶことを、また、お話するような形でお手紙をのこしますことをお許しくださいませ。
カリオントラさまからは、家族やクライス王子を「殺す」ほどの覚悟を教わりましたね。
正直に申しますと、やはり実際に命を取るほどのことを出来るのはまだ難しいようです。けれど、それ程の気持ちで、決別する覚悟を決めることはできました。
今こうして、家族や婚約者という繋がりを断てたことは、カリオントラさまの教えあってのことだと思っております。
カリオントラさまが仰っていた通り、私は、家族に、婚約者に、石を投げるように暴言を受け、実際に陥れられる寸前でありました。そう、ひとつひとつ、これは酷いことだと自覚するたび、確かに傷ついたのでしょう。けれど、苦しみの中で日々を耐え忍び、最終決戦まで粛々と準備を整えられたのは……カリオントラさまから体力をご教示いただけたからこそです。
本当にありがとうございました。今後は、あなたがお困りのときに、何か助けになれるようなことがあれば幸いです。
どうぞ、お幸せに。
今になって思えば分かる、きっとメイジーの恐怖が閾値を越えて頭が真っ白になってしまったのだろう。
"私"も同じ気持ちだったけれど、意識を手放してしまえば本当に終わってしまうと、彼女とその妹だけは助けなければいけないと立ち上がった。
魔法で瓦礫を取り除き、フリルと共に屋敷を抜け出た所で"私"はメイジーにコントロールを委ねる事になった。
ここまで来れば大丈夫だろうと"私"も思っていたし、助けがすぐに来るだろうとも。
しかし、どれだけ待てども助けは来なかった。
後になって思い出した事だが、本来の事件ではメイジーもフリルも瓦礫の中、衰弱していった所を騎士達に助けられ、メイジーは一命を取り留めるものの、フリルは亡くなってしまうというのが筋書だった。
私が僅かに捻じ曲げた未来は、騎士団が朽ちる屋敷からメイジー達を見つけられず、瓦礫によって怪我をしたフリルの手当が間に合わず亡くなってしまうという形で、筋書通りとなってしまった。
それが不幸な事故だったのか、シナリオの強制力だったのかは今でも分からない、後悔の種の一つだ。
そこから、"私"の断罪を回避する為の日々が紡がれていく訳だけれど、妹を失った"メイジー"は固く心に鍵をかけて、私の思う通りに動いてくれないまま断罪の日を迎えてしまった。
今こうして、"私"と"メイジー"の境界が曖昧になった事を思い返せば、きっと"私"はメイジーに拒絶されていたのだろう。
知らず内に身体を操られ、妹を救えなかった謎の存在に心を許す理由もないのだから当然だろう。
でもジュリーにこの世界に呼ばれて、メイジー自身が分からない事を"私"が補完する事で、少しずつ、知らず内に"私"はメイジーに寄り添っていたらしい。
今の私ならきっと、メイジーの断罪を回避できる確信があった。
だから、今こうして隣にいる大切な人の手を取る事を許されているのだと思う。
もう二度と間違えないから、一緒に未来を掴もう。メイジー。
その願いと共に、"私"と"メイジー"は本当の意味で一つになれた気がしたのだった。
/*
メイジー〆です〜!
ちかさん、素敵な村に誘って頂きありがとうございました!!
悪役令嬢転生物、大好物でいろんな作品をかじっていたんですけど、実際にRPするとまあ難しい事難しい事(
私自身Twitterに出没してないのにDMでお誘い頂けて本当に有難かったし、こうして難しくともRPをやり切れる場に来られて本当に楽しかったしで感謝に堪えないです!幸せにもなれたし!
エレーラとヴァルトのこれからをロッティときゃっきゃしながら語り合いたいと思います、本当に楽しかったです、ありがとうございました!!
《ペルシカさまへ》
私の演技の師、ペルシカさま。
お話するような形で、お手紙を残すことをお許しください。
ペルシカさまに教わった「演技」は所々で私を助けてくれました。最初に教わった「自らを客観視すること」「体力をつけること」も、ほかの皆さまから教わったことと組み合わせて、効果的に実践出来たように思います。
武力の鍛錬で力もつきましたので、時間があれば鍛錬場で手合わせもお願いしたいくらいでございました。
クライス王子とのお茶会で、泣きそうになってしまった私に、「王子へ同じことをする」という提案をしていただいてありがとうございました。おかげさまで……クライス王子に、私は彼のお話を聞くだけの【人形】ではない、と示すことが出来たように思います。個人的にも、溜飲が下がりました。
今の私は、おかげさまで演技や嘘には自信がございますけれども、きっと乱用しすぎると、自分で自分がわからなくなってしまうから──初心を忘れず、自らを客観視して使うべき場面を見極めていきたいと思います。
本当にありがとうございました。今後は、あなたがお困りのときに、何か助けになれるようなことがあれば幸いです。
どうぞ、お幸せに。
アクアマリンさまへは
>>313
で、お手紙の代わりとさせていただきます!
