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人も近寄らぬ丘の外れ。大仰な屋敷がぽつんと立っていました。
見渡す限り平野が続くこの地に一人、心を奪う恐ろしい魔女が住まうという。
その事実を皆さんはとある手紙により知りました。
『返してほしければ、ここまでおいで?(*^^*)』
魔女一人では持て余す広大な敷地が、今またも本来の用途を遂げようとしています。
1人目、【羞恥心】 ララ がやってきました。
【羞恥心】 ララは、村人 を希望しました。
魔女 キキ が見物しにやってきました。
魔女 キキは、見物人 を希望しました。
『……ふふっ、緊張してる?
そんな怖がらないでよ。痛いことはしないから。
私の声にずっと耳を傾けていればいいんだよ。目を瞑って、まず息を吐いて。
すると力が抜けるでしょ? そのまま後ろに体重、かけちゃって。
はーい、よくできました♪ よくできたいい子だから、そのままずん、ずんって……脱力していく』
『右の耳から聞こえる私の声は、あなたの心の芯まで優しく響く。
聞こえるたびに力が抜ける。そのまま眠ってしまえそうなぐらい気持ちがいい。
自分の身体の輪郭が、はっきりとした線だったのにぐんにゃり溶けてにゅるにゅるになる』
『左の耳から聞こえる私の声は、緩んだあなたを優しく導く。
ゆるゆるになったあなたは左から聞こえる指示が気持ちいい。委ねること、従うことが気持ちいい』
「えへへ、こっちだよっ」
『そう呼ぶ声が遠くなる。あなたはそれを追いかけたい。追いかけたくて仕方がない。
近くでその声を聞きたいと思う。ゆるゆるの液状のあなたは私の声を追いかける。
左の声が遠く前にいる。それをあなたは追いかける。深いところまで追いかける。
どんどんどんどん追いかける。あたりは一層暗くなる』
『ばあっ! 捕まっちゃった♪
よくここまで追いつけたね。偉いね、頑張ったね。
私の声、気持ちよかったね。言うこと聞くの、気持ちよかったね?
じゃあ偉い子には、いっこ命令してあげる』
『……服』
『脱ごっか』
『どうして? 何も恥ずかしいことなんてないよ。
生まれたときの姿になるだけだよ。おかしくなんてないんだよ。
それにあなたはもう、私の声を聞くのが気持ちいいんだよ?
脱いじゃいなよ。恥ずかしいと思う心も一緒に、くだらない加飾なんて脱いじゃおうよ。
この命令に従うと……気持ちいいんだよ』
『脱げ』
『――脱げっ』
「っはァ♪」
広間全体の壁は甘いピンクを纏い。
入って正面の壁はWELCOMEの文字とハートのバルーン、三角旗のガーランドなどで飾り付け。
テーブルや椅子、それと寛げるようにソファも置いてみたり。
「あ!ふわふわのカーペットと人をダメにするクッションも置いといたげよっと♪」
思い付いた物をどんどんと置いていく。
仕上げに棚の上やテーブルの上など広間の至る所にピンクの頭巾を被ったうさぎの某キャラクターとそのライバルの大小様々なぬいぐるみをたくさん置いて満足そうに頷いた。
「かわいー♡
これでみんな癒されちゃうことまちがいなしっ」
「あっ!大事なの忘れてた!」
飾り付けられた壁の前に白い猫足のテーブルを出すと、1冊の本と台座に乗った水晶玉を置いて今度こそ完成した内装をぐるりと見渡す。
「かんぺき♪」
肌を守る一糸さえないまま渡り歩いたこの道中は、本人の心情如何に関わらず困難を極めるものであった。
その果てたどり着いた先に見えたのは、何やら楽しげに部屋の準備を整える魔女である。
「人の心を盗むなどという悪行を行ったというのに、お前はそんなにも呑気なんだな。
お前のお陰で負った心労は数知れず」
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
2人目、【猜疑心】 ローリエ がやってきました。
【猜疑心】 ローリエは、おまかせ を希望しました。
「すごいお屋敷だわ。」
魔女の館を前に少女がぽつりと零す。
「これがきっと魔女のお家なのね。」
少女は門を叩く。
「魔女、わたしの心を返してもらいに来たわ。」
3人目、【痛覚】 雨音 がやってきました。
【痛覚】 雨音は、おまかせ を希望しました。
カラリ、カラリと包帯を巻いた手で車輪を回す。
不思議なことに痛みは無い。
ふと手を止めて口元に添える。
湿った咳をすると包帯は赤く染まっていた。
「嗚呼、痛みは無くても変わらないんだ」
痛みは無くとも病魔は止まらない。
「ハァ、少しだけ、奪われてラッキーって思ったのに…酷い悪夢を見てる気分だ」
「嫌だ、要らないって思ってたけど…僕とはずっと一緒だったんだ。あの痛みが生きてるって感じるくらいには…だから、取り返しに行かなくちゃね」
カラリ、カラリと少しずつ車椅子を動かして、小さく見える家を目指して、少年は広大な平野を進んでいく
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