これを書いたからお手紙書こーって思いました!エレーラにお手紙残してくれてありがとうございます!!!
《クリスティーナさま》
私のファッションの師、クリスティーナさまへ。
お話するような形で、お手紙を残すことをお許しください。
クリスティーナさまからは、お化粧や髪型で華やかに、明るく装うことを教えていただきました。
私は、幼いころから「そのままでじゅうぶん」とよく言われて参りましたので、あまり自らの装いについて気にかけてはおりませんでした。お話した通り、クライス王子からも、化粧をしたり華やかな装いをすることを止められておりましたので。
クリスティーナさまが見せてくださった新しい私は、とても新鮮で、健康的で、明るく見えました。まだ今ほどの自信も能力もないときであっても。
着たことない色のドレスも、大切な舞台によく映えて、私の自信の一部になってくれました。
美しさは力、という教えも忘れません。
本当にありがとうございました。今後は、あなたがお困りのときに、何か助けになれるようなことがあれば幸いです。
どうぞ、お幸せに。
クリス個人の〆はユーロ宛とジュリー宛で充分な気がするので、おしまい!
ギャル系陽キャぱっぱらパッション娘と遊んでいただいてありがとうございました!!
イザール・アイシアメイクまで落とす余裕がなかったのがちょっとざんねーん!!もしメイク思いついたら青鳥さんにでも落としまーす
ぶっちゃけクリスの世界についてはとってもガバガバでして、今落とせるほどの設定が……ない笑
唯一言えることといえば、ほんのりドイツが舞台で(だからソーセージが美味w)、ヒンメル王国=空なので、各登場人物は空に関するドイツ語ネームになっております。
執事と仲良く頑張りますが、チャットでイシュトヴァンと絡んだらまたツンデレもどきもしたいです()
ユーロ🤜☆🤛𝐟𝐨𝐫𝐞𝐯𝐞𝐫
多分終了に立ち会えないと思うので、ここでご挨拶を〜!
この度は!村やると決めてから約一週間ちょいで立てた突発すぎる村にご参加いただきありがとうございました!
「6月時間あるや、久しぶりに村やろう!」という思い立ったが吉日な村で、21-0時に発言禁止という特殊ルールもある中で、11人もの方が参加して下さり、本当にありがたいしとっても嬉しいです。
皆さまお忙しい中、長丁場の村で本当に大変だったと思います。お疲れ様です。
推理は最初の発言だけでいーよ♡って言ってたんですが、途中で全然そんなあれじゃなくなってひっそりとジュリーメモから消えました笑
話が違うぜって思った方すみません、村建ても「……?」ってなりながら這う這うの体でやっておりました笑
終わってみれば嬉しい誤算というか、すごくやりがいのある人狼ができてとっても充実感があります!(続く)
「ああ、『エリー』。
ずっと…ずっとこう呼びたかったんだ」
エレーラが控え目に指を絡め合わせながら、嬉しそうにヴァルトの愛称を呼んだ。
エレーラの笑顔を見る度に重症化するこの愛は、まるで病のようだ。
けれどもこの愛が病だと言うのなら、終わりない愛だけがまた唯一の治療法なのだろう。
ー
ーー
ーーー
ジジッと脳内に映像が浮かぶ。
海辺を2体の男女が手を繋いでぎこちなく歩いていた。
夕日の逆光でシルエットしかわからないが、それはエレーラとヴァルトによく似ていて。
ただ一つ、女性がほつれた帽子を被っていることだけが異なっていた。
波打つつばに、大きいリボンがあしらわれたそのデザインは、エレーラによく似合うだろう。
そんな女性を見て、青年が口を開けた。
「░▓▒█」
ーーー
「………ああ、ああ。そうだな。
日焼けしないようつばが広い帽子がいい。
あの帽子の名前は後で教えてあげるから
ーーー今は、これを被っててくれ」
少し無理矢理な理由でエレーラの視界を遮るように自分の帽子を被せて、そっと唇を重ねた。
『2度目』の初めてのキスは、温かく、ほんの少し甘かった。
元の世界に戻ったら、まずはあの女性が被っていた帽子をベースにしたガーネット色の『キャペリン』をデザインしてエレーラにプレゼントしよう。
それは『あの時』果たせなかった
小さな約束ーーー
>>-726
みんなが考えた悪役令嬢を集めた村をやりたいなあというのは実は、前々からうっすらメモっており、今回はそれをベースに作りました。
悪役令嬢ものとても好きで次から次に摂取しておりますが、今回の皆様のご令嬢たちの物語どれも大好きです。終わってから落ち着いてもう一度ゆっくり読んで味わいたいと思います!
エレーラ育成システムは、当初は皆さまお忙しいから過疎寡黙気味の村になるんじゃないかな〜と思っていたため、集まってもらったからには何かイベント増やして楽しんで貰えたらいいな〜と、色んなゲームをベースに考案しました〜。
書くの忘れてたけど、なろうにある「勇者互助掲示板」もちょっと参考にしてます。
育成システム、私が想定していたよりも皆さんが愛情持って育ててくれたので、私が1番楽しんだ気がします。ほんとにありがとうございました!
長くなりましたが、村建てとしてのご挨拶はこれで〆とさせていただきます。皆さま本当にご参加・ご見学ありがとうございました。そしてマジで四六時中DM付き合ってもらったみかちゃん、大感謝です!楽しかった〜!
うわーーーーーーーーーー)ー
挨拶の後でどえらいものを読んでしまった
うわわわわわわわわわわヴァルトさま!!!!!
ちょっとバグりかけましたが、美しい終わりなのでヴァルトくんのでヴァルエレ〆とさせていただきます
はーーーありがとうございます
ありがとうございます
いい夢見れます
嬉しい時の涙は少し甘いらしいです
ちゃんと説明入れろよって感じだけど睡魔が限界で入れ方わからなくなりました( ˘ω˘)スヤァ…
エレーラ♡ℒฺℴฺνℯฺ♡
私も挨拶をば!
皆さん2週間お疲れ様でしたー!
人狼怖いけど悪役令嬢達見たい!だから人数足りなかったら参加で足りたら見学がいい!って感じだったので凪さんマジで気にしないでください!
結果的に更に感謝してるんで🙏🙏🙏
支配人の誤爆はマジであかんと思って地上では絡まないようにしてたんですが…最後の方は我慢できなくなりました(ノ∀`)タハー
めちゃくちゃ独り言書きたかったけどそれすら怖くて控えてましたw
とってもいい物を見させてもらえて楽しかったです!
本当に本当に全員最高の悪役令嬢で大好きでした(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆♡♡
村建てで忙しい中洒落になんないくらい毎日DMしまくって何よりヴァルエレを幸せにさせてくれたちかちゃんに最大級の感謝を- ̗̀ ෆ( ˶'ᵕ'˶)ෆ ̖́-
檻から呼び出されて、縛り吊し上げられた十字架の上。
この大陸を凍らせた忌み子として蔑まれた私が、大地への供物として捧げられる日を迎えた。
祭司の読み上げる罪状と、それをかき消すほどうるさい群衆たち。
もちろん、どうせ謂れもない。
世界を凍させるほどの魔力を持ってもいなければ、当然ひけらかすことさえできないというに。
ただそこにあるのは民衆の苦しみと鬱憤と、しかしそれでもほんの僅かだけ確かな希望。
忌み子と謳われた者を断罪すれば、この国の凍土も雪解けを迎えるのではないか、と。
馬鹿馬鹿しい。冗談じゃない。
けれど、さほどこの国にこれ以上生きる気もなくて。
群衆のどよめきがより大きく轟く。
恐らく罪状の締めくくりである処刑法が言い渡されたのだろう。
これから殺されるという事実に現実感は遠く、頭は朦朧とする。そうだ、思考、やめたんだったか。
近づいてくる衛兵。手に握られた長柄の矛先が、喉元にあてがわれる。なんだったか、これも神の使われていたとされるなんとかで−−
「やあだ!!」
(ねええええええええええ!!!!!)
(ちょっと 代わりなさい! 何をカッコ良く啖呵切ったかと思ったら 同じことの繰り返しじゃない!)
<ティロリロティロリロティンリンリン
「止む!! 止むよッ!!! この大雪!」
(……はっ?)
<ティロリロティロリロティンリンリ⤴︎ン
「止める! わたくしが、止めてみせるわ!」
(バカなことを あっちの世界みたいな魔力 この世にはないのよ)
<ズンズクズクズクズクズクドゥーン
「あるっ! 私の三半規管が−−そう、言ってるから!
1年! 私にもう1年、授けなさい!!!」
<ダッダッダッ
エルドラント王国第一息女アイシア。
彼女が雪解けの姫君と呼ばれるまでの−−その1年の幕開けである。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新